農業用水利施設の洪水緩和効果評価モデルの開発 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.53-54 , 2023

発表番号 [2-2]

Development of evaluation model for flood mitigation effect of agricultural irrigation facilities

Yohei TAKANO[]・Natsuki YOSHIKAWA[Institute of Science and Technology, Niigata University]・Susumu MIYAZU[Institute of Science and Technology, Niigata University]

農業用水利施設の洪水緩和効果評価モデルの開発

○睫遏〕枴[新潟大学大学院・(株)ナルサワコンサルタント]・吉川 夏樹[新潟大学]・宮津 進[新潟大学]

地目別流出量や氾濫現象の再現性が高い内水氾濫解析モデルをベースに,利水ダム及びため池の低水位管理による流出抑制効果を計算する「ダム・ため池サブモデル」を開発した.内水氾濫解析モデルによる地目別流出量をインプットとし,洪水吐諸元に基づいて放流量を計算する.貯水位の算定には,先行研究から錐台モデルを援用した.本モデルの再現性は良好であり,ダム,ため池,田んぼダムによる対策の相乗効果を評価可能となる.

Keyword: 流域治水,内水氾濫解析モデル,農業用水利施設,田んぼダム, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.89-90 , 2023

発表番号 [2-20]

Actual irrigation water use by Porous tubes used for the purpose of spraying

Takumi Matsuzawa[NTC Consultants Inc.]・Emiko Mizoguchi[NTC Consultants Inc.]・Kengo Ito[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]・Takeyoshi Furukawa[Tokai Agricultural Administration Office]

噴霧型多孔管を用いた散水灌漑の実態

○松澤 拓海[NTCコンサルタンツ(株)]・溝口 恵美子[NTCコンサルタンツ(株)]・伊藤 健吾[岐阜大学]・古川 剛巧[東海農政局]

愛知県大府市の畑地圃場にて,近年普及が進む噴霧型多孔管による散水灌漑に対し,情報集積や導入条件の検証を目的に実態調査を行った.多孔管は定植期にTRAM値程度の散水実施のため用いられており,多孔管1本を使用した場合の散布効率は約30%であった.また複数多孔管を散水幅の半分程度重複させ使用すると散布効率がスプリンクラー管の設計基準を満足すること,風速の増加により散布効率が減少傾向となることを示した.

Keyword: 畑地灌漑,用水計画, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.91-92 , 2023

発表番号 [2-21]

Effect of irrigation using artificial aquaponics drainage on water productivity of crops

Koji Inosako[Faculty of Agriculture, Tottori University ]・Chika Nagai[JDC Corporation]・Tadaomi Saito[Faculty of Agriculture, Tottori University ]・Satoshi Yamada[Faculty of Agriculture, Tottori University ]

人工アクアポニックス廃液を用いた灌漑が作物の水生産性に及ぼす影響

○猪迫 耕二[鳥取大学]・永井 千翔[日本国土開発(株)]・齊藤 忠臣[鳥取大学]・山田 智[鳥取大学]

本研究では,露地栽培結合型アクアポニックスの廃液を再現した人工廃液を灌漑水とした露地栽培を行い,塩分の違いが作物の水生産性に及ぼす影響について検討した.その結果,人工廃液を灌漑水に用いた試験区では根群域の平均土壌間隙水のECは大きくなるが,試験区間で作物の水生産性に有意差は認められなかった.このことから,処理開始前に供給され,下層に蓄積されていた低濃度灌漑水を作物が利用したと考えられた.

Keyword: 塩水灌漑,電気伝導度,乾燥地,点滴灌漑, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.93-94 , 2023

発表番号 [2-22]

Clogging Process in Drip Irrigation System Assuming Use of Paddy Water for Highly Profitable Fruit Cultivation

MUKAI Akie[National Institute for Rural Engineering]・SHIMAZAKI Masahiko[National Institute for Rural Engineering]

高収益な果樹栽培への水田用水利用を想定した点滴灌漑施設の目詰まり過程

○向井 章恵[農村工学研究部門]・島崎 昌彦[農村工学研究部門]

根圏制御栽培への水田用水利用を想定した点滴灌漑施設において,用水のChl-a濃度及び濁度とフィルタ通過後の水圧低下の関係から,目詰まり過程を検討する現地試験を行った.その結果,フィルタ(ろ材内部に藻と土砂を捕捉する型式)へのChl-a濃度及び濁度の累積値,とくに濁度の累積値が水圧低下に大きく関与することが示唆されたが,その閾値を明らかにすることはできなかった.

Keyword: 点滴灌漑,果樹,水田用水,目詰まり, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.95-96 , 2023

発表番号 [2-23]

Energy Saving and Facility Soundness by Reviewing the Full pump head

Takuma Mori[NTC Consultants Corp.]

ポンプ全揚程の見直しによる省エネルギー化と施設の健全化について

○森 拓馬[NTCコンサルタンツ(株)]

国営母畑土地改良事業により造成された圧力水槽を有する揚水施設では、老朽化の進行が顕在化しており、維持管理費削減と労力軽減が喫緊の課題である。既存の畑地灌漑施設では、営農形態の変遷によりスプリンクラーを介した灌漑が行われなくなり久しい。これら末端給水栓では、大きな吐出圧力の変動を観測した。本稿では、畑地灌漑用ポンプの全揚程の見直により、施設負荷低減と健全性確保、維持管理費の削減について検討した。

Keyword: 畑地灌漑, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.97-98 , 2023

発表番号 [2-24]

Evaluation of water consumption estimation methods using meteorological data in greenhouse

Kozue Yuge[Faculty of Agriculture, Saga University]・Mitsumasa Anan[Faculty of Agriculture, Saga University]

施設畑における気象データに基づいた消費水量算定手法の検証

○弓削 こずえ[佐賀大学]・阿南 光政[佐賀大学]

本研究では,施設畑において気象データを用いた消費水量算定手法を検証することを目的とする.キュウリおよびイチゴが栽培されているビニルハウスを対象とし,気象観測,土壌水分調査および灌水量の実測を行った.得られた気象データを用いて,Penman法およびFAO Penman-Monteith法で蒸発散位および基準蒸発散量を算定した結果,前者は後者を 若干上回っていたが,大きな差はないことが明らかになった.

Keyword: 畑地灌漑,蒸発散,Penman法,Penman-Monteith法, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.99-100 , 2023

発表番号 [2-25]

Study on Water Supply Method of Isolated Soil Culture(VIII)-Evaluation of plant growth condition by point cloud of RGB-D camera-

TANIAGAWA Torahiko[Graduate School of Agricultural Sciences, Osaka Metropolitan University]

隔離土耕栽培の給水法に関する研究(次法RGB-Dカメラポイントクラウドによる植物体の生育状況評価−

○谷川 寅彦[大阪公立大学大学院]

本研究では、RGB-D(Depth)カメラにより、各ピクセル位置での深度データ(3次元のポイントクラウドデータ)を色データと共に取得するPLYデータから、スプラウト(カイワレ大根)の群落を対象に、発芽から密集した繁茂状況までの3D形状把握、より詳細に乾燥過程で初期シオレ程度になるまで放置し茎葉形状に現れた変動を追跡した。その結果、生育管理の高度化に資する基礎的知見が得られた。

Keyword: ポイントクラウド,RGB-Dカメラ,茎葉繁茂, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.101-102 , 2023

発表番号 [2-26(P)]

Effect of soil moisture distribution associated with irrigation on the growth of avocado seedlings

Shinichi Takeuchi[Marine Sci. & Tech. Tokai Univ.]・You Maezawa[Marine Sci. & Tech. Tokai Univ.]・Haruyuki Fujimaki[ALRC Tottori Univ.]

灌水に伴う土壌水分分布がアボカド苗木の生育に与える影響

○竹内 真一[東海大学]・前澤 窯[東海大学]・藤巻 晴行[鳥取大学乾燥地研究センター]

傾斜地において、降雨をタンクに集め土壌水分量(0-30竸爾機砲農御する自動灌水システムをアボカド2個体を対象に検討した。部分的な湿潤域を形成するドリップでは苗木の定植後に期待された十分な樹液流速の増加が見られなかったのに対し、十分な降雨後に一時的上昇を繰り返す傾向を示した。この計測事実をもとに、降雨後の湿潤状況を再現可能なマイクロスプリンクラーの導入したところ、継続的に樹液流は上昇した。

Keyword: 畑地灌漑,蒸発・蒸発散,農地の汎用化, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.103-104 , 2023

発表番号 [2-27(P)]

Water Saving Effects of the Volumetric Water Charge System in a Large Upland Crop Irrigation scheme

Shien HASEBE[School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Atsushi ISHII[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

大規模畑地灌漑地区における個別従量制水利費賦課の節水効果

○長谷部 紫苑[筑波大学]・石井 敦[筑波大学]

近年になって個別従量制での水利費賦課を開始した大規模畑地灌漑地区の宮古土地改良区(灌漑受益面積約9400 ha)を対象に、6つの灌漑ブロックごとに従量制導入前後の年間降雨量と灌漑用水使用量との関係を求め、灌漑高を比較検討した。結果、従量制導入により年間50〜100mm程度(平均年間使用水量の20〜30%)の節水効果が認められた。節水の要因として用水単価が15円/m3と高く設定されていることを論じた。

Keyword: 畑地灌漑,節水,従量制,土地改良区, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.105-106 , 2023

発表番号 [2-28(P)]

Contribution to the Indo-Pacific by Disseminating Examples of Democratic Efforts in the Irrigation field at TICAD

Ryosuke Moritaki[Former JICA Expert]

灌漑分野での民主的取組(民主主義強靭化)事例TICAD発信によるインド太平洋への貢献

○森瀧 亮介[元JICA専門家]

アフリカ大陸には膨大な数の貧困農民がいる一方、多くは換金作物モノカルチャー農業に従事し、穀物自給できていない現状で、世界的穀物危機に際し負の影響を受ける。加えて昨今、巨大マネー背景の非民主主義国に席巻され、世界の民主主義が脅かされつつある。灌漑分野での民主的取組により、農業農村を継承している事例をTICADで発信を提案し、民主主義を守りつつ農業農村を継承する姿を提示する

Keyword: 農村計画,社会計画, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.107-108 , 2023

発表番号 [2-29]

Analysis of Evaluation and Future Issues of Farmer Adopted On-farm ICT Irrigation Devices

KITAMURA Koji[Institute for Rural Engineering, NARO]

ICT 自動給水栓 を導入した農家の評価と今後の課題の分析

○北村 浩二[農村工学研究部門]

水田作におけるICT自動給水栓を、国営のモデル事業を活用して導入した、農家へのインタビュー調査を行い、ICT自動給水栓に対する農家の評価や今後の課題について、質的研究の手法を用いて分析した。分析には、質的データ分析の手法であるSCAT(Steps for Coding and Theorization)を用いた。

Keyword: ICT,自動給水栓,農家,評価,質的研究,SCAT, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.679-680 , 2023

発表番号 [T-2-2]

Success and failure in installing ecosystem conservation facilities

NAKAZATO Ryoichi[Japan Groundwork Association]

生態系保全施設の設置における成功と失敗

○中里 良一[日本グラウンドワーク協会]

生態系保全施設は水性昆虫の数の増加に効果的である。しかし、不十分な管理体制が生態系保全施設を消滅させた。生態系保全施設を維持するためには十分な管理体制が重要である。

Keyword: 生態系,わんど,どんぶち,ビオトープ,棚田保全,大学生サークル, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.763-764 , 2023

発表番号 [T-12-2]

Effect on water-saving of subsurface irrigation system (OPSIS), a case study in Ishigaki Island

OKAMOTO Ken[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・ANZAI Toshihiko[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・SAKAI Kazuhito[Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]・FUJITA Riko[Faculty of Agriculture, Tottori University]・ONISHI Jyunya[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・INOSAKO Koji[Faculty of Agriculture, Tottori University]・SAITO Tadaomi[Faculty of Agriculture, Tottori University]・SHIKINA Yasuteru[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・MAETSU Masahide[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

地下灌漑 システム OPSISの節水効果について,石垣島での研究事例

○岡本 健[国際農林水産業研究センター]・安西 俊彦[国際農林水産業研究センター]・酒井 一人[琉球大学]・藤田 理子[鳥取大学]・大西 純也[国際農林水産業研究センター]・猪迫 耕二[鳥取大学]・齊藤 忠臣[鳥取大学]・識名 安輝[国際農林水産業研究センター]・前津 雅英[国際農林水産業研究センター]

ライシメーターに地下灌漑システムOPSISを設置し,サトウキビ栽培における水収支観測を行い,OPSISの節水効果を評価した.OPSISは地表面の土壌水分を抑制しながら,有孔管設置深では常に有効水分の範囲を維持した。灌漑処理の違いによる収量へ及ぼす影響は確認できなかったが,OPSISでは蒸発による灌漑水の損失が抑制されたため,地表灌漑に比べて灌漑水利用効率が54%向上し,水生産性は高まった.

Keyword: 節水,サトウキビ栽培,水収支,ライシメーター, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.81-82 , 2022

発表番号 [2-2]

Observation of Elavation on the Bank Coast of Matsuhonoura with GPS

○OHNISHI Ryouichi[Uchiyama Survey Design Co]・OHASHI Kazuki[Uchiyama Survey Design Co]・ABE Toshiki[Uchiyama Survey Design Co]・UGHIYAMA Yashuaki[Uchiyama Survey Design Co]

松帆の浦海岸における堤防頂のGPS観測

○大西 亮一[(株)内山測量設計]・大橋 和輝[(株)内山測量設計]・阿部 敏喜[(株)内山測量設計]・内山 恭昌[(株)内山測量設計]

松帆の浦海岸の防をGPSで観測した。その結果、海岸堤防が0.50m程度隆起していた。次にレベルで水準測量を行うと、長さ193mの海岸堤防は端から73m程度はが水平で、残りの堤防120m程度は隣の堤防に向かって低くなり、堤防高さが調整されていた。これらの結果は、地球温暖化による海面上昇’(0.40m程度)に対して、堤防のかさ上げ高さを小さくできると考える。

Keyword: 海岸保全施設,地球環境, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.117-118 , 2022

発表番号 [2-20]

Consideration of dust control technology using polyion complex

○Yuuji INABE[TODA corporation]・Tooru TANAKA[TODA corporation]・Noriyuki KUMAZAWA[Global and Local Environment Co-creation Institute, Ibaraki University]

ポリイオンコンプレックスを利用した粉塵抑制技術の考察

○稲邉 裕司[戸田建設(株)]・田中 徹[戸田建設(株)]・熊沢 紀之[茨城大学地球・地域環境共創機構]

農地造成等において、強風等で発生する粉塵は、健康被害や第三者とのトラブルの原因となる場合がある。そこで著者らは、高分子化合物から成る電解質複合体であるポリイオンコンプレックスを利用した粉塵抑制技術の開発を行った。開発した粉塵抑制剤を土壌に散布することで、未散布の土壌と比較して、粉塵飛散量を90%以上低減した。また、疑似降雨による耐水試験においても、流出土砂量を80%以下に低減した。

Keyword: 粉塵飛散抑制効果,ポリイオンコンプレックス,耐雨性能,造成工事, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.119-120 , 2022

発表番号 [2-21]

A Novel Method of Soil Grain Density using Volumetric Analysis from Unit Volume Mass of Wet and Portioned Soil

○Jun SUZUKI[Faculty of Agriculture, Shinshu University]

湿潤な土の粒の単位容積質量による体積解析を用いた密度の決定

○鈴木 純[信州大学]

地表面に存在する砂塵になるような微細な土の粒は,砂丘のような場所を除くと団粒状を呈していると考えられる.団粒は内部に空隙を有しており,同粒径の土の粒を比較すると砂粒より団粒の質量は小さいと考えられる.本報告で,画分した団粒の湿潤状態と乾燥状態の単位容積質量によって土の粒の体積を解析してこの密度を決定する方法を提案する.

Keyword: 砂塵,微細な土の粒(土粒),密度, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.121-122 , 2022

発表番号 [2-22]

Effect of Soil and Water Conservation Facilities on Soil Moisture Dynamics in Central Plateau of Burkina Faso

○DAN Haruyuki[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・NAGUMO Fujio[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・DAMBINGA Jonas[Institut de l’Environnement et de Recherches Agricoles]・BARRO Albert[Institut de l’Environnement et de Recherches Agricoles]

ブルキナファソ中央台地で水土保全施設が土壌水分動態に与える影響

○團 晴行[国際農林水産業研究センター]・南雲 不二男[国際農林水産業研究センター]・ダビンガ ジョナス[ブルキナファソ環境農業研究所]・バロ アルベール[ブルキナファソ環境農業研究所]

石積みや土塁といった水土保全施設上に自生植物を列状植栽する水食防止技術の開発に取り組んでいる。降雨分布が極端に偏っている半乾燥地において、降雨による表面流去水を減勢し畑地外への土壌や有機物の流亡を抑制する水土保全施設は、水食を軽減する上で重要な役割を果たす。ブルキナファソ中央台地で雨期中頃に測定した体積含水率から、水土保全施設の設置に伴い、土壌水分がどのように変化するのかについて考察した。

Keyword: 土壌侵食,石積み工,土塁工,列状植栽工,体積含水率, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.123-124 , 2022

発表番号 [2-23(P)]

Erodibility and shear strength of the Shimajiri Maaji soil with a polymer

○Atsushi Yamaguchi[Utsunomiya University, Graduate School of Regional Development and Creativity]・Kazutoshi Osawa[Utsunomiya University, School of Agriculture]

高分子を混和した島尻マージの受食性とせん断強度

○山口 敦史[宇都宮大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]

土壌侵食抑制対策としての高分子を用いた土壌改良の効果を,高分子を混和した島尻マージの受食性パラメータと,土粒子間の相互作用の指標となるせん断強度を用いて定量的に考察した.その結果,高分子混和によるせん断強度の増加にともない,リル受食係数は直線的に減少したものの,インターリル受食係数に顕著な変化は観察されず,土粒子間の相互作用の変化に対して侵食過程ごとに受食性の応答が異なることが示された.

Keyword: 土壌侵食,土壌の物理化学的性質,土壌改良, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.125-126 , 2022

発表番号 [2-24]

Probing the non-breeding season of the northeastern salamander using PIT tags

○Mitsuki AOYAMA[Graduate School of Utsunomiya Univ. of Regional Development and Creativuty]・Takumi MORIYAMA[Utsunomiya Univ. Dept.Agr.]

PITタグを用いた非繁殖期におけるトウホクサンショウウオの探査

○青山 光生[宇都宮大学大学院]・守山 拓弥[宇都宮大学]

トウホクサンショウウオ(以下,本種)は,圃場整備に対する脆弱性が指摘されているが,非繁殖期の生態研究例は少ない.本研究では,福島県会津地方Y地区にて本種にPITタグを用いて追跡調査を行い,非繫殖期の利用環境・行動範囲の把握を行った.調査期間中の探知率は24%(9個体/37個体)で,調査地においては生息場に針葉樹林より約6.8倍広葉樹林を選択し, 9個体の平均移動距離は約109mであった.

Keyword: 生態系,PITタグ,小型サンショウウオ, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.127-128 , 2022

発表番号 [2-25]

Example of hibernation places of giant water bug Kirkaldyia deyrolli by radio tracking

○Ryo YAGISAWA[Graduate School of Utsunomiya Univ. of Regional Development and Creativuty]・Takumi MORIYAMA[Utsunomiya Univ. Dept.Agr.]

ラジオトラッキングによるタガメの越冬場に関する事例

○八木沢 諒[宇都宮大学大学院]・守山 拓弥[宇都宮大学]

本研究では,電波発信機を用いた追跡調査によりタガメの生活環に伴う生息場移動を明らかにすることを目指し,その第一段階として,追跡調査に適用可能な電波発信機の選定と,追跡調査による越冬場の解明を目的とした.紛失防止タグを装着した個体を陸上に放虫し追跡した結果,放虫場所から移動せず,林床で越冬することが確認された.また,かき分け調査により放虫個体とは異なる野外越冬個体が8個体林床で発見された.

Keyword: 生態系,ラジオトラッキング,タガメ, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.129-130 , 2022

発表番号 [2-26]

Observation and evaluation of the embankment permeation flow rate and intake loads into the Hachirogata central reclaimed land

○Tamae KUBO[Hokuriku Agricultural Administration Bureau]・Minako TANAKA[Akita Prefectural University]・Tadashi KONDOH[Akita Prefectural University]

八郎潟干拓地におけるアメリカザリガニの生息状況と水田漏水被害実態について

○窪 珠恵[北陸農政局]・田中 湊子[秋田県立大学]・近藤 正[秋田県立大学]

八郎潟干拓事業から58年経ち,アメリカザリガニが水田の畦畔を掘削することによる漏水被害が問題となっており,その漏水が八郎湖に流入する汚濁負荷の原因ともなっている.農家への被害アンケート調査を実施するとともに、ザリガニの生息状況について調査したところアメリカザリガニは大潟村において優占的な種となっているとともに巣穴の掘削による漏水や畦畔の崩壊などが生じていることが明らかになった.

Keyword: 干拓地,水田,アメリカザリガニ, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.131-132 , 2022

発表番号 [2-27]

The amount of inflow fragments from Irrigation Devices in Alternanthera philoxeroides invasion area

○MINETA Takuya[Institute for Rural Engineering, NARO]・TAKAHASHI Osamu[Kashimagawa Land Improvement District]・SUZUKI Takeo[Inbanuma Land Improvement District]

特定外来生物ナガエツルノゲイトウ定着地区における給水栓からの流入断片量

○嶺田 拓也[農村工学研究部門]・高橋 修[鹿島川土地改良区]・鈴木 健夫[印旛沼土地改良区]

特定外来生物ナガエツルノゲイトウが流域全体に定着する水田地帯において,用水系統末端の給水栓から潅漑期間を通じて排出される本種の断片量を把握した。灌漑期間中に各給水栓から排出された本種の断片は平均で27.1片であった。約25%が有節で再生可能と考えられ,給水栓あたり定着可能な断片は年間で約7片と推定された。また,断片の 93%が中干し期以前に排出され,給水量と排出断片量との間には正の相関が見られた。

Keyword: 水田潅漑,潅漑施設,外来種, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.133-134 , 2022

発表番号 [2-28]

Practice of environmental education for soil and water conservation and analysis of its effect

○Mayu Fukuda[Graduate School of Regional Development and Creativity, Utsunomiya University]・Naho Kanashiki[Research Center Tsukuba, CTI Engineering Co., Ltd.]・Osawa Kazutoshi[School of Agriculture,Utsunomiya University]

水土保全に関する環境教育の実践と効果の分析

○福田 真由[宇都宮大学大学院]・金敷 奈穂[(株)建設技術研究所研究センターつくば]・大澤 和敏[宇都宮大学]

近年,環境問題が深刻化しており,環境教育は重要である.本研究では水土保全に関する授業を行い,それによる理解や興味への効果を検証することを目的とした.また環境配慮行動モデルを提案し,教育を効果的に行う基盤を作った.授業のアンケート調査で理解と興味の向上が確認された.さらにモデルを示し,意図形成,行動へのアプローチが必要だと結論付けた.今後は教育を継続し,モデルの妥当性についても検証する必要がある.

Keyword: 環境教育,水度保全,赤土流出,アンケート調査, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.135-136 , 2022

発表番号 [2-29(P)]

Effect of reducing groundwater pump operating costs by rainwater storage and solar power generation for sustainable conservation of Suizenji-nori (Aphanothece sacrum)

○HANDA Nana[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・TANIGUCHI Tomoyuki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・SHINOGI Yoshiyuki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]

スイゼンジノリの持続的保全に向けた雨水貯留と太陽光発電による地下水ポンプ運転費の削減効果

○飯田 菜々[九州大学大学院]・谷口 智之[九州大学大学院]・凌 祥之[九州大学大学院]

絶滅危惧種であるスイゼンジノリの自然環境下での生息は福岡県朝倉市黄金川のみである.黄金川の湧水量減少に伴ってスイゼンジノリは減少傾向にあるため,地下水をポンプで揚水している.このポンプ費用が今後も確保できる保証はなく,本研究では持続的に保全する方法を検討した.その結果,1 ha以下の用地面積に太陽光発電施設を設置することで地下水揚水ポンプの電力費と発電施設費20年分を回収できることを判明した.

Keyword: 生態系,生物多様性, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.555-556 , 2022

発表番号 [T-2-2]

The raised-bed cultivation for stable production of asparagus in lowland paddy field area

○Y. Iwata[Institute for Rural Engineering, NARO]・Y. Yanai[Institute of Vegetable and Floriculture Science, NARO]・M. Yamaji[Kagawa Prefectural Agricultural Experiment Station]・T. Ikeuchi[Kagawa Prefectural Agricultural Experiment Station]・H. Yoshikoshi[West Region Agricultural Research Center, NARO]

水田転換畑でアスパラガスを安定して栽培できる枠板式高畝栽培

○岩田 幸良[農村工学研究部門]・柳井 洋介[野菜花き研究部門]・山地 優徳[晃和調査設計(株)]・池内 隆夫[晃和調査設計(株)]・吉越 恆[西日本農業研究センター]

水田地帯の農業経営の安定化に資する栽培方法として、地下水位が高くても湿害を回避して安定した栽培が可能であり、かつ農作業の省力化にも貢献する「枠板式高畝栽培」を紹介する。本栽培方法によりアスパラガスを栽培したところ、地域環境以上の収量が得られた。この要因として、高畝の下は飽和に近い水分状態でも、高畝内は良好な酸素供給環境が維持され、湿潤な土壌水分条件でも多量灌水が可能だったことが挙げられる。

Keyword: 土壌水分,灌漑,湿害対策, ,
GET PDF=22/[T-2-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.643-644 , 2022

発表番号 [T-12-2]

Echo championship

○Sayaka Katoh[Faculty of Bioresources, Mie University]・Ayano Shinozaki[Faculty of Bioresources, Mie University]・Shinya Ozeki[Faculty of Bioresources, Mie University]・Ryoei Ito[Graduate School of Bioresources, Mie University]

やまびこ選手権

○加藤 沙耶香[三重大学]・篠崎 彩乃[三重大学]・小関 伸哉[三重大学]・伊藤 良栄[三重大学大学院]

とかくストレスの多い現代社会において広大な農村空間で大声を出すことでストレス解消をはかる「やまびこ選手権」を提案した。「農業電力と通信インフラが整備されていないような農業農村地域」として三重大学演習林において実験を行い,林地での音声の減衰特性を調べ,「やまびこ選手権」のストレス発散や中山間地で深刻な獣害対策にも繋がることを指摘し,健康促進を兼ねた新たな観光ツアーへの発展の可能性について言及した。

Keyword: インターネット,ストレス解消,音声処理,波形分析, ,
GET PDF=22/[T-12-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.686-687 , 2022

発表番号 [S-2-2]

Drought Countermeasures in the Kiso River Basin Area Considering Dam Reservoirs

○Kentaro OTSUKA[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]・Keigo NODA[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]

ダム貯水池を考慮した木曽川流域圏における渇水対策

○大塚 健太郎[岐阜大学大学院]・乃田 啓吾[岐阜大学]

本研究の目的は,水文モデルにおいてダムを考慮することによる渇水時流況再現精度の向上の可能性を検討する,とした.まず,各ダムの諸元などのデータを整備した.次に,SWATを用いてダムを考慮した場合としなかった場合に分けて解析を行った.解析結果は,実際の流量に対しておおむね再現精度が良いと言えるが,ダムありとダムなしでほとんど差が見られなかったため,ダムモデルへの入力値を再検討する必要がある.

Keyword: 水資源開発・管理,水環境, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.78-79 , 2021

発表番号 [2-2]

The sensitivity of CWSI, the crop water stress index, in rice under contrasting water regimes in greenhouse conditions

Samuel Godson-Amamoo[United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technologynology]・Tasuku Kato[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

水稲栽培における異なる水管理下での水ストレス指標CWSIの解析

○Samuel Godson-Amamoo[東京農工大学大学院連合]・Tasuku Kato[東京農工大学大学院]

節水灌漑は今後の水資源の有効利用の観点から重要な技術である。本研究では水稲の水ストレスを表す指標としてCWSIを検討した。連続灌漑と間断灌漑のポット栽培試験をファイトトロンで実施し、実測された土壌水分量とCWSIとを比較し、間断灌漑と連続潅漑が明らかに違うことを明らかにした。このことから、CWSIが水ストレスの指標として有用であることを確認した。

Keyword: CWSI, aerobic rice, potential transpiration
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.114-115 , 2021

発表番号 [2-20]

Study on characteristics of irrigation reservoirs identified as important for disaster prevention in Okayama prefecture

SUGATANI susumu[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]

岡山県における防災重点ため池とそれに該当しないため池の比較考察

○管谷 晋[日本水土総合研究所]

岡山県のため池を事例として、防災重点ため池及びそれに該当しないため池に分類し、両者の堤体の規模、堤体及び洪水吐等の形式、貯水量及び受益面積等についての比較を行い、その特徴、傾向の違い等について検討を加えた。

Keyword: 防災重点ため池, 洪水吐, 谷池・皿池
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.116-117 , 2021

発表番号 [2-21]

Analysis on Historical Development of the National Dam for Irrigation by Using the Basic Dam Specifications

Hiraiwa Masahiko [The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]

国営農業用ダムの概要と歴史的な発展過程

○平岩 昌彦[日本水土総合研究所]

全国の国営農業用ダム等を対象に,造成標高,堤高及び堤頂長等に着目し,造成経緯を俯瞰した。さらに、戦後の農業・農政の変遷とダムの造成位置や規模の推移との関係を考察した。造成位置や規模は、農業・農政の変化に密接に関連して変遷している。一方,ダム形状を表す堤高に対する堤頂長の比は,ダムタイプによる特徴が顕著である。こうしたダム造成経緯の俯瞰は,ダム保全管理の検討に資すると期待される。

Keyword: ダム, 標高, 堤高
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.118-119 , 2021

発表番号 [2-22]

Estimate of runoff ratio, rainwater retention curve and Curve Number in the basin of the Rainwater Harvesting Ponds in Tarama Island

Shiba Naoko[ Graduate School of Agriculture University of the Ryukyus ]・Sakai kazuhito[ Graduate School of Agriculture University of the Ryukyus ]

多良間島の畑面集水型貯水池集水域における流出率,雨水保留曲線およびカーブナンバーの推定

○芝 尚子[琉球大学大学院]・酒井 一人[琉球大学大学院]

多良間島は河川がなく灌漑水を天水や畑面集水型貯水池に頼っている.そのため常に干ばつ問題に晒されている.現在は地下水10%および畑面集水型貯水90%を利用した灌漑事業が計画されている.地下水資源を保全しながら灌漑を進めていくには貯水池を最大限有効に利用する必要がある.そこで本研究では,観測水位データのノイズ除去を行い流域の土地利用と流出特性の関係およびモデルによる貯水池流入量の再現性の検討を行った.

Keyword: 畑面集水型貯水池、淡水レンズ, 流出率、雨水保留曲線, カーブナンバー
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.120-121 , 2021

発表番号 [2-23]

A study of heat supplied possibility in irrigation canal

MIKI Takashi[National Agriculture and Food Research Organization]・GOTO Masahiro[National Agriculture and Food Research Organization]・FUKUDA Koji[National Agriculture and Food Research Organization]・ISHII Masahisa[National Agriculture and Food Research Organization]

農業用水路における流水熱利用可能性の検討

○三木 昂史[農村工学研究部門]・後藤 眞宏[農村工学研究部門]・福田 浩二[農村工学研究部門]・石井 雅久[農村工学研究部門]

本研究では、熱交換器を水路床に水平設置したヒートポンプシステムの熱交換特性について実験するとともに、栃木県那須野ヶ原地区の水路を事例に、観測データと実験結果から水平設置における熱利用可能性を検討した。熱交換器を水平設置すると、鉛直設置時と同程度の熱交換特性が実験で得られた。それにより那須野ヶ原の水路で水位0.3mに満たない場合でも熱交換器を水平に設置すると、安定して熱を得られることがわかった。

Keyword: 熱利用、流水熱, 水熱源ヒートポンプ, 再生可能エネルギー
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.122-123 , 2021

発表番号 [2-24]

The verification of the power generated by the nano hydro generator for the pipe,using pipeline for agriculture.

Takayuki KAWANAMI[Topre corporation]・Tetsuo NAKAYA[National Institute fro Rural Engineering]・Toru SHIGEMITSU[Tokushima University]・Junichi MIYAKOSHI[Hitachi ,Ltd.]・Takashi TSUDA[Topre corporation]

農業用パイプランを活用した管路式ナノ水力発電システムの発電検証

○川浪 隆幸[東プレ(株)]・中矢 哲郎[農業・食品産業技術総合研究機構]・重光 亨[徳島大学]・宮越 純一[(株)日立製作所]・津田 学志[東プレ(株)]

近年、自然災害による大規模停電が発生し、災害に強い電源設備が求められている。また、農業分野では後継者不足により、荒廃農地が増え、使用されない期間がある給水栓が多数あることに注目し、農業用パイプラインの端末に接続可能で、余剰圧力を活用した管路式ナノ水力発電システムの開発を進めている。本研究では、農業用パイプラインと同径の養殖用パイプラインを流用した発電検証を行い、発電性能や課題について報告する。

Keyword: 小水力発電、再生可能エネルギー, パイプライン, エネルギーミックス
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.124-125 , 2021

発表番号 [2-25(P)]

Status report about Radioactive cesium of State management Ukedo River district(Oogaki Dam)

WADA Takashi[Tohoku Regional Agricultural Administration Office MAFF Rural Development Bureau]

国営請戸川地区(大柿ダム)の放射性セシウムに関する現状報告

○和田 孝[東北農政局]

平成23年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震に伴う原子力発電所の事故は,地域住民の生活環境や周辺地域の農林水産業に大きな影響を及ぼした.農林水産省では2012年度(平成24年度)から大柿ダムにおいて放射性物質のモニタリングを行ってきた.本報ではモニタリングの結果,放射性セシウム濃度は徐々に低下していること,大きな出水でも,下流域では空間線量率に変化がないことが確認できたことを紹介する.

Keyword: 水環境, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.126-127 , 2021

発表番号 [2-26(P)]

Actual conditions of the fall accident in an agricultural water channel

Takeshi Nagayoshi[Faculty of Bioresource Science, Akita Prefectural University]・Masataka Ohnishi[Akita Regional Development Bureau, Akita Prefectural Government]・Yamato Kakzaki[Akita Regional Development Bureau, Akita Prefectural Government]・Fumiya Honma[Faculty of Bioresource Science, Akita Prefectural University]

全国の農業用用排水路における転落事故の実態

○永吉 武志[秋田県立大学]・大西 将嵩[秋田県秋田地域振興局]・柿崎 大和[秋田県秋田地域振興局]・本間 赴実弥[秋田県立大学]

本研究では、各都道府県庁及び土地改良事業団体連合会へのアンケート調査から、全国の農業用用排水路における転落事故の実態を明らかにし、得られたデータをもとに事故原因の分析を行うと同時にその予防対策について検討することを目的とした。その結果、水路転落事故による死傷者数は5月に多いこと、70 代以上の高齢者の事故が多いこと、排水路よりも用水路での事故が多いこと、自転車運転中の事故が多いことなどがわかった。

Keyword: 農業用用排水路, 転落事故, アンケート調査
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.128-129 , 2021

発表番号 [2-27]

Implementation of rice field dam Visualization of flooding factors in paddy fields

Yusuke SATO[Graduate school of science and technology, Niigata University]・Natsuki YOSHIKAWA[ Institute of Science and Technology, Niigata University]・Susumu MIYAZU[ Institute of Science and Technology, Niigata University]・Yuki IWAMURA[Graduate school of science and technology, Niigata University]

田んぼダム実施水田の溢水要因の可視化

○佐藤 雄亮[新潟大学大学院]・吉川 夏樹[新潟大学]・宮津 進[新潟大学]・岩村 祐暉[新潟大学大学院]

田んぼダムの流出抑制機能は水田が溢水すると失うが,その要因は特定されていない.そこで新たに開発した解析手法を地形の異なる流域に適用し,溢水水田の発生形態を評価するとともに,対応策を検討した.その結果低平地では,背水により排水路水位が上昇し排水路からの流入による溢水が傾斜地と比較して多いことが明らかとなった.また,田んぼダムの効果を高めるには,畦畔高の嵩上げが効果的であることが明らかになった.

Keyword: 排水管理, 内水氾濫, 田んぼダム
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.130-131 , 2021

発表番号 [2-28]

Development of Simplified Construction Method on the Inundation Analysis Model

Tokio MATSUSHITA[Graduate school of science and technology,Niigata University]・Yuki IWAMURA[Graduate school of science and technology,Niigata University]・Natsuki YOSHIKAWA[Institute of Science and Technology, Niigata University]・Susumu MIYAZU[Institute of Science and Technology, Niigata University]

内水氾濫解析モデルの簡便構築手法の開発

松下 時生[新潟大学大学院]・○岩村 祐暉[新潟大学大学院]・吉川 夏樹[新潟大学]・宮津 進[新潟大学]

内水氾濫解析モデルは氾濫現象を高精度で再現できる一方で,氾濫原セルおよび水路データの作成労力が大きく普及が困難であるといった課題を持つ.そこで,モデルの普及を目指し,氾濫原を矩形格子で表現し,水路諸元を集水面積から推定する簡便手法を考案した.その結果,簡便手法を用いたモデルは構築時間を従来の420分の1に抑えつつ,従来手法と概ね同等の精度で計算が可能となった.

Keyword: 内水氾濫解析, 簡便化, GIS
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.132-133 , 2021

発表番号 [2-29]

Validation of a Planar Two-Dimensional Inundation Analysis Model on a Cartesian Grid in a Low-Plains Paddy Field Area

NAGATA Ayano[Sansui Consultant Co]・TAKIGAWA Noriko[Sansui Consultant Co]

低平水田地域における直行格子の平面二次元氾濫解析モデルの検証

○永田 彩乃[サンスイコンサルタント(株)]・瀧川 紀子[サンスイコンサルタント(株)]

河川計画で多く使われている直行格子ごとの平面二次元氾濫解析モデルを低平水田地域に適用し,モデルの精度の検証を行った.水路モデルの作成を支線排水路まで,および小排水路までにした2ケースにわけて,湛水区域の再現,および排水路の水位ハイドログラフの再現を行った.水位モデルを増やすと,過剰な湛水区域が削減され,排水路の水位が実績に近くなった.

Keyword: 地表排水, 排水施設,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2021

発表番号 [2-64]

Observation and evaluation of the embankment permeation flow rate into the Hachirogata central reclaimed land

Tadashi KONDOH[Akita Prefectural University]

八郎潟干拓地における堤防浸透量の推定について

○近藤 正[秋田県立大学]

水田主体の干拓地における差引排出負荷量を評価する上で、浸透により干拓地に流入する負荷量をいかに評価するかは重要な要素となる。また堤防浸透流量は干拓地の水収支解析においても重要であり定量的な評価検証が必要である。長期の水収支と水質観測に加え、無積雪・無降水期間の主な堤防浸透量の直接観測を基に、干拓地から排出される流量について八郎潟中央干拓地を対象に考察した。

Keyword: 干拓地, 堤防, 浸透流入
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2021

発表番号 [2-69]

Event-based analysis on runoff ratios for prior release of agricultural reservoirs based on precipitation conditions

AIHARA Seiya[Institute for Rural Engineering, NARO]・YOSHIDA Takeo[Institute for Rural Engineering, NARO]

降雨条件に基づく農業用ダムの事前放流における短期流出率の設定手法

○相原 星哉[農村工学研究部門]・吉田 武郎[農村工学研究部門]

農業用ダムにおいて新たに開始された事前放流による確保容量の算定に用いられる流出率の設定手法について、8基の農業用ダム流域を対象に、イベント総雨量と先行雨量に基づき検討した。流出率は、総雨量とほぼ線形に増加し、総雨量300mm以上では各流域の最大値に漸近した。流域に固有の閾値以上の先行雨量では、流出率は総雨量とは無関係に最大値程度に増加し、総雨量と先行雨量の双方を考慮した流出率の設定が重要である。

Keyword: 流出特性、流出率, 事前放流, 農業用ダム
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2021

発表番号 [3-1]

Relationship between water content and CO2 production rate of of peat soil

Ryota Okuda[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, CERI]・Arata Nagatake[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, CERI]・Mariko Shimizu[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, CERI]

泥炭土の水分量と二酸化炭素生成速度の関係

○奥田 涼太[寒地土木研究所]・長竹 新[寒地土木研究所]・清水 真理子[寒地土木研究所]

鉱質土を対象とした既存のモデルでは,CO2生成速度(RCO2)が水分に対して直線で与えられることが多い.しかし,脱水で間隙体積が変化する泥炭土にも,水分指標を説明変数とした一次回帰モデルが適用出来るかは分からない.そこで,泥炭土におけるpF,飽和度(Sr)とRCO2の関係を培養実験により調べた.結果,乾燥ストレスを受けないpF?2において,Srを用いた1次回帰モデルでRCO2を妥当に表現出来た.

Keyword: 二酸化炭素, 土壌の物理化学的性質, 特殊土壌
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2021

発表番号 [3-6]

Influence of Different Process of Air Entrapment on Quasi-Saturated Hydraulic Conductivity

FUKUMA Hiroki[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・NAKAMURA Kimihito[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・HAMA Takehide[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

気相の封入過程の違いが準飽和透水係数に与える影響

○福間 大起[京都大学大学院]・中村 公人[京都大学大学院]・濱 武英[京都大学大学院]

封入空気を含む飽和状態(準飽和状態)において,封入空気が占める間隙が異なることによる透水係数への影響を調べるため,ケイ砂試料において,異なる導入方法で封入空気を制御したときの透水係数と気相飽和度の関係を調べた.その結果,気相飽和度が0.1以上のとき,同じ気相率における透水係数が最大で約15%異なり,準飽和状態において,大きな間隙の多くを気相が占めるときに透水係数が小さくなることが示唆された.

Keyword: 封入空気, 透水係数, 間隙構造
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2021

発表番号 [3-11]

Relationship between drying process and shrinkage distribution in soil fracture formation

KOBAYASHI Daiki[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・NOBORIO Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]

土壌の亀裂形成における乾燥過程と収縮分布の関係

○小林 大樹[明治大学大学院]・登尾 浩助[明治大学]

亀裂形成のメカニズム解明に向けて,乾燥過程の粘性土壌に対して面的な収縮量を連続計測し,乾燥過程と収縮量分布の関係を検討した.観測箱内で水田から採取した土壌を飽和状態から自然乾燥させ,その過程の連続で画像撮影し,デジタル画像相関法により面的な変位を解析した.結果,亀裂はひずみエネルギーの急激な解放により生じたと考えられた.さらに,亀裂発生により蒸発が促進されて収縮が加速した可能性が高い.

Keyword: 土の静力学的性質, 水分移動, 乾燥亀裂
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2021

発表番号 [3-16]

Modeling of relationship between dryness of soil and water stress of soybean

Atsushi SAKAGUCHI[Yamaguchi university]・Takuya TSUJI[Yamaguchi university]・Toshiki FUJII[Yamaguchi university]・Hideki ARAKI[Yamaguchi university]・Tadashi TAKAHASHI[Yamaguchi university]

土壌の乾燥とダイズの水ストレスの関係およびモデル化

○坂口 敦[山口大学]・辻 卓弥[山口大学]・藤井 理樹[山口大学]・荒木 英樹[山口大学]・高橋 肇[山口大学]

ダイズ圃場において土壌水分と気孔コンダクタンス(gs)を観測した.sは土壌水分以外の要因でも変化するため,土壌水分不足圃場のsを土壌水分充足圃場のgsで割った値(水ストレス指数)と土壌水分の関係から,土壌の乾燥に伴う水ストレス指数の低下傾向を把握した.気象条件からgsを推定できれば土壌水分充足圃場のgsは気象観測値から推定できるようになるため,Jarvisモデルを作成した.

Keyword: 土壌環境と植物根系, 畑地灌漑,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2021

発表番号 [3-21(P)]

Investigation and development of soil moisture and salinity sensor network with Arduino and Xbee in a tsunami-affected agricultural field

Koharu Tasaki[Faculty of Agriculture, Saga University ]・Yohei Ishikawa[Department of Creative Engineering, National Institute of Technology, Ariake College]・Takuro Noguchi[Department of Creative Engineering, National Institute of Technology, Ariake College]・Ieyasu Tokumoto[Faculty of Agriculture, Saga University ]

ArduinoとXBeeを用いた土壌水分・塩分センサーネットワークの開発および津波被災農地への適用事例

○田崎 小春[佐賀大学]・石川 洋平[有明工業高等専門学校]・野口 卓朗[有明工業高等専門学校]・徳本 家康[佐賀大学]

本研究では,土壌水分・塩分をモニタリングするためのセンサーネットワーク構築を目指し,マイコン(Arduino)と無線通信モジュール(XBee),SDI-12プロトコル対応のセンサーを用いた無線通信ネットワークシステムを開発した.津波被災した畑地圃場では,塩分濃度の空間的な不均一性が大豆の生育に影響することが報告されており,本システムを適用して土壌水分・塩分濃度を計測したので報告する.

Keyword: センサーネットワーク, 津波被災農地, 塩害
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2021

発表番号 [4-4]

Effects of Loading Width on Lateral Resistance of Geocell Reinforced Soil

Megumi Kitada[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Hina Yamashita[Faculty of Agriculture, Kobe University]・Yutaka Sawada[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Toshinori Kawabata[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

載荷幅がジオセル補強地盤の水平抵抗力に与える影響

○喜多田 恵[神戸大学大学院]・山下 日菜[神戸大学]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]

立体補強材のジオセルは,法面保護等に利用されるものの,アンカープレート前面や埋設管屈曲部のような水平力が作用する場に局所的に設置することで抵抗力の向上が期待できる.本研究では,ジオセルの水平載荷実験を実施し,載荷板の幅が抵抗力に与える影響を検討した.結果,載荷板とジオセルの幅の比は,ジオセルの一体化の程度,すなわち抵抗力に影響を与えることがわかった.

Keyword: 模型実験, ジオセル, 水平抵抗力
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2021

発表番号 [4-9]

Retention Characteristics of Solute on Heterogeneous Porous Media with a Low Conductivity Area

Yoshitaro Takahashi[Graduate School of Agricultural Science Kobe University]・Tomoki Kurasawa[Graduate School of Agricultural Science Kobe University]・Mariko Suzuki[Graduate School of Agricultural Science Kobe University]・Kazuya Inoue[Graduate School of Agricultural Science Kobe University]

局所的な低透水域を有する不均質地盤の溶質保持特性

○高橋 仁太郎[神戸大学大学院]・倉澤 智樹[神戸大学大学院]・鈴木 麻里子[神戸大学大学院]・井上 一哉[神戸大学大学院]

本研究では局所的な低透水域を有する不均質地盤を対象に,一次元カラムを用いて溶質輸送実験を実施し,低透水域の溶質保持特性と場の流速および低透水域の形状の関係を定量評価した.実験の結果より,低透水域の溶質保持特性は移流支配の場では低透水域の流れ方向の長さ,拡散支配の場では低透水域の比表面積に依存することが分かった.

Keyword: 溶質輸送実験, 移流・拡散, カラム実験
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2021

発表番号 [4-14]

Effect of damping parameter of equivalent linear analysis on embankment’s response behaviors

Hayashida Yoichi[National Agriculture and Food Research Organization National Institute for Rural Engineering]・Kohgo Yuji [Tokyo University of Agriculture and Technology]・Masukawa Susumu[National Agriculture and Food Research Organization National Institute for Rural Engineering]・Tagashira Hidekazu[National Agriculture and Food Research Organization National Institute for Rural Engineering]

等価線形化法により算定される堤体応答特性に及ぼす減衰定数の影響

○林田 洋一[農業・食品産業技術総合研究機構]・向後 雄二[東京農工大学]・増川 晋[農業・食品産業技術総合研究機構]・田頭 秀和[農業・食品産業技術総合研究機構]

近年頻発する大規模地震に対する社会的関心の高まりを受け,既設ダムの耐震性能照査が実施されている。本研究では、耐震性能照査の高度化および堤体の地震応答メカニズムの解明の一助として、数値解析(等価線形化法)で用いられる減衰定数が堤体の応答特性に及ぼす影響を比較検証した。その結果、減衰定数を過少に評価した場合、天端での応答加速度が入力加速度の増加に伴い十分に低下せず、高い値で収束する可能性が示唆された。

Keyword: フィルダム, 等価線形化法, 減衰定数
GET PDF=21/[4-14].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.622-623 , 2021

発表番号 [T-2-2]

Status Quo and Perspectives of the PWE Journal of PAWEES

Takao MASUMOTO[Akita Prefectural University]

PWE(Paddy and Water Environment)誌の現状と今後の展開

○増本 隆夫[秋田県立大学]

一流英文誌の発刊、インパクトファクター(IF)の取得、モンスーンアジアの水田農業研究の世界への情報発信を目指し、PWEは農業農村工学会が支え、Springer社が発刊する国際誌として一定の評価と位置付けを得てきた。ここでは、新たな特集号(19-2号、2021年4月、天候インデックス保険)の発行や韓国の任期に入ったChief Managing Editor活動などを紹介しながら、同誌の今後を展望する。

Keyword: PWE、インパクトファクター(IF), 編集体制, 特集号
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.704-705 , 2021

発表番号 [T-12-2]

Cooperation for Irrigation Water Management in Arid Region of the Middle East

NISHIYA Mitsuo[NTC International Co., Ltd.]・FUKUDA Akihiro[NTC International Co., Ltd.]

中東乾燥地域における灌漑水管理に対する協力事例

○西谷 光生[NTCインターナショナル(株)]・福田 明広[NTCインターナショナル(株)]

中東地域の乾燥・半乾燥地帯では、降雨パターンの変化や水需要の増大のため、農業における適切な水利用・水管理が重要な課題となっている。また、国際河川から流入する水資源に強く依存している場合も多く、上流国の水資源開発により流入量が減少するリスクにさらされている。本報告では、チグリス・ユーフラテス川下流域のイラクにおける参加型水管理に関する技術協力事業を中心に、中東地域における水管理の事例を紹介する。

Keyword: 畑地灌漑, 水利組合, 参加型水管理
GET PDF=21/[T-12-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.781-782 , 2021

発表番号 [S-2-2]

A Study of Setting of Heat Transfer Coefficient for Thermal Analysis of Mass Concrete in Natural Environment

IKADATSU Haruka[Graduate School of Sustainability Science, Tottori University]・HYODOU Masahiro[Faculty of Agriculture,Tottori University]・OGATA Hidehiko[Faculty of Agriculture,Tottori University]

自然環境下のマスコンクリートの温度解析における熱伝達率の設定に関する一考察

○筏津 春花[鳥取大学大学院]・兵頭 正浩[鳥取大学]・緒方 英彦[鳥取大学]

本報はマスコンクリートの温度解析について,熱特性値である熱伝導率,比熱,断熱温度上昇特性および境界条件である熱伝達率をパラメータフィッティングによって推定し,特に熱伝達率について考察したものである。その結果,温度解析における解析パラメータは,風,日射,降雨などの環境要因の影響を受け,自然環境下で暴露している長期材齢時の熱伝達率の値だけが既往の文献と大きく異なることが分かった。

Keyword: パラメータフィッティング, 高強度コンクリート, 熱特性値
GET PDF=21/[S-2-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.121-122 , 2020

発表番号 [2-2]

Snowfall correction of Analytical rainfall snowfall depth and long-term water balance

Hiroki Matsuo[Sansui Consultant Co.Ltd]・Mariko Miyajima[Sansui Consultant Co.Ltd]・Takeo Yoshida[Institute for Rural Engineering, NARO]・Noriko Takigawa[Sansui Consultant Co.Ltd]・Koji Morita[Sansui Consultant Co.Ltd]・Takao Masumoto[Akita Prefectual University]

降雪深と長期水収支による解析雨量の降雪補正の検討

松尾 洋毅[サンスイコンサルタント(株)]・宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・瀧川 紀子[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]・増本 隆夫[秋田県立大学]

これまでに,日本最大級の一級河川S川流域において長期水文解析を精度良く行うため,面的な雨量データである解析雨量のモデルへの適用可能性を,流域水収支の観点から整理した.その結果,豪雪地帯,特にその山地部で冬季降水量が不足することが示された.本検討では解析雨量メッシュデータと実績降雪深データの関係を定量的に示し,その関係式を基に,全域のみならず支流別でも水収支が整合する降雪の標高補正式を提案した.

Keyword: 降雨特性, 水収支・水循環, 降雪・融雪
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.149-150 , 2020

発表番号 [2-21]

An application of DWCM-AgWU model to the Hachiro Lake basin

Masahiro ONUKI[Naigai Engineering Co., Ltd]・Takeo YOSHIDA[National Institute for Rural Engineering, NARO]・Takao MASUMOTO[Faculty of Bioresources Science, Akita Prefectural University]

低平な大規模農地を内外に持つ八郎湖流域へのDWCM-AgWUモデルの適用

小貫 将宏[内外エンジニアリング(株)]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・増本 隆夫[秋田県立大学]

秋田県八郎湖流域(894km2)を対象に、湖の内外に広がる大規模農地における農業水利用の実態を把握するとともに、流域内の水循環や水収支を明らかにするため、人為的な活動を組み込んだ分布型水循環モデル(DWCM-AgWU)の適用を試みた。さらに、そのモデル適用により、将来的な東部・西部承水路、調整池の新しい水利用の提言を行い、干拓前と干拓後の八郎湖が果たしたであろう水収支に与える変化を検討した。

Keyword: 分布型水循環モデル、大規模干拓, 水不足, 流域水収支
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.151-152 , 2020

発表番号 [2-22]

Evaluation of the effect of plowing on rainfall-runoff processes in paddy plot during non-irrigation period

Yushi Suzuki[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Kimihito Nakamura[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Takehide Hama[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

非灌漑期における耕起が水田の降雨流出過程に及ぼす影響評価

鈴木 友志[京都大学大学院]・中村 公人[京都大学大学院]・濱 武英[京都大学大学院]

非灌漑期に行われる耕起が水田の洪水緩和機能に及ぼす影響を評価した.水田からの流出モデルは2段タンクモデルを用いた.モデルパラメータの同定時に,降雨浸透過程の土壌水分移動解析から得られる任意深さのフラックスを目的関数に含めることにより,耕起に伴う浸透過程の変化を考慮した.構築したモデルを用いてシミュレーションを行った結果,非灌漑期における耕起が地表流出量に及ぼす影響は微小であることがわかった.

Keyword: 耕起, タンクモデル, HYDRUS-1D
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.153-154 , 2020

発表番号 [2-23]

A measures evaluation to secure agricultural water using DWCM-AgWU in the Omono River basin

Kosei KATO[Faculty of Bioresources Science, Akita Prefectural University]・Takao MASUMOTO[Faculty of Bioresources Science, Akita Prefectural University]・Mariko MIYAJIMA[SANSUI Consultant, LTD]・Koji MORITA[SANSUI Consultant, LTD]

分布型水循環モデルを用いた雄物川流域における農業用水の確保方策の評価

加藤 晃成[秋田県立大学]・増本 隆夫[秋田県立大学]・宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]

秋田県内最大の流域面積を有し、用水開発等の大規模国営事業が数多く実施されてきた雄物川流域を対象に、高収益な畑作農業への展開の模索や気候変動に伴う極端現象(少雨や豪雨)の増大への懸念を背景に、雄物川に分布型水循環モデル(DWCM-AgWU)の適用と検証を行う。さらに、そのモデルを用いて、農業水利用に関する主要な水管理上の課題を抽出とその問題を解決するためのモデル利活用方法を模索した結果を報告する。

Keyword: 分布型水循環モデル、水資源管理, 大規模灌漑地区, 極端現象
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.155-156 , 2020

発表番号 [2-24]

Impacts of high-turbidity water on groundwater level using water balance model and particle filter

Yoichi Fujihara[Ishikawa Prefectural University]・Keiji Takase[Ishikawa Prefectural University]・Shunsuke Chono[Ishikawa Prefectural University]・Eiji Ichion[Ishikawa Prefectural University]・Kento Otani[Ishikawa Prefectural University]

高濃度濁水が地下水位に及ぼす影響:集中型水循環モデルと粒子フィルタを用いて

藤原 洋一[石川県立大学]・高瀬 恵次[石川県立大学]・長野 峻介[石川県立大学]・一恩 英二[石川県立大学]・大谷 健人[石川県立大学]

上流で発生した斜面崩壊によって高濃度濁水が発生し、扇状地の地下水位の異常低下が生じた。地下水位をシミュレーションできる集中型水循環モデルを構築し、データ同化手法の一つである粒子フィルタを適用することによって、時々刻々変化する浸透量の逐次推定を試みた。その結果、濁水発生後、パラメータの値が急激に小さくなり、濁水発生2年目からパラメータの値が徐々に大きくなり地下水涵養量が回復したことが推定された。

Keyword: 濁水、水循環モデル, 粒子フィルタ、地下水, 水田
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.157-158 , 2020

発表番号 [2-27]

Situations of accidents falling into irrigation canals in Toyama Prefecture

Keisuke Hoshikawa[Toyama Prefectural University]・Hideki Kawashima[Toyama Prefecture]・Yoshiharu Takezawa[The association of land improvement service in toyama prefecture]

富山県における用水路転落事故の実態解明

星川 圭介[富山県立大学]・川島 秀樹[富山県]・竹沢 良治[富山県土地改良事業団体連合会]

富山県では過去10年間に年間10件から20件程度の用水路転落死亡事故が発生していることを受け,事故防止のためのガイドライン策定を目的として,アンケート調査と現地調査により用水路転落事故の実態解明を進めた.その結果,高齢者は転落の際に頭部や頸部を負傷しており,これが溺死につながっている可能性があること,用水路の流速が概ね1.0m/sを超えると溺死に至る危険性が高くなることなどが示された.

Keyword: 用水路, 転落事故, 扇状地
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.159-160 , 2020

発表番号 [2-28]

Formulation of BCP for a small number of Land Improvement Distinct, -focusing on Izumitagawa area in Yamagata prefecture-

Satoko Kawamura[Naigai Engineering Co Ltd.]・Manami Kakinuma[Naigai Engineering Co Ltd.]

少人数の土地改良区に向けたBCPの策定-山形県泉田川地区を対象として-

川村 智子[内外エンジニアリング(株)]・柿沼 愛海[内外エンジニアリング(株)]

地震や豪雨等の災害発生の危険性は近年急速に高まっている。こうした非常事態が発生した場合にも事業や活動を維持継続し早期復旧を可能とするために、必要な措置を予め検討しておく事業継続計画(BCP)の策定は急務である。山形県泉田川地区を対象として、土地改良施設が大規模地震の発生により被災した場合を想定してBCPの策定を行った。実地演習の結果、人員不足による配備体制や連絡体制の整備等の課題が挙げられた。

Keyword: 事業継続計画, 災害,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.161-162 , 2020

発表番号 [2-29]

The study of the nano hydro generator for the pipe,using the extra pressure of the pipeline for agriculture.

Takayuki KAWANAMI[Topre corporation]・Tetsuo NAKAYA[National Institute for Rual Engineering]・Toru SHIGEMITSU[Tokushima University]・Junichi MIYAKOSHI[Hitachi,Ltd.]・Takashi TSUDA[Topre corporation]

農業用パイプランが保有する余剰圧力を活用した管路式ナノ水力発電システム その1 パイプラインが持つポテンシャル

川浪 隆幸[東プレ(株)]・中矢 哲郎[農業・食品産業技術総合研究機構]・重光 亨[徳島大学]・宮越 純一[(株)日立製作所]・津田 学志[東プレ(株)]

近年、自然災害による大規模停電が発生し、災害に強い電源設備が求められている。また、農業分野では農業従事者の重負担軽減策として農機具の電動化や自動化の開発が進められている。しかし、電動化には連続稼働や充電時間の問題があり、給電設備の整備が課題となっている。本研究では、未開発領域の多いナノ水力以下(10kW未満)を対象に、小口径の農業用パイプラインの余剰圧力での発電について報告する。

Keyword: 小水力発電, 再生可能エネルギー, 農業用パイプライン
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.287-288 , 2020

発表番号 [S-2-2]

Quantitative Evaluation of Infiltration Phenomena using Array Antenna Ground Penetrating Radar based on Numerical Calculation

Koki Oikawa[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Hirotaka Saito[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Seiichiro Kuroda[National Agriculture and Food Research Organization]

数値計算に基づくアレイアンテナ地中レーダによる浸潤現象の定量的評価に関する研究

及川 航貴[東京農工大学大学院]・斎藤 広隆[東京農工大学大学院]・黒田 清一郎[農業・食品産業技術総合研究機構]

本研究では,アレイアンテナ地中レーダ(GPR)による浸潤前線の追跡,土壌の透水性の評価に土性が与える影響を,数値解析に基づいて検討することを目的とした.結果は,土の種類によらずGPRに基づく反射位置は浸潤前線とほぼ一致した.また,浸潤領域内の比誘電率から平均体積含水率を推定し,積算浸潤量とフラックスを求めた.積算浸潤量はGPRによって十分に推定され,フラックスは透水係数に近い値を示した.

Keyword: 浸透流, 水分移動, 数値解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.361-362 , 2020

発表番号 [2-20(P)]

Formulation of an Allowable Flooding Condition on Rice for using Flood Prevention Function of Paddy Fields

Hiroki MINAKAWA[Institute for Rural Engineering, NARO]・Iwao KITAGAWA[Institute for Rural Engineering, NARO]・Susumu MIYAZU[Niigata University, Faculty of Agriculture ]

水田が備える洪水防止機能の利活用に向けた許容湛水管理の条件

皆川 裕樹[農村工学研究部門]・北川 巌[農村工学研究部門]・宮津 進[新潟大学]

水稲被害を抑えられる範囲で、水田域に備わる洪水緩和機能を有効活用するための湛水管理の条件を策定する。詳細な冠水試験から策定した減収尺度を基に、水稲の生育段階毎に耐冠水性を評価して、湛水の深さと継続期間の許容範囲を設定する。田んぼダム等の水田を活用した豪雨対策を実施する際に水位管理器とともに提示することで、耕作者による適切な湛水管理の指標となり、取り組みの普及促進に資する。

Keyword: 気象災害, 排水管理, 計画手法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.363-364 , 2020

発表番号 [2-25(P)]

Effects of modeled drainage-density on hydrological response in a small watershed

Ryoma Kuwae[Graduate School of Sustainability Science, Tottori University]・Takeo Yoshida[Institute for Rural Engineering, NARO]・Katsuyuki Shimizu[Faculty of Agriculture, Tottori University]

分布型水文モデルの河道密度が小流域での流出に及ぼす影響

桑江 良真[鳥取大学大学院]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・清水 克之[鳥取大学]

分布型水循環モデルを小規模なため池流域に適用し,短期流出の再現性を河道密度の観点から精査した.現行モデルではピーク流量値・タイミングともにパラメータ値の変更によって改善されなかったが,飽和域から河道への湧出量の発生構造を変更し,河道密度を小さくした修正モデルでは,ピークのタイミングは変化がなかったが,ピーク流量値と第2,第3波の立ち上がりのタイミングが改善された.

Keyword: 小規模流域, 短期流出, 分布型水循環モデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.365-366 , 2020

発表番号 [2-26(P)]

Evaluation of disaster mitigation effect of irrigation pond incorporating rainfall characteristics

Hiroshi YOSHISAKO[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]・Daisuke SHODA[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]・Hajime KOJIMA[Western Region Agricultural Research Center, National Agriculture and Food Research Organization]・Takeshi TAKEMURA[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]

降雨特性を織り込んだため池の減災対策効果の評価

吉迫 宏[農村工学研究部門]・正田 大輔[農村工学研究部門]・小嶋 創[西日本農業研究センター]・竹村 武士[農村工学研究部門]

異なる事前放流方法でため池に空き容量を設定した場合における豪雨時の被災抑止効果について、兵庫県高砂市内のため池において降雨強度とともに降雨波形と降雨継続時間のばらつきを織込んだ降雨データを洪水流出モデルに与え、ピーク水位と危険水位の超過時間に関する区分最大値と超過確率を69年間分求めた。区分最大値と超過確率の関係を散布図で図示することで、無対策時を含む放流方法ごとの効果の違いが定量的に把握できた。

Keyword: ため池, 流出特性, 降雨特性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.735-736 , 2020

発表番号 [T-2-2]

Contribution of small reservoirs to aquatic plant diversity conservation

Takuya MINETA[National Agriculture and Food Research Organization]

小規模ため池の生物生息場としての役割 −水生植物を中心に−

嶺田 拓也[農業・食品産業技術総合開発機構]

山間部などに点在する小規模のため池には,全国的に減少の著しい浮葉植物や沈水植物などの絶滅危惧種が生育する。水位変動が大きいことや,適度な管理により特定の草種の繁茂が妨げられたことから,小規模のため池は多様な水生植物相を保持してきた。水位操作や管理は,水生植物の生活史にも影響を及ぼし耕作依存的な適応系統も生み出してきた。多様な立地に位置する小規模ため池は,地域内の多様な水生植物相をも保全してきた。

Keyword: 生物多様性、農業依存種, 水位変動, 管理作業
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.823-824 , 2020

発表番号 [T-12-2]

NO3-N leaching from cropped soil of Chinese-yam in the Byobusan sand dune in Aomori prefecture

Akira ENDO[Hirosaki University]・Chihiro KATO[Hirosaki University]・Choichi SASAKI[Hirosaki University]

青森県屏風山砂丘畑におけるナガイモ生育期間中の硝酸態窒素の溶脱挙動

遠藤 明[弘前大学]・加藤 千尋[弘前大学]・佐々木 長市[弘前大学]

青森県屏風山砂丘地のナガイモ作付け畑を対象に,ナガイモ栽培期間中の灌水処理の種類が,NO3-Nの溶脱に対してどのような影響を与えるのかを,数値解析により把握した.8月中旬に生起した60 mm/dの降雨に起因する浸透水は,降雨終了3日後に150 cm深に到達した。しかし,同一期間中のNO3-Nの動きに着目すると,地表面付近に高濃度で存在していたNO3-Nは約15cm深までしか溶脱しなかった.

Keyword: ナガイモ畑、青森県屏風山砂丘地, 硝酸態窒素、土壌間隙水, 溶脱、数値計算
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.18-19 , 2019

発表番号 [T-2-2]

Infrastructure monitoring system“OKIPPA”(Inclination/ Extensometer)

Tomotaka Tsuruta[Nishimatsu Construction Co.,LTD]

インフラ監視システム OKIPPA(傾斜/伸縮計)

鶴田 大毅[西松建設(株)]

Keyword: 点検、監視 , 無線通信、傾斜監視 , 伸縮計
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2019

発表番号 [T-2-4]

Approach of Agricultural Infrastructure Management System using QGIS

KURATA Susumu[Agricultural and Rural Development Information Center]

QGISを活用した施設情報管理システムの取組み

倉田 進[(一社)農業農村整備情報総合センター]

Keyword: GIS, 情報管理, データベース
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.104-105 , 2019

発表番号 [T-12-2]

Trials on Seasonal Water Resources Prediction for the Chao Phraya river basin

SHINJIRO KANAE[Tokyo Institute of Technology]

チャオプラヤ川流域を対象とした水資源季節予測の試み

鼎 信次郎[東京工業大学]

1 か月から数か月という時間スケールでの予測は,少なくとも気象・降水予測においては,100 年スケールでの気候変化についてのシミュレーションや2週間以内の天気予報などと比べて,最後に残された難問とされており,そう簡単に成功するものでもなさそうといえる.ここでは,沖教授代表の「タイ国における統合的な気候変動適応戦略の共創推進に関する研究」の一部として行われている幾つかの研究について,その進展を紹介する.

Keyword: 季節予測, 一か月予測, 河川流量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.166-167 , 2019

発表番号 [S-2-2]

Development of habitat evaluation method for many species based on HSI model

Kohei Ozaki[ehime university]・Tomoki Izumi[ehime university]・Naoyuki Yamashita[ehime university]

HSIモデルに基づく多種の生物に対する生息場評価手法の開発

尾崎 浩平[愛媛大学大学院]・泉 智揮[愛媛大学大学院]・山下 尚之[愛媛大学大学院]

農業農村整備事業において環境との調和への配慮が義務付けられことから生物生息場の定量的な評価が重要となっている.生物の保全においては特定の種の保全と同様に種の多様性を確保することも重要である.そこで本研究では,HSIモデルに基づく多種の生物に対する生息場評価手法を提案する.愛媛県西条市の圃場整備事業実施地区において本手法を適用した結果,その有効性が示唆された.

Keyword: 生息場評価, 生物多様性, HSIモデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2019

発表番号 [S-3-7]

Colloid transport in quasi-saturated porous media

Yushi Ooko[Graduated School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・Shoichiro Hamamoto[Graduated School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・Takuya Sugimoto[Graduated School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・Taku Nishimura[Graduated School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]

封入飽和状態の多孔質体中におけるコロイド移動に関する研究

大古 湧之[東京大学大学院]・濱本 昌一郎[東京大学大学院]・杉本 卓也[東京大学大学院]・西村 拓[東京大学大学院]

封入空気存在下における多孔質体中のコロイド移動特性について研究を行った。X線CT画像撮影および解析により、封入空気の存在形態を定量的に把握した。カラム通水実験により飽和条件と封入不飽和条件におけるコロイド移動特性の差異を調べた。カラム下部ほど気泡径の小さい封入空気が増加した。封入不飽和条件でコロイド移動が促進された。

Keyword: コロイド粒子, 封入不飽和, 多孔質体
GET PDF=19/S-3-7.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2019

発表番号 [S-3-12]

Measurements of the electrical conductivity of soil using electrical resistance survey of paddy fields

Takahashi Fuminari[Graduate School of General Science, Iwate University]・Yamamoto Kiyohito[Faculty of agriculture, Iwate University]

電気探査を利用した水田土壌の電気伝導度の測定

高橋 郁成[岩手大学大学院]・山本 清仁[岩手大学]

本研究では、地盤内部の状態を予測するために用いられている調査方法である電気探査を用い、収穫後の水田において地中内部の電気伝導度(EC)と充電率を計測することで、電気探査による農地土壌の状態について検討する.また,現地表土を土壌ECセンサによりEC,土壌水分計により体積含水率を計測し,コンパクトECメーターにより採土試料の1:5法溶液のECを計測した.ECの測定結果は調査地点で異なる結果となった。

Keyword: 電気探査, 電気伝導度, 水田土壌
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2019

発表番号 [1-3]

Promotion and technical validation of Farming-photovoltaics

Tomoya Kamata[NARO,Institute for Rural Engineering]・Gohara Ryoichi[Galileo,Inc.]

営農型太陽光発電の促進と技術的実証

鎌田 知也[農村工学研究部門]・合原亮一[(株)ガリレオ]

営農型太陽光発電は,農地で営農を継続しながら農地の上部空間で太陽光発電を行い農業収入と売電収入により農家所得の向上を目指す取り組みとして,農水省が促進している.営農型太陽光発電促進の背景や取り組み,太陽光パネルの遮光による作物成長に与える影響に関する実証試験の実施状況と課題解決に向けた研究開発の方向性について述べる.

Keyword: 農村振興, 農地環境, エネルギー循環
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2019

発表番号 [1-8(P)]

Effect of domestic water supply by using agricultural water facilities considering resident’s evacuation and distribution of small-scale agricultural canals

Haruhi Izumi[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Tomoyuki Taniguchi[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Shinogi Yoshiyuki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]

住民避難と小規模農業水路分布を考慮した農業水利施設の生活用水供給効果

和泉 晴日[九州大学大学院]・谷口 智之[九州大学大学院]・凌 祥之[九州大学大学院]

災害に伴う断水時において被災者が避難所に移動するという想定のもと、福岡県福岡市を対象に農業水利施設の生活用水供給効果を推定した。避難を想定した場合の受益可能率は想定しない場合よりも値が大きく、また、同一市内でも行政区により差がみられた。さらに、小中規模水路の情報を加えた新たな解析手法を提案し、混住化地域に点在する水田間をつなぐ水路の影響を考慮した受益可能率を推定した。

Keyword: 断水, 水利施設, 生活用水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2019

発表番号 [1-13]

Survey on impressions of rural landscape before and after farmland consolidation considering landscape

Shoko Nishiwaki[Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo]・Eiji Yamaji[Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo]

景観に配慮した圃場整備前後における農村景観への印象について−地域住民と学生の持つ印象の違いに注目して−

西脇 祥子[東京大学大学院]・山路 永司[東京大学大学院]

平野部が少ない日本において中山間地域の農地は食料生産を支える上で重要な場である.耕作放棄地の抑制を目指し圃場整備を行った中山間地域の農村において,圃場整備前後の農村景観への印象を調査することで「景観に配慮した圃場整備」が地域の農村景観に及ぼした影響について考察した.また、学生に対する予備調査を行うことで地域の農業従事者と農業に関わらない学生の持つ農村景観への印象の違いを明らかにした.

Keyword: 農村振興, 中山間地域, 農村景観
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2019

発表番号 [1-19]

Promotion of Maintenance of Irrigation Facilities with Non-farmers Participation

Emiri Onuki[Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]・Narufumi Fukuyo[College of Agriculture, Ibaraki University]

農地集積の進む地域における非農家参加型の農業水利施設維持管理の促進方策−JA山形中央会『地域の若手による「草刈り隊」支援事業』を事例として−

小貫 えみり[茨城大学大学院]・福与 徳文[茨城大学]

農業水利施設の維持管理へ非農家の参加を促進する条件を解明するため、JA山形中央会の草刈り隊支援事業の事例を調査・分析した。本事業では多面的機能支払交付金取組地域を対象に、草刈り隊(地域の若者非農家を含む)の立上げ等に対し支援(立上げ時5万円等)を行っている。調査対象地の川西町高山地区では、立上げ支援金が若者達(農家と非農家)の連携を生み、地域で管理が曖昧であった水路の法面の草刈りを促した。

Keyword: 資源管理, 農地集積, 非農家参加
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2019

発表番号 [1-24]

The Meaning and Issues of Alpine Dairy Farm as Land Use in Hilly and Mountainous Areas

Yoshiyuki Uchikawa[Shinshu University Academic Assembly Institute of Agriculture]

中山間地域の新たな土地利用としての山地酪農の意義と課題

内川 義行[信州大学大学院]

限られた担い手での農林地維持が困難な中,家畜を利用した空間利用・管理手法を根本的に見直す必要がある。ここでは「山地酪農」を取り上げる。当該農法の人材育成は行われつつある一方,新規就農者の用地確保には多くの障害がある。本論では,〇鈎詫鑁世粒偽靴伐歛蠅鮗┐掘き⊆治体が導入に取組む長野県根羽村での事例,その用地確保および新規就農者導入の現況を明らかにした。またE效詫用計画について若干の考察を行った。

Keyword: 中山間地域, 土地利用, 山地酪農
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2019

発表番号 [1-29(P)]

Actual Condition of Accommodation in Private’s Travel and Possibility of Choosing Nohaku(Farm stay)

Akemi Saito[Doshisha Women's College of Liberal Arts]・Erika Harada[Doshisha Women's College of Liberal Arts]

個人旅行における宿泊実態と農泊選択の可能性

齋藤 朱未[同志社女子大学]・原田 絵梨佳[同志社女子大学]

本報告は農泊推進を進める上で宿泊施設として選択してもらう可能性を検討するため,個人旅行者を対象に,旅行時の宿泊実態把握と外国人旅行者の利用が多い民泊とゲストハウスを農泊の比較対象とし,各宿泊施設の利用有無や利用条件について把握した。その結果,農泊を宿泊先として選択してもらうためにはその土地でしか体験できない食や体験メニューの展開が重要であること,宿としての魅力を高めることが重要と考える。

Keyword: 農泊, 宿泊実態, 民泊
GET PDF=19/1-29(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2019

発表番号 [1-34]

Issues of the Tokyo Metropolitan Government Eco Agricultural Product Certification System Considered from Interviews of Certificated Farmers

Tomonori Fujikawa[Tokyo University of Agriculture]・Fuuka Ishiwata[Bureau of Port and Harbor, Tokyo Metropolitan Government]

東京都エコ農産物認証生産者の意識からみた制度の現状と課題

藤川 智紀[東京農業大学]・石和田 風果[東京都]

本研究では,東京都エコ農産物認証の現状と課題について調査するため認証生産者への聞き取りをおこなった。認証農家は認証制度により近隣の住民などの消費者への差別化の効果を感じている一方で,制度の周知に対しては不十分だと感じていた。制度のPR活動とともに,より分かりやすい制度への改善が求められる。また,制度を通じた周囲との連携についての効果も指摘され,新規就農者の支援などへの展開も期待された。

Keyword: 都市農業, 有機農業, GAP
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2019

発表番号 [1-39]

Accuracy verification of UAV-SfM survey of terrace paddy fields

Yuri Yamazaki[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]・Hiromu Okazawa[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]・Ayako Sekiyama[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]・Tomonori Fujikawa[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]・Sawahiko Shimada[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]

棚田におけるUAV地形測量の精度評価

山崎 由理[東京農業大学]・岡澤 宏[東京農業大学]・関山 絢子[東京農業大学]・藤川 智紀[東京農業大学]・島田 沢彦[東京農業大学]

測量現場におけるUAVのさらなる活用が期待されている。ここでは,傾斜地に位置する棚田を対象に,位置情報の補正に用いられる地上基準点(GCP)の個数や配置がUAV写真測量の精度に及ぼす影響を検証した。撮影高度70m,撮影重複率80%の一定条件において,水平誤差および標高誤差と地図情報レベルの比較から,5地点以上のGCPを設置することで地図情報レベル500相当の精度を満たすことができると考えられる。

Keyword: 地形測量, UAV, 棚田
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.318-319 , 2019

発表番号 [2-2]

Land system and farmland consolidation in Sri Lanka

Masahiro Yagi[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]

スリランカの農地制度と圃場整備

八木 正広[日本水土総合研究所]

農家の高齢化、若者の農業離れが進行するスリランカでは人口増加に応えるコメ増産が課題となっている。対策としてスリランカ政府は農業機械化を推進する方針であるが、現況圃場は狭小・不整形で土地の権利関係も複雑なため土地境界内の畦畔除去による区画拡大に着手したところであり、今後は換地を伴う圃場整備にも取り組む方針である。

Keyword: 圃場整備, 農用地計画・整備,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.354-355 , 2019

発表番号 [2-20]

Implementation Status and Challenges of Water Erosion Control in Central Plateau of Burkina Faso

Haruyuki DAN[JAPAN INTERNATIONAL RESEARCH CENTER FOR AGRICULTURAL SCIENCES]・Fujio NAGUMO[JAPAN INTERNATIONAL RESEARCH CENTER FOR AGRICULTURAL SCIENCES]・Jonas DAMBINGA[Institut de l’Environnement et de Recherches Agricoles]・Albert BARRO[Institut de l’Environnement et de Recherches Agricoles]

ブルキナファソ中央台地における水食防止対策の取組み状況と課題

團 晴行[国際農林水産業研究センター]・南雲 不二男[国際農林水産業研究センター]・ダビンガ ジョナス[ブルキナファソ環境農業研究所]・バロ アルベール[ブルキナファソ環境農業研究所]

ブルキナファソ国の中央台地は、起伏の少ない地形であるにも係らず、激しい水食が生じている。当国政府の支援等によって水食防止対策の取組みがなされてきたが、十分な効果が得られておらず、調査研究を基とする、より一層の取組みが求められている状況にある。本報では、石積み工や土塁工といった土木的な水食防止対策に焦点をあてた研究試験の開始に先立ち、研究対象地において実施した現況把握調査の結果について報告する。

Keyword: 土壌侵食, 水土保全工, 石積み工
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.356-357 , 2019

発表番号 [2-21]

Movement of Groundwater in the Restored Tsunami-hit-farmland

KATSUMI Chiba[Miyagi University]・KOH kato[Hirosaki University]・MASAHARU Goko[Miyagi University]・TOSHIRO Miyauchi[Nihon sougou chishitsu Inc.]

復旧後の津波被災農地における地下水の動態

千葉 克己[宮城大学]・加藤 幸[弘前大学]・郷古 雅春[宮城大学]・宮内 敏郎[(株)日本総合地質]

東日本大震災発災後、沿岸部や感潮河川沿いの復旧農地の一部では、地下水の塩水化による塩害が発生している。本研究では、宮城県石巻市長面地区の復旧農地において3年にわたり地下水の水位と電気伝導度を観測した。その結果、営農再開1、2年目は地下水の塩水化が認められたが、水稲栽培時に塩水クサビが下方に移行し塩害の防止につながったこと、3年目以降は塩水化の影響がほとんどなくなったことが確認された。

Keyword: 東日本大震災, 塩害, 地下水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.358-359 , 2019

発表番号 [2-22]

Working conditions of the simple judgment methhod of acid sulfate soil

Yamamoto Hiroki[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]・Yokohama Mitsuhiro[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]

酸性硫酸塩土壌の簡易判定法の作業条件

山本 弘樹[寒地土木研究所]・横濱 充宏[寒地土木研究所]

酸性硫酸塩土壌は酸化により強酸性を示し、植生緑化を阻害するため盛土材などへの使用を避ける必要がある。現在の酸性硫酸塩土壌の判定には劇薬や高度な分析装置が必要なため工事現場で速やかに判定できず、工事の遅延が生じている。そのため工事現場で迅速かつ簡便に実施できるオキシドールを使用した酸性硫酸塩土壌の簡易判定法について検討した。

Keyword: 農地造成, 土壌,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.360-361 , 2019

発表番号 [2-23]

Research on Adaptive Environmental Governance to Convert Salts into Resource Material by the Cascading Salts Using System in Agricultural Field

Takashi Kume[Graduate school of agriculture, Ehime univesity]・Tadao Yamamoto[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]・Katsuyuki Shimizu[Faculty of Agriculture, Tottori University]

農地塩類のカスケード型利用システム導入による高濃度塩類を資源物質に転換する順応的環境ガバナンスの実践的研究

久米 崇[愛媛大学大学院]・山本 忠男[北海道大学大学院]・清水 克之[鳥取大学]

世界の灌漑農地には塩類土壌が多く存在しており、その面積は今後も増大するといわれている。筆者らは、「農地塩類のカスケード型利用システム」というコンセプトのもとで、「農地塩類のカスケード型利用システム導入による高濃度塩分を資源物質に転換する順応的環境ガバナンスの実践的研究」を2018年度より3年間の計画で実施している。本稿では、その概要とこれまでの活動の一部を紹介する。

Keyword: 土壌塩類化、順応的環境ガバナンス, 農地塩類, カスケード型利用システム
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.362-363 , 2019

発表番号 [2-24]

Soil salinization status in Khon Kaen, Thailand

Naho Nohara[Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]・Katsuyuki Shimizu[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Takashi Kume[Faculty of Agriculture, Ehime University]・Chuleemas Boonthai Iwai[Faculty of Agriculture, Khon Kaen University]・Tadao Yamamoto[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]

タイ王国コンケン県における土壌塩類化の実態

野原 菜穂[北海道大学大学院]・清水 克之[鳥取大学]・久米 崇[愛媛大学]・Chuleemas Boonthai Iwai[コンケン大学]・山本 忠男[北海道大学大学院]

タイ東北部の塩類化農地において,圃場の塩分分布の時間的・空間的変動を把握するために,電磁誘導法により土壌の塩分濃度を測定した。雨季・乾季を通して塩分の空間分布に大きな経時変化は見られなかった。地下水位は乾季にも十分に低下しておらず,乾季の塩類集積の促進が予想される。土壌はNa+を多く含んでいた。ソーダ化が進行し土壌の物理性に影響を与えていると推測される。調査圃場では土壌の塩類化が顕著に表れていた。

Keyword: 塩類集積, 地下水位, 農地保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.20-21 , 2018

発表番号 [S-2-2]

The details and prospects for Important culturallandscape「Scenery of the O-mihachiman lakeside region」

Toshiya Nara[Omihachiman Ci ty, board of educat ion]

重要文化的景観「近江八幡の水郷」の経緯と展望について

奈良 俊哉[近江八幡市教育委員会]

本稿では、滋賀県近江八幡市で重要文化的景観「近江八幡の水郷」として指定されている水郷の以前の姿やヨシ生産との関係について、さらには昭和30年代から始められた農地造成のための干拓事業の中で水郷が残されてきた経緯について紹介した。また、それらの風景が文化財のひとつである重要文化的景観として選定されるまでのプロセスについて紐解き、最後に今後の展望として合併した旧安土町域の追加指定等に言及した。

Keyword: 重要文化的景観, ヨシ地, ヨシ産業,干拓
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2018

発表番号 [S-3-1]

Development of multifunctional automatic hydrant which contributes toreduction of water management effort

TANAKA Tadashi[SEKISUI CHEMICAL CO.,LTD]・IIDA Toshiaki[Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・KIMURA Masaomi[Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・TANIGUCHI Teruyuki[yamanashi sekisui]・ITOU Tetsu[X-Ability Co., Ltd.]

水管理労力軽減に資する多機能自動給水栓の開発

田中 正[積水化学工業(株)]・飯田 俊彰[東京大学大学院]・木村 匡臣[東京大学大学院]・谷口 輝行[山梨積水(株)]・伊藤 哲[(株)クロスアビリティ]

担い手農家の水管理の省力化や多様な水管理が可能となる水田用多機能自動給水栓を開発するとともにパイプライン化やICTの導入による需要主導型の新たな水田水管理システム」を構築する新技術を開発することを目的とした。今回開発した新たな水田水管理システムへのICT化の導入として、特定省電力無線によるネットワーク構成を有するシステムを現地圃場に導入した。

Keyword: ICT、水田, 多機能自動給水栓, 水管理システム
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.94-95 , 2018

発表番号 [S-12-2]

Soil Moisture Dynamics Analysis for Drip Irrigation Planning for Citrus Orchards.

Masahiko SHIMAZAKI[NIRE, NARO]・Hisayoshi INOUE[]・Hirohisa NESUMI[KARC, NARO]

点滴かんがいを行うカンキツ園の用水計画のための土壌水分動態分析

島崎 昌彦[農村工学研究部門]・井上 久義[]・根角 博久[九州沖縄農業研究センター]

カンキツの樹体水分を精緻に制御する「マルドリ方式」における実際のかん水は経験に多くを頼って行われている。汎用的なかんがいや施設計画の指針が強く求められているが,園地土壌の多様性などが策定を困難にしている。そこで,土壌データベースSolphyJ収納の果樹園土壌を水分特性により分類し,グループ毎の点滴かんがい時の土壌水分動態をHydrusを用いて分析し,指針策定の一つの方向性を提示した。

Keyword: 土壌の物理化学的性質、水分移動、畑地灌漑, 点滴灌漑、果樹, カンキツ、ウンシュウミカン
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.136-137 , 2018

発表番号 [G-2-2]

Moisture and Temperature Distribution in Frozen Dry Sand during Infiltration

Fumiya Sato[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kunio Watanabe[Graduate School of Bioresources, Mie University]

乾いた凍土中での浸潤水の凍結が浸潤や地温分布に与える影響

佐藤 郁弥[三重大学大学院]・渡辺 晋生[三重大学大学院]

乾いた凍土への浸潤過程において,浸潤水の凍結が浸潤の形態や速度,温度分布の形成に与える影響を明らかにすることを目的に,一次元浸潤実験を行った.試料に挿入した熱電対から温度を,水分計から水分量を測定し,浸潤速度や水分・温度分布を求めた.浸潤は水みちを形成しながら進行すること,浸潤水の凍結が浸潤速度に影響を及ぼす滴下速度が存在すること,浸潤後地温は0℃に上昇,維持されることを明らかにすることができた.

Keyword: 凍土, 土中氷, 浸潤
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.150-151 , 2018

発表番号 [2-2]

Changes in Regional Economic Structure Caused by Big Earthquake Disaster

Yoji Kunimitsu[National Agriculture and Food Research Organization]・Tatsuki Ueda[National Agriculture and Food Research Organization]

震災による地域経済構造の変化

國光 洋二[農業・食品産業技術総合研究機構]・上田 達己[農業・食品産業技術総合研究機構]

震災を期に農水産物の販売減少等を通じて地域経済構造が変化した可能性がある。その変化を評価することが研究の目的である。分析では、震災前後の産業連関表を用いて投入産出係数の変化を定量化し、各産業の投入構造(費用構造)は安定しているが、生産物の配分構造の変化がやや大きいこと、従って産業連関分析においてレオンチェフモデルの仮定は概ね満たされるが、ゴーシュモデルの前提条件は頑健でないことを明らかにした。

Keyword: 産業経済計画, 農村振興,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.186-187 , 2018

発表番号 [2-20]

Survey research on rural development in Nanmoku village, the hughest aging villange in Japan

Susumu Sugatani[Japanese Institute of Irrigation and Drainage]

高齢化日本一の南牧村における農村振興に関するアンケート調査

管谷 晋[日本水土総合研究所]

群馬県南牧村は、高齢化率(65歳以上の人口の割合)が日本一であり、「日本創成会議」によって「最も消滅可能性が高い市町村」とされた村である。この南牧村において、「南牧村振興に関するアンケート」調査を実施し、南牧村村民の過疎化、高齢化に対する認識を把握、分析した。

Keyword: 農村振興, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.188-189 , 2018

発表番号 [2-21]

Community Reorganization through “Creation of Tradition” after the Mid-Niigata Prefecture Earthquake in 2004

Yasuyo SAKATA[Institute of Science and Technology, Niigata University]

「伝統の創造」を通じた中越地震後のコミュニティ再編

坂田 寧代[新潟大学]

人口減少に直面する中山間地域では,集落などの地域コミュニティをどのように形成していくかが模索されている.本報告では,2004年新潟県中越地震で被災した旧山古志村を対象として,地域コミュニティを内部結束型と橋渡し型に分類しながら,中山間地域の復興・振興における地域コミュニティの形成を「伝統の創造」との関連で示す.2013〜2017年度の5年間に行った聞取り・参与観察にもとづく事例調査結果を整理した.

Keyword: 伝統, コミュニティ再編, 新潟県中越地震
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.190-191 , 2018

発表番号 [2-22]

Verification of prediction model of rural cooperation using census of agriculture and forestry in japan

Furutaka Taiki[Japanese Institute of Irrigation and Drainage]

農林業センサスを用いた農村協働力の予測モデル検証

古高 太規[日本水土総合研究所]

地域防災活動の実施を通じた農村協働力の活性化に関する影響を把握することを前提に,農村SC(ソーシャルキャピタル)算出の簡易化を目的として、農林業センサスを用いた農村SCの予測モデルの検証を試みた。検証した結果,「土地持ち非農家割合」や「農業経営者の平均年齢」等、農村SCと因果関係がある項目が説明変数として選択され、農村SCの値をある程度予測することが可能な有用なモデルと考えられた。

Keyword: 農村協働力, ソーシャル・キャピタル, 農林業センサス
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.192-193 , 2018

発表番号 [2-23]

Factors that Hinder Settlement Following Completion of Service by Community-Reactivating Cooperator Squad

Yoshiki Kuwabara[Faculty of Agriculture, Yamagata University]・Masahiro Nakajima[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

地域おこし協力隊員の任期終了後の定住の阻害要因―パーソナルネットワークに着目して―

標供[票[山形大学]・中島 正裕[東京農工大学大学院]

本研究では,地域おこし協力隊員の任期終了後の定住促進に向けて,他出した協力隊員の任期中のパーソナルネットワーク(以下PN)と他出理由を分析し,以下の結果を得た。ゞ力隊員が地域住民とのPNを構築しないことは,着任前からの他出意向が覆されないや仕事・住宅の獲得に関する協力を地域住民から得られないといった形で,定住の阻害要因となる。PNを構築したとしても地域住民への不満の発生が定住の阻害要因となる。

Keyword: 地域おこし協力隊, パーソナルネットワーク, 定住の阻害要因
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.194-195 , 2018

発表番号 [2-24(P)]

Promotion of Expansion in Activity Organization for Multifunctionality

Mayuko Matsumoto[Kyoto Prefectural Federation of Land Improvement Associations]・Atsusi Mori[Kitasato University School of Veterinary Medicine]・Rieko Takamatsu[Kitasato University School of Veterinary Medicine]・Hiroyuki Ochiai[Kitasato University School of Veterinary Medicine]

多面的機能支払制度における活動組織の広域化の推進について―青森県の地域差に基づく検討―

松本 万由子[京都府土地改良事業団体連合会]・森 淳[北里大学]・眈勝〕恵子[北里大学]・落合 博之[北里大学]

平成26年度に多面的機能支払交付金が創設され,農業者や地域住民などで構成された活動組織による活動が展開されている.活動組織数は年々増加しているが,事務処理の煩雑化などの問題が懸念される.この問題を解決するためには活動組織の広域化の推進が重要であるが,青森県では広域化が浸透していない.そこで本研究では活動組織の広域化に対する意識の違いとその背景に焦点を当て,広域化が進まない原因を検討した.

Keyword: 多面的機能支払交付金制度, 活動組織, 広域化
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.196-197 , 2018

発表番号 [2-25(P)]

Evaluation of the potential of Hunting Local Association in Aomori Pref. for executing the measures against sika-deer damage

Susumu Tsubuku[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Rieko Takamatsu[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Ayumi Okada[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Atsushi Mori[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Hiriyuki Ochiai[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Toshihiro Hattori[School of Agriculture, Meiji University]

青森県猟友会支部のニホンジカ対策への実践力の評価

津布久 奨[北里大学]・高松 利恵子[北里大学]・岡田 あゆみ[北里大学]・森 淳[北里大学]・落合 博之[北里大学]・服部 俊宏[明治大学]

青森県ではニホンジカの被害拡大が憂慮されており,その対策の担い手となるのは青森県猟友会であるが,猟友会支部の活動の実態が明らかではなかった.支部別の実践力を評価することを目的とした.猟友会支部会員の減少率に地域差があり,県南地域での会員数減少が大きいことが示された.アンケートより支部活動に差があることがわかり,活動の活性度が低い支部に優先的に行政による支援や人材の育成が必要であることを提案した.

Keyword: 獣害, 狩猟者, ニホンジカ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.198-199 , 2018

発表番号 [2-26]

Preservation and maintenance status of "one of the Top 100 of rice terraces in Japan" whose shape was consolidation

Shoko Nishiwaki[Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo]・Eiji Yamaji[Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo]

整形に整備された百選の棚田の維持保全状況

西脇 祥子[東京大学大学院]・山路 永司[東京大学大学院]

日本において,中山間地域の棚田の様な傾斜農地は重要な食糧生産の場であった.この保全を目指し1999年に日本の棚田百選が認定されたが,放棄地の増加や観光地化の促進により認定当時の情報と現状には差があると考えられる.本稿では比較的整形されている東北の棚田百選地域を対象にヒアリングを行い,維持保全の現状を調査した.保全状況は保全会の規模と周辺条件等に影響を受けることがわかった.

Keyword: 農地保全, 農村景観, 中山間地域
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.200-201 , 2018

発表番号 [2-27]

A Study of Map System Displays Large Section of Agricultural Land

Haruoki EBE[T-NET-Japan]

大区画化可能な圃場の存在を明示できる地図

江部 春興[(株)ティーネットジャパン]

中山間地域の農地は、小規模で不整形な区画に区分されている。圃場の区画等を示した正確な図面が無く、農用地計画・整備が進んでいない。今年度は、昨年考案した等勾配線技術を整理し、中山間長野県松本市梓川扇状地とその周辺圃場の全容を明示し、うち区画を拡大し、大区画化出来そうなカ所を強調表示させた。

Keyword: 農用地計画・整備, 大区画化, 中山間地域
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2018

発表番号 [2-28]

Propose of the simple diagnosis method for successive procces toward extensive of agricultural land

IKEGITA Natsuki[Guaduate School of Engineering, Kagawa University]・Hirohumi Kakudo[Faculty of Engineering and Design, Kagawa University]

農地粗放化の進行過程の簡易診断手法の提案―香川県M町における小規模集落の事例を通して―

池北 夏基[香川大学大学院]・角道 弘文[香川大学]

稲作条件の厳しい中山間地域において生産可能な農地を効果的に維持するためには,遊休農地の選択的な保全が求められる.本研究では,耕区ごとの植生遷移に基づき,植生被覆率,優占種における多年生草本類の占有率および平均草丈を尺度として遊休農地の粗放化の進行過程の簡易診断手法を提案した.これは,復田が容易な遊休農地の抽出および荒廃農地の増加を防ぐための植生管理の目安となるものである.

Keyword: 中山間地域, 農地保全, 粗放化
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.204-205 , 2018

発表番号 [2-29]

Characteristics of Agricultural Land Use Change in Area of Rural-Urban Interchange

Masaaki KOMATSU[Graduated School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Yoshiki KUWABARA[Faculty of Agriculture, Yamagata University]・Masahiro NAKAJIMA[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Emi TAKEYAMA[Graduated School of Agriculture, Ehime University]

都市農村交流の実践地域における農地利用変遷の分析―群馬県みなかみ町「たくみの里」を事例として―

小松 雅明[東京農工大学大学院]・標供[票[山形大学]・中島 正裕[東京農工大学大学院]・武山 絵美[愛媛大学大学院]

都市農村交流の実践地域における農地保全計画の策定に向け、群馬県みなかみ町「たくみの里」エリアを対象に、農地利用変遷の類型化、分布特性の分析、及び観光資源周辺の実態解明を行った。その結果、1)クラスタ分析により農地利用変遷は8つに類型化できた。2)ホットスポット分析により農地利用状況が林縁部から連続的に悪化していることが解明された。3)散策者数が減少しているルート沿いの農地利用は悪化傾向にあった。

Keyword: 農地保全, 土地利用計画,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2018

発表番号 [2-33]

Change of Significance and Future Potential in Management of Water Conservation Forest by the Meiji Water Land Improvement District

Yoshiyuki Uchikawa[Shinshu University Academic Assembly Institute of Agriculture]・Sora Kudo[Kanto Regional Agricultural Administration Office]

明治用水土地改良区による水源林管理の意義の変遷と今後の可能性

内川 義行[信州大学大学院]・工藤 空[関東農政局]

明治用水土地改良区は、発足直後から「水を使うものは自ら水をつくれ」との理念から、受益地上流部の水源林(約542ha)を各所に入手し、運営管理してきた。本研究は、その運営の変遷を、造林投資から木材収入による財産形成、木材価格下落による管理負担増、そして近年の一般非農家等も対象とした活発な啓発活動による基金等による運営までについて明らかにし、また今後の新たな農林一体的管理の可能性を考察した。

Keyword: 土地改良区, 水源林, 農林一体的地域資源管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2018

発表番号 [2-38]

A Case Study of the Improvement Activity for the Existing Irrigation Facilities by Irrigation Management Committee in Nyakomba Irrigation Area, Zimbabwe

Tomoaki KOYAMA[NTC International Co., Ltd.]・Shemsu Kemal Andeta[NTC International Co., Ltd.]・Mototaka NISHI[NTC International Co., Ltd.]

ジンバブエ国ニャコンバ灌漑地区の水利組合による既存灌漑施設補修への取組み

小山 知昭[NTCインターナショナル(株)]・シェムス ケマルアンデタ[NTCインターナショナル(株)]・西 元孝[NTCインターナショナル(株)]

「ジンバブエ国ニャコンバ灌漑事業のための灌漑開発計画」におけるソフトコンポーネント活動「灌漑施設の維持管理方法の指導」では、現地の水利組合から選抜された研修者に対し、灌漑施設に関する基礎講義と、灌漑水路の簡易補修方法の指導を行った。その結果、研修の受講者は、高い品質で既存水路補修を行うことができた。本稿では、この研修活動の内容と成果を取りまとめ、良い成果が得られた要因と共に報告する。

Keyword: 水利組合, 灌漑排水, 施設改修
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2018

発表番号 [3-5]

Structural design and soil-water monitoring of shallow land waste repository using capillary barrier of soil

Toshihiro Morii[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Seiichiro Kuroda[Institute for Rural Engineering, NARO]・Kenta Mutoh[Niigata Prefectural Goverment]・Kouki Takeuchi[Niigata City Government]

土のキャピラリーバリア機能を利用した盛土式廃棄物貯蔵施設の構造規模の決定と土中水分の計測点検

森井 俊廣[新潟大学フェロー]・黒田 清一郎[農村工学研究部門]・武藤 健太[新潟県]・竹内 宏起[新潟市]

危険な廃棄物や極低レベル放射性廃棄物を水理学的に安全に隔離保管するための,土のキャピラリーバリアを利用した低盛土式廃棄物貯蔵施設を提案し,その構造設計に必要となる限界長の推定式の実務性を大型土槽試験により確認した。合わせて,長期供用中における遮水機能の計測点検手法を開発するため,地表設置型地中レーダ法の適用性について検討し,走時計測に基づいて土の体積含水率の推定が可能であることを明らかにした。

Keyword: 土構造, 保水性, 水分移動
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2018

発表番号 [3-10]

Changes of the unconfined compressive strength of cement stabilized mud soil exposed to dry/wet repetition hysteresis

Fumiyoshi KONDO[Organization for General Education, Saga University]・Shohei KOSHIO[Fukuoka Prefectural Government Office]・Hiromi MURAOKA[Saga Prefectural Government Office]・Haruka OHBA[Kyushu Regional Agricultural Administration Office]

乾燥湿潤の繰り返し履歴を受けたセメント改良土の一軸圧縮強さの変化

近藤 文義[佐賀大学]・小塩 祥平[福岡県]・村岡 洋美[佐賀県]・大庭 春花[九州農政局]

農業用土水路に隣接する農道路肩に発生したクラックの原因を解明するための基礎研究として,法面を構成するセメント改良土が乾燥湿潤の繰り返し履歴を受けた場合の一軸圧縮強さの変化について検討した.その結果,セメント添加量が多くなるほど改良土はスレーキングによる崩壊の影響を受けにくくなるが,添加量が50kg/m3の場合においては,材齢による強度増加がスレーキングによる強度低下により相殺されると考えられた.

Keyword: セメント改良土, 一軸圧縮強さ, スレーキング
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2018

発表番号 [3-15]

Experimental study on pond embankment reinforcement using double sheet-piles

Takashi Momiyama[Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation]・Shinji Taenaka[Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation]・Kenrou Yoshihara[Nippon Steel & Sumitomo Metal Corporation]・Tadashi Hara[Kochi University]・Namihiko Tanaya[Kochi University]

二重鋼矢板構造によるため池堤の耐震補強技術に関する実験的検討

籾山 嵩[新日鐵住金(株)]・妙中 真治[新日鐵住金(株)]・吉原 健朗[新日鐵住金(株)]・原 忠[高知大学]・棚谷 南海彦[高知大学]

今後発生しうる大地震に備え、ため池堤防の耐震性能を確保することは喫緊の課題である。著者らは、貯水を抜かずに施工できる「二重鋼矢板構造」による耐震補強技術に着目している。これまで基盤が液状化するような条件を対象として検討を進めてきたが、一方で山間部のため池は堤体土が脆弱である場合が多い。そこで、堤体土が液状化するような条件を対象として振動台模型実験を実施し、二重鋼矢板構造の耐震補強効果を検証した。

Keyword: 鋼矢板, ため池堤防, 液状化
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2018

発表番号 [3-20]

Estimation of strength distribution at river embankment with use of sounding test and geophysical exploration method

Tatauya Ueta[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Shin-ichi Nishimura[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Kazunari Imaide[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Toshifumi Shibata[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Takayuki Shuku[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]

サウンディング試験と物理探査の合成による河川堤防の強度分布推定

植田 起也[岡山大学大学院]・西村 伸一[岡山大学大学院]・今出 和成[岡山大学大学院]・柴田 俊文[岡山大学大学院]・珠玖 隆行[岡山大学大学院]

河川堤防の弱部を推定することは重要である.そのために本研究では,表面波探査(SWM)と電気式3成分コーン貫入試験(CPT)を行い,これらの結果を地質統計学手法のインディケータ・シミュレーションを用いて合成した.本研究ではCPT試験より得られるNc値と,SWM結果のS波速度からのNVsから,標準貫入試験のNSPT値への換算誤差を詳細に考慮している.その結果より,地盤内の低強度領域を明らかにする.

Keyword: サウンディング試験, 物理探査, 換算誤差
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2018

発表番号 [3-25]

Preliminary experiments of oxygen consumption of swimming field gudeon

Takeshi TAKEMURA[Western Region Agricultural Research Center, NARO]・Keiji WATABE[Institute for Rural Engineering, NARO]・Noriyuki KOIZUMI[Institute for Rural Engineering, NARO]

タモロコの遊泳時酸素消費量測定予備実験

竹村 武士[西日本農業研究センター]・渡部 恵司[農村工学研究部門]・小出水 規行[農村工学研究部門]

魚類は速度に応じて血合筋,普通筋を用いるが,長期の遊泳が前提となる生息場には血合筋のみで遊泳可能な流速域が必要である.それは普通筋が嫌気的代謝を行うためで,前述の流速域を明らかとするには流速に応じた酸素消費量を測定する必要がある.本研究では現在実施中の遊泳時酸素消費量測定の予備実験に基づき,これまで報告がない本種の基礎代謝レベル(水温条件21℃),試行錯誤段階にある増速時の酸素消費量等を報告する.

Keyword: 酸素消費量, 基礎代謝, 増速過程
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2018

発表番号 [3-30(P)]

Habitat assessment of macrophytes based on vegetation assemblages and their functions

Seiya Aihara[Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Shinji Fukuda[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

水生植物群落の機能と構成に基づく生息環境解析

相原 星哉[東京農工大学大学院]・福田 信二[東京農工大学大学院]

本報では,群落の構成と機能に基づく水生植物の生息環境特性を評価するために,定点調査と生息環境解析を行った結果を報告する.定点調査では10 mの調査区を14地点設定し,水生植物相調査と物理環境調査を行った.水生植物相を生活型と在来/外来の区分による植生タイプに分類し,ランダムフォレストを用いた生息場モデルを構築し,生息環境特性を評価した.その結果,植生タイプにより生息環境が大きく異なることが示された.

Keyword: 生態系, 生物多様性, 水環境
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2018

発表番号 [3-36]

The relationship between crawling out by Tokyo daruma pond frogs and environmental factors

Naohisa Nakashima[United Graduate School of Agricultural Science Tokyo University of Agriculture and Technology]・Kotaro Noda[NTC Consultants Inc.]・Takumi Moriyama[Utsunomiya Univ. Dept.Agr.]・Akira Mori[Chiba prefectural government, Chiba biodiversity center]・Keiji Watabe[National Institute for Rural Engineering]・Takahiro Tamura[Utsunomiya Univ. Dept.Agr.]

冬眠しているトウキョウダルマガエルの這い出し行動と環境要因の関係

中島 直久[東京農工大学大学院]・野田 康太朗[NTCコンサルタンツ(株)]・守山 拓弥[宇都宮大学]・森 晃[千葉県生物多様性センター]・渡部 恵司[農村工学研究部門]・田村 孝浩[宇都宮大学]

水田域の畑地にて冬眠しているトウキョウダルマガエルの這い出し条件について解明した.地上へ移動した際に残る這い出し穴の形状を特定した.這い出しは4月中旬〜5月下旬にかけて行われ,2山のピークが確認された.日最高地温が12℃以下において冬眠から覚醒する可能性があり,這い出し数は日最低地温が14.5℃以上において調査インターバル間で最大の連続雨量と正の高い相関を示した.

Keyword: トウキョウダルマガエル, 越冬, 這い出し
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.14-15 , 2017

発表番号 [S-2-2]

Project of establishing new agricultural model at the Town of Yosano

Inoue Kimiaki[Town of Yosano]

与謝野町における新しい農業モデル確立プロジェクト

井上 公章[与謝野町]

与謝野町は京都府北部の丹後半島に位置し、コシヒカリが古くからその品質を評価されてきた稲作地帯である。おからを主原料とした有機質肥料「京の豆っこ」を製造して稲作に使用するなど自然循環農業に取り組んでいる。しかし若年層の減少が著しく、後継不足や近隣の天橋立への負荷といった課題を有している。町ではICTに着目し、『与謝野新しい農業モデル確立協議会』を平成25年度に立ち上げて産官学連携の取り組みを始めた。

Keyword: 環境保全, ICT, SOFIX
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2017

発表番号 [S-3-1]

Enforcement of Agricultural and Rural Development Policy Based on Revised Land Improvement Act

Masuoka Koji[Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries]

土地改良法の改正を踏まえたこれからの農業農村整備政策の展開

増岡 宏司[農林水産省]

平成29年の土地改良法の改正は、農地の利用の集積の促進、防災及び減災対策の強化、事業実施手続の合理化に関する措置を講ずるものであり、平成13年以来の大改正となっている。今後、農業者の高齢化・減少が加速化し、農村や農業の構造が大きく変化する中で、施設の管理や更新を適切に行うための仕組みが不可欠である。

Keyword: 農村振興, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.84-85 , 2017

発表番号 [S-12-2]

Overview of Global Satellite Mapping of Precipitation

Kubota Takuji[Japan Aerospace Exploration Agency, Space Technology Derectorate I, Earth Obserbation Research Center]・Yamaji Moeka[Japan Aerospace Exploration Agency, Space Technology Derectorate I, Earth Obserbation Research Center]・Oki Riko[Japan Aerospace Exploration Agency, Space Technology Derectorate I, Earth Obserbation Research Center]

衛星全球降水マップGSMaPの概要

久保田 拓志[宇宙航空研究開発機構]・山地 萌果[宇宙航空研究開発機構]・沖 理子[宇宙航空研究開発機構]

衛星全球降水マップ(GSMaP)とは、緯度経度0.1度格子にグリッド化した1時間雨量データである。本発表では、GSMaPの概要、アルゴリズムの考え方等について説明を行う。

Keyword: 降雨特性, リモートセンシング,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.128-129 , 2017

発表番号 [G-2-2]

Numerical Study on Saltwater Intrusion by Opening of Drainage Gate at Isahaya Polder

mikami yumi[Graduate School of General Scientific, Iwate University]・hamagami kunihiko[Faculty of Agriculture Iwate University]・yuge kozue[Faculty of Agriculture Saga University]

諫早湾干拓排水門開門による農地への塩水遡上に関する数値解析

三上 悠美[岩手大学大学院]・濱上 邦彦[岩手大学]・弓削 こずえ[佐賀大学]

諫早湾干拓排水門を開門した際に発生すると予想される干拓地内排水路における塩水遡上に関する数値解析を行った.排水状況確認のためにまず,流出解析と幹線排水路水位計算を行いその結果を用いて塩水遡上予測を行った.短時間でも塩水遡上距離は大きく変動すること,遡上距離は下流水位の影響を大きく受けるが流量が大きい場合は制限されて遡上距離は小さくなることが分かった.

Keyword: 河口, 感潮域の水理,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.140-141 , 2017

発表番号 [2-2]

Estimation of heating performance of heat pump in greenhouse

Moritani Shigeoki[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]・Araki Shota[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]・Nanjo Hirotada[Professor Emeritus, Hirosaki University]

施設栽培におけるヒートポンプ加熱能力の推定

森谷 慈宙[弘前大学]・荒木 将太[弘前大学]・南條 宏肇[弘前大学名誉教授]

本研究では,まずCOPや圧縮機電力について,簡単に測定できる凝縮器および蒸発器タンク水温の2変数による経験式として表した。次に,加熱能力のシミュレーションは,これら経験式および実験条件に合わせた初期水温,注排水速度,注水温度などのパラメータを用いて行った。その結果,実測値とある程度合致したことから,簡易的な測定によりヒートポンプにおける加熱能力の予測が可能となった。

Keyword: 地中熱ヒートポンプ, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.176-177 , 2017

発表番号 [2-20]

Issues of Evaluation Method on Technology Diffusion based on " DIFFUSION of INNOVATIONS"

ENDO Kazuko[Institute for Rural Engineering, NARO]・OTSUKA Yoshitaka[Institute for Rural Engineering, NARO]・KUNIMITSU Yoji[Institute for Rural Engineering, NARO]

「イノベーションの普及」に基づいた技術普及に関する評価法の課題

遠藤 和子[農村工学研究部門]・大塚 芳嵩[農村工学研究部門]・國光 洋二[農村工学研究部門]

VIMSの試験導入における発話とイノベーションの5属性を事例に,質的研究法の観点から技術普及の評価法における課題を抽出した.この結果,相対的優位性,両立可能性,複雑性の3属性は,対象者からの発話を得やすく比較的検証しやすい評価項目と考えられた.一方,試行可能性と観察可能性の評価は,技術の性質や研究計画に依存するため,技術開発段階からの事前準備が必要と考えられた.

Keyword: イノベーションの普及, 技術受容, 土地改良区
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.178-179 , 2017

発表番号 [2-21]

Characteristics and issues of padaek distribution patterns in Lao PRD

Hasada Katsumi[Japan Internatinal Research Center for Agricultural Sciences]・Marui Junichiro[Japan Internatinal Research Center for Agricultural Sciences]

ラオス国における魚発酵食品パデークの流通の特徴と課題

羽佐田 勝美[国際農林水産業研究センター]・丸井 淳一朗[国際農林水産業研究センター]

ラオス国における魚発酵食品パデークの流通の特徴と流通経路、各ステークホルダーが抱える課題を明らかにした。パデークの流通は7つに類型化され、農家−仲買業者−小売業者−消費者の流通経路が主流であると示唆された。また、農家の70%が魚の確保(資源)、仲買業者の31%がパデークの確保(資源)と市場での競争(市場競争)、小売業者の39%がパデークの購入資金や販売場所の場所代(資本)、の問題を抱えていた。

Keyword: パデーク, 流通形態, ビエンチャン特別市
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.180-181 , 2017

発表番号 [2-22]

Study of farmer's inducement factors and administrative policies for implementing a flood control measure "TAMBO-Dam"

kondo makiko[Chiba Prefectural Goverment Office]・TAMURA Takahiro[Utsunomiya University Faculty of Agriculture]・SHIRAHIGE Yumi[Utsunomiya University Faculty of Agriculture]・HIGUCHI Keisuke[Tokyo University of Agriculture and Technology]・GOTO Akira[Utsunomiya University Faculty of Agriculture]

田んぼダムの普及に向けた公的支援策と農家の参画動機の解明

近藤 万希子[千葉県]・田村 孝浩[宇都宮大学]・白髭 祐未[宇都宮大学大学院]・樋口 慶亮[東京農工大学大学院]・後藤 章[宇都宮大学]

田んぼダムに取り組む地区の農家を対象にアンケート調査を行い,田んぼダムへの参画動機と普及のための公的支援策について分析を行った。その結果,農家の参画動機は「田んぼダムの認知度」や「回答者の洪水被害経験」を下地としつつ,「設置費用の負担」や「維持管理の多寡」によって諾否を判断する二重構造になっていると考えられた。また田んぼダムの普及には,設置費用の補助や取組内容の広報など公的な支援が有用と考えられた

Keyword: 田んぼダム, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.182-183 , 2017

発表番号 [2-23]

Toward New Policies for Rural Community Development in Metropolitan Suburbs

Koike Satoshi[Faculty of Urban Science, Meijo University]

大都市郊外における農村集落整備の方向づけ

小池 聡[名城大学]

名古屋都市圏に位置する岐阜県可児市での現地実態調査に基づく報告である。郊外農村集落の整備について,単に宅地需要へ都市計画的に対応するだけではなく,農村環境文化を活かしたむらづくりや市民農の新たなうごきを促進する形での総合的アプローチの必要性を指摘した。30年前に制定された集落地域整備法の理念を現段階の実態に即して見直し,簡易なほ場整備や地区計画制度を活用して実現させていく必要がある。

Keyword: 集落計画, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.184-185 , 2017

発表番号 [2-24]

Temporary water right acquisition for Animal husbandry water in the South Kyushu area

hattori hiroshi[Asia Planning Co.,Ltd]・ino hideyoshi[Asia Planning Co.,Ltd]・takaki katsumi[Asia Planning Co.,Ltd]

南九州地域における畜産用水利用のための暫定水利権取得

服部 寛[アジアプランニング(株)]・井野 秀義[アジアプランニング(株)]・高木 克己[アジアプランニング(株)]

全国各地でかんがい事業が実施されており,ダム等の水源施設や幹線用水路等が国営事業で,末端かんがい施設が県営事業等で整備されている。近年、南九州地域で発生した口蹄疫等による影響もあり,畜産農家の経営状況は厳しく,水道水より安価なかんがい用水を畜産にも利用したいとの要望が高い。本稿では,国営事業完了後で関連事業が完了するまでの期間,畜産用水を利用するための暫定水利権取得について報告する。

Keyword: 水利用計画・水利権, 水田灌漑, 畑地灌漑
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.186-187 , 2017

発表番号 [2-25]

Landscape Character Assessment method for producing regional character maps

OHNO KEN[MIe University, College of Liberal Arts and Sciences]・TANABE YURIKO[Aichi prefecture]

地域特性を活かした地域づくりのための景観評価手法の検討

大野 研[三重大学]・田邊  祐里子[愛知県]

近年、地域特性を活かした地域づくりが注目されてきている.そこで必要となるのが,地域特性を適切に把握する方法である。地域特性を適切に把握すれば、地域の独自性を生かした地域づくりが行え、地域の魅力が増加すると考えられるからである。英国では、景観特性評価手法(LCA)が提案され、着実に実施されてきている。そこで本研究ではその手法を三重県津市に適用し、地域特性を生かしたエリアマップが作成できるかを検討した

Keyword: 景観特性, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.188-189 , 2017

発表番号 [2-26]

Study on Progress of Rural Regeneration Plan in Taiwan and its Background

Kuki Yasuaki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Hikoda Eri[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Takeyama Emi[Graduate School of Agricultural Science, Ehime University]・Nakajima Masahiro[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

台湾の農村再生計画の進捗とその背景に関する考察

九鬼 康彰[岡山大学大学院]・彦田 恵里[岡山大学大学院]・武山 絵美[愛媛大学大学院]・中島 正裕[東京農工大学大学院]

台湾の農村再生政策の特長や課題を解明するための基礎研究として,本報では縣市単位の統計指標を用いた民主化以降の動態を把握するとともに,それらの特徴と社区単位の農村再生計画の進捗との関連性を考察した.計画の認定は都市化が進む北部以外で進んでいるが,全体に偏りなく取り組まれている縣市と特定の基礎自治体に集中して取り組まれている縣市が見られた.またいずれの縣市でも,人口の社会減が特徴としてあげられた.

Keyword: 農村, 活性化, 計画
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.190-191 , 2017

発表番号 [2-27]

Uninhabited Villages in Akita and Distributions of Former Residents

HAYASHI Naoki[School of Regional Development Studies, Kanazawa University]・ASAHARA Akio[Team HEYANEKO]・SEKIGUCHI Tatsuya[Faculty of Science and Engineering, Chuo University]

秋田県の無居住化集落の管理水準と元住民の居住形態

林 直樹[金沢大学]・浅原 昭生[Team HEYANEKO]・関口 達也[中央大学]

秋田県の無居住化集落(62地区)の管理水準に対する「元住民の現在の居住形態(分散的・集住的)」の影響を確認した。筆者らは,集落管理上,「集住的」のほうが有利と考えている。統計的な有意差は見られなかったが,田畑の発見率,家屋の発見率,神社の発見率のいずれについても,「転出後の集住あり」のほうが「転出後の集住なし」の場合よりも高いことがわかった。今後,追加的な調査を行い,仮説を検証したい。

Keyword: 無居住, 元住民, 集住
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.192-193 , 2017

発表番号 [2-28(P)]

Reconsideration of Evaluation Method of Irrigation Canals as Domestic-water Supply Facility in Time of Water Cutoff−Case Study on Kyushu District−

Taniguchi Tomoyuki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Ikeda Kenta[Sanyu Consultants Inc.]・Ujiie Kiyokazu[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Shinogi Yoshiyuki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]

断水時における生活用水供給施設としての農業用水路の評価手法の再検討−九州地方を対象として−

谷口 智之[九州大学大学院]・池田 健太[(株)三祐コンサルタンツ]・氏家 清和[筑波大学]・凌 祥之[九州大学大学院]

発表者らは,これまでに農業用水路を断水時の生活用水供給施設として活用することを提案し,その効果を評価する手法を検討してきた.しかし,既存の評価手法では活用できるデータの制約もあり,実際の災害現場との適合性についてまでは検討できていない.本研究では,九州地方,特に熊本地震の断水被害を事例として,これまでの農業用水路の評価手法を再検討した.

Keyword: 断水, 生活用水, 経済的価値
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.194-195 , 2017

発表番号 [2-29]

Study on Characteristics of Inflow Rate of Wastewater and Plant OperationManagement Efficiency of Rural Sewerage Facilities

LI Yutong[The United Graduate School of Agricultural Sciences Kagoshima University]・ABE Masami[IDEA Consultants.Inc..]・HATA Kyoko[IDEA Consultants.Inc..]・YAMAOKA Masaru[NARO]・NAKANO Takuji[Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]

農業集落排水施設における水量負荷特性の把握と運転効率化への試み

李 雨桐[鹿児島大学大学院]・阿部 真己[(株)いであ]・畑 恭子[(株)いであ]・山岡 賢[農業・食品産業技術総合研究機構]・中野 拓治[琉球大学]

農業集落排水施設の流入水量負荷について,実態把握と変動要因の検討を行うとともに,連続流入間欠ばっ気活性汚泥方式のBOD性能の確保と運転効率化を試みた.流入水量負荷には,立地・土地利用条件,水道水量,降水量,管路延長,供用率,流入人口比率が関与しており,BOD除去性能の安定を図るためには,流入水の水温と流入負荷に応じてばっ気槽内のMLSS濃度,ばっ気空気量等を適切に設定することの重要性が示唆された.

Keyword: 農業集落排水, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2017

発表番号 [2-33]

Situations and Issues of Farmland Accumulation in Tsunami Disaster Area−A Case of Shichigahama Town, Miyagi Prefecture−

Koda Kazuya[Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]・Shigeoka Tetsushi[Institute for Rural Engineering, NARO]・Fukuyo Narufumi[College of Agriculture, Ibaraki University]

津波被災地で加速する農地流動化の実態と課題−宮城県七ヶ浜町の事例−

幸田 和也[茨城大学大学院]・重岡 徹[農村工学研究部門]・福与 徳文[茨城大学]

東日本大震災の津波被災地である宮城県七ヶ浜町では、被災農家の離農により、中心となる経営体が大きく入れ替わり、担い手に農地の8割が集積されている。農地の権利移動は、被災前は相対小作を含め多様だったが、現在は農地中間管理事業の活用にほぼ一本化されている。一方で、急速な農地流動化により、利用集積した圃場の分散、草刈り作業の負担増大など、地域での合理的な土地利用や資源管理などに課題が生じている。

Keyword: 震災復興, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2017

発表番号 [3-5]

Simultaneous monitoring of water content, salinity, sap flow and water potential of a tree

Saito Tadaomi[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Sakurai Miyu[Yachiyo Engineering Co., Ltd.]・Inosako Koji[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Fujimaki Haruyuki[Arid Land Research Center, Tottori University]

樹木の水分・塩分・樹液流速・水ポテンシャルの同時モニタリング

齊藤 忠臣[鳥取大学]・櫻井 未優[八千代エンジニヤリング(株)]・猪迫 耕二[鳥取大学]・藤巻 晴行[鳥取大学乾燥地研究センター]

樹木は樹種ごとに異なった水利用特性を有しており,これを解明することできれば,高品質果樹の生産,効率的な灌漑,森林水文,生態系保全等の広い分野に貢献できる.本研究では,物理センサー群を用いて樹体水分・塩分・樹液流速・水ポテンシャルの非破壊同時モニタリングを行い,各項目における日内や長期の変動,季節による違い,環境要因に対する応答等を観測し,各項目間の相互関係を解明することを目的とした.

Keyword: 樹体内水分, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2017

発表番号 [3-10]

Effect of heat convection on nitrate nitrogen removal rate in ponded soil

Amezawa Takeaki[UTSUNOMIYA BLITZEN]・Matsui Hiroyuki[School of Agriculture, Utsunomiya University]・Sugisaki Mei[Graduate School of Agriculture, Utsunomiya University]・Osawa Kazutoshi[School of Agriculture, Utsunomiya University]

熱対流が湛水土壌の硝酸態窒素除去速度に及ぼす影響

雨澤 毅明[宇都宮ブリッツェン]・松井 宏之[宇都宮大学]・杉崎 芽依[宇都宮大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]

本研究は,水田での硝酸態窒素除去機能に着目し,水田において熱対流を誘発する田面水−気温の温度差および蒸発が湛水土壌中の硝酸態窒素除去速度に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。室内実験の結果,田面水−気温の温度差および蒸発量が硝酸態窒素除去係数と比例することを示した。また,蒸発の影響は水深が浅いほどその影響が大きくなることを示唆した。

Keyword: 脱窒, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2017

発表番号 [3-15]

The effect of electrostatic force on the maximum adsorption mass of lysozymes to silica particles

Yamaguchi Atsushi[University of Tsukuba, Graduate School of Life and Environmental Sciences]・Kobayashi Motoyoshi[University of Tsukuba, Faculty of Life and Environmental Sciences]

シリカ粒子へのリゾチームの最大吸着量に静電的な力が与える影響

山口 敦史[筑波大学大学院]・小林 幹佳[筑波大学]

環境中では有機物が粘土などの無機コロイドに吸着し複合体として存在する.この複合体の表面の性質や,移動特性は有機物の吸着量に左右される.そこで本研究では,吸着量を決める要因を調べるモデル系として,リゾチームのシリカ粒子への吸着量を測定と理論解析を行った.その結果,材料それぞれの電気的な性質が最大吸着量に与える影響を定性的に表現できた.さらに,リゾチームの有効荷電の減少や,規則的な配置が示唆された.

Keyword: コロイド・粘土, 土壌の物理化学的性質,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2017

発表番号 [3-20(P)]

Application of nanoparticle masurement to allophane flocs

Masuda Kotaro[Graduate school of life and environmental science, University of Tsukuba]

アロフェンフロックに対するナノ粒子測定技術の適用

増田 浩太郎[筑波大学大学院]

土壌中のコロイド粒子の移動現象を解明するためには、コロイド粒子の基本的物性を明らかにする必要がある。粘土鉱物のアロフェンは、懸濁液中で数百nmのフロック(凝集体)として存在することが知られているが、懸濁液中での個々のフロックの大きさや数、構造は明らかになっていない。本研究では、近年確立されたナノ粒子測定技術であるNTA、TRPSをアロフェンフロックに適用し、大きさと数の測定を試みた。

Keyword: コロイド, 粘土,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2017

発表番号 [3-25]

Evaluation of pore size distribution in crop root zone

Hamada Kosuke[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Yuge Kozue[Faculty of Agriculture, Saga University]・Anan Mitsumasa[Faculty of Agriculture, Saga University]・Hirakawa Akira[Takasaki Sogo Consultant, Co. Ltd.]・Shinogi Yoshiyuki[Faculty of Agriculture , Kyushu University]

作物根圏における土壌間隙の分布特性の評価

霤帖々麺[九州大学大学院]・弓削 こずえ[佐賀大学]・阿南 光政[佐賀大学]・平川 晃[(株)高崎総合コンサルタント]・凌 祥之[九州大学大学院]

本研究では,作物根圏の土壌における間隙の分布特性を評価することを目的とし,栽培実験を行い,毛管束モデルによって作物根を含む土壌の間隙の分布を評価した.これにより,土壌水分状態が高い深さに作物根が発達し,圃場容水量を保持する間隙の割合が増加することが明らかとなった.この結果から,高い土壌水分を示す深さでは,作物根の吸水や生長などの生理活性が高く,土壌間隙構造の変化が顕著であったことが推察される.

Keyword: 地中灌漑, 透水性, 保水性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2017

発表番号 [3-30(P)]

Effects of application of scallop shell powder on apple orchard soil

Kato Chihiro[Faculty of Agriculture and Life Science]・Endo Akira[Faculty of Agriculture and Life Science]・Sasaki Choichi[Faculty of Agriculture and Life Science]

ホタテ貝殻資材施用がりんご園土壌の理化学性に及ぼす影響

加藤 千尋[弘前大学]・遠藤 明[弘前大学]・佐々木 長市[弘前大学]

リンゴ園におけるホタテ貝殻資材の施用が土壌の理化学性分布およびリンゴに及ぼす影響を把握することを目的に,現場試験と,ポットに貝殻資材をすき込んだ土壌を充填し降雨を模した散水を行うリーチング試験を行った.その結果,貝殻資材をすき込んだ土壌深さにおいて,目標pHに近い値となること,また,高温焼成した貝殻資材は焼成していない資材と比較してカルシウムが溶けやすく,下方に移動しやすいことが確認された.

Keyword: リンゴ園土壌, 酸性矯正, ホタテ貝殻
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2017

発表番号 [4-3]

Specification of damage factors of crop by the wildlife

Hayakawa Yuya[Graduated school of Mie University]・Ohno Ken[Graduated school of Mie University]

シカ・イノシシによる農作物被害要因の特定

早川 雄也[三重大学大学院]・大野 研[三重大学大学院]

昨年,三重県内のシカ・イノシシによる農作物被害への被害要因について分析する発表を行った.しかしながら被害要因を特定するには説明不足であった.そこで本発表では新たに耕作放棄地面積の指標を加え,被害状況のデータ年数を増やして分析を行った.その結果,昨年同様に森林面積の影響が最も大きくなった.また,イノシシについては,耕作放棄地面積が被害に関与していることが示された.

Keyword: 生態系, 獣害,
GET PDF=17/4-3.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2017

発表番号 [4-8]

Comparing Appearance of Plants of Organic Field's Groups Categorazed by Technique of Weed Suppression

Minamitani Takuya[Graduate school of Agliculture Utsunomiya University]・Moriyama Takumi[Graduate school of Agliculture Utsunomiya University]・Tamura Takahiro[Graduate school of Agliculture Utsunomiya University]

異なる抑草技術を用いた有機圃場間での出現植物の比較

南谷 拓哉[宇都宮大学大学院]・守山 拓弥[宇都宮大学大学院]・田村 孝浩[宇都宮大学大学院]

本研究では、抑草技術の効果が植物の出現に影響を与えているのかを明らかにする。栃木県河内郡上三川町の有機圃場33枚にて植物出現調査を実施し、42種確認することができた。ゴロ押し、冬期湛水、生鶏糞の3種の実施・未実施と抑草したい3種の出現割合との比較を実施した。特定の植物に抑草技術の影響があると考えられたが、どの要素が原因かを明らかにはできなかった。量的な植物調査を行うことが課題として挙げられた。

Keyword: 生態系, ,
GET PDF=17/4-8.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2017

発表番号 [4-13]

Successin of the Roles of the Creek through the Environmental Study

Kato Shuichi[Shinanogawa River Bsin,Land Improvement Projects Survey and Management Office]・Sada Toshihiko[Chikugogawa River Ugan,National Farmland Disaster Prevention Project Office]・Akamatsu Youji[Chikugogawa River Ugan,National Farmland Disaster Prevention Project Office]

環境学習会を通じてクリークの多様な役割を伝える活動

加藤 修一[信濃川水系土地改良調査管理事務所]・佐田 俊彦[筑後川下流右岸農地防災事業所]・赤松 洋児[筑後川下流右岸農地防災事業所]

国営筑後川下流右岸農地防災事業等によるクリークの整備とともに環境保全活動の裾野を広げていくため,クリークの有する多様な役割を地域住民だけではなく,次世代の地域の担い手である子どもたちに理解させることが重要である。このためクリークの多様な役割を伝える活動として,平成26年度から28年度にクリーク工事地点及び周辺において環境学習会を行ったので,その成果及び今後の留意点について報告する。

Keyword: クリーク, ワークショップ, 環境学習・点検マップ・ESD
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.9-10 , 2016

発表番号 [S-2-2]

Development of international education program for agricultural students through AIMS program by Re-inventing Japan project

KATO Tasuku[Tokyo University of Agriculture and Technology]

世界展開力事業AIMSプログラムを通じた農学教育の国際化の取り組み−東京農工大学の事例−

加藤 亮[東京農工大学]

ASEANの経済圏の発展により,人の移動(Mobility)はきわめて重要な課題となった。高度な専門知識を持った人材については,ASEAN各国での需要が大きく,その人材流動性を高めたいという期待がある。東京農工大学では,農学教育の国際化に向け平成25年度から学期派遣型の相互留学事業AIMSプログラムを開始し,質の保証を伴った単位互換制度の構築を行ってきた。そのメリットと課題について検討する。

Keyword: 技術者教育, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.89-90 , 2016

発表番号 [S-12-2]

Experience of National Food Research Institute through the support to the affected areas of the Great East Japan Earthquake

todoroki setsuko[Food Research Institute,NARO]

東日本大震災における食品総合研究所の技術支援の経験

等々力 節子[農研機構 食品研究部門]

東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う食品への放射性物質の影響に関する情報発信や研究について,(独)農業・食品産業技術総合研究機構 食品総合研究所 (事故当時)が震災直後から行った取り組みを紹介する。これにより, 想定外の災害や緊急事故に直面した際に必要とされる情報提供や技術支援について, 研究者が出来ることをについて考える “きっかけ"を提供し, 防災に関する学会や研究機関の連携強化について議論したい。

Keyword: 農村防災, 食品, 技術情報
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.207-208 , 2016

発表番号 [G-2-2]

Relationship between forest management and stream water environment

Watanabe Yoko[Dept. Environmental Sciences, Miyagi University]・Harada Shigeki[Dept. Environmental Sciences, Miyagi University]・Ohno Naoko[Miyagi Prefectural Office]

宮城県南の丸森町における森林管理と渓流水の水量・水質に関する研究

渡邊 陽子[宮城大学]・原田 茂樹[宮城大学]・大野 菜穂子[宮城県]



丸森町をフィールドとし社会条件の変化にも着目しながら、森林管理のあり方を提案することを卒業論文として行う。特に、森林から流出する渓流水の水量と水質に注目する。丸森町は震災後の原発事故の影響が緩和され、新しい街づくり目標の立案が求められている。森林伐採も起こっており水文流出構造にげ影響を与えていると考えられるので、本報告では水量のデータを中心とし、モデル解析へと発展させる過程を報告する。

Keyword: 森林水文, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.311-312 , 2016

発表番号 [2-2]

Experimental study on the overflow condition of a portable fishway that creates variety of flow velocity field

NAGAO Ryohei[National Institute of Technology,Kagawa College,Advanced Course]・MISAWA Yuki[National Institute of Technology,Kagawa College,Advanced Course]・TAKAHASHI Naoki[National Institute of Technology,Kagawa College]・HAYASHI Kazuhiko[National Institute of Technology,Kagawa College]

多様な流速場を創出する簡易魚道の越流形状に関する実験的検討

長尾 涼平[香川高等専門学校]・三澤 有輝[香川高等専門学校]・高橋 直己[香川高等専門学校]・林 和彦[香川高等専門学校]

堰堤での設置にてアユの遡上を確認している既存の簡易魚道をもとに,越流形状が魚道内の流況に与える影響を実験的に検討した.また魚道勾配が生物の移動経路の水深や魚道内での流速に与える影響を明らかにした.越流形状を全面越流から隔壁端のみの越流に変更することで,移動経路の水深を確保し,プール内の流況を安定させた.また勾配による魚道長と魚道内流況の変化から,本魚道は勾配20°での設置が望ましいと考えられた.

Keyword: 簡易魚道, 水工学, 越流形状
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.347-348 , 2016

発表番号 [2-20]

Estimating landscape heterogeneity change over the years

OHNO Ken[Mie University, Faculty of Bioresources]・HATTORI Kazunari[Mie University, Faculty of Bioresources]

景観異質性の経年変化の推定

大野 研[三重大学]・服部 一成[三重大学]

人為的要因や自然的要因により地球の地表面は日々変化しており、地球上の景観異質性は日々変化している。景観異質性の変化は生態系に大きな影響を与えるため、その経年変化を定量的に推定・監視していくことは持続可能な発展に必要である。できる限り時間間隔が短くなるようデータを取得し、Hassett et al. (2012) で用いられた景観指数を用いて景観異質性の経年変化を推定し、その手法の有効性を検討した。

Keyword: 景観, 生態系, 持続可能な開発
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.349-350 , 2016

発表番号 [2-21]

Application of SVAP to Rivers with Agricultural Use

Tanji Hajime[Kitasato University]・Kakino Wataru[Kitasato University]・Maie Nagamitsu[Kitasato University]

SVAPの農業河川への適用事例と課題

丹治 肇[北里大学]・柿野 亘[北里大学]・眞家 永光[北里大学]

青森県の農業河川にSVAP(Stream Visual Assessment Protocol)(第1版)を適用した結果を報告する。評価地点が姉沼川の水田地帯に集中したためSVAPの項目の評点の分布は著しく偏った。また、水田地帯では、河川を中央に両側が水平な特殊な地形のため河川構造関係の評価が適合しにくかった。灌漑期には堰上げするため、期別評価を行うべきと考えられた。

Keyword: 水環境, 灌漑施設, 生態系
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.351-352 , 2016

発表番号 [2-22]

Random forests as a tool for modelling mammal distributions in Japan

Fukuda Shinji[Institude of Agriculture Tokyo University of Agriculture and Technology]・Saito Shiho[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Osato Koji[Institude of Agriculture Tokyo University of Agriculture and Technology]・Kaji Koichi[Institude of Agriculture Tokyo University of Agriculture and Technology]

ランダムフォレストを用いた全国における哺乳類の空間分布モデリング

福田 信二[東京農工大学大学院]・齋藤 志保[東京農工大学]・大里 耕司[東京農工大学大学院]・梶 光一[東京農工大学大学院]

本報では,ランダムフォレスト(RF)を用いて,全国レベルでの哺乳類(ニホンジカ,イノシシ,ニホンザル)の空間分布モデルを構築し,RFから得られる変数の重要度と応答曲線に基づいて対象種の生態学的特徴を定量評価するとともに,分布拡大要因について検討した.結果として,RFが高い再現性と情報抽出機能を有することが明らかになった.また,ニホンジカとイノシシについては生息不適地への分布拡大の可能性が示唆された.

Keyword: 生態系, 環境影響評価, 環境保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.353-354 , 2016

発表番号 [2-23]

Modelling the wildlife damages of crop by various factors

Hayakawa Yuya[graduated school of Mie University]・Yamabata Naoto[Mie Prefecture Agricultural Research Institute]・Ohno Ken[graduated school of Mie University]

シカ・イノシシによる農作物被害のモデル化

早川 雄也[三重大学大学院]・山端 直人[三重県農業研究所]・大野 研[三重大学大学院]

近年シカ・イノシシによる農作物への被害が深刻化しており,背景には個体数の増加や周辺環境の変化があげられる.しかし,被害の明確な特定がされていないため問題の解決には至っていない.そこで本研究では三重県内の被害調査をもとに個体数指標と環境要因を交えて重回帰分析することにより,被害要因について分析をおこなった.その結果,森林地域の影響が最も大きくなった.また,イノシシでは個体数指標との相関がなかった.

Keyword: 生態環境, 農村計画, 獣害
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.355-356 , 2016

発表番号 [2-24(P)]

Home range and daily activities of masked palm civets (Paguma larvata) in rural settlement of Morioka, Iwate Prefecture, Japan

FUKUSHIMA Yoshiki[Graduate School of Agriculture, Iwate University]・HARASHINA Koji[Faculty of Agriculture, Iwate University]

盛岡市猪去地区におけるハクビシンのねぐらの利用実態と行動圏及び行動時間帯について―効果的な被害防除対策を目指して―

福島 良樹[岩手大学大学院]・原科 幸爾[岩手大学]

岩手県盛岡市西部の猪去地区において合計7頭のハクビシンをラジオテレメトリーにより追跡した。その結果,森林を好む個体と住宅地を好む個体が存在し、ねぐらは資材庫や林地残材などの人工的環境が積極的に利用されていること、猪去地区の個体が完全な夜行性であることが明らかになった。以上のことから、ハクビシンによる農作物被害を防ぐためには資材庫の適切な管理と夜間における対策が重要であることがわかった。

Keyword: 獣害, 生態系, 野生動物管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.357-358 , 2016

発表番号 [2-25(P)]

Effect of nitrogen dynamics in a paddy soil on growth of periphyton on the soil surface

Hanayama Susumu[Faculty of Agriculture, Yamagata Univ.]・Annaka Takeyuki[Faculty of Agriculture, Yamagata Univ.]

水田土壌中の窒素動態が土壌表面上の付着藻類の増殖におよぼす影響

花山 奨[山形大学]・安中 武幸[山形大学]

田面水のpH上昇によって土壌から田面水へリンが溶出するためには土壌表面上の付着藻類の増殖が必要である.本研究は,水田土壌中の窒素動態が土壌表面に発生する付着藻類の増殖におよぼす影響ついて検討した.その結果,付着藻類の増殖は土壌中の窒素動態の中で土壌表層に形成される酸化層における硝化にともなう硝酸態窒素に影響されることが示唆された.

Keyword: 水田土壌, 付着藻類, 窒素動態
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.359-360 , 2016

発表番号 [2-26(P)]

Determination of major primary producers supporting paddy fields using carbon and nitrogen stable isotope ratios

Yasuno Natsuru[Sendai City Office]・Kanaya Gen[National Institute for Environmental Studies]・Kikuchi Eisuke[Environmental Education Center, Miyagi University of Education]

安定同位体比を用いた水田食物網を支える主要な一次生産者の推定

安野 翔[仙台市役所]・金谷 弦[環境研究所]・菊地 永祐[宮城教育大学]

宮城県大郷町の水田2箇所において、生産者と底生動物の炭素・窒素安定同位体比を測定した。ベイズ推定を用いた混合モデルにより、動物分類群ごとに各生産者の炭素起源としての寄与率を推定したところ、植物プランクトンや底生藻類が、水田食物網の起点として重要であることが示唆された。一方、コガシラミズムシ科等の一部の分類群では、糸状藻類起源の炭素原子を同化しており、糸状藻類の餌資源としての重要性が示唆された。

Keyword: 水生昆虫, 底生動物, SIAR
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.361-362 , 2016

発表番号 [2-27(P)]

Effects of drainage and vegetation change on hydrological condition of surface peat layer in bogs of central Hokkaido of Japan

Yazaki Tomotsugu[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]・Kizuka Toshikazu[HRO]・Hamada Youhei[Midori Engineering Laboratory Co.,Ltd.]・Fujimura Yoshiyasu[Nippon Koei Co.,Ltd.]・Takada Masayuki[Hosei University]

湿原の排水と植生変化が泥炭表層の水文環境に及ぼす影響

矢崎 友嗣[北海道大学大学院]・木塚 俊和[道総研環境科学研究センター]・濱田 洋平[みどり工学研究所]・藤村 善安[日本工営]・高田 雅之[法政大学]

本研究では、原植生が残された湿原と排水後ササが侵入した湿原において現地調査を行い、排水と植生変化が泥炭表層の水文環境に及ぼす影響を検討した。その結果、排水された湿原では低水位の存続時間が長くなり、侵入したササによる降雨遮断の影響が示唆された。さらに、排水された湿原では泥炭の保水性変化も認められ、地表面に生育するミズゴケ生育環境の悪化が推察された。

Keyword: 降雨遮断, 水位, 土壌水分張力
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.363-364 , 2016

発表番号 [2-28]

Analysis of the Process of Paddy Field Expansion in a Rain-fed Rice Area

Hoshikawa Keisuke[Faculty of Engineering, Toyama Prefectural University]・Patarapong Kroeksakul[Srinakharinwirot University]

天水稲作卓越地域における水田拡大過程の解明

星川 圭介[富山県立大学]・Patarapong Kroeksakul[Srinakharinwirot University]

本研究では多時期合成開口レーダ後方散乱係数から作成した水文条件空間分布図に基づき,天水稲作が卓越するタイ国東北部を対象として,1950年代から2000年代にかけての水田分布の変化過程を水文条件の空間分布との比較の観点から分析した.その結果,人口の偏在や水文条件の空間分布形態などを背景として,対象地域内においても多様な水田拡大過程が生じていたことが示唆された.

Keyword: 水田拡大, 天水稲作, ALOS-PALSAR
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.365-366 , 2016

発表番号 [2-29]

Wildfire return intervals in Alaska from satellite remote sensing in the last 15 years

Kushida Keiji[College of Bioresource Sciences, Nihon University]・Miyasaka Katori[College of Bioresource Sciences, Nihon University]

過去15年の衛星リモートセンシングから見たアラスカ原野・森林火災の周期

串田 圭司[日本大学]・宮坂 加理[日本大学]

米国アラスカ州において、2001年から2015年のMODIS衛星データの火災検知を用いて、地域ごと植生区分ごとに火災の周期を求めた。ツンドラでは、平均3000年〜5000年程度であり、北方森林での平均値は、常緑樹は160年、落葉樹は210年、混交林は210年であった。常緑樹では、地域によっては、周期80年〜100年と、火災の頻度が高かった。南部の海岸林では火災の周期は10,000年程度であった。

Keyword: リモートセンシング, 原野・森林火災, 北方森林・ツンドラ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.14-15 , 2015

発表番号 [S2-2]

Case study which reorganized the environmental conservation plan from the angle of the resident - Farmland restructuring projects in Kameoka-chubu -

Saito Mitsuo[WESCO Inc.]・Yamashita Hiroyasu[WESCO Inc.]

環境配慮計画を住民の視点から再構築する試み −国営農地再編整備事業 亀岡中部地区−

齊藤 光男[(株)ウエスコ]・山下 博康[(株)ウエスコ]

国営事業における環境配慮計画は、学識者等の助言を得ながら、それなりの予算と時間をかけ、「技術的に正しい解」として策定されている。しかし、実施段階になって、「地元の多様な声」との「ズレ」から、具体な環境保全対策が実現困難となるケースが多く見られる。国営亀岡中部地区では、地元の多様な声を拾い上げるためのワークショップを開催し、地元住民の視点から環境配慮計画の再構築を試みた。その結果を報告する。

Keyword: 環境保全, ビオトープ, ワークショップ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.12-13 , 2015

発表番号 [S2-3]

Suboptimal ecofriendly countermeasure in agricultural canals

Watabe Keiji[NARO]・Mori Atsushi[NARO]・Koizumi Noriyuki[NARO]・Takemura Takeshi[NARO]

農業水路における「次善の」環境配慮策

渡部 恵司[農研機構]・森 淳[農研機構]・小出水 規行[農研機構]・竹村 武士[農研機構]

3面コンクリート水路で簡便に行える環境配慮策として,コンクリートブロックの設置による生物相と生息環境の変化を調べた。類似の環境配慮水路における魚類調査の結果,ブロック設置区間は,より自然度の高い環境配慮水路には及ばないものの,3面コンクリート水路よりも魚種数・個体数が多かった。また操作実験の結果,ブロック設置による流速分布の変化により,土砂が堆積しやすくなると考えられた。

Keyword: 農業水路, 魚類, 生態系保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2015

発表番号 [S3-4]

Science communication in the field of water for agriculture

Kashima Hironori[National Federation of Land Improvement Association]・Kikutsuji Takeshi[JSIDRE]・Iida Toshiaki[The University of Tokyo]

水分野での科学コミュニケーション

鹿嶋 弘律[全国水土里ネット]・菊辻 猛[(公社)農業農村工学会事務局]・飯田 俊彰[東京大学]

農業農村工学分野の社会的知名度は高いとは言えず,さらなるPRが重要である.そこで本学会として,毎年「水の週間中央行事」の一つの「水の展示」に参加し,農業用水に関する分野での青少年へのPRを行っている.本報ではまず,近年の水の展示の内容と来場者の反応を紹介する.次に,その実施から得られた,子供に対して集客力があり比較的準備しやすい展示方法等の,科学コミュニケーションに関する知見を報告する.

Keyword: 教育手法, 農業用水, 科学コミュニケーション
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.100-101 , 2015

発表番号 [S12-2]

Approaches for promote the Biomass Industrial Towm Concept

oomori naoki[The Japan Association of Rural Solutions for Environmental Conservation and Resource Recycling]

バイオマス産業都市の構築促進に向けた取り組み

大森 直樹[(一社)地域環境資源センター]

平成23年度に策定されたバイオマス事業化戦略で、バイオマス産業都市の構築を推進することとされた。本稿では、その取り組みにより認証されたバイオマス産業都市の構築を促進するために発足したバイオマス産業都市連絡協議会での活動や地域づくりの取り組みを推進するために行ったバイオマス産業都市シンポジウムの内容について報告する。

Keyword: バイオマス産業都市, バイオマス, 資源循環
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2015

発表番号 [1-23]

Present Situation about Unused Plots of Stay-type Allotment Gardens -From the Results of Inquiries on FY 2014-

kawano junji[Graduate School of Agriculture Ibaraki University]・aka hiromiti[College of Agriculture Ibaraki University]・makiyama masao[College of Agriculture Ibaraki University]

滞在型市民農園における空き区画の現状 〜2014年度の調査結果から〜

河野 純士[茨城大学大学院農学研究科]・阿嘉 洋典[茨城大学農学部]・牧山 正男[茨城大学農学部]

かつては人気を博した滞在型市民農園だが,近年では一部に空き区画が見られる。昨年度は その地理的な分布に注目して要因分析を試みた。ただし,その際に用いた空き区画の情報は単年度(2011年度)のものに過ぎず,時間変化を追うことはできなかった。本報は2014年度における滞在型市民農園(全78地区)に調査から得られた空き区画の情報を基に,その実態把握を行う。合わせて空き区画が生じる要因にも一部言及する.

Keyword: 滞在型市民農園(クラインガルテン), 区画の利用状況, 空き区画
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2015

発表番号 [1-28]

Constraint to irrigation expansion in Ethiopia and alternative strategy from LIDs' experience

Mekonnen B. Wakeyo[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Senayit Shumi[Adama Irrigation Development Bureau, Ethiopia]・Oka Naoko[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

Constraint to irrigation expansion in Ethiopia and alternative strategy from LIDs' experience

Mekonnen B. Wakeyo[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Senayit Shumi[Adama Irrigation Development Bureau, Ethiopia]・Oka Naoko[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

エチオピアの灌漑農地は5%に過ぎず、低投資、低率な状態にとどまっている。このため、灌漑事業を拡大するにあたっての財源の役割について、定性的な分析を行った。その結果、灌漑事業により利益が見込め費用対効果がある場合でも、財源及び体制の問題により灌漑事業の拡大が制約を受けていることがわかった。土地改良区の経験と地方組織の支援が、エチオピアの灌漑事業拡大の代替戦略となると考えられる。

Keyword: Irrigation-scheme expansion, Finance, LID
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2015

発表番号 [1-33]

Estimation of Farm Work Characteristics to Promote Participation of Various People in Agriculture

KATAYAMA Chie[National Institute for Rural Engineering, NARO]・ISHIDA Kenji[National Institute for Rural Engineering, NARO]・ONIMARU Tatsuji[National Institute for Rural Engineering, NARO]・UENO Miki[National Institute for Rural Engineering, NARO]

多様な人材の参加促進にむけた農作業の特徴評価

片山 千栄[農研機構農村工学研究所]・石田 憲治[農研機構農村工学研究所]・鬼丸 竜治[農研機構農村工学研究所]・上野 美樹[農研機構農村工学研究所]

社会福祉施設での農作業が地域における遊休農地の解消や多様な人材が活躍する場の拡大に有効であることがモデル実証を通して確認された。高齢・障がい者らの農作業参加を促すためには、不安を解消する情報提供が不可欠であるが、身体活動量を目安として個々の農作業の特徴を分かり易く定量的に示すことにより、農作業と作業者とを適切にマッチングする可能性が高まり、多様な人材の農作業参加を促進する見通しが得られた。

Keyword: 高齢・障がい者による農作業, 農業振興, 身体活動量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2015

発表番号 [1-38]

The Community Planner Training by University Cooperation Project

GOKO Masaharu[Miyagi University]・YAMAMOTO Satoshi[University of Hyogo]・CHIBA Katsumi[Miyagi University]・YANAGISAWA Mitsunori[Miyagi University]

大学間連携によるコミュニティ・プランナー育成の取組

郷古 雅春[宮城大学食産業学部]・山本 聡[兵庫県立大学緑環境景観マネジメント研究科]・千葉 克己[宮城大学食産業学部]・柳澤 満則[宮城大学食産業学部]

地域コミュニティの活性化とそれを担う人材の育成は,現代社会が共通して取り組むべき課題の一つである。宮城大学と兵庫県立大学は,地域住民や行政,企業等と協働して地域づくりの担い手になるような課題発見解決型の人材(コミュニティ・プランナー)育成のための教育プログラムの確立に取り組んでいる。本プログラムは,コミュニティと密接な関わりを持つ農業農村工学分野における今後の教育手法検討の題材としても期待される。

Keyword: 教育手法, 技術者育成, 農村振興
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2015

発表番号 [1-43]

The requirements for getting enough low cost production of rice in Japan today

ISHII Atsushi[Faculty of Live and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

日本における(真の)「低コスト稲作」実現の必要条件

石井 敦[筑波大学生命環境系]

日本の平地地域において、国際競争力をもった低コスト稲作を行うための必要条件を示し、日本でも実現可能であることを、国内外の事例分析を踏まえて論述した。低コストのためには、経営規模80ha/人、区画規模5ha、250馬力のトラクター、直播の4つの要素を一気に実現する必要があること、日本でも平野部であればこうした条件を満たすことが可能であり、先駆的な実現例もあり技術的な問題はないことを示した。

Keyword: 巨大区画水田, 国際競争力, 利用集積
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2015

発表番号 [2-03]

Land use change of quantitative analysis in mountain area of central VietNam

Matsumoto Yuki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Morita Hidenori[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Nguyen Huu Ngu[Faculty of Land Resource and Agricultural Environment, Hue University of Agriculture and Forestry]

ベトナム中部山間地における土地利用変化の計量的分析

松本 雄樹[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・守田 秀則[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・グエン フー グ[フエ農林大学土地資源及び農業環境学学科]

ベトナムでは1970年代以降山間地を中心に土地利用の転換が盛んに行われてきた。それに伴い森林の劣化などさまざまな問題が起きていると言われている。そこで本研究ではベトナム中部参観地域を対象に土地利用変化の現状の把握、変化の要因の推定を行った。その結果とくに森林域での土地利用変化を詳細に把握することができ、さらに標高や傾斜、幹線道路からの距離などが変化に関係していることがわかった。

Keyword: 土地利用計画, GIS, 中山間地域
GET PDF=15/2-03.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2015

発表番号 [2-08]

Relationship between surface water index estimated from satellite image data and frog distributions in paddy fields

Watabe Keiji[NARO]・Mori Atsushi[NARO]・Koizumi Noriyuki[NARO]・Takemura Takeshi[NARO]・Zukemura Chika[NARO]

衛星データに基づく越冬期の水田圃場の乾湿とカエル類の分布との関連

渡部 恵司[農研機構]・森 淳[農研機構]・小出水 規行[農研機構]・竹村 武士[農研機構]・瑞慶村 知佳[農研機構]

Landsat 7 ETM+の中間赤外バンドの反射強度から非灌漑期の水田圃場の乾湿を表すCCT値を求め,現地の状況およびカエル類の分布との関連を解析した。対象地は茨城県桜川中流域の116地点とし,対象種はトウキョウダルマガエル,シュレーゲルアオガエル,ニホンアカガエルとした。解析の結果,CCT値は圃場の乾湿の相対的な指標として利用できること,圃場の乾湿がカエル3種の分布に影響することが確認された。

Keyword: 衛星リモートセンシング, 両生類, 生態系保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2015

発表番号 [2-13]

Comparison of aquatic fauna due to the difference in the cultivation management method and field structure

MORIYAMA Takumi[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]・UENO Megumi[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]・TAMURA Takahiro[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]

栽培管理方法と圃場構造の違いによる水生動物相の比較

守山 拓弥[宇都宮大学農学部]・上野 恵美[宇都宮大学農学部]・田村 孝浩[宇都宮大学農学部]

本研究では、栽培管理方法と圃場構造に着目し、魚類、カエル類、水生昆虫類、淡水貝類といった複数の分類群を対象として、水生動物の生息がどの要因により影響を受けるかを明らかにした。調査の結果から、魚類(カラドジョウ)は水域のネットワークの有無という圃場構造が、トウキョウダルマガエルやコガムシは栽培管理方法が影響してる可能性が推察された。

Keyword: 圃場構造, 栽培管理方法,
GET PDF=15/2-13.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2015

発表番号 [2-18]

Spawning behavior and selectivity of host mussels on Acheilognathus melanogaster

suzuki masaki[Faculty of Policy Studies, Iwate Prefectural University]・yamaya takahiro[Faculty of Policy Studies, Iwate Prefectural University]・tsuji morio[Faculty of Policy Studies, Iwate Prefectural University]

タナゴの産卵行動と産卵母貝の種選択

鈴木 正貴[岩手県立大学総合政策学部]・山屋 貴広[岩手県立大学総合政策学部]・辻 盛生[岩手県立大学総合政策学部]

ため池改修により,絶滅危惧種タナゴの生息環境の消失が危惧されている.そこで本種の保全手法の一つである人工増殖に必要な基礎的知見を得るため,産卵実験を試みた結果,次のことが分かった.すなわち,1)タナゴは,バラタナゴ類やミヤコタナゴと酷似した産卵行動を行う.2)人工増殖時における産卵母貝として,カワシンジュガイが有用である.3)産卵母貝の種選択において,貝の姿勢が影響を及ぼしている可能性がある.

Keyword: タナゴ, 人工増殖, 二枚貝
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.286-287 , 2015

発表番号 [2-20(P)]

Mussel utilization of endangered bitterling species in artificial spawning beds in an agricultural channel

KOBAYASHI Souma[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・MIYATAKE Yuta[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・AOE Hiroshi[NPOkurashikimizubenokannkyouwokanngaerukai]・NAKATA Kazuyoshi[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]

希少タナゴ類による人工産卵床の産卵母貝利用:農業水路での野外実験

小林 蒼茉[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・宮武 優太[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・青江 洋[NPO法人倉敷水辺の環境を考える会]・中田 和義[岡山大学大学院環境生命科学研究科]

私達の身近にある農業水路に生息するタナゴ類はその多くの種が絶滅に瀕しており、保全が急がれている。そこで本研究では、先行研究において開発された人工産卵床を使用し、希少タナゴ類の人工産卵床利用条件および産卵母貝として選好する二枚貝類の解明を目的とし、農業水路において野外実験を実施した。その結果、利用が確認されていなかった希少タナゴ類の利用が認められた他、二枚貝類の利用状況について新たな知見を得られた。

Keyword: 希少タナゴ類, 人工産卵床, 農業水路
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.288-289 , 2015

発表番号 [2-21]

Effect of number of open channel drainage systems on the escape of fish from paddy fields during mid-summer drainage

Minagawa Akiko[The University of Shiga Prefecture, School of Environmental Science]・Taniguchi Tomohiko[The University of Shiga Prefecture, School of Environmental Science]・Oshima Kazuki[Kuragi Co., Ltd.]・Kawashima Kazuhisa[The University of Shiga Prefecture, School of Environmental Science]

水田の中干し時における溝切り本数と魚類の降下との関係

皆川 明子[滋賀県立大学環境科学部]・谷口 智彦[滋賀県立大学環境科学部]・大嶋 和樹[クラギ株式会社]・川島 和久[滋賀県立大学環境科学部]

水田で成育した魚類を中干し時に水路へと降下させるため、溝切り本数を変えてニゴロブナの降下率を調べた。溝本数が8本/10a以上の場合、降下率は49〜53%であったが、4.3本/10a以下にした場合は60%以上となった。また、溝本数が多い場合には溝に残留する個体が多かったのに対し、溝本数が少ない場合は田面が低くなっている場所に残留する個体が多くなり、田面の均平が魚類の降下率に影響することが示唆された。

Keyword: 中干し, 溝切り, 魚類
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.290-291 , 2015

発表番号 [2-22]

Evaluation of an artificial fish nest in an agricultural drainage canal using an estimated fish energy expenditure

Maeda Shigeya[College of Agriculture, Ibaraki University]・Tanigawa Hibiki[College of Agriculture, Ibaraki University]・Yoshida Koshi[College of Agriculture, Ibaraki University]・Kuroda Hisao[College of Agriculture, Ibaraki University]

魚の推定消費エネルギーを用いた農業用排水路における人工魚巣の有効性評価

前田 滋哉[茨城大学農学部]・谷川 響[茨城大学農学部]・吉田 貢士[茨城大学農学部]・黒田 久雄[茨城大学農学部]

農業用排水路に付設されている人工魚巣の有効性を,魚の消費エネルギーを推定することで評価した.排水路の魚巣内外に15の観測地点を設け,瞬間流速を合計4回計測した.観測地点を「魚巣内とその周辺」と「魚巣外」の2グループに分け,各グループの時間平均流速,乱れエネルギー,乱れ度,消費エネルギーの中央値を比較した.魚巣内とその周辺では消費エネルギーが有意に小さく,魚巣外の1/109に抑制されていた.

Keyword: 魚巣, 乱流, 生息場
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2015

発表番号 [2-23]

Study on Experiment of Swimming Characteristic of Oryzias latipes latipes

SHIMIZU Hideaki[Hirosaki Univ. Agriculture and Life Science graduate course]・IZUMI Mattashi[Hirosaki Univ. Faculty of Agriculture and Life Science]・AZUMA Nobuyuki[Hirosaki Univ. Faculty of Agriculture and Life Science]・MARUI Atsushi[Hirosaki Univ. Faculty of Agriculture and Life Science]

メダカの遊泳特性に関する実験的研究

清水 秀成[弘前大学大学院農学生命科学研究科]・泉 完[弘前大学農学生命科学部]・東 信行[弘前大学農学生命科学部]・丸居 篤[弘前大学農学生命科学部]

長方形管水路(幅 5cm・高さ 3cm)の実験装置内でミナミメダカを泳がせ、流れに逆らって泳ぐ供試魚の遊泳速度を計測し、メダカの遊泳特性を検討した。その結果、遊泳速度と遊泳時間の間に比例関係がみられ、実験式からメダカの突進速度38cm/s、巡航速度15cm/sが算出された。また、突進遊泳に着目すると、突進速度と体長の間に比例関係がみられ、突進速度が速いほど突進行動を素早く繰り返す傾向がみられた。

Keyword:  ミナミメダカ, 水田魚道, 遊泳速度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.294-295 , 2015

発表番号 [2-24]

Habitat of Multiple Species at the Between Channel and Pond

Konishi Seishiro[Graduate School of Kagawa Univ.]・Kakudo Hirofumi[Faculty of Engineering Kagawa Univ.]

水路とため池の接続部における水生生物の出現状況

小西 正史郎[香川大学大学院工学研究科]・角道 弘文[香川大学工学部]

水路とため池の接続は香川県を代表する水辺空間の一つである.本研究は,水路環境とため池環境が遷移する接続区域において調査を行った.その結果,流水域を選好する水生生物と止水域を選好する水生生物の同所的な出現が確認された.ため池水際部では,水路からため池に土砂が供給されることで底生魚の生息場が創出されていることが分かった.水路区間では,背水が止水域を選好する貝類の出現を可能にしていることが分かった.

Keyword: ため池, 導水路, 水生生物
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.296-297 , 2015

発表番号 [2-25]

Study on burrowing behavior of Pronodularia japanensis and the velocity its transport

Kondo Yuya[Graduate School of Engineering,Kagawa Univ]・Kakudo Hirohumi[Faculty of Engineering,Kagawa Univ]

絶滅危惧種マツカサガイの流れ場における潜砂行動特性と移送に関する研究

近藤 侑也[香川大学大学院工学研究科]・角道 弘文[香川大学工学部]

マツカサガイの流速の違いによる潜砂時間の差異を把握し,さらに,移送される流速について明らかにした.潜砂実験より,実験回数の大半(85回中83回)が60分以内で潜砂完了し,流速の違いによる潜砂時間の差は見られなかった.また,移送実験より,対象個体とした18個体の内9割のマツカサガイが移送される流速は概ね50cm/sであり,いくつかの個体が移送され始める限界流速は概ね31cm/sであると考えられた.

Keyword: マツカサガイ, 潜砂, 移送
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.298-299 , 2015

発表番号 [2-26]

Experiment about climbing ability of Mauremys japonica

Yasunaga Kaori[Fukken Co., Ltd]・Taniguchi Mari[Graduate School of Engineering, Kagawa Univ.]・Kakudo Hirofumi[Faculty of Engineering, Kagawa Univ.]

ニホンイシガメの這い上がり能力及び登坂能力の検討

安永 香里[復建調査設計(株)]・谷口 真理[香川大学大学院工学研究科]・角道 弘文[香川大学工学部]

淡水ガメのイシガメとクサガメの這い上がり能力と登坂能力本を明らかにするために飼育下で実験を行った.両種とも段差の這い上がりは10cmまでは容易で,それ以上は困難であった.斜面の登坂は35度までは登坂でき,45度以上では登坂が困難になった.登坂時間を比較すると,イシガメは45度から登坂時間が長くなるのに対して,クサガメは40度から長くなり,イシガメはより急な斜面でも登坂できることがわかった.

Keyword: ニホンイシガメ, ネットワーク確保, 登坂能力
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.300-301 , 2015

発表番号 [2-27]

Analysis of food habit for the red-eared sliders using environmental DNA extracted from their feces

Koizumi Noriyuki[National Institute for Rural Engineering]・Mori Atsushi[National Institute for Rural Engineering]・Mineta Takuya[National Institute for Rural Engineering]・Sawada Eiji[Tokushima Agriculture, Forestry and Fisheries Technology Support Center]・Watabe Keiji[National Institute for Rural Engineering]・Takemura Takeshi[National Institute for Rural Engineering]

糞からの環境DNAを利用したアカミミガメの食性解析

小出水 規行[農研機構農村工学研究所]・森 淳[農研機構農村工学研究所]・嶺田 拓也[農研機構農村工学研究所]・澤田 英司[徳島県立農林水産総合技術支援センター]・渡部 恵司[農研機構農村工学研究所]・竹村 武士[農研機構農村工学研究所]

ミシシッピアカミミガメの糞に含まれるDNA(環境DNA,eDNA)を解析して,本種の食性を調べた.農業水路で捕獲したカメ8個体の糞サンプルのeDNAを対象に,水路の生育植物9種の遺伝子が増幅(存在)するかPCR分析し,遺伝子の増幅状況を電気泳動で確認した.結果として,カメ個体は植物2〜5種を摂餌し,個体によって摂餌する種が異なることが推察され,eDNAを用いた食性解析の有効性が明らかとなった.

Keyword: PCR, 要注意外来生物, 農業水路
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.302-303 , 2015

発表番号 [2-28]

Feed origin of Ardeidae and material flow at a heronry

MORI Atsushi[National Institute for Rural Engineering]・WATABE Keiji[National Institute for Rural Engineering]・KOIZUMI Noriyuki[National Institute for Rural Engineering]・TAKEMURA Takeshi[National Institute for Rural Engineering]

サギ類の餌起源とコロニーにおける物質フロー

森 淳[農村工学研究所]・渡部 恵司[農村工学研究所]・小出水 規行[農村工学研究所]・竹村 武士[農村工学研究所]

河北潟近くのサギコロニーで採取したサギ類の頭骨、アメリカザリガニ、ワラジムシ類などの炭素・窒素安定同位体比(δ13C、δ15N)を分析した。サギ類の多くは高いδ13Cを示し、藻類由来の有機物に依存していた。ワラジムシ類およびアブラゼミの抜け殻のδ15Nは高く、サギ類の糞などを直接的・間接的に利用していた。

Keyword: 生態系, 炭素・窒素安定同位体比, 食物網
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.304-305 , 2015

発表番号 [2-29]

Examination of Mid-summer Drainage Time to Promote the Conservation for Sympetrum frequens -Estimation of the days for development of 10 instar larvae by lower threshold temperature and total effective temperature-

Saitou Yomitomo[Miyagi University Graduate School of Food, Agricultural and Environmental Sciences]・Jinguji Hiroshi[Miyagi University Graduate School of Food, Agricultural and Environmental Sciences]

アキアカネ保全を考慮した中干し時期の検討 -発育ゼロ点と有効積算温度を用いた10齢到達日の推定-

齋藤 四海智[宮城大学大学院 食産業学研究科]・神宮字 寛[宮城大学大学院 食産業学研究科]

本研究では,宮城県におけるアキアカネ保全を考慮した中干し開始時期を示すため,発育ゼロ点(T0)と有効積算温度(K)を利用して,10齢到達予測を行った.その結果,アキアカネ幼虫の10齢到達予測日は7月10日から7月27日の間となったが,7月16日までに80%の地域で10齢に到達していると予測できた.アキアカネ幼虫は6月下旬から7月上旬にかけて行われる中干しの影響を強く受けていることが懸念される.

Keyword: 生態系, 生物多様性,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.8-9 , 2014

発表番号 [S2-2]

Why did 'right' nature restoration projects have a problem? : A case study of Lake Kasumigaura

TOMITA Ryoto
[Graduate School of Agriculture, Shizuoka University]

なぜ「正しい」自然再生事業がうまくいかないのか? ―霞ヶ浦の事例研究から

富田 涼都
[静岡大学大学院農学研究科]

自然再生事業では科学的知見や市民参加の理念などにもとづいて設計された「正しい」はずの事業がうまくいかないことがある。本報告では、茨城県霞ヶ浦の事例研究からその原因を考察し、科学的あるいは制度的に「正しい」設計からは零れ落ちた現場の生態系や社会状況の認識とその変化の歴史が事業に強く影響したことから、「正しい」はずの設計から零れるものをどう認識し、構造物や制度などの設計に反映できるかを検討する。

Keyword: 生物多様性, 合意形成, 環境ガバナンス
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2014

発表番号 [S4-3]

Process of Recovering of the Kogomo Flooded by the Mid Niigata Prefecture Earthquake in 2004

Matsui Haruji
[Kogomo, Nagaoka City]

新潟県中越地震により水没した木籠集落の復興

松井 治二
[長岡市木籠集落]

10月23日、5時56分。何が起きたのか?ものすごい揺れと轟音が私達を襲った。牛舎でいつもの様に牛達に餌を与えている時に地震にあった。地震からの10年、もがき苦しみ、多くの人からの支えがあって、今の山古志があると思う。たくさんの人と触れあう中で、地域のコミュニティーづくりをしてきた。今までの経験を活かせるよう、これからは来てもらうだけではなく、自分達も他の地域に出向いて想いを伝えていきたいと思う。

Keyword: コミュニティー再生, 生業再建, 木籠集落
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.90-91 , 2014

発表番号 [S12-2]

Resilience of irrigated fields in arid areas to soil salinization

Kume Takashi・Shimizu Katsuyuki・Yamamoto Tadao
[Faculty of Agriculture, Ehime University・Faculty of Agriculture, Tottori University・Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]

乾燥地域における灌漑農地の塩性化に対するレジリエンス

久米 崇・清水 克之・山本 忠男
[愛媛大学農学部・鳥取大学農学部・北海道大学大学院農学研究院]

本発表ではレジリエンスについて、乾燥地域における灌漑農地の塩性化に対するレジリエンスを例にあげ、文献を引用しつつ人間活動の影響を考慮したモデルにより、その考え方を理解し議論を行おうとするものである。ここでは乾燥地域の灌漑農地における塩類集積の”放棄地モデル”と”改良地モデル”を提案する。これらのモデルからレジリエンスの視点により塩性化問題を非線形現象として抽象的に表現できることが示された。

Keyword: レジリエンス, 塩性化, 地下水位
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2014

発表番号 [1-35]

Agriculture Revival of Miyakejima island after volcanic eruption in 2000

Fujikawa Tomonori・Nakamura Takahiko・Sato Takehiko
[Tokyo University of Agriculture]

2000年噴火後の三宅島農業の復興

藤川 智紀・中村 貴彦・佐藤 岳彦
[東京農業大学]

2000年に噴火があった三宅島の避難解除後10年近く経過した現在の農業状況を調査した。統計データからは噴火後10年で農家数の減少率が大きいこと,平均所有面積が他の島に比べて著しく減少していることが示された。聞き取りの結果,島民の希望は狭小な農地でも収益性の良い栽培施設の補助事業であること,規模拡大を計画する農家が少なく特産品のブランド化に対して悲観的であることが明らかになった。

Keyword: 災害復興, 島しょ地域,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2014

発表番号 [1-40]

Applicability of European Landscape indicators for Landscape Assessments in Japan -A Study on Mie Prefecture-

OHNO KEN・KUMAGAI KENTA・
[Graduate School of Bioresources, Mie University]

日本の景観評価への欧州の景観指標の適応性ー三重県を例にしてー

大野 研・熊谷 健太
[三重大学大学院生物資源研究科]

ヨーロッパでは、様々なプロジェクトにおいて、様々な景観指標が使われている。CoE2000 では、これらの景観指標が5つのカテゴリーに分けられることが判明した。Cassatella(2011)は、信頼でき標準的に応用できる35の指標を選 び出し、さらに市町村スケールの評価に適している11の指標を選択した。それらの指標を三重県の各市町村に適用し、それらが適切に日本の景観 を評価できるかを検討した。

Keyword: 景観評価, 景観指標,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2014

発表番号 [2-04]

Location and descending timing of Oryzias sakaizumii in a paddy field at drainage

MINAGAWA Akiko・HOTTA Hirofumi・KOSEKI Yusuke・MOROIYAMA Takumi・SUZUKI Masaki
[The University of Shiga Prefecture・Nagano Prefectural Government・Utsunomiya University・Iwate Prefectural University]

水田の中干し時におけるキタノメダカの位置と降下の関係

皆川 明子・堀田 裕史・小関 右介・守山 拓弥・鈴木 正貴
[滋賀県立大学・長野県農政部・宇都宮大学]

水田の大区画化等に伴い水田で成育した魚類の移出が困難になっている可能性や、魚類の分布が降下に影響する可能性が指摘されている。そこで、30×100mの水田1筆を対象に、水尻から25、50、75mの位置に設置した囲いに異なる標識を施したキタノメダカを収容し、落水開始と同時に囲いを外して15分ごとに降下した個体の標識別個体数を記録した。初期位置と降下に要した時間との間に有意な関係は認められなかった。

Keyword: 水田, 中干し,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2014

発表番号 [2-09(P)]

Examination of the artificial spawning bed for endangered bitterling species in agricultural channels

Miyatake Yuta・Kawamoto Ippei・Aoe Hiroshi・Nakata Kazuyoshi・
[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University・Faculty of Environmental Science and Technology, Department of Environmental Management Engineering, Okayama University・NPOkurashikimizubenokannkyouwokanngaerukai]

農業水路に用いる希少タナゴ類の人工産卵床の検討

宮武 優太・川本 逸平・青江 洋・中田 和義
[岡山大学大学院環境生命科学研究科・岡山大学環境理工学部環境管理工学科・NPO法人倉敷水辺の環境を考える会]

農業水路に生息するタナゴ類は多くの種が絶滅危惧種に指定されており、その保全が急務である。そこで本研究では、希少タナゴ類の保全手法として利用する人工産卵床の開発に必要となる知見を得ることを目的とし、農業水路で野外実験を実施した。その結果、希少タナゴ類が人工産卵床を利用することが確認された。また、タナゴ類の種によって人工産卵床に用いる産卵母貝種への選好性が異なることが明らかとなった。

Keyword: 希少タナゴ類, 人工産卵床, 農業水路
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2014

発表番号 [2-14]

The Conservation Planning for the Animals and Plants in the Repair Work at the Sasagamine Dam

Kato Syuichi
[Shinano River Basin Land Improvement Planning and Management Office]

笹ヶ峰ダム改修工事における動植物保全対策の検討について

加藤 修一
[北陸農政局信濃川水系土地改良調査管理事務所]

笹ヶ峰ダムは、平成26年度着工予定の国営関川用水土地改良事業により、施設の老朽化対策と併せてダム直下に新たに小水力発電施設を建設する予定である。ダム周辺には、生態系の頂点に位置する猛禽類のハチクマの生息と、小水力発電予定地周辺に希少植物のテングクワガタの生育が確認されている。このため事前に動植物調査を行い、工事による影響の予測と保全対策について検討を行った。

Keyword: 順応的管理, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2014

発表番号 [2-19]

Potentiality of carbon sequestration to farmland through a forestry programme CDM in Paraguay

Watanabe Mamoru・Matsubara Eiji・Shiraki Shutaro・Fukuo Ayumi・
[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

パラグアイにおける植林プログラムCDMによる農地への炭素隔離の可能性

渡辺 守・松原 英治・白木 秀太郎・冨久尾 歩
[(独)国際農林水産業研究センター]

パラグアイ東部地域において、植林CDMの形成に取り組んでいる。植林は農地への炭素隔離を可能にする。対象地域5県で植林CDMによって得られる炭素隔離のポテンシャルをCDMの方法論を活用して検証したところ、人為的純吸収量は5年間で約170万tCO2と推定される。植林プログラムの形成によって、国の排出削減計画への取り入れ、援助機関等からの支援により、農家による植林活動の推進が可能となる。

Keyword: 環境保全, CDM, 炭素隔離
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.254-255 , 2014

発表番号 [2-20]

Feasibility of reforestation project contributing to rural development viewed from distribution of wood products in Paraguay

shiraki shutaro・matsubara eiji・watanabe mamoru
[Japan international Research Center for Agricultural Sciences]

流通面から見たパラグアイにおける農村開発に資する植林事業の可能性

白木 秀太郎・松原 英治・渡辺 守
[(独)国際農林水産業研究センター]

パラグアイにおける木材流通構造や消費実態等について調査し,流通面から農村開発に資する植林事業の可能性について検討した。森林面積の急速な減少から天然林材(製材用)の消費量は過去4年間で13%減少しており,人工林材への需要は高まっている。また,人口増や経済発展により薪材の消費量は過去4年間で16%増加している。地域経済と連携した農村部における植林事業は,森林資源の回復と生計向上に有益と考えられる。

Keyword: 農村開発, 植林,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.256-257 , 2014

発表番号 [2-21]

Demonstration of the small-scale CDM project methodology by improved cook stove

Miyazaki Ryo・Watanabe Mamoru・
[Japan International Research Center for Agricultural Sciences・Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

ブルキナファソにおける改良かまど小規模CDMの取り組み

宮 良・渡辺 守
[(独)国際農林水産業研究センター・(独)国際農林水産業研究センター]

ブルキナファソ(BF)では森林保全を目的とした改良かまど(FA)の普及が進められており、CDMを活用したFAの普及が有効な手段であると考えられる。そのため、BF農村部でのFAを用いた小規模CDM方法論の現地適応性の検証を行うこととした。その活動計画及び2013年度の活動内容の報告を行う。

Keyword: 小規模CDM, 改良かまど, 自然植生保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.258-259 , 2014

発表番号 [2-22]

Effect of agroforestry in developing country as adaptation to climate change

Matsubara Eiji・Watanabe Mamoru・Shiraki Shutaro
[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

途上国における気候変動対策としてのアグロフォレストリーの効果

松原 英治・渡辺 守・白木 秀太郎
[国際農林水産業研究センター]

アグロフォレストリー(AF)は、農地と林地を組み合わせた農林業で、樹木に炭素を隔離できることから、気候変動に対応した土地利用として注目されている。パラグアイのAFの例では、植林後5年経過した純人為的炭素隔離量は計画面積52.4haに対し5tC程度に過ぎなかったが、AFは林産物の追加収益のほか、土壌侵食防止、防風、庇陰、景観の改善等の環境改善効果があり、とくに小規模農家に有利であった。

Keyword: アグロフォレストリー, CDM, 小規模農家
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.260-261 , 2014

発表番号 [2-23]

Schedule of planting works for irrigation facility at the paddy field in Ghana

DAN Haruyuki・HIROUCHI Shinji・OFORI Emmanuel・HIROSE Chikako・
[JAPAN INTERNATIONAL RESEARCH CENTER FOR AGRICULTURAL SCIENCES・KWAME NKRUMAH UNIVERSITY OF SCIENCE AND TECHNOLOGY]

ガーナ国における水田水利施設への植生工の工程計画

團 晴行・広内 慎司・オフォリ エマニュエル・廣瀬 千佳子
[独立行政法人 国際農林水産業研究センター・クワメ・エンクルマ工科大学]

ガーナ内陸低湿地では、日常的に生じる激しい降雨や維持管理不足などの理由により、水田水利施設が機能を満足に発揮していない状況にある。このため、水田水利施設に現地の植物資源を被覆することにより、水利機能が低下する初期段階である雨滴侵食等を防止する取組みを行っている。この補強対策工を実施するに際して、対象地における営農状況および自然条件などから、受益者自らが施工可能な工程を策定した。

Keyword: 植生工, 水田水利施設, 施工工程
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2014

発表番号 [2-24]

A trial of durability assessment for introducing wooden fences to unlined canal in African paddy field (2)

Hirose Chikako・Hirouchi Shinji・Dan Haruyuki・ANTWI-BOASIAKO Charles・
[Japan International Research Center for Agricultural Sciences・Kwame Nkrumah University of Science and Technology]

アフリカ水田における木製柵渠の導入にあたっての耐久性評価の試み(2)

廣瀬  千佳子・廣内 慎司・團 晴行・アントウィボアシアコ チャールス
[(独)国際農林水産業研究センター・クワメエンクルマ工科大学]

農民自身で整備可能な小規模な水田の水路は現地の強度の強い降雨や洪水によって侵食崩壊し、営農が妨げられてしまう。持続的な維持・管理のためには、水利施設は農民が実施できる技術と入手可能な材料で作られることが重要であり、木製柵渠はこの条件を満たす工法であるが、天然材料の木材は一般に経年劣化の進行が使用環境により大きく異なる。今回、継続観察によって得られたその利用可能性について報告する。

Keyword: 水利施設, 土水路, かんがい
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.264-265 , 2014

発表番号 [2-25]

Effect on rice growth of bromate in irrigation water

Satta Naoya・Tateishi Takahiro・Hashimoto Kouhei
[Iwate University]

灌漑水の臭素酸がイネの成長に及ぼす影響

颯田 尚哉・立石 貴浩・橋本 后平
[岩手大学]

近年促進酸化処理法が廃水の処理に採用され、非意図的に生成する臭素酸イオンが灌漑水中に混入する恐れが高まっている。そこで臭素酸を含むモデル灌漑水を用いて、イネを水耕栽培し地上部、地下部の生長量から臭素酸イオンは成長阻害作用を持つことを確認した。また本栽培法は30日程度で行うことが可能である。イネの根についてDNAの酸化損傷を評価したが、臭素酸濃度とは明確な関係は今回得られなかった。

Keyword: 水環境, 環境影響評価, 環境保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.266-267 , 2014

発表番号 [2-26]

Health Risk Assessment on PPCPs Accumulated in the Husked Rice Harvested in the Paddy Irrigated with Advanced Treated Wastewater

Haruta Shinsuke・Katayama Takahiro・Sugata Ban・Kume Takashi・Nakaya Yuji
[Faculty of Agriculture, Ehime University・Graduate School of Agricultural Sciences, Ehime University]

高度処理水利用水田で収穫された玄米に対する生活排水由来医薬品の健康リスク評価

治多 伸介・片山 貴裕・菅田 伴・久米 崇・中矢 雄二
[愛媛大学農学部・愛媛大学大学院連合農学研究科]

集落排水高度処理水を13年間無希釈利用した水田で収穫された玄米に対して,7成分の医薬品の混入濃度を測定した.その結果,全ての成分が定量下限値以下であり,リスクを高めに評価するために,定量下限値を用いた健康リスク評価を行っても,高い安全性が示された.以上の結果は,集落排水高度処理水の水田利用が,これまで検討されてきた重金属類に加え,生活系排水由来医薬品の観点から見ても,安全であることを強く示唆した.

Keyword: 処理水利用, 集落排水, 医薬品
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.268-269 , 2014

発表番号 [2-27]

Study on Rice Cultivation for Animal Feeding with Circulated Irrigation of Treated Municipal Wastewater

Muramatsu Ayumi・Watanabe Toru・Ito Hiroaki・Kajihara Akihiko・
[Faculty of Agriculture, Yamagata University・Niigata Prefectural Government]

都市下水処理水の循環灌漑による飼料用米栽培に関する研究

村松 亜由美・渡部 徹・伊藤 紘晃・梶原 晶彦
[山形大学農学部・新潟県庁]

都市下水処理水の循環灌漑によって灌漑用水と肥料の使用量を削減した省資源型水稲栽培において,耐倒伏性に優れ,過剰な窒素を吸収しても食味低下の心配がない飼料用水稲を用いることで,処理水からより多くの窒素を除去することを目的に研究を行った。また,処理水の循環灌漑について2つの方式を試し,通常の水田と同様に循環しない対照系も含めて,下水処理水からの窒素除去効率,飼料用米の収量と品質等について比較を行った。

Keyword: 都市下水処理水, 循環灌漑, 飼料用米
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.270-271 , 2014

発表番号 [2-28]

Sorption property of bromate on upland soil

Sasaki Chisaki
[Iwate Prefectural Government・Iwate University]

臭素酸の畑土壌への収着特性

佐々木 千咲
[岩手県庁・岩手大学]

青森・岩手県境不法投棄現場の岩手県側では、廃水処理に促進酸化処理法を採用しているが、非意図的に有害な臭素酸イオンが副生成され、環境中に放流されている。そこで環境土壌中の臭素酸の挙動を検討するため、バッチ系による畑土壌への臭素酸の収着実験を試みた。その結果、短期間では臭素酸の収着や還元は起こりにくいこと、またそれらには有機物が関係している可能性があることが確認された。

Keyword: 水環境, 土壌, 環境保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2014

発表番号 [2-29]

Utilization of rural sewage as nutrient for cultivation of Botryococcus braunii

YAMAOKA Masaru・DEMURA Mikihide・YUYAMA Yoshito・NAKAMURA Masato・ORITATE Fumiko
[Institute for Rural Engineering, NARO・Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

オイル生産藻類の培養のための栄養源として集落排水の利用

山岡 賢・出村 幹英・柚山 義人・中村 真人・折立 文子
[農研機構 農村工学研究所・筑波大学 生命環境系]

オイルを生産する藻類(Botryococcus braunii)を培養するための栄養塩の供給源として集落排水の利用の可否を検討するため、藻類に供給する無機性窒素の形態として、アンモニア性、硝酸性のいずれが有利か、培養試験を実施した。結果、両者に有意差はなかった。

Keyword: バイオマス, 集落排水, 藻類
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2014

発表番号 [2-34]

Pouring method of digested slurry with irrigation water to paddy field in Vietnam

ORITATE Fumiko・NAKAMURA Masato・YUYAMA Yoshito・YAMAOKA Masaru・Nguyen Phuoc Dan・Dang Vu Bich Hanh・Nguyen Duy Khanh・SAKODA Akiyoshi
[National Agriculture and Food Research Organization・Hochiminh City University of Technology・Institute of Industrial Science, The University of Tokyo]

ベトナムの水田におけるメタン発酵消化液の流入施用法

折立 文子・中村 真人・柚山 義人・山岡 賢・Nguyen Phuoc Dan・Dang Vu Bich Hanh・Nguyen Duy Khanh・迫田 章義
[農研機構・ホーチミン市工科大学・東京大学生産技術研究所]

ベトナム南部都市近郊農村の水田で現地のバイオガスダイジェスターから発生するメタン発酵消化液の流入施用試験を実施し,現地への適用を想定した状況で,本施肥法において必要とされる作業や燃料使用量,肥料成分均一分布の程度を調査した.300m2の試験区の施肥に要した時間は2時間20分,635L/haのガソリンが使用され,試験区を12分割した際の収量のばらつきは変動係数にして0.37であった.

Keyword: ベトナム, メタン発酵消化液, 流入施肥法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2014

発表番号 [2-39]

Estimation the Input of Water Purification Materials Worth Based on Nitrate Nitrogen (NO3-N) and Chemical Oxygen Demand (COD)

YAMAZAKI Takahiro・IGARASHI Masao・ISHIKAWA Shigeo・NAGASAKA Sadao・
[College of Bioresource Sciences, Nihon University]

硝酸態窒素(NO3-N)および化学的酸素要求量(COD)に基づく水質浄化資材投入量の推定

山嵜 高洋・五十嵐 正夫・石川 重雄・長坂 貞郎
[日本大学生物資源科学部]

本研究では、窒素除去機能として稲わら成分浸出液を浸漬させた水質浄化資材に関して、NO3-N除去率およびCOD濃度から、汚濁水への最適な投入量の比率を推定した。結果として、NO3-N除去率を100%とした際のCOD濃度予測値は48.30mg/Lと試算された。NO3-Nを100%除去し、かつ、COD濃度の上昇を抑え、コスト面からも優れた処理木炭と汚濁水の最適予測比率は、1.00:6.48と推定された。

Keyword: 水質浄化資材, 硝酸態窒素(NO3-N), 化学的酸素要求量(COD)
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [企-12-2]

The outline of technical training in National Institute for Rural Engineeering

wada takakazu [National Institute for Rural Engineering]

農村工学研究所の研修の概要(CPDの取り組み)

○和田充和 [農村工学研究所]

農工研における研修の概要について、農村工学技術研修を中心に昭和31年発足からの経緯や研究機関で実施する研修の特色(座学のみならず実習や討論会等も充実し、受講者が自ら考え学ぶ研修)や、近年の実施状況、今年度の取り組み(課題発見力の養成等)について解説する。また、農村工学技術研修とそれ以外の講演会等も含めて、継続教育の取り組みの現状と今後の方針等について述べる。

Keyword: 継続教育, 技術者育成,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-20]

Analysis of influence on the distribution of field gudgeons accompanied with a habitat arrangementin a canal by using the Fish population dynamics model for planning of networking water areas

Takemura_Takeshi [Institute for Rural Engineering, NARO]
Mizutani_Masakazu [Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]
Koizumi_Noriyuki [Institute for Rural Engineering, NARO]
Mori_Atsushi [Institute for Rural Engineering, NARO]
Watabe_Keiji [Institute for Rural Engineering, NARO]
Nishida_Kazuya [Institute for Rural Engineering, NARO]

生息場配置による水路内縦断的個体分布形への影響−ネットワークモデルによるタモロコ個体群の存続可能性分析−

○竹村武士 [農村工学研究所]
水谷正一 [宇都宮大学農学部]
小出水規行 [農村工学研究所]
森 淳 [農村工学研究所]
渡部恵司 [農村工学研究所]
西田一也 [農村工学研究所]

著者らの開発してきた水域のネットワーク化による個体群再生予測モデルを用いて遊泳可能空間規模に関するPVAを実行するとともに生息場間の位置関係による個体分布への影響,同モデルの確からしさについて考察した.1本の仮想水路における遊泳可能空間規模800m以上では個体群はほぼ安定的に存続した.この規模の水路における縦断方向個体分布形は現地データに類似する結果を示し,生息場の配置やその評価の重要性が示唆された.

Keyword: タモロコ, PVA, 空間規模
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [企-2-2]

Challenges for Agricultural reconstruction in Tsunami disaster area, Miyagi Pref.

OCHIAI Mototsugu [Rural Development Planning Commission]

東日本大震災の津波被災地である宮城県平野部での農業復興に向けた課題

○落合基継 [農村開発企画委員会]

東日本大震災で津波の被害が甚大であった宮城県平野部のA市では、住宅・農地・農業機械の被害の有無が営農再開に影響を与える要因となっている。また本地域では、復興交付金による圃場整備が進められ、そのプロセスにおいて、農業機械を失った農家を支援する農業機械のリース事業が大きな役割を果たしている。一方で、各地域で今後の担い手としての組織のあり方や圃場整備後の営農のあり方の合意形成が目下の課題である。

Keyword: 東日本大震災, 圃場整備, 合意形成
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-21]

Decision support method for optimal design of fish habitat considering ambiguity of preference curves

maeda shigeya [College of Agriculture, Ibaraki University]

選好曲線のあいまいさを考慮した魚類生息場の最適設計支援手法

○前田滋哉 [茨城大学農学部]

HSI(生息場適性指数)を用いた魚類生息場評価手法と流れの数値解析手法を最適化法と融合することで,農業用排水路における環境配慮事業の効果を高めるための手法を開発する.対象水路区間の路床に複数の六面体ブロックを適切に配置することで,対象魚にとって望ましい水理環境を創造し,対象水域の生態学的価値を最大化する設計問題を定義,求解する.選好曲線のあいまいさを考慮し,より効果的な設計が可能となるようにする.

Keyword: 環境配慮工, 最適化, 農業用排水路
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-22]

Development of identification method between Rhynchocypris lagoskii, R. oxycephalus and hybrid using Random Amplified Polymorphic DNA (RAPD)

Nishida_Kazuya [Institute for Rural Engineering, NARO/Japan Society for the Promotion of Science]
Koizumi_Noriyuki [Institute for Rural Engineering, NARO]
Minagawa_Akiko [University of Shiga Prefecture]
Watabe_Keiji [Institute for Rural Engineering, NARO]
Mori_Atsushi [Institute for Rural Engineering, NARO]
Takemura_Takeshi [Institute for Rural Engineering, NARO]

RAPD分析によるアブラハヤ,タカハヤおよび交雑個体の判別方法の開発

○西田一也 [農村工学研究所]
小出水規行 [農村工学研究所]
皆川明子 [滋賀県立大学]
渡部恵司 [農村工学研究所]
森 淳 [農村工学研究所]
竹村武士 [農村工学研究所]

近年,自然分布域外である関東地方へのタカハヤの侵入が報告されている.本研究ではタカハヤの侵入やアブラハヤとの交雑の実態を把握するために有効な方法を開発するため,RAPD分析による両種や交雑個体の判別を試みた.RAPD分析により得られたバンドパターンによる判別結果は,ミトコンドリアDNA分析および分類形質による判別結果と一致し,本方法によって両種および交雑個体を判別可能であることが示された.

Keyword: タカハヤ, アブラハヤ, RAPD分析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-23]

Population genetic property of small domestic freshwater fish in rice paddy field around Vientiane, Lao PDR

Koizumi_Noriyuki [Institute for Rural Engineering, NARO]
Morioka_Shinsuke [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
Mori_Atsushi [Institute for Rural Engineering, NARO]
Bounsong_Vongvichith [Living Aquatic Resources Research Center]
Nishida_Kazuya [Institute for Rural Engineering, NARO]
Watabe_Keiji [Institute for Rural Engineering, NARO]
Takemura_Takeshi [Institute for Rural Engineering, NARO]

ラオス国ビエンチャン周辺の水田水域における在来小型魚類の集団遺伝特性

○小出水規行 [農村工学研究所]
森岡伸介 [国際農林水産業研究センター]
森 淳 [農村工学研究所]
Bounsong Vongvichith [ラオス国立水生生物資源調査センター]
西田一也 [農村工学研究所]
渡部恵司 [農村工学研究所]
竹村武士 [農村工学研究所]

ラオス国ビエンチャン周辺の水田水域における在来小型魚類2種の集団遺伝特性を解析した.コイ科のメタリカスとタカサゴイシモチ科のシャメンシスを対象としてマイクロサテライトDNAを分析した結果,両種の遺伝的多様性レベルは高く,メコン川及びナムグム川の河川流域特性を反映する遺伝的クラスターを明らかにした.各クラスターの分布の詳細解明と遺伝資源保全に向けての水域管理方策の検討が今後の課題となった.

Keyword: マイクロサテライトDNA, 遺伝的多様性, メコン川流域
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-24(P)]

Groundwater level fluctuation by Water supply in artificiality of OOYAMARYOKUCHI

ASHIZAWAMitsuru [The United Graduate School of Agricultural Science,Iwate University]
Tsuji Osamu [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
Kuroko Yuka [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]

大山緑地における人工給水による地下水位変動

○芦澤 満 [岩手大学大学院連合農学研究科]
辻 修 [帯広畜産大学]
黒子友佳 [帯広畜産大学]

大山緑地は帯広市の中心部から南西に3kmほど離れた市街地に位置し,隣接する若葉の森の湧水から形成された自然湿地林である。しかし,近年,周辺宅地の増加により乾燥化が進行し,エゾサンショウウオ等の湿地特有の水生生物が確認されなくなった。そこで2010年より生物多様性の保全を目的とした人工給水を開始した。この結果,人工給水滞水域では通年の滞水維持が可能であることがわかり,水生生物が生存する条件が整いつつある。

Keyword: 湿地, 人工給水, 地下水位
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-25(P)]

Development of risk assessment mitigation program with farmers' participation

Miyai Katsuya [Miyagi University Graduate school of Food,Agicultural and Environmental Sciences]
Mitsuhashi Yui [Japan Agricultural Cooperatives Asahina,Miyagi]
Jinguji Hiroshi [Miyagi University Graduate school of Food,Agicultural and Environmental Sciences]

農業者を主体としたリスクアセスメントミティゲーションプログラムの開発

○宮井克弥 [宮城大学食産業学研究科]
三橋 唯 [宮城県あさひな農協]
神宮字 寛 [宮城大学食産業学研究科]

水田の普通種であるアキアカネが全国的に減少している。その要因のひとつに水田の栽培管理の変化が指摘されている。本研究では、アキアカネを含む水田に依存したトンボ類の保全を図るために、リスクアセスメントミティゲーションプログラムと称して、影響評価(リスクアセスメント)、緩和策の検討及び実践(ミティゲーション)を農業者が主体となって行う事業を企画・実践してきた。その4年間の成果について報告する。

Keyword: 赤トンボ, 育苗箱施用殺虫剤, リスクアセスメント
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-26]

Classification of paddy fields in Northeast Thailand using multi-temporal ALOS PALSAR data

hoshikawa keisuke [Kyoto University]
watanabe kazuo [Research Institute for Humanity and Nature]
nagano takanori [Kobe University]

多時期ALOS-PALSARデータを用いた東北タイ水田分類

○星川圭介 [京都大学]
渡辺一生 [総合地球環境学研究所]
長野宇規 [神戸大学]

水文的立地条件に応じて水田の土壌水分や冠水状態およびその季節的変化が異なることを仮定し、合成開口レーダー(SAR)後方散乱係数の季節的変化から東北タイの水田分類を試みた。多時期画像に対する教師なし分類の後、空間的分布等から分類結果を解釈。さらに平均的雨量年と多雨年の分類結果を比較することにより、低地や氾濫原、畑地同様の水文条件を有する水田など、水文的立地条件に基づく水田分類が可能なことを示した。

Keyword: ALOS-PALSAR, 土壌水分, 水田分類
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-27]

Comparison of Accuracy of Various Land Use Data for Runoff Model

unoki keiji [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
kohiyama masayuki [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
nakamura kazumasa [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]

流出解析での利用を想定した各種土地利用データの精度比較

○鵜木啓二 [寒地土木研究所]
古檜山雅之 [寒地土木研究所]
中村和正 [寒地土木研究所]

分布型流出解析モデルには流域の土地利用データが必要である。近年は各省庁等からGISデータとして入手可能となっているが、使用するモデルによっては詳細な土地利用データが必要となることから、簡易で高精度なデータ作成手法の確立も求められる。本稿では、高精度な衛星データから作成した土地利用データを基準として、リモートセンシングにより自動判別で作成したデータや国土数値情報等の既存データの精度を検討した。

Keyword: 土地利用データ, ALOS, GIS
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-28]

Estimation of Optimum Water Requirements and Salinization Risk Using Satellite Remote Sensing

Fujimoto Masakazu [Graduate School of Environmental,Okayama University]
Morita Hidenori [Graduate School of Environmental and Life Science ,Okayama University]
Akae Takeo [Graduate School of Environmental and Life Science ,Okayama University]

衛星リモートセンシングによる塩類化リスク評価と適正用水量の推定

○藤本雅一 [岡山大学大学院環境学研究科]
守田秀則 [岡山大学大学院環境生命科学研究科]
赤江剛夫 [岡山大学大学院環境生命科学研究科]

本研究は“水資源の有効利用”“塩類集積の改善”の観点から“塩類集積の状況に適した用水量の提案”を最終目的とした.その過程で塩類集積地の同定を試み,その結果と用水量,蒸発量データ等から塩類化リスク地域の検討を行った.対象は中国内蒙古自治区河套灌区とした.塩類化リスク評価は,蒸発量と用水量の過剰度指標から一定の説明が可能となった.最終的に対象区全体で年間5.4億m3の取水削減が可能であることが試算された.

Keyword: リモートセンシング, 塩類集積, 水資源
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [2-29]

Model analysis of Land use Change in Cenral Vietnam

Matsumoto Yuki [Faculty of Environment Science and Technology,Okayama UNIV]
Morita Hidenori [Graduate School of Environmental and Life Science,Okayama UNIV]

ベトナム中部を対象とした土地利用変化のモデル分析

○松本雄樹 [岡山大学大学院環境生命科学研究科]
守田秀則 [岡山大学環境理工学部]

現在、土地利用変化のモデル化に関する研究は多くされているが、土地利用変化は社会条件や自然条件、さらに国や地域にとって異なる影響を受けるため、多くの事例が必要である。そこで本研究では、ベトナムのフエ省の三つの地域において、土地利用変化の要因を多項ロジットモデルによって分析した。その結果、地形条件などの自然条件が土地利用の変化に与える影響を個々に把握でき、良好な適合度が得られた。

Keyword: リモートセンシング, 多項ロジットモデル, 土地利用変化
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-20]

Seasonal movement and Changes in feeding habits of Japanese Tree Frog,Hyla japonica

Oishi Yuka [Graduate School of Applied Biological Sciences,Gifu University]
Ito Kengo [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Senge Masateru [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]

ニホンアマガエルの季節移動と食性の変化

○大石 祐佳 [岐阜大学応用生物科学研究科]
伊藤 健吾 [岐阜大学応用生物科学部]
千家 正照 [岐阜大学応用生物科学部]

ニホンアマガエルHyla japonicaは季節により異なる環境に移動する.そのため,本種の保全を考えるには広範囲にわたる視点が必要である.本研究では,本種が生息域を移動する過程において,採餌対象がどのように変化するのかを明らかにすることにより,食性の観点からその保全について検討した.結果,本種が捕食する餌動物に場所・季節による差異は認められなかったが,本種の生息環境として立体的な空間の必要性が示唆された.

Keyword: ニホンアマガアエル, 季節移動, 食性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-21]

Factors affecting the distribution of frogs in rice paddy field

wakai_taiki [Hokkaido Railway Company]
watanabe_kazuya [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
ohkubo_hiroshi [Faculty of Agriculture, Yamagata University]

庄内平野中川地内におけるカエル種の水田利用および生息環境に関する研究

○若井大器 [JR北海道]
渡邉一哉 [山形大学農学部]
大久保博 [山形大学農学部]

山形県庄内地方の営農が盛んに行われる水田域を対象に、カエル種の水田利用と生息環境を調査した。結果、3科7種のカエル種の生息が確認され特徴的な分布を示した。いずれの種も水田を繁殖場として利用していたが、繁殖活動後の水田の利用時間が異なっていた。落水期前後には全ての種が水田外に移動しており、カエルの移動可能範囲内に存在する環境要素ごとの面積が生息分布を規定していると考えられた。

Keyword: 水田を利用するカエル, 移動可能範囲, 生息環境要素
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-22]

Preliminary analysis of fall action and escape action of frogs in experimental concrete canal

Watabe_Keiji [National Institute for Rural Engineering]
Mori_Atsushi [National Institute for Rural Engineering]
Koizumi_Noriyuki [National Institute for Rural Engineering]
Takemura_Takeshi [National Institute for Rural Engineering]
Nishida_Kazuya [National Institute for Rural Engineering]

実験水路におけるカエル類の転落行動と脱出行動の予備解析

○渡部 恵司 [農村工学研究所]
森 淳 [農村工学研究所]
小出水 規行 [農村工学研究所]
竹村 武士 [農村工学研究所]
西田 一也 [農村工学研究所]

カエル類のコンクリート水路への転落行動とその後の脱出行動の特性を把握するため,土羽,脱出用のスロープおよび橋を設けた実験水路において,ニホンアカガエルの挙動を予備的に解析した。個体を土羽に放し,その後4時間にわたって10秒間隔で水路の写真を連続撮影した。写真から個体を判別し,位置座標を計測した。全体の98%の写真から位置座標が得られ,これをもとに土羽や水路内での特徴的な行動や個体の軌跡を解析した。

Keyword: ニホンアカガエル, Rana japonica, 農業水路
GET PDF=12/12002-22.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-23]

A study on?effective layout of paddy field fishway (1)

  Makio MITUDUKA [Izunuma-Uchinuma Dojyo-Namazu Study group]
  Kazuo MIYAMOTO [Tohoku Ryokka kankyohozen co.LTD]
  Shusei SAITO [Japan Wildfife Research Center]

水田魚道の効果的な設置について(1)

○三 塚 牧 夫 [伊豆沼・内沼ドジョウ・ナマズ研究会]
宮 本 和 生 [東北緑化株式会社]
斉 藤 秀 生 [自然環境研究センター]

土地改良法の改正により、農業農村整備事業で、環境との調和への配慮した工事が実施されているが充分な対応がされていない状況にある。そのため、環境配慮施設(水田魚道)を効果的に設置することにより、環境配慮の質の向上を目指すための調査を宮城県登米市迫町新田伊豆沼3工区で平成22年、平成23年と実施したので、その調査結果について報告するものである。

Keyword: 環境配慮, 水田魚道, 標識放流
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-24]

The relation between spawning habitat of Masu salmon and river bed fluctuation after making two vertical trenches in the First Sabo dam in Wasada River basin in Yamagata Prefecture

sasaki ryosuke [Faculty of Agriculture,Yamagata University]
okubo hirosi [Faculty of Agriculture,Yamagata University]
watanabe kazuya [Faculty of Agriculture,Yamagata University]
kawauti masayuki [ Yamagata Prefecture Inland Water Fisheires Experiment Station]

砂防ダムスリット化後の河床変動とサクラマスの産卵環境

○佐々木亮祐 [山形大学農学部生物環境学科]
大久保博 [山形大学農学部]
渡邉一哉 [山形大学農学部]
河内正行 [山形県内水面水産試験場]

山形大学付属演習林内を流れる早田川に位置する砂防ダムスリット化後の環境変化とサクラマス産卵環境について現地踏査を基に考察を行った。その結果、サクラマスの産卵床は両岸側方の変動が大きい区間においても、河道内変動の安定した河床の地点を利用していた。サクラマスはより上流を目指すことから、ダム上流部で捨石法による人工産卵床造成を行ったところ全箇所で水深・流速・流心からの距離に係わらず産卵床として利用した。

Keyword: サクラマス, スリットダム, 産卵環境
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-25]

A Study on the Characteristic Condition of River Dynamics and Fish Movement in Downstream of Weir Installed Fishway

SAI Koji [Faculty of Agriculture,Kochi University]
SATO Shushi [Faculty of Agriculture,Kochi University]
KAKIUCHI Manami [Kochi Prefecture]

魚道が設置された堰直下における河川流況および魚の挙動について

○齋 幸治 [高知大学農学部]
佐藤 周之 [高知大学農学部]
垣内 愛美 [高知県庁]

高知県安田川焼山頭首工に設置された魚道および堰直下の河道を対象として,それらの流況を把握するとともに,アユの河道から魚道付近へのアクセスについて検討した.その結果,堰直下の河道では,左岸側の流れが安定した流向・流速を保ち,アユは左岸側を選好する可能性が示唆された.アユの挙動に関する数値実験の結果,放流した個体の多くは魚道より離れた場所に集積する傾向があり,魚道への到達は困難であることが予想された.

Keyword: 河川, 魚道, 流況
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-26]

Availability of Biotelemetry to analyze behavioral ecology of fish in paddy field water zones

MORI Akira [United Graduate School of Agricultural Science Tokyo University of Agriculture and Technology]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya university]
GOTO Akira [Utsunomiya university]

水田水域の魚類の生態解明に向けたバイオテレメトリーの可能性−ナマズに関する基礎的研究を事例として−

○森 晃 [東京農工大学連合農学研究科]
水谷正一 [宇都宮大学]
後藤章 [宇都宮大学]

生物の保全対策を講じるためには、その生物の詳細な行動生態情報が必要である。近年、生物の行動生態解明にバイオテレメトリーが利用される機会が増えており、水田水域における様々な生物にも適用されている。今後、新たにある生物にバイオテレメトリーを適用しようとした際の参考になるように、筆者が現在取り組んでいるバイオテレメトリーを用いたナマズの行動解析の研究事例に基づきながらその適用方法について解説したい。

Keyword: バイオテレメトリー, 水田水域, ナマズ
GET PDF=12/12002-26.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-27]

Experimental Study on Cruising Speed of Largemouth Bass(Micropterus Salmoides) and Bluegill(Lepomis Macrochirus)

OUCHI Takato [Graduate School of Bioresource Sciences, Akita Prefectual University]
NAGAYOSHI Takeshi [Faculty of Bioresource Science,Akita Prefectural University]
IMANISHI Yohei [Oga Aquarium Co.,Ltd.]
SATO Teruo [Faculty of Bioresource Science,Akita Prefectural University]
SHIMADA Hiroshi [Faculty of Bioresource Science,Akita Prefectural University]
TAKAHASHI Harumi [Faculty of Bioresource Science,Akita Prefectural University]
KOBAYASHI Yukiya [Faculty of Bioresource Science,Akita Prefectural University]

特定外来生物オオクチバス,ブルーギルの巡航速度

○大内 威人 [秋田県立大学大学院 生物資源科学研究科]
永吉 武志 [秋田県立大学 生物資源科学部]
今西 洋平 [株式会社 男鹿水族館]
佐藤 照男 [秋田県立大学 生物資源科学部]
嶋田 浩 [秋田県立大学 生物資源科学部]
高橋 春實 [秋田県立大学 生物資源科学部]
小林 由喜也 [秋田県立大学 生物資源科学部]

本研究では,オオクチバスならびにブルーギルの防除方法の検討に資する基礎的知見を得ることを目的として,開水路での巡航速度に関する遊泳実験を行った.この結果,標準体長7.5cm以上の供試魚の巡航速度は,両種ともに40〜50cm/sの範囲にあることがわかった.このことから,両種は,比較的に流れの速い水域においても捕食や移動のための遊泳行動が可能であり,今後,河川上流部などへ分布域を拡大していく危険性が示唆された.

Keyword: オオクチバス, ブルーギル, 巡航速度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-28]

Movement of Tail beat of Ice Goby,Leucopsarion Petersi,with Stamina Tunnel in River

oota toshiki [Hirosaki Univ.Faculty of Agriculture and Science graduate course]

河川におけるスタミナトンネルを用いたシロウオの尾ひれの運動について

○大田 敏貴 [弘前大学大学院農学生命科学研究科]

高さ3.0cm×幅5.0cm,長さ80cmと47cmの長方形スタミナトンネルを用いてシロウオが遊泳する挙動を高速度カメラで撮影し,遊泳速度と尾部の運動との関係を検討した.その結果,尾ひれの振幅/全長の値は遊泳速度が変化してもばらつきがあるもののほぼ一定の傾向にあり,平均0.13となった.また,シロウオ(平均全長4.8cm)は遊泳速度12〜133cm・s-1で尾ひれを1s間に5.8〜36.2回振って,全長の3〜28倍の速さで遊泳できることがわかった.

Keyword: 河川工学, 水産土木, 環境保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [2-2]

Selection of appropriate planting area for ensuring foods of large-bodied natatorial birds

Obara Hitomi [Graduate school of science and technology, Niigata University]
Yoshikawa Natsuki [Institute of science and technology, Niigata University]
Ogasa Marie [Graduate school of science and technology, Niigata University]
Miyazu Susumu [Graduate school of science and technology, Niigata University]
Misawa Shin-ichi [Institute of science and technology, Niigata University]

大型水禽類の餌資源確保のための植栽適地の選定

○小原 ひとみ [新潟大学大学院自然科学研究科]
吉川 夏樹 [新潟大学自然科学系]
小笠 真理恵 [新潟大学大学院自然科学研究科]
宮津 進 [新潟大学自然科学系]
三沢 眞一 [新潟大学大学院自然科学研究科]

新潟県新潟市に位置する福島潟は,レッドリストの準絶滅危惧に登録されているオオヒシクイの国内最大の越冬地である.しかし,主要な餌資源である抽水植物のマコモは,河川改修事業による環境の変化によって分布域が減少した.1999年からマコモの植栽が行われているが,大きな効果は得られていない.本研究では,潟内の水の流れを再現する数値解析モデルを構築し,水深・流速の観点からマコモの植栽に適した領域を選定した.

Keyword: 環境影響評価, 湖沼流動モデル, Quadtree格子
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2011

発表番号 [2-11]

Verification of Bias Correction Methods for Global Climate Model Based on Characteristics of Daily Precipitation

Kudo Ryoji [National institute for rural engineering]
Masumoto Takao [National institute for rural engineering]
Horikawa Naoki [National institute for rural engineering]
Yoshida Takeo [National institute for rural engineering]

日降水特性からみた全球気候モデル出力値のバイアス補正法の検証

○工藤亮治 [農村工学研究所]
増本隆夫 [農村工学研究所]
堀川直紀 [農村工学研究所]
吉田武郎 [農村工学研究所]

温暖化影響評価に用いる気候シナリオとして,全球気候モデルの出力値から日降水量を対象にバイアス補正を行った.その際,補正法に確率分布を用いる方法と月平均値を合わせる方法を適用し,両者における補正の効果を日降水特性から比較した.その結果,確率分布を用いる方法で日降水量分布や連続無降水日数,年最大日降水量において補正の効果が確認され,洪水や渇水などの極端現象の影響評価に適していることを示した.

Keyword: バイアス補正, 全球気候モデル, 温暖化影響評価
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2011

発表番号 [2-16]

An Evaluation of Water balance in the Tedori River Alluvial fan Area

NOTO Fumikazu [Ishikawa prefectual university]
MARUYAMA Toshisuke [Ishikawa prefectual university]
HORINO Haruhiko [Graduate School of Life and Environmental Sciences,Osaka Prefecture University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
MURASHIMA Kazuo [Ishikawa prefectual university]
YOSHIDA Masashi [Ishikawa prefectual university]
TAKIMOTO Hiroshi [Ishikawa prefectual university]

手取川扇状地における水循環の分析

○能登 史和 [石川県立大学]
丸山 利輔 [石川県立大学]
堀野 治彦 [大阪府立大学農学生命科学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
村島 和男 [石川県立大学]
吉田 匡 [石川県立大学]
瀧本 裕士 [石川県立大学]

石川県手取川扇状地で,統計資料,気象資料,水文観測資料を基に,扇状地内の水収支を表層土壌層,帯水層,手取川に分け,概定した.その結果,灌漑期は,農業用取水が大きく,表層土壌層から帯水層へは,水田からの涵養が大きな供給源となっており,非灌漑期は,降水が大きく,蒸発散が小さいため,帯水層へは降水の浸透の影響が大きいことが示された.本研究により,扇状地内の水循環状況を俯瞰的に把握することができた.

Keyword: 手取川扇状地, 水収支, 水循環
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.220-221 , 2011

発表番号 [2-20]

Effect of Reservoir Operation on Future Projection of Agricultural Water Use under Climate Change

Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineering]
Kudo Ryoji [National Institute for Rural Engineering]
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]

貯水池運用方法を考慮した農業用水利用の温暖化影響評価

○堀川直紀 [(独)農研機構 農村工学研究所]
工藤亮治 [(独)農研機構 農村工学研究所]
吉田武郎 [(独)農研機構 農村工学研究所]
増本隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]

積雪地域にある事例流域において貯水池運用方法を考慮した分布型水循環モデルを構築し、温暖化実験結果をこのモデルに入力して農業用水利用への温暖化影響予測を行った。将来において、融雪の変化により渇水の頻度及び強度とも増加するとともにその時期が変化することを明らかにした。また、対応策として貯水池運用方法の変更を検討し、これにより渇水リスクの軽減が可能であることを示した。

Keyword: 水資源開発・管理, 水収支・水循環, 灌漑施設
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2011

発表番号 [2-21]

Water environment of the Maeda River basin in Amami Island during summer

Tashita Teppei [Graduate School of Agriculture, Saga University]
Haraguchi Tomokazu [Faculty of Agriculture, Saga University]

奄美大島前田川流域における夏季の水環境

○田下 哲平 [佐賀大学大学院農学研究科]
原口智和 [佐賀大学農学部]

流域内に市街地や農地が存在する奄美大島の小河川を対象として、土地利用と水質の関連性を検討した。畑地を通る土管から流入する地点でCODが13.3mg/Lを示したり、民家等からの排水が流入する地点の栄養塩類の濃度が直上本流の数倍であったり、面源や点源からの負荷の流入が認められたが、それらは本流の河川水ならびに遡上海水によって希釈されていることが分かった。生物学的水質判定の結果は中腐水性や強腐水性であった。

Keyword: 土地利用, 農地排水, 生活排水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.224-225 , 2011

発表番号 [2-22]

Study on the outflow characteristics of nutrient saltsin the Takasegawa river basin

Hada_Manami [School of Veterinary Medicine, Kitasato University.]
Maie_Nagamitsu [School of Veterinary Medicine, Kitasato University.]
Egashira_Mayumi [School of Veterinary Medicine, Kitasato University.]
Sima_Eikiati [School of Veterinary Medicine, Kitasato University.]
Imai_Hikaru [Graduate School of Veterinary Medicine & Animal Science, Kitasato University.]

高瀬川水系における栄養塩の流出に関する研究

羽田真奈美 [北里大学獣医学部]
眞家永光 [北里大学獣医学部]
江頭真弓 [北里大学獣医学部]
嶋栄吉 [北里大学獣医学部]
○今井光 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]

湖沼のような閉鎖性水域では、一度水質が悪化するとその改善は容易ではない。そのため、河川から流入する汚濁物質の質や量およびその起源を把握することは、水質保全にとって重要である。本研究では小川原湖に流入する高瀬川水系を対象として水質モニタリング調査を行い、水質の特徴を把握するとともに、流域内の土地利用状況との関係を明らかにすることを目的とした。

Keyword: 水質, 水環境, 環境影響評価
GET PDF=11/11002-22.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.226-227 , 2011

発表番号 [2-23]

Interval estimation of total effluent solute loads from a small forested catchment

Tada_Akio [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
Tanakamaru_Haruya [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
Kurihara_Shuhei [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

山林流域からの流出負荷量の区間推定について

多田明夫 [神戸大学大学院農学研究科]
田中丸治哉 [神戸大学大学院農学研究科]
○栗原周平 [神戸大学大学院農学研究科]

本発表は、水質汚濁の制御の観点から重要となる面源負荷量の適切な区間推定法について論じたものである。ここでは、負荷量算出法であるLoad Estimatorの7パラメータモデルに変数選択法を導入することで、限られたデータから最良な回帰モデルが選択され、区間推定結果が改善されるかどうか検討している。またその結果を踏まえた上で、現時点での最良な区間推定方法とその限界についても示している。

Keyword: 水質, 水環境,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.228-229 , 2011

発表番号 [2-24]

Interval estimation of suspended solids loads with censored data using stochastic sampling

TANAKAMARU Haruya [Graduate School of Agricurtural Science, Kobe University]
TADA Akio [Graduate School of Agricurtural Science, Kobe University]

確率的サンプリングを利用した打ち切りデータに基づく懸濁物質負荷量の区間推定

田中丸治哉 [神戸大学大学院農学研究科]
○多田明夫 [神戸大学大学院農学研究科]

山林流域からの懸濁物質濃度は低水時にはゼロとなる打ち切りデータである。このようなデータに基づく場合の,流域からの総流出負荷量の適切な区間推定法について検討した。打ち切りでないデータが全データの3%強と少なく流量に強い依存性を持つため,標本抽出にはSALT法という確率的サンプリングを適用する必要がある。これとべき乗型LQ式による方法が,実用に耐えうるだけの最良の区間推定結果を与えた。

Keyword: 懸濁物質, 負荷量, 区間推定
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.230-231 , 2011

発表番号 [2-25]

Observation of rainwater drainage load from newly developed residential area in Inba-numa basin

KISHIHATA Akihiro [Faculty of Agriculture, The Univ. of Tokyo]
LIN Yu-Chen [Grad. Sch. of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
KIMURA Masaomi [Grad. Sch. of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
IIDA Toshiaki [Grad. Sch. of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
OKAJIMA Kenji [Faculty of Bioresources, Mie University]

印旛沼流域新興住宅地区における雨水排水負荷の観測

○岸畑明宏 [東京大学農学部]
林 宥辰 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
木村匡臣 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
飯田俊彰 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
岡島賢治 [三重大学生物資源学部]

印旛沼流域の汚濁負荷の主要な負荷源として市街地雨水排水が挙げられる。また、印旛沼の水が流域の農地の農業用水として広く利用されていることから、農地への汚濁負荷として、市街地雨水排水の各窒素形態の汚濁負荷を定量することが必要である。本研究では新興住宅地域にて流量の観測及び採水を行い、得られたデータから流域の雨水流出特性と負荷流出特性をモデル化し、年間を通しての流出解析から各窒素形態の負荷量を定量した。

Keyword: 雨水排水, 流出特性, 水質
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2011

発表番号 [2-26]

Measurement and Analysis of Channel Discharge from Flat Peat Bog

TAKECHI Ryohei [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
INOUE Takashi [Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
TAKADA Masayuki [Hokkaido Institute of Environmental Science]

平坦な泥炭湿地における流路を通じた流出

○武地 遼平 [北海道大学大学院農学院]
井上 京 [北海道大学大学院農学研究院]
高田 雅之 [北海道環境科学研究センター]

北海道の低地に分布する泥炭湿地では,排水路などの流路により流出が促進され,これによる水収支の変化が湿原環境の劣化をもたらすと考えられる。本研究では実態のよくわかっていない泥炭湿地の流路を通じた流出を測定した。流路流出は集水域に降った降水の3?4割を占め,集水域の地下水位が高いほど流出率が大きくなる傾向があった。また,流路や集水域の勾配など地形的な要因が,流出率などに影響している可能性が示唆された。

Keyword: 流出特性, 水環境,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.234-235 , 2011

発表番号 [2-27]

Change in Microorganism Indicators with Traveling Irrigation System

HAMADA Koji [National Institute for Rural Engineering]
SHIRATANI Eisaku [National Institute for Rural Engineering]
HITOMI Tadayoshi [National Institute for Rural Engineering]

農業水利システム内の流下に伴う指標微生物数の変化

○霤帖々治 [農村工学研究所 水利工学研究領域]
白谷 栄作 [農村工学研究所 水利工学研究領域]
人見 忠良 [農村工学研究所 水利工学研究領域]

大腸菌群と糞便性大腸菌群などは病原微生物や糞便性汚染の代替指標である。食の安全確保のために農業用水中のそれらの動態を把握・管理する必要がある。そこで、農業水利システムの水源から末端までの縦断分布調査を実施し、貯留や流下に伴う指標微生物ごとの変化の特徴を把握し、指標微生物ごとの農業水利システム内での病原微生物や糞便性汚染に対する代替指標としての有効性を纏めた。

Keyword: 農業用水, 大腸菌, 水管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.236-237 , 2011

発表番号 [2-28]

Changes in Runoff Characteristics of Small Basins due to Cultivation Conditions of Hilly Paddies

Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineerign]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineerign]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineerign]

中山間水田の耕作放棄が小流域の流出特性に及ぼす影響

○吉田武郎 [(独)農研機構 農村工学研究所]
増本隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
堀川直紀 [(独)農研機構 農村工学研究所]

土地利用・水田耕作放棄状況が異なる中山間地の試験流域(耕作水田主体・放棄水田主体・森林流域)での水文観測結果から,ピーク流出係数,流域保留量,直接流出率等の短期流出特性を評価した.ピーク流出係数の最大値は,日雨量の再起確率5年の降雨で生じ,耕作水田主体流域0.24、放棄水田主体流域0.30となった.試験流域の流出特性は流域の乾湿状態で異なり、湿潤状態で放棄水田主体流域の洪水流出の増大が見られた。

Keyword: 中山間水田, 耕作放棄, 流出特性
GET PDF=11/11002-28.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.238-239 , 2011

発表番号 [2-29]

Feasibility of SWAT application for lowland paddy fields

KATO TASUKU [College of Agriculture, Ibaraki University]
SARUWATARI CHISA [College of Agriculture, Ibaraki University]
NODA KEIGO [College of Agriculture, Ibaraki University]
YOSHIDA KOSHI [College of Agriculture, Ibaraki University]
KURODA HISAO [College of Agriculture, Ibaraki University]

低平地水田地帯におけるSWATモデルの適用に関する考察

○加藤亮 [茨城大学農学部]
猿渡ちさ [茨城大学農学部]
乃田啓吾 [茨城大学農学部]
吉田貢士 [茨城大学農学部]
黒田久雄 [茨城大学農学部]

SWATモデルは土地利用によって異なる流出状況や、面源負荷の抑制を考慮するため、農業関連のデータベースが重視されている水質流出モデルである。ただし、SWATモデルの適用例は東南アジアの水田流域では少ない。本研究はSWATモデルを霞ヶ浦流域内の低平地水田地帯を含む小流域に適用し、モデル構造に関する水田地帯の適用への問題点の抽出と、入力データおよびパラメータ操作等の運用による問題点の回避方法について検討を行う。

Keyword: 水質モデル, 灌漑方式, 窒素動態
GET PDF=11/11002-29.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2011

発表番号 [2-31]

Can the Outflow of the Muddy Water from the Lotus Root Fields be Reduced?

MAKIYAMA Masao [College of Agriculture, IBARAKI University]
FUKUSHIMA Kaori [Higashikatsushika Agriculture Office, Chiba Prefecture]

ハス田からの濁水流出は削減できるのか?

○牧山正男 [茨城大学農学部]
福嶋香織 [千葉県東葛飾農業事務所]

我が国最大のレンコン産地,茨城県土浦市・かすみがうら市では,収穫の際に「水掘り」と呼ばれる高効率な方法を用いている.ところがこの方法では,特に収穫繁期に相当する12月下旬には多量の濁水が霞ヶ浦に流出することが,これまでに数多く指摘されてきた.この問題に対して本稿では,レンコン収穫作業体系の見直しや,収穫を行うハス田を計画的に配置することなどによる濁水流出削減の可能性について,事例的に検討した.

Keyword: ハス田, レンコン収穫作業, 濁水流出
GET PDF=11/11002-31.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2011

発表番号 [2-36]

Study of groundwater flow with example from Ryukyu limestone aquifer in southern part of Okinawa, Japan

YASUMOTO Jun [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]
HANAOKA Ikumi [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]
Nakano Takuji [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]

沖縄本島南部地域における地下水流動場に関する考察

○安元 純 [琉球大学農学部地域農業工学科]
花岡 郁美 [琉球大学農学部地域農業工学科]
中野 拓治 [琉球大学農学部地域農業工学科]

島嶼地域においては安定的に供給可能な水資源となる地下水の持続可能な開発と利用が極めて重要である一方で,沖縄本島南部地域のような急峻な地形や複雑な水理地質構造を持つ石灰岩帯水層では,広域地下水流動モデルの構築が困難であった.本研究では,沖縄本島南部地域を対象として,現地観測データを基に地下水流動モデル(MODFLOW-NWT)を用いて,地下水流動場を的確に再現し、地下水貯留量を定量的に把握することができた。

Keyword: 琉球石灰岩, 地下水流動, 地下水管理
GET PDF=11/11002-36.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2011

発表番号 [2-41]

Proposal of Basin-wide Irrigation in Extremely Data Scarce Regions

Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Kudo Ryoji [National Institute for Rural Engineering]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineering]

データの極端に少ない地域における温暖化影響評価と流域灌漑

○増本隆夫 [農研機構農村工学研究所]
吉田武郎 [農研機構農村工学研究所]
工藤亮治 [農研機構農村工学研究所]
堀川直紀 [農研機構農村工学研究所]

カンボジア等の水田主体流域の灌漑計画を立案する際には,水文気象などの基本的データが極端に少なく,従来の方法では水資源の必要量や関連施設容量の決定ができない問題点がある。ここでは,同国のカスケード型灌漑施設を有するケップ州水田地域や天水農業主体のプルサット川流域の農業水利用を例示しながら,極端にデータの少ない地域の灌漑計画を立案するための新たな考え方,「流域灌漑」方策を提案し,その展開方向を示した。

Keyword: 農業水利用, 流域灌漑, 分布型水循環モデル
GET PDF=11/11002-41.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2011

発表番号 [2-46]

Concentration of Nitrate Nitrogen in Groundwater of Reservoir Area of Sunagawa Subsurface Dam in Miyakojima Island, Japan

YOSHIMOTO Shuhei [National Institute for Rural Engineering]
KOBAYASHI Tsutomu [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
KODA Kazuhisa [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
TSUCHIHARA Takeo [National Institute for Rural Engineering]
MANPUKU Yuzo [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
IMAIZUMI Masayuki [National Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Satoshi [National Institute for Rural Engineering]

マーシャル諸島共和国マジュロ環礁における物理探査による塩淡境界深度測定

吉本 周平 [(独)農研機構 農村工学研究所]
小林 勤 [(独)国際農林水産業研究センター]
幸田 和久 [(独)国際農林水産業研究センター]
土原 健雄 [(独)農研機構 農村工学研究所]
万福 裕造 [(独)国際農林水産業研究センター]
今泉 眞之 [(独)農研機構 農村工学研究所]
○石田 聡 [(独)農研機構 農村工学研究所]

マーシャル諸島共和国マジュロ環礁ローラ等にて地下水の電気伝導度測定,ループ・ループ法による電磁探査,垂直電気探査を行い,塩淡境界深度分布を求めた.調査の結果,淡水域は島の中央部で厚くなっており,最大厚で8mを超えた.またその中心はややラグーン側に寄っていたが,これは既往の研究と整合的であった.以上より物理探査と地下水電気伝導度測定の組み合わせで,島内の淡水地下水賦存量が推定可能であると考えられる.

Keyword: 塩淡境界深度, 電磁探査, 電気探査
GET PDF=11/11002-46.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2011

発表番号 [2-51]

Formation Mechanism of Hypoxic Water in the Interior Parts of Ariake Sea

SEGUCHI Masahiro [Saga University]
KORIYAMA Masumi [Faculty of Agriculture, Saga University]
ISHITANI Tetsuhiro [Graduate School of Agricultural Science,Saga University]

有明海奥部における貧酸素水塊の形成機構について

瀬口 昌洋 [佐賀大学]
郡山 益実 [佐賀大学農学部]
○石谷 哲寛 [佐賀大学大学院農学研究科]

夏季の有明海奥部における貧酸素水塊について,現地観測データを基に検討・考察した結果,貧酸素水塊は,底質の含泥率やCODが高く,底層の酸素消費量が大きい西岸域において頻発していた.また鉛直拡散係数KZは常に底層の貧酸素化を解消する方向に,逆に底層の生化学的酸素消費速度Rは常に底層の貧酸素化を進める方向に作用したが,感度解析の結果,底層の貧酸素化に最も強く影響する要因はRであることが明らかになった.

Keyword: 有明海, 貧酸素水塊, 2層ボックスモデル
GET PDF=11/11002-51.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2011

発表番号 [3-02]

Verification of Actual Evapotranspiration from a Field Calculated by HYDRUS-1D

TAGAWA KENTA [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Kagoshima Univ.]
CHO HIROYUKI [Faculty of Agriculture, Saga Univ.]

HYDRUS-1Dを用いた圃場の実蒸発散量の推定に関する研究

○田川 堅太 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
長 裕幸 [佐賀大学農学部]

中国乾燥地畑地圃場において, HYDRUS-1Dを用いて土中水分移動解析を実施した結果,2008年の作物生育期間内においては,土中水分量の実測値に対し,良好な再現性を示す事ができた。本研究では,2008年で用いた解析条件を2009年に適用し,実用性の検証を行った。次に,その結果を踏まえて,土壌水分移動解析から求めた実蒸発散量の値に関して,ボーエン比法で求めた蒸発散量との比較を行い,解析結果の有効性を確かめる事ができた。

Keyword: 水分移動, 蒸発・蒸発散,
GET PDF=11/11003-02.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2011

発表番号 [S3-03]

Peformance -based disign for geotechnical structures and grounds

Nishimura Shin-ichi [Okayama University]

土構造物・地盤の性能設計

○西村伸一 [岡山大学]

性能設計理念の導入の流れの中で,性能規定には,限界状態設計法の概念が用いられている.また,性能照査法もそれに基づいているが,とくに,レベルI信頼性設計法と分類される方法が導入されている.限界状態設計法や信頼性設計法の基礎概念は,コンクリートや,他の構造物と同様であるが,地盤および土構造物の特殊性は,その物性が空間的に変動しているという点にある.本報告では,その取り扱いを重点的に解説する.

Keyword: 土構造物, 性能設計, 信頼性設計
GET PDF=11/11S03-03.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.90-91 , 2010

発表番号 [企-12-2]

Life history of Hemigrammocypris rasborella in agricultural drainage canal locating Owari southwest area in Aichi Pref.

KOMURO Masato [Aichi Agricultural Research Center]
TANAKA Yuichi [Aichi Agricultural Research Center]
YOKOI Hisayoshi  [Aichi Agricultural Research Center]
OHASHI Yoshinori [Aichi Agricultural Research Center]
MIYAMOTO Akira [Aichi Department of Agriculture, Forestry, and Fisheries Agricultural Land Improvement Division]

愛知県尾張西南部地域の農業用排水路におけるカワバタモロコの生活史

○小室 正人 [愛知県農業総合試験場]
田中 雄一 [愛知県農業総合試験場]
横井 久善 [愛知県農業総合試験場]
大橋 祥範 [愛知県農業総合試験場]
宮本 晃 [愛知県 農林水産部 農林基盤担当局 農地整備課]

愛知県尾張西南部地域では、地盤沈下対策事業による農業用排水路の改修が進められている。水路内で希少種カワバタモロコが確認された地区では、本種保全のため環境配慮型水路での改修などの対策が実施された。平成17年から継続している魚類と生息環境調査により、対象水路の魚類相に回復の兆しが確認できた。この結果から、本地域におけるカワバタモロコの生活史の特徴を報告する。

Keyword: 生物多様性, 環境配慮型水路, カワバタモロコ
GET PDF=10/10S12-02.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2010

発表番号 [1-48]

Evaluation of Gas-Liquid Flow using AE Parameter Analysis

suzuki tetsuya [Nihon University Collage of Bioresource Sciences]
aoki masao [Nihon University Collage of Bioresource Sciences]
saito ryota [Kubota Construction Co., Ltd.]

AEパラメータ解析による気液二相流の特性評価に関する研究

鈴木 哲也 [日本大学生物資源科学部]
青木 正雄 [日本大学生物資源科学部]
○斉藤 遼太 [株式会社クボタ工建]

近年, 老朽化が進行したパイプラインシステムでは,非破壊モニタリングによる安全性診断の需要が急増している。本報では,パイプライン内で発生する気液二相流現象に着目し,AU(Acousto-Ultrasonic)法による特性評価を試みた結果を報告する。検討の結果,モデルパイプラインで再現した4種の流動形態は,その弾性波特性を変質させ,AEパラメータを用いることにより定量的評価が可能であることが明らかになった。

Keyword: 気液二相流, AU法, パイプライン
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2010

発表番号 [2-04]

The temporal variations in the vertical profile of water temperature in a main drainage canal at the district with cyclic irrigation system

Aoki Takeru [Graduate school of agriculture, Kyoto University]
Osuga Katsuyuki [Graduate school of agriculture, Kyoto University]
Nakamura Kimihito [Graduate school of agriculture, Kyoto University]
Kawashima Shigeto [Graduate school of agriculture, Kyoto University]
Hama Takehide [Graduate school of agriculture, Kyoto University]

循環灌漑実施地区の幹線排水路内の水温プロファイルの経時変化

青木 丈 [京都大学大学院農学研究科]
大菅 勝之 [京都大学大学院農学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
川島 茂人 [京都大学大学院農学研究科]
○濱 武英 [京都大学大学院農学研究科]

循環灌漑を実施する水田地区の幹線排水路内に形成される水温の鉛直プロファイルを,シグモイド関数を用いてモデル化し,水温成層の年間変動の特徴を考察した.シグモイド関数は比較的構造が簡単であるが,幹線排水路の水温成層の時間的・空間的な特徴を抽出することができた.表水層の厚さは,水温成層が形成され始める3月から日数を経るにつれて厚くなり,循環灌漑期の終わる6月末頃に最も厚くなる,ことが示された.

Keyword: 排水路, 水温成層, 循環灌漑
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2010

発表番号 [2-09]

Net Longwave Radiation Equation on Penman Type Evapotranspiration Equation

MATSUI Hiroyuki [Utsunomiya University]

ペンマン型蒸発散量推定式における有効長波放射量推定式の検討

○松井 宏之 [宇都宮大学農学部]

Penman型推定式を用いて蒸発散量を推定するとき,有効長波放射量にはあまり注意が払われない。本研究ではPenman式、FAO-24 Penman式,FAO-56 Penman-Monteith式での有効長波放射量推定式を対象として,長波放射が測定されている館野における適用性を検討した。その結果,3式のなかではPenman式の精度が高いこと、FAOの2式では有効長波放射量が過小評価され,基準蒸発散量が過大に算出される可能性があることがわかった。

Keyword: 有効長波放射, ペンマン式, 蒸発散量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2010

発表番号 [2-14(P)]

Estimation Method of Water Equivalent of Snow at Irrigation Reservoirs

Nakamura Kazuamasa [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]
Unoki Keiji [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]
Tada Hirotsugu [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]
Saito Masami [Japan Weather Association, Hokkaido Regional Office]
Usutani Tomohide [Japan Weather Association, Hokkaido Regional Office]

農業用ダム集水域における積雪水量推定手法

○中村 和正 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
鵜木 啓二 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
多田 大嗣 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
齋藤 正美 [(財)日本気象協会北海道支社]
臼谷 友秀 [(財)日本気象協会北海道支社]

積雪寒冷地の農業用ダムにおける気候変動下の水管理にとっては、集水域に存在する積雪水量をダムの貯水開始時期に把握することが重要となる。しかしながら、山間部にあたる集水域で積雪量調査を行っている農業用ダムの事例は少なく、積雪水量の把握は困難である。このような背景から、平地の近傍気象データおよび当該ダムにおける過去の融雪時期の流量データを用いた積雪水量推定手法を示した。

Keyword: 積雪, 水資源, 融雪流出
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2010

発表番号 [2-19]

Unsaturated seepage flow analysis on the sugarcane filed in Miyako island using Macro model

Okamoto Ken [Graduate School of Agriculture, University of the Ryukyus]
Sakai Kazuhito [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Yoshinaga Anshun [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Nakandakari Tamotu [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]

宮古島サトウキビ畑におけるMACROモデルを用いた不飽和浸透解析

○岡本 健 [琉球大学大学院農学研究科]
酒井 一人 [琉球大学農学部]
吉永 安俊 [琉球大学農学部]
仲村渠 将 [琉球大学農学部]

本研究では不飽和水分移動汎用プログラムMACROモデルを宮古島サトウキビ畑の土壌水分量、蒸発散量の観測に適用して、モデルで用いる水理特性の違いによる適用性を検討した。土壌水分量の変化は水分特性パラメータの実測値を入力することにより、再現性が向上することが認められた。解析期間60日の合計蒸発散量は計算値86.9mm、実測値84.1mmとなり長期水収支の把握には十分な精度であった。

Keyword: MACROモデル, 粒径分布, 飽和透水係数
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.244-245 , 2010

発表番号 [2-20]

Hydrogeological Survey of Tedori-gawa Fan

OKUYAMA TAKEHIKO [Faculty of Agriculture, Yamagata University]

手取川扇状地の水理地質構造調査

○奥山 武彦 [山形大学農学部]

石川県手取川扇状地の水理地質構造を調べるために,温度検層,電気探査等の調査を行った。扇央域の最低温度出現深度が深いのに対し,扇端域は浅かった。市街地に近いほど50m深温度は高く,また,1996年より浅部温度が上昇し,最低温度出現深度が低下していた。垂直電気探査による比抵抗断面から,沖積世堆積層に透水性の大きい層が存在し,深部ほど透水性が低いことが考えられた。

Keyword: 扇状地, 水理地質構造, 地下水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.246-247 , 2010

発表番号 [2-21]

Changes in groundwater level in the Tedori River Fan

Iwasaki Yumi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Ozaki Masashi [Graduate School of Life and Environmental Sicences, Osaka Prefectural University]
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Horino Haruhiko [Graduate School of Life and Environmental Sicences, Osaka Prefectural University]

手取川扇状地における地下水位変化

○岩崎 有美 [京都大学農学研究科]
尾崎 正志 [大阪府立大学生命環境科学研究科]
中村 公人 [京都大学農学研究科]
堀野 治彦 [大阪府立大学生命環境科学研究科]

手取川扇状地において地下水流動状況を把握するために地下水位一斉観測を実施した.過去の状況と比較すると,地下水位は扇頂部,扇央部で16年間に約5m低下していた.また,扇状地域を1つの地下水盆として年間水収支を概算した結果,灌漑水,降水,手取川流下水のいずれも重要な地下水涵養源であると考えられ,少なくとも水田面積率,降水量の経年的な減少傾向が地下水位低下に影響していると推察された.

Keyword: 地下水, 扇状地, 地下水位一斉観測
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.248-249 , 2010

発表番号 [2-22]

Difference in Groundwater Recharge and Flow between Shallow and Deep Aquifers in Coastal Alluvial Fan Evaluated by Environmental Isotopes

Yoshimoto_Shuhei [National Institute for Rural Engineering]
Minakawa_Hiroki [National Institute for Rural Engineering]
Ishida_Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto_Takao [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi_Masayuki [National Institute for Rural Engineering]
Tsuchihara_Takeo [National Institute for Rural Engineering]

環境同位体からみた沿岸扇状地における浅層・深層地下水の涵養・流動特性の差異

吉本 周平 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
皆川 裕樹 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
石田 聡 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
増本 隆夫 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
今泉 眞之 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
○土原 健雄 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]

手取川扇状地の浅層地下水は,かんがい期同様,非かんがい期においても南西部は河川水の混合割合が高く,北東部に向かうに従い降水や水田涵養水の混合割合が高くなることが酸素安定同位体比より明らかとなった.また,深層地下水は浅層地下水に比して,経年的に低い同位体比を示し,両層の地下水は交流が小さく,流動経路が異なることが推測された.特に深層地下水は放射性同位体より60年以上の滞留時間を有することが示された.

Keyword: 環境同位体, 浅層・深層地下水, 涵養
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.250-251 , 2010

発表番号 [2-23]

Tracing the Origin of groundwater in the irrigated plain by stable isotopes

Shibai Takashi [Graduate School of Agricutural Science, Kobe University]
Nagano Takanori [Graduate School of Agricutural Science, Kobe University]
Akca Erhan [Adiyaman University, Adiyaman, Turkey]
Kume Takashi [Research Institute for Humanity and Nature]
Kapur Selim [Cukurova University, Adana, Turkey]
Watanabe Tugihiro [Research Institute for Humanity and Nature]

安定同位体を用いた灌漑農地の地下水起源同定

○芝井 隆 [神戸大学農学研究科]
長野 宇規 [神戸大学農学研究科]
Erhan Akca [アドゥヤマン大学(トルコ)]
久米 崇 [総合地球環境学研究所]
Selim Kapur [チュクロバ大学(トルコ)]
渡邉 紹裕 [総合地球環境学研究所]

本研究では,東地中海沿岸のセイハン川下流灌漑地区(LSIP,トルコ)を対象とし,灌漑地に点在する110地点の稼動中の井戸から地下水を取水し,酸素,水素,ストロンチウムの安定同位体,微量元素濃度などの指標を用いて地下水の起源の同定を試みた.その結果,上流域からの浸透水が下流域の被圧地下水を形成すること,海水浸入の影響が小さいことが明らかになった.

Keyword: 地下水, 安定同位体, 灌漑排水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2010

発表番号 [2-24]

Surface/Subsurface Water and Heat Flow Model with Energy Budgets on the Ground Surface

Takeuchi Jun-ichiro [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Kawachi Toshihiko [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Buma Natsuki [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

地表面における熱収支を考慮した地表・地下水流動と熱輸送連成モデル

竹内 潤一郎 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
○武馬 夏希 [京都大学大学院農学研究科]

地表面における熱収支を考慮した地表水・地下水の流動と熱輸送連成モデルについて述べる.モデルは地表流サブモデルと地下水流サブモデルからなり,それぞれにおいて水の流動と熱の輸送が計算される.またバルク法によって地表面における顕熱・潜熱および地中熱フラックスの配分が計算される.このモデルを山地・扇状地・低平地を含んだ農村地域に適用し,鉛直二次元領域において地表水と浅層地下水を解析する.

Keyword: 地下水, 水温, 数値計算
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.254-255 , 2010

発表番号 [2-25]

Groundwater analysis at the underground dam with the statistical method

Kobayashi Akira [Kyoto University]
Teranishi Shun [Kyoto University]

統計的手法を利用した地下ダムにおける地下水の挙動解析

小林 晃 [京都大学]
○寺西 俊 [京都大学]

地下ダムの挙動を知るためには、地下水盆の地下水流動モデルを作成することが有効であるが、そのためには精度の高い透水性の分布の推定が必要である。しかし、実際は地盤内の透水性の分布は複雑であり、実測される透水係数等は費用がかかるなどして情報が限られている。そこで本研究では、統計的手法によって透水性の分布を推定することを試みた。そして、有限要素メッシュの全要素を不均一にして浸透流解析を行った。

Keyword: 透水性の分布, クリギング, 浸透流解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.256-257 , 2010

発表番号 [2-26]

Incorporation of inundation processes to runoff modeling in low-lying rivers

Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineerign]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineerign]
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineerign]

低平地河川からの溢水過程を考慮した流出現象のモデル化

増本隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
堀川直紀 [(独)農研機構 農村工学研究所]
○吉田 武郎 [(独)農研機構 農村工学研究所]

任意の時点,地点での流量や農地水循環を推定できる分布型水循環モデルは,様々な流域への適用が期待されるが,溢水が頻発する低平流域の計算は困難である.一方で,氾濫解析を行うための詳細な地形データが得られない流域も多い.ここでは下流低平域で河川からの溢水氾濫が多発する流域に分布型水循環モデルを適用するとともに,入手可能な標高データを用いて氾濫のモデル化を試み,流域内の小河川および本川で結果を検証した.

Keyword: 洪水流出, 氾濫, 分布型水循環モデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.258-259 , 2010

発表番号 [2-27]

Development of Diffusive Flood Model Applied to Low-Lying Area for Evaluation of Impact of Global Warming

Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]
Minakawa Hiroki [National Institute for Rural Engineering]

低平農地における温暖化影響評価のための排水解析モデルの構築

増本 隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
○皆川 裕樹 [(独)農研機構 農村工学研究所]

温暖化が低平農地排水に与える影響を評価するため、石川県加賀三湖地区を対象に排水解析モデルを構築した。非氾濫域にはキネマティック流出モデル、氾濫域には低平地タンクモデルを適用した。実測豪雨による再現解析では、非氾濫域からの流入は実測水位からの変換流量と、氾濫域では実測水位と計算値の比較を行っている。また、計算で求めたピーク堪水深より、低標高の水田でかなりの堪水が生じていたことが推定された。

Keyword: 排水解析, 低平地, 地球温暖化影響評価
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.260-261 , 2010

発表番号 [2-28]

Future Projection of Agricultural Water Use under Climate Change in an Irrigation Dominant River Basin

Kudo Ryoji [National institute for rural engineering]
Masumoto Takao [National institute for rural engineering]
Yoshida Takeo [National institute for rural engineering]
Horikawa Naoki [National institute for rural engineering]

灌漑主体流域を対象とした気候変動下における農業水利用の変化予測

○工藤 亮治 [農村工学研究所]
増本 隆夫 [農村工学研究所]
吉田 武郎 [農村工学研究所]
堀川 直紀 [農村工学研究所]

これまで開発してきた農地水利用を考慮した分布型水循環モデルおよび全球気候モデルによる温暖化予測実験結果を利用し,気候変動が農業水利用に与える影響予測を行った.その結果,河川流況の変化のみではなく,融雪流出の減少により代かき期の取水量が減少すること,代かき日数の年ごとのばらつきが大きくなること,少雨年の水田作付面積が現在よりも減少することなど,農業水利用に対して具体的な影響評価が行えることを示した.

Keyword: 温暖化影響評価, 農地水利用, 分布型水循環モデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2010

発表番号 [2-29]

Prediction of Rice Growth on Miyazaki Prefecture using Japanese Standard Climate Scenario Provided by the JMA

UCHIJIMA Zenbei [a Professor emeritus at the University of Otyanomizu University]
IWAKURA Naoya [METEOEM]
YAMAMOTO Taishi [Miyazaki Agricultural Research Institute]
TAKESHITA Shinichi [Faculty of Agric.,Miyazaki Univ.]

気候統一シナリオによる宮崎県の水稲生育予測

内嶋 善兵衛 [お茶の水女子大学 名誉教授]
岩倉 尚哉 [メテオエム]
山本 泰嗣 [宮崎県総合農業試験場]
○竹下 伸一 [宮崎大学農学部]

温暖化が宮崎県の水稲生育に与える影響を検討するために,気象庁による気候統一シナリオを元に,早期・普通期2品種の水稲の発育動態予測モデルを用いて現在および50年後,100年後における出穂期を推定した.その結果,早期は約一週間,普通期は約3日早まること,加えて普通期は登熟期の高温が予想された.そこで登熟期の高温回避策を検討したところ,移植日の晩期化,および早期栽培が有効であることが確認された.

Keyword: 発育動態予測モデル, 早期水稲, 温暖化
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.16-17 , 2010

発表番号 [企-2-2]

Effects to water quality in the soil and surroundings using bamboo tip mulching at upland

Marui Atsushi [New Campus Planing Office(Faculty of Agriculture), Kyushu University ]
Makishima Kensei [West Japan Railway Company]

竹破砕物による土壌面被覆が畑地土壌中および周辺の水質に与える影響

○丸居 篤 [九州大学新キャンパス計画推進室(兼任:大学院農学研究院)]
牧嶋 健佐 [西日本旅客鉄道株式会社]

竹破砕物を畑地に土壌面被覆した際に,降雨や灌漑により溶出する成分が土壌中および地下水,表面流出水の水質に与える影響を検討した.表面流出が起こる場合は,流出水のEC,TN,TP,DOCの値は高く,着色もみられた.土壌中では,土壌面から15cmのK+,TN,TP,DOCの濃度が高かった.物質収支の結果から,投入量の半分以上は土中に残留しているものと考えられ,とくにK+に関しては,肥料効果が期待できるほどの値となった.

Keyword: 有機物マルチ, 水質, 竹破砕物
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2010

発表番号 [2-34]

A simple model to evaluate runoff detection function of 'paddy field dam'

Hirotsu Keishi [Graduate School of Agricultual and Life Science, The Univ. of Tokyo]
Shiozawa Sho [Graduate School of Agricultual and Life Science, The Univ. of Tokyo]
Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agricultual and Life Science, The Univ. of Tokyo]
Yoshikawa Natsuki [Research Center for Natural Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]

「田んぼダム」効果予測のための簡易な水田流域流出モデル

○廣津 敬士 [東京大学農学生命科学研究科]
塩沢昌 [東京大学農学生命科学研究科]
西田和弘 [東京大学農学生命科学研究科]
吉川夏樹 [新潟大学災害復興科学センター]

排水路網の詳細な情報なしに,「田んぼダム」の流域流出への効果を予測できる簡易なモデル(水田からの流出のみ物理モデル, 水田以外の部分(排水路網等)をタンクモデルで表現)を提案し,このモデルが「田んぼダム」の導入の有無によらず水田流域からの流出を良く表現することを示した.様々な降雨の下での水田流域からの流出量の実測データがあれば,本モデルを用いることで,「田んぼダム」導入後の流域流出が予測可能になる.

Keyword: 「田んぼダム」, 洪水緩和機能, タンクモデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2010

発表番号 [2-39]

Extraction of Water Environmental Characteristics in a Eutrophic Reservoir by Self-Organizing Maps

Matsumoto Akiko [Japan Irrigation drainage and Rural engineering Consultants]
Hiramatsu Kazuaki [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Atsushi Marui [New Campus Planning Office, Kyushu University]
Harada Masayoshi [Faculty of Agriculture, Kyushu University]

自己組織化マップを用いた富栄養化貯水池の水環境特性の抽出

松本 晶子 [株式会社ジルコ]
平松 和昭 [九州大学大学院農学研究院]
丸居 篤 [九州大学新キャンパス計画推進室]
○原田 昌佳 [九州大学大学院農学研究院]

富栄養化が進む農業用ため池を対象に,3年間の水質・植物プランクトン調査結果を用いて水環境解析を行なった.まず,自己組織化マップによる水質データのクラスタリングを行ない,その特徴を抽出した.その結果,クラスタの経時的推移を通じて水質環境の変動特性の把握が可能となった.また,植物プランクトンの優占綱のデータと2次元マップの重ね合わせにより,水質環境特性と植物プランクトンの出現特性の対応関係を見出せた.

Keyword: 水質, 富栄養化, 閉鎖性水域
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2010

発表番号 [2-44]

Study on Effluent Loads and Water Managiment in Hachirogata Reclaimed Land

KONDOH Tadashi [Faculty of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]
SATOH Sayo [Graduate school of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]
MISAWA Shin-ichi [Dept. of Agriculture, Niigata Univ.]

干拓調整池の水管理が干拓地のN,P,SS負荷収支におよぼす影響

○近藤正 [秋田県立大学生物資源科学部]
佐藤紗代 [秋田県立大学大学院生物資源科学研究科]
三沢眞一 [新潟大学農学部]

 八郎潟干拓地における調整池の水源管理方法が、干拓地のNやP,SSの差引排出負荷量におよぼす影響について検討した。地形、利水条件から、干拓調整池は西部承水路と東部調整池(調整池と東部承水路)との2水面域に区分され、西部掛りの用水不足分を北側と南側から補給する水管理が行われているが、補給割合の変更は循環利水との関係で水質や負荷収支への影響を伴うことが示された。

Keyword: 水質, 差引排出負荷量, 干拓地
GET PDF=10/10002-44.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2010

発表番号 [企-3-2]

hiramatsu kazuaki []

認定基準(2010年度適用版)の改定と認定プログラムの変更通知について

○平松 和昭 [九州大学大学院農学研究院]

JABEEは設立から10年の間、その評価システムにおいて常にPDCAサイクルを機能させ、基準等の見直しを進めてきた。一方、審査を受ける高等教育機関側においても組織改編や合併など、多様な変更が起きていることから、継続して認定審査を行う上で、双方の十分な理解を図ることが必要となってきている。本報告では認定プログラムが継続認定を受けるために取り組んだ事例を通して、「認定基準の改訂」や「認定プログラムの変更通知」への対応、および「エンジニアリングデザイン教育」のとらえ方などについて述べる。

Keyword: , ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2009

発表番号 [1-31]

The innovation on the technology of greenhouse culture in Hokkaido Obihiro Agricultural High School −A great dream for the agriculture in Tokachi district−

Jyunichi TOBITANI [Obihiro Agricultural High School]
Hiroto MANGETSU [Obihiro Agricultural High School]
Yasunari KAWASE [Obihiro Agr. Office, Hokkaido Regional Development Bureau]
Hisashi KITADA [Obihiro Agr. Office, Hokkaido Regional Development Bureau]
Katsuyuki SOMA [Res. Fac. of Agr., Hokkaido Univ]

帯広農業高校からの新しい農業技術の発信 −「夢」ふくらむ十勝農業に挑戦−

○飛谷 淳一 [北海道帯広農業高等学校]
満月 廣人 [北海道帯広農業高等学校]
川瀬 康成 [北海道開発局帯広農業事務所]
北田 久志 [北海道開発局帯広農業事務所]
相馬 尅之 [北海道大学大学院農学研究院]

帯広農業高校では、北海道開発局帯広農業事務所との教育支援パートナーシップ締結を契機に、本校の農業クラブ活動の中に、有材心破を用いた省力的な水管理による施設野菜の栽培実習を導入した。有材心破の施工は多量かん水による省力的な水管理を可能にする一方で、化成肥料の流亡対策として有機肥料の導入を余儀なくさせる。農業クラブの栽培実習では、有機・不耕起栽培に加えて冬期間の無加温栽培にも取り組み、積雪寒冷地での周年栽培の確立を目指している。

Keyword: 教育手法, 農業クラブ, 栽培実習
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2009

発表番号 [1-36]

Influence that pipeline transportation of slurry exerts on management revenue and expenditure etc. of biogas plant

OFUKA Masanori [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
YOKOHAMA Mitsuhiro [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
ITO Shuntarou [Civil Engineering & Planning Co., Ltd.]
TOUZAKI Hideki [Civil Engineering & Planning Co., Ltd.]

スラリーのパイプライン搬送がバイオガスプラントの経営収支等に及ぼす影響

○大深 正 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
横濱 充宏 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
伊藤 俊太郎 [(株)セ・プラン]
東崎 秀樹 [(株)セ・プラン]

バイオガスプラントの主原料である家畜ふん尿を搬送車で運搬するモデルと、水で濃度調整してからパイプライン搬送するモデルのエネルギー収支及び経営収支を比較し、スラリー搬送のパイプライン化が及ぼす影響を分析した。パイプライン化に伴う経営収支は減価償却費や光熱費に寄るところが大きく、これらにかかる費用抑制はパイプライン化モデルの普及上、また、プラント経営上、重要であると考えられる。

Keyword: スラリー, パイプライン, 収支
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2009

発表番号 [2-12]

Estimation of Shallow Groundwater Flow in Alluvial Fan Using Spectral Analysis

Imagawa Chie [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Takeuchi Junichiro [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Kawachi Toshihiko [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]

スペクトル解析を用いた扇状地の浅層地下水流動の推定

○今川 智絵 [京都大学大学院農学研究科]
竹内 潤一郎 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]

観測された地下水位の時系列に対してスペクトル解析等の統計的手法を適用し,滋賀県日置前扇状地における浅層地下水の流動を推定した.その結果,扇状地の浅層地下水は山地からの浸透水を起源としながらも,扇状地面からの降水の浸透によっても水位が変動していることが推定された.また,水田湛水期には,扇央から平地まで,地下水位が高く維持されていることが観測された.

Keyword: 扇状地, 浅層地下水,
GET PDF=09/09002-12.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2009

発表番号 [2-17]

An Evaluation of Snow Storage Depth in Tedori River Basin

Noto Fumikazu [Ishikawa Prefectural University]
MARUYAMA Toshisuke [Ishikawa Prefectural University]
HAYASE Yoshio [Ishikawa Prefectural University]
TAKIMOTO Hiroshi [Ishikawa Prefectural University]

手取川流域における積雪による貯留量評価

○能登 史和 [石川県立大学]
丸山 利輔 [石川県立大学]
早瀬 吉雄 [石川県立大学]
瀧本 裕士 [石川県立大学]

北陸有数の穀倉地帯である手取川扇状地は、白山からの融雪水を春先のかんがい用水として利用しているが、近年、温暖化等の影響に伴い、降雪量が大幅に減少しつつあり、今後、かんがい用水へ影響を及ぼす可能性が指摘されている。よって、今後の水資源計画を策定する上でも重要となるこの積雪による貯留効果を算定し、評価する。

Keyword: 積雪, 貯留, 水収支
GET PDF=09/09002-17.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.258-259 , 2009

発表番号 [2-20]

Drought Prediction in Chao Phraya River Basin, Thailand

HIGUCHI_KATSUHIRO [NTC Consultants Co.,LTD.]
WATANABE_HIROSHI [NTC Consultants Co.,LTD.]
MASUNAGA_YAHIRO [NTC Consultants Co.,LTD.]
MIYAZATO_TETSURO [Japan Institute of Irrigation and Drainage]
OHSHIMA_SOTARO [Japan Institute of Irrigation and Drainage]
KUSUNOKI_SHOJI [Meteorological Research Institute]

タイ国チャオプラヤ川流域の将来の渇水予測

○樋口 克宏 [NTCコンサルタンツ(株)]
渡邊 博 [NTCコンサルタンツ(株)]
益永 八尋 [NTCコンサルタンツ(株)]
宮里 哲郎 [日本水土総合研究所]
大島 創太郎 [日本水土総合研究所]
楠 昌司 [気象研究所]

直近の気象解析データを基に流域の渇水状況を把握するため、タイ国チャオプラヤ川流域を対象として流域全体の渇水予測を行なった。まず、現状と将来の各20年分の年降水量データをもとに渇水量をガンベル法により算出し、現状と将来の渇水状況の比較を、グリッド毎ならびに流域毎に行なった。その結果、上流部の谷地や海岸部で年降水量の減少が見られた。また、流域全体では、ピン川上流域全体は15.3mm/year減少、チャオプラヤ川流域全体は、7.7mm/year増加であった。

Keyword: 地球温暖化, 渇水, タイ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.260-261 , 2009

発表番号 [2-21]

Expansion and Application to a Water-Food Model Based on a Distributed Water Circulation Model

Masumoto Takao [National Institute fopr Rural Engineering]
Horikawa Naoki [National Institute fopr Rural Engineering]
Yoshida Takeo [National Institute fopr Rural Engineering]
Taniguchi Tomuyuki [National Institute fopr Rural Engineering]

分布型水循環モデルを基礎にした水−食料モデルへの展開と応用

○増本 隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
堀川 直紀 [(独)農研機構 農村工学研究所]
吉田 武郎 [(独)農研機構 農村工学研究所]
谷口 智之 [(独)農研機構 農村工学研究所]

これまで,水田主体域を対象に多様な農地水利用を組み込んだ分布型水循環モデルを構築し,農業や地球温暖化等の各種人間活動が流域水循環に与える影響を具体的に評価・予測できることを示してきた。ここでは,開発してきた水循環モデルの構造と特徴を示すとともに,それを基礎とした水−食料モデルへの展開について述べた。さらに,その統合モデルを水循環変動や地球温暖化に伴う食料への影響評価にいかに利活用するかについて紹介した。

Keyword: 水収支・水循環, 分布型水循環モデル, 水-食料
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2009

発表番号 [2-22]

Change of Runoff Characteristics in Small Basins caused by Terrace Paddy Management and its Hydrological Modeling

Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineerign]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineerign]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineerign]

中山間小流域の水田管理による流出特性の変化とそのモデル化

○吉田 武郎 [(独)農研機構農村工学研究所]
増本 隆夫 [(独)農研機構農村工学研究所]
堀川 直紀 [(独)農研機構農村工学研究所]

新潟県東頸城丘陵に土地利用や耕作放棄率が異なる複数の試験観測流域を設置し,河川流出量,降水量の観測を行うとともに,水田管理実態の調査とそれが流出特性に及ぼす影響の評価を試みた。短期流出解析から,耕作水田型流域は森林型流域と同等の流域保留量を有し,非湛水期にはそれが非常に大きくなることが明らかになった。また,耕作放棄の特徴を単純化した分布型流出モデルにより,流出特性の違いのモデル化の方向性を示した。

Keyword: 流出特性, 洪水流出, 水資源開発・管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.264-265 , 2009

発表番号 [2-23(P)]

Jamuna River’s Daily Water Level at Sirajganj in Bagladesh

Akihito Nishio [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Masaaki Kondo [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Takamitsu Kajisa [Graduate School of Bioresources, Mie University]

バングラデシュ国シラジガンジにおけるジャムナ川の日水位変化

○西尾 亮人 [三重大学大学院生物資源学研究科]
近藤 雅秋 [三重大学大学院生物資源学研究科]
加治佐 隆光 [三重大学大学院生物資源学研究科]

ジャムナ川の日水位変化を貯留関数法で推定した。解析上の困難があり広流域に1個のモデルで河川水位を推定したが、その結果を報告する。2007年のシラジガンジでの水位データとダッカ市の降雨データを用いた。遅れ時間をゼロに設定するなど、未知のパラメータ数は可能な限り少なくし3個とした。特殊な条件下での粗暴な解析であったが、その結果に大きな矛盾は見出しがたく、今後の慎重な推敲が重要となった。

Keyword: 流出特性, 河川工学, 地球環境
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.266-267 , 2009

発表番号 [2-24(P)]

Consideration concerning application of ditributed water circulation model to iriigation district in Japan

Taniguchi Tomoyuki [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineering]
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineering]

国内の取水灌漑主体地区への分布型水循環モデルの適用に関する一考察

○谷口 智之 [農研機構 農村工学研究所]
増本 隆夫 [農研機構 農村工学研究所]
堀川 直紀 [農研機構 農村工学研究所]
吉田 武郎 [農研機構 農村工学研究所]

著者らはこれまで多様な土地利用,灌漑形態,灌漑方式を考慮した分布型水循環モデルを開発し,それをメコン河流域に適用してきた.本研究では,上記のモデルを日本国内の取水灌漑を主体とした河川流域(関川流域)に適用した.その結果,河道網と取水施設のズレ,取水施設と受益地の関係づけ,水利権の設定などの点で問題が発生したため,それらの改良について工夫を行った結果を報告した.

Keyword: 水収支・水循環, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.268-269 , 2009

発表番号 [2-25]

Design of Vertically Installed Runoff Control Devices for the Paddy Field Dam practice

Koide Hideyuki [Faculty of Agriculture, Niigata University]
Yoshikawa Natsuki [Research Center for Natural Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]
Misawa Shinichi [Faculty of Agriculture, Niigata University]

田んぼダムにおける垂直設置型調整板の流出孔の設計

○小出 英幸 [新潟大学農学部]
吉川 夏樹 [新潟大学災害復興科学センター]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]

田んぼダムにおける落水量調整板の設置位置は,排水マスの構造によって異なる.低平地帯の水田では,排水路側出口と田面の落差が大きく取れないため,排水マス壁面に排水管が接続されている場合が多く,調整板を排水マス開口部に垂直に設置せざるを得ない.本研究は,このような垂直設置型調整板を対象に,室内実験及びシミュレーションを通じて流出孔面積と孔形状の提案を行うことを目的とする.

Keyword: 田んぼダム, 垂直設置型調整板, 流出孔設計
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.270-271 , 2009

発表番号 [2-26]

Dielectric Approaches of Sediment-surface-level Measurement by TDR

ITO Yuji [Biotron Institute, Kyushu University]
MIYAMOTO Hideki [Faculty of Culture and Education, Saga University]
CHIKUSHI Jiro [Biotron Institute, Kyushu University]

TDRによる水中堆積土砂表面位の評価法

伊藤 祐二 [九州大学生物環境調節センター]
宮本 英揮 [佐賀大学文化教育学部]
○筑紫 二郎 [九州大学生物環境調節センター]

粒径の異なる水中堆積土砂の表面位置をTDRに基づく2つの評価法により計測した.水中に設置したプローブのロッド先端からの土砂表面位hsedは,ステップパルスの水中部のみの伝播時間に基づいて(部分伝播法),高精度で計測できた.一方,水-土砂層の全伝播時間と土砂層の比誘電率εsedに基づく評価法(全伝播法)では,平均粒径が大きい土砂ほど計測精度が低下した.しかし,εsedに粒径に関する補正を加えることで精度は改善された.

Keyword: 時間領域反射法(TDR), 誘電率, 堆積土砂
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2009

発表番号 [2-27]

Coupled Measurement of Sediment-surface-level and Electrical Conductivity in Water by TDR

ITO Yuji [Biotron Institute, Kyushu University]
MIYAMOTO Hideki [Faculty of Culture and Education, Saga University]
CHIKUSHI Jiro [Biotron Institute, Kyushu University]

TDRによる水中の堆積土砂表面位および電気伝導度の同時計測

○伊藤 祐二 [九州大学生物環境調節センター]
宮本 英揮 [佐賀大学文化教育学部]
筑紫 二郎 [九州大学生物環境調節センター]

水中堆積土砂の表面位hsedと水の電気伝導度σwのTDRに基づく同時計測法を確立するために,σw= 0.005〜0.103 S m?1の間の4条件で各々の測定精度を調べた.パルスの水-土砂層の伝播時間に基づく全伝播法では,プローブ周囲へのパルスのエネルギー損失や伝播時間のhsedに対する感度が低かったため,hsedとσwの計測精度は低かった.一方,パルスの水中部のみの伝播時間に基づく部分伝播法では,両者を高精度で計測できることを明らかにした.

Keyword: 時間領域反射法(TDR), 堆積土砂, 電気伝導度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.274-275 , 2009

発表番号 [2-28]

Relationship between nitrogen isotope ratios of nitrate and its origins in groundwater in the Southern Part of Okinawa Island, Japan

Yoshimoto_Shuhei [National Institute for Rural Engineering]
Tsuchihara_Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Ishida_Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi_Masayuki [National Institute for Rural Engineering]

沖縄本島南部地区における地下水硝酸性窒素の窒素同位体比と負荷源の関係

○吉本 周平 [農村工学研究所]
土原 健雄 [農村工学研究所]
石田 聡 [農村工学研究所]
今泉 眞之 [農村工学研究所]

近郊農業地域の琉球石灰岩帯水層の地下水硝酸性窒素の負荷源について窒素同位体比と土地利用から考察した.集落付近のδ15N値は比較的高く,集落内で発生した家畜排泄物や生活排水の影響を反映している.畑地付近のδ15N値は集落付近より低いが,化学肥料のみ由来よりもかなり高く,堆肥の混合が示唆される.洞窟近傍では,洞窟内の卓越した地下水流動によって直近の土地利用が反映されないため,δ15N値が分散している.

Keyword: 硝酸性窒素, 安定同位体, 土地利用
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.276-277 , 2009

発表番号 [2-29]

The Dynamic Alteration of Nitrogen and Water Environment in the Sho River Basin

hayase yoshio [Ishikawa prefectual university]

庄川流域における窒素動態と水環境の解明

○早瀬 吉雄 [石川県立大学]

白山山地の東側水系である庄川流域を対象に,上流域から扇状地の扇端まで,河川・用水,扇状地の地下水を平水時・定期的に一斉採水し,分析考察した。 上中流域の河川水及び扇状地の扇頂,扇央の用水河川水のT-N濃度は0.3mg/L以下と低く,清浄であるが,扇端部では下流ほど高くなる。扇端部の河川では,非潅漑期の流観と水質分析から流量と硝酸態窒素濃度の急増が見られ,濃度の高い地下水の湧出地帯であることが実証できた。

Keyword: 庄川, 扇状地, 硝酸態窒素濃度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2009

発表番号 [2-2]

Effect Evaluation of the Rooftop Gardening Plots on Thermal Conditions in The Surroundings

HORINO Haruhiko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
NAGAISHI Aiko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
NAKAGIRI Takao [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]

屋上緑化施設が周囲の熱環境に及ぼす影響評価

○堀野 治彦 [大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科]
永石 藍子 [大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科]
中桐 貴生 [大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科]

都市域における屋上緑化の効果の1つとして熱環境保全が期待されている.そこで,温度観測や熱移動シミュレーションをもとに,屋上緑化施設が屋内外の温度(気温・室温)保全に及ぼす効果について夏季及び冬季を中心に検討した.その結果,夏季には屋内外で,冬季には屋内での顕著な効果が認められた.これらは,緑化施設土壌内の水分の存在による熱収支の変化や土層厚に左右される熱移動特性に起因すると考えられた.

Keyword: 屋上緑化, 潜熱, 熱収支
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2009

発表番号 [2-32]

Impacts of acid rain on springwater in Syounai Region, Yamagata

YOKOSAWA Satoshi [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
KAJIHARA Akihiko [Faculty of Agriculture, Yamagata University]

山形県庄内地方における酸性雨が湧水に与える影響について

○横澤 怜史 [山形大学農学部]
梶原 晶彦 [山形大学農学部]

酸性雨は世界規模の環境問題の一つであり、特にpHの低い酸性雨が降下する地域では土壌肥沃度の減少などの土壌への影響が見られている。山形県庄内地方でもpH4前半の酸性雨が観測され、土壌中で交換性塩基の溶脱が起こる可能性が考えられる。本研究では山形県庄内地域の土壌中の交換性塩基溶脱の可能性を検討・考察することを目的として、酸性雨傾向を小集水域ごとに把握し、その集水域からの湧水水質を調査・分析することとした。

Keyword: 地下水, 水質,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2009

発表番号 [2-37]

Development of a GIS-based Distributed Runoff Model for Chikugo River Basin

Iseri Haruka [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Hiramatsu Kazuaki [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Harada Masayoshi [Faculty of Agriculture, Kyushu University]

筑後川流域を対象としたGISベース分布型流出モデルの構築

○井芹 晴香 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
平松 和昭 [九州大学大学院農学研究院]
原田 昌佳 [九州大学大学院農学研究院]

本研究では,筑後川流域の水循環・物質循環過程を明らかにするために,分布型流出モデルによる流出解析を行った.まず,計算に必要となる詳細な地理情報を得るため,国土数値情報を基に,GISを使って対象流域の流域圏データベースを作成した.そして,それを入力データとしてメッシュ型多層流出モデルを構築し,長期間の降雨-流出計算を行った結果,非常に高い再現性が得られた.

Keyword: 水収支・水循環, 長期流出, 物質循環
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2009

発表番号 [2-7(P)]

Study on Climate-moderating Function of Paddy Field in Miyazaki City Suburbs

Mori Wataru [Faculty of Agriculture,University of Miyazaki]
Takaki Midori [Faculty of Education and Culture,University of Miyazaki]
Takeshita Shinichi [Faculty of Agriculture,University of Miyazaki]

宮崎市郊外における水田の気候緩和機能に関する研究

○森 渉 [宮崎大学農学部]
高木 美彩 [宮崎大学教育文化学部]
竹下 伸一 [宮崎大学農学部]

本研究では,宮崎市郊外における水田と宅地の境界域を対象に観測を実施し,気温分布の把握を試みた.また,数値モデルを用いてシミュレーションを行い,土地被覆の差異が気温与える影響を検討した.その結果,気温分布図より1日を通して農地と宅地に気温差が現れることが確認された.また,シミュレーションより水田を畑地に変更することで,水田は畑地より強い気候緩和効果を有することが明らかになった.

Keyword: 気候緩和機能, 水田, GIS
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.100-101 , 2009

発表番号 [企-12-2]

Divice of Canal Woks maitenance on Tujyunyousui and Tujyunktyou

SHIMA Takeo [National Institute for Rural Engineering]
OGAWA Shigeo [National Institute for Rural Engineering]
YOSHISAKO Hiroshi [National Institute for Rural Engineering]
HIROSE Yuuichi [National Institute for Rural Engineering]

通潤用水および通潤橋における施設管理の工夫

○島 武男 [農村工学研究所]
小川 茂男 [農村工学研究所]
吉迫 宏 [農村工学研究所]
廣瀬 裕一 [農村工学研究所]

歴史的水路システムである熊本県山都町通潤用水を事例として、現在の水路システムにも活用できる工夫を考察した。通潤用水の用水路区間では,「泥ぜん抜き」と呼ばれる沈砂池が複数箇所に設置されており,管理者は選択的にこの区間を清掃すればよい。また,通潤橋では石管の接着に漆喰が用いられており,漏水した場合は,漆喰のみを交換すればよい。これらの工夫,技術を,現在の土木技術に取り入れるという視点も今後重要である。

Keyword: 歴史的水利施設, 水路システム, 施設管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.12-13 , 2009

発表番号 [企-2-2]

About a role of the univerity in promotion for a five year technical development year plan

tanaka tadstugu [Graduate school, University of Tokyo]

大学からみた「技術開発五ヵ年計画」

○田中 忠次 [東京大学農学生命科学研究科]

「技術開発5ヵ年計画」では、大学も担い手として位置づけられている。得意とする研究・開発の分野・内容を生かし、「計画」に参画していくことが、大学の有する研究力の事業実施の現場への活用にも繋がる。国立大学の法人化により、効率化係数が導入されて運営交付金は削減され、4年を経て国立大学の基礎的研究・教育に支障を来たしている。官民連携新技術研究開発事業の活用が大学にとっても重要になっている。

Keyword: 技術開発五ヵ年計画, 官民連携新技術研究開発事業, 土地改良長期計画
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2009

発表番号 [企-3-3]

Contemporary Irrigation-system inherited by Mura-Meisaicyou

Masahiro GOTOU [National Institute for Rural Engineering]
Seiichi MATSUMOTO [Construction Research Institute]

村明細帳が伝える現代の農業水利

○後藤 眞宏 [(独)農研機構 農村工学研究所]
松本 精一 [建設物価調査会]

村明細帳には江戸時代における八ヶ岳南麓台地に村々の農業水利の状況が記されている。これら農業水利の実態は、現在における農業水利の基幹になるものであると考えられる。村明細帳を根幹として、その後における農業水利のハード・ソフト対応策を考慮しながら、現在の村々がもつ農業水利の実態に繋がる基本的なハード・ソフトの精神を述べる。

Keyword: 灌漑施設, 農業水利, 村明細帳
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2008

発表番号 [2-30]

Comparison of Productivity Characteristics in Cultivation of Energy Crops

SHIMIZU Natsuki [National Institute for Rural Engineering]
YUYAMA Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
YAMAOKA Masaru [National Institute for Rural Engineering]
NAKAMURA Masato [National Institute for Rural Engineering]

資源作物の生産特性の比較

○清水 夏樹 [農村工学研究所]
柚山 義人 [農村工学研究所]
山岡 賢 [農村工学研究所]
中村 真人 [農村工学研究所]

バイオエタノール原料として期待されるソルガム及び多収量米の栽培事例において,収量,収穫物成分,栽培に係る燃料消費量,投入資材量・価格,労働時間等を調査し,生産特性を把握した。また,国内で栽培可能な資源作物について同様のデータを収集整理し,生産性,エネルギー消費,経済性,労働生産性の観点から生産特性の比較を行った。以上から,各資源作物の栽培技術体系の確立にあたって考慮すべき点が明らかとなった。

Keyword: 資源作物, エネルギー消費, 経済性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2008

発表番号 [2-10]

A study on phased promotion factor of irrigation management by the residents participation

miyata ryo [Mito Agricultural Cooperative]
hattori toshihiro [Kitasato University,School of Veterinary Medicine]
takahashi hiroshi [Kitasato University,School of Veterinary Medicine]

住民参加による地域用水機能管理の段階的促進要因に関する研究

○宮田 亮 [JA水戸]
服部 俊宏 [北里大学獣医学部]
高橋 弘 [北里大学獣医学部]

農業用水路の維持管理は農家で構成される土地改良区が行う。しかし混住化・高齢化におり農家は弱体化し維持管理に困難が生じている為、今後は非農家が参加し、地域住民が一体となる管理形態を構築する必要がある。そこで本研究では実際に住民参加により地域用水機能の維持管理を行う青森県十和田市における事例と、5つの先進事例を調査対象地とし段階的に維持管理を促進させる要因を明確にした。

Keyword: 地域用水, 住民参加, 維持管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.276-277 , 2008

発表番号 [2-22]

Transition on Geographical Distribution of Ponds Breeding Fancy Carp under Competitive Relationship with Paddy Field Use in Niigata Chuetsu

SAKATA Yasuyo [Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Pref. Univ.]
ARITA Hiroyuki [Faculty of Agriculture, Niigata University]
MORISHITA Kazuo [Faculty of Engineering, Kagawa University]

中越地域における水田利用との競合関係の下での養鯉池の地理的分布の変遷

○坂田 寧代 [石川県立大学生物資源環境学部]
有田 博之 [新潟大学農学部]
森下 一男 [香川大学工学部]

小千谷市A集落を対象に、70〜90年代の空中写真を基に水田と養鯉池の推移を分析した結果、養鯉池の立地は、水田の転換、山頂部の開発、一区画の拡大により拡がってきたことが明らかになった。水田の転換によって養鯉池の拡大が進む余地は大きくなく、残された造成可能地は急傾斜地と山頂部である。今後養鯉池の立地がそこに向かうかは経営戦略次第だが、中越地震での養鯉池の決壊を鑑みれば、防災型土地利用計画が必要である。

Keyword: 中越地震, 中山間地域, GIS
GET PDF=08/08002-22.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2008

発表番号 [2-20]

Activation of Depopurated Rural Area after Earthquake Disaster

Takahashi_Tsuyoshi [Ishikawa Prefectural University]
Aoyama_Shigeyasu [Ishikawa Prefectural University]
Murashina_Kazuo [Ishikawa Prefectural University]
Sakata_Yasuyo [Ishikawa Prefectural University]

能登半島地震後の過疎・高齢化社会における安全・安心な地域づくりの課題

○高橋 強 [石川県立大学]
青山 咸康 [石川県立大学]
村島 和男 [石川県立大学]
坂田 寧代 [石川県立大学]

能登半島地域では過疎化の進行が顕著である上に、平成19年3月にはマグニチュード6.9の大地震が発生し、多大な被害を受けた。過疎地域のこのような災害は、住民に転出の契機を与え、その結果、過疎化が一段と促進されることが危惧される。そこで、震災復旧後の安全・安心な地域づくりについて検討した結果、甚大な震災被害にもかかわらず、定住意向、農業継続意向が強いが、若年層の転出のため、将来への展望が開けないでいるのが実情であり、過疎化の進行は震災被害と同程度以上に地域資源やコミュニティの維持に影響を及ぼしていることを示した。

Keyword: 過疎化, 高齢化, 能登半島地震
GET PDF=08/08002-20.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2008

発表番号 [1-39]

The effect of no-till direct seeding puddled in winter seasonfor paddy water requirement

WATABE Tsutomu [Aichi-ken Agricultural Research Center]
SUZUKI Hiroyuki [Aichi-ken Owari Agriculture, Forestry, and Fisheries Office]
MIYAMOTO Akira [Aichi-ken Agricultural Research Center]

冬季代かきを導入した不耕起V溝直播栽培の使用水量

○渡部 勉 [愛知県農業総合試験場]
鈴木 博之 [愛知県農業総合試験場]
宮本 晃 [愛知県農業総合試験場]

代かきを行わない不耕起乾田直播栽培水田は亀裂などにより耕盤層が弱まり、慣行移植栽培に比べ日減水深が約2倍に増加すると報告されている(岐阜県瑞穂市巣南地区)。一方、愛知県農業総合試験場が開発した不耕起V溝直播栽培は、冬季利水が可能な地域においては冬季代かきを推奨している。しかし、冬季代かきによるV直水田の水需要量は未解明なため、調査研究(平成16〜19年までの4年間)により明らかにした。

Keyword: 水田, 冬季代かき, 不耕起
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2008

発表番号 [2-25]

Proposition of the program to improve the method of decreasing agricultural damage by wildlife considering future land use

Yasuaki_Kuki [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Emi_Takeyama [Faculty of Agriculture, Ehime University]
Yoko_Ueyama [Faculty of Agriculture, Kyoto University]

将来の土地利用を踏まえた獣害対策改善プログラムの提案

○九鬼 康彰 [京都大学大学院農学研究科]
武山 絵美 [愛媛大学農学部]
上山 葉子 [京都大学農学部]

筆者らは,獣害対策を効果的かつ継続的に行えるように改善するための調査及び合意形成プログラムの確立をめざしている.本稿では高齢化の進んだ水田集落を対象に,獣害対策の改善に必要な種々の調査を行い,住民への結果説明会の実施を通して調査の有効性について検討した.その結果,10年後の土地利用予測を提示することや,集落に現れる加害動物を写真で確認することなどが住民の意識づくりに役立っていることが分かった.

Keyword: 獣害, 土地利用, 水田集落
GET PDF=08/08002-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2008

発表番号 [1-34]

Evaluation Method for Wear of Reinforced Irrigation Canals

Honma_Shinya [National Institute for Rural Engineering]
Kitamura_Koji [National Institute for Rural Engineering]
Kato_Takashi [National Institute for Rural Engineering]

農業用鉄筋コンクリート製開水路壁面の凹凸評価手法

○本間 新哉 [農村工学研究所]
北村 浩二 [農村工学研究所]
加藤 敬 [農村工学研究所]

農業用開水路は、その施設状態が目視でき,長大な延長を有するという特徴を有することから,維持管理においては,目視もしくは簡易な器具を用いた点検が主と考えられる。本研究では、農業用鉄筋コンクリート製開水路を対象とし、健全度評価基準設定に資する簡易な調査手法の開発を目的として、型取りゲージを用いて水路壁面の凹凸を測定するとともに、その数値化を行い、その評価指標としての適用性を検討した。

Keyword: 農業用水路, 型取りゲージ, 算術平均粗さRa
GET PDF=08/08001-34.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.286-287 , 2008

発表番号 [2-27]

Evaluation of multifunctionality of winter flooded farming system in rice fields (1)A case of summer weed emergence

MINETA Takuya [Natural Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [Natural Institute for Rural Engineering]

冬期湛水田に期待される多面的機能の評価 (1)宮城県田尻地区における夏雑草の発生状況

○嶺田 拓也 [農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所]
石田 憲治 [農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所]

宮城県田尻地区の冬期湛水田8筆において夏雑草の発生状況を調査し,冬期湛水田の多面的機能のひとつである雑草抑制効果について評価した。夏雑草の発生は,0.4〜360g /屬板敢鎖綸調屬蚤腓くばらつき,冬期湛水の導入による普遍的な夏雑草の抑制効果は認められなかった。また,水稲移植後の間もない時期に多数の雑草発生が認められた水田も多く,期待されるイトミミズや深水の効果も充分に機能していなかった。

Keyword: 冬期湛水田, 多面的機能, 夏雑草
GET PDF=08/08002-27.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.284-285 , 2008

発表番号 [2-26]

Is a Depopulated Area Activated by Migration in Vacant Houses?

MAKIYAMA Masao [College of Agriculture, Ibaraki University]
SUNADA Kazunori [College of Agriculture, Ibaraki University]

空き家利用の農村移住は過疎地活性化策になりえるか?

○牧山 正男 [茨城大学農学部]
砂田 一慶 [茨城大学農学部]

空き家移住の過疎地活性化効果について事例を挙げながら考察し,現状では効果にあまり期待できないと結論づけた.まず人口減に見合うだけの定住者を得るのは難しく,経済力低下の速度を緩和する程度しか望めない.一方,地域活動の維持には移住者・地元住民双方の排他性の払拭が前提である.さらに産業や医療等に乏しい過疎地に現実的に移住可能なのは前期高齢者に限られるため,彼らの期待できる作業は質・量ともに限定される.

Keyword: 農村移住, 空き家利用, 過疎地活性化策
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2008

発表番号 [1-44]

Changes on Soil Texture in Different Water Irrigation Systems in Green House

KANEKO Aya [Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]
NAKAMURA Takahiko [Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]
KOMAMURA Masaharu [Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]

施設栽培下における灌水管理条件の違いによる土壌構造の変化

○金子 綾 [東京農業大学地域環境科学部]
中村 貴彦 [東京農業大学地域環境科学部]
駒村 正治 [東京農業大学地域環境科学部]

2005年から3年間異なる栽培管理が行われた同一ハウス内の2系統の灌漑圃場において土壌物理性の調査を行った。その結果、pF水分曲線に違いがみられ、乾湿の大きな点滴灌漑では空気間隙が深さ方向に増大し、夏期(灌漑期)湿潤・冬季乾燥条件であった地中多孔菅灌漑では表層で乾燥密度が増加し固相率が増加した。成長有効水分量はともに2005年よりも増加したが、全層で点滴区よりも地中多孔菅灌漑区が多い結果となった。

Keyword: 畑地灌漑, 土壌物理性, 点滴灌漑
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2008

発表番号 [2-15]

Effects of human relations between construction industry and attribution of directors and workers

Hattori Toshihiro [Kitasato University School of Vet. Medicine]
Matsumoto Satoshi [NATORI CO., LTD]

建設会社の農業参入に及ぼす農業との人的つながりの影響

○服部 俊宏 [北里大学獣医学部]
松本 聡 [株式会社なとり]

農業に参入した建設会社が農業とどのような人的つながりを有しているかを明らかにするために、青森県でアンケート調査を実施した。参入企業の経営者は農家出身者が中心であり、耕作している農地も経営者の所有地であるか企業の遊休地が大半である。農業部門従事者も既雇用の農家出身者が中心である。このように、参入企業は経営者・労働者双方で農業とのつながりを有しており、非参入企業にはない特徴となっている。

Keyword: 農業参入, 建設業, 人的関係
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.274-275 , 2008

発表番号 [2-21]

Restoration on terraced Paddy Fields and Ponds after the Chuetu Great Earthquake Disaster in Aikawa area,Kawaguchi town(2)

IKARASHI Keisuke [Grad. Scool of agr, Shinshu Univ. ]
KIMURA Kazuhiro [Fac. of agr, Shinshu Univ. ]
UCHIKAWA Yoshiyuki  [Fac. of agr, Shinshu Univ. ]
MURAKAMI Kei [Grad. Scool of agr, Shinshu Univ. ]
MORISHITA Kazuo [Fac. of eng, Kagawa Univ.]

中越大震災後における棚田・ため池の復旧とその後の状況―川口町相川地区の事例(2)―

○五十嵐 啓介 [信州大学大学院農学研究科]
木村 和弘 [信州大学農学部]
内川 義行 [信州大学農学部]
村上 啓 [信州大学大学院農学研究科]
森下 一男 [香川大学工学部]

中山間地域に甚大な被害を与えた中越大震災から3年半が経過した。復旧区画では作付けや養鯉が再開されている。川口町相川地区を対象に、棚田・ため池の復旧とその後の状況を検討した。これらの区画は災害復旧事業や手づくり田直し等支援、自力により復旧された。復旧区画の中には未だに手直しを要する区画が存在する。地震被害への対応は復旧事業等だけでは不十分な場合が多く、これらは今後の土地利用にも影響を与えるだろう。

Keyword: 中越大震災, 棚田・ため池, 災害復旧事業
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.278-279 , 2008

発表番号 [2-23]

Relationship between depopulation/aging and socioeconomic activities in rural communities in the Tohoku region

takahashi junji [National Institute for Rural Engineering]
saito shinya [SHOGIN FUTURE-SIGHT INSTITUTE]
ishikawa keigi [SHOGIN FUTURE-SIGHT INSTITUTE]

東北農山村における過疎化・高齢化と社会経済活動の関係

○高橋 順二 [(独)農研機構農村工学研究所]
斉藤 信也 [荘銀総合研究所]
石川 敬義 [荘銀総合研究所]

限界集落化を抑制し集落再生を図るためには、地域経済、過疎化・高齢化、地方財政、公共サービスなど、相互に関係する事象を一体的に扱い、活力低下の構造を把握して対策を講じていく必要がある。ここでは、山形県の農山村を対象として、地域の社会経済的な変化が活力低下・過疎化に及ぼす影響要因にかかる統計手法による分析結果及び人口減少に比例して減少できない公共サービスのコスト分析結果を報告する。

Keyword: 限界集落, 地域経済, 公共サービス
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.236-237 , 2008

発表番号 [2-2]

Psychological processes of residents for preservation of water-wheels in Kurashiki

HIROSE Yuichi [National Institute for Rural Engineering]
MATSUMORI Kenji [National Institute for Rural Engineering]
MINETA Takuya [National Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [National Institute for Rural Engineering]

倉敷市祐安地区における揚水水車保存に対する地域住民の心理プロセス

○廣瀬 裕一 [農村工学研究所]
松森 堅治 [農村工学研究所]
嶺田 拓也 [農村工学研究所]
石田 憲治 [農村工学研究所]

本研究は揚水水車をランドマークとして捉え、揚水水車の保存活動への住民参加動機に影響を及ぼす要因を意思決定の心理プロセスの構築を通して解明した。具体的には、揚水水車の保存活動参加意欲(動機)の有無に特に影響を与える項目として、揚水水車の歴史や利用実態といった情報に関わる知識と、活動実施に対する有効感の有無であることが明らかになった。また地域に長く住む住民ほど、保存活動への参加に肯定的であった。

Keyword: 揚水水車, 農村計画, 心理プロセス
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.290-291 , 2008

発表番号 [2-29]

Study of biomass use in Thailand (Present situation)

Yoshifumi_Nakamura [Japanese Institute for Irrigation and Drainage]
Shinogi_Yoshiyuki [National Institiute for Rural Engineering, Japan]
Nantawan Sarobol [Field Crop Reserch Institute,Thailand]

タイのバイオマス利用実態解明

○中村 義文 [日本水土総合研究所]
凌 祥之 [農村工学研究所]
Nantawan Sarobol [タイ国作物研究所]

タイ中央部を対象に,村落,農家レベルでのバイオマスの利用状況を調査した.その結果,以下のことが解明された.Suphan Buriでは,約3万lのバイオエタノール生産が可能であり,トウモロコシ飼料は十分自給でき,圏外にも搬出できる.また,Rachaburiバイオガス施設は数年で減価償却が可能なモデルが描ける.

Keyword: バイオマス, 東南アジア,  
GET PDF=08/08002-29.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.288-289 , 2008

発表番号 [2-28]

Efficiency for Weeding Work of Levee Slope by Goats

Kimura Kazuhiro [Shinshu University]
Nakajima Sora [Nagano travel Co. Ltd.]
Uchikawa Yosiyuki [Shinshu University]
Fujisao Machiko [Shinshu University]

山羊による傾斜地水田の畦畔除草の軽減化

○木村 和弘 [信州大学農学部]
中島 空 [(株)長野トラベル]
内川 義行 [信州大学農学部]
藤竿 真知子 [信州大学農学部]

畦畔法面の除草作業は、農家に最も嫌われる作業である。農家が行っている除草作業を動物に置き換えることで除草作業の軽減化を検討してきた。傾斜地に適合する「山羊」に注目し、様々な形状の畦畔法面で山羊の繋牧実験を行ってきた。本報告では、)〔未侶梗弌Ψ曽が山羊の行動に与える影響、畦畔植生と山羊の行動との関係の検討を行い、山羊の導入に適した畦畔法面形状を示す。

Keyword: 畦畔除草, 山羊による除草, 畦畔法面形状
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2008

発表番号 [2-5]

Preservation form Classification of Cultural Landscape in Rural Environment Improvement

Shigeoka Tetsushi [National Institute of Agricultural Engineering]
Yamamoto Tokuji [National Institute of Agricultural Engineering]
Kurita Hideharu [National Institute of Agricultural Engineering]
Kinoshita Takahiro [Advice Center for Rural Environment Support]

農業農村整備における文化的景観の保全方針の諸形態

○重岡 徹 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所 農村環境部 景域整備研究室]
山本 徳司 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所 農村環境部 景域整備研究室]
栗田 英治 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所 農村環境部 景域整備研究室]
木下 貴裕 [(社)農村環境整備センター]

近年文化的景観の観点から農村環境を再評価する気運が高まる中で、農業農村整備の文化的景観の保全への貢献のあり方が問われている。本報告では文化的景観の保全に配慮した農業農村整備を実施している地区を事例として、農村地域における文化的景観資源の保全管理への農業農村整備の貢献のあり方について、現状を変更しない「凍結保全型」、ある程度の変容を許容する「動態保全型」、変更を代償する「意味保全型」の3形態への分類を試みる。

Keyword: 文化的景観, 保全管理, 地域振興
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.280-281 , 2008

発表番号 [2-24]

A Study on community’s income structure and main factors for settlement marginalization in hilly and mountain agricultural areas

saito shinya [SHOGIN FUTURE-SIGHT INSTITUTE]
ishikawa keigi [SHOGIN FUTURE-SIGHT INSTITUTE]
takahshi jyunji [National Institute for Rural Engineering]

中山間農業地域における集落の所得構造と限界集落化の要因に関する一考察

○齋藤 信也 [(株)荘銀総合研究所]
石川 敬義 [(株)荘銀総合研究所]
高橋 順二 [(独)農研機構農村工学研究所]

山形県西川町の課税対象所得額のデータを用いて農村集落における集落ごとの過疎化・高齢化の態様を調べると、必ずしも一律に過疎化・高齢化が進展しているわけではなく、その態様は集落によって大きく異なっている。集落の世帯所得の観点から考察すると、集落にとどまることによって失う経済的損失が大きい集落ほど過疎化・高齢化が進んでおり、そうでない集落との間で過疎化・高齢化の進捗状況に格差が生じている。

Keyword: 中山間地域, 農村振興, 産業経済計画
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2008

発表番号 [企-03-01]

Accurate measurement of geospatial information of agricultural structures using 3-D lidar imaging

Hosoi Fumiki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Omasa Kenji [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

3Dライダー計測による農業施設の高精度空間情報化について

○細井 文樹 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
大政 謙次 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

構造物の3次元形状計測が可能な可搬型スキャニングライダーにより水門や水路などの農業施設の3次元形状データを取得し、これにGPSデータやデジタルカラーデータを加えて3次元精密現況図を作成する方法や、水路の3次元形状計測データから断面形状や水位の算出を行う方法について解説する。

Keyword: 地理情報システム, 3次元計測, 3Dライダー
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.78-79 , 2008

発表番号 [企-11-01]

SUIDO Culture studies(Culture of Land and Water),2002-2007

Yamashita Yusaku [National Institute for Rural Engineering]

水土文化部会、その五年間の軌跡と内省

○山下 裕作 [(独)農研機構 農村工学研究所]

水土文化研究部会の五年間の活動を整理し、今後への展望を行う。これまで本部会では、研究会と企画セッションを実施し、学会誌に講座を連載した。それによって農業農村工学、民俗学、歴史学、歴史地理学、農村社会学等々、多様な領域の研究者により、水土文化研究の多様な可能性を提示いただいてきた。これよりは、提示された可能性を承け、農業農村工学者自身の歴史観を構築するため、当事者としての歴史を紡ぐことが必要となる。

Keyword: 水土文化研究, 歴史, アイデンティティー
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2007

発表番号 (1-27)

Development of I-O interface for the simulation of mass transport in soil

Kikuchi_Takashi [Graduate school of software and information science, Iwate Prefectural University]
Matsuo_Naoki [Faculty of software and information science, Iwate Prefectural University]
Noborio_Kosuke [School of Agriculture, Meiji University]
Katamachi_Kentaro [Faculty of software and information science, Iwate Prefectural University]
Abe_Yoshihiko [Faculty of software and information science, Iwate Prefectural University]

土中の物質移動シミュレーションのための入出力インタフェースの開発

○菊池 貴 [岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科]
松尾 直紀 [岩手県立大学ソフトウェア情報学部]
登尾 浩助 [明治大学農学部]
片町 健太郎 [岩手県立大学ソフトウェア情報学部]
阿部 芳彦 [岩手県立大学ソフトウェア情報学部]

シミュレーションによる土中の物質移動解析が行われている。しかし、シミュレーションコードの利用を考えたときに、操作を容易にし、計算結果を分かり易くするためのインタフェースも同時に必要である。そこで、本研究では入出力インタフェースを開発し、既に開発してあるシミュレーションコードと結合させることで、使いやすいシミュレーションコードの開発を行った。

Keyword: 水分移動, シミュレーションコード,
GET PDF=07/07001-27.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2007

発表番号 (1-32)

Effect of Carbon Chain on Anionic Surfactant Movement in Surface Volcanic Ash Soil

Munehide Ishiguro [Okayama University]
Shinya Sugiyama [Kagoshima Prefecture Office]
Takahiro Torigoe [Torigoe Farm]

炭素鎖の形状が黒ぼく土中のアニオン界面活性剤移動に及ぼす影響

○石黒 宗秀 [岡山大学大学院環境学研究科]
杉山 真也 [鹿児島県庁]
鳥越 崇宏 [鳥越農場]

炭素鎖の形状が,アニオン界面活性剤の黒ぼく土中における溶質移動に及ぼす影響を明らかにするために,界面活性剤溶液浸透実験を行った.炭素鎖が分枝状のドデシルベンゼンスルフォン酸の流出濃度曲線は,シグモイド型の一般的な曲線を示したが,炭素鎖が直鎖状のドデシル硫酸の流出濃度曲線は,初期のピークの後濃度が減少し,流出しなくなった.これは直鎖状では強い協同吸着現象が起こったためと考えられる.

Keyword: 溶質移動, 黒ぼく土, 界面活性剤
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2007

発表番号 (1-37)

Water flow and hydraulic conductivity in frozen unsaturated sand

Wake Tomomi [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Watanabe Kunio [Graduate School of Bioresources, Mie University]

凍結にともなう不飽和砂中の水分移動と透水係数の変化

○和気 朋己 [三重大学大学院生物資源学研究科]
渡辺 晋生 [三重大学大学院生物資源学研究科]

寒冷地の土壌の水分分布を考える際、あるいは土壌改良や汚染物質の漏洩防止などに土の凍結を利用する際、凍結に伴う土中の物質移動や土の性質の変化を理解することが重要である。そこで本研究では、不飽和砂を一方向から凍結し、土中の水分分布と地温分布を調べた。その結果、凍結面近傍の水分挙動が明らかになった。また、未凍土の透水係数から単純に推定した値より凍土の不飽和透水係数がかなり大きくなる事が示唆された。

Keyword: 凍土, 水分移動, 透水係数
GET PDF=07/07001-37.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2007

発表番号 (1-42)

Soil property in tropical forest soil after forest fire in Indonesia

Suzuki Kaori [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Seki Katsutoshi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Miziguchi Masaru [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Nishimura Taku [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Miyazaki Tsuyoshi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]

火災を受けたインドネシア熱帯森林における土壌特性に関する研究

○鈴木 香織 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
関 勝寿 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
西村 拓 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
宮崎 毅 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]

本研究はインドネシア・カリマンタン島で、1998年に大規模な森林火災を受けた場所で行った。本研究では森林火災が生じたことによる土壌特性の変化を明らかにすることを目的として現地調査および室内実験を行った。火災の被害を受けた地点では受けなかった地点よりも有機物含量が減少していた。また、撥水性は火災被害地、無被害地の両地点で確認された。保水性、透水性に関しては土性による影響を強く受けていたと考えられる。

Keyword: 森林火災, 熱帯林, 土壌水分量
GET PDF=07/07001-42.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2007

発表番号 (1-47)

Comparison of Surface Temperature and Evaporation Rate between Wet and Dry Paddy Field

Ardiansyah [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Shiozawa Sho [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Yoshida Koshi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

湿潤水田と乾燥水田における表面温度と蒸発速度の比較

○Ardiansyah [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
西田 和弘 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
吉田 貢士 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]

圃場において,土壌表面温度とマイクロライシメーターを用いた実蒸発量の測定を行い,乾燥土と湿潤土とで土壌表面温度が蒸発に与える影響を比較した.また,実測した土壌には,熱特性を決める膨潤性を持つことがわかった.この結果,熱伝導率は含水量だけでなく乾燥密度にも依存して変化することを示した.この熱伝導率を用いて,土壌表面での熱収支を計算した.

Keyword: Watershed, surface temperature, actual evaporation
GET PDF=07/07001-47.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2007

発表番号 (1-52)

Factor affecting soil CO2 gas distribution in grassland and dent corn field

UCHIDA Kumiko [Gratuate school of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]
TAKAMATSU Rieko [School of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]
FUJIKAWA Tomonori [National Institute for Rural Engineering]
TANAKA Katsuyuki [School of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]
SATO Kouichi [School of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]

牧草地・デントコーン畑における土壌CO2ガス濃度分布を形成する要因

○内田 空美子 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]
高松 利恵子 [北里大学獣医畜産学部]
藤川 智紀 [農村工学研究所]
田中 勝千 [北里大学獣医畜産学部]
佐藤 幸一 [北里大学獣医畜産学部]

青森県十和田市の牧草地とデントコーン畑における土壌CO2ガス濃度分布の形成要因を検討した.土地利用により土壌硬度やガス拡散係数など土壌の物理性に違いが見られ,それらがCO2ガス濃度分布に影響を与えた.しかし,土壌の物理性だけでは説明しきれず,土壌微生物や植物根による呼吸がCO2ガス濃度分布の形成要因として重要であることがわかった.今後,それらを定量的に把握し,検討することが必要である.

Keyword: 土壌のCO2ガス濃度分布, 土壌の物理性, 土地利用形態
GET PDF=07/07001-52.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2007

発表番号 (1-57)

Moisture movement in soil layer which mixed the bagasse charcoal

Komiya Yasuaki [University of the Ryukyus]
Kawamitsu Yoshinobu [University of the Ryukyus]
Ueno Masami [University of the Ryukyus]
Shinogi Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]

バガス炭を混合した土層内の水分動態

○小宮 康明 [琉球大学]
川満 芳信 [琉球大学]
上野 正実 [琉球大学]
凌 祥之 [農村工学研究所]

バガス炭(サトウキビの搾りかすの炭化物)を施用した土層内の土壌水分動態を明らかにするため、バガス炭混合率の異なる4土層試験区を用い、各試験区内の4深度に土壌水分センサーを埋設し土壌水分張力を58日間計測し、また、乾燥期と湿潤期に土壌水分量と乾燥密度を実測した。その結果、バガス炭の混合によって固相が減少して液相と気相が増加し保水性と通気性が改善されるものの土壌面からの蒸発量が増加することが示された。

Keyword: バガス炭, 土壌改良, 土壌面蒸発量
GET PDF=07/07001-57.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2007

発表番号 (1-62)

Unstable wetting front characteristics during non-ponding infiltration

CHO_HIROYUKI [SAGA UNIV.]

散水浸潤における浸潤前線の不安定化に関する研究

○長 裕幸 [佐賀大学農学部]

強度に乾燥した土壌に対し,継続的な降雨や散水灌漑等により水分が供給される際,浸潤前線が不安定化し,フィンガー流などの選択流の発生を引き起こす原因となる。不安定化した浸潤では浸潤前線の降下と共に土中内の圧力の減少が生じる。本研究では,簡単な実験装置を用いて実験を行い,浸潤前線の不安定化と逆圧力勾配との関係について理論的な考察を行った。

Keyword: 水分移動, 溶質移動, 保水性
GET PDF=07/07001-62.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.314-315 , 2007

発表番号 (2-20)

Deterioration Forecast Curve of Irrigation Canals (RC) and Development of LCC Calculation System

Kitamura_Koji [National Institute for Rural Engineering]
Honma_Shinya [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi_Masayuki [National Institute for Rural Engineering]
Kato_Takashi [National Institute for Rural Engineering]

農業用水路(RC)の劣化予測曲線とLCC算定システムの構築

○北村 浩二 [農村工学研究所]
本間 新哉 [農村工学研究所]
今泉 眞之 [農村工学研究所]
加藤 敬 [農村工学研究所]

膨大な社会資本ストックである農業水利施設の今後増大する維持補修費に対応するため、予防保全によってライフサイクルコスト(LCC)の低減と施設の長寿命化が求められている。そのため、農業用水路(RC)を対象として、特に水路壁面の摩耗と目地劣化に着目して、水路の健全度の把握、将来の劣化予測曲線の作成、維持補修シナリオの策定、LCC算定モデルの構築を行った。

Keyword: 農業用水路, 劣化予測, LCC
GET PDF=07/07002-20.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.316-317 , 2007

発表番号 (2-21)

Percolation control by puddling before winter-flooding

NAKANO Keiko [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region ]
SUMIYOSHI Tadashi [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region ]

冬季湛水前の代かきによる浸透抑制効果

○中野 恵子 [九州沖縄農業研究センター]
住吉 正 [九州沖縄農業研究センター]

クリークの水質保全のために冬季湛水−不耕起稲作の作付け体系導入の可能性を検討している。稲作後の漏水が著しいため、冬季湛水前の代かきによる浸透抑制を試みた。代かき直後は150 mm以上あった日減水深は、湛水期間中に50mm以下に低下した。また、移植までに土粒子は十分沈定し、移植時の濁水流出の危険性は低い。なお、稲収穫後の圃場の飽和透水係数は大きく、次の冬季湛水前には再び代かきが必要となると考えられた。

Keyword: クリーク, 漏水, 日減水深
GET PDF=07/07002-21.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.318-319 , 2007

発表番号 (2-22)

Estimation of Water Consumption in a Paddy Prevailing River Basin by Water Balance Method

KONO Satoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
MORI Yoshiko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
TANIGUCHI Tomoyuki [National Institute for Rural Engineering]
SATOH Masayoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

水収支法による水田流域消費水量の推定

○河野 賢 [筑波大学生命環境科学研究科]
森 尚子 [筑波大学生命環境科学研究科]
谷口 智之 [農村工学研究所]
佐藤 政良 [筑波大学生命環境科学研究科]

水収支法により水田流域の消費水量を定量的に推定した。推定された普通期の消費水量は非常に安定していた。また、転作率が変化しても推定した消費水量の経年変化はみられなかった。転作による土地利用変化の影響を受けない可能性があり、これは畑地からの消費水量があるためと考えられる。減水深法に従い、水田転作が進行・定着した場合に水田用水量を減少させ、元入の取水量を減らせば、下流への還元水が減少する可能性がある。

Keyword: 水田流域, 消費水量, 水収支法
GET PDF=07/07002-22.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.320-321 , 2007

発表番号 (2-23)

Influence of Crop Changed Paddy Plot on Water Balance in an Adjacent Paddy Plot

SAKATA Satoshi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
MITSUNO Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

転作田が隣接する水田水収支に及ぼす影響

○坂田 賢 [京都大学大学院農学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]

滋賀県近江八幡地区の水田地帯において転作田が隣接する水田の水収支に及ぼす影響ならびに地下水位変化について調査を行った.灌漑初期では水田から転作田方向へ地下水が移動していると思われる傾向がみられた.それにより,灌漑初期の減水深は転作田に隣接する水田の方が水田に挟まれた圃場より大きくなると思われる.灌漑普通期では減水深の直接測定から減水深の多寡は転作田よりも土壌の特性の影響が大きいことが推察された.

Keyword: 転作田, 圃場水収支測定, 畦畔浸透量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.322-323 , 2007

発表番号 (2-24)

Characteristic of pollutional load outflow from paddy fields

Ito Tsutomu [Docon.co]
Kitamura Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Shimizu Katsuyuki [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Takea Eri []

水田群からの汚濁負荷流出特性

○伊藤 勉 [株式会社ドーコン]
北村 義信 [鳥取大学農学部]
清水 克之 [鳥取大学農学部]
武田 絵里 [株式会社シーテック]

多くの閉鎖性水域では富栄養化の問題を抱えており,その対策のひとつに面源からの流出負荷削減が挙げられる.本報では,面源の中でも特に水田群からの汚濁負荷流出特性に着目し,無降雨時に定期調査を行った.また,降雨時には無降雨時の数倍から数百倍もの汚濁物質が流出することから,2004年の降雨時集中調査のデータを用いて,降雨時の負荷流出量の推定を行い,得られた結果から2006年の年間負荷流出量を算定した.

Keyword: 年間汚濁負荷流出量, L-Q式, 水質タンクモデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.324-325 , 2007

発表番号 (2-25)

Quality of Discharged Water during Rice Transplanting

Haraguchi Tomokazu [Faculty of Agriculture, Saga University]
Kato Osamu [Faculty of Agriculture, Saga University]
Shiraishi Naoki [Graduate School of Agricultural Science, Saga University]

田植え時の表面排出水の水質

○原口 智和 [佐賀大学農学部]
加藤 治 [佐賀大学農学部]
白石 直輝 [佐賀大学大学院農学研究科]

タマネギ後作水稲栽培における田植え時表面排水の水質の特徴を調べた.約3時間の落水期間中,植物プランクトンの炭酸同化作用や増殖により,pHは上昇し,硝酸態窒素濃度は低下した.また,落水口付近は流速が比較的大きいため還元状態の泥が巻き上げられ,亜硝酸態窒素とアンモニア態窒素の濃度は時間の経過に伴い上昇した.なお,落水の影響の小さい場所においては,田面水の亜硝酸態窒素とアンモニア態窒素は低下し続けた.

Keyword: 水田, 表面排水, 水質
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.326-327 , 2007

発表番号 (2-26)

Evaluation of the paddy irrigation effect on the preservation of ecosystem

Mitsumasa Anan [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Kozue Yuge [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Yoshisuke Nakano [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Yutaka Oohira [Kyushu Environmental Evaluation Association]

水田の水利用形態が生態系に及ぼす影響評価

○阿南 光政 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
弓削 こずえ [九州大学大学院農学研究院]
中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]
大平 裕 [財団法人 九州環境管理協会]

水田の利用形態が生物の生息環境に与える影響を評価するため,土地利用形態の異なる水田3筆について,生態系調査を実施した.調査結果から,湛水休耕田は日射,水温等の条件が生物にとって有利であり,生物の生息空間を形成するために有効な土地利用形態であることが確認された.湛水状態の休耕田が生物の生息拠点となり,これらの地点が農村地帯に点在していることで,生態系ネットワークを形成することができると考えられる.

Keyword: 水田灌漑, 土地利用計画, 生態系
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.328-329 , 2007

発表番号 (2-27)

Prediction for Water Temperature in a Paddy Field by Using Horizontal Two Dimensional Model with the Effect of Growth of Paddy Rice

Ozaki Akinori [Faculty of agriculture Kyushu University]
Mori Ken [Faculty of agriculture Kyushu University]
Hirai Yasumaru [Faculty of agriculture Kyushu University]

水稲の生長を考慮した水平2次元モデルによる水田水温の予測

○尾 彰則 [九州大学大学院農学研究院]
森 健 [九州大学大学院農学研究院]
平井 康丸 [九州大学大学院農学研究院]

本研究は,経時的な水温変動を面的に把握するために,水平2次元モデルによる水田水温予測を行っている.さらに、このモデルに,水稲の成長に伴う水田環境の変化を取り込むことにより,水稲の全生育期間を通しての水田水温変動の予測を目指している.具体的には,水稲の成長に伴う日射の減衰をLAIを用いて表現し,水温予測モデルに組み込んだ.本発表では,このモデルの妥当性について検討する.

Keyword: 水田灌漑, 灌漑用水管理, LAI
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.330-331 , 2007

発表番号 (2-28)

Characteristic of Sedum’s evapotranspiration on Slope

Tanaka Satoshi [Graduate school of Agricultural Sciences, Tottori University]
Yamamoto Tahei [Arid Land Research Center, Tottori University]
Inoue Mituhiro [Arid Land Research Center, Tottori University]
Moritani Shigeoki [The United Graduate School of Agricultural Sciences Tottori University]

斜面緑化におけるセダムの蒸発散特性

○田中 聡 [鳥取大学大学院農学研究科]
山本 太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森谷 慈宙 [鳥取大学大学院連合農学研究科]

近年、主に都市部において、ヒートアイランド現象が問題になっている。このヒートアイランド現象に対する解決策の1つとして、屋上緑化が注目されている。屋上緑化は建造物の屋上に土壌を敷き詰め植栽する事である。本研究では、傾斜を有する屋根の緑化を想定し、屋上緑化に多用される緑化植物のセダムを供試して灌漑実験を行い、セダムの蒸発散量及び蒸散に関する特性を把握することを目的とした。

Keyword: 屋上緑化, セダム, 蒸発散
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.332-333 , 2007

発表番号 (2-29)

An experiment on effect of plant transpiration on groundwater level control

Kido Jun [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
Kitamura Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Inoue Mitsuhiro [Arid Land Research Center, Tottori Unversity]
Shimizu Katsuyuki [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Wurilema [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]

植物の蒸散作用による地下水上昇抑制効果に関する基礎実験

○城戸 淳 [鳥取大学大学院農学研究科]
北村 義信 [鳥取大学農学部]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
清水 克之 [鳥取大学農学部]
烏日楽瑪 [鳥取大学大学院連合農学研究科 ]

ウォーターロギング対策として、近年生物的排水が注目されている。この方法は、樹木・灌木などの植物根の持つ吸水蒸散作用を利用した排水であり、物理的排水に比べて低コストであることから、普及の可能性が高い。そこで本研究では、植物を利用した地下水管理技術の確立を念頭において生物的排水の基礎実験を行い、植物の吸水能力と土中の水分移動について考察した。

Keyword: ウォーターロギング, 地下水位, 生物的排水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.278-279 , 2007

発表番号 (2-2)

Steady and Non-Steady State Formulae of Subsurface Drain Spacing

Murashima Kazuo [Faculty of Bioresources and environmental sciences, Ishikawa prefectural University,]

暗渠間隔公式に関する2,3の考察

○村島 和男 [石川県立大学生物資源環境学部]

2000年に改訂された暗渠排水の計画基準には,計画基準値として計画暗渠排水量と計画地下水位の2種類があって,しかも相互の関係については触れられていない.いわば折勿拿摂折-爪になっている.そこで本論では,計画暗渠排水量の意義について触れたあと,(1)これに基づく暗渠間隔の計算が非定常的な意味を有していること,(2)地下水位の低下速度に基づいて計算した暗渠間隔と等しいこと,及び(3)暗渠排水実験による検証,を試みた.

Keyword: 暗渠排水計画, 暗渠間隔公式, 定常・非定常
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2007

発表番号 (2-4)

Estimation of the optimum volume of a farm pond for paddy fields

sasagawa asako [Hokuriku Regional Agricultural Administration]
misawa shinichi [Niigata University]
yoneda hiroto [Hokuriku Regional Agricultural Administration]
yoshikawa natsuki [Niigata University]

水田用ファームポンドの適正容量推定

○笹川 亜紗子 [北陸農政局]
三沢 眞一 [新潟大学]
米田 浩人 [北陸農政局]
吉川 夏樹 [新潟大学]

水田用ファームポンド(以下FPと略記)は、日間の需給調整機能のために用いられた施設である。本研究では、新潟県の西蒲原平野に設置されたFPを対象に需給調整にどの程度頼っているのか、また、適正容量はどの程度いるのか、さらに適切なFP運用方法についての検討を行った。

Keyword: 水田用FP, 計画流入量, FP容量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2007

発表番号 (2-9)

Basic Investigation on Irrigation Water Quantity of the Sand Dune Field - Radish Cultivation -

HASHIMOTO Iwao [Ishikawa Prefectural University ]

砂丘地畑の灌漑用水量に関する基礎的調査 −ダイコン栽培−

○橋本 岩夫 [石川県立大学]

石川県の海岸砂丘地畑で,ダイコン栽培の栽培管理用水と生育用水の基礎諸元を調査してきた。そして,飛砂防止用水量は23个任△襪,1日当たりの水量は12个如と鷯鏤の用水として欠かせない。これと準備用水とを栽培管理用水として一括りにすると,合計量は約 92弌ち澗里棒蠅瓩覲箙腓鰐 24%となり,ダイコン栽培の全用水量の約 1/4が,8月上旬の 1週間余と台風襲来の2日間で使用されていること等を明らかにした。

Keyword: 砂丘地畑, 栽培管理用水, ダイコン栽培
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.80-81 , 2007

発表番号 (企-12-2)

The forecast of the number of rural villages on the verge of disappearance in Kyoto prefecture

SAITOH Susumu [Department of Literature, Otani University]

京都府下における消滅危惧集落の将来予測

○齋藤 晋 [大谷大学文学部]

京都府下の消滅危惧集落の将来予測を、コーホート変化率法を参考にした人口推計を用いて行った。その結果、今後30年間で、65歳以上高齢者率50%超の集落は10%前後を推移し続け、推定戸数4戸以下の集落や、出生の消滅が危惧される集落は、増加していくことがわかった。2035年には、このような集落は数にして100を超え、過疎地の中途半端な延命策で状況を打破するのは難しいことが示唆された。

Keyword: 人口推計, 限界集落, 撤退
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.8-9 , 2007

発表番号 (企-2-2)

Is humic substance present as colloid or solute?

Yuji Yamashita [Graduate school of life and environmental sicences, Univ. of Tsukuba]
Tadao Tanaka [Nuclear Safety Research Center, Japan Atomic Energy Agency]
Yasuhisa Adachi [Graduate school of life and environmental sicences, Univ. of Tsukuba]

腐植物質はコロイドとして扱えるか

○山下 祐司 [筑波大学・大学院生命環境科学研究科]
田中 忠夫 [日本原子力研究開発機構安全研究センター]
足立 泰久 [筑波大学・大学院生命環境科学研究科]

土壌中におけるコロイド担体輸送において,腐植物質は重要な役割を果たす.この移動現象を考えるとき,腐植物質はコロイドか溶質か,という疑問に出会う.前年度,ガラスビーズ充填カラムにおけるフミン酸の流出挙動を速度論的に解析できる可能性を述べた.そこで今回,衝突係数をイオン強度の関数として実験的に求めた.結果,臨界沈着濃度が存在することが明らかとなり,フミン酸の移動特性を速度論的に整理できることを示した.

Keyword: コロイド, 腐植物質, カラム実験
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2007

発表番号 (企-4-3)

Assessment of the effect of the irrigation water use of the upper stream on soil salinization of the down stream

Kume Takashi [Research Institute for Humanity and Nature]
Nagano Takanori [Research Institute for Humanity and Nature]
Hoshikawa Keisuke [Research Institute for Humanity and Nature]
Watanabe Tsugihiro [Research Institute for Humanity and Nature]

上流域の灌漑が下流域の塩類集積に与える影響評価

○久米 崇 [総合地球環境学研究所]
長野 宇規 [総合地球環境学研究所]
星川 圭介 [総合地球環境学研究所]
渡辺 紹裕 [総合地球環境学研究所]

トルコの大型灌漑区LSIPの灌漑下流域は,低平で排水が困難であることから,塩類集積が発生している.これは,灌漑上流部の過剰灌漑と老朽化した用水路からの漏水が原因であると考えられる.そこで,本研究では,灌漑と地下水深の変動の関係を分析し,上流部の灌漑が下流部の地下水環境と塩類集積に与える影響を評価した.その結果,上流部の灌漑が下流部の地下水と塩類集積に影響を与えている可能性が示された.

Keyword: 灌漑, 塩類集積, 地下水深
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.168-169 , 2006

発表番号 2-20

Material Balance Investigation in the Coastal Paddy Field of Kahokugata- Lake - A Series of Research on Improving Water Quality of Kahokugata- Lake -

HASHIMOTO Iwao [Ishikawa Prefectural University ]
MARUYAMA Toshisuke [Ishikawa Prefectural University ]
TAKIMOTO Hiroshi [Toyama Prefectural University, College of Technology ]
TANO Nobuhiro [Ishikawa Prefectural University ]
MURASHIMA Kazuo [Ishikawa Prefectural University ]
MINAMI Yukiya [Ishikawa Prefectural University ]

河北潟沿岸水田におけるN,P収支(3)− 河北潟の水質改善の関する一連の研究 −

○橋本 岩夫 [石川県立大学]
丸山 利輔 [石川県立大学]
瀧本 裕士 [富山県立大学短期大学部]
田野 信博 [石川県立大学]
村島 和男 [石川県立大学]
皆巳 幸也 [石川県立大学]

石川県河北潟における水質低下の原因の一つに,沿岸水田からの負荷が指摘されている。そこで,筆者らはその基礎的研究として,潟沿岸に試験田を選定し,負荷発生の物質を搬送する水の収支と,T−NとT−Pの収支を調査した。そして,10月から翌年9月の間を期間とする収支調査から,河北潟沿岸の稲作はN,Pを用水,降水,土壌から吸収・利用しており,河北潟の水質保全に資しているという結果を得た。

Keyword: 閉鎖性水域, 物質収支, 河北潟
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.170-171 , 2006

発表番号 2-21

Making of Kahoku-gata lagoon living drainage pollution map by GIS soft program

Tano Nobuhiro [Ishikawa Prefectural University]
Maruyama Toshisuke [Ishikawa Prefectural University]

GISによる河北潟生活排水系汚染マップの作成

○田野 信博 [石川県立大学]
丸山 利輔 [石川県立大学]

河北潟周辺1市5町(金沢市の一部と津幡町,内灘町,七塚町(現かほく市),宇ノ気町(同左),高松町(同左))の平成15年3月の町丁目別行政人口や浄化法別の放出人口に日本下水道協会の汚濁負荷原単位を掛け,市町別と流域別(森下川,金腐川,宇ノ気川,能瀬川,津幡川と潟直接流入域)の生活排水系汚染マップを作成した.GISソフトにはSISVer.5.2を,背景地図に平成12年国勢調査町丁・字等別地図を使用した.

Keyword: GIS, 生活排水系汚染マップ, 搬入搬出負荷量
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.172-173 , 2006

発表番号 2-22

Estimation of the Total Nitrogen Outflow Loads from Ohmiyagawa-river Watershed to Kahoku-gata Lagoon, Ishikawa Prefecture

MURASHIMA Kazuo [Ishikawa Prefectural Univ.]
TAKIMOTO Hirosi [Toyama Prefectural Univ.]
MINAMI Yukiya [Ishikawa Prefectural Univ.]
HASHIMOTO Iwao [Ishikawa Prefectural Univ.]
TANO Nobuhiro [Ishikawa Prefectural Univ.]
MARUYAM Toshisuke [Ishikawa Prefectural Univ.]

大宮川流域(河北潟大野川水系)からの栄養塩類流出負荷量の推定

○村島 和男 [石川県立大学生物資源環境学部]
瀧本 裕士 [富山県立大学短期大学部]
皆巳 幸也 [石川県立大学生物資源環境学部]
橋本 岩夫 [石川県立大学生物資源環境学部]
田野 信博 [石川県立大学生物資源環境学部]
丸山 利輔 [石川県立大学]

河北潟は石川県下最大の湖沼であるが,生活排水,工業排水,農業排水などの流入は依然として多く,潟の水質は環境基準を達成していない状況が続いている。そこで,河北潟支流域の一つ大宮川流域(1,016ha)において水質調査を実施し,‖腟楡遒砲ける窒素・リン負荷流程図を作成し,⌒漑期と非灌漑期の流程図から,農業排水による負荷量及び原単位推定法について検討し,6饌療な数値を算出,ち換餝特呂亮詑値等と比較した。

Keyword: 河北潟, 水質環境, 水循環
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.174-175 , 2006

発表番号 2-23

Water Pollution Mechanism in Kahoku-gata Lagoon in Ishikawa Prefecture

TAKIMOTO Hiroshi [Toyama Prefectural University]
MURASHIMA Kazuo [Ishikawa Prefectural University]
TANO Nobuhiro [Ishikawa Prefectural University]
HASHIMOTO Iwao [Ishikawa Prefectural University]
MINAMI Yukiya [Ishikawa Prefectural University]
MARUYAMA Toshisuke [Ishikawa Prefectural University]

河北潟背後流域における窒素,リンの流出負荷量の推定 −河北潟の水質改善の関する一連の研究−

○瀧本 裕士 [富山県立大学]
村島 和男 [石川県立大学]
田野 信博 [石川県立大学]
橋本 岩夫 [石川県立大学]
皆巳 幸也 [石川県立大学]
丸山 利輔 [石川県立大学]

河北潟に流入する窒素およびリンについて複合タンクモデルを適用しLQ式と原単位の両手法から負荷量の推定を行った.その結果,背後流域全体の負荷量は窒素590〜670(t/y),リン46〜63(t/y)となった.水田からの負荷量を削減させるためには,施肥法の改善に加えて水の循環利用も有効である.水質モデルで計算した結果,かんがい期で3割の水量を循環させれば,水田からの負荷量が窒素,リンとも1割程度削減できることがわかった.

Keyword: 水質, 流出負荷量, 複合タンクモデル
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.176-177 , 2006

発表番号 2-24

An estimation of introduction of N & P amount on economic activity

Kobayashi Masahiro [Ishikawa Prefectural University]

経済活動による閉鎖系水域へのチッソ・リン排出量推計

○小林 雅裕 [石川県立大学]

経済活動により河北潟排水流域へ投入されるチッソ・リンの総量を推計した.チッソ・リンとも農業部門の排出が全排出量の相当部分を占め,製造業部門がそれに次ぎ,家庭からの排出量は比較的少ない.産業部門の総排出量は,企業数の減少のため排出源は減少しているが,産業構造の変化と排出源単位の増加・企業規模の拡大のため,推計期間がデフレーション下であったにもかかわらず,チッソ・リン総排出量とも横ばいであった.

Keyword: 環境保全, 物質循環, 経済活動
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.178-179 , 2006

発表番号 2-25

Policy and Method for Water Quality Conservation of the Kahokugata Lake -Studies of Water Quality Improvement of the Kahokugata Lake-

MARUYAMA Toshisuke []
HASHIMOTO Iwao [Ishikawa Prefectural Univ.]
Murashima Kazuo [Ishikawa Prefectural University]
TAKIMOTO Hirosi [Toyama Prefectural Univ.]
TANO Nobuhiro [Ishikawa Prefectural University]
Kobayashi Masahiro [Ishikawa Prefectural University]
HASEGAWA Kazuhisa [Ishikawa Prefectural University]
MINAMI Yukiya [Ishikawa Prefectural University]

河北潟の水質保全に対する方策と政策提言 河北潟の水質浄化に関する一連の研究(6)-

○丸山 利輔 [石川県立大学]
橋本 岩夫 [石川県立大学生物資源環境学部]
村島 和男 [石川県立大学]
瀧本 裕士 [富山県立大学短期大学部]
田野  信博 [石川県立大学]
小林 雅裕 [石川県立大学]
長谷川 和久 [石川県立大学]
皆巳  幸也 [石川県立大学]

これまでの一連の研究をまとめ,河北潟干拓地以外の流域から河北潟に流入する汚濁物質を減少させるための水田レベル,流域レベルの政策を提案した。また,河北潟地内には,畑地のほかに,約1800頭の牛が飼育されている。この糞尿は「ゆうきの里」で処理され,固体部分は堆肥として系外に搬出されるが,尿の部分は一定の処理をした後,河北潟承水路に放流されている。この排水の農地還元を提案した。

Keyword: 環境保全, 灌漑排水,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.180-181 , 2006

発表番号 2-26

Optimal Allocation of Allowable Discharged Total Nitrogen to Point and Nonpoint Sources Using Fuzzy Optimization Model

MAEDA Shigeya [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
KAWACHI Toshihiko [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]

ファジィ最適化モデルを用いた点源・面源に対する全窒素許容排出負荷量の最適配分

○前田 滋哉 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]

流域内の点源・面源に対し,全窒素許容排出負荷量を最適に決定するためのファジィ線形計画モデルを提案する.面源は,流域を統一規格のグリッドセルに分割してできた土地管理単位ごとに取り扱い,全窒素の輸送に伴う減衰を流下距離の指数関数として定式化する.変数の上・下限制約のいくつかと3個の目的関数をファジィ制約条件に変換することにより,より現実に即した最適化問題を考案する.そして滋賀県野洲川流域内の小流域にモデルを適用する.

Keyword: 排出負荷管理, 最適化, ファジィ理論
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.182-183 , 2006

発表番号 2-27

Estimation of nitrogen load factor in a tropical paddy watershed

Yoshikawa Natsuki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Shiozawa Sho [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Ardiansyah [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Budi Indra Setiawan [Bogor Agricultural University (IPB)]

統計的手法による熱帯水田流域における窒素負荷原単位の推定

○吉川 夏樹 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
Ardiansyah [東京大学大学院農学生命科学研究科]
Budi Indra Setiawan [ボゴール農科大学]

インドネシアの水田流域を対象に,河川水への窒素排出に着目し,窒素の主な面源である水田,負の面源である湿地,及び点源である人口の排出原単位を,現地調査で取得した河川水サンプルの全窒素濃度を使い統計的手法によって推定し,それぞれの水質への影響を把握した.

Keyword: 窒素負荷原単位, 熱帯流域, 重回帰分析
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.184-185 , 2006

発表番号 2-28

Analysis on factors of water pollution in Cidanau watershed, Indonesia

ISHIZUMI Wataru [Graduate school of Utsunomiya Univ.]
GOTO Akira [Utsunomiya Univ.]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya Univ.]
KANAZAW Ryo [Graduate school of Utsunomiya Univ.]

インドネシア・チダナウ流域における水質汚濁機構の解明

○石積 航 [宇都宮大学大学院]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
金沢 亮  [宇都宮大学大学院]

ジャワ島では,汚濁物質の排出増加などによる水受給の逼迫や水質悪化が起こっている。そこで,本研究ではチダナウ流域を例に取りこれらの問題を考えていく。水質(TN・COD)調査・統計データの収集を行い,得られたデータから発生及び流出負荷量を算出した。これらのデータと流域を土地利用別に分割した結果,流域内部のラワダナウ湿地帯が流域に対して濁源になっていること,水田地帯が浄化の役割をそていることが分かった。

Keyword: COD, TN, 水質問題
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.186-187 , 2006

発表番号 2-29

Water quality of irrigation ponds that is located in suburban area

HIROSE Yuichi [National Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [National Institute for Rural Engineering]
MINETA Takuya [National Institute for Rural Engineering]

都市近郊地域に位置するため池の水質環境

○廣瀬 裕一 [農村工学研究所]
石田 憲治 [農村工学研究所]
嶺田 拓也 [農村工学研究所]

本研究は都市近郊に位置するため池の水質環境とその集水域内の土地利用との関係を考察したものである。かんがい期に採水を実施し,水質分析を行った結果,集水域内の土地利用の多くが宅地のため池(以下宅地タイプ)ではNO2,NO3のイオン濃度が相対的に高い値を示した。畑地タイプではCa,Mg,SO4の各イオン濃度が相対的に高い値を示した。山林タイプではCOD濃度が相対的に高い値を示した。

Keyword: ため池, 水質, 土地利用
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.132-133 , 2006

発表番号 2-2

Assessment of Environmental Loadings to Lake Biwa as Affected by Cyclic Irrigation Management

Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Takada Chika [Shiga Prefecture]
Mitsuno Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

循環灌漑による琵琶湖への環境負荷軽減効果

○中村 公人 [京都大学農学研究科]
高田 知佳 [滋賀県]
三野 徹 [京都大学農学研究科]

環境直接支払い制度の整備によって,環境配慮型水管理の効果を明らかにすることが重要となっている.本報告では,琵琶湖に隣接する木浜地区における循環灌漑の効果の定量的評価を試みた.その結果,中干し前のとくに代かき・田植え期における流出負荷削減に貢献していることが明らかになり,従来の逆水灌漑時に比べて負荷量が約半分に軽減されたと推定された.中干し後の循環灌漑の適用については今後の検討が必要である.

Keyword: 琵琶湖, 水田, 循環灌漑
GET PDF=06/06002-02.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2006

発表番号 2-37

Maintenances and repairs of machineries within the Betsukai centralized biogas plant during four years.

Teruo Ishiwata [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Tetsuya Ishida [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Mitsuhiro Yokohama [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]

別海資源循環試験施設での4年間の機器別の維持管理と修理

○石渡 輝夫 [(独)土木研究所寒地開発土木研究所]
石田 哲也 [(独)土木研究所寒地開発土木研究所]
横濱 充宏 [(独)土木研究所寒地開発土木研究所]

固形糞尿も処理対象とするため,堆肥化施設も併設する共同利用型バイオガスプラント(別海資源循環試験施設)での4年間の実稼働における維持管理及び修理を機器別に整理した。固形分離・堆肥化の施設・機械の故障は頻度が高く,糞尿受入の停止にもなるため,運転員の負担感も大きいが経費的にはさほど大きくない。経費的に大きいのは,メタン発酵施設でのバイオガス処理関係と発電関係の施設・機械であった。

Keyword: 共同利用型バイオガスプラント, 維持管理, 修理点検
GET PDF=06/06002-37.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2006

発表番号 2-42

The study on the interannual variability of vegetation in Wusin Banner, Inner Mongolia

Daogetong [United Graduate School of Agricultural Science, Gifu University ]
AMAYA-TAKAO [Faculty of Applied biological Science, Gifu University ]

内モンゴル・ウーシン旗における経年の植生変化に関する検討

○道格通 [岐阜大学大学院連合農学研究科]
天谷 孝夫 [岐阜大学応用生物科学部]

地球規模での環境問題の重要課題である,内モンゴル草原地帯の適切な管理と持続的な利用に関し,オルドス市・ウーシン旗のモウス砂漠域において調査を実施した。2004年から2005年にかけての28地点における植生調査成果を,1982年のデータと比較検討した結果,23年間で植生の劣化と砂漠化が進行する一方,一部では生態系回復工の効果が見られ出すなど,新たな局面が生じつつあった。今後は,現地調査結果の分析をさらに詳細に進めることにより,当地での持続的な環境修復対策を提言する予定である。

Keyword: 自然環境, 砂漠化, 植生変化
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2006

発表番号 2-47 

Paddy field is a Sink or Source for red soil runoff?

fukunaga ryuji [Graduate School of Utsunomiya Univ.]
shimizu satoshi [Graduate School of Utsunomiya Univ.]
matsui hiroyuki [Fac. of Agri., Utsunomiya Univ.]

水田は赤土流出のシンクかソースか?-水田が赤土流出に果たす機能に関する研究(1)−

○福永 隆二 [宇都宮大学大学院]
清水 智 [宇都宮大学大学院]
松井 宏之 [宇都宮大学]

沖縄県での赤土流出に対し,水田は現状の土地利用を生かす緩和対策として期待されることがある。そこで,石垣島の水田で土砂の流入・流出を観測し,その収支を検討した。その結果,ほぼ全ての観測で土砂流出量が流入量を上回り,畑地と比べると総量は大きくないものの,水田が排出源となっていることが示唆された。また,流出水には,流入水にはない細粒画分の土粒子が大量に含まれ,水田内で生産・浮遊していることが分かった。

Keyword: 赤土流出, 水田, SS負荷量
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2006

発表番号 2-52 

Future prospects of nutrient cycle in heavy organic compost application fields

Asada Kei [ Tokyo University of Agriculture and Technology]
Nishimura Taku [ Tokyo University of Agriculture and Technology]
Toyoda Koki [ Tokyo University of Agriculture and Technology]
Kato Makoto [ Tokyo University of Agriculture and Technology]

有機コンポスト多量連用施用土壌の実態把握と将来予測

○朝田 景 [東京農工大学]
西村 拓 [東京農工大学]
豊田 剛己 [東京農工大学]
加藤 誠 [東京農工大学]

豚ぷん堆肥標準量区(180kg−N ha−1 ),同3倍量区(540kg−N ha−1 )そして化成肥料区(180kg−N ha−1)を対象として有機堆肥多量施用圃場の窒素と亜鉛の動態を調べた。豚ぷん堆肥3倍量連用区では,土壌管理基準を超える亜鉛が蓄積していた。また,経年的な蓄積速度の低下から,亜鉛が下層に溶脱している可能性が示唆された。堆肥3倍量区では,他の区に比べて作物の窒素溶脱率が低い結果となった。

Keyword: 豚ぷん堆肥過剰施用, 亜鉛の蓄積, 窒素収支
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2006

発表番号 2-57

Studies on dissolution characteristic of heavy metals from cement hydrates and its safety evaluation

SATO Shushi [Faculty of Agriculture, Kochi University]
KUWABARA Tomoyuki [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
ASHIDA Hidemasa [Graduate School of Life and Environmental Science, Shimane University]
NONAKA Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]

セメント硬化体からの重金属の溶出特性と安全性評価の検討

○佐藤 周之 [高知大学 農学部]
桑原 智之 [島根大学 生物資源科学部]
芦田 英聖 [島根大学 大学院 生物資源科学研究科]
野中 資博 [島根大学 生物資源科学部]

本研究では,セメント硬化体からの有害物質の溶出特性およびその評価方法について検討した。定性的な評価の結果として,各種有害物質の溶出が確認できた。しかし,定量評価の実施には試験方法自体についても更に検討が必要であること,使用環境に応じた新たな対策技術についても検討する必要があることがわかった。

Keyword: セメント硬化体, 有害物質の溶出, 公定法
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2006

発表番号 2-62

Fundamental Study on Recycling Technology of Muddy Sediment in Lakes and Marshes

Nishihara Daisuke [Graduate School of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
Ishikawa Shigeo [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
Nagasaka Sadao [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]

湖沼ヘドロの再資源化に関する基礎的研究

○西原 大祐 [日本大学大学院生物資源科学研究科]
石川 重雄 [日本大学生物資源科学部]
長坂 貞郎 [日本大学生物資源科学部]

本研究では,閉鎖水域における多量の堆積へドロを水質浄化資材としての資源化を目的として,ヘドロの焼成とリン吸着に関しての基礎実験を行った。焼成実験によりペレット加工したヘドロは,500℃で5分間の焼成で硬質で耐水性とリン酸吸収係数の向上をみせ,T−P除去率64%,PO4−P除去率92%を示した。また,カキガラ粉末を添加することでリン酸吸収係数が向上し,リン除去の潜在的機能が示唆された。

Keyword: 水質浄化, ヘドロ, 再資源化
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2006

発表番号 2-67

Effective leaching method and material for improvement of acid sulfate soil

Nagasaka Sadao [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
Ishikawa Shigeo [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
Kono Eiichi [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]

酸性硫酸塩土壌の洗脱方法と改良資材の検討

○長坂 貞郎 [日本大学生物資源科学部]
石川 重雄 [日本大学生物資源科学部]
河野 英一 [日本大学生物資源科学部]

酸性硫酸塩土壌の効率的な改良方法を検討することを目的として,カラム実験と中和実験を行った.カラム実験では,上部から給水した方が湛水するよりも硫酸イオンの排出負荷量が大きかった.中和実験では,ホタテの貝殻が炭酸カルシウムとほぼ同等の中和能力を示した.卵の殻は炭酸カルシウムより少し劣る結果となったが,添加量を増やすことでほぼ中和した.オキアミは添加量を増やしてもあまり中和しなかった.

Keyword: 環境保全, 水質, タイ国
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2006

発表番号 3-14

Experiments on Swimming Capability and Fishway Using Ninespine Stickleback, Pungitius sinensis

ICHION_Eiji [Ishikawa Prefectural University]
KITAMURA_Kunihiko [Ishikawa Prefectural University]
U?DA_Tetsuyuki [Ishikawa Prefectural University]

トミヨの遊泳能力と魚道についての実験

○一恩 英二 [石川県立大学]
北村 邦彦 [石川県立大学]
上田 哲行 [石川県立大学]

石川県の絶滅危惧I類および希少野生動植物種に指定されているトミヨはトゲウオ科の淡水魚類で,その生息場所は分断化が進んでいる.本研究は,トミヨの生息場所の連続性を回復するため,遊泳能力に見合った魚道を開発することを目的とし,スタミナトンネルによる遊泳能力実験と全面越流型の魚道模型による遡上実験を実施したもので,その実験経過と今後の課題についての報告を行う.

Keyword: トミヨ, 遊泳能力, 魚道
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2006

発表番号 3-4

Habitats of fish during winter in streams having spring as water source

OHIRA Mitsuru [Faculty of Agriculture,Tokyo Univ. of Agri. And Tech.]
NISHIDA Kazuya [United Graduate School of Agriculture,Tokyo Univ. of Agri. And Tech.]
SENGA Yutaro [Faculty of Agriculture,Tokyo Univ. of Agri. And Tech.]

湧水を水源とする小河川に生息する魚類の冬期における生息環境

○大平 充 [東京農工大学農学部]
西田 一也 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
千賀 裕太郎 [東京農工大学農学部]

本研究は平野部において湧水に生息する魚類であるホトケドジョウとアブラハヤの冬期における分布と生息環境の抽出を目的とした。その結果,ホトケドジョウ,アブラハヤともに湧水の影響の強い水温の高い環境に分布した。そのなかでホトケドジョウは相対的に流速が大きく,水深の大きい,石・礫底,アブラハヤは水深の大きい,砂泥底に多かった。アブラハヤは他種と同様の環境,ホトケドジョウのみ異なる環境を選好していた。

Keyword: 生態系, ビオトープ, 環境保全
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2006

発表番号 3-9

yamada norihisa []

小貝川西挟地区における環境配慮

○山田 宜央 [栃木県芳賀農業振興事務所]

小貝川西挟地区は,一級河川小貝川を水源とする地形勾配の緩やかな地域です。地区内では小貝川に生息するナマズやクサガメが多数確認され,水田は,ナマズの産卵・繁殖の場となっています。そこで,ほ場整備後も水田と排水路のネットワークを確保するため,水田魚道を施工しました。また,排水路に落ちたクサガメは,脱出不可能となってしまうことから,それを解消するための登坂路も設置しています。

Keyword: 水田魚道, 拡幅水路, ナマズ
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2006

発表番号 企画4-01

Subsistence Transformation in two communities in Hainan Island: Impacts of Policy, Cash Cropping and Tourism Development

Umezaki_Masahiro [Department of Human Ecology Graduate School of Medical Sciences University of Tokyo ]

海南島の2村落における生業の転換:政策,換金作物,観光開発の影響

○梅崎 昌裕 [東京大学大学院 医学系研究科]

演者を含む共同研究グループは,2000年より中国・海南島のリー族と呼ばれる少数民族の居住地域において,生態人類学の調査を継続している.対象とした村落では,海南島の経済発展の影響をうけて生業の市場経済化がすすみ,人々の生存の諸側面は大きく変化しつつある.本報告では,2つの村落における生業の転換の事例に焦点をあて,環境政策,換金作物の導入,観光開発などの外的な介入に対して,人々がどのように対応してきたかを紹介する.

Keyword: 生業転換, 換金作物, 環境保全
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.164-165 , 2005

発表番号 2-20

Effect of Saline Water on Crop Water Potential and Transpiration Rate

Marui Atsushi [Faculty of Engineering, Kyushu Kyoritsu University]
Yamada Tomoya [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University ]
Nakano Yoshisuke [Faculty of Agriculture, Kyushu University ]

土壌中の塩濃度が植物の水分消費に及ぼす影響

○丸居 篤 [九州共立大学 工学部 環境サイエンス学科]
山田 朋弥 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]

土壌の塩濃度が植物の水分消費特性に与える影響ををSPACモデルに基づいて検討した.土壌水が純水であれば,根による水吸収とSPACにおける植物体のポテンシャルは正常であった.0.01,0.03mol/lの場合でも,吸水障害はほとんど起こらず,SPACモデルを適用できた.0.05mol/lではポテンシャル分布に乱れが生じ,土壌の塩分濃度が高くなるほど乱れは大きくなった.

Keyword: 蒸発散, SPACモデル, 塩濃度
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.166-167 , 2005

発表番号 2-21

Water quality load for irrigation period in cyclic irrigation area

KAN Kabin [The United Graduate School of Agricultural Science Iwate University]
KUDO Akira [Hirosaki Univ.Faculty of Agriculture and Life Science]
IZUMI Mattashi [Hirosaki Univ.Faculty of Agriculture and Life Science]

循環灌漑地区における灌漑期の水質負荷について

○管 化冰 [岩手大学大学院連合農学研究科]
工藤 明 [弘前大学農学生命科学部]
泉 完 [弘前大学農学生命科学部]

循環灌漑を積極的に行っている水田地帯の水管理と流入・流出負荷量について検討した結果、反復利用率が高くなると流出負荷量が少なくなり、差引負荷量がプラスの傾向を示す。流出負荷量が多くなると差引負荷量がマイナス(汚濁型)の傾向を示す、従って、水田地帯における浄化・汚濁の判定には流出負荷量が大きく関与している。浄化型や汚濁型水田の判定に大きな影響を与える流出負荷量は灌漑期間中の全降雨量と代かき・田植期流出負荷量の和との関係が強いことがわかった。

Keyword: 循環灌漑, 反復利用, 流入・流出負荷量
GET PDF=05/05002-21.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.168-169 , 2005

発表番号 2-22

Study on utilization of fallow paddy field for purifying water quality

ANAN Mitsumasa [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
NAKANO Yoshisuke [Faculty of Agriculture, Kyushu University ]
FUNAKOSHI Tamotsu [Faculty of Agriculture, Kyushu University ]
OHGA Nana [Department of Bioresource and Bioenvironment School of Agriculture, Kyushu University]

休耕水田を利用した水質浄化型水管理手法の検討

○阿南 光政 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]
舟越 保 [九州大学大学院農学研究院]
大賀 菜々 [九州大学農学部生物資源環境科学科]

排水収支型のライシメータを用いて,休耕田を利用した水管理手法を想定したモデルを構成し,水質浄化効果を検証した.循環灌漑モデルにおいては,循環の頻度によらず,水質が改善された.湛水休耕田モデルでは,田面水の水質によらず,地下水水質は一様に低濃度であり,地表水が地下浸透過程で浄化されることが確認された.水耕栽培モデルでは,本実験に用いた3種類の植物に関しては顕著な水質改善効果は現れなかった.

Keyword: 水田灌漑, 用水管理, 水質
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.170-171 , 2005

発表番号 2-23

Water-quality model for drainage ditch that considers measured inflow during wintertime

Hashimoto Kenji [Gradute School of Bioresources, Mie University]
Kajisa Takamitsu [Faculty of Bioresources, Mie University]

冬期の実測流入量を考慮した排水路の水質モデル

○橋本 健司 [三重大学大学院 生物資源学研究科]
加治佐 隆光 [三重大学生物資源学部]

低平地の水田地帯における排水路内の水質計算を,湖沼モデルを複数,連結したモデルによって可能にした.そして,クロロフィルa,COD,T−N,T−Pそれぞれの濃度に関する実測値と計算値との結果を示して比較した.わずかに過大な計算値があるが,概ね両者は一致しており良好な結果が得られた.水田水質と集落排水が結果に及ぼす影響は小さくない模様であり,水質を改善する上で充分に考慮すべきといえる.

Keyword: 水田地帯, 排水路, 集落排水
GET PDF=05/05002-23.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.172-173 , 2005

発表番号 2-24

Storage and runoff characteristics of rainfall at paddy field area

Nakatsukuma Masayuki [The Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries of Japan]
Satoh Masayoshi [Graduate School of Life and Enviromental Sciences, University of Tsukuba]

水田地域における雨水の貯留・流出特性

○中津熊 真幸 [農林水産省農村振興局事業計画課]
佐藤 政良 [筑波大学生命環境科学研究科]

洪水低減機能の視点から、水田地域における降雨の貯留・流出特性を現地観測に基づき明らかにするため、茨城県南西部に位置する福岡堰地区上流部を調査対象地区とし、水田地域を幹線排水路レベル、小排水路レベル、圃場レベルの3つのレベルに分け、水の動きを観測した。その結果、降雨が一旦水田に蓄えられた後、流出に回るという構造や流出抑制が圃場レベルのみで起きているのではないこと等が確認された。

Keyword: 洪水低減機能, 流出特性, 水田
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.174-175 , 2005

発表番号 2-25

An analysis of water requirement rate in paddy field

Taniguchi Tomoyuki [Graduate School of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]
Nakata Shigeki [College of Agrobiological Resources,University of Tsukuba]
Hirano Takanori [College of Agrobiological Resources,University of Tsukuba]
Satoh Masayoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]

減水深の構造に関する研究

○谷口 智之 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
中田 滋己 [筑波大学生物資源学類]
平野 尊智 [筑波大学生物資源学類]
佐藤 政良 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]

本研究では,減水深の時期による変化,日による変動や隣接水田との関係を明らかにするため,圃区内複数筆において減水深調査を行った.その結果,減水深は周囲の水田の湛水位と密接に関係しており,また,用水の移動は隣接する水田間だけでなく,より広範囲の水田からも供給が行われていることが示唆された.したがって,減水深を測定する際には圃区全体を一圃場としてとらえることで,現実的な減水深を把握する必要がある.

Keyword: 減水深調査法, 水田浸透量, 畦畔浸透量
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.176-177 , 2005

発表番号 2-26

Return Flow System of Irrigated Paddy Field in the Middle Reaches of Kinu River Basin

Mori Yoshiko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
Satoh Masayosi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

鬼怒川中流部における水田用水の還元・再利用

○森 尚子 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
佐藤 政良 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]

鬼怒川流域では水利調整が長年の懸案であり、水利構造を解明し関係者の共通の認識とする必要がある。岡本頭首工から勝瓜頭首工までの河川区間に流入出する水について、表流水と地下水に分離した。地下水による還元水は、非潅漑期には負の値で、潅漑が始まると正に転じ、普通期には安定していることが分かった。これは、利水運用の指標として複合タンクモデルにより作成された鬼怒川水循環モデルの誤差の傾向に合致するものである。

Keyword: 水利調整, 扇状地, 還元水
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.178-179 , 2005

発表番号 2-27

The function of the farm pond for paddy fields

MOURI Tadashi [Graduate School of Science and Technology Niigata University]
MISAWA Shinichi [Faculty of Agriculture Niigata University]
TOZAWA Yasuhiro [The Ministry of Agriculture. Forestry and Fisheries of Japan Hokuriku Regional Agricaltual Administration Office]

水田用ファームポンドの機能

○毛利 正志 [新潟大学大学院自然科学研究科]
三沢 眞一 [新潟大学 農学部]
戸澤 康博 [農林水産省北陸農政局]

近年、工業用水・生活用水の需要が急速に伸び農業用水と競合するようになってきた。更には、ダム等による新規の水資源開発も難しくなってきている。この様な社会状況の中で農業用水も合理的に水を使うことが求められるようになってきている。そこで本研究では、まだ実用例の多くない水田用ファームポンドを対象として調査を行い、ファームポンドの機能解析。更にはファームポンドのビオトープ効果について報告する。

Keyword: ファームポンド, 無効放流, ビオトープ
GET PDF=05/05002-27.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.180-181 , 2005

発表番号 2-28

Irrigation Management for Safe and secure Rice Production

FUKUOKA Hosyo [Graduate School of Sciense and Technorogy ,Niigata Univercity ]
MISAWA Shin-ichi [Faculty of Agriculuture ,Niigata Uniivercity]
AODA Tadao [Faculty of Agriculuture ,Niigata Uniivercity]

安全・安心な米作りのための水管理

○福岡 宝昌 [新潟大学大学院自然科学研究科]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]
粟生田 忠雄 [新潟大学農学部]

水稲のカドミウム吸収抑制のために、弱い中干しと出穂期前後延べ50日間の湛水管理が推奨されている。この水管理には刈取り前の迅速な排水が要求される。そこで、本調査は、暗渠の有無が湛水深変動に及ぼす影響を検討した。

Keyword: 米, 減水深, 暗渠
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.182-183 , 2005

発表番号 2-29

Comparative Analysis of Paddy Rice Production in Different Development Status in Irrigated Area of Myanmar

Matsuno Yutaka [School of Agriculture, Kinki University]
Horino Haruhiko [Graduate School, Osaka Prefecture University]
Myo Zaw Zaw [Irrigation Technology Center, Ministry of Agriculture and Irrigation, Myanmar]
Takahashi Takashi [The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]
Okuno Rintarou [TheJapanese Institute of Irrigation and Drainage]

ミャンマー灌漑地域における圃場整備レベルの相違による乾季米生産性の比較分析

○松野 裕 [近畿大学農学部]
堀野 治彦 [大阪府立大学大学院]
Myo Zaw Zaw [ミャンマー農業灌漑省灌漑技術センター]
高橋 峻 [日本農業土木総合研究所]
奥野 倫太郎 [日本農業土木総合研究所]

本研究では、ミャンマーの末端整備状況の異なった3灌漑地区の水文特性、圃場整備状況、ならびに米生産性の比較分析をおこなった。用排分離を含む日本型圃場整備を導入した地区では、乾期水田稲作の水管理に問題はなく生産性も高いことが明らかになった。他の2地区は地盤勾配と水路配置に問題を抱えているため、水田耕作面積に限界がありかつ収量も低い。生産性向上を図るためには低コストで実現可能な整備手法の導入が望まれる。

Keyword: ミャンマー, 水田灌漑, 末端水路
GET PDF=05/05002-29.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2005

発表番号 2-39

A study on supplementary water estimation by an agricultural production data

SOMURA Hiroaki [Simane University]
YOSHIDA Koshi [National Institute for Rural Engineering]
HIGUCHI Katsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
TODA Osamu [Graduate School of University of Tokyo]
TANJI Hajime [National Institute for Rural Engineering]

農業生産量データを用いた補給水量推定の試み

○宗村 広昭 [島根大学 生物資源科学部]
吉田 貢士 [(独)農業工学研究所]
樋口 克宏 [(独)農業工学研究所]
戸田 修 [東京大学大学院]
丹治 肇 [(独)農業工学研究所]

メコン川下流域を対象地域に選定し農業生産量データから農地への補給水量を推定するモデルの開発を試みた.モデル化は畑地と比べて多くの水を必要とする水田に着目して進めた.水田への補給水量は米生産量を推定する過程で供給可能水量に従って補給された水量を計算し,それを国ごとに集計することで求めた.その結果,雨期の米生産量は大凡推定され補給水量が計算されたが,乾期についてはカンボジアとラオスで再現性が高かった.

Keyword: 水田, モデル解析,
GET PDF=05/05002-39.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2005

発表番号 2-44

On the erosion characteristics of main soil in Okinawa

Yoshinaga Anshun [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]
Sakai Kazuhito [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]
Oosawa Kazutoshi [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]
Nakandakari Tamotu [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]

沖縄の主な土壌の浸食特性について

○吉永 安俊 [琉球大学農学部]
酒井 一人 [琉球大学農学部]
大澤 和敏 [東京工業大学]
仲村渠 将 [鹿児島大学大学院連合農学科]

沖縄県で赤土流出というと,一般的に国頭マージの流出をさす.国頭マージは赤黄色が多く濁水となって水域に流出すると特に目立つ.したがって,国頭マージは沖縄で最も流出しやすい土壌とみなされてきた.しかし,今回筆者らが沖縄の主な土壌,国頭マージ,島尻マージ(石灰岩土壌),ジャーガル(泥岩風化土壌),クチャ(泥岩)について人工降雨により浸食特性を調べた結果,国頭マージは他の土壌より浸食が少ないことが明らかになった.

Keyword: 土壌侵食, 赤土流出, クラスト
GET PDF=05/05002-44.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2005

発表番号 2-49

Effects of Artificial Zeolites and Hydrated Limes on Acid Soils Erosion

R Andry Henintsoa [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
Sato Aki [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
Yamamoto Tahei [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
Fukada Mitsuo [Faculity of Agriculture, Yamaguchi University]

人工ゼオライトと消石灰が酸性土壌の水食に及ぼす影響

○アンドリュー ヘニントソア [鳥取大学乾燥地研究センター]
佐藤 明希 [鳥取大学乾燥地研究センター]
山本 太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
深田 三夫 [山口大学 農学部]

石灰や人工ゼオライトのようなアルカリ性物質は酸性土壌の化学特性改善に用いられる。本研究では山口県の酸性土壌に人工ゼオライトと消石灰を混入し土壌pHの変化による侵食への影響を検討した。人工降雨装置を用い土壌槽を勾配10°の傾斜台に設置し、降雨強度は65mm h−1とした。その結果, これら2種類の土壌改良剤添加は酸性土壌のpHを矯正したが,土壌侵食量との間に明確な関係が得られなかった。今後さらに検討を続ける計画である。

Keyword: Acid soil, Binding agents, Soil response
GET PDF=05/05002-49.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2005

発表番号 2-54

Study of groundwater flow system at a landslide block by underground temperature survey method

Okuyama Takehiko [National Institute for Rural Engineering]
Otsuka Fumiya [Kanto Regional Agricultural Administrative Office]
Kikuchi Shigefumi [Kanto Regional Agricultural Administrative Office]
Nakazato Hiroomi [National Institute for Rural Engineering]
Noor Ahmad Akhundzadah [Tokyo University of Agriculture and Technology]

地温探査による地すべり地の地下水流動調査

○奥山 武彦 [(独)農業工学研究所]
大塚 文哉 [関東農政局]
菊池 茂史 [関東農政局]
中里 裕臣 [(独)農業工学研究所]
Noor Ahmad Akhundzadah [東京農工大学]

静岡県内の結晶片岩地帯の地すべり地において,地温探査9測線 と電熱式温度検層6孔による地下水流動状況の調査を行った。地温探査により,地下水は大きく2系統の水みちで流動しているほか,側端部でも流動していることが考えられた。電熱式温度検層で認められた浅部の水みちの位置は地温探査や簡易揚水試験の結果と合致したほか,深部にも流動層を反映すると考えられる低昇温部が見いだされた。

Keyword: 地すべり, 地下水流動, 地温探査
GET PDF=05/05002-54.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2005

発表番号 2-59

Soil water behavior in field with low density underdrain

Chiba Katsumi [The United Graduate School of Agricultural siences,Iwate University]
Kanmuri Hideaki [Miyagi prefecture agricultural experiment station, Furukawa]
Koga Kiyoshi [Faculty of Agriculture ,Iwate University]

低密度暗渠排水圃場における土壌水動態について

○千葉 克己 [岩手大学連合大学院農学研究科]
冠 秀昭 [宮城県古川農業試験場]
古賀 潔 [岩手大学農学部]

暗渠排水工は,汎用耕地の整備における重要な工種であるが,多大な経費がかかるため,近年は一層の低コスト化が求められている。本研究は,低コストで施工できる低密度暗渠排水とサブソイラによる営農排水技術の組み合わせた大区画水田において,降雨後における地下水位の推移等の土壌水動態を調査した。その結果,本暗渠から20m離れた位置においても地下排水機能が高められることが認められた。

Keyword: 農地の汎用化, 暗渠排水, 地下排水
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2005

発表番号 3- 1

Development of Fling-Sky Adsorption Mat for oil name “KAI-NO-TOBIMARU”

WADA Kazunori [National Institute for Land and Infrastructure Management]
OHKI Yuji [Kiranagi Co.Ltd]

空とぶ油吸着マット「甲斐の飛び丸」の開発

○和田 一範 [国土交通省国土技術政策総合研究所]
大木 裕司 [株式会社きら和ぎ]

油流出事故の際に流出した油を回収する油吸着マット等は、薄い布マット状の形状から、野外では風の影響などを受けやすく、思うところに投入することが困難なことや、比較的短時間で水面下に沈むこと、油垂れが生じて、回収時に二次汚染を引き起こすという問題点も抱えている。これらの現場において指摘されている不具合を解消し、河川の油濁汚染被害拡大防止を目的として「甲斐の飛び丸」を開発した。

Keyword: 水質事故, 油濁防除, 環境保全
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2005

発表番号 3- 6

Development on phosphorous adsorption material of which type is artificial float using cement binder

SATO Shushi [Faculty of Agriculture, Kochi University]
MURAKAMI Yu [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
ABE Kouhei [United Graduate School of Agricultural Science, Tottori University]
NONAKA Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]

セメントを結合材とした浮島型リン吸着資材の開発

○佐藤 周之 [高知大学 農学部]
村上 悠 [島根大学 生物資源科学部]
阿部 公平 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
野中 資博 [島根大学 生物資源科学部]

本研究では,停滞・閉鎖性水域の水環境修復を目的とし,水環境汚濁物質の一つであるリンを吸着する機能を有する浮島型リン吸着資材の開発を行った。使用したリン吸着材料はMg−Al−Cl型ハイドロタルサイト化合物であり,セメントをバインダーとして複合化を試みた。その結果,浮島型の資材において,浮力体部分とリン吸着部分をユニット構造とし,比重,強度,そしてリン除去性能を有する浮島型リン吸着資材のモデルを完成した。

Keyword: リン吸着コンクリート, 浮島型, 直接浄化技術
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2005

発表番号 3-11

Effect of Management of Drainage Water Level on the Reduction of Nitrogen Load from Drained Paddy Field for Upland Crop Cultivation

Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Taniguchi Maki [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Mitsuno Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Yamamoto Arata [Faculty of Agriculture, Kyoto University]
Saito Yoshimoto [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Tanaka Chihiro [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

排水位管理による転作田からの窒素流出削減効果

○中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
谷口 麻紀 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]
山本 新 [京都大学農学部]
齋藤 禎一 [京都大学大学院農学研究科]
田中 千尋 [京都大学大学院農学研究科]

圃場の排水位管理による土壌中の硝化・脱窒反応の制御を通して転作田暗渠からの窒素流出を削減できるのではないかと考え,排水路のせき上げを行い,その効果を検討した.その結果,排水路に土嚢を設けて30cm程度せき上げる排水位管理では転作田からの硝酸態窒素流出を抑制できないことが示唆された.これは,土壌水分量の増加が還元環境形成による脱窒促進のみならず,好気環境下での硝化促進を引き起こしたためと考えられる.

Keyword: 窒素, 転作田, 排水位管理
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2005

発表番号 3-16

The function of self purification in the gravel bed of a natural river (3) − The Spring DO production rate by adherent algae in the lower Shigenobu −

Kaino Osamu [Faculty of Agriculture, Ehime University]
Miyosi Eri [Faculty of Agriculture, Ehime University]

砂礫河床自然河川の浄化能(3)  −重信川下流域の付着藻類による春期のDO生産量 −

○戒能 治 [愛媛大学農学部]
三好 恵里 [愛媛大学農学部]

藻類による浄化能の測定を目的として、自然河川で観測及びそのデータ解析を行った。具体的には、DO濃度収支モデルを作成し、重信川下流域において、2地点間を流下する河川水のDO濃度を観測し、その変化量から流下過程におけるDO収支を調べ、流下中における藻類のDO生産量を求め、DO生産速度と日射量の関係を求めた。その結果、DO生産速度特性は強光阻害を受ける前と強光阻害を受けた後では大きく異なることが判明した。

Keyword: 水質, 水環境・水質, 現地観測
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2005

発表番号 3-21

Evaluation of Measures to Reduce Murky Water Load in Riparian Low-lying Paddy Fields around Lake Biwa

HAMA Takehide [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
ORITATE Fumiko [Faculty of Agriculture, Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
MITSUNO Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

琵琶湖沿岸低平地水田における濁水負荷軽減対策の評価

○濱 武英 [京都大学大学院農学研究科]
折立 文子 [京都大学農学部]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]

琵琶湖沿岸低平地水田に実施された水質保全対策(循環灌漑,浄化型幹線排水路)の濁水負荷軽減効果を検討した.その結果,循環灌漑は代かき期の高SS時に効果を発揮するが,細粒分は局所的に堆積することが示唆された.また降雨時や逆水灌漑期の浄化型幹線排水路は,流出負荷500kg/hの約50%削減するなど十分な土砂堆積効果が期待できる.しかし一方で,水門の開放により多量の土砂流出が発生することも確認された.

Keyword: 濁水負荷軽減対策, 循環灌漑, 浄化型幹線排水路
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2005

発表番号 企- 3- 1

Goto Akira [Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]

JABEEの最近の動向 −デザイン教育と大学院認定−

○後藤 章 [宇都宮大学農学部]

Keyword: , ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2004

発表番号 2-11

Estimation of Irrigated Water in dry season in the Mekong basin of the Thailand

HIGUCHI Katsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
SOUMURA Hiroaki [National Institute for Rural Engineering]
TANJI Hajime [National Institute for Rural Engineering]
YOSHIDA Koshi [Japan Science and Technology Agency]
TODA Osamu [Graduate School of Agricultural and Life Sciences]

タイ国のメコン河流域乾期灌漑水量の推定

〇樋口 克宏 [農業工学研究所]
宗村 広昭 [農業工学研究所]
丹治 肇 [農業工学研究所]
吉田 貢士 [科学技術振興事業団]
戸田 修 [東京大学大学院]

メコン河流域開発においては、適切な水資源管理を行うため水田への灌漑水量を推定することが求められている。この推定を行うには、流域全域の観測資料が必要であるが、資料が十分に把握できていない。そこで、灌漑期全体での総灌漑水量をGISを用いて1kmメッシュ単位で概算を行い、灌漑水量の必要量を求めた。

Keyword: 水資源開発・管理, GIS,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.40-41 , 2004

発表番号 2-20

Water Quality Characteristics for Cianjur watershed in Indonesia

FUJIIE Rie [Graduate School of Agriculture, IBARAKI University]
KATO Tasuku [College of Agriculture, IBARAKI University]
KURODA Hisao [College of Agriculture, IBARAKI University]
NAKASONE Hideo [College of Agriculture, IBARAKI University]

インドネシアのチアンジュール流域の水質特性

〇藤家 里江 [茨城大学大学院農学研究科]
加藤 亮 [茨城大学農学部]
黒田 久雄 [茨城大学農学部]
中曽根 英雄 [茨城大学農学部]

インドネシアの開発による水質汚濁が懸念される流域で現地調査を行い,土地利用と水質濃度を把握した.また,他流域との比較を行うことで土地利用と水質の関係について考察した.現地調査の結果,この流域ではT−P,OM濃度が高い値で流出していることがわかった.土地利用状況,他流域との比較により,これは生活排水からの流出が影響を与えていると考えられた.

Keyword: インドネシア, 水質, 土地利用
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.42-43 , 2004

発表番号 2-21

Problems of Water Resources Utilization in Turphan,Xinjiang Uyghur

Abdisalam Jalaldin [Graduate School of Agriculture,Hokkaido University]
Nagasawa Tetuaki [Graduate School of Agriculture,Hokkaido University]

新疆ウイグル自治区トルファンにおける水資源利用の課題

〇阿布都沙拉木 加拉力丁 [北海道大学大学院農学研究科]
長澤 徹明 [北海道大学大学院農学研究科]

乾燥地、トルファンの水資源は天山山脈の融雪融氷水であり、伝統的な灌漑システムで農業を持続させてきた。近年、人口と農地面積の増加に伴い、貯水池と用水路、井戸などが大量に造成された。これに伴って、カレーズが衰退するなど、従来の灌漑システムが深刻な影響を受けている。今後の地域農業を考えると、水資源が限定された乾燥地域にふさわしい灌漑技術の開発と適用が、ハード・ソフト両面で必要不可欠である。

Keyword: 水資源, 灌漑システム, 乾燥地
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.44-45 , 2004

発表番号 2-22

Water Management of Irrigation District in Lower Huang He (the Yellow River), China ?Case Study of Yuchang, Panzhuang Irrigation District, Shandong?

MORIUCHI Hiroyo [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
INOUE Takashi [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]

黄河下流引黄潅区の水管理について ー山東省潘庄潅区・禹城市を事例としてー

〇盛内 洋代 [北海道大学大学院農学研究科]
井上 京 [北海道大学大学院農学研究科]

黄河下流の大規模取水は,黄河の流量減少の一因である。黄河下流に位置する山東省潘庄潅区・禹城市を事例に,文献・聞き取り調査から潅区の水管理実態とその問題点を検討した。現行の管理では,不適正な設定水費,各管理部門間の連携不足,水路上・下流地域の不平等が問題である。現在,黄河の水管理は一元的管理のもと,圃場レベルで政府主導から農民主体への移行試行段階にあり,今後,供給側と利水側の調整がより重要となる。

Keyword: 引黄潅区, 水管理組織, 参加型管理
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.46-47 , 2004

発表番号 2-23

Syllabus Webizing with Free Software

ITO Ryoei [Faculty of Bioresources, Mie Univ.]
HIROZUMI Toyokazu [Faculty of Bioresources, Mie Univ.]
YOSHIOKA Motoi [Faculty of Bioresources, Mie Univ.]
KAMEOKA Takaharu [Faculty of Bioresources, Mie Univ.]

フリーソフトを活用したシラバスのWeb化

○伊藤 良栄 [三重大学生物資源学部]
廣住 豊一 [三重大学生物資源学部]
吉岡 基 [三重大学生物資源学部]
亀岡 孝治 [三重大学生物資源学部]

JABEE認定に向けてフリーソフトを活用したシラバスのWeb化を行った.システムの構築にあたり,データ入力をExcelのテンプレートファイルを利用して誤入力を減らしたり,データベースへの一括登録のためにWindows Script Hostを用いた変換スクリプトを作成するなどの工夫をし,将来の拡張性を考慮しながら基本的には正規化したデータベース構造とした.その結果,各種の検索機能を有するフレキシブルなシステムの開発ができた. 

Keyword: 農業土木教育, JABEE, Web
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.48-49 , 2004

発表番号 2-24

Description of Graph Data Structure by Object-Oriented Programming, and its Application

IIJIMA Takashi [National Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [National Institute for Rural Engineering]
MTSUMORI Kenji [National Institute for Rural Engineering]
MINETA Takuha [National Institute for Rural Engineering]

オブジェクト指向プログラミングによるグラフデータ構造の記述とその応用

〇飯嶋 孝史 [農業工学研究所]
石田 憲治 [農業工学研究所]
松森 堅治 [農業工学研究所]
嶺田 拓也 [農業工学研究所]

流域や水利システムなど,相互に関係を持つ要素で構成されるシステムを処理対象とするプログラム作成においては,対象システムをグラフとしてモデル化することが有効と考えられる.筆者らは,オブジェクト指向プログラミングを取り入れ,C++言語により任意のシステムに応用可能なグラフデータ構造構築用のクラス群を作成した.また,有向グラフデータ構造による流域の空間構造のモデル化に応用してその機能を確認した.

Keyword: プログラミング手法, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.50-51 , 2004

発表番号 2-25

Strength and Young’s Modulus of Cement Composites with Recycled Aggregate

Zakaria Hossain [Faculty of Bioresources, Mie University]
Inoue Sohji [Faculty of Bioresources, Mie University]

リサイクル骨材を用いたセメント複合材の強度とヤング率について

〇座狩屋 保世院 [三重大学生物資源学部]
井上 宗治 [三重大学生物資源学部]

4種類のリサイクル骨材,即ち,コンクリート、レキ、煉瓦及び木材チップの使用済み材料を用いたセメント複合材の力学的性状を調べた. 骨材の種類とは無関係にヤング率と圧縮強度の関係から得られた定数はACI式より低い値を示した.一方,圧縮強度と引張強度関係では骨材の種類によって異なる値となった.今回提案した圧縮強度からヤング率や引張強度を求める推測式は実用的に十分有効であることが明らかとなった.

Keyword: リサイクル骨材, セメント複合材, 力学拳動
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.52-53 , 2004

発表番号 2-26

Study on the Use of Rice Straw Ash as a Pozzolanic Material − Influence of oven type and flow-value on mechanical quality −

MATSUMOTO Shinsuke [Faculty of Agriculture , Kochi University]
SHINO Kazuo [Faculty of Agriculture , Kochi University]
IWASAKI Kozo [Faculty of Agriculture , Kochi University]

稲藁灰のポゾラン材としての利用に関する研究― 物理的特性に与える製造装置とフロー値の影響 ―

〇松本 伸介 [高知大学農学部]
篠 和夫 [高知大学農学部]
岩崎 貢三 [高知大学農学部]

従来の焚き付け式木炭製造装置から,温度管理の確実な電気炉に替えてRSAを作製したが,RSAの密度・粉末度・凝結時間の面では顕著な差は現れなかった.RSA混入率=0〜30%のモルタルについて強度試験を行った結果,フロー値を「RSA混入率0%のフロー値−20」程度まで下限値を広げれば,増強できることが判明した.さらに,材齢91日になるとRSA混入によるポゾラン効果が著しく出現し,強度が逆転するケースも確認できた.

Keyword: コンクリート材料, 稲藁灰, フロー値
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.54-55 , 2004

発表番号 2-27

Effect of Rice Husk Ash on Neutralization of Concrete

Ishiguro satoru [Faculty of Bioresources, Mie University]

籾殻灰の混入がコンクリートの中性化に及ぼす影響

〇石黒 覚 [三重大学生物資源学部]

コンクリート構造物における耐久性低下の一要因である中性化に着目し,籾殻灰の混入がコンクリートの中性化に及ぼす影響を促進中性化試験により調べた.この結果から,籾殻灰を混入したコンクリートは,無混入の場合に比べて中性化速度が大きくなることを確認した.また,透水性型枠を使用した場合,コンクリートの中性化は抑制されるが,透水性シートの種類によってその効果は著しく異なることがわかった.

Keyword: 耐久性, 混和材, 促進中性化試験
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.56-57 , 2004

発表番号 2-28

Investigation of ASR expansion and mortar characteristic on shape of waste glass

TAKATA Ryuichi  [MATSUE NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY]
YASUI Chihiri [MATSUE NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY]
SASAKI Kazuaki [MATSUE NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY]
NONAKA Tsuguhiro  [SHIMANE UNIVERSITY, Faculty of Life and Environmental science]
SANO Shigeru [ICHINOSEKI NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY]

廃ガラス骨材のASR膨張特性とガラス形状がモルタル性状に及ぼす影響

〇高田 龍一 [松江工業高等専門学校]
安井 千尋 [松江工業高等専門学校]
佐々木 和明 [松江工業高等専門学校]
野中 資博 [島根大学 生物資源科学部]
佐野 茂 [一関工業高等専門学校]

廃ガラスはアルカリシリカ反応性骨材である。ここではアルカリシリカ反応に伴う膨張特性として、混入率および粒度のペシマムについて、モルタルバー法により試験を行った。いずれのファクターについてもペシマムの存在が明らかとなった。また、廃ガラスの破砕処理の違いによる形状の違いがモルタルの強度特性に及ぼす影響について試験を行った。形状とは別に処理方法の違いによる影響が見られた。

Keyword: 廃ガラス, アルカリシリカ反応, ペシマム
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.58-59 , 2004

発表番号 2-29

Utilization of the Coal Gasification Slag as Fine Aggregate for Concrete and Asphalt

Kitatsuji Masahumi [Miyagi agricaltural college]
TAKAHATA Eisho [Clean coal power R&D co.,ltd]
SUZUKI Shinjiro [Maeda road construction co.,ltd]

石炭ガス化溶融スラグのコンクリート用細骨材としての利用

〇北辻 政文 [宮城県農業短期大学]
高畠 英章 [螢リーンコールパワー研究所]
鈴木 慎二郎 [前田道路]

本研究は,石炭ガス化溶融スラグの品質とこれを用いたコンクリートおよびアスファルトの性質を明らかにした。研究の結果,スラグの品質は極めて良好であり,強度および耐凍害性において問題なく,スラグはコンクリートおよびアスファルト用細骨材として利用できる可能性が高いことが明らかになった。

Keyword: コンクリート材料, 瀝青材料, リサイクル
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2004

発表番号 3-46

The influence of soil and climate factors on two water movement observation sites in a freezing and snow covered environment

Iwata Yukiyoshi [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
Hirota Tomoyoshi [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]

土壌・気象因子が積雪・土壌凍結環境にある2つの観測区の水移動に与えた影響

〇岩田 幸良 [北海道農業研究センター]
広田 知良 [北海道農業研究センター]

積雪・土壌凍結環境における水移動様式を把握するため、水環境の大きく異なる乾性と湿性の2つの火山灰土圃場において凍土層下層の水ポテンシャルや積雪・凍土深等を観測した。その結果、凍土層の発達速度に大きな違いがみられない場合でも、土壌の違いにより下層土の水移動様式が大きく異なることが示された。また、融雪初期の凍土深の違いにより、融凍水の下層への進入時期や進入強度に違いが生じることが確認された。

Keyword: 土壌凍結, 水分移動, 積雪
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2004

発表番号 3-51

Expression of three-dimensional root development simulated by dielectric breakdown model

Chikushi Jiro [Biotron Institute, Kyushu University]
Kanayama Motohei [Biotron Institute, Kyushu University]

根の3次元生長シミュレーション

筑紫 二郎 [九州大学生物環境調節センター]
〇金山 素平 [九州大学生物環境調節センター]

作物根の生長には,土壌水分をはじめ,通気性,土壌硬度,土壌中養分,温度等の多くの土壌環境因子が関与している.本報告では,ポテンシャル分布に依存して生長する根の3次元生長シミュレーションを行い,根の生長の特徴を調べた.その結果,パラメータによって異なる根系が展開され,そのパラメータは根系の発達における遺伝的要素として考えることができると判断した.

Keyword: 根の生長, 3次元モデル, DBM
GET PDF=04/0403-51.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2004

発表番号 4- 2

Effective measurement of hydraulic conductivity along soil depth by using in-situ permeability test.

Morii Toshihiro [Faculty of Agriculture, Niigata University]
Matsumoto Satoshi [Department of Civil Engineering, Niigata]
Mori Takayuki [Tobishima Kensetsu Co., Ltd.]

原位置透水試験法を用いた地盤の深さ方向の透水係数の効率的な測定

〇森井俊広 [新潟大学農学部]
松本 智 [新潟県土木部]
森 敬幸 [飛島建設株式会社]

土の中の水の移動に関わる問題では,透水性を原位置でできるだけ精度良く効率的に測定することが重要となる。ゲルフ式ウェルパーミアメータ(GWP)法を用いた原位置透水試験法の精度と効率性を,砂地での現場試験と数値実験により調べた。原位置透水試験により地盤の深さ方向の現場飽和透水係数を測定し,これをコア土の透水係数,ならびにウェルからの地盤への浸潤を模擬した数値実験から求めた透水係数と比較した。

Keyword: 土の透水性, 原位置透水試験法, ウェルパーミアメーター
GET PDF=04/0404-02.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2004

発表番号 4- 7

Seepage Analysis Voxel model derived from 3-D satellite picture

Oka Takahito [Kyoto University]
Aoyama Shigeyasu [Kyoto University]
Kobayashi Akira [Kyoto University]

3次元衛星画像のVoxelモデルを用いた浸透流解析

〇岡 敬人 [京都大学]
青山 咸康 [京都大学]
小林 晃 [京都大学]

本研究は斜面の予防保全に有用な崩壊危険度分布を作成するために,衛星画像から得られた3次元データとそれをボクセル近似したモデルを用いた浸透流解析で各地点の地下水位を計算し,斜面傾斜角と破壊パラメータ分布を用いて斜面危険度の分布を求めることを目的として始めた.本発表では,以前の研究で得られたボクセルモデルから差分法を用いて地下水位を求めた結果と,計算機容量を縮小させるための新しい試みについて報告する.

Keyword: 3次元衛星画像, ボクセル, 浸透流解析
GET PDF=04/0404- 7.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2004

発表番号 4-12

Clay mineralogy and consolidation characteristics of Haiphong clay in Vietnam

Hagio Toshihiro [Kyushu Univercity]
Ohtsubo Masami [Faculty of Agriculture, Kyushu Univercity]
Higashi Takahiro [Faculty of Agriculture,Kyushu Univercity]
Kanayama Motohei [Biotron Institute center,Kyushu University]

ベトナムハイフォン粘土の粘土鉱物と圧密特性

〇萩尾 俊宏 [九州大学大学院]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
金山 素平 [九州大学生物環境調節センター]

ベトナムハイフォン地域の海成粘土の粘土鉱物および圧密特性に関する実験を行った.その結果,主要粘土鉱物はイライト,カオリナイト,スメクタイトであること,圧密降伏応力,圧縮指数は深度とともに増加し,粘土は全層にわたって過圧密状態にあること,圧縮指数は自然間隙比の影響を非常に強く受けること等が明らかになった.

Keyword: ベトナム粘土, 粘土鉱物, 圧密試験
GET PDF=04/0404-12.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2004

発表番号 4-17

Mechanical Properties of Agricultural Peatland after Land Clearing

ONODERA Yasuhiro [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
ONO Manabu [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
HIRANO Kenji [Kushiro Development and Construction Division of Hokkaido Development Bureau]
SHIROTO Toshikatsu [Kushiro Development and Construction Division of Hokkaido Development Bureau]
SATAKE Tatsuya [Kushiro Development and Construction Division of Hokkaido Development Bureau]
OTOMO Hiroyuki [Kushiro Development and Construction Division of Hokkaido Development Bureau]

埋木処理後の泥炭農地の力学的性質について

〇小野寺 康浩 [(独)北海道開発土木研究所]
小野 学 [(独)北海道開発土木研究所]
平野 健二 [北海道開発局釧路開発建設部]
白戸 利克 [北海道開発局釧路開発建設部]
佐竹 達也 [北海道開発局釧路開発建設部]
大友 浩之 [北海道開発局釧路開発建設部]

泥炭農地では長年にわたる地盤沈下が進み、泥炭層に埋没している木(以下、埋木)がしだいに表層に位置するようになる。このような場合、農作業の支障となるため、泥炭層の埋木を掘り出す、いわゆる埋木処理が行われる。一方、埋木処理では埋木を掘り出す際に不可避的に泥炭が乱されるが、処理後の泥炭の性状変化には不明な点が多い。筆者らは、泥炭農地での試験と室内試験を行い、埋木処理後の泥炭の地耐力、圧縮性を検討した。

Keyword: 泥炭地, 埋木処理, 圧縮性
GET PDF=04/0404-17.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2004

発表番号 4-22

Comparison of Mechanical Properties between Batter Piles and Independent Footing Foundations by the Results of Model Testing

KUWABARA Takao [Osaka Prefecture University]
KIMATA Takashi [Osaka Prefecture University]
KUDO Yosuke [Osaka Prefecture University]
MUTO Shuji []

模型実験による斜杭基礎と独立フーチング基礎の力学特性の比較

桑原 孝雄 [大阪府立大学]
木全 卓 [大阪府立大学]
工藤 庸介 [大阪府立大学]
〇武藤 秀治 [大阪府立大学(大学院生)]

模型実験により斜杭基礎と独立フーチング基礎の基本的な力学特性を比較・検討した.その結果,斜杭基礎は独立フーチング基礎よりもはるかに大きな引き抜き及び水平抵抗力を有し,温室用基礎として非常に有効であることがわかった.また,短い杭を用いた斜杭基礎の引き抜き試験の結果から,斜杭の効果は,杭体が地盤の深部にまで達しているために載荷による地盤の抜け上がりが抑制されることによるところが大きいこともわかった.

Keyword: 温室基礎, 斜杭, フーチング
GET PDF=04/0404-22.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2004

発表番号 4-27

Tilting and seepage model tests and slope analysis considering apparent cohesion

HORI Toshikazu [National Institute for Rural Engineering]
MOHRI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
MATSUSHIMA Kenichi [National Institute for Rural Engineering]

傾斜および浸透による斜面の崩壊実験と見かけの粘着力を考慮したすべり解析

〇堀 俊和 [独立行政法人農業工学研究所]
毛利 栄征 [独立行政法人農業工学研究所]
松島 健一 [独立行政法人農業工学研究所]

豪雨時においてため池堤体にすべりが発生する事例が多く発生しており、堤体の危険度評価法の開発が求められている。ため池のような低い盛土の安定性を精度良く評価するためには、不飽和・不飽和状態の見かけの粘着力を精度良く評価する必要がある。本研究では、模型斜面の傾斜実験と浸透実験を行うとともに、低拘束圧の一面せん断試験によって得られた飽和および不飽和の強度定数を用いて、模型斜面の安定性について評価を行った。

Keyword: ため池, 模型実験, 安定解析
GET PDF=04/0404-27.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2004

発表番号 4-32

Seepage test around flexible outlet in earth dam

Nobuo_FUJITA [KUBOTA Corporation]
Satoshi_SUENAGA [KUBOTA Corporation]
Yoshiyuki_MOHRI [National Institute for Rural Engineering]

ため池底樋周辺部の浸透実験

〇藤田 信夫 [株式会社 クボタ]
末永 悟志 [株式会社 クボタ]
毛利 栄征 [独立行政法人 農業工学研究所]

老朽化したため池では,鉄筋コンクリートで巻き立てた底樋が周辺地盤の不同沈下に追従できず,水みちの発生や底樋自体の損傷など,構造上の弱点となる事例が報告されている.本報告では,現行形状の底樋と,継手を有する柔構造底樋とをモデル化し,不同沈下を再現した実験を行い,底樋周辺部の浸透にどのような違いがあるかを確認した.

Keyword: 底樋, 浸透, 室内実験
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2004

発表番号 4-37

Changes of the seismic responsibility according to the shapes of valley of dam models

Hayashida Yoichi [National Institute for Rural Engineering]
Masukawa Susumu [National Institute for Rural Engineering]
Kohgo Yuji [National Institute for Rural Engineering]
Asano Isamu [National Institute for Rural Engineering]

谷形状の異なるダム模型の振動特性

〇林田 洋一 [農業工学研究所]
増川 晋 [農業工学研究所]
向後 雄二 [農業工学研究所]
浅野 勇 [農業工学研究所]

地震時における堤体の安全性を評価するため、多くのダムで地震観測が行われている。既往の研究により、堤体の振動現象は三次元的効果が反映されることが明らかにされている。このため、複雑な谷形状を有するダムの場合、その振動挙動は極めて複雑なものと考えられる。  本研究では、堤高と堤頂長の比が同一で、谷形状の異なるシリコンゴム模型による振動実験を実施し、谷形状が堤体の振動挙動に及ぼす影響を検討した。

Keyword: 振動実験, アースダム, 応答特性
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2003

発表番号 1-48

The case of the maintenance work of the canal in LID

OKUSHIMA Shuji [National Institute for Rural Engineering]
OSARI Hiroshi [National Institute for Rural Engineering]
YAMAMOTO Shori [National Institute for Rural Engineering]
ITO Seiei [Niidase Land Improvement District]

土地改良区における水路の管理作業と委託費の事例

奥島修二 [独立行政法人農業工学研究所]
○長利 洋 [独立行政法人農業工学研究所]
山本勝利 [独立行政法人農業工学研究所]
伊藤清栄 [仁井田堰土地改良区]

農家は農業生産を維持するために水路の浚渫や周辺の草刈りを実施しているが、この作業は農業生産だけでなく、周辺住民に対する快適性をも提供しているが、これに伴う農家負担を土地改良区が農家に支払っている委託費と水路管理作業の実態を事例に基づいて検討した。その結果、都市化が進む土地改良区では、住宅地に隣接する水路に対しても、農家自身の努力により良好な環境を維持している実態を示すことができた。

Keyword: 水路管理, 草刈り作業, 農家負担
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2003

発表番号 1-53

Statistical Analysis of the Irrigation water's Multi-functional Roles in Urban and Rural Areas Comparative Study on Multi-functional Roles of Urban and Rural-type Irrigation Water (4)

Toshisuke MARUYAMA [Ishikawa Agricultural College]
Nobuhiro TANO [Ishikawa Agricultural College]
Kazuo MURASHIMA [Ishikawa Agricultural College]
Iwao HASHIMOTO [Ishikawa Agricultural College]
Hiroshi TAKIMOTO [Toyama Prefectural University]

都市型と農村型地域用水機能の統計的性格 農村型地域用水と都市型地域用水の比較研究(4)

○丸山利輔 [石川県農業短期大学]
田野信博 [石川県農業短期大学]
村島和男 [石川県農業短期大学]
橋本岩夫 [石川県農業短期大学]
瀧本裕士 [富山県立大学]

都市型と農村型地域用水の機能を比較する目的で、金沢用水と七ヶ用水を取り上げ次の結果を得た。^戝弖舷法によりクラスター分析し,問1(用水の利用について)、 問2(用水の役割), 問3(用水で改善が望ましい点)の項目間に密接な関係が見られた。期待値の平均の順序で整理し,金沢用水では,各項目の期待値の分散が大きいのに対し、七ヶ用水では小さいことを見いだした。0子分析し,第1因子は農村型地域用水の性格,第2因子は都市型地域用水の性格を持つことを明らかにした.

Keyword: クラスター分析, 因子分析, 統計的性格
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2003

発表番号 1-58

Investigation of fish community in farm land consolidation district in low plain paddy field zone

Shuji OKUSHIMA [National Institute for Rural Engineering]
Shori YAMAMOTO [National Institute for Rural Engineering]
Noriyuki KOIZUMI [National Institute for Rural Engineering]
Takeshi TAKEMURA [National Institute for Rural Engineering]

低平地水田地帯の圃場整備地区における魚類相調査

○奥島 修二 [農業工学研究所]
山本 勝利 [農業工学研究所]
小出水規行 [農業工学研究所]
竹村 武士 [農業工学研究所]

圃場整備事業に伴う生態系への影響解明のため、低平地水田地帯における新・旧圃場整備地区が隣接する圃場地区内の土水路、コンクリート柵渠排水路を対象に魚類調査を平成13年秋季より着手した。14年度は夏季、秋季調査を継続実施し、年間を通した魚類相の特徴について検討した。旧整備地区では、ドジョウ、メダカが、整備地区では、モツゴ、フナ類が四季を通じて採捕され、優占種となっている。

Keyword: 生態系, 魚類相調査,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2003

発表番号 2-11

Influence of Proliferation of T. ferrooxidans on other bacteria in a Drying Process of Pyritic Soil

Kaoru UENO [The Graduate School of Natural Science and Technology, Okayama University ]
Tadashi ADACHI [The Graduate School of Natural Science and Technology, Okayama University ]

パイライト含有土壌の乾燥過程における鉄酸化細菌の増殖が他の細菌群に及ぼす影響

○上野 薫 [岡山大学大学院自然科学研究科]
足立忠司 [岡山大学大学院自然科学研究科]

パイライト含有土壌の乾燥過程において,塑性限界付近の土壌水分状態で酸性化が促進される要因は,この土壌水分状態で鉄酸化細菌の増殖率が高まるためである.本論では,鉄酸化細菌がこの土壌水分状態で増殖率を高める生物的学背景を把握する目的で,培養土壌の土壌呼吸活性と土壌微生物組成を経時的変化を測定し,土壌水分状態との関係で検討を行った.その結果,鉄酸化細菌の増殖率が最も高い-35kPaでは,鉄酸化細菌の増殖により土壌呼吸活性および微生物組成が大きく変化する特異的な状態になっていることが判った.

Keyword: 土壌水分, 鉄酸化細菌, パイライト
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2003

発表番号 2-16

Water discharge from a peatland to a ditch

Ippei Iiyama [Graduate School of Agricultiure, Hokkaido University]
Shuichi Hasegawa [Graduate School of Agricultiure, Hokkaido University]

泥炭地湿原から農業排水路への流出

○飯山一平 [北海道大学大学院農学研究科]
長谷川周一 [北海道大学大学院農学研究科]

湿原から農業排水路への流出速度を評価することを目的として、農地に隣接した原生の泥炭地湿原において地下水位および飽和透水係数を測定した。その結果、湿原からの水の流出は主に排水路近傍で生じており、その地下水挙動は湿原の他の部分から独立的であることが明らかとなった。

Keyword: 透水係数, 泥炭地, 地下水流出
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.232-233 , 2003

発表番号 2-1

Relationship between Soil Freezing of Soil Surface and Water Movement in Subsoil Layer at Soil Freezing Process

Yukiyoshi Iwata [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
Tomoyoshi Hirota [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
Rintaro Okuno [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]

土壌凍結層の発達が下層土の水分移動に与える影響

○岩田幸良 [北海道農業研究センター]
広田知良 [北海道農業研究センター]
奥野林太郎 [北海道農業研究センター]

土壌が凍結するときの凍結層下層の水分がどのように移動するかを把握するため、土壌凍結地帯の畑圃場下層にテンシオメータ等を埋設し、土壌水分の移動を把握した。また、凍結の発達度合いを同時に観測した。その結果、凍結層の発達過程における下層土の乾燥速度は土壌凍結深の上昇速度と密接な関係にあることが明らかになり、凍結過程における下層土の水移動が凍結層への水の集積効果により支配されていることが示唆された。

Keyword: 土壌凍結, 水ポテンシャル, 水移動
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.270-271 , 2003

発表番号 2-20

Microcirculation Corollary Model of Tubular Macropores

Hajime NARIOKA [Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University]

管状孔隙を主体とした微小循環系モデルについて

○成岡 市 [岡山大学環境理工学部]

管状孔隙の空間構成(分布、接続状況、分岐状況、屈曲状況、断面(積)変化、連続長、方向性など)の実在およびそれらの機能を理解するために、「微小循環系モデル」、すなわち「幹線孔隙、微小循環網、土壌基質」の3種類の領域の相互関係について考察し、これらの領域を接続統合したモデルを提案した。また、各領域の相互関連性を考慮し、土壌内の微小部分における水分移動現象を定数化するために、電気回路モデルを示した。

Keyword: 管状孔隙, 微小循環系モデル, 電気回路
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2003

発表番号 2-21

Macropore by the X-ray Stereo-radiography in the Later Stage Pleistocene Epoch Hachinohe Tanesashi Volcanic Ash Connected Soil Layer

Koichi Sato [Kitasato University, School of Veterinary Medicine & Animal Sciences ]
Choichi Sasaki [Faculty of Agriculture and Life Science,Hirosaki University ]
Koichi Tokunaga [Professor emeritus of Iwate University]
Takashi Sase [Iwate Miyako Senior High School ]

後期更新世八戸種差火山灰連続土層におけるX線造影法で求めた粗孔隙形態

○佐藤幸一 [北里大学獣医畜産学部]
佐々木長市 [弘前大学農学生命科学部]
徳永光一 [岩手大学名誉教授]
佐瀬 隆 [岩手県立宮古高校]

本研究は、植物根によって火山灰土や風成土に形成される根成孔隙の経時的耐久性の究明を目的に、青森県八戸市の東方10kmに位置する約1〜20万年前の後期更新世火山灰連続土層の粗孔隙形態をX線造影法で求めた。その結果、表層部の八戸浮石層(約1万年前)から深さ約8.5mまで12層位のローム層における粗孔隙形態は、各層とも劣化度0〜1の健全又は軽度の劣化状態で、高密度に鮮明で垂直方向に連続した根成孔隙が示された。

Keyword: X線造影法, 粗孔隙, 後期更新世火山灰
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.274-275 , 2003

発表番号 2-22

Effects of Hydrophilic Polymer on Moisture Movement in Historic Site Soils

Shoichi MITSUISHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Tsuyoshi MIYAZAKI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Masaru MIZOGUCHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Hiromi IMOTO [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

遺構保存用の親水性ポリマーが土壌中の水分移動に与える影響

○三石正一 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮崎毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
溝口勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
井本博美 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

遺跡の保存を行う時に親水性ポリマーを用いる事例が増えてきた。親水性ポリマーを使用して遺構の乾燥崩壊は防げるようになったが塩類の析出は起きている。本研究はポリシロキサンとPEGの水分子収着力を測定し保水性がどの程度高まるのか把握し、次に土壌にポリマーを散布して試料中の水分移動の経時変化を測定した。その結果水分子の収着力はPEGの方が大きいが、ポリシロキサンの方が水分移動速度は小さい結果となった。

Keyword: 遺構保存, 親水性ポリマー, 不飽和透水係数
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.276-277 , 2003

発表番号 2-23

Effect of entrapped air on soil hydraulic conductivity

Atsushi Sakaguchi [Tokyo Univ. of A. & T.]
Taku Nishimura [Tokyo Univ. of A. & T.]
Makoto Kato [Tokyo Univ. of A. & T.]

封入空気が土壌の透水性に与える影響

○坂口 敦 [東京農工大学大学院農学研究科]
西村 拓 [東京農工大学大学院農学研究科]
加藤 誠 [東京農工大学大学院農学研究科]

潅漑時や降雨湛水時の水の浸潤は、封入空気に大きく影響されていると考えられる。本研究では、2種類の土壌を各々3種類の密度で用い、封入空気の体積と透水係数の関係について調べた。また、封入空気と同体積の気相を持つ不飽和透水係数と封入不飽和透水係数を比較した。封入空気の増加に伴う透水係数の低下に土性との相関が見られ、また封入不飽和透水係数は一般的な不飽和透水係数よりも低くなった。

Keyword: 封入空気, 透水係数, 地表潅漑
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.278-279 , 2003

発表番号 2-24

Determination of air pressure entrapped in compacted soil

Yoshinobu Ohta [Graduate School of Agriculture, Iwate University]
Kiyoshi Koga [Faculty of Agriculture, Iwate University]

締固め土中の封入空気の圧力測定

○太田好重 [岩手大学大学院 農学研究科]
古賀 潔 [岩手大学 農学部]

間隙水に圧力を加え,これにより間隙空気の体積変化を測定し,間隙空気の圧力を求めることを目的とした。二回加圧法により空気体積と圧力の同時測定を試みたが,信頼できる結果が得られなかった。そこで,空気体積の測定値を用いて一回加圧法に切り替えた結果,土中の空気圧は約500〜600cmで間隙水圧の1000cmより低く,負圧を示した。また,時間経過に伴い空気体積と平行して空気圧は減少した。

Keyword: 締固め土, 間隙空気体積, 間隙空気圧
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.280-281 , 2003

発表番号 2-25

Studies on water phase and its movement in unsaturated soils

Hiroshi HOMMA [Niigata Univeristy]
Tadao AODA [Niigata Univeristy]

不飽和土壌水の存在様式と運動についての考察

○本間 紘 [新潟大学]
粟生田 忠雄 [新潟大学]

水の相を考慮して,不飽和土壌中の水移動を考察した。0.1mm径のガラスビーズを用いた供試カラムの自由水面を低下させると,臨界値以下でリング水と吸着水からなる懸垂水分状態となり,この懸垂水帯の液相水の圧力はリング水の曲率半径で規定され,かつ相互に伝達しない。これは固体表面の吸着水とリング水の物性の違いによるものと考えた。同時に,懸垂水帯の水移動は主に気相のそれによることを実験的に明らかにした。

Keyword: 圧力水頭, リング水, 吸着水
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2003

発表番号 2-26

Observation of Cd Adsorbed on Montmorillonite with Thermal Desorption Method

Rieko Takamatsu [KITASATO University]
Tsuyoshi Miyazaki [The University of TOKYO]
Masashi Nakano [Professor Emeritus, The Unieversity of TOKYO]

昇温脱離法によるモンモリロナイトに吸着したCdの形態観察

○高松 利恵子 [北里大学獣医畜産学部]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
中野 政詩 [東京大学名誉教授]

粘土鉱物の中でも吸着力が高いモンモリロナイトへのCd吸着挙動のpH依存性に着目し, これまでに吸着実験, EXAFS測定を行なった.これに続き,本研究では熱分析である熱脱理法を用いて脱離の様子を観察した.そしてCd, SiおよびAlの脱離スペクトルの比較から1)pH4とpH7で吸着させたCdの脱離エネルギーが異なる事,2)pH7で吸着させたCdはモンモリロナイトの加熱による結晶破壊を抑制する事がわかった.

Keyword: カドミウム, 粘土鉱物, 吸着
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.284-285 , 2003

発表番号 2-27

Adsorption Isotherm of Sulfate on an Allophanic Andisol

Munehide Ishiguro [Okayama University]
Yasunobu Hattori [Tenrikyo Church Headquarters]

アロフェン質火山灰土の硫酸イオン吸着等温線

○石黒 宗秀 [岡山大学環境理工学部]
服部 保誠 [天理教教会本部]

アロフェン質火山灰土の硫酸イオン吸着等温線を、pH4、pH5、pH6、pH7の条件でバッチ法による測定から求めた。土壌のpH依存性荷電の特徴を反映して、低濃度では低pHほど吸着量が大きくなった。どのpHにおいても、平衡濃度0.5mmolc/l付近で階段状の吸着等温線となり、吸着エネルギの異なるサイトがあることが分かった。平衡濃度50mmolc/l以上では、pHによる吸着量の差が認められなくなり、沈殿形成が示唆された。

Keyword: 硫酸イオン, 吸着, アロフェン質火山灰土
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.286-287 , 2003

発表番号 2-28

Charge Characteristics and Colloidal Stability of Imogolite

Jutaro Karube [Ibaraki University]

イモゴライトの荷電特性と分散凝集

○軽部重太郎 [茨城大学農学部]

イモゴライトはpH依存電荷をもち、アルカリ性では負電荷が卓越するにもかかわらず凝集する。その理由は、アルカリ性でチューブの内側に負電荷が発現するため、チューブの外側での負電荷の影響が弱くなるからと説明されている。しかし、その内容の説明はまだ不十分である。そこで、イオン交換法で北上イモゴライトの荷電特性を測定した。ここではそれを基にしてイモゴライトの荷電特性と分散凝集現象の関係を整理する。

Keyword: イモゴライト, 荷電特性, 分散凝集
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.288-289 , 2003

発表番号 2-29

Transport of colloidal particles through a Kanumatsuchi column

Yuji Yamashita [The Master's Program in Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba ]
Yasuhisa Adachi [Institute of Agricultural and Forest Engineering, Univ. of Tsukuba ]

鹿沼土を充填したカラムにおけるコロイドの輸送挙動

○山下祐司 [筑波大学環境科学研究科]
足立泰久 [筑波大学農林工学系]

コロイドが有害化学物質のキャリアとして土壌中を移動する機構を解析するために,鹿沼土を充填したカラムにポリスチレンラテックスを流し入れる実験を行った.その結果,土壌中のコロイドの移動はその凝集分散特性に対応して大きく変化すること,特に凝集条件下ではコロイドが土壌に効率的に捕集されることが確認された.

Keyword: Colloid Facilitated Transport, カラム実験, 凝集分散特性
GET PDF=03/0302-29.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.234-235 , 2003

発表番号 2-2

Water, NH4+, and NO3- distributions in porous powder under directional freezing

Hidefumi_Nakanishi [Faculty of Bioresources, Mie University]
Kunio_Watanabe [Faculty of Bioresources, Mie University]

凍結過程にあるガラス粉体中の窒素化合物の挙動

中西秀文 [三重大学生物資源学部]
○渡辺晋生 [三重大学生物資源学部]

地盤凍結による窒素汚染土壌の浄化技術の開発を目的に、ガラス粉体とアンモニア、硝酸混合試料を用いて一方向凍結実験を行った。結果、アンモニア、硝酸、水の凍結側から未凍結側への移動(除去)がみられた。凍結による窒素の除去率は溶質濃度が高いほど高くなった。本実験条件では、除去率は最大で35%程度であり、除去された窒素は凍結面から高温側50mm程度に集積した。今後の課題として、溶質除去の効率化が挙げられる。

Keyword: 土壌浄化技術, 窒素汚染, 凍結・凍土
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2003

発表番号 2-31

The sedimentation properties of clay flocs

Naoya Takahashi [Pacicon Tsukuba Research]
Katsuya Nakaishi [Ibaraki University]
Setsuo Ooi [National Institute for Rural Engineering]

粘土フロックの沈降特性

○高橋 直也 [(株)パシコン筑波リサーチ]
中石 克也 [茨城大学]
大井 節男 [(独)農業工学研究所]

土壌懸濁液中の土粒子は、内部に水を取込んだ凝集体(フロック)の状態で存在することから、沈降体積もこのフロックの体積(水を含む)で決まる。しかし、フロックは破壊されやすいため、自重圧密や界面沈降過程での粘性による破壊が考えられ、これらが沈降体積を決めている可能性がある。そのため、本研究では、界面沈降過程が沈降体積に及ぼす影響について調べ、土壌懸濁液の沈降特性について興味ある結果を得たので報告する。

Keyword: 沈降体積, フロック, 界面沈降速度
GET PDF=03/0302-31.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2003

発表番号 2-6

Moisture and salt movements in sand during evaporation under reduced pressure

MIZOGUCHI Masaru [Graduates School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
SUETSUGU Atsushi [Graduates School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
IMOTO Hiromi [Graduates School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
MIYAZAKI Tsuyoshi [Graduates School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]

減圧蒸発過程における砂中の水分と塩分の移動

○溝口 勝 [東京大学大学院]
末継 淳 [東京大学大学院]
井本博美 [東京大学大学院]
宮崎毅 [東京大学大学院]

火星の地下における水分移動のメカニズムを探る目的で、減圧蒸発過程での砂カラム中の水分・温度・塩分分布を測定する実験を行った。その結果、低塩分濃度では試料が凍結するが高濃度では試料が凍結しないこと、液状水移動に伴い塩分が表層に移動すること、塩分濃度が高いほど蒸発量が多いことがわかった。これらは、減圧蒸発に伴う乾燥、潜熱損失による凍結、塩濃縮によるクラスト形成や凝固点降下などの現象が関係している。

Keyword: 蒸発, 塩分移動, 宇宙
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.212-213 , 2002

発表番号 2-14

Prolonged change in excess pore water pressure of soil compacted in a mold and its causes

Hiroyuki Matsuda [Faculty of Agriculture, Iwate University]
Kiyoshi Koga [Faculty of Agriculture, Iwate University]
Takeharu Horikawa [Faculty of Agriculture, Iwate University]

室内締固め土に発生する過剰間隙水圧の経時変化とその原因

○松田 寛之 [岩手大学農学部]
古賀 潔 [岩手大学農学部]
堀川 丈晴 [岩手大学農学部]

 モールド中で高含水比火山灰質粘性土を締固め,底面に発生する圧力を測定した。はじめ発生した過剰間隙水圧は急速に低下し,徐々に低下速度を緩めて一定値に達した。骨格体積,間隙水の浸出(離水),間隙空気体積の経時変化を測定し,間隙水圧の発生原因は圧縮された封入空気にあること,低下の原因は初期の骨格膨張とそれに続く離水として現れる封入空気の膨張および長期間続く封入空気の間隙水への溶解であることがわかった。

Keyword: 締固め, 間隙水圧, 封入空気
GET PDF=02/0202-14.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2002

発表番号 2-19

Study on the effect of core wall of The Fill Dam by the electric analogue method

Miyoshi Kadono [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
Koh Kato [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]

電気アナログ法によるフィルダムの遮水壁の効果に関する研究

○角野 三好 [弘前大学農学生命科学部]
加藤 幸 [弘前大学農学生命科学部]

市販の電導紙を用いて電気アナログ法により、老朽化溜池堤体モデルについて堤体からの漏水を防ぐための遮水壁の効果について検討した。実験では、遮水壁の長さを変えながら浸潤線に及ぼす効果について明らかにした。この結果、老朽化前の正常時の浸潤線を基にこの浸潤線の位置から下側に遮水壁を入れることによりほぼ直線的な効果が有ることが確認できた。

Keyword: 電気アナログ法, 老朽溜池, 浸潤線
GET PDF=02/0202-19.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.224-225 , 2002

発表番号 2-20

Estimation of permeability distributions with fracture soft data

Inoue Keisuke [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Akira Kobayashi [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Aoyama Shigeyasu [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]

亀裂頻度を補助情報とした透水係数分布の推定

○井上 敬資 [京都大学大学院農学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
青山 咸康 [京都大学大学院農学研究科]

地盤内の透水性を推定する際,経済的な理由により情報が限られており,詳細な透水性の分布を推定することは難しい.そこで,本論では計測が比較的簡易な岩盤での亀裂頻度を補助情報として,より精度の良い透水係数分布を地盤統計学のIndicator Simulationにより推定する.亀裂頻度から補助情報を作る際,透水係数と亀裂頻度の相関がはっきりするようにする場合とそうでない場合を比較した.

Keyword: 地盤統計学, 透水係数分布, 亀裂頻度
GET PDF=02/0202-20.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.226-227 , 2002

発表番号 2-21

Field Measurement of Ground Subsidence of Peatland (2)

Mitsuhiko KAMIYA [Hokkaido Institute of Technology]
Sinichiro KAWABATA [Hokkaido Institute of Technology]
Takashi INOUE [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]

泥炭地の地盤変動の原位置観測(第二報)

○神谷 光彦 [北海道工業大学]
川端 伸一郎 [北海道工業大学]
井上 京 [北海道大学大学院農学研究科]

石狩泥炭地の新篠津地区で,泥炭地盤の変動と地下水位や積雪深との関係について原位置観測と解析を行った。地盤変動は冬期間には地下水位の低下と積雪荷重により沈下傾向を示し,融雪期の地下水位の上昇により膨張し,夏期間では地下水位変動に追随して地盤が変動する関係が得られた。また,層別には異なる変化挙動を示し,冬期間は上層部が雪荷重により変動し,夏期には中間層が地下水位に連動して変化する傾向が顕著であった。

Keyword: 泥炭地, 地盤変動, 原位置観測
GET PDF=02/0202-21.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.228-229 , 2002

発表番号 2-22

Modeling of the initial subsidence process in peatland caused by drainage

Ippei Iiyama [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Masaru Mizoguchi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Tsuyoshi Miyazaki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

排水に伴う泥炭地盤の初期沈下過程のモデル化

○飯山 一平 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

泥炭地に排水を施した際に生ずる初期沈下の機構を力学的に明らかにする目的で沈下実験を行った。その結果得られた間隙水圧分布をモデル化し、有効応力の増加は水位低下速度に比例する、という式を導いた。さらに、応力ひずみ関係として弾性体の構成式を用いて初期沈下モデルを定式化した。モデルが実測の沈下挙動をよく表したことから、初期沈下の機構は水位低下に伴う有効応力の増加によって説明できることを示した。

Keyword: 泥炭地盤沈下, 水位低下, 有効応力
GET PDF=02/0202-22.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.230-231 , 2002

発表番号 2-23

An Investigation on consolidation behavior of unsaturated soils with the air-water coupling analysis

Kiyama Shoichi [Kyoto University]
Kimura Hiroatsu [West Japan Railway Company]
Shemsu Kemal [Kyoto University]
Aoyama Shigeyasu [Kyoto University]

気液二相流体解析による不飽和土の圧密試験挙動の考察

○木山 正一 [京都大学大学院農学研究科]
木村 寛淳 [西日本旅客鉄道株式会社]
Shemsu Kemal [京都大学大学院農学研究科]
青山 咸康 [京都大学大学院農学研究科]

礫質土の室内実験現象の分析には,二相流体による圧密解析が必要である.礫混合率が高くなると,締固め時の低飽和度化が促進されるが,低飽和な土の圧密メカニズムは詳細に検討されていない.ここでは,各間隙流体の連続性の違いに着目し,大きく異なる供試体の飽和度が圧密に与える影響を実験データに基づいて数値解析的に考察する.その結果,圧密現象に間隙二相流の相互作用が重要なことが明らかとなった.

Keyword: 圧密, 不飽和土, 数値解析
GET PDF=02/0202-23.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2002

発表番号 2-24

Study of Serching Things Mixed in Concrete by Acoustic Emission Method

Takao Kuwabara [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University]
Takashi Kimata [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University]
Shinji Yokota [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University]
Takao Kuwabara [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture University]
Takashi Kimata [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture University]

AE法によるコンクリート混入物の探査に関する研究

桑原 孝雄 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
木全 卓 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
○横田 伸二 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
桑原 孝雄 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
木全 卓 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]

コンクリートの内部探査については給yび打音によって検査されている黷o験的な判断に頼るところが大きく沚髀n練が求められる。本研究ではアコースティックエミッション法を用いて詞yび圧縮試験を行なうことにより熾蝿fする可能性を検討した=:02/0202-24.pdf

Keyword: アコースティックエミッション, 内部探査,
GET PDF=232-233



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.234-235 , 2002

発表番号 2-25

Comparison of one-dimensional consolidation properties for Ariake clay and Hachirogata clay

[]
[]
[]
[]

有明粘土と八郎潟粘土の一次元圧密特性の比較

○金山 素平 [九州大学大学院生物資源環境科学研究科]
大原 広宣 [九州大学大学院生物資源環境科学研究科]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]

異なる環境で堆積した2種類の不撹乱粘土(有明粘土・八郎潟粘土)の一次元圧密特性について比較、検討を行った。有明粘土、八郎潟粘土の圧縮指数は、液性限界の増加にともないほぼ直線的に増加し、わが国の海底海成粘土に関する関係式と良い一致を示した。圧密係数は塑性指数の増加にともない減少し、八郎潟粘土の圧密係数は有明粘土より低い値を示した。八郎潟粘土の二次圧密係数は有明粘土より大きい値を示した。

Keyword: 有明粘土, 八郎潟粘土, 一次元圧密
GET PDF=02/0202-25.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.236-237 , 2002

発表番号 2-26

Coefficient of earth pressure at rest for Ariake Clay

Motoyasu Inokuchi [Nippon Giken Inc.]
Takahiro Higashi [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Masami Ohtsubo [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Motohei Kanayama [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Kouichi Akaboshi [Gradute school of bioresource and bioenvironmental sciences, Kyushu University]

有明粘土の静止土圧係数について

○井口 元康 [日本技研株式会社]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
金山 素平 [九州大学大学院農学研究院]
赤星 宏一 [九州大学大学院生物資源環境科学府]

側方応力を測定できる一次元圧密試験機を用い、有明粘土の静止土圧係数について検討した。不攪乱試料の載荷過程における静止土圧係数は、圧密降伏応力の前後で最小となり、正規圧密領域での不攪乱試料と練返し試料の静止土圧係数はほぼ一致した。また、除荷過程における不攪乱・練返し試料の静止土圧係数は、共に過圧密比のm乗に比例し、両者のべき数mの値はほぼ等しくなった。さらに、べき数mの値は、塑性指数Ipの影響を受けずほぼ一定となった。

Keyword: 有明粘土, 静止土圧係数, 一次元圧密試験機
GET PDF=02/0202-26.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.238-239 , 2002

発表番号 2-27

Differences among Soil Properties at some Depths in Weathered Granite Foundation

Hidekazu Tagashira [National Institute for Rural Engineering]
Akiyuki Aizawa [National Institute for Rural Engineering]
Susumu Masukawa [National Institute for Rural Engineering]

花崗岩質地盤の深度による土質の差異について

○田頭 秀和 [(独)農業工学研究所]
相澤 顕之 [(独)農業工学研究所]
増川 晋 [(独)農業工学研究所]

風化花崗岩質地盤の深度による土質特性の差異について調査した。その結果、平均粒度は深度が増すにつれて大きくなるが、含水比、湿潤密度、乾燥密度、土粒子の密度、間隙比、強熱減量については表層土壌部とその下部の強風化花崗岩部との差異が大きく、強風化花崗岩内での深度による差異はそれに比べると小さい結果を得た。

Keyword: 花崗岩, 深度, 土質特性
GET PDF=02/0202-27.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.240-241 , 2002

発表番号 2-28

Applications of Fall Cone Test to Ariake Clay (Isahaya Bay Clay)

Takahiro Higashi [Faculty of Agriculture, Kyushu University ]
Masami Ohtsubo [Faculty of Agriculture, Kyushu University ]
Hiroki Hiyama [Faculty of Agriculture, Kyushu University ]
Daiki Okamoto [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University ]
Motohei Kanayama [Faculty of Agriculture, Kyushu University ]

有明粘土(諫早湾粘土)へのフォールコーン試験の適用

○東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
肥山 浩樹 [九州大学大学院農学研究院]
岡本 大樹 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
金山 素平 [九州大学大学院農学研究院]

 諫早湾奥部の2地点でシンウォールサンプリングした有明粘土試料に対してフォールコーン試験を適用した.その結果,フォールコーン法から求まる液性限界はJIS法から求まるそれより全般的に小さく,液性限界が90%以上の範囲では平均で約5%小さかった.また,実測から求まった不攪乱試料のベーンせん断強度とコーン貫入量の関係は,静的貫入でコーン表面が滑らかな場合の理論解と比較的よく一致することが分かった.

Keyword: フォールコーン試験, 有明粘土, 液性限界
GET PDF=02/0202-28.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2002

発表番号 2-29

Clay Mineral Composition and Physical Properties of Ariake Clay

Toshihiro Iwanaga [Department of Bioresource and Bioenvironment School of Agriculture, Kyushu University]
Masami Ohtsubo [Faculty of Agriculture, Kyusyu University ]
Takahiro Higashi [Faculty of Agriculture, Kyusyu University ]
Hiroki Hiyama [Faculty of Agriculture, Kyusyu University ]

有明粘土の粘土鉱物組成と物理的性質

○岩永 敏宏 [九州大学生物資源環境科学府]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
肥山 浩樹 [九州大学大学院農学研究院]

有明粘土のX線回折により同定した粘土鉱物組成の結果と、粒度塑性、コンシステンシー限界といった物理的性質を示す。そして、コンシステンシー限界とスメクタイト含有量を比較し考察した。スメクタイト含有量の増加により有明粘土の液性限界、塑性限界はともに増加する。また、塑性指数も増加する。これは、スメクタイトの含有量の増加によって比表面積が大きくなったことによる。

Keyword: 有明粘土, 粘土鉱物, コンシステンシー限界
GET PDF=02/0202-29.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.188-189 , 2002

発表番号 2-2

Shear Strength Characteristics of Banking and Ground Materials, Mudstone Landslide, Nishihara, Okinawa

Yu_Higa [Graduate School of Agriculture, University of the Ryukyus]
Seiichi_Gibo [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Shinya_Nakamura [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Mitsuzo_Yoshizawa [Seiko Kenkyusyo Co., Ltd.]

盛土および基盤泥岩のせん断強度特性−沖縄,西原の泥岩すべり−

○比嘉 優 [琉球大学大学院農学研究科]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
中村 真也 [琉球大学農学部]
吉沢 光三 [蠕狂研究所]

 傾斜地盤に盛土した造成地が,十数年を経て豪雨により地すべりを起こすことがある。この種の地すべりの発生メカニズムを考えるにあたっては,基盤泥岩および盛土泥岩のせん断強度特性を明らかにすることが重要となる。ここでは,泥岩地すべりから採取した弱風化泥岩,強風化泥岩および盛土泥岩について強度測定試験を行った。境界面付近の基盤強風化泥岩のピーク強度および残留強度が盛土泥岩等に比べて著しく小さいことが明らかになった。

Keyword: 土の静力学的性質, せん断強度, 泥岩
GET PDF=02/0202-02.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2002

発表番号 2-34

Dynamic Behaviors of Earth Dams by Horizontal and Vertical Accelerations

Tadatsugu Tanaka [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, University of Tokyo]
Dai Harada [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, University of Tokyo]
 Susumu Masukawa [National Institute for Rural Engineering]

水平−鉛直加振におけるフィルダムの動的挙動の検討

田中 忠次 [東京大学大学院]
○原田 大 [東京大学大学院]
増川 晋 [農業工学研究所]

阪神大震災などに見られた、鉛直方向加震が大きいケースを想定し、模型実験を行ない、その実験結果と動的有限要素解析による結果と照らし合わせ、その有効性を示した=:02/0202-34.pdf

Keyword: 土構造物の地震時挙動, 土構造物の解析,
GET PDF=252-253



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2002

発表番号 2-39

Seismic Behavior of Fill Dams for Irrigation

Susumu MASUKAWA [National Institute for Rural Engineering]
Akiyuki AIZAWA [National Institute for Rural Engineering]
Youichi HAYASHIDA [National Institute for Rural Engineering]

複数の農業用フィルダムの地震時挙動

○増川 晋 [独立行政法人農業工学研究所]
相澤 顕之 [独立行政法人農業工学研究所]
林田 洋一 [独立行政法人農業工学研究所]

3アースフィルダムと6ロックフィルダムの地震記録から、加速度増幅特性と基本固有振動数を検討した。入力加速度の増加に従い、加速度増幅率は一定値に収束し、加速度増幅の非線形性は50Gal程度までの入力加速度で強く現れる。また、入力加速度の増加に従い、鉛直方向の増幅率は急激に減少する。このため、入力加速度が大きくなるに従い、上下流・ダム軸方向の振動が支配的になり、鉛直動の影響は小さくなると考えられる。

Keyword: 構造物の動力学的性質, フィルダム, 地震時挙動
GET PDF=02/0202-39.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.202-203 , 2002

発表番号 2-9

Tow and Three Dimensional Stability Analyses in which the Residual Factor is Incorporated -Application to the Tyunjun Landslide in Okinawa-

Shinya_Nakamura [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Seiichi_Gibo [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Yoshitaka_Hayashi [Ohta Geo Research]
Hidemasa_Ohta [Ohta Geo Research]

残留係数を導入した二次元および三次元安定解析−沖縄,仲順地すべり−

○中村 真也 [琉球大学農学部]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
林 義隆 [太田ジオリサーチ]
太田 英将 [太田ジオリサーチ]

 二次元安定解析では,地表面形状,すべり面形状、地下水面形状等の情報が無視されてしまい,不適切な対策になってしまう場合がある。本研究では,すべりブロック三次元情報,土質強度等の詳細な調査・測定試験結果を活用し,残留係数を導入した三次元安定解析を行った。二次元安定解析も並行して行い,両者の結果について比較した。特に三次元安定解析によりすべり面における残留強度と破砕ピーク強度の関与領域が明確にされた。

Keyword: 安定解析, すべり面, せん断強度
GET PDF=02/0202-09.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2002

発表番号 3-11

Diminution of Surface Soils in Relation to Physical Properties of Soils of Tsumakoi

Hiromi Imoto [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The Univ. of Tokyo]
Tsuyoshi Miyazaki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The Univ. of Tokyo]
Masaru Mizoguchi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The Univ. of Tokyo]
Katsutoshi Seki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The Univ. of Tokyo]

高冷地野菜畑地の作土層厚さと土壌の物理性

○井本 博美 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
関 勝寿 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

高冷地野菜畑地の土壌プロファイルの実態調査とその物理性測定を行った。土壌硬度、乾燥密度、水分量等で耕盤層の存在が明らかとなった。透水係数でも耕盤層が表層土の1/100と大きな変化を示した。平面的特性は土壌硬度分布から傾斜地の方が作土層が薄く、耕盤層の物理性が大きく影響しているものと考えられる。

Keyword: 傾斜地, 作土層厚, 物理性
GET PDF=02/0203-11.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2002

発表番号 3-1

Effect of Variability in Moisture Content Profile on the ADR Probe Performance

Krissandi Wijaya [United Graduate School Tokyo University of Agriculture and Technology]
Nishimura Taku [School of Agriculture Tokyo University of Agriculture and Technology]
Kato Makoto [School of Agriculture Tokyo University of Agriculture and Technology]]

土壌中の水分分布がADR水分計の測定値に与える影響

○Krissandi Wijaya [東京農工大学連合大学院]
西村 拓 [東京農工大学農学研究科]
加藤 誠 [東京農工大学農学部]

近年、ADR、TDRといった土壌の誘電率を測定することで土壌の水分量等を求める手法が開発されている。これらの手法は、容易に土壌の体積含水率を測定できる利点があるが、他方、精度よく測るためにはキャリブレーションが必要なこと、測定プローブのどの部分の誘電率が測定値に反映されているかが不明であることなどが問題となる。本研究では、土壌中に明白な水分分布がある場合のADR水分計の測定能力について検討した

Keyword: 不均一, ADR水分計, 乾燥密度
GET PDF=02/0203-01.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.282-283 , 2002

発表番号 3-6

Suction change affecting lateral expansion of fingers in sandy soil

Satoko Mashino [Faculty of Engineering, Saitama University]
Ken Kawamoto [Faculty of Engineering, Saitama University]

内部サクション変化がフィンガーの膨張に及ぼす影響

○間篠 暁子 [埼玉大学工学部]
川本 健 [埼玉大学工学部]

乾いた砂層の散水浸潤時に発生するフィンガー流は、初期含水比や散水強度の違いで長期にわたり太さを変えないタイプ(LSF)と短期で太るタイプ(HSF)とに区別できる。フィンガーは、同一条件においても内部サクションの違いで両タイプが発生する。そして、内部サクション変化がフィンガーの膨張メカニズムを左右するものと考えられる。

Keyword: フィンガー流, サクション,
GET PDF=02/0203-06.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-2

Why andosols treated with H2O2 coagulate under high pH?

Haruka Kitahara〔Ibaraki Universitty〕
Jutarou karube〔Ibaraki Universitty〕

H2O2処理をした火山灰土壌はなぜ高pHで凝集するのか?

○北原 はるか〔茨城大学〕
軽部 重太郎〔茨城大学〕

火山灰土壌のpHによる分散性を調べたところ,前処理の違いによって異なったパターンを示し,粘土本来の性質に加え,有機物,鉄,アルミニウムが分散凝集特性に大きな影響を与えていることがわかった.その中で,H2O2処理をした火山灰土壌が高pHまで凝集する要因として鉄,アルミニウムを考えた.ここではH2O2処理をした火山灰土壌における,鉄とアルミニウムの凝集効果について考える.

Keyword: 火山灰土, 分散凝集,
GET PDF=



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-20

Effects of Moisture and Salt Contents on Thermal Conductivity of Clays

Hidetoshi Mochizuki〔Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo〕
Tsuyoshi MIYAZAKI〔Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo〕

粘土の熱伝導率の水分・塩分依存性について

○望月 秀俊〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
宮崎 毅〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕

日本でCLに用いられている膨潤性粘土,クニゲルV1と,非膨潤性粘土,カオリンの熱伝導率を測定し,水分・NaCl濃度依存性を明らかにした.クニゲルV1の熱伝導率は,カオリンの熱伝導率よりもかなり小さく,クニゲルV1の熱伝導率は負の,カオリンの熱伝導率は正の水分依存性を示した.また,クニゲルV1の熱伝導率はNaCl濃度に依存しなかったが,カオリンの熱伝導率はNaCl濃度が高いほど小さく,伝導,水蒸気両成分とも低下した.

Keyword: 熱伝導率, 粘土, 塩類
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-21

Heat and moisture transport phenomena in sand during reducing pressure

Mizoguchi Masaru〔The University of Tokyo〕
Noborio Kosuke〔Iwate University〕

減圧過程における砂中の熱と水分の移動現象

○溝口 勝〔東京大学大学院〕
登尾 浩助〔岩手大学農学部〕

宇宙環境下にある土中の水分移動では、重力よりも固体表面と水分子との相互作用が支配的になるので、氷から水蒸気への昇華・水蒸気による移動・水蒸気凝縮過程が重要になることが予想される。そこで本研究では、宇宙でも成立すべき土壌物理学を意識して、減圧過程における砂中の温度変化と水分移動を調べた。その結果、減圧過程では水の気化熱の損失によって水分を含んだ砂が凍結すること、その時の温度変化は初期含水量に依存していることがわかった。

Keyword: 宇宙, 土壌, 環境
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-22

Relationship between ph and carbon dioxide in ponded water in the paddy field

YASUHIRO USUI
TATSUAKI KASUBUCHI
YUKI KIMURA

水田湛水のphと二酸化炭素の関係 

○臼井 靖浩〔山形大学大学院農学研究科〕
粕渕 辰昭〔山形大学大学院農学研究科〕
木村 有紀〔青森県警〕

湛水層では、pHが日周変化していることが明らかにされている。一般にpHが変化する要因は二酸化炭素によるものであると指摘されているが、二酸化炭素がpHにどの程度影響を与えているかは十分明らかにされていない。そこで、本研究では水田湛水のpHと二酸化炭素の関係を明らかにすることを試みた。水田湛水では、pHは日周変化を起こしており、その変化の主な要因は二酸化炭素濃度の変化であると考えられた。

Keyword: ph, 二酸化炭素濃度, 日周変化
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-23

Factors on the change in Eh of paddy field soil

MURAKAMI DAIRYOU
KASUBUCHI TATSUAKI
IMAGAWA TAKAHIRO

水田土壌におけるEhの変動要因について

○村上 大亮〔岩手大学連合大学院〕
粕渕 辰昭〔岩手大学連合大学院〕
今川 貴博〔山形大学農学研究科〕

本研究では水田Ehに着目し、室内実験および屋外実験によってEhの変動要因について検討を行った。その結果、水田土中への白金センサー挿入直後の値は土壌本来の電位を表していないことが明らかになった。また、水田土壌表層近傍及び水田湛水層において、Ehは日周変化をすることを明らかにした。しかし、両者は日中まったく逆の変化をしており、水田表層近傍では特異的な環境が形成されていることが明らかとなった。

Keyword: 水田, Eh, pH
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-24

Measurement of charge characteristic of allophane and imogolite with potentiometoric titration

Yoshiyuki Saida〔Hokkaido Regional development bureau 〕
Jutarou karube〔Ibaraki Universitty〕

電位差滴定法によるアロフェンとイモゴライトの荷電特性の測定

○齊田 義之〔北海道開発局〕
軽部 重太郎〔茨城大学〕

変異荷電をもつ土壌の荷電ゼロ点(PZC)は、正・負イオン交換容量(CECとAEC)による正味荷電ゼロ点(PZNC)や、電位差滴定法によるPZSEで表される。ここでは、電位差滴定法の測定内容を検討した。そして、電位差滴定法を用いて正味の荷電を求めることができることを見出し、その結果をイオン交換法の結果と比較した。

Keyword: 荷電ゼロ点, 電位差滴定法, 荷電特性
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-25

Effects of pH and Dispersing Agent on Disperation/Flocculation of Kuroboku Soil

Yuko Saito〔Graduate School of Agricultural Science, Miyazaki University 〕
Fumiyoshi Kondo〔Faculty of Agriculture, Miyazaki University〕
Emi Kondo〔Faculty of Agriculture, Miyazaki University〕

クロボク土の分散・凝集に及ぼすpHと分散剤の影響

○斎藤 優子〔宮崎大学大学院農学研究科〕
近藤 文義〔宮崎大学農学部〕
近藤 絵美〔宮崎大学農学部〕

有機物除去処理をしていないクロボク土の分散・凝集の観察とゼータ電位の測定を行った結果、分散剤の添加量が増加するにつれて凝集が起こるpHの上限値が酸性側に傾いていった。また、pHの上昇につれゼータ電位の値も低下することからクロボク土の分散・凝集はpHに依存していることが考えられ、pH上昇の過程でゼータ電位の値が急激に変化した付近のpH値は、分散効果の向上を考える上でpH調整の参考になると考えられる。

Keyword: クロボク土, 分散・凝集, ゼータ電位
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-26

Characteristics of Dispersion/Flocculation and Zeta Potential for Chlorite Clay Mineral

Fumiyoshi Kondo〔Faculty of Agriculture, Miyazaki University〕
Yuko Saito〔Graduate School of Agricultural Science, Miyazaki University〕
Shingo Yosumi〔Graduate School of Agricultural Science, Miyazaki University〕
Motohei Kanayama〔Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Science, Kyushu University〕

粘土鉱物クロライトの分散・凝集特性とゼータ電位について

○近藤 文義〔宮崎大学農学部〕
斎藤 優子〔宮崎大学大学院農学研究科〕
四角 信吾〔宮崎大学大学院農学研究科〕
金山 素平〔九州大学大学院生物資源環境科学研究科〕

粘土鉱物クロライトの分散・凝集の判別実験とゼータ電位の測定を行い、カオリナイトおよびモンモリロナイトの場合との比較検討を行った。その結果、カオリナイトやモンモリロナイトとは異なり、クロライトは塩濃度およびpHの大小にかかわらず明瞭な凝集状態を示し、遷移領域も示さなかった。また、ゼータ電位の測定結果から、3種類の粘土鉱物の中ではクロライトが最も凝集性が強いことが明らかとなった。

Keyword: クロライト, 分散・凝集, ゼータ電位
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-27

Spectroscopic Distinction of Cadmium Adsorption Sites in Montmorillonite

Rieko Takamatsu〔KITASATO University〕
Tsuyoshi Miyazaki〔The University of TOKYO〕
Kiyotaka Asakura〔HOKKAIDO University〕
Masashi Nakano〔KOBE University〕

分光分析によるモンモリロナイトのCd吸着サイトの判別

○高松 利恵子〔北里大学獣医畜産学部〕
宮崎 毅〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
朝倉 清高〔北海道大学触媒化学研究センター〕
中野 政詩〔神戸大学農学部〕

近年, 粘土鉱物へのCd吸着メカニズムの解明には微視的視点からの研究が必要とされている. 筆者らはこれまでの吸着実験, EXAFSに続き, モンモリロナイトにCd吸着が生じているサイトを明らかにするためXRD, XPSの測定を行なった. その結果, 低pHでは主に層間が吸着サイトであり, pHが高くなるにつれ結晶端面が主なサイトになり, 層間へのCd吸着は減少する. これは測定における解析結果と同様な見解であった.

Keyword: カドミウム, 粘土鉱物, 吸着
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-28

The relationship between soil retentivity of moisture and ions.

Nakamura Takahiko〔Tokyo University of Agriculture〕

土壌の保水性とイオン濃度との関係

○中村 貴彦〔東京農業大学地域環境科学部〕

土壌の保水性と土壌水中のイオン濃度との関係を明らかにする初期段階として,遠心法によるpF測定を行うとともに,その抽出水についてイオン濃度を測定することで,土壌水中でのイオンの存在量を把握することを目的とした.茶園表層土の土壌を用いて測定した結果,抽出水中の硝酸イオン濃度はpFの増加につれて極大値を示すことが明らかとなった.このことから土壌中のイオン濃度の分布が一様でないことが確認できた.

Keyword: 保水性, 溶質移動, 水質
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 2-29

Effects of Water Content on Bacterial Activity in Acid Sulphate Soils

Kaoru UENO〔The Guraduate School of Natural Science and Technology, Okayama University〕
Tadashi ADACHI〔Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University〕
Hajime NARIOKA〔Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University〕

酸性硫酸塩土壌の生成における微生物挙動と水分条件

○上野 薫〔岡山大学大学院自然科学研究科〕
足立 忠司〔岡山大学環境理工学部〕
成岡 市〔岡山大学環境理工学部〕

酸性硫酸塩土壌の微生物的酸性過程において,土壌水分条件が鉄酸化細菌の増殖におよぼす影響を明らかにするため,土壌水分状態を5段階に設定し,30℃培養実験を試みた。その結果,細菌の増殖は,LL〜PL間の水分状態で高まり,それ以下の水分状態では増殖が抑制された。細菌の鉄酸化活性は高水分状態で低く,低水分状態で高い傾向にあった。

Keyword: 酸性硫酸塩土壌, 水分条件, 微生物
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-2

カスケード式頭首工の水クッション内の流況(供

○小島 信彦〔明治大学農学部〕

カスケード式頭首工は、親水・環境・維持管理に配慮して開発された。本報では、水理諸元の決定方法を確立するために行った水理模型実験のうち、水クッション内の流況について述べたものである。増水時には上段から下段に向けて露出射流が生じる。一方、減水時には、多くの場合は下段より、水クッションが形成される常流状態へと戻るが、全3段のうちの中央の段より戻ることがたびたび生じることが観察された。

Keyword: カスケード, 水クッション, 頭首工
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-20

ロックフィル材を通る非線形流れのモデル化

○森井 俊広〔新潟大学農学部〕
榎本 信之〔新潟大学大学院自然科学研究科〕

ロックフィルを通る非線形流れの水頭損失特性を,水温と水理学的平均径をパラメータにしてモデル化した.このモデル式を非線形FEMに組み込むことにより,構造物の水位流量曲線など,水理学的特性を良好に予測することが可能となった.モデル式の実務性を,水路模型実験により検証した.実験は,河川礫を用い,斜面こう配と堤頂長を変えた計13ケースのダム断面,ならびにゾーン型のロックフィル堤体について実施した.

Keyword: ロックフィル材, 水頭損失式, 水理学的平均径
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-21

ダム放流管理による富栄養化防止に関する研究

○白谷 栄作〔農業工学研究所水工部水環境保全研究室〕
吉永 育生〔農業工学研究所水工部水環境保全研究室〕
高橋 順二〔農業工学研究所水工部水環境保全研究室〕

ダムの放流点を変更することで,湖内の流動を促し,植物プランクトンの増殖を抑制する効果について鉛直2次元有限要素モデルを用いて検討した.その結果,表層からの放流を下層からの放流に切り替えることで,ダム湖全体に流動が発生することによって表層水温が低下し,クロロフィルa濃度が大きく低下することが示された.また,死水域が消滅し,下層の貧酸素状態が生じにくくなることが示唆された

Keyword: ダム, 富栄養化, 数値シミュレーション
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-22

漂流式ブイによる流況・水質観測装置

○藤井 秀人〔農業工学研究所〕
桐 博英〔農業工学研究所〕
中矢 哲郎〔農業工学研究所〕

ディファレンシャルGPS(DGPS)を利用した漂流式ブイによる流況・水質観測装置を開発した。開発した装置の概要と現地観測結果について報告する。本装置を用いて、有明海沿岸域の流況観測を実施し、防潮水門下流域の流況と流れに乗った水質(塩分濃度と濁度)を測定した。その結果、実用的な精度で流況や水質が観測できる見通しをつけた。今回開発した装置は、”汁慘れの流跡線や流速を容易に把握できる、淡水と海水の2種類の流れが合流する場での流れの解明に有効な観測手法になる、3銅錣凌綣疎定器を取り付けることが可能である、す真綮など危険な時でも危険な作業を改善できる、等の特徴を有している。本装置は河口域から海域における広範囲の流況と水質を容易に高精度に観測する手法として有効な手段である。

Keyword: 河口干潮域の水理, GPS, 観測ブイ
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-23

有明海湾奥部における塩分濃度の準三次元解析

○桐 博英〔農業工学研究所〕
藤井 秀人〔農業工学研究所〕
中矢 哲郎〔農業工学研究所〕

従来、平面二次元として数値解析が行われてきた有明海湾奥部の塩分濃度環境について有限要素法による準三次元解析を行った。潮位変化が大きいという特徴を持つ有明海に対し、潮位が変化しても表層の層厚の変化を小さくできるようレベルモデルに移動境界法を適用して解析を行った。有明海における海苔養殖の育苗期での小潮について解析を行い、塩分濃度の分布状況の再現を試みた。

Keyword: 河口・感潮域の水理, 数値流体力学,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-24

形状変化に伴う二次流の発生について−模型実験と三次元有限要素解析−

田中 忠次〔東京大学大学院〕
○山 一〔明治大学大学院〕
小島 信彦〔明治大学大学院〕

河川や水路の形状変化によって発生する二次流についてそのメカニズムを解明すべく有限要素解析を行った。解析を行うにあたり、模型水路における実測値を参考とした。本解析では主に三次元を対象とし、プラントルの混合距離を考慮した乱流粘性を導入して流れの再現性を求めた。

Keyword: 有限要素解析, 二次流,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-25

Chang法を用いた開水路非定常流の数値解析法における境界計算の考え方

島田 正志〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
○外川 喜一郎〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕

一次元解析手法において、基礎方程式の積分形から導いた、流れの不連続付近で解が振動したり散逸しない陽解差分スキームがChangによって提案された。しかしこの方法を、境界条件を考慮した実際的な流れへ適用するためには、境界の安定性に関する議論がまだ不十分である。本研究では、上流境界における安定性解析に関する数値実験と、水路結合部(植生や勾配の異なる水路同士の結合部)の境界条件の設定法について検証した。

Keyword: 1次元非定常流解析, 境界条件計算, 安定性
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-26

GAを用いた管水路口径決定手法の検討

○平松 研〔京都大学大学院農学研究科〕
河地 利彦〔京都大学大学院農学研究科〕
一恩 英二〔石川県短期大学農業部〕

コストを最小とする管水路口径の最適決定問題を取り上げ,遺伝的アルゴリズムを用いた手法の適用可能性について検討を行った.口径が自由となるた,問題は非線形目的関数を持つ計画問題となるが,口径選択型の問題に比べて,決定変数を大幅に減少させることが可能となった.また,世代交代後の個体が実行可能解の条件を満たすための条件を与えることにより,比較的単純なループ型配管において最適値を得ることが可能となった.

Keyword: 遺伝的アルゴリズム, 管水路, 非線形計画
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-27

Application of two step Lax-Wendroff scheme to unsteady flow with interior boundary conditions

○Rajendra Peter〔Tokyo university of Agi. & Tech United Graduate School〕

本研究では内部境界条件を含む非定常流解析を、新川排水路をモデルとして行った。結果、堰やゲートを含む枝状水路ネットワークの排水解析に成功した。今後は本研究で用いた手法を改良し、応用していく。

Keyword: 2step Lax-Wendroff, 非定常流解析, 内部境界条件
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-28

貯水池放流流量操作におけるロバストサーボ制御と最小原理

○宇波 耕一〔京都大学大学院農学研究科〕
河地 利彦〔京都大学大学院農学研究科〕

貯水池放流流量操作に際し観測貯水位のフィードバックを行うロバストサーボ制御系をH無限大制御理論にもとづいて設計する.制御系は観測誤差と制御誤差に対するロバスト性ならびに目標値追従特性を有する.洪水波を貯水池への流入流量として与え,制御器のパラメータが異なる3つの場合についてシミュレーションを行い,貯水量変動の自乗積分最小化条件である最小原理の視点から放流流量波形について検討を行う.

Keyword: 貯水池, 放流流量操作, 制御系
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 2-29

河川水質管理モデルにおけるBOD負荷の配分調整

○前田 滋哉〔京都大学大学院農学研究科〕
河地 利彦〔京都大学大学院農学研究科〕

ロバスト最適化の枠組みを用いた河川網における水質管理モデルが、著者らによって提案されている。これを用いると、物理的制約や環境基準を満たした上で、最適なBOD総負荷量の期待値を河川の各負荷点に配分できるが、負荷量の上・下流間格差が生じる場合がある。ここでは、河区ごとに負荷されるBODの総量の間に成り立つ式を制約条件として最適化モデルに組み込むことによりこの問題が解決されることを、計算例で示す。

Keyword: 河川水質管理, BOD配分調整, ロバスト最適化
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-2

都市近郊低平農林地の洪水緩和機能の評価

○藤井 秀人〔農業工学研究所〕
桐 博英〔農業工学研究所〕
中矢 哲郎〔農業工学研究所〕

都市近郊低平農地の持つ洪水緩和機能をマクロ的に評価するためGISモデルを開発し、利根川下流域印旛沼流域について、土地利用の変化による農林地の減少により生じた洪水特性の変化を評価した。同流域についてGISデータベースを構築し、印旛沼開発事業完了後から平成9年までの29年間における流域の土地利用変化(農林地の宅地化率)と洪水特性の変化を統計的に分析し、同流域の洪水緩和機能の変化を算定した。

Keyword: 洪水緩和, 都市化, 印旛沼
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-20

東京都における被圧地下水の涵養機構

○今泉 眞之〔農業工学研究所〕
濱田 浩正〔農業工学研究所〕
二平 聡〔農業工学研究所〕
川島 眞一〔東京都土木研究所〕
川合 将文〔東京都土木研究所〕

1969年から1997年までの年1回のトリチウム濃度変化から東京都の被圧地下水の涵養機構を明らかにした。トリチウムの濃度変化パターンは、ピストン流タイプ、拡散流タイプ、単調減少タイプの3種類に分類できる。ピストン流タイプは、鋭い濃度増加のピークを形成する。拡散流タイプは、幅広いピークを形成する。これらのピークは、1963年の熱核実験による降雨中のトリチウム濃度ピークに対応していると考えられる。単調減少タイプの減少の速度は、トリチウムの放射崩壊の速度とほぼ一致した。このタイプの地下水は、被圧層内に封じ込められた、停滞性の地下水であると考えられる。

Keyword: 涵養機構, 被圧地下水, トリチウム
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-21

Modeling Groundwater Flow in an unconfined aquifer in Alluvial Fan

○Elhassan Ali Musa〔東京農工大学大学院連合農学研究科〕
後藤 章〔宇都宮大学大学院〕
水谷 正一〔宇都宮大学〕

本研究では、差分法(FDM)を用いて、扇状地における不圧帯水層のための地下水流モデルを構築した。このモデルでは、タンクモデル計算と地下水流モデルを結合させることによって、地下水涵養・流出の計算を行えるようになった。モデルの構築には改良の余地があるものの、実際の不圧帯水層の挙動は十分に表現されたものと思われる。

Keyword: 地下水モデル, 不圧帯水層, 地下水涵養
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-22

分散を考慮した沿岸地下水への海水侵入解析

○小路 順一〔鹿児島大学大学院連合農学研究科〕
籾井 和朗〔鹿児島大学農学部〕
里山 大和〔鹿児島大学農学部〕
國武 昌人〔宮崎大学農学部〕

沿岸域における地下水は,貴重な淡水資源として種々の産業において利用されている。 沿岸域における地下水水質環境を定量的に把握し,複雑な海水侵入機構を解明することは,今後の地下水資源の保全と管理の点から極めて有意義である。本研究で用いた数値計算法の妥当性について,既往の研究での計算結果との比較から検討した。本法では特性曲線法を適用しており,流況の変化による物質輸送をよく再現できると考える。

Keyword: 地下水, 海水侵入, 数値解析
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-23

SPATIO-TEMPORAL VARIATIONS OF WATER QUALITY IN A GROUNDWATER BASIN

○MADAN KUMAR JHA〔高知大学農学部〕
紙井 泰典〔高知大学農学部〕
近森 邦英〔高知大学名誉教授〕

高知県における地下水盆の4河川と地下水の水質及びその季節変動を研究した.河川のECは河口部を除いて135 - 230 lS/cm,pHは 6.9 - 8.4,DOは7.1 - 13.3であった.地下水は海から約 1 km 離れた井戸で,EC 124 - 243 lS/cm,pH 5.8 - 7.0,DO 0.43 - 5.04 mg/l であった.この井戸の ECには潮位の変動による影響も見られ,塩が入っていると推測された.河川・地下水とも概して水質は良好であったが,沿岸部に近い1つの井戸と2つの河川の下流部にも塩水の侵入が観測された.

Keyword: 水質, 塩水侵入, 地下水管理
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-24

大型要素に対応した比水分容量定義手法

○石井 将幸〔京都大学防災研究所〕

飽和−不飽和浸透流の数値解析では、大型の要素を用いると解析精度が大きく低下する。そこで大型要素に対応した、比水分容量の定義手法を提案した。飽和帯と不飽和帯が共存する要素の内部における水分量分布を仮定し、節点の圧力水頭と要素全体の水分量との関係から、要素の比水分容量を定義した。この手法を大型要素に適用し、鉛直一次元浸透の解析を行なったところ、従来の手法と比較して解析精度の向上がみられた。

Keyword: 浸透流・地下水, 地下浸透・地下水流動,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-25

蒸発散を考慮した流出モデルに関する考察

○竹下 伸一〔愛媛大学大学院農学研究科〕
高瀬 恵次〔愛媛大学農学部〕
佐藤 晃一〔愛媛大学農学部〕

本報告では、流域の乾湿の影響を受け蒸発散比が変化することに着目し、蒸発散比を上2段のタンク貯留深の関数とするLogistic曲線で与え、長期間流出モデルに導入した。本モデルを山林地流域において平水年、豊水年、渇水年に適用したところ流出現象を再現できた。また、流出モデルによる蒸発散量を短期間水収支法による蒸発散量と比較検討したところ、概ね現象を表現できていることが明らかになった。

Keyword: 蒸発・蒸発散, 長期流出, 水収支・水循環
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-26

乾季のある地域における降雨変動特性についての研究

○酒井 一人〔東京大学,大学院〕

本研究では,乾季の卓越する地域(ボンベイおよびニューデリー)において1年を4シーズンに分割し,ISODATA手法によるパターン分析を行い,降雨特性を検討した.その結果次のようなことがわかった.1)乾季は1つのクラスに含まれ、雨季がいくつかのクラスに分類された.2)乾季のクラスを除いて,どのクラスにおいても多変量正規分布していることが認められた.

Keyword: パターン分析, 降雨特性, 多変数正規分布
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-27

東北タイにおける天水田の米生産量推定のための水文モデル構築

○鈴木 研二〔東京農工大学大学院連合農学研究科〕
神林 徹〔宇都宮大学農学部(現(株)日本精測)〕
後藤 章〔宇都宮大学農学部〕
水谷 正一〔宇都宮大学農学部〕

本研究では、東北タイにおける天水田の米生産量を推定するための天水田モデルのサブモデルである、天水田水文モデルの構築を目的とする。天水田水文モデルは、日降雨量データを入力量として、斜面上に連続する水田群の湛水深・土壌水分を斜面の上位部から下位部に向かって逐次的に日単位で計算するものである。現地調査に基づいて、このモデルを構築・適用し、モデル化の第一段階としては良好な結果を得た。

Keyword: 東北タイ, 天水田稲作, 天水田水文モデル
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-28

Updating the Prediction of Crop Water Requirements in Arid Region Using the Recommended Penman-Monteith Evapotranspiration Equation(ペンマン・モンティース式による乾燥地帯の作物用水量推定の改良)

○A. W. Abdelhadi〔神戸大学大学院自然科学研究科〕
Takeshi Hata〔神戸大学大学院自然科学研究科〕
Haruya Tanakamaru〔神戸大学大学院自然科学研究科〕
Akio Tada〔神戸大学農学部〕
Tariq Mohamed〔ゲジラ研究所〕

広大な乾燥地灌漑地区であるスーダン・ゲジラ地区での用水量推定は従来ペンマン式に基づいて行われてきた。大面積であり、推定方式の違いは膨大な用水量の差異となり、水資源利用上多大な影響を及ぼすことになる。今回ペンマン・モンティース式を基に算定を行い、アカラ綿の実測消費水量と比較したが、決定係数等4指標値によっても本法の優位を評価できた。生物季節に基づいた作物係数の決定法も有効な方法であることが示された。

Keyword: 蒸発散, ペンマン,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 2-29

温度を用いた土壌面蒸発係数の提案とその特徴

○邱 国玉〔農業工学研究所〕
佐瀬 勘紀〔農業工学研究所〕
奥島 里美〔農業工学研究所〕
J. Ben-Asher〔Ben-Gurion University,Israel〕
矢野 友久〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
籾井 和朗〔鹿児島大学農学部〕

本研究では、土壌面蒸発係数(ha)を定義し、顕熱フラックスとの関係を検討するとともに、その特徴を検討しった。haと顕熱フラックス比はよく一致する。さらに、haの境界は良く定義されている(0≦ ha ≦1)。この境界は風速を基づくモデルではまったく不明である。新たに提案された土壌面蒸発係数の簡単さと明確的な境界は土壌面蒸発量の推定に役立つ。

Keyword: 蒸発, 畑地潅漑,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-20

下層に泥炭層をもつ水田における暗渠排水試験

筑波大院 ○按田 秀隆
筑波大生物資源 吉岡 秀貴
筑波大農林工 塩沢 昌・多田 敦

泥炭土水田、汎用化や直播水田など下層土の透水性が比較的大きい条件下での暗渠排水効果を土中水圧、地盤沈下量、暗渠排水量を測定することによって検討した。その結果、地盤沈下は土中水圧と連動していること、暗渠排水量は湛水と土層の収縮によるものであり、土中水の流れは全層飽和流であること、地下水位低下に伴う土層収縮による排水量は無視できない量であることがわかった。

Keyword: 暗渠排水量, 土中水圧, 地盤沈下
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-21

Validity of transient Drain Spacing Equations非定常な地下水位を対象とした暗渠間隔公式の評価

岡山大院 ○Mahmoud M. Moustafa
岡山大環境理工 四方田 穆

わが国の暗渠排水計画基準では、暗渠管の間隔は経験的に決定されている。これに対して暗渠設置圃場における地下水位や排水量観測結果の報告は少ない。ここでは、非潅漑期の水田において、雨量、地下水位、暗渠流量の観測を実施し、観測結果を基に、非定常的な地下水位の変化に対応する暗渠間隔の検討を行い、両者の関係を与える方程式を導いた。併せて既往の10個の方程式に観測結果を適用し、それらの評価を行った。

Keyword: 地下排水, 暗渠公式, 暗渠間隔
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-22

稲作経営規模拡大農家の圃場水管理

東京農工大院 ○陳 菁
高山市 榎 尚子
宇都宮大農 水谷 正一・後藤 章

近年、稲作経営規模の拡大を図る農家が増加している。こうした規模拡大では、水管理が一つの制約条件になっているといわれている。そこで本研究は、規模拡大農家を対象にして、水田の立地条件、農作業体系、圃場水利システム、圃場水管理、水利費、水利用の自由度について現地調査及び聞き取り調査を行った。その結果、水田の分散性と水利システムの特性が水稲栽培、特に圃場水管理に及ぼす影響を明らかにした。

Keyword: 用水管理, 水田潅漑,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-23

大区画水田における栽培様式と水管理

京大院 ○堀野 治彦・坂田 賢・三野 徹

近年,省力・低コスト化を図るための水田大規模営農が増加の傾向にあるが,その水管理の実態は十分に把握されていない.そこで,滋賀県蒲生町横山地区を事例に,湛水土中直播,乾田直播,移植栽培を採用した大区画水田における水需給調査を行った.その結果,各栽培様式とも生育期ごとにかなり需要量が異なること,浸透量の増大のため総量として乾田直播が最も多くの水を必要とすることなどが認識された.

Keyword: 用水管理, 排水管理, 大区画
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-24

大区画水田における水収支の特性

新潟大院 ○須貝 美智子・三沢 真一
新潟大農 豊田 勝

稲作農業の生産コスト削減のため、圃場の大区画化が必須の条件になっている。本研究では、新潟県南部の中頚城郡頚城村にある1haと0.445haの圃場において水収支調査を行い、区画の差による違いを調べた。大区画水田と標準区画水田の水収支を比較してみたところ、長辺長が同じであるため区画による差は見られなかった。それよりむしろ圃場の均平度や田面の標高分布が水収支に大きい影響を与えていることがわかった。

Keyword: 大区画水田, 水収支, 均平度
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-25

NEW POLICY FOR AGRICULTURE EXPANSION IN EGYPT(エジプトにおける農地開発の新政策)

大阪府大農 ○タレク H.S. コトブ・中桐 貴生・渡辺 紹裕・荻野 芳彦

近年、エジプトの農地開発は、ナイルデルタ周辺を徐々に拡張する方法から、本国南西部等の遠隔地を新規開発する方法に移行しつつある。ここでは、まずその背景として、エジプトにおける現在の土地・水資源の現状、水需給状況、政府による水利計画、および塩類化等による開発の制約について述べた。次に筆者等の開発した手法を用いて新規開発における水需給の推定を行った。最後に、この新しい農地開発政策に対する展望と課題を述べた。

Keyword: 新農地開発政策, 水利計画, エジプト
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-26

複合タンクモデルによる河川流量と農地流出水の関係の分析−紀の川流域における事例研究−

大阪府大農 ○中桐 貴生・渡辺 紹裕・荻野 芳彦
京大院 堀野 治彦
日大生物資源科 丸山 利輔

紀の川流域に複合タンクモデルを適用し,各地点での河川流量とそれに含まれる農地流出水の関係について,日単位での評価を行った.小降雨時や低流量時には,どの地点でも河川流量に含まれる農地流出水の割合が,その地点での集水面積全体に占める農地面積割合を超えて大きくなることが示された.また,河川掛農地の割合が大きくなる下流では,とくに潅漑期において,農地流出水が河川流況に及ぼす影響が非常に大きいことが示された.

Keyword: 複合タンクモデル, 流域水管理, 紀の川
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-27

北海道の農業用ダムの貯水実態と水管理について

北大院 ○井上 京・Khairullah・長澤 徹明

石狩川流域と天塩川流域に分布する16の農業用ダムの各年の管理月報を基礎資料に,ダム貯水池の水管理実態を,流入量,取水量,越流量,放流量を指標として整理した.用水の確保という面で農業用ダムはその機能を果たしている反面,農業用水として取水されない量もかなりに達しており,貯水管理のさらなる合理化を通じて河川環境の保全・向上,あるいは農業用水や地域用水などの水利条件再考に余地があることを明かにした.

Keyword: 水田潅漑, 用水管理, 水源施設
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-28

Eco-Environmental Constraints to Rice Irrigation in the SacramentoValley,California

California"
大阪府大農 ○渡辺 紹裕

アメリカ合衆国・カリフォルニア州のサクラメント川流域の稲作地帯では,環境や生態系の保全を目的にした水田潅漑に関わる規制が,この約20年間,徐々に厳しくなってきた.この規制としては,除草剤の流出抑制のための水田圃場からの地表排水規制,絶滅危機にあるサケの稚魚を保護するための河川からの厳しい取水規制,稲藁の焼却処理の禁止とそれに伴う稲藁分解促進のための収穫後湛水,そして野生動物生息地保全のための用水供給,などがある.ここでは,稲作中心地のコルーサ地域を事例として,水利用記録の分析を中心にして,こうした規制が水田潅漑地域の用水需給の逼迫,排水再利用の強化,塩害の発生をもたらしたことを示す.

Keyword: 水田潅漑, 環境保全, 水利用規制
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-29

Study on Irrigation Return Flow in Creek Networks of low Lying PaddyArea (低平地クリーク水田地帯における用水の反復利用)

九大院 ○Rachmad Jayadi
九大農 黒田 正治・福田 哲郎
Gadjah Mada University Fatchan Nurrochmad

低平地クリーク水田地帯を対象に、クリーク貯留における還元水混合率の経日変化を求めた。水稲栽培期において還元水混合率は晴天時に上流部〜下流部間で50%〜65%の範囲で変化することが明らかとなった。

Keyword: 水田灌漑 , 還元水 , 反復利用
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-2

点滴潅漑による海成粘土の除塩と作物の栽培

九大院 ○岩城 哲雄
九大農 黒田 正治・中野 芳輔

海成粘土の畑地利用には、土壌改良と除塩が必要とされる。塩害による作物の被害を回避するため、点滴潅漑法により作物の栽培実験を行い、合わせて除塩の進行を調査した。根群域のみに注目して、入手容易な焼モミ殻を土壌改良材として作土層に混入し、透水性の改善を図った結果、作物を育てながら除塩を行うことが可能であることが分かった。

Keyword: 畑地潅漑, 除塩,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-2

パイプライン呑口部の空気排除手法

農業工学研究所 ○相川 泰夫
農業工学研究所 島崎 昌彦
農業工学研究所 小林 宏康・農業工学研究所 中 達雄・臼杵 宣春

Keyword: 管水路流れ, 空気混入,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-20

粗石付き斜路式魚道におけるリ−プフロッグ設計法の検討−M頭首工の水理模型実験事例より−

農業工学研究所 ○常住 直人
農業工学研究所 加藤 敬
農業工学研究所 桐 博英・農業工学研究所 中 達雄

Keyword: 設計手法, 魚道, 粗度係数
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-21

Feedback型ニューロモデルによる河川水位時系列の短時間予測

九州大学農学部 ○平松 和昭
九州大学農学部 四ヶ所 四男美
九州大学農学部 森 健・ 

Keyword: 水位予測, 感潮河川, ニューロモデル
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-22

流域内の降雨分布特性を反映させた分布型流出解析への試み

島根大学生物資源科学部 ○福島 晟
 
 ・ 

Keyword: 洪水流出解析, 降雨特性,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-23

棚田流域のピ−ク流出特性について

愛媛大学農学部 ○高瀬 恵次
愛媛大学農学部 佐藤 晃一
 ・ 

Keyword: ピ−ク流量, 洪水到達時間, ピ−ク流出係数
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-24

都市流域における流出モデル構築へのGISの応用

岡山大学環境理工学部 ○近森 秀高
京都大学防災研究所 岡 太郎
京都大学防災研究所 宝 馨・京都大学大学院 大久保 豪

Keyword: 洪水流出解析, 地理情報システム,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-27

Nearest-Neighbor法による実時間洪水予測に関する研究

神戸大学農学部(現{技研株式会社) ○藤村 達也
神戸大学農学部 田中丸 治哉
神戸大学農学部 畑 武志・神戸大学大学院自然科学研究科 多田 明夫

Keyword: 洪水流出解析, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-26

Flood Frequency Analysis by Gamma Distribution Models(ガンマ分布模型による洪水頻度分析)

韓国忠北大学校農科大学 ○李 淳赫
韓国忠北大学校大学院 孟 昇辰
 ・ 

Keyword: 水文統計, 水文流出解析,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-25

紀伊水道における夏季の残差流シミュレーション

愛媛大大学農学部 ○藤原 正幸
愛媛大学農学部 大橋 行三
京都大学大学院農学研究科 藤原 建紀・ 

Keyword: 残差流, 診断モデル, 紀伊水道
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-28

ニューラルネットワークを用いた水質汚濁源推定

京都大学農学研究科 ○平松 研
京都大学農学研究科 栗本 浩
京都大学農学研究科 河地 利彦・ 

Keyword: 混合・拡散, 水質, 環境影響評価
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 2-29

浅海底質汚染の軽減除去に関する研究(6)−堆積状態での底質の酸素消費量と底層の流速−

愛媛大学農学部 ○戒能 治
愛媛大学農学部 大橋 行三
 ・ 

Keyword: 底質, 水質, 混合・拡散
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-2

農用地利用集積の現状と課題−東北農政局管内の「21世紀型水田農業モデルほ場整備促進事業」を中心として−

農水省東北農政局建設部 菊地久男

Keyword: 農地利用集積, 圃場整備, 農用地計画・整備
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-22

普通畑中心の耕地形態を有する中山間農村の集落特性

北海道大学農学部 矢沢正士

Keyword: 集落計画, 中山間地域, 集落粗生産
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-23

山村の過疎化の実態分析と活性化・環境保全方策の考究−群馬県南牧村、奈良県野迫川村、福島県檜枝岐村を事例として−

福島県農林水産部 星淳子

Keyword: 過疎山村, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-24

傾斜地水田の整備水準と土地利用動向(2)−圃場条件による小作料格差の事例−

農業工学研究所 友正達美

Keyword: 土地利用計画, 農用地計画・整備, 圃場整備
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-25

広域市町村圏における農村社会資本整備の圏域間格差に関する研究−農村社会資本の整備水準に関する研究(1)−

東京大学農学部 東城暢毅

Keyword: 農村社会資本, 広域市町村圏, 圏域間格差
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-26

広域市町村圏における農村社会資本整備の圏域内格差に関する研究−農村社会資本の整備水準に関する研究(2)−

東京大学農学部 星野達夫

Keyword: 農村社会資本, 生活施設, 圏域内格差
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-27

農道整備に関する農民意識について−印旛沼土地改良区の事例−

日本大学生物資源科学部 白岩隆己

Keyword: 道路計画・整備, 環境影響評価, その他
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-28

体験農園における都市農村交流の実態−岐阜県揖斐川町「もろこし村共和国」の事例−

岐阜大学農学部 三宅康成

Keyword: 農用地計画, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 2-29

農業水利施設に対する住民意向調査

地質基礎工業株式会社 川松信彦

Keyword: 用水管理, 水利用計画,
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