安定同位体比及び放射性同位体からみた釧路湿原内湧水の起源 (農業土木学会要旨)



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.724-725 , 2006

発表番号 7-30

Groundwater source of distributed springs in Kushiro Wetland estimated from stable isotope ratios and radioisotope

Tsuchihara Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Ii Hiroyuki [Wakayama University Faculty of Systems Engineering]
Ishida Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi Masayuki [National Institute for Rural Engineering]

安定同位体比及び放射性同位体からみた釧路湿原内湧水の起源

○土原 健雄 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
井伊 博行 [和歌山大学システム工学部]
石田 聡 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
今泉 眞之 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]

釧路湿原に流入する河川水,湿原に分布する湧水の水素・酸素の安定同位体比,放射性同位体を指標とした調査により,チルワツナイ川流域の湧水を形成する地下水は,地形区分による流域より上流域に涵養域を持つこと,またそれら湧水は,50年以上前の降水が浸透し,循環してきたものであることが示された.これより,釧路湿原の湧水の水文環境を考える場合には,広域流動系の地下水を考慮する必要があることが明らかとなった.

Keyword: 安定同位体比, 放射性同位体, 釧路湿原
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