発表番号 [6-01]
Impact of regional warming on continuous hipolimnetic anoxia over 21 years in Lake Ikeda
ito yuji [Institute of Lowland and Marine Research, Saga University]
momii kazuro [Faculty of Agriculture, Kagoshima University]
地域温暖化が池田湖深層の21年間の無酸素化に及ぼす影響
○伊藤祐二 [佐賀大学低平地沿岸海域研究センター]
籾井和朗 [鹿児島大学農学部]
本研究では,気候変化が池田湖深層の無酸素化に及ぼす影響を解明するために,1978〜2011年の水温と湖の安定性を解析した.同期間の池田湖は0.033°C/yの温暖化傾向を示した.1980年代後半の気温の大きな上昇傾向は,池田湖の水温と安定性を増大させ,深層への酸素供給に重要な全循環の喪失と21年間の深層無酸素化のきっかけになったと考えられた.解析により,これらの結果はSchmidt安定性指数に基づいて説明できることを示した.
Keyword: 溶存酸素濃度, 湖の安定性, 気候変化
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