垂下水深の変更による真珠母貝の大量へい死被害の軽減について (農業土木学会要旨)



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.650-651 , 2003

発表番号 5-13

Mitigation of Pearl Culture Death Rate by Change of Suspended Nets Depth

Osamu KAINO [Faculty of agriculture, Ehime University]
Michiko HAMADA [Faculty of agriculture, Ehime University]
Tetsuo OTSUKA [Kitanada Fisheries Cooperation]
Kazuyoshi WAKISAKA [Kitanada Fisheries Cooperation]

垂下水深の変更による真珠母貝の大量へい死被害の軽減について

○戒能 治 [愛媛大学農学部]
濱田 美智子 [愛媛大学農学部農学研究科]
大塚 哲夫 [北灘漁業協同組合]
脇坂 一義 [北灘漁業協同組合]

真珠母貝の大量へい死の軽減を目的として、宇和海北灘湾の水温観測結果から、夏季の水深ごとの高水温の出現負荷量を調べた。その結果、被害は25℃以上では長期間の負荷で影響があり、27℃以上では短期間でも危険が増大すると推定された。また、大被害年である1998年については、垂下水深を現在の3mから4m以上に変更すれば、27℃以上の高水温負荷量が40%以上軽減でき、また、垂下水深を変更する時期や期間も検討して結論づけた。

Keyword: 真珠養殖, 水温成層, 現地観測
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