岩手県遠野市における土地被覆の変遷とツキノワグマの環境利用との関係 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.904-905 , 2010

発表番号 [8-49(P)]

Relationships between land-cover history and black bear home-range overlapping in Kitakami high land, Iwate Prefecture, Japan

Harashina Kouji [Faculty of Agriculture, Iwate University]
Aoi Toshiki [Faculty of Agriculture, Iwate University]
Takahashi Hirokazu [The united Graduate School of Agricultural Science, Iwate University]

岩手県遠野市における土地被覆の変遷とツキノワグマの環境利用との関係

原科 幸爾 [岩手大学農学部]
青井 俊樹 [岩手大学農学部]
○高橋 広和 [岩手大学連合大学院連合農学科]

本研究は人為的な影響により形成された景観構造の変遷把握と、クマの環境利用の関係とを検証することを目的とした。土地利用図と空中写真の解析により、馬の生産のための山地上部の草地利用から、牛の飼育のため山地下部の草地利用へとシフトし、その後、拡大造林と草地の放棄によって、里近くの採草地が人工林とナラなどの自然林へと景観構造が変化していった事が、クマの里近くの生息に関与している事が示唆された。

Keyword: 生態系, 地理情報システム(GIS), 環境影響評価
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