発表番号 [2-42(P)]
Subirrigation that divides the water supply area in large-sized paddy field
SAKAI Miki[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]・SHIMIZU Mariko[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]
大区画圃場での給水区域を分けた地下灌漑
○酒井 美樹[寒地土木研究所]・清水 真理子[寒地土木研究所]
畑作物を栽培する一部の大区画圃場では、営農上の理由により、同一圃場で水管理の異なる畑作物を栽培する事例がある。一方、地下水位制御システムは、圃場単位で整備された暗渠管を利用するため、地下灌漑による水管理は、一様の地下水位で行わざるを得ない。この事例にも対応可能な地下灌漑技術の開発を目指し、実証試験を行った。その結果、暗渠管に仕切りを設置することで、地下灌漑の給水区域を分けられる可能性が示唆された。
Keyword: 農地の汎用化,暗渠管,地下灌漑, ,
GET PDF=23/2-42(P).pdf
発表番号 [3-13]
Proposal of an index to evaluate rainwater storage in irrigation pond
YOSHISAKO Hiroshi[National Agriculture and Food Research Organization(NARO)]・KOJIMA Hajime[National Agriculture and Food Research Organization(NARO)]・LEE Sangyoon[National Agriculture and Food Research Organization(NARO)]・MAKI Riku[National Agriculture and Food Research Organization(NARO)]
ため池の雨水貯留効果に関する評価指標の提案
○吉迫 宏[農業・食品産業技術総合研究機構]・小嶋 創[農業・食品産業技術総合研究機構]・李 相潤[農業・食品産業技術総合研究機構]・眞木 陸[農業・食品産業技術総合研究機構]
農業用ため池の流域治水に資する雨水貯留効果を評価するために、一連降雨時の洪水流入ピーク付近の時間帯において求めた貯水増加量の最大値による新たな指標を提案した。流域比の異なるモデルため池を対象にした評価の試行では、従前の指標である洪水ピーク低減率については流域比の大きなため池では洪水調節効果が認められなかった一方、提案した新たな指標では、流域比の大きなため池においても効果が認められる結果となった。
Keyword: ため池,洪水流出,洪水調節,流域治水, ,
GET PDF=23/3-13.pdf
発表番号 [2-28]
Practice of environmental education for soil and water conservation and analysis of its effect
○Mayu Fukuda[Graduate School of Regional Development and Creativity, Utsunomiya University]・Naho Kanashiki[Research Center Tsukuba, CTI Engineering Co., Ltd.]・Osawa Kazutoshi[School of Agriculture,Utsunomiya University]
水土保全に関する環境教育の実践と効果の分析
○福田 真由[宇都宮大学大学院]・金敷 奈穂[(株)建設技術研究所研究センターつくば]・大澤 和敏[宇都宮大学]
近年,環境問題が深刻化しており,環境教育は重要である.本研究では水土保全に関する授業を行い,それによる理解や興味への効果を検証することを目的とした.また環境配慮行動モデルを提案し,教育を効果的に行う基盤を作った.授業のアンケート調査で理解と興味の向上が確認された.さらにモデルを示し,意図形成,行動へのアプローチが必要だと結論付けた.今後は教育を継続し,モデルの妥当性についても検証する必要がある.
Keyword: 環境教育,水度保全,赤土流出,アンケート調査, ,
GET PDF=22/[2-28].pdf
発表番号 [3-13]
Development of Ultra-durable Technology for Mortar Coverage and Restoration (Part 5)
○ISHIGAMI Akio[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]・NAGASHIMA Shigeo[Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]・MINAMI Masaki[Minamigumi ltd.]・KANAZAWA Tomohiro[Nippon Steel Cement Co., ltd.]・OGATA Hidehiko[Graduate school of Agriculture, Tottori University]・HAMA Yukio[Graduate school of Engineering, Muroran Institute of Technology]
超高耐久性断面修復・表面被覆技術の開発(その5)−付着性を判定指標とした耐凍害性の評価−
○石神 暁郎[寒地土木研究所]・長島 繁男[寒地土木研究所]・南 真樹[(株)南組]・金沢 智彦[日鉄セメント(株)]・緒方 英彦[鳥取大学大学院]・濱 幸雄[室蘭工業大学大学院]
凍結融解作用に対して高耐久性を有する高炉スラグ系材料を用いた2タイプの補修・補強工法と,機械化施工技術ならびに養生技術から構成される,「超高耐久性断面修復・表面被覆技術」の開発を進めてきている。本稿では,本技術の根幹となる断面修復・表面被覆材料の耐凍害性について,付着性を判定指標として評価した結果の概要を報告する。
Keyword: コンクリート,凍害,補修・補強, ,
GET PDF=22/[3-13].pdf
発表番号 [3-13]
Measurement of upward infiltration rate in porous media under low-gravity
Naoto Sato[School of Agriculture, Meiji University]・Yuichi Maruo[Graduate School of Agriculture, Meiji Univerisyty]・Kento Nogawa[Graduate School of Agriculture, Meiji Univerisyty]・Natsumi Naganuma[Graduate School of Agriculture, Meiji Univerisyty]・Kosuke Noborio[School of Agriculture, Meiji University]
低重力下における多孔質体中の鉛直上方浸潤速度の測定
○佐藤 直人[明治大学]・丸尾 裕一[明治大学大学院]・野川 健人[明治大学大学院]・長沼 菜摘[明治大学大学院]・登尾 浩助[明治大学]
月・火星の有人探査に必要な生命維持システムの一つとして「宇宙農業」が検討されている.特に低重力下における土耕栽培を実現するためには,低重力下における多孔質体中の水分挙動を理解することが必要である.そこで本研究では,航空機を放物線飛行させるパラボリックフライトにより作出した低重力下においてガラスビーズ多孔質体を用いた鉛直上方浸潤実験を実施し,多孔質体中の水分移動の重力依存性について検討を行った.
Keyword: 水分移動, 浸潤, 重力
GET PDF=21/[3-13].pdf
発表番号 [2-10]
Temporal changes in dissolved oxygen of stored groundwater in Komesu subsurface dam
Shuhei Yoshimoto[Institute for Rural Engineering, NARO]・Takeo Tsuchihara[Institute for Rural Engineering, NARO]・Katsushi Shirahata[Institute for Rural Engineering, NARO]・Satoshi Ishida[Institute for Rural Engineering, NARO]
米須地下ダム貯留域における地下水中の溶存酸素濃度の時間変化
吉本 周平[農村工学研究部門]・土原 健雄[農村工学研究部門]・白旗 克志[農村工学研究部門]・石田 聡[農村工学研究部門]
発達した空洞を有する地下ダム貯留域の溶存酸素(DO)の分布と変動を調査し,地下水流動状況との関係性を検討した.自記計による観測の結果から,観測孔の近傍には既知の大きな空洞があり,まとまった降水時の地下水位の上昇とそれに伴う残留塩水の移動は空洞のパイプフローからの圧力伝播で早いレスポンスを示すが,新たに涵養された高DOの地下水が到達するまでには相当の日数の遅れがあることが推察された.
Keyword: 塩水侵入阻止型地下ダム、モニタリング, 南西諸島、カルスト水文学, 水文地球化学
GET PDF=20/[2-10].pdf
発表番号 [3-13(P)]
Critical Swimming Speed and oxygen consumption of Gnathopogon elongatus
Kei Kobayashi[National Institute of Technology, Kagawa College, Advanced Course ]・Takeshi Takemura[Western Region Agricultural Research Center,NARO]・Naoki Takahashi[National Institute of Technology, Kagawa College]・Tadashi Tagawa[National Institute of Technology, Kagawa College]・Ryouichi Yanagawa[National Institute of Technology, Kagawa College]
タモロコの臨界遊泳速度と酸素消費量に関する研究
小林 圭[香川高等専門学校]・竹村 武士[西日本農業研究センター]・高橋 直己[香川高等専門学校]・多川 正[香川高等専門学校]・柳川 竜一[香川高等専門学校]
水田や水路は魚類にとって貴重な生息場であり,それらの生息場環境の整備や改善のために,水田域魚類の遊泳能力を明らかにする必要がある.長時間の遊泳が前提となる水路での生息,魚道プール部における休憩に必要となる流速条件を求めるためにその基準となる臨界遊泳速度を明らかにする.その為一定時間ごとに一定流速の増分付与を繰り返し,タモロコの臨界遊泳速度を求めると同時に遊泳中及び遊泳後の酸素消費量を測定を行った.
Keyword: タモロコ, 遊泳速度, 臨界遊泳速度
GET PDF=20/[3-13(P)].pdf
発表番号 [S-3-13]
Measurements of EC distribution using electromagnetic survey and ion concentration of soil solution of paddy fields
Takato Konno[Graduate School of General Science, Iwate University]・Kiyohito Yamamoto[Faculty of Agriculture, Iwate University]
水田における電磁探査による電気伝導度分布と土壌溶液イオン濃度の測定
今野 雄太[岩手大学大学院]・山本 清仁[岩手大学]
東日本大震災時の津波により塩害被害を受けた農地においては除塩完了後も被災前と同様の農業生産が期待され,定期的な土壌診断が必要であると考えられる.電磁探査によるみかけの電気伝導度と表土の土壌溶液のイオン濃度の測定の結果.1:5水浸出法溶液で測定したCa2+濃度と電気伝導度との間,1:5水浸出法溶液で測定したK+濃度と電気伝導度との間に,それぞれ相関が認められた.
Keyword: 電磁探査, 電気伝導度, 水田
GET PDF=19/S-3-13.pdf
発表番号 [3-13]
Flow of Water and Air around Composit Drainage Works
Takehiko Okuyama[Yamagata Univ.]
地すべり対策立体排水工の水と空気の流れ
奥山 武彦[山形大学]
大規模地すべり対策として実施された排水トンネルと落し込み井戸,集水井を組み合わせた立体排水工における地下水と空気の流れの調査を行った。排水トンネルから約50m離れた観測孔の深度別水頭は,施工後に粗粒玄武岩層中において大きく低下したことから,同層が主要帯水層であると考えられる。落し込み井戸では排水量が多いほど管内気圧が低く,天端から大気を吸い込み,深部にある排水トンネルの換気機能を果たしている。
Keyword: 地すべり, 地下水, 立体排水工
GET PDF=19/3-13.pdf
発表番号 [3-13]
Evaluation method for the optimal location of additional site investigation based on sensitivity analysis with use of conditional simulation
Kazunari Imaide[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Shin-ichi Nishimura[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Toshifumi Shibata[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Takayuki Shuku[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
条件付きシミュレーションを用いた感度解析による最適追加調査位置の評価法
今出 和成[岡山大学大学院]・西村 伸一[岡山大学大学院]・柴田 俊文[岡山大学大学院]・珠玖 隆行[岡山大学大学院]
本研究では,FL法を用いた多次元的な液状化解析を実施した.まず,地質統計手法を用いてボーリング結果から液状化確率の空間分布を推定する.さらに南海トラフ地震のハザードを考慮して,今後50年の液状化確率を求める.次に,地質統計手法に基づいて,ある地点に仮想実測データを追加した場合の液状化確率への感度を調べた.その結果,地盤物性の不確定性を考慮し,最も液状化確率に感度が高い追加調査位置を決定できた.
Keyword: 信頼性設計, 液状化確率, 最適調査位置
GET PDF=18/3-13.pdf
発表番号 [3-13]
Contact angle of water droplet onto imogolite-humic acids complex membrane: effects of adsorption mass of humic acids and pH
Yamashita Yuji[Graduate school of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Umemoto Youhei[Graduate school of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Adachi Yasuhisa[Graduate school of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
イモゴライト―フミン酸複合体膜に対する水の接触角のフミン酸吸着量およびpH依存性
山下 祐司[筑波大学大学院]・梅本 陽平[筑波大学大学院]・足立 泰久[筑波大学大学院]
様々なpH条件での合成イモゴライトに対するフミン酸(HA)の吸着実験を行った上で,HA吸着量の関数としてイモゴライト―HA複合体膜に対する水の接触角を液滴法で評価した。pHが高いほどHAの最大吸着量が減少することが示された。イモゴライト膜の接触角はpHによらず約30°であった。また,HA吸着量の増加にともなって接触角が増加したことから,HA吸着により膜の疎水性が増大することが確認された。
Keyword: 土壌の物理化学的性質, コロイド・粘土,
GET PDF=17/3-13.pdf
発表番号 [S-18-1]
Roles of Water in Water Use and an Approach to Rational Water Use Adjustment
Kobayashi Hisashi[College of Agriculture, Ibaraki University]
水利の水機能と合理的な水利調整へのアプローチ
小林 久[茨城大学]
水利は水の「量」,「質」,「エネルギー」,「環境維持」,「社会秩序維持」という機能の利活用として捉えることができ,循環過程における利用の健全性・妥当性という切り口で,合理性を評価できる可能性がある。水利用が水問題と認識されつつある今,多様な水利の秩序を適正なものとするための研究が求められているという立場から,このような水の機能に着目した合理的な水利の評価軸提示に関わる研究の考え方を紹介する。
Keyword: 水利の機能, 水利調整, 水力エネルギー
GET PDF=16/S-18-1.pdf
発表番号 [3-13]
Influence of temperatures to mechanical properties of undisturbed soils
Yamada Kodai[Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Sato Tomotaka[United Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Kohgo Yuji[United Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Saito Hirotaka[United Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]
不撹乱土の力学的特性に対する温度の影響
山田 孝大[東京農工大学大学院]・佐藤 友孝[東京農工大学大学院連合]・向後 雄二[東京農工大学大学院連合]・斎藤 広隆[東京農工大学大学院連合]
地中熱を熱源とした地中熱ヒートポンプを利用する場合,地中の熱環境が変化し,地盤の強度や変形特性に影響を及ぼす可能性がある.本研究では,東京農工大学府中キャンパスで採取された不撹乱試料を対象として三軸圧縮試験を行い,土性や温度が力学的挙動に与える影響を調べた.その結果,温度一定条件では乾燥密度が大きいほど過圧密的な挙動を示すこと,土性が同じ場合,温度が低いほど過圧密的な挙動を示すことが確認された.
Keyword: 温度, 不撹乱土, せん断
GET PDF=16/3-13.pdf
発表番号 [3-13]
Evaluation of the crushed bamboo as an agricultural organic material growing Strawberry
Ogiwara Masahiro[Hirosaki Univ.Agriculture and Life Science graduate course]・Marui Atsushi[Hirosaki Univ.Faculty of Agriculture and Life science]・Kudou Akira[Hirosaki Univ.Faculty of Agriculture and Life science]・Izumi Mattashi[Hirosaki Univ.Faculty of Agriculture and Life science]
イチゴのポット栽培実験による竹破砕物の養液栽培培地としての評価
荻原 雅周[弘前大学大学院農学生命科学研究科]・丸居 篤[弘前大学農生命科部]・工藤 明[弘前大学農生命科部]・泉 完[弘前大学農生命科部]
竹破砕物の農業利用法として、養液栽培培地への利用を提案し、培地間での生長の差を比較するためロックウール(RW)、竹破砕物(CB)、熱処理した竹破砕物(DB)の3つを用い、土壌物理実験とイチゴのポット栽培実験を行った。葉面積の増加量と総蒸散量はDB培地とRWが同程度で大きかった。果実の質量に関してはCB培地と他の培地間で有意差がみられた。
Keyword: 竹破砕物, 養液栽培, LAI
GET PDF=15/3-13.pdf
発表番号 [3-13]
Root Water Uptake Distribution Based on Change of Soil Water Contents
Sakai Masaru・Naruke Chihiro・Toride Nobuo
[Graduate school of Bioresources, Mie University]
土中水分変化から推定したダイズ根の吸水速度分布について
坂井 勝・成毛 千尋・取出 伸夫
[三重大学大学院生物資源学研究科]
根の吸水モデルに用いられる吸水強度分布について、ダイズ栽培のポット試験と土中水分移動の数値計算を比較することで評価した。実測の根密度分布を吸水強度分布に与えて計算を行ったところ、深さ3 cmで実測値を過少評価し、深さ9 cmで過大評価した。計算値と実測値が一致するには、吸水強度分布の補正が必要であり、根量が多い深さと吸水速度が大きい深さが、必ずしも一致しないことが示された。
Keyword: 根の吸水, 吸水強度分布, 数値計算
GET PDF=14/3-13.pdf
発表番号 [3-13]
Analysis of groundwater level fluctuation in crop rotation area associated with rice-based agriculture?A case study of an irrigation district in the lower Ili River Basin, Kazakhstan-
Anzai Toshihiko [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]
Shimizu Katsuyuki [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Kitamura Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
水稲・畑輪作地帯における地下水位変動解析―カザフスタン共和国・イリ川下流域の灌漑地区を対象として−
○安西俊彦 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
清水克之 [鳥取大学農学部]
北村義信 [鳥取大学農学部]
イリ川下流域の灌漑地区では、水路・水稲作圃場からの浸透により上昇した地下水を畑作物が吸水し生育する。そこで地下水位に着目し、地下水位変動モデルの構築を行った。定常解析として、灌漑地区開発時を想定し、非定常解析の初期水位とし、灌漑開発に伴う地下水位上昇過程の再現を試みた。その結果、実際の農地・水利用状況を組み込むことが可能であり、農地・水利用による地下水位への影響を再現可能であることが示唆された。
Keyword: 畑地灌漑, 水田灌漑, 用水管理
GET PDF=13/13003-13.pdf
発表番号 [3-13(P)]
Comtemporary obstacles of irrigation and drainage system in the lower basin of the Omoi and Uzuma rivers considering historical development of agricultural land and water improvement and flood management
NAKAMURA Norio [Graduate school of Agriculture Utsunomiya univ]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya University]
GOTO Akira [Utsunomiya University]
思川・巴波川下流域における土地改良および治水の史的展開と農業水利の課題
○仲村則男 [宇都宮大学大学院 農学研究科]
水谷正一 [宇都宮大学]
後藤章 [宇都宮大学]
栃木県南部に位置する渡良瀬遊水地は、近現代において様々な史的展開を経ながら利根川治水の方向付けに深く関わり、今日に至る。本稿では本遊水地に流入する思川・巴波川とその下流域に位置する区域を対象とし、遊水地の成立とそれに伴う農業水利上の課題を明らかにするものである。特に、史的展開における対立や矛盾を明らかにするため、これら要因の整理・分析を通し、今後の地域整備の展開方向について検討することを目的とする。
Keyword: 灌漑, 治水, 史的展開
GET PDF=12/12003-13P.pdf
発表番号 [3-13]
Infiltration of KNO3 solution into frozen soils
Watanabe Kunio [Graduate School of Bioresorces, Mie University]
Kito Tetsuya [Graduate School of Bioresorces, Mie University]
Toride Nobuo [Graduate School of Bioresorces, Mie University]
凍結層を持つ土への浸潤に浸潤水の溶質濃度が及ぼす影響
○渡辺晋生 [三重大学大学院生物資源学研究科]
紀藤哲矢 [三重大学大学院生物資源学研究科]
取出伸夫 [三重大学大学院生物資源学研究科]
凍結層が発達した土中への融雪水の浸潤過程に,浸潤水の溶質濃度が及ぼす影響を明らかにすることを目的に,畑土を用いてカラム凍結融解実験を行った.凍土への浸潤過程は,再凍結による浸潤停滞期間,凍土による浸潤抑制期間,未凍土とほぼ等速で凍土層下を浸潤が進行する期間に分けられた.また,浸潤水の溶質濃度が高くなると融点降下により抑制期間の浸潤速度が速くなったが,浸潤が進行するにつれこうした違いは小さくなった.
Keyword: 凍土, 浸潤, 窒素循環
GET PDF=11/11003-13.pdf
発表番号 [3-13(P)]
AE measurement of soil sample with single-axial compression test
Tanaka Shinji [Department of Agriculture,Kyoto University ]
Kobayashi Akira [Department of Agriculture,Kyoto University ]
土供試体の一軸圧縮試験におけるAE計測
○田中 信爾 [京都大学農学研究科]
小林 晃 [京都大学農学研究科]
土供試体における一軸圧縮試験時に発するAEの計測法を考え、試験を行った。また、得られたデータを分析したので、ここに発表する。
Keyword: 非破壊検査, AE, 砂質土
GET PDF=10/10P03-13.pdf
発表番号 [3-13]
Soil water and solute transport analysis at corn field on Yellow River basin in China
TAGAWA_KENTA [SAGA UNIV.]
CHO_HIROYUKI [SAGA UNIV.]
KOBAYASHI_TETSUO [KYUSHU UNIV.]
中国黄河上流域畑地圃場における自動モニタリングによる土壌環境計測
○田川 堅太 [佐賀大学]
長 裕幸 [佐賀大学]
小林 哲夫 [九州大学]
中国黄河の河川周辺部低地に広がる水田に起因する,water loggingに伴う塩類化圃場の除塩を目的として,実際の農地に自動モニタリングシステムを設置し,畑地への転換後における塩分移動の観測を行った。現地におけるサンプリング土壌を用いた室内実験によるキャリブレーションと組み合わせて,土壌溶液電気伝導度の年間を通した変化を解析することができた。
Keyword: 土壌環境と植物根系, 溶質移動, 水分移動
GET PDF=09/09003-13.pdf
発表番号 [3-13]
Extension of Explicit Chang-Moll Scheme for Computing One-Dimensional Unsteady Open Channel Flows
KIMURA Masaomi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
SHIMADA Masashi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
TANAKA Tadatsugu [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
非一様断面開水路1次元非定常流解析のためのChang-Moll法の拡張
○木村 匡臣 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
島田 正志 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
田中 忠次 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
近年、多自然型の河川・水路に対する事業が進んでおり、断面積が一様でない用排水路や自然河川において、様々な水理現象を正確に把握し送排水の効率を検討する必要性が高まっている。本研究では、非一様断面開水路1次元非定常流解析のモデルを構築することを目的とし、Chang-Moll法の理論を拡張した新たな解析手法を確立し、非一様断面開水路での流れの定常状態・非定常状態の両方において検証をおこない、手法の有効性を示した。
Keyword: 数値流体力学, 非一様断面開水路, Chang-Moll法
GET PDF=08/08003-13.pdf
発表番号 (3-13)
Factor elucidation of continuous irrigation utilization using Water Wheels
HIROSE Yuichi [National Institute for Rural Engineering]
MATSUMORI Kenji [National Institute for Rural Engineering]
MINETA Takuya [National Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [National Institute for Rural Engineering]
○廣瀬 裕一 [農村工学研究所]
松森 堅治 [農村工学研究所]
嶺田 拓也 [農村工学研究所]
石田 憲治 [農村工学研究所]
本研究は継続的に揚水水車が利用されている要因を岡山県倉敷市祐安地区を事例にアンケート調査及びヒアリング調査によって解明を試みた。その結果、揚水水車の利用は重力かんがいが出来ないことが設置の前提条件であり、地域の土壌条件や下流との水利用の調整で発生した制約条件が継続して利用されている要因であることが明らかになった。また揚水水車は景観形成のほか、農業者の労働緩和といった利点があることも明らかになった。
Keyword: 揚水水車, 農村計画, 灌漑システム
GET PDF=07/07003-13.pdf
発表番号 3-13
Studies on the travel upstream system in canal
Nishiyama Soichi [Faculty of Agriculture,Yamaguchi University]
Naruse Katsumasa [Faculty of Agriculture,Yamaguchi University]
MAN CHI TRUNG [Graduate School of Agricultural Science ,Tottori University]
水路における遡上施設の検討
○西山 壮一 [山口大学農学部]
成瀬 勝済 [山口大学農学部]
MAN CHI TRUNG [鳥取大学大学院連合農学研究科]
山口県八代地区は本州唯一のなべ鶴の飛来地であり,国の特別天然記念物に指定されている。その水路の遡上施設の1つにおいて,タカハヤは遡上したがカワムツはそれほど遡上しなかった。この原因を明らかにして,遡上可能なように水路設計について検討をおこなった。すなわち実物大の施設を実験室に作り,種々改造を行い,低コストでカワムツが遡上可能な施設の修復方法を見出した。
Keyword: 遡上施設, 水田農業, カワムツ
GET PDF=06/06003-13.pdf
発表番号 3-13
Removal of Nitrate-Nitrogen Accumulated into Undersoil Layer in Multi-purpose Paddy Field
Ishikawa Masaya [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Shiozawa Sho [ Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Iida Toshiaki [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Kajihara Akihiko [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
転換畑地の心土層に蓄積した高濃度硝酸態窒素除去
○石川 雅也 [山形大学農学部]
塩沢 昌 [東京大学 大学院農学生命科学研究科]
飯田 俊彰 [山形大学農学部]
梶原 昌彦 [山形大学農学部]
畑地作土層からの浸透水を心土層に貯めることで還元層をつくり、この還元層での脱窒作用を利用し、溶脱された窒素の除去を行うことを想定したライシメータ試験を行った。試験区と対照区を設定し、試験区の心土層にだけ高濃度硝酸態窒素溶液を投入し、両区の暗渠水の水質と地下水位の変動を測定した。その結果、試験後の薬品由来による窒素減少率は92%と算出され、高い数値で窒素除去が認められた。
Keyword: 水質浄化, 窒素除去, 脱窒
GET PDF=05/05003-13.pdf
発表番号 3-13
Effect of impermeable layer on water movement in a hill slope field
ZENITANI Keita [Graduates School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
MIZOGUCHI Masaru []
HINOTO Masatoshi [Alpine Crops Research Center]
IMOTO Hiromi [Graduates School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
MIYAZAKI Tsuyoshi [Graduates School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
傾斜畑地の難透水性層が土壌水分移動に与える影響
〇銭谷 桂太 [東京大学大学院]
溝口 勝 [東京大学大学院]
日戸 正敏 [高冷地野菜研究センター ]
井本 博美 [東京大学大学院]
宮崎 毅 [東京大学大学院]
高原野菜の生産地として名高い群馬県北部地方の畑地では梅雨期における土壌侵食が深刻な問題になっている。この一因として畑地の表層直下に難透水性層が存在し雨水の地中浸透を阻むことが考えられる。本研究では、土壌流亡が進む傾斜畑地において降雨に対する土壌水分の変化を観測し、深さ20cm付近に難透水性層の存在を確認した。シミュレーションよりこの層を部分的に破壊することで侵食量を減らせる可能性があることを示した。
Keyword: 土壌侵食, 難透水性層, 土壌水分移動
GET PDF=04/0403-13.pdf
発表番号 3-13
Flow Compute in Open Channel by means of Unsteady Flow Analysis
[]
[]
[]
[]
非定常流解析を利用した開水路流量算定
川野 了 [東京農工大学大学院]
○吉田 武郎 [東京農工大学大学院]
久保 成隆 [東京農工大学]
大里 耕司 [東京農工大学]
用水路を通じて適切な量の水を供給することが求められるが、開水路での流量の測定は、一般に、水深を測定するよりも難しい。水深の変化から数値解析を用いて、流量を用いることが出来れば、用水管理の上で効率的な手段となる。数値解析を行うためには、粗度係数が必要である。その粗度係数の同定を行うために、水路内の一点の水深の時系列筑粟があればよいことを、箪通炳五徘、模型実験水路での筑粟を用いて検証する。
Keyword: Preissmann型陰差分法, 模型水路, 黄金分割法
GET PDF=03/0303-13.pdf
発表番号 3-13
Study on Measurement of Solid Structure of Soil by Soft X-ray Imaging Method
Hajime NARIOKA [Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University]
軟X線ディジタル画像による土壌の固相構造の測定に関する基礎的検討
○成岡 市 [岡山大学環境理工学部]
土壌構造は、土壌の力学・物理・化学・生物性に対して骨格的環境を与えている。また土壌の挙動や履歴現象にも強い影響を及ぼしている。近年、軟X線映像法による土壌構造の分析が行われている。本報はその研究系列の中で、固相・画像解析・評価などのキーワードを並べ、軟X線映像による固相構造の測定に関する基礎的要件を検討し、固相構造の配列様式、異方性、水分変化と固相構造変化の解析などに本法の適用可能性を見いだした。
Keyword: 軟X線映像法, 土壌の固相構造, 画像解析
GET PDF=02/0203-13.pdf
発表番号 3-13
Survey of residents' attitude to green tourism at its beginning- the case of J area in Iwate prefecture -
Masaki SAKAMOTO〔Kuji Regional Development Bureau of Iwate Pref.〕
Hiroyuki FUJISAKI〔Fac. of Agri. IWATE Univ.〕
Katsumi FUJII〔Fac. of Agri. IWATE Univ.〕
グリーンツーリズムへの取り組み開始時における住民意識−岩手県J地区の意識調査−
○坂本 昌樹〔岩手県久慈地方振興局〕
藤崎 浩幸〔岩手大学農学部〕
藤井 克己〔岩手大学農学部〕
グリーンツーリズム(GT)は地域住民全体の地域づくりに支えられて活動することが望ましい。地区内の一部住民がGTへの取り組みを開始した岩手県J地区において、これに対する住民意識を調査した。 その結果、GTに関心を持つ住民は一部の積極的な者を除き、あまり多くないが、関心がなくとも期待感を抱くものが比較的存在する。その一方で関心が高い者も含めて不安感がやや強く期待感を上回る。
Keyword: グリーンツーリズム, 住民意識, 地域づくり
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発表番号 3-13
安定したタンクモデル定数を得るための同定期間長について
松田 誠祐〔高知大学農学部〕
○矢谷 剛〔パシフィックコンサルタンツ〕
タンクモデル定数の探索には,大域的探索法であるSCE-UA法が有力である。著者らは,安定したモデル同定には10年程度の同定期間長のデ−タが必要であることを指摘している。本研究では,四万十川水系の津賀ダム流域および後川流域について同様の検討を行った結果を報告する。
Keyword: タンクモデル, 大域的探索, 同定
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発表番号 3-13
市販曲がり管を用いた流量計
○西山 壯一〔山口大学農学部〕
日下 達朗〔山口大学農学部〕
深田 三夫〔山口大学農学部〕
弥永 孝一〔香川大学農学部〕
曲がり管流量計は水が曲がり管部分を流れるとき、遠心力のため速度分布が変わり、曲がりの外側が内側に比べ水圧が高く、その度合いが流量と関連していることを利用したものである。筆者らは、曲がり管の内側と外側の2点をパイプで連結し、その回路を流れる流量を測定し、本管の流量との関係を調べた。その結果、曲がりの内外を結ぶ回路の流量は本管流量に比例する。そして、その水理特性を明らかにした。
Keyword: かんがい, 流量計, 曲がり管
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発表番号 3-13
土地利用とその配置の違いが湧水水質におよぼす影響について
茨城大農 ○黒田 久雄・中曽根 英雄
土地利用と水質の関係を調べるために、湧水水質に着目して調査を行った。その結果、湧水後背地に有機肥料を大量に播いたことによる硝酸態窒素汚染が観測された。その結果、14.1mという近さの湧水でも200倍もの濃度差が観測された。この理由を探るために、湧水付近の地下水と湧水水質の関係を調査した。そして、この汚染が地下水の不均一流れによって生じることが判明した。
Keyword: 硝酸態窒素, 土地利用, 湧水水質
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発表番号 3-13
施設畑における電照ギク栽培の潅水管理
石川県農業短期大学 ○橋本 岩夫
岐阜大学農学部 千家 正照
若鈴際支摂i株) 西出 勤・
発表番号 3-13
水田湛水の降下浸透型と排水中硝酸イオンの関わり
北里大学獣医畜産学部 佐藤裕一
Keyword: 水分移動, 浸透・透水,
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