衛星データに基づく越冬期の水田圃場の乾湿とカエル類の分布との関連 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2015

発表番号 [2-08]

Relationship between surface water index estimated from satellite image data and frog distributions in paddy fields

Watabe Keiji[NARO]・Mori Atsushi[NARO]・Koizumi Noriyuki[NARO]・Takemura Takeshi[NARO]・Zukemura Chika[NARO]

衛星データに基づく越冬期の水田圃場の乾湿とカエル類の分布との関連

渡部 恵司[農研機構]・森 淳[農研機構]・小出水 規行[農研機構]・竹村 武士[農研機構]・瑞慶村 知佳[農研機構]

Landsat 7 ETM+の中間赤外バンドの反射強度から非灌漑期の水田圃場の乾湿を表すCCT値を求め,現地の状況およびカエル類の分布との関連を解析した。対象地は茨城県桜川中流域の116地点とし,対象種はトウキョウダルマガエル,シュレーゲルアオガエル,ニホンアカガエルとした。解析の結果,CCT値は圃場の乾湿の相対的な指標として利用できること,圃場の乾湿がカエル3種の分布に影響することが確認された。

Keyword: 衛星リモートセンシング, 両生類, 生態系保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.230-231 , 2014

発表番号 [2-08(P)]

Effects of the difference of the restoration methods in an agricultural channel on the habitat conditions for freshwater fish during the non-irrigation period

KADOWAKI Yuki・SANUKI Shigeki・NAKATA Kazuyoshi
[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University・Wesco Co., Ltd.]

非灌漑期における農業水路の整備方法の違いが魚類の生息条件に及ぼす影響

門脇 勇樹・佐貫 方城・中田 和義
[岡山大学大学院環境生命科学研究科・株式会社ウエスコ]

魚類の生息環境に配慮した水路改修は、未だ発展途上の分野であるとともに、改修前後のモニタリング調査が十分に実施されていない。そこで本研究では、非灌漑期における農業水路の整備方法の違いが魚類の生息条件に及ぼす影響を明らかにすることを目的とし、岡山県内の農業水路で水路構造の異なる区間ごとに魚類調査を行った。その結果、水深を確保することのできる工法は、非灌漑期における魚類の生息条件として重要と考えられた。

Keyword: 魚類, 農業水路, 環境配慮工法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-08]

The function of winter flooding paddy fields as habitat of aquatic animals in consolidated paddy area

yamashita tomomi [Kyushu University, Faculty of Engineering]
yokouchi ryousuke [Kyushu University, Faculty of Engineering]
hyoudou hiraku [Kyushu University, Faculty of Engineering]
shimantani yukihiro [Kyushu University, Faculty of Engineering]

圃場整備済み水田域における冬期湛水田の水生生物生息場としての機能

○山下奉海 [九州大学大学院 工学研究院]
横内良介 [九州大学大学院 工学府]
兵頭 拓 [九州大学大学院 工学府]
島谷幸宏 [九州大学大学院 工学研究院]

熊本県の圃場整備済み水田域で冬期湛水田の水生生物生息場としての機能を検証した.検証の結果,圃場整備済み水田域で冬期湛水を行った場合,冬期湛水田は冬期に数種の水生生物の生息場とはなっていたものの,その種数は多くなく,生息場としての機能は限定的であると考えられた.今後,冬期湛水田を生物の生息場として機能させるためには,落水時に水生生物を水田外に移出させない工夫などが必要であると考えられた.

Keyword: 冬期湛水, 圃場整備済み水田, 生態系
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-8]

Habitat requirements for conservation of Lethenteron reissneri in the paddy field

Ito Kengo [Faculty of Applied Biological Science,Gifu University]
Ikeda Meiko [Field Science Center, Gifu University]
Senge Masateru [Faculty of Applied Biological Science,Gifu University]

水田地帯におけるスナヤツメの生息環境

○伊藤 健吾 [岐阜大学応用生物科学部]
池田 明子 [岐阜大学フィールド科学センター]
千家 正照 [岐阜大学応用生物科学部]

本研究では、水田地帯においてスナヤツメの保全に必要な環境について検討した。その結果、本種は上流域に産卵の場があり、その付近に幼体の退避場所となる緩流域が存在するごく限られた水路にしか生息していなかった。幼体は順次水路を流下するが、上流部に留まった小さな個体群が生態遡上を促す可能性も指摘されていることから、本種の保全にはこのような生活史を考慮した環境を整えることが重要であると思われる。

Keyword: 生態系, 環境保全, スナヤツメ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.196-197 , 2011

発表番号 [2-08]

Investigation of minimum air temperature prediction methods in a mountainous area.

Miura Takeshi [Graduate School of Environmental Science, Okayama Univ.]
Inoue Yuuki [Ryobi Systems co., ltd.]
Moroizumi Toshitsugu [Graduate School of Environmental Science, Okayama Univ.]

傾斜地における最低気温予測方法の検討

○三浦健志 [岡山大学大学院環境学研究科]
井上雄貴 [株式会社両備システムズ]
諸泉利嗣 [岡山大学大学院環境学研究科]

凍霜害による被害を防ぐには,翌朝の最低気温を予測し対策を取る必要がある。17時から最低気温までの気温低下量を推定するのに,17時の気温と湿度および16〜17時の日射量を説明変数とした重回帰式を用いることで精度の高い予測が行えること,また最低気温には標高,曲率といった地形因子が密接に関わっていることが分かり,地形データから他地点すなわち地域全体の最低気温を予測する方法を検討するヒントを得た。

Keyword: 最低気温, 予測, 傾斜地
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.220-221 , 2010

発表番号 [2-08]

Estimation of soil evaporation from soil column under different soil water content by maximum surface temperature

Xue Zhu [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
Akae Takeo [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]

最大表面温度を用いた異なる水分をもつ土壌からの蒸発量の推定

○薛 鋳 [岡山大学大学院環境学研究科]
赤江 剛夫 [岡山大学大学院環境学研究科]

日蒸発量を地表面温度だけから推定できる「最大表面温度モデル(MSTM)」を開発した。MSTMは、地表面のエネルギー収支と地表面温度の周期的変動に基づく。異なる水分量の塩類土と非塩類土からの土壌蒸発実験でモデルの有効性を検証した。推定累積蒸発量は実測値の変化傾向と一致し、3.3%大きい結果となったことから、MSTMにより蒸発量の推定が可能なことがわかった。また、塩類土の表面温度は非塩類土より高いことが認められた。

Keyword: 土壌蒸発, 塩類土, 表面温度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.234-235 , 2009

発表番号 [2-8(P)]

Research of minimum air temperature prediction method of the following morning

Inoue Yuuki [Graduate School of Environmental Science, Okayama Univ.]
Miura Takeshi [Graduate School of Environmental Science, Okayama Univ.]
Moroizumi Toshitsugu [Graduate School of Environmental Science, Okayama Univ.]

翌朝の最低気温予測方法の検討

○井上 雄貴 [岡山大学大学院環境学研究科]
三浦 健志 [岡山大学大学院環境学研究科]
諸泉 利嗣 [岡山大学大学院環境学研究科]

凍霜害による被害を防ぐには,翌朝の最低気温を予測し対策を取る必要がある。気温低下の原因は放射冷却であり,夜間の積算有効放射量から最低気温を予測できる。本研究では,夕方の時点で予測する必要性から,積算有効放射量の代わりに17時の有効放射量から,また一般気象観測項目の日照時間から最低気温を予測する方法等を検討した。また風速を考慮に入れると推定精度が向上することも示した。

Keyword: 気象災害, 最低気温, 有効放射
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.248-249 , 2008

発表番号 [2-8]

The Adequate Events Program for Planning Urban-Rural Exchange in Kleingartens -In case of Fudouson Kleingarten-

INOUE Mami [United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]
MAKIYAMA Masao [College of Agriculture, Ibaraki University]

クラインガルテンでの都市農村交流形成に向けた適切なイベントのあり方−不動尊クラインガルテンを事例に−

○井上 真美 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
牧山 正男 [茨城大学農学部]

クラインガルテンでの都市農村交流形成に適切なイベントのあり方について,事例的に考察した.イベントは,交流の進展にあわせて時期ごとに内容を変化させる必要があると考えられる.すなわち各時期のイベントは,年度頭には利用者と地元住民とが「出会う」こと,利用者が多く集まる時期にが交流が「広がる」こと,そしてその後は協働的な準備・開催によって交流が「深まる」ことを,それぞれ目的とすることが適切だと考察した.

Keyword: クラインガルテン, 都市農村交流, 交流のためのイベント
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.290-291 , 2007

発表番号 (2-8)

Permissible diurnal fluctuation range of water distribution for branch open canal

Nakamura Kazumasa [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
Yamada Nobuhisa [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
Isobe Takeshi [Sapporo Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
Dobashi Hiroyuki [Hokkaido Nougyoudoboku Consultant Co., Ltd.]
Teshima Masumi [Hokkaido Nougyoudoboku Consultant Co., Ltd.]

支線開水路に対する分水量の日変動の許容範囲

○中村 和正 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
山田 修久 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
磯部 武 [北海道開発局札幌開発建設部]
土橋 博幸 [北海道農業土木コンサルタント(株)]
手嶋 真澄 [北海道農業土木コンサルタント(株)]

北海道内の水田用水では、支線水路の管水路化が進むと、普通期における幹線水路の水位・流量に日内変動が生じる。これに伴って生じる支線開水路への分水量日内変動が大きくなると、圃場への配水不均等や水路からの溢水が生じるおそれがある。そこで、支線開水路への分水量日内変動の許容範囲をシミュレーションにより検討した。圃場への配水の面では計画用水量の±25%が、フリーボードの確保の面では±15%が許容範囲となった。

Keyword: 水田灌漑, パイプライン, シミュレーション
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.144-145 , 2006

発表番号 2-8

An influence to nitrogen removal capability for wetland soil under temperature and illumination condition

HIRANO Mayumi [United Graduate School TUAT]
KUROD Hisao [College of Agriculture IBARAKI University]
KATO Tasuku [College of Agriculture IBARAKI University]
NAKASONE Hideo [College of Agriculture IBARAKI University]

光と温度の変動が湛水土壌の窒素除去能力に与える影響

○平野 真弓 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
黒田 久雄 [茨城大学農学部]
加藤 亮 [茨城大学農学部]
中曽根 英雄 [茨城大学農学部]

光と温度を一定にした条件と,光または温度一方を変化させた条件で湛水土壌系の窒素除去試験を行い比較した.その結果,光変動したものが連続照射のものより窒素除去能力が高かった.有機物の増加量は,連続照射のものが大きかった.しかし,TOC濃度の増加量が小さかった光変動の除去係数が,水温が高く連続照射の実験値と同様であったことから,発生した有機物量よりも光の変動が窒素除去能力により影響を与えたと推察される.

Keyword: 窒素除去, 光量, 有機物
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.140-141 , 2005

発表番号 2- 8

Permeability of mole drain in under-irrigated fields

Kanmuri Hideaki [Miyagi prefecuture aguricultural experimental station, Furukawa]
Iwasa Ikuo [Miyagi prefecuture aguricultural experimental station, Furukawa]
Chida Tomoyuki [Miyagi prefecuture aguricultural experimental station, Furukawa]

地下灌漑を行う圃場における弾丸暗渠の通水機能について

○冠 秀昭 [宮城県古川農業試験場]
岩佐 郁夫 [宮城県古川農業試験場]
千田 智幸 [宮城県古川農業試験場]

圃場の地下水位の制御を行うためには,補助暗渠等を組み合わせることが必要であり,それらの機能が地下灌漑,地下排水に大きな影響を与える。今回,地下水位制御を行った圃場において,弾丸暗渠の機能について調査を行った。その結果,地下水位を弾丸暗渠付近まで上昇させた場合,浸水による渠孔内壁の戻りが多いことが確認された。しかし,元の孔の15%程度の空隙部が残っていれば用排水の機能が維持されていると考えられた。

Keyword: 地下灌漑, 暗渠排水, 水田輪作
GET PDF=05/05002-08.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.16-17 , 2004

発表番号 2- 8

Model Development for Estimating Irrigated Water to Paddy Fields in East Cambodia

SOMURA Hiroaki [National Institute for Rural Engineering]
TANJI Hajime [National Institute for Rural Engineering]
YOSHIDA Koshi [National Institute for Rural Engineering]
TODA Osamu [Graduate School of University of Tokyo]
MASUMOTO Takao [National Institute for Rural Engineering]

カンボジア西部における水田灌漑水量推定モデルの構築

〇宗村 広昭 [(独)農業工学研究所]
丹治 肇 [(独)農業工学研究所]
吉田 貢士 [(独)農業工学研究所]
戸田 修 [東京大学大学院]
増本 隆夫 [(独)農業工学研究所]

灌漑水量の推定は水管理をする上で非常に有用であるが水文気象データの少ない地域では困難である.そこで国・州単位を対象として米生産量から灌漑水量を推定するモデルの構築を試みた.土壌の排水性データをもとに2地域同時にパラメータ値を決定しその選択幅を狭めた結果,検証に用いた8州中5州では誤差が10%以下という結果を得たが残りは全くあわない結果となった.今後モデル化精度を高めることで改善できると考えられる.

Keyword: 水田灌漑, 土壌排水性,
GET PDF=04/0402-08.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.(S) 22-(S) 23 , 2004

発表番号 S02- 8

Practice of Landscape Planning by the Scene Simulator for Citizens’ Participation

Tokuji Yamamoto [National Institute for Rural Engineering (Laboratory of Rural Amenity)]

景観シミュレータを活用した住民参加景観づくりの実践

○山本 徳司 [農業工学研究所 農村計画部 集落計画研究室]

農村づくりの活動プロセスを、関心→参加→発見→理解→創出の5つの段階に構築し、舞鶴市与保呂集落に対して、このプロセスに基づいた実践的な地域環境づくりを展開した。その結果、本プロセスが有効に機能したことを示すとともに、この中で景観シミュレータを活用した取り組みが住民参加型地域づくりの推進に有効であることを述べ、今後、ケーススタディを通して、地域に適合したプロセスの構築手法を検討する必要があることを指摘した。

Keyword: 住民参加, 景観整備, 景観シミュレータ
GET PDF=04/04S02-08.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.246-247 , 2003

発表番号 2-8

The Effect of Salt Accumulation on Water Potential and Transpiration Rate of Wheat

Tetsu Yaoka [Graduate School of Agricultual and Life Sciences,The University of Tokyo]
[Graduate School of Agricultual and Life Sciences,The University of Tokyo]
Sho Shiozawa [Graduate School of Agricultual and Life Sciences,The University of Tokyo]
Yohei Sato [Graduate School of Agricultual and Life Sciences,The University of Tokyo]

塩分集積による小麦の水ポテンシャル低下が蒸散量に与える影響

○矢岡 哲 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
Nasir.M.Khan [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
佐藤 洋平 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]

乾燥地においては、蒸発散によって農地の塩分集積が生じる。土壌水の塩濃度増加は、植物の水ポテンシャルを低下させ、葉の気孔の閉塞を通じて蒸散量を低下させるとともに、光合成を低下させ生育を低下させる。したがって、塩分集積と植物生育との関係は植物の生理反応としての水ポテンシャルと気孔開度との関係が重要であるが、土壌の水分状態を一定にしたポット実験でこの関係を得た。

Keyword: 塩分集積, 水ポテンシャル, 蒸発散
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.200-201 , 2002

発表番号 2-8

Centrifuge Static Tilting Model Test and Circular Slip Calculation on Seismic Stability of Slope

Mori Hiroshi [Institute of Civil Engineering of Tokyo Metropolitan Government]
Kusano Kaoru [Institute of Civil Engineering of Tokyo Metropolitan Government]

地震時斜面安定問題を対象とした遠心場静的傾斜実験と円弧すべり計算

○森 洋 [東京都土木技術研究所]
草野 郁 [東京都土木技術研究所]

静的評価手法の一つである震度法による円弧すべり計算の妥当性を実験的に検討する遠心場静的傾斜実験を行った。地盤試料は豊浦砂とカオリンを混合した均質単純斜面である。実験結果と円弧すべり計算で得られる限界水平震度はよく一致するが、すべり破壊面は円弧すべり面より

Keyword: 遠心載荷装置, 傾斜実験, 円弧すべり計算
GET PDF=02/0202-08.pdf



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