発表番号 [2-38]
Effect of Leveling Accuracy on Water Management for Weed Suppression
SUZUKI Sho[Institute for Rural Engineering, NARO]・WAKASUGI Kousuke[Institute for Rural Engineering, NARO]
抑草を目的とした水管理に均平精度が与える影響
○鈴木 翔[農村工学研究部門]・若杉 晃介[農村工学研究部門]
雑草の抑制を目的とした深水管理は一年性雑草などに効果的なことが知られている。一方で、一般的な慣行栽培と比較して用水量などの増加が懸念される。そこで、圃場の均平精度に着目し、その精度と用水量の関係について考察した。均平精度の低い圃場田面を水で覆うことを想定した場合に、その圃場をレーザーレベラーで均平作業した水準の均平精度に向上させることで目標の水位までに必要な用水量を80%削減できることを示した。
Keyword: 深水管理,均平精度,雑草抑制, ,
GET PDF=23/2-38.pdf
発表番号 [5-12]
A database on the profile and finite element mesh for earthdams as agricultural facilities
Haruka Tomobe[School of Environment and Society,Tokyo Institute of Technology]・Seigo Takahashi[National Institute of Technology, Toyota College]
農業用ため池堤体の来歴・有限要素メッシュデータベースの構築
○友部 遼[東京工業大学]・高橋 清吾[豊田工業高等専門学校]
我が国の抱える16万基に及ぶ農業用ため池群は,その多くが江戸期以前に築堤されており,堤体の強度特性に不明な点が多い. そこで本研究は,近代以前に築堤された国内の幅広い農業用ため池を対象として,来歴調査,有限要素メッシュ生成,および想定される物性のもとでモード解析を実施することで,将来の非破壊・迅速な堤体物性推定に資するデータベースを構築した.
Keyword: 土の動力学的性質, ,
GET PDF=23/5-12.pdf
発表番号 [2-24]
Probing the non-breeding season of the northeastern salamander using PIT tags
○Mitsuki AOYAMA[Graduate School of Utsunomiya Univ. of Regional Development and Creativuty]・Takumi MORIYAMA[Utsunomiya Univ. Dept.Agr.]
PITタグを用いた非繁殖期におけるトウホクサンショウウオの探査
○青山 光生[宇都宮大学大学院]・守山 拓弥[宇都宮大学]
トウホクサンショウウオ(以下,本種)は,圃場整備に対する脆弱性が指摘されているが,非繁殖期の生態研究例は少ない.本研究では,福島県会津地方Y地区にて本種にPITタグを用いて追跡調査を行い,非繫殖期の利用環境・行動範囲の把握を行った.調査期間中の探知率は24%(9個体/37個体)で,調査地においては生息場に針葉樹林より約6.8倍広葉樹林を選択し, 9個体の平均移動距離は約109mであった.
Keyword: 生態系,PITタグ,小型サンショウウオ, ,
GET PDF=22/[2-24].pdf
発表番号 [5-12]
Prediction of Water Storage in Agricultural Irrigation Ponds Using Deep Learning
○LEE Sangyoon[NARO]・YOSHISAKO Hiroshi[NARO]・MATSUDA Shuh[NARO]・KOJIMA Hajime[NARO]
灌漑期間を通じたため池貯水量の深層学習による予測
○李 相潤[農業・食品産業技術総合研究機構]・吉迫 宏[農業・食品産業技術総合研究機構]・松田 周[農業・食品産業技術総合研究機構]・小嶋 創[農業・食品産業技術総合研究機構]
ため池では基本的に、ダムと異なり長期間の水文観測データや取水量に関するデータが存在しない。このため、タンクモデルなどの物理モデルの作成にあたって大きな制約がある。そこで、本報では、株価予測に活用される深層学習基盤のモデルに着目し、比較的短期間の水文観測データに基づく深層学習よる貯水量予測を兵庫県内のため池で試行し、予測結果から予測精度に影響を与える入力変数及びモデルの適用性と改善点などを検討した。
Keyword: 深層学習,ため池,貯水量予測, ,
GET PDF=22/[5-12].pdf
発表番号 [5-12]
Examples of Approach and Work for Abolished Reservoir of some Prefectures
MORI Hiroshi[Hirosaki University]・ICHINOHE Emi[Hirosaki University ]
各県の廃止ため池に関する取組みと工法例
森 洋[弘前大学]・○一戸 栄美[弘前大学]
調査を行った11県・26箇所の廃止ため池における廃止工法は、主に開削工法、暗渠(埋設管)工法、埋立工法の3種類であり、開削工法が18箇所と最も多かった。ため池の廃止時での開削工法では土砂処理が、埋立工法では排水処理が、暗渠(埋設管)工法では流木処理が課題であり、廃止後も引続き維持管理が必要となる。特に、暗渠(埋設管)工法では、砂防工事でよく見られる流木補足工の設置例も見られた。
Keyword: ため池, 廃止工法, 各県
GET PDF=21/[5-12].pdf
発表番号 [2-4]
Statistical predictions of streamflow during irrigation period with 2019/20 snow conditions
Takeo Yoshida[National Agriculture and Food Research Organization]・Mariko Miyajima[Sansui Consultant Co.Ltd]・Koji Morita[Sansui Consultant Co.Ltd]・Seiya Aihara[National Agriculture and Food Research Organization]・Hiroki Minakawa[National Agriculture and Food Research Organization]
2019-20 年積雪条件下での灌漑期水資源の統計的予測
吉田 武郎[農業・食品産業技術総合研究機構]・宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]・相原 星哉[農業・食品産業技術総合研究機構]・皆川 裕樹[農業・食品産業技術総合研究機構]
気候変動による融雪の早期化が指摘され,これまで以上に水資源の適切な管理が求められる.全国的に記録的な暖冬となった2019-20年の積雪状況を初期条件に,典型的な降雪地域を抱えるS川流域において,気候値による統計的予測を行った.その結果,今年の少雪状況は渇水リスクを大きく増加させることが示唆された.また,融雪期(4〜5月)のみでなく,夏期(6〜9月)の流況にも影響を及ぼすことが示された.
Keyword: 分布型水循環モデル、積雪, 季節予報, 水資源
GET PDF=20/[2-4].pdf
発表番号 [5-12]
Assessment of long term trend and seasonality of water quality in lakes using Holt-Winters’s method
Takao Nakagiri[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Koji Hitomi[NIPPON KOEI CO., LTD.]・Haruhiko Horino[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Shinji Sakurai[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
Holt-Winters法を用いた湖沼における水質の長期的トレンドと季節性の評価
中桐 貴生[大阪府立大学大学院]・人見 晃司[日本工営(株)]・堀野 治彦[大阪府立大学大学院]・櫻井 伸治[大阪府立大学大学院]
琵琶湖,霞ケ浦,中海,宍道湖の計16地点を対象に,Holt-Winters法を用いて,1997年〜2016年における水質の変動解析を行った.季節的周期性が比較的明確なTN,TP,TOC,CODでは,ほとんどの地点で4半期ごとの平均観測値を平均絶対パーセント誤差30%未満で推定でき,抽出された変化トレンドの推移や季節性も妥当と思われた.一方,Chl.aについては,どの地点でも推定誤差が大きくなった.
Keyword: Holt-Winters法, 湖沼水質, 長期的トレンド
GET PDF=19/5-12.pdf
発表番号 [5-12]
Identification of Parameters of Tank Model Using Particle Filter
Tomohiro Furukawa[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Akira Murakami[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Kazunori Fujisawa[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
粒子フィルタを用いたタンクモデルのパラメータ推定
古川 智大[京都大学大学院]・村上 章[京都大学大学院]・藤澤 和謙[京都大学大学院]
大雨による被害を減少させるために災害の危険性を未然に高い精度で評価することが重要である。降雨流出過程を再現するモデルの1つであるタンクモデルのパラメータは経験的な判断で決定される場合が多く、本研究では降水量と流出量の関係から粒子フィルタによってそれらを推定し降雨流出過程を再現することを目的とした。結果として、全てのパラメータの値を同時に正確に推定することはできなかったが、降雨流出過程は再現できた。
Keyword: 逆解析, 数値解析, 流出特性
GET PDF=18/5-12.pdf
発表番号 [5-12]
Water temperature stratification and the characteristics of vertical movement of algae in the small pond
Hamagami Kunihiko[Faculty of agriculture, Iwate university]・Hiwatashi Satsuki[Tohoku Regional Agricultural Administration]
ため池における水温成層化と藻類の日周期鉛直移動の関係
濱上 邦彦[岩手大学]・樋渡 さつき[東北農政局]
藍藻の鉛直移動特性を把握するため,水理学的要因に着目しアオコの発生する浅いため池において水温成層化の日周期変動と藻類の挙動の観測を行った.その結果,浮上速度は水温成層強度を示す浮力周波数と負の相関性がみられた.また,水面付近へ移動した藍藻群の移動速度は既往の室内実験結果よりも大きく,フィールドでは外力として鉛直混合流が働くために,藍藻自身が持つ浮力調節能力よりも移動速度が増すことが推察された.
Keyword: 水温成層, ,
GET PDF=17/5-12.pdf
発表番号 [S-17-3]
Approach of community-based organization in cooperation with elementary school education - A case of Motoizumi, Kahoku Town,Yamagata pref.-
MINETA Takuya[National Agriculture and Food Research Organization]
小学校教育と連携した農地・水環境保全組織主導の地域教育の取り組み −山形県河北町元泉地区の事例から−
嶺田 拓也[農業・食品産業技術総合研究機構]
山形県河北町の元泉地域農地・水・環境保全組織では,元泉地区を学区に持つ小学校と連携し,平成27年度からクラブ活動のカリキュラム枠内で,地域資源の次世代への継承を推進する「おらだ田んぼの子ども博士養成講座」に取り組んでいる。この活動の紹介とともに地域教育におけるデジタルカメラやGISを含めたデジタルコミュニケーション活用に向けた課題などについて報告する。
Keyword: 教育手法, 農村振興,
GET PDF=16/S-17-3.pdf
発表番号 [5-12]
Hydrological characteristic of water and material balance in riparian paddy field in low land area
OMINO SATOKO[Department of Agricultural International and Environmental Science, Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・KATO TASUKU[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・YAZIMA MITSUHIRO[Tokyo Metropolitan Government]
河川に隣接する水田地帯における水・物質収支からみた水文流出特性
小美野 聡子[東京農工大学大学院]・加藤 亮[東京農工大学大学院]・矢島 光弘[東京都]
水田地帯を含む畑地・市街地の面源対策においては、モデル開発が必要であるが、現時点で、水田の浄化作用や水管理といった項目全てを考慮できるモデルはない。今後のモデル開発に向け、水の流出過程を定量的に把握する必要がある。 本研究では、千葉県北西部の鹿島川上流に隣接する約1haの水田で約1年間モニタリングを行い、台地からの流入と水田の水管理が及ぼす影響を考慮し、水田地帯における水・物質収支を求めた。
Keyword: 水質, 水・物質収支, 流出特性
GET PDF=16/5-12.pdf
発表番号 [5-12]
Investigation of agricultural watergate management for flood protection in paddies
Yoshioka Yumi[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Masumoto Takao[National Institute for Rural Engineering, NARO]・Minakawa Hiroki[National Institute for Rural Engineering, NARO]
水田氾濫抑制のための農業用水門の管理方法の検討
吉岡 有美[鳥取大学農学部]・増本 隆夫[農研機構農村工学研究所]・皆川 裕樹[農研機構農村工学研究所]
氾濫常襲であるラオス国ナムチェン川流域を対象として、分布型水循環モデル(DWCM-AgWU)に水門操作、氾濫過程を組み込み、流域末端部の農業用の水門管理が氾濫に与える影響と氾濫抑制のための水門操作方法について検討した。外水位が高い場合の逆流防止のための現状の水門管理の問題点を明らかにするとともに、内外水位差の変化を考慮して、逆流が生じない水門操作の複数改善策について、それぞれの効果について示した。
Keyword: 氾濫, 分布型水循環モデル, ラオス
GET PDF=15/5-12.pdf
発表番号 [5-12]
Salt accumulation and the factor of irrigation farmland in Northwest China
OMORI Keisuke・ADACHI Yasuhisa・
[Japan International Research Center for Agricultural Sciences・Graduate School of Life and Environmental Science, University of Tsukuba]
中国西北部における灌漑農地の土壌塩類化とその要因
大森 圭祐・足立 泰久
[(独)国際農林水産業研究センター・筑波大学大学院生命環境科学研究科]
塩類集積が問題となっている中国新疆ウイグル自治区北部地域において,土壌の水溶性陽イオン,交換性陽イオンの組成を把握すると共に,灌漑水,地下水の化学性分析を行った.表層の塩濃度は極めて高く,水溶性陽イオンはNaが,交換性陽イオンはCaが高い傾向であった.また,Naは水溶性として存在し,土壌の陽イオン交換部位に吸着していないこと,水溶性以外の形態で土壌中に大量のCaが存在していることが明らかになった.
Keyword: 新疆ウイグル自治区, 塩類集積, ソーダ質土壌
GET PDF=14/5-12.pdf
発表番号 [5-12]
Possibility of Self-help Rice-field Development in Ghana
OSUGA Kimio [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
FUJIMOTO Naoya [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
ガーナ国における自助努力による新規開田の可能性
○大須賀公郎 [国際農林水産業研究センター]
藤本直也 [国際農林水産業研究センター]
アフリカの水田開発を支援する際に、開田の初期段階から農民のグループ化を推奨するのが一般的である。しかしながら農民はグループによる営農活動よりも、個人による営農活動を選択する傾向にあること、また、自助努力による開田は、グループによるものより個人によるものの方が活発であることが明らかになった。今後、農民自身による開田を進めるためには、個人での取組が可能となるような政策を採用することが妥当と思われる。
Keyword: アフリカ, 開田, グループ化
GET PDF=13/13005-12.pdf
発表番号 [5-12]
Water balance and saline transfer in the irrigated district, Tarim River Basin
Oikawa Taku [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
Yamamoto Tadao [Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
Hatano Ryusuke [Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
Nagasawa Tetuaki [Professor Emeritus, Hokkaido University]
タリム河流域の灌漑地区における水収支と塩類の移動
○及川拓 [北海道大学大学院農学院]
山本忠男 [北海道大学大学院農学研究院]
波多野隆介 [北海道大学大学院農学研究院]
長澤徹明 [北海道大学名誉教授]
中国新疆ウイグル自治区シャヤ県を対象に水・塩類収支を把握し,灌漑農業が塩類移動に与える影響を検討した。灌漑に伴いK+,Mg2+,Ca2+は地域内に蓄積されるが,Na+は流出する傾向にあることがわかった。しかし,地域内の土壌でアルカリ化がみられること,灌漑用水のNa+濃度が相対的に高いことより,現状の灌漑農業ではNa+の流出が十分ではない可能性が示唆された。
Keyword: 乾燥地, 塩類集積, 水収支
GET PDF=12/12005-12.pdf
発表番号 [5-12]
Surface Ruggedness and Roughness Coefficient of Open Channel Repaired by Surface Coating
Nakamura Kazumasa [Civil Engineering Research Insititute for Cold Region, PWRI]
Sato Satoshi [Civil Engineering Research Insititute for Cold Region, PWRI]
Kaneta Toshikazu [Civil Engineering Research Insititute for Cold Region, PWRI]
Onodera Yasuhiro [Civil Engineering Research Insititute for Cold Region, PWRI]
Kawamura Kouji [FRONTIER-Giken Co., Ltd]
表面被覆工法により補修した水路の内面の凹凸と粗度係数
○中村 和正 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
佐藤 智 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
金田 敏和 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
小野寺 康浩 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
川村 孝次 [(株)フロンティア技研]
コンクリート開水路の補修において、劣化部を除去して凹凸の残った表面に硬質ウレタン樹脂を塗布した工法での粗度係数を水理実験により測定した。劣化部除去後の表面の算術平均粗さは1.1mmであった。補修後の水路の粗度係数は、設計基準に示される標準値である0.012〜0.016の範囲にあった。それゆえ、この程度の凹凸の場合には、断面修復なしに表面被覆を行ったとしても、通水機能は確保されると考えられた。
Keyword: 表面被覆工法, コンクリート開水路, 粗度係数
GET PDF=11/11005-12.pdf
発表番号 [5-12]
Irrigation scheduling under saline water
Yamamoto Tahei [Arid land research center Tottori University]
Moritani Shigeoki [Arid land research center Tottori University]
Andry Henintsoa [Arid land research center Tottori University]
塩水灌漑の用水計画
○山本太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森谷慈宙 [鳥取大学乾燥地研究センター]
Andry Henintsoa [鳥取大学乾燥地研究センター]
限りある水資源条件下では、ある程度塩類化した灌漑水の利用が余儀なくされる。灌漑水が良質水の場合、灌漑水量の求め方は普及しているが、塩水を用いる場合の算定フローは少ない。本研究では、良質水を対象にした現行の用水計画をベースにして、塩水灌漑下の算定フローについて検討を加え、シミュレーション手法(2008Visual Basic)を利用して、少量頻繁と間断灌漑下におけるリーチングや適正用水量などの評価を試みた。
Keyword: 塩水灌漑の用水計画, 2008Visual Basic, リーチング
GET PDF=10/10005-12.pdf
発表番号 [5-12]
Prediction of Crack Width in Massive Concrete Structures
YURUGI, Masahiro [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki Univ.]
YOKOUTI, Keiko [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki Univ.]
ISHIKAWA, Masami [Faculty of Engineering, Tohoku gakuin Univ.]
マスコンクリートの温度ひび割れ幅予測
○万木 正弘 [弘前大学 農学生命科学部科学部]
横内 景子 [弘前大学 農学生命科学部科学部]
石川 雅美 [東北学院大学 工学部]
マッシブなコンクリート構造物に発生する温度ひび割れの幅に関し、実構造物について文献調査するとともに、CPひび割れ幅法を用いてそれぞれのケースのひび割れ幅を解析し、実測値と解析値がよく一致する解析条件を求めた。その結果、ひび割れ指数は1.75、ひび割れ面積割合は10%、応力解放領域は550mm、鉄筋付着喪失領域は50mmの場合が最もよい一致を見た。しかしその場合でも実測値と解析値とはかなりの差異が認められた。
Keyword: 工法・施工, マスコンクリート, ひび割れ幅
GET PDF=09/09005-12.pdf
発表番号 [5-12]
Pressure transmission of liquid water in film stage in coarse porous media
AOKI Shinya [Dept. of Agriculture, Forestory and Fisheries, Ibaraki Prefecture ]
AODA Tadao [Faculty of Agriculture, Niigata University]
粗粒間隙系の低水分領域における液状水の圧力伝達について
○青木 信也 [茨城県農林水産部]
粟生田 忠雄 [新潟大学 農学部]
液状水の圧力伝達特性の把握は,溶質移動の解明等に不可欠な知見である。ここでは粗粒間隙系において,水分,圧力およびECを連続測定した。実験から,/絨気麓由水面から約12cmまでで静水圧分,⊆由水面から12cm以高で静水圧分布とならず,水分が不変,2蔀雫界から溶質を吸水させると,静水圧を示す領域のみで電圧の上昇が確認できた。以上から,液状水が圧力的に連続である毛管水帯でのみ溶質移動が生じると結論づけた。
Keyword: ダルシー則, 水分測定, マトリックポテンシャル
GET PDF=08/08005-12.pdf
発表番号 (5-12)
Nitrogen Leaching and GHG Emission from Upland Field Applied with Digested Liquid and Rural Sewage Sludge Compost
Nakamura Masato [National Institute for Rural Engineering]
Fujikawa Tomonori [National Institute for Rural Engineering]
Yuyama Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
Yamaoka Masaru [National Institute for Rural Engineering]
メタン発酵消化液,農業集落排水汚泥コンポストを施用した畑地からの窒素の溶脱と温室効果ガス発生
○中村 真人 [農村工学研究所]
藤川 智紀 [農村工学研究所]
柚山 義人 [農村工学研究所]
山岡 賢 [農村工学研究所]
モノリスライシメータを用いて,メタン発酵消化液,農業集落排水汚泥コンポストを畑地に施用した時の窒素溶脱,温室効果ガス(N2O等)発生特性について検討を行った.その結果,短期的には消化液中の窒素は化成肥料中の窒素に比べて溶脱しやすく,汚泥コンポスト中の窒素は溶脱しにくかった.N2O発生量は化成肥料区,消化液区,汚泥コンポストの順に多く,それぞれ施肥した窒素の0.49,0.45,0.12%に相当した.
Keyword: 窒素循環, 亜酸化窒素, 地下水汚染
GET PDF=07/07005-12.pdf
発表番号 5-12
Estimation of consumptive use in the Lower Syr Darya River Basin
INOSAKO Koji [Faculty of Agriculture, Tottori University]
KITAMURA Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
YAMAMOTO Sadahiro [Faculty of Agriculture, Tottori University]
TAKUMA Katsutoshi [Faculty of Agriculture, Tottori University]
シルダリア川下流域における消費水量の推定
○猪迫 耕二 [鳥取大学農学部]
北村 義信 [鳥取大学農学部]
山本 定博 [鳥取大学農学部]
田熊 勝利 [鳥取大学農学部]
乾燥気候に属するシルダリア川下流域における用水量の算定では,農地で発生する水ストレスや塩ストレスをどのように捉えるかが重要と言える.本研究では,消費水量に着目し,本流域の土壌・気象条件下における,ストレスの発生が消費水量に及ぼす影響について検討した.その結果,塩ストレスによって耐塩性の低い主要作物では60%まで消費水量が低下するのに対し,水ストレスのそれは適切な灌漑計画で回避できることが示された.
Keyword: 用水管理, 蒸発散,
GET PDF=06/06005-12.pdf
発表番号 5-12
Diagnosis for Circulative Use of Biomass Resources in Miyakonojo Basin Area
Toshima Ryu [The Japanese Insutitute of Irrigation and Drainage]
Himeno Ysuhiko [Naigai Engineering Co. Ltd,]
Yuyama Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
都城盆地地域におけるバイオマス資源循環利用の診断
○戸嶋 龍 [ (財)日本農業土木総合研究所]
姫野 靖彦 [ 内外エンジニアリング(株)]
柚山 義人 [(独)農業工学研究所]
九州南部の都城盆地地域は日本有数の畑・畜産地帯である。バイオマス資源循環利用診断モデルを用いて,畜産廃棄物を中心とする有機性廃棄物の賦存状況及び耕種農業との関係について、特に窒素に着目して検討を行った。
Keyword: 農村計画, バイオマス, 環境保全
GET PDF=05/05005-12.pdf
発表番号 5-12
Improvement of Irrigation Efficiency under the Upland Irrigation Area
KOMAMURA Masaharu [Faculty of Regional Enviroment Science,Tokyo University of Agriculture ]
畑地灌漑の実態をふまえた灌漑効率の向上
〇駒村 正治 [東京農業大学地域環境科学部]
調査対象は長野県東北部に位置する果樹園の畑地灌漑地区である。用水は河川からポンプ取水し、幹線水路、ファームポンドを経て受益地に至る。調査目的は、灌漑の実態を踏まえた灌漑効率の向上である。とくにファームポンドの越流量を軽減することを当面の目標とした。そのためファームポンドの拡大とポンプ運転操作を検討した。その結果、灌漑効率は現在の65%よりもかなり増加し、ファームポンドからの越流による損失を防げる可能性を見出した。
Keyword: 畑地灌漑, ファームポンド, 灌漑効率
GET PDF=04/0405-12.pdf
発表番号 5-12
An experimental study of water quality improvement using a scallop shell as the filtration material
Akira KUDO [Hirosaki Univ.Faculty of Agriculture and Life Science]
Mattashi IZUMI [Hirosaki Univ.Faculty of Agriculture and Life Science]
Aoi YAMASHIRO [Hirosaki Univ.Agriculture and Life Science graduate course]
ホタテ貝殻を接触ろ材として用いた水質改善実験
工藤 明 [弘前大学農学生命科学部]
泉 完 [弘前大学農学生命科学部]
○山城 葵 [弘前大学農学生命科学研究科]
本研究は農村市街地や農地からの排水を対象に、ホタテ貝殻を接触ろ材に用いた水質改善実験を行ったものである。実験には水槽と水路を用い、汚水を循環して経過時間に対する浄化率を検討した。その結果、全体的に水槽実験の方が水路実験よりも効果が高く、5時間でCOD:30%、T-N:10%、T-P:20%の浄化率を示した。さらに、水槽実験12ケース、水路実験9ケースの平均値を用いて経過時間に対する浄化率の関係式を提示した。
Keyword: 水質浄化, 生活雑排水, ホタテ貝殻
GET PDF=03/0305-12.pdf
発表番号 5-12
On the Motion of Sprayed Water Drops
Kiyotsune Shirai [Agri-weather Inc.]
Shinji Yokoyama [Agri-weather Inc.]
Hideki Kiyosawa [Fac.of Bioresources.,Mie univ.]
散水水滴の運動について
○白井 清恒 [(有)アグリウエザ−]
横山 慎司 [(有)アグリウエザ−]
清沢 秀樹 [三重大生物資源学部]
大気中に噴射された水滴は、単体ではなく、種々の大きさの水滴が同時に飛行する。又、大気の抵抗に伴い気流を発生させる。そこで、水敵徑の分布も考慮して、水滴及び気流の運動方程式、水滴徑や温度変化を支配する方程式を示した。これらの連立常微分方程式を解く事により、計算値と実測値との一致は良好である事を認めた。
Keyword: 散水灌漑, 灌漑水温, 水・熱収支
GET PDF=02/0205-12.pdf
発表番号 5-12
Monitoring of movement of water,pressure,salt in root zone under salt irrigation
Yoshihide Sakaguchi〔Tottori University Arid Land Research Center〕
Tahei Yamamoto〔Tottori University Arid Land Research Center〕
Mitsuhiro Inoue〔Tottori University Arid Land Research Center〕
Tomoki Shimizu〔Tottori University Arid Land Research Center〕
塩水灌漑下の根群域における水分,圧力,塩分動態のモニタリング
○坂口 義英〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
山本 太平〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
井上 光弘〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
清水 知樹〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
秤量型大型ライシメータにソルガムを栽培しリーチング水量を考慮した3日間断の塩水灌漑を行った.センサを用いることにより,土壌中の水分,圧力,土壌溶液の電気伝導度の変化をモニタリングする事が可能であった.これらは深さ45cmよりも浅い層で大きく変化した.体積含水率は灌水日と灌水1日後で大きく低下した.圧力水頭は灌水1日後と,灌水2日後に大きく低下した.土壌溶液の電気伝導度は灌水1日後より上昇し始めた.
Keyword: 塩水灌漑, モニタリング, 秤量型ライシメータ
GET PDF=
発表番号 5-12
土壌の塩類化が土壌侵食および土壌物理性に与える影響
○廣島 達也〔山口大学農学部(院)〕
深田 三夫〔山口大学農学部〕
日下 達朗〔山口大学農学部〕
西山 壮一〔山口大学農学部〕
本研究は土壌に塩類が加わることによるy壌侵食の様子の変化ならびに土壌物理性の変化を測定することを目的とした。マサ土を試料として用い、塩類を加えて塩類土壌を作成した。この塩類土壌を用いて表面流による侵食実験を行い、侵食溝の発生の様子・流出土量の測定を行った。また塩類土壌の液性・塑性限界、せん弾試験を行い、土壌物理性の変化を測定した。そして土壌に塩類を加えると土壌の性質が大きく変化する事がわかった。
Keyword: 土壌侵食, 特殊土壌, 土壌の物理化学的性質
GET PDF=
発表番号 5-12
泥炭農地での置土に伴う沈下量の推定
○森川 俊次〔北海道開発局開発土木研究所〕
石渡 輝夫〔北海道開発局開発土木研究所〕
後藤 典史〔北海道開発局開発土木研究所〕
泥炭土壌の耕地化では、置土(客土)及び排水改良が不可欠であるが、これらの施工により泥炭の圧密、脱水収縮や腐朽により地表面の沈下を生じている。このような耕地の再整備を行う事業が実施され、耕地の標高を確保するための置土が計画・実施されている。そこで、置土を実施した場合の圧密沈下を簡易に把握するための沈下量計算を検討した。その結果、泥炭層厚および自然含水比毎の沈下傾向を示した。
発表番号 5-12
土のダイレイタンシーと非排水条件の側圧一定試験における有効応力経路の解析
新潟大農 ○中野 俊郎・吉田 昭治
総合土木コンサル 東 聖浩
京大院 塚田 泰博
豊浦砂の供試体を用いた三軸試験により、土特有のダイレイタンシー現象を把握し、次に非排水条件下の側圧一定試験を行い有効応力経路の解析を行った。提案した応力−ひずみ関係式を用いた計算値は実験値をよく表現することができ検証することができた。
Keyword: 土の静力学的性質, 土構造物の解析, 地盤の変形
GET PDF=
発表番号 5-12
タイ東北部の地理情報データベース構築と農業的土地利用可能性の評価−第2報 統計データからの考察−
国際農林水産業研究センター ○山田 康晴
タイ国農業協同組合省 Dr. P. Panpruik
タイ国農業協同組合省 Mr. T. Piyasirananda・タイ国農業協同組合省 Mr. W. Ingkapradit
Keyword: GIS, データベース, 海外
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発表番号 5-12
亀田郷流域における排水機場洪水位の実時間予測に関する一考察_(2)
京都大学防災研究所 近森秀高
Keyword: 洪水流出解析, 排水管理,
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