発表番号 [8-8]
Characteristics of soil oxidation-reduction potential in dry direct-seeded paddy fields
CHIBA Katsumi[Miyagi University]・ISE Ryota[Miyagi Prefectural Office]・GOKO Masaharu[Miyagi University]・KANMURI Hideaki[Tohoku Agricutural Research Center, NARO ]・KATO Koh[ Hirosaki University]
乾田直播圃場における土壌の酸化還元電位の特性
○千葉 克己[宮城大学]・伊勢 良太[宮城県]・郷古 雅春[宮城大学]・冠 秀昭[東北農業研究センター]・加藤 幸[弘前大学]
農林水産分野の温室効果ガスの排出量(二酸化炭素換算)は4,747万tであり,稲作からのメタンはその約25%を占める。本研究では稲作からのメタン発生の抑制を目的に,乾田直播圃場における土壌の酸化還元電位の特性を検討した。乾田直播圃場でも移植圃場と同様に湛水中は還元が進むが,湛水開始が1カ月以上遅いこと,地域の用水特性により無湛水となることが多く,強還元状態の期間が移植圃場より短いことが認められた。
Keyword: 酸化還元電位,乾田直播,メタン, ,
GET PDF=23/8-8.pdf
発表番号 [8-13]
The study on application of AI and image analysis technology to enhancing the efficiency of agricultural management(No.3).
○Takashi Nobuoka[Toden Sekkei Corporation]・Eiichi Inoue[Ibaraki University]・Koshi Yoshida[Tokyo University]・Hiroki Chinda[Sensyst Corporation]・Yoshinobu Kinoshita[Kinoshita Ringo Farm]
農業経営の効率化に向けたAIと画像解析技術の適用検討(その3)
○信岡 卓[東電設計(株)]・井上 栄一[茨城大学]・吉田 貢士[東京大学]・珍田 寛貴[(株)センシスト]・木下 佳信[りんごの木下農園]
近年,人工知能を用いた様々な画像解析サービスが提供されている.筆者らは,りんご果樹園の画像を取得して解析を行い,作況や作柄を定量的に評価する手法に取り組んでいる.昨年度は,画像中の画素毎に色彩で果実を認識する手法を用いたが,本年度は,果実の形状特徴量を学習して物体検出する手法を用いた.本論文では,木下農園に固定カメラを設置して5ヶ月間自動的に画像を取得し,その画像を解析した成果を報告する.
Keyword: 農業効率化,画像解析,作況評価,ニューラルネットワーク,機械学習, ,
GET PDF=22/[8-13].pdf
発表番号 [R-47]
Introduction of panel method using FRPM panel and development of long-term property evaluation method
Masaya Hazama[Kurimoto,Ltd]・Mitsunobu Fujimoto[Kurimoto,Ltd]・Makoto Takeda[Kurimoto,Ltd]・yoshinori betto[Kurimoto,Ltd]・Atsuo Ishigami[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
FRPM板を用いたパネル工法の紹介及び長期特性評価技術の開発
硲 昌也[(株)栗本鐵工所]・藤本 光伸[(株)栗本鐵工所]・竹田 誠[(株)栗本鐵工所]・別當 欣謙[(株)栗本鐵工所]・石神 暁郎[寒地土木研究所]
全国の農業用用排水施設の老朽化に伴い,機能診断による施設状態の把握および診断結果に基づいた対策実施が求められている.筆者らが展開するFRPM板ライニング工法は,工場で生産した繊維強化プラスチック複合板を,金属拡張式アンカーを用いて水路躯体に被覆し,躯体とFRPM板との隙間に裏込材を配置するものであり,多くの工事に採用されている.そこで今回,工法開発の歴史や長期特性の評価技術について紹介する.
Keyword: FRPM板、アンカー固定方式パネル工法, 農業用用排水路, 水路補修
GET PDF=20/[R-47].pdf
発表番号 [3-53]
Modeling crop damages by sika deer and wild boar in Mie prefecture
Ken Ohno[Mie University]・Yuya Hayakawa[Mie University]
三重県におけるシカ、イノシシによる農作物被害のモデル化
大野 研[三重大学]・早川 雄也[三重大学]
よく知られているように、野生動物による農作物への被害が深刻化している。本研究では、獣害動物の個体数、地理的要因、人的要因を同時に取り扱い、農作物被害と諸要因の関係を総合的にモデル化することを目指した。シカ被害に関しては、人工林率、農地率、目撃効率、戸数密度の影響が有為で、大きく影響し、イノシシに関しては、森林エッジ、人工林率、耕作放棄地、農地率、戸数密度が有為で、大きく影響することがわかった。
Keyword: 獣害, シカ, イノシシ
GET PDF=18/3-53.pdf
発表番号 [5-14]
Surface radiocesium concentration profiles within river beds of highly contaminated watershed
Shiozawa Sho[The University of Tokyo]・Nishida Kazuhiro[The University of Tokyo]・Yoshida Shuichiro[The University of Tokyo]・Kimura Masaomi[The University of Tokyo]・Iida Toshiaki[The University of Tokyo]
高濃度汚染流域における河川敷内の放射性セシウム表面濃度分布
塩沢 昌[東京大学]・西田 和広[東京大学]・吉田 修一郎[東京大学]・木村 匡臣[東京大学]・飯田 俊彰[東京大学]
高濃度Cs汚染地域である大柿ダム流域において河川敷内の横断方向のCs表面濃度分布を調べたところ、沈着濃度が高い上流側では豪雨時に流路となる範囲の濃度が低下し、逆に沈着濃度が低い下流側では濃度が増加していた。河川に新たに供給される土砂のCs濃度は十分に低く、河川敷に沈着したCsが豪雨時に河川敷内を移動・堆積を繰り返しながら全体として下流に移動していることを示すものである。
Keyword: 放射性セシウム, 河川流出, 堆積土砂
GET PDF=16/5-14.pdf
発表番号 3-53
Nitrogen transport rates in the Cianjur watershed, Indonesia
KATO TASUKU [Ibaraki University, Faculty of Agriculture]
Kuroda Hisao [Ibaraki University, Faculty of Agriculture]
Nakasone Hideo [Ibaraki University, Faculty of Agriculture]
インドネシア・チアンジュール流域における窒素負荷流達率
○加藤 亮 [茨城大学農学部]
黒田 久雄 [茨城大学農学部]
中曽根 英雄 [茨城大学農学部]
インドネシアのチアンジュール流域で窒素負荷流達モデルを開発した。現地調査を行い流量と水質を測定し,モデルの同定に使用した。発生負荷は降雨負荷を除き,点源負荷は人口に比例し,面源負荷は水田の施肥量に比例すると仮定した。発生負荷や汚濁源から河川へ距離の算出にはGISを使用した。流域内の開発計画を策定する場合に,人口増加や土地利用の変化による窒素負荷の影響の定量的な評価への活用が期待される。
Keyword: 水質, GIS, 面源
GET PDF=06/06003-53.pdf
発表番号 3-53
Influences of Chl.a Concentration and Sediments on the Water Quality of a Lagoon
Kaneki Ryoichi [School of Environmental Science, University of Shiga Prefecture]
Tatsuyuki Irie [School of Environmental Science, University of Shiga Prefecture]
底泥とChl.aが内湖の水質に及ぼす影響
○金木 亮一 [滋賀県立大学環境科学部]
入江 達之 [滋賀県立大学環境科学部]
内湖においてChl.aの濃度変動を測定し,それがSS・COD・窒素・リン水質に及ぼす影響を検討したところ、Chl.a濃度の上昇は,SSとCODの汚濁を増加させているが,窒素とリンについては浄化された傾向が見られた.一方,Chl.a濃度の上昇には,流入負荷とともに底泥からの窒素とリンの溶出も大きく関わっていることが確認された.
Keyword: 水質, 環境保全,
GET PDF=05/05003-53.pdf
発表番号 3-53
Application of an automated infiltration soil water sampler in unsaturated sandy soil
Higashi Naoko [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
Mori Yasushi [Life and Environmental Science, Shimane University]
Inosako Kouji [Agriculture, Tottori University]
Inoue Mitsuhiro [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
自動土壌溶液サンプラーの砂丘畑不飽和土壌への適用
〇東 直子 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森 也寸志 [島根大学生物資源科学部]
猪迫 耕二 [鳥取大学農学部]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
砂丘畑の根群域からの下方浸透量を測定するため、フィルターに吸引圧をかけて採水する自動土壌溶液サンプラーを用いて室内実験を行い、フィルターの選定や吸引圧設定など砂丘砂で効率よく採水するための条件を明らかにした。選出した孔径10〜5μmのガラスフィルターに自動で0〜39cmH2Oの吸引圧をかけ、水理学的連続を保ってフィルターより下方に設置した容器内に採水することにより、125〜141%の採水効率を得た。
Keyword: 下方浸透, 土壌溶液採水, 砂丘畑
GET PDF=04/0403-53.pdf
発表番号 3-53
A theoretical consideration evaluation of flood control measures
Hashizume Tsukasa [Graduate School of AgricultreUtsunomiya Univ]
Goto Akira [Utsunomiya Univ]
Mizutani Masakazu [Utsunomiya Univ]
治水対策の経済評価に関する理論的考察
○橋爪 司 [宇都宮大学大学院]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
水谷正一 [宇都宮大学農学部]
現在の構造物による治水対策は、治水対策費用対洪水軽減効果からみて過大になっている可能性が有る。また最近、地球温暖化や異常気象よる豪雨の発生によって治水安全度の低下が懸念される一方、公共事業批判や財政難による経済的な問題、治水対策構造物による生態系の破壊や河川の汚濁といった環境問題より「ダムは無駄」といった議論がなされている。そこで、最適な治水対策の再検討が必要とされている。そこで、本研究では、洪水を閉じこめる治水対策ではなく溢れさせることを前提とし、治水対策に掛かる公共投資と洪水被害額の期待値の合計が最小となるような、経済的に最適な治水対策の決定手法を考察する。
Keyword: 治水対策, 経済評価, 治水対策費用
GET PDF=03/0303-53.pdf
発表番号 3-53
Estimation of subsurface NAPLs by using PITT
Junko Nishiwaki [Graduate School of Sci. And Tech.,The Univ. of Chiba (Graduate School of Agric. And Life Sci.,The Univ. of Tokyo)]
Jyougen Tou [Graduate School of Sci. And Tech.,The Univ. of Chiba ]
Masahito Yoshimura [Graduate School of Sci. And Tech.,The Univ. of Chiba (DOWA Mining Co.,Ltd.)]
Tsuyoshi Miyazaki [Graduate School of Agric. And Life Sci,The Univ. of Tokyo]
PITTを用いた地下NAPL量推定に関する研究
○西脇 淳子 [千葉大学大学院自然科学研究科(現:東京大学大学院農学生命科学研究科)]
唐 常源 [千葉大学大学院自然科学研究科]
吉村 雅仁 [千葉大学大学院自然科学研究科(現:同和鉱業(株))]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
PITTは地下に存在する汚染物質量を推定するための有効な手法であるが、量の推定は理想的な概念に基いて行なわれる。そのため、推定値と実測値の異なることがある。その原因として、汚染物質へのトレーサーの不均一な分配が挙げられる。室内実験を行なうことにより、汚染源が1ヶ所である場合よりも2ヵ所の方が、また汚染物質表面積が増加するとともにPITT精度も上昇する、という結果が得られた。
Keyword: PITT, NAPL, 室内実験
GET PDF=02/0203-53.pdf
発表番号 3-53
TATUYOSHI MAJIKINA
TAKASHI IGEI
GENJI KURIMA
MORITERU INAMINE
農地造成工法の検討−島尻マージ土壌地帯における赤土等流出防止対策−
真境名 達怡〔沖縄県中部農林土木事務所〕
伊芸 隆〔沖縄県中部農林土木事務所〕
来間 玄次〔沖縄県土地改良事業団体連合会〕
○稲嶺 盛晃〔沖縄県土地改良事業団体連合会〕
土地改良事業における農地造成工事が完了した地区で、降雨時に発生する赤土等流出防止対策として、水質保全対策事業が導入された。筆者らはさんご石灰岩を母材とする島尻マージ土壌地帯における赤土等流出防止対策工法として、ほ場面勾配の修正、渦動排砂型沈砂池と従来型沈砂池の並列配置、及び植生によるグリーンベルトの設置で、有機的な防止工法を講じた。その設計、施工例を紹介する。
Keyword: 農地保全, 渦動排砂型沈砂池,
GET PDF=
発表番号 3-53
農業センサス情報と衛星画像データを利用した北海道における水田の推移解析-第一報センサスによる解析-
○岩田 幸良〔北海道農業試験場〕
伊藤 淳志〔北海道農業試験場〕
喜多 孝一〔北海道農業試験場〕
小川 茂男〔農業環境技術研究所〕
北海道における水稲栽培面積の全体的な推移を見るため、市町村ごとに集計された農業センサスデータを用い、北海道の水稲作付面積の現状と増減の関係を調べた。埼玉県、長野県、新潟県で同様の解析を行い、比較した結果、本州の3県では水田の減少傾向に歯止めがかかりつつあるものの、北海道では農家の経営規模の小さな市町村で依然減少傾向にあり、何らかの対策が必要であることが示唆された。
Keyword: 農業センサス, 水田利用, 北海道
GET PDF=
発表番号 3-53
タイ国の泥炭湿地林伐採が熱および炭素収支に及ぼす影響(2)泥炭湿地林伐採が炭素収支に及ぼす影響
学術振興会研究員 ○鈴木 覚
宇都宮大農 石田 朋靖・松川 進
東京農大農 長野 敏英
タイ国の泥炭湿地林および伐採後に成立した二次林において、定速渦累積法を用いて測定したCO2フラックスから年炭素吸収量を推定した。原生状態の泥炭湿地林に正味の炭素吸収が観測され、その原因は植物体枯死物が泥炭として湛水中に蓄積されるためと推察された。二次林において湛水を通年維持した場合、現状の1.8倍の炭素吸収が見込まれ、乾燥状態を通年維持した場合は炭素の放出源になると推定された。
Keyword: 地球環境, 炭素収支, 泥炭湿地林
GET PDF=