発表番号 [3-21]
Assessment of River flow Reduction in Large Basin due to Collaborative Management of Agricultural Facilities
MINAKAWA Hiroki[Institute for Rural Engineering, NARO]・AIHARA Seiya[Institute for Rural Engineering, NARO]・YOSHIDA Takeo[Institute for Rural Engineering, NARO]・TAKADA Asari[Institute for Rural Engineering, NARO]・KUBOTA Tomijiro[Institute for Rural Engineering, NARO]
農業水利施設の協働が広域の河川流量に与える影響の評価
○皆川 裕樹[農村工学研究部門]・相原 星哉[農村工学研究部門]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・高田 亜沙里[農村工学研究部門]・久保田 富次郎[農村工学研究部門]
流域治水にむけて、農業分野からは利水ダムの事前放流や田んぼダムが注目されている。そこで、この両施設の協働による流域治水への貢献可能性を流域一体解析で評価した。最上川流域に分布型水循環モデルを適用し、利水ダムには治水協定条件を、水田では田んぼダムの計算を実装した。令和2年台風19号を対象に解析した結果、両施設が発揮する河川流量のピークカット効果を定量的に評価できた。また効果の流域内空間分布を示した。
Keyword: 流域治水,洪水流出,豪雨災害,農業水利施設, ,
GET PDF=23/3-21.pdf
発表番号 [3-29]
The abundance of forests of green nature and sponge effects in Shirakami mountain range and its vicinities
NABESHIMA Akira[Faculty of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]・SATO Yuri[Faculty of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]・SAWATA Akihiko[]・MASUMOTO Takao[]
白神山地周辺にみる森林の豊かさとスポンジ効果
○鍋島 晶[秋田県立大学]・佐藤 祐利[秋田県立大学]・沢田 明彦[秋田県立大学大学院・秋田県]・増本 隆夫[秋田県立大学]
森林の浸透能力と土壌が持つ水分保持能力に着目し、まず森林下部が持つ保水力を評価した。さらに、樹木の遮断保水機能等を考慮するための森林植生や管理状態を関連づけて、森林全体の保水力の解析を試みた。その結果、各種森林にはある程度のスポンジ効果が見られ、特にそれが高く顕著なのは管理の行き届いた人工杉林であるといえた。さらに、保水性を考える上では、礫の存在が保水力に関連した森林の特徴であると推察した。
Keyword: 白神山地,インテークレート試験,土壌水分曲線(保水曲線),人工杉林,ブナ林, ,
GET PDF=23/3-29.pdf
発表番号 [3-21]
Influence of Lime-based Expansion Material on Air-void Distribution During Freezing and Thawing Test
○OTSUKA Momona[Graduate School of Sustainability Science, Tottori University]・OGATA Hidehiko[The united graduate school of agricultural science, Tottori university]・HYODO Masahiro[Department of agricultural, life and environmental science, Tottori university]
石灰系膨張材が凍結融解試験途中の気泡径分布へ及ぼす影響
○大塚 桃菜[鳥取大学大学院]・緒方 英彦[鳥取大学大学院連合]・兵頭 正浩[鳥取大学]
本報では、石灰系膨張材を混和、無混和のコンクリート供試体を用いて凍結融解試験を行った。その結果、石灰系膨張材を混和した供試体で相対動弾性係数を約80%まで低下させると50μm〜150μmの範囲の気泡比率が減少した。また気泡装置の画像では気泡内に白色析出物が析出し閉塞している気泡や、気泡円周部に析出し閉塞途中の気泡も確認された。一方で石灰系膨張材無混和の供試体では気泡径分布の変化は見られなかった。
Keyword: 石灰系膨張材,凍結融解試験,気泡, ,
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発表番号 [3-29]
Utilization and advantage of AI for the investigation of deteriorated concrete structures
○Shinya Yamada[Kokudo Kaihatsu Center Co.,Ltd]・Kazutaka Shichiroumaru[Kokudo Kaihatsu Center Co.,Ltd]・Isao Tsuchiya[Kokudo Kaihatsu Center Co.,Ltd]
劣化したコンクリート構造物の調査におけるAIの活用と優位性
○山田 真也[(株)国土開発センター]・七郎丸 一孝[(株)国土開発センター]・土谷 功[(株)国土開発センター]
土木構造物の劣化調査では、近接目視によりチョーキングを行い、野帳にスケッチした後、損傷図や数量計算書を作成する方法が一般的である。この方法は、外業、内業ともに多くの時間を要し、損傷の見落としや調書作成ミスの原因にもなる。近年の技術者不足を背景に外業や内業の省力化を図るため、AIによるひび割れ解析を実施した2つの事例を紹介するとともに、従来の方法と比較し、その優位性と課題について考察する。
Keyword: 鉄筋コンクリート, ,
GET PDF=22/[3-29].pdf
発表番号 [3-21(P)]
Investigation and development of soil moisture and salinity sensor network with Arduino and Xbee in a tsunami-affected agricultural field
Koharu Tasaki[Faculty of Agriculture, Saga University ]・Yohei Ishikawa[Department of Creative Engineering, National Institute of Technology, Ariake College]・Takuro Noguchi[Department of Creative Engineering, National Institute of Technology, Ariake College]・Ieyasu Tokumoto[Faculty of Agriculture, Saga University ]
ArduinoとXBeeを用いた土壌水分・塩分センサーネットワークの開発および津波被災農地への適用事例
○田崎 小春[佐賀大学]・石川 洋平[有明工業高等専門学校]・野口 卓朗[有明工業高等専門学校]・徳本 家康[佐賀大学]
本研究では,土壌水分・塩分をモニタリングするためのセンサーネットワーク構築を目指し,マイコン(Arduino)と無線通信モジュール(XBee),SDI-12プロトコル対応のセンサーを用いた無線通信ネットワークシステムを開発した.津波被災した畑地圃場では,塩分濃度の空間的な不均一性が大豆の生育に影響することが報告されており,本システムを適用して土壌水分・塩分濃度を計測したので報告する.
Keyword: センサーネットワーク, 津波被災農地, 塩害
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発表番号 [2-65]
Esitimation of Class-differentiated Chl.a by Multi-wavelength Excitation Fluorometer using Three-layered Feedforward Artificial Neural Network
Ren Yamamoto[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Science, Kyushu University]・Masayoshi Harada[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Kazuaki Hiramatsu[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Toshinori Tabata[Faculty of Agriculture, Kyushu University]
3層型FFANNを援用した多波長励起蛍光光度計による藻類綱別Chl.aの推定
山本 錬[九州大学大学院]・原田 昌佳[九州大学大学院]・平松 和昭[九州大学大学院]・田畑 俊範[九州大学大学院]
現地観測によるアオコの増殖特性の把握に,藻類綱別Chl.aの連続的・多点的な計測が実現可能な多波長励起蛍光光度計を用いた.励起蛍光スペクトルから藻類綱別Chl.aの推定に,実水域での観測データを教師データとする階層型FFANNを採用した.その結果,緑藻類Chl.aの推定では改善点があるが,総Chl.aと藍藻類Chl.aは良好に推定でき,浮遊性藻類の出現特性が異なる複数の水域で適用可能であった.
Keyword: 水質、水環境, アオコ、農業用貯水池, 励起蛍光スペクトル
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発表番号 [3-21(P)]
Nitrogen balance in a paddy soil applied rice bran
Tasuku Eigen[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kunio Watanabe[Graduate School of Bioresources, Mie University]
米ぬかを施用した水田土中の窒素収支
永源 奨[三重大学大学院]・渡辺 晋生[三重大学大学院]
米ぬかを施用した水田土中の窒素収支を明らかにすることを目的に,2019年4月から8月のナツヒカリ生育期に三重大学内水田の米ぬか施用区と無施用区の観測を行った.気象データと土中水分・圧力データから水収支を,水収支から求めた下方浸透量と土中窒素量,稲の生育データから窒素収支を求めた.米ぬか施用区では生育初期の土中窒素量が無施用区より少なくなり,収量も減少した.米ぬかによる有機化の促進が原因と思われる.
Keyword: 窒素動態, 圃場実験, 水・窒素収支
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発表番号 [3-21]
Effect of Bamboo Fiber Shape and Amount on Mechanical Properties of Soil
Takayuki Miya[Graduate School of General Sciences, Iwate University]・Motohei Kanayama[Faculty of agriculture, Iwate University]
竹繊維の形状と添加量が土の力学的特性に及ぼす影響
宮 隆之[岩手大学大学院]・金山 素平[岩手大学]
現代の先進国において,環境負荷の少ない地盤改良技術として植物繊維を利用した古来の工法が再び注目されている.そこで,本研究では,近年深刻化する放置竹林問題を取り上げ,竹廃材を利用した地盤改良効果を検討した.具体的には,竹繊維構造の物理的要因に着目し,その形状と添加量が竹繊維混合土の物理的・力学的特性に与える影響を明らかにすることを目的としている.
Keyword: 竹繊維, 黒ボク土, 一軸圧縮強度
GET PDF=19/3-21.pdf
発表番号 [3-21]
Foundation Strength Characteristic and Material Property Value of Small Earth Dam for Irrigation
Hiroshi Mori[Hirosaki University]・Toshiki Asakura[Hirosaki University Graduate School]
溜池堤体の地盤強度特性と材料物性値について
森 洋[弘前大学]・朝倉 紀樹[弘前大学大学院]
溜池堤体の地盤強度特性を一面せん断試験、ベーンコーンせん断試験、スウェーデン式サウンディング試験より検討した結果、各試験における相関性から、一面せん断試験に相当する地盤強度定数(c・φ)を推定することが可能であることを示した。特に、材料物性値と地盤強度定数の間に相関性が伺えたことで、比較的簡便な試験から得られる材料物性値から地盤強度定数を求めることができる可能性を示した。
Keyword: 溜池堤体, 地盤強度, 材料物性値
GET PDF=18/3-21.pdf
発表番号 [3-21(P)]
The Effect of Charge Heterogeneities on Aggregation Behavior of Silica Particles Adsorbed with Lysozymes and its Theoretical Analysis
Huang Yi[Graduate School of University of Tsukuba]・Yamaguchi Atsushi[Graduate School of University of Tsukuba]・Kobayashi Motoyoshi[University of Tsukuba]
リゾチームがシリカに吸着することによる電荷不均一性が凝集挙動に与える影響とその理論解析
黄 逸[筑波大学大学院]・山口 敦史[筑波大学大学院]・小林 幹佳[筑波大学]
シリカとタンパク質は環境中に広く存在しており、懸濁液の性質はシリカの凝集現象の影響を強く受ける。従って、シリカとタンパク質の混合系における吸着と凝集挙動を理解することが重要となる。本研究では、リゾチームがシリカ粒子の電気泳動移動度と凝集速度定数に与える影響を調べた。さらに、DLVO理論モデル、拡散層電位の分布を考慮したモデル、荷電の不均一性を考慮したモデルを用い、凝集速度定数の解析を試みた。
Keyword: コロイド, 粘土,
GET PDF=17/3-21(P).pdf
発表番号 [G-2-5]
Improvement of pesticide fate and transport model (SPEC) for simulating the pesticide dissipation in multiple layered soil
Akai Shimpei[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Julien Boulange[Meiji University]・Piyanuch Jaikaew[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Saito Hirotaka[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Watanabe Hirozumi[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]
農薬動態予測モデル(SPEC)の多層化土壌での農薬消長再現への改良
赤井 慎平[東京農工大学大学院]・ジュリアン ブランジェ[明治大学]・ピヤヌッチ ジャイケーウ[東京農工大学大学院]・斎藤 広隆[東京農工大学大学院]・渡邊 裕純[東京農工大学大学院]
本研究では農薬消長予測モデルSPECの多層化の導入のよる改良が試みられた。多層化改良モデルは2013年6月10日から2014年5月4日にかけて行われたアトラジンのモニタリング結果を小さい計算誤差かつ高い精度で再現し、多層化の導入の成功を示した。しかしながら水収支、農薬収支の各プロセスの計算式には依然として改善の必要性があることが示唆された。
Keyword: SPEC, 濃度, 土中水
GET PDF=16/G-2-5.pdf
発表番号 [3-21]
The Examples on Applicaton to Reservoirs Investigation by using Simple measurement method of Groundwater Level in Hiroshima Prefecture
nomura hideo[KISO-JIBAN Consultants,Co.,LTD.]・nakamura hiroshi[Hiroshima Prefectural Government]・kawamura yoshirou[Hiroshima Prefectural Government]・akasaka yukihiro[KISO-JIBAN Consultants,Co.,LTD.]
広島県における地下水位簡易測定法を用いたため池調査の取り組み事例
野村 英雄[基礎地盤コンサルタンツ(株)]・中村 博[広島県]・河村 吉郎[広島県]・赤坂 幸洋[基礎地盤コンサルタンツ(株)]
広島県では,ため池調査時に簡易に地下水位を推定することができる『接地抵抗を利用した地下水位簡易測定法』を用いて,浸潤線位置の推定精度を向上させることを試みた.この手法は,地盤中の接地抵抗の特性を応用したもので,深度方向の連続的な接地抵抗の変化を測定することにより,地下水位の深度を推定できる.本報告では,この手法による地下水位測定結果と,それより推定した浸潤線について検証した結果を報告する.
Keyword: 地下水位, 接地抵抗, ため池
GET PDF=16/3-21.pdf
発表番号 [3-21]
Functional Changes of Water Purification at Paddy Field by the Difference in Percolation Depth
YAMAZAKI Takahiro[College of Bioresource Sciences,Nihon University]・ISHIKAWA Shigeo[College of Bioresource Sciences,Nihon University]・NAGASAKA Sadao[College of Bioresource Sciences,Nihon University]・SASADA Katsuhiro[College of Bioresource Sciences,Nihon University]
土壌浸透路長の違いによる水田の水質浄化機能変化
山嵜 高洋[日本大学生物資源科学部]・石川 重雄[日本大学生物資源科学部]・長坂 貞郎[日本大学生物資源科学部]・笹田 勝寛[日本大学生物資源科学部]
水田の水質浄化機能に関して土壌浸透路長の相違による水質変動と、浄化作用に与える影響について検討した。CODおよびNH4-Nは灌漑用水濃度よりも降下浸透水濃度が高くなる傾向を示し、浸透路長による差異は、CODでは小さく、NH4-Nは浸透路長の長い試験区の方がより汚濁型に作用した。T-N、NO3-N、NO2-N、T-P、PO4-Pは浸透路長が長くなると浄化効果が向上した。
Keyword: 水質浄化機能, 降下浸透, 差引負荷量
GET PDF=15/3-21.pdf
発表番号 [3-21(P)]
Analysis of Zeta Potential and Possibility of Charge Evaluation of Toyoura Sand
Honjo Yuta・Pham Tien Duc・Tsujimoto Yoko・Kobayashi Motoyoshi・Adachi Yasuhisa
[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba・Faculity of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
豊浦砂のゼータ電位の解析と電荷の算出の可能性
本荘 雄太・パム チェンダック・辻本 陽子・小林 幹佳・足立 泰久
[筑波大学大学院生命環境科学研究科・筑波大学生命環境系]
標準砂として広く用いられてきた豊浦砂のゼータ電位を流動電位法により算出し,その実験値を1pK Sternモデルにより解析することで,豊浦砂の荷電特性を調べた.また,クロマトグラフィー法による,豊浦砂の電荷の算出の可否を検討するため,豊浦砂充填カラムにおいてpHブレークスルーカーブ(pH-BTC)を測定し,既往研究と比較した.
Keyword: 豊浦砂, ゼータ電位, 1pK Sternモデル
GET PDF=14/3-21(P).pdf
発表番号 [3-21(P)]
The effect of ridging and soil mulching on growth and yield of cassava grown after rice with no irrigation in Northeast Thailand: A preliminary results
Mallika Srisutham [Graduate school of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Ryoichi Doi [Graduate school of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Masaru Mizoguchi [Graduate school of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
The effect of ridging and soil mulching on growth and yield of cassava grown after rice withno irrigation in Northeast Thailand: A preliminary results
○Mallika SRISUTHAM [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Masaru MIZOGUCHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Ryoichi DOI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
東北タイでは気候変動の適応策として作付体系が見直されている。本研究では、タイ国コンケン県の非灌漑畑作地域の2か所の農家圃場でコメ収穫後の2品種のキャッサバを栽培し、畝とマルチがキャサバの生育と収量に及ぼす影響を調べた。その結果、畝を立てない方が、またマルチをしない方がキャッサバの初期生育期の生存率が高いことがわかった。これは初期生育期の土壌水分がキャサバの生存率を決める要因であることを示す。
Keyword: 天水田, 畝, キャッサバ
GET PDF=13/13003-21(P).pdf
発表番号 [3-21]
Issues for Irrigation Introduction to Rice Production in Ghana
NARUOKA Michio [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
ガーナの稲作に灌漑技術を導入するための課題
○成岡 道男 [国際農林水産業研究センター]
ここでは、ガーナ国アシャンテ州クマシ近郊で行った調査結果をもとに、天水低地稲作および灌漑稲作の基盤整備、栽培、ポストハーベストの現状を紹介した。そして、天水低地稲作から灌漑稲作への転換を進める農民を増やすための課題および必要な対策について検討した。その結果、無秩序な水利用、新墾工や耕起に伴う労働増加、稲ワラなど有用資源の未利用、収穫後の品質劣化、移転された技術の劣化などの課題が確認できた。
Keyword: ガーナ, 稲作, 基盤整備
GET PDF=12/12003-21.pdf
発表番号 [3-21]
Effects of Network Formation on Sedimentation in Clay-floc Suspensions
Ooi Setsuo [National Instiute for Rural Engineering]
Nakaishi Katsuya [Faculty of Agriculture Ibaraki University]
Mizuno Koutarou []
Kobayashi Motoyoshi [Faculty of agriculture Iwate University]
Saito Takuya [Incorporated Administrative Agency Japan Water Agency]
沈降過程におけるネットワーク転位
大井 節男 [農村工学研究所]
中石 克也 [茨城大学農学部]
水野 孝太郎 []
小林 幹佳 [岩手大学農学部]
○齋藤 拓也 [水資源機構]
凝集フロックの沈降を定量的に扱うのは非常に難しい。従って、定量的扱いを困難にしているネットワーク形成について、透水の側面から明らかにした。即ち、フロック懸濁液の透水速度式を剛体球の沈降速度式から導き、その妥当性を立証した。さらに、透水速度式を用いてネットワーク転位の存在と透水変化のメカニズムを明らかにした。特に、転位過程でのフロック径変化が透水を急減させる現象を明らかにした。
Keyword: 界面沈降, 粘土フロック, ネットワーク転位
GET PDF=11/11003-21.pdf
発表番号 [3-21]
Rational determination of average shear strength parameters along the slip surface of various types of landslides
Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Kimura_Sho [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Vithana_Shriwantha [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
地すべり形態に応じたすべり面平均強度定数の合理的決定
○中村 真也 [琉球大学農学部]
木村 匠 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
Vithana Buddhi Shriwantha [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
すべり面平均強度定数の合理的決定について検討するため,すべり形態,すべり面状況を勘案し,せん断試験で得られたせん断強度の適切適用による安定解析を行った。島尻層群泥岩分布地域の地すべりは移動形態が様々であり,すべり面の状態も異なった。地すべり移動量,すべり面状況等のすべり形態に応じて測定せん断強度を適用し,土質力学的根拠を有する合理的なすべり面平均強度定数を決定した。
Keyword: 土の静力学的性質, 残留強度, ピーク強度
GET PDF=10/10003-21.pdf
発表番号 [3-21]
Effective use of irrigation water infiltrated and stored in soil by capillary barrier of soil layers
Kido Ayako [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
Inoue Mitsuhiro [Arid Land Research Centre, Tottori University]
Morii Toshihiro [Faculty of Agriculture, Niigata University]
Fujii Sho [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
Tuchiya Yuuki [Faculty of Agriculture, Niigata University]
土のキャピラリー・バリアにより貯留された灌漑水の有効利用
○貴堂 史子 [鳥取大学大学院農学研究科]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森井 俊広 [新潟大学農学部]
藤井 尚 [鳥取大学大学院農学研究科]
土屋 裕輝 [新潟大学農学部]
ビニールハウス内の圃場に礫と砂の2層地盤を造成し,土のキャピラリー・バリア機能による灌漑水の保持・貯留特性と,植生の生長量に及ぼす効果を調べた。ミズナを播種したのち,約2ヶ月の生育をまって収穫し,草丈や新鮮重を測定した。地盤内に敷設した礫層の上部で浸潤した灌漑水が効果的に捕捉されること,ならびに捕捉された水分量が植生の草丈に統計的に有意な影響を及ぼすことを確認した。
Keyword: 土のキャピラリー・バリア, 灌漑水, 土の不飽和水分特性
GET PDF=09/09003-21.pdf
発表番号 [3-21]
The evaluation of flood mitigation function of paddy fields with run-off control device at a watershed scale
Yoshikawa Natsuki [Research Center for Natural Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]
Nagao Naoki [Toyama Prefectural Federation of Land Improvement Association ]
Misawa Shinichi [Faculty of Agriculture, Niigata University]
流域スケールにおける「田んぼダム」の洪水緩和機能の評価
○吉川 夏樹 [新潟大学災害復興科学センター]
長尾 直樹 [富山県土地改良事業団体連合会]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]
新潟県村上市神林地区では,大雨時に流出水が集中し,流域の排水を担う笛吹川の水位上昇をもたらすことから,下流部の市街地に湛水被害が生じる.そこで,洪水緩和を目的とした「田んぼダム」の取り組みが行われている.これは,落水量調整板を既存の排水マス内に設置し,一時的に雨水を水田内に貯めることで,ピーク流量を平滑化するという試みである.本研究では,この「田んぼダム」の洪水緩和機能を流域スケールで評価する.
Keyword: 田んぼダム, 洪水緩和機能, 流出解析
GET PDF=08/08003-21.pdf
発表番号 (3-21)
Evaluation method for renovation projects of irrigation facilities by using water price- Application of Choice Experiment Method -
Kunimitsu Yoji [National Institute for Rural Engineering]
用水価格による農業水利施設更新事業の効果算定手法−選択実験の適用による分析−
○國光 洋二 [農村工学研究所]
本研究では、仮想状況評価を設定した選択実験に関するアンケート調査データから、ランダムパラメータ多項選択ロジットモデルを推定し、農家の評価に基づく用水の価値を明らかにし、その価値を用いて農業水利施設の更新効果を算定することの可能性について分析した。
Keyword: 更新効果, 選択実験, アンケート調査
GET PDF=07/07003-21.pdf
発表番号 3-21
Grouping of loach population in drainage canal with microsatellite DNA marker of Yatsu paddy field, Chiba Prefecture
KOIZUMI Noriyuki [National Institute for Rural Engineering]
TAKEMURA Takeshi [National Institute for Rural Engineering]
OKUSHIMA Shuji [National Institute for Rural Engineering]
MORI Atsushi [National Institute for Rural Engineering]
EBIHARA Syu [Nippon Kaiyo Co., Ltd.]
DNA標識を利用した農業水路系におけるドジョウ個体群のグループ化-千葉県谷津田域を事例として-
○小出水 規行 [農村工学研究所]
竹村 武士 [農村工学研究所]
奥島 修二 [農村工学研究所]
森 淳 [農村工学研究所]
蛯原 周 [日本海洋株式会社]
生物個体群の地域性確保に向けて,千葉県谷津田域におけるドジョウ個体群を対象にマイクロサテライトDNAを標識とするグループ化について検討した。3つのDNAマーカーによる個体群の遺伝的多様性は水路によって異なるが,遺伝的に特異な現象は認められなかった。対象水路における個体群は概ね3群に分けられ,各群に属する水路の空間配置から,個体群は上流,中流,下流の3つに画定できる可能性を示した。
Keyword: 生態系, 魚類生息場, DNA
GET PDF=06/06003-21.pdf
発表番号 3-21
Evaluation of Measures to Reduce Murky Water Load in Riparian Low-lying Paddy Fields around Lake Biwa
HAMA Takehide [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
ORITATE Fumiko [Faculty of Agriculture, Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
MITSUNO Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
琵琶湖沿岸低平地水田における濁水負荷軽減対策の評価
○濱 武英 [京都大学大学院農学研究科]
折立 文子 [京都大学農学部]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]
琵琶湖沿岸低平地水田に実施された水質保全対策(循環灌漑,浄化型幹線排水路)の濁水負荷軽減効果を検討した.その結果,循環灌漑は代かき期の高SS時に効果を発揮するが,細粒分は局所的に堆積することが示唆された.また降雨時や逆水灌漑期の浄化型幹線排水路は,流出負荷500kg/hの約50%削減するなど十分な土砂堆積効果が期待できる.しかし一方で,水門の開放により多量の土砂流出が発生することも確認された.
Keyword: 濁水負荷軽減対策, 循環灌漑, 浄化型幹線排水路
GET PDF=05/05003-21.pdf
発表番号 3-21
Studies on Improvement of Salinity Soil for Re-vegetation Use
Sugimoto Hideo [Obayashi Corporation Technical Research Institute Urban and Indoor Environment Department]
Komiya Hidetaka [Obayashi Corporation Technical Research Institute Urban and Indoor Environment Department]
アルカリ土壌の緑化利用に関する研究
〇杉本 英夫 [(株)大林組技術研究所都市・居住環境研究室]
小宮 英孝 [(株)大林組技術研究所都市・居住環境研究室]
海面埋立地の再開発の建設発生土は、海水および海底の土が混じるため、アルカリ性で高塩類濃度を呈する。植物の生育が著しく阻害されるので、栽培には適さない土である。今回取り扱った発生土は、膨潤性の粘土粒子が含まれているため、物理的な手法では改良が難しかった。筆者らは、土のpHを制御する土壌改良方法を考えた。発生土は、特殊改良材を混ぜて土のpHを中性に保つことで、透水性も改良できることを確認した。
Keyword: 緑化, アルカリ土壌, 粘土鉱物
GET PDF=04/0403-21.pdf
発表番号 3-21
Optimum Allocation of COD Loading into Yasu River with Equity Measure
Shigeya Maeda [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
Toshihiko Kawachi [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
公平性を考慮した野洲川におけるCOD負荷量の最適配分
○前田 滋哉 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
河川水質の長期的管理のため,これまで面源からの負荷を考慮した上で点源からの許容COD負荷量を河川の各負荷点に配分する確率論的最適化モデルを構築してきた.ここでは,許容負荷量の場所的変動性すなわち負荷の公平性を考慮した水質管理案を提示できるよう,モデルに新たな目的関数と制約条件を追加する.滋賀県野洲川にモデルを適用し,改良前のモデルから得られる水質管理案より検討価値のある代替案を提示できることを示す.
Keyword: 河川水質管理, 最適化, 公平性
GET PDF=03/0303-21.pdf
発表番号 3-21
Estimation of the hydraulic conductivity by using tension infiltrometer
Irshad Ullah [Graduate school of agriculture, TUAT]
Taku Nishimura [Graduate school of agriculture, TUAT]
Makoto Kato [Graduate school of agriculture, TUAT]
負圧侵入計による現場透水係数の測定
○Ullah Irshad [東京農工大学農学研究科]
西村 拓 [東京農工大学農学研究科]
加藤 誠 [東京農工大学農学研究科]
土壌中の粗大孔隙は、土中の物質移動において重要な役割を果たしていると考えられ始めているが、粗大孔隙の物質移動に関連した機能を適切に評価する手法はまだ確立されていない。本研究では,粗大孔隙の透水性に及ぼす影響を評価できることが期待されているディスクパーミアメータ(負圧侵入計)を用いて現場透水試験を行い、データの解析法による透水係数推定の差異を検討することを試みた。
Keyword: Unsaturated hydraulic conductivity, Saturated hydraulic conductivity, Disk permeameter
GET PDF=02/0203-21.pdf
発表番号 3-21
Residents' Views on Regional Water Use for Activities of Environmental Education
KENJI ISHIDA〔National Institute for Rural Engineering〕
AKIKO YOSHIMURA〔National Institute for Rural Engineering〕
MASARU TOKASHIKI〔National Institute for Rural Engineering〕
YAN GUO〔National Institute for Rural Engineering〕
環境教育活動への地域用水利用に関する地域住民意向
○石田 憲治〔農業工学研究所〕
吉村 亜希子〔農業工学研究所〕
渡嘉敷 勝〔農業工学研究所〕
郭 妍〔農業工学研究所〕
授業や課外活動に農業用水路を利用した花壇づくりや栽培学習を行っている小学校の事例を取り上げて、アンケート調査により用水利用の実態と地域住民の支援に関する意向を分析した。その結果、教育効果も高く、3/4の地域住民が維持管理活動への参加協力にも好意的である。しかし、労力負担に協力するが新たな金銭的負担には否定的な回答が多く、自治体などの公的助成で賄うべきという指摘が多い。
Keyword: 水利用計画・水利権, 環境教育, 農村振興
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発表番号 3-21
タイ国メクロン川における水系水管理の分析
○川畑 あゆみ〔筑波大学農学研究科〕
佐藤 政良〔筑波大学農林工学系〕
Varawoot Vudhivanich〔タイ国カセサート大学工学部〕
タイ国メクロン川流域は、大貯水容量のダムを有し、雨期の流量が豊富であるにも関わらず、著しい乾期の水不足を経験している。本研究では、流域最下流バジラロンコン堰からの余剰放流量を、ダム操作によって制御可能な「節約可能水量」と制御不可能な「サイドフロー」とに分けたとき、節約可能水量が高い割合を占めていること、したがって過去生じたような水不足をダム操作の改善によって回避できることを示した。
Keyword: 水資源管理, タイ国メクロン川, 多目的貯水池操作
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発表番号 3-21
循環潅漑地区における水田排水の還元特性
○中村 好男〔東京農業大学地域環境科学部〕
増野 途斗〔東京農業大学地域環境科学部〕
中村 貴彦〔東京農業大学地域環境科学部〕
駒村 正治〔東京農業大学地域環境科学部〕
茨城県笠間市の循環潅漑水田地区で水収支を検討した結果、潅漑期における日減水深は平均で24mm/dayとなった。ポンプで取水された用水が水田で使用され再び調整池に還元してくる率は0.57であった。水質については、T-Nを除いて農業用水基準値よりも低かった。排水路最下流部から調整池に導水される過程でT-NとT-Pの濃度が低下していた。ブロック内での1ha当たりの負荷量収支を算定したところ、T-P以外は正の値を示した。
Keyword: 水田潅漑, 水利用計画, 水質制御
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発表番号 3-21
都市域中小河川の水質汚濁と生態系保全に関する研究(2)−自然条件を利用した水質改善のための基礎実験−
大阪府大農 ○山本 龍仁・三島 隆伸・中桐 貴生・渡辺 紹裕・荻野 芳彦
大阪府堺市の石津川水系を対象として、河川流域の自然条件を利用した水質改善のための基礎実験を行い、河川環境の改善について検討した。実験結果から低濃度の汚濁ならば、河川の瀬と淵によるばっ気・沈澱効果で水質改善が可能であることが分かった。また、遮光もCOD低減に有効である。特に滞水域では植物プランクトンの増殖による二次汚濁を防止するために、浮葉植物などで遮光することが有効と考えられる。
Keyword: 石津川, 水質浄化, 水槽実験
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発表番号 3-21
水撃圧調整施設工の設置及びその効果について
農業工学研究所 ○吉野 秀雄・中 達雄
農業工学研究所 小林 宏康・島崎 昌彦・相川 泰夫
関東農政局 栗田 吉晴・塩屋 俊一・小久保 章・
Keyword: 灌漑施設, 管水路流れ, 水撃圧
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発表番号 3-21
高分子電解質によるPSL粒子の初期凝集機構に関する研究
筑波大学農学研究科 松本哲洋