発表番号 [S11-01]
Current Status and Problems on Study of Torrent Intakes
Kojima Michihiko [School of Agriculture, Meiji University]
渓流取水工研究の現状と課題
○小島 信彦 [明治大学農学部]
最近の渓流取水工研究の現状と課題について、バースクリーン方式と水クッション方式を取り上げて報告した。また、一般の頭首工と渓流取水工では適切な施工位置が異なること、既存の施設を利用する場合には理想的な位置を選定できないことを指摘した。今後は個々の取水工のより良い水理構造の追及のみでなく、河床変動を前提とした水理構造や設計方法の研究も必要である。
Keyword: 渓流取水工, 水利構造物, 設計方法
GET PDF=11/11S11-01.pdf
発表番号 [S11-02]
Development of water hammer analysis by rational function CIP - method of characteristics
TANAKA Yoshikazu [National Institute for Rural Engineering]
有理関数CIP特性直線法による水撃解析の開発
○田中良和 [農村工学研究所]
土地改良事業計画設計基準「パイプライン」が改訂され,水撃圧の数値解析の必要性が高まっている.著者は空間補間にCIP法を適用し,CFL数を0.4以上1.0以下とすれば数値減衰は0.95以上となり,容易に計算格子を設計する手法を開発したが,低CFL数域(0.1〜0.4)において振幅が厳密解よりも大きくなる問題があった.本稿では,この問題を解決するために有理関数CIP法を適用した.
Keyword: 水撃圧, 特性直線法, CIP法
GET PDF=11/11S11-01.pdf
発表番号 [S11-03]
Conservative Numerical Methods for Flows in One-Dimensional Open Channel Networks
Unami Koichi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
1次元開水路網の流れに対する保存型数値手法
○宇波 耕一 [京都大学大学院農学研究科]
送水系における水理現象の多くは,1次元の浅水方程式に基づいた解析を行うことが適切である.数値解析においては,分合流によって面的な広がりを有する水路網を対象とする場合,水路諸元が空間的に変化する場合,支配式の湧出項が卓越する場合,常流と射流が混在する場合に困難が生じるとされている.ここでは,有限要素法と有限体積法を同時に使用することにより,十分満足のいく数値モデルが得られることを示す.
Keyword: 浅水方程式, 1次元開水路網, 数値手法
GET PDF=11/11S11-01.pdf
発表番号 [S11-04]
Numerical Approach to Flow in Hydraulic Systems
Fujihara Masayuki [Faculty of Agriculture, Ehime University]
水利施設に関わる流れ
○藤原正幸 [愛媛大学農学部]
魚道研究への数値的アプローチとして取り組んできた3つの研究事例を紹介する.1.水平二次元浅水流方程式を基礎式とし,計算格子に解適合四分木格子を採用したバーティカルスロット式魚道と粗石付き斜路式魚道のモデル.2.三次元VOF法を採用したアイスハーバー式魚道のモデル.3.ランダム性を考慮したニュートンの運動方程式を基礎式とした遡上魚の挙動モデル.
Keyword: 数値流体力学, 管・開水路流れ, 水利構造物
GET PDF=11/11S11-01.pdf