衛星画像解析による酪農地域の飼料作物農地判別 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.49-50 , 2023

発表番号 [1-25(P)]

Feed cropland classification in dairy farming areas by satellite image analysis

TANAKA Kenji[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・UNOKI Keiji[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]

衛星画像解析による酪農地域の飼料作物農地判別

○田中 健二[寒地土木研究所]・鵜木 啓二[寒地土木研究所]

近年の食料安全保障の観点から畜産飼料の自給化が求められ,北海道では,飼料用トウモロコシの生産量が徐々に増えている.牧草地と飼料用トウモロコシ農地では営農状況の違いにより時期ごとに地表面の被覆状態が異なる.そこで本研究では,LandsatとSentinelを用いた衛星画像解析により,酪農地域の飼料作物農地の判別を行った.長期的,空間的に農地の被覆状況を把握することが可能であることがわかった.

Keyword: 農地環境,リモートセンシング,Google Earth Engine,飼料用トウモロコシ, ,
GET PDF=23/1-25(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.251-252 , 2023

発表番号 [4-7(P)]

Soil organic carbon content and aggregate stability

Taku Nishimura[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Takuhei Yamasaki[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Shohei Yamaguchi[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Shoichiro Hamamoto[Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]

土壌有機炭素含量と団粒安定性に関する研究

○西村 拓[東京大学大学院]・山崎 琢平[東京大学大学院]・山口 修平[東京大学大学院]・濱本 昌一郎[北海道大学大学院]

国内10地点の土壌を用いて,従来法としてのYodar篩別法とISO 10930:2012 の元となったBissonnais(1996)の手法で耐水性団粒試験を行い,土壌中の有機炭素含量と団粒の平均重量直径の関係を検討した.従来法やスレーキングが生じる急速湿潤では有機炭素量と団粒径に関連は見られなかったが,膨潤の寄与を評価する低速湿潤や機械的な外力を加えた後の団粒径は有機炭素量と高い相関を示した.

Keyword: 耐水性団粒,平均重量直径,スレーキング,膨潤, ,
GET PDF=23/4-7(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.49-50 , 2022

発表番号 [1-25(P)]

Effect of Short-time Fluctuation of Water Demand on Water requirement in a paddy field block

○Nishida Kazuhiro[Institute of Rural Engineering, NARO・Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

水田ブロックの水需要の短時間変動が水田用水量に与える影響

○西田 和弘[農村工学研究部門・東京大学大学院]

水田ブロックの水需要の短時間(日内・日間)変動が水田用水量に与える影響を明らかにするために,同一小用水路から取水する水田群の灌漑水田数,総灌漑水量の半日変動を調べた.その結果,現状の間断取水を基本とする水田水管理体系の下では,水田ブロックの水需要(総灌漑水量)はランダムに大きな短時間変動を示し,その最大値は圃場単位用水量をはるかに上回る(本研究地:圃場単位用水量2.5倍以上)ことが明らかになった。

Keyword: 水管理,水需要,短時間変動, ,
GET PDF=22/[1-25(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.251-252 , 2022

発表番号 [4-10]

Estimation of unsaturated hydraulic conductivity for lower water content based on soil surface temperature measurement

○Masaru Sakai[Graduate school of Bioresources, Mie Univ.]・Akitaka Kitada[Faculty of Bioresources, Mie Univ.]

地表面温度の測定に基づく低水分領域の不飽和透水係数の推定

○坂井 勝[三重大学大学院]・北田 彰隆[三重大学]

圃場の地表面温度測定から,表層土壌の低水分領域の不飽和透水係数を推定した.裸地圃場において赤外放射温度計で地表面温度を測定し,気象データを反映した土中水分・熱移動の数値計算を適用した.そして,減率蒸発段階の地表面温度上昇を再現する低水分領域の不飽和透水係数を推定した.推定した透水係数を用いた数値計算は,土壌水分量や地温変化の測定値をよく再現した.

Keyword: 土中水分・熱移動,不飽和透水係数,地表面温度,HYDRUS-1D, ,
GET PDF=22/[4-10].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.46-47 , 2021

発表番号 [1-25]

The Local Agricultural Reproduction near the Area Registered as a Wetland under the Ramsar Convention

OOTA Takahito[Aomori Prefectural Government Kamikita Regional Administration Bureau Regional Agriculture, Forestry and Fisheries Department]・HIRANO Yo[Aomori Prefectural Government Kamikita Regional Administration Bureau Regional Agriculture, Forestry and Fisheries Department]

ラムサール条約登録湿地隣接地における地域農業再生

○太田 賢仁[青森県上北地域県民局]・平野 陽[青森県上北地域県民局]

「仏沼」に隣接する青森県北三沢地区では,農地の遊休化が進み,希少な鳥類が生息するが,自然環境と共存を図りながらほ場整備を実施し,法人が地域農業再生に取り組んでいる。また,八幡地区では,北三沢地区で採用した工法等における課題を踏まえて工事を行い,ICT技術を活用した水管理システムを導入した。北三沢地区での取組から7年が経過し,当時の課題を振り返りつつ地域農業再生に向けたさらなる展開について報告する。

Keyword: 圃場整備, ,
GET PDF=21/[1-25].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.33-34 , 2020

発表番号 [1-25]

Improvement effect of paddy field classification by use of multiple sensor images

Yuya Takayama[Graduate School of Agriculture, Kobe University]・Takanori Nagano[Graduate School of Agriculture, Kobe University]・Natsuki Yoshikawa[Faculty of Agriculture, Niigata University]

マルチセンサー使用による水田判別精度の向上

高山 侑也[神戸大学大学院]・長野 宇規[神戸大学大学院]・吉川 夏樹[新潟大学]

新潟県の吉川土地改良区(中山間地)と刈谷田川土地改良区(平地)を比較対象として中解像度のSAR画像と光学画像を併用(マルチセンサー)による水田判別精度の向上効果を検討した。湛水期と出穂期、登熟期の3時期の判別の組み合わせにより10a以上の耕区で中山間地、平地双方高い判別精度を達成した。Green-Red Vegetation Indexの利用が判別精度向上に大きく寄与した。

Keyword: SAR, GIS, リモートセンシング
GET PDF=20/[1-25].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.251-252 , 2020

発表番号 [3-26]

Soybean evapotranspiration and root uptake in a weighing lysimeter

Moka Suzuki[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Nobuo Toride[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Kikuyo Mikuchi[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Masaru Sakai[Graduate school of Bioresources, Mie University]

重量ライシメータを用いたダイズ栽培実験の蒸発散と根の吸水について

鈴木 萌香[三重大学大学院]・取出 伸夫[三重大学大学院]・三口 貴久代[三重大学大学院]・坂井 勝[三重大学大学院]

ダイズ圃場に設置した重量ライシメータによる栽培実験の蒸発散速度と土中水圧力に対してHYDRUS1Dによる水分移動モデルの解析を行い,蒸発と蒸散の分離,乾燥過程における根の吸水特性と補填吸水モデルについて検討した.乾燥初期においては,上層部の吸水低下を下層部の吸水が補う補填吸水が優先的に生じ,土層全体の乾燥が進行すると,ストレス耐性を高めた吸水が生じることが明らかになった.

Keyword: 蒸発散、根の吸水, 重量ライシメータ、補填吸水モデル, HYDRUS
GET PDF=20/[3-26].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.264-265 , 2019

発表番号 [1-25]

Annual Expenditure of Municipalities in Hokuriku for Locational Service

Naoki Hayashi[School of Regional Development Studies, Kanazawa University]

属地的な行政サービスに伴う北陸3県の市町村歳出の試算

林 直樹[金沢大学人間社会学域地域創造学類]

北陸3県の市町村を対象に,道路や橋りょうの維持といった属地的な行政サービス(道路実延長に比例すると仮定)に伴う歳出(歳出決算総額−公債費)を推定した。主な結果は次のとおり。(1)道路実延長1mに対する歳出は14.2千円(2015年度),(2)歳出に対しては道路実延長より人口(属人的な行政サービス)の影響が強い。(3)10人未満の農業集落の属地的な行政サービスに伴う歳出は全体の2%にすぎない。

Keyword: 行政サービス, 歳出, 北陸
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.251-252 , 2016

発表番号 [1-9]

Economic effects of dry field irrigation facilities based on psot evaluation data

Kunimitsu Yoji[National Agriculture and food Research Organization]

事後評価データからみた畑地灌漑施設整備の効果

國光 洋二[農業・食品産業技術総合研究機構]

わが国の農業の持続的な発展のため、農産物の国際競争力を強化する必要がある。本研究は、畑地帯総合整備事業により畑地灌漑施設を導入した地区について、事業実施5年後にまとめられた事後評価書のデータを分析し、畑地灌漑効果の発現状況を明らかにする。分析の結果は、一般的な畑地灌漑の効果のイメージとは異なることから、整備の課題を議論する上で重要な情報になると考えられる。

Keyword: 畑地灌漑効果, 事後評価, 段階的整備
GET PDF=16/1-9.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.283-284 , 2016

発表番号 [1-25(P)]

Current Status of Abandoned Small Irrigation Ponds and Influence of Environmental Characteristics on Habitat of Endangered Submerged Plants.

ishii misaki[Graduate School of Engineering, Kagawa Univ.]・kakudo hirohumi[Faculty of Engineering, Kagawa Univ.]

小規模ため池の放棄実態の把握と沈水植物の生育に影響を及ぼす環境特性の検討

石井 美咲[香川大学大学院]・角道 弘文[香川大学]

中山間地域の小規模ため池の放棄実態を把握することと,沈水植物の生育に影響を及ぼす環境特性について検討することを目的とする.踏査ため池の44%が放棄ため池であり,さらに同じ谷筋にため池が2箇所直列配置する場合,どちらか一方が放棄される可能性が高いことが明らかになった.また,中山間地域の小規模ため池では,堤体の草刈りや樹木の伐採などにより光環境が良好に保たれることが,沈水植物の生育にとって重要である.

Keyword: 小規模ため池, 放棄ため池, 生物多様性保全
GET PDF=16/1-25(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.206-207 , 2015

発表番号 [1-25(P)]

Current status of fuelwood use in Sumita Town, Iwate Prefecture

HARASHINA Koji[Faculty of Agriculture, Iwate University]・TAKEHANA Nobuyuki[Aomori Prefecture]

岩手県住田町における薪利用の実態

原科 幸爾[岩手大学農学部]・竹花 信之[青森県]

岩手県住田町における薪利用世帯を明らかにするために,町内のほぼ全世帯にあたる2082世帯で踏査を行ったところ,13.5%にあたる281世帯で薪を利用していることが分かった。これらのうち,122世帯で薪の利用形態,調達方法,利用量,利用に対する意識などについて聞き取り調査を行い,町内における薪利用の実態を明らかにした。また,これらの結果に基づいて,薪利用がしやすい環境づくりに向けた提言を行った。

Keyword: 木質バイオマス, エネルギー, 薪
GET PDF=15/1-25(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.182-183 , 2014

発表番号 [1-25]

Pre-Feasibility Study on introduction of small-scale hydropower generation in rural area of Myanmar

Miyashita Takeshi・Otagaki Koichiro・Izumi Taro・Morishita Masaki・
[Japan Water Agency・Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

ミャンマー農村部における小水力発電の導入可能性について

宮下 武士・太田垣 晃一郎・泉 太郎・森下 賢己
[(独)水資源機構・(独)国際農林水産業研究センター]

ミャンマー連邦共和国では、産業の発展に伴って発電所建設が鋭意計画されているが、地方部では無電化村も多く、政府は小水力発電の導入などによる無電化地帯の電化にも力を入れつつある。本報は(独)水資源機構と(独)国際農林水産業研究センターが平成25年12月に実施した、ミャンマー農村部における灌漑施設を利用した小水力発電導入の可能性について報告する。

Keyword: 水利構造物, 灌漑施設, 地球環境
GET PDF=14/1-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [1-25]

Physical Conditions Interfering with Chasing Japanese Monkeys away by Groups

KUKI_Yasuaki [Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
AOKI_Akane [Faculty of Agriculture, Kyoto University]
TAKEYAMA_ Emi [Faculty of Agriculture, Ehime University]
HASHIMOTO_Shizuka [Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University]
HOSHINO_Satoshi [Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University]

サルの集落ぐるみの追い払いを阻害する物理的要因の検討

○九鬼康彰 [岡山大学大学院環境生命科学研究科]
青木 茜 [京都大学農学部]
武山絵美 [愛媛大学農学部]
橋本 禅 [京都大学大学院地球環境学堂]
星野 敏 [京都大学大学院地球環境学堂]

本研究ではサルの被害対策に有効とされる集落ぐるみの追い払いを阻害する物理的な要因について検討を行った.三重県伊賀市の16集落に対するヒアリングや住民による1年間のサルの出没及び追い払いの記録,GPSの追い払いログデータなどを分析した結果,集落内や周縁の里山とイノシシ及びシカ用の侵入防止柵等が阻害要因になっていることが得られた.このことから主な要因の解消には里山の管理が重要であることが示唆された.

Keyword: 獣害, 追い払い, 地形的特徴
GET PDF=13/13001-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [1-25]

Greenhouse gas emissions from kitchen garbage methane fermentation system

Nakamura Masato [Institute for Rural Engineering]
Okaniwa Yoshiyasu [JARUS]
Okahara Hiroaki [JARUS]
Yuyama Yoshito [Institute for Rural Engineering]
Shimizu Natsuki [Institute for Rural Engineering]
Yamaoka Masaru [Institute for Rural Engineering]
Oritate Fumiko [Institute for Rural Engineering]

生ごみを原料とするメタン発酵システムの温室効果ガス排出量

○中村 真人 [農村工学研究所]
岡庭 良安 [地域環境資源センター]
岡原 弘明 [地域環境資源センター]
柚山 義人 [農村工学研究所]
清水 夏樹 [農村工学研究所]
山岡 賢 [農村工学研究所]
折立 文子 [農村工学研究所]

 メタン発酵や消化液の液肥利用の導入による温室効果ガス排出量削減効果を検証するため,生ごみの処理・利用システムの6シナリオについて温室効果ガス排出量を算定した.その結果,温室効果ガス排出量は,焼却,排水処理型メタン発酵,液肥利用型メタン発酵の順に多かった.また,プラントから消化液散布圃場までの輸送距離が長くなるような場合であっても,液肥利用による温室効果ガス削減効果が発揮されることが示された.

Keyword: メタン発酵, 生ごみ, 温室効果ガス
GET PDF=12/12001-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.138-139 , 2011

発表番号 [1-25]

Discriminant between Dojo and Kara-dojo loach using morphological data

Koizumi_Noriyuki [National Institute for Rural Engineering]
Takemura_Takeshi [National Institute for Rural Engineering]
Watabe_Keiji [National Institute for Rural Engineering]
Mori_Atsushi [National Institute for Rural Engineering]
Nishida_Kazuya [National Institute for Rural Engineering]
Nakakuki_Genichi [Medaka Satooya]
Mizutani_Masakazu [Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]

形態データを利用したドジョウとカラドジョウの判別式

○小出水 規行 [農村工学研究所]
竹村 武士 [農村工学研究所]
渡部 恵司 [農村工学研究所]
森 淳 [農村工学研究所]
西田 一也 [農村工学研究所]
中茎 元一 [メダカ里親の会]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]

DNA解析で判別したドジョウとカラドジョウを用いて,5形態部位(標準体長,頭長,体高,尾柄高,尾柄長,髭最大長)を変数とする種判別式を作成した.標準体長で除した(標準化)各部位はカラドジョウの方が大きく,変数選択して得られた判別式は髭最大長と尾柄高を有意な変数にもつ.当式は統計的に意味があり,ドジョウとカラドジョウの正判別率は95%と高く,今後,サンプル数の追加による判別式の精緻化が期待された.

Keyword: ドジョウ類, 種判別式, 形態
GET PDF=11/11001-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.156-157 , 2010

発表番号 [1-25]

Removal Factors of N2O Emission into Undersoil Layer in New Multi-Purpose Paddy Field

Ishikawa Masaya [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Iida Toshiaki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Kajihara Akihiko [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Hasegawa Akihiko [Graduate School of Agricultural Sciences, Yamagata University]

閉鎖型汎用化水田構造を有した転換畑地の地下水飽和土層帯におけるN2Oガス削減効果

石川 雅也 [山形大学農学部]
飯田 俊彰 [東京大学 大学院農学生命科学研究科]
梶原 晶彦 [山形大学農学部]
○長谷川 晃彦 [山形大学 大学院農学研究科]

農耕地から放出される温室効果ガス抑制策の一つとして、閉鎖型汎用化水田に着目して、作物の安定供給と窒素除去を前提に、そのN2Oガス抑制機能の強化可能性の検討を目的とした野外試験途中の冬季栽培期間におけるN2O放出量の総量の内訳は、従属栄養型脱窒由来が硝化由来の約2倍と試算されたが、投入窒素量に対するN2O放出量は極めて小さい値であった。また、溶存N2Oの独立栄養型脱窒菌による吸収利用が示唆された。

Keyword: 大気, 水質, 環境保全
GET PDF=10/10001-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.190-191 , 2009

発表番号 [1-25]

Comparison of the concept and structure of water users’ associations between developed and developing countries

Ahmed M. Aly [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]
Kitamura Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Shimizu Katsuyuki [Faculty of Agriculture, Tottori University]

先進国と発展途上国における水利用組合の概念と組織構造の比較

○Ahmed M. Aly [鳥取大学農学部大学院連合農学研究科]
北村 義信 [鳥取大学農学部]
清水 克之 [鳥取大学農学部]

水不足の問題は世界中で起こっており,水を効率よく使うために,特に農業用水利用において水の搬送における効率を高めることは大変重要なことである。水利施設の維持管理や水の送配水を公的管理から農民を主体とした民間へ移管することが現在では世界中で薦められている。本報では,先進国である日本の土地改良区と,発展途上国であるエジプトの水利用組合を事例として,水利用組合の概念とその組織構造を比較・分析した。

Keyword: Land Improvement District, Participation, Water Resources Management
GET PDF=09/09001-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.184-185 , 2008

発表番号 [1-25]

Quantification of Soil Water Environment for Optimum Afforestation at Horqin Sand land

HAO Aimin [Research Institute for Humanity and Nature (RIHN)]
HARAGUCHI Tomokazu [Department of Environmental Sciences, Faculty of Agriculture, Saga University]
FUJIHARA Yoichi [Research Institute for Humanity and Nature (RIHN)]
WATANABE Tsugihiro [Research Institute for Humanity and Nature (RIHN)]
NAKANO Yoshisuke [Emeritus Prof., Faculty of Agriculture, Kyushu University]

科爾沁沙地における植林地の土壌水分環境の定量化と最適植栽間隔

○? 愛民 [総合地球環境学研究所]
原口 智和 [佐賀大学農学部生物生産学科]
藤原 洋一 [総合地球環境学研究所]
渡邉 紹裕 [総合地球環境学研究所]
中野 芳輔 [九州大学農学研究院]

中国科爾沁沙地中南部の奈曼旗を対象にポプラ群落の蒸発散による土壌水分・熱動態について推定を行った.まず,当地の気象データを利用してポテンシャル蒸発散量を求め,これに植物係数を導入して実蒸発散を推定した.結果から1次元コンパートメントモデルを用いて植栽間隔の異なるポプラ群落の4類型を設定し,植林地の土壌水分と地温の時間変化の推定を試みた.本手法は,植林地における土壌水分環境の解明に利用可能であり,砂漠地域の緑化効果の評価および持続的な砂漠化防止対策,適切な土地利用計画にも有効に利用されると考えられる.

Keyword: 植林地, 植物係数, モデル
GET PDF=08/08001-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.198-199 , 2007

発表番号 (1-25)

Calibration for temperature dependence of ECH2O probe

SAITO Tadaomi [JSPS ( Arid Land Research Center, Tottori Univ.)]
FUJIMAKI Haruyuki [Department of Agricultural and Forest Engineering, University of Tsukuba]
YASUDA Hiroshi [Arid Land Research Center, Tottori Univ.]

ECH2O水分プローブの温度依存性校正

○齊藤 忠臣 [日本学術振興会(鳥取大学乾燥地研究センター)]
藤巻 晴行 [筑波大学農林工学系]
安田 裕 [鳥取大学乾燥地研究センター]

誘電率水分計は,出力値が温度依存性を示すことが知られており,正確な水分量決定には校正が必要である.本研究では,静電容量法を用いたECH2Oプローブを例にとり,室内実験によるプローブ出力値の温度依存性校正手法を提案した.結果より,黄土と砂丘砂が異なる温度依存性の傾向を示し,それぞれに対し校正式が作成された.また,作成した校正式を用いることにより,中国黄土高原における時系列土壌水分データが校正された.

Keyword: ECH2O, 温度依存, 校正
GET PDF=07/07001-25.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.156-157 , 2003

発表番号 1-25

Reduction of nitorogen and phosphorus loads by forest band in dairy grassland

Kazumasa NAKAMURA [Independent administrative institution, Civil engineering research institute of Hokkaido]
Tetsuya ISHIDA [Independent administrative institution, Civil engineering research institute of Hokkaido]
Osamu SAKAI [Hokkaido prefectural Konsen agricultural experiment station]
Syuji SATO [Kushiro Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
Takashi SAITO [Kushiro Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]

草地酪農地帯での林帯による窒素・リンの負荷低減効果

○中村 和正 [(独)北海道開発土木研究所]
石田 哲也 [(独)北海道開発土木研究所]
酒井 治 [北海道立根釧農業試験場]
佐藤 修児 [北海道開発局釧路開発建設部]
斉藤 孝志 [北海道開発局釧路開発建設部]

北海道東部の草地酪農地帯において、排水路沿いに林帯のある流域とない流域を設定し、平水時や降雨時の水質を比較した。両流域では、単位流域面積あたり養分投入量や平水時の水質に大きな違いはなかった。降雨時を含む水質比較の結果、この地域での排水路沿いの林帯は、土壌凍結期には水質浄化機能を持たないが、非凍結期の降雨時には浄化機能を有し、非凍結期に流出する全窒素と全リンをそれぞれ概ね20%低下させることがわかった。

Keyword: 水質, 酪農地帯, 林帯
GET PDF=03/0301-25.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.112-113 , 2002

発表番号 1-25

Flow analysis of open channel with orifices by Large Eddy Simulation

Atsushi Namihira [National Institute for Rural Engineering]
Kyoji Takaki [National Institute for Rural Engineering]
Hiroyasu Kobayashi [National Institute for Rural Engineering]

オリフィスが設置された開水路流れのLESによる数値解析

○浪平 篤 [農業工学研究所]
木 強治 [農業工学研究所]
小林 宏康 [農業工学研究所]

オリフィスが開水路に設置されると、流れは大きな抵抗を受けるともに、オリフィスを通過する地点で加速される。一方で、隔壁によって遮られる領域では逆流や淀みが発生し、流れの構造は非常に複雑となる。本研究では、このような流れに対してLESによる数値解析を行った。その結果として得られた平均流速ベクトル分布に見られる特徴は、類似した形状の水路で行われた模型実験結果と同じ傾向をもつことが確認された。

Keyword: 開水路流れ, オリフィス, LES
GET PDF=02/0201-25.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 1-25

The Analysis of the Influence of the Tide Gate in the "B" river, "T" country

Sasaki Hiroshi〔Sanyu Consultants Inc.〕
Kubo Naritaka〔Tokyo Univ Agri & Tech〕
Osato Kouji〔Tokyo Univ Agri & Tech〕

T国B川の防潮水門による異常水位解析並びに被害軽減対策

○佐々木 大〔(株)三祐コンサルタンツ〕
久保 成隆〔東京農工大学〕
大里 耕司〔東京農工大学〕

B川では防潮水門を全閉した結果,水位変動の振幅が増幅した。結果、下流域で法面の崩落や浸水が報告さてた。本研究では、発生した現象を解析し対策を提案する。先ず地形条件を簡略化したモデルを作成した。そして現象を再現し、対策の検討・評価を行った。次に、地形・境界条件が比較的単純なので、理論解析により堰地点の水位を求めた。更に、手法の汎用性により、他地域での類似のケースに対し予防措置を提案する。

Keyword: シミュレーション, 理論解析,
GET PDF=



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 1-25

地下水の硝酸態窒素の除去

○中曽根 英雄〔茨城大学農学部〕
黒田 久雄〔茨城大学農学部〕
加藤 亮〔茨城大学農学部〕

畑地帯や茶園の地下水の硝酸態窒素濃度が高いことが知られている。農業土木の分野でも営農飲雑用水として簡易水道を建設する地域もあり、十分注意しなければならない。飲料水には硝酸態窒素に基準(10mg/L)が設けられている。この基準を満たすには、硝酸態窒素の除去方法を確立して置かなければならない。その方法は幾つかあるが、最も簡便な方法として生物活性炭による方法を試みた。今回はその概要と実験結果を報告する。 

Keyword: 地下水, 硝酸態窒素, 脱窒
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 1-25

WATER DISTRIBUTION IN AFLAJ IRRIGATION SYSTEMS OF OMAN (オマーン国・アフラジ潅漑システムにおける配水管理)

○Abudullah S. Al-Ghafri〔北海道大学大学院農学研究科〕
井上 京〔北海道大学大学院農学研究科〕
W. Ray Norman〔アフリカ開発銀行〕

乾燥地にあるオマーンの農業は潅漑に依存しているが,その約35%は4,000以上あるaflaj(単数形falaj)と呼ばれる潅漑システムが担っている。Aflajは水源によって3形態あり,枯れ川(約55%),地下水(イランのカナートと類似,約45%),湧水(1%以下)が水源となっている。Aflajは農家組織が管理し,地域の生活用水,農業用水として使われており,その水配分には独特の方法が採られている。本稿ではその水配分方法について紹介する。

Keyword: オマーン, 畑地潅漑, 用水管理
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 1-25

取水管理の高度化のための頭首工取入れ口の水理構造

農工研 ○中 達雄・相川 泰夫・島 武男・田中 良和

本研究では、取水管理の高度化を図った事例を参考に、取入れ口の水理模型の製作および自動制御システムを試作し、その機能を実験的に検討した。取入れ口構造は、下流水位制御のゲートと流れの状態が完全越流の台形堰の組み合わせとした。台形堰については、完全越流の流量係数等を求め、従来式の本間式との比較を行った。自動制御については、水位計測値の平滑化処理回数が、制御の安定性に大きく影響することを明らかにした。

Keyword: 頭首工取入れ口, 台形堰, 水位自動制御
GET PDF=



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 1-25

浸潤におけるフィンガーの発生とリーチング効率

東京大学大学院農学生命科学研究科 ○川本 健
東京大学大学院農学生命科学研究科 宮崎 毅
東京大学大学院農学生命科学研究科 中野 政詩・ 

Keyword: 水分移動, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 1-25

精密水質調査による実測流出負荷量と原単位法による予測負荷量の比較について

茨城大学農学部 花島紀秀

Keyword: 原単位法, 発生負荷量, 流出負荷量
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