発表番号 [2-20]
Actual irrigation water use by Porous tubes used for the purpose of spraying
Takumi Matsuzawa[NTC Consultants Inc.]・Emiko Mizoguchi[NTC Consultants Inc.]・Kengo Ito[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]・Takeyoshi Furukawa[Tokai Agricultural Administration Office]
噴霧型多孔管を用いた散水灌漑の実態
○松澤 拓海[NTCコンサルタンツ(株)]・溝口 恵美子[NTCコンサルタンツ(株)]・伊藤 健吾[岐阜大学]・古川 剛巧[東海農政局]
愛知県大府市の畑地圃場にて,近年普及が進む噴霧型多孔管による散水灌漑に対し,情報集積や導入条件の検証を目的に実態調査を行った.多孔管は定植期にTRAM値程度の散水実施のため用いられており,多孔管1本を使用した場合の散布効率は約30%であった.また複数多孔管を散水幅の半分程度重複させ使用すると散布効率がスプリンクラー管の設計基準を満足すること,風速の増加により散布効率が減少傾向となることを示した.
Keyword: 畑地灌漑,用水計画, ,
GET PDF=23/2-20.pdf
発表番号 [2-20]
Consideration of dust control technology using polyion complex
○Yuuji INABE[TODA corporation]・Tooru TANAKA[TODA corporation]・Noriyuki KUMAZAWA[Global and Local Environment Co-creation Institute, Ibaraki University]
ポリイオンコンプレックスを利用した粉塵抑制技術の考察
○稲邉 裕司[戸田建設(株)]・田中 徹[戸田建設(株)]・熊沢 紀之[茨城大学地球・地域環境共創機構]
農地造成等において、強風等で発生する粉塵は、健康被害や第三者とのトラブルの原因となる場合がある。そこで著者らは、高分子化合物から成る電解質複合体であるポリイオンコンプレックスを利用した粉塵抑制技術の開発を行った。開発した粉塵抑制剤を土壌に散布することで、未散布の土壌と比較して、粉塵飛散量を90%以上低減した。また、疑似降雨による耐水試験においても、流出土砂量を80%以下に低減した。
Keyword: 粉塵飛散抑制効果,ポリイオンコンプレックス,耐雨性能,造成工事, ,
GET PDF=22/[2-20].pdf
発表番号 [2-20]
Study on characteristics of irrigation reservoirs identified as important for disaster prevention in Okayama prefecture
SUGATANI susumu[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]
岡山県における防災重点ため池とそれに該当しないため池の比較考察
○管谷 晋[日本水土総合研究所]
岡山県のため池を事例として、防災重点ため池及びそれに該当しないため池に分類し、両者の堤体の規模、堤体及び洪水吐等の形式、貯水量及び受益面積等についての比較を行い、その特徴、傾向の違い等について検討を加えた。
Keyword: 防災重点ため池, 洪水吐, 谷池・皿池
GET PDF=21/[2-20].pdf
発表番号 [2-64]
Observation and evaluation of the embankment permeation flow rate into the Hachirogata central reclaimed land
Tadashi KONDOH[Akita Prefectural University]
八郎潟干拓地における堤防浸透量の推定について
○近藤 正[秋田県立大学]
水田主体の干拓地における差引排出負荷量を評価する上で、浸透により干拓地に流入する負荷量をいかに評価するかは重要な要素となる。また堤防浸透流量は干拓地の水収支解析においても重要であり定量的な評価検証が必要である。長期の水収支と水質観測に加え、無積雪・無降水期間の主な堤防浸透量の直接観測を基に、干拓地から排出される流量について八郎潟中央干拓地を対象に考察した。
Keyword: 干拓地, 堤防, 浸透流入
GET PDF=21/[2-64].pdf
発表番号 [2-20(P)]
Formulation of an Allowable Flooding Condition on Rice for using Flood Prevention Function of Paddy Fields
Hiroki MINAKAWA[Institute for Rural Engineering, NARO]・Iwao KITAGAWA[Institute for Rural Engineering, NARO]・Susumu MIYAZU[Niigata University, Faculty of Agriculture ]
水田が備える洪水防止機能の利活用に向けた許容湛水管理の条件
皆川 裕樹[農村工学研究部門]・北川 巌[農村工学研究部門]・宮津 進[新潟大学]
水稲被害を抑えられる範囲で、水田域に備わる洪水緩和機能を有効活用するための湛水管理の条件を策定する。詳細な冠水試験から策定した減収尺度を基に、水稲の生育段階毎に耐冠水性を評価して、湛水の深さと継続期間の許容範囲を設定する。田んぼダム等の水田を活用した豪雨対策を実施する際に水位管理器とともに提示することで、耕作者による適切な湛水管理の指標となり、取り組みの普及促進に資する。
Keyword: 気象災害, 排水管理, 計画手法
GET PDF=20/[2-20(P)].pdf
発表番号 [S-3-7]
Colloid transport in quasi-saturated porous media
Yushi Ooko[Graduated School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・Shoichiro Hamamoto[Graduated School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・Takuya Sugimoto[Graduated School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・Taku Nishimura[Graduated School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
封入飽和状態の多孔質体中におけるコロイド移動に関する研究
大古 湧之[東京大学大学院]・濱本 昌一郎[東京大学大学院]・杉本 卓也[東京大学大学院]・西村 拓[東京大学大学院]
封入空気存在下における多孔質体中のコロイド移動特性について研究を行った。X線CT画像撮影および解析により、封入空気の存在形態を定量的に把握した。カラム通水実験により飽和条件と封入不飽和条件におけるコロイド移動特性の差異を調べた。カラム下部ほど気泡径の小さい封入空気が増加した。封入不飽和条件でコロイド移動が促進された。
Keyword: コロイド粒子, 封入不飽和, 多孔質体
GET PDF=19/S-3-7.pdf
発表番号 [2-20]
Implementation Status and Challenges of Water Erosion Control in Central Plateau of Burkina Faso
Haruyuki DAN[JAPAN INTERNATIONAL RESEARCH CENTER FOR AGRICULTURAL SCIENCES]・Fujio NAGUMO[JAPAN INTERNATIONAL RESEARCH CENTER FOR AGRICULTURAL SCIENCES]・Jonas DAMBINGA[Institut de l’Environnement et de Recherches Agricoles]・Albert BARRO[Institut de l’Environnement et de Recherches Agricoles]
ブルキナファソ中央台地における水食防止対策の取組み状況と課題
團 晴行[国際農林水産業研究センター]・南雲 不二男[国際農林水産業研究センター]・ダビンガ ジョナス[ブルキナファソ環境農業研究所]・バロ アルベール[ブルキナファソ環境農業研究所]
ブルキナファソ国の中央台地は、起伏の少ない地形であるにも係らず、激しい水食が生じている。当国政府の支援等によって水食防止対策の取組みがなされてきたが、十分な効果が得られておらず、調査研究を基とする、より一層の取組みが求められている状況にある。本報では、石積み工や土塁工といった土木的な水食防止対策に焦点をあてた研究試験の開始に先立ち、研究対象地において実施した現況把握調査の結果について報告する。
Keyword: 土壌侵食, 水土保全工, 石積み工
GET PDF=19/2-20.pdf
発表番号 [2-20]
Survey research on rural development in Nanmoku village, the hughest aging villange in Japan
Susumu Sugatani[Japanese Institute of Irrigation and Drainage]
高齢化日本一の南牧村における農村振興に関するアンケート調査
管谷 晋[日本水土総合研究所]
群馬県南牧村は、高齢化率(65歳以上の人口の割合)が日本一であり、「日本創成会議」によって「最も消滅可能性が高い市町村」とされた村である。この南牧村において、「南牧村振興に関するアンケート」調査を実施し、南牧村村民の過疎化、高齢化に対する認識を把握、分析した。
Keyword: 農村振興, ,
GET PDF=18/2-20.pdf
発表番号 [2-28]
Propose of the simple diagnosis method for successive procces toward extensive of agricultural land
IKEGITA Natsuki[Guaduate School of Engineering, Kagawa University]・Hirohumi Kakudo[Faculty of Engineering and Design, Kagawa University]
農地粗放化の進行過程の簡易診断手法の提案―香川県M町における小規模集落の事例を通して―
池北 夏基[香川大学大学院]・角道 弘文[香川大学]
稲作条件の厳しい中山間地域において生産可能な農地を効果的に維持するためには,遊休農地の選択的な保全が求められる.本研究では,耕区ごとの植生遷移に基づき,植生被覆率,優占種における多年生草本類の占有率および平均草丈を尺度として遊休農地の粗放化の進行過程の簡易診断手法を提案した.これは,復田が容易な遊休農地の抽出および荒廃農地の増加を防ぐための植生管理の目安となるものである.
Keyword: 中山間地域, 農地保全, 粗放化
GET PDF=18/2-28.pdf
発表番号 [2-20]
Issues of Evaluation Method on Technology Diffusion based on " DIFFUSION of INNOVATIONS"
ENDO Kazuko[Institute for Rural Engineering, NARO]・OTSUKA Yoshitaka[Institute for Rural Engineering, NARO]・KUNIMITSU Yoji[Institute for Rural Engineering, NARO]
「イノベーションの普及」に基づいた技術普及に関する評価法の課題
遠藤 和子[農村工学研究部門]・大塚 芳嵩[農村工学研究部門]・國光 洋二[農村工学研究部門]
VIMSの試験導入における発話とイノベーションの5属性を事例に,質的研究法の観点から技術普及の評価法における課題を抽出した.この結果,相対的優位性,両立可能性,複雑性の3属性は,対象者からの発話を得やすく比較的検証しやすい評価項目と考えられた.一方,試行可能性と観察可能性の評価は,技術の性質や研究計画に依存するため,技術開発段階からの事前準備が必要と考えられた.
Keyword: イノベーションの普及, 技術受容, 土地改良区
GET PDF=17/2-20.pdf
発表番号 [2-33]
Situations and Issues of Farmland Accumulation in Tsunami Disaster Area−A Case of Shichigahama Town, Miyagi Prefecture−
Koda Kazuya[Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]・Shigeoka Tetsushi[Institute for Rural Engineering, NARO]・Fukuyo Narufumi[College of Agriculture, Ibaraki University]
津波被災地で加速する農地流動化の実態と課題−宮城県七ヶ浜町の事例−
幸田 和也[茨城大学大学院]・重岡 徹[農村工学研究部門]・福与 徳文[茨城大学]
東日本大震災の津波被災地である宮城県七ヶ浜町では、被災農家の離農により、中心となる経営体が大きく入れ替わり、担い手に農地の8割が集積されている。農地の権利移動は、被災前は相対小作を含め多様だったが、現在は農地中間管理事業の活用にほぼ一本化されている。一方で、急速な農地流動化により、利用集積した圃場の分散、草刈り作業の負担増大など、地域での合理的な土地利用や資源管理などに課題が生じている。
Keyword: 震災復興, ,
GET PDF=17/2-33.pdf
発表番号 [2-20]
Estimating landscape heterogeneity change over the years
OHNO Ken[Mie University, Faculty of Bioresources]・HATTORI Kazunari[Mie University, Faculty of Bioresources]
景観異質性の経年変化の推定
大野 研[三重大学]・服部 一成[三重大学]
人為的要因や自然的要因により地球の地表面は日々変化しており、地球上の景観異質性は日々変化している。景観異質性の変化は生態系に大きな影響を与えるため、その経年変化を定量的に推定・監視していくことは持続可能な発展に必要である。できる限り時間間隔が短くなるようデータを取得し、Hassett et al. (2012) で用いられた景観指数を用いて景観異質性の経年変化を推定し、その手法の有効性を検討した。
Keyword: 景観, 生態系, 持続可能な開発
GET PDF=16/2-20.pdf
発表番号 [1-23]
Present Situation about Unused Plots of Stay-type Allotment Gardens -From the Results of Inquiries on FY 2014-
kawano junji[Graduate School of Agriculture Ibaraki University]・aka hiromiti[College of Agriculture Ibaraki University]・makiyama masao[College of Agriculture Ibaraki University]
滞在型市民農園における空き区画の現状 〜2014年度の調査結果から〜
河野 純士[茨城大学大学院農学研究科]・阿嘉 洋典[茨城大学農学部]・牧山 正男[茨城大学農学部]
かつては人気を博した滞在型市民農園だが,近年では一部に空き区画が見られる。昨年度は その地理的な分布に注目して要因分析を試みた。ただし,その際に用いた空き区画の情報は単年度(2011年度)のものに過ぎず,時間変化を追うことはできなかった。本報は2014年度における滞在型市民農園(全78地区)に調査から得られた空き区画の情報を基に,その実態把握を行う。合わせて空き区画が生じる要因にも一部言及する.
Keyword: 滞在型市民農園(クラインガルテン), 区画の利用状況, 空き区画
GET PDF=15/1-23.pdf
発表番号 [2-20(P)]
Mussel utilization of endangered bitterling species in artificial spawning beds in an agricultural channel
KOBAYASHI Souma[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・MIYATAKE Yuta[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・AOE Hiroshi[NPOkurashikimizubenokannkyouwokanngaerukai]・NAKATA Kazuyoshi[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
希少タナゴ類による人工産卵床の産卵母貝利用:農業水路での野外実験
小林 蒼茉[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・宮武 優太[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・青江 洋[NPO法人倉敷水辺の環境を考える会]・中田 和義[岡山大学大学院環境生命科学研究科]
私達の身近にある農業水路に生息するタナゴ類はその多くの種が絶滅に瀕しており、保全が急がれている。そこで本研究では、先行研究において開発された人工産卵床を使用し、希少タナゴ類の人工産卵床利用条件および産卵母貝として選好する二枚貝類の解明を目的とし、農業水路において野外実験を実施した。その結果、利用が確認されていなかった希少タナゴ類の利用が認められた他、二枚貝類の利用状況について新たな知見を得られた。
Keyword: 希少タナゴ類, 人工産卵床, 農業水路
GET PDF=15/2-20(P).pdf
発表番号 [1-35]
Agriculture Revival of Miyakejima island after volcanic eruption in 2000
Fujikawa Tomonori・Nakamura Takahiko・Sato Takehiko
[Tokyo University of Agriculture]
2000年噴火後の三宅島農業の復興
藤川 智紀・中村 貴彦・佐藤 岳彦
[東京農業大学]
2000年に噴火があった三宅島の避難解除後10年近く経過した現在の農業状況を調査した。統計データからは噴火後10年で農家数の減少率が大きいこと,平均所有面積が他の島に比べて著しく減少していることが示された。聞き取りの結果,島民の希望は狭小な農地でも収益性の良い栽培施設の補助事業であること,規模拡大を計画する農家が少なく特産品のブランド化に対して悲観的であることが明らかになった。
Keyword: 災害復興, 島しょ地域,
GET PDF=14/1-35.pdf
発表番号 [2-20]
Feasibility of reforestation project contributing to rural development viewed from distribution of wood products in Paraguay
shiraki shutaro・matsubara eiji・watanabe mamoru
[Japan international Research Center for Agricultural Sciences]
流通面から見たパラグアイにおける農村開発に資する植林事業の可能性
白木 秀太郎・松原 英治・渡辺 守
[(独)国際農林水産業研究センター]
パラグアイにおける木材流通構造や消費実態等について調査し,流通面から農村開発に資する植林事業の可能性について検討した。森林面積の急速な減少から天然林材(製材用)の消費量は過去4年間で13%減少しており,人工林材への需要は高まっている。また,人口増や経済発展により薪材の消費量は過去4年間で16%増加している。地域経済と連携した農村部における植林事業は,森林資源の回復と生計向上に有益と考えられる。
Keyword: 農村開発, 植林,
GET PDF=14/2-20.pdf
発表番号 [2-20]
Analysis of influence on the distribution of field gudgeons accompanied with a habitat arrangementin a canal by using the Fish population dynamics model for planning of networking water areas
Takemura_Takeshi [Institute for Rural Engineering, NARO]
Mizutani_Masakazu [Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]
Koizumi_Noriyuki [Institute for Rural Engineering, NARO]
Mori_Atsushi [Institute for Rural Engineering, NARO]
Watabe_Keiji [Institute for Rural Engineering, NARO]
Nishida_Kazuya [Institute for Rural Engineering, NARO]
生息場配置による水路内縦断的個体分布形への影響−ネットワークモデルによるタモロコ個体群の存続可能性分析−
○竹村武士 [農村工学研究所]
水谷正一 [宇都宮大学農学部]
小出水規行 [農村工学研究所]
森 淳 [農村工学研究所]
渡部恵司 [農村工学研究所]
西田一也 [農村工学研究所]
著者らの開発してきた水域のネットワーク化による個体群再生予測モデルを用いて遊泳可能空間規模に関するPVAを実行するとともに生息場間の位置関係による個体分布への影響,同モデルの確からしさについて考察した.1本の仮想水路における遊泳可能空間規模800m以上では個体群はほぼ安定的に存続した.この規模の水路における縦断方向個体分布形は現地データに類似する結果を示し,生息場の配置やその評価の重要性が示唆された.
Keyword: タモロコ, PVA, 空間規模
GET PDF=13/13002-20.pdf
発表番号 [2-20]
Seasonal movement and Changes in feeding habits of Japanese Tree Frog,Hyla japonica
Oishi Yuka [Graduate School of Applied Biological Sciences,Gifu University]
Ito Kengo [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Senge Masateru [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
ニホンアマガエルの季節移動と食性の変化
○大石 祐佳 [岐阜大学応用生物科学研究科]
伊藤 健吾 [岐阜大学応用生物科学部]
千家 正照 [岐阜大学応用生物科学部]
ニホンアマガエルHyla japonicaは季節により異なる環境に移動する.そのため,本種の保全を考えるには広範囲にわたる視点が必要である.本研究では,本種が生息域を移動する過程において,採餌対象がどのように変化するのかを明らかにすることにより,食性の観点からその保全について検討した.結果,本種が捕食する餌動物に場所・季節による差異は認められなかったが,本種の生息環境として立体的な空間の必要性が示唆された.
Keyword: ニホンアマガアエル, 季節移動, 食性
GET PDF=12/12002-20.pdf
発表番号 [2-11]
Verification of Bias Correction Methods for Global Climate Model Based on Characteristics of Daily Precipitation
Kudo Ryoji [National institute for rural engineering]
Masumoto Takao [National institute for rural engineering]
Horikawa Naoki [National institute for rural engineering]
Yoshida Takeo [National institute for rural engineering]
日降水特性からみた全球気候モデル出力値のバイアス補正法の検証
○工藤亮治 [農村工学研究所]
増本隆夫 [農村工学研究所]
堀川直紀 [農村工学研究所]
吉田武郎 [農村工学研究所]
温暖化影響評価に用いる気候シナリオとして,全球気候モデルの出力値から日降水量を対象にバイアス補正を行った.その際,補正法に確率分布を用いる方法と月平均値を合わせる方法を適用し,両者における補正の効果を日降水特性から比較した.その結果,確率分布を用いる方法で日降水量分布や連続無降水日数,年最大日降水量において補正の効果が確認され,洪水や渇水などの極端現象の影響評価に適していることを示した.
Keyword: バイアス補正, 全球気候モデル, 温暖化影響評価
GET PDF=11/11002-11.pdf
発表番号 [2-20]
Effect of Reservoir Operation on Future Projection of Agricultural Water Use under Climate Change
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineering]
Kudo Ryoji [National Institute for Rural Engineering]
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]
貯水池運用方法を考慮した農業用水利用の温暖化影響評価
○堀川直紀 [(独)農研機構 農村工学研究所]
工藤亮治 [(独)農研機構 農村工学研究所]
吉田武郎 [(独)農研機構 農村工学研究所]
増本隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
積雪地域にある事例流域において貯水池運用方法を考慮した分布型水循環モデルを構築し、温暖化実験結果をこのモデルに入力して農業用水利用への温暖化影響予測を行った。将来において、融雪の変化により渇水の頻度及び強度とも増加するとともにその時期が変化することを明らかにした。また、対応策として貯水池運用方法の変更を検討し、これにより渇水リスクの軽減が可能であることを示した。
Keyword: 水資源開発・管理, 水収支・水循環, 灌漑施設
GET PDF=11/11002-20.pdf
発表番号 [1-48]
Evaluation of Gas-Liquid Flow using AE Parameter Analysis
suzuki tetsuya [Nihon University Collage of Bioresource Sciences]
aoki masao [Nihon University Collage of Bioresource Sciences]
saito ryota [Kubota Construction Co., Ltd.]
AEパラメータ解析による気液二相流の特性評価に関する研究
鈴木 哲也 [日本大学生物資源科学部]
青木 正雄 [日本大学生物資源科学部]
○斉藤 遼太 [株式会社クボタ工建]
近年, 老朽化が進行したパイプラインシステムでは,非破壊モニタリングによる安全性診断の需要が急増している。本報では,パイプライン内で発生する気液二相流現象に着目し,AU(Acousto-Ultrasonic)法による特性評価を試みた結果を報告する。検討の結果,モデルパイプラインで再現した4種の流動形態は,その弾性波特性を変質させ,AEパラメータを用いることにより定量的評価が可能であることが明らかになった。
Keyword: 気液二相流, AU法, パイプライン
GET PDF=10/10001-48.pdf
発表番号 [2-20]
Hydrogeological Survey of Tedori-gawa Fan
OKUYAMA TAKEHIKO [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
手取川扇状地の水理地質構造調査
○奥山 武彦 [山形大学農学部]
石川県手取川扇状地の水理地質構造を調べるために,温度検層,電気探査等の調査を行った。扇央域の最低温度出現深度が深いのに対し,扇端域は浅かった。市街地に近いほど50m深温度は高く,また,1996年より浅部温度が上昇し,最低温度出現深度が低下していた。垂直電気探査による比抵抗断面から,沖積世堆積層に透水性の大きい層が存在し,深部ほど透水性が低いことが考えられた。
Keyword: 扇状地, 水理地質構造, 地下水
GET PDF=10/10002-20.pdf
発表番号 [1-31]
The innovation on the technology of greenhouse culture in Hokkaido Obihiro Agricultural High School −A great dream for the agriculture in Tokachi district−
Jyunichi TOBITANI [Obihiro Agricultural High School]
Hiroto MANGETSU [Obihiro Agricultural High School]
Yasunari KAWASE [Obihiro Agr. Office, Hokkaido Regional Development Bureau]
Hisashi KITADA [Obihiro Agr. Office, Hokkaido Regional Development Bureau]
Katsuyuki SOMA [Res. Fac. of Agr., Hokkaido Univ]
帯広農業高校からの新しい農業技術の発信 −「夢」ふくらむ十勝農業に挑戦−
○飛谷 淳一 [北海道帯広農業高等学校]
満月 廣人 [北海道帯広農業高等学校]
川瀬 康成 [北海道開発局帯広農業事務所]
北田 久志 [北海道開発局帯広農業事務所]
相馬 尅之 [北海道大学大学院農学研究院]
帯広農業高校では、北海道開発局帯広農業事務所との教育支援パートナーシップ締結を契機に、本校の農業クラブ活動の中に、有材心破を用いた省力的な水管理による施設野菜の栽培実習を導入した。有材心破の施工は多量かん水による省力的な水管理を可能にする一方で、化成肥料の流亡対策として有機肥料の導入を余儀なくさせる。農業クラブの栽培実習では、有機・不耕起栽培に加えて冬期間の無加温栽培にも取り組み、積雪寒冷地での周年栽培の確立を目指している。
Keyword: 教育手法, 農業クラブ, 栽培実習
GET PDF=09/09001-31.pdf
発表番号 [2-20]
Drought Prediction in Chao Phraya River Basin, Thailand
HIGUCHI_KATSUHIRO [NTC Consultants Co.,LTD.]
WATANABE_HIROSHI [NTC Consultants Co.,LTD.]
MASUNAGA_YAHIRO [NTC Consultants Co.,LTD.]
MIYAZATO_TETSURO [Japan Institute of Irrigation and Drainage]
OHSHIMA_SOTARO [Japan Institute of Irrigation and Drainage]
KUSUNOKI_SHOJI [Meteorological Research Institute]
タイ国チャオプラヤ川流域の将来の渇水予測
○樋口 克宏 [NTCコンサルタンツ(株)]
渡邊 博 [NTCコンサルタンツ(株)]
益永 八尋 [NTCコンサルタンツ(株)]
宮里 哲郎 [日本水土総合研究所]
大島 創太郎 [日本水土総合研究所]
楠 昌司 [気象研究所]
直近の気象解析データを基に流域の渇水状況を把握するため、タイ国チャオプラヤ川流域を対象として流域全体の渇水予測を行なった。まず、現状と将来の各20年分の年降水量データをもとに渇水量をガンベル法により算出し、現状と将来の渇水状況の比較を、グリッド毎ならびに流域毎に行なった。その結果、上流部の谷地や海岸部で年降水量の減少が見られた。また、流域全体では、ピン川上流域全体は15.3mm/year減少、チャオプラヤ川流域全体は、7.7mm/year増加であった。
Keyword: 地球温暖化, 渇水, タイ
GET PDF=09/09002-20.pdf
発表番号 [2-20]
Activation of Depopurated Rural Area after Earthquake Disaster
Takahashi_Tsuyoshi [Ishikawa Prefectural University]
Aoyama_Shigeyasu [Ishikawa Prefectural University]
Murashina_Kazuo [Ishikawa Prefectural University]
Sakata_Yasuyo [Ishikawa Prefectural University]
能登半島地震後の過疎・高齢化社会における安全・安心な地域づくりの課題
○高橋 強 [石川県立大学]
青山 咸康 [石川県立大学]
村島 和男 [石川県立大学]
坂田 寧代 [石川県立大学]
能登半島地域では過疎化の進行が顕著である上に、平成19年3月にはマグニチュード6.9の大地震が発生し、多大な被害を受けた。過疎地域のこのような災害は、住民に転出の契機を与え、その結果、過疎化が一段と促進されることが危惧される。そこで、震災復旧後の安全・安心な地域づくりについて検討した結果、甚大な震災被害にもかかわらず、定住意向、農業継続意向が強いが、若年層の転出のため、将来への展望が開けないでいるのが実情であり、過疎化の進行は震災被害と同程度以上に地域資源やコミュニティの維持に影響を及ぼしていることを示した。
Keyword: 過疎化, 高齢化, 能登半島地震
GET PDF=08/08002-20.pdf
発表番号 [1-34]
Evaluation Method for Wear of Reinforced Irrigation Canals
Honma_Shinya [National Institute for Rural Engineering]
Kitamura_Koji [National Institute for Rural Engineering]
Kato_Takashi [National Institute for Rural Engineering]
農業用鉄筋コンクリート製開水路壁面の凹凸評価手法
○本間 新哉 [農村工学研究所]
北村 浩二 [農村工学研究所]
加藤 敬 [農村工学研究所]
農業用開水路は、その施設状態が目視でき,長大な延長を有するという特徴を有することから,維持管理においては,目視もしくは簡易な器具を用いた点検が主と考えられる。本研究では、農業用鉄筋コンクリート製開水路を対象とし、健全度評価基準設定に資する簡易な調査手法の開発を目的として、型取りゲージを用いて水路壁面の凹凸を測定するとともに、その数値化を行い、その評価指標としての適用性を検討した。
Keyword: 農業用水路, 型取りゲージ, 算術平均粗さRa
GET PDF=08/08001-34.pdf
発表番号 [企-11-01]
SUIDO Culture studies(Culture of Land and Water),2002-2007
Yamashita Yusaku [National Institute for Rural Engineering]
水土文化部会、その五年間の軌跡と内省
○山下 裕作 [(独)農研機構 農村工学研究所]
水土文化研究部会の五年間の活動を整理し、今後への展望を行う。これまで本部会では、研究会と企画セッションを実施し、学会誌に講座を連載した。それによって農業農村工学、民俗学、歴史学、歴史地理学、農村社会学等々、多様な領域の研究者により、水土文化研究の多様な可能性を提示いただいてきた。これよりは、提示された可能性を承け、農業農村工学者自身の歴史観を構築するため、当事者としての歴史を紡ぐことが必要となる。
Keyword: 水土文化研究, 歴史, アイデンティティー
GET PDF=08/08S11-01.pdf
発表番号 (1-27)
Development of I-O interface for the simulation of mass transport in soil
Kikuchi_Takashi [Graduate school of software and information science, Iwate Prefectural University]
Matsuo_Naoki [Faculty of software and information science, Iwate Prefectural University]
Noborio_Kosuke [School of Agriculture, Meiji University]
Katamachi_Kentaro [Faculty of software and information science, Iwate Prefectural University]
Abe_Yoshihiko [Faculty of software and information science, Iwate Prefectural University]
土中の物質移動シミュレーションのための入出力インタフェースの開発
○菊池 貴 [岩手県立大学大学院ソフトウェア情報学研究科]
松尾 直紀 [岩手県立大学ソフトウェア情報学部]
登尾 浩助 [明治大学農学部]
片町 健太郎 [岩手県立大学ソフトウェア情報学部]
阿部 芳彦 [岩手県立大学ソフトウェア情報学部]
シミュレーションによる土中の物質移動解析が行われている。しかし、シミュレーションコードの利用を考えたときに、操作を容易にし、計算結果を分かり易くするためのインタフェースも同時に必要である。そこで、本研究では入出力インタフェースを開発し、既に開発してあるシミュレーションコードと結合させることで、使いやすいシミュレーションコードの開発を行った。
Keyword: 水分移動, シミュレーションコード,
GET PDF=07/07001-27.pdf
発表番号 (2-20)
Deterioration Forecast Curve of Irrigation Canals (RC) and Development of LCC Calculation System
Kitamura_Koji [National Institute for Rural Engineering]
Honma_Shinya [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi_Masayuki [National Institute for Rural Engineering]
Kato_Takashi [National Institute for Rural Engineering]
農業用水路(RC)の劣化予測曲線とLCC算定システムの構築
○北村 浩二 [農村工学研究所]
本間 新哉 [農村工学研究所]
今泉 眞之 [農村工学研究所]
加藤 敬 [農村工学研究所]
膨大な社会資本ストックである農業水利施設の今後増大する維持補修費に対応するため、予防保全によってライフサイクルコスト(LCC)の低減と施設の長寿命化が求められている。そのため、農業用水路(RC)を対象として、特に水路壁面の摩耗と目地劣化に着目して、水路の健全度の把握、将来の劣化予測曲線の作成、維持補修シナリオの策定、LCC算定モデルの構築を行った。
Keyword: 農業用水路, 劣化予測, LCC
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発表番号 2-20
Material Balance Investigation in the Coastal Paddy Field of Kahokugata- Lake - A Series of Research on Improving Water Quality of Kahokugata- Lake -
HASHIMOTO Iwao [Ishikawa Prefectural University ]
MARUYAMA Toshisuke [Ishikawa Prefectural University ]
TAKIMOTO Hiroshi [Toyama Prefectural University, College of Technology ]
TANO Nobuhiro [Ishikawa Prefectural University ]
MURASHIMA Kazuo [Ishikawa Prefectural University ]
MINAMI Yukiya [Ishikawa Prefectural University ]
河北潟沿岸水田におけるN,P収支(3)− 河北潟の水質改善の関する一連の研究 −
○橋本 岩夫 [石川県立大学]
丸山 利輔 [石川県立大学]
瀧本 裕士 [富山県立大学短期大学部]
田野 信博 [石川県立大学]
村島 和男 [石川県立大学]
皆巳 幸也 [石川県立大学]
石川県河北潟における水質低下の原因の一つに,沿岸水田からの負荷が指摘されている。そこで,筆者らはその基礎的研究として,潟沿岸に試験田を選定し,負荷発生の物質を搬送する水の収支と,T−NとT−Pの収支を調査した。そして,10月から翌年9月の間を期間とする収支調査から,河北潟沿岸の稲作はN,Pを用水,降水,土壌から吸収・利用しており,河北潟の水質保全に資しているという結果を得た。
Keyword: 閉鎖性水域, 物質収支, 河北潟
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発表番号 2-37
Maintenances and repairs of machineries within the Betsukai centralized biogas plant during four years.
Teruo Ishiwata [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Tetsuya Ishida [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Mitsuhiro Yokohama [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
別海資源循環試験施設での4年間の機器別の維持管理と修理
○石渡 輝夫 [(独)土木研究所寒地開発土木研究所]
石田 哲也 [(独)土木研究所寒地開発土木研究所]
横濱 充宏 [(独)土木研究所寒地開発土木研究所]
固形糞尿も処理対象とするため,堆肥化施設も併設する共同利用型バイオガスプラント(別海資源循環試験施設)での4年間の実稼働における維持管理及び修理を機器別に整理した。固形分離・堆肥化の施設・機械の故障は頻度が高く,糞尿受入の停止にもなるため,運転員の負担感も大きいが経費的にはさほど大きくない。経費的に大きいのは,メタン発酵施設でのバイオガス処理関係と発電関係の施設・機械であった。
Keyword: 共同利用型バイオガスプラント, 維持管理, 修理点検
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発表番号 2-20
Effect of Saline Water on Crop Water Potential and Transpiration Rate
Marui Atsushi [Faculty of Engineering, Kyushu Kyoritsu University]
Yamada Tomoya [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University ]
Nakano Yoshisuke [Faculty of Agriculture, Kyushu University ]
土壌中の塩濃度が植物の水分消費に及ぼす影響
○丸居 篤 [九州共立大学 工学部 環境サイエンス学科]
山田 朋弥 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]
土壌の塩濃度が植物の水分消費特性に与える影響ををSPACモデルに基づいて検討した.土壌水が純水であれば,根による水吸収とSPACにおける植物体のポテンシャルは正常であった.0.01,0.03mol/lの場合でも,吸水障害はほとんど起こらず,SPACモデルを適用できた.0.05mol/lではポテンシャル分布に乱れが生じ,土壌の塩分濃度が高くなるほど乱れは大きくなった.
Keyword: 蒸発散, SPACモデル, 塩濃度
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発表番号 2-39
A study on supplementary water estimation by an agricultural production data
SOMURA Hiroaki [Simane University]
YOSHIDA Koshi [National Institute for Rural Engineering]
HIGUCHI Katsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
TODA Osamu [Graduate School of University of Tokyo]
TANJI Hajime [National Institute for Rural Engineering]
農業生産量データを用いた補給水量推定の試み
○宗村 広昭 [島根大学 生物資源科学部]
吉田 貢士 [(独)農業工学研究所]
樋口 克宏 [(独)農業工学研究所]
戸田 修 [東京大学大学院]
丹治 肇 [(独)農業工学研究所]
メコン川下流域を対象地域に選定し農業生産量データから農地への補給水量を推定するモデルの開発を試みた.モデル化は畑地と比べて多くの水を必要とする水田に着目して進めた.水田への補給水量は米生産量を推定する過程で供給可能水量に従って補給された水量を計算し,それを国ごとに集計することで求めた.その結果,雨期の米生産量は大凡推定され補給水量が計算されたが,乾期についてはカンボジアとラオスで再現性が高かった.
Keyword: 水田, モデル解析,
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発表番号 2-20
Water Quality Characteristics for Cianjur watershed in Indonesia
FUJIIE Rie [Graduate School of Agriculture, IBARAKI University]
KATO Tasuku [College of Agriculture, IBARAKI University]
KURODA Hisao [College of Agriculture, IBARAKI University]
NAKASONE Hideo [College of Agriculture, IBARAKI University]
インドネシアのチアンジュール流域の水質特性
〇藤家 里江 [茨城大学大学院農学研究科]
加藤 亮 [茨城大学農学部]
黒田 久雄 [茨城大学農学部]
中曽根 英雄 [茨城大学農学部]
インドネシアの開発による水質汚濁が懸念される流域で現地調査を行い,土地利用と水質濃度を把握した.また,他流域との比較を行うことで土地利用と水質の関係について考察した.現地調査の結果,この流域ではT−P,OM濃度が高い値で流出していることがわかった.土地利用状況,他流域との比較により,これは生活排水からの流出が影響を与えていると考えられた.
Keyword: インドネシア, 水質, 土地利用
GET PDF=04/0402-20.pdf
発表番号 3-46
The influence of soil and climate factors on two water movement observation sites in a freezing and snow covered environment
Iwata Yukiyoshi [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
Hirota Tomoyoshi [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
土壌・気象因子が積雪・土壌凍結環境にある2つの観測区の水移動に与えた影響
〇岩田 幸良 [北海道農業研究センター]
広田 知良 [北海道農業研究センター]
積雪・土壌凍結環境における水移動様式を把握するため、水環境の大きく異なる乾性と湿性の2つの火山灰土圃場において凍土層下層の水ポテンシャルや積雪・凍土深等を観測した。その結果、凍土層の発達速度に大きな違いがみられない場合でも、土壌の違いにより下層土の水移動様式が大きく異なることが示された。また、融雪初期の凍土深の違いにより、融凍水の下層への進入時期や進入強度に違いが生じることが確認された。
Keyword: 土壌凍結, 水分移動, 積雪
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発表番号 1-48
The case of the maintenance work of the canal in LID
OKUSHIMA Shuji [National Institute for Rural Engineering]
OSARI Hiroshi [National Institute for Rural Engineering]
YAMAMOTO Shori [National Institute for Rural Engineering]
ITO Seiei [Niidase Land Improvement District]
土地改良区における水路の管理作業と委託費の事例
奥島修二 [独立行政法人農業工学研究所]
○長利 洋 [独立行政法人農業工学研究所]
山本勝利 [独立行政法人農業工学研究所]
伊藤清栄 [仁井田堰土地改良区]
農家は農業生産を維持するために水路の浚渫や周辺の草刈りを実施しているが、この作業は農業生産だけでなく、周辺住民に対する快適性をも提供しているが、これに伴う農家負担を土地改良区が農家に支払っている委託費と水路管理作業の実態を事例に基づいて検討した。その結果、都市化が進む土地改良区では、住宅地に隣接する水路に対しても、農家自身の努力により良好な環境を維持している実態を示すことができた。
Keyword: 水路管理, 草刈り作業, 農家負担
GET PDF=03/0301-48.pdf
発表番号 2-20
Microcirculation Corollary Model of Tubular Macropores
Hajime NARIOKA [Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University]
管状孔隙を主体とした微小循環系モデルについて
○成岡 市 [岡山大学環境理工学部]
管状孔隙の空間構成(分布、接続状況、分岐状況、屈曲状況、断面(積)変化、連続長、方向性など)の実在およびそれらの機能を理解するために、「微小循環系モデル」、すなわち「幹線孔隙、微小循環網、土壌基質」の3種類の領域の相互関係について考察し、これらの領域を接続統合したモデルを提案した。また、各領域の相互関連性を考慮し、土壌内の微小部分における水分移動現象を定数化するために、電気回路モデルを示した。
Keyword: 管状孔隙, 微小循環系モデル, 電気回路
GET PDF=03/0302-20.pdf
発表番号 2-20
Estimation of permeability distributions with fracture soft data
Inoue Keisuke [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Akira Kobayashi [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Aoyama Shigeyasu [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
亀裂頻度を補助情報とした透水係数分布の推定
○井上 敬資 [京都大学大学院農学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
青山 咸康 [京都大学大学院農学研究科]
地盤内の透水性を推定する際,経済的な理由により情報が限られており,詳細な透水性の分布を推定することは難しい.そこで,本論では計測が比較的簡易な岩盤での亀裂頻度を補助情報として,より精度の良い透水係数分布を地盤統計学のIndicator Simulationにより推定する.亀裂頻度から補助情報を作る際,透水係数と亀裂頻度の相関がはっきりするようにする場合とそうでない場合を比較した.
Keyword: 地盤統計学, 透水係数分布, 亀裂頻度
GET PDF=02/0202-20.pdf
発表番号 2-9
Tow and Three Dimensional Stability Analyses in which the Residual Factor is Incorporated -Application to the Tyunjun Landslide in Okinawa-
Shinya_Nakamura [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Seiichi_Gibo [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Yoshitaka_Hayashi [Ohta Geo Research]
Hidemasa_Ohta [Ohta Geo Research]
残留係数を導入した二次元および三次元安定解析−沖縄,仲順地すべり−
○中村 真也 [琉球大学農学部]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
林 義隆 [太田ジオリサーチ]
太田 英将 [太田ジオリサーチ]
二次元安定解析では,地表面形状,すべり面形状、地下水面形状等の情報が無視されてしまい,不適切な対策になってしまう場合がある。本研究では,すべりブロック三次元情報,土質強度等の詳細な調査・測定試験結果を活用し,残留係数を導入した三次元安定解析を行った。二次元安定解析も並行して行い,両者の結果について比較した。特に三次元安定解析によりすべり面における残留強度と破砕ピーク強度の関与領域が明確にされた。
Keyword: 安定解析, すべり面, せん断強度
GET PDF=02/0202-09.pdf
発表番号 2-20
Effects of Moisture and Salt Contents on Thermal Conductivity of Clays
Hidetoshi Mochizuki〔Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo〕
Tsuyoshi MIYAZAKI〔Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo〕
粘土の熱伝導率の水分・塩分依存性について
○望月 秀俊〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
宮崎 毅〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
日本でCLに用いられている膨潤性粘土,クニゲルV1と,非膨潤性粘土,カオリンの熱伝導率を測定し,水分・NaCl濃度依存性を明らかにした.クニゲルV1の熱伝導率は,カオリンの熱伝導率よりもかなり小さく,クニゲルV1の熱伝導率は負の,カオリンの熱伝導率は正の水分依存性を示した.また,クニゲルV1の熱伝導率はNaCl濃度に依存しなかったが,カオリンの熱伝導率はNaCl濃度が高いほど小さく,伝導,水蒸気両成分とも低下した.
発表番号 2-20
ロックフィル材を通る非線形流れのモデル化
○森井 俊広〔新潟大学農学部〕
榎本 信之〔新潟大学大学院自然科学研究科〕
ロックフィルを通る非線形流れの水頭損失特性を,水温と水理学的平均径をパラメータにしてモデル化した.このモデル式を非線形FEMに組み込むことにより,構造物の水位流量曲線など,水理学的特性を良好に予測することが可能となった.モデル式の実務性を,水路模型実験により検証した.実験は,河川礫を用い,斜面こう配と堤頂長を変えた計13ケースのダム断面,ならびにゾーン型のロックフィル堤体について実施した.
Keyword: ロックフィル材, 水頭損失式, 水理学的平均径
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発表番号 2-20
東京都における被圧地下水の涵養機構
○今泉 眞之〔農業工学研究所〕
濱田 浩正〔農業工学研究所〕
二平 聡〔農業工学研究所〕
川島 眞一〔東京都土木研究所〕
川合 将文〔東京都土木研究所〕
1969年から1997年までの年1回のトリチウム濃度変化から東京都の被圧地下水の涵養機構を明らかにした。トリチウムの濃度変化パターンは、ピストン流タイプ、拡散流タイプ、単調減少タイプの3種類に分類できる。ピストン流タイプは、鋭い濃度増加のピークを形成する。拡散流タイプは、幅広いピークを形成する。これらのピークは、1963年の熱核実験による降雨中のトリチウム濃度ピークに対応していると考えられる。単調減少タイプの減少の速度は、トリチウムの放射崩壊の速度とほぼ一致した。このタイプの地下水は、被圧層内に封じ込められた、停滞性の地下水であると考えられる。
Keyword: 涵養機構, 被圧地下水, トリチウム
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発表番号 2-20
下層に泥炭層をもつ水田における暗渠排水試験
筑波大院 ○按田 秀隆
筑波大生物資源 吉岡 秀貴
筑波大農林工 塩沢 昌・多田 敦
泥炭土水田、汎用化や直播水田など下層土の透水性が比較的大きい条件下での暗渠排水効果を土中水圧、地盤沈下量、暗渠排水量を測定することによって検討した。その結果、地盤沈下は土中水圧と連動していること、暗渠排水量は湛水と土層の収縮によるものであり、土中水の流れは全層飽和流であること、地下水位低下に伴う土層収縮による排水量は無視できない量であることがわかった。
Keyword: 暗渠排水量, 土中水圧, 地盤沈下
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発表番号 2-20
粗石付き斜路式魚道におけるリ−プフロッグ設計法の検討−M頭首工の水理模型実験事例より−
農業工学研究所 ○常住 直人
農業工学研究所 加藤 敬
農業工学研究所 桐 博英・農業工学研究所 中 達雄
Keyword: 設計手法, 魚道, 粗度係数
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