沖縄県における沈砂池堆積土の定量および農地還元による土砂流出抑制の評価 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.23-24 , 2023

発表番号 [1-12]

Quantifying deposits in sedimentation pond and evaluation of reducing soil runoff through returning sediment to farmland in Okinawa

Soma SUGAHARA[Graduate school of regional development and creativity, Utsunomiya university]・Kazutoshi OSAWA[School of agriculture, Utsunomiya university]

沖縄県における沈砂池堆積土の定量および農地還元による土砂流出抑制の評価

○菅原 颯真[宇都宮大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]

沖縄県では赤土等の流出が深刻であり,その対策の一つに沈砂池の設置が挙げられる.沈砂池堆積土は農地へ還元することで侵食抑制効果があると報告されている.本研究では,ソナー搭載のラジコンボートを開発し,沖縄県における2つの沈砂池で堆砂量を定量することができた.また,WEPPを用いた侵食・土砂流出解析によって,堆積土を農地へ還元した際の土砂流出抑制効果や堆積土の合理的な配分方法を評価することができた.

Keyword: 農地保全,土壌改良,土壌侵食,沈砂池堆積土,WEPP, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.159-160 , 2023

発表番号 [3-2]

Artificial intelligence as nitrate alert in subsurface dam

Ai Takano[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Mariko Suzuki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kazunori Fujisawa[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Kazuya Inoue[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

人工知能による地下ダム流域の硝酸アラート

○高野 愛[京都大学大学院]・鈴木 麻里子[神戸大学大学院]・藤澤 和謙[京都大学大学院]・井上 一哉[神戸大学大学院]

本研究では,機械学習により算出した宮古島地下ダム流域の硝酸態窒素濃度の予測値を元に,警戒レベルを発信する人工知能を構築した.12種類の水質項目と経過日数の内,特徴量重要度の上位3項目を説明変数に取り,Extra treesにて硝酸態窒素濃度を予測した.濃度に応じて3段階の警戒レベルを設け,予報結果を色ごとに地図上にプロットした.その結果,半年後までの硝酸態窒素濃度の変動を良好に予報すると判断された.

Keyword: 地下ダム,人工知能,硝酸態窒素,特徴量重要度,アラート, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.195-196 , 2023

発表番号 [3-20]

Categorizing agricultural reservoirs based on flood control effects on residential areas

AIHARA Seiya[Institute for Rural Engineering, NARO]・YOSHIDA Takeo[Institute for Rural Engineering, NARO]・MINAKAWA Hiroki[Institute for Rural Engineering, NARO]・TAKADA Asari[Institute for Rural Engineering, NARO]・KUBOTA Tomijiro[Institute for Rural Engineering, NARO]

居住地域に対する洪水調節効果が高い農業用ダムの分類手法

○相原 星哉[農村工学研究部門]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・皆川 裕樹[農村工学研究部門]・眦帖^〆士[農村工学研究部門]・久保田 富次郎[農村工学研究部門]

全国277基の農業用ダムを対象に,洪水調節に最大限確保する容量の相当雨量とダム集水面積比が0.1以上の範囲までの下流域の人口について分析した.その結果,例えば相当雨量80mmおよび人口5000人の閾値により,居住地域に対する洪水調節効果が高い農業用ダムを分類できた.各ダムの分類に応じて,相当雨量の増強を図ることにより,居住地域の治水安全に対する農業用ダムの貢献度を向上できると考えられる.

Keyword: 農業用ダム,事前放流,流域治水, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.197-198 , 2023

発表番号 [3-21]

Assessment of River flow Reduction in Large Basin due to Collaborative Management of Agricultural Facilities

MINAKAWA Hiroki[Institute for Rural Engineering, NARO]・AIHARA Seiya[Institute for Rural Engineering, NARO]・YOSHIDA Takeo[Institute for Rural Engineering, NARO]・TAKADA Asari[Institute for Rural Engineering, NARO]・KUBOTA Tomijiro[Institute for Rural Engineering, NARO]

農業水利施設の協働が広域の河川流量に与える影響の評価

○皆川 裕樹[農村工学研究部門]・相原 星哉[農村工学研究部門]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・高田 亜沙里[農村工学研究部門]・久保田 富次郎[農村工学研究部門]

流域治水にむけて、農業分野からは利水ダムの事前放流や田んぼダムが注目されている。そこで、この両施設の協働による流域治水への貢献可能性を流域一体解析で評価した。最上川流域に分布型水循環モデルを適用し、利水ダムには治水協定条件を、水田では田んぼダムの計算を実装した。令和2年台風19号を対象に解析した結果、両施設が発揮する河川流量のピークカット効果を定量的に評価できた。また効果の流域内空間分布を示した。

Keyword: 流域治水,洪水流出,豪雨災害,農業水利施設, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.199-200 , 2023

発表番号 [3-22]

Modeling of water distribution systems in a pipeline area and surplus water estimation

SAWATA Akihiko[]・MASUMOTO Takao[Faculty of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]

パイプライン主体地区における配水方式のモデル化と余剰水算定

○沢田 明彦[秋田県立大学大学院・秋田県]・増本 隆夫[秋田県立大学]

分布型水循環モデルへのパイプライン配水方式の導入を試み,これを活用して特定地区での農業水利用上の余剰水の算定法を考案した.そこでは能代地区において,需要主導型の送水構造等を提案し,モデルの改良を行った.さらにモデルによる計算送水量と実測送水量の比較から,余剰水の算定法を示した.今後,実際の現場での余剰水低減に向けたモデルの水管理への活用を課題とし,水利用高度化が流域に及ぼす影響の評価等へ繋げる.

Keyword: 管水路,需要主導型,無効放流,水利用高度化,省力化, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.201-202 , 2023

発表番号 [3-23]

Simulation of Senjo-Kosuitai Using Spatio-Temporal Statistical Model

MARUO Keita[National Agriculture and Food Research Organization]・CHIKAMORI Hidetaka[Academic Field of Environmental and Life Science, Okayama University]・KUDO Ryoji[Academic Field of Environmental and Life Science, Okayama University]

時空間統計モデルを用いた線状降水帯のシミュレーション

○丸尾 啓太[農業・食品産業技術総合研究機構]・近森 秀高[岡山大学]・工藤 亮治[岡山大学]

降水の時空間パターンによって河川の洪水や農地の湛水被害リスクを変動するため,洪水防御計画や排水計画の策定には様々なパターンを考慮する必要がある.本研究では,線状降水帯の降雨場に対して時空間統計モデルを構築し,そのモデルを用いて降雨場の模擬生成を行った.模擬発生させた降雨場からは線状降水帯が抽出されたが,短時間に集中する豪雨を再現するためには,非定常の共分散関数を用いる必要が示唆された.

Keyword: 水文統計,降雨特性, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.203-204 , 2023

発表番号 [3-24]

Development of a weather generator for Okinawa Prefecture

FUKUMOTO Yuya[Institute for Rural Engineering, NARO]・SHIRAHATA Katsushi[Institute for Rural Engineering, NARO]・TSUCHIHARA Takeo[Institute for Rural Engineering, NARO]

沖縄県を対象としたウェザージェネレータの開発

○福元 雄也[農村工学研究部門]・白旗 克志[農村工学研究部門]・土原 健雄[農村工学研究部門]

沖縄県の日降水量を対象に気象データの模擬データを生成するウェザージェネレータという統計モデルを作成した。モデルはマルコフ連鎖によって降水日を生成し、生成された降水日に対しては日降水量の分布を近似したガンマ分布によって日降水量を生成する。モデルが生成した模擬データは地点間の相関の再現はやや不十分であったが、地点ごとの再現は良好であった。

Keyword: 統計モデル,マルコフ連鎖,確率分布,相関係数, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.205-206 , 2023

発表番号 [3-25(P)]

Spatial probability assessment for rainwater storage function in a paddy field with a 90 degree elbow for a water outlet

NONAKA Risa[Nippon Themepark Development Co., Ltd.]・MATSUI Hiroyuki[College of Agriculture, Utsunomiya University]・OSAWA Kazutoshi[College of Agriculture, Utsunomiya University]

簡易落水工による雨水貯留機能の空間的確率評価

野中 里紗[日本テーマパーク開発(株)]・○松井 宏之[宇都宮大学]・大澤 和敏[宇都宮大学]

地域における降雨特性の差が簡易落水工の雨水貯留機能に与える影響について検討するため,栃木県内外の20地点にモデル水田を想定し,異なる確率年の24時間モデルハイエトグラフを入力とする湛水深変化を求め,畦畔越流が生じる最小の確率年(越流年)を求めた。その結果,栃木県山間部では総降水量が多く,越流年が小さくなり,南東部に向かうに連れて総降水量が少なくなり越流年も大きくなることが分かった。

Keyword: シミュレーション,90°エルボ,栃木県,降雨特性, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.207-208 , 2023

発表番号 [3-26]

A case study of accuracy verification of forecasted rainfall used for prior release

TANAKA Sayuri[Sansui Consultant Co.Ltd]・MORITA Koji[Sansui Consultant Co.Ltd]・MIYAJIMA Mariko[Sansui Consultant Co.Ltd]

事前放流に用いる予測降雨量の精度検証の事例

○田中 彩友里[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]・宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]

近年,洪水調節容量を持たない農業用ダムにおいても事前放流の取組みが推進されている.事前放流の実施判断を行うためには予測降雨量の精度が重要となる.そこで,本報告では青森県にある農業用ダムを対象に予測降雨量と実績降雨量の比較検討を試みた.その結果,事前放流の実施判断を行う3日前の予測降雨量と実績降雨量との誤差が大きいうえに,予測時間による大小のばらつきがみられ,対応策が必要である事が判明した.

Keyword: 事前放流,農業用ダム,降雨予測,洪水調節, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.209-210 , 2023

発表番号 [3-27]

Development of hydraulic model to support operation of agricultural water facilities during heavy rainfall

FUKUSHIGE Yudai[Institute for Rural Engineering, NARO]・MINAKAWA Hiroki[Institute for Rural Engineering, NARO]・YOSHINAGA Ikuo[Institute for Rural Engineering, NARO]・AZECHI Issaku[Graduate School of Bioresources, Mie University]

豪雨時の農業水利施設操作支援に向けた水理モデルの構築

○福重 雄大[農村工学研究部門]・皆川 裕樹[農村工学研究部門]・吉永 育生[農村工学研究部門]・安瀬地 一作[三重大学大学院]

農業水利施設の操作支援モデルの構築に向けて,水門操作に特徴がある低平農業地区を対象に,実際に行われている水門操作を考慮して現地ハイドログラフの再現を試みた.さらに,構築したモデルを用いていくつかの水門操作シナリオで計算を実行し,排水路水深に対する水門操作の影響と,湛水被害を軽減するための水深コントロールの可能性について検討した.

Keyword: 施設操作支援,事前排水,排水解析,水門操作, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.211-212 , 2023

発表番号 [3-28]

A case study of estimation of flood mitigation function for upland fields on a plateau

Kubota Tomijiro[NARO]

台地上の畑を対象とした洪水緩和機能の試算

○久保田 富次郎[農業・食品産業技術総合研究機構]

近年,甚大な被害をもたらす豪雨,洪水災害が頻発する中で,国を挙げた流域治水の取り組みが始まっている.現在,農業農村工学分野においては,農業用ダムの事前放流や田んぼダムの活用が進められているが畑地の活用はほとんど考えられていない.本研究では,地下浸透が期待できる台地上の畑を対象として,過去の文献にある水文データを援用して畑地の洪水緩和機能を試算しその効果を例示する.

Keyword: 流域治水,畑地,洪水緩和機能, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.213-214 , 2023

発表番号 [3-29]

The abundance of forests of green nature and sponge effects in Shirakami mountain range and its vicinities

NABESHIMA Akira[Faculty of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]・SATO Yuri[Faculty of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]・SAWATA Akihiko[]・MASUMOTO Takao[]

白神山地周辺にみる森林の豊かさとスポンジ効果

○鍋島 晶[秋田県立大学]・佐藤 祐利[秋田県立大学]・沢田 明彦[秋田県立大学大学院・秋田県]・増本 隆夫[秋田県立大学]

森林の浸透能力と土壌が持つ水分保持能力に着目し、まず森林下部が持つ保水力を評価した。さらに、樹木の遮断保水機能等を考慮するための森林植生や管理状態を関連づけて、森林全体の保水力の解析を試みた。その結果、各種森林にはある程度のスポンジ効果が見られ、特にそれが高く顕著なのは管理の行き届いた人工杉林であるといえた。さらに、保水性を考える上では、礫の存在が保水力に関連した森林の特徴であると推察した。

Keyword: 白神山地,インテークレート試験,土壌水分曲線(保水曲線),人工杉林,ブナ林, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.223-224 , 2023

発表番号 [3-34]

Application of satellite data for soil salinity assessment in the Sirdarya province, Uzbekistan

Aziz Omonov[United Graduate school of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tasuku Kato[Institute of agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

Application of satellite data for soil salinity assessment in the Sirdarya province, Uzbekistan

○Aziz Omonov[United Graduate school of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tasuku Kato[Institute of agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

ウズベキスタン国シルダリア流域において,土壌塩分データと地下水の塩分濃度のデータをもとにGISで空間分布状況を作成した。このデータの空間統計的な特徴について解析し,塩害の空間分布を求めた。このデータを,衛星データと比較し,MODISのバンド1と6,およびLANDSATのバンド4,7との相関が高いことを明らかにした。これにより,今後衛星データによる塩害評価の精度向上が期待できる。

Keyword: soil salinity,remote sensing,risk mapping,statistical analysis, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.233-234 , 2023

発表番号 [3-39]

Regional characteristics of climate-change-induced hydrological drought risk over Japan

Yoshida Takeo[National Agriculture and Food Research Organization]・Takada Asari[National Agriculture and Food Research Organization]・Aihara Seiya[National Agriculture and Food Research Organization]・Minakawa Hiroki[National Agriculture and Food Research Organization]

気候変動による日本域の渇水リスク変化の地域特性

○吉田 武郎[農業・食品産業技術総合研究機構]・眦帖^〆士[農業・食品産業技術総合研究機構]・相原 星哉[農業・食品産業技術総合研究機構]・皆川 裕樹[農業・食品産業技術総合研究機構]

高解像度の気候変動予測シナリオ及び流域水循環モデルを用い,将来の渇水流況の地域特性を検証した.気象研究所MRI-AGCM3.2S(解像度:20km)のRCP8.5および流域水循環モデル(解像度:1km)による150年解析の結果,2040年以降に渇水流量が現在より低下し,特に関東で渇水傾向が強まる結果を得た.また,地域ごとの渇水発生時期は現在と大きく変わらないものの,強度が高まることを示した.

Keyword: 気候変動,流域水循環モデル,渇水,高解像度, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.243-244 , 2023

発表番号 [4-3]

Comparing soil water movement in two raised-bed soils having different soil physical charactristics under the cultivation of asparagus

Y. Iwata[Institute for Rural Engineering, NARO]・Y. Yanai[Institute of Vegetable and Floriculture Science, NARO]・M. Yamaji[Kagawa Prefectural Agricultural Experiment Station]・T. Ikeuchi[Kagawa Prefectural Agricultural Experiment Station]・H. Yoshikoshi[West Region Agricultural Research Center, NARO]・T. Miyamoto[Institute for Rural Engineering, NARO]

土壌物理性が異なる2つのアスパラガス枠板式高畝栽培圃場の土壌水分動態の比較

○岩田 幸良[農村工学研究部門]・柳井 洋介[野菜花き研究部門]・山地 優徳[晃和調査設計(株)]・池内 隆夫[晃和調査設計(株)]・吉越 恆[西日本農業研究センター]・宮本 輝仁[農村工学研究部門]

アスパラガスの枠板式高畝栽培(高さ40〜60 cm の畝の上でアスパラガスを栽培する方法)について、最適な灌漑水量を決定することを目的として、水田転換畑圃場(低地土)と畑圃場(黒ボク土)で土壌水分動態の観測を実施した。水田転換畑圃場では高畝中央部が飽和状態になり、湛水した水が徐々に水平方向に移動することが確認された。一方、黒ボク土畑圃場では多量に灌水しても湛水せず、鉛直方向の水移動が卓越した。

Keyword: 圧力水頭,透水係数,灌漑, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.253-254 , 2023

発表番号 [4-8(P)]

Assessment of artificial growing media alternative to the soil for space agriculture

Saki HOSHINO[Graduate School of Agriculture, Meiji University ]・Naoto SATO[School of Agriculture, Meiji University]・Yuichi MARUO[Organization for the Strategic Coordination of Research and Intellectual Properties, Meiji University]・Shinki HITOMI[Graduate School of Agriculture, Meiji University ]・Risa MAEBARA[Digital Blast, Inc.]・Kosuke NOBORIO[School of Agriculture, Meiji University]

宇宙農業を想定した土壌に代わる人工培地の検討

○星野 早紀[明治大学大学院]・佐藤 直人[明治大学]・丸尾 裕一[明治大学研究・知財戦略機構]・人見 晋貴[明治大学大学院]・前原 理紗[(株)Digital Blast]・登尾 浩助[明治大学]

月や火星の長期有人探査ミッションには宇宙農業の実現が必要である。宇宙農業に地球上の土壌やそれに類似する培地を用いることは困難であるため、土壌に代わる人工培地を選択する必要がある。そこで本研究では、探査船や探査基地内などの閉鎖環境における宇宙農業に適した培地の選定を行った。粒状ロックウールは根焼率・枯死率が低く、発芽率が高かったことから宇宙農業に適した培地であることが明らかになった。

Keyword: 土壌環境と植物根系,宇宙農業,人工培地, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.263-264 , 2023

発表番号 [4-13]

Regression of water retention curves for highly-aggregated agricultural soils

Katsutoshi Seki[Toyo University]・Yukiyoshi Iwata[NARO]・Yosuke Yanai[NARO]・Koji Kameyama[NARO]

団粒構造が発達した農地土壌の水分特性曲線の回帰

○関 勝寿[東洋大学]・岩田 幸良[農業・食品産業技術総合研究機構]・柳井 洋介[農業・食品産業技術総合研究機構]・亀山 幸司[農業・食品産業技術総合研究機構]

土壌の水分特性曲線の近似ではvan Genuchten のVGモデルが広く使われているが、団粒構造が発達した黒ボク土のような土壌では、VGモデルを足し合わせるDurnerのdual-VGモデルがより適している。本研究では、土壌物理性データベースの作成を見据えて、SWRC Fit (Seki, 2007)のdual-VGモデルによる非線形回帰のアルゴリズムを改良し、その精度を検証した。

Keyword: 保水性,黒ボク土,非線形回帰, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.273-274 , 2023

発表番号 [4-18]

Elucidation of the Present Condition of Radio-active Cesium Diffusion in Paddy Fields in the Lower Reaches of Agano River, Niigata Prefecture and its Countermeasures

AODA Tadao[Faculty of Agriculture, Niigata University]・KON Naruki[Faculty of Agriculture, Niigata University]

新潟県阿賀野川下流域水田における放射性セシウム拡散の実態解明とその対策

○粟生田 忠雄[新潟大学]・近 成基[新潟大学]

阿賀野川下流の浄水場汚泥から放射性セシウムCsが検出され続けている。ここでは、阿賀野川下流域における営農水田45枚(阿賀野川用水32枚、五頭山系用水13枚)におけるCs拡散の実態とその対策について考察した。その結果、45枚のうち39枚からCs-137が検出された。また、1枚から玄米でCs-137が検出された。安全なコメ生産には、生産技術の向上と継続的な調査が必要であることが示唆された。

Keyword: 東日本大震災,放射性セシウム,X線回析,粘土鉱物,移行係数, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.283-284 , 2023

発表番号 [4-23(P)]

On the Behavior of Dense Suspension under Vibration

Motoyoshi KOBAYASHI[Faculty of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]・Takuya SUGIMOTO[Faculty of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]・Shunsuke SATO[Graduate School Information Science and Technology,University of Tsukuba]・Ryouichi ISHIBASHI[Graduate School Information Science and Technology,University of Tsukuba]

振動下における高濃度の微粒子懸濁液の挙動について

○小林 幹佳[筑波大学]・杉本 卓也[筑波大学]・佐藤 駿介[筑波大学]・石橋 諒一[筑波大学]

粒子濃度が高くかつ振動を与えた条件で,微粒子シリカと水からなる懸濁液の振る舞いを観察した.その結果,高濃度シリカ懸濁液が容器壁面に沿って登ったり,液体状から固体状に転移したりする様子がみられた.粘度測定から,高濃度シリカ懸濁液はシェアシックニングを示すことが確認された.シェアシックニングを説明する内部機構が振動によって発現する登る懸濁液や固化といった現象に寄与することが推測された.

Keyword: 分散系,固体,液体,サスペンジョン,レオロジー, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.293-294 , 2023

発表番号 [4-28]

Estimation of soil moisture content by GNSS-IR for wet soil

KOBAYASHI Daiki[NTT Access Network Service Systems Laboratories]・AOKI Shinsuke[Organization for the Strategic Coordination of Research and Intellectual Properties, Meiji University]・KODAIRA shunsuke[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・MARUO Yuichi[Organization for the Strategic Coordination of Research and Intellectual Properties, Meiji University]・SATO Naoto[School of Agriculture, Meiji University]・NOBORIO Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]

湿潤土壌でのGNSS-IRによる土壌水分量の推定

○小林 大樹[NTTアクセスサービスシステム研究所]・青木 伸輔[明治大学研究・知財戦略機構]・小平 俊介[明治大学大学院]・丸尾 裕一[明治大学研究・知財戦略機構]・佐藤 直人[明治大学]・登尾 浩助[明治大学]

研究例の存在しない湿潤土壌へのGNSS-IRの適用を試みた。乾燥土壌の研究例の通りにGNSSで計測したSNRから位相φを求めて体積含水率θ との関係を検証した。その結果、湿潤土壌では、φθの相関は低く、φθの傾きも一定ではなかった。 φ以外のパラメータからθを推定することも含めて、湿潤土壌へのGNSS-IR適用に向けては解析手法の見直しが必要であることがわかった。

Keyword: 土壌水分計測,GNSS-IR,GPS-IR,マイクロ波, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.687-688 , 2023

発表番号 [T-3-2]

Conservation and management of kagawayosui land improvement facilities

Ichiro IGAWA[kagawa-yosui Land Improvement District]

香川用水施設の保全管理

○井川 一郎[香川用水土地改良区]

香川用水施設は香川県の重要なライフラインで、その内、農業用水専用区間約59kmについては香川用水土地改良区が管理しており、受益面積は22,291ha、組合員数は57,992名となっている。しかしながら、施設は建設から40年以上が経過し老朽化が進行してきたことから、今後、自然災害が一層頻発化・激甚化する中、施設の計画的な補修・更新やICTの活用による管理の省力化や防災減災対策の強化を図る必要がある。

Keyword: 水利施設,保全管理, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.773-774 , 2023

発表番号 [T-13-2]

The status quo and perspectives of Paddy and Water Environment journal

Toshiaki IIDA[Faculty of Agriculture,Iwate University]

Paddy and Water Environment誌の現状と今後の展望

○飯田 俊彰[岩手大学]

Paddy and Water Environment誌では新たに編集体制が刷新されたが,本誌の現状を分析し,今後を展望した.前期からの体制が踏襲されており,IFは漸増し,ダウンロード数は増加しているものの,投稿数の顕著な減少が指摘された.本誌の魅力を高め,IFのさらなる向上を目指して,Review paper,特集号などの企画等の検討が必要と思われる.

Keyword: PAWE,掲載論文,査読プロセス,インパクトファクター, ,
GET PDF=23/T-13-2.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.23-24 , 2022

発表番号 [1-12(P)]

Positive Impact of Hot Spring Irrigation on the Sugar Content of Tomatoes Cultured in Hydroponics Bags

MIYAZAKI Yudai[Faculty of Environmental and Information Sciences, Yokkaichi University]・○HIROZUMI Toyokazu[Faculty of Environmental and Information Sciences, Yokkaichi University]・MORI Yasunori[Mie Prefecture Health and Environment Research Institute]

温泉水灌漑による袋培地栽培トマトの果実糖度向上効果

宮崎 雄大[四日市大学]・○廣住 豊一[四日市大学]・森 康則[三重県保健環境研究所]

本報では,袋培地栽培によって根域を制限したトマト‘ホーム桃太郎’に対して,高塩分濃度の温泉水を灌漑することで,果実糖度を向上させることができないか検討した。その結果,温泉水灌漑によって袋培地中に塩分が蓄積すること,トマトの果実が小玉化し,糖度および酸度が向上することがわかった。

Keyword: 畑地灌漑,水質,土壌の物理化学的性質, ,
GET PDF=22/[1-12(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.159-160 , 2022

発表番号 [3-2]

Evaluate Deformation of Buried Flexible Pipe by Linear Data in ILM

○NISHIGUCHI Masaya[Graduate School of Sustainability Science , Tottori University]・HYODO Masahiro[Faculty of Agriculture,Tottori University]・OYAMA Koki[The United Graduate School of Agricultural Science,Tottori University]・OGATA Hidehiko[The United Graduate School of Agricultural Science,Tottori University ]

内面載荷法を適用した埋設とう性管の変形が一定となる領域における挙動評価

○西口 雅也[鳥取大学大学院]・兵頭 正浩[鳥取大学]・大山 幸輝[元鳥取大学大学院連合]・緒方 英彦[鳥取大学大学院連合]

内面載荷法を適用した埋設VU管の周方向ひずみの挙動は地盤による拘束の影響で一定とならない領域が生じ,埋設条件によって異なるその挙動を詳細に把握することは難しい.そこで,ひずみの挙動が一定となる領域に限定して取得データを整理したところ,載荷断面の斜め方向における圧縮ひずみが突出する埋設とう性管特有の挙動が再現されつつ,荷重ー変形量は線形を示したため,簡易的な埋設とう性管の剛性評価可能性が示唆された.

Keyword: とう性管,機能診断,地盤, ,
GET PDF=22/[3-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.195-196 , 2022

発表番号 [3-20]

Study on Setting Heat Transfer Coefficient for Thermal Analysis of Concrete in Winter

○IKADATSU Haruka[Graduate School of Sustainability Science, Tottori University]・HYODO Masahiro[Faculty of Agriculture, Tottori University]・OGATA Hidehiko[The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]

冬期のコンクリートの温度解析に用いる熱伝達率の設定に関する検討

○筏津 春花[鳥取大学大学院]・兵頭 正浩[鳥取大学]・緒方 英彦[鳥取大学大学院連合]

本報では,農業水利コンクリート構造物の凍害劣化解析に関する一連の研究として,異なる境界条件と目的関数で熱伝達率を求め,冬期におけるコンクリートの熱伝達率の設定方法について検討した。その結果,冬期における熱伝達境界の入力値にはコンクリートの表面温度を用いることが望ましく,目的関数には温度勾配の残差平方和を用いることで,妥当な熱伝達率を得ることができた。

Keyword: パラメータフィッティング,目的関数,境界条件, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.197-198 , 2022

発表番号 [3-21]

Influence of Lime-based Expansion Material on Air-void Distribution During Freezing and Thawing Test

○OTSUKA Momona[Graduate School of Sustainability Science, Tottori University]・OGATA Hidehiko[The united graduate school of agricultural science, Tottori university]・HYODO Masahiro[Department of agricultural, life and environmental science, Tottori university]

石灰系膨張材が凍結融解試験途中の気泡径分布へ及ぼす影響

○大塚 桃菜[鳥取大学大学院]・緒方 英彦[鳥取大学大学院連合]・兵頭 正浩[鳥取大学]

本報では、石灰系膨張材を混和、無混和のコンクリート供試体を用いて凍結融解試験を行った。その結果、石灰系膨張材を混和した供試体で相対動弾性係数を約80%まで低下させると50μm〜150μmの範囲の気泡比率が減少した。また気泡装置の画像では気泡内に白色析出物が析出し閉塞している気泡や、気泡円周部に析出し閉塞途中の気泡も確認された。一方で石灰系膨張材無混和の供試体では気泡径分布の変化は見られなかった。

Keyword: 石灰系膨張材,凍結融解試験,気泡, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.199-200 , 2022

発表番号 [3-22]

Basic Properties of Geopolymer Mortar using Biomass Ash

○SUTO Masashi[National Institute of Technology, Matsue College]・HADA Yu[National Institute of Technology, Matsue College]・ITO Daigo[National Institute of Technology, Matsue College]

バイオマス灰を混用したジオポリマーモルタルの基礎物性

○周藤 将司[松江工業高等専門学校]・波多 優[松江工業高等専門学校]・伊藤 大悟[松江工業高等専門学校]

木質バイオマス灰の有効利用方法を見出すことを目的として,ジオポリマーによる検討を行った.ジオポリマーモルタルにおいて,石炭灰に対するバイオマス灰の置換率を高めると,流動性・強度ともに低下することが確認された.しかし,20%程度までの置換率であれば大きな影響は無く,木質バイオマス灰はジオポリマーの材料として利用できる可能性が示された.

Keyword: 木質バイオマス灰,ジオポリマー,モルタル,フロー値,圧縮強度, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.201-202 , 2022

発表番号 [3-23]

Study of subsidence measures at Yoroigata drainage pump station.

○Naoki Ito[Hokuriku regional agricultural offfice Shinkawa project office]・a a[Hokuriku regional agricultural offfice Shinkawa project office]・a a[Hokuriku regional agricultural offfice Shinkawa project office]・a a[a]・a a[b]

鎧潟排水機場における沈下対策の検討

○伊藤 直樹[北陸農政局新川流域農業水利事業所]・佐川 裕司[北陸農政局新川流域農業水利事業所]・岡部 晶優[北陸農政局新川流域農業水利事業所]・鷂諭‖析[関東農政局那珂川沿岸農業水利事業所]・関谷 浩二[東北農政局平鹿平野農業水利事業所]

北陸農政局新川流域農業水利事業所で更新工事を実施中の鎧潟排水機場において、機場施設に想定以上の沈下が発生したことから、発注者、受注者、設計者からなる検討会を立ち上げ、原因究明、施設機能への影響、沈下対策について検討した。本講演会において、それらの結果を報告する。

Keyword: 圧密沈下, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.203-204 , 2022

発表番号 [3-24(P)]

Quantitative Evaluation of Ozone-Treatment in Rice Straw by Strain Energy Parameter

○Toma TSUBOTA[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Yuma SHIMAMOTO[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Nagamitsu MAIE[Faculty of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Tetsuya SUZUKI[Faculty of Agriculture, Niigata University ]

ひずみエネルギを指標とした稲わらのオゾン処理効果の定量評価

○坪田 到馬[新潟大学]・島本 由麻[東京農工大学大学院]・眞家 永光[北里大学]・鈴木 哲也[新潟大学]

稲わらは全世界で年間 8 億〜10 億 t 排出されており,その 80%は利用されていない.稲わらの再資源利用の1つの方法に天然繊維を含めた複合材料の開発が注目されている.本報では,オゾン処理を施した稲わらの引張特性を報告する.検討の結果,オゾン処理2時間と4時間で引張強度とひずみエネルギが上昇した.オゾン処理6時間では,オゾン処理後の稲わらの内部構造の影響と考えられる評価値の低下が確認された.

Keyword: 稲わら,オゾン処理,引張強度試験,ワイブル分布, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.205-206 , 2022

発表番号 [3-25]

Innovative proposal for overtopping protection of irrigation pond by using Smart Gabion

○KOBAYASHI Shu-ichi[Mizukuragumi Co.Ltd.]・KOBAYASHI Ryuhei[Mizukuragumi Co.Ltd.]・TAKAHASHI Naoya[Tomokogyo Co. Ltd.]・SUZUKI Tetsuya[Institute of Science and Technology, Niigata University]・MORII Toshihiro[Institute of Science and Technology, Niigata University]

スマートガビオンを用いたため池堤の耐越水補強工の開発

○小林 秀一[(株)水倉組]・小林 龍平[(株)水倉組]・高橋 直哉[東網工業(株)]・鈴木 哲也[新潟大学]・森井 俊廣[新潟大学]

ため池堤の耐越水補強工として,鉄線かご枠に粒径100~200mmの石礫材を詰めたスマートガビオンを提案し,越水処理能力,越水掃流下での構造安定性および斜面安定性への影響を水路実験,斜面安定計算等により検証した。本補強工は,越水を許容したうえでため池堤に耐越水性能(=豪雨耐性)を新たに創出する。外付け・後付けの工法で低経費,短期間での施工が可能となり,ため池の保全管理に確実に寄与する。

Keyword: 工法・施工,洪水流出,ため池堤,耐越水性能,耐越水補強工,スマートガビオン, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.207-208 , 2022

発表番号 [3-26]

Stability of smart gabion constructed on soil embankment against tractive force due to overtopping flow

○Kobayashi R.[Mizukuragumi Co.Ltd.]・KOBAYASHI Shu-ichi[Mizukuragumi Co.Ltd.]・Itagaki T.[Mizukuragumi Co.Ltd.]・Aoki I.[Tomokogyo Co. Ltd.]・Takahashi N.[Tomokogyo Co. Ltd.]・Suzuki T.[Institute of Science and Technology, Niigata University]・Morii T.[Institute of Science and Technology, Niigata University]

越水掃流に対するスマートガビオンの構造安定性

○小林 龍平[(株)水倉組]・小林 秀一[(株)水倉組]・板垣 知也[(株)水倉組]・青木 勇武[東網工業(株)]・高橋 直哉[東網工業(株)]・鈴木 哲也[新潟大学]・森井 俊廣[新潟大学]

ため池堤の耐越水補強工として,鉄線かご枠に粒径100~200mmの石礫材を詰めたスマートガビオンを提案し,実装化に向け,越水掃流下の構造安定性を傾斜水路実験により調べた。国内フィルダムの設計事例に基づき,想定される最大越水流量を0.35m3/s/m,傾斜角を20と30度とした。無次元限界掃流力を逆算すると0.25ほどにもなり,鉄線かご枠によって十分に大きな構造安定性を有するとの定量評価が得られた。

Keyword: ため池堤,耐越水性能,耐越水補強工,スマートガビオン,越水掃流,構造安定性, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.209-210 , 2022

発表番号 [3-27]

Slope stability of earth embankment covered with Smart Gabion

Kobayashi C.[Tomokogyo Co. Ltd]・Takahashi N.[Tomokogyo Co. Ltd]・Kobayashi S.[Mizukuragumi Co. Ltd.]・Kobayashi R.[Mizukuragumi Co. Ltd.]・Inaba K.[Institute of Science and Technology, Niigata University]・○Morii T.[Institute of Science and Technology, Niigata University]

スマートガビオンを敷設したため池堤の斜面安定性

小林 千佳子[東網工業(株)]・高橋 直哉[東網工業(株)]・小林 秀一[(株)水倉組]・小林 龍平[(株)水倉組]・稲葉 一成[新潟大学]・○森井 俊廣[新潟大学]

ため池堤に新たに耐越水性能を創出できよう,スマートガビオンを用いた耐越水補強工を提案した。実装化に向け,堤体の斜面安定性に及ぼす影響を円形すべり面スライス法と応力変形解析により調べた。スマートガビオンの敷設に伴い堤体斜面の安定性が大きく劣化することはなく,押え盛土的な効果を期待できる可能性がある。沈下量は天端近傍で堤高比0.25~0.5%程とわずかであり,ため池の管理運営に支障をきたすことはない。

Keyword: ため池堤,耐越水性能,耐越水補強工,スマートガビオン,斜面安定,応力変形挙動, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.211-212 , 2022

発表番号 [3-28]

Improvement of Mechanical Test for Concrete by Combined Method of Elastic Wave and 3D Digital Image

○Tetuya Suzuki[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Yuma Shimamoto[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

弾性波と3次元画像の複合計測によるコンクリート強度試験の高度化

○鈴木 哲也[新潟大学]・島本 由麻[東京農工大学大学院]

コンクリート強度は,既存施設の機能診断において重要や評価指標である.本報では,各種応力場にAEモニタリングと3次元画像解析を導入した新たなコンクリート力学試験方法を提案する.実験的検討の結果,コンクリート損傷は,AEエネルギ指標と画像解析結果により検出可能であることが明らかになった.

Keyword: コンクリート,強度試験,弾性波計測,3D画像計測,損傷度評価, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.213-214 , 2022

発表番号 [3-29]

Utilization and advantage of AI for the investigation of deteriorated concrete structures

○Shinya Yamada[Kokudo Kaihatsu Center Co.,Ltd]・Kazutaka Shichiroumaru[Kokudo Kaihatsu Center Co.,Ltd]・Isao Tsuchiya[Kokudo Kaihatsu Center Co.,Ltd]

劣化したコンクリート構造物の調査におけるAIの活用と優位性

○山田 真也[(株)国土開発センター]・七郎丸 一孝[(株)国土開発センター]・土谷 功[(株)国土開発センター]

土木構造物の劣化調査では、近接目視によりチョーキングを行い、野帳にスケッチした後、損傷図や数量計算書を作成する方法が一般的である。この方法は、外業、内業ともに多くの時間を要し、損傷の見落としや調書作成ミスの原因にもなる。近年の技術者不足を背景に外業や内業の省力化を図るため、AIによるひび割れ解析を実施した2つの事例を紹介するとともに、従来の方法と比較し、その優位性と課題について考察する。

Keyword: 鉄筋コンクリート, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.223-224 , 2022

発表番号 [3-34(P)]

Results of Inspection of Drainage Well in Landslide Area, Niigata Prefecture

○Kazunari INABA[Faculty of Agriculture Niigata University]・Suzuka MIZUKAMI[Kawasaki City Office]・Tetsuya SUZUKI[Faculty of Agriculture Niigata University]

新潟県内の地すべり地における「集水井」の点検結果

○稲葉 一成[新潟大学]・水上 涼香[川崎市]・鈴木 哲也[新潟大学]

新潟県農地建設課による計248基の集水井点検結果を整理した。健全度評価からは,軽微なものも含め何らかの補修が必要なものが全体の8割を占めていた。その内訳からは,集水ボーリングの閉塞・湛水が主なものであった。1960年代から1980年代に施工されたライナープレート製集水井を対象に錆の程度を調べた結果,施工年代の古いものほど錆の程度が酷くなる傾向が認められた。

Keyword: 集水井,地すべり防止施設,施設点検,新潟県, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.233-234 , 2022

発表番号 [4-1]

Investigation of receiver installation height for soil moisture content with GPS interferometric reflectometry

○KODAIRA Shunsuke[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・AOKI Shinsuke[National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]・MARUO Yuichi[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・NOBORIO Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]

GPS干渉反射法による土壌水分計測における受信機アンテナ設置高さの検討

○小平 俊介[明治大学大学院]・青木 伸輔[産業技術総合研究所]・丸尾 裕一[明治大学大学院]・登尾 浩助[明治大学]

GPS 干渉反射法による土壌水分計測において受信機アンテナの高さは信号対雑音比(SNR)理論式の変数に含まれる重要な要素だが,土壌水分量の推定精度に与える影響を調べた報告は少ない。そこで本研究ではh = 1.2, 1.8, 2.4(m)の高さにGPS受信アンテナを設置し、それぞれの高さでのSNRの位相φと体積含水率の関係を調査し、GPS干渉反射法による土壌水分計測に適するアンテナ高さについて検討した。

Keyword: 土壌水分計測,GPS干渉反射法, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.243-244 , 2022

発表番号 [4-6(P)]

Development of a weighing lysimeter with a water supply-drainage pumping system at the bottom

○Rin Kanda[Faculty of Agriculture,Saga University]・Shinji Gotoh[NTC Consultants Inc.]・Ieyasu Tokumoto[Faculty of Agriculture,Saga University]

下端給排水システムを用いた重量ライシメータの構築

○神田 倫[佐賀大学]・五藤 慎仁[NTCコンサルタンツ(株)]・徳本 家康[佐賀大学]

本研究では,圃場における下方浸透量の実態把握を目指し,下端給排水システムを用いた重量ライシメータのシステム構築を試みた。ライシメータ下端の圧力制御では,給排水ポンプによって下端への吸水・排水量を調節し,ライシメータ外部の土中水圧力を再現する仕組みとした。実験では,本システムによる圧力制御の精度を検討したので報告する。

Keyword: 重量ライシメータ,圧力制御,水分移動, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.253-254 , 2022

発表番号 [4-11]

Effects of Whole-Layer Subsoiling on Poorly Growing Grape Vines in Vineyards with hardpan near the surface soil.

○Yasutaka TSUKAMOTO[Hokkaido Research Organization Central Agricultural Experiment Station.]・Tatsuya SUDA[Hokkaido Research Organization Central Agricultural Experiment Station.]・Eisuke ITAGAKI[Hokkaido Research Organization Dairy Research Center]

作土下の浅くから土壌が堅密で生育不良な醸造用ブドウに対する全層心土破砕の効果

○塚本 康貴[道総研中央農業試験場]・須田 達也[道総研中央農業試験場]・板垣 英?[道総研酪農試験場]

作土下の浅くから土壌が堅密であるなど,土壌物理性に起因すると思われる生育不良な醸造用ブドウの栽培圃場において,ブドウ樹列間への全層心土破砕の施工による土壌物理性ならびに生育収量の改善効果を検討した。全層心土破砕の施工により,施工深度までの土壌の浸透能や土壌物理性の値が改善し,醸造用ブドウの生育収量も向上した。生育収量の効果は施工後2作目でも認められた。

Keyword: 醸造用ぶどう,堅密土壌,全層心土破砕, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.263-264 , 2022

発表番号 [4-16]

Pore-scale Simulation of Finger Flow during Water Intrusion into Porous Media

○TAKEUCHI Yuto[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・TAKEUCHI Junichiro[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・FUJIHARA Masayuki[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

多孔質体への水浸入時に発生するフィンガー流の間隙スケールシミュレーション

○竹内 雄人[京都大学大学院]・竹内 潤一郎[京都大学大学院]・藤原 正幸[京都大学大学院]

不飽和の多孔質体へ水が浸入する際,フィンガー流と呼ばれる選択的な流れが生じることがある.フィンガー流の発生の有無は,間隙スケールでの水分移動の形態に左右されると考えられるため,間隙スケールでの観測やシミュレーションを用いてフィンガー流形成を議論することが重要である.本研究ではphase-field 格子ボルツマン法を用いて間隙スケールでの水浸入シミュレーションを行い,フィンガー流の発生を確認した.

Keyword: 数値流体力学,浸透流,水分移動, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.273-274 , 2022

発表番号 [4-21]

Examination of the biotope structure in consideration of sediment deposit by numerical analysis

○TAHARA Mio[WESCO Co.,Ltd.]・SAITO Mitsuo[WESCO Co.,Ltd.]・MATSUOKA Teruki[WESCO Co.,Ltd.]・FUKUYAMA Yukihiro[WESCO Co.,Ltd.]・SHIMIZU Kyoka[WESCO Co.,Ltd.]

数値解析による土砂堆積を考慮したビオトープ構造の検討

○田原 美桜[(株)ウエスコ]・齊藤 光男[(株)ウエスコ]・松岡 輝樹[(株)ウエスコ]・福山 幸拓[(株)ウエスコ]・清水 杏香[(株)ウエスコ]

水路の一部を拡幅したビオトープは、水利施設としての機能に加えて、生態系保全機能、防災・減災機能など多面的な機能を持っているが、その一方で、地元住民から維持管理労力の負担が大きいと指摘されている。そこで本検討では、維持管理労力に影響する土砂堆積に着目し、数値解析を用いて、土砂堆積を低減するビオトープ構造を流速の観点から検討した。その結果、ビオトープの各構成要素が土砂堆積に与える影響が明らかになった。

Keyword: 圃場整備,ビオトープ,生態系, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.283-284 , 2022

発表番号 [4-26]

Field Surveys for the Monitoring Points of ICT Water Management System Effective for Management at the Time of Water Utilization and Rainfall

○FUJIYAMA So[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]・NAKAYA Tetsuo[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]

セミクローズドパイプラインシステムにおける利水時および降雨時の管理に効果的なICT水管理システムの監視箇所に関する現地調査

○藤山 宗[農村工学研究部門]・中矢 哲郎[農村工学研究部門]

本研究では,セミクローズドパイプラインシステムを対象とし,水田地区の支線でパイプライン掛りと開水路掛りが混在するA用水路にて現地調査を行い,利水時および降雨時における管理内容,労力およびその発生要因を明らかにし,両管理時の労力軽減に効果的なICT水管理システムの監視箇所を提示した.

Keyword: パイプライン,セミクローズドタイプ,水管理, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.293-294 , 2022

発表番号 [4-31]

Examination on improving energy and power saving effects of pumps by combining pumps with different capacities and inverter control

○HITOMI Tadayoshi[Institute for Rural Engineering, NARO]・NAKAYA Tetsuo[Institute for Rural Engineering, NARO]

能力の異なるポンプとインバータ制御の組合せによるポンプの省エネ・節電効果の向上に関する検討

○人見 忠良[農村工学研究部門]・中矢 哲郎[農村工学研究部門]

ポンプ灌漑システムにおける省エネや節電対策として,能力の異なるポンプとインバータ制御を組合せる手法について検討する.1台のポンプのインバータ制御では,最低周波数で稼働する期間はこれ以上の節電が見込めないが,新たに小流量ポンプを追加することで,より広範囲の流量変化に追随したポンプ出力の制御が期待できる.この制御を実際の揚水機場に導入した場合の効果を推定したところ,水動力が1.5kW程度削減された.

Keyword: ポンプ灌漑,インバータ制御,エネルギー,パイプライン, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.561-562 , 2022

発表番号 [T-3-2]

Consideration on effective and efficient environmental survey method of agricultural ponds for irrigation

SATORU Hosokawa[Ministry of Agriculture,Forestry and Fisheries]・○SASAKI Nobuyuki[Ministry of Agriculture,Forestry and Fisheries]・KODAMA Ritsuo[Ministry of Agriculture,Forestry and Fisheries]

ため池の効果的・効率的な環境調査手法の検討

細川 悟[農林水産省]・○佐々木 伸行[農林水産省]・児玉 律雄[農林水産省]

ため池の防災工事時における環境配慮の効率的な推進を図るため、環境DNA調査の現場適応性を主体に、効果的・効率的な環境調査手法等を検討する調査を令和3年度より実施している。魚類では、採補調査で確認された種の88%が環境DNA調査で検出され、採補調査と同程度の調査精度が確認されている。今後、令和4年度の調査データも追加分析し、環境配慮の検討段階において活用可能な参考技術情報として取りまとめる。

Keyword: 防災重点農業用ため池,環境調査,環境DNA調査, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.653-654 , 2022

発表番号 [T-13-2]

Task of Technical Support by irrigation Pond Support Center

○IRITA Seiichi[Ishikawa Prefectural Federation of Land Improvement Association]

ため池サポートセンターによる技術支援の課題

○入田 清一[石川県土地改良事業団体連合会]

ため池工事特措法で定められた防災工事等を集中的かつ計画的に実施するため、令和3年4月23日に県、市町、県土連で構成する「石川県ため池保全管理協議会」を設置し、それぞれの役割を明確にする実施体制を整えた。また、県土連は県からため池保全管理サポート業務への協力依頼を受け、令和3年5月25日に「いしかわ ため池サポートセンター」を設置し、ため池管理者等に技術支援を行うこととした。

Keyword: ため池,保全管理,サポートセンター,技術支援,課題, ,
GET PDF=22/[T-13-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.708-709 , 2022

発表番号 [S-3-2]

Transformation of consciousness of junior high school students living in a mountainous area by drawing the future of their community

○Sayu Noda[Mie University Graduate School Environmental Science and Technology]・Kenji Okajima[Mie University Graduate School Environmental Science and Technology]

中山間地域に住む中学生の描く未来図と未来を考えることによる意識変化

○野田 紗由[三重大学]・岡島 賢治[三重大学]

中山間地域では、人口減少や過疎化が問題となっている。これは、地方から都市への人口流出が原因であり、若い世代にとって魅力的な職業機会が地方に不足していることが人口流出の要因である。また、国や地方自治体では継続的に地域雇用の活性化のための事業を展開しているが、未だに人口流出は続いている。この様な状況から本研究では、中学生などの若い世代が将来地域で生活するビジョンを描けていないからだと考え調査を行った。

Keyword: 教育手法, ,
GET PDF=22/[S-3-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.23-24 , 2021

発表番号 [1-13(P)]

Study on Parameter Optimization of Flow and Water Quality Model in Closed Water Body

HAMAGAMI Kunihiko[Faculty of Agriculture, Iwate University]・KATSURAGI Haruka[Faculty of Agriculture, Iwate University]・HARADA Masayoshi[Faculty of Agriculture, Kyushu University,]・OZAKI Akinori[Institute of Tropical Agriculture, Kyushu University]・TABATA Toshinori[Faculty of Agriculture, Kyushu University,]・HIRAMATSU Kazuaki[Faculty of Agriculture, Kyushu University,]

閉鎖性水域における流動・水質モデルのパラメータ最適化に関する検討

○濱上 邦彦[岩手大学]・葛城 遥佳[岩手大学]・原田 昌佳[九州大学大学院]・尾 彰則[九州大学熱帯農学研究センター]・田畑 俊範[九州大学大学院]・平松 和昭[九州大学大学院]

近年ため池をはじめとする閉鎖性水域で問題となっているアオコ発生のメカニズムを解明する一助として,低次生態系モデルを組み合わせた流動・水質モデルを構築することによって水域の水質変動を把握した.現地の水理現象をより高精度に再現するため,遺伝的アルゴリズムを用いて最適となるパラメータ値を探索し,現地観測結果と比較・検討することで,水質モデルの再現度を向上した.

Keyword: 水温成層、藍藻, 溶存酸素, 鉛直分布
GET PDF=21/[1-13(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.224-225 , 2021

発表番号 [3-2]

Effects of Cation Exchange on Colloid Transport in Saturated Porous Media

Riktuaro Higashi[Graduate School Agricultural and life Sciences, The University of Tokyo]・Shoichiro Hamamoto[Graduate School Agricultural and life Sciences, The University of Tokyo]・Taku Nishimura[Graduate School Agricultural and life Sciences, The University of Tokyo]

陽イオン交換反応が飽和多孔質媒体中のコロイド輸送に与える影響

○東 陸太郎[東京大学大学院]・濱本 昌一郎[東京大学大学院]・西村 拓[東京大学大学院]

汚染物質の担体として働くことがある土中のコロイド粒子の輸送特性は,間隙水の化学性に影響を受けることが知られている.一方で土壌内で陽イオン交換反応が生じる際のコロイド粒子の脱離・沈着などの挙動は未解明な点が多い.本研究ではカルボキシラテックスをモデルコロイドとして,豊浦砂充填カラムを用いたコロイド輸送実験を行い,Ca2+とNa+の陽イオン交換反応を伴うコロイド粒子の流出特性について検討した.

Keyword: コロイド・粘土, 溶質移動, 土壌の物理化学的性質
GET PDF=21/[3-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.260-261 , 2021

発表番号 [3-20(P)]

Effects of plant roots on soil electrical and thermal properties

Nanae Oda[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]・Yuki Kojima[Faculty of Engineering, Gifu University]・Kohji Kamiya[Faculty of Engineering, Gifu University]

植物根が土壌の電気特性および熱特性に与える影響の解明

○小田 奈苗[岐阜大学大学院]・小島 悠揮[岐阜大学]・神谷 浩二[岐阜大学]

サーモTDRセンサを用いた原位置での植物根量の定量化を目指し,植物根が土壌特性に与える影響を解明した.複数の土壌と植物を用い,根の生長による土壌の電気特性及び熱特性の変化を測定した.電気特性,熱特性共に乾燥密度低下や間隙率増加によって変化し,その変化の傾向や量は土壌と植物の種類によって異なることが明らかになった.今後はより詳細な影響解明に向け,CTを用いた微視的評価等を進める予定である.

Keyword: 植物根、土壌電気特性, 土壌熱特性, サーモTDRセンサ
GET PDF=21/[3-20(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2021

発表番号 [3-21(P)]

Investigation and development of soil moisture and salinity sensor network with Arduino and Xbee in a tsunami-affected agricultural field

Koharu Tasaki[Faculty of Agriculture, Saga University ]・Yohei Ishikawa[Department of Creative Engineering, National Institute of Technology, Ariake College]・Takuro Noguchi[Department of Creative Engineering, National Institute of Technology, Ariake College]・Ieyasu Tokumoto[Faculty of Agriculture, Saga University ]

ArduinoとXBeeを用いた土壌水分・塩分センサーネットワークの開発および津波被災農地への適用事例

○田崎 小春[佐賀大学]・石川 洋平[有明工業高等専門学校]・野口 卓朗[有明工業高等専門学校]・徳本 家康[佐賀大学]

本研究では,土壌水分・塩分をモニタリングするためのセンサーネットワーク構築を目指し,マイコン(Arduino)と無線通信モジュール(XBee),SDI-12プロトコル対応のセンサーを用いた無線通信ネットワークシステムを開発した.津波被災した畑地圃場では,塩分濃度の空間的な不均一性が大豆の生育に影響することが報告されており,本システムを適用して土壌水分・塩分濃度を計測したので報告する.

Keyword: センサーネットワーク, 津波被災農地, 塩害
GET PDF=21/[3-21(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.264-265 , 2021

発表番号 [3-22(P)]

Developing a laser water level recorder for measuring in-situ field saturated hydraulic conductivity

NOBORIO Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]・HIGUCHI Yasuhiro[Niigata Prefecture Agricultural Research Institute Crop Research Center]・SEKIKAWA Tsutomu[Department of Agriculture, Niigata Prefectural Government]・SATO Taro[Shibata Regional Development Bureau, Niigata Prefectural Government]

原位置飽和透水係数測定用自記レーザ水位計の開発

○登尾 浩助[明治大学]・樋口 泰浩[新潟県農業総合研究所作物研究センター]・関川 力[新潟県]・佐藤 太郎[新潟県新発田地域振興局]

圃場排水管理の目安として透水係数を使う利点は多い。湛水深から測定する透水係数が畑土壌に適用されるが、水田土壌への適用は困難である。本報では、市販のレーザ測距センサとデータロガを使った長時間自動測定が可能な水位計を開発した。水温を別のデータロガで同時に測定した。透明円筒先端を地表面から地中に挿入して、注水した後、水位測定を開始した。重粘土の水田において最長74時間安定した水位変化の測定に成功した。

Keyword: 排水, 土性, レーザ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.628-629 , 2021

発表番号 [T-3-2]

Characteristics Evaluation of Mechanical in Service Revetments using Corroded Steel Sheet Pile

Takeo HARADA[NIPPON STEEL METAL PRODUCTS CO.,LTD.]・Yukio ABE[NIPPON STEEL METAL PRODUCTS CO.,LTD.]・Norihiro OTAKA[NIPPON STEEL METAL PRODUCTS CO.,LTD.]・Yuji FUJIMOTO[NIPPON STEEL METAL PRODUCTS CO.,LTD.]・Tetsuya SUZUKI[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Taiki HAGIWARA[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Yuma SHIMAMOTO [School of Veterinary Medicine, Kitasato University]

腐食鋼矢板護岸の腐食実態を考慮した力学特性評価に関する研究

○原田 剛男[日鉄建材(株)]・阿部 幸夫[日鉄建材(株)]・大高 範寛[日鉄建材(株)]・藤本 雄充[日鉄建材(株)]・鈴木 哲也[新潟大学]・萩原 大生[新潟大学大学院]・島本 由麻[北里大学]

全国の農業用排水路で使用されている鋼矢板では,経年劣化により鋼材の腐食が進んでいる事例が見られ,補修・補強対策と長寿命化が課題となっている.これらの研究課題に対して農研機構・新潟大学・北里大学・日鉄エンジニアリング蝓ζ鉄建材蠅5機関で,農林水産省官民連携新技術研究開発事業に申請し採択されている.本研究では,本事業で実施した,腐食鋼矢板の板厚調査,並びに,その力学特性について報告する.

Keyword: 鋼矢板, 腐食, 力学特性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.714-715 , 2021

発表番号 [T-13-2]

Changes in behaviors of GHGs in upland field soil by application of methane fermentation digested liquid

FUJIKAWA Tomonori[Tokyo University of Agriculture]・NAKAMURA Masato[Institute for Rural Engineering (NARO)]

メタン発酵消化液施用後の畑地土壌における温室効果ガス挙動の変化

○藤川 智紀[東京農業大学]・中村 真人[農村工学研究部門]

メタン発酵の残渣である消化液を畑地土壌に施用したときのGHGs発生量および土壌中のGHGs濃度の変化を測定した。測定の結果からは、施用後に発生したGHGsのうち、N2Oについてはその34%が表層5cmで生成されているのに対してCO2は表層の発生量の割合が小さく無視できること、またN2Oは施用後土壌中で下向きのガスフラックスが生じることが明らかになった。

Keyword: 地球温暖化、畑地, メタン発酵, 温室効果ガス
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.23-24 , 2020

発表番号 [1-16]

Investigation on Subsidence of Buried Pipeline and Surrounding Peaty Ground in Hokkaido

Hitoshi Nagumo[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Yuji Imaizumi[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Kenji Terada[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]

北海道の泥炭性軟弱地盤に埋設されたパイプラインと周辺地盤の沈下の検証

南雲 人[寒地土木研究所]・今泉 祐治[寒地土木研究所]・寺田 健司[寒地土木研究所]

泥炭性軟弱地盤に埋設された農業用管水路は時間経過に伴い沈下が進行して漏水事故に至る場合がある。そのため、泥炭地盤における管水路の挙動を精度よく予測する方法が求められる。本稿では道路下と異なる一般部で施工後沈下している管路の断面周囲の泥炭地盤を調査し、泥炭土の物理性と管路の沈下量との関連性を検討した。その結果、管体の沈下は僅かであるのに対して、管上の地表面の沈下は大きかったことが判明した。

Keyword: パイプライン, 泥炭性軟弱地盤, 圧密沈下
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.203-204 , 2020

発表番号 [2-57]

Analysis of chemical and biological properties of apple orchard soils under natural, organic, hybrid, and conventional farming methods

Takamitsu Kai[Kurokawa Field Science Center, Meiji University]・Motoki Kubo[Faculty of Life Science, Ritsumeikan University ]

自然農法、有機農法、ハイブリッド農法、慣行農法でのリンゴ園土壌の生化学的特性の分析

甲斐 貴光[明治大学黒川農場]・久保 幹[立命館大学]

日本のリンゴ栽培は、一般的に化学肥料や化学合成農薬を使用する管理システムで行われている。しかしながら、化学肥料の連用や過剰施肥、および化学合成農薬の散布は、地下水汚染、土壌団粒の減少や硬質化、土壌微生物の減少などを引き起こし、土壌環境や生態系が損なわれた。本研究では、青森県と長野県で、自然農法、有機農法、ハイブリッド農法、慣行農法のリンゴ園から土壌を採取し、土壌の生化学的特性を比較した。

Keyword: リンゴ、土壌微生物, 物質循環, 環境保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.213-214 , 2020

発表番号 [2-65]

Esitimation of Class-differentiated Chl.a by Multi-wavelength Excitation Fluorometer using Three-layered Feedforward Artificial Neural Network

Ren Yamamoto[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Science, Kyushu University]・Masayoshi Harada[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Kazuaki Hiramatsu[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Toshinori Tabata[Faculty of Agriculture, Kyushu University]

3層型FFANNを援用した多波長励起蛍光光度計による藻類綱別Chl.aの推定

山本 錬[九州大学大学院]・原田 昌佳[九州大学大学院]・平松 和昭[九州大学大学院]・田畑 俊範[九州大学大学院]

現地観測によるアオコの増殖特性の把握に,藻類綱別Chl.aの連続的・多点的な計測が実現可能な多波長励起蛍光光度計を用いた.励起蛍光スペクトルから藻類綱別Chl.aの推定に,実水域での観測データを教師データとする階層型FFANNを採用した.その結果,緑藻類Chl.aの推定では改善点があるが,総Chl.aと藍藻類Chl.aは良好に推定でき,浮遊性藻類の出現特性が異なる複数の水域で適用可能であった.

Keyword: 水質、水環境, アオコ、農業用貯水池, 励起蛍光スペクトル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.223-224 , 2020

発表番号 [2-70]

Elucidation of particulate radiocesium behavior in a paddy plot using an experimental paddy field model

Natsuki Yoshikawa[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Rinji Inaba[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Midori Makishima[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Susumu Miyazu[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Yoshimasa Suzuki[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Kazuki Suzuki[Institute of Research Promotion, Niigata University]・Norio Nogawa[Isotope Science Center, Tokyo University]・Naoki Harada[Faculty of Agriculture, Niigata University]

現地水田模型による懸濁態セシウムの挙動の解明

吉川 夏樹[新潟大学]・稲葉 麟士[新潟大学大学院]・槇島 みどり[新潟大学]・宮津 進[新潟大学]・鈴木 啓真[新潟大学大学院]・鈴木 一輝[新潟大学]・野川 憲夫[東京大学]・原田 直樹[新潟大学]

筆者らのこれまでの調査結果から,水稲栽培において灌漑水経由で水田に流入する懸濁態放射性セシウムのイネへの移行は無視できないと考えた.本研究では,実際の栽培環境下において灌漑水由来で圃場に流入する懸濁態Csの堆積量および範囲を観測し,これがイネの吸収に与える影響を評価することを目的に,現地試験圃場において模型実験を実施した.

Keyword: 放射性セシウム, 懸濁態, 移行
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.227-228 , 2020

発表番号 [3-2]

Successful conditions for rare animal transplantation using landscape

Takuma Taniura[Mie University Graduate School&Faculty of Bioresources ]・Ken Ono[Mie University Graduate School&Faculty of Bioresources ]

景観を用いた希少生物移植の成功条件

谷浦 拓馬[三重大学大学院]・大野 研[三重大学大学院]

環境影響評価などの際、対象の生物を別の土地へ移す移植措置がよく用いられますが、この手法は失敗も多いため成功率の高い移植先選定方法を確立する必要があります。土壌粒度などの計測結果を元に移植先を選定すれば成功率は上がりますが、それらを調査するためには専用の機器が必要になり簡便性に問題があります。そこで本研究では、観測に特別な計器を必要としない「景観」を指標とし、移植先を選定できる可能性を模索します。

Keyword: 環境影響評価, 生態系, 生物多様性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.233-234 , 2020

発表番号 [3-8]

Where do fishes spawn in drainage canals?

Kazuya Nishida[National Institute for Environmental Studies, Lake Biwa Branch Office ]・Mabuchi Kohji[National Institute for Environmental Studies, Lake Biwa Branch Office ]・Yoshida Makoto[National Institute for Environmental Studies, Lake Biwa Branch Office ]

魚は農業排水路のどこで卵を産むのか?ー滋賀県湖北地域における調査結果の予備的解析ー

西田 一也[国立環境研究所琵琶湖分室]・馬渕 浩司[国立環境研究所琵琶湖分室]・吉田 誠[国立環境研究所琵琶湖分室]

滋賀県湖北地域の農業排水路において,環境条件と産着卵との関係について調査分析した.採集した卵はコイ在来型および導入型,ゲンゴロウブナ,ニゴロブナ,ギンブナ,ホンモロコ,ナマズのものであった.卵がなかった地点の流速は,各魚種の卵があった地点に比べて小さく,また,魚種によって卵が確認された地点の流速がやや異なっていたことから,流速の大小が魚類の産卵場選択に影響する可能性が示唆された.

Keyword: 農業排水路、魚類, 産卵環境, 琵琶湖流域
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.243-244 , 2020

発表番号 [3-17]

Leaching properties of potassium of some paddy soils in Fukushima

Tomijiro Kubota[NARO]・Tatsuhiro Nishikiori[NARO]・Ryoichi Masuda[NARO]

福島のいくつかの水田土壌のカリ溶脱特性

久保田 富次郎[農業・食品産業技術総合研究機構]・錦織 達啓[農業・食品産業技術総合研究機構]・増田 亮一[農業・食品産業技術総合研究機構]

コメの放射性セシウムの吸収抑制策の一つとして、福島県内ではカリ増肥が広く実施されている。しかし、将来的にはカリ増肥に頼らない営農技術の確立が求められている。そこで本研究では、カリ施肥量の削減を目的として、水田圃場におけるカリの動態や溶脱のメカニズムを知るため、福島県内のいくつかの水田土壌を対象とした室内カラム試験を行った。これまでに得られたカリウムの溶脱・蓄積特性について報告する。

Keyword: 水田土壌, 交換性カリ, カリ溶脱
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.249-250 , 2020

発表番号 [3-25]

Control of Soybean Growth and Soil Physical Condition at Multi-purpose Paddy Fields by using Subsurface Irrigation

Tadao AODA[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Ryota SEKINE[Futaba Inc]

汎用水田における地下灌漑による大豆生育と土壌環境の制御

粟生田 忠雄[新潟大学]・関根 涼太[(株)ふたば]

新潟県の低湿地排水不良地域の汎用化水田において、地下灌漑によって大豆を栽培した。試験区を地下灌漑、対照区を地表灌漑として、土壌の物理性と大豆生育を測定し比較検討した。その結果、〇邯涯茲任篭間的に一様に地下水位を維持し、∋邯涯茲寮亀化差植生指数は生育期間を通じて対照区よりも高く均一的であり、試験区の坪刈収量は対照区のそれより13%高いことが示された。

Keyword: 地下水位、土壌水分, UAV、正規化差植生指数, 収量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.251-252 , 2020

発表番号 [3-26]

Soybean evapotranspiration and root uptake in a weighing lysimeter

Moka Suzuki[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Nobuo Toride[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Kikuyo Mikuchi[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Masaru Sakai[Graduate school of Bioresources, Mie University]

重量ライシメータを用いたダイズ栽培実験の蒸発散と根の吸水について

鈴木 萌香[三重大学大学院]・取出 伸夫[三重大学大学院]・三口 貴久代[三重大学大学院]・坂井 勝[三重大学大学院]

ダイズ圃場に設置した重量ライシメータによる栽培実験の蒸発散速度と土中水圧力に対してHYDRUS1Dによる水分移動モデルの解析を行い,蒸発と蒸散の分離,乾燥過程における根の吸水特性と補填吸水モデルについて検討した.乾燥初期においては,上層部の吸水低下を下層部の吸水が補う補填吸水が優先的に生じ,土層全体の乾燥が進行すると,ストレス耐性を高めた吸水が生じることが明らかになった.

Keyword: 蒸発散、根の吸水, 重量ライシメータ、補填吸水モデル, HYDRUS
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.253-254 , 2020

発表番号 [3-27]

Effects of tillage methods on soil moisture and temperature condition in autumn direct-seeding paddy field

Nanami Morita[Naigai Engineering Co., Ltd.]・Ryota Fujiya[Faculty of Agriculture and Life Science]・Chihiro Kato[Faculty of Agriculture and Life Science]・Toshiyuki Kimura[Aomori Industrial Technology Center]・Masayoshi Nishi[Faculty of Agriculture, Iwate University]・Taku Nishimura[Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]・Shoichiro Hamamoto[Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]・Takeshi Tokida[Institute for Agro-Environmental Science, NARO]・Hiroyuki Shimono[Faculty of Agriculture, Iwate University]

初冬播き乾田直播水稲栽培における耕起法が土壌水分・温度環境に及ぼす影響

森田 七海[内外エンジニアリング(株)]・藤谷 稜太[弘前大学]・加藤 千尋[弘前大学]・木村 利行[青森県産業技術センター農林総合研究所]・西 政佳[岩手大学]・西村 拓[東京大学大学院]・濱本 昌一郎[東京大学大学院]・常田 岳志[農業環境研究変動センター]・下野 裕之[岩手大学]

春季の代かき,移植の作業分散を目的とした初冬播き水稲乾田直播栽培において,耕起法が種子の周囲の土壌水分・地温条件に及ぼす影響および出芽率との関連を検討した.播種前後に鎮圧を施した場合,深さ5cmにおいて,融雪後の積算地温の上昇が早く,また土壌水分が比較的高く保たれた.また,浅耕の条件においても,深耕と比較して土壌水分が高く維持された.出芽率は,鎮圧有り,浅耕の場合に高くなる傾向が確認された.

Keyword: 初冬播き水稲栽培, 耕起法, 積雪寒冷地
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.255-256 , 2020

発表番号 [3-28]

Change of soil temperature in the organic Kaki farm in snow covered area

Yoshiyuki Tanaka[International agricultural Informatic lab]・Masaru Mizoguchi[International agricultural Informatic lab]

積雪地域における有機栽培柿畑の地温変化

田中 陽之[東京大学大学院]・溝口 勝[東京大学大学院]

有機農法では土壌有機物の挙動に未解明な点が多い。福島県会津若松市の有機栽培柿園で地温測定と定点カメラ観測を行った。冬期の積雪期間では各深さの地温は隣接する慣行園側より有機側の方が高くなった。4月~8月では有機側の地温が慣行側より低くなった。またカメラ観測により有機側の方が消雪が早いことがわかった。微生物の発熱項を考慮した熱伝導モデルにより有機と慣行園の積雪期の地温変化の違いをある程度再現できた。

Keyword: 土壌の熱的性質、土壌微生物, 降雪・融雪, 数値解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.257-258 , 2020

発表番号 [3-29]

Possibility study of soil moisture estimation using GPS multipath signals

Tadaomi Saito[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Nozomi Adachi[Naigai Engineering]・Takayuki Kawai[Arid Land Research Center, Tottori Univ.]・Haruyuki Fujimaki[Arid Land Research Center, Tottori Univ.]・Koji Inosako[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Kosuke Noborio[Faculty of Agriculture, Meiji Univ.]・Yasushi Mori[ Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama Univ. ]

GPSのマルチパス信号を利用した土壌水分推定の可能性検討

齊藤 忠臣[鳥取大学]・足立 望[内外エンジニアリング(株)]・河合 隆行[鳥取大学乾燥地研究センター]・藤巻 晴行[鳥取大学乾燥地研究センター]・猪迫 耕二[鳥取大学]・登尾 浩助[明治大学]・森 也寸志[岡山大学大学院]

近年,土壌水分の広域推定手法の開発が望まれている.本研究では,GPS衛星のマルチパス信号を利用し広域土壌水分の推定が可能かの検討を行った.砂地圃場の中央に安価なGPSアンテナと誘電率土壌水分計を設置した観測区を作成した.GPS信号の信号対雑音比(SNR)を解析し,位相のずれと土壌水分の関係を調べた.結果より,高仰角・低仰角データを排除して解析することで,土壌水分の推定値が可能であることが分かった.

Keyword: GPS, 広域土壌水分, マルチパス
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.263-264 , 2020

発表番号 [4-3]

Leak detection applying transient behavior of pressure in irrigation pipeline system

Yohei Asada[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Masaomi Kimura[Faculty of Agriculture, Kindai University]・Issaku Azechi[Institute for Rural Engineering, NARO]・Shinji Fukuda[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Keigo Noda[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]・Toshiaki Iida[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

パイプラインシステムにおける管内圧力変動特性を利用した漏水検知法の検討

浅田 洋平[東京大学大学院]・木村 匡臣[近畿大学]・安瀬地 一作[農村工学研究部門]・福田 信二[東京農工大学大学院]・乃田 啓吾[岐阜大学]・飯田 俊彰[東京大学大学院]

現場の管路は複雑な構造特性と複雑な流量操作を伴うため,圧力観測を用いた漏水検知法の適用には考慮すべき点が多い。石垣島パイプラインを対象に圧力観測を実施したところ,スプリンクラー操作により生じた圧力変動が減圧弁によって増幅されて,自励振動を起こしていることが確認された。そこで,自励振動を利用した漏水検知法としてFRD(周波数応答特性)法を提案し,数値シミュレーションによる有効性の検討を行った。

Keyword: 流体力学一般、管水路流れ, 水理学的波動、漏水検知, 周波数解析、減圧弁
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.273-274 , 2020

発表番号 [S-1-2]

Development of reservoirs monitoring system using free cloud services

Daiki Matsuura[Kindai University, Graduate School of Agriculture]・Tsumugu Kusudou[Kindai University, Graduate School of Agriculture]・Atsushi Yamamoto[Kindai University, Graduate School of Agriculture]・Masaomi Kimura[Kindai University, Graduate School of Agriculture]・Yutaka Matsuno[Kindai University, Graduate School of Agriculture]

無料クラウドサービスを活用した溜池監視システムの開発

松浦 大輝[近畿大学大学院]・楠堂 紡[近畿大学大学院]・山本 純之[近畿大学大学院]・木村 匡臣[近畿大学大学院]・松野 裕[近畿大学大学院]

近年,溜池の管理,監視にIoT機器を用いるシステムが着目されている.しかし機器が高額なことや,運用費が発生することから,システム導入の妨げとなっている.そこで,溜池の水位,水温,雨量,画像情報を,無料で利用できる「Slack」と「Googleスプレッドシート」を利用した低コストで運用可能なシステムの開発を試みた.

Keyword: IT , インターネット, 溜池管理
GET PDF=20/[S-1-2].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.283-284 , 2020

発表番号 [S-1-7]

Effect of water contents to seismic behavior of fill dam models in centrifugal shaking model tests

Mai Masutani[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tomotaka Sato[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Hidekazu Tagashira[National Agriculture and Food Research Organization]・Yoichi Hayashida[National Agriculture and Food Research Organization]・Hirotaka Saito[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Yuji Kohgo[Tokyo University of Agriculture and Technology]

遠心載荷振動実験によるフィルダム模型の動的挙動に対する含水比の影響

桝谷 麻衣[東京農工大学大学院]・佐藤 友孝[東京農工大学大学院]・田頭 秀和[農業・食品産業技術総合研究機構]・林田 洋一[農業・食品産業技術総合研究機構]・斎藤 広隆[東京農工大学大学院]・向後 雄二[東京農工大学大学院]

フィルダムのレベル2地震動に対する耐震性評価のため,堤体の破壊・変形過程を詳細に検討する必要がある.また加振時の不飽和土中の間隙水圧の挙動は未だ解明されていない.本研究では基礎的な検討として,砂質土を用いて,含水比5~14 %で締固めたフィルダム模型に対して遠心載荷振動実験を行った.その結果,高含水のとき変形が大きくなる傾向が観察された.また,含水比状態による変形挙動や応答加速度の違いがみられた.

Keyword: フィルダム, 地震時挙動, 模型実験
GET PDF=20/[S-1-7].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.293-294 , 2020

発表番号 [S-2-5]

Measuring Two-Dimensional Water and Nutrients Distribution under Drip Irrigated Soil with TDR Method

Yuki Sunakawa[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・Satoko Fujita[Prefectural Government of Fukushima]・Yuki Ito[Gilat Research Center, Soil and Water, Agricultural Research Organization, Israel]・Shinsuke Aoki[Institute of Soil, Water, and Environmental SciencesAgricultural Research, The Volcani Center, Israel]・Kosuke Noborio[School of Agriculture, Meiji University]

TDR法による点滴灌漑下の水分・養分の二次元分布の測定

砂川 優樹[明治大学大学院]・藤田 理子[福島県]・伊東 雄樹[Gilat Research Center, Soil and Water, Agricultural Research Organization, Israel]・青木 伸輔[Institute of Soil, Water, and Environmental SciencesAgricultural Research, The Volcani Center, Israel]・登尾 浩助[明治大学]

硝酸態窒素は負に荷電しているため土壌に吸着されず、土壌水の流れと共に鉛直下方へと速やかに移動し、地下水汚染を引き起こすことが懸念される。硝酸態窒素濃度の二次元分布の経時的変化を明らかにすることを目的に、点滴灌漑下の体積含水率とECを測定した。ECの温度補正式の補正精度を再評価し、新たなECの温度補正式を提案するために溶液温度を変化させた時のECをTDR法で測定したので、結果と今後の展望を報告する。

Keyword: 土壌の物理化学的性質、水分移動, 溶質移動、土壌環境と植物根系, TDR法
GET PDF=20/[S-2-5].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.417-418 , 2020

発表番号 [3-20(P)]

Water and nitrogen transport in a freezing soil with different NO3-N concentration

Tsubasa Kiyomoto[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kunio Watanabe[Graduate School of Bioresources, Mie University]

凍結過程にある異なるNO3-N濃度の黒ぼく土中の水分・窒素移動について

清本 翼[三重大学大学院]・渡辺 晋生[三重大学大学院]

溶質濃度が凍結過程にある土中の水やNO3-Nの移動をどのように変化させるのかを明らかにするために岩手黒ボク土を用いて凍結実験を行った.5 cmol/LのKNO3溶液で調整した試料と純水で調整した試料の未凍土から凍土への水分移動量は一致した.実験に用いた濃度は影響が小さかったと考えられる.凍土層のNO3-N濃度とNO3-N量は増加した.未凍土からの移流量が氷からの吐き出しを卓越したと考えられる.

Keyword: 凍上・凍結, カラム実験, 水分・窒素移動
GET PDF=20/[3-20(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.419-420 , 2020

発表番号 [3-21(P)]

Nitrogen balance in a paddy soil applied rice bran

Tasuku Eigen[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kunio Watanabe[Graduate School of Bioresources, Mie University]

米ぬかを施用した水田土中の窒素収支

永源 奨[三重大学大学院]・渡辺 晋生[三重大学大学院]

米ぬかを施用した水田土中の窒素収支を明らかにすることを目的に,2019年4月から8月のナツヒカリ生育期に三重大学内水田の米ぬか施用区と無施用区の観測を行った.気象データと土中水分・圧力データから水収支を,水収支から求めた下方浸透量と土中窒素量,稲の生育データから窒素収支を求めた.米ぬか施用区では生育初期の土中窒素量が無施用区より少なくなり,収量も減少した.米ぬかによる有機化の促進が原因と思われる.

Keyword: 窒素動態, 圃場実験, 水・窒素収支
GET PDF=20/[3-21(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.421-422 , 2020

発表番号 [3-22(P)]

Pot cultivation test using a soil for the radiation shielding at a Temporary Storage Site

Takuhei Yamasaki[Fukushima Prefectural Centre for Environmental Creation]・Masahiro Koiso[Fukushima Prefectural Centre for Environmental Creation]

仮置場遮へい土を用いたポット栽培試験

山崎 琢平[福島県環境創造センター]・小磯 将広[福島県環境創造センター]

実際の仮置き場で遮へい土として使用された山砂を用いてポット栽培試験及び栄養分の溶脱試験を行い、仮置場の原状回復に際して山砂を客土する際の課題抽出を試みた。

Keyword: 農地環境, 溶質移動,
GET PDF=20/[3-22(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.423-424 , 2020

発表番号 [3-23(P)]

Soil hardness and permeability at a restored Temporary Storage Site in Fukushima Prefecture

Masahiro Koiso[Fukushima Prefectural Centre for Environmental Creation]・Takuhei Yamasaki[Fukushima Prefectural Centre for Environmental Creation]・Kazuaki Kusakabe[Fukushima Prefectural Centre for Environmental Creation]

福島県の仮置場跡地における土壌硬度と透水性

小磯 将広[福島県環境創造センター]・山崎 琢平[福島県環境創造センター]・日下部 一晃[福島県環境創造センター]

実際の仮置場跡地を対象として、ポータブルコーン及び山中式土壌硬度計を用いた調査を行い土壌の締固まりを評価するとともに、不撹乱土壌を採取して土壌透水性を評価した。

Keyword: 農地環境, 土構造,
GET PDF=20/[3-23(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.425-426 , 2020

発表番号 [3-24(P)]

Investigation of Optimal Operating Condition of the Surface Suction Leaching Method for Water-saving Salts Removal

Satoru Inumochi[Graduate School of Sustainability Science,Tottori University]・Koji Inosako[Faculty of Agriculture,Tottori University]・Tadaomi Saito[Faculty of Agriculture,Tottori University]・Kazuyoshi Nonami[Faculty of Agriculture,Tottori University]

表層吸引溶脱法による節水的除塩のための最適運転条件の検討

犬持 智[鳥取大学大学院]・猪迫 耕二[鳥取大学]・齊藤 忠臣[鳥取大学]・野波 和好[鳥取大学]

表層吸引溶脱法は局所的に発生する初期の塩類集積に適用可能な節水的除塩技術である.本研究では,本法の現場での適用を前提に,一定の除塩性能を確保しつつ,より節水的な運転条件を探索するために給水時間と吸引時間を変化させた数値実験を行った.その結果,給水時間を短く,吸引時間を長くすることに加え,給水時間に応じた最適な吸引時間の決定が節水的な運転を行う上で重要となることが明らかとなった.

Keyword: 除塩, HYDRUS,
GET PDF=20/[3-24(P)].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.697-698 , 2020

発表番号 [RT-13-2]

GIAHS Takachihogo-Shiibayama Site

Kouhei Tasaki[Takachiho Land Improvement District]

世界農業遺産高千穂郷・椎葉山地域

田 耕平[高千穂土地改良区]

世界農業遺産制度は地域のシステム(活動)の保全を目的としている.2020年3月現在において,全世界で59の農業システムが遺産に認定されている.高千穂郷・椎葉地域は,農林業の優れた調和が高く評価され,2015年に世界農業遺産に認定された.本報では,特に世界農業遺産を支えるかんがい用水路とその維持管理を行う土地改良区の役割について紹介する.

Keyword: 棚田, 山腹用水路,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.741-742 , 2020

発表番号 [T-3-2]

Arrangement and Transfer of Accumulated Experiences in JICA Technical Cooperation

Hideyuki Kanamori[(Former) Japan International Cooperation Agency (JICA)]

JICA技術協力で蓄積した経験の整理と継承

金森 秀行[(元)国際協力機構]

(独)国際協力機構(JICA)では,日本人専門家と開発途上国の技術者が共同で開発を行うなかで技術を教えている。これは伝統的な人材育成方法で「技術移転」という。しかし,技術移転には文化・社会・経済・制度・組織的な事情に起因する制約があり,それらを回避することが課題である。著者は,技術協力事業の経験を蓄積・整理して課題に対応してきた。本稿では,その整理方法と課題対応事例および継承方法を紹介する。

Keyword: 国際協力, 技術協力, 継承
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.32-33 , 2019

発表番号 [T-3-2]

Biomass Energy Development as Local Venturing

Katsuhiro Yamaguchi[Shiwa Green Energy Company]

バイオマス等 地域エネルギーを地域の事業にする実践

山口 勝洋[紫波グリーンエネルギー(株)]

本講演では、筆者らが実践してきた岩手県紫波町や宮城県気仙沼市などで、木質バイオマスをエネルギーとして活用する事業を紹介する。事業モデルの特徴としては、地域金融機関からの融資や市□出資など、共同的な意志を持った資金を活用し、設備投資はそれら外部資金で賄うなど、普及のハードルを下げている。今後はエネルギー利用を入口として、より本質的な森林整備、農林地域での協働の浸透につなげていくことを目指している。

Keyword: 再生可能エネルギー, 木質バイオマス,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.192-193 , 2019

発表番号 [S-3-2]

Development of Protection Method on Soil Erosion in Agricultural Area in Thailand

Teerawit Aungpadorn[Tokyo University of Agriculture and Technology]・KATO Tasuku[Tokyo University of Agriculture and Technology]

タイ国における農地土壌流亡保全技術の開発

アンパドン ティラウィト[東京農工大学]・加藤 亮[東京農工大学]

土壌侵食は世界的な環境と農業の問題です。タイでは、土壌侵食は急勾配の農業地域における大きな問題であり、その大半は降雨によるものが多い。降雨流出による土壌侵食の影響を減少させるため、土壌侵食に対する保護方法の開発が必要である。この研究では、表面流出と表面流出による土砂流出を監視するために降雨シミュレータを使用することによって、土壌侵食に対するマルチ保護方法の効果を解明する。

Keyword: Soil erosion, Soil conservation,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.366-367 , 2019

発表番号 [3-2]

Seismic responce measures for pipeline on liquefiable deposit

Toshiyuki Tamoto[Nikka Engineering Co., Ltd]・Takashi Wakabayashi[Nikka Engineering Co., Ltd]・Keiko Ouchi[Nikka Engineering Co., Ltd]・Naoya Hoshijima[Nikka Engineering Co., Ltd]

液状化地盤内に埋設された既設サイホンの地震応答対策

田本 敏之[日化エンジニアリング(株)]・若林 孝[日化エンジニアリング(株)]・大内 慶子[日化エンジニアリング(株)]・星島 直弥[日化エンジニアリング(株)]

機能診断調査で部分的な浮上が確認されたサイホンについて,高密度表面波探査をによる地盤情報の補完により,変状要因は管体基礎より深い位置に存在する部分的な弱部の液状化であると推定した.対象箇所には,地震応答対策として,再液状化による浮上が発生しても,施設の通水機能を確保することが可能な大変位吸収鋼管を適用した.

Keyword: サイホン, 液状化, 地震応答対策
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.402-403 , 2019

発表番号 [3-20]

Examination of Soil Cementation Treatment in consideration of gas generation

Nanami Konno[Iwate Prefectural Office]・Motohei Kanayama[Faculty of Agriculture, Iwate University]

ガス発生を考慮した土の固化処理方法の検討

金野 那奈美[岩手県]・金山 素平[岩手大学]

本研究は,新しい土の固化処理方法の開発とカキ殻の有効な活用方法の提案を目的とする.養生中の固化処理土の破壊原因となるガスの発生を考慮した方法で土の固化処理を行い,固化処理土の強度に与える影響を実験的に検討した.一軸圧縮試験の結果から,先行研究よりも強度が増加することを確認した.このことから,リン酸溶液を循環させる方法は,ガスの発生を考慮した土の固化処理方法として有効であることが分かった.

Keyword: カキ殻、標準砂, リン酸カルシウム化合物, 一軸圧縮強度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.404-405 , 2019

発表番号 [3-21]

Effect of Bamboo Fiber Shape and Amount on Mechanical Properties of Soil

Takayuki Miya[Graduate School of General Sciences, Iwate University]・Motohei Kanayama[Faculty of agriculture, Iwate University]

竹繊維の形状と添加量が土の力学的特性に及ぼす影響

宮 隆之[岩手大学大学院]・金山 素平[岩手大学]

現代の先進国において,環境負荷の少ない地盤改良技術として植物繊維を利用した古来の工法が再び注目されている.そこで,本研究では,近年深刻化する放置竹林問題を取り上げ,竹廃材を利用した地盤改良効果を検討した.具体的には,竹繊維構造の物理的要因に着目し,その形状と添加量が竹繊維混合土の物理的・力学的特性に与える影響を明らかにすることを目的としている.

Keyword: 竹繊維, 黒ボク土, 一軸圧縮強度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.406-407 , 2019

発表番号 [3-22]

Study on modeling of compression behavior of elastic body mixed soil

Hikozo Okamoto[Graduate School of Life and Environmental Advanced Sciences, Osaka Prefecture Unibersity]・Takashi Kimata[Graduate School of Life and Environmental Advanced Sciences, Osaka Prefecture Unibersity]・Yosuke Kudo[Graduate School of Life and Environmental Advanced Sciences, Osaka Prefecture Unibersity]

弾性体混合土の圧縮挙動のモデル化に関する研究−球状試料の幾何学的モデルについての考察−

岡本 彦蔵[大阪府立大学大学院]・木全 卓[大阪府立大学大学院]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院]

廃タイヤを地盤材料として用いた際の課題である圧縮量の増加を予測するために,幾何学的に圧縮量のモデル式の導出を目指す.計算が容易であることから,球状試料を用いてタイヤチップ混合土を模擬した供試体に一次元圧縮試験を行い,圧縮挙動について調べた.また,球状粒子の体積変化量を幾何学的に求め,実測値との比較を行った.その結果,圧縮応力200kPa程度までの線形的な挙動については実測値に近い結果が確認された.

Keyword: 混合土, モデル化, 圧縮特性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.408-409 , 2019

発表番号 [3-23]

Changes of unconfined compressive strength of lime and cement stabilized mud soil due to slaking

Fumiyoshi KONDO[Organization for General Education, Saga University]・Shotaro ASANO[Kumamoto Prefectural Government Office]・Shohei KOSHIO[Fukuoka Prefectural Government Office]・Hiromi MURAOKA[Saga Prefectural Government Office]

石灰およびセメント改良土のスレーキングに伴う一軸圧縮強さの変化

近藤 文義[佐賀大学全学教育機構]・浅野 将太郎[熊本県]・小塩 祥平[福岡県]・村岡 洋美[佐賀県]

農業用土水路法面における石灰およびセメント改良土がスレーキング履歴を受けた場合の一軸圧縮強さについて検討した.その結果,石灰およびセメント何れを使用した場合においても適度な乾燥履歴は改良土の強度増加をもたらし,スレーキングの過程を経ても,材齢の経過とともに一軸圧縮強さは増加するものと予想された.一方,改良材の添加量が少ない場合においてはスレーキングによる崩壊が起こりやすいことが明らかとなった.

Keyword: 改良土, 一軸圧縮強さ, スレーキング
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.410-411 , 2019

発表番号 [3-24]

Trial Calculation of Landslide Displacement due to Earthquake Acceleration

Takeshi KUSUMOTO[Institute for Rural Engineering, National Agricultural and Food Research Organization]・Hiroomi NAKAZATO[Institute for Rural Engineering, National Agricultural and Food Research Organization]

地震動による地すべり変位量についての試算

楠本 岳志[農村工学研究部門]・中里 裕臣[農村工学研究部門]

泥岩を主体とする海成堆積物からなる新第三系の分布域に位置する地すべりにおけるGPS及び地中伸縮計による移動観測において地震時に明瞭な変位が観測されたことから,フィルダムにおけるすべりの安定解析手法である円形すべり面スライス法を適用することによって地震動による地すべり変位量について試算を行った。その結果,観測値との比で45〜164%の値が得られたので報告する。

Keyword: 地すべり, 地震加速度, 円形すべり面スライス法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.412-413 , 2019

発表番号 [3-25]

Verification of Load Acting on Agricultural Reservoir due to Flowed Sediment

Daisuke Shoda[NARO]・Hirosi Yosisako[NARO]・Takesi Kusumoto[NARO]・Keisuke Inoue[NARO]・Naoki Sakai[Natinal Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience]

土砂流入によるため池堤体に対する作用荷重に関する検討

正田 大輔[農業・食品産業技術総合研究機構]・吉迫 宏[農業・食品産業技術総合研究機構]・楠本 岳志[農業・食品産業技術総合研究機構]・井上 敬資[農業・食品産業技術総合研究機構]・酒井 直樹[防災科学技術研究所]

ため池への土石流流入に伴い,堤体に外力が作用するものと想定される。本報告では,土砂の量・堤体の位置・洪水吐の幅の条件を変えて,土砂流入によるため池堤体に作用する荷重について検討を行った。また,砂防基本計画策定指針で示されている流体力を算出し,斜面流下時の流体力と,計測された荷重についての比較を行った。その結果,本実験条件では洪水吐の幅を大きくすることで作用荷重の軽減効果が大きくなった。

Keyword: 模型実験, 土石流, ため池
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.414-415 , 2019

発表番号 [3-26]

Estimation of the phreatic surface fluctuation of two irrigation tanks by the July 2018 heavy rain

Noriyuki Kobayashi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Tomoki Izumi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Emi Takeyama[Graduate School of Agriculture, Ehime University]

平成30年7月豪雨によるため池の浸潤線変動の検討

小林 範之[愛媛大学大学院]・泉 智揮[愛媛大学大学院]・武山 絵美[愛媛大学大学院]

平成30年7月豪雨によるため池被害は187件であった.その被害のほとんどが後背地からの土砂が貯水池に流入したものであるが,宇和島市の鳥首池と今治市の塔の外池は決壊という重大災害となった.ため池の決壊形態は,浸透破壊,すべり破壊,越流破壊に大別されるが,どの形態も堤体内の浸潤線の動向がポイントとなる.本研究では,降雨データと貯水位から飽和-不飽和浸透流解析により,ため池堤体内の浸潤線変動を推定した.

Keyword: 平成30年7月豪雨, ため池, 浸潤線
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.416-417 , 2019

発表番号 [3-27]

Earthquake resistant reinforcement of an aging earth dam by masonry blocks and grids

Bohan WANG[UNITED GRADUATE SCHOOL OF AGRICULTURAL SCIENCE,Tokyo University of Agriculture and Technology ]・Yoshiyuki Mohri[UNITED GRADUATE SCHOOL OF AGRICULTURAL SCIENCE,Tokyo University of Agriculture and Technology ]

石積ブロックとグリッドによる老朽化ため池堤体の耐震補強

王 博涵[東京農工大学大学院連合農学研究科]・毛利 栄征[東京農工大学大学院連合農学研究科]

本研究では、石積みブロックと補強グリッドを併用したため池の耐震補強モデルの遠心実験を比較対象として、弾完全塑性FEM解析を用い、遠心場条件の再現解析を実施した。実験で得られているすべり面の位置や堤体の沈下量、振動特性について解析結果と比較し、補強部分のメカニズムを明らかにした。また、補強部分のモデル化に際して、グリッドと土の境界面、ブロック間の境界面のモデル化法について検討した。

Keyword: ため池, 遠心振動試験, FEM解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.418-419 , 2019

発表番号 [3-28]

Effect of frequency of waves to seismic behavior of sand dam models in centrifuge shaking model tests

Kei Eguchi[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tomotaka Sato[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Win Tuntun[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Mai Masutani[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Hidekazu Tagashira[National Agriculture and Food Reserch Organization]・Yoichi Hayashida[National Agriculture and Food Reserch Organization]・Yuji Kohgo[Tokyo University of Agriculture and Technology]

遠心載荷振動実験によるフィルダム砂模型の動的挙動への入力地震波周波数の影響

江口 慧[東京農工大学]・佐藤 友孝[東京農工大学]・ツンツン ウィン[東京農工大学]・桝谷 麻衣[東京農工大学]・田頭 秀和[農業・食品産業技術総合研究機構]・林田 洋一[農業・食品産業技術総合研究機構]・向後 雄二[東京農工大学]

レベル2地震動に対するフィルダムの耐震性を考える上で、堤体の変形過程を詳細に検討することは重要である。また、加振時の不飽和土中の間隙水圧の挙動の詳細は未だにわかっていない。本研究では砂質土(6号珪砂)を用いたフィルダム堤体模型に対して周波数の異なる入力地震波を入力する遠心載荷振動模型実験を行った。その結果、変形が進行するとともに堤体下部での間隙水圧の上昇と天端付近での間隙水圧の低下が観測された。

Keyword: 土の動力学的性質, 斜面安定・土圧・支持力, 土構造物の地震時挙動
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.420-421 , 2019

発表番号 [3-29]

Finite element modeling for earth-fill dams based on 3D survey and dynamic response analysis

Tanida Mao[Chugoku-Shikoku Regional Agricultural Administration Office]・Shin-ichi Nishimura[Okayama University]・Shibata Toshifumi[Okayama University]・Shuku Takayuki[Okayama University]・Kaneshige Minoru[Ragurofu Design Office]

3次元計測に基づくため池堤体の有限要素モデル化と地震応答解析

谷田 麻緒[中国四国農政局]・西村 伸一[岡山大学大学院]・柴田 俊文[岡山大学大学院]・珠玖 隆行[岡山大学大学院]・金重 稔[(株)ラグロフ設計工房]

多くの重点ため池に対してはレベルII地震の解析も必要とされている.通常のため池の耐震性能照査における地震応答解析では,2次元モデルが用いられる.しかし,2次元モデルでは,堤体軸方向の堤体の形状が解析に反映されないため,これが耐震性評価に影響を与えている可能性がある.そこで,本研究では,レベルII地震解析の高精度化を図る目的で,ため池の3次元と2次元のモデルを作成し,地震応答解析結果の比較を行った.

Keyword: 地震応答解析, ため池, UAV
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.24-25 , 2018

発表番号 [S-3-2]

Research and development on technology for improving safety of pipeline foragriculture on soft ground such as peatland

G.Takahara[DAIPLA Corporation]・Z.Ueda[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Y.Sawada[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・J.Hinobayashi[DAIPLA Corporation]・I.Kago[Hokkai tochi kairyō-ku]・K.Nakamura[CIVIL ENGINEERING RESEARCH INSTITUTE FOR COLD REGION]・T.Kawabata[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

泥炭地等軟弱地盤における農業用パイプラインの安全性向上技術に関する研究開発

高原 源太朗[大日本プラスチックス(株)]・上田 前向[神戸大学]・澤田 豊[神戸大学]・日野林 譲二[大日本プラスチックス(株)]・加後 郁也[北海土地改良区]・中村 和正[寒地土木研究所]・河端 俊典[神戸大学]

本研究ではPE管の持つ柔軟性を維持しつつ管周方向のみを補強したガラス繊維強化ポリエチレン管(以下、PE-GF管)の適用性検証に着手した。自重変形により管形状を維持できない(偏平する)課題にはPE-GF管を使用することで簡単で安全なEF継手による施工を実施した。設計基準「パイプライン」の適用範囲(φ300)を超える中大口径の変形挙動にに対しては3点曲げ試験を実施し変形挙動を確認・検証し、管性能を確認した。

Keyword: 泥炭性軟弱地盤、内圧管, PE-GF管, EF継手
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.102-103 , 2018

発表番号 [S-13-2]

Efficient Transport Method for Methanogenic Digestate as a Liquid Fertilizer

Naoto ISHIFURO[Meiji Holdings Co., Ltd.]・Katsuaki OHDOI[Kyoto University]・Hiroshi SHIMIZU[Kyoto University]・Hiroshi NAKASHIMA[Kyoto University]・Juro MIYASAKA[Kyoto University]

メタン発酵消化液の液肥利用における効率的な輸送手段について

石風呂 直人[(株)明治]・大土井 克明[京都大学]・清水 浩[京都大学]・中嶋 洋[京都大学]・宮坂 寿郎[京都大学]

再生可能エネルギーの一つである,バイオガス生成に伴って発生するメタン発酵消化液は,液肥として農地還元が可能であるが,大量の液肥運搬が必要となる.この運搬作業を効率化することにより,効率の良い散布作業が可能となる.本研究ではほ場内での散布作業をシミュレーションすることにより,輸送距離に応じた最適なリソース配分を決定した.

Keyword: 物質循環, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.226-227 , 2018

発表番号 [3-2]

Comparison of measured values and calculated values of settlement amount of flexible pipes in peaty soft ground

Yuji Imaizumi[Civil Engineering Research Institute for Cold Region ,PWRI]

泥炭性軟弱地盤に埋設されたパイプラインの沈下量の実測値と計算値の比較

今泉 祐治[寒地土木研究所]

北海道では、大規模なパイプラインシステムが整備されている。しかし、広く分布する泥炭性軟弱地盤の一部では、不同沈下等に起因する漏水事例がみられ、随時補修を行っているが更新時における規定はない。更新時の設計方法を構築するためには、パイプラインの沈下量を定量的に推定する必要がある。そこで、本研究では、ボーリング調査および各種試験を行い、計算式により求めた沈下量と実測された沈下量を比較検討した。

Keyword: 圧密・締固め, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.262-263 , 2018

発表番号 [3-20]

Estimation of strength distribution at river embankment with use of sounding test and geophysical exploration method

Tatauya Ueta[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Shin-ichi Nishimura[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Kazunari Imaide[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Toshifumi Shibata[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Takayuki Shuku[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]

サウンディング試験と物理探査の合成による河川堤防の強度分布推定

植田 起也[岡山大学大学院]・西村 伸一[岡山大学大学院]・今出 和成[岡山大学大学院]・柴田 俊文[岡山大学大学院]・珠玖 隆行[岡山大学大学院]

河川堤防の弱部を推定することは重要である.そのために本研究では,表面波探査(SWM)と電気式3成分コーン貫入試験(CPT)を行い,これらの結果を地質統計学手法のインディケータ・シミュレーションを用いて合成した.本研究ではCPT試験より得られるNc値と,SWM結果のS波速度からのNVsから,標準貫入試験のNSPT値への換算誤差を詳細に考慮している.その結果より,地盤内の低強度領域を明らかにする.

Keyword: サウンディング試験, 物理探査, 換算誤差
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.264-265 , 2018

発表番号 [3-21]

Foundation Strength Characteristic and Material Property Value of Small Earth Dam for Irrigation

Hiroshi Mori[Hirosaki University]・Toshiki Asakura[Hirosaki University Graduate School]

溜池堤体の地盤強度特性と材料物性値について

森 洋[弘前大学]・朝倉 紀樹[弘前大学大学院]

溜池堤体の地盤強度特性を一面せん断試験、ベーンコーンせん断試験、スウェーデン式サウンディング試験より検討した結果、各試験における相関性から、一面せん断試験に相当する地盤強度定数(c・φ)を推定することが可能であることを示した。特に、材料物性値と地盤強度定数の間に相関性が伺えたことで、比較的簡便な試験から得られる材料物性値から地盤強度定数を求めることができる可能性を示した。

Keyword: 溜池堤体, 地盤強度, 材料物性値
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.266-267 , 2018

発表番号 [3-22]

Basic study on the mechanical property of embankment geomaterial

Takashi KIMATA[Osaka Prefecture University]・Daiki Kitanaka[Osaka Prefecture University]・Yosuke Kudo[Osaka Prefecture University]

ため池築堤材料の力学特性に関する基礎的研究―含水比の違いが三軸圧縮特性に及ぼす影響―

木全 卓[大阪府立大学大学院]・北中 大貴[大阪府立大学大学院]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院]

ため池やフィルダムの築堤材料に関して,含水比の違いがせん断時の強度特性に及ぼす影響について検討した。具体的には,含水比を変えて締め固めた供試体を作製し,そのまま飽和させずに三軸圧縮試験を行ってせん断特性を比較した。その結果,発揮されるせん断強度は最適含水比より乾燥側では徐々に増大する傾向にあるが,湿潤側になると急激に低下していくことが確認された。

Keyword: 築堤材料, 含水比, 三軸圧縮試験
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.268-269 , 2018

発表番号 [3-23]

Stress-dilatancy relationships of unsaturated soil during cyclic triaxial compression loading

Yuji Kohgo[Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tun Tun Win[Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tomotaka Sato[Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

不飽和土の繰り返し載荷時のストレスーダイレタンシー関係について

向後 雄二[東京農工大学大学院]・ツンツン ウィン[東京農工大学大学院]・佐藤 友孝[東京農工大学大学院]

フィルダム等の土構造物のレベル2地震動での耐震性を検討する場合,弾塑性構成式を用いた応答解析が有効である。しかし,地震時の変形を十分な精度で予測できるモデルはない。弾塑性モデルの精度向上をはかるため,不飽和土のストレスーダイレタンシー関係を繰り返し三軸圧縮試験の結果から検討した。その関係はおおむね線形な関係が成り立ち,その線の傾きは載荷除荷およびサクションの大きさに依存しなかった。

Keyword: ストレスーダイレタンシー, 不飽和土, 弾塑性モデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.270-271 , 2018

発表番号 [3-24]

Upstream migration monitoring of juvenile Ayu using environmental DNA

Noriyuki Koizumi[Institute for Rural Engineering, NARO]・Keiji Watabe[Institute for Rural Engineering, NARO]

環境DNAを利用したアユ稚魚の遡上モニタリング

小出水 規行[農村工学研究部門]・渡部 恵司[農村工学研究部門]

環境DNAを利用して,アユ稚魚の遡上モニタリングを静岡県富士川下流の四ヶ郷頭首工で行った.頭首工周辺の6地点で2017年4〜6月に毎週1Lを採水し,環境DNAを抽出した.全地点のサンプルからアユDNAが検出され,経時的な変化からその年のアユ稚魚の遡上ピークは5月下旬〜6月上旬と推定された.また,頭首工下流のDNA量は上流よりも高い傾向にあり,多くのアユ稚魚が下流に滞留していると推察された.

Keyword: 定量PCR, 四ヶ郷頭首工, 生物多様性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2018

発表番号 [3-25]

Preliminary experiments of oxygen consumption of swimming field gudeon

Takeshi TAKEMURA[Western Region Agricultural Research Center, NARO]・Keiji WATABE[Institute for Rural Engineering, NARO]・Noriyuki KOIZUMI[Institute for Rural Engineering, NARO]

タモロコの遊泳時酸素消費量測定予備実験

竹村 武士[西日本農業研究センター]・渡部 恵司[農村工学研究部門]・小出水 規行[農村工学研究部門]

魚類は速度に応じて血合筋,普通筋を用いるが,長期の遊泳が前提となる生息場には血合筋のみで遊泳可能な流速域が必要である.それは普通筋が嫌気的代謝を行うためで,前述の流速域を明らかとするには流速に応じた酸素消費量を測定する必要がある.本研究では現在実施中の遊泳時酸素消費量測定の予備実験に基づき,これまで報告がない本種の基礎代謝レベル(水温条件21℃),試行錯誤段階にある増速時の酸素消費量等を報告する.

Keyword: 酸素消費量, 基礎代謝, 増速過程
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.274-275 , 2018

発表番号 [3-26]

Study of the movement ecology of catfish and bagrid catfish in a small stream using the PIT tag

Mori Akira[Chiba biodiversity center]

PITタグを用いた小河川におけるナマズとギバチの移動行動の把握

森 晃[千葉県生物多様性センター]

ナマズとギバチは夜行性かつ穴居性の魚であることから、採捕調査や目視観察による調査は困難である。PITタグは近年開発された標識で、小型の魚類の行動生態解明に寄与している。そこで本研究では水田水域を流れる小河川(谷川)においてPITタグを用いてナマズとギバチの移動生態を把握することを目的とした。

Keyword: 生態系, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.276-277 , 2018

発表番号 [3-27]

Logistic regression between fish species richness and habitat composition

Kohei Yokota[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Masayuki Fujihara[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Yasuhiro Takemon[Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University]

河川の生息場構造と魚類の種多様性に関するロジスティック回帰

横田 康平[京都大学大学院]・藤原 正幸[京都大学大学院]・竹門 康弘[京都大学防災研究所]

鴨川(京都市)で魚類と生息場類型(瀬,淵,岸際植生等)を調査し,発見された魚種の生活型を河川流水型,河川止水型,池沼型に分け,生息場類型の構成と各生活型の種多様性の関係をロジスティック回帰した.その結果,どの生活型も利用できる場が種多様性を高めると判断された.裸地砂州の水際では河川流水型のみ発見されたが,他の生活型の種多様性も高めると判断され,適度な攪乱頻度が種多様性を高めることが示唆された.

Keyword: 魚類, 生息場, ロジスティック回帰
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.278-279 , 2018

発表番号 [3-28]

Evaluation Program for Fish Habitats in Agricultural Canals

Keiji Watabe[NARO]・Noriyuki Koizumi[NARO]・Takuya Mineta[NARO]

水路における魚類生息場評価プログラムの開発

渡部 恵司[農業・食品産業技術総合研究機構]・嶺田 拓也[農業・食品産業技術総合研究機構]・小出水 規行[農業・食品産業技術総合研究機構]

農業水路における魚類生息場の評価を容易にするため,表計算ソフトのマクロ機能を利用して,データ整理・解析を支援する計算プログラムを開発した。本プログラムでは,水路の物理環境と魚類の種数・個体数との関連に基づき,水路区間を5点満点のスコアで評価する。岩手県の水路19区間で調査した魚類採捕および環境計測データを本プログラムで解析し,各区間の評価スコアと魚種数・個体数との間に正の相関があることを確認した。

Keyword: 魚類, 生態系保全, 生物多様性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.280-281 , 2018

発表番号 [3-29]

Living condition for rare freshwater fish preservation in paddy field

kohei onishi[Kinki Agricultural Administration Office]・Kawakubo Sunao[Kinki Agricultural Administration Office]・Uchiumi Takao[Pre-Kinki Agricultural Administration Office]・Maene Toyokatsu[Pre-Kinki Agricultural Administration Office]・Kanao Shigefumi[Lake Biwa Museum]・Katafuchi Masashi[Marine Ecological Institute Co.]・Nagao Kousuke[Marine Ecological Institute Co.]

水田地域における希少な淡水魚保全のための生息条件

大西 公平[近畿農政局]・川久保 素尚[近畿農政局]・内海 孝雄[前近畿農政局]・前根 豊克[前近畿農政局]・金尾 滋史[国立環境研究所琵琶湖分室]・片渕 正志[(株)海洋生態研究所]・永尾 浩輔[(株)海洋生態研究所]

既存の環境配慮施設において、淡水の魚類の生息状況及び移動に係る水域の連続性を調査した。水路未整備区間において多くの種が確認され、魚類・貝類の整備中の避難場所および整備後の個体群の供給源となっていると考えられた。このことから、魚類・貝類群集の保全に向け、通年通水の実施や整備中における種の供給源となる水域の保全、それらの水域と整備後の水域との連続性確保等の条件を満たす施設整備が必要であると考えられた。

Keyword: 生態系保全, 淡水魚, 生息条件
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.546-547 , 2018

発表番号 [7-3]

Bond behavior of concrete and CFRP Strand sheet

Nobuaki Suzuki[Nippon Steel and Sumikin Materials Co., LTD.]・Atsuya Komori[Nippon Steel and Sumikin Materials Co., LTD.]・Mitsuhiro Mori[Institute for Rural Engineering, NARO]・Akihiko Kawakami[Institute for Rural Engineering, NARO]・Naoki Horikoshi[Oriental Shiraishi Corporation]・Masayuki Ishii[Shimane University]

CFRPストランドシートとコンクリートとの付着特性

鈴木 宣暁[新日鉄住金マテリアルズ(株)]・小森 篤也[新日鉄住金マテリアルズ(株)]・森 充広[農業・食品産業技術総合研究機構]・川上 昭彦[農業・食品産業技術総合研究機構]・堀越 直樹[オリエンタル白石(株)]・石井 将幸[島根大学]

本研究は,CFRPシートを補強材に,セラミック骨材混合樹脂モルタルを結合材に用いた補強法を, JSCE-E-543-2012準拠しコンクリートと補強材のせん断付着特性を評価した。結果,せん断付着強度は0.44N/mm2以上を有し,土木研究所の規定する設計法が適応でき,界面剥離破壊エネルギーは0.5N/mm以上を有した為,限界状態設計法での剥離破壊耐力が算定可能であることを確認した。

Keyword: 炭素繊維, 付着強度, 剥離破壊
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.24-25 , 2017

発表番号 [S-3-2]

Charming and Graceful Villages in “FUJINOKUNI” of Shizuoka Prefecture

ISHIDA Atsushi[Shizuoka Prefectural Government]

静岡県における「美しく品格のある邑」づくりについて

石田 敦志[静岡県]

静岡県は,農業競争力の強化とともに,農山村の農地や美しい景観等の地域資源を県民共有の財産として保全・活用し,次世代に継承する活動を行う集落等を「ふじのくに美しく品格のある邑(むら)」として登録し,活性化を図っている。平成28年度より,SNSを活用した情報発信やクラウドファンディングによる地域の活動資金確保等に取り組み、県民全体で農山村地域を支える体制づくりに努めている。

Keyword: 農村振興, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.96-97 , 2017

発表番号 [S-13-2]

Torend of civil engineering field on maintenance of water catchment wells

Maruyama Kiyoteru[PWRI]・Kanazawa Akito[PWRI]・Ishida Koji[PWRI]

集水井の維持管理に関する土木分野の動向

丸山 清輝[土木研究所]・金澤 瑛[土木研究所]・石田 孝司[土木研究所]

集水井の維持管理に関する土木分野の動向として、土木研究所が研究・開発を行っている集水井内の点検に用いる観察カメラと、機能維持のための集水管の閉塞防止器について紹介する。

Keyword: 集水井, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.206-207 , 2017

発表番号 [3-2]

Effect of entrapped air on water flow in hillslope during pipe clogging

Yamasaki Takuhei[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Hamamoto Shoichiro[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Nishimura Taku[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

封入空気が土壌パイプ閉塞時の斜面の水移動に与える影響

山崎 琢平[東京大学大学院]・濱本 昌一郎[東京大学大学院]・西村 拓[東京大学大学院]

土壌パイプの出口が閉塞した際の斜面の水移動変化を明らかにする室内実験を行った.土壌パイプは出口が開放された状態では,高い集水性・排水性によって降雨時の斜面の地下水面を低く保った.パイプ出口が閉塞した際には土壌パイプ内に残った空気と外気の連続性がパイプ内部の流れに影響し,パイプ内と外気が連続した条件のみパイプ閉塞後も土壌パイプの高い透水性が維持された.

Keyword: 土壌パイプ, パイプ閉塞, 空気封入
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2017

発表番号 [3-20(P)]

Application of nanoparticle masurement to allophane flocs

Masuda Kotaro[Graduate school of life and environmental science, University of Tsukuba]

アロフェンフロックに対するナノ粒子測定技術の適用

増田 浩太郎[筑波大学大学院]

土壌中のコロイド粒子の移動現象を解明するためには、コロイド粒子の基本的物性を明らかにする必要がある。粘土鉱物のアロフェンは、懸濁液中で数百nmのフロック(凝集体)として存在することが知られているが、懸濁液中での個々のフロックの大きさや数、構造は明らかになっていない。本研究では、近年確立されたナノ粒子測定技術であるNTA、TRPSをアロフェンフロックに適用し、大きさと数の測定を試みた。

Keyword: コロイド, 粘土,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.244-245 , 2017

発表番号 [3-21(P)]

The Effect of Charge Heterogeneities on Aggregation Behavior of Silica Particles Adsorbed with Lysozymes and its Theoretical Analysis

Huang Yi[Graduate School of University of Tsukuba]・Yamaguchi Atsushi[Graduate School of University of Tsukuba]・Kobayashi Motoyoshi[University of Tsukuba]

リゾチームがシリカに吸着することによる電荷不均一性が凝集挙動に与える影響とその理論解析

黄 逸[筑波大学大学院]・山口 敦史[筑波大学大学院]・小林 幹佳[筑波大学]

シリカとタンパク質は環境中に広く存在しており、懸濁液の性質はシリカの凝集現象の影響を強く受ける。従って、シリカとタンパク質の混合系における吸着と凝集挙動を理解することが重要となる。本研究では、リゾチームがシリカ粒子の電気泳動移動度と凝集速度定数に与える影響を調べた。さらに、DLVO理論モデル、拡散層電位の分布を考慮したモデル、荷電の不均一性を考慮したモデルを用い、凝集速度定数の解析を試みた。

Keyword: コロイド, 粘土,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.246-247 , 2017

発表番号 [3-22]

Matric potential sensor using simultaneous measurement of thermal conductivity and volumetric heat capacity of a porous medium

Kojima Yuki[Faculty of Engineering, Gifu University]・Noborio Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]・Mizoguchi Masaru[Graduate School of Agricultural and Life Sciences]・Kawahara Yoshihiro[Graduate School of Information Science and Technology, The University of Tokyo]

多孔質体の熱伝導率および体積熱容量同時測定を利用したマトリックポテンシャルセンサの開発

小島 悠揮[岐阜大学]・登尾 浩助[明治大学]・溝口 勝[東京大学大学院]・川原 圭博[東京大学大学院]

多孔質体と双子プローブ熱パルス(DPHP)を用いたψmセンサを開発した.既存のセンサ類と比較しその性能を評価した.測定した多孔質体の体積熱容量(C)と熱伝導率(λ)は2つの1次式でψmに換算した.ψmの推定精度はλから換算した場合に高かった.またCをψm推定に用いることで温度依存性を抑えられた.DPHP ψmセンサは圃場環境に応じてCとλを使い分けられる有用なセンサであった。

Keyword: マトリックポテンシャル, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.248-249 , 2017

発表番号 [3-23]

Development of precision measurement and control of soil moisture balance(XV)−Moisture movement restricted by bottleneck and its water quality−

TANIGAWA Torahiko[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]

土壌水分収支の精密計測・制御法の開発(XV)−隘路で制限される水分移動とその水質−

谷川 寅彦[大阪府立大学大学院]

研究では、今後の発展の方向として「量に加え質の問題」、底面貯留槽を深い土層と見立てその上に負圧設定可能な親水不織布を敷設した下層から上層への微小連続給水装置を用い、積載した各種の鉢植栽を対象にして、肥料分などについて底面(下層)貯留水からの移動特性について検討を加えた。また、低窒素・低カリウム栽培や農薬の効率化などに関しても外部環境へのゼロエミッション化も視野に入れた検討を行った。

Keyword: 物質循環, 水分移動, 溶質移動
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.250-251 , 2017

発表番号 [3-24]

Macropores in Plow Layer and Hard Pan of Humic Wet Andosols Upland Field

Narioka Hajime[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Uchida Daichi[Graduate School of Bioresources, Mie University]

厚層腐植質多湿黒ボク土畑の作土層・硬盤層における粗孔隙

内田 大智[三重大学大学院]・成岡 市[三重大学大学院]

本論では、三重県Y市S地区の厚層腐植質多湿黒ボク土畑地の作土層と硬盤層に形成されている管状孔隙の実態を調べた。畑地硬盤層の粗孔隙密度が小さいことによって、畑土壌に湿害が発生した理由が示唆された。粗孔隙密度のあり方が土壌環境条件に影響することに注目したい。湿害対策として、硬盤層の排水機能を高めるための方策を検討する必要がある。

Keyword: 厚層腐植質多湿黒ボク土, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2017

発表番号 [3-25]

Evaluation of pore size distribution in crop root zone

Hamada Kosuke[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Yuge Kozue[Faculty of Agriculture, Saga University]・Anan Mitsumasa[Faculty of Agriculture, Saga University]・Hirakawa Akira[Takasaki Sogo Consultant, Co. Ltd.]・Shinogi Yoshiyuki[Faculty of Agriculture , Kyushu University]

作物根圏における土壌間隙の分布特性の評価

霤帖々麺[九州大学大学院]・弓削 こずえ[佐賀大学]・阿南 光政[佐賀大学]・平川 晃[(株)高崎総合コンサルタント]・凌 祥之[九州大学大学院]

本研究では,作物根圏の土壌における間隙の分布特性を評価することを目的とし,栽培実験を行い,毛管束モデルによって作物根を含む土壌の間隙の分布を評価した.これにより,土壌水分状態が高い深さに作物根が発達し,圃場容水量を保持する間隙の割合が増加することが明らかとなった.この結果から,高い土壌水分を示す深さでは,作物根の吸水や生長などの生理活性が高く,土壌間隙構造の変化が顕著であったことが推察される.

Keyword: 地中灌漑, 透水性, 保水性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.254-255 , 2017

発表番号 [3-26]

Physico-chmical properties of soil until after three years of removing gravel in upland field

Hiroki Yamamoto[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]

除礫施工から3年後までの畑土壌の理化学的性質について

山本 弘樹[寒地土木研究所]・桑原 淳[寒地土木研究所]・横濱 充宏[寒地土木研究所]

北海道内では除礫工法として石礫除去工が多用されているが、近年では石礫破砕工の施工が検討されている。本報では前年度に引き続き畑圃場作土層における両工法の施工から3年後までの粒径組成・化学性などの理化学的性質を検討した。その結果、両工法とも除礫施工3年後も除礫の基準を満たし、作土層の土壌硬度や透水性の物理的性質などについて経年による大きな変化はなく、工法の違いによる理化学的性質に大きな違いはなかった。

Keyword: 土層改良, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.256-257 , 2017

発表番号 [3-27]

Effect of particle size distribution and the moisture of the soil affects to wind erosion

SATO Taiichirow[Fac. Agrculture and Marine Sci. , Kochi UNV.]・KAWATANI Masaki[TOWA Sports Facility Inc.]

土壌の粒径分布と土壌の水ポテンシャルが風蝕に与える影響について

佐藤 泰一郎[高知大学]・川谷 真輝[東和スポーツ施設(株)]

風蝕は,農地の肥沃度低下のみならず,農地と住宅が混在する地域では,風塵被害を与える.そこで,本研究では,真砂土に様々な粒径の材料を混入し,さらに土壌の水ポテンシャルを制御した条件で風蝕試験を行った.その結果,土壌の粒径による顕著な風蝕の影響は見られなかったが,土壌の水ポテンシャルの影響を強く受けることを示した.

Keyword: 農地保全, 風蝕, 土壌の水ポテンシャル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.258-259 , 2017

発表番号 [3-28(P)]

Geostatistical interpolation of soil water retention curve using PTFs based on particle size distribution

Saito Hirotaka[Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture & Technology]・Shiga Wataru[Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture & Technology]・Kohgo Yuji[Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture & Technology]

粒度分布に基づくPTFを用いた土の水分保持曲線の地球統計学的補間

斎藤 広隆[東京農工大学大学院]・志賀 渉[東京農工大学大学院]・向後 雄二[東京農工大学大学院]

不飽和土の透水係数や水分保持曲線などの水理特性の空間分布を求める際に,比較的測定しやすい土壌特性から間接的に水理特性を求めるペドトランスファー関数(PTF)とクリギングによる空間補間法を組み合わせる方法について土壌水理特性データベースを用いて検討した.粒度分布から水分保持特性を推定するPTFを用いた結果,データによる校正が可能なPTFであれば,どれも高い精度での予測が可能であることが示された.

Keyword: 水分保持曲線, ペドトランスファー関数, クリッギング
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.260-261 , 2017

発表番号 [3-29(P)]

Seasonal Variation in Cosmic-ray Neutrons at an Embankment Slope

Makino Hiroki[Graduate School of Agricultural Science, Saga University]・Hirashima Yuta[Faculty of Agriculture, Saga University]・Suetsugu Daisuke[Institute of Lowland and Marine Research, Saga University]・Miyamoto Hideki[Faculty of Agriculture, Saga University]

盛土斜面における宇宙線中性子数の季節変動

牧野 弘樹[佐賀大学大学院]・平嶋 雄太[佐賀大学]・末次 大輔[佐賀大学低平地沿岸海域研究センター]・宮本 英揮[佐賀大学]

COSMOS(COsmic-ray Soil Moisture Observing System)を用いて,盛土斜面の高速中性子数の経時変化を観測し,土壌雨量指数およびTDTセンサーによる土壌水分観測データと比較した。植物群落内水分量の増減や観測面内の不均一性などが原因で,高速中性子数に基づき正確に土壌水分量を評価することはできなかったが,極端な乾湿条件において高速中性子数の季節変動を捉えることが出来た。

Keyword: COSMOS, 高速中性子, 圃場整備・土地区画整理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.21-22 , 2016

発表番号 [S-3-2]

Supplemental Irrigation for Improved Dryland Agriculture with Climate Change

Oweis Theib[International Platform for Drylands Research and Education, Tottori University]

気候変動に適応する乾燥地農業の改善のための補給灌漑

オウェイス ティーブ[鳥取大学]

水が制限要因となる乾燥地域では,土地生産性よりも水生産性の向上へと考えをシフトするべきである。補給灌漑(SI)はその解決策の一つである。イラン,トルコ,シリアでのSIの効果を検証する研究事例を紹介し,SIが干ばつ時における土壌水分ストレスの軽減だけでなく,栽培暦の修正にも有用であることを解説する。水資源が制限要因となる状況下では,SIのような適応策やそれを実現化できる環境を整える政策が望まれる。

Keyword: 補給灌漑, 水生産性, 乾燥地
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.23-24 , 2016

発表番号 [S-3-3]

Managing Scarce Water Resources in Irrigated Agri-food Systems of Central Asia

Nangia Vinay[International Center for Agricultural Research in the Dry Areas (ICARDA)・International Platform for Dryland Research & Education, Tottori University]

中央アジアの灌漑農業システムにおける水資源管理

ナンジア ビネイ[国際乾燥地農業研究センター・鳥取大学]

灌漑農業は中央アジア経済の支柱であり,効率の良い灌漑管理は地域の持続的な食料生産や渇水に対するレジリエンスを強化するためにも重要である。本報では,水生産性を高めることを目的として,リアルタイム蒸発散量に基づく灌漑スケジューリングに関するウズベキスタンとカザフスタンでの研究事例を報告する。また,現行の畝間灌漑からスプリンクラー灌漑やドリップ灌漑に替えることによる節水効果の研究事例についても紹介する。

Keyword: 意思決定支援システム, 蒸発散, 灌漑スケジュール
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.95-96 , 2016

発表番号 [S-13-2]

Current situation and challenges of Flow Control in Open-Channel with Upstream and Downstream Water Level Control Gates

inagaki hitone[Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]・takeda noriaki[Interdisciplinary Graduate School of Agriculture and Engineering,University of Miyazaki]

上下流水位制御ゲートを用いた開水路の送水管理の現状と課題

稲垣 仁根[宮崎大学]・竹田 徳明[宮崎大学大学院]

愛知用水の下流部27kmの「農業用水専用区間」は,農業用水の需要変動が大きいため,上下流水位制御ゲートを設置し,各チェックゲート間の水路内に貯留量を直列に確保し,上流から下流へ垂直に利用できることとした.貯留量反応型の水位設定を行った場合,上流のゲートは貯留量を利用できていないが,通水量反応型の水位設定では,下流の通水量変動に敏感に察知し,貯留量利用が上流部へ連続する効果が得られた.

Keyword: 上下流水位制御ゲート, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.203-204 , 2016

発表番号 [G-1-16]

Reed combustion temperature and a pozzolan reaction

hara itsuki[NTC Consultants Inc.]・hyodo masahiro[Faculty of Agriculture, Tottori University KURIMOTO,LTD.]

ヨシの燃焼温度がポゾラン反応に及ぼす影響に関する研究

原 一生[NTCコンサルタンツ(株)]・兵頭 正浩[鳥取大学]

ヨシの利用方法として、コンクリート用混和材が提案され研究が進められてきた。本研究ではヨシの焼燃温度について検討する。その結果、ヨシの燃焼温度を500℃にしたとき,含有するSiO2が80%以上であり,さらに非晶質であるため,ポゾラン反応性が高い材料であると推察された。また、モルタルに配合したヨシ灰は,材齢91日の段階で活性度指数が100以上となったため,ポゾラン活性を有する混和材となると考察した。

Keyword: ヨシ, ポゾラン反応, 燃焼温度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.213-214 , 2016

発表番号 [G-2-5]

Improvement of pesticide fate and transport model (SPEC) for simulating the pesticide dissipation in multiple layered soil

Akai Shimpei[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Julien Boulange[Meiji University]・Piyanuch Jaikaew[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Saito Hirotaka[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Watanabe Hirozumi[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]

農薬動態予測モデル(SPEC)の多層化土壌での農薬消長再現への改良

赤井 慎平[東京農工大学大学院]・ジュリアン ブランジェ[明治大学]・ピヤヌッチ ジャイケーウ[東京農工大学大学院]・斎藤 広隆[東京農工大学大学院]・渡邊 裕純[東京農工大学大学院]

本研究では農薬消長予測モデルSPECの多層化の導入のよる改良が試みられた。多層化改良モデルは2013年6月10日から2014年5月4日にかけて行われたアトラジンのモニタリング結果を小さい計算誤差かつ高い精度で再現し、多層化の導入の成功を示した。しかしながら水収支、農薬収支の各プロセスの計算式には依然として改善の必要性があることが示唆された。  

Keyword: SPEC, 濃度, 土中水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.223-224 , 2016

発表番号 [G-2-10]

Proposal of demand oriented water distribution system using max flowrate uniform flow control method

Yamamura Aiji[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Kubo Naritaka[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Iida Toshiaki[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Kimura Masaomi[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

最大流量等流制御(MC)方式による需要主導型配水システムの提案

山村 愛二[東京大学大学院]・久保 成隆[東京大学大学院]・飯田 俊彰[東京大学大学院]・木村 匡臣[東京大学大学院]

多くの農業用水のおいて幹線水路は開水路となっているが、近年支線や末端水路は管路化が進み、開水路を需要主導型配水システムの中で生かす方法が模索されている。そこで、最大流量等流制御(MC)方式によってチェックゲートを操作することで、現在の施設規模を変えずに大流量を供給できる需要主導型配水システムを提案すること目的として、愛知用水農業専用区間において開水路非定常流シミュレーションで検討した。

Keyword: 開水路流れ, 数値流体力学,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.233-234 , 2016

発表番号 [G-2-15]

Measurement of Evaporation and Drainage water in a Field using a Smart Field Lysimeter

Ohnishi Ippei[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Sakai Masaru[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Toride Nobuo[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Mitsuishi Shoichi[AINEX. Co., LTD.]

スマートフィールドライシメータによる圃場の蒸発量、排水量の測定

大西 一平[三重大学大学院]・坂井 勝[三重大学大学院]・取出 伸夫[三重大学大学院]・三石 正一[アイネクス(株)]

本研究では,ライシメータ下端の土中水圧力を同一深度の圃場の圧力と一致するように制御するスマートフィールドライシメータ(SFL)に注目した.三重大学附属農場の圃場にSFLを設置し,貯留量変化,排水速度,蒸発速度の測定を行うことで,圃場の特徴を明らかにした.その結果,観測圃場は斜面に位置するため,降雨時に上流側から地下水の流入が生じている可能性が示唆された.  

Keyword: 水分移動, スマートフィールドライシメータ, 蒸発速度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.243-244 , 2016

発表番号 [1-5]

Study on selection of an alternative application method (pouring or spreaders)

Yamaoka Masaru[National institute for Rural Engineering, NARO]・Oritate Fumiko[National institute for Rural Engineering, NARO]

消化液の農地施用法(散布車散布法と流し込み法)の選択条件の検討

山岡 賢[農研機構 農村工学研究部門]・折立 文子[農研機構 農村工学研究部門]

消化液は,汚泥や家畜糞尿などをメタン発酵した後に残る残渣である。消化液を液肥としてほ場に施用する方法として,水田にかんがい用水とともに流し込む法と,散布車を用いて散布する法の2つがある。両法はそれぞれ得失があるものの,両法が適用可能な際,いずれの方法が効率的か,経済的か明らかでないため,モデル計算で両法を比較した。結果,輸送距離が5kmを超えると流し込み法の効率が高く経済的との結果となった。

Keyword: バイオマス, メタン発酵, 消化液
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.253-254 , 2016

発表番号 [1-10]

Comparing the water management organization in South-East Asia with Japanese land improvement districtrict

KOYAMA Tomoaki[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]・HAYASHI Toru[Tokura Corporation]

日本の土地改良区と東南アジアの水管理組織の比較

小山 知昭[日本水土総合研究所]・林 亨[徳倉建設]

開発途上国では水管理への農家の関与が薄く、農家の関心は低い状況にある。日本の土地改良区とタイの水管理組織において水利組織の代表者の位置づけ、水配分や負担の公平性、組織のガバナビリティ等について、13項目に分類した指標から成る診断表を用いて住民参加型水管理の現状を評価した。その結果、タイの水管理組織では、用水の公平な分配やフリーライダー、用水の安定的な確保が最も深刻な問題であることが明らかになった。

Keyword: 水利用計画・水利権, 農村振興,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.263-264 , 2016

発表番号 [1-15(P)]

Utilization of Well and Spring Water as Domestic Water in Time of Water Cutoff-Case Study on Takamatsu City, Kagawa Prefecture-

TANIGUCHI TOMOYUKI[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・ADACHI MARI[Bureau of Sewerage, Tokyo Metropolitan Government]・SHIMADA MIROKU[MEIWA Engineering Consultants Co., Ltd.]・UJIIE KIYOKAZU[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

災害断水時における生活用水としての井戸水と湧水の活用 ―香川県高松市を事例として―

谷口 智之[九州大学大学院]・安立 麻莉[東京都下水道局]・島田 実禄[(株)明和技術コンサルタンツ]・氏家 清和[筑波大学]

過去の災害では各地で断水が発生し、生活用水の確保が問題となった。現在、企業や市区町村では断水時に井戸を活用することの重要性が検討されている。本研究では、古くから生活用水や農業用水として井戸水を使用している香川県高松市を対象に、井戸水と湧水の供給可能水量と水質を調査・分析することにより、断水時の生活用水供給水源としての効果とその経済的価値を評価した。

Keyword: 断水, 生活用水, 経済的価値
GET PDF=16/1-15(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.273-274 , 2016

発表番号 [1-20]

The Opening Situation and the Operation Situation of The Farmer's Restaurant in Kanto Region

saito akemi[Department of Human Life Studies, Doshisha Women's College of Liberal Arts]・hattori toshihiro[School of Agriculture, MEIJI University]・shiraki eri[KEIKYU AD ENTERPRISE]

関東地方における農家レストランの開業状況と運営状況

齋藤 朱未[同志社女子大学]・服部 俊宏[明治大学]・白木 絵理[(株)京急アドエンタープライズ]

本研究では関東地方の農家レストランの開業状況と運営状況について明らかにした。調査は郵送によるアンケート調査を実施し,56件の農家レストランについて分析を行なった。その結果,全体として地域経済の活性化を目的に開業している農家レストランが多くみられた。また,運営状況については予約制を取っていない農家レストランが多く,提供している料理内容はそば・うどんを主とした料理を提供している傾向がうかがえた。

Keyword: 農家レストラン, 開業状況, 運営状況
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.283-284 , 2016

発表番号 [1-25(P)]

Current Status of Abandoned Small Irrigation Ponds and Influence of Environmental Characteristics on Habitat of Endangered Submerged Plants.

ishii misaki[Graduate School of Engineering, Kagawa Univ.]・kakudo hirohumi[Faculty of Engineering, Kagawa Univ.]

小規模ため池の放棄実態の把握と沈水植物の生育に影響を及ぼす環境特性の検討

石井 美咲[香川大学大学院]・角道 弘文[香川大学]

中山間地域の小規模ため池の放棄実態を把握することと,沈水植物の生育に影響を及ぼす環境特性について検討することを目的とする.踏査ため池の44%が放棄ため池であり,さらに同じ谷筋にため池が2箇所直列配置する場合,どちらか一方が放棄される可能性が高いことが明らかになった.また,中山間地域の小規模ため池では,堤体の草刈りや樹木の伐採などにより光環境が良好に保たれることが,沈水植物の生育にとって重要である.

Keyword: 小規模ため池, 放棄ため池, 生物多様性保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.293-294 , 2016

発表番号 [1-30]

Study on the effective Factors of Farm Land Consolidation for Large expansion of Community Farming

Yoshimura Akiko[Institute for Rural Engineering NARO]・Nosaka Kouji[Hokuriku Regional Agricultural Administration Office]・Ishida Kenji[Institute for Rural Engineering NARO]・Haraguchi Noburo[Institute for Rural Engineering NARO]

集落営農組織の広域化のための圃場整備の効果要因

吉村 亜希子[農研機構 農村工学研究部門]・野坂 浩司[北陸農政局九頭竜川下流農業水利事業所]・石田 憲治[農研機構 農村工学研究部門]・原口 暢朗[農研機構 農村工学研究部門]

農業の担い手が減少する中、集落営農組織の持続的な運営のためには今後、広域化の必要がある。このため広域化のための圃場整備事業の効果要因について事例地区調査から検討を行った。その結果、圃場整備事業の中で圃場の大区画化は、複数の集落間で共同作業を行うことによる単に作業の効率化だけで無く、段階的に複数集落にまたがる作業を行うことで、広域のつながりを持つシステムの構築のために重要な要因となることがわかった。

Keyword: 集落営農, 広域合併, 大区画圃場
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.389-390 , 2016

発表番号 [3-2]

Estimation method of deformation property of surrounding ground of buried flexible pipes in peaty soil

TATEISHI Shinji[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・OHKUBO Takashi[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・ONODERA Yasuhiro[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]

泥炭地盤に埋設されたパイプライン周辺地盤の変形特性の推定方法

立石 信次[寒地土木研究所]・大久保 天[寒地土木研究所]・小野寺 康浩[寒地土木研究所]

泥炭地盤に埋設されたパイプラインの漏水事故の原因のひとつとして,パイプ基礎の泥炭改良土の劣化が考えられる。本研究では泥炭地に施工されたパイプ周辺地盤の変形係数とコーン貫入の相関性を明らかにするために,現地において孔内水平載荷試験と各種コーン貫入試験を実施した。その結果,両者には一定の相関が認められたことからコーン貫入抵抗から変形係数を推定し,泥炭改良土等の剛性の低下を推定できることが示唆された。

Keyword: パイプライン, 泥炭地盤, 変形係数
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.425-426 , 2016

発表番号 [3-20]

Prediction of maximum scour depth at landward toe of coastal dyke by tsunami overflow

takegawa naoki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・sawada yutaka[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・murai kazuki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・kawabata toshinori[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

津波越流による海岸堤防裏法尻の最大洗掘深の予測について

竹川 尚希[神戸大学大学院]・澤田 豊[神戸大学大学院]・村井 和樹[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]

本研究では,津波越流時の海岸堤防背後地盤の洗掘について検討するため,水理模型実験を実施した.その結果,越流開始より10分程度(実時間換算)で最大洗掘深は安定した.また,越流量と海岸堤防の高さから洗掘孔に発生する定在渦の大きさを求め,最大洗掘深との関係を検討したところ,最大洗掘深は法尻に基礎がない場合,定在渦の大きさの2.7倍,法尻に基礎工を有する場合,2.0倍で算出されることが分かった.

Keyword: 津波, 海岸堤防, 洗掘
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.427-428 , 2016

発表番号 [3-21]

The Examples on Applicaton to Reservoirs Investigation by using Simple measurement method of Groundwater Level in Hiroshima Prefecture

nomura hideo[KISO-JIBAN Consultants,Co.,LTD.]・nakamura hiroshi[Hiroshima Prefectural Government]・kawamura yoshirou[Hiroshima Prefectural Government]・akasaka yukihiro[KISO-JIBAN Consultants,Co.,LTD.]

広島県における地下水位簡易測定法を用いたため池調査の取り組み事例

野村 英雄[基礎地盤コンサルタンツ(株)]・中村 博[広島県]・河村 吉郎[広島県]・赤坂 幸洋[基礎地盤コンサルタンツ(株)]

広島県では,ため池調査時に簡易に地下水位を推定することができる『接地抵抗を利用した地下水位簡易測定法』を用いて,浸潤線位置の推定精度を向上させることを試みた.この手法は,地盤中の接地抵抗の特性を応用したもので,深度方向の連続的な接地抵抗の変化を測定することにより,地下水位の深度を推定できる.本報告では,この手法による地下水位測定結果と,それより推定した浸潤線について検証した結果を報告する.

Keyword: 地下水位, 接地抵抗, ため池
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.429-430 , 2016

発表番号 [3-22]

Influence of dam's behavior on propagation chatracteristics of its foundation

Hayashida Yoichi[National Agriculture and Food Research Organization Institute for Rural Engineering]・Masukawa Susumu[National Agriculture and Food Research Organization Institute for Rural Engineering]・Tagashira Hidekazu[National Agriculture and Food Research Organization Institute for Rural Engineering]

堤体の非線形化が基礎地盤の伝播特性に及ぼす影響

林田 洋一[農研機構 農村工学研究部門]・増川 晋[農研機構 農村工学研究部門]・田頭 秀和[農研機構 農村工学研究部門]

応答解析での適切なモデル設定のための基礎的知見の蓄積を目的に、フィルダムを対象に堤体材料のせん断剛性や減衰率のひずみ依存性の設定が堤体の振動挙動や基礎地盤での振動の伝播特性に及ぼす影響を実験的に検証した。その結果、堤体の非線形化が、線形弾性体とした基礎地盤の伝播特性にも影響を及ぼすことが明らかとなった。また、堤体の非線形化による影響は、基礎地盤の高次の伝播特性に影響を及ぼすことが示された。

Keyword: 耐震照査, 応答解析, フィルダム
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.18-19 , 2015

発表番号 [S3-2]

Two Different Relations with Victim

Hattori Toshihiro[School of Agriculture, Meiji University]

被災者との二つの異なる関係

服部 俊宏[明治大学農学部]

報告者が行っている震災復興研究における二つの異なる被災者との関係を報告する。津波被災地である岩手県陸前高田市小友地区・広田地区においては,地域の代表者を主な対象に調査を行っている。一方,原子力災害被災地である福島県飯舘村においては,避難先での営農再開者や仮設住宅の住民を対象に調査を行っている。このような関係の中から,仮設住宅からの要望書作成の支援を依頼されたり,学生との交流企画が生まれている。

Keyword: 被災者, 津波被災地, 原子力災害避難区域
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.106-107 , 2015

発表番号 [S13-2]

Okayama Prefectural Government Initiatives for Increasing the Profitability of the Agriculture,Forestry,and Fishery Industries

Horita Tadahiro[Arable Land Division, Okayama Prefectural Government]

儲かる産業としての農林水産業の確立を目指して

堀田 忠弘[岡山県耕地課]

農業就業者の高齢化や耕作放棄地の増加など日本の農業・農村を取り巻く環境は極めて厳しい状況にあるが、岡山県においても同様である。本県の農業・農村の成り立ちや置かれている状況を振り返りながら、儲かる産業としての農林水産業の確立のために本県で実施している施策や本県における土地改良施設の長寿命化対策等の取組内容について紹介する。

Keyword: , ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.358-359 , 2015

発表番号 [3-20]

Questionnaire survey on actual usage of automatic valve irrigation system

Ito Ryoei[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kawai Kenji[Faculty of Bioresources, Mie University]・Orita Toshinari[Mie Prefectural Government]・Iwasaki Mitsuo[Mie yosui Land Improvement Districts]

自動給水栓の利用実態に関するアンケート調査

伊藤 良栄[三重大学大学院・生物資源学研究科]・河合 研治[三重大学・生物資源学部]・織田 敏成[三重県庁]・岩 光雄[三重用水土地改良区]

自動給水栓に関するアンケート調査を実施した。その結果,対象地区では約半数の農家が全く設置してなかったが,全ての水田に設置している3割程度の農家は水管理の軽減化を実感していた。設置しない理由は「センサの取り外す手間が面倒」が最も多く,次に「自分で田を見廻るから不要」であった。自動給水栓の設置率と年齢層の間に相関があり,高齢者は頻繁に田まわりに行くため,自動給水栓の必要性を感じていないことが分かった

Keyword: 水田灌漑, 用水管理, 節水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.360-361 , 2015

発表番号 [3-21]

Functional Changes of Water Purification at Paddy Field by the Difference in Percolation Depth

YAMAZAKI Takahiro[College of Bioresource Sciences,Nihon University]・ISHIKAWA Shigeo[College of Bioresource Sciences,Nihon University]・NAGASAKA Sadao[College of Bioresource Sciences,Nihon University]・SASADA Katsuhiro[College of Bioresource Sciences,Nihon University]

土壌浸透路長の違いによる水田の水質浄化機能変化

山嵜 高洋[日本大学生物資源科学部]・石川 重雄[日本大学生物資源科学部]・長坂 貞郎[日本大学生物資源科学部]・笹田 勝寛[日本大学生物資源科学部]

水田の水質浄化機能に関して土壌浸透路長の相違による水質変動と、浄化作用に与える影響について検討した。CODおよびNH4-Nは灌漑用水濃度よりも降下浸透水濃度が高くなる傾向を示し、浸透路長による差異は、CODでは小さく、NH4-Nは浸透路長の長い試験区の方がより汚濁型に作用した。T-N、NO3-N、NO2-N、T-P、PO4-Pは浸透路長が長くなると浄化効果が向上した。

Keyword: 水質浄化機能, 降下浸透, 差引負荷量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.362-363 , 2015

発表番号 [3-22]

Characteristics of river flow regime of Korea from the view point of irrigation development

Lee Sangyoon[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Ishii Atsushi[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Taniguchi Tomoyuki[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Satoh Masayoshi[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Shin Moono[Tohoku Agricultural Research Center, National Agriculture and Food Research Organization, National Research and Development Agency]

灌漑用水開発からみた韓国の河川流量の特徴

李 相潤[筑波大学生命環境科学研究科]・石井 敦[筑波大学生命環境系]・谷口 智之[筑波大学生命環境系]・佐藤 政良[筑波大学生命環境系]・申 文浩[農研機構東北農業研究センター]

韓国の主要な河川を対象に,河川流量の特徴を灌漑用水利用の視点から検討し,日本と比較分析した.その結果,灌漑期間中の渇水時流量は最大でも0.2m3/s/100km2程度で日本の1/10~1/5と極めて小さいこと,河川から一定流量を取水するため必要な貯水池容量は日本より取水量1~2ヶ月程度分大きいことが明らかになった.こうした河川流量の特徴によって韓国の水田開発が大きく制約されてきたことが推察された.

Keyword: 韓国, 水田灌漑, 渇水時流量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.364-365 , 2015

発表番号 [3-23]

Characteristics of irrigation ponds in Kunisaki peninsula Usa area

Tomosho Tatsumi[NARO]・Karashima Mitsuhiko[Oita Prefecture]

国東半島宇佐地域におけるため池群の特徴

友正 達美[農研機構農村工学研究所]・辛島 光彦[大分県農林水産部]

2013年に世界農業遺産に認定された国東半島宇佐地域のため池群の特徴について検討した。ため池群は明治期以降に多く築造されており、水稲作付面積の拡大の他、工芸作物シチトウイの生産拡大の基盤となった。その特徴として、複数のため池と河川を連結した水利システムを形成していること、集水溝・水路トンネルによる流域変更が見られること、ため池間の柔軟な連携と末端の節水的水管理が維持されていることがあげられる。

Keyword: 世界農業遺産, ため池,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.366-367 , 2015

発表番号 [3-24]

The Subjects on Effective Use of Existing Reservoirs in Mountainous Areas, Laos

Anzai Toshihiko[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Amphone Chomxaythong[Faculty of Engineering, National University of Laos]・Ikeura Hiroshi[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

ラオス中山間地農村における既存ため池の有効利用上の課題

安西 俊彦[(独)国際農林水産業研究センター]・アンポン コムサイソン[ラオス国立大学工学部]・池浦 弘[(独)国際農林水産業研究センター]

ラオス中山間地農村において既存ため池を用いた雨季水稲の初期灌漑と乾季の灌漑を目的に、ため池の貯水量、構造および利用状況について調査を行い、灌漑利用の際の課題を明らかにした。利用の際には、未利用の貯留水を取水するための新たな取水設備の設置が必要であることが判明した。また、ため池が個人所有の養魚用であり、受益地が一部の水田に限定されるため、通常とは異なる灌漑管理・運用が求められることが明らかになった。

Keyword: 農業水利用, 灌漑, 雨季水稲収量向上
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.368-369 , 2015

発表番号 [3-25]

Water requirement for dry season cropping in low land rice fields in mountainous village of Lao PDR

Ikeura Hiroshi[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Keokhamphui Khaykeo[Faculty of Engineering, National University of Laos]・Anzai Toshihiko[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Fujimaki Haruyuki[Arid Land Research Center, Tottori University]・Inkhamseng Somphone[Faculty of Engineering, National University of Laos]

ラオス農山村における乾季水田畑作の用水量の検討

池浦 弘[(独)国際農林水産業研究センター]・カイケオ ケオカムプイ[ラオス国立大学工学部]・安西 俊彦[(独)国際農林水産業研究センター]・藤巻 晴行[鳥取大学乾燥地研究センター]・ソンポン インカムセン[ラオス国立大学工学部]

ラオス農山村の低地水田において、乾季畑作の用水量、灌漑実施時の課題について検討した。昨年の天水栽培により算定された計画用水量は栽培期間中の蒸発散量とほぼ一致した。一方、3〜4週間断の灌漑では、土壌水分ポテンシャルは圃場容水量まで回復しなかった。乾燥に伴う圃場面の亀裂の発生と灌漑水の浸入、灌漑後の地下水位の変化から、集中的な灌漑では亀裂を通して浸透損失が増加し、適用効率が低下することが示唆された。

Keyword: 乾季水田畑作, 灌漑, 浸透損失
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.370-371 , 2015

発表番号 [3-26]

Changes in rice planting methods in Thailand

NAKAMURA SHUHEI[Utsunomiya University]・GOTO AKIRA[Utsunomiya University]・MATSUI MASAMI[Utsunomiya University]・MIYAMORI HITOMI[Kawagoe City]・Sudsaisin Kaewrung[Kasetsart University]

タイ王国における米植付方法の変化動向

中村 周平[宇都宮大学大学院農学研究科]・後藤 章[宇都宮大学大学院農学研究科]・松井 正実[宇都宮大学大学院農学研究科]・宮森 ひとみ[川越市役所]・Sudsaisin Kaewrung[カセサート大学]

タイでは現在、経済発展が農業生産方式に大きな影響を与えている。その中で、稲作の米植付け方法の変化も余儀なくされている。そこでタイの3地域(中央平原、北タイ、東北タイ)の植付け方法の変化動向について現地調査を行い、作付費・収量・圃場条件等の観点から将来における植付け方法の展開を考察した。その結果、移植栽培の有利性や現地で試用されている新方法の合理性が明らかとなり、地域により普及する可能性が示された。

Keyword: 米植え付け方法, タイ王国, 田植機
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.372-373 , 2015

発表番号 [3-27]

Progresses and challenges of double rice cropping in Cambodian Mekong delta

ABE TAMAKO[Hitachi Power Solutions]・GOTO AKIRA[Utsunomiya University]

カンボジア・メコンデルタにおける米二期作の進展状況と課題

阿部 瑶子[(株)日立パワーソリューションズ]・後藤 章[宇都宮大学農学部]

本研究では他の東南アジアに比べ二期作の普及が遅れているカンボジア・メコンデルタを対象に二期作の普及を目指す上での現状把握を目的とし、氾濫域2地区、非氾濫域灌漑地区1地区で農家への聞き取りを行った。その結果、氾濫域では一部冠水の程度が小さい高めの土地を除き、ほとんどが減水期稲の一期作のみに留まり、非氾濫域灌漑地区では早期雨季作と晩期雨期作を組み合わせた二期作が行われていることが分かった。

Keyword: 二期作, 灌漑, カンボジア
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.374-375 , 2015

発表番号 [3-28]

Impact of cropping pattern change on water use in Luohuiqi Irrigation District, China

Ishikawa Takashi[Guraduate School of Agriculture, Tottori University]・Shimizu Katsuyuki[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Yoshioka Yumi[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Kitamura Yoshinobu[Arid Land Research Center, Tottori University]

中国洛惠渠灌区における作付割合の変化が取水管理に及ぼす影響

石川 敬[鳥取大学農学研究科]・清水 克之[鳥取大学農学部]・吉岡 有美[鳥取大学農学部]・北村 義信[鳥取大学乾燥地研究センター]

中国陝西省大茘県の洛惠渠灌区は洛河を水源とする。近年,灌区では換金作物の作付割合が増加している。本報では作付割合の変化が灌区の水需要パタンと需要量に与える影響を分析し,取水管理の妥当性を検証した。その結果,果樹の面積が大きく増加した一方で綿の面積が減少したが,必要水量は大きく変わらなかった。全灌漑期間では粗用水量に対して概ね十分な取水がされているが,夏灌漑期の用水充足率は0.2〜0.4と低かった。

Keyword: 用水管理, 作付割合, 半乾燥地
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.376-377 , 2015

発表番号 [3-29]

The rationality of farmers' participatory water management associations in arid area

NOZAKI Akihiro[Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]・SHIMIZU Katsuyuki[Faculty of Agriculture, Tottori University]・KUME Takashi[Faculty of Agriculture, Ehime University]・YAMAMOTO Tadao[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]

乾燥地域における農民参加型水管理組織の役割とその合理性に関する研究

野崎 晃央[北海道大学大学院農学院]・清水 克之[鳥取大学農学部]・久米 崇[愛媛大学農学部]・山本 忠男[北海道大学大学院農学研究院]

本研究では、農民参加型の水管理組織に注目し、中国新疆ウイグル自治区トルファン市の用水戸協会を事例として、その実態を把握し、水利用の合理性の観点から評価をおこなった。用水戸協会の職員と農民を対象とするヒアリング調査を実施した結果、行政機関の負担軽減、不正の防止、水利用の円滑化、利水者の節水意識の向上というメリットが確認された。

Keyword: 乾燥地, 用水戸協会, 水管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.14-15 , 2014

発表番号 [S3-2]

Professional education promoted by the JABEE programs in higher education institutions

MORII TOSHIHIRO・hanatsuka yoshio・
[Faculty of Agriculture, Niigata University・Japanese Society of Irrigation, Drainage and Reclamation]

JABEEプログラムにおける技術者育成の現状

森井 俊広・花塚 賀央
[新潟大学農学部・公益社団法人 農業農村工学会]

ここ二三年度間に進められた「大学のミッションの再定義」の議論では,JABEE認定プログラムの有無が重要な評価指標となった。JABEE認定は「優秀な技術者の育成」機能を高く維持し,農業農村工学分野が固有技術領域として社会的責任を果たし続けていくための一つの重要なアクションといえる。本稿では,「産学の間での技術者育成に対する捉え方の相違から,分野内における産学連携の課題を報告する。

Keyword: JABEE, 技術者育成, 産学連携
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.96-97 , 2014

発表番号 [S13-2]

Migration of organic matter and radioactive Cs at cleared forest

Nishimura Taku・Yamasaki Takuhei・Kato Chihiro・Osawa Kazutoshi・Mizoguchi Masaru
[School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo・Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University・Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]

伐採林地における土壌有機物と放射性Csの移動

西村 拓・山 琢平・加藤 千尋・大澤 和敏・溝口 勝
[東京大学大学院農学生命科学研究科School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo・弘前大学農学生命科学部Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University・宇都宮大学農部Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]

福島第一原子力発電所から放出された放射性物質が沈着したと考えられている斜面の伐採林地で,地表面のリター層の有無と土中の放射性Cs分布について調査した.リター層のある領域ではほとんど侵食は無かった.また,土中の全炭素量やCN比と放射性Cs含量に高い相関があり,地表面の有機物に沈着したCsが有機物の分解と共に土中に移行し,さらに分解しながら移動する有機物と共に移動していることが示唆された.

Keyword: 放射性Cs, 土壌コロイド, 土壌流亡
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.356-357 , 2014

発表番号 [3-20(P)]

Effect of surface charge characteristics on the transport of colloidal silica in saturated Toyoura sand

Fujita Yosuke
[University of Tsukuba]

飽和豊浦砂中のコロイドシリカの輸送における荷電特性の影響

藤田 洋輔
[筑波大学大学院生命環境科学研究科]

土壌汚染物質の移動を予測するためには、コロイド輸送現象の解明が求められる。コロイド輸送に対する土壌マトリックス及びコロイドの荷電特性の影響を検討するため、豊浦砂とシリカ粒子の懸濁液を用いたカラム実験を行った。さらに、実験結果についてコロイド濾過理論と一次元移流分散方程式に基づいた解析を行い、荷電特性の影響を定量的に評価することを試みた。

Keyword: コロイド輸送 , ブロッキング効果,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.358-359 , 2014

発表番号 [3-21(P)]

Analysis of Zeta Potential and Possibility of Charge Evaluation of Toyoura Sand

Honjo Yuta・Pham Tien Duc・Tsujimoto Yoko・Kobayashi Motoyoshi・Adachi Yasuhisa
[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba・Faculity of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

豊浦砂のゼータ電位の解析と電荷の算出の可能性

本荘 雄太・パム チェンダック・辻本 陽子・小林 幹佳・足立 泰久
[筑波大学大学院生命環境科学研究科・筑波大学生命環境系]

標準砂として広く用いられてきた豊浦砂のゼータ電位を流動電位法により算出し,その実験値を1pK Sternモデルにより解析することで,豊浦砂の荷電特性を調べた.また,クロマトグラフィー法による,豊浦砂の電荷の算出の可否を検討するため,豊浦砂充填カラムにおいてpHブレークスルーカーブ(pH-BTC)を測定し,既往研究と比較した.

Keyword: 豊浦砂, ゼータ電位, 1pK Sternモデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.360-361 , 2014

発表番号 [3-22]

Remediation of saline soil by calcium carbonate and organic matter application

Ishibashi Sakuya・Hamamoto Shoichiro・Imoto Hiromi・Nishimura Taku・
[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]

炭酸カルシウム及び有機物を用いた塩類土壌の修復に関する研究

石橋 咲耶・濱本 昌一郎・井本 博美・西村 拓
[東京大学大学院農学生命科学研究科]

津波塩害土壌に対し炭酸Ca及び稲わらを施用し培養・溶脱を行い,これら資材のNa+土壌改良に与える影響を検討した.カラム実験で,潅水直後に土中CO2濃度が上昇したが,水分量の減少に伴いCO2濃度も減少した.土中CO2濃度が十分に増加しなかったためCaCO3の溶解度が上がらず,炭酸Ca施用の交換性Naの低減効果が得られなかった.

Keyword: 塩類土壌, 有機物, リーチング
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.362-363 , 2014

発表番号 [3-23]

Effect of variations in dry bulk density on behavior of CO2, CH4 and N2O gases through the surface of air-dried Gray Lowland soils

DOI Toshihiro・NISHIWAKI Junko・
[Graduate School of Agriculture, Ibaraki University・College of agriculture, Ibaraki University]

乾燥密度の違いが灰色低地土でのCO2, CH4, N2Oガスフラックスに与える影響

土井 俊弘・西脇 淳子
[茨城大学農学研究科・茨城大学農学部]

本研究では室内カラム実験を行い、乾燥密度の違いが3種のガス挙動に与える影響を検討した。供試土は風乾した灰色低地土を用いた。実験結果からCO2について1)給水によるCO2ガスフラックスの増加は全ての乾燥密度で類似の変動を示す、2)乾燥密度の高い土壌の方が乾燥密度の低い土壌よりも大気と深さ2cmのCO2ガス濃度が平衡となる時間が長くなること、がそれぞれ示唆された。

Keyword: 温室効果ガス, 灰色低地土, 乾燥密度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.364-365 , 2014

発表番号 [3-24]

Observation of reoxidation and denitrification layers in reduced soil under nitrate infiltration

takeuchi megumi・watanabe kunio・toride nobuo
[Graduate School of Bioresources, Mie University]

硝酸イオンを含む水の浸透が還元土中の酸化層と脱窒層の発達に及ぼす影響

竹内 萌実・渡辺 晋生・取出 伸夫
[三重大学大学院生物資源学研究科]

水田の湿地における土中の窒素動態を理解するためには、硝酸イオンや水の流下と土中の酸化還元状態の関係を明らかにする必要がある。そこで、硝酸イオン溶液の還元土へのカラム浸透実験を行った。還元土への浸透開始から4日目には、地表から2 cmの酸化層とその下に5.5 cmの脱窒層の形成を示す酸化還元電位分布が観察された。しかし、酸化還元電位分布で見られた脱窒層では、電気伝導度の減少は見られなかった。

Keyword: 酸化還元, 脱窒, 溶存酸素
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.366-367 , 2014

発表番号 [3-25]

Nitrogen Cycle in Sandy Fields under Different Irrigation Scheduling Strategies

Tokumoto Ieyasu・Fujimaki Haruyuki・Shibata Masashi・Noborio Kosuke・
[Saga University・Arid Land Research Center, Tottori University・Meiji University]

異なる灌漑水量の決定法による砂丘畑の窒素循環

徳本 家康・藤巻 晴行・柴田 雅史・登尾 浩助
[佐賀大学・鳥取大学 乾燥地研究センター・明治大学]

本申請研究では,浅い地下水面を持つ砂丘畑において,天気予報を用いた灌漑水量決定法を用いた場合の温室効果ガス発生量と硝酸態窒素の溶脱量を評価した。砂丘畑に設置したウェイングライシメータによって水および窒素収支を測定した結果,亜酸化窒素ガスの直接発生は極めて少ないが,土中への硝酸態窒素の溶脱量が多いことが明らかになった。

Keyword: 水分移動, 溶質移動, 物質循環
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.368-369 , 2014

発表番号 [3-26]

Fate and Transport of Carbon Dioxide and Nitrogen as a result of decomposition of organic matters in soils

Miki Masataka
[Graduate school of Bioresources, Mie Univ.]

土中の有機物分解に伴う二酸化炭素と窒素成分の移動予測

三木 真隆
[三重大学大学院生物資源学研究科]

土中の有機物分解に伴う地表面からの二酸化炭素の放出量やアンモニアや硝酸の土中の移動を予測するために,PHREEQCによる窒素・炭素循環連結モデルを組み込んだHP1プログラムに対して,気相中の二酸化炭素の拡散を追加した.これにより,土中に投入された有機物の分解過程におけるアンモニアの無機化と有機化,無機態窒素成分の移動,二酸化炭素の拡散,地表面から大気への二酸化炭素の放出量の評価が可能となった.

Keyword: 有機物分解, 窒素循環, 二酸化炭素
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.370-371 , 2014

発表番号 [3-27]

Development of precision measurement and control of soil moisture balance(III)- The moisture and temperature distribution in the plane cultivation unit -

TANIGAWA Torahiko
[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]

土壌水分収支の精密計測・制御法の開発(掘-面的栽培器における分布・均等性の確保-

谷川 寅彦
[大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]

 本報では、土壌水分収支の水平方向均等化のため、平面型植栽プランタについて、給水用親水不織布端を給水源にどのような間隔で浸漬するか、防根シート敷設による水分分布改善効果を露地および雨除けの栽培試験から検討した。

Keyword: 畑地灌漑, 水分移動, 溶質移動
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.372-373 , 2014

発表番号 [3-28(P)]

Development of unified predictive model for solute and gas diffusivities in soils

Hamamoto Shoichiro・Kawamoto Ken・Komatsu Toshiko・Moldrup Per・
[Graduate School of Agric. and Life Sciences, The Univ. of Tokyo・Graduate School of Science and Engineering, Saitama University・Department of Civil Engineering, Aalborg University]

不飽和土壌の溶質・ガス拡散係数の統合的予測モデルの構築

濱本 昌一郎・川本 健・小松 登志子・Moldrup Per
[東京大学大学院農学生命科学研究科・埼玉大学理工学研究科・オルボー大学土木工学科]

ガス・溶質拡散係数は,土壌中のガス・溶質の拡散移動を規定する重要な輸送パラメータである.本研究では,Maxellモデルに基づき,ガス・溶質拡散係数に適用可能な統合的予測モデルを構築した.構築したモデルは,異なる土性を有する土壌にて得られた実験データに良く適合した.また溶質拡散係数は,土性の影響を強く受け,拡散阻害効果を表すパラメータを細粒分含有割合の関数とすることで予測精度は向上した.

Keyword: ガス拡散, 溶質拡散, 予測モデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.374-375 , 2014

発表番号 [3-29(P)]

Anisotropy of soil gas transport properties of disturbed and compacted Japanese andisol

Kuncoro Purwoko
[United Graduate School of Agricultural Sciences, Iwate University]

モミ殻施用の影響を受けた攪乱締固めクロボク土のガス輸送特性の異方性

クンチョロ プリウォコ
[岩手大学大学院連合農学研究科]

撹乱した黒ボク土を静的に締固めて直方体ブロックを作製,これから円筒試料を切出し,塩ビ製円筒容器に入れて,隙間を石膏で埋めた。切出しは縦・横2方向とし,ガス拡散係数と通気係数を測定した。試料は体積20%のモミガラを混入したものと,しないものの2種類とし,各5反復とした。混入無しの場合は縦方向の両係数が高かった。モミガラ混入では逆の結果となった。また,水平方向では混入した方が顕著に大きい結果となった。

Keyword: 土壌構造,間隙構造,土壌空気, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [企-13-2]

Problems and Methods of Reconstruction from the Tsunami and Radiation Damage- Based on the reconstruction support activities in the Soma Region , Fukushima Prefecture -

Toshiyuki Monma [The Agricultural Economics Society of Japan]

津波・放射能被害からの復興の課題と方法−福島県相馬地方を対象とした復興支援活動に基づく−

○門間敏幸 [東京農業大学]

東日本大震災で甚大な被害を受けた福島県相馬地方において東京農業大学が実践している復興支援活動の成果と課題について報告する。具体的には,次の3つの研究・支援成果について報告する。1)津波被害水田の復元支援活動の成果,2)震災による農業経営被害と復興の担い手の育成支援活動の成果,3)放射能汚染地域における農業復興のための農地1筆を単位としたモニタリングシステムの開発と実践的な活用成果。

Keyword: 津波被害, 放射能汚染,  
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-20(P)]

Wu Yun [The United Graduate School of Agricultural Science, Gifu University]
Senge Masateru [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Ito Kengo [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
[]

マルチ栽培が梅の生育と収量に与える影響

○WU YUN [岐阜大学大学院連合農学研究科]
千家正照 [岐阜大学応用生物科学部]
伊藤健吾 [岐阜大学応用生物科学部]
矢野宗治 [岐阜大学応用生物科学部]

Keyword: , ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-21(P)]

The effect of ridging and soil mulching on growth and yield of cassava grown after rice with no irrigation in Northeast Thailand: A preliminary results

Mallika Srisutham [Graduate school of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Ryoichi Doi [Graduate school of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Masaru Mizoguchi [Graduate school of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

The effect of ridging and soil mulching on growth and yield of cassava grown after rice withno irrigation in Northeast Thailand: A preliminary results

○Mallika SRISUTHAM [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Masaru MIZOGUCHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Ryoichi DOI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

東北タイでは気候変動の適応策として作付体系が見直されている。本研究では、タイ国コンケン県の非灌漑畑作地域の2か所の農家圃場でコメ収穫後の2品種のキャッサバを栽培し、畝とマルチがキャサバの生育と収量に及ぼす影響を調べた。その結果、畝を立てない方が、またマルチをしない方がキャッサバの初期生育期の生存率が高いことがわかった。これは初期生育期の土壌水分がキャサバの生存率を決める要因であることを示す。

Keyword: 天水田, 畝, キャッサバ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-22]

Effects of irrigation with running water at night for preventing high temperature damage to rice grain ripening in YAMADA NISHIKI

TAKESHITA Shinichi [Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]
ENOMOTO Mizuho [Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]
IKEGAMI Masaru [Hyogo Prefectural Technology Center for Agriculture,Forestry and Fisheries]

夜間掛流し灌漑が「山田錦」の高温障害を抑制する効果

○竹下伸一 [宮崎大学農学部]
榎本瑞穂 [宮崎大学農学部]
池上 勝 [兵庫県立農林水産技術総合センター]

酒米「山田錦」は,高温の影響で充実不足による検査等級の低下や酒造適性の変化が問題となっている.そこで,ポット試験栽培を行い夜間掛流し灌漑による高温障害抑制の効果を,灌漑時間と,灌漑時期を変えて検討した。その結果、掛流しにより高温障害の発生が抑制され,その効果は灌漑時間が長いほど良いが,3時間の灌漑でも十分に効果が得られること,実施時期によって抑制される白未熟粒に差異があることがわかった.

Keyword: 酒米, 白未熟粒, ポット試験
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-23]

Decrease in water,rice,soil,air temperature under continuous irrigation with running cool water for preventing high temperature damage to rice grain ripening.

Uo Takuya [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Yoshida Shuichiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Tsukaguchi Tadashi [Faculty of Bioresources and Environmental Sciences,Ishikawa Prefectural University ]

水稲の高温登熟障害抑制のためのかけ流し灌漑による水田水温、葉温、地温、群落内気温低下

○宇尾卓也 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
西田和弘 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉田修一郎 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
塚口直史 [石川県立大学]

水稲の高温登熟障害対策の一つとしてかけ流し灌漑がある。本研究では、昼間かけ流し水田と湛水状態の対照水田を比較し、かけ流し灌漑による水温、葉温、群落内気温、地温低下を評価した。結果、昼間にかけ流し灌漑を行うと日射により灌漑水温及び水田水温が温められ水田水温低下効果は水口付近に留まった。また群落内気温、葉温は水稲下部では低下したが、上部では低下しなかった。地温はかけ流し灌漑により対照水田より低下した。

Keyword: 高温登熟障害, かけ流し灌漑, 水田の熱収支
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-24]

Effects of Water Management on Water Temperature in Paddy Fields

mitsuyasu marie [The University of Tokyo]
nishida kazuhiro [The University of Tokyo]
yoshida shuichiro [The University of Tokyo]

農家の水管理が水田の水温に与える影響

○光安麻里恵 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
西田和弘 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉田修一郎 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

水深に代表される農家の水管理が水田の水温に与える影響について、手取川七ヶ用水地区の農家が管理する複数の水田を対象に調査した。灌漑水温、水田内水温、水深の計測と聞き取り調査を行った。調査結果より、用水温に差があっても、水田内で温められることで、水温は気温に近くなり、水尻での水温差はほぼなくなることが明らかになった。また、農家の水管理によって水深が深くなると、水田の一日の水温変化は抑えられた。

Keyword: 水管理, 水田灌漑, 灌漑水温
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-25]

Numerical simulation on continuous irrigation with running water for preventing high temperature damage to rice grain ripening

Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Uo Takuya [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
mitsuyasu marie [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Yoshida Shuichiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]

数値計算による水稲の高温登熟障害抑制のためのかけ流し灌漑の検討

○西田和弘 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宇尾卓也 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
光安麻里恵 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉田修一郎 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

水田内の水収支式,および,田面水の水平水移動に伴う熱の移流を考慮した水稲と田面水の熱収支式により水温?葉温を計算する数値プログラムを作成し,これを用いた数値計算により,異なる流量・水深・風速の下でのかけ流し灌漑の効果を検討した.結果,灌漑水量が多く,水深が浅いほど,水温が低下する領域が増加すること,また,風速が強いほど,かけ流し灌漑による葉温の冷却効果が低下することが明らかになった.

Keyword: 高温登熟障害, かけ流し灌漑, 数値計算
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-26]

Water Temperature Change in Kokai River Basin

SHIMMURA Mami [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
TANIGUCHI Tomoyuki [Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

小貝川流域における水温変化

○新村麻実 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
谷口智之 [筑波大学生命環境系]

本稿では水田地域を含む小貝川流域を対象に,河川の本川・支川ならびに水田地域の用排水路の水温を時間的,面的に把握した。その結果,水温は河川や用水路の流下過程で上昇するものの,水田や排水路を通過する過程で低下するので,水田地域を含むことで流域内の水温上昇が抑えられていることが示唆された。また,特に用水路の流下過程では,日射量の増減が水温上昇に強く影響している可能性が高いことを示した。

Keyword: 水温, 水田灌漑, 反復利用
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-27(P)]

Effects of saturated irrigation on soil environment and rice quality

Fujihara Yoichi [Ishikawa Prefectural University, Faculty of Bioresources and Environmental Sciences]
Toriyama Kazunobu [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
Fujii Hideto [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

夏期の飽水管理が土壌環境と玄米品質に及ぼす影響

○藤原洋一 [石川県立大学生物資源環境学部]
鳥山和伸 [国際農林水産業研究センター]
藤井秀人 [国際農林水産業研究センター]

湛水をせずに土壌を湿潤に保つ水管理(飽水管理)と湛水管理によって水稲の栽培試験を行い、土壌環境、玄米品質について考察した。飽水管理では最高地温は0.5℃高く、最低地温は0.5℃低くなった。飽水管理が品質に及ぼす影響は、遅植による高温回避効果よりは小さいものの、同じ気象条件下では整粒率の向上、基部未熟粒が減少する傾向にあり、さらに節水型栽培であることから、同法は高温障害対策として有効な水管理と考えられた。

Keyword: 水田灌漑, 高温登熟障害, 飽水管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-28(P)]

Effects of hot water irrigation on soil temperature in greenhouse

YANO Atsuhisa [Faculty of Agriculture, Univercity of Miyazaki]
TAKESHITA Shinichi [Faculty of Agriculture, Univercity of Miyazaki]
KUDO Masaomi [Agriculture and Fisheries Dep., Miyazaki Prefecture]
SUGIMURA Yukiyo [Agricultural community development bureau., Miyazaki Prefecture]

加温されたかんがい水が施設内地温に与える影響

○矢野敦久 [宮崎大学農学部]
竹下伸一 [宮崎大学農学部]
工藤正臣 [宮崎県]
杉村幸代 [宮崎県中部農林振興局]

畑地かんがい施設内と受益農地のかんがい水温について実態を把握するための調査を実施した.またかんがい水温が施設栽培ほ場の地温に与える影響についても検討した.その結果,下流側の農業水利施設ほど水温は高くなっていたが,末端の受益農地に配水された水温は非常に低かった.施設内の地温は日当たりに左右され,かんがいに際して加温された水を使用することで,地温の上昇が促されていることがわかった.

Keyword: 灌漑水温, 灌漑施設,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-29]

Controlled drainage to reduce nitrate leaching in a clayey agricultural field

Miyamoto Teruhito [National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]
Kitagawa Iwao [National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]
Shiono Takahiro [National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]
Kameyama Koji [National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]

粘土質転換畑からの流出負荷削減のための暗渠排水位制御

○宮本輝仁 [農村工学研究所]
北川 巌 [農村工学研究所]
塩野隆弘 [農村工学研究所]
亀山幸司 [農村工学研究所]

農地のフル活用が推進され,多くの水田を転換畑として利用する際,暗渠から排出される流出負荷の低減対策が重要となる.本研究では,粘土質転換畑を対象に圃場試験を行ない,既存の暗渠排水口に立ち上がり管を取り付ける簡易な対策により,暗渠排水中の硝酸態窒素濃度が低減するが,排水特性はあまり変化しないことを示唆する結果を得た.立ち上がり管の取り付けによって,流出負荷量が1/3程度に低減したことが確認された.

Keyword: 暗渠, 硝酸態窒素, 脱窒作用
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [企-3-2]

Analysis of Consensus Building Process by Inhabitant's Self Management Construction for Environment Conservation

KITAZAWADaisuke [The Japan Association of Rural Solutions for Environmental Conservation and Resource Recycling]

環境配慮対策における住民参加型直営施工による合意形成プロセスの分析

○北澤大佑 [地域環境資源センター]

環境配慮施設の実証整備結果より,住民参加型直営施工を通じた地域づくりへの展開を図るための合意形成プロセスについて、施工に直接的に参加する住民、利用や管理の検討に参加する住民の選定に留意が必要となり、前者は土木工事技能者等を中心に施工、施設の改善に継続的に関わる人材、後者は施工に直接的に参加する住民に加え、女性、子供がいる親世代等地域活動の新たな担い手の参加方策が課題となることを明らかにした。

Keyword: 住民参加型直営施工, 環境配慮対策, 合意形成
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-20(P)]

Activities of lower branch WUGs under the condition of rotational systems

Kato Tomohiro [Graduate School of Bioresources,Mie University]
Ishii Atsushi [Graduate School of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]

河川水田灌漑地区における末端水利組織の番水対応

○加藤 智大 [三重大学大学院生物資源学研究科]
石井 敦 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]

大規模な河川灌漑を行う水利組織では、異常渇水時に「番水」を行って水不足に対応する。土地改良区が幹線水路レベルで番水する際の下位組織の配水管理について宮川用水地区を対象に調査分析した。番水では通水日に通常より多くの水を送水することが水管理上望ましいが、支線以下の水路が番水に対応した施設容量をもっていないため、最末端の水田まで公平に行き渡らず、末端水利組織が労力を要して調整を行っていることがわかった。

Keyword: 番水, 水利組織, 水田灌漑
GET PDF=12/12003-20P.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-2]

Approximate analytical solution of water and canopy temperature on the two layer model of heat balance of paddy field to analyze continuous irrigation with running water for preventing high temperature damage to rice grain ripening

Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Uo Takuya [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Shiozawa Sho [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Yoshida Shuichiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]

田面水と水稲の熱収支式の近似解析解による水稲の高温登熟障害抑制のためのかけ流し灌漑の検討

○西田 和弘 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宇尾 卓也 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉田修一郎 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

田面水の移動に伴う熱の移流を考慮した水稲と田面水の熱収支式の近似解により,水稲の高温登熟障害抑制のためのかけ流し灌漑の効果を検討した.結果,水温低下に伴う葉温低下効果は風速の増加に伴い減少すること,灌漑時の水温は,灌漑水の到達領域では水田の単位幅当たりの流量で決まり,水口からの距離が増えるにつれ指数関数的に上昇すること,同一流量の下では水深が浅いほど遠方まで灌漑水の影響が及ぶことが明らかになった.

Keyword: 高温登熟障害, かけ流し灌漑, 水田の熱収支
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-21]

Issues for Irrigation Introduction to Rice Production in Ghana

NARUOKA Michio [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

ガーナの稲作に灌漑技術を導入するための課題

○成岡 道男 [国際農林水産業研究センター]

ここでは、ガーナ国アシャンテ州クマシ近郊で行った調査結果をもとに、天水低地稲作および灌漑稲作の基盤整備、栽培、ポストハーベストの現状を紹介した。そして、天水低地稲作から灌漑稲作への転換を進める農民を増やすための課題および必要な対策について検討した。その結果、無秩序な水利用、新墾工や耕起に伴う労働増加、稲ワラなど有用資源の未利用、収穫後の品質劣化、移転された技術の劣化などの課題が確認できた。

Keyword: ガーナ, 稲作, 基盤整備
GET PDF=12/12003-21.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-22]

Significance and challenge of research for irrigation water management on promoting rice production in the Sub-Saharan Africa

YAMAOKA Kazumi [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

サブサハラ・アフリカ地域の稲作振興に係る用水管理研究の意義と課題

○山岡 和純 [(独)国際農林水産業研究センター]

サヘル地域では、農業生産の拡大と生産性向上が国家経済の発展に大きな影響を与えているが、1960年代以降1-2.5%程度を維持してきた灌漑耕地面積の増加率は、今世紀に入り0.5%程度に低迷している。一方で、一人当たりカロリー摂取量に占めるコメの割合と各国のコメの輸入量は年々増加し、食料安全保障及び貿易収支の観点からコメの国内生産が重要視され、稲作振興に係る用水管理研究の積極的な展開が望まれている。

Keyword: 用水管理, 水田灌漑, CARD
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-23]

The Subjects on Water Use to Increase Lowland Rice Yield in Lao PDR

Ikeura Hiroshi [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
Sinxay Vongphachanh [Faculty of Engineering, National University of Laos]
Sengthong Phonchanmixay [National Agriculture and Forestry Research Institute, Lao PDR]
Khansawanh Sisopha [Department of Irrigation, Ministry of Agriculture and Forestry, Lao PDR)]

ラオスにおける水稲収量向上のための水利用上の課題

○池浦 弘 [独立行政法人国際農林水産業研究センター]
シンサイ ボンパチャン [ラオス国立大学工学部]
セントン ポンチャンミサイ [ラオス国家農林研究所]
カンサバン シソパ [ラオス農林省灌漑局]

ラオスの水稲収量向上のための課題について検討した。雨季水稲作の苗代、代掻き、移植等は雨季の初めに行われており、この時期の必要水量を賄い適期移植を行うことが水稲収量を向上する上での課題と言える。既存の水利施設は受益者により維持管理が行われていたが、計画的な配水・管理は行われておらず、貯留水は常時放流されていた。水稲収量向上のためには、乾季の間の貯水と雨季の初めの効率的な集水・配水が必要である。

Keyword: 水稲収量向上, 適期作付け, 水資源の効率的利用
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-24]

Study on Performance of Dry Season Rotational Irrigation for Mae Lao Scheme in Thailand

Takeuchi Takuya [NTC Consultants Inc.]
Kubo Naritaka [The University of Tokyo]
Wongtragoon Unggoon [Rajamangala University of Technology Lanna]
Tanji Hajime [National Institute for Rural Engineering]

タイ国メラオ灌漑地区における乾季ローテーション灌漑の配水性能に関する研究

○竹内拓也 [NTCコンサルタンツ株式会社]
久保成隆 [東京大学]
Wongtragoon Unggoon [ラチャモンコン工科大学]
丹治肇 [農村工学研究所]

タイ国メラオ灌漑システムを対象として,効率的な乾季のローテーション灌漑を行うために,施設と水管理による配水への影響を検討した.シミュレーションの結果から,現況施設の構造が上流での水不足に影響していることと,幹線水路から直接分水するFarm Turnoutでの沿岸権取水を仮定した場合に下流での深刻な水不足が発生することが示された.これは現地での聞き取り調査の結果と同様の傾向を示している.

Keyword: メラオ灌漑システム, 乾季灌漑, ローテーション灌漑
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-25]

Re-evaluation of Existing Agricultural Water Use System Based on Delivery-Collector Function

Taruya Hiroyuki [National Institute for Rural Engineering]
Nakada Toru [National Institute for Rural Engineering]
Fujiyama So [Sanyu Consultants Inc.]
Tanaka Yoshikazu [National Institute for Rural Engineering]

分集水機能に基づく既存水利システムの再評価

○樽屋啓之 [農研機構 農村工学研究所]
中田 達 [農研機構 農村工学研究所]
藤山 宗 [(株)三祐コンサルタンツ]
田中良和 [農研機構 農村工学研究所]

農業水利システムの機能更新に際して、性能設計の考え方を取り入れた評価診断技術の確立が求められている。水利システムの機能を分集水機能によって再構成することにより、システム全体を評価する新たな手法を提案した。さらに、新沢博士の河川水利調整論から水利調整の考え方を引用し、水利システムと河川管理との関係、水利システムの発展過程に関する考察を基に、既存水利システムの再評価のための本手法の有効性を示した。

Keyword: 水利システム, 性能設計, 河川水利調整論
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-26]

Temporal Evaluation of a Farmer Managed Irrigation System by Using Comparative Indicators

Chisomo P. Kumbuyo [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]
Kitamura Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Shimizu Katsuyuki [Faculty of Agriculture, Tottori University]

農民管理灌漑システムの比較指標による時間的評価

○Chisomo P. Kumbuyo [鳥取大学農学部大学院連合農学研究科]
北村 義信 [鳥取大学農学部]
清水 克之 [鳥取大学農学部]

近年、各用水組織の灌漑効率を相対的に評価する方法が検討されている。IWMIは用水組織内および、組織間の灌漑効率を評価できる比較的指標を開発した。本研究では、この指標をマラウィのBwanje Valley灌漑地区に適用した。その結果、降雨依存期により多くの水が使用されるが、単位面積および、単位水量当たりの生産性が低く、効率は低かった。また降雨依存期と比べ、灌漑期の灌漑効率は低かった。

Keyword: Comparative indicator, Relative water supply, Water delivery capacity
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-27]

Characteristics of Spate Irrigation System in Ethiopia and near-by Countries

FUJIMOTO_Naoya [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
ERKOSSA_Teklu [International Water Manegament Institute ]
WAKEYO_Mekonnen [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

エチオピアにおける洪水かんがいの特徴

○藤本直也 [国際農林水産業研究センター]
テクル・エルコサ [国際水管理研究所]
メコネン・ワケヨ [国際農林水産業研究センター]

近年、エチオピアでは、建設コストが低く農民にも容易に施工できる洪水かんがい(Spate irrigation: SI)が注目されている。しかし、不明確な水利権のため水争いを引き起こす恐れがあり、農民の中には、政府主導のSI に対し、伝統的なコミュニティの役割を無視しているとして不満がある。今後、農民組織によるSI が実施される場合には、規則・取決めの明確化等の管理組織の強化が必要である。

Keyword: エチオピア, 洪水かんがい, 農業用水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-28(P)]

Efficiency of dry season rice irrigation in an irrigation systemin the Chao Phraya deita, Thailand

HASEGAWA RIE [Graduate school of Agriculture Utsunomiya univ]
GOTO Akira [Utsunomiya University]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya University]

タイ・チャオプラヤデルタ灌漑システムにおける乾季稲作の灌漑効率のついて

○長谷川 理恵 [宇都宮大学農学研究科]
後藤章 [宇都宮大学]
水谷正一 [宇都宮大学]

チャオプラヤデルタにおける当初計画以上の乾季稲作の普及には、用水の反復利用による高末端灌漑効率が貢献していると考えられる。本研究では、灌漑システム全体の灌漑効率を、送配水効率と末端灌漑効率の2視点から評価した。流量観測データと末端灌漑水源に関するアンケート調査の結果から、灌漑システム全体の灌漑効率84%には、95〜120%という高い末端灌漑効率が起因していることが明らかとなった。

Keyword: 灌漑効率, 作付強度, チャオプラヤデルタ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-29]

Trends of evapotranspiration in Japan

Suzuki Kazuhiro [Miyagi Pref. Furukawa Agricultural Experiment Station]
Hiroshi Chida [Miyagi Pref. Ogawara Regional Promotion Office]
KOBAYAKAWA Naoya [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]

日本における蒸発散量の長期変動解析

○鈴木 和裕 [宮城県古川農業試験場]
千田 洋 [宮城県大河原地方振興事務所]
小早川 直也 [岡山大学大学院環境学研究科]

 本研究では,1951〜2010年の60年間の気象データから日本の17地点における蒸発散量を推定しそのトレンドを分析するとともに,蒸発散量と気象要素との関係を調べ,蒸発散量に長期的な変動傾向がある場合,その要因について検討した.その結果,飽差の増加により可能蒸発量及び基準蒸発量は増加傾向を示したが,実蒸発散量は減少傾向を示し,補完関係の概念を表す結果となった.また,季節により変動の傾向が異なることがわかった.

Keyword: 蒸発・蒸発散, 水収支・水循環, 気象環境
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.328-329 , 2011

発表番号 [3-20]

Water and Solute Movement of Deep Soil During Soil Sterilization with Hot Wate

ITO YUKI [Meiji University]

熱水土壌消毒時の深層土壌における水分・溶質移動

○伊東 雄樹 [明治大学]

熱水土壌消毒時に溶質が溶脱され深層へと移動すること(加藤ら, 2009)、また、一定期間経過すると溶質が深層から表層へと移動することがわかっている(落合ら, 2009)。しかし、水分・溶質移動長期間の経時的なデータは見当たらない。そこで、本研究では熱水消毒時及びその後の水分と溶質の移動を把握するためのデータを収集した。 実験結果より、消毒後の溶質移動は拡散によるものだとわかった。

Keyword: 溶質移動, 水分移動, 熱水土壌消毒
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.330-331 , 2011

発表番号 [3-21]

Effects of Network Formation on Sedimentation in Clay-floc Suspensions

Ooi Setsuo [National Instiute for Rural Engineering]
Nakaishi Katsuya [Faculty of Agriculture Ibaraki University]
Mizuno Koutarou []
Kobayashi Motoyoshi [Faculty of agriculture Iwate University]
Saito Takuya [Incorporated Administrative Agency Japan Water Agency]

沈降過程におけるネットワーク転位

大井 節男 [農村工学研究所]
中石 克也 [茨城大学農学部]
水野 孝太郎 []
小林 幹佳 [岩手大学農学部]
○齋藤 拓也 [水資源機構]

 凝集フロックの沈降を定量的に扱うのは非常に難しい。従って、定量的扱いを困難にしているネットワーク形成について、透水の側面から明らかにした。即ち、フロック懸濁液の透水速度式を剛体球の沈降速度式から導き、その妥当性を立証した。さらに、透水速度式を用いてネットワーク転位の存在と透水変化のメカニズムを明らかにした。特に、転位過程でのフロック径変化が透水を急減させる現象を明らかにした。

Keyword: 界面沈降, 粘土フロック, ネットワーク転位
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.332-333 , 2011

発表番号 [3-22]

The effect of flow velocity on the transport of latex particle in the column packed with sand and glass beads.

KIN Renka [Graduate School of Life and Environmental Science, University of Tsukuba]
SHIRATORI Katsuya [Research Center of Tea, Shizuoka Prefectural Research Institute of Agriculture and Forestry]
ADACHI Yasuhisa [Graduate School of Life and Environmental Science, University of Tsukuba]

砂充填カラム内でのラテックス粒子の伝達特性に対する流速の影響

○金 蓮花 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
白鳥 克哉 [静岡県農林技術研究所茶業研究センター]
足立 泰久 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]

多孔質媒体中でのコロイド粒子の移動特性に対する間隙流速の影響を明らかにするために、砂充填カラム内でのラテックス粒子の伝達特性を、間隙流速の関数として解析した。その結果、流速の増加に伴い単位時間単位充填粒子対する捕捉率は低下した。この傾向は既往研究の結果と定性的に一致したが、低下率は既往研究の結果に比べて高かった。

Keyword: コロイド・粘土, 溶質移動, 土壌の物理化学的性質
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.334-335 , 2011

発表番号 [3-23]

Rheological behavior of coagulated suspensions of montmorillonite under low shear stresses

Tsujimoto Yoko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]
Adachi Yasuhisa [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]

低せん断応力下における凝集状態のモンモリロナイト懸濁液の流動特性

○辻本 陽子 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
足立 泰久 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]

土壌環境中で頻繁に見られる粘土粒子の凝集が卓越した系を対象として、凝集体間のミクロな相互作用とマクロな流動特性の関係について、流動の条件がゼロストレスリミットに接近していく時の粘度に着目し,ハギンス定数の変化を追跡した。実験からは高イオン強度下において、凝集体間の相互作用を反映してハギンス定数が著しく増加することが明らかとなった。

Keyword: レオロジー, コロイド・粘土, ハギンス定数
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.336-337 , 2011

発表番号 [3-24]

The effect of colloid particle extracted from pig manure on the mobility of copper in organic Andisols

Hosokawa Soichiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Imoto Hiromi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Nishimura Taku [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Miyazaki Tsuyoshi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

堆肥由来のコロイドが高有機質黒ボク土壌中における銅の移動に及ぼす影響

○細川 聡一朗 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
井本 博美 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

等しい銅濃度に調整した、塩化銅水溶液と豚糞堆肥から抽出したコロイド溶液を用いて、高有機質黒ボク土壌中における銅の移動性と粒子濃度との関係をカラム実験で検討した。さらに、逐次抽出法で土壌に収着した銅を結合形態別に調べた。水溶液では銅の流出も下層部における銅の収着もほとんどなかった一方で、粒子濃度が高いコロイド溶液では銅の下方への移動と収着が起き、銅の移動性が高まることが確認された。

Keyword: 重金属, コロイド, 逐次抽出
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.338-339 , 2011

発表番号 [3-25]

Prediction Method of Soil Cd Content Change by Phytoextraction in Andisol Fields

KAMEYAMA KOJI [National Institute for Rural Engineering]
TANI SHIGERU [NTC International Corporation]
MIYAMOTO TERUHITO [National Institute for Rural Engineering]
SHIONO TAKAHIRO [National Institute for Rural Engineering]

ハタザオを用いた浄化による黒ボク土圃場のCd含有量変化予測手法の検討

○亀山幸司 [農研機構 農村工学研究所]
谷茂 [NTCインターナショナル(株)技術本部]
宮本輝仁 [農研機構 農村工学研究所]
塩野隆弘 [農研機構 農村工学研究所]

これまでの研究から,ハクサンハタザオと呼ばれる越冬植物が黒ボク土において高いCd除去能力を持つことが確認された.ただし,植物浄化技術の適用にあたっては,対象圃場における浄化所用期間の把握が重要である.また,浄化所用期間推定のためには,栽培回数による土壌Cd含有量の変化等の予測が必要である.そこで,本報告では,ハクサンハタザオを用いた植物浄化による土壌Cd含有量変化を簡便に予測するための手法を検討した.

Keyword: 土壌, 環境保全, カドミウム
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.340-341 , 2011

発表番号 [3-26]

Remaining property of gasoline components in different soils

NISHIWAKI JUNKO [Ibaraki University]
KAWABE YOSHISHIGE [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
SAKAMOTO YASUHIDE [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
KOMAI TAKESHI [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
ZHANG MING [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]

土壌の違いとガソリンの残留特性に関して

○西脇 淳子 [茨城大学]
川辺 能成 [(独)産業技術総合研究所]
坂本 靖英 [(独)産業技術総合研究所]
駒井 武 [(独)産業技術総合研究所]
張 銘 [(独)産業技術総合研究所]

本研究では,鉱物油汚染対策を念頭に,ガソリン,およびガソリン中の PONA (パラフィン,オレフィン,ナフテン、アロマ) 成分の土壌残留特性を把握することを目的としてカラム試験を行った。その結果,豊浦砂に比べて黒ボク土でガソリンが残留しやすいことが確認された。また,成分としては,イソパラフィンとアロマ分が残留しやすいこと,豊浦砂ではカラム下層,黒ボク土では中程の深度での残留量が多いことが確認された。

Keyword: ガソリン, ガソリン成分, 土壌残留
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.342-343 , 2011

発表番号 [3-27]

Soil water characteristics and colloidal stability of Joso-clay

Yokota Kouhei [Graduate school, Ibaraki University]
Tamura Akinori [United graduate school, TUAT]
Endo Yumika [Ibaraki University]
Ogoshi Yurie [Ibaraki University]
Karube Jutaro [Ibaraki University]

常総粘土の水分特性と分散性

○横田 浩平 [茨城大学 農学研究科]
田村 昭典 [東京農工大学連合農学研究科]
遠藤 弓佳 [茨城大学農学部]
小越 友里恵 [茨城大学農学部]
軽部 重太郎 [茨城大学農学部]

一般に,粘性土を風乾すると塑性図上のプロットが左下に移動する.ところが,茨城県阿見町下吉原で採取した常総粘土は,風乾によって右上に移動した.この原因を説明するため,常総粘土の水分特性および分散性を調べた.粒径0.2 μm以下の試料では風乾によってpF 1.5前後の含水比が上昇した.このことから,常総粘土の液性限界が風乾によって上昇する原因が,粒径0.2 μm以下のコロイド分の性質に関係する可能性がある.

Keyword: 常総粘土, 風乾, 水分特性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.344-345 , 2011

発表番号 [3-28]

Aggregation and dispersion of model colloidal particles in the presence of imogolite -part 2-

NITANAI_Miki [Faculty of Agriculture, Iwate University]
TAKAHASHI_Masanosuke [Faculty of Agriculture, Iwate University]
OHUCHI_Takashi [Faculty of Agriculture, Iwate University]
KOBAYASHI_Motoyoshi [Faculty of Agriculture, Iwate University]

イモゴライトの存在下における標準コロイド粒子の凝集分散−その2−

○似内 美貴 [岩手大学農学部]
高橋 政之輔 [岩手大学農学部]
大内 岳 [岩手大学農学部]
小林 幹佳 [岩手大学農学部]

イモゴライト存在下のラテックス粒子の凝集分散特性および使用したイモゴライトの荷電特性を実験により検討した.その結果,イモゴライトは酸性では正電荷を持ち,pH6付近からpHの上昇と共に負電荷が発現・増大し,pH9.5以上では負電荷を持つことがわかった.イモゴライト・ラテックス混合系のpH10付近での凝集過程は,イモゴライトの自己凝集によるラテックス粒子の物理的な取り込みが支配的であることが示唆された.

Keyword: コロイド・粘土, 土壌の物理化学的性質,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.346-347 , 2011

発表番号 [3-29]

Effect of tubifex on physial properties of paddy soil

Takada Ayako [University of Tokyo]
Nishimura Taku [University of Tokyo]
Imoto Hiromi [University of Tokyo]
Miyazaki Tsuyoshi [University of Tokyo]

イトミミズが水田土壌の物理性に与える影響に関する研究

○高田綾子 [東京大学農学部]
西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
井本博美 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

水田土壌を模した容器でイトミミズを2、及び4週間培養し、イトミミズの個体数と耐水性団粒の粒径組成の深さ分布を検討した。また,顕微鏡を用いた糞の観察と、水中篩別に対する糞の安定性評価を行った。イトミミズは容器内土壌の深さ1cmまでの部分に多く生息し、土壌構造に変化を与えたが、団粒径分布に明確な差は見られなかった。糞はより細粒の粒子の集合体であり、耐水性団粒同様の安定性を持っていた。

Keyword: 土壌微生物・土壌動物, 土壌構造, 生物多様性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.100-101 , 2010

発表番号 [企-13-2]

Adaptable management of paddy field ecosystem using HEP

Minami Yusaku [Graduate School of Utsunomiya Univ.]
Mizutani Masakazu [Utsunomiya Univ.]
Gotou Akira [Utsunomiya Univ.]

HEPを用いた水田生態系の順応的管理

○南 雄策 [宇都宮大学大学院]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]

開発事業におけるミティゲーション措置や自然再生事業などが実施された後は、順応的管理の考え方が重要となる。本研究では圃場整備事業前後にHEPを適用し、魚類の生息環境に負の影響を与えている環境要因の推定を行った。また、その結果から具体的環境改善方法の提案を行った。

Keyword: 順応的管理, HEP, 水田生態系
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.354-355 , 2010

発表番号 [3-20]

GIS based stability analysis by Hovland method

Shoda Daisuke [National Institute for Rural Engineering]
Kawamoto Osamu [National Institute for Rural Engineering]
Yamada Yasuharu [National Institute for Rural Engineering]
Inoue Keisuke [National Institute for Rural Engineering]

GISを用いたHovland法による安定解析

○正田 大輔 [農研機構 農村工学研究所]
川本 治 [農研機構 農村工学研究所]
山田 康晴 [農研機構 農村工学研究所]
井上 敬資 [農研機構 農村工学研究所]

本報では,地すべりに対する農地保全をGISによって管理する研究の一環として,地すべり防止区域内で発生した地すべり現場を対象とし,空間地理情報を用いて三次元極限平衡法により検討を行い,以下の結論を得た.(1) 本現場でも地下水位上昇が地すべりのリスクを高くなる. (2) 地下水位が上昇した場合でも杭の抵抗力により安全率が確保されると考えられる.

Keyword: 地すべり, 極限平衡法, GIS
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2010

発表番号 [企-3-2]

hiramatsu kazuaki []

認定基準(2010年度適用版)の改定と認定プログラムの変更通知について

○平松 和昭 [九州大学大学院農学研究院]

JABEEは設立から10年の間、その評価システムにおいて常にPDCAサイクルを機能させ、基準等の見直しを進めてきた。一方、審査を受ける高等教育機関側においても組織改編や合併など、多様な変更が起きていることから、継続して認定審査を行う上で、双方の十分な理解を図ることが必要となってきている。本報告では認定プログラムが継続認定を受けるために取り組んだ事例を通して、「認定基準の改訂」や「認定プログラムの変更通知」への対応、および「エンジニアリングデザイン教育」のとらえ方などについて述べる。

Keyword: , ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.356-357 , 2010

発表番号 [3-21]

Rational determination of average shear strength parameters along the slip surface of various types of landslides

Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Kimura_Sho [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Vithana_Shriwantha [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]

地すべり形態に応じたすべり面平均強度定数の合理的決定

○中村 真也 [琉球大学農学部]
木村 匠 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
Vithana Buddhi Shriwantha [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
宜保 清一 [琉球大学農学部]

すべり面平均強度定数の合理的決定について検討するため,すべり形態,すべり面状況を勘案し,せん断試験で得られたせん断強度の適切適用による安定解析を行った。島尻層群泥岩分布地域の地すべりは移動形態が様々であり,すべり面の状態も異なった。地すべり移動量,すべり面状況等のすべり形態に応じて測定せん断強度を適用し,土質力学的根拠を有する合理的なすべり面平均強度定数を決定した。

Keyword: 土の静力学的性質, 残留強度, ピーク強度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.358-359 , 2010

発表番号 [3-22]

Estimation of average shear strength parameters along the slip surface of landslides- Shimajiri-mudstone landslides, Okinawa -

Kimura_Sho [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]

地すべりのすべり面平均強度定数の推定-沖縄,島尻層群泥岩地すべり-

○木村 匠 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
中村 真也 [琉球大学農学部]

沖縄,島尻層群泥岩地すべりのすべり形態の異なる4事例について,地すべり土の強度図を活用してすべり面平均強度定数(c′・φ′)を求め,測定せん断強度適用のc′・φ′と比較検討した。両者のc′・φ′は,すべり面に破砕ピーク強度が関与する地すべりでも差は小さく,残留強度および完全軟化強度が関与する地すべりでは一致した。せん断強度測定が困難な場合には,強度図を活用してc′・φ′を推算できると考える。

Keyword: 土の静力学的性質, せん断強度, 安定解析
GET PDF=10/10003-22.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.360-361 , 2010

発表番号 [3-23]

Discussion of Geology of Slip Surface Soil of Kamenose Landslide through Shear Strength Parameters of Remoulded Specimens

Vithana_Buddhi_Shriwantha [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Kimura_Sho [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]

すべり面土のせん断強度特性に基づく亀の瀬地すべりの地質的特徴についての一考

○Vithana Buddhi Shriwantha [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
中村 真也 [琉球大学農学部]
木村 匠 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
宜保 清一 [琉球大学農学部]

沖縄,島尻層群泥岩地すべりのすべり形態の異なる4事例について,地すべり土の強度図を活用してすべり面平均強度定数(c′・φ′)を求め,測定せん断強度適用のc′・φ′と比較検討した。両者のc′・φ′は,すべり面に破砕ピーク強度が関与する地すべりでも差は小さく,残留強度および完全軟化強度が関与する地すべりでは一致した。せん断強度測定が困難な場合には,強度図を活用してc′・φ′を推算できると考える。

Keyword: 土の静力学的性質, 残留強度, 完全軟化強度
GET PDF=10/10003-23.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.362-363 , 2010

発表番号 [3-24]

Recovered strength of landslide soils and its relationship with re-consolidation duration

Eguchi_Yuto [Graduate School of Agriculture, University of Ryukyus]
Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Kimura_Sho [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]

地すべり土の回復強度と再圧密時間

○江口 佑人 [琉球大学大学院農学研究科]
中村 真也 [琉球大学農学部]
木村 匠 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
宜保 清一 [琉球大学農学部]

シルト分・砂分を多く含有する低塑性の廟湾試料および粘土分を多く含有する中之条試料について,異なる再圧密時間(2,4および14日間)を設定して回復強度測定試験を行い,強度回復に及ぼす再圧密時間の影響について検討した。廟湾試料では,いずれの再圧密時間においても回復強度τrが完全軟化強度τsfを超える強度の回復を示し,回復率は100%を超えた。一方,中之条試料ではいずれの再圧密時間でも強度回復が見られなかった。

Keyword: 土の静力学的性質, 回復強度, 再圧密時間
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.364-365 , 2010

発表番号 [3-25]

Study of Lava Flow on Model Experiment in Izu-Oshima Volucano

Mori Hiroshi [Tokyo Metropolitan Government]

伊豆大島火山を対象とした模型実験による溶岩流下検討

○森 洋 [東京都 建設局 河川部 計画課]

 数値シミュレーション解析等を用いたより高度な予測システムに代わり、緊急時での迅速な意思決定支援に役立つことを目的として行った伊豆大島の地形模型による溶岩流の模型実験は、既往の観測結果や解析結果に近似した挙動を再現出来ることを示した。そのため、減災対応としての最小限の情報を速やかに得るには、今回のような模型検討で十分であり、緊急時での溶岩流下方向等の予測検討に役立つ可能性を示した。

Keyword: 伊豆大島, 溶岩流, 模型実験
GET PDF=10/10003-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.366-367 , 2010

発表番号 [3-26]

Settlement of Pipeline and Nearby Ground after Sheet Pile Extraction

Kawabe Akiko [Civil Engineering Research Instisute for Cold Region, Public Works Rearch Institute]
Onodera Yasuhiro [Civil Engineering Research Instisute for Cold Region, Public Works Rearch Institute]
Ohmiya Koji [Muroran Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
Komagata Yuki [Muroran Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]

矢板施工後の埋設管と周辺地盤の変位

○川辺 明子 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
小野寺 康浩 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
大宮 幸司 [北海道開発局室蘭開発建設部]
駒形 雄樹 [北海道開発局室蘭開発建設部]

軟弱地盤上の既墾地に矢板施工で埋設された大口径管水路を対象に,原地盤の土層構成が異なる2区間で管体沈下と周辺地盤の鉛直変位などを観測した。さらに,観測結果とFEM解析を比較した。管体沈下には矢板引抜きの影響がみられ,さらに原地盤の土層構成の違いで沈下収束傾向などに違いがみられた。解析結果との比較では,管体沈下量については実測に近い値が得られた。

Keyword: 管水路, 矢板施工, 沈下
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.368-369 , 2010

発表番号 [3-27]

Evaluation of Arching Action Generated in Embankment between Outlet Pipe and Existing Dam Body

Yoshitake Yoshitaka [Faculty of Agriculture, Ehime Univ.]
Sumita Yutaro [Matsuyama city office]
Kobayashi Noriyuki [Faculty of Agriculture, Ehime Univ.]

底樋改修時の盛土に発生するアーチ作用の定量的評価

吉武 美孝 [愛媛大学農学部]
隅田 勇太郎 [松山市役所]
○小林 範之 [愛媛大学農学部]

既存ため池の底樋を改修する場合,堤体を掘削,樋管の設置,築堤という手順で施工が行われるが,樋管と既存の堤体に挟まれた盛土内部でアーチ作用が発生する可能性がある.この現象は,水浸時の水理的破壊や地震時のせん断破壊に発展する危険性がある.本研究では,掘削勾配,掘削幅をパラメータとしてアーチ作用の大きさを検討した.また,近年柔構造底樋として可撓管の設置が提案されており,底樋周辺の応力状態も検討した.

Keyword: ため池, アーチ作用, 盛土
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.370-371 , 2010

発表番号 [3-28]

Characteristics of the Earth Pressure in Sand Depositfor the Pole Foundation Using Precast Concrete

Toshifumi Shibata [Matsue College of Technology]
Yoshinobu Hayashi [Soseikan]
Ryuichi Takata [Matsue College of Technology]

砂地盤におけるプレキャストコンクリートポール基礎の土圧特性

○柴田 俊文 [松江工業高等専門学校]
林 芳信 [創生館]
高田 龍一 [松江工業高等専門学校]

本研究では,均質な乾燥砂地盤において,ポール基礎に水平荷重を作用させた際に発生する土圧について検討する.ここで,パーツの段数を変化させたときのポール基礎最下段の土圧についても検討を加える.また,水平荷重・変位を測定することで力学的な挙動を把握し,安定計算法・設計指針確立のための基礎情報とする.

Keyword: 砂地盤, ポール基礎, 水平載荷
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.372-373 , 2010

発表番号 [3-29]

The dispersion in stiffness of backfill material of pipeline

Ariyoshi Mituru [National Institute for Rural Engineering]
MOHRI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
HORI Toshikazu [National Institute for Rural Engineering]
MATSUSHIMA Kenichi [National Institute for Rural Engineering]

パイプラインの基礎材料剛性のばらつき評価

○有吉充 [(独)農村工学研究所]
毛利栄征 [(独)農村工学研究所]
堀俊和 [(独)農村工学研究所]
松島健一 [(独)農村工学研究所]

近年、様々な構造物の設計手法に性能設計が採用され、パイプラインにおいてもその導入が期待されている。性能設計では、基礎材料特性とそのばらつきを適切に評価することで、より合理的な設計を行うことができる。そこで本稿では、基礎材料の剛性とそのばらつきを明らかにするため、地盤反力係数の測定や繰返し三軸試験を実施した。その結果、プレートやローラで締固めた砂地盤では、剛性の変動係数が20〜30%であることがわかった。

Keyword: 埋設管, 基礎材料, ばらつき
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.360-361 , 2009

発表番号 [3-20]

Estimation of Soil Redox Potential Using TDR-Measured Water Content

Uno Kosuke [Formerly School of Agriculture, Meiji University]
Shoji Yuki [Formerly School of Agriculture, Meiji University]
Kato Takashi [School of Agriculture, Meiji University]
Noborio Kosuke [School of Agriculture, Meiji University]

TDR含水率による土壌酸化還元電位の推定

宇野 浩輔 [元明治大学農学部]
庄子 侑希 [元明治大学農学部]
加藤 孝 [明治大学農学部]
○登尾 浩助 [明治大学農学部]

温室効果ガス発生量が最小となるような灌漑計画を立てるには土壌酸化還元電位(ORP)の測定が必要である。しかし、安定したORPの測定を行うことは容易でない。そこで、土壌水分量の変化に対応してORPが変化することに着目し、TDRによる体積含水率からORP推定の可能性を室内実験で調査した。落水時における体積含水率と酸化還元電位の関係を調べたところ、有為(P<0.001)な線形関係が得られた。

Keyword: 土壌, TDR, 水田灌漑
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.362-363 , 2009

発表番号 [3-21]

Effective use of irrigation water infiltrated and stored in soil by capillary barrier of soil layers

Kido Ayako [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
Inoue Mitsuhiro [Arid Land Research Centre, Tottori University]
Morii Toshihiro [Faculty of Agriculture, Niigata University]
Fujii Sho [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
Tuchiya Yuuki [Faculty of Agriculture, Niigata University]

土のキャピラリー・バリアにより貯留された灌漑水の有効利用

○貴堂 史子  [鳥取大学大学院農学研究科]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森井 俊広 [新潟大学農学部]
藤井 尚 [鳥取大学大学院農学研究科]
土屋 裕輝 [新潟大学農学部]

ビニールハウス内の圃場に礫と砂の2層地盤を造成し,土のキャピラリー・バリア機能による灌漑水の保持・貯留特性と,植生の生長量に及ぼす効果を調べた。ミズナを播種したのち,約2ヶ月の生育をまって収穫し,草丈や新鮮重を測定した。地盤内に敷設した礫層の上部で浸潤した灌漑水が効果的に捕捉されること,ならびに捕捉された水分量が植生の草丈に統計的に有意な影響を及ぼすことを確認した。

Keyword: 土のキャピラリー・バリア, 灌漑水, 土の不飽和水分特性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.364-365 , 2009

発表番号 [3-22]

Vertical Distributions and Increasing Rates of Nematode in Surface-burned Forest Soil

KOMATSU Kazuhiko [Graduate School of Agricultural and Life Science, The Univ. of Tokyo]
MIZOGUCHI Masaru [Graduate School of Interdisciplinary Information Studies, The Univ. of Tokyo]

地表面燃焼後の森林土壌における線虫数の垂直分布とその増加率

○小松 和彦 [東京大学 大学院農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学 大学院農学生命科学研究科]

森林燃焼後60日経過した土壌を深さ毎に採取してしばらくおくと、地表面近くの土壌試料の線虫数が増加した。増加率は、地表面に近いほど高かった。これに対し、燃焼区の深い地点や、非燃焼サイトの土壌試料は、線虫数があまり変化しなかった。これはr-K戦略説から予測される線虫数の動態と一致した。このことは森林火災による土壌の環境・撹乱度を評価する指標として線虫が利用できる可能性を示している。

Keyword: 線虫, 森林火災, r-K戦略説
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.366-367 , 2009

発表番号 [3-23]

Effect of pH and dissolved Al3+ on the adsorption of humic acid onto kaolinite particle

SHIRATORI Katsuya [Graduate School of Life and Environmental Science, Tsukuba University]
ADACHI Yasuhisa [Graduate School of Life and Environmental Science, Tsukuba University]

カオリナイト粒子に対するフミン酸吸着に与えるpHと溶存Al3+の影響

○白鳥 克哉 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
足立 泰久 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]

粘土粒子に対する腐植物質の吸着挙動を明らかにするために、カオリナイト粒子に対するフミン酸の吸着等温線をpHの関数としてまとめ、フミン酸吸着カオリナイト粒子の電気泳動移動度を吸着量の関数として測定した。その結果、低pHにおいてフミン酸の多層吸着が示唆された。この結果は電気泳動移動度の結果と対応しており、カオリナイト粒子から溶出したAl3+によりフミン酸同士の凝集が促進されたため生じたと考えられる。

Keyword: コロイド・粘土, 土壌の物理化学的性質, フミン酸
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.368-369 , 2009

発表番号 [3-24]

Aggregation of colloidal silica in the presence of alginate:Mixing effect of two cations

ABE Tsutomu [Faculty of Agliculture, Iwate University]
KOBAYASHI Motoyoshi [Faculty of Agliculture, Iwate University]

アルギン酸存在下でのシリカ粒子の凝集:二種類の陽イオンの混合効果

○阿部 勉 [岩手大学農学部]
小林 幹佳 [岩手大学農学部]

二種類の陽イオンの混合がアルギン酸の存在下でのシリカ粒子の凝集に与える効果を実験により検討した。凝集過程の評価には実験により得られた粒子直径の変化速度を凝集速度として用いた。実験結果から、アルギン酸と一種類の陽イオンを加えた場合に比べてアルギン酸と二種類の陽イオンを加えた場合は凝集速度が低下することが明らかになった。これは、イオン交換によりアルギン酸ゲルの形成が妨害されたためと考えられる。

Keyword: コロイド・粘土, 水環境・水質, 物質循環
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.370-371 , 2009

発表番号 [3-25]

Electrophoretic mobility of latex particles: Effect of divalent ions

Kobayashi Motoyoshi [Faculty of Agriculture, Iwate University]
Sasaki Ayano [Faculty of Agriculture, Iwate University]

ラテックス粒子の電気泳動:二価イオンの効果

○小林 幹佳 [岩手大学農学部]
佐々木 章乃 [岩手大学農学部]

一価と二価の対イオンが混合した溶液中におけるラテックス粒子の電気泳動実験を行い,実験結果を緩和効果とすべり面の効果を含む標準理論により解析した。緩和効果を考慮した理論値は実験値と同様の傾向を示した。理論値と実験値を定量的に一致させるためにはすべり面の導入が必要であった。実験値と理論値の比較から,表面からすべり面までの距離は0〜0.25nmの範囲にあると推定した。

Keyword: コロイド・粘土, 水環境・水質, 物質循環
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.372-373 , 2009

発表番号 [3-26]

Applicability of Bingham Model to the Coagulated-Montmorillonite Suspension

Tsujimoto Yoko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]
Fukasawa Tomonori [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]
Adachi Yasuhisa [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]

凝集状態にあるモンモリロナイト懸濁液の流動特性に対するビンガム流動の適合性

○辻本 陽子 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
深澤 智典 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
足立 泰久 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]

Na-モンモリロナイト懸濁液の凝集において、イオン強度の上昇によって凝集体の強度が増加することが知られている。この系に対し、螺旋状毛細管型粘度計を用いて流動実験を行い、得られた流動特性に対してビンガム流動の適合性を検討した。また、降伏挙動の体積分率および毛細管径依存性から、目詰まり機構について解析を行った。

Keyword: 凝集, モンモリロナイト懸濁液, ビンガム流動
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.374-375 , 2009

発表番号 [3-27]

Why does the liquid limit of Joso-clay increase by air-drying?

Nakamura_Yoichi [Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]
Karube_Jutaro [Ibaraki University]
Hataoka_Syoko [Ibaraki University]

常総粘土の液性限界はなぜ風乾によって上昇するか?

○中村 陽一 [茨城大学大学院農学研究科]
軽部 重太郎 [茨城大学農学部]
畑岡 祥子 [茨城大学農学部]

一般に土を風乾すると塑性図上のプロットが左下方に移動する.我々は茨城県阿見町下吉原の常総粘土の性質を調べ,その土を風乾すると液性限界と塑性指数が上昇することを確認した.そこで,この土の塑性図上のプロットが風乾により右上向きに変化する原因を実験的に考察した.その結果,モンモリロナイト以外の粘土鉱物(バイデライト?)が原因である可能性が考えられた.

Keyword: 常総粘土, 風乾, 塑性図
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.376-377 , 2009

発表番号 [3-28]

The Character of Mixture of Clay Soil and Organic Materials after Fermentation

SUGIMOTO_HIDEO [Obayashi Corporation Technical Research Institute Environmental Engineering Department]
MORITA_KOJI [Obayashi Corporation Civil Engineering Technology Division]

粘性土と有機質の混合土の発酵処理による理化学性

○杉本 英夫 [(株)大林組技術研究所環境技術研究部]
森田 晃司 [(株)大林組生産技術本部基盤技術部]

建設工事の副産物を緑農地に使う場合には、植物の生育に適した物理的・化学的性状を有する資材への加工が望まれる。粘性土と有機物の混合土を発酵処理して、植物栽培用の土壌を製造する技術を開発した。発酵処理後の土の理化学性を調べた結果、発酵処理により有機物が分解して、土構造が発達して有効水分が増え、陽イオン交換容量が高い状態になることが分かった。

Keyword: 物理化学的性質, 発酵, 粘性土
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.378-379 , 2009

発表番号 [3-29(P)]

Relationships between permeable air content and air permeability for sand

FUKADA Kotaro [Graduate Scool of Agriculture, Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate Scool of Agriculture, Kyoto University]
INOUE Mitsuhiro [Arid Land Research center, Tottori University]
KAWASHIMA Shigeto [Graduate Scool of Agriculture, Kyoto University]

砂の連続空気量と通気係数の関係

○深田 耕太郎 [京都大学農学研究科]
中村 公人 [京都大学農学研究科]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
川島 茂人 [京都大学農学研究科]

著者らが提案した土壌空気量と通気係数の測定方法(共鳴法)を用いて砂の通気係数を測定し,既往の研究結果と比較した.また,共鳴法により求めた気相率と通気係数の関係を調べた.結果,共鳴法によって砂の通気係数を十分正確に測定できることが分かった.また,通気に寄与する空気量が急激に増加する段階と全ての空気が通気している段階が存在すること,通気係数は気相率のべき乗に比例することなどが明らかとなった.

Keyword: 共鳴, 土壌空気量, 通気係数
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.324-325 , 2009

発表番号 [3-2]

Effects of global warming on moisture and temperature profile of vadose zone in the suburbs of Tokyo

KATO Chihiro [Unversity of Tokyo]
NISHIMURA Taku [Unversity of Tokyo]
IMOTO Hiromi [Unversity of Tokyo]
MIYAZAKI Tsuyoshi [Unversity of Tokyo]

地球温暖化がベイドスゾーンの水分・温度分布に及ぼす影響に関する研究

○加藤 千尋 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
井本 博美 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮院ゝ [東京大学大学院農学生命科学研究科]

本研究では、地球温暖化がベイドスゾーン(地表面より下の不飽和領域)の土壌水分・地温に及ぼす影響を、非等温条件下の不飽和土壌中の水と熱の同時移動現象と捉え、温暖化に伴う将来の土壌中の水分・温度分布の変化を定量的に予測することを目的とした。そこで、東京の農地を対象に、要素試験により決定したパラメータを用いて、物理モデルにより土壌中の水分・熱移動のシミュレーションを行った。

Keyword: 地球温暖化, ベイドスゾーン, 数値シミュレーション
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.104-105 , 2009

発表番号 [企-13-2]

Evaluation of agricultural activity impacts on dissolved iron flux in the Sanjiang Plain, China

Onishi Takeo [Research Institute for Humanity and Nature]
Yoh Muneoki [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Yan Baixing [Northeast Institute of Geography and Agroecology, Chinese Academy of Sciences]
Kawahigashi Masayuki [Nihon University]

中国三江平原における農業活動が溶存鉄フラックスに及ぼす影響の評価

○大西 健夫 [総合地球環境学研究所]
楊 宗興 [東京農工大学]
閻 百興 [中国科学院東北地理・農業生態研究所]
川東 正幸 [日本大学]

アムール川の湿地から供給される溶存鉄は,北部北太平洋における一次生産を支えている.しかし,中国における大規模な農地開発が溶存鉄フラックスを減少させる可能性が示唆されている.そこで,溶存鉄の生成プロセスを組み込んだ水文モデルを用いて中国三江平原における溶存鉄フラックスの減少量を推定した結果を報告する.あわせて,高い溶存鉄濃度をもつ地下水の揚水に伴って溶存鉄フラックスが逆に増加する可能性も報告する.

Keyword: 溶存鉄, 水田, 湿原
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.20-21 , 2009

発表番号 [企-3-2]

Irrigation-system in the Edo Era

Seiichi MATSUMOTO [Construction Research Institute]

江戸時代の農業水利の実態

○松本 精一 [建設物価調査会]

江戸時代の村々が書き記した村明細帳は、今で言えば「市勢便覧」にあたる。この村明細帳には、現在に繋がる具体的な用水管理の実態が記述されている。山梨県八ヶ岳南麓台地を対象に、村明細帳を利用して用水管理の実態を整理・分析した結果について述べる。

Keyword: 灌漑施設, 農業水利, 村明細帳
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.302-303 , 2008

発表番号 [3-2]

Numerical Simulation of Tidal Current in and around Nori Aquafarming Grounds in the Ariake Sea Coastal Waters

Hiramatsu Kazuaki [Faculty of Agriculture, Graduate School, Kyushu University]
Harada Masayoshi [Faculty of Agriculture, Graduate School, Kyushu University]
Iwabuchi Mitsunobu [Ariake Research Center, Fukuoka Prefectural Fisheries and Marine Technology Research Center]
Ikeura Shigeru [Ariake Research Center, Fukuoka Prefectural Fisheries and Marine Technology Research Center]
Kuno Katsutosi [Saga Prefectural Ariake Fisheries Research and Development Center]
Syuto Toshio [Saga Prefectural Ariake Fisheries Research and Development Center]
Yoshida Yukihumi [Saga Prefectural Ariake Fisheries Research and Development Center]

有明海浅海域ノリ養殖漁場における潮流シミュレーション

○平松 和昭 [九州大学大学院農学研究院]
原田 昌佳 [九州大学大学院農学研究院]
岩渕 光伸 [福岡県水産海洋技術センター有明海研究所]
池浦 繁 [福岡県水産海洋技術センター有明海研究所]
久野 勝利 [佐賀県有明水産振興センター]
首藤 俊雄 [佐賀県有明水産振興センター]
吉田 幸史 [佐賀県有明水産振興センター]

有明海浅海域を対象に,ノリ養殖施設の流体抵抗を定量化するとともに,これを組み込んだ2次元単層・潮流シミュレーションモデルを開発した.まず,入手した海底地形データとノリ区画漁場データから100mメッシュサイズの空間データを作成した.次に,ノリ養殖施設の流体抵抗をノリ網と支柱の抵抗から検討し定量化した.以上を用いた2次元単層・潮流シミュレーションモデルにより,潮流速の観測値を良好に再現することができた.

Keyword: 河口・沿岸域の水理, 水産土木, ノリ養殖
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.338-339 , 2008

発表番号 [3-20]

The evaluation of flood mitigation function of paddy field with run-off control device at a plot scale

Nagao Naoki [Toyama Prefectural Federation of Land Improvement Association ]
Yoshikawa Natsuki [Research Center for Natural Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]
Misawa Shinichi [Faculty of Agriculture, Niigata University]

耕区スケールにおける「田んぼダム」の洪水緩和機能の評価

○長尾 直樹 [富山県土地改良事業団体連合会]
吉川 夏樹 [新潟大学災害復興科学センター]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]

新潟県村上市神林地区では,水田を利用した洪水緩和のための「田んぼダム」の取り組みが行われている.これは,直径5cmの孔が開いた落水量調整板を排水マス内に設置し,既存の排水孔15cmを縮小し,水田からの落水を抑制することで,一時的に雨水を水田内に貯めるという試みである.本研究では,この「田んぼダム」の洪水緩和機能を圃区及び耕区スケールで評価する.

Keyword: 田んぼダム, 洪水緩和機能, 水田水収支
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.340-341 , 2008

発表番号 [3-21]

The evaluation of flood mitigation function of paddy fields with run-off control device at a watershed scale

Yoshikawa Natsuki [Research Center for Natural Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]
Nagao Naoki [Toyama Prefectural Federation of Land Improvement Association ]
Misawa Shinichi [Faculty of Agriculture, Niigata University]

流域スケールにおける「田んぼダム」の洪水緩和機能の評価

○吉川 夏樹 [新潟大学災害復興科学センター]
長尾 直樹 [富山県土地改良事業団体連合会]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]

新潟県村上市神林地区では,大雨時に流出水が集中し,流域の排水を担う笛吹川の水位上昇をもたらすことから,下流部の市街地に湛水被害が生じる.そこで,洪水緩和を目的とした「田んぼダム」の取り組みが行われている.これは,落水量調整板を既存の排水マス内に設置し,一時的に雨水を水田内に貯めることで,ピーク流量を平滑化するという試みである.本研究では,この「田んぼダム」の洪水緩和機能を流域スケールで評価する.

Keyword: 田んぼダム, 洪水緩和機能, 流出解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.350-351 , 2008

発表番号 [3-26]

Relationship between tank-model parameters and hydrological characteristics in two artificial coniferous forests

Toda Yukihito [Shimane University]
Takeda Ikuo [Shimane University]
Somura Hiroaki [Shimane University]

2つの針葉樹人工林の水文特性とタンクモデル定数との関係

○戸田 政仁 [島根大学生物資源科学部]
武田 育郎 [島根大学生物資源科学部]
宗村 広昭 [島根大学生物資源科学部]

針葉樹人工林における「間伐遅れ」が汚濁負荷流出に与える影響を把握するため,1998年より2つの針葉樹人工林において水質水文調査を行った。そして,これにより得られた水文データをもとに,タンクモデルを適用し,パラメーターを比較することによって,それぞれの針葉樹人工林における水文特性を考察した。その結果,「間伐遅れ」の流域では,中程度の降雨による表面流出が多くなる構造にあることなどがわかった。

Keyword: 長期流出, 針葉樹人工林, 間伐
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.346-347 , 2008

発表番号 [3-24]

Monitoring and Evaluation of the Flood Mitigation Capacity in Dry Terrace Field

Hideki Tsuji [Graduate School of Agric. and Life Sciences]
Yuji Imanishi [Graduate School of Agric. and Life Sciences]
Sho Shiozawa [Graduate School of Agric. and Life Sciences]
Koshi Yoshida [Graduate School of Agric. and Life Sciences]

台地畑における洪水緩和機能の測定と評価(農地の洪水緩和の研究3)

○辻 英樹 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
今西 雄二 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
吉田 貢士 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]

畑地の洪水緩和機能を定量的に評価するため、銚子市赤塚町の台地上の畑地帯2.0haを対象として水文観測を行った。得られた流量データより流域の水文特性を表すタンクモデルを同定し、これを基に降雨パターンに依存しない洪水緩和機能の評価指標であるピーク流量緩和時間を算出した。ピーク流量緩和時間を他流域と比較した結果、対象地とした台地上の畑地の洪水緩和機能は水田や樹林地・植林地に比べて大きいという結論を得た。

Keyword: 洪水流出, 流出特性, タンクモデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.352-353 , 2008

発表番号 [3-27]

Effect of forest vegetation phenology on flood mitigation function in a basin

SETO Shota [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
HAMA Takehide [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
KAWASHIMA Shigeto [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]

森林植生の季節変化が流域の洪水緩和機能に与える影響

○瀬戸 祥太 [京都大学大学院農学研究科]
濱 武英 [京都大学大学院農学研究科]
川島 茂人 [京都大学大学院農学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]

森林の洪水緩和機能を評価するために,Linら(2007)の提案した直接流出-基底流出分離法を応用して新たな指標化を試みた.ホートン浸透曲線から実浸透曲線を導出し,実初期浸透速度や逓減係数の推定方法を考案した.実初期浸透速度,逓減係数がともに夏季に高くなる傾向があることが分かった.また,植生量(NDVI)の季節変化と一定の関係性が見られ,洪水緩和機能の指標としての有用性を示すことができた.

Keyword: 洪水緩和機能, ホートン浸透曲線, NDVI
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.354-355 , 2008

発表番号 [3-28]

Real-time Flood Forecasting at Arbitrary Points in the River Channel

KUDO RYOJI [Okayama University]
CHIKAMORI HIDETAKA [Okayama University]
NAGAI AKIHIRO [Okayama University]

河道の任意地点における実時間洪水予測

○工藤 亮治 [岡山大学大学院環境学研究科]
近森 秀高 [岡山大学大学院環境学研究科]
永井 明博 [岡山大学大学院環境学研究科]

集中型流出モデルと河道流モデルを組み合わせた流出モデルを用いて,河道の任意地点を対象とした実時間流量予測を行った.予測の際,流量観測点をモデルの最適同定や状態修正に用いる参照観測点と,これらに用いない検証観測点に分け,検証観測点を任意地点として扱った.このモデルを江の川流域に適用した結果,検証観測点でも良好な精度が得られており,河道の任意地点でもある程度の予測精度が得られることがわかった.

Keyword: 実時間洪水予測, 河道流モデル, 集中型流出モデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.348-349 , 2008

発表番号 [3-25]

Selection of experimental basins in view of areal ratio of abandoned terrace paddies and comparison of their runoff characteristics

Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineerign]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineerign]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineerign]
Taniguchi Tomoyuki [National Institute for Rural Engineerign]

中山間水田の耕作放棄率に着目した観測試験流域の選定と流出特性の比較

○吉田 武郎 [(独)農研機構農村工学研究所]
増本 隆夫 [(独)農研機構農村工学研究所]
堀川 直紀 [(独)農研機構農村工学研究所]
谷口 智之 [(独)農研機構農村工学研究所]

流域内の土地利用の違いが流出に及ぼす影響を評価するため,耕作放棄率に着目して3観測流域を設定し水文観測を開始した。流域間の洪水流出率の大小関係は,耕作期と非耕作期で逆転することが示された。これは,1)流域が強い乾燥状態にあった8月下旬に,耕作田が耕作放棄田に比較して湿潤状態に保たれ浸透量が少なかったこと,2)10月下旬に秋代のために人為的に取水が行われていたことを反映したものと考えられる。

Keyword: 流出特性, 水資源開発・管理, 洪水流出
GET PDF=08/08003-25.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.356-357 , 2008

発表番号 [3-29]

Change of flow characteristics in a forest catchment due to tree thinning

Tanakamaru Haruya [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
Takeuchi Minoru [Nara Prefecture]
Takeda Ikuo [Faculty of Life and Environmantal Science, Shimane University]
Tada Akio [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

間伐に伴う山林流域の流況変化について

○田中丸 治哉 [神戸大学大学院農学研究科]
竹内 稔 [奈良県]
武田 育郎 [島根大学生物資源科学部]
多田 明夫 [神戸大学大学院農学研究科]

間伐が実施された島根県東部の山林小流域に水循環モデル(Hycymodel)を適用し,間伐の実施に伴う流況変化について検討した.間伐後の降雨遮断量と蒸散量を間伐前の7割程度に減らすことで,間伐前後のハイドログラフを概ね再現できた.間伐を実施した場合と実施しなかった場合の計算ハイドログラフを比較したところ,間伐してから数ヶ月経過した後は,間伐有りの流量が間伐無しの流量よりも常時大きいことが示された.

Keyword: 水収支・水循環, 長期流出, 蒸発・蒸発散
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.344-345 , 2008

発表番号 [3-23]

Monitoring and Evaluation of Flood Mitigation Capacity in Paddy Field Area

Yuya Hamaguchi [The University of Tokyo]
Sho Shiozawa [The University of Tokyo]
Koshi Yoshida [The University of Tokyo]
Masayoshi Sato [Tsukuba University]

水田における洪水緩和機能の測定と評価(農地の洪水緩和機能の研究2)

浜口 裕也 [東京大学]
塩沢 昌 [東京大学]
○吉田 貢士 [東京大学]
佐藤 政良 [筑波大学]

水田における洪水緩和機能を定量評価するため,茨城県福岡堰土地改良区における水田群9.1haを対象として,長期間の水文観測を行った.実測データより流域の流出特性を表すタンクモデルを同定し,降雨パターンによらない評価指標であるピーク緩和時間を用いて,洪水緩和機能を定量的に評価した.その結果,潅漑期の水田は土壌が飽和し,湛水状態にあるため,非潅漑期と比較して洪水緩和機能は小さいことが示された.

Keyword: 洪水流出, 流出特性,
GET PDF=08/08003-23.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.342-343 , 2008

発表番号 [3-22]

A General Index for Flood Mitigation Capacity of Watersheds: Peak Relaxation Time

Sho Shiozawa [The University of Tokyo]

流域等における洪水緩和機能の一般的指標:ピーク流量緩和時間(農地の洪水緩和機能の研究1)

○塩沢 昌 [東京大学農学生命科学研究科]

異なる流域や土地の洪水緩和機能を定量的に比較・評価するには、降雨パターンとは独立の流域特性の指標が必要である。ここに提案する方法は、流域の流出特性をまず流出モデル(タンクモデルが簡単)で表し、モデル上で、基準化した瞬間降雨を与える仮想実験を行ってピーク流量の増分を求め、瞬間降雨量に対する比をピーク流量緩和時間(τ)と定義し指標とするものである。既存のタンクモデルから日本の河川流域のτを求めた。

Keyword: 洪水流出, 流出特性, タンクモデル
GET PDF=08/08003-22.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.430-431 , 2007

発表番号 (3-20)

Analysis of Management of Integrated Water User Group -A case study in the Chao Phraya Delta, Thailand

Teamsuwan Vipob [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
SATOH Masayoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
ONIMARU Tatsuji [Design Division, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries]
BOONKIRD Va-son [Royal Irrigation Department, the Kingdom of Thailand]

農民水利組合連合の活動分析 −タイ国チャオプラヤデルタにおける事例研究

○ティームスワン ウィポップ [筑波大学生命環境科学研究科]
佐藤 政良 [筑波大学生命環境科学研究科]
鬼丸 竜治 [農林水産省設計課]
ブングッド ワサン [タイ王室灌漑局]

タイ国チャオプラヤデルタで設立されたIWUG18Rの活動実態を現地調査し、決定・操作・監視・フィードバックという4機能の視点から分析した。1)乾期稲作に対する用水配分は上下流の不平等を回避できず、下流農民は排水の利用に頼っている。2)これによって上下流の対立が生じ、下流部はIWUGに非協力的な姿勢である。3)用水配分における監視活動が十分でない。4)用水の平等配分の基本原則が十分成立していない。

Keyword: 水管理, 水利組合連合, タイ王国
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.432-433 , 2007

発表番号 (3-21)

Evaluation method for renovation projects of irrigation facilities by using water price- Application of Choice Experiment Method -

Kunimitsu Yoji [National Institute for Rural Engineering]

用水価格による農業水利施設更新事業の効果算定手法−選択実験の適用による分析−

○國光 洋二 [農村工学研究所]

本研究では、仮想状況評価を設定した選択実験に関するアンケート調査データから、ランダムパラメータ多項選択ロジットモデルを推定し、農家の評価に基づく用水の価値を明らかにし、その価値を用いて農業水利施設の更新効果を算定することの可能性について分析した。

Keyword: 更新効果, 選択実験, アンケート調査
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.434-435 , 2007

発表番号 (3-22)

A Study on Residents' Awareness of Canal-side Environment and Flow Test in Winter

ISHIDA_Kenji [National Institute for Rural Engineering]
SATO_Tsuyoshi [Yodo-River Basin Land Improvement Planning and Management Office]
FUKUMORI_Makoto [Yodo-River Basin Land Improvement Planning and Management Office]

冬期試験通水における取り組みと地域住民の水辺意識に関する事例考察

○石田 憲治 [農村工学研究所]
佐藤 毅 [淀川水系土地改良調査管理事務所]
福森 真理 [淀川水系土地改良調査管理事務所]

冬期の水辺環境改善のための試験通水実施地区において、アンケートやワークショップの実施を通して冬期通水を周知したところ、住民の水辺に対する肯定的意識や水路の維持管理活動への参加意識の高まりが確認された。水辺の活用構想づくりのワークショップでは、.乾濕里洞愡澳波弔寮瀉屬覆豹縅の美化や水辺の維持管理活動の強化、∪犬物の保全対策が水路周辺住民の共通的関心事であることが明らかになった。

Keyword: 住民参加, 水辺環境, 冬期通水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.436-437 , 2007

発表番号 (3-23)

Review of water depth management policy of winter flooding paddy and the condition of water supply

MINETA Takuya [Natural Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [Natural Institute for Rural Engineering]
ITOH Toyoaki [Graduate School of Agricultural Science, Tohoku University ]

各地事例における冬期湛水田の水深管理方針とその水利条件

○嶺田 拓也 [農村工学研究所]
石田 憲治 [農村工学研究所]
伊藤 豊彰 [東北大学大学院]

冬期湛水による効果の発現には適切な水管理が必要と考えられるため、春草抑制、夏草抑制、冬鳥の保全、水田生態系の再生の各目的を主眼に置いている事例の水管理の形態をヒアリングした。春雑草の抑制や冬鳥の保全を目的にした場合、収穫直後からの湛水が必要であり、コストをかけて排水路などから強制的な取水も見られた。一方、夏草抑制や通年湛水のビオトープ型では、灌漑期の深水管理が可能な安定的な水利環境が必要である。

Keyword: 冬期湛水, 水深管理, 水利条件
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.438-439 , 2007

発表番号 (3-24)

An canal system evalutation method which can consider both irrigation function and multi function

SHIMA Takeo [National Institute for Rural Engineering]
OGAWA Shigeo [National Institute for Rural Engineering]
YOSHISAKO Hiroshi [National Institute for Rural Engineering]
NAKA Tatsuo [National Institute for Rural Engineering]

○島 武男 [農村工学研究所]
小川 茂男 [農村工学研究所]
吉迫 宏 [農村工学研究所]
中 達雄 [農村工学研究所]

Keyword: 多面的機能, 水路システム, 水利用計画
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.440-441 , 2007

発表番号 (3-25)

Study on the Feasibility of Direct Payment for Environmentally Sound Farming Practice in the Case of Red Soil Erosion Prevention in Okinawa

Takane Hiroki [The United Graduate School of Agricultural Science Kagoshima University ]
Sakai Kazuhito [Department of Agriculture, University of the Ryukyus]

沖縄県における農家の赤土流出防止対策支援を目的とした環境直接支払制度の実施可能性の検討

○根 博樹 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
酒井 一人 [琉球大学農学部]

本研究では、沖縄県における「赤土流出問題」を改善するために「環境直接支払制度」の実施可能性について検討を行い、沖縄県民のWTP(Willingness to Pay;支払意思額)を県全体で年間約8億円であると推定し、一方で農家が取り組む赤土流出防止対策の費用を県全体で年間約23億円であると推定した。この推定結果から現時点では環境直接支払制度の実施可能性は厳しいことがわかった。

Keyword: 土壌侵食, 農地景観, 環境保全
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.442-443 , 2007

発表番号 (3-26)

Feasibility of Regional Improvement through Urban-Rural Exchanges in Hilled Rural Areas

Kojima_Yoshimi [Graduate School,Kagawa-Univ.]
Kakudo_Hirofumi [Faculty of Engineering,Kagawa-Univ.]

都市農村交流活動による中山間地域振興の実現可能性

○小島 好視 [香川大学大学院]
角道 弘文 [香川大学工学部]

中山間地域で地域振興を行うためには,何らかの外部からの支援が必要であり,その一手段として,都市農村交流活動は,地元住民に地域への愛着を増幅させる意味でも,有効であると考えられる.よって,地元住民が地域振興のために,都市農村交流活動を行っていく上での,住民自身の都市農村交流に対する意識や活動に対する意向を明らかにし,都市農村交流の実現可能性について検討を行った.

Keyword: 中山間地域, 都市農村交流, 地域振興
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.444-445 , 2007

発表番号 (3-27)

Possibility of Civic Inhabitants Participation for Maintenance of Irrigation and Drainage Facilities

KITA Takenori [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
YAMAMOTO Tadao [Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
FUKUSHIMA Kenji [Hokkaido Development Bureau, Construction Department]
NAGASAWA Tetuaki [Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]

農業水利施設維持管理に対する都市住民参加の可能性

○喜多 丈典 [北海道大学大学院農学院]
山本 忠男 [北海道大学大学院農学研究院]
福島 健司 [北海道開発局建設部]
長澤 徹明 [北海道大学大学院農学研究院]

今後,農村の農業水利施設の維持管理が困難になると予想される。札幌市で行われた農産物直売会でのアンケートから都市居住者の農村地帯や農業用水への意識を確認し,施設の維持管理参加の可能性を検討した。農業体験や用水路管理への参加の意思を持つ人々でも居住地や性別で農村に違った魅力を感じることが示唆された。直売会などの交流場を活用して農村の魅力を伝え,農業体験や維持管理の具体的活動を実践していく必要がある。

Keyword: 直売会, 農業体験, 用水路管理作業
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.446-447 , 2007

発表番号 (3-28)

Study of Farmer's Intention to Practice of Green Tourism on Nasunogahara District

TAMURA Takahiro [Utsunomiya Univ. Faculty of Agriculture]
FISHIMI Makot [Shizuoka Pref. Dept. of Agriculture, Forestry and Fisheries]

那須野ヶ原地区を事例としたグリーンツーリズムの実践に対する農家意識

田村 孝浩 [宇都宮大学農学部]
○伏見 真 [静岡県農林水産部]

GTの実践可能性を検討するための基礎として,農家のGT推進に対する意見や参加意思を把握することを目的に,栃木県那須野が原地区を対象地区に選定しアンケート調査を行った。 その結果,全回答者の約6割がGTを州と回答し,GTの推進や農地貸与に関しても慎重な意見が支配的であった。農地貸与の規定要因について考察し,休耕地の有無や参加意思に応じた参加形態を検討することが有用であることを確認した。

Keyword: グリーンツーリズム, 農家意識, アンケート調査
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.448-449 , 2007

発表番号 (3-29)

The indifferent of Stay Type Grraden's Users Toward Urban-Rural Exchage-In case of Kleingarten Yachiyo, Ibaraki Pref.-

INOUE Mami [Graduate College of Agriculture, Ibaraki University]
MAKIYAMA Masao [College of Agriculture, Ibaraki University]

滞在型市民農園利用者の都市農村交流に対する意識の低さ〜クラインガルテン八千代(茨城県)を事例として〜

○井上 真美 [茨城大学大学院農学研究科]
牧山 正男 [茨城大学農学部]

クラインガルテン(以下KG)八千代における都市農村交流の現状と,利用者のKGへの目的意識と地元行政の意図との齟齬を把握した.利用者と地元住民との交流は一部に限定されており,交流への積極的な意志を持つ利用者は約半数であった.利用者の意識が農作業体験などにあることから,その農村訪問は物質的な欲求によるものだと考えられる.よって,利用者との交流による地元住民の意識改善をめざす地元行政の意図とは乖離する.

Keyword: クラインガルテン, 都市農村交流, 利用者の目的意識
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.394-395 , 2007

発表番号 (3-2)

Structural Changes of Rural Development Administration after Consolidation of Municipalities

MATSUMOTO Masao [Rural Development Division, Shimane Prefectural Office]
HORIO Toshihiro [Rural Development Division, Shimane Prefectural Office]

平成の市町村合併による農業農村整備事業の実施体制の変化について

○松本 雅夫 [島根県農村整備課]
堀尾 俊弘 [島根県農村整備課]

全国的に市町村の合併が積極的に推進された結果、市町村数が著しく減少した。平成の大合併を経て、農村地域を主な対象とする農業農村整備事業の推進体制がどのように変化したのか,その変化は事業の実施にどのような影響をもたらしているのかについて,島根県における市町村合併前後の事業執行体制の調査と業務上市町村と密接に関係する県出先機関へのアンケート調査を通じて検討を試みた。

Keyword: 市町村合併, 農業農村整備,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.88-89 , 2007

発表番号 (企-13-2)

Application of Rice Husk Ash to Concrete Materials

Ishiguro_satoru [Graduate School of Bioresources, Mie University]

籾殻灰のコンクリート材料への再資源化

○石黒 覚 [三重大学大学院生物資源学研究科]

籾殻灰は,質量で約90%の二酸化けい素(SiO2)を含んでおり,この含有率はフライアッシュよりも多く,シリカフュームの含有率に匹敵する。その成分組成ならびにポゾラン効果に着目し,1970年代後半から国内外でコンクリート用混和材としての研究が進められてきた。本発表では,コンクリート用混和材としての籾殻灰の再資源化について,既往の文献資料に基づいて報告する。

Keyword: 農業副産物, 籾殻灰, コンクリート用混和材
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.16-17 , 2007

発表番号 (企-3-2)

Expectation for PAWEES activity in Indonesia

Saptomo Satyanto Krido [Faculty of Agriculture, Kyushu University]

インドネシアからみたPAWEESの活動

○Satyanto Krido Saptomo [九州大学大学院農学研究院]

国際学会PAWEESが設立され国際ジャーナルPWEの発刊が始まった情報は、2003年の設立時点からインドネシアに伝わってきていた。インドネシアからは2名がPWE誌のEditorial Panelに参加している。インドネシアにおいても農業工学会誌(ISAE)を発刊している。PAWEESの活動と連携を深め、アジアにおける水田農業工学の研究発展を期したい。

Keyword: PAWEES, PWE, Impact Factor
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.304-305 , 2006

発表番号 3-20

Growth and dispersal of medakafish,Oryzias latipes,by individual marking method

Watanabe Kengo [Graduate School of Agriculture,Iwate University]
Azuma Atsuki [Faculty of agriculture,Iwate University]

個体識別法によるメダカの成長と移動分散について

○渡部 憲吾 [岩手大学大学院農学研究科]
東 淳樹 [岩手大学農学部]

水田地帯に生息するメダカの灌漑期における成長と移動分散を把握するために,水路内で標識再捕調査を行なった。放流時の体長が23mm未満のグループは,23mm以上のグループと比較して1日当たりの成長量が有意に大きく,その差は放流から40日以降に顕著になった。また多くの個体が放流地点から200mの範囲の中で分散し,この範囲内にある水田に遡上した。このように本種の生活史は水田の農事暦に密接に関わっていた。

Keyword: メダカ, 成長, 移動分散
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.306-307 , 2006

発表番号 3-21

Grouping of loach population in drainage canal with microsatellite DNA marker of Yatsu paddy field, Chiba Prefecture

KOIZUMI Noriyuki [National Institute for Rural Engineering]
TAKEMURA Takeshi [National Institute for Rural Engineering]
OKUSHIMA Shuji [National Institute for Rural Engineering]
MORI Atsushi [National Institute for Rural Engineering]
EBIHARA Syu [Nippon Kaiyo Co., Ltd.]

DNA標識を利用した農業水路系におけるドジョウ個体群のグループ化-千葉県谷津田域を事例として-

○小出水 規行 [農村工学研究所]
竹村 武士 [農村工学研究所]
奥島 修二 [農村工学研究所]
森 淳 [農村工学研究所]
蛯原 周 [日本海洋株式会社]

生物個体群の地域性確保に向けて,千葉県谷津田域におけるドジョウ個体群を対象にマイクロサテライトDNAを標識とするグループ化について検討した。3つのDNAマーカーによる個体群の遺伝的多様性は水路によって異なるが,遺伝的に特異な現象は認められなかった。対象水路における個体群は概ね3群に分けられ,各群に属する水路の空間配置から,個体群は上流,中流,下流の3つに画定できる可能性を示した。

Keyword: 生態系, 魚類生息場, DNA
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.308-309 , 2006

発表番号 3-22

What does Distribution of Carbon Isotope Ratio of the Animal Population Show?

MORI Atsushi [National Institute for Rural Engineering]
MIZUNANI Masakazu [Utsunomiya University]
MATSUZAWA Shinichi [Utsunomiya University]

動物個体群の炭素安定同位体比分布は何を示すのか?

○森 淳 [農業工学研究所]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
松澤 真一 [宇都宮大学農学部]

水田生態系の安定同位体比による,解析により食物網とともに動物生態に関する知見が得られつつある。小貝川上流域で動物の炭素安定同位体比(δ13C)を分析したところ,コバネイナゴのδ13C分布は100m離れた水田間で異なり,あまり移動していないことが明らかになった。ドジョウには水田に遡上しない個体が存在することが示唆された。トウキョウダルマガエルの個体群に上流から流下して参加した個体が混在していた。

Keyword: 行動生態, 炭素安定同位体比, 水田生態系
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.310-311 , 2006

発表番号 3-23

Food habit of bentic fishes in canal of hill-bottom paddy fields

MATSUZAWA Shinichi [United Graduate of Agricultural Science, Tokyo Univ. Agri. And Tech]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya Univ.]
GOTO Akira [Utsunomiya Univ.]

谷津内水路に生息する底生魚の食性

○松澤 真一 [東京農工大学連合大学院]
水谷 正一 [宇都宮大学]
後藤 章 [宇都宮大学]

谷津田地帯では豊富な生物相が形成され,希少な魚類が生息している.そこでの圃場整備前の谷津の食物網を把握するために,水路に生息する底生魚3種(ドジョウ,シマドジョウ,ホトケドジョウ)の食性を調査した.その結果3種ともよく採餌されているものはデトリタスのみであり.ドジョウは幅広い食性を持っていること,シマドジョウは比較的狭食性であること,ホトケドジョウは肉食性が強いことが推定された.

Keyword: 谷津田, 底生魚, 食性
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.312-313 , 2006

発表番号 3-24

Possibility of Ecological Network for Migration Birds in Dams and Paddy Fields on Hasamagawa Upper Basin

Kato Syuichi [Hasamagawa Jyoryu Irrigtion Project Office]

迫川上流域のダムと水田における渡り鳥のエコロジカルネットワークの可能性

○加藤 修一 [東北農政局迫川上流農業水利事業所]

宮城県北部の迫川上流域には,国営迫川上流(2期)農業水利事業の完了により,4カ所のダムが整備された。上流域のダム群と下流に位置するラムサール条約登録湿地である伊豆沼・内沼の間に広がる約1万haの水田地帯にはガン類を中心とした渡り鳥の飛来地となっている。この渡り鳥の保全を目的として,ダムの果たす役割や地域内のエコロジカルネットワーク形成のための環境条件と今後の可能性について報告する。

Keyword: エコロジカルネットワーク, 冬期湛水田, ワイズユース
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.314-315 , 2006

発表番号 3-25 

Effect of farming methods on fresh water fishes reproduction

Jinguji Hiroshi [Akita prefectural college]
Kondoh Tadashi [Akita prefectural college]
Tashiro Takashi [Akita prefectural college]
Sugiyama Hideki [Akita prefectural fisheries experiment station]

水田農法が魚類資源の増殖におよぼす影響

○神宮字 寛 [秋田県立大学]
近藤 正 [秋田県立大学]
田代 卓 [秋田県立大学]
杉山 秀樹 [秋田県水産振興センター]

本研究は,農法が魚類資源の増殖におよぼす影響を明らかにすることを目的とし,淡水魚類資源の増殖機能の強化を目的とした試験田の魚類増殖機能の評価を行った。魚類生物量の増加割合を比較した結果,1を上回った魚種は試験田が6種,慣行的な農法水田(慣行田)が3種であった。試験田ではコイ,フナ属,ドジョウ,ウキゴリの増加割合が対照田よりも高い値を示したがモツゴ,ジュズカケハゼの値は対象田よりも低い値を示した。

Keyword: 農法, 魚類, 侵入
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.316-317 , 2006

発表番号 3-26

Effects of Agro-Environmental Improvement on Enhancement of Carrying Capacity in Paddy Fields

Kasahara Takehiro [Utsunomiya Univ.]
Mizutani Masakazu [Utsunomiya Univ.]
Goto Akira [Utsunomiya Univ.]

環境創造型稲作が水田内の生物生産量に与える効果

○笠原 岳洋 [宇都宮大学]
水谷 正一 [宇都宮大学]
後藤 章 [宇都宮大学]

避難プールの設置や有機稲作などを併せた環境創造型稲作を行うことによる水田内の生物生産量の変化を解明する。「環境創造型稲作を行った水田は慣行農法の水田に比べて多量の生物を養うことができるのではないか」,「水生生物避難プールは非灌漑期における水生生物の逃げ場として,また繁殖・生育の場としても機能しているのではないか」という2つの仮説をたてた。水田内の年間の生物量の推移を把握することにより検証する。

Keyword: 有機稲作, コウノトリ, 水田生態系
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.318-319 , 2006

発表番号 3-27 

The Preservation Technique of Networks of Water in Rice Field Environment

Yabe Seiichi [Hyogo Pref. Toyooka Land Improvement Office]
Katou Kouyou [Hyogo Pref. Toyooka Land Improvement Office]
Tawa Yutaka [Hyogo Pref. Toyooka Land Improvement Office]
Takabayashi Kazuyoshi [Hyogo Pref. Toyooka Land Improvement Office]

水田環境における水域ネットワークの保全手法

矢部 誠一 [兵庫県豊岡土地改良事務所]
加藤 幸洋 [兵庫県豊岡土地改良事務所]
○田和 豊 [兵庫県豊岡土地改良事務所]
高林 主佳 [兵庫県豊岡土地改良事務所]

兵庫県では,コウノトリの餌場となる生物の豊かな水田を復元するために,水域ネットワークの保全を進めている。特に,河川と排水路,または排水路間の連続性について,樋門の段差解消や接続幅を拡大すること,および排水路と水田の連続性について,水田魚道の設置や水田内に水路型ビオトープを設けることの有効性を検証した。また,排水路を環境保全型とすることや,減農薬農法の実施により,その効果が増すものと考えられる。

Keyword: 水域ネットワーク, 連続性, 水田魚道
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.320-321 , 2006

発表番号 3-28

Study on the habitat of Misgurnus anguillicaudatus in Sado

Anjitsu chisato [Fukui prefectural office]
Misawa Sin-ichi [Faculty of Agriculture Niigata University]
Sato Takenobu [Graduate School of Science and Technology Niigata University]

佐渡におけるドジョウの生息状況について

○安実 千智 [福井県]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]
佐藤 武信 [新潟大学大学院自然科学研究科]

トキの放鳥が予定されている佐渡において,トキの餌となるドジョウの生息量をコドラート調査とトラップ調査で調べた。栽培法による生息量の差を求めたが,有意な差はなく,むしろ水分の多い棚田と乾田化する平野部で差が明らかであった。またコドラート調査は水田が乾く非灌漑期には向かないことも分かった。調査が簡単なトラップ調査による生息量の推定は可能性が認められたものの,まだ精度的に問題が残る事が分かった。

Keyword: トキ, ドジョウ, コドラート
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.324-325 , 2006

発表番号 3-29

Study on distribution characteristics of frogs at paddy field watersheds in Japan

NAKANO Takuji [Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries]
ARIIZUMI Tsutomu [Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries]

水田地域に生息する全国のカエルに係る分布特性について

○中野 拓治 [農林水産省農村振興局]
有泉 勉 [農林水産省農村振興局]

水田地域に生息する生物の実態把握等を目的として, 農林水産省と環境省の連携による「田んぼの生きもの調査」が地方自治体, 土地改良区, 小学校, 子どもエコクラブ等の多様な関係機関等の協力を得て実施されている.本報告においては, 2002〜2005年度(4年間)の調査で得られたカエルの生息状況結果から, 全国の水田地域に生息するについて, その分布特性と特徴を考察した.

Keyword: 田んぼの生きもの調査, 水田地域の農業用用排水路, カエルの生息状況
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.268-269 , 2006

発表番号 3-2

Fishes preference in environmental factors on drainage canals

Sato Takumi [The local Promotion Bureau of Toukamachi,Niigata prf]
Misawa Shinichi [Faculty of Agriculture,Niigata Univ]

農業排水路における魚類の環境選好性

○佐藤 匠 [新潟県十日町地域振興局]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]

環境との調和に配慮した排水路の整備を目的に,新潟県亀田郷を対象とし,魚類の生息状況と環境要因の関係について検討を行った。調査排水路計10地点で,30m区間の追い込みを行って,魚を採捕した。生息数と要因の因果関係を求めるため数量化砧爐髻だ限状況の特性判断と判別にクラスター分析・数量化粁爐鰺僂い拭その結果,本地区における魚類の生息に強く関わる要因として,水深,流速,植生の有無などが挙げられた。

Keyword: 魚, 環境, 排水路
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.290-291 , 2005

発表番号 3-20

Function of Riparian Buffer Zone in Dairy Grassland(供

Unoki Keiji [Independent Administrative Institution, Civil Enginnering Reserch Institute of Hokkaido]
Nkamura Kazumasa [Independent Administrative Institution, Civil Enginnering Reserch Institute of Hokkaido]
Ota hiroaki [Kusiro Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
Kawamoto Makoto [Kusiro Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]

草地酪農地域における河畔緩衝帯の機能(その2)

○鵜木 啓二 [(独)北海道開発土木研究所]
中村 和正 [(独)北海道開発土木研究所]
太田 寛彰 [北海道開発局釧路開発建設部]
川本 誠 [北海道開発局釧路開発建設部]

草地酪農地域の排水路沿いの斜面で,草地からの汚濁物質を含む流出水に対する緩衝帯の水質浄化機能を測定するために水質水文調査を行った。降雨後2〜5日経過時の緩衝帯地下水水質から,緩衝帯の通過に伴う水質浄化の傾向を明らかにすることができた。また,緩衝帯の地下水水質を6時間間隔で連続観測した結果,緩衝帯での地下水水質の変化状況を把握することができた。 

Keyword: 草地酪農, 緩衝帯, 水質浄化
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.292-293 , 2005

発表番号 3-21

Evaluation of Measures to Reduce Murky Water Load in Riparian Low-lying Paddy Fields around Lake Biwa

HAMA Takehide [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
ORITATE Fumiko [Faculty of Agriculture, Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
MITSUNO Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

琵琶湖沿岸低平地水田における濁水負荷軽減対策の評価

○濱 武英 [京都大学大学院農学研究科]
折立 文子 [京都大学農学部]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]

琵琶湖沿岸低平地水田に実施された水質保全対策(循環灌漑,浄化型幹線排水路)の濁水負荷軽減効果を検討した.その結果,循環灌漑は代かき期の高SS時に効果を発揮するが,細粒分は局所的に堆積することが示唆された.また降雨時や逆水灌漑期の浄化型幹線排水路は,流出負荷500kg/hの約50%削減するなど十分な土砂堆積効果が期待できる.しかし一方で,水門の開放により多量の土砂流出が発生することも確認された.

Keyword: 濁水負荷軽減対策, 循環灌漑, 浄化型幹線排水路
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.294-295 , 2005

発表番号 3-22

Effect of Cyclic Irrigation System and Modified Main Drainage Canal on Agricultural Effluent Loads Reduction in Riparian Paddy Fields of Lake Biwa

TAKADA Chika [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
MITSUNO Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

琵琶湖沿岸水田域における循環灌漑と浄化型幹線排水路の環境負荷削減効果

○高田 知佳 [京都大学大学院農学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]

琵琶湖沿岸水田域における循環灌漑と浄化型幹線排水路の環境負荷削減効果について検討した.その結果,循環灌漑期は幹線排水路による削減効果は小さくなり,循環灌漑による削減効果が大きくなること,逆水灌漑期は幹線排水路による削減効果が発揮されることが示唆された.また,水収支及び物質収支の概算から,逆水灌漑から循環灌漑に切り換えることよって,TNで75%,TPで76%,CODで78%の削減効果が得られたことが推定された.

Keyword: 環境負荷削減効果, 循環灌漑, 浄化型幹線排水路
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.296-297 , 2005

発表番号 3-23

Paddy Field Nitrogen Balance and Water Quality Management in Low Land Creek Area

Miyazaki Makoto [Grad. School, Kyushu Univ.]
Nakano Yoshisuke [Fac. of Agr., Grad. School, Kyushu Univ.]
Funakoshi Tamotsu [Fac. of Agr., Grad. School, Kyushu Univ.]
Fukuda Tetsuro [Fac. of Agr., Grad. School, Kyushu Univ.]

低平地クリーク地帯における水田窒素収支と広域水質管理

○宮崎 真人 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]
舟越 保 [九州大学大学院農学研究院]
福田 哲郎 [九州大学大学院農学研究院]

近年汚染が進んでいる低平地クリークにて連続的に水質調査を行った。そのデータを基に同地点から取水灌漑している水田における窒素収支を、流入は用水・降雨・施肥・窒素固定、流出は表面排出・浸透・作物吸収として求めた。またGISを用いることで複雑な情報を整理・統合して広域に渡る水質負荷量算定を行った。これを生かして今後、どの地点が汚染しやすいかを把握して浄化施設を設置する際に役立てることとした。

Keyword: 水質, 窒素収支, GIS
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.298-299 , 2005

発表番号 3-24

Material Balance Investigation in the Coastal Paddy Field of Kahokugata- Lake (2)

HASHIMOTO Iwao [Ishikawa Agricultural College]
MARUYAMA Toshisuke [Ishikawa Agricultural College]

河北潟沿岸水田におけるN,P収支(2)

○橋本 岩夫 [石川県農業短期大学    ]
丸山 利輔 [石川県農業短期大学     ]

石川県河北潟における水質低下の原因の一つに,潟周辺の水田農業が指摘されている。そこで,筆者らはその基礎的研究として,潟沿岸に試験田を選定し,負荷発生の物質を搬送する水の収支と,T−N と T−P の収支を調査した。そして,年間の収支調査から,河北潟周辺の稲作は N,P を用水,降水,圃場土から吸収・利用しており,河北潟の水質保全に資しているという結果を得た。

Keyword: 閉鎖性水域, 物質収支, 河北潟
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.300-301 , 2005

発表番号 3-25

Nitrogen balance in the large-sized paddy field

YOSHINAGA Ikuo [National Institute for Rural Engineering]
HITOMI Tadayoshi [National Institute for Rural Engineering]
MIURA Asa [National Institute for Rural Engineering]
SHIRATANI Eisaku [National Institute for Rural Engineering]

大区画水田の窒素収支について

○吉永 育生 [農業工学研究所]
人見 忠良 [農業工学研究所]
三浦 麻 [農業工学研究所]
白谷 栄作 [農業工学研究所]

1.5 haの大区画水田における,窒素収支を目的として現地観測を実施した.水収支と窒素収支の観測を行うとともに,水田内の水移動を再現するために3連のタンクモデルを適用した.窒素の総排出負荷量は13.8 kg/ha,差し引き排出負荷量は1.4 kg/haであった.灌漑水の平均T−N濃度が1.2 mg/Lと,窒素浄化が期待される値より低かったため,差し引き排出負荷量がプラスとなった.

Keyword: 窒素収支, 水田, タンクモデル
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.302-303 , 2005

発表番号 3-26

Balance of organic matter in a paddy field

hitomi tadayoshi [National Institute for Rural Engineering]
yoshinaga ikuo [National Institute for Rural Engineering]
miura asa [National Institute for Rural Engineering]
shiratani eisaku [National Institute for Rural Engineering]

水田における有機物収支について

○人見 忠良 [独立行政法人 農業工学研究所]
吉永 育生 [独立行政法人 農業工学研究所]
三浦 麻 [独立行政法人 農業工学研究所]
白谷 栄作 [独立行政法人 農業工学研究所]

水環境保全上、重要な水質項目である有機物に着目した水田の現地調査結果を報告する。有機物濃度は田面水では上昇し、浸透水では減少した。差引き排出負荷はTOCが汚濁排出型、Org−Nが浄化吸収型を示した。有機物負荷の主要排出経路は浸透によるものであった。また、C/N比やCOD/TOCの相関が灌漑水と田面水で異なり、水田を通過することにより水中有機物の構成要素に変化が生じたことが推定される。

Keyword: 水田, 有機物, C/N比
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.304-305 , 2005

発表番号 3-27

Occurrence Mechanism of Hypoxic Water in the Western Inner Part of Ariake Sea

Koriyama masumi [Faculty of Agriculture, Saga University ]
Seguchi masahiro [Faculty of Agriculture, Saga University ]
Ishitani tetuhiro [The United Graduate of Agricultural Sciences, Kagoshima University]

有明海奥部西岸域における貧酸素水塊の発生機構について

○郡山 益実 [佐賀大学 農学部]
瀬口 昌洋 [佐賀大学 農学部]
石谷 哲寛 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]

本報では、夏季の有明海奥部における貧酸素水塊の発生機構を明らかにするため、現地観測を行い、その発生要因について検討、考察した。その結果、有明海奥部西岸域では、夏季の小潮時を中心に、ほぼ1週間にわたり激しい貧酸素水塊の発生が確認された。また、対象海域における貧酸素水塊発生の根源的な原因の1つとして、小潮時における流速の低下による海水の攪拌力の減少とそれに伴う海水の成層化が推察された。

Keyword: 有明海, 貧酸素水塊, 成層
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.306-307 , 2005

発表番号 3-28

Short-term Forecast of Dissolved Oxygen in the Deepest Site of Lake Koyama by using Local Approximation Method

Harada Masayoshi [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Yoshida Isao [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Kato Makiko [RADIX Co., Ltd.]

Local Approximation法による湖山池最深部の溶存酸素の短期予測

○原田 昌佳 [鳥取大学農学部]
吉田 勲 [鳥取大学農学部]
加藤 真希子 [株式会社ラディックス]

カオス工学の分野で開発された予測手法であるLocal Approximation法(LA法)を用いて,湖山池最深部の表層と底層のDOの短期予測を行うとともに,それぞれのカオス性の有無について検討した.その結果,底層DOは低次元のカオス性を示し,表層DOはカオス性を示さなかった.また,カオス性の有無に関わらずDOの短期予測に,過去の軌道情報を利用して将来を予測するLA法の適用は有効であった.

Keyword: 水環境, 湖沼, 溶存酸素
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.308-309 , 2005

発表番号 3-29

An Evaluation What Concrete Bank Affect to Water Quality in the Lake Kasumigaura with 3D Model

NAKASONE HIDEO [IBARAKI UNIVERSITY]
KABURAGI MOTONARI [IBARAKI UNIVERSITY]
KURODA HISAO [IBARAKI UNIVERSITY]
KATO TASUKU [IBARAKI UNIVERSITY]

コンクリート護岸が霞ヶ浦水質に与えた影響についての評価

○中曽根 英雄 [茨城大学農学部]
蕪木 元成 [茨城大学農学部]
黒田 久雄 [茨城大学農学部]
加藤 亮 [茨城大学農学部]

昨年の大会において,3D水質モデルを用いた霞ヶ浦貧酸素塊の流動についての解析を行い,その流動を良く追跡できることを報告した。そして,様々な事例をこの3−Dモデルでシミュレートでると述べた。市民や研究者から,霞ヶ浦の水質悪化の原因は,植生のある自然護岸からコンクリート護岸に代わったことによると指摘されている。著者らはこのことに興味を持ち,それが霞ヶ浦の水質にどの程度影響したのかを3Dモデルで確かめた。

Keyword: 植生護岸, 3Dモデル, 霞ヶ浦
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.150-151 , 2004

発表番号 3-20

Improvement of field soil in cold region by incorporation of wood bark

Takayama Mutsuko [Graduate School of Agriculture,Iwate University]
Hoshi Tohru [United Graduate School of Agriculture,Iwate University]
Fujii Katsumi [Faculty of Agriculture,Iwate University]

バークの混入による寒冷地フィールドの土質改善

〇高山 むつ子 [岩手大学大学院農学研究科]
星 透 [岩手大学大学院連合農学研究科]
藤井 克己 [岩手大学農学部]

岩手県紫波郡矢巾町の煙山ダムに隣接する総合運動公園の一角で、寒冷地グランドにおけるRC(Recycle Cedar&Cypress)工法の有効性を確認する実証試験を行った。そこでグランドの一角に従来工法とRC工法によるクレー・ターフ区画を各々設け、同じ水分気象条件において比較することにより、有効性を検討した。特にも寒冷地において融雪を早め、霜が降りにくい等の有効性の実証を目的としている。

Keyword: バーク,  地温変化, 水分変化
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.152-153 , 2004

発表番号 3-21

Studies on Improvement of Salinity Soil for Re-vegetation Use

Sugimoto Hideo [Obayashi Corporation Technical Research Institute Urban and Indoor Environment Department]
Komiya Hidetaka [Obayashi Corporation Technical Research Institute Urban and Indoor Environment Department]

アルカリ土壌の緑化利用に関する研究

〇杉本 英夫 [(株)大林組技術研究所都市・居住環境研究室]
小宮 英孝 [(株)大林組技術研究所都市・居住環境研究室]

海面埋立地の再開発の建設発生土は、海水および海底の土が混じるため、アルカリ性で高塩類濃度を呈する。植物の生育が著しく阻害されるので、栽培には適さない土である。今回取り扱った発生土は、膨潤性の粘土粒子が含まれているため、物理的な手法では改良が難しかった。筆者らは、土のpHを制御する土壌改良方法を考えた。発生土は、特殊改良材を混ぜて土のpHを中性に保つことで、透水性も改良できることを確認した。

Keyword: 緑化, アルカリ土壌, 粘土鉱物
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.154-155 , 2004

発表番号 3-22

Effect of solubility of entrapped air on the pore water pressure of compacted soil

Ohta Yoshinobu [Graduate School of Agriculture Iwate University]
Koga Kiyoshi [Faculty of Agriculture Iwate University]
Arasawa Daisuke [Faculty of Agriculture Iwate University]
sugawara Takashi [Faculty of Agriculture Iwate University]
Hamaya Keisuke [Faculty of Agriculture Iwate University]

封入空気の溶解条件が締固め土の間隙水圧へ与える影響

〇太田 好重 [岩手大学大学院 農学研究科]
古賀 潔 [岩手大学 農学部]
荒澤 大輔 [岩手大学 農学部]
菅原 孝志 [岩手大学 農学部]
浜屋 圭佑 [岩手大学 農学部]

高含水比で土を締固めると,高い間隙水圧が発生し,時間経過により圧力は低下する。長期的な圧力低下の原因は封入空気が間隙水へ溶解するためと考えられている。そこで溶解に関わる条件を変えて間隙水圧を測定し,溶解現象をより明確にする実験を行った結果,締固め直後の高い間隙水圧は封入空気の圧力が原因であり,間隙水圧の長期的な低下の原因は,封入空気が間隙水に溶解するためであるという説を支持する結果が得られた。

Keyword: 締固め土, 封入空気, 間隙水圧
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.156-157 , 2004

発表番号 3-23

Influence of the salinity on lead adsorption of clay liner material

Yamaoka Shinya [Kyushu University]
Ohtsubo Masami [Kyushu University]
Higashi Takahiro [Kyushu University]

粘土ライナー材の鉛吸着に及ぼす塩分の影響

〇山岡 伸也 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院聖餐環境科学部門]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院聖餐環境科学部門]

焼却灰の浸出液は多量の塩分を含むため、粘土ライナーの吸着能に対する塩分の影響を知る必要がある。今回はおんじゃくとクロボクおよびベントナイト混合土を用いて塩分濃度を変化させた鉛溶液のバッチ平衡試験を行なった。その結果、塩分濃度の上昇に伴う粘土ライナーの吸着能の低下が明らかになった。また、この結果を用いた数値計算による浸出の予測をしたところ、塩分によってバリア機能が低下する可能性があるとわかった。

Keyword: 鉛, 塩分, 吸着
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.158-159 , 2004

発表番号 3-24

Effect of salinity on the hydraulic conductivity and lead sorption of marine clay

Morishita Tomotaka [Graduate School of Bioenvironmental Sciences,Kyushu University]
Ohtsubo Masami [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Higashi Takahiro [Faculty of Agriculture, Kyushu University]

塩類が海成粘土の透水係数および鉛の吸着に及ぼす影響

〇森下 智貴 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]

海底粘土を粘土ライナーに使うことを想定して塩類が海成粘土への鉛の吸着と透水係数に及ぼす影響を調べた。カラムに海成粘土を詰め上部から100mg/Lの鉛を含む人工海水と純水を5間隙体積流すと、透水係数は純水で徐々に低下し、人工海水で徐々に高くなった。鉛の浸出を比べると、純水では浸出はほとんどなかったが、人工海水では1〜2間隙体積あたりから初期濃度と等しくなり、粘土は鉛の吸着体として機能しなくなった。

Keyword: 塩類, 吸着, 透水係数
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.160-161 , 2004

発表番号 3-25

Estimation of soil thermal diffusivity and soil water content based on the semi-derivatives of soil temperature variation

Kiyosawa Hideki [Faculty of Bioresources, Mie Universiy]
Muranishi Sayoko [Faculty of Bioresources, Mie Universiy]

地温時間変化の半階微分を用いた熱拡散率と土壌水分量の推定

○清沢 秀樹 [三重大学生物資源学部]
村西 紗代子 [三重大学生物資源学部]

係数一定の熱伝導方程式において、温度の半階時間微分と深さ方向の温度勾配との比例関係を利用すると、熱拡散率が求まる。本研究では、深さ方向に変化する熱拡散率や初期温度分布の影響、数値積分上の誤差の影響等を解析解と数値解によって検討し、地温解析に有効な計算法を示す。また、実測値によりこの方法の有効性を確認し、応用として、地温と熱フラックスの同時測定により土壌水分量の経時的な測定が行えることを示す。

Keyword: 土壌の熱的性質, 熱拡散率,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.162-163 , 2004

発表番号 3-26

Development and Tests of Predictive Models for Gas Diffusivity in Soils

Komatsu Toshiko [Graduate School of Science and Engineering, Saitama University]
Kawamoto Ken [Dep. of Civil & Environmental Engg., Saitama Univ.]
Nakamura Hisato [Dep. of Civil & Environmental Engg., Saitama Univ.]
Fujikawa Tomonori [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Yoshikawa Seiko [National Agricultural Research Center for Western Region]

土壌ガス拡散係数予測モデルの評価

〇小松 登志子 [埼玉大学大学院理工学研究科]
宮内 健 [埼玉大学工学部]
川本 健 [埼玉大学工学部]
藤川 智紀 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉川 省子 [近畿中国四国農業研究センター]

本研究は土壌ガス拡散係数を予測する既存のモデルを改良し,8種類の国内土壌のデータから、気相率よりガス拡散係数を予測する新たな三つのモデルを考案した。そして,先述の国内土壌、および、新たに測定した牧草地と圃場の実測データを用いてその評価を行った。その結果、Campbellの保水係数bを用いたモデルが幅広く適用可能なモデルであることが示唆された。

Keyword: 土壌ガス拡散係数, 気相率, 有効間隙率
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.164-165 , 2004

発表番号 3-27

Redistribution of water in a sanddune ― Focusing on ZFP behavior ―

Masaru Sakai [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Magdi Khalil [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Tsuyoshi Miyazaki [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]

砂丘における水の再分布過程に関する研究―ZFPの挙動を中心として―

〇坂井勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
Magdi Khalil [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

再分布過程における水分消費は、ゼロフラックス面(ZFP)によって上向き、下向きの水分移動の二つに分けられる。蒸発量が多い乾燥地においては、ZFPの挙動を把握することが重要である。ZFPは主に現場において蒸発量の推定に用いられる(ZFP法)。本研究から、ZFPの降下速度は、初期水分量が高いほど、蒸発強度が大きいほど速くなること、また、ZFP法による正確な蒸発量の推定には、ヒステリシス、水蒸気移動の十分な把握が必要であることが分かった。

Keyword: 再分布, ゼロフラックス面,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.166-167 , 2004

発表番号 3-28

Numerical Method of Transport Model in Soil with high accuracy

Kikuchi Takashi [Iwate Prefectural University]
Noborio Kosuke [Iwate University]
Abe Yoshihiko [Iwate Prefectural University]

土中の物質移動モデルの精度の高い数値解法

〇菊池 貴 [岩手県立大学]
登尾 浩助 [岩手大学]
阿部 芳彦 [岩手県立大学]

近年、土中の物質移動のモデル化が行われており、それに基づいたシミュレーション・コードの開発も行われている。しかし、物質移動モデルが非線形であるため計算精度が得られにくく、質量収支が非常に合いにくいという問題がある。本研究では高い精度での計算ができる定式化を行い、それを用いた計算結果についての検証を行った。定式化の際には2次精度が得られる差分法を用い、質量収支が正確に計算できるよう保存式を用いた。

Keyword: 水分移動, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.168-169 , 2004

発表番号 3-29

Periodical water supply effect on Zero Flux Plane (ZFP) movement; in unsaturated soil with and without salt

Magdi Khalil [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Sakai Masaru [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Masaru Mizoguchi [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Miyazaki Tsuyoshi [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]

Periodical water supply effect on Zero Flux Plane (ZFP) movement; in unsaturated soil with and without salt

〇Magdi Khalil [東京大学大学院農学生命科学研究科]
坂井 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

ゼロフラックス面法を応用し、水分、溶質の移動を予測することは、非常に有望な技術である。本研究では、室内実験において周期的に散水を行ない、不飽和土壌中のZFPの挙動、またそれにともなう塩分移動をとらえ、評価した。また、ハイドラス1Dによるシミュレーションを行ない、周期的散水条件下におけるZFP挙動の予測について評価した。

Keyword: Zero flux plane , Unsaturated zone, Hydrus−1D
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.384-385 , 2003

発表番号 3-20

Examination for the counter measure against inflow and accumulation of floating rubbish at the intake

Atsushi Namihira [National Institute for Rural Engineering]
Hiroyasu Kobayashi [National Institute for Rural Engineering]
Kyoji Takaki [National Institute for Rural Engineering]

取水口における浮遊性塵芥の流入・集積対策工に関する検討

○浪平篤 [農業工学研究所]
小林宏康 [農業工学研究所]
木強治 [農業工学研究所]

頭首工等に設置される取水口では,河川等の水路から流水とともに発泡スチロール等の様々な浮遊性塵芥が流入してくる.その防止のため,通常は取水口付近に除塵スクリーンが設置される.しかし,ここに集積した塵芥の排除労力は施設管理者にとって大きな負担となっている.そこで本研究では,浮遊性塵芥の流入と集積を防止するため,取水口付近に設置する簡易な対策工について実験的に検討を行う.

Keyword: 取水口, 浮遊性塵芥,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.386-387 , 2003

発表番号 3-21

Optimum Allocation of COD Loading into Yasu River with Equity Measure

Shigeya Maeda [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
Toshihiko Kawachi [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]

公平性を考慮した野洲川におけるCOD負荷量の最適配分

○前田 滋哉 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]

河川水質の長期的管理のため,これまで面源からの負荷を考慮した上で点源からの許容COD負荷量を河川の各負荷点に配分する確率論的最適化モデルを構築してきた.ここでは,許容負荷量の場所的変動性すなわち負荷の公平性を考慮した水質管理案を提示できるよう,モデルに新たな目的関数と制約条件を追加する.滋賀県野洲川にモデルを適用し,改良前のモデルから得られる水質管理案より検討価値のある代替案を提示できることを示す.

Keyword: 河川水質管理, 最適化, 公平性
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2003

発表番号 3-22

A Search for Groundwater Contamination Sources Using Extended GA

Ken HIRAMATSU [Faculty of Agriculture, Gifu University]
Eiji ICHION [Ishikawa Agricultural College]
Toshihiko KAWACHI [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]

改良GAによる地下水汚濁源推定

○平松 研 [岐阜大学農学部]
一恩英二 [石川県農業短期大学]
河地利彦 [京都大学大学院農学研究科]

勾配法を模した探索法を組み合わせた遺伝的アルゴリズムを用いて複数の水質汚濁源を観測井における汚濁物質濃度から推定する手法を開発した.地下水流動を既知としているため,単位溶脱量に対する応答を保存することにより,汚濁源探索を組み合わせ問題へと変換することが出来た.結果として,汚濁源が多数になれば,与えられた条件では収束が困難となるが,少数の場合はかなりの精度で探索が可能であることが明らかとなった.

Keyword: 遺伝的アルゴリズム, 虫型探索, 地下水汚染
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.390-391 , 2003

発表番号 3-23

Hydraulics of flow through rockfill.

Toshihiro_MORII [Faculty of Agriculture, Niigata University]
Shigeki_OGAKE [Graduate School of Science and Technology, Niigata University]
Satoshi_MATSUMOTO [Muika-machi Administration Office, Department of Civil Engineering, Niigata Prefecture.]

ロックフィルを通る流れの水理特性

○森井俊広 [新潟大学農学部]
大懸重樹 [新潟大学大学院自然科学研究科]
松本 智 [新潟県土木部六日町土木事務所]

礫や砕石で代表されるロック材は,フィルダムや透水型ダム,排水工,礫間浄化工など多くの水利構造物に用いられている。これらの構造物の水理設計を行うにあたり,ロックフィルのもつ通水性能を適正に評価する必要がある。1次元透水試験と室内水路を用いた堤体通水試験によりロックフィルを通る流れの水理特性を調べ,粒径100mm程度までのロックフィル構造物の通水特性を精度よく予測できる水頭損失式を提示した。

Keyword: ロックフィル, 非線形流れ, 水頭損失式
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.392-393 , 2003

発表番号 3-24

Experimental Studies on Groundwater Flow in Rocks using Artificial Fractures

Takeo TSUCHIHARA [National Institute for Rural Engineering]
Masahito YOSHIMURA [DOWA mining CO., Ltd.]
Satoshi ISHIDA [National Institute for Rural Engineering]
Masayuki IMAIZUMI [National Institute for Rural Engineering]

模擬亀裂を用いた岩盤地下水流動機構に関する実験的研究

○土原 健雄 [独立行政法人 農業工学研究所]
吉村 雅仁 [同和鉱業株式会社]
石田 聡 [独立行政法人 農業工学研究所]
今泉 眞之 [独立行政法人 農業工学研究所]

岩盤亀裂内を流れる地下水の流動機構を把握するために,模擬亀裂岩盤を用いて通水実験を行った.実験結果より,模擬亀裂岩盤内のトレーサーは亀裂ネットワークの広がりから予想される拡散とは異なり,流下方向に卓越した拡散形状を示すことが明らかとなった.また流下距離の短い経路はトレーサー到達時刻が早いが,その経路のみをトレーサーが選択的に流れているわけではないことが実験により示された.

Keyword: 岩盤, 地下水, 模擬亀裂
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.394-395 , 2003

発表番号 3-25

Change of deflection by storm surge with considering influence of global warming on typhoons

Hirohide KIRI [National Institute for Rural Engineering]
Hajime TANJI [National Institute for Rural Engineering]
Tetsuo NAKAYA [National Institute for Rural Engineering]
Hideto FUJII [Secretariat of Mekong River Commission]

地球温暖化に伴う台風への影響を考慮した高潮偏差の変化

○桐 博英 [農業工学研究所]
丹治 肇 [農業工学研究所]
中矢哲郎 [農業工学研究所]
藤井秀人 [メコン河委員会事務局]

地球温暖化により台風に及ぼされる影響を考慮した高潮偏差シミュレーションを行った。過去に日本に接近した台風から2つのモデル台風を作成し、有明海における地球温暖化前後の高潮偏差の変化を比較した。地球温暖化の台風への影響として中心気圧深度が現在よりも15%大きくなると仮定した結果、高潮偏差量が約0.7m大きくなるという結果が得られた。

Keyword: 地球温暖化, 高潮, 数値解析
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.396-397 , 2003

発表番号 3-26

Change of water demand following global warming in arid area

Tomohisa Yano [Arid Land Reserch Center, Tottori University]
Shin-ichi Takeuchi [Faculty of Engineering, Kyushu Kyoritsu University]
Hiroko Hashizume [Arid Land Reserch Center, Tottori University]
Tomohisa Yano [Arid Land Reserch Center, Tottori University]

地球温暖化に伴う乾燥地域の水需要の変化

○矢野 友久 [鳥取大学乾燥地研究センター]
竹内 真一 [九州共立大学工学部]
橋爪 裕子 [鳥取大学乾燥地研究センター]
矢野 友久 [鳥取大学乾燥地研究センター]

気候変動予測データを用いてトルコ半乾燥地における作物の水需要の将来変化を推定した。2001年から2099年までの年降水量から気温上昇の影響が大きい21世紀後半を対象にして豊水年、平年、渇水年を決定し、年間の灌漑水量のシミュレーションを行った。その結果、各確率年の灌漑水量は基準年に比べて、それぞれ3、16、39%増大した。平年の灌漑水量が基準年と等しくなるように灌漑すると、12%程度の減収となる。

Keyword: 乾燥地, 気候変動予測, 灌漑水量
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.398-399 , 2003

発表番号 3-27

Study on Estimating the Probable Precipitation Based on a Parameter of Precipitation in USA

Shingo ADACHI [Faculty of Agriculture,Kochi University]
Seisuke MATSUDA [Faculty of Agriculture,Kochi University]

降水の時間集中度に基づくアメリカ合衆国における確率降水量の推定

○足立 真吾 [高知大学農学部]
松田 誠佑 [高知大学農学部]

本研究では,多様な気候と地形をもつアメリカ合衆国の降水に,降水の集中度を適用し,1時間および1日を単位時間とした単位時間降水量の確率推定式を求めた。また,これらを用いて各観測点の年最大単位時間降水量を模擬発生させ,従来法による確率分布の再現性を調べた。

Keyword: 降水強度, 正規変数, 確率降水量
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.400-401 , 2003

発表番号 3-28

Long-term Change in Daily Rainfall Characteristics at Tokyo

Hidetaka_Chikamori [Fac. Env. Sci. & Tech., Okayama Univ.]
Akihiro_Nagai [Fac. Env. Sci. & Tech., Okayama Univ.]

東京における日降雨特性の経年変化

○近森秀高 [岡山大学環境理工学部]
永井明博 [岡山大学環境理工学部]

東京管区気象台で観測された125年間の日雨量データを対象に,日降雨特性の経年変化を調べた結果,確率日雨量には近年大きくなる傾向が見られたが確率ひと雨雨量と確率連続無降水期間には大きな経年変化が見られないなど,確率日雨量等に経年的増加傾向が見られた岡山とは異なる結果が得られた。このことは確率水文量の経年変化が地域的に異なることを示唆しており,全国的に詳細な検討を行う必要が示された。

Keyword: 水文統計, 降雨特性,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.402-403 , 2003

発表番号 3-29

A Study for Design Flood Dischage of the Gando Dam

Ryouichi Ohnishi [National Institute for Rural Engineering]
Shigeo Ogawa [National Institute for Rural Engineering]
Takeo Shima [National Institute for Rural Engineering]

岩洞ダムの設計洪水流量に対する考察

○大西 亮一 [ (独)農業工学研究所]
小川 茂男 [ (独)農業工学研究所]
島 武男 [ (独)農業工学研究所]

岩洞ダムは流域面積が48.6km2,設計洪水流量が93.5m3/sで,設計洪水比流量は1.9m3/s/km2となり,クリーガ式の17.1m3/s/km2の20%増しの20.5m3/s/km2と比べて約1/11倍と小さい。1960年11月のダム完成から40年間以上になるが,洪水吐からの放流は1回だけで,その量もわずかであった。このため,ダム管理で観測された降雨量やダム貯水位(貯水量)等のデータを解析して,洪水時の流出量を求め,設計洪水流量を考察する。

Keyword: 設計洪水流量, 洪水流量, 洪水比流量包絡式
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.348-349 , 2003

発表番号 3-2

Analyses on Dynamic Pressure of Nappe ()  -Experimental Approaches-

Akira Mitsunari [Graduate School of Kyusyu Kyoritsu University]
Nobuo Manda [Graduate School of Kyusyu Kyoritsu University]
Masaharu Kuroda [Graduate School of Kyusyu Kyoritsu University]
Shinichi Takeuchi [Graduate School of Kyusyu Kyoritsu University]

越流堰ナップの衝撃圧解析について(その1)  −実験による問題提起−

○光成 明 [九州共立大学大学院]
万田 伸生 [九州共立大学大学院]
黒田 正治 [九州共立大学大学院]
竹内 真一 [九州共立大学大学院]

越流堰からの自由落下水脈(ナップ)の水理学的な挙動について実験と解析を試みた。ナップの衝撃圧は、突入部におけるウォーター・クッションの形態によって3つのケースに大別され、ケース1(ナップ先端が露出射流を伴う流れ)とケース3(ナップ先端が貯留水塊に潜り込む流れ)は解析可能である。これに対し、ケース2(遷移領域の流れ)は解析的な取扱い方法が確立されておらず、その現象の把握と解析について検討した。

Keyword: 越流堰, ナップ, 衝撃圧
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.310-311 , 2002

発表番号 3-20

Effect of pore solution on liquid limit of swelling clay slurry

Toshiyuki Domeki [Graduate School of Agriculture,Iwate University ]
Toshihiko Yamamoto [Towada City Hall, Aomori Prefecture ]
Katsumi Fujii [Faculty of Agriculture,Iwate University]
Hiroyuki Fujisaki [Faculty of Agriculture,Iwate University]

膨潤性粘土スラリーの液性限界に及ぼす間隙溶液の影響について

○百目木 敏行 [岩手大学大学院農学研究科]
山本 俊彦 [青森県十和田市役所]
藤井 克己 [岩手大学農学部]
藤崎 浩幸 [岩手大学農学部]

モンモリロナイトの液性限界付近の力学的性質は、間隙溶液イオンの種類と濃度に依存し変化するとされている。陽イオンはNa型,Ca型の2種類、さらに溶液の濃度を変えながらキャサグランデ法、フォールコーン法の2種類の液性限界試験を試みた。これにより、液性限界が溶液濃度により不連続に変化し、Na型では0.3N、Ca型では0.1Nで激変することが分かった。

Keyword: モンモリロナイト, 液性限界, 間隙溶液
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.312-313 , 2002

発表番号 3-21

Estimation of the hydraulic conductivity by using tension infiltrometer

Irshad Ullah [Graduate school of agriculture, TUAT]
Taku Nishimura [Graduate school of agriculture, TUAT]
Makoto Kato [Graduate school of agriculture, TUAT]

負圧侵入計による現場透水係数の測定

○Ullah Irshad [東京農工大学農学研究科]
西村 拓 [東京農工大学農学研究科]
加藤 誠 [東京農工大学農学研究科]

土壌中の粗大孔隙は、土中の物質移動において重要な役割を果たしていると考えられ始めているが、粗大孔隙の物質移動に関連した機能を適切に評価する手法はまだ確立されていない。本研究では,粗大孔隙の透水性に及ぼす影響を評価できることが期待されているディスクパーミアメータ(負圧侵入計)を用いて現場透水試験を行い、データの解析法による透水係数推定の差異を検討することを試みた。

Keyword: Unsaturated hydraulic conductivity, Saturated hydraulic conductivity, Disk permeameter
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.314-315 , 2002

発表番号 3-22

Upward Infiltration Method using Transparent Rings for Determining Unsaturated Hydraulic Conductivity

[]
[]

透明リングを用いた上方浸潤法による不飽和透水係数の測定

○藤巻 晴行 [筑波大学農林工学系]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]

透明アクリルリングを連結した高さ30cmの鉛直カラムに風乾土を充填し,下端に一定地下水位を与えた。上方浸潤過程における積算浸入量と浸潤前線の深さの経時変化,および採土時における水分分布を目的関数の項目として逆解析することにより,10時間程度のきわめて簡素な実験から,広い水分領域の不飽和透水係数を良好な精度で決定できる可能性があることが明らかとなった。

Keyword: 土壌水分移動, 不飽和透水係数, ヒステリシス
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.316-317 , 2002

発表番号 3-23

The anisotropy of hydraulic conductivity of Toyoura sand clogged by microbes

Junya HANADA [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Katsutoshi SEKI [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Tsuyoshi MIYAZAKI [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]

微生物によるクロッギングの異方性に関する研究

○花田 潤也 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
関 勝寿 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

土壌微生物によるクロッギングの異方性について調べた。直方体のカラムに試料を詰めて縦方向からの透水、横方向からの透水、殺菌水の透水と連続して実験を行なった。測定項目はフラックスと全水頭で、それより透水係数を求めた。縦方向の透水によりクロッギングは横方向には影響が少なくクロッギングには異方性があることが明らかになった。また殺菌水を流すことによってクロッギングが微生物の影響であることも確認できた。

Keyword: クロッギング, 異方性, 土壌微生物
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.318-319 , 2002

発表番号 3-24

Transport and deposition of dispersed soil particles in saturated soil matrix

NAKANO Keiko [National Institute for Agro-Environmental Sciences]
KATOU Hidetaka [National Institute for Agro-Environmental Sciences]

飽和土壌マトリクス中の分散粒子移動及び捕捉現象

○中野 恵子 [農業環境技術研究所]
加藤 英孝 [農業環境技術研究所]

飽和土壌マトリクス内の微細粒子の移動と捕捉現象をカラム透水実験を通して明らかにすることを試みた。蒸留水を浸透させるとECの低下に伴いカラム全体の飽和透水係数が低下するとともに微細粒子の流出が見られた。乾燥密度の異なる成層カラムでは層境界部分で粒子の捕捉による難透水層が形成されること、一層カラムでも乾燥密度が大きければ粒子捕捉の集中する部位が徐々に形成されることがカラム内の水頭分布の変化から示された。

Keyword: 分散土壌粒子, 飽和透水係数, 粒子捕捉
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.320-321 , 2002

発表番号 3-25

Water movement and zero flux plane soils

Masaru Sakai [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Magdi Khalil [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Tsuyoshi Miyazaki [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Hiromi Imoto [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]

土壌中の水分移動とゼロフラックス面に関する研究

○坂井 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
Magdi Khalil [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
井本 博美 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

土中水分フラックスが上向きの領域と下向きの領域の境界をゼロフラックス面(ZFP)と呼ぶ。砂丘砂と黒ボク土を使用し、カラム実験によって蒸発・排水過程の各深さの全ポテンシャル値を測定した。ポテンシャル分布曲線が、傾き0の位置をZFPとした。黒ボク土による実験ではZFPを捕らえることができた。砂丘砂による実験ではZFPを捕らえることはできず、理由としては高い透水性のためであると考えられた。

Keyword: 水分移動, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.322-323 , 2002

発表番号 3-26

Experimental investigation of dispersion characteristics using image analysis

Kazuya INOUE [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Akira KOBAYASHI [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Naoko TERAMURA [Nara Prefecture]
Shigeyasu AOYAMA [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]

画像解析を用いた分散特性の実験的検討

井上 一哉 [京都大学大学院農学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
○寺村 直子 [奈良県]
青山 咸康 [京都大学大学院農学研究科]

本論ではトレーサを用いた室内実験より得られたデジタル画像を解析することで分散係数と分散長を推定し,不飽和域での分散特性について検討した.ガラスビーズの配合割合を変えて実験した結果,毛管帯のトレーサ域は飽和帯よりも横分散方向に拡がっており,間隙や空気分布の縦分散長への影響は小さいが横分散長には大きく影響すると推察される.

Keyword: 分散, 画像解析, 不飽和
GET PDF=02/0203-26.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.324-325 , 2002

発表番号 3-27

Spatial variability of soil physical properties in an alluvial upland field

KASHIWAGI Junichi [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
HOSOKAWA Satoru [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
TOMIZAWA Tomoyuki [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]

沖積土壌における下層土の物理性の空間変動に関する研究

○柏木 淳一 [北海道大学大学院農学研究科]
細川 悟 [北海道大学大学院農学研究科]
冨澤 朋之 [北海道大学大学院農学研究科]

沖積土壌の下層土について乾燥密度と飽和透水係数の空間変動性について検討した。乾燥密度では5m以内の領域において空間的な相関性が認められたが、局所的に平均やトレンドの異なる値を含んでいた。飽和透水係数の測定値では対象領域に関わらず、同様の確率密度分布を示し、その空間変動性にはマクロポアの分布様式が深く関与しているものと推察された。

Keyword: 空間変動性, 乾燥密度, 飽和透水係数
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.326-327 , 2002

発表番号 3-28

The Dynamics of Carbon Dioxide Gas Concentration above Ponded Water of a Paddy Field

Usui Yasuhiro [The United Graduate School of Agricultural sciences,Iwate University]
Hattori Asuka [School of Allied Medical Sciences, Shinshu University]
Kasubuchi Tatuaki [The United Graduate School of Agricultural sciences,Iwate University]

水田湛水面上における炭酸ガスの動態

○臼井 靖浩 [岩手大学大学院連合農学研究科]
服部 明日香 [信州大学医療技術短期大学]
粕渕 辰昭 [岩手大学大学院連合農学研究科]

水田における大気中のCO2濃度分布とフラックスおよび水田湛水層における物質動態を調べることより、水田における水−大気界面ではどのようなCO2輸送が行われているのかを検討した。その結果、大気中のCO2濃度は一日を通して湛水層に向かって濃度値が減少する傾向を見出すことができた。水への溶解度の高いCO2は水田湛水のpHの低下に寄与していると考えられた。

Keyword: 炭酸ガス, 水田湛水層, pH
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.328-329 , 2002

発表番号 3-29

Accumulation of Methane in Peat Soil

Tokida_Takeshi [Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]
Katsutoshi_Seki [Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]
Masaru_Mizoguchi [Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]
Tsuyoshi_Miyazaki [Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]

湿原の泥炭土層におけるメタンの蓄積

○常田 岳志 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
関 勝寿 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

湿原の泥炭土層ではメタンが生成・蓄積されると考えられている。本研究では地下水面下に存在する可能性のあるメタンの量および分布を明らかにすることを目的とし,北海道美唄湿原を対象にフィールド調査を行った。その結果,地下水面下にはメタンを主成分とするガスが気泡として蓄積されていること,その量は平均的には全体積の12%から16%程度を占めること,気泡の分布は均一ではなく深さによって偏りがあることがわかった。

Keyword: 湿原, メタン, 蓄積
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.274-275 , 2002

発表番号 3-2

Water content measurement by three different type of TDR sensors

Ieyasu Tokumoto [Saga Univ]
Cho Hiroyuki [Saga Univ]
Nobuo Toride [Saga Univ]
Mitsuhiro Inoue [Tottori Univ]

土壌水分量計測における各種TDRセンサー間の比較

○徳本 家康 [佐賀大学院農学研究科]
長 裕幸 [佐賀大学農学部]
取手 伸夫 [佐賀大学農学部]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究象整]

TDR法を用いた土壌水分センサーのcable tester,CS615,ECH2Oは,測定方法の違いにより出力単位が異なっているが,基本的に材料の誘電率に応答しているため,出力値の相互の関係をもとめることは可能である。本研究では,各センサーについて土性の異なる2種類の土壌に関して土壌水分量に対するキャリブレーションを行い,各校正式における相関係数の比較および各出力値間の互換式の提示を行った。

Keyword: 誘電率 ε, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-2

Establishment of farm for hands-on activities of urban residents' aiming to vitalize hilled rural area -Case of Yabukawa area in Tamayama Village,Iwate prefecture-

junichi kudo〔MORIOKA RURAL DEVEROPUMENT OFFICE〕

中山間地域の活性化に向けた体験農園開設の事例(岩手県玉山村薮川地区)

○工藤 純一〔盛岡農村整備事務所〕

薮川地区においては、本州一の厳寒地であり山間地でもあることから、過疎・高齢化の進行が著しく、村の中でも特に沈滞化していた。しかし、地区にある岩洞ダム湖周辺が県立自然公園に指定されるなど、豊かな自然景観があることから、都市交流タイプの中山間地域総合整備事業を導入し、既存周辺施設と一体的に地域活性化を図るべく体験農園を開設し、順調な運営のスタートをきった。

Keyword: 農村振興, 中山間地域,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-20

Water Supply Optimization Method for Regional Water Use

MASARU TOKASHIKI〔National Institute for Rural Engineering〕
KENJI ISHIDA〔National Institute for Rural Engineering〕
AKIKO YOSHIMURA〔National Institute for Rural Engineering〕

地域用水利用を考慮した配水最適化手法

○渡嘉敷 勝〔農業工学研究所〕
石田 憲治〔農業工学研究所〕
吉村 亜希子〔農業工学研究所〕

Keyword: 地域用水, 騰易挌・椣=:箕灼=:灌漑用水と地域用水の利用を調和させるため,地区内における水路網をモデル化し,農業用水の期別の動態をニューラルネットワーク手法を用いて把握するとともに,利用者の水量に対する満足度をファジィ・メンバーシップ関数で数値化することにより最適な水配分調整を試みた。その結果,本手法では利用者の満足度を評価基準として水路網における水の流れを調整できることから,地区内における配水管理に有効であると判断された。,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-21

Residents' Views on Regional Water Use for Activities of Environmental Education

KENJI ISHIDA〔National Institute for Rural Engineering〕
AKIKO YOSHIMURA〔National Institute for Rural Engineering〕
MASARU TOKASHIKI〔National Institute for Rural Engineering〕
YAN GUO〔National Institute for Rural Engineering〕

環境教育活動への地域用水利用に関する地域住民意向

○石田 憲治〔農業工学研究所〕
吉村 亜希子〔農業工学研究所〕
渡嘉敷 勝〔農業工学研究所〕
郭 妍〔農業工学研究所〕

授業や課外活動に農業用水路を利用した花壇づくりや栽培学習を行っている小学校の事例を取り上げて、アンケート調査により用水利用の実態と地域住民の支援に関する意向を分析した。その結果、教育効果も高く、3/4の地域住民が維持管理活動への参加協力にも好意的である。しかし、労力負担に協力するが新たな金銭的負担には否定的な回答が多く、自治体などの公的助成で賄うべきという指摘が多い。

Keyword: 水利用計画・水利権, 環境教育, 農村振興
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-22

Image of Drowning Risk at Irrigation Ponds

Naoki HAYASHI〔Graduate school of Agricultural Science, Kyoto University〕
Tsuyoshi TAKAHASHI〔Graduate school of Agricultural Science, Kyoto University〕

ため池における水難危険性のイメージ

○林 直樹〔京都大学大学院農学研究科〕
高橋 強〔京都大学大学院農学研究科〕

本稿では,ため池において住民が達観的に判断している水難事故の危険性(危険イメージ)を取り上げた。主な調査は,地元管理者を対象としたアンケートである(回収157地区)。数量化2類の分析を用いて,危険イメージを形成する要因,すなわち,ため池の老朽化・転落防止柵の整備状況・水深等を抽出した。最後に,危険イメージに配慮したため池整備に関して論じた。

Keyword: ため池, 水難,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-23

Change of Agricultural Land Use after Hanshin Awaji Great Earthquake Disaster in Rural Settlement of Awaji Island

Kazuhiro KIMURA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Kazuo MORISHITA〔 Fac. of eng, Kagawa Univ.〕
Yoshiyuki UCHIKAWA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Mituru SAKAMOTO〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Nobuhisa YAMADA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕

淡路島・農村における震災後の農業的土地利用の変化    -阪神・淡路大震災による農村環境の変化と対応(5)-

○木村 和弘〔信州大学農学部〕
森下 一男〔香川大学工学部〕
内川 義行〔信州大学農学部〕
坂本 充〔信州大学農学部〕
山田 修久〔信州大学農学部〕

阪神・淡路大震災で被害を生じた淡路島農村の農業的土地利用の変化を5年間にわたって調査した。水稲期の不作付け面積は増加しているが、大幅な増加の翌年には回復が見られた。農地復旧状況やため池水量に応じて、作付けの対応が行われている。また、水稲期の作付け形態を見ると、農地被害の多い集落では1年目の作付けなしが多く、ため池の貯水能力低下した集落では作付け制限で対応した。被災状況により、対応方法は変化する。

Keyword: 阪神W路大震災, 農業的土地利用, 継続調査
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-24

Change of Residential Environment after Hanshin Awaji Great Earthquake Disaster in Rural Settlement of Awaji Island

Yoshiyuki UCHIKAWA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Kazuhiro KIMURA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Kazuo MORISHITA〔 Fac. of eng, Kagawa Univ.〕
Mituru SAKAMOTO〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Nobuhisa YAMADA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕

淡路島・農村における居住空間の変化-阪神・淡路大震災による農村環境の変化と対応(6)-

○内川 義行〔信州大学農学部〕
木村 和弘〔信州大学農学部〕
森下 一男〔香川大学工学部〕
坂本 充〔信州大学農学部〕
山田 修久〔信州大学農学部〕

阪神・淡路大震災で被災した淡路島北部の農村家屋は,母屋以外に座敷・長屋等の建物を持ち,それらの特徴的配置・様式等により美しい農村空間を形成してきた。被災時,農家は敷地内の多種の建物に避難することができたが,震災後は,他の生活や生産基盤への復旧費用も要し,全ての建物を再建することができない。現在,これら居住空間に変化が生じている実態を報告し,震災後の農村住環境復興のあり方について問題提起した。

Keyword: 阪神・淡路大震災, 居住空間, 住居形態
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-25

Restoration of Agricultural Infrastructure after Hanshin Awaji Great Earthquake Disaster in Rural Settlement of Awaji Island

Mituru SAKAMOTO〔Fac. of agr, Shinshu Univ.〕
Kazuhiro KIMURA〔Fac. of agr, Shinshu Univ.〕
Kazuo MORISHITA〔 Fac. of eng, Kagawa Univ.〕
Yoshiyuki UCHIKAWA〔Fac. of agr, Shinshu Univ.〕
Nobuhisa YAMADA〔Fac. of agr, Shinshu Univ.〕

淡路島・農村における生産基盤の復旧-阪神・淡路大震災による農村環境の変化と対応(7)-

○坂本 充〔信州大学農学部〕
木村 和弘〔信州大学農学部〕
森下 一男〔香川大学工学部〕
内川 義行〔信州大学農学部〕
山田 修久〔信州大学農学部〕

Keyword: 阪神・淡路大震災, 生産基盤, 災害復旧恚=:阪神・淡路大震災での農地・溜池復旧状況を淡路島の2集落において5年間継続調査した結果,’晴箸枠鏈卩醒呂紡个靴読旧工事後も独自の手当てを行い,機能回復には3年程度要していること,また8什澆盖’讐麌しない農地があることを明らかにした。これを踏まえ,震災に対する災害復旧事業では,被害申請期間の延長等を検討すべきことを,また復旧にとどまらず復興事業へと展開するための整備やその補助のあり方を提言した。
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-26

Damage to Irrigation Ponds and Measure taken by Tazu on after Hanshin Awaji Great Earthquake Disaster in Rural Settlement of Awaji Island

Nobuhisa YAMADA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Kazuhiro KIMURA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Kazuo MORISHITA〔 Fac. of eng, Kagawa Univ.〕
Yoshiyuki UCHIKAWA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Mituru SAKAMOTO〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕

淡路島・農村におけるため池被害と田主の対応-阪神・淡路大震災による農村環境の変化と対応(8)-

○山田 修久〔信州大学農学部〕
木村 和弘〔信州大学農学部〕
森下 一男〔香川大学工学部〕
内川 義行〔信州大学農学部〕
坂本 充〔信州大学農学部〕

震災により被害を受けたため池や、翌年に貯水量の低下等の被害が明かとなったため池に対して、平成7・8年に災害復旧事業が実施された。一方、水利組織としての田主では、震災直後から作付け制限というソフト的な対応が行われていた。本報告では田主におけるソフト面での対応に着目し、その実態について検討した。ため池被害へは、災害復旧事業によるハード的な対応だけでなく、田主による臨機応変な対応が寄与している。

Keyword: 阪神・淡路大震災, ため池被害, 作付制限
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-27

Correspondence to Hanshin Awaji Greatquake Disaster in Area of Depending on Irrigation Ponds

Kazuo MORISHITA〔 Fac. of eng, Kagawa Univ.〕
Kazuhiro KIMURA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Yoshiyuki UCHIKAWA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Mituru SAKAMOTO〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Nobuhisa YAMADA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕

ため池地域における震災への対応-阪神・淡路大震災による農村環境の変化と対応(9)-

○森下 一男〔香川大学工学部〕
木村 和弘〔信州大学農学部〕
内川 義行〔信州大学農学部〕
坂本 充〔信州大学農学部〕
山田 修久〔信州大学農学部〕

阪神W路大震災で、ため池の被害を受けた小野市と淡路島一宮町の農村集落における震災時の町内会長の行動の検討と住民への防災に関するアンケート調査により、ため池地域住民の震災時の行動や防災意識の根底にあるものを検討した。その結果、住民の諸行動や防災意識は、ため池社会で伝統的に培われてきたこと、さらにため池の灌漑利用がその根底にあることがわかった。

Keyword: 震災被害, ため池地域, 防災意識
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-28

Public Rural Development Guide Plan

Kouji TANAKA〔RESEARCH INSTITUTE FOR REGIONAL ECONOMIC AND AFFAIRS〕
Masatosi ENDOU〔Administrative Office of Agriculture, Forestry and Fisheries Department of Agriculture, Forestry and Fisheries Shizuoka Prefectural Government〕
Yayoi KONAGAYA〔Management Development Office Department of Agriculture, Forestry and Fisheries Shizuoka Prefectural Government〕
Atusi KOMATSU〔Agricultural Land Planning Office Department of Agriculture, Forestry and Fisheries Shizuoka Prefectural Government〕
Fumitaka IKENO〔Administrative Office of Agriculture, Forestry and Fisheries Department of Agriculture, Forestry and Fisheries Shizuoka Prefectural Government〕

住民参加型農村整備ガイドプラン

○田中 孝治〔(社)静岡政経研究会 地域・産業研究所〕
遠藤 正敏〔静岡県農林水産部農林水産管理室〕
小長谷 弥生〔静岡県農林水産部経営普及室〕
小松 淳〔静岡県農林水産部農地計画室〕
池野 文隆〔静岡県農林水産部農林水産管理室〕

 時代が、行政や地域住民、民間団体による協働を求めている中、これからの農村整備には、相互理解・知恵の結集・責任の共有が必要となっている。そのためには、活性化によって利益を得る者や満足を得る者をどう作り上げていくかといった、地域住民の自噴力を高めていく工夫と仕掛けが必要で、地域の将来に不安・危機感を感じているあなたに、快適田園空間整備を検討している行政のあなた等に参考として冊子を作成したものである。

Keyword: Field Work, Rural 21,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-29

Thermal environment and energy balance in a biogas-plant

TAKASHI OKAMOTO
TETSUYA ISHIDA
TERUO ISHIWATA
JUJO MATSUDA
KATSUYA FUKUO

バイオガスプラントにおける温度環境と熱収支

○岡本 隆〔北海道開発局開発土木研究所〕
石田 哲也〔北海道開発局開発土木研究所〕
石渡 輝夫〔北海道開発局開発土木研究所〕
松田 従三〔北海道大学農学研究科〕
福尾 克也〔コ−ンズAG蝓

北海道江別市M牧場で2000年3月から稼働した乳牛糞尿の舗乙衿縮炯歡において温度環境と竿抃修魎兮した。気温が-10°Cとなる厳寒期には糞尿投入量が低下し、舗乙衿瘟驫烽B軽油併給瑳洽蛮-挟蕃迎-(電気と熱水)に占める軽油竿抃の割合は厳寒期でも約10%の期間もあった。発生竿抃の約50%が電気、約50%が熱水で、発生電気量は餅忿・d気量の約30倍であった。

Keyword: バイオガスプラント, 乳牛糞尿, エネルギ−
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-2

傾斜地水田群における水文環境に関する考察

○大西 健夫〔京都大学大学院農学研究科〕
堀野 治彦〔京都大学農学研究科〕
三野 徹〔京都大学農学研究科〕

京都市静原地区で実測した1年分の水文諸量から傾斜地水田群の水文環境を考察した.対象地水田群においては,栽培管理用水率が比較的高く,畦畔に削られた落水口から漏出する水量がこれに寄与している.また,地下水位の挙動から,法面上部の変動が大きいのに対し,法面下部では地表面付近からほとんど変動せず,同一圃場内でも谷側と山側とでは土壌の水分環境,浸透量に相違が見られることが推察された.

Keyword: 傾斜地水田群, 栽培管理用水, 地下水位変動
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-20

チャオプラヤ川流域の浮稲地帯における遊水機能の解明および評価

○堀田 千佳代〔東京農工大学大学院〕
久保 成隆〔東京農工大学農学部〕
大里 耕司〔東京農工大学農学部〕

タイのチャオプラヤ川流域における洪水の発生過程を分析し、その特徴と原因を考察する。また氾濫常習地帯における水収支から、この地区の持つ遊水機能を解明、評価する。さらに新たな土地利用形態の実現可能性を計るため、仮にこの地区に貯水池を設けた場合に貯水池−洪水緩和能力−乾季の灌漑面積がどのような関係にあるかを分析する。

Keyword: 遊水地, 浮稲, 水収支
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-21

タイ国メクロン川における水系水管理の分析

○川畑 あゆみ〔筑波大学農学研究科〕
佐藤 政良〔筑波大学農林工学系〕
Varawoot Vudhivanich〔タイ国カセサート大学工学部〕

タイ国メクロン川流域は、大貯水容量のダムを有し、雨期の流量が豊富であるにも関わらず、著しい乾期の水不足を経験している。本研究では、流域最下流バジラロンコン堰からの余剰放流量を、ダム操作によって制御可能な「節約可能水量」と制御不可能な「サイドフロー」とに分けたとき、節約可能水量が高い割合を占めていること、したがって過去生じたような水不足をダム操作の改善によって回避できることを示した。

Keyword: 水資源管理, タイ国メクロン川, 多目的貯水池操作
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-22

池田湖の水温分布と蒸発量の算定−水資源としての湖の水収支に関する研究(1)−

○真辺 勝裕〔鹿児島大学大学院〕
湯ノ谷 理恵〔鹿児島大学農学部 〕
籾井 和朗〔鹿児島大学農学部 〕
長 勝史〔鹿児島大学農学部〕

水利用が多目的化している現在,合理的な水管理を行うことは、流域の健全な水循環系を保つためにもきわめて重要である。 本研究では、鹿児島県南薩地域の農業用水資源として貴重な池田湖の水収支および湖水位の時間変化を明らかにすることを目的に、湖面蒸発量を算定する方法について検討した。今回の観測期間内では湖面水温を十分よく再現できることを確認し、水温と蒸発量の算定方法のアルゴリズムについては概ね確立できた。

Keyword: 蒸発・蒸発散, 水収支・水循環, 数値解析
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-23

温度を用いた蒸散輸送係数の提案とその特徴

○邱 国玉〔国立環境研究所〕
戸部 和夫〔国立環境研究所〕
清水 英幸〔国立環境研究所〕
佐瀬 勘紀〔農業工学研究所〕
矢野 友久〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
北村 義信〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
高 永〔内蒙古農業大学〕

本研究では、蒸散輸送係数(hat)を定義し、顕熱フラックスとの関係を検討するとともに、その特徴を検討しった。hatと顕熱フラックス比はよく一致する。さらに、hat≦1。この境界より蒸散速度がその下限(0)から上限(可能蒸散速度)までの範囲内に限定することができる。この良く定義された境界は風速に基づくモデルではまったく不明である。新たに提案された蒸散輸送係数の簡単さと明確な境界は蒸散量の推定のために有用である。

Keyword: 蒸発・蒸発散, 計画手法,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-24

高濃度塩水灌漑条件下のオレンジの蒸散量

○大東 信仁〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
楊 勝利〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
矢野 友久〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
北村 義信〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
竹内 真一〔九州共立大学工学部〕

乾燥地域では,灌漑水は質,量ともに乏しく,塩分が比較的多く含まれる灌漑水が用いられることも少なくない.そのため,水,塩管理を適切に行う必要がある.本研究では,塩水灌漑条件下のオレンジの蒸散特性をヒートパルス法により評価した.その結果,塩水灌漑が蒸散特性に影響を与える事が明らかになった.しかし,作物体の連続的なモニタリングに基づいた適切なリーチングの実施により,収量低下を回避する可能性が示された.

Keyword: 塩水灌漑, 蒸散量,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-25

低コストヒートパルス法による木本蒸散量の測定

竹内 真一〔九州共立大学工学部〕
○大野 真義〔九州共立大学工学部〕
大槻 恭一〔九州大学演習林〕
廣瀬 茂樹〔九州大学演習林〕
小川 滋〔九州大学演習林〕

既存のヒートパルスプローブに汎用マイクロロガー,外部リレー,バッテリーを組み合わせた安価な木本用ヒートパルス測定システムを作成し,円管モデルによって実流量との比較を行い,マテバシイ林の蒸散速度の測定に供与した.円管モデルでは,これまで困難であった高流速時においても,本システムは測定精度が良好であることが示された.マテバシイ林における観測では,長期観測に対する有効性が示された.

Keyword: 蒸発・蒸発散, 水循環,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-26

熱収支フラックス比法における温度差補正について

○小谷 廣通〔滋賀県立大学環境科学部〕

熱収支フラックス比法は,渦相関法で測定した顕熱フラックスと2高度間の温度差およびある気体の混合比差とからその気体のフラックスを求めるフラックス比法と,熱収支式とを組み合わせたものである.この方法は2高度の温度差が補正できるので,農地−大気間における種々の気体フラックスが精確に推定できると考えられる.本報では,誤差論(誤差伝播の法則)を用いた温度差の補正方法を示した.

Keyword: 熱収支フラックス比法, 気体フラックス, 温度差補正
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-27

側面開放ビニールハウス内の風速環境とペンマン蒸発散位

○原口 智和〔九州大学熱帯農学研究センター〕
廣田 修〔九州大学熱帯農学研究センター〕
中野 芳輔〔九州大学農学部〕
舟越 保〔九州大学農学部〕

側面開放状態のビニールハウスにおいて,風速環境の測定とペンマン法による蒸発散位の算定を行った.側面を開放したハウス内の風速環境は,作物の生育ステージにより変化した.また,ペンマン式の風速関数に,露地において導かれた経験式を用いて,蒸発散位の算定を行った結果,ペンマン式の空力項の蒸発散位にしめる割合は,風速環境と作物の状態によって変化することが示された.

Keyword: 蒸発散, ペンマン法, 施設畑
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-28

積雪地域における流域の自然貯留量

○堀野 治彦〔京都大学大学院農学研究科〕
三野 徹〔京都大学大学院農学研究科〕
瀧本 裕士〔富山県立大学短期大学部〕

丹後半島付近位置する2つの山林流域及び造成農地流域において,利水貯留量(渇水緩和により利水に寄与する貯留量),総合貯留量(渇水緩和及び洪水緩和の双方に寄与する貯留量)を年単位で評価した.結果的に発現した各貯留量は年毎の気象要素にも大きく関与して変動すること,積雪の影響は利水貯留量ではほとんど無視されるが,総合貯留量ではかなり有意なウェイトを占めることなどが明らかになった.

Keyword: 流域貯留, 積雪, 融雪
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-29

利根川流域における保水・貯留容量の評価

○大西 亮一〔農業工学研究所〕
相澤 顕之〔農業工学研究所〕
福本 昌人〔農業工学研究所〕
高木 東〔農業工学研究所〕
藤井 秀人〔農業工学研究所〕
丹治 肇〔農業工学研究所〕

流域レベルの洪水防止機能と水資源かん養機能として、保水・貯留容量を利根川流域の土地利用に対して評価し、場所分布を明らかにした。また、地表水の水資源かん養機能と地下水流動について、利根川流域の研究結果から考察した。また、今後の研究課題について考えを示した。

Keyword: 多面的機能, 洪水防止機能, 保水・貯水容量
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-2

Hydrosalinity Status Modeling For Irrigated Agricultural Lands in Semi-arid Regions(半乾燥地域における灌漑農用地でのSOLTMODの適用)

○Nasir M Khan〔Graduate School of Agricultural and Life Schiences, The University of Tokyo〕
佐藤 洋平〔Graduate School of Agricultural and Life Schiences, The University of Tokyo〕
M. Latif〔Centre of Excellance in Water Resources Engineering, U.E.T, Lahole,Pakistan〕
山路 永司〔Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo〕

パキスタンのインダス流域灌漑農用地では、過去20年にわたり不適切な灌漑による地下水位上昇と土壌への塩分集積の問題に直面している。本研究ではファイサラバード市近郊地域においてhydro-salinityモデル(SALTMOD)の適応性を検証するとともにhydro-salinityレベルを導出量に制御することにより、今後20季節において地下水位の低下と塩分濃度の減少及び将来的な再可耕地の増加を予測した。

Keyword: 畑地灌漑, 塩分集積,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-20

毛烏素砂地の丘間低地における地下水資源の持続的開発と潅漑計画

○池浦 弘〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
山本 太平〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
井上 光弘〔鳥取大学乾燥地研究センター〕

毛烏素砂地の丘間低地を対象にして地下水資源の持続的開発を目的とした土地利用法を提案した.砂丘側から湿地(灘地)に向かって地下水の涵養地,林地,農地,草地に4分割し,各々の面積割合を11.1

Keyword: 丘間低地, 地下水資源, 水質保全
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-21

循環潅漑地区における水田排水の還元特性

○中村 好男〔東京農業大学地域環境科学部〕
増野 途斗〔東京農業大学地域環境科学部〕
中村 貴彦〔東京農業大学地域環境科学部〕
駒村 正治〔東京農業大学地域環境科学部〕

茨城県笠間市の循環潅漑水田地区で水収支を検討した結果、潅漑期における日減水深は平均で24mm/dayとなった。ポンプで取水された用水が水田で使用され再び調整池に還元してくる率は0.57であった。水質については、T-Nを除いて農業用水基準値よりも低かった。排水路最下流部から調整池に導水される過程でT-NとT-Pの濃度が低下していた。ブロック内での1ha当たりの負荷量収支を算定したところ、T-P以外は正の値を示した。

Keyword: 水田潅漑, 水利用計画, 水質制御
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-22

西川水系における反復利用システムの解析

○北上 弘明〔新潟県庁巻農地事務所〕
三沢 真一〔新潟大学自然科学研究科〕
豊田 勝〔新潟大学農学部〕

用水河川である西川では下流域での慢性的な水不足のため、排水河川である新川水系からその不足分を補給水として取り入れ用水の反復利用を行っており下流での水質が悪くなっている。大量の反復利用の一因に上流域での過大取水が挙げられるが、一面ではこれによる余水が西川の中下流部の通水能力不足を補うバイパス機能をもっており、更には反復水の希釈効果も果たしていることがわかった。

Keyword: 反復利用, 水質, 灌漑排水
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-23

稲作ごよみに見る水田圃場水管理―水田稲作の展開と水田圃場水管理(1)―

○向井 章恵〔大阪府立大学農学部〕
渡辺 紹裕〔大阪府立大学農学部〕
中桐 貴生〔大阪府立大学農学部〕
荻野 芳彦〔大阪府立大学農学部〕

近年,水田稲作における環境・生態系保全の機能が注目されている.水田は基本的に湛水されているため,湛水管理を環境・生態系保全の視点から再検討することが必要である.この再検討に際して,現在広く行われている圃場水管理やその課題を把握するために,栽培技術の到達点であり,ガイドラインでもある「稲作ごよみ」を7府県で収集し,記載された水管理を考察した.その結果,現在の圃場水管理の基本パタンを確認できた.

Keyword: 水田圃場水管理, 稲作ごよみ, 湛水管理
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-24

生態系保全を考慮した水田圃場水管理−水田稲作の展開と水田圃場水管理(2)−

○渡辺 紹裕〔大阪府立大学農学部〕
向井 章恵〔大阪府立大学農学部〕
中桐 貴生〔大阪府立大学農学部〕
荻野 芳彦〔大阪府立大学農学部〕

「水田生態系」への関心が高まっている.水田生態系を考慮した水田整備のあり方については議論がなされてきているが,ここでは水田生態系を決定的に支配すると考えられながらも,ほとんど検討されていない「圃場水管理のあり方」について課題と方向を考察した.水田圃場の生態系保全の視点からの特徴を整理し,動植物の水田「利用」方式を考察した上で,圃場水管理方式の試案を,課題を含めてまとめた.

Keyword: 水田灌漑, 圃場水管理, 生態系
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-25

茎内流ならびに土壌水分測定に基づく自動潅漑−茎内流測定法の潅漑管理への適用に関する研究(后法

○竹内 真一〔九州共立大学工学部〕
笹見 育生〔九州共立大学工学部〕
北村 義信〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
矢野 友久〔鳥取大学乾燥地研究センター〕

TDR式水分計を用いた土壌水分に基づく自動潅漑と作物の蒸散量を指標とした自動潅漑システムの比較をハウス内ピーマンを対象に行った.前者は少量頻繁潅漑となり,後者は,多量間断潅漑となった本研究のような点滴潅漑下においては,根群域を限定させないために,土壌中にある程度余剰水を残し,根群を深層まで発達させることが,より増収につながるものであると示唆された.

Keyword: 畑地潅漑, 用水管理, 蒸発・蒸発散
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-26

イネの蒸散・光合成特性および葉面積密度と水利用効率の関係

宗石 惠里子〔愛媛大学農学部〕
○大上 博基〔愛媛大学農学部〕
小野 啓子〔愛媛大学大学院農学研究科〕

イネ群落内部における光合成有効放射(PAR)と個葉の蒸散・光合成の測定結果を用いて,高度別の蒸散・光合成をPARの対数関数でパラメータ化した.また,PARの鉛直分布を植物体面積密度の指数関数でパラメータ化した.これらを用いて,葉面積密度を増減させ,仮想のイネ群落における蒸散・光合成の鉛直分布を計算した.その結果,対象日において最高の水利用効率を得るためには,LAI=6.8(現状の1.5倍)が最適であると推定できた.

Keyword: 蒸散, 光合成, 水利用効率
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-27

湿潤部と乾燥部が混在する圃場における土壌水分の消費

○原口 智和〔九州大学大学院〕
中野 芳輔〔九州大学農学部〕
黒田 正治〔九州大学農学部〕

本研究では,施設畑において部分灌漑を行い,土壌水分測定法として一般的なテンシメータ法と低水分領域での測定が可能なTDR法を用いて土壌水分を測定し,土壌水分減少法により根群域土層からの消費水量を算定した.その結果,乾燥部での土壌水分測定にTDR法を用いることにより,湿潤部と乾燥部が混在する圃場における土壌水分の消費量を土壌水分減少法によって算定できることを示した.

Keyword: 水消費, 部分灌漑, 土壌水分減少法
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-28

南北斜面の土壌水分特性と植物生育に関する研究

○魏 江生〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
山本 太平〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
井上 光弘〔鳥取大学乾燥地研究センター〕

乾燥地研究センターの大型ガラス室内に砂床の斜面実験区を設け,勾配(20°,30°),有効水分(ゼオライト混入区,対照区),方向(南斜面,北斜面),斜面の位置(上,中,下)に対して,数量化砧爐鰺僂い匿∧生育に及ぼす影響を分析した.南斜面は北斜面より積算日射量が多く,水消費が増加した結果,土壌水分量が少なくなり,水分条件が悪くなった.その反面,北斜面の水分条件は良好で,植物の生育がよくなった.

Keyword: 斜面, ゼオライト, 植物生育
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-29

熱収支法による水田からの蒸発散量の測定

○三浦 健志〔岡山大学環境理工学部〕
竹原 桃子〔岡山大学大学院農学研究科〕

1998年7月〜10月にかけて水田において熱収支法により蒸発散量を測定した。葉面積指数は観測開始時の1.4から最大で8.3へと増加した。蒸発散量は,夏季の晴天日で6〜8mm/d,ペンマン蒸発散位に対する比(作物係数)は1.0から1.4弱へと増加,完熟期にはまた1.0程度に減少した。水田では純放射相当量が蒸発散により失われており,顕熱伝達は小さく,周辺の気温を上昇させないという優れた機能があることが確かめられた。 

Keyword: 蒸発散, 水田, 熱収支
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 2-15

大区画p化水田のための排水整備計画(13-2)−暗渠排水実績の暗渠設計への応用(2.水田)−

大阪府大農 荻野 芳彦・○崔 全更
石川短大 村島 和男

大区画圃場整備が実施中で,暗渠を試験埋設した1枚の圃場において,暗渠排水試験(暗渠排水量と地下水位の低下速度)を実施して,排水機能の実態と地区内の暗渠排水組織設計を行った.試験区は,暗渠管材(土管とPE管)と埋設深さ(50cmと70cm)を組合せて4区設け,試験結果からそれぞれの排水機能と種類を決定し,実際の施工に供した.

Keyword: 暗渠排水, 計画・設計, 大区画・汎用化水田
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-20

水田域の水管理と水環境に関する研究(機

農工研 ○高橋 順二・白谷 栄作・吉永 育生

水源段階からほ場レベルまでの水管理が地域の水質形成に対する影響について、現地調査結果に基づき報告したものである。水源の種類・水量や降雨の状況に応じた水管理(取・排水量の人為的な制御)は、特に閉鎖性水域の汚濁負荷制御と密接な関連があることを明らかにするとともに、外部環境へのインパクトの少ない水管理手法について基礎的な検討を行った。

Keyword: 水管理, 水環境, 汚濁負荷
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-21

都市域中小河川の水質汚濁と生態系保全に関する研究(2)−自然条件を利用した水質改善のための基礎実験−

大阪府大農 ○山本 龍仁・三島 隆伸・中桐 貴生・渡辺 紹裕・荻野 芳彦

大阪府堺市の石津川水系を対象として、河川流域の自然条件を利用した水質改善のための基礎実験を行い、河川環境の改善について検討した。実験結果から低濃度の汚濁ならば、河川の瀬と淵によるばっ気・沈澱効果で水質改善が可能であることが分かった。また、遮光もCOD低減に有効である。特に滞水域では植物プランクトンの増殖による二次汚濁を防止するために、浮葉植物などで遮光することが有効と考えられる。

Keyword: 石津川, 水質浄化, 水槽実験
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-22

補給水導入による廃堰の水質改善実験−農業水利施設の多目的利用(3)−

弘前大農学生命科 ○工藤 明・泉 完

劣悪な廃堰の水質を改善するため、上流部より補給水を導入しその効果について検討した。導入後水質濃度は次第に低下するが、補給水を停止すると生活雑排水が卓越するため再び濃度が急上昇する。従って定常的な維持用水が必要である。補給水は通常の廃堰流量に対してその2〜5倍の流量で水質濃度の低下や悪臭防止が期待できる。単位幅当り流量では通常の廃堰流量が少ないため、0.05〜0.1m3/s程度で十分である。

Keyword: 水環境, 水質, 廃堰
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-23

干拓地水田地域における汚濁物質の流出に関する研究

京大院 高橋 強・○萬井 あゆみ

現在、閉鎖性水域における富栄養化が大きな問題となっている。そこで本研究では汚濁物質の負荷削減対策を明らかにすることを目的として干拓地水田地域を対象に調査を行っている。そこから得られたデータをもとに、汚濁負荷流出の実態を明らかにし汚濁源別負荷量の算出を行ったのでその結果を示す。また、水田地域からの流出負荷を削減するための対策について提言した。

Keyword: 水質, 汚濁負荷削減, 干拓地水田 
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-24

水質保全対策事業「川並地区」における事例

滋賀県 中川 義雄

農業排水を対象とした水質改善対策を図るため自然浄化機能を活用しているが、これらの施設の機能を十分発揮させるためには、発生汚泥の確実な管理が重要である。本地区は、地区内で発生した汚泥は地区内で処理する地域内自己完結型環境リサイクルシステムを構築し、水質改善機能の維持と管理労力の低減を図っている。

Keyword: 地域内自己完結型環境愡恩拏獣\築, 自然浄化機能の活用,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-25

農業用水域における水質改善施設について

農工研  ○吉永 育生・高橋 順二・白谷 栄作

農業用水域における水質改善施設についての全国的なアンケート調査を行った。水質改善施設は総数で80件を数え、うち30件の施設が供用されており、琵琶湖を有する近畿地方の数が突出している。対象水域の主たる汚濁要因は家庭排水であり、続いて農地排水、畜産排水となっている。水質改善手法は対象水域によって大きく異なり、水路においては接触酸化法が、ため池においては水生植物が多く採用されている。

Keyword: 水質改善施設, 水質保全, 農業用水
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-26

粒状電気炉スラグのCa溶出特性と処理水への適用

三重大生物資源 近藤 雅秋

これまでの研究で、電気炉スラグによるリン濃度減少にはスラグから溶出するCaとの密接な関連性が定性的に明らかになった。スラグによるリン減少特性を把握するために、Caとの関係で反応の最適条件を定量的に検討する必要がある。本報告では、循環円筒水槽を作製し、粒状スラグ試料でのリン濃度減少を確認すると共にリン酸二水素カリウム溶液へのCa溶出特性を検討した結果濃度に規定され、処理水に適用した結果リン流出が認められた。

Keyword: 水質, リン, カルシウム
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-27

栄養塩類に対する濾過材の浄化機能

香川大院 ○山本 拓次・河野 広

富栄養化の進んだ水域の水質改善方法として、濾過法を取り上げ、研究目的として栄養塩類を取り除ける濾過材の選定をした結果、赤玉土と塩酸処理木炭の併用において、リンと窒素の大幅な除去が確認され、水質浄化の効果が高いことがわかった。次に濾過材に対する栄養塩類の吸着の強さを検証した結果、栄養塩類は濾過材に強く吸着されるのではなく、一時的に吸着されている可能性があることがわかった。

Keyword: 水質, 水質制御,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-28

接触曝気方式についての一検討

茨城大農 ○中曽根 英雄・黒田 久雄
東北農政局 佐藤 愛

接触曝気方式は農業集落排水に広く用いられ,おおむね良好な成績を収めている。本方式はこれまで主に有機物の処理を対象にしてきた。しかし,環境保全の立場から,窒素・リンに対する対策も重要になってきた。そこで,今回は嫌気性ろ床槽を設けない曝気槽のみの装置で,窒素除去を行えるかを検討することにした。その結果,窒素除去はまだ不十分であった。しかし,汚水の滞留時間を長くすれば,本装置でも性能向上が期待される。

Keyword: 接触曝気方式, 窒素除去, 間欠曝気
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-29

生物膜法に浮遊法を併用した運転方法について

滋賀県農村下水道協会 平居 忠雄・○南 吉裕

滋賀県の農集排処理施設は水濁法上乗せ条例により高度処理が義務づけられ、これまで窒素除去を目的とした嫌気性ろ床槽併用接触ばっ気方式が採用されてきたところである。しかし、本処理方式は冬期の水温低下時及び後生動物の発生により窒素除去性能に影響を及ぼしている。このため、本処理方式に浮遊法を併用した方式を採用することにより、窒素除去性能を目的とした運転方法および、その調査結果について報告するものである。

Keyword: 集落排水, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-2

Water Quality Analysis in Low Lying Paddy Field System(低平地水田における水質の分析)

九大院 ○Hairul Basri
九大農 黒田 正治・福田 哲郎

低平地水田 ― 排水路系を対象に、水田による水質汚濁機能の分析を行った。分析の結果、TNは水田によって浄化された。ECおよびCODは水田によって汚濁されることが 明らかになった。そして、TN、ECおよびCODについて、水稲の普通栽培期の差引負荷量、また施肥後における降雨後と差引排出負荷量との関係式を明らかにした。

Keyword: 水田灌漑 , 水質 , 差引負荷量
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-2

微気象法による水田からの蒸発散量の測定

岡山大学環境理工学部 ○三浦 健志
岡山大学環境理工学部 四方田 穆
岡山大学大学院農学研究科 竹原 桃子・岡山大学大学院農学研究科 森田 昇

Keyword: 蒸発散量, 水田, 熱収支法
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-20

供給主導をねらいとした、水田パイプラインの検討

(財)日本農業土木総合研究所 ○里岡 一樹・磯部 拓二
農業工学研究所 中 達雄・小林 宏康
農業工学研究所 相川 泰夫・島崎 昌彦・農業工学研究所 臼杵 宣春

Keyword: 用水管理, 管水路流れ, 水田かんがい
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-21

水撃圧調整施設工の設置及びその効果について

農業工学研究所 ○吉野 秀雄・中 達雄
農業工学研究所 小林 宏康・島崎 昌彦・相川 泰夫
関東農政局 栗田 吉晴・塩屋 俊一・小久保 章・ 

Keyword: 灌漑施設, 管水路流れ, 水撃圧
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-22

大規模な樹枝状パイプラインシステムにおける中間調整池とファ−ムポンドの容量設計−超低周波応答解析によるファ−ムポンド容量の設計理論の応用−

東京農工大学農学部 ○三春 浩一
東京農工大学農学部 大里 耕司
東京農工大学農学部 鬼塚 宏太郎・ 

Keyword: 畑地潅漑, 潅漑施設,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-23

多孔管灌漑の解析−小孔よりの噴出水について−

東京農業大学  ○白井 清恒
仝 渡辺 文雄
仝 高橋 悟・大木建設株式会社 飯塚 弘道

Keyword: 畑地灌漑, 灌漑施設, 小噴流
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-24

緩勾配除塵スクリーンの水位差抑制機能

農業工学研究所 ○島崎 昌彦
農業工学研究所 相川 泰夫
農業工学研究所 小林 宏康・農業工学研究所 中 達雄・臼杵 宣春

Keyword: 潅漑施設, 排水施設, スクリーン
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-25

魚類の生態系に配慮した水路設計に関する調査研究

農業工学研究所 ○小林 宏康
農業工学研究所 島崎 昌彦
農業工学研究所 相川 泰夫・農業工学研究所 中 達雄・臼杵 宣春

Keyword: 開水路流れ, 底質, 土砂水理
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-26

河口堰における除塩ポンプの効果

農業工学研究所 ○加藤 敬
農業工学研究所 常住 直人
農業工学研究所 桐 博英・農業工学研究所 大西 亮一

Keyword: 塩分濃度対策, 河口堰, 除塩ポンプ
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-27

Effective Model for Analyzing Drainage Systems of General Configuration

愛媛大学大学院連合農学研究科 ○グイエン クアン キム
香川大学農学部 河野 広
 ・ 

Keyword: 地表排水, 洪水流出解析, 開水路流れ
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-28

Use of Solar Energy Pumping in Agriculture and Rural Development (農業_村開発における太陽エネルギーポンプの利用)

近畿大学農学部 ○八丁 信正
近畿大学農学部 筒井 暉
 ・ 

Keyword: 太陽エネルギー, ポンプ潅漑, 農村開発
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-29

数値地図の流路探索システムの開発

農業工学研究所 ○原山 昭彦
農業工学研究所 吉野 秀雄
農業工学研究所 有田 博之・農業工学研究所 友正 達美

Keyword: 数値地図, VBA, 流路探索
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-2

フィンガー流による塩分溶脱に関する研究

東京大学農学部 川本健

Keyword: フィンガー流, リーチング,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-20

数値シミュレ−ションによる土壌水分減少過程の近似式の検討

三重大学生物資源学部 彦坂順

Keyword: 水分移動, ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-21

高分子電解質によるPSL粒子の初期凝集機構に関する研究

筑波大学農学研究科 松本哲洋

Keyword: 凝集, 高分子電解質,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-22

根を模した盆殕瀏壷勸謔體y壌硬度の測定について

高知大学農学部 佐藤泰一郎

Keyword: 土壌構造, 土壌空気,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-23

根の伸長と土壌の乾燥密度・含水比・土壌硬度の関係

高知大学農学部 鈴木哲也

Keyword: 土壌構造, 土壌空気,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-24

軟X線土壌孔隙ステレオ画像の三次元表示(5)−土壌孔隙ネットワークと透水係数の関係−

滋賀県立短期大学農業部 岩間憲治

Keyword: 土壌構造, 透水係数, 軟X線撮影
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-25

フーリエ変換を用いた土壌粗間隙の構造解析(2)

島根大学生物資源科学部 森也寸志

Keyword: 土壌構造, 水分移動, 軟X線 
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-26

火山灰下層土の粗孔隙の透水、通気、排水機能について

東京農業大学農学部農業工学科 岩田幸良

Keyword: 透過性, 土壌構造, 粗孔隙
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-27

泥炭地の土地利用形態による亜酸化窒素(N2O)放出の差異

東京大学大学院農学生命科学研究科 前村庸之

Keyword: 土壌空気, 土壌の物理化学的性質, 特殊土壌
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-28

EGMEによる粘土の比表面測定法の問題点と改良法(供

茨城大学農学部 高野友善

Keyword: EGME, 比表面積, 粘土
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-29

圃場における土壌物理性変化の測定法

東京農業大学大学院農学研究科農業工学専攻 佐藤公俊

Keyword: 土壌空気, 土壌の熱的性質, 土壌の物理化学的性質
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