発表番号 [3-26]
A case study of accuracy verification of forecasted rainfall used for prior release
TANAKA Sayuri[Sansui Consultant Co.Ltd]・MORITA Koji[Sansui Consultant Co.Ltd]・MIYAJIMA Mariko[Sansui Consultant Co.Ltd]
事前放流に用いる予測降雨量の精度検証の事例
○田中 彩友里[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]・宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]
近年,洪水調節容量を持たない農業用ダムにおいても事前放流の取組みが推進されている.事前放流の実施判断を行うためには予測降雨量の精度が重要となる.そこで,本報告では青森県にある農業用ダムを対象に予測降雨量と実績降雨量の比較検討を試みた.その結果,事前放流の実施判断を行う3日前の予測降雨量と実績降雨量との誤差が大きいうえに,予測時間による大小のばらつきがみられ,対応策が必要である事が判明した.
Keyword: 事前放流,農業用ダム,降雨予測,洪水調節, ,
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発表番号 [4-13]
Regression of water retention curves for highly-aggregated agricultural soils
Katsutoshi Seki[Toyo University]・Yukiyoshi Iwata[NARO]・Yosuke Yanai[NARO]・Koji Kameyama[NARO]
団粒構造が発達した農地土壌の水分特性曲線の回帰
○関 勝寿[東洋大学]・岩田 幸良[農業・食品産業技術総合研究機構]・柳井 洋介[農業・食品産業技術総合研究機構]・亀山 幸司[農業・食品産業技術総合研究機構]
土壌の水分特性曲線の近似ではvan Genuchten のVGモデルが広く使われているが、団粒構造が発達した黒ボク土のような土壌では、VGモデルを足し合わせるDurnerのdual-VGモデルがより適している。本研究では、土壌物理性データベースの作成を見据えて、SWRC Fit (Seki, 2007)のdual-VGモデルによる非線形回帰のアルゴリズムを改良し、その精度を検証した。
Keyword: 保水性,黒ボク土,非線形回帰, ,
GET PDF=23/4-13.pdf
発表番号 [3-26]
Stability of smart gabion constructed on soil embankment against tractive force due to overtopping flow
○Kobayashi R.[Mizukuragumi Co.Ltd.]・KOBAYASHI Shu-ichi[Mizukuragumi Co.Ltd.]・Itagaki T.[Mizukuragumi Co.Ltd.]・Aoki I.[Tomokogyo Co. Ltd.]・Takahashi N.[Tomokogyo Co. Ltd.]・Suzuki T.[Institute of Science and Technology, Niigata University]・Morii T.[Institute of Science and Technology, Niigata University]
越水掃流に対するスマートガビオンの構造安定性
○小林 龍平[(株)水倉組]・小林 秀一[(株)水倉組]・板垣 知也[(株)水倉組]・青木 勇武[東網工業(株)]・高橋 直哉[東網工業(株)]・鈴木 哲也[新潟大学]・森井 俊廣[新潟大学]
ため池堤の耐越水補強工として,鉄線かご枠に粒径100~200mmの石礫材を詰めたスマートガビオンを提案し,実装化に向け,越水掃流下の構造安定性を傾斜水路実験により調べた。国内フィルダムの設計事例に基づき,想定される最大越水流量を0.35m3/s/m,傾斜角を20と30度とした。無次元限界掃流力を逆算すると0.25ほどにもなり,鉄線かご枠によって十分に大きな構造安定性を有するとの定量評価が得られた。
Keyword: ため池堤,耐越水性能,耐越水補強工,スマートガビオン,越水掃流,構造安定性, ,
GET PDF=22/[3-26].pdf
発表番号 [4-16]
Pore-scale Simulation of Finger Flow during Water Intrusion into Porous Media
○TAKEUCHI Yuto[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・TAKEUCHI Junichiro[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・FUJIHARA Masayuki[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
多孔質体への水浸入時に発生するフィンガー流の間隙スケールシミュレーション
○竹内 雄人[京都大学大学院]・竹内 潤一郎[京都大学大学院]・藤原 正幸[京都大学大学院]
不飽和の多孔質体へ水が浸入する際,フィンガー流と呼ばれる選択的な流れが生じることがある.フィンガー流の発生の有無は,間隙スケールでの水分移動の形態に左右されると考えられるため,間隙スケールでの観測やシミュレーションを用いてフィンガー流形成を議論することが重要である.本研究ではphase-field 格子ボルツマン法を用いて間隙スケールでの水浸入シミュレーションを行い,フィンガー流の発生を確認した.
Keyword: 数値流体力学,浸透流,水分移動, ,
GET PDF=22/[4-16].pdf
発表番号 [3-26]
Soybean evapotranspiration and root uptake in a weighing lysimeter
Moka Suzuki[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Nobuo Toride[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Kikuyo Mikuchi[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Masaru Sakai[Graduate school of Bioresources, Mie University]
重量ライシメータを用いたダイズ栽培実験の蒸発散と根の吸水について
鈴木 萌香[三重大学大学院]・取出 伸夫[三重大学大学院]・三口 貴久代[三重大学大学院]・坂井 勝[三重大学大学院]
ダイズ圃場に設置した重量ライシメータによる栽培実験の蒸発散速度と土中水圧力に対してHYDRUS1Dによる水分移動モデルの解析を行い,蒸発と蒸散の分離,乾燥過程における根の吸水特性と補填吸水モデルについて検討した.乾燥初期においては,上層部の吸水低下を下層部の吸水が補う補填吸水が優先的に生じ,土層全体の乾燥が進行すると,ストレス耐性を高めた吸水が生じることが明らかになった.
Keyword: 蒸発散、根の吸水, 重量ライシメータ、補填吸水モデル, HYDRUS
GET PDF=20/[3-26].pdf
発表番号 [4-3]
Leak detection applying transient behavior of pressure in irrigation pipeline system
Yohei Asada[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Masaomi Kimura[Faculty of Agriculture, Kindai University]・Issaku Azechi[Institute for Rural Engineering, NARO]・Shinji Fukuda[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Keigo Noda[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]・Toshiaki Iida[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
パイプラインシステムにおける管内圧力変動特性を利用した漏水検知法の検討
浅田 洋平[東京大学大学院]・木村 匡臣[近畿大学]・安瀬地 一作[農村工学研究部門]・福田 信二[東京農工大学大学院]・乃田 啓吾[岐阜大学]・飯田 俊彰[東京大学大学院]
現場の管路は複雑な構造特性と複雑な流量操作を伴うため,圧力観測を用いた漏水検知法の適用には考慮すべき点が多い。石垣島パイプラインを対象に圧力観測を実施したところ,スプリンクラー操作により生じた圧力変動が減圧弁によって増幅されて,自励振動を起こしていることが確認された。そこで,自励振動を利用した漏水検知法としてFRD(周波数応答特性)法を提案し,数値シミュレーションによる有効性の検討を行った。
Keyword: 流体力学一般、管水路流れ, 水理学的波動、漏水検知, 周波数解析、減圧弁
GET PDF=20/[4-3].pdf
発表番号 [3-26]
Estimation of the phreatic surface fluctuation of two irrigation tanks by the July 2018 heavy rain
Noriyuki Kobayashi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Tomoki Izumi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Emi Takeyama[Graduate School of Agriculture, Ehime University]
平成30年7月豪雨によるため池の浸潤線変動の検討
小林 範之[愛媛大学大学院]・泉 智揮[愛媛大学大学院]・武山 絵美[愛媛大学大学院]
平成30年7月豪雨によるため池被害は187件であった.その被害のほとんどが後背地からの土砂が貯水池に流入したものであるが,宇和島市の鳥首池と今治市の塔の外池は決壊という重大災害となった.ため池の決壊形態は,浸透破壊,すべり破壊,越流破壊に大別されるが,どの形態も堤体内の浸潤線の動向がポイントとなる.本研究では,降雨データと貯水位から飽和-不飽和浸透流解析により,ため池堤体内の浸潤線変動を推定した.
Keyword: 平成30年7月豪雨, ため池, 浸潤線
GET PDF=19/3-26.pdf
発表番号 [3-26]
Study of the movement ecology of catfish and bagrid catfish in a small stream using the PIT tag
Mori Akira[Chiba biodiversity center]
PITタグを用いた小河川におけるナマズとギバチの移動行動の把握
森 晃[千葉県生物多様性センター]
ナマズとギバチは夜行性かつ穴居性の魚であることから、採捕調査や目視観察による調査は困難である。PITタグは近年開発された標識で、小型の魚類の行動生態解明に寄与している。そこで本研究では水田水域を流れる小河川(谷川)においてPITタグを用いてナマズとギバチの移動生態を把握することを目的とした。
Keyword: 生態系, ,
GET PDF=18/3-26.pdf
発表番号 [3-26]
Physico-chmical properties of soil until after three years of removing gravel in upland field
Hiroki Yamamoto[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
除礫施工から3年後までの畑土壌の理化学的性質について
山本 弘樹[寒地土木研究所]・桑原 淳[寒地土木研究所]・横濱 充宏[寒地土木研究所]
北海道内では除礫工法として石礫除去工が多用されているが、近年では石礫破砕工の施工が検討されている。本報では前年度に引き続き畑圃場作土層における両工法の施工から3年後までの粒径組成・化学性などの理化学的性質を検討した。その結果、両工法とも除礫施工3年後も除礫の基準を満たし、作土層の土壌硬度や透水性の物理的性質などについて経年による大きな変化はなく、工法の違いによる理化学的性質に大きな違いはなかった。
Keyword: 土層改良, ,
GET PDF=17/3-26.pdf
発表番号 [1-15(P)]
Utilization of Well and Spring Water as Domestic Water in Time of Water Cutoff-Case Study on Takamatsu City, Kagawa Prefecture-
TANIGUCHI TOMOYUKI[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・ADACHI MARI[Bureau of Sewerage, Tokyo Metropolitan Government]・SHIMADA MIROKU[MEIWA Engineering Consultants Co., Ltd.]・UJIIE KIYOKAZU[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
災害断水時における生活用水としての井戸水と湧水の活用 ―香川県高松市を事例として―
谷口 智之[九州大学大学院]・安立 麻莉[東京都下水道局]・島田 実禄[(株)明和技術コンサルタンツ]・氏家 清和[筑波大学]
過去の災害では各地で断水が発生し、生活用水の確保が問題となった。現在、企業や市区町村では断水時に井戸を活用することの重要性が検討されている。本研究では、古くから生活用水や農業用水として井戸水を使用している香川県高松市を対象に、井戸水と湧水の供給可能水量と水質を調査・分析することにより、断水時の生活用水供給水源としての効果とその経済的価値を評価した。
Keyword: 断水, 生活用水, 経済的価値
GET PDF=16/1-15(P).pdf
発表番号 [3-26]
Changes in rice planting methods in Thailand
NAKAMURA SHUHEI[Utsunomiya University]・GOTO AKIRA[Utsunomiya University]・MATSUI MASAMI[Utsunomiya University]・MIYAMORI HITOMI[Kawagoe City]・Sudsaisin Kaewrung[Kasetsart University]
タイ王国における米植付方法の変化動向
中村 周平[宇都宮大学大学院農学研究科]・後藤 章[宇都宮大学大学院農学研究科]・松井 正実[宇都宮大学大学院農学研究科]・宮森 ひとみ[川越市役所]・Sudsaisin Kaewrung[カセサート大学]
タイでは現在、経済発展が農業生産方式に大きな影響を与えている。その中で、稲作の米植付け方法の変化も余儀なくされている。そこでタイの3地域(中央平原、北タイ、東北タイ)の植付け方法の変化動向について現地調査を行い、作付費・収量・圃場条件等の観点から将来における植付け方法の展開を考察した。その結果、移植栽培の有利性や現地で試用されている新方法の合理性が明らかとなり、地域により普及する可能性が示された。
Keyword: 米植え付け方法, タイ王国, 田植機
GET PDF=15/3-26.pdf
発表番号 [3-26]
Fate and Transport of Carbon Dioxide and Nitrogen as a result of decomposition of organic matters in soils
Miki Masataka
[Graduate school of Bioresources, Mie Univ.]
土中の有機物分解に伴う二酸化炭素と窒素成分の移動予測
三木 真隆
[三重大学大学院生物資源学研究科]
土中の有機物分解に伴う地表面からの二酸化炭素の放出量やアンモニアや硝酸の土中の移動を予測するために,PHREEQCによる窒素・炭素循環連結モデルを組み込んだHP1プログラムに対して,気相中の二酸化炭素の拡散を追加した.これにより,土中に投入された有機物の分解過程におけるアンモニアの無機化と有機化,無機態窒素成分の移動,二酸化炭素の拡散,地表面から大気への二酸化炭素の放出量の評価が可能となった.
Keyword: 有機物分解, 窒素循環, 二酸化炭素
GET PDF=14/3-26.pdf
発表番号 [3-26]
Water Temperature Change in Kokai River Basin
SHIMMURA Mami [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
TANIGUCHI Tomoyuki [Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
小貝川流域における水温変化
○新村麻実 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
谷口智之 [筑波大学生命環境系]
本稿では水田地域を含む小貝川流域を対象に,河川の本川・支川ならびに水田地域の用排水路の水温を時間的,面的に把握した。その結果,水温は河川や用水路の流下過程で上昇するものの,水田や排水路を通過する過程で低下するので,水田地域を含むことで流域内の水温上昇が抑えられていることが示唆された。また,特に用水路の流下過程では,日射量の増減が水温上昇に強く影響している可能性が高いことを示した。
Keyword: 水温, 水田灌漑, 反復利用
GET PDF=13/13003-26.pdf
発表番号 [3-26]
Temporal Evaluation of a Farmer Managed Irrigation System by Using Comparative Indicators
Chisomo P. Kumbuyo [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]
Kitamura Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Shimizu Katsuyuki [Faculty of Agriculture, Tottori University]
農民管理灌漑システムの比較指標による時間的評価
○Chisomo P. Kumbuyo [鳥取大学農学部大学院連合農学研究科]
北村 義信 [鳥取大学農学部]
清水 克之 [鳥取大学農学部]
近年、各用水組織の灌漑効率を相対的に評価する方法が検討されている。IWMIは用水組織内および、組織間の灌漑効率を評価できる比較的指標を開発した。本研究では、この指標をマラウィのBwanje Valley灌漑地区に適用した。その結果、降雨依存期により多くの水が使用されるが、単位面積および、単位水量当たりの生産性が低く、効率は低かった。また降雨依存期と比べ、灌漑期の灌漑効率は低かった。
Keyword: Comparative indicator, Relative water supply, Water delivery capacity
GET PDF=12/12003-26.pdf
発表番号 [3-26]
Remaining property of gasoline components in different soils
NISHIWAKI JUNKO [Ibaraki University]
KAWABE YOSHISHIGE [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
SAKAMOTO YASUHIDE [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
KOMAI TAKESHI [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
ZHANG MING [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
土壌の違いとガソリンの残留特性に関して
○西脇 淳子 [茨城大学]
川辺 能成 [(独)産業技術総合研究所]
坂本 靖英 [(独)産業技術総合研究所]
駒井 武 [(独)産業技術総合研究所]
張 銘 [(独)産業技術総合研究所]
本研究では,鉱物油汚染対策を念頭に,ガソリン,およびガソリン中の PONA (パラフィン,オレフィン,ナフテン、アロマ) 成分の土壌残留特性を把握することを目的としてカラム試験を行った。その結果,豊浦砂に比べて黒ボク土でガソリンが残留しやすいことが確認された。また,成分としては,イソパラフィンとアロマ分が残留しやすいこと,豊浦砂ではカラム下層,黒ボク土では中程の深度での残留量が多いことが確認された。
Keyword: ガソリン, ガソリン成分, 土壌残留
GET PDF=11/11003-26.pdf
発表番号 [3-26]
Settlement of Pipeline and Nearby Ground after Sheet Pile Extraction
Kawabe Akiko [Civil Engineering Research Instisute for Cold Region, Public Works Rearch Institute]
Onodera Yasuhiro [Civil Engineering Research Instisute for Cold Region, Public Works Rearch Institute]
Ohmiya Koji [Muroran Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
Komagata Yuki [Muroran Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
矢板施工後の埋設管と周辺地盤の変位
○川辺 明子 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
小野寺 康浩 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
大宮 幸司 [北海道開発局室蘭開発建設部]
駒形 雄樹 [北海道開発局室蘭開発建設部]
軟弱地盤上の既墾地に矢板施工で埋設された大口径管水路を対象に,原地盤の土層構成が異なる2区間で管体沈下と周辺地盤の鉛直変位などを観測した。さらに,観測結果とFEM解析を比較した。管体沈下には矢板引抜きの影響がみられ,さらに原地盤の土層構成の違いで沈下収束傾向などに違いがみられた。解析結果との比較では,管体沈下量については実測に近い値が得られた。
Keyword: 管水路, 矢板施工, 沈下
GET PDF=10/10003-26.pdf
発表番号 [3-26]
Applicability of Bingham Model to the Coagulated-Montmorillonite Suspension
Tsujimoto Yoko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]
Fukasawa Tomonori [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]
Adachi Yasuhisa [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]
凝集状態にあるモンモリロナイト懸濁液の流動特性に対するビンガム流動の適合性
○辻本 陽子 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
深澤 智典 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
足立 泰久 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
Na-モンモリロナイト懸濁液の凝集において、イオン強度の上昇によって凝集体の強度が増加することが知られている。この系に対し、螺旋状毛細管型粘度計を用いて流動実験を行い、得られた流動特性に対してビンガム流動の適合性を検討した。また、降伏挙動の体積分率および毛細管径依存性から、目詰まり機構について解析を行った。
Keyword: 凝集, モンモリロナイト懸濁液, ビンガム流動
GET PDF=09/09003-26.pdf
発表番号 [3-26]
Relationship between tank-model parameters and hydrological characteristics in two artificial coniferous forests
Toda Yukihito [Shimane University]
Takeda Ikuo [Shimane University]
Somura Hiroaki [Shimane University]
2つの針葉樹人工林の水文特性とタンクモデル定数との関係
○戸田 政仁 [島根大学生物資源科学部]
武田 育郎 [島根大学生物資源科学部]
宗村 広昭 [島根大学生物資源科学部]
針葉樹人工林における「間伐遅れ」が汚濁負荷流出に与える影響を把握するため,1998年より2つの針葉樹人工林において水質水文調査を行った。そして,これにより得られた水文データをもとに,タンクモデルを適用し,パラメーターを比較することによって,それぞれの針葉樹人工林における水文特性を考察した。その結果,「間伐遅れ」の流域では,中程度の降雨による表面流出が多くなる構造にあることなどがわかった。
Keyword: 長期流出, 針葉樹人工林, 間伐
GET PDF=08/08003-26.pdf
発表番号 (3-26)
Feasibility of Regional Improvement through Urban-Rural Exchanges in Hilled Rural Areas
Kojima_Yoshimi [Graduate School,Kagawa-Univ.]
Kakudo_Hirofumi [Faculty of Engineering,Kagawa-Univ.]
都市農村交流活動による中山間地域振興の実現可能性
○小島 好視 [香川大学大学院]
角道 弘文 [香川大学工学部]
中山間地域で地域振興を行うためには,何らかの外部からの支援が必要であり,その一手段として,都市農村交流活動は,地元住民に地域への愛着を増幅させる意味でも,有効であると考えられる.よって,地元住民が地域振興のために,都市農村交流活動を行っていく上での,住民自身の都市農村交流に対する意識や活動に対する意向を明らかにし,都市農村交流の実現可能性について検討を行った.
Keyword: 中山間地域, 都市農村交流, 地域振興
GET PDF=07/07003-26.pdf
発表番号 3-26
Effects of Agro-Environmental Improvement on Enhancement of Carrying Capacity in Paddy Fields
Kasahara Takehiro [Utsunomiya Univ.]
Mizutani Masakazu [Utsunomiya Univ.]
Goto Akira [Utsunomiya Univ.]
環境創造型稲作が水田内の生物生産量に与える効果
○笠原 岳洋 [宇都宮大学]
水谷 正一 [宇都宮大学]
後藤 章 [宇都宮大学]
避難プールの設置や有機稲作などを併せた環境創造型稲作を行うことによる水田内の生物生産量の変化を解明する。「環境創造型稲作を行った水田は慣行農法の水田に比べて多量の生物を養うことができるのではないか」,「水生生物避難プールは非灌漑期における水生生物の逃げ場として,また繁殖・生育の場としても機能しているのではないか」という2つの仮説をたてた。水田内の年間の生物量の推移を把握することにより検証する。
Keyword: 有機稲作, コウノトリ, 水田生態系
GET PDF=06/06003-26.pdf
発表番号 3-26
Balance of organic matter in a paddy field
hitomi tadayoshi [National Institute for Rural Engineering]
yoshinaga ikuo [National Institute for Rural Engineering]
miura asa [National Institute for Rural Engineering]
shiratani eisaku [National Institute for Rural Engineering]
水田における有機物収支について
○人見 忠良 [独立行政法人 農業工学研究所]
吉永 育生 [独立行政法人 農業工学研究所]
三浦 麻 [独立行政法人 農業工学研究所]
白谷 栄作 [独立行政法人 農業工学研究所]
水環境保全上、重要な水質項目である有機物に着目した水田の現地調査結果を報告する。有機物濃度は田面水では上昇し、浸透水では減少した。差引き排出負荷はTOCが汚濁排出型、Org−Nが浄化吸収型を示した。有機物負荷の主要排出経路は浸透によるものであった。また、C/N比やCOD/TOCの相関が灌漑水と田面水で異なり、水田を通過することにより水中有機物の構成要素に変化が生じたことが推定される。
Keyword: 水田, 有機物, C/N比
GET PDF=05/05003-26.pdf
発表番号 3-26
Development and Tests of Predictive Models for Gas Diffusivity in Soils
Komatsu Toshiko [Graduate School of Science and Engineering, Saitama University]
Kawamoto Ken [Dep. of Civil & Environmental Engg., Saitama Univ.]
Nakamura Hisato [Dep. of Civil & Environmental Engg., Saitama Univ.]
Fujikawa Tomonori [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Yoshikawa Seiko [National Agricultural Research Center for Western Region]
土壌ガス拡散係数予測モデルの評価
〇小松 登志子 [埼玉大学大学院理工学研究科]
宮内 健 [埼玉大学工学部]
川本 健 [埼玉大学工学部]
藤川 智紀 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉川 省子 [近畿中国四国農業研究センター]
本研究は土壌ガス拡散係数を予測する既存のモデルを改良し,8種類の国内土壌のデータから、気相率よりガス拡散係数を予測する新たな三つのモデルを考案した。そして,先述の国内土壌、および、新たに測定した牧草地と圃場の実測データを用いてその評価を行った。その結果、Campbellの保水係数bを用いたモデルが幅広く適用可能なモデルであることが示唆された。
Keyword: 土壌ガス拡散係数, 気相率, 有効間隙率
GET PDF=04/0403-26.pdf
発表番号 3-26
Change of water demand following global warming in arid area
Tomohisa Yano [Arid Land Reserch Center, Tottori University]
Shin-ichi Takeuchi [Faculty of Engineering, Kyushu Kyoritsu University]
Hiroko Hashizume [Arid Land Reserch Center, Tottori University]
Tomohisa Yano [Arid Land Reserch Center, Tottori University]
地球温暖化に伴う乾燥地域の水需要の変化
○矢野 友久 [鳥取大学乾燥地研究センター]
竹内 真一 [九州共立大学工学部]
橋爪 裕子 [鳥取大学乾燥地研究センター]
矢野 友久 [鳥取大学乾燥地研究センター]
気候変動予測データを用いてトルコ半乾燥地における作物の水需要の将来変化を推定した。2001年から2099年までの年降水量から気温上昇の影響が大きい21世紀後半を対象にして豊水年、平年、渇水年を決定し、年間の灌漑水量のシミュレーションを行った。その結果、各確率年の灌漑水量は基準年に比べて、それぞれ3、16、39%増大した。平年の灌漑水量が基準年と等しくなるように灌漑すると、12%程度の減収となる。
Keyword: 乾燥地, 気候変動予測, 灌漑水量
GET PDF=03/0303-26.pdf
発表番号 3-26
Experimental investigation of dispersion characteristics using image analysis
Kazuya INOUE [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Akira KOBAYASHI [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Naoko TERAMURA [Nara Prefecture]
Shigeyasu AOYAMA [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
画像解析を用いた分散特性の実験的検討
井上 一哉 [京都大学大学院農学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
○寺村 直子 [奈良県]
青山 咸康 [京都大学大学院農学研究科]
本論ではトレーサを用いた室内実験より得られたデジタル画像を解析することで分散係数と分散長を推定し,不飽和域での分散特性について検討した.ガラスビーズの配合割合を変えて実験した結果,毛管帯のトレーサ域は飽和帯よりも横分散方向に拡がっており,間隙や空気分布の縦分散長への影響は小さいが横分散長には大きく影響すると推察される.
Keyword: 分散, 画像解析, 不飽和
GET PDF=02/0203-26.pdf
発表番号 3-26
Damage to Irrigation Ponds and Measure taken by Tazu on after Hanshin Awaji Great Earthquake Disaster in Rural Settlement of Awaji Island
Nobuhisa YAMADA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Kazuhiro KIMURA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Kazuo MORISHITA〔 Fac. of eng, Kagawa Univ.〕
Yoshiyuki UCHIKAWA〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
Mituru SAKAMOTO〔Fac. of agr, Shinshu Univ. 〕
淡路島・農村におけるため池被害と田主の対応-阪神・淡路大震災による農村環境の変化と対応(8)-
○山田 修久〔信州大学農学部〕
木村 和弘〔信州大学農学部〕
森下 一男〔香川大学工学部〕
内川 義行〔信州大学農学部〕
坂本 充〔信州大学農学部〕
震災により被害を受けたため池や、翌年に貯水量の低下等の被害が明かとなったため池に対して、平成7・8年に災害復旧事業が実施された。一方、水利組織としての田主では、震災直後から作付け制限というソフト的な対応が行われていた。本報告では田主におけるソフト面での対応に着目し、その実態について検討した。ため池被害へは、災害復旧事業によるハード的な対応だけでなく、田主による臨機応変な対応が寄与している。
Keyword: 阪神・淡路大震災, ため池被害, 作付制限
GET PDF=
発表番号 3-26
熱収支フラックス比法における温度差補正について
○小谷 廣通〔滋賀県立大学環境科学部〕
熱収支フラックス比法は,渦相関法で測定した顕熱フラックスと2高度間の温度差およびある気体の混合比差とからその気体のフラックスを求めるフラックス比法と,熱収支式とを組み合わせたものである.この方法は2高度の温度差が補正できるので,農地−大気間における種々の気体フラックスが精確に推定できると考えられる.本報では,誤差論(誤差伝播の法則)を用いた温度差の補正方法を示した.
Keyword: 熱収支フラックス比法, 気体フラックス, 温度差補正
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発表番号 3-26
イネの蒸散・光合成特性および葉面積密度と水利用効率の関係
宗石 惠里子〔愛媛大学農学部〕
○大上 博基〔愛媛大学農学部〕
小野 啓子〔愛媛大学大学院農学研究科〕
イネ群落内部における光合成有効放射(PAR)と個葉の蒸散・光合成の測定結果を用いて,高度別の蒸散・光合成をPARの対数関数でパラメータ化した.また,PARの鉛直分布を植物体面積密度の指数関数でパラメータ化した.これらを用いて,葉面積密度を増減させ,仮想のイネ群落における蒸散・光合成の鉛直分布を計算した.その結果,対象日において最高の水利用効率を得るためには,LAI=6.8(現状の1.5倍)が最適であると推定できた.
Keyword: 蒸散, 光合成, 水利用効率
GET PDF=
発表番号 3-26
粒状電気炉スラグのCa溶出特性と処理水への適用
三重大生物資源 近藤 雅秋
これまでの研究で、電気炉スラグによるリン濃度減少にはスラグから溶出するCaとの密接な関連性が定性的に明らかになった。スラグによるリン減少特性を把握するために、Caとの関係で反応の最適条件を定量的に検討する必要がある。本報告では、循環円筒水槽を作製し、粒状スラグ試料でのリン濃度減少を確認すると共にリン酸二水素カリウム溶液へのCa溶出特性を検討した結果濃度に規定され、処理水に適用した結果リン流出が認められた。
Keyword: 水質, リン, カルシウム
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発表番号 3-26
河口堰における除塩ポンプの効果
農業工学研究所 ○加藤 敬
農業工学研究所 常住 直人
農業工学研究所 桐 博英・農業工学研究所 大西 亮一
Keyword: 塩分濃度対策, 河口堰, 除塩ポンプ
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発表番号 3-26
火山灰下層土の粗孔隙の透水、通気、排水機能について
東京農業大学農学部農業工学科 岩田幸良
Keyword: 透過性, 土壌構造, 粗孔隙
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