発表番号 [1-18(P)]
The potential of Atriplex nummularia (halophytic plant) in the recovery of soils with saline-sodium contamination
Nampunda Junior Jose Mateus[Graduate school of agriculture Saga University]・Tomokazu HARAGUCHI[Faculty of agriculture Saga University]
The potential of Atriplex nummularia (halophytic plant) in the recovery of soils with saline-sodium contamination
○Nampunda Junior Jose Mateus[Graduate school of agriculture Saga University]・Tomokazu HARAGUCHI[Faculty of agriculture Saga University]
塩性ソーダ質土壌の修復に資するため、塩生植物であるアトリプレックス・ヌンムラリアの生長及びナトリウム吸収特性を調べるための栽培実験を行った。50から400mS/mの4段階の塩分に調整した水をかんがい水として与えて栽培した結果、土壌塩分はかんがい水の塩分濃度と時間経過に応じて変化したが、塩分の高い処理区で生育が良く、また、1個体あたりのナトリウム吸収量は高塩分の処理区で高くなった。
Keyword: 塩生植物,塩分吸収能,塩性ソーダ質土壌,ファイトリメディエーション, ,
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発表番号 [4-34]
Drainage analysis modeling to operate lifted weirs for reuse of return flow
Atsuki Iwase[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Toru Nakada[Institute for Rural Engineering, NARO]・Kyoji Takaki[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
反復利用堰上げゲートの操作を判断するための排水解析モデルの構築
○岩瀬 充季[東京大学大学院]・中田 達[農村工学研究部門]・高木 強治[東京大学大学院]
低平水田地帯では、農業排水路をゲートで堰上げ反復利用して水資源を確保しているが、洪水リスク低減のためゲート管理が負担となっている。本研究では排水路内のゲート操作を支援する手法構築を目的として、可動ゲートを有する排水路の流れを表現する排水解析モデルを構築した.シナリオ分析により、対象地区では日常的な降雨でもゲート操作を必要とするような、安全側に配慮した管理が行われていることが明らかとなった。
Keyword: ゲート操作,反復利用,洪水リスク,渇水リスク, ,
GET PDF=23/4-34.pdf
発表番号 [4-39]
Gate Opening Detection Methodology by Semantic Segmentation
Toru Nakada[Institute for Rural Engineering, NARO]・Masahiko Shimazaki[Institute for Rural Engineering, NARO]
セマンティックセグメンテーションによるゲート開度検出手法の開発
○中田 達[農村工学研究部門]・島崎 昌彦[農村工学研究部門]
監視カメラで水路の水面とゲートを撮影し、水位とゲート開度を推定するシステムを構築した。画像解析にはDeepLabV3+によるセマンティックセグメンテーションを適用した。水面とゲートの検出精度は高く、現地試験での水位推定でも平均絶対誤差3.9cmと、比較的正確な結果が得られた。カメラ一台で水位計二箇所およびゲート開度センサを代替することができれば、通常時の利水管理においても実用化が期待できる。
Keyword: 水門,施設管理,画像解析,AI, ,
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発表番号 [4-44]
Development of a new multi scale current simulator using two-way nested variable mesh
FUJITA Mutsumi[Institute for Rural Engineering, NARO]・KINOSHITA Tsuguki[Ibaraki University]
バリアブルメッシュにTwo-wayネスティング手法を適用した新たな流動シミュレーションの開発
○藤田 睦[農村工学研究部門]・木下 嗣基[茨城大学]
沿岸域の流れは,湾の形状などに起因する大きなスケールの流れによって支配されるが,局所的な地形等による影響も受ける.一方,水温や塩分などは局所的な変化が広域に影響を与えることもあり得る.このような複雑な数値解析を行う手法は確立していない.そこで,バリアブルメッシュをネスティングする新たな手法を提案し,その効果を検証した.その結果,既存の手法よりも妥当な結果となることが示された.
Keyword: 数値流体力学, ,
GET PDF=23/4-44.pdf
発表番号 [5-3]
Dynamic centrifugal model tests for earth dams retrofitted with a GCL
Ruka IKEBATA[Graduate School of Agricultural Science , Kobe University]・Takeru MATSUMOTO[Graduate School of Agricultural Science , Kobe University]・Akira IZUMI[Institute for Rural Engineering , NARO]・Tun Tun Win[Tokyo Soil Research Co ., Ltd.]・Yutaka SAWADA[Graduate School of Agricultural Science , Kobe University]
ベントナイト系遮水シートを用いて改修されるため池の遠心模型振動実験
○池端 瑠香[神戸大学大学院]・松本 赳[神戸大学大学院]・泉 明良[農村工学研究部門]・Tun Tun Win[(株)東京ソイルリサーチ]・澤田 豊[神戸大学大学院]
近年,ベントナイト系遮水シートを用いたため池改修が採用されているが,その設計手法は未確立である.そこで,本研究では,遠心模型振動実験を行い,シートの敷設勾配,シート上流側の固化改良が堤体の耐震性に及ぼす影響を検討した.その結果,シートの敷設勾配が堤体の耐震性に及ぼす影響は小さいが,上流側の変形メカニズムが変化する可能性があること,シート上流側のセメント改良は耐震性向上に有効であることが分かった.
Keyword: ため池,遠心模型振動実験,ベントナイト系遮水シート,固化改良, ,
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発表番号 [5-5]
Model experiment on seismic reinforcement of reservoir embankment by deep mixing method
OYAMA Yuki[Takenaka Civil Engineering & Construction Co., Ltd.]・MORI Moritada[Takenaka Civil Engineering & Construction Co., Ltd.]・SAWADA Yutaka[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
深層混合処理工法によるため池堤体の耐震補強工法に関する模型実験
○尾山 雄基[(株)竹中土木]・森 守正[(株)竹中土木]・澤田 豊[神戸大学大学院]
地震によるため池堤体の崩壊メカニズムには,堤体内に水みちが形成されることに起因する滑り破壊,堤体基礎地盤のせん断変形(液状化)に起因する沈下がある.深層混合処理工法による地中連続壁構築により,堤体の滑り破壊やせん断変形が抑制され耐震性向上が期待できる.そこで深層混合処理工法によるため池堤体の耐震補強の有効性を検証するため模型振動実験を実施した.
Keyword: ため池,深層混合処理工法, ,
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発表番号 [5-10]
Effect of correlation length of random heterogeneity field on macrodispersion
Yui Takeuchi[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Mariko Suzuki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kazuya Inoue[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
ランダム不均質場におけるマクロ分散現象に及ぼす空間相関性の影響
○竹内 佑衣[神戸大学大学院]・鈴木 麻理子[神戸大学大学院]・井上 一哉[神戸大学大学院]
地下水中の溶質の拡がりに大きく寄与するマクロ分散現象は,場の透水係数分布に起因して生じ,実測は難しい.本研究では,透水係数分布の空間相関長がマクロ分散現象に与える影響について定量評価するため,ランダム不均質透水場を作製し,溶質輸送実験を実施した.その結果,不均質度はマクロ分散現象に強く影響する点,透水係数分布のランダム性は空間相関性の効果を弱める可能性がある点を明らかにした.
Keyword: マクロ分散,相関長,溶質輸送実験,ランダム場, ,
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発表番号 [5-15]
Settlement prediction accuracy of machine learning model trained on observation data
Sato K.[NTC consultants Inc.]・Kanayama M.[Faculty of Agriculture, Kyushu University]
沈下観測データを学習した機械学習モデルの沈下予測精度
佐藤 快成[NTCコンサルタンツ(株)]・○金山 素平[九州大学大学院]
本研究は事前載荷盛土の沈下観測データを機械学習したモデル内の重みを利用し,沈下予測精度の向上を検討した.学習観測データが予測観測データより小さい場合沈下は過小評価すること,学習観測データが予測観測データより大きい場合沈下量の増大とともに予測精度が改善されることが分かった.モデル内で構築された重みを考慮することによって,予測すべき観測データに最適な学習済みモデルを選定可能となることが判明した.
Keyword: 圧密沈下,沈下速度,予測,機械学習, ,
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発表番号 [5-20]
Consideration on the Application of Improved Earthfill Embankment with Solidification Material
SENGA Nobuaki[NTC Consultants Inc]
固化材を添加した改良土の堤体盛土材への適用に関する考察
○千賀 暢朗[NTCコンサルタンツ(株)]
フィルダムやため池の堤体盛土は,土質材料を流用するのが一般的であるが,現場状況により土質材料にセメント・石灰系固化材等を添加した改良土を農業用ため池の堤体盛土材として適用せざるを得ない場合に向けて,様々な課題を踏まえて,多角的な観点からその適用性を把握するための検証を行った.そのうち,物性の変化について検証した締固め試験及び長期安定性について検証した一軸圧縮試験に着目して検証結果を整理した.
Keyword: 安定処理・地盤改良,リサイクル,水環境, ,
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発表番号 [5-25]
Seismic Reinforcement Design of Agricultural Road Bridge Piers Located in Retarding Basin
Junki Funayama[Yachiyo Engineering Co., Ltd.]・Hitoshi Ito[Yachiyo Engineering Co., Ltd.]・Toru Kanda[Yachiyo Engineering Co., Ltd.]・Fumihiko Tsuchihashi[Yachiyo Engineering Co., Ltd.]・Kenji Ishimaru[Yachiyo Engineering Co., Ltd.]
遊水地内に位置する農道橋の橋脚耐震補強設計
○舟山 淳起[八千代エンジニヤリング(株)]・伊藤 均[八千代エンジニヤリング(株)]・神田 通[八千代エンジニヤリング(株)]・土橋 文彦[八千代エンジニヤリング(株)]・石丸 健次[八千代エンジニヤリング(株)]
遊水地内に位置する農道橋の2柱式RCラーメン橋脚を対象に耐震補強設計を実施した。設計では、実挙動をより正確に把握することで補強量を最適化するため動的照査法を適用した。柱の巻立て補強工法は、じん性補強及びせん断補強を目的に炭素繊維巻立て工を採用した。加えて、柱間のフーチング曲げ耐力補強(RC増厚工)を実施し、目標耐震性能を満足した。また、耕作地、遊水地の周囲堤に配慮した施工計画を立案した。
Keyword: 農道橋,橋脚耐震補強設計,炭素繊維巻立て工,構造物の設計手法, ,
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発表番号 [6-4]
Study of use for other purposes (drone airway) for sustainable management of agricultural irrigation facilities
FUJIMORI Takuto[Nippon Koei Co., Ltd.]・KUDO Akiko[Nippon Koei Co., Ltd.]・MIKADO Akane[Nippon Koei Co., Ltd.]・MASUMOTO Mamoru[TrueBizon,ltd.]
農業水利施設の持続可能な管理に向けた他目的利用(ドローン空路)の検討
○藤森 拓人[日本工営(株)]・工藤 晶子[日本工営(株)]・三門 茜[日本工営(株)]・増本 衛[(株)トルビズオン]
農業水利施設の持続可能な施設管理手法の確立が求められているなか、水路上空をドローン空路として着目し、実現可能性の検討及び実証実験を実施した。実証実験を通してドローン飛行レベル4を見据えたドローン空路利用の実現可能性を周知と物流実証実験の体制構築のノウハウを獲得することができた。今後は本事業アイデアを全国農業水利施設管理者に提案していくとともに、物流事業者など利用者獲得のノウハウ蓄積を図りたい。
Keyword: 農業水利施設,土地改良区,ドローン,維持管理, ,
GET PDF=23/6-4.pdf
発表番号 [6-9]
Monitoring of use of the rice paddies in Ishikari River Basin, Hokkaido with Satellite Images
Minoru Yokochi[Civil Engineering Research Institute for Cold Regin PWRI]・Arata Nagatake[Civil Engineering Research Institute for Cold Regin PWRI]・Kenji Taknaka[Civil Engineering Research Institute for Cold Regin PWRI]・Ryota Okuda[Civil Engineering Research Institute for Cold Regin PWRI]・Taiki Hagiwara[Civil Engineering Research Institute for Cold Regin PWRI]
衛星画像を用いた北海道石狩平野の水田利用の動向の分析
○横地 穣[寒地土木研究所]・長竹 新[寒地土木研究所]・田中 健二[寒地土木研究所]・奥田 涼太[寒地土木研究所]・萩原 大生[寒地土木研究所]
北海道の石狩平野を対象に、衛星画像を用いて圃場単位で直近5年の水田の利用動向を調査した。5年間水稲のみ作付けした水田は全体の27%、畑作物のみ作付けした水田は42%、どちらも作付けした水田は31%で、水田での畑作が広く展開され、恒常的に畑作物の生産に利用される水田圃場が一定数存在することが確認された。また、圃場のサイズが大きくなるほど畑作利用が増える傾向が見られた。
Keyword: 計画手法,土地利用計画,農用地計画・整備,リモートセンシング, ,
GET PDF=23/6-9.pdf
発表番号 [T-5-3]
Information Networks x Data Integration in Rural Areas
NISHIMURA Kazuumi[Tokyo University of Agriculture and Technology]
農村ネットワーク x データ連携基盤
○西村 和海[東京農工大学]
デジタル庁を中心に農村ネットワークの整備後に可能となりそうな様々な応用技術が、企画段階から実装段階まで含めて個々に開発されてきている。私は、デジタル田園都市国家構想を支える「データ連携基盤」を農村ネットワークに組み合わせることで応用技術を横展開するためのハードルが低くなると考え、未来を見据えて農村地域の情報化を進めた先で必要となる農業生産と生活体験の向上に繋げる連携方法について検討してみた。
Keyword: 農村ネットワーク,データ連携基盤,全国展開, ,
GET PDF=23/T-5-3.pdf
発表番号 [1-18]
Development of simplified method for estimating drainage pump capacity under environmental changes
○Yohei TAKANO[Graduate School of Science and Technology, Niigata University・Narusawa Consultant Co., Ltd.]・Natsuki YOSHIKAWA[Institute of Science and Technology, Niigata University]・Etsuro AKABORI[Narusawa Consultant Co., Ltd.]・Kenji SATO[Niigata Pref]・Masanori INAGAKI[Nagaoka Regional Development Bureau, Niigata Pref]・Atsuhiro SATO[Niigata Pref]
環境変化条件下における農業用排水機場ポンプ能力の簡易評価手法の開発
○睫遏〕枴[新潟大学大学院・(株)ナルサワコンサルタント]・吉川 夏樹[新潟大学]・赤堀 悦朗[(株)ナルサワコンサルタント]・佐藤 賢治[新潟県]・稲垣 政則[新潟県長岡地域振興局]・佐藤 淳亮[新潟県]
本研究では,水理モデル等の専門技術を要する解析を実施することなく,GIS上でのデータ操作と表計算による集計作業のみで,土地利用変化および降雨変化への対応が特に必要な排水機場を抽出する簡易評価手法を構築した.本手法による推定値と内水氾濫解析モデルによる詳細計算値を比較した結果,ポンプ能力増強の必要性や優先度を判断する上で十分な精度を有していることが確認された.
Keyword: 排水機場,ポンプ能力,簡易評価手法,内水氾濫解析, ,
GET PDF=22/[1-18].pdf
発表番号 [5-3]
Change in storm runoff due to development of photovoltaic power plant
○NAKASHIMA Takashi[Ishikawa Prefectural University]・TAKASE Keiji[Hokkoku Chisui Co., Ltd.・Ishikawa Prefectural University]・NAKAMURA Masao[Cyausuyama Limited Liability Company]・SHIJYUKU Toyokazu[Inoburaito Co., Ltd.]
太陽光発電所の建設に伴う流出量の変化について−現地における大規模な降雨流出実験−
○中島 孝史[石川県立大学]・高瀬 恵次[(株)ホクコク地水・石川県立大学]・中村 正男[茶臼山ソーラー(合)]・四十九 豊一[(株)イノブライト]
丘陵地に計画された太陽光発電所の建設が流出に与える影響について、現地において人工降雨装置を用いた流出実験を行なった。実験では、草木のみを伐採した原野斜面と草木伐採後の地表に砕石を敷設後、ソーラーパネルを設置した3斜面を造成し、人工降雨下での流出強度や水質を測定した。そして、原野斜面と造成斜面からの流出波形、流出係数や濁度、pHなどについて比較・検討を行った。
Keyword: 太陽光発電,流出特性,洪水特性,環境保全, ,
GET PDF=22/[5-3].pdf
発表番号 [5-5]
Study on Uncertainty in Climate Change Impact due to Natural Variability of Extreme Events using Large Ensemble Climate Scenario
○KUDO Ryoji[Grad. Sch. of Env. & Life Sci., Okayama Univ.]・CHIKAMORI Hidetaka[Grad. Sch. of Env. & Life Sci., Okayama Univ.]
大規模アンサンブル気候シナリオを用いた極端現象の自然変動に起因する不確実性の分析
○工藤 亮治[岡山大学大学院]・近森 秀高[岡山大学大学院]
洪水や渇水などの極端現象は自然変動が大きく,少ないサンプルでは確度の高い気候変動影響評価が困難である.本研究では,大規模アンサンブル気候予測データd4PDFを用いることで,自然変動に起因する影響評価の不確実性について吟味した.その結果,とくに2℃上昇のような気候変動の度合いが小さい場合,渇水流量などでは気候変化と自然変動との差が見出しにくく,少ないサンプルでは影響評価が困難となることが示唆された.
Keyword: 気候変動影響評価,大規模アンサンブル気候シナリオ,自然変動,不確実性評価, ,
GET PDF=22/[5-5].pdf
発表番号 [5-10]
Evaluation of improvement in flood control effects of prior release using spillway gates
○AIHARA Seiya[Institute for Rural Engineering, NARO]・YOSHIDA Takeo[Institute for Rural Engineering, NARO]・MINAKAWA Hiroki[Institute for Rural Engineering, NARO]・TAKADA Asari[Institute for Rural Engineering, NARO]
洪水吐ゲート操作による事前放流の治水効果の向上度の評価
○相原 星哉[農村工学研究部門]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・皆川 裕樹[農村工学研究部門]・眦帖^〆士[農村工学研究部門]
洪水吐ゲートを保有する農業用ダムの1つであるSダムを対象に、農業用ダムの9割を占めるゲートレスダムで行われる自然越流式の放流操作を行った場合と、洪水量を超過する流入のみを貯留する洪水吐ゲート放流操作を行った場合で、事前放流実施時に期待されるダム流入量に対する放流量のピークカット効果を比較した。洪水吐ゲート操作により、ピークカット効果は自然越流式の2.2〜4.6倍に向上することが明らかになった。
Keyword: 農業用ダム,事前放流,洪水吐ゲート, ,
GET PDF=22/[5-10].pdf
発表番号 [5-15]
Observation and evaluation of the embankment permeation flow rate and intake loads into the Hachirogata central reclaimed land
○Naoko KONDOH[Akita Prefectural University]・Tadashi KONDOH[Akita Prefectural University]
八郎潟干拓地における浸透流入負荷量の推定について
○近藤 尚子[秋田県立大学]・近藤 正[秋田県立大学]
水田主体の干拓地における差引排出負荷量を評価する上で、浸透により干拓地に流入する負荷量をいかに評価するかは重要な要素となる。また堤防浸透流量は干拓地の水収支解析においても重要であり定量的な評価検証が必要である。長期の水収支と水質観測に加え、無積雪・無降水期間の主な堤防浸透量の直接観測を基に、干拓地から排出される流量と栄養塩類負荷量に占める堤防浸透負荷について八郎潟中央干拓地を対象に考察する。
Keyword: 干拓地,堤防,浸透流入, ,
GET PDF=22/[5-15].pdf
発表番号 [5-20]
A study on groundwater movement analysis of the Tedori River alluvial fan using several tank models conected
○FUJII Sanshiro[Ishikawa Prefectural University]・MARUYAMA Toshisuke[Ishikawa Prefectural University]
分布型タンクモデルによる手取川扇状地の地下水流動解析の試み
○藤井 三志郎[石川県立大学]・丸山 利輔[石川県立大学]
手取川扇状地の地下水は,地表と河川からの浸透水で構成されている.この状況を総合的に理解するため分布型タンクモデルを採用して地下水流動解析を行なった.その結果,地表からの浸透量と手取川からの浸透量の比が,左岸では19%:81%,右岸では65%:35%,全体では49%:51%となった.また,手取川から浸透した地下水が,地表からの浸透水の影響を受けながら日本海へ到達する状況もゾーン別に具体的に示された.
Keyword: 地下水, ,
GET PDF=22/[5-20].pdf
発表番号 [5-25(P)]
Secular change of groundwater quality around the Tsunami-stricken agricultural lands n the Pacific Coast Area of Aomori prefecture
○Akira ENDO[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
青森県太平洋沿岸地域の津波被災農地周辺における地下水水質の経年変化
○遠藤 明[弘前大学]
東北地方太平洋沖地震に起因する津波により冠水した青森県太平洋沿岸地域の津波被災農地周辺の地下水水質動向を明らかにするため,2011年から10年間にわたり当地域の3地点の井戸を対象に地下水EC,Cl-濃度等の水質を観測した.一部の観測井戸では地下水ECとCl-濃度が周期的に変動し時間の経過に対して指数的な減衰傾向にあった.各井戸の水質濃度は積算降水量の増加に伴い減少し灌水に利用できる程度に回復した.
Keyword: 地下水水質,電気伝導度(EC),Cl-濃度,Na+濃度,津波被災農地,東日本大震災, ,
GET PDF=22/[5-25(P)].pdf
発表番号 [5-30]
Impact assessment of water resources considering changes in a period of agricultural water use: a case study in the Shinano River watershed
○Asari Takada[Institute for Rural Engineering, NARO]・Takeo Yoshida[Institute for Rural Engineering, NARO]・Yasushi Ishigooka[Hokkaido Agricultural Research Center, NARO]・Atsushi Maruyama[Institute for Agro-Environmental Sciences, NARO]・Ryoji Kudo[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
農業水利用時期の変化を考慮した水資源影響評価:信濃川流域を事例として
○眦帖^〆士[農村工学研究部門]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・石郷岡 康史[北海道農業研究センター]・丸山 篤志[農業環境研究部門]・工藤 亮治[岡山大学大学院]
水稲生育収量予測モデルによる影響評価では,日本の多くの地域で水稲の移植時期を現在より遅らせることで,高温による品質低下を抑えられることが示されたが,水資源の制約により移植時期を変更できない可能性がある.本研究は,水稲の品質と水資源を結合した評価を行い,水稲の品質に対する適応策が水資源に及ぼす影響を分析した.その結果,信濃川流域では水稲の品質を向上させる適応策と水資源リスクが競合することが示された.
Keyword: 分布型水循環モデル,水稲生育収量予測モデル,渇水分析, ,
GET PDF=22/[5-30].pdf
発表番号 [5-31]
Changes of amounts and maintenance costs for pumping excess water in a reclaimed land
Sachie ITO[Tohoku Regional Agricultural Administration Office, MAFF]・KATO Kosei[NTC Consultants Inc.]・SAWATA Akihiko[Graduate School of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University・Agriculture, Forestry and Fisheries Department, Akita Prefecture]・○MASUMOTO Takao[Faculty of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]
大規模干拓地区のパイプライン化に伴う余剰排水量と維持管理コストの変化
伊藤 禎恵[東北農政局]・加藤 晃成[NTCコンサルタンツ(株)]・沢田 明彦[秋田県立大学大学院・秋田県]・○増本 隆夫[秋田県立大学]
開始された八郎潟地区事業(開水路のパイプライン化)により、余剰水縮減による維持管理コストや労力の軽減が期待できる。そこで、分布型水循環モデルを低平地にも適用できるように改良し、全八郎湖流域(湖に流入する20余りの河川流域、八郎潟残存湖、干拓地区内)に適用して現時点とパイプライン更新事業後の余剰水量の変化量、さらには余剰水量の削減による経済効果がどれほどのものであるかを推定した結果を報告する。
Keyword: 分布型水循環モデル,大規模干拓,広域余剰水,パイプライン化, ,
GET PDF=22/[5-31].pdf
発表番号 [5-32]
A Study on Red Tide Occurrence Prediction Method using Deep Learning in the Ariake Sea
○Toshinori Tabata[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Hideka Sugie[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Hanyen Gong[Graduate School of Frontier Sciences, the University of Tokyo]・Kazuaki Hiramatsu[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Masayoshi Harada[Faculty of Agriculture, Kyushu University]
有明海における深層学習を活用した赤潮発生予測手法の検討
○田畑 俊範[九州大学大学院]・杉江 秀香[九州大学大学院]・龔 含遠[東京大学大学院]・平松 和昭[九州大学大学院]・原田 昌佳[九州大学大学院]
有明海では陸域由来の栄養塩類を起源とする赤潮の発生が漁業被害を引き起こし,赤潮発生予測が喫緊の課題である.本研究では,赤潮発生予測手法の確立に向け階層型ニューラルネットワークモデルおよび再帰型ニューラルネットワークモデルに着目し,入手が容易なデータを利用した3つのモデル(M-HNN,P-HNN,P-RNN)を構築した.今後は,長・短期記憶の活用や,衛星画像の導入により精度向上を図る.
Keyword: 水環境,有明海,赤潮,ニューラルネットワークモデル, ,
GET PDF=22/[5-32].pdf
発表番号 [5-33(P)]
Investigation of Visualization of Decision-Making Indices for Drainage Pump Operation by using Machine Learning Model
○FUKUSHIGE Yudai[Institute for Rural Engineering, NARO]・MINAKAWA Hiroki[Institute for Rural Engineering, NARO]・AIHARA Seiya[Institute for Rural Engineering, NARO]
機械学習を用いた水利施設操作者の意思決定指標の可視化の検討
○福重 雄大[農村工学研究部門]・皆川 裕樹[農村工学研究部門]・相原 星哉[農村工学研究部門]
持続可能な営農活動のためには,排水機場のベテラン操作者の経験知を次世代へ継承していくことが重要であるが,操作者の主観を基準に落とし込むのは一般に困難である.そこで本研究では,機械学習を用いて,機場操作者の判断基準の抽出を試みた.本検討では豪雨前の事前排水等の緊急時操作を良い精度で予測するモデルは得られなかったが,機械学習を用いることで施設操作履歴を解釈できる可能性が示された.
Keyword: 施設操作支援,事前排水,機械学習,説明可能なAI, ,
GET PDF=22/[5-33(P)].pdf
発表番号 [6-2]
Understanding the operational characteristics of the farm stay projects and the impact of the COVID-19
○Shotaro Matsuda[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Yasuaki Kuki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
持続可能性に着目した農泊事業の運営実態とコロナ禍の影響の把握
○松田 昇太郎[岡山大学大学院]・九鬼 康彰[岡山大学大学院]
農泊事業の継続には地域の協力が重要だが2020年以降のCOVID-19の拡大は農泊に対する住民の忌避感を増大させ,その継続を危うくすると考えられる.そこでアンケートで全国の協議会の運営実態を把握しコロナ禍の影響を考察した.調査(回答107件)の結果,約2割の協議会が協力者の減少や宿泊事業の中断を経験していた.また近年事業を開始した協議会では住民の家屋提供に頼らず宿泊施設を確保する傾向が見られた.
Keyword: 農泊,地域協議会,協力,持続可能性,COVID-19,アンケート調査, ,
GET PDF=22/[6-2].pdf
発表番号 [6-7]
Study on Usage fee of Land as Regional Resource from the viewpoint of the History of Modern Electric Power
○HORIKAWA Yoko[Faculty of Engineering and Design, Hosei University]
近代電力史の視点からみた地域資源(土地)の使用料に関する考察
○堀川 洋子[法政大学]
近代の電力事業では,地域外の資本家が事業を行い,得られた利益を“土地の使用料”として地域に利益配分した.現代になり,例えば棚田地域では,市区町村など地方自治体が地域事業を行う主体者となり,農産物等の販売所設置や税収増加等によって“土地の使用料”を直接得ることができるようになった.今後,得られた利益を,農業生産や棚田地域振興などを支援する通信インフラ整備等に還元するようなしくみづくりも必要といえる.
Keyword: 農村振興,土地利用計画,環境保全, ,
GET PDF=22/[6-7].pdf
発表番号 [6-12]
Actual Situation and Structure of Allotment Gardens with Instructors for Rural Residents
○KAGAMI Taira[Graduate School of Science and Technology, Shinshu Univversity]・UCHIKAWA Yoshiyuki[Academic Assembly, Shinshu University]
農村地域住民向け指導員付き市民農園の実態とその構造
○鏡 平[信州大学(院)]・内川 義行[信州大学]
農村地域住民向け市民農園の多くは区画を貸出すだけの「作物栽培の場」に留まるが、本研究では長野県内において指導員付き市民農園を3農園抽出し、実態を明らかにした。指導員が実施する栽培講習プログラムによって参加者が園内の維持管理を行う農園や、JA店舗に隣接し用具等も購入できる農園、区画に芝生のキャンプスペースが併設された農園など多様性が見られ、栽培指導に限定した指導員のあり方を見直す必要性が示唆された。
Keyword: 市民農園,農村生活, ,
GET PDF=22/[6-12].pdf
発表番号 [6-17]
Consideration of resident’s evacuation way on overflow stream in irrigation canal where the river meets
○HIROSE Yuichi[Institute for Rural Engineering, NARO]・MATSUDA Shuh[Institute for Rural Engineering, NARO]・KOJIMA Hajime[Institute for Rural Engineering, NARO]
農業用水路への小河川合流による溢水に対する住民の避難行動の促進方法に関する考察
○廣瀬 裕一[農村工学研究部門]・松田 周[農村工学研究部門]・小嶋 創[農村工学研究部門]
農業用水路に小河川が合流することにより発生する溢水に対する住民の避難方法について検討を行ったところ、農業用水路に合流する小河川にため池が設置される場合は、ため池の洪水吐から洪水流の流下が開始するまでに住民の避難行動を誘導することが有効と考えられた.そのためには,ため池に水位の遠隔モニタリングシステムを整備し,ため池水位を利用した住民の避難の判断を補助する手法の開発が有効と考えられる.
Keyword: 農業用水路,溢水,小河川,合流, ,
GET PDF=22/[6-17].pdf
発表番号 [T-5-3]
Demonstration of a method of consensus building among residents for labor-saving community activities in view of future population decline in the hilly and mountainous area
○Daichi TSUJI[Kyoto Prefecture]
中山間地域の将来人口減少を見据えた、地域共同活動の省力化に向けた住民合意形成手法の実証
○辻 大地[京都府]
一層の人口減少と高齢化を前提として「地域活動に要する負荷の総量を削減しつつ、可能な限り集落機能を維持する」ことを目的に試行している住民ワークショップの事例を紹介する。今回、地域活動の種類及び住民が負担している労力を可視化し、ひとり当たり将来負担量の増大を防ぐために求められる工夫について話し合った。その成果と残された課題を示しつつ、人口減少社会における集落機能維持の新たな手法の可能性として提案する。
Keyword: 集落計画,農村振興,中山間地域, ,
GET PDF=22/[T-5-3].pdf
発表番号 [1-19]
The effect of soil drainage improvement in vineyard, Hokkaido
IKEDA Yuma[Hokkaido University Graduate School of Agriculture]・KASHIWAGI Junichi[Hokkaido University Research Faculty of Agriculture]・SATO Arisa[Hokkaido University Graduate School of Agriculture]・TAMAKAWA Yuichi[Hokkaido University Graduate School of Agriculture]・YAMAMOTO Tadao[Hokkaido University Research Faculty of Agriculture]
北海道の醸造用ぶどう園における排水改良効果の検証
○池田 祐真[北海道大学大学院]・柏木 淳一[北海道大学大学院]・佐藤 有紗[北海道大学大学院]・玉川 雄一[北海道大学大学院]・山本 忠男[北海道大学大学院]
積雪寒冷地である北海道のワイン醸造用ぶどう園では、良質なぶどうを栽培するために圃場の排水性を高めることが不可欠である。そこでぶどうの生育特性や地形条件を考慮して、通常よりも深い承水路型と吸水渠を組み合わせることにより排水改良を実施した。表面流去水や側方流が分断され乾燥化が促進される効果が確認され、暗渠の敷設により、湿害による極端な品質の低下を軽減できる可能性が示された。
Keyword: 暗渠排水, 傾斜地, 水循環
GET PDF=21/[1-19].pdf
発表番号 [5-3]
Experimental study on carbonation of concrete repaired with inorganic surface coating
KAWABE Shohei[Institute for Rural Engineering, NARO]・KANAMORI Takuya[Institute for Rural Engineering, NARO]・MORI Mitsuhiro[Institute for Rural Engineering, NARO]
無機系表面被覆されたコンクリートの中性化に関する実験的検討
○川邉 翔平[農村工学研究部門]・金森 拓也[農村工学研究部門]・森 充広[農村工学研究部門]
農業水利施設の補修材料において,中性化抑止性能は要求性能の一つであり,一定の性能が確保されている.一方で,補修後の農業水利コンクリートに対しての十分な知見はない.そこで,無機系表面被覆工法を施工したコンクリートの促進中性化試験を行った.その結果,補修後もコンクリートの中性化が生じる可能性があること,ただしその中性化速度は無被覆に対して小さいこと,がわかった.
Keyword: 無機系表面被覆工法, 促進中性化, 中性化率
GET PDF=21/[5-3].pdf
発表番号 [5-30]
The Application of pipe joint bending angle measurement technology using a spirit level
KOIZUMI kazuhiro[Dia Consultants Company]・NAGANO Kenji[Dia Consultants Company]・SUZUKI Nami[Dia Consultants Company]
水準器を用いた管の継手曲げ角度測定技術の応用
○小泉 和広[(株)ダイヤコンサルタント関東支社]・永野 賢司[(株)ダイヤコンサルタント関東支社]・鈴木 夏実[(株)ダイヤコンサルタント関東支社]
筆者らは,水準器を用いてPC管の継手曲げ角度を簡易に測定する手法を提案してきた。本調査手法は,デジタル水準器を用いて簡易に高精度で管体の傾きを測定できる特長がある。本講演では,道路盛土下に布設されている横断排水管の変状調査において,現地踏査時にデジタル水準器による管体の傾き測定を適用し,本調査の立案に活用できた事例について報告する。
Keyword: 二次製品、コンクリート管, 管理、非破壊調査, 機能診断
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発表番号 [5-31]
Applicability of AI-based degradation prediction to agricultural pipelines.
FUJIWARA Tetsuro[Nippon Koei Co., Ltd.]・KABAYAMA Daisuke[National Agriculture and Food Research Organization]・MOMOSE Kaichi[ Fracta Japan]・MATSUDA Sadanori[Nippon Koei Co., Ltd.]
AIを活用した劣化予測の農業用パイプラインへの適用性の評価
○藤原 鉄朗[日本工営(株)]・樺山 大輔[農村工学研究部門]・百瀬 開智[フラクタジャパン]・松田 貞則[日本工営(株)]
モデル地区において漏水事故履歴等の限られた施設情報をもとにした農業用パイプラインのAIを活用した劣化シミュレーションを試行し、ストックマネジメントの効率化の可能性を評価した。この結果、AI劣化シミュレーションで漏水リスクの高い範囲(セグメント)を定量的に絞り込むことができること、これらの情報で部分更新などの対策コストの比較ができることなど、当技術のストックマネジメントへの活用有効性を確認した。
Keyword: AI、土地改良区, パイプライン、劣化予測, 漏水
GET PDF=21/[5-31].pdf
発表番号 [5-32(R)]
Leaving prevention mechanism using FRP pipe bend in a FRPM pipelines
Masakazu Fujimoto[Sekisui Chemical Co., LTD]・Tomohiro Yorino[Sekisui Chemical Co., LTD]・Nozomu Nakamura[Sekisui Chemical Co., LTD]
FRPM管路における離脱防止付きFRP曲管を使ったスラスト対策
○藤本 雅一[積水化学工業(株)]・従野 友裕[積水化学工業(株)]・中村 臨[積水化学工業(株)]
農業用水路のパイプライン化において、管路の屈曲部ではスラスト力を考慮した念入りな検討・対策が求められる。従来のFRPM管路ではスラスト対策としてコンクリートブロックを打設する手法が多く採用されてきたが、今回、施工性に優れた“離脱防止付き曲管”を用いる新たなスラスト対策を開発した。本稿ではその概要と、実際に施工した結果を報告する。
Keyword: 強化プラスチック複合管, パイプライン, スラスト
GET PDF=21/[5-32(R)].pdf
発表番号 [5-33(R)]
Construction of irrigation canal with annual water flow−Example of diversion channel by using polyethylene pipe−
Hiroshi Honda[Kanto Regional Agricultural Administration Office]・Kazutoshi Katahira[Kanto Regional Agricultural Administration Office]・Tomoo Fukunaga[Kanto Regional Agricultural Administration Office]・Moriyasu Kaneko[Suyama Construction]・Tsukasa Fujita[Suyama Construction]・Hajime Suzuki [Suyama Construction]・Makoto Miyamoto[Kurimoto Polymers Co.,LTD.]・Satoshi Otsuka[Kurimoto Polymers Co.,LTD.]
年間通水のある用水路の施工について−ポリエチレン管を用いた水路の事例−
本田 弘司[関東農政局三方原用水二期農業水利事業所]・片平 憲利[関東農政局三方原用水二期農業水利事業所]・福永 智雄[関東農政局三方原用水二期農業水利事業所]・金子 盛康[須山建設(株)]・藤田 司[須山建設(株)]・鈴木 肇[須山建設(株)]・宮本 真[クリモトポリマー(株)]・○大塚 聡[クリモトポリマー(株)]
国営かんがい排水事業「三方原用水二期地区」は静岡県浜松市に位置する3,310haの農業地帯であるが、造成後40年以上が経過しており老朽化が著しいため、用水路(39.2km)の改修と耐震対策を実施している。12〜14号サイホンはHPφ1200の水路であるが、非かんがい期も1週間の内4日間を畑地に送水する必要があるため、1週間の内3日間断水という断続的な状況でも確実に施工できる方法を検討した。
Keyword: 工法・施工, 管更生, パイプライン
GET PDF=21/[5-33(R)].pdf
発表番号 [5-34(R)]
Influence of the decrease in ring stiffness on the buried pipe deflection
Mitsuru ARIYOSHI[Institute for Rural Engineering, NARO]
環剛性の低下が埋設管のたわみに与える影響について
○有吉 充[農村工学研究部門]
地中に埋設された農業用パイプは、地盤の不等沈下に伴う集中荷重によるひび割れや、クリープ特性等により、供用期間中に環剛性が低下する場合がある。環剛性の低下が埋設管のたわみに与える影響を検討するため、温度と時間で弾性係数が変化するポリエチレン管を用いて模型実験を行うとともに構造設計による試算した。その結果、環剛性25%まで大幅に低下した場合、たわみ率の増加は1.3〜1.7倍程度であった。
Keyword: 埋設管、環剛性の低下, クリープ、たわみ, ポリエチレン管
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発表番号 [5-35(R)]
Function monitoring survey of the FRPM pipe in consideration of long-term strength
Yoshiaki Nishibori[FRPM Pipes Association of Japan]・Toshihide Nonaka[FRPM Pipes Association of Japan]・Mitsuru Ariyoshi[Institute for Rural Engineering, NARO]
長期強度を考慮した強化プラスチック複合管の機能監視調査
○西堀 由章[強化プラスチック複合管協会]・野中 俊秀[強化プラスチック複合管協会]・有吉 充[農村工学研究部門]
管材の長期強度の更なる安全性を考慮して、長期強度を考慮した強化プラスチック複合管を新しく開発した。本管材について埋設時から通水時を含む1年間の変形を調査し、その安全性を評価した。結果として、たわみ率は1%以下、発生ひずみは50年後の極限曲げひずみ9,866×10-6と比較し、1/10程度のレベルで推移していることを確認した。
Keyword: 長期性能, 性能設計, ISO
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発表番号 [5-36(R)]
Evaluation of long-term performance of cured-in place pipe having wrinkles
Jun Watanabe[KURIMOTO,LTD.,]・Yoshiaki Nishibori[KURIMOTO,LTD.,]・Mitsuru Ariyoshi[Institute for Rural Engineering,NARO]・Yoshiyuki Mohri[Ibaraki University]
現場硬化管に発生するしわ部の長期性能評価
○渡部 隼[(株)栗本鐵工所]・西堀 由章[(株)栗本鐵工所]・有吉 充[農業・食品産業技術総合研究機構]・毛利 栄征[茨城大学]
近年、老朽化した農業用管路を補修及び補強するために、現場硬化管が適用されている。しかし、長期特性は十分に検証されておらず、将来にわたり安全に維持管理するためには、疲労やクリープ特性を把握することが重要である。本研究では、現場硬化管の屈曲部に発生するしわ部について、外圧試験及び外圧繰り返し試験により長期的な安全性を評価した。
Keyword: 現場硬化型更生工法, 更生管, 構造設計
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発表番号 [5-37]
Agricultural use of digested sludge from rural methane fermentation system
KAMACHI Noriyuki[Japan Association of Rural Solution for Environmental Conservation and Resource Recycling ]・NAKAMURA Masato[Institute for Rural Engineering, NARO]・ORITATE Fumiko[Institute for Rural Engineering, NARO]・SHIBATA Hirohiko[Japan Association of Rural Solution for Environmental Conservation and Resource Recycling ]・OOTSUKA Naoki[Japan Association of Rural Solution for Environmental Conservation and Resource Recycling ]
小規模メタン発酵システム実証事業における消化液の農業利用
○蒲地 紀幸[地域環境資源センター]・中村 真人[農村工学研究部門]・折立 文子[農村工学研究部門]・柴田 浩彦[地域環境資源センター]・大塚 直輝[地域環境資源センター]
平成29年〜令和3年度において小規模メタン発酵システム実証事業を実施している。本事業では、農業集落排水施設の汚泥のほか、農村地域で発生する生ごみを活用した、小規模メタン発酵を実証している。このメタン発酵で生成した消化液を液肥として農業利用することにより、小規模分散型である農業集落排水施設の特性を活かした農村地域内での資源循環の取組を実証している。当実証における液肥を用いた栽培試験について報告する。
Keyword: 農業集落排水施設、メタン発酵, 液肥, 資源循環
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発表番号 [5-38]
Co-digestion of rural sewage sludge, garbage and sudachi peel
NAKAMURA Masato[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・SHIBATA Hirohiko[JARUS]・ORITATE Fumiko[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・KAMACHI Noriyuki[JARUS]・YAMAOKA Masaru[University of Ryukyus]
農業集落排水汚泥、生ゴミ、すだち搾りかすの混合メタン発酵
○中村 真人[農村工学研究部門]・柴田 浩彦[地域環境資源センター]・折立 文子[農村工学研究部門]・蒲地 紀幸[地域環境資源センター]・山岡 賢[琉球大学]
集排汚泥、生ごみ、すだち搾りかすの混合メタン発酵における、搾りかすの混合可能割合について検討した。重量比で集排汚泥を50%とした時、搾りかすが20%を越える条件では、pHの下降、ガス発生量の減少が見られ、発酵不良状態に陥った。メタン発酵を安定的に行うためには、搾りかすの混合割合に上限があり、原料のうち50%が集排汚泥の場合には、搾りかすの混合割合を20%以下にする必要があることが示された。
Keyword: 農業集落排水施設、エネルギー, C/N比、肥料, 資源循環
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発表番号 [5-39]
Co-digestion of rural sewage sludge, garbage and bean curd residue
ORITATE Fumiko[Institute for Rural Engineering, NARO]・NAKAMURA Masato[Institute for Rural Engineering, NARO]・SHIBATA Hirohiko[JARUS]・KAMACHI Noriyuki[JARUS]・YAMAOKA Masaru[University of the Ryukyus]
農業集落排水汚泥、生ゴミ、おからの混合メタン発酵
○折立 文子[農村工学研究部門]・中村 真人[農村工学研究部門]・柴田 浩彦[地域環境資源センター]・蒲地 紀幸[地域環境資源センター]・山岡 賢[琉球大学]
集排汚泥、生ごみ、おからの混合メタン発酵について、おからの混合可能割合を検討するため、原料に占める集排汚泥を重量比50%に固定し、残りの50%について、生ごみとおからを有機物量(VS)比で5段階に変えた条件で連続式メタン発酵試験を行った。その結果、おからの混合比率の増加に伴いpH、NH4-N等の上昇がみられたが、生ごみとおからの混合比率1:3条件までは安定したメタン発酵が行われることが確認できた。
Keyword: 集排施設、エネルギー, 資源循環, メタン
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発表番号 [T-5-3]
Paralympic flame with biogas made from food garbage by children
Chika TADA[Tohoku University Graduate School of Agricultural Science]
子供たちが生ごみからつくるバイオガスのパラリンピック聖火
○多田 千佳[東北大学大学院]
東日本大震災を機に、2012年から、子供たちに生ゴミからのエネルギーをつくろう!という体験型の出前授業を始めた。そして2014年、その活動が東京オリンピック・パラリンピックの聖火をつくろうという復興プロジェクトとして動き出した。宮城県のパラ聖火集火式は、子供たちがつくるバイオメタンを用いて実施することになっており、現在も、2021年の実現に向けて準備を進めている。これまでの活動の様子をご紹介する。
Keyword: バイオガス、出前授業, パラリンピック聖火, 資源循環
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発表番号 [1-26]
Construction of low-cost meter reading system by camera imaging
Ryoei Ito[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Chiaki Takeuchi[Japan Water Agency]・Rina Yamanaka[Japan Water Agency]
カメラ撮像による低価格なメータ読み取りシステムの構築
伊藤 良栄[三重大学大学院]・竹内 ちあき[水資源機構]・山中 理奈[水資源機構]
農業用水利用の見える化の実用化に向けて,高精細カメラで揚水機場の積算稼働時間を読み取る安価なシステムを構築した。文字認識と数字部の領域切り出しにテンプレートマッチングを用いた。USB給電が再開されない問題は,自作した外部電源供給回路により克服できた。今回開発したシステムは9万円程度であり,二値化の閾値を60ないし65とした白黒画像を正規化CCOEFFで処理することで 100%の認識率が得られた。
Keyword: 水田灌漑, 画像処理, ICT
GET PDF=20/[1-26].pdf
発表番号 [1-21(P)]
Effect of construction of material-filled subsurface drainage on salt exclusion from salt-affected soil in India
Toshihiko Anzai[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Junya Onishi[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Ken Okamoto[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Keisuke Omori[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Takeshi Watanabe[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Rajender Yadav[Central Soil Salinity Research Institute]・Gajender Yadav[Central Soil Salinity Research Institute]・Bhaskar Narjary[Central Soil Salinity Research Institute]
インド塩害農地におけるカットソイラー施工による除塩効果
安西 俊彦[国際農林水産業研究センター]・大西 純也[国際農林水産業研究センター]・岡本 健[国際農林水産業研究センター]・大森 圭祐[国際農林水産業研究センター]・渡辺 武[国際農林水産業研究センター]・ラジェンダー・クマ・ヤダフ[中央塩類土壌研究所]・ガジェンドラ・ヤダフ[中央塩類土壌研究所]・バスカル・ナージャリー[中央塩類土壌研究所]
インドの農地では,不適切な灌漑や高塩分濃度の灌漑水の利用により深刻な塩害が発生している。国際農林水産業研究センターは,有材補助暗渠機「カットソイラー(株式会社北海コーキ製)」をインドに導入し,塩類土壌の改善に取り組んでいる。本稿では,インド・ハリヤナ州に位置する中央塩類土壌研究所の塩害土壌試験圃場(Nain村)において,カットソイラーの施工を行い,施工した土壌における塩分動態を調査した。
Keyword: 浅層暗渠、塩類集積, リーチング、有材補助暗渠機, 半乾燥地
GET PDF=20/[1-21(P)].pdf
発表番号 [1-31(P)]
Prediction of optimum harvest time of crops using SAR
Yuki Hirano[ Graduate School of Agriculture, Hokkaido University ]・Natsuho Sugiura[ Graduate School of Agriculture, Hokkaido University ]・Yuki Yamaya[ Graduate School of Agriculture, Hokkaido University ]・Nobuyuki Kobayashi[Smart Link HOKKAIDO Inc. ]・Atsushi Kimura[PASCO Corporation]・Hiroshi Tani[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
合成開口レーダを用いた作物の収穫適期の予測に関する研究
平野 祐規[北海道大学大学院]・杉浦 夏帆[北海道大学大学院]・山谷 祐貴[北海道大学大学院]・小林 伸行[(株)スマートリンク北海道]・木村 篤史[(株)パスコ]・谷 宏[北海道大学大学院]
合成開口レーダ(SAR)はマイクロ波を用いた能動型センサであり,天候や昼夜を問わず観測が可能で,作物の生育情報の広域的な取得が期待されている。したがって,SARによりコムギの穂含水率が推定できれば,広域の圃場を対象に収穫適期を予測し,効率的な収穫が可能になる。本研究は,SARから取得したデータを用いてコムギの穂含水率推定モデルを構築し,それをもとにした収穫適期マップの作成を目的とする。
Keyword: リモートセンシング, 測量・GIS, IT
GET PDF=20/[1-31(P)].pdf
発表番号 [1-36(P)]
Confirmation of lake bottom model and sedimentation condition of reservoir facility by fish finder
HIROKI NAKAMURA[Naigai Engineering Co., Ltd]・KAZUHIKO TANAKA[Naigai Engineering Co., Ltd]・SHO KOMIYAMA[Naigai Engineering Co., Ltd]・SHUICHI YASUTAKE[Kanto Regional Agricultural Administration Office]
魚群探知機による貯水池施設の湖底モデル作成及び堆砂状況の確認について
中村 博樹[内外エンジニアリング(株)]・田中 和彦[内外エンジニアリング(株)]・小宮山 翔[内外エンジニアリング(株)]・安武 秀一[関東農政局]
近年,農業水利施設の貯水施設であるダムやため池の施設監視手法として,深浅測量の技術発達により堆砂量等の把握に有効な三次元モデルを用いた手法の活用が進みつつある.そこで今回,高額な機材や労力を必要としない新たな計測手法として,一般的なレジャーフィッシングに多く利用されている魚群探知機を使用し,運搬が容易なゴムボートに取付けて貯水容量の測定に活用できるか検証を行った.
Keyword: 測量・GIS、魚群探知機, UAV, 施設監視
GET PDF=20/[1-36(P)].pdf
発表番号 [1-70(P)]
Monitoring method of agricultural water-way tunnel reinforced with CFRP strand sheet
Nobuaki Suzuki[NIPPON STEEL Chemical & Material Co .,Ltd]・Atsuya Komori[NIPPON STEEL Chemical & Material Co .,Ltd]・Mitsuhiro Mori[Institute for Rural Engineering,NARO]・Naoki Horikoshi[Oriental Shiraishi Corporation]・Masayuki Ishii[Shimane University]・Kazuhiro Ueno[Shimane University]
CFRPストランドシートで補強した農業用水路トンネルの機能監視手法
鈴木 宣暁[日鉄ケミカル&マテリアル(株)]・小森 篤也[日鉄ケミカル&マテリアル(株)]・森 充広[農業・食品産業技術総合研究機構]・堀越 直樹[オリエンタル白石(株)]・石井 将幸[島根大学]・上野 和広[島根大学]
農林水産省官民連携新技術研究開発事業において、東北農政局管内の水路トンネルの一部を借用し、CFRPストランドシートを補強材に、耐摩耗性が考慮されたセラミック混合エポキシ樹脂モルタルを結合材とした工法の実証試験を実施した。本内容は、施工後の機能監視手法として、光ファイバ型センサを用い、CFRPストランドシート補強層に発生するひずみの経時変化から、本工法の健全性の確認を評価した内容について報告する。
Keyword: 炭素繊維, 光ファイバ型センサ, 機能監視
GET PDF=20/[1-70(P)].pdf
発表番号 [1-80(P)]
Performance evaluation of the corroded steel sheet-pile in the agricultural canal
Koji Takashima[Hokuriku Regional Agricultural Administration Office, MAFF]・Kazumi Maeda[Hokuriku Regional Agricultural Administration Office, MAFF]・Toshihiro Morii[Institute of Science and Technology, Niigata University]
腐食した鋼矢板水路の構造性能評価
高島 攻次[北陸農政局土地改良技術事務所]・前田 和美[北陸農政局土地改良技術事務所]・森井 俊廣[新潟大学]
農業用の鋼矢板水路は一般に無防食であり,供用年数とともに腐食が進み構造性能が低下する。農林水産省により2019年9月に「農業水利施設の補修・補強工事に関するマニュアル」が制定され,鋼矢板水路の構造性能の評価手法が示された。当マニュアルに基づき,腐食による板厚減少と開孔・断面欠損を考慮した評価手法をまとめるとともに,軟弱地盤に建設された自立式鋼矢板の評価試算例を通して構造性能の低下の特徴を調べた。
Keyword: 工法・施工、鋼矢板水路, 板厚減少、開孔・断面欠損, 構造性能、性能評価
GET PDF=20/[1-80(P)].pdf
発表番号 [2-7(P)]
Relationship between characteristics of snowfall and runoff in wide basin including heavy snowfall areas
Mariko Miyajima[Sansui Consultant Co.Ltd]・Takeo Yoshida[Institute for Rural Engineering, NARO]・Hiroki Matsuo[Sansui Consultant Co.Ltd]・Noriko Takigawa[Sansui Consultant Co.Ltd]・Koji Morita[Sansui Consultant Co.Ltd]・Takao Masumoto[Faculty of Bioresource Sciences, Akita Prefectural University]
豪雪地帯を有する広域流域における降雪特性と流出特性の関係性
宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・松尾 洋毅[サンスイコンサルタント(株)]・瀧川 紀子[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]・増本 隆夫[秋田県立大学]
気候変動の影響により融雪時期の早期化や少雪年の増加が懸念される中,水運用の観点から積雪・融雪量の違いが流出特性に与える影響を把握することは極めて重要である.本検討では,豪雪地帯を有する広域流域を対象に構築した分布型水循環モデルを活用し,降雪特性と流出特性の関係性について分析した.その結果,同じ降雪特性を持つ支流域同士の流出特性は類似しており,降雪特性が流出量の季別変動性に影響することが示唆された.
Keyword: 水循環、降雪・融雪, 流出特性、水資源, 農業用水
GET PDF=20/[2-7(P)].pdf
発表番号 [2-26(P)]
Evaluation of disaster mitigation effect of irrigation pond incorporating rainfall characteristics
Hiroshi YOSHISAKO[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]・Daisuke SHODA[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]・Hajime KOJIMA[Western Region Agricultural Research Center, National Agriculture and Food Research Organization]・Takeshi TAKEMURA[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]
降雨特性を織り込んだため池の減災対策効果の評価
吉迫 宏[農村工学研究部門]・正田 大輔[農村工学研究部門]・小嶋 創[西日本農業研究センター]・竹村 武士[農村工学研究部門]
異なる事前放流方法でため池に空き容量を設定した場合における豪雨時の被災抑止効果について、兵庫県高砂市内のため池において降雨強度とともに降雨波形と降雨継続時間のばらつきを織込んだ降雨データを洪水流出モデルに与え、ピーク水位と危険水位の超過時間に関する区分最大値と超過確率を69年間分求めた。区分最大値と超過確率の関係を散布図で図示することで、無対策時を含む放流方法ごとの効果の違いが定量的に把握できた。
Keyword: ため池, 流出特性, 降雨特性
GET PDF=20/[2-26(P)].pdf
発表番号 [2-41(P)]
Study of Suitable Panel Angle and Arrangement of Paddy Agro-photovoltaic with Solar Radiation Estimation Model
Shoya Tomari[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Tomoyuki Tniguchi[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Yoshiyuki Shinogi[Faculty of Agriculture, Kyushu University]
日射量推定モデルによる水田営農型太陽光発電における最適なパネル角度・配置の検討
泊 昇哉[九州大学大学院]・谷口 智之[九州大学大学院]・凌 祥之[九州大学大学院]
営農型太陽光発電において、太陽光パネルの角度と配置が水稲生育に与える影響を現地調査した。その結果、穂数は遮光の有無によって一律で減少する一方で、登熟や病虫害への耐性は日射量の大小に影響を受けることが示唆された。また、日射量推定モデルを用いて最適なパネルの角度と配置を検討した。その結果、南北方向にパネル間隔を狭くした配置で平均積算日射量が大きく、地点による偏りが小さくなった。
Keyword: 営農型太陽光発電, 水稲生育, 日射
GET PDF=20/[2-41(P)].pdf
発表番号 [2-64(P)]
Effect of distance from open ditch on desalinization
Naho Nohara[Kankyohozen science co.]・Takashi Kume[Faculty of Agriculture, Ehime University]・Katsuyuki Shimizu[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Chuleemas Iwai[Faculty of Agriculture, Khon Kaen University]・Tadao Yamamoto[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
排水路からの距離が除塩効果に及ぼす影響ータイ・コンケン県の事例研究ー
野原 菜穂[(株)環境保全サイエンス]・久米 崇[愛媛大学]・清水 克之[鳥取大学]・Chuleemas Boonthai IWAI[コンケン大学]・山本 忠男[北海道大学大学院]
タイ王国コンケン県では農地の除塩システムとして,小規模明渠が導入された。本研究では,圃場を排水路からの距離の違いでゾーニングし,土壌塩分濃度を比較することで排水路からの距離と除塩効果の関係を検討した。調査圃場に開削された排水路は,一般的な降雨規模では除塩を効果的に促進するが,豪雨時には塩分の供給源として作用する可能性が示され,排水路からの距離や降雨規模によって除塩効果は異なることが明らかとなった。
Keyword: 塩類集積, 排水路, 農地保全
GET PDF=20/[2-64(P)].pdf
発表番号 [2-75(P)]
Development of Soil Erosion Suppression Techniques by Farming Drainage and Partial No Tillage using Post-harvest Green Manure
Kazuya Tatsumi[Hokkaido Research Organization Central Agricultural Experiment Station]・Yasutaka Tsukkamoto[Hokkaido Research Organization Central Agricultural Experiment Station]・Ryuichi Nakamura[Hokkaido Research Organization Central Agricultural Experiment Station]・Iwao Kitagawa[Nation Institute for Rural Engineering]
営農土層改良と後作緑肥を用いた部分不耕起による土壌流亡抑制技術の開発
巽 和也[道総研中央農業試験場]・塚本 康貴[道総研中央農業試験場]・中村 隆一[道総研中央農業試験場]・北川 巌[農村工学研究部門]
北海道上川南部の傾斜畑では多雨時や融雪期に土壌流亡が発生しやすく対策が求められており、営農での土層改良により地下浸透を増やすことで土壌流亡量を2〜3割削減した。また、後作緑肥の一部を秋にすき込まず、春まで不耕起にすることで土壌流亡量を約2割削減し、土層改良との併用で3〜5割削減した。本技術は営農作業の工夫により高い土壌流亡抑制効果が得られることから、土壌資源の保全のために広く普及されることを望む。
Keyword: 土壌流亡, 土層改良, 部分不耕起
GET PDF=20/[2-75(P)].pdf
発表番号 [RT-15-3]
Approach to sludge fermentation manure of Kagoshima-city
Reiji Yoshidzuru[Kagoshima City Sewage Bureau, Sewage Department]
鹿児島市の汚泥発酵肥料への取り組み
吉鶴 麗璽[鹿児島市]
下水道は、水、汚泥、熱等の多くの資源・エネルギーを有し、それらを再利用することで、持続可能な資源循環社会の実現に向けた役割を担っています。鹿児島市では、下水道事業を安定的に持続していくために、安定した汚泥処理が不可欠であり、汚泥の減量化及び資源の有効利用を一層推進することが課題です。本市は下水道事業においても、持続可能な社会の構築に向けて健全な経営と下水道の資源循環に取り組んでいく所存です。
Keyword: 物質循環、環境保全, 下水汚泥, 農地施用
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発表番号 [T-5-3]
The point at issue of disaster prevention measures and the maintenance on the basis of a recent heavy rain disaster
Hiroya Okamoto[National Federation of Land Improvement Associations]・Hiroki Watabe[National Federation of Land Improvement Associations]
近年の豪雨災害を踏まえた農業水利施設の防災減災対策や維持管理の論点整理
岡本 裕也[全国土地改良事業団体連合会]・渡部 洋己[全国土地改良事業団体連合会]
気候変動による豪雨災害が多発しており、国民の生命と財産を守るためにも、洪水被害防止対策などの農村地域の防災減災対策の推進とともに、全国水土里ネットが担っている農業水利施設の適切な維持管理が必要となっていることから、農業水利施設で、豪雨時に必要とされる防災減災対策や維持管理方法等について、国の技術基準の改定や適切な維持管理方法の検討に資するよう、対策事例や被災事例等を踏まえた論点整理を行う。
Keyword: 灌漑施設, 気象災害,
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発表番号 [T-5-3]
Water leak detection method of a pipeline using a water leak detection robot
Isamu Asano[Institute for Rural Engineering, NARO]・shohei KAWABE[Institute for Rural Engineering, NARO]・Mitsuhiro MORI[Institute for Rural Engineering, NARO]・Akihiko KAWAKAMI[Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
漏水探査装置を用いた管水路の漏水探査技術
浅野 勇[農村工学研究部門]・川邉 翔平[農村工学研究部門]・森 充広[農村工学研究部門]・川上 昭彦[東北農政局]
管水路パイプラインの漏水事故を減少させるためには,漏水を初期段階で発見し大規模な事故が発生する前に適切な対策を講じることが望ましい本報では,通水中のパイプラインに空気弁から小型漏水探査装置を投入・回収し,記録した管内音から漏水位置を推定する漏水位置検出手法について述べる.
Keyword: 漏水探査, パイプライン, 音響解析
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発表番号 [5-3]
Development of long-term rainfall-runoff model and scenario analyses for water saving effect of rice farming in the Ibague Watershed.
Makoto Fukui[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Kazuaki Hiramatsu[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Shinji Fukuda[Faculty of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Masayoshi Harada[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Toshinori Tabata[Faculty of Agriculture, Kyushu University]
イバゲ流域における長期流出モデルの開発と節水型稲作によるシナリオ分析
福井 信人[九州大学大学院]・平松 和昭[九州大学大学院]・福田 信二[東京農工大学大学院]・原田 昌佳[九州大学大学院]・田畑 俊範[九州大学大学院]
本研究は,イバゲ流域を対象に土地利用別タンクモデルを導入した分布型長期流出モデルを開発し,対象流域の稲作での余剰水問題を改善するための潅漑手法であるESや新品種イネの導入等,節水型稲作による節水効果を流域スケールで定量的に評価した.その結果,ESの導入に加え新品種イネの普及を想定し潅漑間隔を延長することによって,現在の潅漑方法での積算潅漑用水量の33.3 %に相当する節水効果が明らかとなった.
Keyword: 水収支・水循環, 流出特性, 長期流出
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発表番号 [5-30]
The study on application of Probabilistic Risk Assessment to the agricultural product damage considering the meteorological risk, No.1.
Takashi Nobuoka[Tokyo Electric Power Services CO.,Ltd.]・Koshi Yoshida[Ibaraki University]・Daiki Yamakawa[Tokyo Electric Power Services CO.,Ltd.]・Yuto Nagamine[Ibaraki University]
気象リスクにより生じる農業生産物被害への確率論的リスク評価手法の適用検討(その1)
信岡 卓[東電設計(株)]・吉田 貢士[茨城大学]・山川 大貴[東電設計(株)]・永峰 佑人[茨城大学]
土木構造物の安全性評価において,近年の原子力施設を代表とする電力関連施設では,地震時の健全性評価を,検討条件を確率変数で扱う確率論的リスク評価(PRA)手法で行っている.筆者らは,気象リスクが農作物の収穫に与える被害予測にPRAを適用して確率論的に評価する手法に取り組んでいる.本検討の目的は,気象リスクの一つである台風時の暴風により生じる果樹被害を確率論的に評価する手法を提案するものである.
Keyword: 気象災害, 農業被害, リスク評価
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発表番号 [5-31]
The study on application of Probabilistic Risk Assessment to the agricultural product damage considering the meteorological risk, No2.
Takashi Nobuoka[Tokyo Electric Power Services CO.,Ltd.]・Koshi Yoshida[Ibaraki University]・Daiki Yamakawa[Tokyo Electric Power Services CO.,Ltd.]・Yuto Nagamine[Ibaraki University]
気象リスクにより生じる農業生産物被害への確率論的リスク評価手法の適用検討(その2)
信岡 卓[東電設計(株)]・吉田 貢士[茨城大学]・山川 大貴[東電設計(株)]・永峰 佑人[茨城大学]
土木構造物の安全性評価において,近年の原子力施設を代表とする電力関連施設では,地震時の健全性評価を確率論的リスク評価(PRA)手法で行っている.筆者らは報告その1で,暴風により生じる果樹被害をPRAで評価する手法を提案した.本報告では長野県の4都市を対象として,気象庁アメダスデータを基に農作物に影響を与える気象要因のハザード曲線を作成して気象リスクを定量的に比較する.
Keyword: 気象災害, 農業被害, リスク評価
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発表番号 [5-32]
Analysis of Drought and Possibility of Utilization of Drought Risk Assessment
Yasuyuki Kusaka[Tottori Prefecture Department of Agriculture, Forestry and Fishery Agricultural Land and Water Preservation Division]・Takahiro Kisaki[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage, JIID]
渇水実態の調査分析及び渇水リスクの評価基準の検討−なたね梅雨、梅雨の降水量と渇水発生確率の関係−
日下 靖之[鳥取県]・木 隆弘[日本水土総合研究所]
近年、地球温暖化に伴う気候変動により、渇水現象が著しく進んでいる状況にある。このような状況の中、各地域における直近の渇水状況や渇水対策について聞き取りを行った結果について報告する。渇水リスク評価基準の検討では、渇水原因が「春先のなたね梅雨」及び「6月前後の梅雨」の2つの要素の乱れにあると仮説を立て、なたね梅雨、梅雨の降水量と渇水発生確率の関係について報告する。
Keyword: 降雨特性, 渇水対策, 渇水リスク評価基準
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発表番号 [5-33]
Investigation Report on Turbidity Water Occurrence due to Slope Failure Sediments caused by Hokkaido Iburi-Tobu Earthquake
Kenji Tanaka[Civil Engineering Institute for Cold Region ]・Keiji Unoki[Civil Engineering Institute for Cold Region ]・Kiyomi Kawaguchi[Civil Engineering Institute for Cold Region ]
北海道胆振東部地震による斜面崩壊土砂に伴う濁水発生に関する調査報告
田中 健二[寒地土木研究所]・鵜木 啓二[寒地土木研究所]・川口 清美[寒地土木研究所]
本研究では,平成30年北海道胆振東部地震による斜面崩壊に伴い,厚真川では出水時において濁水発生が懸念された.そこで,濁水の発生状況を把握するため,採水調査と連続観測を実施した.その結果,出水時のSS濃度の経時変化を明らかにし,取水操作を検討するためのデータが得られた.また,震災前後でL-Q式を比較すると,土砂流出特性が大きく変化したことが明らかとなった.
Keyword: 水質, 水環境, 地震災害
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発表番号 [5-34]
Factor analysis of ponds collapsed due to 2018 July heavy rain
YAMASHITA Tadashi[Former The Japanese Institute of Irrigation & Drainage]・Takuya TAKIGAWA[The Japanese Institute of Irrigation & Drainage]
平成30年7月豪雨によるため池決壊の要因分析
山下 正[元日本水土総合研究所]・瀧川 拓哉[日本水土総合研究所]
平成30年7月の西日本豪雨によって広島県では23箇所のため池が決壊した。他方、決壊ため池の周辺には決壊していないため池が多数存在しており、決壊・非決壊を分けた要因は明らかとなっていない。このため、決壊ため池等の現地調査を行った上で、ため池の諸元等を独立変数、決壊したか否かを従属変数とするロジスティック回帰分析を行い、防災減災対策の優先順位の判定手法等について検討した。
Keyword: ため池, ロジスティック回帰分析,
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発表番号 [5-35(P)]
Evaluation of Damages on Paddies according to a Flood examination in field scale
Hiroki Minakawa[Institute for Rural Engineering, NARO]・Iwao Kitagawa[Institute for Rural Engineering, NARO]・Satoshi Sakata[Institute for Rural Engineering, NARO]・Hideki Okamoto[Kamikawa Agricultural Experiment Station, HRO]・Ryo Aoba[Akita Prefectural Agricultural Experiment Station]・Kazumasa Miura[Akita Prefectural Kaduno Regional Development Bureau]
洪水時の水田状況を再現した圃場レベル湛水試験による水稲被害評価
皆川 裕樹[農村工学研究部門]・北川 巌[農村工学研究部門]・坂田 賢[農村工学研究部門]・岡元 英樹[北海道上川農業試験場]・青羽 遼[秋田県農業試験場]・三浦 一将[秋田県鹿角地域振興局]
水田域が有する洪水緩和機能は豪雨対策の一つとして期待されるが、水稲の冠水は減収要因となるため、被害リスクを評価した上で水田活用手法を検討する必要がある。そこで、このリスク評価のため、実洪水時に近い状況を圃場レベルで再現し、水稲冠水試験を実施して収量等への影響をみた。その結果、冠水時期や水深等の条件で水稲への影響が異なり、水深30cm未満であれば冠水に脆弱な生育時期でも影響はほぼ無いことがわかった。
Keyword: 気象災害, 洪水流出, 水田灌漑
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発表番号 [5-36]
Statistical Evaluation of Outliers in Extreme Rainfall Data by Regional Frequency Analysis
Hidetaka Chikamori[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University ]・Ryoji Kudo[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University ]・Yuhei Kondo[Ehime Prefectural Government]
地域頻度解析を用いた極値降水データの「外れ値」の統計的評価
近森 秀高[岡山大学大学院]・工藤 亮治[岡山大学大学院]・近藤 祐平[愛媛県]
夏期に発生する豪雨時に観測される記録的雨量は,極値の中でも外れ値となることが多く統計的評価が難しい。本報告では,外れ値の評価に地域頻度解析の手法を適用し地点頻度解析による結果と比較した。その結果,地域頻度解析では解析対象資料の外れ値の非超過確率がより大きく評価され,適合する確率分布の外れ値への適合度が高くなること,その確率年の推定値は地点頻度解析に比べて長くなることが示された。
Keyword: 水文統計, 降雨特性, 外れ値
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発表番号 [5-37]
Frequency Analysis of Heavy Rain Events Based on the Compound Poisson Model Considering Their Causes
Kanako Tsuno[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University ]・Hidetaka Chikamori[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University ]・Ryoji Kudo[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University ]
豪雨の発生要因を考慮した複合ポアソンモデルに基づく豪雨頻度解析
津野 加奈子[岡山大学大学院]・近森 秀高[岡山大学大学院]・工藤 亮治[岡山大学大学院]
わが国の豪雨の発生要因としては台風や前線が挙げられ、それぞれの発生要因によって降雨継続時間や降雨強度などの降雨特性が異なると考えられる。本研究では、豪雨発生要因を考慮して複合ポアソンモデルを適用し、得られた確率雨量の推定値を従来法である年最大値法による推定値と比較した。その結果、豪雨発生要因を考慮せずに複合ポアソンモデルを適用した場合に比べて年最大値法に近い確率雨量が得られた。
Keyword: 水文統計, 降雨特性, 複合ポアソンモデル
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発表番号 [5-38]
Long-term change of probability rainfall effected by climate change
KENICHIRO OGURA[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage:JIID]
気象変動の影響による確率降雨量の変化
小倉 健一郎[日本水土総合研究所]
近年、豪雨や短時間強雨の発生頻度が増加するなどの極端現象が起きており、自然災害のリスクが高まっている。こうした背景を踏まえ、排水計画策定時に用いる計画基準降雨量の算定に当たっては、近年の降雨形態の変化や周辺地域の降雨について考慮することが必要であり、これらを検討するため、確率降雨量の経年的な変化の解析、気象条件が類似する地域区分毎の確率降雨量の算定を行った。
Keyword: 確率降雨量, 地域最大雨量, 排水計画
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発表番号 [5-39]
Comparision of estimation accuracy of mountainous precipitation from annual water balances
Hiroki Matsuo[Sansui Consultant Co.Ltd]・Mariko Miyajima[Sansui Consultant Co.Ltd]・Takeo Yoshida[Institute for Rural Engineering, NARO]・Noriko Takigawa[Sansui Consultant Co.Ltd]・Koji Morita[Sansui Consultant Co.Ltd]
長期水収支からみた山地降水量の推定精度の比較
松尾 洋毅[サンスイコンサルタント(株)]・宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・瀧川 紀子[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]
地形を考慮した内挿雨量データとレーダー解析雨量データを用いて,一級河川S川流域における支流スケール(流量観測点),山地小流域スケール(ダム地点)での長期水収支から,山間部の降水量分布の推定精度について比較した結果,解析雨量は内挿雨量より山地降水量の推定精度が高いことが示された.
Keyword: 降雨特性, 水収支・水循環,
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発表番号 [S-5-3]
Comparison of Community Characteristics at Different Stage of Renewable Energy Development
ARATA SUZUKI[Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]・HISASHI KOBAYASHI[College of Agriculture, Ibaraki University]・YASUSHI NARA[Research Group for Renewable Energy and Sustainable Rural Society]
再生可能エネルギー開発からみたコミュニティの比較
鈴木 耕太[茨城大学大学院]・小林 久[茨城大学]・奈良 泰史[「再エネ・農山村の持続戦略」研究会]
再生可能エネルギーの開発段階が違う全国の9地区を対象にしたアンケート結果をもとに、コミュニティの特徴の違いについて分析・考察した。数量化2類を用いた分析結果から、対人関係・交流の違いや再エネ開発への評価および関わり方などを要因として、再エネ開発について〇峺型⊇猗型I埔儀燭3つに分類できるのではないかと考えられた。本研究成果は、地域づくりに貢献する再エネ開発において活用できる可能性がある。
Keyword: 農村計画, 再生可能エネルギー, 数量化2類
GET PDF=18/S-5-3.pdf
発表番号 [S-15-3]
Machine learning application for measurement of agricultural water needs
makoto TSUKISE[Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries Kinki Regional Agricultural Administration Office]
機械学習を活用した農業用水需要の予測手法
槻瀬 誠[近畿農政局]
近年、機械学習により過去の観測値を用いて将来を予測する手法がサービス業等で使われ始めている。しかし、農業農村工学分野では気機械学習が十分に活用されているとは言い難い。そこで、気象条件から機械学習を活用して農業用水需要の予測を試みた。その結果、機械学習により気象条件から水需要を予測することが可能であることが確認できた。今後は他の農業農村工学分野においてもさらに機械学習の有効性を検証する必要がある。
Keyword: 機械学習, 水管理, 予測
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発表番号 [5-3]
Relationship between increase in dam penetration and ground displacement caused by huge earthquake
AKIRA FUKUDA[Tohoku Regional Agricultural Office]・Toshiya NISHIO[Tohoku Regional Agricultural Office]・Takeshi KUSUMOTO[Tohoku Regional Agricultural Office]・Fujitoshi KIKUCHI[Tohoku Regional Agricultural Office]・Tomoo HASHIMOTO[Chuo-Kaihatsu Co.]
ダム浸透流量の増加と大規模地震に伴う地盤変位との関連性について
福田 晃[東北農政局]・西尾 利哉[東北農政局]・楠本 岳志[東北農政局]・菊地 藤利[東北農政局]・橋本 智雄[中央開発(株)]
ダムの安全管理,施工後の挙動監視,正常・異常の判断等検討にあたり,浸透流量は測定項目として非常に重要な指標であることが指摘されている。また,変動要因の把握は,ダムの安全管理上,堤体からの浸透流量を監視する上でも重要である。ここでは,平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震後に浸透流量が増加したロックフィルダムにおいて,広域の地盤変位との関連性にも着目した検討を行ったので,その結果を報告する。
Keyword: ダム、浸透流, 地震、広域地盤変動, 安全性管理
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発表番号 [5-30]
Where radiocesium that flowed out from forest watersheds in Fukushima came from
Sho Shiozawa[The University of Tokyo]・Kazuhiro Nishida[The University of Tokyo]・Shuichiro Yoshida[The University of Tokyo]・Kohta Fujiwara[The University of Tokyo]
フクシマの森林流域から流出する放射性セシウムはどこからきたのか―大柿ダム上流域の河川敷から流出したCs総量の算定―
塩沢 昌[東京大学]・西田 和弘[東京大学]・吉田 修一郎[東京大学]・藤原 光汰[東京大学]
大柿ダム流域において、河川敷内の横断方向のCs表面濃度分布を測定する調査でCsが流出した豪雨時河道幅と流出率を集水域面積の関数として求め、この特性を使ってGISで流域全体の河川敷から流出したCsの総量を算定したところ、農水省が測定しているダムへの流入Cs総量に近い値となった。河川敷に沈着したCsが豪雨時に河川敷内を移動・堆積をしながら移動・流出していることが検証された。
Keyword: 放射性セシウム, 河川流出, GIS
GET PDF=18/5-30.pdf
発表番号 [5-31(P)]
Characteristics of Heavy Metal Fallouts from the Atmosphere in Sakai City
Shinji SAKURAI[Graduate school of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Shoki YOSHIZAKO[Tohzai Chemical Industry Co.,Ltd.]・Haruhiko HORINO[Graduate school of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Takao NAKAGIRI[Graduate school of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
堺市における大気降下物中の重金属の降下特性
櫻井 伸治[大阪府立大学大学院]・吉廻 翔揮[東西化学産業(株)]・堀野 治彦[大阪府立大学大学院]・中桐 貴生[大阪府立大学大学院]
水環境の保全上,大気降下物中の重金属の中長期的モニタリングが必要であるが,その実態に関する報告例は少ない.本研究では降雨イベント内の濃度の変動,金属種ごとの乾・湿降下物の月別変動とその構成割合ならび重金属間の相関性の把握を試みた.これまでの観測から,降雨とともに降下する重金属が確認され,相互依存的な関係がみられた.一方,そのような傾向を示さない種もあり,重金属の性状を吟味する必要性が示唆された.
Keyword: 重金属, 大気降下物, 負荷量
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発表番号 [5-32]
Improvement of hydrological and hydraulic model in the Tonle Sap Lake applying satellite and gauge based precipitation data
Ichiro Yoneda[Faculty of Agriculture, Yamagata University]・Hideto Fujii[Faculty of Agriculture, Yamagata University]・Yoichi Fujihara[Faculty of Bio-resources and Enivironmental Sciences,Ishikawa Prefectural University]
衛星降雨データ利用によるトンレサップ湖の水文・水理モデルの改善
米田 一路[山形大学]・藤井 秀人[山形大学]・藤原 洋一[石川県立大学]
カンボジアのトンレサップ湖流域を対象地区とし、地上観測所の降雨データ(以下地上観測値)から衛星降雨データ(以下GPCP)に変更することで水文・水理モデルの再現性を改善することを目的とする。地上観測値とGPCPを比較したところ、GPCPに過大傾向があったため、補正を行い、利用する。結果として、降雨データを地上観測値から本手法で補正したGPCPに変更し、水文・水理モデルの再現性を改善できた。
Keyword: 衛星降雨量, 水文・水理モデル, トンレサップ湖
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発表番号 [5-33]
Spational Distribution of Parameters of Sherman’s Formulaand their Relations to rainfall charactertics
Shunsuke Hamamoto[Graduated school of Environmental and Life Science,Okayama University]・Ryoji Kudo[Graduated school of Environmental and Life Science,Okayama University]・Hidetaka Tikamori[Graduated school of Environmental and Life Science,Okayama University]
降雨特性からみた降雨強度式のパラメータの空間分布―栃木県を事例として―
雜機―嗟[岡山大学大学院]・工藤 亮治[岡山大学大学院]・近森 秀高[岡山大学大学院]
本研究では,降雨強度式の一つであるシャーマン式のパラメータの空間分布,および降雨特性との関係について吟味した.その結果,両対数紙上で直線の傾きを意味するパラメータcと標高との間に強い負の相関がみられた.これは,標高が高いほど長時間の降雨イベントが発生しやすくいことを表現しており,シャーマン式のパラメータcと地形性降雨との関係が示唆された.
Keyword: シャーマン式、降雨強度, 地形性降雨, 降雨継続時間
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発表番号 [5-34]
Statistical Evaluation of Outliers in Extreme Rainfall Data
Hidetaka Chikamori[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Ryoji Kudo[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Yuki Miyake[Kagawa Prefectural Government]
極値降水データの「外れ値」の統計的評価
近森 秀高[岡山大学大学院]・工藤 亮治[岡山大学大学院]・三宅 佑季[香川県]
過去の年最大日雨量データの中で他のデータから大きく離れた値を持つ「外れ値」が確率日雨量の推定値に及ぼす影響を,全国10カ所における雨量観測データを対象に検討した。各地点におけるBootstrap標本を「外れ値」である第1位の年最大値を含む標本と含まない標本とに分け,それぞれの一般化極値分布の母数と100年確率日雨量の分布を比較した結果,形状母数と確率日雨量の分布が大きく異なることが分かった。
Keyword: 水文統計, 降雨特性, 外れ値
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発表番号 [5-35]
Analysis of long-term change in the degree of time-concentration of rainfall at AMeDAS 5 stations
Kazumi Ikeyama[Institute for Rural Engineering, NARO]・Takeo Yoshida[Institute for Rural Engineering, NARO]・Susumu Miyazu[Institute for Rural Engineering, NARO]・Tomijiro Kubota[Institute for Rural Engineering, NARO]
アメダス5地点での降雨の時間集中度の長期的変化に関する分析
池山 和美[農村工学研究部門]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・宮津 進[農村工学研究部門]・久保田 富次郎[農村工学研究部門]
気候変動に伴う極端現象の苛烈化によって、今後、降雨の空間的集中による被害増加に加えて、時間的集中度の増大によっても洪水被害が拡大することが指摘されている。しかしながら、1降雨イベント当たりの時間的集中度の観点から、その変化傾向を調べた事例は少ないため、本報では、全国5地点のアメダスにおける42年の時間雨量データから降雨の時間集中度を定量化し、その長期的変化を分析した。
Keyword: 降雨特性, ,
GET PDF=18/5-35.pdf
発表番号 [5-36]
Regional differences in mountainous precipitation estimated from annual water balances and snow depth time series
Hiroki MATSUO[Sansui Consultant Co.Ltd]・Mariko MIYAZIMA[Sansui Consultant Co.Ltd]・Takeo YOSHIDA[Institute for Rural Engineering, NARO]・Noriko TAKIGAWA[Sansui Consultant Co.Ltd]・Koji MORITA[Sansui Consultant Co.Ltd]・Takao MASUMOTO[Institute for Rural Engineering, NARO]
水収支と積雪深からみた山地降水量の地域性に関する検討
松尾 洋毅[サンスイコンサルタント(株)]・宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]・吉田 武郎[農村工学研究部門]・瀧川 紀子[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]・増本 隆夫[農村工学研究部門]
S川流域における支流スケール(流量観測点),山地小流域スケール(ダム地点)での長期水収支および分布型積雪・融雪モデルにより得られた積雪深分布から,山地降水量の不足量およびその割増係数の地域性に関して考察した.検討の結果,降水量の割増係数は地域特有の地形効果に影響を受けることが示された.
Keyword: 降雨特性, 水収支・水循環, 降雪・融雪
GET PDF=18/5-36.pdf
発表番号 [5-37]
Influences of Precipitation Pattern on Amount of Required Release from Reservoirs
Mariko Miyajima[Sanui Consultant Co.Ltd]・Takeo Yoshida[Institute for Rural Engineering, NARO]・Noriko Takigawa[Sanui Consultant Co.Ltd]・Koji Morita[Sanui Consultant Co.Ltd]
降雨パターンがダムからの必要放流量へ及ぼす影響
宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]・吉田 武郎[農業・食品産業技術総合研究機構]・瀧川 紀子[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]
本検討では鬼怒川流域を対象に構築した分布型水循環モデルを活用して、過去10年間の降雨パターンと推定したダム必要放流量の関係から特定の流域乾湿状態でのダム放流量の目安を分類し、降雨パターンの年々変動による必要ダム放流量の変化を評価した。観測値での検証では、初期の乾湿状態により必要ダム放流量に差がみられたため、今後は乾湿状態の違いによる河川流況への影響を検討する必要があることが示唆された。
Keyword: 水循環, 農業用水, 用水管理
GET PDF=18/5-37.pdf
発表番号 [5-38(P)]
Changes in low-flow frequency under global warming in Tanada catchments
Shinichi TAKESHITA[University of Miyazaki]・Rudzani TSHISWAISE[University of Miyazaki]・Hiroyuki SEO[University of Miyazaki]
温暖化における棚田水源流域の低水流量変化
竹下 伸一[宮崎大学]・TSHISWAISE Rudzani[宮崎大学]・瀬尾 公之[宮崎大学]
極端気象現象が棚田の灌漑水に及ぼす影響を検討することを目的に,宮崎県日南市の坂元棚田の灌漑水源流域を対象として,TOPMODELによる降雨流出応答を再現し,温暖化時流量を算出した.灌漑期降水量の確率密度分布を検討したところ温暖化によってとくに少雨頻度が増えていた.渓流量は灌漑期総流量の確率密度分布が少量・大量の双方へ広がり,再現期間10年の低水流量が,5.5年へと大幅に確率が高まった.
Keyword: 坂元棚田, d4PDF, 極端気象現象
GET PDF=18/5-38(P).pdf
発表番号 [5-39]
Monitoring of submarine groundwater discharge rate and phosphate concentration in the east coastal area of Yoron Island
Masahi Nozaki[Graduate School of Agriculture University of the Ryukyus]・Jun Yasumoto[Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]・Kazumi Asai[Geo-Science Laboratory Co., Ltd.]・Shinji Nakaya[Faculty of Engineering Shinshu University]・Ko Yasumoto[Kitasato University School of Marine Biosciences]・Mina Hirose[Tropical Technology Plus]・Ryuichi Shinjo[University of the Ryukyus]
与論島東海岸域における海底地下水湧出の湧出速度とリン酸塩濃度
野崎 真司[琉球大学大学院]・安元 純[琉球大学]・浅井 和見[(株)地球科学研究所]・中屋 眞司[信州大学]・安元 剛[北里大学]・廣瀬 美奈[トロピカルテクノプラス]・新城 竜一[琉球大学]
鹿児島県与論島東海岸域において琉球石灰岩帯水層からの海底地下水湧出(SGD)の湧出速度の連続モニタリングを実施すると共に,SGD中の比色法リン(Col-P)および誘導結合プラズマ発光分光分析法リン(ICP-P)の比較を行った。その結果,調査地域のSGD湧出速度は,他地域の値と比べて非常に速い流速であった。また,SGD中に溶存するICP-PはCol-Pに比べて高濃度で存在していることが確認された。
Keyword: 地下水, 水質, 物質循環
GET PDF=18/5-39.pdf
発表番号 [5-3]
Distinction between sublimated frost and frozen dew using TDR frost sensor
shibuya kazuki[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・Noborio Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]
TDR霜センサを用いた霜と凍露の判別
澁谷 和樹[明治大学大学院]・登尾 浩助[明治大学]
日本における農作物の凍霜害被害は、2014年には被害見込金額が75億円に上り、被害は決して軽微ではない。本研究では、凍霜害の実態解明を行う上で必要な情報である霜(水蒸気が昇華したもの)と凍露(結露が凍結したもの)の2つの形態を判別した観測に、TDR霜センサを用いることで成功した。形態が変化する環境要因は気温と湿度であり、量が増加する環境要因は露点と風速が大きな要因としてあった。
Keyword: 気象環境, ,
GET PDF=17/5-3.pdf
発表番号 [5-30]
A study on laborsaving water management in irrigation ponds−A case study of Nanatani irrigation pond−
Shimizu Katsuyuki[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Murayama Masatomo[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Yoshioka Yumi[Faculty of Agriculture, Tottori University]
ため池の取水管理労力軽減に関する考察−鳥取市七谷池の事例−
清水 克之[鳥取大学]・村山 正知[鳥取大学]・吉岡 有美[鳥取大学]
鳥取市七谷池の水収支と取水管理労力の実態を調査し,取水管理省力化の検討を行った。平水年の場合,1日取水した後に2日取水しない管理方法では2016年の取水回数に比べて約25%の労力軽減が示された。また,取水を1日おきにすると平水年と10年確率渇水年において,取水回数では取水労力を軽減できないが,降雨による不定期の取水管理をする必要がなく,取水管理の規則化が可能になることが示された。
Keyword: 水田灌漑, ,
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発表番号 [5-31]
Study on water release from irrigation ponds and its flood mitigation effect in irrigation period
Tatebayashi Nobuto[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Yarimoto Kenta[JFE Engineering Corporation]・Tanakamaru Haruya[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Tada Akio[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
灌漑期におけるため池事前放流とその洪水軽減効果に関する研究
立林 信人[神戸大学大学院]・鎗本 賢太[JFEエンジニアリング(株)]・田中丸 治哉[神戸大学大学院]・多田 明夫[神戸大学大学院]
兵庫県・淡路地区では,ため池の治水活用を目的として,非灌漑期に当たる台風期限定のため池事前放流が進められているが,本研究では事前放流を灌漑期に拡張するための方策とその洪水軽減効果を検討した.角道らの研究に準じて,渇水要貯水量曲線法による基準貯水ラインまで水位を下げることで雨水貯留容量を確保する方法を検討し,淡路地区の既往7豪雨を対象として,この事前放流によるため池流出量の低減量を示した.
Keyword: 総合治水, ,
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発表番号 [5-32]
Water Availability Assessment for Rice Production in Solok Regency, West Sumatra
Anika Nova[United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Kato Tasuku[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]
西スマトラ島ソロ郡におけるコメ生産に対する水利用可能量の評価
ノバ アニカ[東京農工大学大学院]・加藤 亮[東京農工大学大学院]
スマトラ島ソロ郡におけるコメ生産のために,流域スケールでの水収支を評価した。本流域はスマトラ島のコメ生産の中心地であるが乾季の生産性を向上するために,灌漑設備を充実させる必要がある。流域の河川は年間流出量が多いものの,乾季の流量が0.84mm/dと少なく,今後のインフラ整備や農業セクターへの投資が大きな鍵となる。
Keyword: 水需要, ,
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発表番号 [5-33]
Agricultural damage and relation between Rice Production-Seasonal Rainfall in Northeast Thailand
YOSHIDA KOSHI[Ibaraki University]
東北タイにおける農業被害とコメ生産量−季節降水量の関係
吉田 貢士[茨城大学]・Supranee S.[Land Development Department]・Mallika S.[Khon Kaen University]・前田 滋哉[茨城大学]・黒田 久雄[茨城大学]
これまで長期間の農業統計データと気象データより生産変動を分析する研究や手法がいくつか提案されているものの、その生産変動を金銭評価し被害額を評価する研究は多くない。このような被害額の可視化は国や地方行政担当者に対して施策の効果や優先度を評価する重要な判断材料を提供する役割を果たしている。そこで、本研究ではタイ東北部17県を対象として、コメ生産量と季節降水量の関係を評価し,各県の農業被害額を推計した。
Keyword: 気象災害, 農業被害,
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発表番号 [5-34]
Analysis of irrigation system adaptive to natural environment - Flood plain of Mekong River, Cambodia -
Ikezono Kyoka[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
自然環境適応型灌漑の実態分析−カンボジアのメコン川氾濫原を対象として−
池園 京佳[東京大学大学院]・久保 成隆[東京大学大学院]・飯田 俊彰[東京大学大学院]・木村 匡臣[東京大学大学院]
熱帯モンスーン気候に属するカンボジアのメコン川およびトンレサップ湖の氾濫原は、毎年雨季に洪水が発生するため、氾濫原一帯は冠水してしまう。これらの地域では厳しい自然環境に適応した地域特有の灌漑方法が発達しており、タムノップを用いた灌漑システムはその代表例である。本研究では、現地調査を重ね実態を明らかにするとともに、同地域の水収支解析を行うことにより、灌漑システムの安定性等を評価しようと試みている。
Keyword: 水収支・水循環, 水資源開発・管理,
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発表番号 [5-35]
Feasibility study on water purification of wetlands in Vientiane, Lao PDR
Noda Keigo[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University、Institute of Industrial Science, The University of Tokyo]・Kimura Masaomi[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Makino Tatsuya[Graduate School of Engineering, The University of Tokyo]・Yamagata Hijiri[Graduate School of Engineering, The University of Tokyo]・Douangsavanh Somphasith[International Water Management Institute Southeast Asia Office, Lao PDR]・Keokhamphui Keoduangchai[Faculty of Water Resources, National University of Laos, Lao PDR]・Hamada Hiromasa[Soukphasith Survey-Design and Construction Sole Co., Ltd., Lao PDR]・Oki Kazuo[Institute of Industrial Science, The University of Tokyo]
ラオス・ビエンチャンにおける湿地の水質浄化機能に関する予備調査
乃田 啓吾[岐阜大学、東京大学生産技術研究所]・木村 匡臣[東京大学大学院]・牧野 達哉[東京大学大学院]・山縣 聖[東京大学大学院]・Douangsavanh Somphasith[International Water Management Institute Southeast Asia Office, Lao PDR]・Keokhamphui Keoduangchai[Faculty of Water Resources, National University of Laos, Lao PDR]・濱田 浩正[Soukphasith Survey-Design and Construction Sole Co., Ltd., Lao PDR]・沖 一雄[東京大学生産技術研究所]
本研究では,ラオス・ビエンチャンにおける湿地の水質浄化機能の評価を目的とした予備調査として,2015年-2016年に実施した流量観測結果を報告する.観測の結果,都市部および水田地域からの流入水量の季節変動を把握し,都市部からの排水が湿地で浄化される過程で,水田地域からの流入水による希釈の寄与が示唆された.
Keyword: 湿地, 都市排水, 水田排水
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発表番号 [5-36]
Water environmental assessment of impact with drainage management in lowland paddy fields through water and material balance analysis
KATO Tasuku[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Omino Satoko[NIPPON KOEI Co.Ltd]・Iwamoto Tomohiro[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Muramedov Aziz[Tokyo University of Agriculture and Technology]
水・物質収支解析による低平地水田地帯の排水路管理と流域水環境への影響
加藤 亮[東京農工大学]・小美野 聡子[日本工営(株)]・岩本 智寛[東京農工大学]・ムラメドフ アジズ[東京農工大学]
印旛沼水田地帯における水収支,物質収支の検討を行った。表面水,地下水,排水路の3つの収支式から水田圃区の流出特性を明らかにした。排水路水位が灌漑期に高く設定されているため,灌漑期の水田後背地から流出する台地からの地下水は抑制され,非灌漑期に流出することが示され,水田の下層構造における水質測定から,灌漑期,非灌漑期の流出と排水路流出の特徴を明らかにした。
Keyword: 水収支, ,
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発表番号 [5-37]
Characteristics of water quality in the two rivers inflowing to Batutegi Dam reservoir, Indonesia
Somura Hiroaki[Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]・YUSTIKA Rahmah[The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]・YUWONO Slamet[Faculty of Agriculture, Lampung University]
インドネシアBatutegiダム流入河川の水質の特徴
宗村 広昭[島根大学]・YUSTIKA Rahmah[鳥取大学大学院]・YUWONO Slamet[ランプン大学]
インドネシアBatutegiダム湖に流入するSekampung川とSangharus川を対象に2016年3月から7月にかけて河川水サンプリング調査を実施し2河川の水質の特長を把握した.その結果,殆どの水質項目において,隣接する両河川に比較的明瞭な濃度の違いが確認され,土地利用との関係が示唆された.
Keyword: 水質, ,
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発表番号 [5-38]
Applicability of 87Sr/86Sr in examining surface-groundwater interactions in watershedscontaining extensive irrigated paddy
Yoshida Takeo[Institute for Rural Engineering, NARO]・Nakano Takanori[Research Institute for Humanity and Nature]・Shin Ki-cheol[Research Institute for Humanity and Nature]・Tsuchihara Takeo[Institute for Rural Engineering, NARO]・Miyazu Susumu[Institute for Rural Engineering, NARO]・Minakawa Hiroki[Institute for Rural Engineering, NARO]・Kubota Tomijiro[Institute for Rural Engineering, NARO]
水田灌漑流域の地表・地下水の交流現象解明に向けた87Sr/86Srトレーサーの利用可能性
吉田 武郎[農村工学研究部門]・中野 孝教[総合地球環境学研究所]・申 基[総合地球環境学研究所]・土原 健雄[農村工学研究部門]・宮津 進[農村工学研究部門]・皆川 裕樹[農村工学研究部門]・久保田 富次郎[農村工学研究部門]
地表水・地下水の交流現象が卓越した水田灌漑流域での流出の空間構造を把握するため,ストロンチウム安定同位体(87Sr,86Sr)の存在比に着目した.Sr同位体比には,時間変化を無視でき,同位体分別効果が小さい.鬼怒川扇状地の五行川は,二つの流出経路をもつ端成分の混合によって構成され,Sr同位体比を使えば,それぞれの寄与率の定量化や流出経路の時間的な変化を捉える可能性がある.
Keyword: ストロンチウム同位体, 水田灌漑, 地表水−地下水交流
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発表番号 [5-39]
Development of Suspended Particles in Sea Sediment (SPSS) prediction model in the sea coast of Okinawa
sakai kazuhito[Faculty of Agriculture, University of the Ryukyu]・knakandakari tamotsu[Faculty of Agriculture, University of the Ryukyu]
沖縄県の沿岸域におけるSuspended Particles in Sea Sediment(SPSS)予測モデルの構築
酒井 一人[琉球大学]・仲村渠 将[琉球大学]
沖縄県では、赤土流出防止対策の海域汚染防止に対する評価可能なSPSS予測モデルが求められている。そこで、本研究では既存モデルの問題点を改善し、流出赤土の海域流入、海域での巻上げ・沈降などの土砂収支を考慮し、計算ステップが日単位のSPSS予測モデルを構築し、それを複数の流域に適用した。その結果、ほとんどの海域でトレンドを再現することができたが、多くの場合期間最大値は過小評価される結果となった。
Keyword: SPSS, サンゴ礁, 赤土流出
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発表番号 [S-5-3]
The Outline of Ozeki-Headworks and Uchikawa lrrigation System with the historical value
AOKI TSUYOSHI[Osaki Land lmprovement District]
大堰と内川の歴史的価値について
青木 幹[大崎土地改良区]
内川が造成された1600年代の日本は、戦国時代であり城の防備、城下の整備、又同時に河川の整備を行い、農地の開拓が行われた。この内川は1991年に400年振りに大崎西部地区国営かんがい排水事業と県営水環境整備事業の共同工事により大改修が行われた。その改修に地域からの意見を取り入れ整備がされ、整備後は地域でその文化、景観を守っていく、取り組みについて報告する。
Keyword: 農村振興, かんがいの歴史, 中山間地域
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発表番号 [S-15-3]
Sustainable Development Goals and Ecosystem Services
HASHIMOTO SHIZUKA[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Toyo]
持続可能な開発目標(SDGs)と生態系サービス
橋本 禅[東京大学大学院]
ミレニアム生態系評価(MA)の実施以降,研究・実務の両方で生態系サービスに関する関心が高まっている。本発表では,生態系サービスの概念を紹介するとともに,持続可能な開発目標(SDGs)と生態系サービス,生物多様性の関係や,SDGs実現における農業農村工学への期待について議論する。また,TEEBやIPBES,JSSA,JBO2のようなMA以降の国内外の研究動向についても紹介する。
Keyword: 生態系サービス, 生物多様性, IPBES
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発表番号 [1-36]
The optimum standard of farm land consolidation in Aomori prefecture
SUZUKI Yoshiya[Department of Agriculture, Forestry, and Fisheries, Rural Development Division]・EBINA Tsuguo[Department of Agriculture, Forestry, and Fisheries, Rural Development Division]・OGASAWARA Yasuo[Department of Agriculture, Forestry, and Fisheries, Rural Development Division]
青森県におけるほ場整備の最適な整備水準について
鈴木 禎也[青森県]・蝦名 継緒[青森県]・小笠原 康雄[青森県]
ほ場整備は、農業生産コストの低減や転作作物の導入を実現するたけでなく、担い手への農地集積・集約を促進するため、地域農業の再編強化へ向けて県内各地から多くの要望が寄せられている。これに伴い、県の負担はさらに増大する見込みとなったため、限られた予算でできるだけ多くの要望に応えていくためには、ほ場整備そのものの低コスト化を図ることが必要となった。そこで、青森県に適したほ場の整備について検討を行った。
Keyword: 最適な整備水準, 低コスト化,
GET PDF=16/1-36.pdf
発表番号 [2-4]
Verifying effect of artificial pond for conservation of Acheilognathus melanogaster
SUZUKI Masaki[Faculty of Policy Studies,Iwate Prefectural University]・KANNO Yoshimasa[Faculty of Policy Studies,Iwate Prefectural University]・TSUJI Morio[Faculty of Policy Studies,Iwate Prefectural University]
人工池の有するタナゴ保全池としての機能検証
鈴木 正貴[岩手県立大学]・菅野 佳雅[岩手県立大学]・辻 盛生[岩手県立大学]
ため池改修時における絶滅危惧種タナゴの保全のために造成した人工池について,本種の生息環境としての機能を検証した。四季を通して実施した調査の結果,次のことが明らかとなった。すなわち,人工池内において,1)タナゴの生息に必要な相互関係を構成するタガイ,およびトウヨシノボリが生息可能であり,2)タナゴ未成魚・成魚のいずれも越冬個体が確認され,さらに未成魚については成長が認められた。
Keyword: タナゴ, タガイ, 人工池
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発表番号 [2-9]
Effect of partial depths installed in a concrete lined channel as fish habitation during flood
yamamoto tatsuya[Graduate School of Environmental Science,The University of Shiga Prefecture]・minagawa akiko[School of Environmental Science,The University of Shiga Prefecture]・nishida kazuya[National Research Institute of Far Seas Fisheries, Japan Fisheries Research and Education Agency]
3面張りコンクリート水路の深みが持つ出水時の魚類の待避場としての効果
山本 達也[滋賀県立大学大学院]・皆川 明子[滋賀県立大学]・西田 一也[国際水産資源研究所]
3面張りコンクリートの農業水路の深みが持つ待避場としての効果を検証するため、台風による出水前後で、ゝ類の種類数、個体数の比較、標識再捕調査を行った。その結果、種類数、個体数とも減少し、魚類の放流地点への残留、放流地点から下流方向への移動が確認された。したがって水路に設けられた深みは、出水時に魚類の待避場となり、生息水域外への流失を防ぐ効果があると考えられる。
Keyword: 環境配慮, 魚溜工, 出水
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発表番号 [2-14]
Habitat conditions of Pungitius sp. (Omono type), on spring streams at rice paddy area in alluvial fan
Miyazawa Makoto[Faculty of Bioresource sciences, Akita Prefectural University]・Kondoh Tadashi[Faculty of Bioresource sciences, Akita Prefectural University]
扇状地水田域の湧水系農業用水路におけるトミヨ属雄物型の生息環境について
宮澤 真琴[秋田県立大学]・近藤 正[秋田県立大学]
湧水池や湧水流下河川等に生息するトミヨ属雄物型は、生息環境の消失・悪化により激減し絶滅が危惧されている。水田域での圃場整備事業による生息地の消失が大きな要因である。保全池のみでは遺伝子の多様性を確保できないと危惧されるため、湧水とそれに繋がる水路の保全などによる生息地の広域化や連続性の改善を視野に、わずかに残る生息水路での生息実態・環境を明らかにする目的で現地調査を行い、特徴的示唆を得た。
Keyword: トミヨ属雄物型, 生息環境, 生物多様性保全
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発表番号 [2-19]
Estimated environmental elements of ponds required for Japanese pond turtle (Mauremys japaonica) inhabiting.
Taniguchi Mari[Nature Recovery Co., Ltd.]・Sato Yuka[Kagawa Pref.]・Kakudo Hirofumi[Faculty of Engineering, Kagawa Univ.]
ため池及びその周辺におけるニホンイシガメの生息環境条件の推定
谷口 真理[(株)自然回復]・佐藤 由佳[香川県]・角道 弘文[香川大学]
日本固有種ニホンイシガメが生息するため池の環境条件を明らかにするために,兵庫県南西部のため池10か所で調査を実施した.本種は標高150m前後の山間部の谷池で高密度に生息することが示唆された.また,本種は甲羅干し場が複数存在し,ため池周囲に林地が少ないため池を好むと推測された.さらに,ため池周辺の少なくとも半径200m圏内を移動することから,その範囲を対象にため池を保全する必要があると考えられた.
Keyword: ニホンイシガメ, 保全, ため池
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発表番号 [2-24(P)]
Home range and daily activities of masked palm civets (Paguma larvata) in rural settlement of Morioka, Iwate Prefecture, Japan
FUKUSHIMA Yoshiki[Graduate School of Agriculture, Iwate University]・HARASHINA Koji[Faculty of Agriculture, Iwate University]
盛岡市猪去地区におけるハクビシンのねぐらの利用実態と行動圏及び行動時間帯について―効果的な被害防除対策を目指して―
福島 良樹[岩手大学大学院]・原科 幸爾[岩手大学]
岩手県盛岡市西部の猪去地区において合計7頭のハクビシンをラジオテレメトリーにより追跡した。その結果,森林を好む個体と住宅地を好む個体が存在し、ねぐらは資材庫や林地残材などの人工的環境が積極的に利用されていること、猪去地区の個体が完全な夜行性であることが明らかになった。以上のことから、ハクビシンによる農作物被害を防ぐためには資材庫の適切な管理と夜間における対策が重要であることがわかった。
Keyword: 獣害, 生態系, 野生動物管理
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発表番号 [2-29]
Wildfire return intervals in Alaska from satellite remote sensing in the last 15 years
Kushida Keiji[College of Bioresource Sciences, Nihon University]・Miyasaka Katori[College of Bioresource Sciences, Nihon University]
過去15年の衛星リモートセンシングから見たアラスカ原野・森林火災の周期
串田 圭司[日本大学]・宮坂 加理[日本大学]
米国アラスカ州において、2001年から2015年のMODIS衛星データの火災検知を用いて、地域ごと植生区分ごとに火災の周期を求めた。ツンドラでは、平均3000年〜5000年程度であり、北方森林での平均値は、常緑樹は160年、落葉樹は210年、混交林は210年であった。常緑樹では、地域によっては、周期80年〜100年と、火災の頻度が高かった。南部の海岸林では火災の周期は10,000年程度であった。
Keyword: リモートセンシング, 原野・森林火災, 北方森林・ツンドラ
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発表番号 [2-34]
Introduction of the asset management system in Japan Water Agency
ogawa takeshi[Japan Water Agency]・kozakai tooru[Japan Water Agency]・nimura naoki[Japan Water Agency]
水資源機構におけるアセットマネジメントシステムの導入
尾川 毅[水資源機構]・小酒井 徹[水資源機構]・丹村 直樹[水資源機構]
ダム、水路等の水資源の開発又は利用のための施設を建設・管理している水資源機構では、業務水準を継続的に向上させるため、平成26年1月に発行されたアセットマネジメ ントシステムの国際規格である「ISO 55001」に沿った機構版のアセットマネジメントシステムを 構築し、平成28年4月から運用を開始した。本稿は機構AMSの構築方法、概要及び効果等を 報告するものである。
Keyword: 農業土木カリキュラム, ,
GET PDF=16/2-34.pdf
発表番号 [2-39(P)]
The Educational Effect for Students in Environmental Field of Case Study based Soil Survey on Site
Hirozumi Toyokazu[Faculty of Environmental and Information Sciences, Yokkaichi University]・Makita Naoko[Faculty of Environmental and Information Sciences, Yokkaichi University]・Oyagi Maki[Faculty of Environmental and Information Sciences, Yokkaichi University]・Ogawa Tsukane[Faculty of Environmental and Information Sciences, Yokkaichi University]・Sakai Masaru[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Hasegawa Sachiko[Research and Development department, Akatsuka Botanical Garden Company Limited]・Miyatake Shinjiro[Community-University Research Cooperation Center, Mie University]・Sakamoto Tatsuhiko[Graduate School of Bioresources, Mie University]
現場で体験する土壌調査の環境分野の学生に対する教育効果
廣住 豊一[四日市大学]・牧田 直子[四日市大学]・大八木 麻希[四日市大学]・小川 束[四日市大学]・坂井 勝[三重大学大学院]・長谷川 幸子[(株)赤塚植物園]・宮武 新次郎[三重大学社会連携研究センター]・坂本 竜彦[三重大学大学院]
未経験の分野に対する学習では,座学による学習に加えて,実際に現場で体験することによる効果が大きい。本報では,農学分野を専攻していない環境分野の学生が,土壌調査を実際にやってみることで,その意識がどのように変化するか調べた。その結果,土壌調査の目的および方法に対する理解が深まること,土壌調査の環境保全・農業・地域社会に対する貢献への認識が高まることがわかった。
Keyword: 土壌調査, 見学, 教育効果
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発表番号 [3-5]
Basic study on the aging effect of clayey geomaterial - Triaxial compression properties of Kanto loam soil with varying standing time -
KIMATA Takashi[Osaka Prefecture University]・KUDO Yosuke[Osaka Prefecture University]・TAKEZAWA Shihori[Osaka Prefecture University]
粘性土地盤材料の年代効果に関する基礎的研究 −静置時間を変えた関東ローム質土の三軸圧縮特性−
木全 卓[大阪府立大学大学院]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院]・竹澤 栞[大阪府立大学大学院]
粘性土地盤材料の年代効果について実験的に検討するため、最適含水比に締め固めた関東ローム質土の三軸圧縮試験を行い、静置時間の違いがせん断時の強度特性に及ぼす影響を比較・検討した。その結果、含水比や密度などの物理的な特性は見かけ上同じであっても、静置時間が長くなるとせん断強度は明らかに増大し、粘着力や内部摩擦角の増加となって現れることが示された。
Keyword: 粘性土, 年代効果, 三軸圧縮試験
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発表番号 [5-3]
The Effects of Landuse of Watershed on the River Water Quality in Hokkaido
kuwabara jun[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・yokohama mitsuhiro[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・kamada hiroshi[Hokkaido Regional Development Bureau]
北海道における流域の土地利用状況が河川水質に及ぼす影響
桑原 淳[寒地土木研究所]・横濱 充宏[寒地土木研究所]・鎌田 洋志[北海道開発局]
流域の土地利用状況や土壌分布状況の違いが河川の水質に及ぼす影響を明らかにするため、流量観測、水質分析を行った。結果、流域に農地や泥炭土の分布が多い声問川では上流から下流にかけて全窒素、フルボ酸鉄濃度が高くなった。農地流域では自然流域と比較して全窒素比負荷量が大きく、フルボ酸鉄の流出も確認された。泥炭土からも自然流域と同程度のフルボ酸鉄の流出があり、特に出水時では自然流域以上の流出があった。
Keyword: 磯焼け, 腐植性土壌, フルボ酸鉄
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発表番号 [5-30]
Development and evaluation of a paddy model in SWAT for sustainable rice production
Tsuchiya Ryota[Institute for Rural Engineering, NARO]・Kato Tasuku[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Jeong Jaehak[Department of Biological and Agricultural Engineering, Texas A&M University]
持続的なコメ生産のためのSWAT水田モデルの改良と検証
土屋 遼太[農研機構 農村工学研究部門]・加藤 亮[東京農工大学大学院]・ジオン ジェハク[テキサスA&M大学]
コメの持続的な生産を行うには,流域的な視点からの計画作成が求められる。SWATは農地・水管理手法の持続性を評価するために世界的に広く利用される水文モデルであるが,水田向けにモデルを改良する必要がある。本研究では,SWATを水田向けに改良し,実際の流域でその動作を検証した。その結果,水田での水収支についてはより現実の水田に近い値を示したが,河川流量の計算についてはさらなる改善の必要性が見られた。
Keyword: 長期流出, 水収支・水循環, 水田灌漑
GET PDF=16/5-30.pdf
発表番号 [5-31]
An attempt to measure depths of rainwater entry to freshwater lens by auto-logging temperature observations at multiple depths
shirahata katsushi[NARO]・yoshimoto shuhei[International Water Management Institute (IWMI), Sri Lanka]・tsuchihara takeo[NARO]・ishida satoshi[NARO]
多深度自記温度観測による淡水レンズ地下水への降雨浸入深度把握の試み
白旗 克志[農業・食品産業技術総合研究機構]・吉本 周平[国際水管理研究所]・土原 健雄[農業・食品産業技術総合研究機構]・石田 聡[農業・食品産業技術総合研究機構]
透水性の高い島嶼における貴重な水資源である淡水レンズ地下水の流動過程把握の一部として、小型自記温度計を地下水観測孔内の多深度に密に配置して水温を連続観測することにより、降水により地表から浸透し地下水に付加して間もない水を元々あった地下水部分と区別して把握する試行的研究の実施状況について報告する。
Keyword: 地下水, 水収支・水循環, 水資源開発・管理
GET PDF=16/5-31.pdf
発表番号 [5-32(P)]
The relationship between the fluctuation of groundwater level and the moso bamboo density
kuroda hisao[College of Agriculture, IBARAKI University]・lin xiaolan[United Graduate School of Agricultural Science Tokyo University of Agriculture and Technology]・maeda shigeya[College of Agriculture, IBARAKI University]・yoshida koshi[College of Agriculture, IBARAKI University]
モウソウチク林密度と地下水位変動について
黒田 久雄[茨城大学]・林 暁嵐[東京農工大学大学院連合]・前田 滋哉[茨城大学]・吉田 貢士[茨城大学]
モウソウチク林の皆伐区と非皆伐区において水資源量に影響を与えない最適モウソウチク密度を求める調査を行っている.今回は,非皆伐区201本(0.49本m-2)を156本(0.38本m-2)にした.モデル検証結果から推定蒸発散量と可能蒸発散量が等しくなるには,0.297本m-2となった.今後,最適密度を求める調査がさらに必要であることがわかった.
Keyword: モウソウチク密度, 皆伐, 地下水位
GET PDF=16/5-32(P).pdf
発表番号 [5-33(P)]
Seasonal variations of runoff from Takaragawa experimental watershed
Tamai Koji[Forestry & Forest Products Research Institute]・Sawano Shinji[Forestry & Forest Products Research Institute]・Noguchi Shoji[Forestry & Forest Products Research Institute]・Shimizu Takanori[Forestry & Forest Products Research Institute]・Iida Shin'ichi[Forestry & Forest Products Research Institute]・Araki Makoto[Forestry & Forest Products Research Institute]
群馬県みなかみ町宝川森林理水試験地における流出量の季節変動特性
玉井 幸治[森林総合研究所]・澤野 真治[森林総合研究所]・野口 正二[森林総合研究所]・清水 貴範[森林総合研究所]・飯田 真一[森林総合研究所]・荒木 誠[森林総合研究所]
日本の森林は降水量の多い山岳地域に主に分布しており、下流への水資源の供給に大きな役割を果たしている。特に積雪のある森林流域では、融雪に伴う流出量の増加が田植え時の水資源供給に大きく寄与しているといわれている。(研)森林総合研究所では、群馬県みなかみ町の宝川森林理水試験地で1937年以来、降水量・流出量の観測を行っている。これらのデータを用いて、積雪地域の森林流域からの流出量の季節変動を報告する。
Keyword: 流出特性, 水資源開発・管理,
GET PDF=16/5-33(P).pdf
発表番号 [5-34(P)]
Snow cover area and snow water equivalent in upstream basin in Aka River
ONODERA Yuji[Faculty of Agriculture, Yamagata University]・FUJII Hideto[Faculty of Agriculture, Yamagata University]
赤川上流域の積雪面積と積雪水量
小野寺 雄治[山形大学]・藤井 秀人[山形大学]
温暖化による積雪量の減少と融雪期の早期化が、融雪水を農業用水に利用する地域への影響が懸念される。豪雪地帯の山形県赤川上流域を対象に、衛星画像(Landsat7/ETM+)とAmedas積雪深を用い、積雪面積と積雪水量の指標による違い年による違いを分析した。積雪面積は、3指標(教師付き分類、NDSI、S3)で比較した。積雪水量は標高に応じた積雪深に積雪密度を乗じて算定した。
Keyword: 衛星画像 , 積雪面積, 積雪水量
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発表番号 [5-35(P)]
Approaches of distributed snowmelt runoff analysis by TOPMODEL
TAKAKU TAKUMI[Faculty of agriculture, Iwate University]・ISHII WATARU[Rural Development Bureau]・MARUYAMA TOMOHITO[Faculty of agriculture, Iwate University]・KURASHIMA EIICHI[Faculty of agriculture, Iwate University]
TOPMODELによる分布型融雪流出解析の試み
高久 匠[岩手大学]・石井 渉[農村振興局]・丸山 智仁[岩手大学]・倉島 栄一[岩手大学]
流出モデルTOPMODELと融雪浸透モデルSNTHERMとの組み合わせで,分布型の融雪流出解析を試みた.日融雪量程度の降雨イベントを選びTOPMODELのパラメータを同定した.流域のセルごとに,SNTHEMを適用して,融雪水の地表到達量を推定し,流出率に相当する係数を導入したところ良好な結果が得られた.流域内の気象要素に関連すると思われる,この係数の意味の考究が課題である.
Keyword: 融雪流出解析, TOPMODEL, 地表到達量
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発表番号 [5-36]
Non-uniformity of water supply in spate irrigation area of Gash Delta, Sudan
Tanakamaru Haruya[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Elamin Khalid Ali Eltaib[Agricultural Research Corporation, Sudan]・Tada Akio[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Torii Kiyoshi[Center for Southeast Asian Studies, Kyoto University]
スーダン・ガッシュデルタの洪水灌漑地区における水供給の不均一性について
田中丸 治哉[神戸大学大学院]・エラミン カリド アリ エルタイブ[スーダン農業研究機構]・多田 明夫[神戸大学大学院]・鳥井 清司[京都大学東南アジア研究所]
洪水灌漑は,季節性河川における雨季の洪水を水路によって圃場に導水する灌漑方法である.本研究では,大規模な洪水灌漑プロジェクトが実施されているスーダン・ガッシュデルタを対象として,衛星リモートセンシングに基づくエネルギー収支法を利用した蒸発散量分布の解析とDEMによる地形解析を行った.その結果,洪水灌漑の圃場においては,地表の凹凸が激しい程,圃場内の蒸発散量のばらつきが大きくなることが示された.
Keyword: 洪水灌漑, 蒸発散, リモートセンシング
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発表番号 [5-37]
Water balance and evapotranspiration in Mongolian Rangeland
Nishida Kazuhiro[Graduate School of Agric. and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]・Miyasaka Katori[College of Bioresource Sciences Nihon University]・Shiozawa Sho[Graduate School of Agric. and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]・Siilegmaa Batsukh[Mongolian University of Life Sciences]・Undarmaa Jamsran[Mongolian University of Life Sciences]・Yoshida Shuichiro[Graduate School of Agric. and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
モンゴル草原の水収支と蒸発散
西田 和弘[東京大学大学院]・宮坂 加理[日本大学]・塩沢 昌[東京大学大学院]・シリグマ バツスキ[モンゴル生命科学大学]・ウンダルマ ヤムサラン[モンゴル生命科学大学]・吉田 修一郎[東京大学大学院]
モンゴル国中央部に位置するフスタイ国立公園北部の草原において現場観測を行い,モンゴル草原における植生の生育期間(5月から9月)の水収支・蒸発散量変化を調べた.その結果,乾燥条件にあるモンゴル草原では,大きな降雨がなければ,表層30 cm以内の水分変化が見られるのみで下方への浸透は少ないこと,期間中の総降雨量243 mmのち85%(209 mm)が蒸発散によって失われていることがわかった.
Keyword: モンゴル, 水収支, 蒸発散
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発表番号 [5-38]
New method for estimating sensible and latent heat fluxes at non-humid region using single height temperature and humidity based on the heat balance relationship
MARUYAMA Toshisuke[Ishikawa Prefectural University]・SEGAWA Manabu[Ishikawa Prefectural University]
半乾燥地における熱収支を基礎とした最適化手法による潜熱と顕熱の分離-1高度の気温,湿度を利用した実蒸発散量の推定の新しい方法の提案-
丸山 利輔[石川県立大学]・瀬川 学[石川県立大学]
実蒸発散量を求める上で,Penman-Monteith法やバルク法は係数決定が困難であり,ボーエン比法や渦相関法は実用上の問題点が多い.本研究はFULUXNETから半乾燥地の資料を入手し,1高度の気温,湿度と純放射,地中熱フラックスを用いて,熱収支が成立する条件で潜熱,顕熱フラックスを逆同定することを提案したものである.研究の結果,地表面温度,潜熱フラックスともに実測値と良く一致した.
Keyword: 渦相関法, 最適同定, ボーエン比法
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発表番号 [5-39]
CFD study on the effect of windbreak fence on flow and pressure fields around plastic greenhouses
Watanabe Shu[Kajima Corporation]・Okaze Tsubasa[Tokyo Institute of Technology]・Imano Masashi[Open CAE Laboratory]・Ishikawa Takeshi[Watari town-office]・Mochida Akashi[Tohoku University]・Kobayashi Hiroyasu[National Institute for Rural Engineering]
CFDに基づくパイプハウス風上に設置した防風フェンスの効果の検討
渡部 朱生[鹿島建設(株)]・大風 翼[東京工業大学]・今野 雅[(株)OCAEL]・石川 毅[亘理町役場]・持田 灯[東北大学]・小林 宏康[農研機構 農村工学研究部門]
本研究では、CFD(Computational Fluid Dynamics: 数値流体解析)を用いて、宮城現南部のイチゴ団地のパイプハウスに防風フェンスを設置した場合の風環境の数値予測を行い、防風フェンスの有無がパイプハウス周辺の風環境に及ぼす影響やパイプハウスに働く風圧に及ぼす影響を検討した。
Keyword: 数値流体力学, 防風フェンス, 風環境
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発表番号 [S5-3]
History and problems of Haseoiro power station
SHUTOU Yukinori[Haseo Land Improvement Districts]
長谷緒井路発電所の歴史と課題
首藤 幸徳[長谷緒土地改良区]
大分県南西部に位置する長谷緒土地改良区では、標高差180mをいかして、最大出力1,300kWの小水力発電を行っている。昭和59年に農山漁村電気導入促進法に基づき検討を開始して、平成2年3月に工事着工、平成3年3月25日に長谷緒井路発電所竣工式を迎え、運転を開始した。本報告では、発電開始から20年以上経過した本小水力発電所の歴史と課題を報告する。
Keyword: 小水力発電, 維持管理, 農山漁村電気導入促進法
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発表番号 [S15-3]
Rehabilitation of landscape after the eruption of Mt. Merapi
Shimamura Tetsuya[Fac]・Yanai Akito[Fac]・Ninomiya Ikuo[Fac]
インドネシア・ムラピ山における大規模噴火後の景観復興過程
嶋村 鉄也[愛媛大学農学部]・柳井 彰人[愛媛大学農学部]・二宮 生夫[愛媛大学農学部]
2010年に大規模噴火を引き起こしたインドネシア・ムラピ山周辺における景観の復興過程を追跡した。その結果、被災した住民達は既存の収入源のみならず、被災することによって生じた雇用機会、例えば土石流によって堆積した土砂の販売などによって収入をえたり、マメ科の外来種を利用したりして、植生回復を早めるなど、ときには否定的に受け取られるものを有効に活用して生活を復興させていたことが明らかになった。
Keyword: 災害復興, 資源利用, 植生遷移
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発表番号 [5-30]
The factor of fluctuation of the groundwater level under the mousou bamboo forest
KURODA Hisao[College of Agriculture, IBARAKI University]・NAKAJIMA Kazuya[College of Agriculture, IBARAKI University]・LIN Xiaolan[College of Agriculture, IBARAKI University]・MAEDA Shigeya[College of Agriculture, IBARAKI University]・YOSHIDA Koshi[College of Agriculture, IBARAKI University]
モウソウチク林の地下水位変動要因について
黒田 久雄[茨城大学農学部]・中嶋 和也[茨城大学農学部]・林 暁嵐[茨城大学農学部]・前田 滋哉[茨城大学農学部]・吉田 貢士[茨城大学農学部]
本研究の目的は,皆伐によるモウソウチク林の地下水位変動要因を明らかにすることである.主な要因を降水量と蒸発散量である.降水量は平年値の10%以内の変動であった.2段タンクモデルを利用し推定蒸発散量を算出した結果,皆伐前は降水量より大きく(127%),皆伐後は降水量より小さく(64%)なったため,モウソウチクの蒸発散量が地下水位変動に影響を与えることが明らかになった.
Keyword: モウソウチク, 皆伐, 地下水位
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発表番号 [5-31]
Estimation of rainfall-runoff discharge from unit area of paddy, upland andresidential area in the Tedori River Alluvial Fan Area
SEGAWA Manabu[Ishikawa Prefectural University]・MARUYAMA Toshisuke[Ishikawa Prefectural University]・TAKASE Keiji[Ishikawa Prefectural University]
手取川扇状地における水田,畑地,宅地からの大雨時における単位流出量の推定
瀬川 学[石川県立大学]・丸山 利輔[石川県立大学]・高瀬 恵次[石川県立大学]
手取川扇状地を対象とし,都市化に伴う洪水量の変化を解明する目的で,大雨時における末端区画からの単位流出量の解析を行った.中干し前後の湛水状況などから土地利用ごとに洪水流出モデルを作成し,計画基準雨量規模の降雨33例を対象に単位流出量の特性について検討した.その結果,総流出率については,灌漑期水田では総降雨量の増大とともに顕著に増加するのに対し,宅地ではほぼ一定となることなどを明らかにした.
Keyword: 洪水流出, ,
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発表番号 [5-32]
Interaction between River Water and Groundwater in the Middle Reach of the Shigenobu River
Nakamura Masashi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Izumi Tomoki[Faculty of Agriculture, Ehime University]・Kobayashi Noriyuki[Faculty of Agriculture, Ehime University]・Sakamoto Keisuke[Ehime Federation of Land Improvement Association]・Fujihara Masayuki[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
重信川中流域における河川水と地下水の交流
中村 壮志[愛媛大学大学院農学研究科]・泉 智揮[愛媛大学農学部]・小林 範之[愛媛大学農学部]・坂本 敬介[愛媛県土地改良事業団体連合会]・藤原 正幸[京都大学大学院農学研究科]
本研究では,道後平野の地下水保全のために,扇状地河川である重信川のシンク・ソースとしての機能を明らかにすることを目的として,伏流と湧出が顕著な9.6kから16.8k区間を対象に,流量と沿川の地下水位の一斉観測を実施した.観測結果から,12.0kより上流では14.2kから16.8kにおける伏流により流量が減少し,12.0kより下流では11.0k付近における湧出により流量が増加することが分かった.
Keyword: 道後平野, 地下水保全, 扇状地河川
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発表番号 [5-33(P)]
Factors causing water level rise in the Vietnamese Mekong Delta
Fujihara Yoichi[Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Prefectural University]・Hoshikawa Keisuke[Faculty of Engineering, Toyama Prefectural University]・Fujii Hideto[Faculty of Agriculture, Yamagata University]・Yokoyama Shigeki[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
メコンデルタにおける河川水位上昇の要因分析
藤原 洋一[石川県立大学生物資源環境学部]・星川 圭介[富山県立大学工学部]・藤井 秀人[山形大学農学部]・横山 繁樹[国際農林水産業研究センター]
メコンデルタでは河川水位の上昇が見られるが、その原因は不明である。本研究では、々真紊梁腟模化、海面上昇、C枠彡晴次↓の愧翊號匹料設による氾濫原減少、の4要因を考え、これらの要因が河川水位上昇にどの程度寄与しているのかを明らかにすることを試みた。その結果、海面上昇、および、地盤沈下の影響が大きいことが示唆され、水位上昇に対する海面上昇と地盤沈下の寄与は、それぞれ約20%、80%と推定された。
Keyword: 海面上昇, 地盤沈下, 河川水位
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発表番号 [5-34(P)]
Uncertainty Analysis of Climate Change Impact on Extensive Paddy Irrigation through Differences in Assessment Index
KUDO Ryoji[National Institute for Rural Engineering, NARO]・YOSHIDA Takeo[National Institute for Rural Engineering, NARO]・MASUMOTO TAKAO[National Institute for Rural Engineering, NARO]・NAWA Norio[National Institute for Rural Engineering, NARO]
評価指標の違いからみた広域水田灌漑に対する気候変動影響の不確実性評価
工藤 亮治[農研機構農村工学研究所]・吉田 武郎[農研機構農村工学研究所]・増本 隆夫[農研機構農村工学研究所]・名和 規夫[農研機構農村工学研究所]
本研究では,日本全域を対象として広域水田灌漑に対する気候変動のマクロ的な影響評価を行い,特に複数GCMによる影響評価を通じて評価の不確実性を吟味した.その結果,影響評価に用いる評価指標によって不確実性の大きさや性質,地域性が異なることが確認された.影響評価側でシナリオによる不確実性を低減させることは困難であるが,少なくとも評価結果とともに評価のばらつき(不確実性)の情報を付加することが重要である.
Keyword: 気候変動, 不確実性評価, 広域水田灌漑
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発表番号 [5-35]
Distributions of hydrogen and oxygen isotopic compositions and 17O-excess of rainwater, surface water and groundwater in paddy area
Tsuchihara Takeo[National Institute for Rural Engineering]・Yoshimoto Shuhei[National Institute for Rural Engineering]・Shirahata Katsushi[National Institute for Rural Engineering]・Ishida Satoshi[National Institute for Rural Engineering]
水田地域における降水・地表水・地下水の水素・酸素安定同位体比及び17O-excessの分布特性
土原 健雄[農研機構農村工学研究所]・吉本 周平[農研機構農村工学研究所]・白旗 克志[農研機構農村工学研究所]・石田 聡[農研機構農村工学研究所]
水循環における水の起源を知るため,これまで用いられている水の安定同位体比に加えて,もう一つの酸素安定同位体の異常値である17O-excessの指標性について検討を行った.茨城県つくば市・稲敷市において,降水,河川水,地下水及びかんがい用水,田面水についてδ17O,17O-excessの分析を行い,その分布特性,変動特性を明らかにするとともに,他の同位体との関係を明らかにした.
Keyword: 水素・酸素安定同位体, 17O-excess, 水循環
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発表番号 [5-36]
Effects of rainfall event on water qualities of discharge water in the catchments of a mountain composed of sedimentary rocks
Hashimoto Kohei[Faculty of Agriculture, Kyoto University]・Nakamura Kimihito[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Kosugi Ken'ichiro[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Katsuyama Masanori[Center for the Promotion of Interdisciplinary Education and Research, Kyoto University]・Itokazu Tetsushi[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Masaoka Naoya[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Kawashima Shigeto[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
堆積岩山地の複数の集水域における流出水の水質に及ぼす降水の影響
橋本 宏平[京都大学農学部]・中村 公人[京都大学農学研究科]・小杉 賢一朗[京都大学農学研究科]・勝山 正則[京都大学学際融合教育研究推進センター]・糸数 哲[京都大学農学研究科]・正岡 直也[京都大学農学研究科]・川島 茂人[京都大学農学研究科]
単峰性堆積岩山地の頂上から拡がる複数の集水域を対象に,降水イベント時における流出水の水質(溶存イオン,無機金属,酸素・水素安定同位体比)の変化特性を明らかにした.同一山地であっても水質の変化傾向は異なっており,降雨時の流出量に占める基底流の寄与が大きい流域では水質変化が小さかった.また,直接流出の寄与が大きい流域では水質の変化量が大きく,硝酸イオンなど流出負荷量が多くなる物質があることがわかった.
Keyword: 山地流出水, 短期流出, 水質
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発表番号 [5-37]
Study of the Pre-processing Method in the Analysis of Deserved Radiocesium in Agricultural Water
SHIN MOONO[Tohoku Agricultural Research Center, National Agriculture and Food Research Organization, National Research and Development Agency]・YASUTAKA TETSUO[National Institute of Advanced Industrial Science and Technology, National Research and Development Agency]・MATSUNAMI HISAYA[Tohoku Agricultural Research Center, National Agriculture and Food Research Organization, National Research and Development Agency]・TAKAHASHI YOSHIHIKO[Tohoku Agricultural Research Center, National Agriculture and Food Research Organization, National Research and Development Agency]・KUBOTA TOMIJIRO[National Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization, National Research and Development Agency]・SHINANO TAKURO[Tohoku Agricultural Research Center, National Agriculture and Food Research Organization, National Research and Development Agency]
農業用水中の溶存態放射性セシウムの分析における前処理方法の検討
申 文浩[農研機構東北農業研究センター]・保高 徹生[国立研究開発法人産業技術総合研究所]・松波 寿弥[農研機構東北農業研究センター]・高橋 義彦[農研機構東北農業研究センター]・久保田 富次郎[農研機構農村工学研究所]・信濃 卓郎[農研機構東北農業研究センター]
東日本大震災に伴う東京電力福島第一原子力発電所の事故以来,農業用水中の放射性セシウムの動態を解明することは重要な課題である.用水中の放射性セシウム濃度は土壌や植物に比べ極めて低濃度であり,測定するために前処理として濃縮を行っているが,研究機関によって方法が異なるため,方法の標準化やガイドラインの必要性が指摘されている.本研究では,代表的な前処理方法を用いて分析し,各方法による測定値を比較検討した.
Keyword: 放射性物質, 溶存態, 放射性セシウム
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発表番号 [5-38]
Moving Projection Method of Suspended Solid and Radioactive Substance By a Distributed Water Circulation Model Incorporating a Suspended Solid and a Radioactive Substance Movement
Nawa Norio[National Institute for Rural Engineering]・Yoshida Takeo[National Institute for Rural Engineering]・Kudo Ryoji[National Institute for Rural Engineering]・Minakawa Hiroki[National Institute for Rural Engineering]
分布型物質移動モデルによる浮遊物質と放射性物質の移動予測
名和 規夫[農研機構農村工学研究所]・吉田 武郎[農研機構農村工学研究所]・工藤 亮治[農研機構農村工学研究所]・皆川 裕樹[農研機構農村工学研究所]
降雨による浸食で強度の土壌劣化を受けた土地は全世界で約2.2億haに及んでいる。さらに,東京電力福島第一原子力発電所事故によって広域に拡散した放射性物質は,豪雨時に表土の粘土等に吸着して浮遊物質とともに流下し,放射性物質が運搬・拡散される恐れがある。このため,本研究は,分布型物質移動モデルによって浮遊物質の移動予測を行うとともに,浮遊物質に吸着して移動する放射性物質の移動予測を試みるものである。
Keyword: 浮遊物質, 分布型物質移動モデル, 放射性物質移動モデル
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発表番号 [5-39]
The study of seasonal variation in the oxidation layer thickness and its influence on denitrification
LIN Xiaolan[Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]・YOSHIDA Koshi[College of Agriculture, Ibaraki University]・MAEDA Shigeya[College of Agriculture, Ibaraki University]・KURODA Hisao[College of Agriculture, Ibaraki University]
季節変化による酸化層の変化と脱窒活性の調査
林 暁嵐[茨城大学大学院農学研究科]・吉田 貢士[茨城大学農学部]・前田 滋哉[茨城大学農学部]・黒田 久雄[茨城大学農学部]
土壌の酸化層と還元層の厚さの季節変化を観測し、その時の脱窒活性との関係を調べた。土層のDO濃度測定結果から、DO濃度1mgL-1以上を酸化層とした。その結果、還元層の脱窒活性は8月〜9月にかけて徐々に低下した。脱窒活性は、酸化層は9月 、還元層は8月が最も大きかった。したがって、脱窒は還元層で起こっており、酸化層の厚さの変化は、窒素除去に影響を与えていることが示唆された。
Keyword: 酸化層 , 脱窒活性 , DO濃度
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発表番号 [S5-3]
Present conditions and problems on system of dugout in Ghana
Hirose Chikako・Hirouchi Shinji・Yamada Masakazu・Miyazaki Ryo・
[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
ガーナ国におけるダッグアウト方式ため池の現状と課題
廣瀬 千佳子・廣内 慎司・山田 雅一・宮崎 良
[(独)国際農林水産業研究センター]
サブサハラアフリカ内陸低湿地で行われている天水稲作の収量を増加させるためには、不安定な水供給を改善するかんがい稲作が有効であるが水資源の確保が必要となる。不安定な水資源を抱える代表的地域である西アフリカのサバンナ気候帯には、ダッグアウト(Dugout)方式ため池が多数あるが、稲作に有効活用が十分にされていない。ダッグアウトの現状と課題について述べ、稲作普及に向けた利活用の可能性について考える。
Keyword: ダッグアウト, ため池, アフリカ
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発表番号 [S10-2]
Estimation of Regional Durability by Female Population Aged 25-34
HAYASHI Naoki・SAITO Susumu・
[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo・Institute of Land Use Reorganization]
女子25〜34歳人口による地域持続性の評価
林 直樹・齋藤 晋
[東京大学大学院農学生命科学研究科・国土利用再編研究所]
本研究では,日本国内において,近い将来,新しい母親になる可能性が高い女子(25〜34歳)の人口がゼロまたはそれに近い状態になる地域がどれほど発生するのか,平成17年および平成22年国勢調査の地域メッシュ統計を元に,人口推計を用いて明らかにした。この結果,女子25〜34歳人口密度が0.5(人/平方キロ)未満になる2次グリッドの割合が,2050年には56.7%と半数以上まで増加することがわかった。
Keyword: 過疎, 将来推計人口, 婦人
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発表番号 [S15-3]
Rihabiritation Project Of MainCanal On Toyokawa Irrigation Area
Kawabe Tomoyuki
[SANYU CONSULTANTS INC.]
豊川用水における幹線水R更新計画
川辺 智幸
[(株)三祐コンサルタンツ]
豊川用水は、昭和43年の全面通水後30数年が経過し、施設の老朽化に伴う水路の破損等が懸念される状況に加え、豊川総合用水事業により需要水量や水源が増強されたため、洪水導入回数や導入量が飛躍的に増加する状況である。豊川用水二期事業では、幹線水路の更新に合わせ、今後想定される管理労力の軽減対策に有効な水路システムが検討されている。
Keyword: 水理システムの計測・管理・制御、水資源開発・管理, ,
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発表番号 [5-30]
Measurement of soil salinity by hyperspectral reflectance of cotton leaves
Nagano Takanori・Miyajima Takashi・Kotera Akihiko・Bilgili Ali Volkan・Cullu Mehmet Ali
[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University・Faculty of Agriculture, Harran University]
綿花葉面の近赤外線ハイパースペクトル分光反射率を用いた塩害の測定
長野 宇規・宮嶋 崇志・小寺 昭彦・Bilgili Ali Volkan・Cullu Mehmet Ali
[神戸大学農学研究科・Harran大学農学部]
ハイパースペクトル衛星での作物の塩害捕捉に向け,綿花葉面の近赤外分光反射率を高波長分解能で測定し,塩類集積を予測する新たな指標の作成を試みた.土壌ECと相関を持つ葉内の変動成分としてNa+が確認された.測定した分光反射率の2次微分値を用いることで, 1バンドもしくは2バンドにより葉内のNa+濃度を高い精度で予測することができた.
Keyword: リモートセンシング, 塩害, ハイパースペクトル
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発表番号 [5-31]
Crop discrimination using backscattering coefficient from TerraSAR-X
Sonobe Rei・Tani Hiroshi・Wang Xiufeng・Kobayashi Nobuyuki・Shimamura Hideki
[Hokkaido University・Hokkaido Intellect Tank・PASCO Corporation]
TerraSAR-Xによる後方散乱係数を用いた作付作物の分類
薗部 礼・谷 宏・王 秀峰・小林 伸行・島村 秀樹
[北海道大学・(社)北海道総合研究調査会・(株)パスコ]
本研究では機械学習アルゴリズムであるRandom Forest(RF)を3時期のTerraSAR-Xデータに適応することによって,作付作物の分類を実施した。全体精度は86.7%,カッパ係数は0.832と良好な結果が得られ,本手法の妥当性を示すことができた。
Keyword: Random Forest, TerraSAR-X, 分類
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発表番号 [5-32]
Estimation of Actual Crop Planted Area in Paddy Field using MODIS Images
Nakagiri Takao・Yoshizaki Miyo・Horino Haruhiko・Sakurai Shinji・Rampisela Agnes・Kato Hisaaki・
[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University・Sanyu Consultants Inc.・Hasanuddin University・Research Institute for Human and Nature]
MODIS画像を用いた水田における作付面積の推定
中桐 貴生・吉崎 弥代・堀野 治彦・櫻井 伸治・ランピセラ アグネス・加藤 久明
[大阪府立大学大学院生命環境科学研究科・(株)三祐コンサルタンツ・ハサヌディン大学]
インドネシア南スラウェシ州にあるビリビリ灌漑地域を対象に,MODIS画像を用いた水田の作付面積推定の方法について検討した.重回帰モデルによってMODIS画像から植生面積率を良好な精度で推定でき,作付面積率については誤差が大きいことがわかった.さらに植生面積率の重回帰モデルに農時期の時系列特性を考慮に加えて作付面積の推定を試みたが,推定精度の向上は見られず,更なる検討が必要であると結論づけた.
Keyword: リモートセンシング, MODIS, 作付面積
GET PDF=14/5-32.pdf
発表番号 [5-33]
Remote sensing of vegetation for spatiotemporal analysis of carbon budget in arctic pedoshpere
KUSHIDA KEIJI
[College of Bioresource Sciences, Nihon University・Center for Environmental Research, Bogor Agricultural University]
北極域土壌圏炭素収支の時空間解析のための植生リモートセンシング
串田 圭司
[日本大学生物資源科学部・ボゴール農科大学環境研究センター]
リモートセンシングにより、植生の増加や原野森林火災の起こりやすさといった観点での植生区分を行った。また、維管束植物NPPの2000年から2012年の変化の地理的分布を得た。維管束植物NPPは維管束植物地上部から土壌への毎年の炭素の流入を示す。これらは、北極域土壌圏のCO2放出と対応している。
Keyword: 地久温暖化予測、リモートセンシング、北極圏, ,
GET PDF=14/5-33.pdf
発表番号 [企-5-3]
Irrigation Management for Sustainable Procuction of High Quality Mandarin Oranges
horino haruhiko [Osaka Prefecture University]
nakagiri takao [Osaka Prefecture University]
sakurai shinji [Osaka Prefecture University]
ishikawa daiki [Osaka Prefecture University]
高品質ミカンの安定生産に寄与する灌漑管理
○堀野治彦 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
中桐貴生 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
櫻井伸治 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
石川大貴 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
マルチングとドリップ灌漑を併用する,いわゆるマルドリ方式の土壌水分管理がミカン果実の質や量に与える影響,及びこれに関係した灌漑水量の考え方について,和歌山県有田地域の果樹園を事例に実地に検討した.その結果,従来より多量少頻度での灌漑水補給でも慣行栽培と同等の品質・収量が得られることがわかった.また,潮風害に対応するための栽培管理用水量についても実験的に検討し,その必要水量について考察した.
Keyword: ミカン, 高品質, 灌漑管理
GET PDF=13/13S05-03.pdf
発表番号 [5-30]
Clarification impact of biochar for soil and crop
Tashita Yusuke [School of Agriculture, Kyushu University]
Shinogi Yoshiyuki [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Oh taek-Keun [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
炭化物が土壌および作物へ及ぼす影響の解明
○田下 優介 [九州大学農学部]
凌 祥之 [九州大学院農学研究院]
呉 宅根 [九州大学院農学研究院]
炭を土壌に施用した場合の土壌及び作物品質への影響を解明した.土壌への影響は保水性,透水性,pH,微生物量について測定を行い,全ての項目で炭施用による向上効果が確認された.また作物品質への影響に関しては,全糖とL-アスコルビン酸量の測定を行い,炭を施用することで追熟により成分量が大きく増加することが確認された.
Keyword: 炭, 土壌の理化学性, 作物品質
GET PDF=12/12005-30.pdf
発表番号 [5-31]
Effects of charcoal treatment on plant growth and soil nutrient loss
ROY Kingshuk [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
Sadao NAGASAKA [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
Shigeo ISHIKAWA [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
土壌の木炭処理が作物生育及び養分流出に及ぼす影響について
○Kingshuk ROY [日本大学生物資源科学部]
長坂 貞郎 [日本大学生物資源科学部]
石川 重雄 [日本大学生物資源科学部]
農地からの養分流出が下流の水域の汚濁原因になることがしばしば指摘されている。本研究では、2種類の土壌(黒ボク土と国頭マージ)に粒径別処理した3種類(1mm以下、1〜5mm、5〜8mm)の木炭を容積比10%で混合させ、木炭処理法の違いがコマツナの生育度合いと養分流出防止にどのような影響を及ぼすかについて調べた。その結果、黒木ボク土と国頭マージはそれぞれ1mm以下と1〜5mmの木炭処理法がより効果的であることが分かった。
Keyword: 農地保全, 農地環境, 水質
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発表番号 [5-32]
Property Evaluation of Biochar as Soil Amendment for Enhancement of Water Retention
KAMEYAMA KOJI [Institute for Rural Engineering]
MIYAMOTO TERUHITO [Institute for Rural Engineering]
SHIONO TAKAHIRO [Institute for Rural Engineering]
土壌保水力改良資材としてのバイオマス由来炭化物の特性評価
○亀山幸司 [農研機構 農村工学研究所]
宮本輝仁 [農研機構 農村工学研究所]
塩野隆弘 [農研機構 農村工学研究所]
木炭をはじめとするバイオマス由来炭化物は,多孔質構造を有し,土壌保水力向上に対して有効であることが古くから知られている.ただし,炭化物による保水力向上効果は,原料によって大きく異なり,炭化条件によっても変化するはずである.しかし,各種炭化物による保水力向上効果の体系的な整理はこれまで行われていない.そこで,今回,原料・炭化条件の異なる炭化物を作成し,保水力に関係する諸特性について評価を行った.
Keyword: 土壌改良, 保水性, バイオチャー
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発表番号 [5-33]
Characteristic of E.coli Loss from Farmland by Surface Runoff and Percolation
ISHIKAWA Yuta [Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture]
MIHARA Machito [Faculty of Regional Environment Science,Tokyo University of Agriculture]
未熟堆肥を施用した農地におけるE.coliの流出特性に関する研究
○石川 裕太 [東京農業大学大学院農学研究科]
三原 真智人 [東京農業大学地域環境科学部]
本研究では模型斜面ライシメータに未熟堆肥を施用し、人工降雨装置を用いた流出実験を通じたE.coliの流出特性の解明を図った。その結果、E.coli流出量が施用した堆肥中に生残する量を上回る結果となった。また、E.coliの表面流出量と浸透流出量を比較したところ、大きな差は見られなかった。これらのことから、未熟堆肥を施用する前にE.coli数を低減させることが、土壌、水質保全上、重要であると判断した。
Keyword: 牛糞, 大腸菌, 流出
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発表番号 [5-34]
Correlation of a Set of Moving Average Daily Precipitation Data measured nearby Bramaptra River
TANAKA Kenji [Japan Conservation Engineers Co.,Ltd]
ASAHI Nobuhiko [Japan Conservation Engineers Co.,Ltd]
SUGIURA Kouki [Japan Conservation Engineers Co.,Ltd]
TANAKA Jun [Japan Conservation Engineers Co.,Ltd]
NAKAMOTO Shinpei [Japan Conservation Engineers Co.,Ltd]
Akihito Nishio [Aichi Prefecture Government]
ブラマプトラ川付近における移動平均日雨量の相関係数
○田中賢治 [国土防災技術株式会社]
朝日伸彦 [国土防災技術株式会社]
杉浦弘毅 [国土防災技術株式会社]
田中淳 [国土防災技術株式会社]
中本真平 [国土防災技術株式会社]
西尾亮人 [愛知県庁]
ブラマプトラ川付近の日雨量データの相関係数について、移動平均が60日と長い場合、2地点間の相関係数は0.8と大きく、区間距離が開いてもあまり減少しない傾向があることに注目し、原因を考察した。そして、雨季と乾季が目立つように加工した日雨量データについては、日本で得られたデータであっても、同様の相関係数の傾向が得られることを示した。すなわち、雨季と乾季の存在が、2地点間の相関係数について重要と言える。
Keyword: バングラデシュ, ブラマプトラ川, 点雨量
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発表番号 [5-35]
The effect of acetic acid on phosphorus recovery in the iron-oxidizing bacteria method and adsorption rate in stirring condition
Makihara Sayuri [Graduate school of Life & Environmental Science. Shimane University]
Takeda Ikuo [Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]
Somura Hiroaki [Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]
Sato Hirokazu [Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]
鉄バクテリアのリン回収に及ぼす酢酸の影響と撹拌条件での吸着速度
○槇原さゆり [島根大学大学院生物資源科学研究科]
武田育郎 [島根大学生物資源科学部]
宗村広昭 [島根大学生物資源科学部]
佐藤裕和 [島根大学生物資源科学部]
木質バイオマスを用いた担体で鉄バクテリア集積物を収集し,これをリン酸肥料又はリン吸着材としてそのまま利用できる形態で効率的に回収することに取り組んでいる.酢酸処理を施した担体を用いて浸漬試験を行った結果,酢酸処理をした担体のリン吸着量が多くなることがわかったが,統計的な有意差は見られなかった.また,撹拌条件でリンの吸着実験を行った結果,吸着速度は,従来の静置条件の約63倍であることがわかった.
Keyword: 物質循環, 木質バイオマス, リン回収
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発表番号 [5-36]
Influence of mixing of soil and biochar on emission of greenhouse effect gas from upland field
KOMIYA YASUAKI [University of the Ryukyus]
KAWAMITSU YOSHINOBU [University of the Ryukyus]
UENO MASAMI [University of the Ryukyus]
畑地からの温室効果ガス排出量に及ぼすバイオ炭の土壌混合の影響
○小宮康明 [琉球大学]
川満芳信 [琉球大学]
上野正実 [琉球大学]
バイオ炭の農地施用は大気中のCO2削減と土壌改良効果をもたらすことが期待される一方、農地からはCO2、CH4、N2O等のGHGが排出されているため、CO2吸収源として認定されるには、炭素貯留量のみならずCH4やN2Oの排出に及ぼす影響についても科学的データを示す必要がある。本研究ではバガス炭と牛ふん堆肥を畑地土に混合し作成した12個のポット土壌についてGHGフラックスを測定し、バイオ炭混合土からのGHG排出量について考察した。
Keyword: バイオ炭, 炭素貯留, 温室効果ガス
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発表番号 [5-37(P)]
Willow Tree Biomass Production Technology for Laborsaving Management of Abandoned Cropland in The Kanto Region
KITAGAWA_Iwao [National Institute for Rural Engineering]
MATSUO_Tomoyasu [Scientists and Tevhnokogists Forum ]
YAMAGISHI_Masamitsu [Yamagishi Landscape Construction Co., Ltd.]
HARAGUCHI_Masato [The Saitama Prefectural Agriculture and Forestry Research Center]
関東地方における省力的放棄田管理となるヤナギ木質バイオマス生産技術
○北川 巌 [農研機構 農村工学研究所]
松尾 友靖 [NPO科学技術フォーラム]
山岸 政光 [山岸造園土木]
原口 雅人 [埼玉県農林総合研究センター]
関東地方の過湿なため耕作放棄された水田の有効活用対策の可能性のあるヤナギ木質バイオマス生産に適した樹種選定と生産技術について検討した。 栽培体系は、年明けから梅雨前に挿し木で定植、1年後に地上10cmの枝を台切りし、2年生育させ落葉する冬に桑収穫機を用いて枝を収穫、チップ化後に雨よけ乾燥して燃料化する。関東の適した樹種は乾物生産量と樹系からタチヤナギで、挿し木後953日の乾物生産量は10kg/m2であった。
Keyword: 耕作放棄田, ヤナギ, バイオマス
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発表番号 [5-38(P)]
Chemical properties of the compost maturity on waste mushroom medium
EGUCHI MASAAKI [college of Bioscience and Biotechnoloty, Chubu University]
KURITA YASUHISA [college of Bioscience and Biotechnoloty, Chubu University]
HASHIMOTO MAKOTO [M-Style Co., Ltd.]
きのこ廃菌床を主原料とした堆肥の完熟化過程における化学特性
○江口雅昭 [中部大学応用生物学部]
栗田泰尚 [中部大学応用生物学部]
橋本 真 [(株)エムスタイル]
きのこ廃菌床を主原料とした堆肥の完熟化を低コストで容易に判定できる化学的指標としてのpHの検討およびその化学的根拠を明らかにすることを目的とした実験を行った.pHは温度と類似した経時変動をしており,数回の変動の後に最終的にpH7.5付近で約5日間安定することで完熟化判断が可能なことが示された.堆肥化初期には乳酸や酢酸が高濃度であり,中期以降には酸性物質が低濃度であることがこのpH変動の背景となっていた.
Keyword: きのこ廃菌床, 堆肥化判定基準, pH
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発表番号 [5-39(P)]
Effects of the applied organic matter on soil gaseous-transport properties: case at the 1st year after the application
Purwoko Hari Kuncoro [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Iwate University]
Koga Kiyoshi [Faculty of Agriculture, Iwate University]
施用した有機物が土壌のガス輸送特性に与える影響:施用1年後の結果
○Purwoko Hari Kuncoro [岩手大学大学院連合農学研究科]
古賀 潔 [岩手大学農学部]
モミガラ,稲ワラ片,バーク堆肥,オガクズ,バーク片を体積比で10%,20%,30%混入した小試験区(1m×0.8m×0.15m深)を造成し,直後および1年後に採土した試料を静的荷重で締固め,ガス拡散係数,通気係数を測定した。有機物混入の結果,ガス拡散係数,通気係数は概ね対象区より大きくなったが,時間経過により効果は減った。ガス拡散係数の増加は間隙の屈曲性の低下,通気係数の増加はマクロポアの連続性の増加が主な原因と考えられる。
Keyword: 土壌空気, 土壌改良,
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発表番号 [5-3]
Influence of a percolation pattern on the cadmium concentration of raic plants in cadmium polluted paddy fields with soil dressing
Sasaki Kiichi [Faculty of Agriculcure and Life Science , Hirosaki university]
Matuyama Nobuhiko [Faculty of Agriculcure and Life Science , Hirosaki university]
Emudei Zahidwuru Hakku [Faculty of Agriculcure and Life Science , Hirosaki university]
客土を持つカドミウム汚染水田の浸透型が稲体のカドミウム濃度に及ぼす影響
○佐々木喜市 [弘前大学農学生命科学部]
松山信彦 [弘前大学農学生命科学部]
Haque Md. Zahidul [弘前大学農学生命科学部]
農林水産省が推奨するカドミウム(以下、Cdと記す)汚染対策として常時湛水栽培や客土(20-30cm)が行われている。しかし、水稲根は出穂期の時期には40-50cmにまで達するといわれる。そのため、根がCdを吸収し汚染米を生産する危険性がある。そこで、本研究ではCd汚染土壌上にそれぞれ15 cm、20 cm、25 cm、30 cm、40 cmの客土を施した成層水田模型を作製し、常時湛水条件下で水稲を栽培し、Cd吸収が及ぼす影響について調査を試みた。
Keyword: カドミウム, 客土水田, 浸透型
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発表番号 [5-30]
Mechanical behavior of rigid polyurethane foam for a back-fill material of canal tunnels
Ookawa Eiji [Achilles Corporation]
Yoshioka Atsusi [Upcon Corporation]
Konami Takeharu [Okasan Livic Corporation]
Kikuchi Nobuo [Geodesigin Corporation]
Aoyama Shigeyasu [Ishikawa Prefectural University]
水路トンネル裏込充填材としての硬質ウレタンフォームの材料力学挙動
大川 栄二 [アキレス(株)フォームシステム企画課]
吉岡 敦 [アップコン(株)技術部]
小浪 岳治 [岡三リビック(株)ジオテクノ本部]
菊池 信夫 [ジオデザイン(株)技術部]
○青山 咸康 [石川県立大学 生物資源環境学部]
使用歴30年以上の,老朽化した水路トンネルの機能保全を考える場合,トンネル頂部に生じている空洞部に何らかの材料を充填することが効果的と言われている.ここではその充填材料として軽量で現場対応性の高い硬質ウレタンを考え,その力学的性質の基礎実験を行った.この材料は施工現場で原料液体を化学反応させ発泡させるものである.今回はセメントの強さ試験の試験法を採用し,曲げ,圧縮強さをの他,動弾性係数も計測した.
Keyword: 水路トンネル, 空洞充填, 硬質ウレタン
GET PDF=11/11005-30.pdf
発表番号 [5-31]
Soft ground improvement by vacuum consolidation for irrigation reservoir construction
kato_koichi [Ministry of Agriculture,Forestry and Fisheries Tohoku Branch]
真空圧密工法による調整池の造成
○加藤 浩一 [農林水産省東北農政局荒砥沢ダム直轄災害復旧事務所]
「岩手・宮城内陸地震」により被災した荒砥沢ダムの利水容量の一部を回復するため代替調整池を新設する。代替調整池は、真空圧密工法により軟弱地盤を強制的に圧密沈下させた後、周囲に逆T擁壁と盛土により堤体を築造する。本講演は真空圧密工法の概要と施工内容、施工管理について説明する。
Keyword: 工法・施工, 地盤改良, 真空圧密工法
GET PDF=11/11005-31.pdf
発表番号 [5-32]
Changes in Moisture and Modulus of Elasticity of Sediment Pavement on-farm Road by Rain orWater Management on Paddy
TASSO Yasutaka [Technical Research Institute,Kajima Road Co. Ltd]
NODA Tomoyuki [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
SAKAMOTO Yasufumi [Technical Research Institute,Kajima Road Co. Ltd]
降雨と水田水管理による土砂系舗装の地盤弾性係数と土壌水分量の変化
達増 康隆 [鹿島道路(株)技術研究所]
野田 智之 [鳥取大学大学院農学研究科]
緒方 英彦 [鳥取大学農学部]
○坂本 康文 [鹿島道路(株)技術研究所]
圃場内農道には,走行性や快適性の確保及び農産物輸送時の荷傷み防止の目的から舗装率を向上することが求められ,加えて農地の再整備と連動して機動的な路線の変更を実施できる新たな農道整備手法を開発することが求められる。本文では4種類の試験施工区間を設けた土砂系舗装の圃場内農道において埋設した水分計及びFWDの測定結果から,土壌水分量の変化及び地盤弾性係数の評価を行った結果を報告する。
Keyword: 圃場内農道, 土砂系舗装, 地盤弾性係数
GET PDF=11/11005-32.pdf
発表番号 [5-33]
Applicability as the performance verification method to the earth-and-sand system road metal of a repeated loading California Bearing Ratio test
SAKAMOTO Yasufumi [Technical Research Institute,Kajima Road Co.,Ltd]
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture,Tottori University]
TASSO Yasutaka [Technical Research Institute,Kajima Road Co.,Ltd]
繰返し載荷CBR試験の土砂系舗装材料への性能照査手法としての適用性
坂本 康文 [鹿島道路蟲蚕儻Φ羹]
緒方 英彦 [鳥取大学農学部]
○達増 康隆 [鹿島道路蟲蚕儻Φ羹]
多層弾性理論による舗装設計法に使用する粒状材料の材料定数は,実際に試験結果から求めるには実施面における検討が必要である。特に弾性係数はレジリエントモジュラス試験で求めるが,試験装置が特殊で標準的に使用するには困難である。そこで,従前の試験装置で検討可能な繰返し載荷CBR試験に着目し,土砂系舗装材料の性能照査手法としての適用可能性を検討した。
Keyword: 繰返し載荷CBR試験, 土砂系舗装材料, 弾性係数
GET PDF=11/11005-33.pdf
発表番号 [5-34]
Longitudinal Profile and Vibration Acceleration of Vehicles of Sediment Pavement on-farm Road Surface
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
SKAMOTO Yasufumi [Technical Research Institute,Kajima Road Co. Ltd]
SHINOTSUKA Masanori [Technical Research Institute,Kajima Road Co. Ltd]
NODA Tomoyuki [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
土砂系舗装路面の縦断プロファイルと走行車両の振動加速度
緒方 英彦 [鳥取大学農学部]
坂本 康文 [鹿島道路(株)技術研究所]
篠塚 政則 [鹿島道路(株)技術研究所]
○野田 智之 [鳥取大学大学院農学研究科]
圃場内農道には,走行性及び農産物輸送時の荷傷み防止等の目的から舗装率を向上することが求められ,加えて農地の再整備と連動して機動的な路線の変更が可能となる新たな農道整備手法を開発することが求められる。本文では農作業体系に応じた農道の整備手法を確立するための研究の一環として,7種類の土砂系舗装による試験施工を行い,縦断プロファイルの測定及び走行車両の振動加速度を測定することで,各舗装工法を評価した。
Keyword: 圃場内農道, 土砂系舗装, 縦断プロファイル
GET PDF=11/11005-34.pdf
発表番号 [5-35]
The maintenance repair evaluation on IL block pavement
Saeki Shigeki [Tokyo university of Agriculture graduate school]
Maki Tsuneo [Tokyo university of Agriculture Professor]
ILブロックの維持補修評価について
○佐伯 誠基 [東京農業大学大学院]
牧 恒雄 [東京農業大学教授]
ILブロック舗装は日本においては、景観性の良さから歩道で使用されている。車道においても、アスファルトと同様の耐久性やたわみ性を有している舗装として利用されている。 これらの舗装を維持するためには、メンテナンス行う事が重要である。そこで本研究では(社)インターロッキングブロック舗装技術協会から発刊された「インターロッキング舗装維持・補修要領」に準じて実際に使われている道路の評価を行い、本評価方法の有効性を検討した。
Keyword: 舗装, 管理, 安全性
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発表番号 [5-36]
Fundamental study on reduction effect of noise by the porous concrete
matsumoto_shinsuke [Agriculture Unit , Kochi University]
kinoshita_yuta [Agricultural Science , Kochi University]
odajima_tsutomu [Kaihatsu Concrete Co.,Ltd.]
kassai_hirofumi [Kaihatsu Concrete Co.,Ltd.]
ポーラスコンクリート製壁体の騒音低減効果に関する研究
松本伸介 [高知大学農学部門]
木下裕太 [高知大学大学院農学専攻]
小田島勉 [開発コンクリート株式会社]
○葛西博文 [開発コンクリート株式会社]
ポーラスコンクリート製壁体において,骨材粒径,表面模様の有無および空間層の有無による条件を組み合わせ,周波数域ごとに,音の低減効果を調べた。この結果,骨材粒径2.5〜5mmで表面に模様があるポーラスコンクリートを用い、かつ、空間層を設けると、道路騒音(周波数710〜1400Hz)での低減効果が一番高く、また、低周波(周波数224〜450Hz)および高周波(周波数2240〜4500Hz)においても、低減効果を高めることが判った。
Keyword: 環境保全, 騒音対策, ポーラスコンクリート
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発表番号 [5-37]
Mechanical Performance and Void Ratio of Concrete Occurred Efflorescence
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
SUTO Masashi [United Graduate School of Agriculture, Tottori University]
エフロレッセンスが発生したコンクリートの力学性能と空隙率
緒方 英彦 [鳥取大学農学部]
○周藤 将司 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
エフロレッセンスがコンクリートの力学性能に及ぼす影響については現在明らかにされていない。エフロレッセンスが各種指標に与える影響を明らかにすることは,目視診断による構造物の診断をより詳細なものにすることへと繋がる。そこで本研究では,長期材齢コンクリートを用いて,故意にエフロレッセンスを発生させた供試体を用いて,エフロレッセンスの発生によるコンクリートの力学的性能と空隙率の変化を検討した。
Keyword: エフロレッセンス, 相対動弾性係数, 相対降伏点強度
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発表番号 [5-38]
Fundamental study on the searching rusting area in neutralized concrete using Tropaeoline O
SATO Shushi [Faculty of Agriculture,Kochi University]
YOKOI Katsunori [Kochi National College of Technology]
NONAKA Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science,Shimane University]
MASUMA Yoshihiro [Graduate School of Agriculture,Kochi University]
トロペオリンOを用いた中性化した躯体内の発錆領域の特定に関する基礎的研究
佐藤 周之 [高知大学農学部]
横井 克則 [高知工業高等専門学校]
野中 資博 [島根大学生物資源科学部]
○増馬 義裕 [高知大学大学院農学専攻]
コンクリート中性化の詳細評価技術の確立に向け,フェノールフタレイン(以下,PP)およびトロペオリンO(以下,Tr)を用いて,変色領域の特性に関する検討を行った.その結果,ある特定領域のpHにおいて,両指示薬のR,Gの明度はほぼ線形に変化した.また,変色深さの比較により,コンクリートのpHを3段階に区分でき,目視および画像解析の各々から鉄筋の発錆予測が可能であることが示唆された.
Keyword: 中性化, PP溶液, Tr溶液
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発表番号 [5-39]
Influence of the contact medium on the measurement of the ultrasonic pulse velocity for deteriorated concrete
Ogata Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Suto Masashi [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]
Hashimoto Kazuyuki [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
劣化したコンクリートの超音波伝播速度の測定に接触媒質が及ぼす影響
緒方 英彦 [鳥取大学農学部]
周藤 将司 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
○橋本 和幸 [鳥取大学大学院農学研究科]
超音波法は,非破壊診断法として広く利用されており,その中でも表面走査法が現場において多く実用されている。しかし,接触媒質の種類によっては,計測値が異なることも指摘されている。本研究では,摩耗により表面に骨材が露出した状態のコンクリートにおいて,接触媒質が超音波伝播速度の測定値に及ぼす影響を検討する。また,凍結融解作用を受けたコンクリートにおいて,接触媒質が測定値に及ぼす影響を検討する。
Keyword: コンクリート材料, 超音波法, 凍害
GET PDF=11/11005-39.pdf
発表番号 [5-30]
Sutudy on simplified check gate (No.2) : the middle third hinge structure
KUMAZAWA Akira [NTC consultants Co.,Ltd.]
OHOTA Tomoyiki [NTC consultants Co.,Ltd.]
OHOTA Yoshinobu [NTC consultants Co.,Ltd.]
WADA Kiyoo [NTC consultants Co.,Ltd.]
MATSUURA Masakazu [NTC consultants Co.,Ltd.]
簡易チェックゲートの研究開発(その2)
熊澤 明 [NTCコンサルタンツ]
太田 知之 [NTCコンサルタンツ]
太田 好重 [NTCコンサルタンツ]
和田 清男 [NTCコンサルタンツ]
○松浦 正一 [NTCコンサルタンツ]
既設水路、新設水路を問わず、開水路における分水位を確実に確保できる簡易なチェックゲートを研究開発している。このゲートは従来型ゲートにある戸当り金物や水密板を必要としないため、安価で取り付けが容易である。また、ゲート回転軸を水中の水圧等がバランスする位置に置くことによって開閉動力を非常に小さく出来る利点がある。
Keyword: チェックゲート, 損失水頭, 塵芥流下
GET PDF=10/10005-30.pdf
発表番号 [5-31]
Factors affecting to drainage canal performance in large-scale upland field area
SATO Satoshi [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
NAKAMURA Kazumasa [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
MAEKAWA Ryoko [Zukosha Inc.]
TAKADA Naoyuki [Zukosha Inc.]
大規模畑作地帯における排水路性能への影響因子
佐藤 智 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
中村 和正 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
前川 涼子 [(株)ズコーシャ]
○眦帖…捷 [(株)ズコーシャ]
大規模畑作地帯である北海道十勝支庁管内に造成された排水路において,通水能力を低下させる因子として降雨条件と流域条件に着目して影響を分析した.水位上昇に最も大きな影響を与えるのは降雨量増加であった.また,溢水の可能性が低くても,水位や流速は上昇することから,排水路の機能診断を実施する上では,護岸より上部の法面浸食が性能低下の一指標となると考えられた。
Keyword: ストックマネジメント, 施設機能診断, 排水路
GET PDF=10/10005-31.pdf
発表番号 [5-32]
Miniaturization and reducing the cost approach for drainage pump station by use of new technology
FUJII Motoaki [Hyogo Prefectural Government Nishi-harima District Administration Bureau, Kouto Office of Land Improvement]
新技術の活用による排水施設の小型化・低コスト化
○藤井 基明 [兵庫県西播磨県民局光都土地改良事務所]
排水対策特別事業大川地区は、兵庫県淡路島南部に位置し瀬戸内海式気候に属する。梅雨時期を除き降水日数が少ないため、用水用のため池が多いことが特徴で、年間を通じて温暖な気候を活かしたタマネギやレタス、水稲の三毛作が盛んな地域である。 この地域においては、低地帯の内水排除対策は重要な課題となっており、安定した農業経営がおこなえるよう、昭和38年より5つの農業用排水機場を整備している。本発表では、ポンプ形式や配置位置を工夫してコスト縮減や維持管理労力の軽減に努めた排水機場の整備事例について紹介する。
Keyword: 排水施設, 河口・感潮域の水理, 工法・施工
GET PDF=10/10005-32.pdf
発表番号 [5-33]
Application of “High-functional water management support system”
Yamashita Tadashi [Rural Development Bureau, MAFF]
Tomosho Tatsumi [National Institute for Rural Engineering, NARO]
高機能型水管理支援システムの利用状況
山下 正 [農林水産省農村振興局]
○友正 達美 [農研機構農村工学研究所]
亘理・山元地区では、気温、水温等の観測機器を設置し、情報を農家、農業改良普及センター、土地改良区等の農業関係者が共有できる高機能型水管理支援システムが供用されており、平成20年度末に農家の要望に基づく改良が行われた。農家アンケートを行い、支援システムの利用状況等を把握した。
Keyword: 用水管理, 高・低温障害, 高機能型水管理支援システム
GET PDF=10/10005-33.pdf
発表番号 [5-34]
Harvest Methods of Lotus Root in the Major Cultivation Districts in Japan
MAKIYAMA Masao [College of Agriculture, IBARAKI University]
レンコン主要産地における収穫方法とその変遷
○牧山 正男 [茨城大学農学部]
レンコンの栽培方法は,地域ごとに多様である.それには各地の土壌条件や水利条件などが影響することから,農業土木的な観点からの整理が必要である.しかし,全国の状況を包括的に整理したものは見られない.その端緒として,著者はレンコンの収穫方法に着目している.本稿では現時点までに調査した地区におけるレンコン収穫方法について整理し,またそれをもとに収穫方法の変遷について新技術導入の観点から考察した.
Keyword: ハス田, レンコン収穫方法, 新技術導入
GET PDF=10/10005-34.pdf
発表番号 [5-35]
Simulation about the Volume of Remain Water on Paddy Field - The Application of Three-dimensional Enclosure Method for ExcelVBA -
SUZUKI_Sho [Graduate School of Agriculture, IBARAKI University]
MAKIYAMA_Masao [College of Agriculture, IBARAKI University]
田面残留水量に関するシミュレーション−ExcelVBAによる3次元囲い込みモデルの応用−
○鈴木 翔 [茨城大学大学院農学研究科]
牧山 正男 [茨城大学農学部]
水田での地表排水の促進は,大区画化や直播稲作などに重要である.丸山(1975),山路ら(1981)によるシミュレーションが過去に行われた.近年ではコンピュータの発達により,同様の研究でも多量のデータを用いた統計的な検討が行えるようになった.本報ではExcelVBAを用いて,3次元囲い込みモデルを応用したプログラムの開発と,それを用いたシミュレーションを行い,地表排水の促進に関して検討した.
Keyword: 田面残留水, シミュレーション, 均平精度
GET PDF=10/10005-35.pdf
発表番号 [5-36]
Changes in pore volume of plowed soil in clayey paddy utilized for soybean with furrow
Adachi kazuhide [National Agricultural Research Center]
Ikenaga sachiko [National Agricultural Research Center]
Hosokawa hisasi [National Agricultural Research Center]
Ogura chikara [National Agricultural Research Center]
Tanimoto takeshi [National Agricultural Research Center]
排水不良な重粘土転換畑における畝立て大豆栽培時の土壌間隙の変化
○足立 一日出 [中央農業総合研究センター]
池永 幸子 [中央農業総合研究センター]
細川 寿 [中央農業総合研究センター]
小倉 力 [中央農業総合研究センター]
谷本 岳 [中央農業総合研究センター]
グライ低地土転換畑において、畝立て大豆栽培期間中、播種直後、梅雨明け後、収穫前に畝の上下の土壌を採取し、pF-水分特性曲線を測定し、間隙の変化を評価した。梅雨明け後、畝下部の粗間隙量が大きく減少した。特に大きく減少した圃場は、水稲栽培直後の土壌で乾燥履歴が少なく、排水不良に伴う湛水時間の長期化によって土塊が容易に崩壊したものと推論した。排水不良な圃場では、粗間隙量の減少は土壌の通気性に悪影響を及ぼす。
Keyword: 畝立て栽培, 粗間隙, pF-水分特性曲線
GET PDF=10/10005-36.pdf
発表番号 [5-37]
Soil Physical Property and Growth of Wood after Establishment of Forest Buffer Zone
unoki keiji [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
Kato Mitio [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Hanyuu Tetsuya [Kushiro Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
tada hirotsugu [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
緩衝林帯整備後の土壌物理性と樹木の生育
鵜木 啓二 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
加藤 道生 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
羽生 哲也 [北海道開発局釧路開発建設部]
○多田 大嗣 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
環境保全型かんがい排水事業で整備された緩衝林帯で、整備後の土壌物理性と樹木の生育の調査を行った。林帯の浸入能は草地に比べ大きな値を示し、草地からの表面流出水の浸透を期待できる状況にあることを確認した。また、植樹を行った樹木は植栽方法及び樹種にかかわらず60%程度の生存率であることを確認した。また,樹木の獣害の状況は地点によって異なるが,シカ等の大型動物による影響の大きいことが示唆された。
Keyword: 草地酪農, 緩衝林帯, 土壌物理性
GET PDF=10/10005-37.pdf
発表番号 [5-38]
Lysimeter Study on Water Purification Function of Forest Buffer zone
unoki keiji [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
tada hirotsugu [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute]
toriumi masahiko [Kushiro Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
suzuki sinya [Kushiro Development and Construction Department, Hokkaido Regional Development Bureau]
ライシメータによる緩衝林帯の水質浄化機能の検討
○鵜木 啓二 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
多田 大嗣 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
鳥海 昌彦 [北海道開発局釧路開発建設部]
鈴木 信也 [北海道開発局釧路開発建設部]
国営環境保全型かんがい排水事業で整備された緩衝林帯の水質浄化機能の評価のためにライシメータを設置した.降雨時に草地から流入する表面水を想定し,牛ふん尿スラリーを河川水に溶解した人工濁水をライシメータに注水して地下水の水質低下状況を観測した結果,浸入能の高い林地が草地よりも大きな水質浄化効果を持つことを明らかとした。また,裸地区との比較によって緩衝帯における植生の有用性を確認した。
Keyword: 草地酪農, 水質浄化, 窒素
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発表番号 [5-39]
Surface Runoff Occurrence Process and Surface Flow of Phosphorus in Vegetable Open Field
BANZAI KENJI [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
SHIBAYAMA MICHIO [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
NAKAMURA KEN [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
露地野菜畑における表面流出発生過程およびリンの表面流出について
○坂西 研二 [農業環境技術研究所]
芝山 道郎 [農業環境技術研究所]
中村 乾 [農業環境技術研究所]
露地野菜畑に傾斜枠を設け、降雨感知式カメラ、流量計、自動採水装置を置き、表面流出の発生を撮影し、表面流出量を測定し、水質測定用試料を採水した。農工研傾斜枠では、1分間隔の撮影により、斜面下端の水たまりの発生から実際の流出まで、11分の遅れがあり,10分間継続した。 土壌の飽和透水係数192mm/hrに比べて小さい雨量強度5mm/hrで表面流去水が発生した。土壌クラストにより、雨水の浸透が抑制されたと考えられた。
Keyword: 傾斜枠, 懸濁物質, リン
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発表番号 [企-5-3]
Isn’t Nogyodoboku Charming?
KOJIMA Michihiko [School of Agriculture, Meiji University ]
NOBORIO Kosuke [School of Agriculture, Meiji University ]
農業土木は魅力的でない?
○小島 信彦 [明治大学農学部]
登尾 浩助 [明治大学農学部]
明治大学農学部は改組により、農業土木分野は「農業土木・緑地学専修」という独立した組織から「農学科」の中の一分野という位置づけに変わった。それに伴い学生の農業土木への帰属意識も低くなってきた。また、農学科は2008年度にJABEEの認定を「農学一般関連分野」で受けたが、学生の意識は変わっていない。したがって、教員の方が意識を変え、農学科の中の数物系教育として農業土木教育を行うことが必要であろう。
Keyword: 農業土木, 就職, JABEE
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発表番号 [5-30]
LCA assessment of fine demolished concrete used for a soil conditioner
HYODO_Masahiro [SEKISUI CHEMICAL CO.LTD]
OMURA_Tetsuo [KOUSEI Corporation]
FUKUYORI_Yu [SHIMANE Prefecture]
NONAKA_Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science,Shimane University]
コンクリート微粒分を土壌改良材として利用した際のLCA評価
○兵頭 正浩 [積水化学工業]
小村 哲夫 [広成建設]
福頼 優 [島根県庁]
野中 資博 [島根大学生物資源科学部]
これまでにコンクリート解体時に発生する微粒分を酸性土壌の改良材とした研究を進めてきた。しかし,単純に再資源化するだけではコストが嵩むこと,また地球温暖化の要因といわれているCO2排出量を増加させることが危惧されたため,本報では微粒分を再資源化した際と,消石灰を生産した際に発生するCO2発生量を比較した。その結果,微粒分を再資源化することで3割程度のCO2発生量を削減することが可能であった。
Keyword: コンクリート微粒分, 土壌改良材, LCA評価
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発表番号 [5-31]
Water purification ability of used tile and shell as unused resources in Shimane prefecture
Nonaka Tsuguhiro [Fuclty of Life and Environmental Science, Shimane University]
Fukuyori Yu [Staff of SHIMANE prefecture]
Kimura Nobutaka [Fuclty of Life and Environmental Science, Shimane University]
Hyodo Masahiro [SEKISUI CHEMICAL CO.,LTD.]
島根県の未利用資源である廃瓦およびシジミの水質浄化性能の検討
○野中 資博 [島根大学生物資源科学部]
福頼 優 [島根県職員]
木村 暢孝 [島根大学生物資源科学部]
兵頭 正浩 [積水化学工業株式会社]
島根県では,廃瓦やシジミの殻が産業廃棄物として処分されている。しかし,シジミの殻の主成分は炭酸カルシウムであること,また廃瓦は多孔質体であるためイオン交換容量が大きいことが考えられため,富栄養化の因子であるリン酸イオンの除去性能について検討した。その結果,廃瓦およびシジミの殻によるリン除去性能はわずかではあるが確認され,シジミの殻を焼成することで,リン除去性能が格段に向上することが明らかとなった。
Keyword: 廃瓦, シジミ, 未利用資源
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発表番号 [5-32]
Evaluation of performance and safety assessment on functional overlaying sand capping made of used tile
Fukuoka Takahiro [Gladuate School of Life and Envirmental Science, Shimane University]
Fukuyori Yu [Staff of SHIMANE prefecture]
Hyoudou Masahiro [SEKISUI CHEMICAL CO.,LTD.]
Nonaka Tsuguhiro [Fuclty of Life and Environmental Science, Shimane University]
廃瓦を複合利用した機能性覆砂材の性能評価と安全性評価
○福岡 孝紘 [島根大学大学院生物資源科学研究科]
福頼 優 [島根県職員]
兵頭 正浩 [積水化学工業株式会社]
野中 資博 [島根大学生物資源科学部]
機能性覆砂材の検討として,対象水域の拡大を目的に,環境水を用いた汽水中での性能評価と,pHの上昇の緩和を目的に,複合材料を主成分が粘土鉱物である廃瓦に置換した場合における性能評価を行った。その結果,汽水中においても十分に利用可能であることが考えられた。また,廃瓦を複合利用することで,機能性覆砂材と同等程度のリンの抑制効果を有しつつ,pHの上昇の緩和が可能となることが考えられた。
Keyword: セメント, 廃瓦, 覆砂
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発表番号 [5-33]
The Analysis of Mechanical Properties of Blended Core Material from Industrial Waste
Uchida Kazunori [Graduate School of Agricultural Science]
Nakagawa Kei [Graduate School of Agricultural Science]
Iwasaki Yoshiyuki [Faculty of Agriculture]
Iwade Ikumi [Graduate School of Agricultural Science]
Kawabata Toshinori [Graduate School of Agricultural Science]
産業廃棄物をブレンドしたコア用土の力学特性に関する実験的検討
内田 一徳 [神戸大学大学院農学研究科]
中川 慶 [神戸大学大学院農学研究科]
○岩 善之 [神戸大学農学部]
岩出 郁美 [神戸大学大学院農学研究科]
河端 俊典 [神戸大学大学院農学研究科]
本研究では,環境に優しく安価で力学的に安定したコア用土を得るために,底泥土や堤体盛土材にフライアッシュや砕石粉などの廃棄物をブレンドしたコア用土を提案した。これらの試料のブレンドデザインの検討のために一軸圧縮試験を行い、三軸圧縮透水試験、中空ねじりせん断試験からそれぞれ透水性、力学特性を検討した。
Keyword: ため池, コア用土, フライアッシュ
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発表番号 [5-34]
The Analysis of Soluble Components of Blended Core Material from Industrial Waste
Uchida Kazunori [Graduate school of agricultural science]
Saida Hiroyuki [Faculty of agriculture]
Suzuki Mariko [Faculty of agriculture]
Iwade Ikumi [Graduate school of agricultural science]
Kawabata Toshinori [Graduate school of agricultural science]
産業廃棄物をブレンドしたコア用土の水質特性に関する実験的検討
内田 一徳 [神戸大学大学院農学研究科]
齊田 洋之 [神戸大学農学部]
○鈴木 麻里子 [神戸大学農学部]
岩出 郁美 [神戸大学大学院農学研究科]
河端 俊典 [神戸大学大学院農学研究科]
本研究の目的は,環境にやさしく安価で力学的に安定したコア用土を得るためのブレンド技術の確立にあり,主に底泥土,砕石粉,まさ土,フライアッシュ(FA)を使用した.しかし,FAを水辺で使用すると,フッ素,ホウ素,ヒ素,セレンの溶出成分が環境基準を超える恐れがあるので,これらの溶出を抑制するためにセメントと石灰を加えるブレンド実験を行い,その結果,有害成分の溶出を抑えることを定量的に検証した.
Keyword: ため池, コア用土, 水質分析
GET PDF=09/09005-34.pdf
発表番号 [5-35]
Effects of CaO content in fly ash on the compressive strength of geopolymer
ZHAO Yuqing [Graduate School of Agricultural Science, Saga University]
KOUMOTO Tatsuya [Faculty of Agriculture, Saga University]
KONDO Fumiyoshi [Faculty of Agriculture, Saga University]
フライアッシュのCaO含有量がジオポリマーの圧縮強度に及ぼす影響
趙 宇清 [佐賀大学大学院農学研究科]
甲本 達也 [佐賀大学農学部]
○近藤 文義 [佐賀大学農学部]
ジオポリマーの力学性や流動性は,フライアッシュの化学組成の影響を顕著に受ける.本報では,フライアッシュのCaO含有量の違いがジオポリマーの圧縮強度に及ぼす影響について実験的に検討した.全ての材齢において,圧縮強度と変形係数はCaO含有量が8〜10%の場合に最大値を示した.この結果は,ジオポリマーの脱水過程とCaOの吸水過程とが釣り合った状態で最大の強度特性が発揮されたことによるものと推定される.
Keyword: ジオポリマー, フライアッシュ, 酸化カルシウム
GET PDF=09/09005-35.pdf
発表番号 [5-36]
Zoning Pattern using Cement-Mixed Muddy Soil in Raising of Old Embankment Dams
Fukushima Shinji [土木本部土木技術統括部]
Tani Shigeru [施設資源部]
Gonoi Jyun [土木本部土木技術統括部]
Kitajima Akira [技術センター土木研究部]
フィルダムにおける固化処理底泥土による嵩上げ堤体のゾーニングの提案
○福島 伸二 [(株)フジタ]
谷 茂 [(独)農研機構 農村工学研究所]
五ノ井 淳 [(株)フジタ]
北島 明 [(株)フジタ]
老朽化したフィルダム堤体の補強,漏水防止あるいは嵩上げは,所要の強度や遮水性を有する築堤土がダムサイト近傍で入手し難い,工事に伴って発生する底泥土などの不良土の捨て場所が確保し難いなど,改修が計画的に進まなくなってきている。筆者らは,同様の問題点を有する老朽化したため池を対象に池内に堆積した底泥土を固化処理して築堤土に活用できる砕・転圧盛土工法を開発し,数箇所の堤体改修に適用してきた。本工法における築堤土である固化処理底泥土は固化材添加量の加減により制御できるので,通常の築堤土に比較して,より急勾配な堤体改修を可能とする。そこで,本稿ではフィルダムの堤体改修に砕・転圧盛土工法を適用する場合を想定し,砕・転圧土の強度特性を考慮して,堤体補強・漏水防止から嵩上げまでの堤体の嵩上げ規模に対応した堤体ゾーニングについて提案するものである。
Keyword: フィルダム, 嵩上げ, 堤体改修
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発表番号 [5-37]
Long-term strength on liquefied soil stabilization in cold ground
MOURI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
ONO Shoji [Sapporo Development and Construction Department of Hokkaido]
NAKANISHI Hiroki [Sapporo Development and Construction Department of Hokkaido]
SHIMIZU Kazunari [CHUKEN CONSULTANT Co.,Ltd.]
MANABE Takua [Estec Co.,LTD]
寒冷地で打設した流動化処理土の長期強度特性
毛利 栄征 [独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所]
小野 尚二 [北海道開発局札幌開発建設部札幌南農業事務所]
中西 浩輝 [北海道開発局札幌開発建設部札幌南農業事務所]
○清水 和也 [株式会社中研コンサルタント]
真鍋 拓吾 [株式会社エステック]
寒冷地でのパイプラインの埋め戻しに流動化処理土を用いることを想定し、発泡スチロール等の簡易な養生を検討した。寒冷地でピットへの打設実験を実施し300日程度の強度を測定したところ、初期には養生条件により強度差が認められたが、長期養生後は初期の強度差が少なくなることが確認された。
Keyword: 埋め戻し, 流動化処理, 強度
GET PDF=09/09005-37.pdf
発表番号 [5-38]
Effects of Reservoir Water Level Changing on the Permeability of Stabilized Sand by Silicate Grout
TAGASHIRA Hidekazu [National Institute for Rural Engineering]
MASUKAWA Susumu [National Institute for Rural Engineering]
ASANO Isamu [National Institute for Rural Engineering]
HAYASHIDA Yoichi [National Institute for Rural Engineering]
貯水池の水位変動が水ガラス系固結砂の止水性に与える影響について
○田頭 秀和 [(独)農研機構 農村工学研究所]
増川 晋 [(独)農研機構 農村工学研究所]
浅野 勇 [(独)農研機構 農村工学研究所]
林田 洋一 [(独)農研機構 農村工学研究所]
ダム貯水池の繰返し水位変動が水ガラス系固結砂の止水性に与える影響を室内実験により検討した。使用した薬液は、懸濁型、無機溶液型、有機溶液型の3種類である。所定の相対密度(40、60、80%の3種類)で充填した豊浦砂に薬液を浸潤させて供試体を作製した。貯水位変動を模して水圧を繰返し作用させた結果、有機溶液型ホモゲル以外は止水性が減少した。拘束条件や養生条件等の影響について今後の検討が必要である。
Keyword: 水ガラス系固結砂, 透水性, 貯水位変動
GET PDF=09/09005-38.pdf
発表番号 [5-39]
The effect of reinforcement anchorage on shear strength characteristics in a reinforced sand
MATSUSHIMA Kenichi [National Institute for Rural Engineering]
MOHRI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
TANAKA Tadatsugu [The university of tokyo]
HORI Toshikazu [National Institute for Rural Engineering]
Ariyoshi Mituru [National Institute for Rural Engineering]
補強材の定着効果が補強土のせん断強度特性に及ぼす影響
○松島 健一 [(独)農村工学研究所]
毛利 栄征 [(独)農村工学研究所]
田中 忠次 [東京大学院]
堀 俊和 [(独)農村工学研究所]
有吉 充 [(独)農村工学研究所]
補強土構造物の限界状態に至る破壊プロセスを正確に評価するには,補強土の強度変形特性の基本となる土のひずみの発達と動員される補強材引張り力の関係を解明しておく必要がある。そのため,本研究では直接せん断(DS)試験を実施し,補強材の定着効果が強度発現に及ぼす影響を調べた.その結果、土のひずみの発達と,それに伴う土中での補強材引張ひずみの再配分過程(定着効果)を正確に把握しておく必要があることがわかった.
Keyword: 直接せん断, 補強土, ジオシンセティックス
GET PDF=09/09005-39.pdf
発表番号 [5-3]
Analytical Method of Flexural Strength of RC Beams with Exposed Reinforcements
TSUNO Shoutaro [Okayama University]
MURAYAMA Yasuo [Okayama University]
OHGUSHI Toru [HASEKO Corporation]
鉄筋・コンクリート間で付着のないRC梁部材の曲げ耐力解析法
○津野 将太郎 [岡山大学環境学研究科]
村山 八洲雄 [岡山大学環境学研究科]
大串 透 [(株)長谷工コーポレーション]
鉄筋コンクリート部材中の鉄筋が著しく腐食すると鉄筋とコンクリート間の付着力が著しく低下する。本研究は、付着損失が生じたRC部材の曲げ耐力を推定する解析的方法を提案した。解析法は,コンクリートの応力−ひずみ関係にe関数法を用い,棒部材として鉄筋とコンクリートの変位の適合条件を考慮する方法によった。解析は,被りの有無,付着損失長を変化させた部材実験結果を概ねシミュレートすることができた。
Keyword: 鉄筋コンクリート, 安全性, 数値解析
GET PDF=09/09005-03.pdf
発表番号 [企-5-3]
Deployment of “Aggressive Farming” by promoting Upland Farming
SAKATA Satoshi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
MIYAMOTO Koichi [The Agricultural Upland Development Association]
畑地農業の推進による「攻めの農業」の展開
○坂田 賢 [京都大学大学院農学研究科]
宮本 幸一 [社団法人畑地農業振興会]
畑地における基盤整備事業は,実施地区の作物生産の体系を一変させるほど大きな影響をもたらす.本研究では,積極的な畑作経営を展開する地区にアンケートを実施し,畑整備事業の効果について調査を行った.営農方針のキーワードでは,ブランド化が最も多く,輸出等の他のキーワードと組合せて回答する傾向が示された.また,用水の利用目的は,病害虫防止,播種・定植,液肥散布等の省力化に寄与する用途が多くみられた.
Keyword: 攻めの農業, 畑作基盤整備, 用水利用目的
GET PDF=09/09S05-03.pdf
発表番号 [5-32]
Sorption of radionickel in agricultural soils
Ishikawa Nao [National Institute of Radiological Sciences]
Uchida Shigeo [National Institute of Radiological Sciences]
Tagami Keiko [National Institute of Radiological Sciences]
放射性ニッケルの農耕地土壌への収着挙動について
○石川 奈緒 [放射線医学総合研究所]
内田 滋夫 [放射線医学総合研究所]
田上 恵子 [放射線医学総合研究所]
ニッケル(Ni)の放射性同位体であるNi-59とNi-63は,放射性廃棄物が地層処分後環境中に放出される可能性がある核種である。これらの放射性核種が農耕地に到達した場合,農耕地−作物−人体へと移行することが考えられる。したがってNiの土壌環境中での挙動を明らかにしなければならない。そこで本研究では,日本全国の農耕地土壌についてバッチ収着実験を行い,Niの収着挙動と収着に関係する因子について検討を行った。
Keyword: 放射性ニッケル, 収着, 農耕地土壌
GET PDF=08/08005-32.pdf
発表番号 [5-35]
Control of greenhouse gases emission during tree pruning chips composting using Bacillus.sp
Takarada Kotaro [Graduate school of Agriculture, Tokyo University of Agriculture]
Youhei Noguchi [Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]
Kazue Watanabe [kankyouhozenjigyou, Inc]
Machito Mihara [Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]
バチルス属細菌を利用した剪定枝葉堆肥化過程における温室効果ガス抑制
○宝田 浩太郎 [東京農業大学大学院農学研究科]
野口 陽平 [東京農業大学 地域環境科学部]
渡邉 万衛 [環境保全事業株式会社]
三原 真智人 [東京農業大学 地域環境科学部]
バチルス属細菌添加と水分含量の違いによる剪定枝葉堆肥化過程での温室効果ガス発生抑制の効果を調べるために,堆肥化実験を行った。重量含水率60%区は45%区に比較してメタンガスの濃度が低くなった。また,バチルス属細菌添加区は無添加区よりもメタンガス濃度が低くなった。この結果から,適切な水分含量の調節とバチルス属細菌の添加は剪定枝葉堆肥化過程でのメタンガスの発生抑制に効果があることが分かった。
Keyword: バチルス属細菌, 温室効果ガス, 剪定枝葉堆肥化
GET PDF=08/08005-35.pdf
発表番号 [5-36]
Study on characteristic of E.coli loss with soil erosion in upland field
Saito Yu [Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture]
Kawai Toshiyuki [Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture]
Mihara Machito [Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]
きゅう肥を施した畑地での土壌侵食に伴うE.coliの流出特性に関する研究
○斉藤 優 [東京農業大学大学院 農学研究科]
川井 聡之 [東京農業大学大学院 農学研究科]
三原 真智人 [東京農業大学 地域環境科学部]
本研究では畑地での土壌侵食に伴うE.coliの流出特性を解明するため、人工降雨装置を用いて流出実験を行った。その結果、土壌の流亡に伴ってE.coliも流出していることが分かった。更に、流亡土壌中の有機物含量を測定し、E.coliの流出との関連性を調べた結果、流亡土壌よりも高い相関がみられ、E.coliの流出は有機物の流出に依存していることが分かった。
Keyword: 土壌侵食, 大腸菌, きゅう肥
GET PDF=08/08005-36.pdf
発表番号 [5-33]
Influence of percolation pattern on the removal of soluble elements in downward water and the performance of rice plant in cadmium contaminated paddy field models
SASAKI CHOICHI [Hirosaki University]
YOSIMURA TAKESI [Hirosaki University]
MATUYAMA NOBUHIKO [Hirosaki University]
KUNOTA MASATSUGU [Ibaraki University]
NODA KAORI [Hirosaki University]
KATO KOH [Hirosaki University]
カドミウム汚染水田模型の浸透型が物質動態および水稲に及ぼす影響(后
佐々木 長市 [弘前大学]
○吉村 孟 [弘前大学]
松山 信彦 [弘前大学]
久保田 正亜 [茨城大学]
野田 香織 [弘前大学]
加藤 幸 [弘前大学]
カドミウム汚染水田から採取した土を用いて、円筒模型を作製し、浸透型と稲の生育収量及び玄米中のカドミウム濃度について調査した。円筒模型は、常時湛水条件下で、客土の有無の相違によるカドミウムの影響を比較できるようにした。その結果、収量は全層閉鎖浸透層模型が下層の汚染土が開放浸透となる模型に比べ良好となった。玄米中のカドミウム濃度は、客土の有無にかかわらず、下層に開放浸透層を持つ模型の値が高まった。
Keyword: 稲, カドミウム, 浸透型
GET PDF=08/08005-33.pdf
発表番号 [5-34]
A shot at waste fluid from biomass-energy production inject into Shimajiri-maji soil
CHEN Yan [National Institute for Rural Engineering]
SHINOGI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
島尻マージ土壌におけるエタノール廃液の農地還元について
○陳 嫣 [独立行政法人 農村工学研究所]
凌 祥之 [独立行政法人 農村工学研究所]
バイオエタノール生産において,製造過程で多量の高BODの蒸留廃液が発生する。宮古島では貴重な水資源である地下水に減少や水質悪化が懸念される。大気および水域への環境負荷を高めない農地還元の現場適用型技術を開発することが必要である。本研究では,エタノール廃液の有機物資材としての利用の可能性を検討するため,エタノール廃液の素性を明らかにし,エタノール廃液の農地還元が土壌の理化学性に及ぼす影響についても検討した。
Keyword: バイオエタノール廃液, 農地還元, 島尻マージ土壌
GET PDF=08/08005-34.pdf
発表番号 [5-30]
Measurement of changes in soil carbon dioxide under rainfall events by using a gas permeable tubing
Endo Toshifumi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Tokida Takeshi [JSPS Research Fellow,National Institute of Agro-Environmental Sciences]
Imoto Hiromi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Nishimura Taku [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Miyazaki Tsuyoshi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
ガス透過性チューブを用いた降雨時の土壌中二酸化炭素濃度変動に関する研究
○遠藤 敏史 [東京大学大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 環境地水学研究室]
常田 岳志 [日本学術振興会特別研究員PD、農業環境技術研究所]
井本 博美 [東京大学大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 環境地水学研究室]
西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 環境地水学研究室]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 環境地水学研究室]
土壌からの温室効果ガス発生量を捉える際に、土壌中でそのガスがどのように発生・移動しているのかを知ることは重要である。本研究では、ガス透過性チューブを用いた土壌中二酸化炭素濃度連続測定装置を作成し、野外で連続測定を行った。その結果、降雨イベントに対する土壌中CO2濃度の応答が非常に素早いことが分かった。また、土壌に水分を添加する室内実験を行った際も、水分添加後CO2発生量の急激な増加が見られた。
Keyword: 土壌中CO2, 連続測定, 降雨イベント
GET PDF=08/08005-30.pdf
発表番号 [5-3]
Effect of water quality on critical coagulation concentration of Yello loess
Nishimura Taku [University of Tokyo]
Suzuki Mitsuo [Tokyo University of Agriculture and Technology]
水質が黄土の臨界凝集濃度に与える影響
○西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
鈴木 光雄 [東京農工大学大学院農学府]
中国甘粛省武威市で採取した黄土から粘土分を分画し、粘土鉱物分析ならびに臨界凝集濃度の測定を行った。黄土粘土はカオリナイトが主体であった。臨界凝集濃度は、純粋カオリンと比べてかなり低く、SAR=0、∞でそれぞれ0.4、2.9 mmolc/L程度であった。土中に存在する炭酸CaによるpH緩衝能とCaイオン供給があり、SAR=∞の溶液や蒸留水に対して、予想よりも分散し難い傾向を示した。
Keyword: 分散凝集, 炭酸カルシウム, SAR
GET PDF=08/08005-03.pdf
発表番号 [5-39]
Reduction of soil and nutrient losses by type of grass
Kawamura Sei [Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture]
Saeko Amai [Faculity of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]
Matito Mihara [Faculity of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture]
草本種の違いが植生帯の流出抑制効果に与える影響に関する研究
○河村 征 [東京農業大学大学院農学研究科農業工学専攻]
天井 沙江子 [東京農業大学地域環境科学部生産環境工学科]
三原 真智人 [東京農業大学]
本研究では、日本在来種を含めた4種類の植生帯の違いが、土壌および窒素・リン成分の捕捉特性に与える影響について検討した。土壌と窒素・リン成分の分析から、トールフェスク区が裸地区に比べ高い流出抑制効果を発揮し、本実験における適切な草本種であると判断した。また、土壌と窒素・リン成分の対応関係から、植生帯は土壌の捕捉が富栄養化成分の流出抑制に繋がる効果的な方法であると判断できた。
Keyword: 土壌侵食, 農地保全, 農地造成
GET PDF=08/08005-39.pdf
発表番号 [5-31]
Estimation of air permeability of soil based on the principle of sound resonance
FUKADA Kotaro [Graduate Scool of Agriculture, Kyoto University]
Mitsuno Toru [Professor Emeritus at Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate Scool of Agriculture, Kyoto University]
NISHIZU Takahisa [Graduate Scool of Agriculture, Kyoto University]
KAWASHIMA Shigeto [Graduate Scool of Agriculture, Kyoto University]
音波の共鳴現象を利用した土壌の通気性の評価
○深田 耕太郎 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学名誉教授]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
西津 貴久 [京都大学大学院農学研究科]
川島 茂人 [京都大学大学院農学研究科]
音波の共鳴現象を利用して試料の通気性を評価することを目的とした.試料とパイプを接続した実験装置を用いて,共鳴が起きたときの周波数を求め,試料の空気量との関係について調べた.そして,共鳴の条件式を用いて振動に対する抵抗の大きさを推定し,ダルシーの法則を用いて通気係数に変換した.得られた通気係数は測定値と線形な関係を示した.試料内の振動に対する抵抗を知ることで通気性を評価できる可能性がある.
Keyword: 音波, 土壌空気, 通気性
GET PDF=08/08005-31.pdf
発表番号 [5-37]
Influence of incorporated composted cattle-manure on runoff and sediment loss from bare soil
ONISHI Taisuke [United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]
KATO Makoto [United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]
NISHIMURA Taku [Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]
牛糞コンポストの混入が傾斜裸地からの地表面流出および土壌流亡に及ぼす影響
○大西 泰介 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
加藤 誠 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
牛糞コンポストの混入施用に焦点をあて侵食土砂の生成に及ぼす影響を室内人工降雨条件下で検討した。無施用を対照に、牛糞コンポストの混入(異なる施用量・混入深さ)、被覆を行なった土槽充填黒ボク土からの地表面流出量、土壌流亡量を測定した。施用方法の違いによる地表面流出量への影響は見られず、被覆施用についてのみ流出発生の遅延効果が認められた。また、侵食抑制効果は混入よりも被覆施用において高かった。
Keyword: 土壌侵食, 農地保全, 土壌の物理化学的性質
GET PDF=08/08005-37.pdf
発表番号 [5-38]
Field Test about Nutrient Runoff from Upland Field
Noda_Keigo [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Osawa_Kazutoshi [Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]
Tanaka_Tadatsugu [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Ikeda_shunsuke [Graduate School of Science and Engineering,Tokyo Institute of Technology]
畑地からの栄養塩流出に関する現地試験
○乃田 啓吾 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
大澤 和敏 [宇都宮大学農学部]
田中 忠次 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
池田 駿介 [東京工業大学大学院理工学研究科]
本研究では、裸地、牧草地、サトウキビ畑を対象とた現地試験を行い、大規模降雨時の表面流出及び浸透による窒素及びリンの流出量を測定した。その結果、栽培作物や施肥の条件によって流出特性が大きく異なるということが明らかになった。
Keyword: 農地環境, 土壌侵食, 栄養塩流出
GET PDF=08/08005-38.pdf
発表番号 (5-30)
Nitrogen Outflow and Long Term Fluctuation under the Normal Flow Condition in the River Watersheds with Dairy Farming, Eastern Hokkaido
Sakuda Yuma [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
Muneoka Toshimi [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
Tsuji Osamu [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
北海道東部の酪農流域における平水時河川の窒素流出と長期変動
○作田 友磨 [帯広畜産大学 ]
宗岡 寿美 [帯広畜産大学 ]
辻 修 [帯広畜産大学 ]
北海道東部の林野・酪農4流域で平水時河川の水質水文調査を長期間実施した。この結果,改修河川の酪農流域における河川水中の窒素濃度は長期的に増大していた。一方,自然河川の酪農流域では,家畜排せつ物法などの各種法的規制に伴い河川水中の窒素(とくに硝酸態窒素)濃度は2000年以降逓減していた。理由としては,流域内の酪農家で大型スラリータンクが建設されたほか,流域内における乳牛の飼養頭数密度の減少があげられる。
Keyword: 酪農流域, 窒素濃度, 長期変動
GET PDF=07/07005-30.pdf
発表番号 (5-31)
Nitrate Nitrogen Concentration and Conservation Measure in Tokachi River Watersheds (forecast)
Muneoka Toshimi [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
十勝川水系の硝酸態窒素濃度と保全対策(予報)
○宗岡 寿美 [帯広畜産大学 ]
十勝川水系を対象とした河川水質調査を2006年10月に合計50地点で試行した。十勝川の硝酸態窒素濃度は0.1〜3.5mg/?の範囲にあり,最下流点は1.9mg/?であった。また,十勝川に直接流入する各支流河川(最下流点)の硝酸態窒素濃度は0.1〜8.1mg/?の範囲にあった。試算の結果,主要汚濁6河川では十勝川流域の33.1%の面積から73.7%の汚濁負荷を流出していた。以上をもとに,十勝川水系における今後の水質保全対策を考える。
Keyword: 十勝川水系, 硝酸態窒素濃度, 水質保全対策
GET PDF=07/07005-31.pdf
発表番号 (5-32)
Trend of river water quality in Cidanau watershed, Java Island
miura_koki [Eight Consultant Co.]
goto_akira [Utsunomiya Univ.]
mizutani_masakazu [Utsunomiya Univ.]
arien_heryansayah [United Graduate School of Agriculture Science, Tokyo Univ. A&T]
kanazawa_ryo [Tochigi Pref.]
ジャワ島・チダナウ流域における河川水質の将来動向
○三浦 晃毅 [螢┘ぅ肇灰鵐汽襯織鵐]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
アリン ヘリヤンサ [東京農工大学連合大学院]
金沢 亮 [栃木県庁]
インドネシア・ジャワ島において有機物質による水質悪化についての将来動向を把握するためのCOD流達モデルを構築する。このモデルは流下による自浄作用と水田による浄化作用を考慮したもので、高い精度でCODの流達を再現することが出来た。構築したモデルを使用し、将来の水質動向の予測を試みた。その結果、下水処理の普及により水質悪化の進行を防止することに効果があることが分かった。
Keyword: 水質, 水質汚濁, 有機物
GET PDF=07/07005-32.pdf
発表番号 (5-33)
Development of evaluation technique for the nitrogen leaching risk in the Andisol agricultural land
Akira Endo [National Institute of Agro-Environmental Sciences]
Shin-ichiro Mishima [National Institute of Agro-Environmental Sciences]
黒ボク土農耕地から流出する窒素の溶出リスク評価法の開発
○遠藤 明 [独立行政法人 農業環境技術研究所]
三島 慎一郎 [独立行政法人 農業環境技術研究所]
近年、農業活動に起因した硝酸態窒素による土壌・地下水汚染が各地で問題となっている。本研究の目標は、わが国の農耕地から溶出する過剰なN量を算出し、N溶出リスクを算定することにある。今回、有限要素法汎用ソルバーを用い、黒ボク土農耕地のN溶出量を算定した。N溶出量は白菜・大根等の耕種群で最多であり、次いで樹園地で多かった。また、N溶出量の多少は施肥後の降水量・降水生起時により決定されることが判明した。
Keyword: 窒素溶出, 溶出リスク, 環境リスク指標
GET PDF=07/07005-33.pdf
発表番号 (5-34)
Evaluation Method of Water Environment at Agricultural Land under the Low-Water Flow
HAYASE_Yoshio [Ishikawa Prefectual Univ.]
農林業地域における低水流況時の水環境評価法 新潟県別山川流域のダム開発事例
○早瀬 吉雄 [石川県立大学]
農林業地域における「静的な水環境」を評価するため,用水計画の水計算に水質計算を組み合わせた簡便な手法を提案した。夏期の晴天継続日の低水時には,流況・全窒素動態も定常と見なされる。渓流潅漑・循環潅漑系を持つ新潟県別山川流域を例に,潅漑水の流れを追跡して水量・全窒素の動態を計算した結果,現況の実測値とも一致した。さらにダム開発水が流域内の水量・水質の水環境の改善効果についても評価できることが分かった。
Keyword: 水環境評価, 全窒素動態, 水計算
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発表番号 (5-35)
A nutrient transport model for Vientiane, Lao PDR
Kato Tasuku [College of Agriculture, Ibaraki University]
Kodama Takekazu [College of Agriculture, Ibaraki University]
Tanji Hajime [National Institute for Rural Engineering]
ラオス国ビエンチャンにおける栄養塩流達モデル
○加藤 亮 [茨城大学農学部]
兒玉 健和 [茨城大学農学部]
丹治 肇 [農村工学研究所]
窒素・リンについての汚濁負荷流達モデルを発展途上国であるラオスのビエンチャン地区に適用した.現地調査から市街地を中心に水質汚濁が進行していることが示された.また,流達モデルは人口,水田施肥を発生源とし,河川に流達する量を求めた.このモデルから今後の人口増加に伴う水質汚濁が懸念されることが示された.
Keyword: 農業排水, 生活排水, 流域水質管理
GET PDF=07/07005-35.pdf
発表番号 (5-36)
Modeling Analysis on Nitrogen - Carbon Circulation in a Rural Watershed
KANAZAWA_Ryo [Utsunomiya University, Graduate school of Agriculture]
GOTO_Akira [Utunomiya University]
MIZUTANI_Masakazu [Utunomiya University]
農村流域における窒素・炭素の連動的循環に関するモデル解析
○金沢 亮 [宇都宮大学大学院農学研究科]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
Keyword: 物質循環, 水質, Processed Based Model
GET PDF=07/07005-36.pdf
発表番号 (5-37)
Prediction of leaded nitrate by linking GIS and DNDC model in Miyako Island
Fujiie Rie [National Institute for Rural Engineering]
Nakagawa Yoko [National Institute for Rural Engineering]
Shinogi Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
宮古島におけるGISとDNDCモデルのリンクによる硝酸態窒素溶脱量の予測
○藤家 里江 [農村工学研究所]
中川 陽子 [農村工学研究所]
凌 祥之 [農村工学研究所]
地下水汚染が問題となっている宮古島において一筆調査による作付け状況の把握を行い,対象地の圃場ポリゴンに作付け・土壌属性を付加したGISデータを作成した。それにDNDCモデルの結果をリンクすることによって各圃場からの硝酸態窒素溶脱量の予測を試みた。その結果,硝酸態窒素溶脱量を空間的に把握することができた。
Keyword: GIS, DNDCモデル, 硝酸態窒素溶脱
GET PDF=07/07005-37.pdf
発表番号 (5-38)
The Influence of Puddled Water from Rice Field upon Water Quality of the River SEIMEI -A Case Study on Puddled Water at the KASUMIGAURA Basin(1)-
Makiyama Masao [Ibaraki Univ.]
Kemmochi Takaaki [Ibaraki.Univ]
Tabuchi Toshio [Honorary Member of JSIDRE]
Nakada Yumi [Nihonkai Consultants]
代かき濁水が清明川の水質に及ぼす影響―霞ヶ浦流入河川における代かき濁水に関する研究(1)―
○牧山 正男 [茨城大学農学部]
剣持 貴明 [茨城大学農学部]
田渕 俊雄 [農業土木学会名誉会員]
中田 佑美 [(株)日本海コンサルタント]
霞ヶ浦流入河川・清明川を対象に,代かき濁水が上流から下流まで,並びに各支流の水質濃度と負荷量の変動に及ぼす影響について調査した.その結果,1)SS,T-P濃度は代かき期に大幅に増大し,T-Nはその影響を受けなかった.2)代かき期の河川流量が非灌漑期と同等だったことから,SS,T-P負荷量も代かき期に増大した.3)各支流における代かき期のT-P負荷量の増大分は,水田面積と高い正の相関があった.
Keyword: 代かき濁水, 霞ヶ浦, T-P
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発表番号 (5-39)
The Influence of Puddled Water from Rice Field upon Load of Rivers -A Case Study on Puddled Water in the KASUMIGAURA Basin(2)-
NAKADA Yumi [Nihonkai Consultants Co. ,Ltd.]
MAKIYAMA Masao [College of Agriculture, Ibaraki University]
TABUCHI Toshio [Honorary Member of JSIDRE]
代かき濁水が霞ヶ浦流入河川の負荷量に及ぼす影響―霞ヶ浦流入河川における代かき濁水に関する研究(2)―
○中田 佑美 [日本海コンサルタント]
牧山 正男 [茨城大学農学部]
田渕 俊雄 [農業土木学会名誉会員]
昨年の発表では,霞ヶ浦流入河川での水質濃度調査の結果,代かきの影響がSSとT-Pに見られることを明らかにした.今回は濃度とともに河川流量を測定し,代かき濁水による負荷量の変動について調査した.その結果,各河川の代かき期間の平均負荷量はそれ以外の期間に比べ,SSで平均4倍に,T-Pで平均2倍に上昇した.また,代かき期に増大する負荷量の年間割合はSSで平均8.7%,T-Pで平均5.4%であった.
Keyword: 代かき濁水, 霞ヶ浦, 負荷量
GET PDF=07/07005-39.pdf
発表番号 (5-3)
Initiative research on biomass in Miyako-Island.
SHINOGI_Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
MIYAMOTO_Teruhito [National Institute for Rural Engineering]
KAMEYAMA_Koji [National Institute for Rural Engineering]
宮古島における新たなバイオマス研究
○凌 祥之 [農村工学研究所]
宮本 輝仁 [農村工学研究所]
亀山 幸司 [農村工学研究所]
農地工学研究室がこれまで宮古島で取り組んできたバイオマス研究の概要を紹介した.それらは,変換プラント群の維持管理特性の解明,変換したバイオマスの利用技術の開発,バイオマス利用の適正評価手法の開発と適切な評価である.この研究プロジェクトで積み残された課題は,新たにエネルギー変換との連携を考え,更に新しい課題も組み込み,新しいプロジェクト形態でとりまとめができた.予算的な措置が講じられれば,新たな体制で取り組む予定である.
Keyword: バイオマス, 変換, 宮古島
GET PDF=07/07005-03.pdf
発表番号 (企-15-3)
Policy Measures for a Marginal Community in Rural Development
TANOI Masahiko [Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries]
農村振興政策における限界集落対策について
○田野井 雅彦 [農林水産省]
中山間地域を中心に、高齢化の進展等により集落人口が減少し、集落機能の維持が困難な事例が発生している。こうした集落では地域の自立的かつ自律的な振興が困難となっている。その中で、周辺集落と集落機能の一部を共有することにより集落の存続を目指す動きが芽生えており、対応策の一つとして注目される。さらに人口減少が進む集落については、資源の保全の観点も踏まえ、対策の検討を深める必要がある。
Keyword: 限界集落, 集落機能,
GET PDF=07/07S15-03.pdf
発表番号 (企-5-3)
Practical use of GIS to carry out information use step up project
SUZUKI Shinichi [The Japanese Institute of Irrigation and Drainage ]
KOUKI Masahiro [The Japanese Institute of Irrigation and Drainage ]
NAKAI RYOUSUKE [The Japanese Institute of Irrigation and Drainage ]
YAOKAWA Tomoyo [The Japanese Institute of Irrigation and Drainage ]
水土里情報利活用促進事業の取り組みを通じたGISの利活用
○鈴木 慎一 [(財)日本水土総合研究所]
小浮 正敬 [(財)日本水土総合研究所]
中居 良介 [(財)日本水土総合研究所]
八百川 朋世 [(財)日本水土総合研究所]
Keyword: IT, GIS, 施設管理
GET PDF=07/07S05-03.pdf
発表番号 5-30
Interactions of Climate and Salinity on Barley (Hordeum vulgare L.) Growth
Ahmed Al-Busaidi [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
Tahei Yamamoto [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
Yasushi Mori [Shimane Uhiversity]
オオムギの生育における気象条件と塩水灌漑の相互作用
●アハメッド アルブサイリ [鳥取大学乾燥地研究センター]
山本 太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森 也寸志 [島根大学]
本研究では,砂質土壌においてオオムギの栽培実験を行い,塩水(EC=3dS/m,13dS/m)灌漑と気象条件がオオムギの生育に与える影響について検討した。オオムギは耐塩性作物であり,その生育は必ずしも塩水灌漑に影響されない。実験結果から,高濃度の塩水(13dS/m)を灌漑しても,土壌中の水分および塩分が良い状態に管理されるならば,オオムギは生育可能であり,かつ高収量を上げられることが示された。
Keyword: Glasshouse, Growth chamber, Greenhouse
GET PDF=06/06005-30.pdf
発表番号 5-31
Sensitivity of Stress Indicators for Sorghum Under Saline Water Drip irrigation
B.A. Ould Ahmed [Tottori University Arid Land Research Center]
Tahei Yamamoto [Tottori University Arid Land Research Center]
Velupillai Rasiah [Tottori University Arid Land Research Center]
Anyoji Hisao [Tottori University Arid Land Research Center]
塩水を用いたドリップ灌漑によって栽培したソルガムのストレス指標の感受性
オルド アハメッド [鳥取大学乾燥地研究センター]
山本 太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
●ベルピラ ラーシャ [鳥取大学乾燥地研究センター]
安養寺 久男 [鳥取大学乾燥地研究センター]
本研究は,灌漑水量,灌漑頻度および土壌塩類度が,土壌の水分ストレス指標 (Kw)と塩分ストレス指標(Ks)および植物のストレス指標としての葉の水分ポテンシャル(LWP)に与える影響と,それらとソルガムの収量との関係を調査した。灌漑水量と灌漑頻度が減少するとストレスは増加し,灌漑水の塩類濃度とともに増加した。KwとKs,LWPとKw,LWPとKsの間には顕著な正の相関関係が認められた。
Keyword: Drip irrigation, Saline water, Sorghum
GET PDF=06/06005-31.pdf
発表番号 5-32
The Influence of Saline Irrigation on the Quality of Tomato
Harada Chiharu [Coastal Bioenvironment Center, Saga University]
Tanaka Akira [Coastal Bioenvironment Center, Saga University]
養液土耕栽培における塩水灌漑がトマトの品質に及ぼす影響
○原田 千春 [佐賀大学海浜台地生物環境研究センター]
田中 明 [佐賀大学海浜台地生物環境研究センター]
本研究では,塩水灌漑が農作物の品質に及ぼす影響を作物の高品質・高付加価値化という観点から検討した。対照区・海水区・ニガリ区において,生育調査及び果実重量,糖度,機能性成分,果実内の無機成分を測定した。塩分濃度EC=5.0mS/cmでコントロールした結果,海水区及びニガリ区において糖度と機能性成分が上昇し,果実内の無機成分は全区ともほぼ同じであったことから,塩水灌漑における塩分濃度に関する実用的知見が得られた。
Keyword: 高品質・高付加価値化, 塩類ストレス, 機能性成分
GET PDF=06/06005-32.pdf
発表番号 5-33
A View for Paddy Field in Australia
ISHII Hiroshi []
JICA OBの見た豪州稲作
○石井 宏 [元福島県農地整備課長]
豪州中央部の年間降水量は400mm程度で,ダムからの補給水により,毎年15万haの水田を経営する。飛行機による播種,化学肥料と農薬の散布と,大型ハーベスター利用の収穫量は130万tonに達し,単位収穫量は10ton/haの記録もある。米の大部分は中近東に輸出される。他のモンスーン地帯の稲作方法とは栽培環境が違う豪州の稲作に就いては有機・無農薬の米作りとは別の評価基準が必要であろう。
Keyword: 灌漑排水, ,
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発表番号 5-34
Development of the Floodplain of the Mekong River for Paddy Rice Cultivation
Someth Paradis [United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo Univ. of Agri. and Tech.]
Kubo Naritaka [Tokyo University of Agri. and Tech.]
Tanji Hajime [National Institute for Rural Engineering]
稲作のためのメコン河氾濫原の開発
●Someth Paradis [東京農工大学大学院連合農学研究科]
久保 成隆 [東京農工大学農学部]
丹治 肇 [農業工学研究所]
バテイ灌漑システムはメコン河の氾濫原中にある周囲堤と灌漑水路から成る灌漑システムである。周囲堤は洪水期には輪中堤として洪水の侵入を防ぎ,収穫後は貯水池として灌漑水を貯留する。このシステムはカンボジアメコン氾濫原での水資源開発のモデル事業に成り得るものと考え,水収支を調べるために水文・気象観測を実施している。今回の報告では,これまでに得られた観測結果の一部を紹介する。
Keyword: Floodplain , Paddy Field, Reservoir Irrigation
GET PDF=06/06005-34.pdf
発表番号 5-35
Analyzing the actual condition for paddy irrigation, in Laos
Toda Osamu [Graduate School of Tokyo University]
Yoshida Koshi [Graduate School of Tokyo University]
Higuchi Katsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
Tanji Hajime [National Institute for Rural Engineering]
ラオスにおける水田灌漑の実態分析
○戸田 修 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉田 貢士 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
樋口 克宏 [農村工学研究所]
丹治 肇 [農村工学研究所]
ラオスでの急激な人口増加に伴う食料需要の増加を背景に,適切なかんがいによるコメ生産性の向上を目的として,詳細なデータが極めて少ないラオスのかんがい実態分析を行い,CROPWATを用いたかんがい水量推定を試みた。現地調査から得た詳細な圃場データを用いて分析した結果,ラオスでは上流優先取水や番水が行われており,水分配は均等ではないこと,CROPWATは日照時間の影響を十分反映できておらず,湿潤な地域へは不適であることが分かった。
Keyword: CROPWAT, 雨期乾期, メコン川
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発表番号 5-36
Multi-functional Utilization of Colmatage System in Mekong Delta, Cambodia
HATTORI Yoshiro [Graduate School Utsunomiya Univ.]
GOTO Akira [Utsunomiya Univ.]
KHEM Sothea [Tokyo Univ. of A&T]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya Univ.]
カンボジア・メコンデルタ地帯におけるコルマタージュの多面的活用について
○服部 吉朗 [宇都宮大学大学院農学部]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
ケムソティア [東京農工大学連合大学院]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
カンボジア・メコンデルタ地帯では,モンスーン気候により農業活動の制限が見られる。そこで伝統的な農法として多面的機能を持つコルマタージュが存在する。しかし,コルマタージュの定量的な把握がされておらず,多面的機能を充分に働いていないのが現実である。そこで,多面的機能のうち,CROPWATを使って畑作灌漑機能を定量的に評価し,流水客土機能について水質データを用いて定量的に把握していく。
Keyword: カンボジア, コルマタージュ, メコンデルタ
GET PDF=06/06005-36 .pdf
発表番号 5-37
Utilization of embankment for increase in Rice production in Mekong Delta,Cambodia
SAITO Miho [Graduate School of Agriculture Utsunomiya Univ.]
GOTO akira [Utsunomiya Univ.]
HATTORI Yoshiro [Graduate School of Agriculture Utsunomiya Univ.]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya Univ.]
カンボジア・メコンデルタにおける米生産増強に向けたタムノップ(土堰堤)の活用
○齋籐 未歩 [宇都宮大学大学院]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
服部 吉朗 [宇都宮大学大学院]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
カンボジア・メコンデルタ氾濫原では潅漑水源確保による減水期稲の増収,さらには洪水前作を含む二期作の実現が期待されている。その方策として貯水機能や若干の洪水氾濫制御機能をもつタムノップ(土手)の機能の拡充が有力である。本研究ではタムノップの利用実態把握と機能の分析,また対象地区を選定しその効果についての検討を行った。結果,土手の補修等を行うことで現状より約1.5倍の米の増収が見込めることがわかった。
Keyword: 土堰堤, 洪水氾濫, メコンデルタ
GET PDF=06/06005-37.pdf
発表番号 5-38
Improvement Effect on Water Use Efficiency in two Large Irrigation Projects, Northeast Thailand
HIGUCHI KATSUHIRO [National Institute for Rural Engineering]
TODA OSAMU [University of Tokyo]
YOSHIDA KOSHI [Japan Science and Technology]
HIROAKI SOMURA [Shimane University]
TANJI HAJIME [National Institute for Rural Engineering]
東北タイ大規模潅漑2地区の水利用改善効果
○樋口 克宏 [(独)農業工学研究所]
戸田 修 [東京大学大学院]
吉田 貢士 [東京大学大学院]
宗村 広昭 [島根大学]
丹治 肇 [(独)農業工学研究所]
地区降水量を考慮した日必要取水量の算定モデルを作成し,取水量実態と比較した.また,対象地区の水利用の改善手法と効果について検討した.その結果,NW地区に適用した結果,乾期ではモデルと実流量がほぼ一致し,雨期では大きな差が見られた.2地区の水利用効率は,平水年では低く,36%以上であった.モデルに近づける取水操作を行った場合,特にNW地区で水利用効率に改善が見られ,46%以上に改善された.
Keyword: 水資源, メコン川,
GET PDF=06/06005-38.pdf
発表番号 5-39
Seasonal and annual change in underdrainage ability under cultivation of wetland rice
Yoshida Shuichiro [National Agricultural Research Centre, NARO]
Adachi Kazuhide [National Agricultural Research Centre, NARO]
Tanimoto Takeshi [National Agricultural Research Centre, NARO]
水稲連作田における暗渠排水能力の経年・季節的変化
○吉田 修一郎 [中央農業総合研究センター]
足立 一日出 [中央農業総合研究センター]
谷本 岳 [中央農業総合研究センター]
水稲連作田における暗渠の能力の季節的・経年的な変化を実測した。暗渠の排水能力は,水田の管理による土壌の攪乱,収縮,膨潤に対応し,季節的に変動するとともに,施工後の年数の経過に伴い悪化した。また,湛水を暗渠から落水すると,湛水深の低下だけでは説明できない著しい排水速度の低下が,特に施工後年数が経過した暗渠で観測された。この現象は,疎水材までの経路となる亀裂が,深層ほど閉塞し易いことを示唆している。
Keyword: 暗渠排水, 重粘土, 亀裂
GET PDF=06/06005-39 .pdf
発表番号 5-3
Analysis of Effect and Factor related Sedum’s Water Consumption on Slope
Tanaka Satoshi [Tottori University Aguricultural Faculty]
YAMAMOTO Tahei [Tottori University Arid Land Reserch Center]
KITAMURA Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Inoue Mitsuhiro [Arid land research center, Tottori University ]
Moritani Shigeoki [Arid land research center, Tottori University ]
斜面緑化におけるセダムの水消費要因とその影響度の解析
○田中 聡 [鳥取大学農学部 ]
山本 太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
北村 義信 [鳥取大学農学部]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森谷 慈宙 [鳥取大学乾燥地研究センター]
傾斜を有する屋根の緑化を想定し,屋上緑化に多用されるセダムを供試して灌漑実験を行い,その水消費要因について多変量解析を試みた。その結果,蒸発散量,蒸発散比共に土壌の種類による影響度が大きかった。また,蒸発散量では灌水後の経過日数,蒸発散比では日射量と経過日数による影響が特に大きいことが明らかとなった。これは,灌水後の経過日数の増加に伴い,土壌水分量が減少し蒸発散量が著しく低下したためと考えられる。
Keyword: 屋上緑化, セダム, 水消費
GET PDF=06/06005-03.pdf
発表番号 5-30
Characteristic of land use around animal roadkill points in rural roads
IMAI Tosiyuki [Kitasato University]
SEINO Ryou []
SEKIKAWA Tatuo []
HATTORI Tosihiro [Kitasato University]
農村道路におけるロードキル多発地点の周辺土地利用の特色
○今井 敏行 [北里大学獣医畜産学部 ]
清野 亮 [北里大学獣医畜産学部 ]
関川 辰夫 [北里大学獣医畜産学部 ]
服部 俊宏 [北里大学獣医畜産学部 ]
農村地域の一般的な道路において発生する野生動物のロードキル対策を効果的に実施するためには、多発地点の特色・位置を解明する必要がある。このため野生動物と日常的に接している地域住民にアンケート調査を行い、これらの目撃情報をもとに住みかの森林や餌場の農地、水場の間の移動経路を推定し、道路管理者から得たロードキル発生場所との照合を行った。またその結果に対し足跡調査に基づく確認作業も試みた。
Keyword: 道路計画・整備, 環境保全, 環境影響評価
GET PDF=05/05005-30.pdf
発表番号 5-31
Change of Conservation Technique for Rice Terraces −An Investigation in Obasute Chikuma city Nagano prefecture−
UCHIKAWA Yoshiyuki [Fac. of agr, Shinshu Univ. ]
KIMURA Kazuhiro [Fac. of agr, Shinshu Univ. ]
棚田保全手法・技術の変遷−長野県千曲市姨捨地区の事例−
○内川 義行 [信州大学農学部]
木村 和弘 [信州大学農学部]
持続的・効果的に棚田保全を実施するためには,適切かつ計画的な各種保全策の導入が必要である。棚田保全策は,オーナー制度に代表される交流型対策への注目度が高く,整備等の取組みとの総合的計画となっていない。農家による保全活動に一貫するものは,地域持続への意志である。長野県千曲市姨捨地区の保全の取組みから,過去の棚田保全手法・技術を検証し,これをふまえた計画的対策の考え方を示した。
Keyword: 棚田, 棚田保全, 姨捨
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発表番号 5-32
On Original Water Delivering System and Usage of Terraced Paddy Fields
MAEKAWA Toshikiyo [Prefectural University of Hiroshima]
棚田地区の原状配水システムと耕作条件について
○前川 俊清 [県立広島大学]
伝統的な状態を保持している棚田が景観として高く評価されることは少なくないが、その構造に秘められた経験に基づいた高度な技術と安全性は見逃されがちである。棚田百選に選ばれている熊本県水俣市久木野地区の棚田の一部について用水管理と耕作条件に関する実態調査をおこなったところ、見た目には現れない利用と保守の合理性が明らかになった。今後、調査結果に基づいて地域支援の方向性が見いだされるであろう。
Keyword: 用水管理, 農地環境, 農地保全
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発表番号 5-33
Farmers' Attitude to Abandonment of Cultivation in Hilly and Mountainous Areas −In case of Apple Field Area ( Owani town in Aomori prefecture)−
FUJISAKI Hiroyuki [Fac. of Agri. and Life Sci., Hirosaki Univ.]
FUJIMOTO,Masato [AOMORI Prefectural Government]
TANIGUCHI,Ken [Fac. of Agri. and Life Sci., Hirosaki Univ.]
中山間地域における耕作放棄に対する農家意識 −リンゴ生産地域(青森県大鰐町)における調査から−
○藤崎 浩幸 [弘前大学農学生命科学部]
藤本 真人 [青森県庁]
谷口 建 [弘前大学農学生命科学部]
耕作放棄の抑制に平成12年度導入された中山間地域等直接支払制度の効果があるとされている。しかし耕作放棄には経済的理由のみならず農地の状況や農業労働力も関係するので、これらの視点を含め2004年12月にリンゴ園の多い青森県大鰐町で農家意識を調査した。その結果、直接支払制度により経済的理由からの耕作放棄が抑制されるものの、今後、農業労働力の不足による耕作放棄や休耕の増加が予想されることがわかった。
Keyword: 耕作放棄, 中山間地帯, 農家意識
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発表番号 5-34
Effects of decrease of bandoned farmland by direct sale of farm products
Hoshida koutarou [Gradute school of Veterinary Medicine & Animal Sciences, Kitasato University]
Hattori toshihiro [School of Vet. Medicine Animal Sci, Kitasato University]
Imai toshiyuki [School of Vet. Medicine Animal Sci, Kitasato University]
農産物直売が耕作放棄地減少に及ぼす効果について
○星田 孝太郎 [北里大学大学院獣医畜産研究学科]
服部 俊宏 [北里大学獣医畜産学部]
今井 敏行 [北里大学獣医畜産学部]
耕作放棄地は増加し続けており、耕作放棄地を解消させるために各種の対策が実施されている。その一環として、農産物直売所への出荷を開始することにより、増加した出荷量をまかなうために耕作放棄農地を再耕作する状況を調べ、農産物直売が耕作放棄地減少に及ぼす効果を明らかにした。その結果、農産物直売に参加することにより生じる変化が、耕作地の拡大を促し、その結果として耕作放棄地を減少させると考えられる。
Keyword: 耕作放棄地, 農産物直売, 農業生産物売上増加
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発表番号 5-35
Analysis of animal attacks on the agricultural field from the view of land use - a case study in mountainous areas, Ryujin-mura, Wakayama Prefecture -
Takeyama Emi [Faculty of Agriculture, Ehime University]
Matsumura Kota [Faculty of Agriculture, Kyoto University]
Kuki Yasuaki [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Miyake Yasunari [School of Human Science and Environment, University of Hyogo]
山間農業集落における土地利用からみた獣害発生状況と対策 −和歌山県龍神村を事例として−
○武山 絵美 [愛媛大学農学部]
松村 広太 [京都大学農学部]
九鬼 康彰 [京都大学大学院農学研究科]
三宅 康成 [兵庫県立大学環境人間学部]
和歌山県龍神村を対象として,イノシシによる獣害の発生と土地利用・管理との関連性を調査した.その結果,1)「獣害−耕作放棄の悪循環メカニズム」の存在や,2)耕作放棄地が水田団地内においてイノシシのすみかとなっていること,3)林地化農地等が森林と耕作放棄地を結ぶコリドーの役割を果たし水田団地内へのイノシシの侵入を容易にしていることを指摘し,獣害に配慮した土地利用や基盤整備について提言を行った.
Keyword: 農地利用計画, 獣害, 耕作放棄
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発表番号 5-36
Trend and Future of Japanese Agricultural Labor
Naoki HAYASHI [Graduate school of Agriculture, Kyoto University]
Susumu SAITOH [Graduate school of Agriculture, Kyoto University]
Tsuyoshi TAKAHASHI [Graduate school of Agriculture, Kyoto University]
我が国の農業労働力の動向と将来推計
○林 直樹 [京都大学大学院農学研究科]
齋藤 晋 [京都大学大学院農学研究科]
高橋 強 [京都大学大学院農学研究科]
コーホート変化率法を用いて、我が国の農業労働力の動向を明らかにして、将来推計を行った。その結果、男性では20代後半まで、女性では30代まで、農業従事者数の大幅な増加が見られること、壮年期の農業従事者数はほとんど変化しないこと―等がわかった。さらに、2020年の農業従業者数は597万人で、2000年の7割になると推定された。
Keyword: 農業労働力, ,
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発表番号 5-37
On Decision Process and Conciousness such as the Rural Envronmental Plan Decision in Tohoku Region(3)
TOGASHI Chiyuki [Miyagi Agricultural College]
KATO Toru [Miyagi Agricultural College]
TAMURA Takahiro [Miyagi Agricultural College]
TAGUCHI Katsumi [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
WATANABU Hitoshi [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
HATAKEYAMA Shioe [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
AIZAWA Takefumi [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
東北地方における農村環境計画策定等の策定過程と策定意識について(3)
◯富樫 千之 [宮城県農業短期大学]
加藤 徹 [宮城県農業短期大学]
田村 孝浩 [宮城県農業短期大学]
田口 克己 [東北農政局]
渡部 均 [東北農政局]
畠山 修世英 [東北農政局]
相澤 武文 [東北農政局]
農業農村整備事業をてんかいするためには、地域住民の多様な意向を踏まえつつ、農業農村の多面的な機能の発揮や環境への配慮から、農村環境計画策定事業や田園環境マスタープランが策定されている。しかし、策定された農村環境計画等は必ずしも地域住民の意思が反映されていないものもある。そこで、既に計画を策定している市町村へのアンケート調査等を実施し、実施地区の本事業の策定過程や本事業に対する意識等を把握した。
Keyword: 農村環境計画策定, 田園環境マスタープラン,
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発表番号 5-38
An Application of Participatory Approach To Study On rural Development: A Case Study in Mambing, New Corella, Mindanao, Philippines
MAY ADORACION CASQUEJO [Graduate School of Agriculture,IBARAKI Univ]
Kobayashi Hisashi [School of Agriculture,IBARAKI,Univ.]
集落開発における参加型農村調査の適用(フィリピン共和国ミンダナオ・ニューコレリア郡・マンビン村における事例研究)
○MAY ADORACION CASQUEJO [茨城大学大学院農学研究科]
小林 久 [茨城大学農学部]
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Keyword: Mindanao, Participatory Approach, Rural Development
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発表番号 5-39
Problematic Points of Village Land Use Plan as Community Agreement
KOIKE Satoshi [Faculty of Urban Science, Meijo University]
住民協定としての集落土地利用計画の問題点
○小池 聡 [名城大学都市情報学部]
静岡県掛川市における事例研究から,条例に基づく住民協定としての集落土地利用計画は,アウトサイダーによる乱開発に対する住民の不安感を取り除くうえで効果があるが,地区の環境特性を活かしたまちづくりへの住民の主体的な行動を引き出し,さらに公共的な土地空間としての「美の里」づくりにつながる契機とはなりえていないことを明らかにした。
Keyword: 美の里, 集落土地利用計画, 住民協定
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発表番号 5-30
Drought Response of Irrigation Water Users in Tone River Basin
MATSUI Hiroyuki [Fac. of Agri., Utsunomiya Univ.]
MIZUTANI Maskazu [Fac. of Agri., Utsunomiya Univ.]
利根川水系における農業用水の水利条件の把握と耐渇水性の類型化
〇松井 宏之 [宇都宮大学農学部]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
農業用水の利水安全度指標開発に向けて,水利団体に対するアンケート調査を実施し,利根川水系における農業用水利水者の1)利水条件の把握,2)耐渇水性の類型化を行った.1)では,受益地区内の公平性を重視した渇水対応が多いこと,管水路が地区内の「上下流問題」を緩和することなどを示した.2)では,耐渇水性は利根川の右岸と左岸に大別でき,県別では栃木・群馬は恵まれていること,埼玉・千葉が厳しいことを示した.
Keyword: 耐渇水性, 渇水対応, 配水方法
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発表番号 5-31
Settlement during and after Soil Dressing at Farm Land on Peat Foundation
Tagashira Hidekazu [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Hasegawa Kazuhiko [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Hideshima Yoshiaki [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Taira Yoshiaki [Obihiro Agriculture Office, Hokkaido Regional Development Bureau]
Kamada Takio [Obihiro Agriculture Office, Hokkaido Regional Development Bureau]
泥炭地盤上にある圃場の置土施工後の沈下挙動
〇田頭 秀和 [(独)北海道開発土木研究所]
長谷川 和彦 [(独)北海道開発土木研究所]
秀島 好昭 [(独)北海道開発土木研究所]
平 吉昭 [北海道開発局 帯広農業事務所]
鎌田 滝雄 [北海道開発局 帯広農業事務所]
約1.7mの置土を施工した泥炭地盤上の圃場で沈下挙動の連続観測を実施し、施工直後から169日間の結果を整理した。その結果、沈下速度は置土施工直後に最大で、以後次第に減少して積雪期に若干増大すること、最終観測時点の全沈下量の半分の沈下量は施工後9日目に発生したこと、現時点では沈下は収束していないこと、などが判明した。
Keyword: 置土工法, 泥炭, 沈下
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発表番号 5-32
Longterm Subsidence of Farmland in Sarobetsu Mire
Nishimura Suzuka [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
Inoue Takashi [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
サロベツ泥炭地の農地における長期地盤沈下の実態
〇西村 鈴華 [北海道大学大学院農学研究科]
井上 京 [北海道大学大学院農学研究科]
サロベツ泥炭地の農地を対象として,道路・圃場の地盤沈下の実態を調査した。道路・圃場ともに地点ごとの沈下にはばらつきがあり,不等沈下を起こしていた。沈下は現在も進行しており,道路では15年間で最大40cm,圃場では22年間で平均1.56mの沈下が生じていた。圃場では地点ごとの差が特に大きく,帯状の沈下部分が認められた。これは埋積河川跡に一致しており,泥炭の性質が沈下に大きく関係していると考えられる。
Keyword: 泥炭地, 農地利用, 地盤沈下
GET PDF=04/0405-32.pdf
発表番号 5-33
Examination of Gravel Content and Optimum Top Soil Depths for Gravel Removal
OONUMA Hiroyuki [Farming Community Development Division,Agricultural Promotion Department,Hiyama Subprefectural Office,Hokkaido Government ]
YUASA Hiroyuki [Farming Community Development Division,Agricultural Promotion Department,Hiyama Subprefectural Office,Hokkaido Government ]
TERABAYASHI Kenichi [Rural Engineer Co.,Ltd.,]
除礫計画における対象含礫率と最適作土深について
大沼 広行 [北海道檜山支庁農業振興部整備課]
湯浅 博之 [北海道檜山支庁農業振興部整備課]
〇寺林 健一 [株式会社 ルーラルエンジニア]
土層改良(除礫)基準では、除礫の整備水準を決定するに当たり、地域の営農指導機関の意見を参考とし、経済性、施工上の問題点を考慮した決定が必要とされている。北海道の標準的な除礫指針運用では平均含礫率5%以上を対象としているが、道営中山間地域総合整備事業厚沢部地区では平均含礫率2%程度のほ場の除礫が強く希望されている。本稿では、同地区の除礫設計諸元の運用に当たって必要となる整備水準の検討結果を報告する。
Keyword: 土層改良, 除礫, 対象含礫率
GET PDF=04/0405-33.pdf
発表番号 5-34
Soil Temperature Control by Piping Mountain Stream Water for Land Wasabi Culture
SHINJO Akira []
MUTOU Yoshiko []
JUJI Masanobu []
陸ワサビ栽培における渓流水のパイプ導水による畝地温抑制の試み
〇新庄 彬 [三重大学生物資源学部]
武藤 由子 [三重大学生物資源学部]
壽時 正伸 [三重大学生物資源学部]
里地と呼ばれる低標高で陸ワサビを栽培するに当っては,夏期の高い気温・地温のため、ワサビの成長が阻害される。本試験においては,畝内にパイプを敷設し,付近の渓流冷水をパイプ内に通水することで,盛夏時期の地温抑制を試みた。その結果,地温抑制の有効性を確認したが,渓流水位が低下する場合でも効果を得る為には,取水量の安定確保が課題として残された。また,土壌の排水性改善や定植時期早期化の効果の検討が残された。
Keyword: 農地環境, 農村振興,
GET PDF=04/0405-34.pdf
発表番号 5-35
Soil Moisture Dynamics After Irrigation In Saline land and irrigated land
Akae Takeo [Okayama University Faculty of Environmental Science and Technology]
Morimoto Kazuki [Okayama University Graduate School of Natural Science and Technology]
Shi Haibin [Inner Mongolia Agricultural University]
Li Yanlin [Syahaoqu experimental station ]
内蒙古河套灌区における塩害地と灌漑耕地の灌漑に伴う水分動態
赤江 剛夫 [岡山大学環境理工学部]
〇森本 一幹 [岡山大学大学院自然科学研究科]
史 海濱 [内蒙古農業大学]
李 延林 [沙壕渠試験場]
内蒙古河套灌区では塩害が生じているが、下流域の水源不足により節水改良法が必要となった。本研究では節水灌漑下での塩害地改良法について研究しており、本報告では耕地と塩害地のフラックス変化について報告する。現地調査をもとに算出した結果、塩害地と耕地のフラックスの特徴が明らかとなった。
Keyword: 農地環境, 圃場整備, 土壌水分
GET PDF=04/0405-35.pdf
発表番号 5-36
Realities in underground water dependence farmland in Daratoki of Mongolia in China for water supply
ogura kenichiro [Graduate school of Agriculture, Gifu University]
amaya takao [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University ]
中国内モンゴル達拉特旗の地下水依存農地における水利用実態
〇小倉 健一郎 [岐阜大学大学院農学研究科]
天谷 孝夫 [岐阜大学応用生物科学部]
中国内モンゴル達拉特旗内を黄河へと北流する10大河川の中流部ではクプチ砂漠で涵養された地下水を利用した農業が展開されている。本調査では、旗の中央部を流下し調査に便利な壕慶河中流域を対象に、農業的水利用の実態を明らかにし、ここでの地下水利用が黄河への水循環にいかなる関連を有するかを検討した。現在の水資源の状況は安定しているが、将来に渡る活用のためには高持続的な水資源利用計画が必要である。
Keyword: 農地環境, 地下水保全,
GET PDF=04/0405-36.pdf
発表番号 5-37
Safety Investigation on the Environmental Friendly Consolidation Methods Using HEC-RAS Model
Ko Jae Sun [College of Life & Environmental Sciences, Konkuk University ]
〇高在善 [建國大學校 生命環境科學大學 地域建設環境工學科 ]
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Keyword: HEC−RAS model, Environmental Friendly Consolidation methods , permissible velocity
GET PDF=04/0405-37.pdf
発表番号 5-38
Changes in Soil and Nutrient Component Losses from Difference Land Use
Yan CHEN [ Tokyo University of Agriculture, Graduate School of Agricultue (From 2004.April National Institute for Rural Engineering)]
MIHARA Machito [ Tokyo University of Agriculture, Faculty of Regional Environment Science]
KOMAMURA Masaharu [ Tokyo University of Agriculture, Faculty of Regional Environment Science]
異なる土地利用形態における土壌及び栄養塩類の流出特性
〇陳 嫣 [東京農業大学大学院農学研究科(2004年4月から(独立行政法人)農業工学研究所)]
三原 真智人 [東京農業大学地域環境科学部]
駒村 正治 [東京農業大学地域環境科学部]
異なる土地利用形態を持つ二つの流域を対象流域として、小流域における土地利用形態および降雨条件が河川水質に与える影響について検討した。観測の結果、小流域における地形的因子(平均勾配)が流出率に影響を与えていた。平均勾配の急な小流域における流出率が高くなる傾向が見られた。また、流出量の増加に伴って、流亡土壌、全窒素、全リンの流出濃度を増加する傾向が見られた。但し、同じ流亡土壌濃度の範囲内で、裸地、荒地などの未使用地および畑地面積率の高い流域の全窒素、全リン濃度は、林地面積率の高い流域を上回る傾向が見られた。
Keyword: 土地利用形態, 流亡土壌, 栄養塩類
GET PDF=04/0405-38.pdf
発表番号 5-39
Validation of WEPP for Sediment Movement Analysis in Agricultural Basin
OSAWA Kazutoshi [Graduate School of Science and Engineering, Tokyo Institute of Technology]
SAKAI Kazuhito [Faculty of Agriculture, University of Ryukyus]
SHIMADA Masashi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
YOSHINAGA Anshun [Faculty of Agriculture, University of Ryukyus]
IKEDA Syunsuke [Graduate School of Science and Engineering, Tokyo Institute of Technology]
農業流域における土砂動態解析のためのWEPPの検証
〇大澤 和敏 [東京工業大学大学院理工学研究科]
酒井 一人 [琉球大学農学部]
島田 正志 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉永 安俊 [琉球大学農学部]
池田 駿介 [東京工業大学大学院理工学研究科]
沖縄地方では赤土流出の定量的な予測方法が求められている.本研究では分布型物理的モデルであるWEPPを農業流域に適用し,観測値に対する適合性やモデルの適用性の評価を行った.圃場スケールで適用した結果,WEPPおよびUSLEの計算値は観測値と概ね一致した.流域スケールで適用した結果,WEPPは水路および沈砂池における土砂の運搬過程を明確に表現可能であったために,USLEより精度が高い結果となった.
Keyword: 環境保全, 農地保全, 赤土流出
GET PDF=04/0405-39.pdf
発表番号 5-27
Assessment of Water and Solute Movement in Dune-sand Under Drip Irrigation
Hossein DEHGHANI SANIJ [Tottori University-Arid Land Research Center]
Tahei YAMAMOTO [Tottori University-Arid Land Research Center]
Mitsuhiro INOUE [Tottori University-Arid Land Research Center]
点滴灌漑下の砂丘砂における水分および溶質移動の評価
○Hossein DEHGHANI SANIJ [鳥取大学乾燥地研究センター]
Tahei YAMAMOTO [鳥取大学乾燥地研究センター]
Mitsuhiro INOUE [鳥取大学乾燥地研究センター]
36本の校正済みTDRセンサーを砂丘砂における塩水点滴灌漑下での水分および溶質移動の評価に使用した。実験は乾燥地研究センターで行った。エッミターに一番近い箇所(エミッター部から10 cm、深度10 cm)における砂 丘砂の含水比の変化は0.15 cm3/cm3以下であり、エミッターから遠ざかるにつれて減少した。灌漑開始後数 日で土壌中のECwは増加した。水の浸潤前線におけるECwは約25-30dS/m であった。またエミッターの下の ECwは約10-15 dS m-1であった。
Keyword: Drip Irrigation, Saline water, TDR
GET PDF=03/0305-27.pdf
発表番号 5-30
Estimation of Crop Coefficient under Spatial Distribution of Soil Surface Evaporation
Kozue Yuge [Faculty of Engeneering of Kyushu-kyouritsu University]
Tomokazu Haraguchi [Faculty of Agriculture of Kyushu University]
Yoshisuke Nakano [Faculty of Agriculture of Kyushu University]
Masaharu Kuroda [Faculty of Engeneering of Kyushu-kyouritsu University]
Mitsumasa Anan [Takasaki Co., Ltd.]
土壌面蒸発環境の不均一性を考慮した作物係数の推定
○弓削こずえ [九州共立大学工学部]
原口智和 [九州大学大学院農学研究院]
中野芳輔 [九州大学大学院農学研究院]
黒田正治 [九州共立大学工学部]
阿南光政 [株式会社 高崎総合コンサルタント]
畑地における蒸発散量の推定法として,作物係数を使って求める手法が様々な技術書で提案されている.本研究では,蒸発散量は作物蒸散量および土壌面蒸発量で構成されることに注目し,作物係数を作物蒸散に関する因子と土壌面蒸発に関する因子に分離した.土壌面蒸発量のシミュレーションモデルを構成し,土壌面蒸発に関する因子を定量化した.その結果,土壌面蒸発に関する因子は空間的條Iに変動することが判明した.
Keyword: 畑地灌漑, 土壌面蒸発量, 作物係数
GET PDF=03/0305-30.pdf
発表番号 5-31
Evaluation of Evapotranspiration in a Greenhouse using a Simulation Model
HARAGUCHI Tomokazu [Faculty of Agriculture, Kyusyu Univ.]
MORI Ken [Faculty of Agriculture, Kyusyu Univ.]
NAKANO Yoshisuke [Faculty of Agriculture, Kyusyu Univ.]
FUNAKOSHI Tamotsu [Faculty of Agriculture, Kyusyu Univ.]
施設畑蒸発散量のシミュレーションモデルによる算定
○原口 智和 [九州大学大学院農学研究院]
森 健 [九州大学大学院農学研究院]
中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]
舟越 保 [九州大学大学院農学研究院]
施設畑における蒸発散量を算定するために,作物蒸散モデル,放射環境モデルおよび土壌の水分・熱輸送モデルからなるシミュレーションモデルを構築した.葉面温度と地表面温度の計算値を実測値と比較し,モデルの検討を行った.その結果,放射環境モデルによる葉群純放射量の算定精度の高いことが示された.一方,作物蒸散モデルにおける大気の温度と湿度の代表値の取り方,および土壌面日射量の算定モデルに課題が残された.
Keyword: 蒸散, 土壌面蒸発, 葉群純放射量
GET PDF=03/0305-31.pdf
発表番号 5-32
A study on storage operation method of Kinda Dam in the Panlaung River basin, Upper Burma
Daisuke Hayashi [Graduate school of Utsunomiya Univ]
Masakazu Mizutani [Faculty of Agriculture, Utsunomiya Univ.]
Akira Goto [Faculty of Agriculture, Utsunomiya Univ.]
上ビルマ・パンラウン川水系におけるキンダーダムの貯水運用方法に関する研究
○林大介 [宇都宮大学大学院農学研究科]
水谷正一 [宇都宮大学農学部]
後藤章 [宇都宮大学農学部]
パンラウン川水系のキンダーダムへの年間流入量は毎年大きく変動し,毎年の灌漑面積が大きく変動するばかりか,計画灌漑面積から大きく離れた実灌漑面積になっている.そこで本研究では,ダム流入量を効率的に利用するためのダム貯水運用方法の確立のため,毎年一定の雨季灌漑面積を保証するために,実流入量を用いてシミュレーションを行い,現行の雨季灌漑面積以上で,かつ毎年一定の雨季灌漑面積を保証できることを示した.
Keyword: 貯水運用, 渇水対策容量, キンダーダム
GET PDF=03/0305-32.pdf
発表番号 5-33
The Effects of Irrigation and Drainage Management on Pesticide Runoff from Paddy Field
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自動灌漑装置とかけ流し灌漑における水田農薬の流出への影響
○渡邊裕純 [東京農工大学]
掛川洋次 [東京農工大学]
本林隆 [東京農工大学]
加藤誠 [東京農工大学]
鈴木創三 [東京農工大学]
自動灌漑装置とかけ流し灌漑ににより管理された水田における水田農薬の動態とほ場外流出の影響について実験ほ場での農薬動態モニタリングを行い評価をおこなった。自動灌漑装置による水田ほ場の水管理は農薬の地区外流出制御に大きく貢献することができる。かけ流し管理の場合は,降雨等により農薬流出が助長される懸念が指摘される.農薬の流亡抑制において,特に農薬散布初期の田面排水を抑制する止水管理が重要である。
Keyword: 農薬, 水田, 自動灌漑装置
GET PDF=03/0305-33.pdf
発表番号 5-34
Effect of Agricultural Water Use on Groundwater Resource
Mitsumasa Anan [Takasaki Co., Ltd.]
Atsushi Uchida [Graduate School of Kyushu University]
Kozue Yuge [Faculty of Engeneering of Kyushu-kyouritsu University]
Yoshisuke Nakano [Faculty of Agriculture of Kyushu University]
Tamotsu Funakoshi [Faculty of Agriculture of Kyushu University]
農業用水の利用形態が地下水に及ぼす影響評価
○阿南光政 [株式会社 高崎総合コンサルタント]
内田篤 [九州大学大学院]
弓削こずえ [九州共立大学工学部]
中野芳輔 [九州大学大学院農学研究院]
舟越保 [九州大学大学院農学研究院]
水田は地下水の重要な涵養源であるが,生産調整の影響から従来水田灌漑が持つ地下水涵養機能は変化してきている.本研究では筑後川中流域大石堰掛において地下水流動モデルを構築し,現在の休耕田を水田に戻した場合の地下水位への影響についてシミュレーションを行った.結果,地下水位は上昇し,現況に比べると河川還元量にして約50%,灌漑期の地区内貯水量として約20%の増加に値することが明らかとなった.
Keyword: 水田灌漑, 用水管理, 水循環
GET PDF=03/0305-34.pdf
発表番号 5-35
Irrigation and Drainage Affecting Regional Environment of Marsh in Paddy Fields
Mitsunori YAMANASHI [Senshu Univ. Hokkaido College]
Masao YAZAWA [Hokkaido Univ. Agri.]
水田灌漑排水の湖沼環境への効果
○山梨 光訓 [専修大学北海道短期大学]
矢沢 正士 [北海道大学大学院農学研究科]
北海道中央の水田農業地帯に位置する空知地域の低地に残る沼の1つ宮島沼はいまなお水面が存続する比較的大きな沼である。現在、沼の周囲の農地は主として水田として利用されている。農地の灌漑排水の水利と宮島沼の水収支の間には密接な関係があることが予想されるが、これまでに両者の関係を説明するような資料はみられない。調査の結果、灌漑排水が夏季間の沼の水源涵養に働いていることがわかった。
Keyword: 灌漑排水, 湖沼水位, 水田地域
GET PDF=03/0305-35.pdf
発表番号 5-36
Research for Current Drainage Analysis in MAKUUCHI-CHIKU,KITADAITOUJIMA ISLAND
Susumu SHIMABUKURO [Nanbu Agriculture Civil Engineering Office Okinawa Pref.]
Takashi MIYAGI [Nanbu Agriculture Civil Engineering Office Okinawa Pref.]
Takamasa MATSUI [Sanyu Consultans Inc]
北大東島幕内地区における現況排水解析について
○島袋 進 [沖縄県南部農林土木事務所]
宮城 敬 [沖縄県南部農林土木事務所]
松井 隆昌 [蟷依乾灰鵐汽襯織鵐]
幕内地区では、現況排水が3ヶ所のドリーネで排除されているが、その排水機能が十分でないため毎年の台風や梅雨時に湛水による被害を受けている。そこで、その対策の立案に向けて、地表の湛水・排水を遊水池喘湶(連続貯水池喘湶)で、地下水位の変動を地下水流動喘湶により、現況の排水解析を行った。
Keyword: 地下水流動喘湶, 連続貯水池喘湶,
GET PDF=03/0305-36.pdf
発表番号 5-37
Development of the predictive method of CaCO3 scale within flow of irrigation systems
Yoshikazu TANAKA [National Institute for Rural Engineering]
Akie MUKAI [National Institute for Rural Engineering]
Tatsuo NAKA [National Institute for Rural Engineering]
農業水利施設における炭酸カルシウムスケールの生成予測手法の開発
○田中良和 [独立行政法人 農業工学研究所]
向井章恵 [独立行政法人 農業工学研究所]
中達雄 [独立行政法人 農業工学研究所]
地下ダムの地下水を灌漑用水としている農業水利施設内では、炭酸カルシウムの付着による通水機能の低下が懸念されるため、スケール生成量や生成箇所を予測診断することが必要である。そこで、施設内の二次元および三次元的な流れ流体解析により、スケール生成量と箇所を予測する手法を開発した。計算結果は実験による現象と傾向が同じになった。スケールは水面で多く生成し、壁面における生成は見られなかった。
Keyword: 炭酸カルシウム, スケール, MPS法
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発表番号 5-38
Relationship between water use amount and meteorological conditions
MIURA_Takeshi [Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University ]
KOBAYASHI Yuso [The Graduate School of Natural Science and Technology, Okayama University]
KURODA Norihiro [Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University ]
MOROIZUMI_Toshitugu [Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University ]
牛窓地区における用水使用量と気象要素との関係
○三浦健志 [岡山大学環境理工学部]
小林勇壮 [岡山大学大学院自然科学研究科]
黒田訓宏 [岡山大学大学院自然科学研究科]
諸泉利嗣 [岡山大学環境理工学部]
月間の使用水量と気象要素をもとに相関分析・主成分分析を行った。月間使用水量は,月降水量とはほとんど相関が見られないが,6〜8月と期間を限定すると降水量に対し負の相関(r=-0.75)が見られた。使用水量も含め季節的な変動が最も大きく(第1主成分),ついで蒸発に関与する変量の変動が大きく(第2主成分),使用水量は蒸発のみならず作季やその場所の気候条件などと密接に関連していることが確認できた。
Keyword: 畑地潅漑, 用水使用量, 気象環境
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発表番号 5-39
A drainage experiment of level main drain and mole drains()−Characteristics of rainwater drainage−
Takeshi TANIMOTO [National Institute for Rural Engineering]
Kousuke WAKASUGI [National Institute for Rural Engineering]
Shinsaku FUJIMORI [National Institute for Rural Engineering]
Tsuneo ONODERA [Paddy Institute Co.,Ltd.]
Tatsuro ASARI [Isawa-Nanbu Farmland Consolidation Project Office]
弾丸暗渠を組み合わせた無勾配暗渠排水試験(機法盜澑時における排水特性−
○谷本 岳 [独立行政法人農業工学研究所]
若杉 晃介 [独立行政法人農業工学研究所]
藤森 新作 [独立行政法人農業工学研究所]
小野寺 恒雄 [株式会社パディ研究所]
浅利 達朗 [東北農政局いさわ南部農地整備事業所]
弾丸暗渠を組み合わせた無勾配暗渠施工ほ場において、降雨に対する地下水位変動と暗渠排水量及び吸水渠への用水流入時(地下かんがい)の暗渠管内流速について調査を実施した。吸水渠が無勾配とした場合においても、十分な排水能力を持つこと、また、土砂堆積に対応するためには、注水口を設置し1.0/s程度を注水すればよいことが明らかになった。
Keyword: 暗渠, 無勾配, 地下水位
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発表番号 5-3
Strength and Water Purification of the HT Contained Concrete
ABE Kouhei [Izcon Co.]
KUWABARA Tomoyuki [SHIMANE UNIVERSITY]
SATOU Toshio [SHIMANE UNIVERSITY]
NONAKA Tsuguhiro [SHIMANE UNIVERSITY]
HT含有コンクリートによる水質浄化とその強度特性
○阿部 公平 [(株)イズコン]
桑原 智之 [島根大学]
佐藤 利夫 [島根大学]
野中 資博 [島根大学]
本研究室では,コンクリートの廃棄物問題と水環境における富栄養化問題を同時に解決するために,リン酸イオン高選択性無機質材ハイドロタルサイト化合物(HT)を使用して,リン吸着型コンクリートを作製することを目的としている。そこで,これまで強度とリン吸着能力を同時に満足するリン吸着型コンクリートを作製するために,即時脱型方式で超硬練りHT含有コンクリート(充填率85%〜95%)を試作し,高濃度におけるリン吸着試験を行った。しかし,超硬練りHT含有コンクリートのリン除去率は,コントロールよりも低いという矛盾する結果が得られていた。そこで,本実験では,高濃度におけるリン吸着試験の再検討を行った。
Keyword: 機能化, 水質浄化, 資源循環
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発表番号 5-30
H-Q relation of subsurface drainage in a paddy field and applicability of two-layers model
Kajisa Takamitsu [Mie Univ. Fac. of Bioresources]
Takeda Noboru [Asahi Kasei Corporation]
Kodani Nobuyuki [Asahi Kasei Corporation]
水田用農地における暗渠排水のH-Q関係と2層モデルの適応性
○加治佐 隆光 [三重大学生物資源学部]
武田 登 [旭化成株式会社]
小谷 信幸 [旭化成株式会社]
損失水量を微小と仮定して、管内を流出口から自由水面が広がってゆくプロセスを重視している2層モデルを暗渠排水に適用した結果、いずれも下層の方が厚く透水係数が大になった。砂で埋戻したほとんどの事例では、ある湛水深に対して流出量がほぼ一定となり、モデル計算の上層の透水係数は室内で測定した砂の透水係数とオーダー的に一致した。現地の土で埋戻した事例では、排水を止めて貯水した実験の後、排水性は急激に低下した。
Keyword: 暗渠排水, 水田, 発泡ポリスチレン
GET PDF=02/0205-30.pdf
発表番号 5-31
Evaluating Performance of Pipe Drain by Groundwater Level and Pipe Flow Rate
Takashi INOUE [Graduate School of Agriculture Hokkaido University]
Masahiko KIUCHI [Graduate School of Agriculture Hokkaido University]
Tadao YAMAMOTO [Graduate School of Agriculture Hokkaido University]
地下水位と暗渠流出量による暗渠の機能評価
井上 京 [北海道大学大学院農学研究科]
○木内 正彦 [北海道大学大学院農学研究科]
山本 忠男 [北海道大学大学院農学研究科]
暗渠の機能・効果を評価する簡便かつ客観的な手法が求められている。そこで暗渠の排水機能に焦点を絞って、その指標化を試みた。一様勾配の傾斜牧草畑で降雨、暗渠流出量、地下水位について連続調査を行った。暗渠流出量と地下水位の関係をプロットし、回帰直線の分布と傾き、切片の値から、暗渠の排水機能を指標化できる。同一の暗渠に対して長期間調査をすれば、排水機能の経年変化を評価することにも適用できよう。
Keyword: 暗渠の機能評価, 暗渠流出量, 地下水位
GET PDF=02/0205-31.pdf
発表番号 5-32
Ancient Irrigation System at Katabe Relics in Mie Prefecture
Syuuitirou Matumoto [Arrow consultant Co. ]
Masafumi TANAKA [Fac. Bioresources ,Mie Univ.]
三重県片部遺跡にみる古代農業水利
○松本 宗一朗 [アローコンサルタント株式会社]
田中 雅史 [三重大学生物資源学部]
三重県嬉野町において発掘された片部遺跡および貝蔵遺跡の水利施設について農業水利的な視点から検討したものである.地理情報システムの手法を用いて同遺跡の取水源を特定し、現存する取水地点から取水していたが、水路は自然河川であることを検証した.水路遺構について検討し、この施設がかんがい用水を貯留し、流向、流勢などの一連の調整をおこなう施設であることを考察した.
Keyword: GIS, 農業水利,
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発表番号 5-33
Evaluation of Deteriorated Agricultural Pipeline(機法Method of Evaluation for Agricultural Pipeline Function−
NAWA Norio [South Kyushu Land Improvement Research , Planning & Management Office]
SONODA Kazuki [South Kyushu Land Improvement Research , Planning & Management Office , Kagoshima Branch Office]
IWATA Hirofumi [Nippon Suiko Consultants CO., LTD.]
SUZUKI Tetsuya [Nippon Suiko Consultants CO., LTD.]
老朽化パイプラインの施設機能評価(機法欖貧施設の機能評価−
○名和 規夫 [南部九州土地改良調査管理事務所]
園田 和記 [南部九州土地改良調査管理事務所鹿児島支所]
岩田 博文 [株式会社日本水工コンサルタント]
鈴木 哲也 [株式会社日本水工コンサルタント]
本報は,鹿児島県笠野原地区の幹線水路を対象とする機能評価を行なう際に検討した「管路施設の機能調査評価(案)」の概要について報告する。評価(案)を運用する上での課題として,本評価(案)は1水理ユニット内の同一管種・管径を前提として作成したが,管種・管径が混在する場合や,調査内容,個所,期間等が制限される場合には基本的な考え方を踏襲した上で,調査地区に合った適用指針が必要となることが明らかになった。
Keyword: 笠野原地区, 老朽化パイプライン, 管路施設の機能調査評価
GET PDF=02/0205-33.pdf
発表番号 5-34
Evaluation of Deteriorated Agricultural Pipeline(供法A Case Study of Kasanohara District , Kanoya City in Kagoshima Prefecture −
NAWA Norio [South Kyushu Land Improvement Research , Planning & Management Office]
SONODA Kazuki [South Kyushu Land Improvement Research , Planning & Management Office , Kagoshima Branch Office]
IWATA Hirofumi [Nippon Suiko Consultants CO., LTD.]
SUZUKI Tetsuya [Nippon Suiko Consultants CO., LTD.]
老朽化パイプラインの施設機能評価(供法歇児島県笠野原地区の調査事例−
名和 規夫 [南部九州土地改良調査管理事務所]
園田 和記 [南部九州土地改良調査管理事務所鹿児島支所]
岩田 博文 [株式会社日本水工コンサルタント]
○鈴木 哲也 [株式会社日本水工コンサルタント]
本報は,鹿児島県笠野原地区の幹線水路を対象とする機能評価を行なう際に検討した「管路施設の機能調査評価(案)」の概要について報告する。評価(案)を運用する上での課題として,本評価(案)は1水理ユニット内の同一管種・管径を前提として作成したが,管種・管径が混在する場合や,調査内容,個所,期間等が制限される場合には基本的な考え方を踏襲した上で,調査地区に合った適用指針が必要となることが明らかになった。
Keyword: 笠野原地区, 老朽化パイプライン, 管路施設の機能調査評価
GET PDF=02/0205-34.pdf
発表番号 5-35
Dust disposition in drainage pump station
Akira Ikeyama [Mie Prefecture Land Improvement Association]
排水機場の塵芥処理について
○池山 昭 [三重県土地改良事業団体連合会]
三重県土地改良事業団体連合会が市町村・土地改良区が管理する施設の技術管理の指導、援助を行なうものの中で施設の環境問題への配慮が注目される中で今回は排水機場の塵芥の現状とその処理対策について報告するものである。
Keyword: 排水管理, ,
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発表番号 5-36
Landscape Effect of Dams' Coloring Assessed with CG and Questionaire
Riota Nakamura [Nihon University]
Hiroshi Tsuji [Nihon University]
Masao Aoki [Nihon University]
CGとアンケートによるダム着色の景観効果の予測
○中村 良太 [日本大学生物資源科学部]
辻 厚志 [日本大学生物資源科学部]
青木 正雄 [日本大学生物資源科学部]
ダムなどの水利構造物に着色することにより、印象がどう変わるかを探る。12人の調査者を選定し、それぞれの方法でダムの写真をコンピュータ処理させ、色彩環より選定した8色に白・黒を含めて10色にダムを着色した絵を作らせた。これらの絵を約 100 人の被験者に見せ、アンケートを行った。結果は、概してダムの色は明るい感じの寒色が好まれ、暗い感じの暖色がきらわれる傾向が明らかであった。
Keyword: ダム, 景観, 色彩
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発表番号 5-37
Estimation of soil loss and soil conservation effect in grobal scale
Shigeo Ogawa [National Institute for Rural Engineering]
Masato Fukumoto [National Institute for Rural Engineering]
Takeo Shima [National Institute for Rural Engineering]
畑地における土壌流亡推定と抑制効果の広域評価
○小川 茂男 [(独)農業工学研究所]
福本 昌人 [(独)農業工学研究所]
島 武男 [(独)農業工学研究所]
畑地における土壌流亡量と抑制効果について,広域に推定,評価する手法について検討した。ここではUSLEを用いて全国を対象に推定する手法を検討した。6係数のうち,R,K値は全国展開が可能であり,LS値についても50mメッシュDEMと圃場区画データを組み合わせる方法とした。C,P値については過去のデータと現地調査に求める方法とした。ここで提案した方法で広域を推定し,推定結果の検証を行う予定である。
Keyword: 土壌侵食, 農地保全, 環境保全
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発表番号 5-38
The Spatial Distribution of Grassland Soil Properties on a Hillslope
Satoru Hosokawa [Graduate scool of agriculture, Hokkaido university]
Junichi Kashiwagi [Graduate scool of agriculture, Hokkaido university]
Shuichi Hasegawa [Graduate scool of agriculture, Hokkaido university]
傾斜草地における土壌物理性の空間分布
○細川 悟 [北海道大学大学院農学研究科]
柏木 淳一 [北海道大学大学院農学研究科]
長谷川 周一 [北海道大学大学院農学研究科]
傾斜草地を対象に勾配等の地形特徴量の抽出を試み、それを用いて土壌物理性の空間分布を検討した。調査圃場は0.30以上の急勾配を含み地形変化は激しいが、土壌断面からは明らかな土砂移動は認められず、A層厚や乾燥密度の物理量の分布を地形情報により特徴付けることはできなかった。土壌水分は地形と関連性が高く、粗間隙率や飽和透水係数等は地点の水分条件を反映して、結果的に地形に対応した分布を示すと考えられる。
Keyword: 土壌侵食, 土壌の空間変動, 土壌の物理化学的性質
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発表番号 5-39
Characteristics of sediment yield from field plot planted with cabbage
SHIONO TAKAHIRO [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region]
OKUSHIMA SHUJI [National Institute for Rural Engineering]
FUKUMOTO MASATO [National Institute for Rural Engineering]
TAKAGI AZUMA [National Institute for Rural Engineering]
キャベツ栽培条件下の野外試験区からの土砂流出特性
○塩野 隆弘 [九州沖縄農業研究センター]
奥島 修二 [農業工学研究所]
福本 昌人 [農業工学研究所]
高木 東 [農業工学研究所]
作物栽培条件下における圃場からの侵食土砂の流出特性を把握する目的で,キャベツ栽培条件下の野外試験区における土壌侵食の観測データの分析を行った.その結果,栽培期から収穫期直後にあたる6〜8月の試験区における侵食土砂の流出は輸送力支配型であると推察された.また,収穫後の残滓が朽ちた状態となる9月の試験区における侵食土砂の流出は,侵食力支配型であると推察された.
Keyword: 土壌侵食, 農地保全,
GET PDF=02/0205-39.pdf
発表番号 5-3
Effect of Different Leaching Requirements on the Growth of Sorghum-Salt water irrigation using weighing large lysimeter()-
Yoshihide Sakaguchi [Tottori University Arid Land Research Center]
Tahei Yamamoto [Tottori University Arid Land Research Center]
Mitsuhiro Inoue [Tottori University Arid Land Research Center]
Tomoki Shimizu [Tottori University Arid Land Research Center]
リーチング水量の相違がもたらすソルガムの生長への影響−秤量型大型ライシメータを利用した塩水灌漑(掘
○坂口 義英 [鳥取大学乾燥地研究センター]
山本 太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
清水 知樹 [鳥取大学乾燥地研究センター]
秤量型大型ライシメータ3基(A,B,C)にソルガムを栽培し,リーチング水量(A区が0,B区が0.19,C区が0.23)を変えた3日間断の塩水灌漑を8月15日から10月26日にかけて行った.灌水量の相違にかかわらず,積算蒸発散量に大差はなかった.ソルガムの乾物重はリーチング水量を考慮しないA区がもっとも大きかった.土壌水分貯留量の変化は各区の著しい相違は認められなかった.
Keyword: 秤量型大型ライシメータ, ソルガムの生長, リーチング水量
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発表番号 5-3
Influence of selected mulches on evaporation and evapotranspiration, soil moisture, soil temperature and root distribution.
Osamu Asai〔Faculty of Agriculture, Gifu University〕
Shamim Ara Begum〔Faculty of Agriculture, Gifu University〕
Kengo Ito〔Faculty of Agriculture, Gifu University〕
Masateru Senge〔Faculty of Agriculture, Gifu University〕
Iwao Hashimoto〔Ishikawa Aguricultural College〕
マルチが蒸発及び蒸発散,土壌水分,地温,根群分布に及ぼす影響
○淺井 修〔岐阜大学農学部〕
シャミム アラ ベグム〔岐阜大学農学部〕
伊藤 健吾〔岐阜大学農学部〕
千家 正照〔岐阜大学農学部〕
橋本 岩夫〔石川県農業短期大学〕
本研究では,4種類のマルチを使用しその特性が作物の生育環境に与える影響について検討した。マルチ資材に黒色ビニール,再生紙,わらを使用し,さらにわらは270g/cm2と810g/cm2の重量を変化させた2種類のものを使用した。測定項目は,アルベド,蒸発及び蒸発散,土壌水分,地温,根群分布である。これらを解析した結果,高温乾燥の気象環境条件下ではマルチ資材としてわらが最も有効であることが明らかになった。
Keyword: 蒸発・蒸発散, マルチ, 地温
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発表番号 5-30
Trend of food balance and importance of irrigation in Sub-Saharan Africa
YOSHINOBU KITAMURA
TOMOHISA YANO
サブサハラ・アフリカにおける食糧需給の現状と将来展望からみた灌漑の重要性
○北村 義信〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
矢野 友久〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
本研究では、サブサハラ・アフリカ地域における過去38年間(1961-1998年)の食糧需給状況をレビューし、同地域における今後30年間の食糧需給の将来展望および食糧確保戦略と、そのために必要な灌漑開発について考察を加えた。
Keyword: サブサハラ・アフリカ, 食糧需給バランス, 灌漑開発
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発表番号 5-31
A CASE FOR IRRIGATION AND AGRICULTURAL DEVELOPMENT IN ZAMBIA IN VIEW OF THE AVAILABLE LAND AND WATER RESOURCES-IRRIGATION DEVELOPMENTIN ZAMBIA()-
Barnabas M. Mulenga〔Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University〕
TAKAO NAKAGIRI〔Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University〕
YOSHIHIKO OGINO〔Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University〕
土地および水資源の点から見た灌漑と農業開発の概要−ザンビア国における灌漑開発に関する研究(機法
○Barnabas M. Mulenga〔大阪府立大学大学院農学生命科学研究科〕
中桐 貴生〔大阪府立大学大学院農学生命科学研究科〕
荻野 芳彦〔大阪府立大学大学院農学生命科学研究科〕
アフリカ中南部のザンビア共和国における灌漑農業の開発は膨大な土地・水資源の持続可能な利用にかかっている。本研究では、政治・社会的問題を考慮し、ザンビアの土地・水資源利用の包括的概要を述べている。灌漑農業は社会経済の発展、自国の食糧問題の解決のために改善される必要があることを強調した。
Keyword: IRRIGATION DEVELOPMENT, IRRIGATION POTENTIAL ANALYSIS,
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発表番号 5-32
Estimation of Evapotranspiration and Improvement of Water Use Pattern in Iran
Hossein Dehghani Sanij〔Tottori University Arid Land Research Center〕
Abbas Keshavarz〔Agricultural Research, Education and Extension Organization of Iran〕
YAMAMOTO Tahei〔Tottori University Arid Land Research Center〕
Estimation of Evapotranspiration and Improvement of Water Use Pattern in Iran
○Hossein Dehghani Sanij〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
Abbas Keshavarz
Tahei Yamamoto〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
農業部門はイランの経済における最も重要な役割を占めている.だが,1998年までは水利用効率が悪かったので,イラン農務省では同国における農業の水消費パターン(CPWAI)の収集を決定し,水利用効率の向上を図った.この研究により作物に必要な水の決定のためペンマン−モンティス法が採用され,20年間の気象統計量を用いて灌漑のための畑作物の用水量が600ヶ所の平野部における耕作パターンを基礎として推定された.
Keyword: Crop Water Requirement, Penman-Monteith, Iran
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発表番号 5-33
A Compaction on Inspecting Concrete Segregation Caused by Vibration Compaction
Masao Aoki〔College of Bioresources Sciencse, Nihon University〕
Hiroshi Tsuji〔College of Bioresources Sciencse, Nihon University〕
Ryouta Nakamura〔College of Bioresources Sciencse, Nihon University〕
Tetsuo Yamaguti〔College of Bioresources Sciencse, Nihon University〕
コンクリートの締固めに伴う材料分離判別の一考察
○青木 正雄〔日本大学生物資源科学部〕
辻 厚志〔日本大学生物資源科学部〕
中村 良太〔日本大学生物資源科学部〕
山口 哲男〔日本大学生物資源科学部〕
コンクリート打ち込みにおける材料分離への喚起については、経験的伝承的にいわれているきらいがある。その分離の程度は、主観的に直接の視角判断によるところが大きい。昨年は、酸性水によるコンクリートの劣化の定量法について、コンュータの画像処理による二値化の方法を発表した。本報では、同様な手法を用いたコンクリートへの適用性を探求するため、振動締固めによる供試体の材料分離の判別について検討した。
Keyword: 材料分離, 締固め, 画像処理
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発表番号 5-34
STRESS-STRAIN RELATIONSHIPS OF CEMENT COMPOSITE PANELS REINFORCED WITH WOVEN SQUARE WIRE MESH
Md.Zakaria Hossain〔Mie University, Faculty of Bioresources〕
Muneharu Inoue〔Mie University, Faculty of Bioresources〕
正方形ワイヤーメッシュで強化されたたセメント複合材パネルの応力〜ひずみ関係について
○Md. Zakaria Hossain〔三重大学生物資源学部〕
井上 宗治〔三重大学生物資源学部〕
セメント複合材を補強する正方形ワイヤーメッシュの力学的性状、すなわち、単軸圧縮条件下での応力−ひずみ関係の線形及び非線形性状、ヤング係数、最大強度、応力降下状況などを調べた。複合材の大きさは 200m X 140mm X 30mm、養生は7日間。ほとんどの応力ーひずみ曲線ばその立ち上がり付近でやや非線形な線形性を、最終段階の非線形領域では材質は再配列と凝集を示し、応力が粒子問結合力を上回ることが明らかにされた。
Keyword: セメント複合材パネル, 応力〜ひずみ関係, 正方形針金メッシュ
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発表番号 5-35
Study on the strength decreasing in the center of massive concrete specimens
KUNIO HATTORI〔Faculty of Agriculture, Tottori University〕
OGATA HIDEHIKO〔Faculty of Agriculture, Tottori University〕
SATO SHUSHI〔The United Graduate School of Agricultural Science, Tottori University〕
KARIDO HASSAN〔The United Graduate School of Agricultural Science, Tottori University〕
マッシブなコンクリート供試体中心部の強度低下に関する考察
○服部 九二雄〔鳥取大学農学部〕
緒方 英彦〔鳥取大学農学部〕
佐藤 周之〔鳥取大学連合農学研究科〕
カリド・ハッサン〔鳥取大学連合農学研究科〕
マッシブなコンクリート供試体(高さ×幅×奥行=70×60×40cm)を厚さ1,5,10,20cmの発泡スチロール製保温材で全体を覆い,内部温度,超音波伝播速度,表面部と中心部の抜取りコアの圧縮強度を測定し,初期養生温度が強度発現などに及ぼす影響を検討した。内部最高温度が60℃を境に且つ最終安定温度到達時間の長短によって,強度発現が著しく異なることが分かった。
Keyword: 圧縮強度の低下, マッシブなコンクリート, 中心部
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発表番号 5-36
A study on strength estimation of massive concrete by Schmidt hammer type-M
Shushi SATO〔The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University〕
Kunio HATTORI〔Faculty of Agriculture, Tottori University〕
Hidehiko OGATA〔Faculty of Agriculture, Tottori University〕
HASSAN Khaled〔The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University〕
M型シュミットハンマ−によるマスコンクリ−トの強度推定に関する研究
○佐藤 周之〔鳥取大学大学院連合農学研究科〕
服部 九二雄〔鳥取大学農学部〕
緒方 英彦〔鳥取大学農学部〕
HASSAN Khaled〔鳥取大学大学院連合農学研究科〕
本研究では,マスコンクリ−ト用に開発されたM型シュミットハンマ−による強度推定式を,マッシブなコンクリ−ト供試体を用いて検討した.その結果,初期材齢時の供試体最高温度が60℃以下の場合には,反撥度と圧縮強度の結果から比較的高い相関性を持つ線形および二次曲線回帰式を得ることができた.しかし60℃以上の供試体では両者の相関性が低かった.今後は,より幅広い強度領域における反撥度を検討する必要がある.
Keyword: マスコンクリ−ト, M型シュミットハンマ−, 圧縮強度
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発表番号 5-37
Prediction of concrete adiabatic temperature rise curve on simplified testing method
Asano Isamu〔National Research Institute of Agricultural Endineering , Department of Structural Endineering〕
Kohgo Yuji〔National Research Institute of Agricultural Endineering , Department of Structural Endineering〕
Tagashira Hidekazu〔National Research Institute of Agricultural Endineering , Department of Structural Endineering〕
Hayashida Yoichi〔National Research Institute of Agricultural Endineering , Department of Structural Endineering〕
簡易断熱温度上昇試験に基づくコンクリートの断熱温度上昇曲線の推定方法
○浅野 勇〔農業工学研究所造構部構造研究室〕
向後 雄二〔農業工学研究所造構部構造研究室〕
田頭 秀和〔農業工学研究所造構部構造研究室〕
林田 洋一〔農業工学研究所造構部構造研究室〕
簡易断熱温度上昇試験装置を試作し詞級辜Rンクリートの断熱温度上昇曲線を推定する方法を提案した詞癲闥lと通常の断熱温度上昇試験機から求めた断熱温度上昇曲線は良好な一致を示しf熱温度上昇試験の有効性を確認した5-38
Keyword: コンクリート, 断熱温度上昇曲線, 有限要素法
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発表番号 5-39
Evaluation of the result of test for freezzing and thawing resistance of concrete by ultra sonic pluse velocity (2)- Comparison of various evaluation methods of dynamic modulus of elasticity by ultra sonic pluse velocity -
Hidehiko Ogata〔Faculty of Agriculture, Tottori University〕
Kunio Hattori〔Faculty of Agriculture, Tottori University〕
Shushi Sato〔The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University〕
Hassan Khaled〔The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University〕
超音波法によるコンクリートの凍結融解試験結果の評価(2)―超音波伝播速度を用いた動弾性係数の各種評価方法の比較―
○緒方 英彦〔鳥取大学農学部〕
服部 九二雄〔鳥取大学農学部〕
佐藤 周之〔鳥取大学連合農学研究科〕
ハッサン カハリド〔鳥取大学連合農学研究科〕
著者らは,超音波伝播速度と動弾性係数の関係を明らかにし,超音波法による凍結融解試験結果の評価を行うための一連の研究を実施している.これまでに,279個のデータを用いて実用的な強度の範囲内における超音波伝播速度と動弾性係数の関係式を得ることができた.本文では,著者らが得た関係式の有効性と実用性を検証するために,既存の動弾性係数評価式と硬さ定数による動弾性係数の評価を行い,それぞれの評価結果を比較検討した.
Keyword: 凍結融解試験, 超音波伝播速度, 動弾性係数
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発表番号 5-3
ほ場整備直後の基盤土の物理的変化から見た収量ムラの発生要因-その1-
○小野寺 忠夫〔岩手県農業研究センター〕
ほ場整備後に見られる収量ムラは、工事の切土域より盛土域において多く発生する。その要因を把握するため、基盤整地作業の重機の転圧状況からその後の土壌の変化までを調査した。その結果、切土域の土壌物理性は比較的工事の影響を受けずに安定していることが確認できた。また、盛土域の土壌では整備直後の不安定な状態から安定に向かう過程の一部を確認できたことなど、今後の収量ムラ解消の参考となり得る検討材料が得られた。
Keyword: 圃場整備, 収量ムラ, 土壌物理性
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発表番号 5-30
時変パラメータを用いた浮遊土砂流出解析モデルの構築および長期解析への適用
○大澤 和敏〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
酒井 一人〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
沖縄県では赤土流出の予測方法が求められている.赤土流出の長期観測が難しいことから,実用的なモデルの構築には至っていない.そこで,時変パラメータとして残存堆積負荷量を用いた時変系L-Q式型の浮遊土砂流出モデルを構築した.パラメータの同定には競争原理を用いた大域的パラメータ探索法のSCE-UA法を用いた.そして,沖縄県本島中部の屋嘉下口川において適用し,2ヶ月間の連続解析において良い解析結果を得た
Keyword: 赤土流出, 浮遊土砂流出解析モデル, 土壌侵食
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発表番号 5-31
代かき排水時のSS流出に関する考察 ―灰色低地土水田の事例―
○牧山 正男〔茨城大学農学部〕
大羽 孝司〔茨城大学農学部〕
代かき時のSS流出について灰色低地土水田を事例として検討した結果,排水中のSS濃度は田面水と同程度になりうること,SS流出量には排水口の垂直位置が関係すること,事例水田での土壌流亡は数μmであることが,また実験から,代かき時の湛水深が浅く,代かきが軽度かまたは念入りなほどSS濃度は低下することがわかった.よってSS流出の軽減には湛水深を浅くすることが有効で,そのためには均平管理が重要である.
発表番号 5-32
Effect of Tractive force on Soil Particles and Turbidity of the Red Soil in the Rill Erosion Process
○Samaresh Das〔Yamaguchi University〕
Tatsuro Kusaka〔Yamaguchi University〕
Mitsuo Fukada〔Yamaguchi University〕
Soichi Nishiyama〔Yamaguchi University〕
本研究では、リルの形成時において掃流力が土粒子および濁度に及ぼす影響等の関係を明らかにしました。縦100×横20×深さ11cmの侵食ボックスに深さ10cmで試料土を充墳し、27cm3/sの表面流を作用させた。20分の間に、2分おきに流出水を採取した。掃流力が微細粒子に与える影響は、特に侵食初期段階において顕著に見られ、土粒子の大きさによって流動中の土粒子の沈降速度が異なること等が明らかになった。
Keyword: 土壌浸食, 掃流力, 濁度
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発表番号 5-33
沈砂池の堆砂機能に関する研究
○仲村渠 将〔琉球大学農学部〕
吉永 安俊〔琉球大学農学部〕
山口 智子〔琉球大学農学部〕
降雨時に農地などで発生する浮遊土砂の公共水域への流出を防止することは沖縄県にとって重要である。土砂流出防止施設である沈砂池の機能を調べるため模型実験を行った。その結果より次のことが分かる。流入濁水濃度が500mg/L以下の時1.35L/sの流量までは沖縄県赤土等流出防止条例に規定された排水基準値をクリアする。土粒子の流去量は流量に影響を受け、流入濁水濃度の影響はさほど大きくない。
Keyword: 沈砂池, 赤土流出, 排水基準値200mg/L
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発表番号 5-34
腐食劣化を受けた地中RC構造物の構造性能診断に関する2,3の考察
○野中 資博〔島根大学生物資源科学部〕
岩崎 基恭〔日本ジッコウ蝓
微生物劣化が生じた地中RC構造物に、構造性能の診断を行った。劣化深さを2cm,5cmと変えて、常時・地震時の断面破壊の終局限界状態と、ひびわれの使用限界状態の照査を行ったが,LEVEL2地震動に相当する大きな地震時外力のもとでも耐力に問題はなく、使用限界状態のみが、問題となった。この事から、腐食劣化を生じた地中RC構造物の構造性能の診断においては、使用限界状態が支配的な要因である事が推察された。
発表番号 5-35
マチュリティ法の強度低減係数に関する研究 − マチュリティ法によるマスコンクリ−ト供試体の非破壊強度推定(供法
○佐藤 周之〔鳥取大学大学院連合農学研究科〕
服部 九二雄〔鳥取大学農学部〕
緒方 英彦〔鳥取大学農学部〕
マスコン供試体の強度をマチュリティ法で推定するためには,推定強度にコンクリ−トの最高温度に関係する強度低減係数を乗じる必要がある.しかし,これまでに検討した最高温度の領域は小さかったため,本研究では,マスコン供試体の内部温度を人為的に上昇させ,より広い最高温度領域におけるマチュリティ法の強度低減係数を検討した.その結果,強度低減係数は,内部積算温度が大きくなるほど小さくなる傾向にあることが分かった.
Keyword: マチュリティ法, 圧縮強度, 強度低減係数
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発表番号 5-36
保温材増厚による初期養生条件の変化がマスコン供試体の諸性状に及ぼす影響−非破壊試験方法によるコンクリート強度の推定(将機法
○服部 九二雄〔鳥取大学農学部〕
緒方 英彦〔鳥取大学農学部〕
佐藤 周之〔鳥取大学大学院連合農学研究科〕
マスコン供試体(高さ×幅×奥行=70×60×40cm)2体を厚さ5cmと10cmの発泡スチロールで覆って作製し,内部温度,超音波伝播速度,表面部と中心部の抜取りコアの圧縮強度を測定し,初期の内部上昇温度が強度発現に及ぼす影響を昨年度までの結果を含め検討した.水和熱の蓄積による初期の中心部温度が高いと,特に中心部の圧縮強度の発現が著しく遅れることが分かった.
Keyword: マスコン供試体, 抜取りコア, 超音波伝播速度
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発表番号 5-37
最大凍結指数と農道の置換え厚さに関する研究
○上田 真一〔北海学園大学大学院〕
久保 宏〔北海学園大学工学部〕
金澤 雅博〔北海学園大学大学院〕
北海道における道路舗装の凍上対策上必要な置換厚さは、気温のデータから得られる凍結指数や実測値による凍結深さをもとに決められている。しかし、近年の地球環境の変化から積雪寒冷地でも温暖化が進み、各観測地点での凍結指数は減少傾向にある。本研究は、最近の温暖化傾向を踏まえ、安全性と経済性を考慮した北海道各地の基準となり得る置換え厚さを再検討することが目的である。
Keyword: 凍結指数, 修正Berggrenの式, 凍結深さ
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発表番号 5-38
軽量骨材を用いたポーラスコンクリートの基礎性状
○石黒 覚〔三重大学生物資源学部〕
吉羽 祐路〔三重大学生物資源学部〕
環境負荷低減型コンクリートとしてポーラスコンクリートの利用が多くなっている。本研究では、人工軽量骨材を用いて水セメント比および空隙率の異なるポーラスコンクリートを作製し、密度、強度および静弾性係数などの基礎性状を調べた。植栽基盤として軽量ポーラスコンクリートを利用する場合には空隙率の確保が重要となるので、水セメント比をできるだけ小さくし、空隙率と強度特性の関係を考慮した配合設計を行う必要がある。
Keyword: コンクリート材料, コンクリートの性質, ポーラスコンクリート
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発表番号 5-39
異なる寸法をもつコンクリート円柱供試体内部の測定温度の実験的考察
○中園 健文〔宮崎大学農学部〕
丸山 明〔九州農政局北松農地整備事業所〕
中澤 隆雄〔宮崎大学工学部〕
菊村 忠由〔宮崎県生コンクリート工業組合〕
一般に,コンクリートの温度推定には断熱温度上昇実験式が用いられるが,断熱状態のセメント水和発熱を構造物の全部位に仮定するので,現実よりも高めの推定結果になる.また,既存の断熱温度上昇試験では放熱の影響や寸法の違いを考慮できない.本報では,室内および野外において異なる寸法の円柱供試体の温度測定実験を行うことで,放熱のあるコンクリートの温度変化を型枠の材質,供試体の寸法および部材位置別に比較検討した.
Keyword: セメント水和熱, コンクリート円柱供試体, 温度上昇量
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発表番号 5-3
十勝地方における耕地防風林に関する研究−第2報 芽室町における耕地防風林の現状−
○辻 修〔帯広畜産大学〕
高見澤 伸宏〔新潟県庁〕
北海道芽室町を調査対象とし、GISを使用し耕地防風林の現状把握を行った。 その結果、耕地防風林の植栽密度と風害発生件数には、負の相関関係のあることがわかった。また、その被害は黒ボク土壌地域において多いこともわかった。アンケート調査の主成分分析より、実際に耕地防風林の植栽密度の高い地区において、耕地防風林の植栽に対する満足度も耕地防風林に対する期待度も高いことがわかった。
Keyword: 耕地防風林, 風食, GIS
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発表番号 5-30
自給自足のための環境のデザイン
○岩田 智弘〔三重大学〕
大野 研〔三重大学〕
世界のエネルギー事情が近い将来、大量消費のために枯渇する恐れがあるのは周知のとおりである。そこで、非常時に化石燃料に代わる資源を確保するための自給計画をたてる必要がある。本研究では、自然の力を利用したエネルギーによる環境保全型のデザインを行うための第1歩として、1年間暮らしていくには、どれだけのエネルギーが必要なのかをいくつかのケースについて検討した。
発表番号 5-30
兵庫県南部地震による淡路島北部ため池堤体の被害要因分析
岡山大環境理工 藤井 弘章・○森永 智子・西村 伸一・島田 清・西山 竜朗
岡山県 難波 明代
兵庫県 国政 華菜
兵庫県南部地震による,淡路島北部のため池堤体の被害と無被害を分けた要因について,10数個の要因を設定し,1702個(被害数406個,無被害数1296個)のため池について,一般的な統計と数量化2類による要因分析を行った.両者は不一致のものもあるが,被害を分けるのは,位置(最近断層の種別,震源・断層への距離,標高),構造(堤軸の向き,大きさ)で,ダムサイトの地質,ダムの履歴(築堤年次,改修)の寄与は少ない.このモデルで,被害・無被害の要因が5〜7割説明できる.
Keyword: 地震災害, 多変量解析, 堤体被害
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発表番号 5-31
統計的非線形圧密モデルの逆解析への応用−観測的手法による軟弱地盤の挙動予測に関する研究(7)−
岡山大環境理工 西村 伸一・島田 清・藤井 弘章
岡山大院 ○渡辺 徹
軟弱地盤の圧密解析を行う場合,体積圧縮係数,透水係数等の土質定数が必要であるが,これらは地盤の不均一性により大きな変動性を有する.一方,圧密パラメータは通常,圧密途中において非線形に変化するので,精密な解析ではこの点を考慮する必要がある.このような見地から,土質定数の統計的性質と非線形性を同時に考慮した圧密モデルの開発を試みた.今回は,このモデルを圧密逆解析に適用して有効性を検討した.
Keyword: 圧密逆解析, 統計モデル, 非線形性
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発表番号 5-32
有限変形弾塑性FEMによる地盤の非排水支持力解析−有限変形解析と微小変形解析の比較を中心として−
九大農 ○東 孝寛・高山 昌照
有限変形理論と微小変形理論に基づく圧密変形(土/水連成)解析手法を用いて,帯状等分布荷重の作用する均質な等方正規圧密地盤の非排水支持力解析を行い,両解析結果の比較を通して,幾何学な形状変化(非線形性)が解析結果に及ぼす影響について検討した.その結果,幾何学的な形状変化(非線形性)を考慮した場合,考慮しない場合より地盤の極限支持力が大きくなり,その違いは,地盤の圧縮性が大きいほど大となることが分かった.
Keyword: 有限変形解析, 圧密変形解析, 支持力
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発表番号 5-33
地すべり斜面における進行性破壊の三次元有限要素解析
四国農試 ○川本 治・中尾 誠司・島崎 昌彦
地すべり斜面における進行性破壊の三次元有限要素解析を実施した。せん断帯の幅の測定値を含む実測パラメ−タを用いて現実の地すべりを解析した。我が国の多くの地すべりは再活動すべり(過去の地すべりの再活動)であるといわれているが、このような地すべりにおいても残留強度に規定される弱層でのすべりだけでなく、崩土内部で発生する初生的な進行性破壊を考慮することにより、現実的な斜面安定性評価を行えることを示した。
Keyword: 斜面安定・土圧・支持力, 地盤の変形,
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発表番号 5-34
長期観測結果に基づくロックフィルダムの挙動
農工研 ○初川 栄治・安中 正実
フィルダムの安全監視のための挙動観測は、築堤中及び湛水初期に集中しており、長期にわたる挙動を評価した事例は少ない。今後、堤体安全性の評価手法を確立するためには、長期間のデータを収集し、堤体挙動を把握することが重要となる。今回は、湛水開始から数ヶ年経過したロックフィルダムの長期観測結果から明らかになった堤体挙動について報告する。
Keyword: 漏水量, 間隙水圧, 土圧
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発表番号 5-35
前面コア型ダムのコアに亀裂の生じた場合の対策工法に関する研究
弘前大農学生命科 ○平見 仁美・角野 三好・加藤 幸・谷口 建
前面コア型ダムのコアに亀裂が生じた場合の浸潤線に対する内的安定性を考慮した対策工法について室内実験により検討した。コアにクラックの生じないときの浸潤線とクラックが生じたときの浸潤線の間に配置した対策工法ドレーンが、クラックが生じないときには影響しないがクラックが生じるとダムの安全性を保つべく効果的に機能することが明らかとなった。
Keyword: フィルダム, 対策ドレーン,
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発表番号 5-36
ため池底泥の物理的性質について
農工研 ○谷 茂
フジタ 石黒 和男・福島 伸二
秩父小野田 池田 康博・酒巻 克之
ため池貯水池内に堆積した底泥の浚渫が行なわれているが、浚渫土は一般に含水比が高く、有機質も多いため土捨て場へ廃棄することが多い。ため池底泥の固化処理を行い、有効利用する事を目的として全国のため池11箇所の底泥の物理的性質、特に固化強度に影響のあるフミン酸含有量を調査した。この結果、東日本のため池底泥に含有量が高く、西日本のため池に少ない傾向が有ることが明らかになった。
Keyword: ため池, 底泥, 固化処理土
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発表番号 5-37
砂質土の斜面崩壊に関する研究
明治大農 田中 忠次
明治大院 ○阿部 剛士
斜面崩壊を起こす原因には不明な点も多く、斜面崩壊の機構を解明することは斜面安定問題における重要な課題となっている。本研究では、3次元的崩壊の機構を調べるため、豊浦標準砂を用いた斜面模型実験より崩壊時斜面角と相対密度の関係を求め、さらに2次元及び3次元弾塑性有限要素解析との比較を行なった。
Keyword: 斜面崩壊, 弾塑性有限要素解析,
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発表番号 5-38
乾燥側で締固めたおんじゃくの一次元水浸時の挙動
九大農 高山 昌照・肥山 浩樹・○金山 素平
最適含水比より乾燥側で締固めたおんじゃく(玄武岩風化土)を一次元圧縮後に水浸した場合の挙動を【平均有効応力−応力比[偏差応力/(2*平均有効応力)]】図上でみると,水浸時の圧縮圧力が圧縮降伏応力よやや大きい値以上であれば,応力比は圧縮過程と同程度の 0.5程度である.圧縮圧力の大きさが圧縮降伏応力近傍においては,応力比は 1.3〜1.5 にも増大する.この値の大きさはせん断破壊時の応力比と同程度である.
Keyword: 玄武岩風化土, 締固め土, コラプス
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発表番号 5-39
ため池の災害事例と底樋設計の課題について
農工研 中島 正憲
老朽ため池の整備は、全面的な改築から取水設備の改築、表法刃金土施工等、種々行われているが齡zはその代表的なものである。底樋の多くは旧ミオ筋付近の堤体下に設けられているがs同沈下、破損、周囲に沿う水みちの発生などによって堤体の最大弱部となる危険性を持つ構造物である齡竭闢_、設計上留意すべき事項等に関する講演である。
発表番号 5-3
土構造性を考慮した大気下と真空下のスレーキング性について
富山県立大 荒井 涼
わが国では泥質岩のエアスレーキングについて関心度が薄いようであるが、富山県西部丘陵地の若干の泥質岩を調べると特に土構造性により極めてエアスレーキングが激しいことが分かった。また、従来のStirkによる粘土の乾燥収縮特性の考えをさらに泥質岩まで展開可能にしたものであり、そのことにより大気下と真空下のスレーキング性の相違性について説明づけ、スレーキングは土構造性面から展開する重要性を示唆したものである。
Keyword: 特殊土壌, 土構造, 農地保全
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発表番号 5-3
四国峡谷型中山間地域における農地の立地条件と農地利用選好度合
農林水産省四国農業試験場 ○吉迫 宏
農林水産省四国農業試験場 山下 恒雄
・
Keyword: 土地利用計画, 農用地計画・整備,
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発表番号 5-30
北海道を対象とした農村環境整備における農村公園の位置づけ
専修大学北海道短期大学 ○小林 昭裕
専修大学北海道短期大学 山上 重吉
・
Keyword: 農村公園, 環境整備, 北海道
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発表番号 5-31
稲わら利用からみた有機性廃物循環利用システムと地域での多面的効果−ホニオの景観を有する岩手県胆沢町を事例として−
東京農工大学大学院連合農学研究科 ○上條 雄喜
(株)アルファ計画 蛇口 至子
東京農工大学農学部 千賀 裕太郎・
Keyword: 有機性廃物の地域内循環利用システム, ホニオ, 景観
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発表番号 5-32
水田のほ場整備事業における土づくり−社会資本投資としての土づくりに関する予備的研究(1)−
九州農業試験場 ○石田 憲治・島 武男
九州農業試験場 脇山 恭行・久保田 富次郎
義村 利秋 井上 浩・政策科学研究所 農林水産省構造改善局
Keyword: 農用地計画・整備, ほ場整備, 土壌
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発表番号 5-33
有機質肥料の投入に関する農家意識と圃場整備事業−社会資本投資としての土づくりに関する予備的研究−
九州農業試験場 ○島 武男
九州農業試験場 石田 憲治
政策科学研究所 吉村 利秋・政策科学研究所 林部 尚
Keyword: 農用地計画・整備, 圃場整備, 環境保全型農業
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発表番号 5-34
活性汚泥と凝集剤利用による嫌気性ろ床併用接触曝気方式の処理の高率化
愛媛大学農学部 ○治多 伸介
京都大学大学院農学研究科 高橋 強
京都大学大学院農学研究科 萬井 あゆみ・
Keyword: 集落排水, 窒素除去, リン除去
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発表番号 5-35
段落流を用いた酸化溝方式の小型模型による汚水処理実験
茨城大学農学部 ○佐野 有紀
茨城大学農学部 中曽根 英雄
茨城大学農学部 黒田 久雄・
Keyword: 汚水処理 , 酸化溝方式,
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発表番号 5-36
電気炉酸化竣五の処理水浸漬による沈澱物分析と持続性
三重大学生物資源学部 ○近藤 雅秋
・
発表番号 5-37
中山間地域における農産加工事業体の問題点と見通しの関連分析−アンケート調査のクロス集計に基づく判断構造の分析ツールの開発−
農業研究センター ○松尾 芳雄
東北農業試験場 川手 督也
農業研究センター 秡川 信弘・
Keyword: AHP記述, 判断構造, 対数線形モデル
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発表番号 5-38
日本の農家住宅を使った宿泊施設のあり方の研究−高柳町・荻の家、遠野市・曲り家の事例に基づく検討−
岩手大学農学研究科 ○去石 真佐子
岩手大学農学部 藤崎 浩幸
岩手大学農学部 藤井 克己・
Keyword: 生活施設, 農家住宅, グリーンツーリズム
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発表番号 5-39
地域環境計画のための景観的試行
明治大学農学部 ○藤沢 和
・
Keyword: 景観形成, 景観構成, 地域計画
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発表番号 5-3
分布型2成分ナッシュモデルを使った流出解析-土地利用形態変化による流出変化予測-
北海道開発局開発土木研究所農業土木研究室 秀島好昭
Keyword: 流出特性, 水収支・水循環, 地下水
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発表番号 5-30
地下レーダによる浅層の不均一な透水構造調査
農業工学研究所 中里裕臣
Keyword: 地下レーダ, 浅層地下水, 透水構造
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発表番号 5-31
水稲の作況と日射量・日照時間・気温の変動について
高知大学農学部 紙井泰典
発表番号 5-32
山形県における稲作反収量の長期予測
山形県農地計画課 長岡正一
Keyword: 稲作反収量, 水文統計, 長期予測
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発表番号 5-33
開地の地面融雪について
岩手大学農学部 関基
発表番号 5-34
山間高冷地に建設されたPC箱桁橋の橋体温度と橋面温度の形成機構
信州大学農学部 鈴木純
Keyword: 橋面凍結, 橋面熱収支,
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発表番号 5-36
東伯地区における畑地土壌水分の吸引圧経時変化について(供
島根大学生物資源科学部 木原康孝
Keyword: 畑地潅漑, 用水管理, 水分移動
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発表番号 5-37
EVAPOTRANSPIRATION_AND_WATER_USE_EFFICIENCY_OF_BARLEY_AS_AFFECTED_BY_THE_VARIATION_IN_THE_AVAILABILITY_OF_SOIL_MOISTURE
愛媛大学大学院_農学研究科 Nur_Ahamed_Khondaker
Keyword: 畑かん, 水効率, 栽培効率
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発表番号 5-38
作物の蒸散量を指標とした灌漑時期の判定方法−茎内流測定法の灌漑管理への適用に関する研究(機
鳥取大学乾燥地研究センター 弘重秀樹
発表番号 5-39
灌漑時期判定に対する葉温(CWSI)、蒸散量および収量の比較検討−茎内流測定法の灌漑管理への適用に関する研究(供
九州共立大学工学部 竹内真一
Keyword: 畑地灌漑, 蒸発・蒸発散,
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