発表番号 [3-9]
Characteristics of river water quality based on long-term monthly monitoring data in public water bodies
Nagisa Wakiyama[Graduate of agricultural science, kobe university]・Haruya Tanakamaru[Graduate of agricultural science, kobe university]・Akio Tada[Graduate of agricultural science, kobe university]
公共用水域河川水質モニタリングデータによる河川水質特性の評価
○脇山 渚[神戸大学大学院]・田中丸 治哉[神戸大学大学院]・多田 明夫[神戸大学大学院]
我が国の公共用水域(河川)で長期間蓄積された月1度の低頻度な水質モニタリングデータにもとづき,瀬戸内海に流入する4河川・5地点での全窒素と全リンの河川負荷量と水質の解析を行った。単年度の解析結果は不確かさが非常に大きなため下水道整備の進んだ近年の10年間平均の流量加重平均濃度を河川の代表水質指標として流域間の比較を行ったところ,農地面積率の高い流域ほど濃度が高くなる傾向が見られた。
Keyword: 河川水質,土地利用,長期間低頻度データ, ,
GET PDF=23/3-9.pdf
発表番号 [3-17]
Prediction of Water Storage in Irrigation Ponds Using CNN-GRU Neural Network
LEE Sangyoon[NARO]・YOSHISAKO Hiroshi[NARO]・KOJIMA Hajime[NARO]
CNN-GRUを用いたため池貯水量の予測
○李 相潤[農業・食品産業技術総合研究機構]・吉迫 宏[農業・食品産業技術総合研究機構]・小嶋 創[農業・食品産業技術総合研究機構]
慣行的な水管理に基づくため池の貯水量は、降雨を入力とした出力の関係であるため、このデータの関係を反復学習させる深層学習をツールとして利用すれば、貯水量を直接予測することが可能であると考えられる。そこで、本報では、深層学習アルゴリズムのうち、データの関係から特徴抽出を得意とするCNNと時系列データの処理を得意とするGRUが結合されたものを用いてため池貯水量の予測を試行した。
Keyword: 深層学習,ため池,貯水量予測, ,
GET PDF=23/3-17.pdf
発表番号 [3-9]
Suitable condition of sandblasting for evaluating abrasion resistance against water flow
○Yamamoto M.[Shimane University]・Takahashi S.[Shimane University]・Ueno K.[Shimane University]・Ishii M.[Shimane University]
流水環境下での耐摩耗性評価に適するサンドブラストの噴射条件
○山本 真生[島根大学]・高橋 晋[島根大学]・上野 和広[島根大学]・石井 将幸[島根大学]
農業水利施設で生じる劣化の1 つに摩耗がある.耐摩耗性の評価手法として,サンドブラストを用いた方法が検討されている.サンドブラストによる耐摩耗性の評価には,噴射圧力や距離によって多様な条件が存在し得る.しかしながら,流水環境下での摩耗を模擬するための適切な噴射条件は明確でない.本研究では,サンドブラストによる耐摩耗性評価における適切な噴射条件について検討を行った.
Keyword: サンドブラスト,選択的摩耗,噴射条件,算術平均粗さ, ,
GET PDF=22/[3-9].pdf
発表番号 [3-17]
Influence of conditions of concrete on bond strength to inorganic repair material
○Yoshida M.[Shimane University]・Ueno K.[Shimane University]・Ishii M.[Shimane University]
無機系補修材料の付着強度に影響を及ぼす母材コンクリートの条件
○吉田 美里[島根大学]・上野 和広[島根大学]・石井 将幸[島根大学]
農業用用排水施設の老朽化に伴う機能低下へ対処するには,劣化状況に応じた補修・補強あるいは改修を行うことが重要となる.しかしながら,表面被覆工法を施工した構造物において,被覆材が早期に剥離を生じる場合がある.本研究では,被覆材の付着性に及ぼす母材コンクリートの条件について検討を行うため,多様な条件で作製した母材コンクリートとポリマーセメントモルタルの間の付着強度を評価した.
Keyword: 付着強度,表面粗さ,表面吸水試験,圧縮強度,無機系補修材料, ,
GET PDF=22/[3-17].pdf
発表番号 [3-17]
Spatio-temporal variations on soil moisture and EC, and link to crop growths in soybean field
Shoichiro Hamamoto[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, the University of Tokyo]・Naoto Nihei[Faculty of Food and Agricultural Sciences, Fukushima University]・Toshinobu Taira[Fukushima Agricultural Technology Centre]・Katsuo Tanji[Faculty of Food and Agricultural Sciences, Fukushima University]・Natsuko Kobayashi[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, the University of Tokyo]・Atsushi Fukushima[RIKEN]・Kenta Suzuki[RIKEN]・Yasunori Ichihashi[RIKEN]・Taku Nishimura[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, the University of Tokyo]
ダイズ圃場における土壌水分・ECの時空間変動と作物生育に関する研究
○濱本 昌一郎[東京大学大学院]・二瓶 直登[福島大学]・平 敏伸[福島県農業総合センター]・丹治 克男[福島大学]・小林 奈通子[東京大学大学院]・福島 敦史[理化学研究所]・鈴木 健大[理化学研究所]・市橋 泰範[理化学研究所]・西村 拓[東京大学大学院]
本研究では、ダイズ圃場を対象として土壌水分および電気伝導度(EC)の連続モニタリングを実施し、クラスター解析による土壌水分・ECの時系列データのクラスタリングを行った。得られた土壌水分の変動パターンと作物生育データには良い相関が得られ、梅雨時期の過湿と梅雨明け後の乾燥ストレスがダイズ生育を阻害することが確認できた。土壌水分変動の空間的ばらつきを分類する上でクラスター解析が有効であることが分かった。
Keyword: 土壌水分、電気伝導度, 時空間的変動, 作物生育
GET PDF=21/[3-17].pdf
発表番号 [2-39]
Farm Land Exchange for Setting Uncultivated Area Rationally in Hilled Rural Area
Tsunehisa Tsuchiya[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Atsushi Ishii[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
中山間地域における計画的な粗放的農地管理区域設定のための土地交換
土屋 恒久[筑波大学大学院]・石井 敦[筑波大学]
中山間地域において、保全すべき農地と粗放的管理を行う土地(保全管理区域)とのゾーニングを行った上で圃場整備を行う農地環境整備事業を対象に、ゾーン間の土地交換の実態調査・分析を行った。土地交換を行った地区はきわめて少なく、要因として保全管理区域の土地を希望する者が基本的にいないこと、土地交換の方策として、不換地分の土地を保全管理区域に換地し、事業参加者全員で共同保有する方式がありうることを論述した。
Keyword: 土地利用計画、圃場整備, 換地、中山間地域, 耕作放棄地
GET PDF=20/[2-39].pdf
発表番号 [3-17]
Leaching properties of potassium of some paddy soils in Fukushima
Tomijiro Kubota[NARO]・Tatsuhiro Nishikiori[NARO]・Ryoichi Masuda[NARO]
福島のいくつかの水田土壌のカリ溶脱特性
久保田 富次郎[農業・食品産業技術総合研究機構]・錦織 達啓[農業・食品産業技術総合研究機構]・増田 亮一[農業・食品産業技術総合研究機構]
コメの放射性セシウムの吸収抑制策の一つとして、福島県内ではカリ増肥が広く実施されている。しかし、将来的にはカリ増肥に頼らない営農技術の確立が求められている。そこで本研究では、カリ施肥量の削減を目的として、水田圃場におけるカリの動態や溶脱のメカニズムを知るため、福島県内のいくつかの水田土壌を対象とした室内カラム試験を行った。これまでに得られたカリウムの溶脱・蓄積特性について報告する。
Keyword: 水田土壌, 交換性カリ, カリ溶脱
GET PDF=20/[3-17].pdf
発表番号 [3-17]
Practical study on shallow land waste repository equipped with capillary barrier of soil
Toshihiro Morii[Institute of Natural Science and Technology, Niigata University]・Kaoru Kobayashi[Faculty of Engineering, Ibaraki University]・Kazunobu Matsumoto[Research Institute of Technology, Tobishima Corp.]・Seiichiro Kuroda[Institute for Rural Engineering, NARO]
土のキャピラリーバリアを用いた低盛土式廃棄物保管工法の開発
森井 俊廣[新潟大学フェロー]・小林 薫[茨城大学]・松元 和伸[飛島建設(株)技術研究所]・黒田 清一郎[農村工学研究部門]
有害なため池汚泥や汚染土壌の長期貯蔵保管に向け,低盛土形式でかつ高度な雨水遮断・排水機能をもつキャピラリーバリア(CB)工法を提案してきた。これまで,限界長に基づく構造設計法や施工時の品質管理法,地中レーダー法を用いたCB 機能の性能照査法を明らかにした。本文では,将来の気候変動で想定される大規模降雨におけるCB機能を,飽和・不飽和流れの数値解析により検証した。
Keyword: 土構造, 保水性, 水分移動
GET PDF=19/3-17.pdf
発表番号 [3-17]
Analysis of Consolidation Subsidence of Irrigation Canals in Hachirougata Polder
Tetsuya Sawabe[Sansui Consultant Co.Ltd]
八郎潟干拓地における用水路の圧密沈下分析
沢邊 哲也[サンスイコンサルタント(株)]
国内最大の干拓地である八郎潟地区の圧密沈下状況について解析したものである。八郎潟の湖底にはヘドロと呼ばれる微細粒子粘土が深く堆積しており,不同沈下対策は干拓当初からの課題であった。ほ場および幹線用水路の経年沈下量の分析から,エリア別のヘドロの圧縮指数を推定し,沈下量予測式を作成した。圧密沈下は現在も進行中であり、今後の開水路改修計画において将来沈下量予測を行うための基礎資料となる。
Keyword: 圧密沈下、地盤の変形, 八郎潟、干拓, 軟弱地盤
GET PDF=18/3-17.pdf
発表番号 [3-17]
Transport form of phosphate in soil and groundwater
Nozaki Masashi[University of the Ryukyus]・Jun Yasumoto[University of the Ryukyus]・Ko Yasumoto[Kitasato University School of Marine Biosciences]・Mariko Iijima[Kitasato University School of Marine Biosciences]・Ryuichi Shinjo[University of the Ryukyus]
土壌・地下水中におけるリン酸塩の輸送形態
野崎 真司[琉球大学]・安元 純[琉球大学]・安元 剛[北里大学]・飯島 真理子[北里大学]・新城 竜一[琉球大学]
本研究では,沖縄本島南部地域の地下ダム流域において,従来リンの分析に用いられてきた方法に加え,31P-NMRやICP-AESなどの分析を用いて土壌および地下水中のリン酸塩の輸送形態の把握を試みた.その結果,オルトリン酸以外の溶存無機リンや溶存有機リンの存在が示唆され,土壌の31P-NMR分析では,オルトリン酸以外に重合態リン酸であるピロリン酸や,有機リンであるリン酸エステルの存在が確認できた.
Keyword: 地下水, ,
GET PDF=17/3-17.pdf
発表番号 [G-1-1]
How should we support people in temporary housing?How should we support people in temporary housing?
Kishida Ryotaro[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
被災地で求められる支援のあり方―仮設住宅の支援イベントと住民の求める支援のギャップに関する研究―
岸田 崚太郎[東京大学大学院]
2011年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故による放射線被害の影響で、飯舘村の住民の避難が余儀なくされた。事故から5年が経過した現在も避難生活は続いている。避難先である仮設住宅で聞き取りを行ったところ、ボランティアによる支援に住民が必ずしも満足していないという仮説が立てられた。この仮説を検証するため、仮設住宅の支援イベントと住民の求める支援の違いから、本来求められる支援の在り方を提示する。
Keyword: 生活施設, ,
GET PDF=16/G-1-1.pdf
発表番号 [3-17]
Case Study of Transportable Debris Flow due to Heavy Rain on Upstream Site of Reservoir
SHODA DAISUKE[Institute for Rural Engineering, NARO]・HORI TOSHIKAZU[Institute for Rural Engineering, NARO]・YOSHISAKO HIROSHI[Institute for Rural Engineering, NARO]・KOJIMA HAJIME[Institute for Rural Engineering, NARO]
豪雨時におけるため池上流からの土砂流入に関する事例検討
正田 大輔[農研機構 農村工学研究部門]・堀 俊和[農研機構 農村工学研究部門]・吉迫 宏[農研機構 農村工学研究部門]・小嶋 創[農研機構 農村工学研究部門]
集中豪雨や大型台風等の影響により土石流・土砂流が発生し,下流に位置するため池が被災する事例がある。本報告では,ため池へ土砂が流入した場合,土砂流入量の目安を把握するため,砂防分野における既往の公式(国土交通省国土技術政策総合研究所(2007))を適用し,ため池上流の土砂流入経路を主な検討項目として,被災ため池での土砂量の試算を行った。
Keyword: ため池, 土砂災害, 豪雨
GET PDF=16/3-17.pdf
発表番号 [3-17]
Comparison of water requirement of large-sized paddy fields among various cultivation methods
KOSHIYAMA Naoko[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・SAKAI Miki[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・ITO Nobuo[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・NAKAMURA Kazumasa[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
異なる栽培方式における大区画水田の用水量の比較
越山 直子[(独)土木研究所寒地土木研究所]・酒井 美樹[(独)土木研究所寒地土木研究所]・伊藤 暢男[(独)土木研究所寒地土木研究所]・中村 和正[(独)土木研究所寒地土木研究所]
栽培方式ごとの用水量特性を把握するため,地下水位制御システムを有する圃場を対象として,湛水直播栽培(無代かき),移植栽培、乾田直播栽培における用水量を比較した。圃場の供給水量は,中干しまでは栽培方式による差はみられなかったが,中干し以降では,移植栽培よりも直播栽培の値の方が1〜3割大きくなった。直播栽培が拡大した場合,灌漑期初期と中干し後の用水需要が変化する可能性が示唆された。
Keyword: 大区画水田, 地下灌漑, 直播栽培
GET PDF=15/3-17.pdf
発表番号 [3-17]
Sequential adsorption of cationic/anionic polyelectrolytes on colloidal particles: Temporal changes of adsorption layer thickness and electrokinetic property of particles
Yamashita Yuji・Chai Jongmin・Adachi Yasuhisa
[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
コロイド粒子へのカチオン性/アニオン性高分子電解質の逐次吸着:粒子の高分子吸着層厚さおよび界面動電的性質の経時変化
山下 祐司・Chai Jongmin・足立 泰久
[筑波大学生命環境系]
汚濁粒子表面に対する高分子凝集剤の吸着現象は,水処理における凝集沈殿操作の重要な素過程である。本研究では天然有機物が凝集剤の吸着現象に及ぼす影響を明らかにするため,コロイド粒子―凝集剤―天然有機物のモデル系による逐次吸着実験を行い,粒子の高分子吸着層厚さおよび電気泳動移動度の経時変化を測定した。その結果,モデル天然有機物が粒子表面の高分子吸着層を収縮させ,粒子の衝突半径を低下させることが示された。
Keyword: コロイド粒子, 高分子電解質, 吸着
GET PDF=14/3-17.pdf
発表番号 [3-17(P)]
Development of rainwater harvesting field using hydrophobic sand
taomoto akira [Advanced Technology Research Laboratories, Panasonic Corporation]
tomiyama morio [Advanced Technology Research Laboratories, Panasonic Corporation]
john stephen [Advanced Technology Research Laboratories, Panasonic Corporation]
ono atsushi [Advanced Technology Research Laboratories, Panasonic Corporation]
unami koichi [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
撥水砂を利用した雨水ハーベスト農場の開発と評価
○田尾本 昭 [パナソニック]
富山 盛央 [パナソニック]
ジョン ステファン [パナソニック]
小野 敦 [パナソニック]
宇波耕一 [京都大学大学院農学研究科]
撥水砂を遮水層として利用して雨水を収集して灌漑に用いる「雨水ハーベスト農場」を実際に構築し,対照区との比較により,雨水ハーベスト農場の集水特性を評価するとともに,オクラ栽培を通じて灌漑システムとしての機能評価を行った。雨水ハーベスト農場を実際に構築,運用することで,撥水砂を遮水層として用いることの効果を実証でき,オクラ栽培試験の結果より,撥水砂層の存在が土壌水分保持にも寄与することが示唆された。
Keyword: 撥水砂, 雨水ハーベスト,
GET PDF=13/13003-17(P).pdf
発表番号 [3-17]
Water Distribution in a Main Irrigation Canal -State in Dai-dori Main Canal in the Fukuoka-zeki Irrigation Project, Ibaraki Prefecture-
Tani Arisa [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
Taniguchi Tomoyuki [Faculty of Life and Environmental Sciences, Univesity of Tsukuba]
Satoh Masayoshi [Faculty of Life and Environmental Sciences, Univesity of Tsukuba]
幹線用水路における農業用水の配分―茨城県福岡堰土地改良区台通幹線用水路の実態―
○谷有紗 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
谷口智之 [筑波大学大学院生命環境系]
佐藤政良 [筑波大学大学院生命環境系]
伝統的な用水路における用水配分は,用水路と受益水田の標高差などによって影響を受けるので,灌漑供給水量が減少した場合,地区内のどの地点にどのような影響が生じるのかが問題になる.本研究は,1625年に創設された福岡堰台通幹線用水路を対象に,受益地全体での用水配分を観測し,地区内での用水配分は,各ブロックの上端に到達した水量の大小に加えて,水路構造の違い,農家の分水工操作によって影響を受けることを示した.
Keyword: 幹線用水路, 用水配分, 分水工
GET PDF=12/12003-17.pdf
発表番号 [3-17]
Greenhouse gas emissions by hot water application for soil sterilization
OCHIAI_HIROYUKI [University of Tokyo]
HIROKI_HAGURA [Meiji University]
KAZUHIRO_OHTA [Kanagawa Agricultural Technology Center]
TAKEO_KITAURA [Kanagawa Agricultural Technology Center]
KITA_NOBUHIRO [Kanagawa Agricultural Technology Center]
NOBORIO_KOSUKE [Meiji University]
熱水土壌消毒時の温室効果ガス発生の動態
○落合博之 [東京大学]
羽倉大樹 [明治大学]
太田和宏 [神奈川県農業技術センター]
北浦健生 [神奈川県農業技術センター]
北宜裕 [神奈川県農業技術センター]
登尾浩助 [明治大学]
近年、環境維持のための土壌消毒法の1つとして熱水消毒法が使われるようになった。しかし、新しい消毒法のためほとんど研究がされておらず熱水消毒の際にどれくらいの温室効果ガスが発生するかはこれまで研究されていない。そこで、本研究ではメタン、二酸化炭素、亜酸化窒素を測定することによって熱水土壌消毒による温室効果ガスの発生量を調べた。結果は二酸化炭素と亜酸化窒素で10倍以上のガスが発生した。
Keyword: 熱水土壌消毒, 温室効果ガス, 静的チャンバー法
GET PDF=11/11003-17.pdf
発表番号 [3-17]
Countermeasure of small earth dams against heavy rainfall by Surface Cover Method
TSUSHIHASHI Kazunori [Maeda Kosen Co.]
MOHRI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
FUJIYAMA Tetsuo [Maeda Co.]
TKAHASHI Hiroshi [Maeda Co.]
MAEDA Kazuyuki [Maeda Co.]
HORI Toshikazu [National Institute for Rural Engineering]
堤体表面被覆工法によるため池の豪雨対策
土橋和敬 [前田工繊株式会社]
毛利 栄征 [農村工学研究所]
藤山 哲雄 [株式会社前田建設]
高橋 浩 [株式会社前田建設]
前田 和亨 [株式会社前田建設]
○堀 俊和 [農村工学研究所]
近年、豪雨によるため池被害が数多く報告されており、老朽化したため池の改修が急務となっている。一方、国、地方の逼迫した財政状況から、従来のため池設計指針による全面改修によらない簡易な改修工法の開発が求められている。本稿は、堤体を大きく掘削することなく、堤体表面にヘチマ構造の浸食防止マットを設置することで、豪雨時の堤体の安定性が向上する「堤体表面被覆工法」を開発した結果を報告する。
Keyword: ため池, 豪雨, 改修
GET PDF=10/10003-17.pdf
発表番号 [3-17]
Water retention in a burnt soil
IIYAMA Ippei [Faculty of Agriculture, Iwate University]
SUZUKI Tatsuya [Faculty of Agriculture, Iwate University]
燃焼土壌の保水性
○飯山 一平 [岩手大学農学部]
鈴木 竜也 [岩手大学農学部]
燃焼による有機物損失が土壌の保水性に与える影響を、水分特性曲線の比較を基に考察した。団粒内間隙水や土粒子表面への吸着水が支配的な水分領域と判断された-200cmH2O以下の水分領域では、保水量の低下が認められ、また、これらの水分保持が不安定化となることが示唆された。飽和付近では、毛管飽和しにくく、封入空気が多くなることが示唆された。
Keyword: 水分特性曲線, 土壌有機物, 保水安定性
GET PDF=09/09003-17.pdf
発表番号 [3-17]
The study of application availability of particle method for designing falling works
TANAKA Yoshikazu [National Institute for Rural Engineering]
MUKAI Akie [National Institute for Rural Engineering]
TARUYA Hiroyuki [National Institute for Rural Engineering]
落差工の設計における粒子法の適用可能性の検証
○田中 良和 [農村工学研究所]
向井 章恵 [農村工学研究所]
樽屋 啓之 [農村工学研究所]
落差工では水面が大変形する水理現象が生じる.粒子法は移流による数値拡散や格子の破綻が生じないため,このような水理現象に適した解法である.よって,落差工の数値解析を行い,水理模型実験との比較から水理設計における適用可能性を検討した.その結果,MPS法とSPH法による解析結果は,水理模型実験の水面形状,落下水脈の軌跡および流況と非常に良い近似を示し,落差工の水理学的な効果の検証に有効であった.
Keyword: 粒子法, 落差工, 自由水面
GET PDF=08/08003-17.pdf
発表番号 (3-17)
Actual Condition and problems of Farmers and Groups who preserve Cultural Landscape for Obasute Rice Terraces, Nagano prefecture
UCHIKAWA Yoshiyuki [Fac. of agr, Shinshu Univ. ]
KIMURA Kazuhiro [Fac. of agr, Shinshu Univ. ]
YASUDA Kazushi [Tottri Pref.]
長野県・姨捨棚田地区における文化的景観形成の担い手
○内川 義行 [信州大学農学部]
木村 和弘 [信州大学農学部]
安田 和司 [鳥取県職]
長野県千曲市は約75haの姨捨棚田景観を,文化財保護法の重要文化的景観区域として申請すべく計画検討している。棚田景観は持続的耕作の結果のため,これを踏まえた担い手対策が求められる。現在は約180名の地元農家と地権者以外の4団体がこれを担っている。地権者以外の団体への期待は大きいが,日常・非常時の管理,文化の継承者の役割から,地元及び近隣在住者の担い手が重要であること明らかにし,その取組状況を報告する。
Keyword: 棚田, 文化的景観, 担い手
GET PDF=07/07003-17.pdf
発表番号 3-17
Effects of fishway directly connected with paddy field using a polyethylene U-shaped flume on fish fauna
YOSHIDA Sayaka [Utsunomiya Univ.]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya Univ.]
GOTO Akira [Utsunomiya Univ.]
ポリエチレン製U字溝を用いた水田直結型魚道の効果検証
○吉田 清華 [宇都宮大学農学部]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
近年,圃場整備による水域ネットワークの分断が魚類の生息環境を悪化させている。その対策として,魚道を用いた水域ネットワークの再構築が取り組まれている。PE製U字溝を用いた魚道は,千鳥X型魚道の特徴をそのままにし,費用が安価という利点を持つ。既往の調査では,勾配8°で遡上が確認されている。本研究では,急勾配(15°,20°)でも遡上可能か検証した。調査の結果,3科6種の魚類の遡上を確認した。
Keyword: 魚道, 水域ネットワーク, 圃場整備
GET PDF=06/06003-17.pdf
発表番号 3-17
Quantitative Evaluation of Nutrient Reduction Function of Irrigation Pond - A case study in the Konoyama area, Kishiwada, Osaka -
NAKAGIRI Takao [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
MATSUSHIMA Ryuji [Horiba Techno Service CO., LTD.]
HORINO Haruhiko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
OGINO Yoshihiko [Emeritus professor of Osaka Prefecture University]
ため池のもつ栄養塩類流出防止機能の定量評価 −大阪府岸和田市傍示池の事例研究−
○中桐 貴生 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
松島 隆治 [(株)堀場テクノサービス]
堀野 治彦 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
荻野 芳彦 [大阪府立大学名誉教授]
大阪府神於山地区傍示池を対象に,窒素・リンに関する栄養塩類流出防止機能の定量評価を試みた.さらに,ため池水質モデルを開発し,仮想条件下でのシミュレーション評価も行った.この結果,T−NおよびT−Pの年間負荷流出防止量はそれぞれ1,590kgおよび320kgとなり,本池が下流への栄養塩類流出を防止する機能を果たしていることが示された.また,この機能はため池の管理操作や集水域内の土地利用にも影響を受けることを明らかにした.
Keyword: ため池, 栄養塩類流出防止機能, 水質
GET PDF=05/05003-17.pdf
発表番号 3-17
Effect of salt solution on the permeability of compacted sand-bentonite mixture
Anil Kumar Mishra [Graduate School of Bioenvironmental Sciences,Kyushu University]
Masami Ohtsubo [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Takahiro Higashi [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
砂-ベントナイト混合土の透水性に及ぼす塩溶液の影響
〇アニル・クマル・ミシュラ [九州大学大学院生物資源環境科学府]
大坪政美 [九州大学大学院農学研究院]
東孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
ベントナイトは現地土と混合して粘土ライナーとして使われる。本研究では,締固めたベントナイト−砂混合物の透水性に及ぼす塩の影響を調べた。初期に0.5M NaClとCaCl2の溶液を,引き続いて低い濃度溶液を透水させた。その結果透水係数は,0.1M NaClとCaCl2の溶液では高い状態のまま推移し,0.05M以下のNaCl溶液では低下した。この結果は,高濃度のNaCl,全領域の濃度のCaCl2は,透水係数を高めるのに寄与することを示している。
Keyword: hydraulic conductivity, salt solution, pore volume
GET PDF=04/0403-17.pdf
発表番号 3-17
Sandbar-forming experiments for the conservation of intake capability and ecosystem in upper reaches of an intake weir
Kyoji TAKAKI [National Institute for Rural Engineering]
Hiroyasu KOBAYASHI [National Institute for Rural Engineering]
Atsushi NAMIHIRA [National Institute for Rural Engineering]
利水と生態系に配慮した頭首工上流域の砂州形成実験
○木強治 [農業工学研究所]
小林宏康 [農業工学研究所]
浪平 篤 [農業工学研究所]
非灌漑期の頭首工上流域において、安定した砂州の形成による生物生息域の創出、みお筋の固定化による水生生物の通路の確保、河川断面の複雑化による生態系多様性の向上のため、可動堰の操作に伴う砂州形成制御の可能性について検討した。洪水時に一般的に行われている土砂吐および洪水吐ゲートの全開操作に比べ、制限水位を超えない範囲でこれらの開度を調整することにより、砂州をある程度人工的に形成することが可能である。
Keyword: 土砂水理, 水利構造物, 環境保全
GET PDF=03/0303-17.pdf
発表番号 3-17
Effect of Electrolyte Concentration on the Stability of Kaolinite
Junya_Ohno [Faculty of Agriculture,Ibaraki University ]
Katsuya_Nakaishi [Faculty of Agriculture,Ibaraki University ]
Kazumi_Miyahara [National Institute for Rural Engineering ]
Setsuo_Ohi [National Institute for Rural Engineering ]
カオリナイトの安定度比と塩濃度の関係
○大野 純也 [茨城大学農学部]
中石 克也 [茨城大学農学部]
宮原 和己 [農業工学研究所]
大井 節男 [農業工学研究所]
本研究では動的光散乱光度計を用いてカオリナイトの凝集速度の測定を行い、各々pHにおけるカオリナイトの安定度比と塩濃度の関係を明らかにする。試料は粒子表面をNa+によって飽和吸着させ、粒子はストークス径で3μm以下にしたカオリナイトを用いた。塩濃度はNaClを用いて0.005〜2mol/lまで変化させ、pHは4〜11まで変化させて測定を行った。その結果今回の測定法ではpH8以上で凝集速度の測定は可能であった。また、カオリナイトの安定度比と塩濃度の関係はpH8以上ではDLVO理論に従うことが明らかとなった。
Keyword: カオリナイト, 凝集速度, DLVO理論
GET PDF=02/0203-17.pdf
発表番号 3-17
Application of CVM on Multipurpose Functions of Regional Water
Yasuyo NOGUCHI〔Graduate School of Agriculture, Kyoto University〕
Haruhiko HORINO〔Graduate School of Agriculture, Kyoto University〕
Toru MITSUNO〔Graduate School of Agriculture, Kyoto University〕
Kenji ISHIDA〔National Research Institute of Agricultural Engineering〕
地域用水の多面的な機能に関する経済評価
○野口 寧代〔京都大学農学研究科〕
堀野 治彦〔京都大学農学研究科〕
三野 徹〔京都大学農学研究科〕
石田 憲治〔農業工学研究所〕
集落内外に存する用水の維持管理主体の問題などを考えるため,滋賀県湖北地域において地域用水がもつ多面的な機能を仮想評価法によって経済評価した.その結果,湖北地域の住民は少なからず地域用水の多面的な機能に価値を認めていることが明らかになった.また,性別,年齢,農家か非農家かなどの個人属性の違いによってその評価値は大きく異ならなかった.諸処の条件が整えば非農家も維持管理に参画する可能性が示唆された.
Keyword: CVM(仮想評価法), 地域用水, 多面的な機能
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発表番号 3-17
SOLOネットワークモデルを用いたダム流入量の実時間予測
○近森 秀高〔岡山大学環境理工学部〕
永井 明博〔岡山大学環境理工学部〕
Kuo-lin Hsu〔アリゾナ大学水文水資源学部〕
ニューラルネットワーク型アルゴリズムの一つであるSOLO法を用いて,岡山県旭川上流の黒木ダム流域を対象にダム流入量の実時間予測を行った。ニューラルネットワークによる予測法では学習データにないような大規模出水での予測が問題になるが,SOLO法では従来のタンクモデルに基づく予測法と同程度の予測精度が得られた。しかし,3時間先の流量予測精度を上げるためには降雨予測が不可欠であることが改めて確認された。
Keyword: 洪水流出, 洪水実時間予測,
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発表番号 3-17
農業用パイプライン向け除塵施設の開発
小泉 健〔農業工学研究所〕
山岡 賢〔農業工学研究所〕
吉田 弘明〔農業工学研究所〕
○小倉 邦雄〔(株)横田製作所〕
稲垣 仁根〔クラウンエンジニアリング(株)〕
従来使用されている農業用水用除塵施設は部品の分解などごみの除去等の管理に多大な労力を要している。そこでハンドル操作によりカムを作動させ、除塵用の金網等を急激に移動させ、通常の逆洗等の場合より大きな力を発生させることにより、強制的に異物を剥離させる構造を有し、前後のバルブ操作のみで手を汚さず、容易に異物を系外へ排出することができる除塵施設を開発し、工場試験にて良好な結果を得た。
Keyword: 除塵施設, ストレーナー , ごみ
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発表番号 3-17
田面水・浸透水濃度,生育,収量,食味に及ぼす影響−無代かき移植・育苗箱全量施肥栽培に関する研究(2)−
滋賀県立大環境科 ○金木 亮一・久馬 一剛
実験圃場に無代かき育苗箱全量施肥区と慣行施肥区を設け、追肥期以降の田面水濃度及び浸透水濃度の差異、水稲の生育・収量,食味の比較検討を行った。慣行施肥区では追肥時に田面水のT-N・T-P濃度が高くなり、降雨や灌漑に伴って表面流出負荷量が増加したが、育苗箱全量施肥では常に低濃度で推移した。浸透水の濃度には両区の間に大きな差異は見られなかった。また、水稲の生育・収量・食味は両区ともほぼ同様であった。
発表番号 3-17
南薩地区におけるかんがい計画と水利用の状況分析
農業工学研究所 ○吉田 弘明
農業工学研究所 小泉 健
農業工学研究所 宮本 輝仁・
Keyword: 畑地灌漑 , かんがい計画基礎諸元, 水利用状況
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発表番号 3-17
土壌の誘電率と体積含水率の解析
岡山大学大学院自然科学研究科 冀北平
Keyword: 水分移動, 保水性, 土壌構造
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