発表番号 [6-2]
Reduction of Problem-solving Work of Irrigation Facility Management by Remote Monitoring System for Mountainside Irrigation Canals
Sayaka FUJII[Institute for Rural Engineering, NARO]・Toshifumi ASHIDA[Institute for Rural Engineering, NARO]・Kazuko ENDO[Institute for Rural Engineering, NARO]
山腹水路への遠隔監視システム導入による施設管理者の問題対応の負担軽減
○藤井 清佳[農村工学研究部門]・芦田 敏文[農村工学研究部門]・遠藤 和子[農村工学研究部門]
山腹水路に遠隔監視システムおよび遠隔制御水門を導入する実証を行い、施設管理者の問題対応に要する負担の軽減効果を検証した。各地点の様子を一覧することで、現地に行く前に問題の原因を想定して準備を行うことができ、1件当たりの対応がスムーズに実施できるようになった。遠隔操作が稼働することで、荒天時のリスク軽減の有効性が示された。ただし、中山間地域などの予算の少ない地域では、導入費用がネックとなる。
Keyword: 遠隔監視,遠隔制御,水利施設,中山間地域,山腹水路, ,
GET PDF=23/6-2.pdf
発表番号 [1-38]
Verification of nursling seedlings superiority and lodging resistance in SRI farming
○Yi ZHANGMING[Graduate School of Agriculture and Life Science,The University of Tokyo]・Hiroaki SUGINO[Graduate School of Agriculture and Life Science,The University of Tokyo]・Masaru Mizoguchi[Graduate School of Agriculture and Life Science,The University of Tokyo]
SRI農法における乳苗優位性と倒伏耐性の検証
○イ ソウメイ[東京大学大学院]・杉野 弘明[東京大学大学院]・溝口 勝[東京大学大学院]
SRI農法は間断灌漑の実施により、稲株の下位部の支持力が向上し、倒伏耐性が強いといわれているが、その科学的根拠は未だに検証されていない。本研究では同一圃場内にSRIと慣行農法の区域を設定し、三つの異なる移植深度(1, 2, 4 cm)で移植した稲株の倒伏抵抗性を測定し比較した。その結果、乳苗優位性は見られなかったが、倒伏耐性は移植深度1 cmと4 cmでSRIの方が慣行農法より強いことがわかった。
Keyword: SRI,乳苗優位性,倒伏耐性, ,
GET PDF=22/[1-38].pdf
発表番号 [6-10]
Current Status and Problems of the Legal Agricultural Land Use Zoning in Hilly and Mountanous Area
○TSUCHIYA Tsunehisa[Graduate School of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]・ISHII Atsushi[Faculty of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]
中山間地域における農振農用地区域指定の現状と課題
○土屋 恒久[筑波大学大学院]・石井 敦[筑波大学]
全国の市町村の農振農用地区域の農地面積のデータを用い、中山間地域における農振農用地区域の指定率を求め、地域類型別、都府県別で比較分析を行った。80%以上と高い指定率の市町村が過半を占め、都府県内の市町村のバラツキが大きいこと、指定率が低い市町村でも指定率100%近い集落が目立つことが明らかになった。中山間地域で粗放的管理のゾーニングを行う際、農振農用地の除外が必要なケースもあることを論じた。
Keyword: 農業振興地域,農用地区域,中山間地域,遊休農地,ゾーニング, ,
GET PDF=22/[6-10].pdf
発表番号 [1-38(P)]
Implementation of Polyacrylamide to control wind erosion and dust generation from the reclaimed agricultural lands
LEE Sangbong[National Institute of Agricultural Science, RDA, KOREA ]・KIM Minyoung[National Institute of Agricultural Science, RDA, KOREA ]・KIM Youngjin[National Institute of Agricultural Science, RDA, KOREA ]・KIM Heetae[National Institute of Agricultural Science, RDA, KOREA ]・KANG Sanghyeon[National Institute of Agricultural Science, RDA, KOREA ]
干拓農地における高分子凝集剤を用いた土壌侵食低減に関する研究
○LEE Sangbong[韓国農村振興庁]・KIM Minyoung[韓国農村振興庁]・KIM Youngjin[韓国農村振興庁]・KIM Heetae[韓国農村振興庁]・KANG Sanghyeon[韓国農村振興庁]
本研究では干拓農地(セマングムの広活地区)で発生する土壌侵食を抑えるための高分子凝集剤の適用方法について検討を行った。干拓農地の表土を採取して一定容器に入れ、表面に高分子凝集剤(DとR)を散布した後、風洞試験前後の重さを測定して飛散量を測った。その結果、30ppmと50ppm濃度の高分子凝集剤を0.5〜1.0mm散布する場合、地域最大風速の条件での土壌侵食を大幅減らすことが可能であった。
Keyword: 高分子凝集剤, 干拓農地, 土壌侵食
GET PDF=21/[1-38(P)].pdf
発表番号 [1-38]
Experiments of Rainfall Infiltration on slope of Earthdams
Riku MAKI[Faculty of Agriculture, Kobe University]・Haruki ABE[Faculty of Agriculture, Kobe University]・Takeru Matsumoto[Kobe University]・Yutaka SAWADA[Faculty of Agriculture, Kobe University]・Toshinori KAWABATA[Faculty of Agriculture, Kobe University]
ため池堤体法面内への降雨浸透に関する実験的検討
眞木 陸[神戸大学大学院]・阿部 春輝[神戸大学大学院]・松本 赳[神戸大学]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]
降雨浸透によりため池堤体内の飽和度および浸潤線が上昇し,堤体の安定性 が低下することが指摘されている.本研究では,降雨強度と地盤密度がため池堤体法面内への浸透強度に及ぼす影響について検討するため降雨実験を行った.降雨強度が定常状態となる終期浸透強度に関しては,地盤密度が大きく影響することが分かった.また,既往の実験データも使用し,広範囲な斜面勾配に対する終期浸透強度の予測式を提案した.
Keyword: 降雨浸透特性, ため池, 降雨実験
GET PDF=20/[1-38].pdf
発表番号 [2-58(P)]
The study of land preparation for vineyard
Junichi Kashiwagi[Hokkaido University, Research Faculty of Agriculture]・arisa sato[Hokkaido University, Graduate School of Agriculture]・yuichi tamagawa[Hokkaido University, Graduate School of Agriculture]・ryo inaba[Hokkaido University, School of Agriculture]
ワイン醸造用ブドウ畑における圃場整備について
柏木 淳一[北海道大学大学院]・佐藤 有紗[北海道大学大学院]・玉川 雄一[北海道大学大学院]・稲場 涼[北海道大学]
積雪寒冷地である北海道のワイン醸造用ブドウ畑では、良質なブドウを栽培するために圃場の排水性を高めることが不可欠である。そこでブドウの生育特性や地形条件を考慮して、通常よりも深い承水路型と吸水渠を組み合わせることにより排水改良を実施した。表面流去水や側方流が分断され乾燥化が促進される効果は確認されたが地下水位は比較的高く維持されていた。ブドウの根群域の増大や生育に関連した効果についてさらに検証する。
Keyword: 地下排水, 土壌侵食, 水循環
GET PDF=20/[2-58(P)].pdf
発表番号 [1-38(P)]
Relationship between farm forest area and using biological resources before 1960
Naoki YOSHIDA[Utsunomiya University Graduate School Faculty of Agriculture]・Takumi MORIYAMA[Utsunomiya University Faculty of Agriculture]・Takahiro TAMURA[Utsunomiya University Faculty of Agriculture]
1960年以前の農用林面積と資源利用の関係性の把握
吉田 直樹[宇都宮大学大学院]・守山 拓弥[宇都宮大学]・田村 孝浩[宇都宮大学]
農用林の生物多様性が重要視されているが農用林の環境が良好であったとされる1960年以前の情報はほとんど残されていない。本研究では米軍空中写真の土地利用分析と聞きとり調査による資源利用の把握を行い、1960年以前の農用林面積と資源利用の関係性の把握を行った。聞きとり調査により農用林資源の採取権を周辺地区の農家に貸与している事例が確認された。その条件を農用林面積の供給可能量と需要量から考察する。
Keyword: 生物資源利用, 農用林, 土地利用
GET PDF=19/1-38(P).pdf
発表番号 [2-37]
Utilization case of UAV in developing countries
Hirouchi Shinji[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Yamada Masakazu[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Hirose Chikako[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
途上国におけるUAVの活用事例
廣内 慎司[国際農林水産業研究センター]・山田 雅一[国際農林水産業研究センター]・廣瀬 千佳子[国際農林水産業研究センター]
農業農村開発を行う際、土地利用の現況や水文状況の把握、縮尺の大きな地形図が必要となる。途上国においては、道路の整備水準が低く、多くの労力が必要である。また、地形図も測量を自ら実施するか、現地の測量会社に委託する必要がある。このため、途上国で農業農村開発を行うにあたり、市販されている低価格なUAVを活用した現地調査の事例のうち1)地形図作成手段としての利用、2)画像としての利用について報告を行う。
Keyword: UAV, SfM, 地形図
GET PDF=16/2-37.pdf
発表番号 [1-38]
The Community Planner Training by University Cooperation Project
GOKO Masaharu[Miyagi University]・YAMAMOTO Satoshi[University of Hyogo]・CHIBA Katsumi[Miyagi University]・YANAGISAWA Mitsunori[Miyagi University]
大学間連携によるコミュニティ・プランナー育成の取組
郷古 雅春[宮城大学食産業学部]・山本 聡[兵庫県立大学緑環境景観マネジメント研究科]・千葉 克己[宮城大学食産業学部]・柳澤 満則[宮城大学食産業学部]
地域コミュニティの活性化とそれを担う人材の育成は,現代社会が共通して取り組むべき課題の一つである。宮城大学と兵庫県立大学は,地域住民や行政,企業等と協働して地域づくりの担い手になるような課題発見解決型の人材(コミュニティ・プランナー)育成のための教育プログラムの確立に取り組んでいる。本プログラムは,コミュニティと密接な関わりを持つ農業農村工学分野における今後の教育手法検討の題材としても期待される。
Keyword: 教育手法, 技術者育成, 農村振興
GET PDF=15/1-38.pdf
発表番号 [1-38]
Maintenance and superannuated levels of irrigation ponds and land use changes in its service area
Oyama Shohei・Morita hidenori・
[Graduate School of Environmental and Life Science,Okayama University]
ため池の維持管理実態と受益農地の変化
大山 翔平・守田 秀則
[岡山大学大学院 環境生命科学研究科]
近年,我が国では農地は減少の一途をたどり,ため池も管理の不十分さから老朽化が進んでいる。本研究ではため池受益地域において課題とされている農地とため池の一体的な保全に向けた基盤的データの蓄積を目的として香川県さぬき市寒川町を事例とした約30年間での農地及びため池の変化の特徴を回帰分析により示した。分析から,「標高」や「香川用水受益地」といった変数で農地とため池の変化それぞれとの関連性が示された。
Keyword: 土地利用変化, ロジットモデル, ため池
GET PDF=14/1-38.pdf
発表番号 [1-38]
Promotion Subject of Land Improvement for Agri-Welfare Relationship Supporting Resource Management
ISHIDA Kenji [National Institute for Rural Engineering]
ONIMARU Tatsuji [National Institute for Rural Engineering]
SAKANE Isamu [National Institute for Rural Engineering]
KATAYAMA Chie [National Institute for Rural Engineering]
UENO Miki [National Institute for Rural Engineering]
地域資源管理を支える農福連携からみた農業農村整備の推進課題
○石田憲治 [農村工学研究所]
鬼丸竜治 [農村工学研究所]
坂根 勇 [農村工学研究所]
片山千栄 [農村工学研究所]
上野(徳岡)美樹 [農村工学研究所]
農業の多様な担い手育成と障がい者の就労支援を目指した農業と福祉のマッチングの仕組みづくりに関する研究を通して得られた成果を、農業農村整備の推進視点から整理することにより、農業と福祉の相利共生的な関係構築が、農村地域の振興や資源管理に大きな役割を有していることを明らかにすることを通して、農福連携に着目した人口減少時代の農業農村整備の推進課題を考究する。
Keyword: 地域資源管理, 耕作放棄地, 農福連携
GET PDF=13/13001-38.pdf
発表番号 [1-38]
Enterprise of farmers’ restaurants by rural women’s and their human relationships
saitou akemi [The United Graduate School of Agricultural Science, IWATE University]
fujisaki hiroyuki [Faculty of Agriculture & Life Science, HIROSAKI University]
農村女性による農家レストラン開業とその人的関係
○齋藤 朱未 [岩手大学大学院連合農学研究科]
藤崎 浩幸 [弘前大学農学生命科学部]
本研究では、5名の農家レストラン経営女性に注目し、どのような人的関係の中で開業に至ったのかを分析した。その結果、飲食店経営の経験がなく、運営施設も個人所有である場合には、開業資金や許認可等の問題に行き当たり、手助けを得るため、人的関係が多い傾向にあった。逆に、飲食店経験がある人や行政が主導している場合には、問題に行き当たることが低いため、人的関係が少ない傾向にあることがわかった。
Keyword: 農家レストラン, 農村女性起業, 人的関係
GET PDF=12/12001-38.pdf
発表番号 [1-38]
Wettability indices and hydraulic characteristics of fluorocarbon water-repellent sand
Ninomiya Seiya [Guraduate School of Agriculture, Kyoto University]
Kawachi Toshihiko [Guraduate School of Agriculture, Kyoto University]
Nagamitsu Sachio [Advanced Technology Research Laboratories, Panasonic Corporation]
Mino Norihisa [Advanced Technology Research Laboratories, Panasonic Corporation]
Takeuchi Junichiro [Guraduate School of Agriculture, Kyoto University]
フッ化炭素系撥水砂のぬれ性指標と水理特性
二宮 聖也 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
長光 左千男 [パナソニック株式会社先端研究所]
美濃 規央 [パナソニック株式会社先端研究所]
○竹内 潤一郎 [京都大学大学院農学研究科]
豊浦標準砂に対してフッ化炭素化合物を用いて撥水性を付与し,撥水砂と標準砂との混合砂のぬれ性指標(水滴浸入時間,見かけの接触角,水浸入圧)と水理特性(水分特性,飽和透水係数)を測定した.見かけの接触角と水浸入圧に対する撥水性有無の閾値から,混合率50%と75%の間で親水性から疎水性へと変化することが示され,これは給水過程の水分特性とも矛盾しない.また,飽和透水係数は混合率に依存せず一定であった.
Keyword: WDPT, 接触角, 水浸入圧
GET PDF=11/11001-38.pdf
発表番号 [1-38]
Scenario Generation for Lake Water Quality Management Using Multiple Level Model
KAWACHI Toshihiko [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
MAEDA Shigeya [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
マルチレベルモデルを用いた湖沼水質管理のためのシナリオ作成
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
○前田 滋哉 [京都大学大学院農学研究科]
湖沼へ流入するCOD負荷量の許容最大値を求め,それを各流入河川/水路に配分するための2目的線形計画問題を定式化する.湖沼を3次元的に取り扱い,水理・水質環境の不確実変動を考慮するため,湖沼の流れ場に関するシナリオを作成する.マルチレベルモデルを採用して湖流の運動方程式と連続式を有限要素法で解く.滋賀県の貫川内湖にモデルを適用し,流れ場に関するシナリオを作成する.
Keyword: 湖沼, 水質管理, 流れ解析
GET PDF=10/10001-38.pdf
発表番号 [1-38]
Structure of common component to waterscape in Harie District, Shinasahi-cho, Takashima City, Shiga Prefecture
KITAZAWA Daisuke [Advice Center for Rural Environment Support]
FUJIMOTO Nobuyoshi [Tochigi Collaboration Design League]
SAITOH Yukihiko [Graduate School of Horticulture, Chiba University]
MOCHIZUKI Hisae [Hongo Planning Office Co.,Ltd.]
滋賀県高島市新旭町針江地区における水辺景観に共通する景観構成要素の成り立ち
○北澤 大佑 [社団法人 農村環境整備センター]
藤本 信義 [とちぎ協働デザインリーグ]
齋藤 雪彦 [千葉大学園芸学研究科]
望月 久恵 [株式会社 本郷計画事務所]
本報告では、滋賀県高島市新旭町針江地区を事例として、当該地区の水辺景観に共通して見られる景観構成要素に着目し、これらを地域固有のデザインコードと位置づける。デザインコードは、農村の営みの意図的な表れの中にあり、社会が受容している法則性または拘束性により形成され、継承されてきたものであり、デザインコードの成り立ちを読み取ることで、農業農村地域における景観特性を理解することができるといえる。
Keyword: 水辺景観, デザインコード, 景観特性
GET PDF=09/09001-38.pdf
発表番号 [1-38]
ITOU Eri []
KONISHI Toshirou []
KIMOTO Yoshio []
愛知県式不耕起V溝直蒔栽培の水管理−とくに冬季代掻きについて−
伊藤 英里 [愛知県知多農林水産事務所整備課]
小西 敏郎 [愛知県西三河農林水産事務所農業改良普及課]
○木本 凱夫 [個人会員]
愛知県農業総合試験場が開発した、不耕起V溝直蒔栽培(以下、V溝)の水管理の報告。代掻きを冬季、12月〜3月に行い、続いて随時播種に入る。発芽期は移植栽培とあまり変わらない。冬季代掻は従来の作業量と用水量ピークを崩すので、これまでの水利秩序を変革する画期的な栽培法である。V溝自身の大きな問題は除草剤の散布時期と回数にあり、これにともなう水管理と代掻用水量ならびに冬季水利権が今後の農業水利の課題になる。
Keyword: 水管理, 直蒔き, 冬季代掻き
GET PDF=08/08001-38.pdf
発表番号 (1-38)
Mechanism of the snowmelt infiltration to slight freezing soil
Iwata Yukiyoshi [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
Hirota Tomoyoshi [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
Hayashi Masaki [University of Calgary]
Suzuki Shinji [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
土壌凍結の発達が弱いときの融雪水の凍結土壌への浸透メカニズム
○岩田 幸良 [北海道農業研究センター]
広田 知良 [北海道農業研究センター]
林 正貴 [カルガリー大学]
鈴木 伸治 [北海道農業研究センター]
森林や火山灰土の農地など、多雪で土壌凍結の発達が比較的弱く、透水性が高い圃場において、非凍結時と同程度の融雪水が凍結層に浸透する原因を考察した。観測結果から融雪期に凍結層の地温を0℃に上昇させるために必要な熱量を計算し、水の融解線熱と比較した結果、再凍結量は間隙率の0.7%程度であった。再凍結量を少なくするためには凍結層の地温上昇が必要であり、多量の積雪による断熱が融雪水の浸透に寄与すると考えられた。
Keyword: 土壌凍結, 融雪水, 浸透
GET PDF=07/07001-38.pdf
発表番号 1-38
Investigation of animate being and its environmental factors in ditches and waters at hill-bottom. -A study on evaluation of habitats for restoration planning by classification of water zone and water course(1)-
wataru kakino [United Graduate School of Agricultural Science,Tokyo Univ.of Agri.and Tech.]
masakazu mizutani [Faculty of Agriculture,Utsunomiya Univ]
masaaki fujisaku [Faculty of Agriculture,Utsunomiya Univ]
akira goto [Faculty of Agriculture,Utsunomiya Univ]
谷津の水路・水域に生息する生物と環境因子−水路・水域分級法を用いた生物生息環境の評価と保全・修復手法に関する研究(1)−
○柿野亘 [東京農工大連合大学院]
水谷正一 [宇都宮大学農学部]
藤咲雅明 [宇都宮大学農学部]
後藤章 [宇都宮大学農学部]
土地改良法改正により「環境との調和に配慮」が謳われるようになった。完了地区の再圃場整備や新たに圃場整備をする場合、水域に生息する生物の保全と生態系の修復のためには、魚類・貝類・両生類といった水田水域に生息する生物と生息環境との関係を正しく認識した計画・設計・管理が重要である。本研究では、栃木県東部に位置する小貝川の上流域の谷津を対象とした生物踏査を行い、精査のための環境因子を明らかにした。
Keyword: 谷津, 生物, 環境要因
GET PDF=03/0301-38.pdf
発表番号 1-38
Bonding of Objected Modules using a Runoff Model in Hilly Mountainous Areas
Takao MASUMOTO [National Institute for Rural Engineering]
Shuh MATSUDA [National Institute for Rural Engineering]
Tomijiro Kubota [National Institute for Rural Engineering]
中山間水田流出モデルを用いたオブジェクト統合化の試み
○増本 隆夫 [農業工学研究所]
松田 周 [農業工学研究所]
久保田 富次郎 [農業工学研究所]
多くの要素からなる流出モデルの統合化のためには,モデル自体を標準化するのでなく,モデルの構成方法を共通にしたシステム構造の作成が必要である。そのためには,構造的モデルを目指し,構成モデルの交換が可能な仕様提供が望まれる。そこで,耕作放棄による流出量変化を評価する中山間水田流出モデルを例に,各モデル要素の結合やそれらを他のプログラムのサブシステムとして利用できるようにするためのモジュール化を試みた。
Keyword: 流出モデル, モジュール化, Javaモデル
GET PDF=02/0201-38.pdf
発表番号 1-38
Recession flow analysis of the Blue Nile River (青轍・
Anil Mishra
TAKESHI HATA
HARUYA TANAKAMARU
AKIO TADA
Recession flow analysis of the Blue Nile River (青ナイル川の逓減流量解析)
○Anil Mishra〔神戸大学〕
畑 武志〔神戸大学〕
田中丸 治哉〔神戸大学〕
多田 明夫〔神戸大学〕
青ナイル川の水源量がスーダンのかんがい可能面積を決定づけ、10月以降の無降雨期流量の正確な予測が重要である。エチオピアの雨量データが入手し難いことから、流量データのみを用いた予測法を検討した。入手水文データから主に8,9月の既知流量データを用いて、10月〜翌年3月までの逓減流量を、Wittenberg型の逓減曲線式で予測計算を行った。その結果、先に報告している方法に比し、より高い精度で流量予測が可能になった。
発表番号 1-38
八ツ面川におけるイバラトミヨの生息状況に関する調査研究
○軍司 明生〔山形大学大学院農学研究科〕
前川 勝朗〔山形大学農学部〕
大久保 博〔山形大学農学部〕
宮嵜 優子〔山形大学農学部〕
8〜3月にかけての定期的な調査結果、特にイバラトミヨの生息場について示した。イバラトミヨの水温・[c面川の状況を重ね合わせると、静水池内が生息範囲を満たしイバラトミヨが生息していた。冬季には集団越冬が見られ、静水池内の滞流域、水温、落葉等の堆積物の視点から生息場の様子を示した。また、河川水温への湧水の影響、8月以降の各月の個体長の変動幅、7ヶ月間で約2cmの生長量等をした。
Keyword: イバラトミヨ, 越冬, 月光川
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発表番号 1-38
GISを用いた防災図の作成−防災危険箇所のデータベース化とその運用について−
○中村 元紀〔三重大学生物資源学部〕
福山 薫〔三重大学生物資源学部〕
地域防災計画において各地の現況や被害予想を計画把握しておくことは、防災業務で不可欠なことである。本研究では、三重県内の膨大な数にのぼる防災危険箇所をデータベース化し、行政支援としてGISの活用の有効性を検討する。地域防災計画のツールの一つとしてGISを用いて防災図を作成することにより、災害情報の収集・処理やその後の対策等の防災業務にかかる時間や経費を軽減することができる。
Keyword: GIS, 防災データベース, 防災図
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発表番号 1-38
旭川流域の豪雨特性に関する一考察
岡山大環境理工 ○近森 秀高
島根県 山野邊 大輔
岡山県内を流れる旭川流域およびその周辺部における豪雨の地域分布特性を,主成分分析法およびクラスター分析法を用いて調べた結果,豪雨特性によって対象地域は9地域に分類されることが分かった。また,これらの各地域における雨量と旭川下流の下牧地点におけるピーク流量との相関を調べた結果,下牧地点におけるピーク流量は流域中流部の48時間雨量と下流域の12,24時間雨量に左右されることが分かった。
Keyword: 豪雨分布, 主成分分析,
GET PDF=
発表番号 1-38
膨潤性粘土懸濁液における粒子沈降挙動の数値解析について
岩手大学大学院農学研究科 ○高橋 孝志
岩手大学農学部 藤井 克己
岩手大学農学部 藤崎 浩幸・
Keyword: 土壌の物理化学的性質, 膨潤, 沈降挙動
GET PDF=
発表番号 1-38
牛ふん尿スラリーの粒径と有機物の変化について
北里大学獣医畜産学部 嶋栄吉