安定同位体比による谷津水路の生物群集を支える栄養物質の推定 (農業土木学会要旨)



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.70-71 , 2006

発表番号 企画10-04

Estimation of basic nutritious substance by stable isotope ratio in canal of hill-bottom paddy fields

MATSUZAWA Shinichi [United Graduate of Agricultural Science, Tokyo Univ. Agri. And Tech]
MORI Atsusghi [National Institute for Rural Engineering]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya Univ.]

安定同位体比による谷津水路の生物群集を支える栄養物質の推定

○松澤 真一 [東京農工大学連合大学院]
森 淳 [農業工学研究所]
水谷 正一 [宇都宮大学]

本研究では窒素安定同位体比に着目し,谷津田水路域内で食物網を支える栄養物質のδ15Nの空間的変化と原因を検討し,そのδ15Nが動物に影響を与えているかを考察した.その結果,栄養段階=1の物質は地点ごとに値に差が見られ,それらのδ15Nは溶存態有機物の影響下にあると考えられた.さらに沈殿物のδ15Nが高い地点では,それらを摂食する動物のδ15Nも高い傾向がみられ,溶存窒素が栄養段階の高い動物に取り込まれていると判断された.

Keyword: 安定同位体比, 食物網, 物質循環
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