安定同位体比による水田水域の生物を介した物質循環に関する予察的検討 (農業土木学会要旨)



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.68-69 , 2006

発表番号 企画10-03

A Preliminary Study on Material Circulation by Living Things in Paddy Water Environment by Stable Isotope Ratios

Konagaya Satoru [Graduate School of Agriculture,IBARAKI Univ]
Mori Atsushi [National Institute for Rural Engineering]
Onogawa Syuuichi [Graduate School of Agriculture,IBARAKI Univ]
Kobayashi Hisashi [School of Agriculture,IBARAKI,Univ.]

安定同位体比による水田水域の生物を介した物質循環に関する予察的検討

○小長谷 暁 [茨城大学大学院農学研究科]
森 淳 [独立行政法人農業工学研究所]
小野川 周一 [茨城大学大学院農学研究科]
小林 久 [茨城大学農学部]

水田水域の生物を介した物質循環を検討するために、水田と溜池におけるトンボ目幼虫・成虫とプランクトン/デトリタス(P/D)の安定同位体比を比較分析した。その結果P/Dは、藻類や陸上起源有機物等が混在して複雑な構成を成し、これらに依存するトンボ目幼虫のδ値はそれら多様な有機物を反映していると考えられた。また、幼虫時期の生息場所の違いを反映した成虫のδ値は、採餌時期を経て平均的な値になると考えられた。

Keyword: 安定同位体比, 食物網, 水田生態系
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