発表番号 [5-07(P)]
Water quality prediction model on oxbow lake located in agricultural basin
AKASHIO HIROKI[Faculty of Agriculture, Hokkaido University]・YAMAMOTO TADAO[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
農業流域の河跡湖における水質変動モデルの構築
赤塩 大樹[北海道大学農学部]・山本 忠男[北海道大学大学院農学研究院]
河跡湖を対象にタンクモデルとLQ式を基にした負荷収支による水質予測に加え,沼内部の水質形成要因,とくに植物プランクトンによる沼内部の窒素成分の固定,植物群落による窒素吸収,沈降による底質への窒素成分の固定,脱窒作用等を考慮した水質予測モデルの構築について検討した。その結果,内部作用を考慮したモデルでは,TN濃度の再現性も高く,誤差も小さくなった。
Keyword: 全窒素, タンクモデル, クロロフィル
GET PDF=15/5-07(P).pdf
発表番号 [5-07]
Study of shearing stress of paddy soil under ponded water
SUZUKI Takumi・MATSUMOTO Yusuke・SUNAGA Yoshiaki・MATSUI Hiroyuki・
[College of Agriculture, Utsunomiya University・Nihon Koei・Graduate school of Agricultural Science, Utsunomiya University・College of Agriculture, Utsunomiya University]
湛水下の水田土壌のせん断応力に関する基礎的研究
鈴木 匠・松本 佑介・須永 吉昭・松井 宏之
[宇都宮大学農学部・日本工営・宇都宮大学大学院農学研究科]
代かき・田植え期の水田からは多くの懸濁物質が排出されるものの,その数日後には排出量は抑制されている。この理由の一つとして,水田土壌面のせん断応力の増加による再懸濁の抑制を仮定し,3種類の供試土を用いて室内実験を行った。その結果,いずれの供試土においても時間経過に伴うせん断応力の増加を確認できた。また,実験時の観察から,土壌面の硬化には土壌面に形成されるクラストが影響している可能性が示唆された。
Keyword: 水田土壌, 限界掃流力, クラスト
GET PDF=14/5-07.pdf
発表番号 [5-07(P)]
Behavior of Cl- concentration in salt-damaged agricultural land of the Pacific Ocean coastal area in Aomori Prefecture
Akira ENDO [Faculty of Agricultural & Life Science, Hirosaki University]
Dong-Jin KANG [Faculty of Agricultural & Life Science, Hirosaki University]
Kei KAMIYAMA [Kitacon Co., Ltd.]
青森県太平洋沿岸地域の塩害農地における塩化物イオン濃度の挙動
○遠藤 明 [弘前大学農学生命科学部]
姜 東鎮 [弘前大学農学生命科学部]
神山 啓 [キタコン]
東日本大震災の津波の海水により冠水した青森県八戸市市川地区は、冠水区域の五戸川河口付近と奥入瀬川左岸の最下流域に農地の多くが分布する。本研究では塩害農地土壌を効率的に除塩するために、津波発生から約2年間における対象農地土壌の塩化物イオン濃度の挙動を把握した。その結果、地下水位が常に高い本農地では、塩分が大量に含まれている地下水の影響を作土に及ぼさないようにする工夫が必要であることが判った。
Keyword: 東日本大震災, 塩害農地, 除塩
GET PDF=13/13005-07(P).pdf
発表番号 [5-7]
Analysis of Two-dimensional Flow of Paddy Water Considering the Rice Plant
Dai Yanyan [The United Graduate School of Agricultural Science,Gifu University]
Senge Masateru [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Ito Kengo [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Onishi Takeo [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
sugawara yoshinori [NSS Inc.]
kubo naritaka [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, Univ. of Tokyo]
稲株を考慮した田面水の2次元流れ解析に関する研究
○戴燕燕 [岐阜大学大学院連合農学研究科]
千家 正照 [岐阜大学応用生物科学部]
伊藤 健吾 [岐阜大学応用生物科学部]
大西 健夫 [岐阜大学応用生物科学部]
菅原 義規 [日本総合システム株式会社]
久保 成隆 [東京大学農学生命科学研究科]
稲作水田での水流解析において稲を計算格子で表現しようとすると、計算量が増大するため、簡略化した方法が必要である。本研究では、稲を格子で表現せずとも、それに近い結果を得られる水流解析モデルを探すことを目的として、複数の解析モデルから計算比較を行った。その結果、粗度係数近似したモデルにおいて、粗度係数の値の与え方次第で稲を計算格子で表現したモデルの解析結果に近づけることがわかった。
Keyword: 数値流体力学, 水田灌漑, マニングの粗度係数
GET PDF=12/12005-07.pdf
発表番号 [5-07]
Performance evaluation of abrasion testers with different of abrasion mechanisms
ADACHI Risa [Shimane Prefcture]
TOKASHIKI Masaru [National Institute for Rural Engineering]
NATSUKA Isamu [Faculty of Life and Environmental Science,Shimane University]
TSUCHIYA Takuma [SHO-BOND Corporation]
摩耗機構の異なる促進摩耗試験機の性能評価
安達 理沙 [島根県庁]
渡嘉敷 勝 [(独)農研機構 農村工学研究所]
長束 勇 [島根大学生物資源科学部]
○土屋 拓万 [ショーボンド建設株式会社]
農業用水利施設で発生している選択的摩耗を正確に再現できる試験機である水砂噴流摩耗試験機と水噴流摩耗試験の性能差を調べた。その結果、セメント系材料においては水噴流摩耗試験機の方が、ポリマー系材料においては水砂噴流摩耗試験機の方が、より摩耗させることが明らかとなった。これは、両試験機の摩耗メカニズムの相違が原因であり、補修材料の評価は補修材料の系統によって評価基準を変える必要性が示唆された。
Keyword: 選択的摩耗, 促進摩耗試験, 摩耗メカニズム
GET PDF=11/11005-07.pdf
発表番号 [5-07]
Removing salts from soil accumulated salts by scraping
Fujimaki Haruyuki [Tottori University]
Kanatsuka Chiaki [Univ. of Tsukuba]
表面剥離法による塩類集積土壌からの除塩
藤巻 晴行 [鳥取大学乾燥地研究センター緑化保全部門]
○金塚 千晶 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
塩類集積が視認された土壌に対し、安価に入手できる箒を用いて表面剥離法を適用するとともに土壌中の塩分分布を測定し、表面剥離法による除塩量を評価するとともに、より効率的に作業を行う方法について検討した。
Keyword: 塩類集積, 除塩, 表面剥離法
GET PDF=10/10005-07.pdf
発表番号 [5-7]
Consideration on Preservative Management of Embedded Pipeline in Cold Regions
HIDESHIMA YOSHIAKI [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
寒冷地の農業用管水路建設と管理の留意点
○秀島 好昭 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
北海道における建設中および供用後の機能調査等を基に、管路の安定性に関わる要素の階層や指向関係を潜在構造分析により求めた。この内容と方法は、管路の保全を考えるチェックリストとして活用できる。
Keyword: パイプライン, 予防保全, ISM手法
GET PDF=09/09005-07.pdf
発表番号 [5-7]
Experiment and numerical analysis on salt accumulation induced by root water uptake
Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University pf Tokyo]
Yaoka Tetsu [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University pf Tokyo]
Shiozawa Sho [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University pf Tokyo]
根の吸水に伴う塩類集積に関する実験と数値解析
○西田 和弘 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
矢岡 哲 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
根の吸水に伴う塩類集積過程を明らかにするために,地下水位一定のポット実験と土壌−植物−大気系(SPAC)における水・塩移動に基づいた数値解析を行った.結果,根の吸水および塩類の集積は根の多い上部で多く生じるが,塩濃度の増加は植物と土壌の水ポテンシャル差を減少させるため,上部では時間の経過と共に根の吸水が阻害され塩類の集積は減少し,下部では根の吸水と塩類集積が増加することが明らかになった.
Keyword: 塩類集積, 根の吸水, 土壌-植物-大気系(SPAC)
GET PDF=08/08005-07.pdf
発表番号 (5-7)
Fertilizer application amount before and after the completion of a manure-processing facility
Nakayama Hiroyuki [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]
施設整備前後におけるふん尿散布状況の変化
○中山 博敬 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
国営環境保全型かんがい排水事業A地区内B排水路流域において、地区整備の進捗に伴う圃場へのふん尿散布状況の変化について検討した。その結果、スラリーと堆肥の両方を利用している平成17年は、農家に近い圃場にのみ堆肥を散布し、遠方の圃場へはスラリーを散布していることがわかった。この要因の一つとして、堆肥はスラリーと比較して運搬車輌への積み込みおよび圃場での散布に時間を要することが考えられる。
Keyword: 堆肥, ふん尿スラリー, 運搬距離
GET PDF=07/07005-07.pdf
発表番号 5-7
Soil water movement and estimation of upward soil water fluxin oriental pickling melon greenhouse
HIRANO Emi [Okayama university]
MIURA Takeshi [Okayama university]
MORIMOTO Yuji [Okayama university]
MOROIZUMI Toshitugu [Okayama university]
白瓜ビニールハウスにおける土壌水分動態と上向き補給水量の推定
○平野 絵美 [岡山大学大学院環境学研究科]
三浦 健志 [岡山大学大学院環境学研究科]
森本 祐二 [岡山大学大学院環境学研究科]
諸泉 利嗣 [岡山大学大学院環境学研究科]
白瓜を栽培しているビニールハウスで測定した微気象,土壌水分量,潅水量をもとに,蒸発散量および上向き補給水量の推定を行った。上向き補給水量は,実測した土壌水分勾配に,van Genuchtenモデルで推定した不飽和透水係数をかけて計算した。根域の水収支から求めた蒸発散量のハウス内気象データから計算したペンマン蒸発散位に対する比は,生育期の4〜6月では0.71,0.78,0.71,全期間では0.81とほぼ妥当な値となった。
Keyword: 畑地潅漑, 施設畑, 蒸発散量
GET PDF=06/06005-07.pdf
発表番号 5- 7
Primary study on Bio-Ethanol system in large scale up-land cropping and dairy farming area
Kabasawa Masayuki [Docon Co.,Ltd]
Wada Hiroyuki [Docon Co.,Ltd]
Tateyama Tomeo [Docon Co.,Ltd]
Ofuka Masanori [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Hideshima Yoshiaki [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
大規模畑地帯におけるバイオエタノールシステムの検討事例
○樺沢 雅之 [株式会社 ドーコン]
和田 洋之 [株式会社 ドーコン]
舘山 留男 [株式会社 ドーコン]
大深 正 [独立行政法人 北海道開発土木研究所]
秀島 好昭 [独立行政法人 北海道開発土木研究所]
近年、地球温暖化の進行など環境問題が注目される中、バイオマスの利活用に向けた様々な取り組みが行われている。また我が国の農業は、高齢化・担い手不足等により耕作放棄地が増加する傾向にある。このため耕作放棄地等を活用し資源作物を栽培するバイオエタノールシステムについて検討した。大規模畑地帯におけるバイオエタノールシステムを実現には、資源作物の粗放的な栽培方法の確立等が重要との方向性が認められた。
Keyword: バイオエタノール, 資源作物, 耕作放棄地
GET PDF=05/05005-07.pdf
発表番号 5-7
Bedrock vegetation system using wastes -The case study using thined-wood and Foamed Waste Glass-
Yutaka HARA [NIHON KENSETSU GIJUTSU CO.,LTD.]
Mayumi HARA [Construction Environment Engineering Co.,Ltd.]
Setsuko MOMOZAKI [NIHON KENSETSU GIJUTSU CO.,LTD.]
Isao YASUDA [NIKKEN CO.,LTD.]
廃棄物を用いた岩盤緑化−間伐材と発泡廃ガラス材を用いた事例−
○原 裕 [日本建設技術株式会社]
原 眞由美 [建設環境丸灼同憬五有限会社]
桃崎 節子 [日本建設技術株式会社]
安田 功 [株式会社ニッケン]
廃ガラス材を再資源化した保水性のある多孔質連続間隙構造をもった発泡廃ガラス材を、岩盤斜面の緑化に使用した現場での植物の生育状況が非常に良好である。今回は、間伐材と発泡廃ガラス材を用いて、岩盤斜面に厚層基盤材を吹付けた時に、降雨により厚層基盤材がすべる事がないように、ストッパーの役目と、斜面と間伐材の間隙に発泡廃ガラス材を布設し、岩盤緑化工法に保水材として用いた。
Keyword: 廃ガラス, 間伐材, 再資源化
GET PDF=03/0305-07.pdf
発表番号 5-7
Water Flow and Solute Transport to Tile Drains in Upland Fields
Abenney Mickson [National Institute for Rural Engineering]
Yoshiyuki SHINOGI [National Institute for Rural Engineering]
○Abenney Mickson [独立行政法人農業工学研究所]
凌 祥之 [独立行政法人農業工学研究所]
農用地においては適切な水分管理が重要であり、湿潤なわが国では、特に梅雨、秋雨時においては排水の必要性が高い。一方、近年、特に硝酸態窒素を中心に、農用地からの排水負荷が問題となっている。これらの対策のためにも農用地における水分、溶質移動を解明する必要がある。本研究では、暗渠を用いることを想定し、モデル試験及びモデルを用いて畑の水分と溶質移動機構を解明するものである。
Keyword: 圃場排水, 水分,溶質移動,
GET PDF=02/0205-07.pdf