撥水性を持つ森林黒ボク土の溶質分散について (農業土木学会要旨)



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.1042-1043 , 2006

発表番号 9-63

Solute despersion for forest water-repellent Andisols

Noguchi Junpei [Faculty of Bioresources, Mie University]
Toride Nobuo [Faculty of Bioresources, Mie University]
Inoue Mitsuhiro [Arid Land Research Center, Tottori University]

撥水性を持つ森林黒ボク土の溶質分散について

○野口 淳平 [三重大学生物資源学部]
取出 伸夫 [三重大学生物資源学部]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]

ヒノキ林では,落葉などの有機物由来の撥水性を示す。そこで,ヒノキ林黒ボク土の撹乱土に対し飽和流れの溶質分散を調べて,土の構造や撥水性が溶質移動に及ぼす影響を考察した。撹乱土の分散長は,流速が大きいほど増加した。これは,団粒構造の影響と考えられた。また,乾燥履歴を与えた表層土では,分散長が深さに比例し増加した。これは,土の撥水性により,互いに混合しない連続した水みちが形成されたためと考えられた。

Keyword: 黒ボク土, 撥水性, 溶質分散
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