農地の排水不良をもたらす「耕耘管理」の改善法 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.838-839 , 2007

発表番号 (6-63)

Tillage system for field drainage

Terada Daisuke [Gra. School of Agr., Hokkaido Univ.]
Soma Katsuyuki [Res. Fac. Of Agr., Hokkaido Univ.]

農地の排水不良をもたらす「耕耘管理」の改善法

◯寺田 大輔 [北海道大学大学院農学院]
相馬 尅之 [北海道大学大学院農学研究院]

北海道の畑作における慣行的な耕耘管理「プラウ反転耕起・ロータリ撹拌砕土」は、Ap層の土層分化による難透水性土層「Ap2層」の出現を通じて、畑圃場の排水不良の原因となっている。また、Ap2層の形成には、過度の砕土ならびに高水分状態での繰り返し載荷が土壌圧縮を促進する工程が関与している。畑圃場の排水不良を改善するには、耕耘管理の抜本的な見直し、すなわち「プラウ反転耕起」と「過度の砕土」の排除に加えて、高水分状態での機械踏圧の回避、マクロ間隙の再生による余剰水の速やかな排水などを組合せたトータルな対応が不可欠である。

Keyword: 耕耘管理, 排水不良, マクロ間隙
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