災害時における政府の救済活動の歴史的変遷 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.158-159 , 2015

発表番号 [1-01]

Historical change of governmental food relief for the emergencies

doi kunihiro[Japan International Reseach Center for Agricultural Sciences]・kimura kenichiro[Japan International Reseach Center for Agricultural Sciences]

災害時における政府の救済活動の歴史的変遷

土居 邦弘[(独)国際農林水産業研究センター]・木村 健一郎[(独)国際農林水産業研究センター]

我が国の災害発生時における政府の救済活動(炊き出しなどの食料供給)の歴史的変遷を学術文献から収集し、東日本大震災における政府の対応と比較することで、生産活動の効率化や集約化など経済や社会が発展していくことは、その反面において食料供給に対するリスクが拡大しつつあることを明らかにした。

Keyword: 大震災, 危機管理, 救済
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.134-135 , 2014

発表番号 [1-01]

Reconstructing Process in Tsunami-stricken Area as an Agricultural Frontier until FY 2013 - Survey Report about Reconstruction Plan of The Eastern Part of Sendai (1) -

MAKIYAMA Masao・YAMASHITA Ryohei・
[College of Agriculture, IBARAKI University・Faculty of Bio-resources and Environmental Sciences, ISHIKAWA Prefectural University]

津波被災地域における農業復興過程・2013年度までの記録 -仙台東地区の復興計画に関する調査報告(1)-

牧山 正男・山下 良平
[茨城大学農学部・石川県立大学生物資源環境学部]

著者らは仙台市東部の農村地帯を対象に,津波被災からの復旧・復興過程について継続的に調査している。当地区に注目したのは,i)東北地方を代表する穀倉地帯の被災であること,ii)復旧への始動が相対的に早かったこと,iii)市,改良区,JA,国の連携により各種の取り組みが着実に進められていることからである。本報では2013年度末までの農業復旧・復興の展開と現状について報告し,今後着眼すべき点を示す。

Keyword: 仙台東地区, 復興計画, 農と食のフロンティア
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [1-01]

Differences in Response to the Restoration of the Farmland Sakae village Settlements in North Nagano Prefecture Earthquake Disaster -Case of Settlement Kotaki, Shikumi and Mori-

Okumura Takurou [Calbee Co. Ltd.]
Uchikawa Yoshiyuki [Faculty of Agriculture,Shinshu University]
Kimura Kazuhiro [Faculty of Agriculture,Shinshu University]

長野県北部地震における栄村集落の農地復旧への対応の相違−小滝・志久見・森集落の事例−

○奥村拓朗 [カルビー]
内川義行 [信州大学農学部]
木村和弘 [信州大学農学部]

2011年3月12日に長野県北部地震が発生し、長野県栄村は農地や住宅に甚大な被害を受けた。農地が被災したことにより水稲耕作は困難な状況であったが、各集落では早期復旧、営農継続のため様々な取組みが行われた。対象とした3集落では、農地復旧への対応が異なり、被災状況のみならず、集落の特性が対応に影響したと示唆された。震災時には、復旧・復興について集落で検討する必要があり、集落の特性を考慮した対応が求められる。

Keyword: 長野県北部地震, 農地復旧, 集落特性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [企-11-1]

Current Status and Direction of Rural Sewerage Development in Japan

miyazaki_masao [The Japan Association Rural Solutions for Environmental Conservation and Resource Recycling(JARUS)]

農業集落排水施設の現状と展開方向

○井原昭彦 [地域環境資源センター]

全国で現在5,200を超える農業集落排水施設が稼働しており、農業用排水の水質の保全や農村の生活環境の改善に貢献している。昭和58年に農業集落排水事業が単独事業として実施されて以来30年を迎え、現在の農業集落排水施設を取り巻く現状と課題を施設の管理者である市町村へのアンケート調査等に基づき明らかにするとともに、今後の展開方向についての私見を報告する。

Keyword: 集落排水, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [企-1-1]

New technology development on the basis of long-term land improvement plan

KOBAYASHI Yuichi [Rural Development Bureau, Ministry of Agriculture,Forestry and Fisheries]

土地改良長期計画を踏まえた新たな技術開発

○小林祐一 [農林水産省農村振興局]

今後の農業農村整備の方向性を示した土地改良長期計画の策定を受け、行政においては関係施策実施のための予算措置を行うとともに、長計に併せた研究の推進方向を示すため、行政及び研究双方のニーズ等を踏まえた新たな技術開発計画を策定した。本技術開発計画の策定により、大学、研究機関及び民間企業等での研究活動や技術開発への活用が期待されるとともに、行政としても官民連携の技術開発への支援等を行うこととしている。

Keyword: 政策の企画・立案, 技術開発計画, 行政と研究
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [1-1]

Wildlife Management System and its Transformation in Prefectures -A Case Study of Prefectures in Kinki Area-

Kishioka Tomoya [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Hashimoto Shizuka [Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University]
Hoshino Satoshi [Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University]
Kuki Yasuaki [Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University]

都道府県における獣害対策の実施体制とその変遷 −近畿6府県を事例に−

○岸岡 智也 [京都大学大学院農学研究科]
橋本 禅 [京都大学大学院地球環境学堂]
星野 敏 [京都大学大学院地球環境学堂]
九鬼 康彰 [京都大学大学院地球環境学堂]

近畿6府県を対象として、行政担当者へのヒアリング調査をもとに都道府県の獣害対策行政おける部局間の関係性ついて把握、考察を行った.その結果,農業、林務、環境などの複数の担当部局が関わっておりそれらの役割の分担や連携の方法にはいくつかの形が見られることがわかった.さらに各部局はそれぞれ異なった特徴を持ち,これらの特徴をうまく組み合わせることが重要であることが示唆された.

Keyword: 獣害対策, 野生動物保護管理, 地方自治体
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.90-91 , 2011

発表番号 [1-01]

Arrangement Plan of Environmental Consideration Area at National Main Canal in Chikugogawa Karyusagan District

Hayashida Hajime [Kyushu Environmental Evaluation Association]
Kato Syuichi [Chikugogawa Karyusagan Agricultural Land Disaster Prevention Office]
Hino Hidenori [Chikugogawa Karyusagan Agricultural Land Disaster Prevention Office]
Shigaki Hitoshi [Chikugogawa Karyusagan Agricultural Land Disaster Prevention Office]
Yanagisawa Takahiro [Kyushu Environmental Evaluation Association]

筑後川下流左岸地区の国営幹線クリークにおける環境配慮型区間の設置

○林田 創 [(財)九州環境管理協会]
加藤 修一 [九州農政局筑後川下流左岸農地防災事業所]
日野 英登 [九州農政局筑後川下流左岸農地防災事業所]
紫垣 等 [九州農政局筑後川下流左岸農地防災事業所]
柳澤 孝裕 [(財)九州環境管理協会]

筑後川下流左岸地区では、法面の崩落がみられる国営幹線クリークの改修を平成20年度より進めている。法面護岸工は、ブロックマット工法を基本とし、特に配慮が必要な区間を「多自然型」、「観察型」護岸として整備する計画である。これらの区間設置は、希少生物等の分布、クリークに近接する樹林地や学校等の公共施設などを考慮して選定した。本報では、これらの環境配慮型区間の適正な設置に向けた検討結果について報告する。

Keyword: クリーク, 生態系, 生物多様性保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.2-3 , 2011

発表番号 [S1-01]

The tendency of studies on ecology and conservation of organisms in rural area

Nishida_Kazuya [Japan Society for the Promotion of Science/National Institute for Rural Engineering]

農村における生き物の生態と保全に関する研究の動向

○西田 一也 [日本学術振興会/農村工学研究所]

農村における生き物の生息場は圃場整備事業等によって劣化してきた.このような状況の中,各分野において農村の生き物に関する研究が展開してきた.本発表では,これまでに行われた農村の生き物に関する発表論文の傾向の整理や主要な研究成果のレビューを行い,その成果や課題を考察することで,生態系に配慮した取組みの今後の方向性の議論への話題提供を行う.

Keyword: 農村生態工学, 農業農村整備, 生態系配慮工法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.80-81 , 2011

発表番号 [S11-01]

Current Status and Problems on Study of Torrent Intakes

Kojima Michihiko [School of Agriculture, Meiji University]

渓流取水工研究の現状と課題

○小島 信彦 [明治大学農学部]

最近の渓流取水工研究の現状と課題について、バースクリーン方式と水クッション方式を取り上げて報告した。また、一般の頭首工と渓流取水工では適切な施工位置が異なること、既存の施設を利用する場合には理想的な位置を選定できないことを指摘した。今後は個々の取水工のより良い水理構造の追及のみでなく、河床変動を前提とした水理構造や設計方法の研究も必要である。

Keyword: 渓流取水工, 水利構造物, 設計方法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.82-83 , 2011

発表番号 [S11-02]

Development of water hammer analysis by rational function CIP - method of characteristics

TANAKA Yoshikazu [National Institute for Rural Engineering]

有理関数CIP特性直線法による水撃解析の開発

○田中良和 [農村工学研究所]

 土地改良事業計画設計基準「パイプライン」が改訂され,水撃圧の数値解析の必要性が高まっている.著者は空間補間にCIP法を適用し,CFL数を0.4以上1.0以下とすれば数値減衰は0.95以上となり,容易に計算格子を設計する手法を開発したが,低CFL数域(0.1〜0.4)において振幅が厳密解よりも大きくなる問題があった.本稿では,この問題を解決するために有理関数CIP法を適用した.

Keyword: 水撃圧, 特性直線法, CIP法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.84-85 , 2011

発表番号 [S11-03]

Conservative Numerical Methods for Flows in One-Dimensional Open Channel Networks

Unami Koichi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

1次元開水路網の流れに対する保存型数値手法

○宇波 耕一 [京都大学大学院農学研究科]

送水系における水理現象の多くは,1次元の浅水方程式に基づいた解析を行うことが適切である.数値解析においては,分合流によって面的な広がりを有する水路網を対象とする場合,水路諸元が空間的に変化する場合,支配式の湧出項が卓越する場合,常流と射流が混在する場合に困難が生じるとされている.ここでは,有限要素法と有限体積法を同時に使用することにより,十分満足のいく数値モデルが得られることを示す.

Keyword: 浅水方程式, 1次元開水路網, 数値手法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.86-87 , 2011

発表番号 [S11-04]

Numerical Approach to Flow in Hydraulic Systems

Fujihara Masayuki [Faculty of Agriculture, Ehime University]

水利施設に関わる流れ

○藤原正幸 [愛媛大学農学部]

魚道研究への数値的アプローチとして取り組んできた3つの研究事例を紹介する.1.水平二次元浅水流方程式を基礎式とし,計算格子に解適合四分木格子を採用したバーティカルスロット式魚道と粗石付き斜路式魚道のモデル.2.三次元VOF法を採用したアイスハーバー式魚道のモデル.3.ランダム性を考慮したニュートンの運動方程式を基礎式とした遡上魚の挙動モデル.

Keyword: 数値流体力学, 管・開水路流れ, 水利構造物
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.108-109 , 2010

発表番号 [1-01]

Soil water characteristics and unsaturated hydraulic conductivity near freezing front in directionally frozen unsaturated silt loam

Kito_Tetsuya [Graduate School of Bioresorces, Mie University]
Toride_Nobuo [Graduate School of Bioresorces, Mie University]
Watanabe_Kunio [Graduate School of Bioresorces, Mie University]

凍結過程にあるシルトロームの凍結面近傍の水分保持特性と透水係数

紀藤 哲矢 [三重大学大学院生物資源学研究科]
取出 伸夫 [三重大学大学院生物資源学研究科]
○渡辺 晋生 [三重大学大学院生物資源学研究科]

不飽和シルトロームの一次元カラム凍結実験を行い、温度、水分、圧力分布の経時変化を測定した。この結果、凍土は温度低下速度が速いほど、常温の平衡時の水分特性曲線より多量の不凍水を持つことが明らかになった。また、観察された水分特性曲線とそこから導かれた不飽和透水係数を用いることで、抑制係数を用いなくても未凍土から凍土への水分移動や、凍結時の不凍水量や圧力変化を数値計算で再現することができた。

Keyword: 凍土, 水分特性, 不飽和透水係数
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.2-3 , 2010

発表番号 [企-1-1]

Monitoring soil water and nitrate concentrations in fields using TDR

MIYAMOTO TERUHITO [National Institute for Rural Engineering]
FUKAMI KOICHIRO [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region]
KAMEYAMA KOJI [National Institute for Rural Engineering]
SHINOGI YOSHIYUKI [National Institute for Rural Engineering]

TDRを用いた農地基盤内の養水分環境モニタリング

○宮本 輝仁 [農村工学研究所]
深見 公一郎 [九州沖縄農業研究センター]
亀山 幸司 [農村工学研究所]
凌 祥之 [農村工学研究所]

TDRは電磁波の伝播速度を利用して土壌の誘電率から土壌水分量を,電磁波の減衰から土壌の電気伝導度を同時に測定可能である.また,TDRで用いるプローブは目的に応じて様々な形状のものが利用でき汎用性が高い.ここでは,土壌硬度計の測定孔を利用できる形状のTDRプローブの試作やTDRによる土壌水分量と土壌の電気伝導度の同時計測をもとにした農地基盤内の養水分環境モニタリングについて紹介する.

Keyword: 農地基盤, 土壌水分, TDR
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.80-81 , 2010

発表番号 [企-11-1]

Countermeasures to agricultural damage by wildlife in Shiga prefecture

Yamanaka_Seigen [Shiga Prefecture Agricultural Technology Promotion Center]

滋賀県における獣害対策の取り組み

○山中 成元 [滋賀県農業技術振興センター]

全国的に野生獣による農作物被害が跡を絶たない。これまでは有害駆除や柵の設置などの対策が講じられてきたが十分な効果があがっていない状況にある。被害が減らない原因は一体どこにあるのか?それらを探るべく、滋賀県では被害管理の試験研究や現場での普及活動を通じて、様々な実態を明らかにし被害管理を行ってきた。そこで本県の試験研究で得られた知見や実際の防除方法について紹介し、今後の獣害対策の議論の素材としたい。

Keyword: 獣害対策, 緩衝地帯, 普及活動
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.142-143 , 2009

発表番号 [1-1]

The meaning of increase “UJI turn”population at the underpopulated area

Ishikawa Keigi [The SHOGIN FUTURE-SIGHT INSTITUTE]
Saito Shinyai [The SHOGIN FUTURE-SIGHT INSTITUTE]
Takahshi jJunji [National Institute for Rural Engineering]

過疎地域における“UJIターン”人口増加の意味するもの

○石川 敬義 [(株)荘銀総合研究所]
齋藤 信也 [(株)荘銀総合研究所]
高橋 順二 [(独)農研機構農村工学研究所]

人口減少が激しい中山間地である山形県西川町の0集落で“UJIターン”世帯が一割を超えた。どのような価値観を持つ人々なのか、O集落をどのように評価しているか、定量的に調べた。また、移住前状、O集落の求心力、O集落にもたらされた付加価値を定性的に把握した。環境選好度が高い人々が豊かな自然に惹かれて移住していたことが判明した。

Keyword: 中山間地域, 農村振興, 産業経済計画
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.2-3 , 2009

発表番号 [企-1-1]

Efficient and effective facility maintenance in rural area - applications of IT -

OOKUBO KOUJI [Japan Agricultural Engineering Mechanization Association]

農業農村における効率的、効果的な施設管理−IT技術の応用について−

○大久保 光二 [農業土木機械化協会]

ここでは、Web技術やユビキタス技術等を活用し、既存の国営水管理システムに比較的簡易な「支援システム」を付加し、管理運用情報の収集・配信等を行うとともに、受益農業者や農業改良普及所、農協、行政機関等へ、営農情報・防災情報として提供する等、土地改良施設の維持管理の高度化・効率化を加速するための技術を開発・実証し、その啓蒙・普及を図ることを目的として実施している例を紹介する。

Keyword: IT, インターネット,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.88-89 , 2009

発表番号 [企-11-1]

Environmental Isotope-based Investigation of Groundwater Flow for Impact Assessment of Global Warming

Tsuchihara_Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Yoshimoto_Shuhei [National Institute for Rural Engineering]
Minakawa_Hiroki [National Institute for Rural Engineering]
Ishida_Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto_Takao [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi_Masayuki [National Institute for Rural Engineering]

温暖化影響評価にむけた環境同位体観測による地下水流動特性の把握

○土原 健雄 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
吉本 周平 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
皆川 裕樹 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
石田 聡 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
増本 隆夫 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
今泉 眞之 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]

石川県手取川扇状地において,扇状地内の地下水及び手取川流域の地表水の環境同位体の観測を行った.手取川右岸側の地下水は酸素安定同位体比が小さく,扇状地南西部の地下水は河川水の混合割合が高く,北東部に向かうに従い降水や水田涵養水の混合割合が高くなると考えられる.また扇端部に位置する農業用排水路の地表水は高いラドン濃度を示し,水路を流下する河川水中に占める地下水の割合が高いことが示された.

Keyword: 環境同位体, 扇状地, 地下水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.902-903 , 2008

発表番号 [1-P-1]

Gate Closing Trouble Caused by Sand Deposition on the sill of Diversion Dam

Miwa_Hajime [Faculty of Agric., Iwate Univ.]
Sakuraba_Shusei [Graduate School of Agric, Iwate Univ.]
Takai_Kazuhiko [U.G.S.A.S, Iwate Univ.]

取水堰敷上堆砂によるゲート閉鎖障害

○三輪 弌 [岩手大学農学部]
櫻庭 主盛 [岩手大学大学院農学研究科]
高井 和彦 [岩手大学大学院連合農学研究科]

河川構造令によって現況より低い計画河床高に合わせた堰敷上に,洪水で発生した堆砂のためゲート閉鎖に支障を来している頭首工が数多くみられる。トラブル事例として,岡山県田原井堰とゴム堰が起立不能に陥った岩手県滝名川中央頭首工をとりあげ,河川構造令との関係を明らかにした。堆砂予防は,堰上下流で河道幅の数倍長さ区間の河床掘削で可能になるが,河川管理者の理解を得,対策事業への補助の仕組みを作る必要がある。

Keyword: 頭首工, 堆砂, 河川構造令
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.136-137 , 2008

発表番号 [1-1]

“SIMAJIRI” National irrigation project using Recycled water -Water Recycling Project-

Nakazato ryouichi [Okinawa General Bureau Land Improvement General Office]
Nakamura hajime [Okinawa General Bureau Land Improvement General Office]
Hagane yukihiro [Okinawa General Bureau Land Improvement General Office]

日本初、再生水利用大規模かんがいプロジェクトの推進方策等について −もったいない水のリサイクルプロジェクト−

中里 良一 [沖縄総合事務局土地改良総合事務所]
○仲村 元 [沖縄総合事務局土地改良総合事務所]
鋼鉄 幸博 [沖縄総合事務局土地改良総合事務所]

国営土地改良事業地区調査「島尻地区」においては、下水処理水を再処理した水(再生水)を地区内の畑地かんがい用水として利用する調査計画を進めている。 今回、日本初の再生水利用による大規模かんがいプロジェクトの事業構想や農業用水として利用するために策定した「島尻地区再生水水質管理指標」及び再生水利用に対する農家、消費者の意向について報告する。

Keyword: 畑地灌漑, 計画手法, 再生水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.2-3 , 2008

発表番号 [企-01-01]

About V E ( Value Engineering ) action at the field of construction

matsuda setsuo [East Chapter, Society of Japanese Value Engineering]

VE(バリュー・エンジニアリング)の建設分野における取組み状況について

○松田 節夫 [(社)日本バリュー・エンジニアリング協会東日本支部]

現在各所でVE活動が行われているが、VEとはどのような手法なのか。その生い立ちから、建設分野におけるVE取組み状況の変遷を説明し、VEの定義、VEの基本原則及び、実施手順についてのごく基本的なことを解説し、VE対象の価値を向上させようとする創造活動について説明する。また、いろいろな場面におけるVEの活用方法について紹介する。

Keyword: VEの定義, VEの基本原則, VE実施手順
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.78-79 , 2008

発表番号 [企-11-01]

SUIDO Culture studies(Culture of Land and Water),2002-2007

Yamashita Yusaku [National Institute for Rural Engineering]

水土文化部会、その五年間の軌跡と内省

○山下 裕作 [(独)農研機構 農村工学研究所]

水土文化研究部会の五年間の活動を整理し、今後への展望を行う。これまで本部会では、研究会と企画セッションを実施し、学会誌に講座を連載した。それによって農業農村工学、民俗学、歴史学、歴史地理学、農村社会学等々、多様な領域の研究者により、水土文化研究の多様な可能性を提示いただいてきた。これよりは、提示された可能性を承け、農業農村工学者自身の歴史観を構築するため、当事者としての歴史を紡ぐことが必要となる。

Keyword: 水土文化研究, 歴史, アイデンティティー
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.150-151 , 2007

発表番号 (1-1)

Optimal Allocation of Allowable Load to Influent Rivers for Lake Water Quality Management

MAEDA Shigeya [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
KAWACHI Toshihiko [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]

湖沼水質管理のための流入河川負荷量の最適配分

○前田 滋哉 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]

河川より湖沼へ流入するCOD負荷の総量を各河口に再配分する最適化モデルを,線形計画法を用いて定式化する.浅水長波方程式を解いて湖沼の流れ場を推定した後,COD輸送式を有限要素法により離散化し,線形計画問題の等式制約条件とする.環境基準点での水質環境基準,流入河川水のCOD濃度の上・下限制約を課し,河川より流入する総負荷量の許容値を最大化する.本モデルを26の流入河川を考慮した琵琶湖に適用する.

Keyword: 湖沼, 水質管理, 線形計画法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.2-3 , 2007

発表番号 (企-1-1)

Expected Engineer Educated by JABEE Agricultural Engineering Program

Yoshisuke Nakano [Faculty of Agriculture, Kyushu University]

技術者教育プログラムが描く技術者像

○中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]

農業工学関連分野では他の農学分野に先駆けてJABEE認定をスタートさせた。以来、多数の学生がJABEEプログラム修了生として社会に巣立って行った。しかし社会は大きく変化し、プログラム修了生はその力を発揮できる場を与えられていないように思える。これまでの認定プログラムが描く技術者像を分析し今後の方向性を論じてみた。

Keyword: JABEE, 農業工学,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.70-71 , 2007

発表番号 (企-11-1)

Evaluation and Perspective of Green Dam from the Viewpoint of Hydrology -What is the problem?-

Haruya Tanakamaru [Graduate School of Agriculture, Kobe University]

水文学から見た「緑のダム」の評価と展望 −問題の所在について−

○田中丸 治哉 [神戸大学大学院農学研究科]

森林の持つ洪水緩和機能や渇水緩和機能のことが緑のダム機能と呼ばれている.この概念は特に新しいものではないが,最近,ダム建設の是非に関する議論に際して頻繁に取り上げられ,その評価は研究者,行政,市民を巻き込んだ論争に発展している.本稿では,緑のダムに関する主な論点を整理した後,水文学から見た緑のダム機能の評価について概説するとともに,同機能を評価するための研究の方向性について述べる.

Keyword: 緑のダム, 洪水緩和機能, 渇水緩和機能
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.140-141 , 2007

発表番号 (企-21-1)

Landscape restoration of historical cultural heritage:in the case of Shimane Prefecture

Funasugi Rikinobu [Faculty of Law and Literature, Shimane University ]

歴史的文化遺産の景観復原−島根県を事例として−

○舩杉 力修 [島根大学 法文学部]

本研究は,わが国でも有数の伝統的な文化景観が残存する島根県を事例として,絵図を中心に,文化遺産の景観復原を行なうものである。島根大学を中心に,産官学で研究を進め,世界遺産登録を目指す石見銀山,全国有数の観光地である出雲大社,城下町松江の絵図をデジタル化して,景観を復原し,地域の社会・経済構造を明らかにしてきた。研究成果は博物館での展示,歴史的文化景観を活かしたまちづくりなどへの活用が図られている。

Keyword: 文化遺産, 景観復元, 絵図
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.2-3 , 2006

発表番号 企画1-01

Analysis of the Actual Condition about Committees Managed by JIID

MINAKAWA Takeshi [The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]

(財)日本水土総合研究所の運営している各種委員会の実態分析

○皆川 猛 [(財)日本水土総合研究所]

日本水土総合研究所が運営する委員会について検討課題、委員の専門分野等を分析し運営実態を明らかにした。その上で、公益法人と大学等が連携し、それぞれが有する特質や機能を補完することによるシナジー(相乗)効果の向上を図ることの重要性を提言するとともに、農業土木分野の研究者が委員会の検討テーマが現場の要請であることを再認識し、これに参画することにより、新たな研究分野の開拓や実証に役立ててもらうよう要請する。

Keyword: 公益法人, シナジー効果,
GET PDF=06/06S01-01.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.72-73 , 2006

発表番号 企画11-01

The Present Conditions and a Problem of Field Irrigation in Hokkaido

NAMBU Yuji [Foundation The Hokkaido Agricultural Modernization Technology Research Center]
YAMAGAMI Jukichi [Hokkaido College , Senshu University]

北海道における畑地灌漑の現状と課題

○南部 雄二 [財団法人 北海道農業近代化技術研究センター]
山上 重吉 [専修大学北海道短期大学]

北海道では、小麦・テンサイ・バレイショを基幹とする大規模畑作、土地利用型の野菜作を組み合せた中規模畑作を主体に、自走式スプリンクラによる省力的な畑地灌漑が普及してきた。近年では、灌漑用水を利用したハウス栽培、露地野菜作栽培による所得確保が図られる一方、多孔管灌漑の導入により用水の利用調整の必要性が明らかとなっている。また、多様な作目に対応した灌水技術の確立とその普及が重要な要素となる。

Keyword: 畑地灌漑, 灌漑方式,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.2-3 , 2005

発表番号 企- 1- 1

Innovations in Techniques for Agricultural Development

Nakano Yoshisuke [Faculty of Agriculture, Kyushu University]

農業生産の革新

○中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]

日本では食の安全の確保への強い要請,スローフード・地産地消など消費者ニーズのあり方は急速に変化している.こうした中にあって,日本の食と農業の現実および将来を包括的かつ相互関連的に捉え,解決策を見出していくことが21世紀農学にとってきわめて重要な問題となっている.農業の革新的技術専門員会ではそれぞれの専門分野において今後の農業の発展に資すると思われる革新的技術の整理をおこなった.

Keyword: 農林水産業, 革新的技術,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.94-95 , 2005

発表番号 企-11- 1

IWATA Akihisa []

農業生態系における魚類の多様性をより高めるために

○岩田 明久 [京都大学大学院アジアアフリカ研究科]

Keyword: , ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.(S)  2-(S) 3 , 2004

発表番号 S01- 1

Lives,Life,Living and Material Cycle

Mitsuno Toru [Graduate School of Agriculture,Kyoto Univ.]

生物,生命,生きている系と物質循環

○三野 徹 [京大大学院農学研究科]

新しく改革が予定されている学術会議の中で,農業土木学が所属する予定である生命系における農業土木学の位置づけを明確にするために,「資源と環境」,「生命と生物」の視点から整理を試みた.

Keyword: 生物, 生命, 生きている系
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.(S)108-(S)109 , 2004

発表番号 S11- 1

Yoshiyuki,SHINOGI [National Institute for Rural Engineering]

○凌 祥之 [独立行政法人 農業工学研究所]

Keyword: , ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.108-109 , 2003

発表番号 1-1

The inflow mechanism of turbid water into irrigation reservoir in southwest Hokkaido

Goushi MATSUKAWA [Civil Engineering Research Instiute of Hokkaido]
Kazumasa NAKAMURA [Civil Engineering Research Instiute of Hokkaido]
Kazuhiko HASEGAWA [Civil Engineering Research Instiute of Hokkaido]
Hajime NISHIKAGE [Hakodate Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau.]

北海道南西部に位置する農業用貯水池への濁水流入機構

○松川 剛士 [(独)北海道開発土木研究所]
中村 和正 [(独)北海道開発土木研究所]
長谷川 和彦 [(独)北海道開発土木研究所]
西陰 肇 [北海道開発局函館開発建設部]

北海道南西部のKダム及びSダムにおいて、貯水池への濁水の流入機構を調べた。両ダムとも、水温躍層形成期には、流入水が流入水温と同程度の水温層に浸入した。またこの時期には、水温躍層での水温変化量の大小が水深方向の濁度分布パターンに大きな影響を与えていた。すなわち、水温躍層が明瞭なSダムでは降雨後の高濁度層の厚さは小さかったのに対し、躍層が不明瞭なKダムでは高濁度層の厚さは大きかった。

Keyword: ダム, 濁り, 水温
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.64-65 , 2002

発表番号 1-1

Relation between Troubles of Diversion Dams and Channel Changes in the Tama River

MIWA Hajime [Faculty of Agriculture, Iwate University]
KURASHIMA Eiichi [Faculty of Agriculture, Iwate University]

多摩川諸堰のトラブルと流路変動との関係

○三輪 弌 [岩手大学農学部]
倉島 栄一 [岩手大学農学部]

多摩川諸堰のトラブルについて,主として航空写真の比較判読から発生の原因とメカニズムを考察した.堰のトラブルには堰構造物の損壊・取付け河岸の侵食などの災害と,取水口の堆砂による取水機能障害などがある.それらのトラブルは,砂礫堆の形成・移動に伴う流路変動と,砂利採取などによる河床低下が原因であり,経年的な河床変動に伴ってトラブルの現れ方も変化することがわかった.

Keyword: 河川工学, 水利構造物, 流路変動
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