発表番号 [6-2]
Reduction of Problem-solving Work of Irrigation Facility Management by Remote Monitoring System for Mountainside Irrigation Canals
Sayaka FUJII[Institute for Rural Engineering, NARO]・Toshifumi ASHIDA[Institute for Rural Engineering, NARO]・Kazuko ENDO[Institute for Rural Engineering, NARO]
山腹水路への遠隔監視システム導入による施設管理者の問題対応の負担軽減
○藤井 清佳[農村工学研究部門]・芦田 敏文[農村工学研究部門]・遠藤 和子[農村工学研究部門]
山腹水路に遠隔監視システムおよび遠隔制御水門を導入する実証を行い、施設管理者の問題対応に要する負担の軽減効果を検証した。各地点の様子を一覧することで、現地に行く前に問題の原因を想定して準備を行うことができ、1件当たりの対応がスムーズに実施できるようになった。遠隔操作が稼働することで、荒天時のリスク軽減の有効性が示された。ただし、中山間地域などの予算の少ない地域では、導入費用がネックとなる。
Keyword: 遠隔監視,遠隔制御,水利施設,中山間地域,山腹水路, ,
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発表番号 [6-20(P)]
Preservation of Unionid Mussels at Drainage in Hiromi in Seki City
Naoya Funabashi[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]・Kengo Ito[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]
関市広見排水路におけるイシガイ類の保全
○舟橋 直哉[岐阜大学大学院]・伊藤 健吾[岐阜大学大学院]
イシガイ科二枚貝は現在その個体数を減少させており,保全が必要である.本研究では環境配慮型水路において,生物調査や遡上調査を行いイシガイ類の生活史をもとに水路の機能性評価を行った.イシガイ類の宿主魚は多く確認され,また宿主魚の遡上も確認できた一方で,イシガイ類の幼生放出や稚貝は確認できなかった.本調査地におけるイシガイ類繁殖の障害は幼生放出の段階にあり,個体数密度の低さが原因ではないかと考えられる.
Keyword: イシガイ類,環境配慮型水路,生物多様性, ,
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発表番号 [6-21(P)]
Elucidation the nesting conditions of Grey-headed Lapwing in Gifu Prefecture to consideration its symbiotic relationship with farming activities
KOMARU Kanade[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]・ITO Kengo[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]
岐阜県におけるケリの営巣条件の解明による営農活動との共生の検討
○小丸 奏[岐阜大学大学院]・伊藤 健吾[岐阜大学大学院]
ケリは水田で営巣するため耕起など営農活動の影響を大きく受けている.よって,営巣数の多い時期に耕起を避けることができれば理論上繁殖成功率は上昇する.したがって,本研究では,田面状況を考慮したケリの営巣場所の条件を解明し,ケリの保全案の提案を目的とする.結果,田面状況にかかわらず営巣場所を決めている可能性が高く,営巣数がピークの時期は耕起を避けることが繁殖成功率上昇,保全につながると考えられた.
Keyword: ケリ,水田,営農活動,環境保全,生物多様性, ,
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発表番号 [6-22(P)]
Habitat Selection of Herons in the Paddy Fields in Wanouchi Town, Gifu
Taiki Matsumoto[Gifu University Graduate School of Natural Science and Technology,Gifu University]・Kengo Ito[Gifu University Graduate School of Natural Science and Technology,Gifu University]
岐阜県輪之内町の水田地帯におけるサギ類の生息環境
○松本 泰輝[岐阜大学大学院]・伊藤 健吾[岐阜大学大学院]
水田地帯におけるサギ類滞在場所の選好性を環境の物理条件及び餌資源条件から検討した.取水期から落水期前まではイネの高さが60cm以下の湛水水田に,それ以降は畦・農道上で多くのサギ類が確認された.水路については,水路内水深が低い場合には水路内で,水路が満水状態の場合は水路天端の法面で採餌行動が見られた.また,今回の調査では,サギ類の分布と餌資源の関係性については明らかにできなかった.
Keyword: サギ類,生態系,農地環境, ,
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発表番号 [6-23(P)]
Development of physical control materials for submerged weeds to be placed underwater
NAKASHIMA Yoshitaka[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・NAKAINE Ryo[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
水中に設置する沈水雑草の物理的防除資材の開発
○中嶋 佳貴[岡山大学大学院]・中稲 涼[岡山大学大学院]
岡山市南部の浦安地区ではオオカナダモ及びコカナダモなどが過繁茂しており,防除が急務となっているため,遮光ネットを活用した防除試験を実施した.開放系水域に遮光ネットを設置した結果,光合成有効放射量を約20μmol/m?/s以下に抑えることでオオカナダモやコカナダモの再生を抑制した.閉鎖性水域として旧閑谷学校の泮池でも規模を拡大して遮光ネットを設置した結果,開放系水域と同様にほぼ完全に再生を防いだ.
Keyword: 生態系,排水施設, ,
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発表番号 [6-24]
Fish and its prey in agricultural drainage canal with eco-friendly physical structures
Shigeya Maeda[Ibaraki University]・Hiroki Nagumo[Ibaraki University]・Rui Orikasa[Ibaraki University]・Akiko Minagawa[The University of Shiga Prefecture]・Hisao Kuroda[Ibaraki University]
環境配慮工のある農業用排水路における魚類とその餌資源
○前田 滋哉[茨城大学]・南雲 大熙[茨城大学]・折笠 塁[茨城大学]・皆川 明子[滋賀県立大学]・黒田 久雄[茨城大学]
わが国の農業用排水路には環境配慮工である魚巣や魚溜が導入される事例があるが,その魚類生息場としての価値を評価する方法は定まっていない.本研究では,環境配慮工が導入された農業用排水路における魚類と,その餌資源の実態を,魚類,底生動物,動・植物プランクトン,付着藻類,水理環境の網羅的な調査により分析した.魚類のDNAコピー数には,場所的,時間的な分布の違いが見られた.
Keyword: 環境配慮工,底生動物,魚類,排水路,DNA, ,
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発表番号 [6-25]
Investigation and issues of reservoirs for translocation of Acheilognathus tabira tohokuensis in Nagano
Takahiro KOBAYASHI[Graduate School of Utsunomiya Univ. of Regional Development and Creativity]・Takumi MORIYAMA[Utsunomiya Univ. Dept.Agr.]
長野県におけるキタノアカヒレタビラ移殖可能ため池の検討と課題
○小林 孝浩[宇都宮大学大学院]・守山 拓弥[宇都宮大学]
「ため池特措法」により全国的にため池の防災工事が推進されており,廃止ため池に絶滅危惧種が生息していた場合は移殖が必要となるが,その手法は確立されていない。本研究では,長野県のキタノアカヒレタビラを対象に,防災工事以前に移殖先となるため池を発見する手法を検討した。調査の結果,対象地域において移殖先となり得るため池は少ないことが判明し,次善の移殖先の選出方法や移殖先の評価方法の改善が求められた。
Keyword: 生態系,移殖,キタノアカヒレタビラ, ,
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発表番号 [6-26]
Detection of new lineages and wide introduction of Rhynchocypris lagowskii in Japan, based on mitochondrial DNA D-loop analysis
Nishida K.[]・Koizumi N.[Headquarters, NARO]・Minagawa A.[The University of Shiga Prefecture]・Mori A.[Kitasato University]・Watabe K.[Institute for Rural Engineering, NARO]・Takemura T.[Institute for Rural Engineering, NARO]
ミトコンドリアDNA D-loop分析によるアブラハヤの未知の系統と広域な人為的移殖の確認
○西田 一也[環境研究所琵琶湖分室・滋賀県立大学]・小出水 規行[農業・食品産業技術総合研究機構]・皆川 明子[滋賀県立大学]・森 淳[北里大学]・渡部 恵司[農村工学研究部門]・竹村 武士[農村工学研究部門]
アブラハヤのミトコンドリアDNA D-loopの分析によって,本種の全国的な遺伝的集団構造および移殖の実態を把握した.これまでに知られている東北・関東,北陸,琵琶湖水系における3系統以外に関東から東海地方にかけて新たな3系統が確認された.琵琶湖水系と同じ系統のハプロタイプが東海,関東,東北地方において検出されたことから,全国的な琵琶湖産アユの放流に随伴して本種が非意図的に移殖された可能性がある.
Keyword: アブラハヤ,移殖,遺伝的集団構造,琵琶湖水系, ,
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発表番号 [6-27]
Annual changes in the habitat of small fish in the multi-nature type revetment section in the Saga plane
Shoma Takayama[Graduate School of Agriculture, Saga University]・Tomokazu HARAGUCHI[Faculty of agriculture Saga University]
佐賀平野クリークの多自然型護岸工区間における小型魚類生息の経年変化
○高山 昇真[佐賀大学大学院]・原口 智和[佐賀大学]
佐賀平野クリークの多自然型護岸工区間(2019年4月竣工)において、2021年と2022年に小型魚類の捕獲調査を行った。2021年は夏から秋にかけて小型魚類の捕獲数が大きく増加したが、2022年の捕獲数は夏季以降減少傾向であった。2021年と2022年は調査年による差が大きいことが分かった。また、本区間では優占度の高い魚種の存在のため、シンプソンの多様度指数は隣接する支線に比べ低くなった。
Keyword: クリーク,多自然型護岸工,小型魚類,多様性,植生, ,
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発表番号 [6-28]
Actual existence of loach in concrete irrigation channels in reclaimed paddy field areas during the non-irrigated season
Yuto OHASHI[The Graduate school of Bioresource Sciences, Akita prefectural University]・Tadashi KONDOH[Akita prefectural University]
干拓水田域のコンクリート用水路における非灌漑期のドジョウの生息実態
○大橋 勇斗[秋田県立大学院]・近藤 正[秋田県立大学]
農業の生産性向上を目的として圃場整備が進む中、水田に生息する生物はその影響を受け、個体数を減らしている。そこでパイプライン化が図られている八郎潟干拓地の小用水路6路線の取水ボックスを対象に生息実態調査を行った。測定したボックス71箇所中47箇所でドジョウの生存が確認され、最大で400尾以上のドジョウが確認されたことから取水ボックスは水田域において越冬場となっている可能性が高いことが確認できた。
Keyword: 干拓地水田,用水路,ドジョウ,取水ボックス, ,
GET PDF=23/6-28.pdf
発表番号 [6-29]
An attempt by citizens to improve the environment for upstream migration of salmon using a portable fishway
Takahashi N.[National Institute of Technology, Kagawa College]・Odagiri Y.[Tokyo University of Agriculture, Faculty of Bioindustry]・Fukui S.[Tokyo University of Agriculture, Faculty of Bioindustry]・Machida Y.[Bihoro Museum]
市民による可搬魚道を用いたサケの遡上環境改善の試み
○高橋 直己[香川高等専門学校]・小田切 悠貴[東京農業大学]・福井 翔[東京農業大学]・町田 善康[美幌博物館]
市民による環境保全活動にて,可搬魚道を用いてサケの遡上環境改善を試みた.魚道設置作業は約20分で完了し,サケの遡上を確認できた.また,サケ遡上時の魚道内水深・流速を明らかにすることができた.対象堰堤全幅における遡上率を算出すると,魚道設置前日が9.1 %,魚道設置翌日が52.6 %であり,堰堤下流側で滞留する個体が可搬魚道を利用して遡上可能になったことが,遡上率の上昇に寄与したと推測された.
Keyword: 魚道,遡上阻害,生態系保全, ,
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発表番号 [T-6-2]
Rationalization of small earth-fill dam renovation through ICT construction and utilization of precast sluiceway
Daisuke Watabe[Sanyu Consultants Inc.]・Kazunari Imaide[Sanyu Consultants Inc.]・Nagomu Yokokawa[Sanyu Consultants Inc.]・Junichi Arita[Vertex Co., Ltd.]・Hidekazu Tagashira[National Agriculture and Food Research Organization]・Yutaka Sawada[Faculty of Agriculture, Kobe University]・Shouta Shinma[Satokogyo Co., Ltd.]
ICT施工とプレキャスト底樋の活用によるため池改修の合理化
○渡部 大輔[(株)三祐コンサルタンツ]・今出 和成[(株)三祐コンサルタンツ]・横川 融[(株)三祐コンサルタンツ]・有田 淳一[ベルテクス(株)]・田頭 秀和[農村工学研究部門]・澤田 豊[神戸大学]・新間 翔太[佐藤工業(株)]
「ため池特措法」に基づく全国に約5万5千箇所ある防災重点農業用ため池の整備において、工事費の縮減・工期の短縮が重要となる。本報告では、ICT施工とプレキャスト底樋を活用したため池改修の調査・設計・施工の合理化を農研機構内の試験ため池で検討した。本検討より、ICT施工とプレキャスト底樋を活用した場合、現場打ち底樋の施工に比べ、工事費は2,545千円縮減、工期は25日短縮といずれも有利となった。
Keyword: ため池,プレキャスト,底樋, ,
GET PDF=23/T-6-2.pdf
発表番号 [6-2]
Understanding the operational characteristics of the farm stay projects and the impact of the COVID-19
○Shotaro Matsuda[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Yasuaki Kuki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
持続可能性に着目した農泊事業の運営実態とコロナ禍の影響の把握
○松田 昇太郎[岡山大学大学院]・九鬼 康彰[岡山大学大学院]
農泊事業の継続には地域の協力が重要だが2020年以降のCOVID-19の拡大は農泊に対する住民の忌避感を増大させ,その継続を危うくすると考えられる.そこでアンケートで全国の協議会の運営実態を把握しコロナ禍の影響を考察した.調査(回答107件)の結果,約2割の協議会が協力者の減少や宿泊事業の中断を経験していた.また近年事業を開始した協議会では住民の家屋提供に頼らず宿泊施設を確保する傾向が見られた.
Keyword: 農泊,地域協議会,協力,持続可能性,COVID-19,アンケート調査, ,
GET PDF=22/[6-2].pdf
発表番号 [6-20(P)]
Investigation of Hazardous areas of farmland infrastructure using drone sensing and three-dimensional technology
○KURITA Hideharu[National Agriculture and Food Research Organization]・SHINOHARA Kengo[National Agriculture and Food Research Organization]
ドローンセンシングおよび三次元化技術を用いた 圃場周辺の農地基盤の危険箇所の把握
○栗田 英治[農業・食品産業技術総合研究機構]・篠原 健吾[農業・食品産業技術総合研究機構]
既往研究などの知見から農作業安全に関わる農地基盤の環境的要素の整理を行い,整理にもとづき,ドローンによるセンシングと三次元化技術を用いた圃場周辺の農地基盤の危険箇所の可視化を試みた。結果を踏まえて,ドローンセンシングおよび三次元化技術を用いた圃場周辺の農地基盤の危険箇所の把握について,その可能性と限界を考察した。
Keyword: ドローン,農地基盤,農作業安全, ,
GET PDF=22/[6-20(P)].pdf
発表番号 [6-21]
Effects of wheat and rapeseed production on soil in the Mongolian rangeland
○Miyasaka Katori[College of Bioresource Sciences, Nihon Univ.]・Miyasaka Takafumi[Graduate School of Environmental Studies, Nagoya Univ.]・Ota Jumpei[College of Bioresource Sciences, Nihon Univ.]・Nakamura Ruri[Graduate School of Sustainability Science, Tottori Univ.]・ Siilegmaa Batsukh[Mongolian University of Science and Technology]・Undarmaa Jamsran[Mongolian University of Life Sciences]
モンゴル草原における小麦と菜種の生産が土壌に与える影響
○宮坂 加理[日本大学]・宮坂 隆文[名古屋大学大学院]・太田 隼平[日本大学]・中村 瑠莉[鳥取大学大学院]・ Siilegmaa Batsukh[Mongolian University of Science and Technology]・Undarmaa Jamsran[Mongolian University of Life Sciences]
モンゴルでは,昔から生産されてきた小麦だけでなく,菜種の生産も増加しており,土壌への負荷が懸念されている。そこで,小麦や菜種の生産が,土壌中の水分・養分に与える影響について調査を行った。その結果,菜種は小麦よりも水分を吸水しており,休耕期間中の貯水量も,小麦畑よりも少なかった。以上から,乾燥地における菜種の生産は,土壌水分を大幅に減少させ,翌年以降の作物生産を大きく低下させる可能性を明らかにした。
Keyword: 菜種,小麦,乾燥地,ステップ草原, ,
GET PDF=22/[6-21].pdf
発表番号 [6-22]
Evaluation of an apple field soil environment before and after removal of river flood sediment
○Takamitsu KAI[Kurokawa Field Science Center, Meiji University]・Jun SUZUKI[Faculty of Agriculture, Shinshu University]
リンゴ畑に堆積した泥土の除去前後の土壌環境評価
○甲斐 貴光[明治大学黒川農場]・鈴木 純[信州大学]
2019年10月台風19号の豪雨によって、長野市で堤防が決壊し、濁流が長沼地区の農地などに流れ込んだ。リンゴ畑には濁流が約3mの高さまで押し寄せ、泥土が約20cm堆積した。2019年8月から2021年10月まで土壌、泥土の分析を実施した。水害が発生しやすい地域では、今後も類似した被害発生が想定される。泥土に対して肥料供給が期待できる正の可能性と、土壌環境に悪影響を及ぼす負の可能性について紹介する。
Keyword: リンゴ栽培,泥土,土壌環境, ,
GET PDF=22/[6-22].pdf
発表番号 [6-23]
Effect of pyrolysis temperature and livestock species on micronutrients concentration in livestock manure derived biochars
○KUBOTA Yuki[Institute for Rural Engineering, NARO]・KAMEYAMA Koji[Institute for Rural Engineering, NARO]・KITAGAWA Iwao[Institute for Rural Engineering, NARO]・IWATA Yukiyoshi[Institute for Rural Engineering, NARO]
畜種と炭化温度の違いが家畜ふん炭化物の微量要素濃度変化に与える影響
○久保田 幸[農村工学研究部門]・亀山 幸司[農村工学研究部門]・北川 巌[農村工学研究部門]・岩田 幸良[農村工学研究部門]
微量要素を含む肥料成分に富んだ家畜ふんを炭化物に加工し農地に施用することで、循環利用および脱炭素化の実現への貢献が期待できる。家畜ふん炭は、与えられる飼料の違いや炭化温度による炭の理化学性への影響から、畜種や温度条件によって成分含有量に異なる特徴を持つと考えられる。本研究では採卵鶏、ブロイラー、豚のふんについて炭化温度による微量要素の可溶性濃度変化の特徴を明らかにした。
Keyword: バイオ炭,家畜ふん,微量要素,可溶性成分,炭化温度, ,
GET PDF=22/[6-23].pdf
発表番号 [6-24]
Adsorption characteristics of cadmium to soils and organic amendments
○SAKURAI Shinji[Grad. School of Agriculture,Osaka Metropolitan University]・TANAKA Kosuke[Kowa Engineering Consultant Co.,Ltd]・HORINO Haruhiko[Grad. School of Agriculture,Osaka Metropolitan University]・NAKAGIRI Takao[Grad. School of Agriculture,Osaka Metropolitan University]
土壌および有機質土壌改良資材のカドミウム吸着特性に関する研究
○櫻井 伸治[大阪公立大学大学院]・田中 滉介[晃和調査設計(株)]・堀野 治彦[大阪公立大学大学院]・中桐 貴生[大阪公立大学大学院]
有機質土壌改良資材を投与することによる重金属の植物への取り込みの抑制(不動化)が検討されている.本研究では,不動化されにくいCdに注目して土壌及び資材への吸着特性を実験的に明らかにし,資材の効果的な利用方法の提示と吸着特性に寄与する要因の特定を目的とした.その結果,牛ふん堆肥が最も効果的であり,また,他の資材についても適用する現場の状況に応じて効果的に利用できる可能性が示された.
Keyword: カドミウム,不動化,有機物,土壌改良資材,吸着等温式, ,
GET PDF=22/[6-24].pdf
発表番号 [6-25]
Dynamics of Iron Discharge through Subsurface Drainage from Paddy Fields on Peat
○YOKOCHI Minoru[Civil Engineering Research Institute for Cold Region PWRI]・FURUKAWA Hitomi[School of Agriculture, Hokkaido University]・INOUE Takashi[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
暗渠を通じて泥炭農地から流出する鉄の動態
○横地 穣[寒地土木研究所]・古川 瞳美[北海道大学]・井上 京[北海道大学大学院]
還元的な環境にある泥炭地では、鉄は特異な挙動をする。そこで本研究では、農地利用されている泥炭地の暗渠から排出される鉄の流出動態の観測を行った。その結果、鉄の流出には土地利用が大きく関与しており、水稲作水田と転換畑圃場における鉄の流出動態は大きく異なることが明らかになった。本研究の観測の範囲では、鉄の流出負荷は水稲作水田で転換畑水田より著しく大きかった。
Keyword: 泥炭地,排水,溶存有機炭素,転換畑, ,
GET PDF=22/[6-25].pdf
発表番号 [6-26(P)]
Effects for application of lactic acid bacteria on gas emissions and change of chemical properties during sedimentary storage of kitchen garbage and rice straw
○ORITATE Fumiko[Institute for Rural Engineering, NARO]・NAKAMURA Masato[Institute for Rural Engineering, NARO]
乳酸菌資材の添加が生ごみと稲わらの堆積貯蔵中のガス生成と性状変化に与える影響
○折立 文子[農村工学研究部門]・中村 真人[農村工学研究部門]
ベトナム中部で行われている有機性資源の堆積貯蔵において、乳酸菌資材の添加が堆積物からのガス生成と性状変化に及ぼす影響を検討するため、模擬生ごみと稲わらを原料として室内試験を実施した。その結果、試験開始初期には乳酸菌添加区で無添加区よりも原料中ガスのCO2およびN2O濃度や重量減少率が小さくなること、試験開始から30日後の原料中の有機酸濃度やpHについては両試験区でほとんど差がないことが確認された。
Keyword: 資源循環,貯蔵,乳酸菌, ,
GET PDF=22/[6-26(P)].pdf
発表番号 [6-27(P)]
Effect of pyrolysis temperatures for biochar production from pelletized broiler manure on Komatsuna production
○KAMEYAMA Koji[Institute for Rural Engineering, NARO]・KUBOTA Yuki[Institute for Rural Engineering, NARO]・IWATA Yukiyoshi[Institute for Rural Engineering, NARO]・KITAGAWA Iwao[Institute for Rural Engineering, NARO]
ペレット鶏糞を炭化する際の温度条件がコマツナ生育に与える影響
○亀山 幸司[農村工学研究部門]・久保田 幸[農村工学研究部門]・岩田 幸良[農村工学研究部門]・北川 巌[農村工学研究部門]
ペレット状のバイオ炭は粉末状のバイオ炭よりも肥料成分の溶出が低下し,作物生育が抑制されることが報告されている.しかし,ペレット化された家畜ふんを炭化する際の温度条件が生成されたバイオ炭の肥料成分の利用効率や作物生育等に与える影響は明らかにされていない.そこで,本報告では,ペレット化されたブロイラー鶏ふんを炭化する際の温度条件がコマツナの生育等に与える影響について圃場栽培試験により検討した.
Keyword: バイオ炭,コマツナ,ポット試験,リン酸,肥効, ,
GET PDF=22/[6-27(P)].pdf
発表番号 [6-28(P)]
Characteristics of NH3 volatilization and N2O generation after digestate application in soil
○NAKAMURA Masato[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・KITAGAWA Iwao[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・MATSUZAKI Morio[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・ORITATE Fumiko[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・FUJIKAWA Tomonori[Tokyo University of Agriculture]
消化液(バイオ液肥)の土中施用後のアンモニア揮散・一酸化二窒素生成特性
○中村 真人[農業・食品産業技術総合研究機構]・北川 巌[農業・食品産業技術総合研究機構]・松崎 守夫[農業・食品産業技術総合研究機構]・折立 文子[農業・食品産業技術総合研究機構]・藤川 智紀[東京農業大学]
メタン発酵消化液の畑作での利用を進めるため、著者らは肥料成分であるアンモニア(NH3)の揮散を抑制して、多量施用が可能な改良型スラリーインジェクターの開発を行っている。本報では、インジェクターでの施用を模した条件(土中施用)における、消化液施用後のNH3揮散と温室効果ガスである一酸化二窒素(N2O)生成特性を表面施用した場合や化成肥料を施用した場合と比較することにより把握したので報告する。
Keyword: スラリーインジェクター,アンモニア,一酸化二窒素,メタン発酵,資源循環, ,
GET PDF=22/[6-28(P)].pdf
発表番号 [6-29]
Effects of rice roots' aerenchyma on greenhouse gas emission under different cultivations
○Kotaro Seki[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・Yuji Goto[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・Toshihiro Doi[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・Kosuke Noborio[School of Agriculture, Meiji University]
異なる栽培条件下におけるイネ根通気組織が温室効果ガス放出に与える影響
○関 航太郎[明治大学大学院]・後藤 優治[明治大学大学院]・土井 俊弘[明治大学大学院]・登尾 浩助[明治大学]
コシヒカリとIR64の根の通気組織の発達が、イネ体経由で放出される温室効果ガス量に与える影響を地球温暖化係数(GWP20)で評価した。湛水条件下でコシヒカリは根の通気組織が大きいほどGWP20が低く、その他の条件では根の通気組織が大きいほどGWP20が高くなった。根の通気組織が温室効果に与える影響は、条件によって空気を運び土壌を好気的にすることでの削減、放出経路として増加のどちらにもなる。
Keyword: 環境影響評価,温室効果ガス,通気組織,水管理,SRI, ,
GET PDF=22/[6-29].pdf
発表番号 [T-6-2]
Open channel management utilizing information and communication networks
○AZECHI Issaku[Mie University Graduate School & Faculty of Bioresources]・OKAJIMA Kenji[Mie University Graduate School & Faculty of Bioresources]・SAMURA Isao[Kyowa Engineering Consultants]・IWATA Shoko[Mie University Graduate School & Faculty of Bioresources]・ENDO Kazuko[National Institute for Rural Engineering, NARO]
情報通信ネットワークを活用した水路管理
○安瀬地 一作[三重大学大学院]・岡島 賢治[三重大学大学院]・左村 公[(株)協和コンサルタンツ]・岩田 祥子[三重大学大学院]・遠藤 和子[農村工学研究部門]
開水路に遠隔監視カメラ29台と水位計8台、ゲート1台の遠隔電動化、および自営の光回線と電源ケーブルそれぞれ600mを設置し水路をスマート化した。これにより、水路の維持管理の効率化および水管理労力の軽減、さらには流域治水への貢献や獣害の監視など様々な目的に利用することができる。本セッションにおいて設置状況を報告し、課題等について議論する。
Keyword: 山腹水路,スマート水路,情報通信基盤, ,
GET PDF=22/[T-6-2].pdf
発表番号 [2-66(P)]
Improving reproducibility of flow and sediment simulation in the upstream of Sesan river basin
Vo Ngoc Quynh Tram[Graduate School of Environmental Science, Okayama University, Japan、Nong Law University, Vietnam]・Hiroaki Somura[Graduate School of Environmental Science, Okayama University, Japan]・Toshitsugu Moroizumi[Graduate School of Environmental Science, Okayama University, Japan]
セサン川上流域における流れと土砂シミュレーションの再現性の改善
○Vo Ngoc Quynh Tram[岡山大学大学院]・Hiroaki Somura[岡山大学大学院]・Toshitsugu Moroizumi[岡山大学大学院]
土地利用政策が頻繁に変更される流域において、2つの土地利用マップを統計情報から仮想的に作成しSoil and Water Assessment Toolによって再現性を比較した。土地利用の更新が流量の再現性改善に与える影響はSS濃度よりも小さかった。解析対象期間内において土地利用情報を更新することで再現性が改善される可能性が示された。特に頻繁に土地利用政策が変更されるセサン川上流域では有効と考えられた。
Keyword: Land use changes、anthropogenic activities, hydrological modeling, mountainous area
GET PDF=21/[2-66(P)].pdf
発表番号 [2-71(P)]
Time series estimation of groundwater recharge using particle filter−A case study of the impacts of high-turbidity water on groundwater environment−
Kento Otani[Graduate School of Bioresources and Environmental Science, Ishikawa Prefectural University]・Yoichi Fujihara[Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Prefectural University]・Keiji Takase[Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Prefectural University]・Shunsuke Chono[Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Prefectural University]・Eiji Ichion[Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Prefectural University]
粒子フィルタを用いた地下水涵養量の時系列推定−高濃度濁水が地下水環境に与えた影響を事例として−
○大谷 健人[石川県立大学大学院]・藤原 洋一[石川県立大学]・高瀬 恵次[石川県立大学]・長野 峻介[石川県立大学]・一恩 英二[石川県立大学]
手取川扇状地を対象とした水循環モデルに、粒子フィルタを適用した。実測値と計算値が整合するようなモデル構造の修正が必要ではあるが、粒子フィルタを適用したことで地下水位の再現精度を向上させることができた。そして、実測調査では断続的なデータしか得られないのに対し、粒子フィルタを用いて影響係数を逐次推定することで、濁水後の水田浸透量および河川伏流量の変化を連続的に評価できることが明らかとなった。
Keyword: 粒子フィルタ、水循環モデル, 濁水, 地下水
GET PDF=21/[2-71(P)].pdf
発表番号 [3-3]
Solute condensation in unfrozen water during soil freezing
Tsubasa Kiyomoto[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kunio Watanabe[Graduate School of Bioresources, Mie University]
凍結にともなう凍土中への溶質の集積と土中氷からの吐き出し
清本 翼[三重大学大学院]・○渡辺 晋生[三重大学大学院]
凍結過程にある土中の水分移動に溶質が及ぼす影響と凍土中の氷から不凍水への溶質の吐き出し過程の評価を目的に,硝酸態窒素を含む土のカラム凍結実験を行った.溶質濃度が高いほど,凍結の進行が遅くなり,未凍土から凍土への水分と溶質の移動量が増加した.不凍水の増加量から凝固点降下式より不凍水中の溶質濃度を求めたところ,凍土中では時間とともに氷から不凍水への溶質の吐き出しが進むことが明らかになった.
Keyword: 凍土、不凍水, 窒素動態, カラム実験
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発表番号 [3-8(P)]
Rheological Behaviors of Coagulated Montmorillonite Suspension under the Condition of Low Pressure Gradient Measured by Spiral Capillary Viscometer
Xin Yang[Graduate School of Life and Envrionmental Sicences, University of Tsukuba]・Takuya Sugimoto[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Yasuhisa Adachi[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
螺旋状毛細管粘度計における凝集系モンモリロナイト懸濁液の低圧力勾配下の流れ
○Xin Yang[筑波大学大学院]・Takuya Sugimoto[筑波大学]・Yasuhisa Adachi[筑波大学]
螺旋状毛細管型粘度計を用い低圧力勾配下での希薄領域における凝集したNaモンモリロナイト懸濁液のレオロジー挙動を測定した。その結果、大きなフロックの形成される高塩濃度においては、最初の状態で粘度がむしろ減少し、しばらくすると流動が突如停止した.森ー乙竹式の適用がから、流動するフロックが立体的に重なりあう準希薄域であり、静止は目詰まりに対応すると考察した.その挙動はビンガムモデルに類似させ解析できる。
Keyword: コロイド(Colloid), レオロジー(Rheology), 凝集懸濁液(Coagulated suspension)
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発表番号 [3-13]
Measurement of upward infiltration rate in porous media under low-gravity
Naoto Sato[School of Agriculture, Meiji University]・Yuichi Maruo[Graduate School of Agriculture, Meiji Univerisyty]・Kento Nogawa[Graduate School of Agriculture, Meiji Univerisyty]・Natsumi Naganuma[Graduate School of Agriculture, Meiji Univerisyty]・Kosuke Noborio[School of Agriculture, Meiji University]
低重力下における多孔質体中の鉛直上方浸潤速度の測定
○佐藤 直人[明治大学]・丸尾 裕一[明治大学大学院]・野川 健人[明治大学大学院]・長沼 菜摘[明治大学大学院]・登尾 浩助[明治大学]
月・火星の有人探査に必要な生命維持システムの一つとして「宇宙農業」が検討されている.特に低重力下における土耕栽培を実現するためには,低重力下における多孔質体中の水分挙動を理解することが必要である.そこで本研究では,航空機を放物線飛行させるパラボリックフライトにより作出した低重力下においてガラスビーズ多孔質体を用いた鉛直上方浸潤実験を実施し,多孔質体中の水分移動の重力依存性について検討を行った.
Keyword: 水分移動, 浸潤, 重力
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発表番号 [3-18]
Optimization of Irrigation Depth considering the Cost for Water under a Saline Condition
Fujimaki, H.[Tottori University]・Junya, O.[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Abd El Baki, H. M.[Tottori University]
塩水灌漑条件下における水価格を考慮した灌水量の最適化
○Fujimaki, H.[鳥取大学乾燥地研究センター]・Junya, O.[国際農林水産業研究センター]・Abd El Baki, H. M.[鳥取大学乾燥地研究センター]
筆者らが提案してきた水価格と天気予報を考慮した灌水量の最適化法が塩水灌漑条件下でも適用可能で、意図的なリーチングを行わなくても塩ストレスを回避できるかどうかをガラス温室内の栽培実験により検討した。点滴灌漑でジャガイモを栽培した。清水で灌漑した区は収量が最も多かったものの、純収入は水価格を塩水の5倍に設定すると塩水を用いた最適化法と同程度となった。
Keyword: 灌漑, 塩ストレス, リーチング
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発表番号 [4-1]
Basic study on the mechanical property of embankment geomaterial−Strength property under low confining pressure and splitting tensile state−
KIMATA Takashi[Osaka Prefecture University]・NISHIMURA Takumi[Osaka Prefecture University]・KUDO Yosuke[Osaka Prefecture University]
築堤材料土の力学特性に関する基礎的研究−低拘束圧および割裂引張状態における強度特性−
○木全 卓[大阪府立大学大学院]・西村 巧[大阪府立大学大学院]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院]
フィルダム等に使われる築堤材料土を対象に,低拘束圧での圧密非排水三軸圧縮試験と割裂引張強度試験を行い,クラックの発生に関わる土の力学特性について検討した。その結果,飽和土においても低応力域におけるモールの応力円は通常の拘束圧から求めた破壊規準線の下方に位置し,想定よりも小さな応力で破壊が生じる可能性があることや,土の引張強度については粘着力よりもさらに小さくなることが改めて示された。
Keyword: 築堤材料, 低拘束圧, 強度特性
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発表番号 [4-6]
Phreatic Line in a Small Earth Dams Using Geosynthetic Clay Liners
Takeru MATSUMOTO[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Yutaka SAWADA[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kazunori INOUE[Japan Lining Systems and Technologies Association]・Tomoko URABE[Japan Lining Systems and Technologies Association]・Toshinori KAWABATA[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
ベントナイト系遮水シートを用いたため池堤体の浸潤線について
○松本 赳[神戸大学大学院]・澤田 豊[神戸大学大学院]・井上 和徳[日本遮水工協会]・浦部 朋子[日本遮水工協会]・河端 俊典[神戸大学大学院]
本研究では,遮水シート工法で改修されたため池堤体の浸潤線設定方法として,遮水シートの敷設領域を仮想的に傾斜コアと見立てることで,前刃金工法での浸潤線設定方法を利用することを提案した.また,その有効性を検証するため,遮水シートを敷設した堤体と仮想傾斜コアを敷設した堤体のそれぞれに対し,FEM浸透流解析を行い比較した.解析の結果,両者の浸潤線はおよそ一致しており,提案方法の有効性が確認された.
Keyword: ため池, 堤体内浸潤線, FEM解析
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発表番号 [4-11]
Estimation of groundwater level by particle filter in Nakabaru, Miyakozima
YAONO Reina[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・MURAKAMI Gen[Sanyu Consultants Inc.]・FUJISAWA Kazunori[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・MURAKAMI Akira[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
粒子フィルタによる宮古島仲原流域の地下水位挙動推定
○八尾野 玲奈[京都大学大学院]・村上 玄[三祐コンサルタンツ(株)]・藤澤 和謙[京都大学大学院]・村上 章[京都大学大学院]
本研究では,データ同化手法の一つである粒子フィルタを準3次元地下水解析に適用することで重要パラメータである透水係数を推定し,現在地下ダムが建設中である宮古島仲原流域における地下水位の再現性向上を目指した.結果として,再現性の高い地下水位挙動結果が得られた一方で,透水係数の重み分布では明瞭なピークが認められなかった.この主な原因としては,粒子フィルタにおいて用意した粒子数の不足が考えられる.
Keyword: 土構造物の解析, 逆解析,
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発表番号 [4-16]
Seismic Response Analysis of Earth Dam with Geostatistical Method and 3-D Measurement
OHASHI Ryota[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・NISHIMURA Shin-ichi[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・SHIBATA Toshihumi[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・SHUKU Takayuki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
地質統計手法と三次元計測に基づくため池堤体の地震応答解析
○大橋 亮太[岡山大学大学院]・西村 伸一[岡山大学大学院]・柴田 俊文[岡山大学大学院]・珠玖 隆行[岡山大学大学院]
老朽化したため池への耐震性能照査が急務である.ため池堤体を対象にドローンによる3次元計測を行い,3次元有限要素モデル化を実施した.次に対象地で行ったスウェーデン式サウンディング試験結果に基づいて,堤体内の剛性を内挿補間した.補間法として,地質統計学手法である3次元クリギングを利用した.これらの結果に基づき3次元地震応答解析を実施した.結果,堤体内の加速度集中箇所を,3次元的に同定することができた.
Keyword: 三次元計測, 地質統計手法, 地震応答解析
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発表番号 [6-2]
Physical-guide neural network with attention mechanism to simulate paddy field water temperature variations
Wenpeng Xie[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Masaomi Kimura[Faculty of Agriculture, Kindai University]・Kyoji Takaki[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Toshiaki Iida[Faculty of Agriculture, Iwate University]
Physical-guided neural network model with attention mechanism to simulate paddy field water temperature variations
○WENPENG XIE[東京大学大学院]・MASAOMI KIMURA[近畿大学]・KYOJI TAKAKI[東京大学大学院]・TOSHIAKI IIDA[岩手大学]
本研究では、物理プロセスに基づく深層学習フレームワークを用いて水田の温度環境をモデル化し、その結果、ハイブリッドモデルを用いることで、予測精度や物理的な整合性の面で、物理モデルと機械学習モデルの単一モデルよりも優れた結果が得られた。
Keyword: 水田水温, 深層学習, PGNN
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発表番号 [6-20(R)]
Development of Method to Utilize Public Works Evaluation New Plan in Nagano
OSAWA koji[guraduate school of science and technology,shinshu university]・UCHIKAWA Yoshiyuki[Academic Assembly, Shinshu University]
長野県における公共事業評価を新規事業計画に活用するための手法開発
○大澤 耕治[信州大学大学院]・内川 義行[信州大学学術研究院(農学系)]
H10年度に開始した長野県の公共事業評価は当初,事業実施期間に行う再評価から始まり,着手前に行う新規評価,実施後に行う事後評価を加え,各段階に対し実施している。事業効果を高める為には,各評価結果を新規事業計画に反映させることが重要だが,各評価は個別に完結する傾向が強く不十分。これを解決する為,H30年度から新たな取組を提案・実装した。本研究ではこの取組内容の実態調査・効果の検討を行った。
Keyword: , ,
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発表番号 [6-21(R)]
An Analysis of The Way for The Continuation of Small-Scale and Aging Community in Neba Village, Nagano Prefecture
UCHIKAWA Yoshiyuki[Academic Assembly, Shinshu University]・ABE Megumi[Yamaguchi Prefecture]
長野県根羽村における小規模・高齢化集落の持続のあり方に関する一考察
○内川 義行[信州大学]・安部 恵海[山口県]
今後10年以内に消滅を危惧される集落は500超とされる。集落持続では地域外に住みながら多様な関わりをもつ「関係人口」が注目され,その確保に関する議論は多いが,定住人口の築いてきた何をどのように繋ぎ伝えるかという質的課題は必ずしも議論が進んでいない。本研究では,地区外からの関係人口と住民による協働活動が行われている長野県根羽村の小規模・高齢化集落を対象に,メタフィジカルな面の持続のあり方を考察した。
Keyword: , ,
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発表番号 [6-22(R)]
New promotion measures for rural areas in mountainous areas
Suzuki Kenichi[Maebashi Institute of Technology]
中山間地にある農村の新たな振興策
○鈴木 健一[前橋工科大学]
人々の生活様式は,コロナ禍により変わりつつある.この変化は,今後も継続する形で進展し,都市部に生活する必要性は薄れてくるものと思われる.一方,その新たな生活を営む場所を考えた場合,やはり幾つかの条件を満たした地域でなければ,移住者の選択はないものと思われる.この条件は何か,住民が快く移住者を受け入れられる条件は何かをケーススタディとして検証し,結果を見極め,今後の農村振興に資するものとしたい.
Keyword: 農村振興, 中山間地域,
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発表番号 [6-23]
Recovery and reconstruction efforts and issues in the Great East Japan Earthquake
Goko Masaharu[School of Project Design,Miyagi University]・Kisu Toyohiro[Agricultural Department,Miyagi Prefectural Government ]・Hayashi Takane[Agricultural Department,Miyagi Prefectural Government ]・Sato Fumihiko[Agricultural Department,Miyagi Prefectural Government ]・Nakazawa Shun[School of Project Design,Miyagi University]・Chiba Katsumi[School of Project Design,Miyagi University]
東日本大震災における復旧・復興の取組みと課題
郷古 雅春[宮城大学]・金須 豊洋[宮城県]・林 貴峰[宮城県]・○佐藤 文彦[宮城県]・中沢 峻[宮城大学]・千葉 克己[宮城大学]
東日本大震災の復旧・復興の歩みの中から見えてきた教訓や課題は,将来の農業農村工学の役割を考える上でも有用である.最大の津波被災地である宮城県における初動対応,営農の再開,災害査定,大区画圃場整備,土地利用の整序化,土地改良施設の維持管理,土地改良区への支援,現場知に関する取り組みと課題について紹介する.次への備えのためにも,農業農村工学技術者の確保・育成が疎かにならないよう,肝に銘じる必要がある.
Keyword: 農用地計画・整備, ,
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発表番号 [6-24]
Analysis on the Increase in the Non-Replottede Land of the Land Consolidation Projects in Hilled Rural Area
TSUCHIYA Tsunehisa[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・ISHII Atsushi[Faculty of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]
中山間地域の圃場整備事業における不換地発生の実態と課題
○土屋 恒久[筑波大学大学院]・石井 敦[筑波大学]
新潟・石川・島根県においてH5〜H26年に中山間地域で圃場整備した37地区の換地清算金と不換地率を求め、その動向を分析し、不換地の処理の実態を明らかにした。換地清算金20万円/10a以下、不換地率15%以上の地区が増大していること、不換地処理は担い手農家に集積する場合と、地区の大半の農家に増歩する場合があることがわかった。加えて、増歩の受入には清算金が安価で営農が継続される必要があることを論じた。
Keyword: 圃場整備、換地, 清算金、中山間地域, 耕作放棄地
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発表番号 [6-25]
Study of the possibility of the farmland management by non-district residents
TANI Ayaka[Graduate school of Agriculture , Meiji University ]・HATTORI Toshihiro[Meiji University]
地区外居住者による農地管理の可能性の検討
○谷 彩花[明治大学大学院]・服部 俊宏[明治大学]
中山間地域における農地管理において、地区外居住者が担い手として農地管理を行う可能性を検討した。対象地域では、地区外居住者の所有農地のほとんどが営農法人に委託され地区外居住者による農地管理はわずかでるが、自己所有農地を維持するために未整備農地であっても管理を行っていた。しかし対象地区では圃場整備農地を優先し保全する方針であり、地区外居住者の労働力をどのように配分するかが課題とされる可能性が存在する。
Keyword: 農地管理、地区外居住者, 中山間地域、圃場整備, 耕作放棄、営農法人
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発表番号 [6-26]
Geographical factors and damage management measures that enable sustainable damage control against Wild Boar (Sus scrofa)
YOSHIMOTO Junki[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・TAKEYAMA Emi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]
イノシシ被害の持続的制御を可能にする地理的素因と被害管理手段
○吉元 淳記[愛媛大学大学院]・武山 絵美[愛媛大学大学院]
H25年時点でイノシシによる深刻な農業被害が確認されていた愛媛県松山市の有人島全6島17地区で聞き取り調査を実施し、被害の変化を地区ごとに把握し、イノシシ被害の持続的制御を可能にする地理的素因と被害管理手段を解明した。地理的素因は森林面積、高標高面積、農地面積、被害管理手段は捕獲密度、柵の設置状況で構成され、R2年時点で被害の制御に成功した地区では地理的素因に即した被害管理手段を講じていた。
Keyword: 獣害、イノシシ, 島嶼、被害対策, 聞き取り調査
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発表番号 [6-27]
How to get to know animal damages caused by Macaca fuscata in shimokita area,Aomori Prefecture
KOGAWA Tatsuya[Aomori Prefectual Goverment Shimokita Regional Administration Bureau Regional Agriculture,Forestry and Fisheries Department ]・SUGIYAMA Yamato[Aomori Prefectual Goverment Kamikita Regional Administration Bureau Regional Agriculture,Forestry and Fisheries Department]・OTAKE Chihiro[Aomori Prefectual Goverment Shimokita Regional Administration Bureau Regional Agriculture,Forestry and Fisheries Department ]
青森県下北地域におけるニホンザルによる獣害との付き合い方について
○古川 達也[青森県下北地域県民局]・杉山 大和[青森県上北地域県民局]・大竹 千尋[青森県下北地域県民局]
青森県下北地域には国の天然記念物「北限のサル」が生息するが、年々個体数が増加しており、農作物等の被害も発生し、駆除と保護を両立させる対応が課題となっている。本稿では、北限のサルの生息状況及び被害と、これまで下北地域で行われてきた農作物被害対策の事例について紹介する。
Keyword: 中山間地域, 生態系,
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発表番号 [6-28]
Multidimensional Verification of Naturally Favorable Water Space: 30 Years after the Water Environment Improvement Program−Case Study of Koura Town, Shiga Prefecture−
MORIGUCHI Sawako[Tokyo University of Agriculture and Technology]・FUJIMORI Takuto[Nippon Koei Co., Ltd]・NAKAJIMA Masahiro[Tokyo University of Agriculture and Technology]
水環境整備実施30年後の親水空間の多角的検証−滋賀県犬上郡甲良町を事例として−
○森口 佐和子[東京農工大学]・藤森 拓人[(株)日本工営]・中島 正裕[東京農工大学]
90年代に水環境整備事業により整備された親水空間(集落内水路や親水公園)の次世代への継承が喫緊の課題となっている。滋賀県甲良町を対象に“事業実施当時の整備方針や住民の積極性が、現在の施設整備状況や利用実態にどのような影響を与えているか”という問題意識に基づき親水空間を検証した。対象とした9つの親水空間は施設充実度により3つに類型化でき、事業整備方針・住民の積極性・利用実態との間に関係性がみられた。
Keyword: 水環境整備, 親水空間, 継承
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発表番号 [6-29]
Impact of community structure changes on children's playing in irrigation channels
WATANABE Yota[Naigai Engineering Co.,Ltd.]・TAKEYAMA Emi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]
地域社会構造の変化が農業用水路における子どもの水遊びに及ぼす影響
○渡辺 陽太[内外エンジニアリング(株)]・武山 絵美[愛媛大学大学院]
1998年から地域用水機能増進事業による農業用水路の整備が盛んに行われた.愛媛県東温市牛渕地区でも2005年に親水水路が整備されたが,現在子どもたちがここで遊ぶことはないという.本研究は,この親水水路における子どもの水遊びが減少した要因を考察した.その結果,水路そのものの危険性に加え,様々な地域社会構造の変化が子どもの水遊びに対する保護者の考えに影響し,子どもの水遊びが減少したことが分かった.
Keyword: 農業用水路、子ども, 水遊び、地域用水, 親水
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発表番号 [T-6-2]
Elucidation of wind erosion mechanism for the purpose of farmland conservation
Jun SUZUKI[Faculty of Agriculture, SHINSHU University]
農地保全を目的とした風食の発生メカニズムの解明
○鈴木 純[信州大学]
農地保全を目的とした技術開発のための風食の発生メカニズムの解明について現状を報告する。まず、風食によって大気中を浮遊(飛遊)する微細な土の粒の実態、次いでこの微細な土の粒に働く力のつり合いについて概説する。風食にかかわる力は大まかに粒の質量と風の働きととらえ、まず粒の質量を決定する密度の求め方、そして地表で粒を動かす風について述べた。最後にこれらの成果を踏まえた工学的な取り組みについて紹介する。
Keyword: 限界摩擦速度、砂塵, 微細な土の粒, 密度
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発表番号 [T-16-2]
Case studies of student exchanges between universities, communities, joint seminars
OYAMA Koki[The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]・KATO Satoshi[The United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]・SUZUKI Yushi[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・MATSUDA Soken[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・ASADA Yohei [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
大学間の学生交流,コミュニティー,合同ゼミ等の事例紹介
○大山 幸輝[鳥取大学大学院連合]・加藤 諭[鳥取大学大学院連合]・鈴木 友志[京都大学大学院]・松田 壮顕[京都大学大学院]・浅田 洋平[東京大学大学院]
昨今のコロナ禍において大学間の学生交流を対面で開催することは難しく,各大学によってリモートへの切り替えや開催の見送りをされたことが予想される。本報では,学生交流およびコロナ禍前後での動向を調査するため,筆者らの研究室における交流関係を取りまとめた。加えて,昨年の農業農村工学サマーセミナー参加者を対象に,コロナ禍前後での大学間の学生交流についてのアンケート調査を実施したので,その結果を報告する。
Keyword: 農業農村工学、大学間交流, 合同ゼミ, コミュニティー
GET PDF=21/[T-16-2].pdf
発表番号 [RT-16-2]
Hitoshi MIYAMOTO[OKUMURAGUMI COOPORATION]
技術士制度改革について
○宮元 均[(株)奥村組]
技術士法が制定されて60年が経過し、技術士制度に関連する課題が散見されるようになってきている。日本技術士会では、これに対応するため2015年5月に「技術士制度検討委員会」を設置し、技術士制度に関する様々な論点の内、々洪契度の導入技術士補の在り方9餾歡麺兩の確保せ餝覆粒萢僂4項目に重点を置いて検討を進めてきた。2019年5月に、『技術士制度改革について(提言)「最終報告」』を取りまとめた。ここでは更新制度の導入に絞って報告する。
Keyword: 技術士制度改革, 更新制度, CPD
GET PDF=20/[RT-16-2].pdf
発表番号 [T-6-2]
Prediction of Soil Erosion Control Effect Using WEPP
Keiji Unoki[Civil engineering research institute for cold region]・Kenji Tanaka[Civil engineering research institute for cold region]・Kiyomi Kawaguchi[Civil engineering research institute for cold region]・Kazuya Tatsumi[Hokkaido Research Organization Central Agricultural Experiment Station.]
WEPPを用いた土壌侵食対策の効果予測
鵜木 啓二[寒地土木研究所]・田中 健二[寒地土木研究所]・川口 清美[寒地土木研究所]・巽 和也[道総研中央農業試験場]
農地の土壌侵食は,肥沃な土壌の流出による生産性低下などの問題を引き起こすため,効果的な対策を講じる必要がある.本研究では、土壌侵食・土砂流出モデルWEPPにより,上記土壌侵食対策の融雪期における効果について再現計算を行うとともに,様々な地形条件における効果の予測計算を実施した.再現計算は良好な結果が得られ、様々な地形条件における任意の削減目標に合った融雪期の侵食対策を検討することが可能となった。
Keyword: カットソイラー, 不耕起帯, 土壌流亡
GET PDF=20/[T-6-2].pdf
発表番号 [T-2-6]
Development of measuring device (SODOTOR2000) of roughness coefficient ofopen channel using aerial ultrasonic wave
WATANABE ken[MARUEI CONCRETE INDUSTRY CO.,LTD]・OKAJIMA Kenji[Mie University]・ISHIGURO Satoru[Mie University]・ITO Ryouei[Mie University]・NAGAOKA Seiya[Mie University]
空中超音波による開水路の粗度係数計測機(SODOTOR2000)の開発
渡部 健[丸栄コンクリート工業(株)]・岡島 賢治[三重大学大学院]・石黒 覚[三重大学大学院]・伊藤 良栄[三重大学大学院]・長岡 誠也[三重大学大学院]
Keyword: 表面劣化、粗度係数, 機能診断、空中超音波, ストックマネジメント
GET PDF=19/T-2-6.pdf
発表番号 [T-6-2]
Resistivity mapping by a drone-borne electromagnetic exploration system
Yuji Mitsuhata[Geological Survey of Japan, AIST]・Toshiyuki Yokota[Geological Survey of Japan, AIST]
ドローン吊り下げ型電磁探査システムによる比抵抗マッピング
光畑 裕司[地質調査総合センター]・横田 俊之[地質調査総合センター]
マルチ周波数固定式小型ループ電磁探査法は,比抵抗分布を簡易に調査できるため,土壌・農業分野で適用されつつある。本報告では,まず,沿岸農地での適用事例を紹介し,地下浅部の塩水性地下水の存在が明瞭に把握できた例を紹介する。さらにセンサーをドローンから吊り下げて,飛行計測実験を実験圃場で実施したので,その予備的な結果を報告する。畑地と水田の比抵抗値の差異が,顕著に捉えられていることを示す。
Keyword: 地下水, 土壌, 農地環境
GET PDF=19/T-6-2.pdf
発表番号 [T-16-2]
Activities of PAWEES and Its Prospect
Yutaka MATSUNO[Secretary General of PAWEES/School of Agriculture, Kindai University]・Kimihito NAKAMURA[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
PAWEESの活動と展望
松野 裕[PAWEES事務局長/近畿大学]・中村 公人[京都大学大学院]
国際水田・水環境工学会(PAWEES)の近年の活動状況および今後の展望について解説した。PAWEESの活動の中で中心となる研究集会、特に2018年に奈良で開催されたPAWEES-INWEPF国際会議についての報告があった。今後の展望として、研究機関だけでない様々な国内外の機関との連携強化および学会の運営体制を充実するための財政的基盤を確立する重要性が述べられた。
Keyword: PAWEES, 水田・水環境工学,
GET PDF=19/T-16-2.pdf
発表番号 [S-3-9]
Comparison of properties of soils with different propotions of decomposed granite soil and cow manure
Shinya matsuda[Shimane University]・FUKADA Kotaro[Shimane University]
まさ土と牛ふん堆肥の混合割合を変えた土壌の物理性の比較
松田 伸也[島根大学]・深田 耕太郎[島根大学]
農業において施肥は重要な作業である。施肥によって土壌改良され、根が張り、植物の成長に理想的な状態を作ることができる。施肥することによる土壌への影響については化学性や作物の生産性などの視点とともに、物理性の視点から研究が行われてきた。しかし、堆肥の混合割合と物理性の変化の関係はよく分かっていない。本研究では、まさ土に牛ふん堆肥を混ぜた肥料を用いて混合割合を変えた試料の物理性を比較した。
Keyword: まさ土, 堆肥,
GET PDF=19/S-3-9.pdf
発表番号 [S-3-14]
Effects of flow interruption duration on transport of colloidal particles in porous media
Sho Ogita[Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]・Shoichiro Hamamoto[Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]・Takuya Sugimoto[Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]・Taku Nishimura[Graduate School of Agriculture and Life Sciences, The University of Tokyo]
通水停止時間が多孔質媒体中におけるコロイド粒子の輸送挙動に与える影響
荻田 翔[東京大学大学院]・濱本 昌一郎[東京大学大学院]・杉本 卓也[東京大学大学院]・西村 拓[東京大学大学院]
土壌環境中でのコロイド粒子の輸送挙動の理解は環境工学上重要である。土中水の移動が無視できるとき,コロイド粒子は間隙中で静止,あるいは土粒子表面に沈着している。沈着したコロイド粒子はバルク水のかく乱によって離脱し,土壌中を移動するが,沈着時間がコロイド粒子の脱離や輸送特性への影響は十分明らかでない。本研究では,カラム通水実験を通して,異なる沈着時間を設けた後のコロイド粒子の輸送特性について検討する。
Keyword: コロイド粒子, 沈着時間, イオン種
GET PDF=19/S-3-14.pdf
発表番号 [1-5]
Study of Energy Reduction at Irrigation Pumps in Japan
Marie Mitsuyasu[Sanyu Consultants Inc.]・Atsushi Namihira[Institute for Rural Engineering, NARO]
全国の用水機場にかかるエネルギー削減策の検討
光安 麻里恵[(株)三祐コンサルタンツ]・浪平 篤[農業・食品産業技術総合研究機構]
全国の水田かんがいを対象にした機場730機場を対象に,地域ごとの特色を整理し,管理コスト縮減策の検討を行った.低平水田地帯である北陸,関東でポンプが多いことを示した.受益面積100 ha以上の県営機場が対象にしたポンプの半数以上を占めること,北陸で可変速ポンプの導入やポンプの直列運転化による管理コスト削減の余地があることを明らかにした.
Keyword: 用水機場, 機械かんがい, エネルギー
GET PDF=19/1-5.pdf
発表番号 [1-10]
Analysis of Factors about Long-term Activities of the Local Community Established by the Earthquake Disaster
Nozomi TOMONO[Ojiya City]・Yasuyo SAKATA[Institute of Science and Technology, Niigata University]
震災を契機とした地域交流団体における長期的活動要因に関する分析
友野 望[小千谷市]・坂田 寧代[新潟大学]
新潟県小千谷市S集落で活動する震災を契機に設立された地域交流団体の事例調査を行った。S集落は中越地震で甚大な被害を受け,世帯数が半減した。地域交流団体は設立から13年にわたり様々な活動を通じて,集落住民,元集落住民,外部支援者によるコミュニティを継続してきた。地域交流団体が長期的活動を継続する要因として,ヽ杏支援者の長期にわたる関与,開放型の交流施設の設置,B心瑤傍擇崕斉陲奮萋阿挙げられた。
Keyword: 地域交流団体, 外部支援者, 交流施設
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発表番号 [1-16]
Applicability of statistical causal search to analysis of burden with maintenance for structures
Daiki Kuwayama[Graduate School of Life and Environmental Sciences Osaka Prefecture University]・Yousuke Kudo[Graduate School of Life and Environmental Sciences Osaka Prefecture University]・Takashi Kimata[Graduate School of Life and Environmental Sciences Osaka Prefecture University]
農業水利施設の維持管理負担の分析に対する統計的因果探索の適用可能性
桑山 大輝[大阪府立大学大学院]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院]・木全 卓[大阪府立大学大学院]
農業水利施設の維持管理を持続的に行うためには,担い手の負担感を軽減する必要がある.これまでに様々な分析が行われ,影響要因間の相関関係が明らかにされているが,負担感の軽減に寄与する要因を明らかにするためには,影響要因間の因果関係を明らかにする必要がある.そこで本稿では,統計的因果探索という手法を用い,負担感の構造に内在する因果関係について分析し,この手法の適用可能性について考察した.
Keyword: 統計的因果探索, 農業水利施設, 維持管理負担
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発表番号 [1-21]
Sustainability of traditional water management of GIAHS Osaki Kodo
Masaharu Goko[Miyagi University]・Katsumi Chiba[Miyagi University]
GIAHS大崎耕土の伝統的水管理の持続可能性について
郷古 雅春[宮城大学]・千葉 克己[宮城大学]
世界農業遺産「大崎耕土」エリア内のSムラでは、非農家からの草刈作業の出不足金徴収をとりやめた。非農家数が過半を超えたことが背景にあり、非農家割合が水利施設の維持管理ルールに影響を及ぼす可能性が示唆された。大崎市全域では近年5年間で農家割合が過半を占めるムラの数が23%から17%に減少しており、大崎耕土の持続可能性の確保に向けて、維持管理作業への非農家の参加インセンティブを高めることが必要である。
Keyword: 世界農業遺産, 水管理, 農業水利施設
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発表番号 [1-26]
A Study on Future Population Projection and Location of Living Convenient Facilities for Base Formation in Rural Area
Yoshio Fujii[Faculty of Engineering, Shinshu University]・Takeru Hanyuda[Graduate school of science and technology, Shinshu University]
農村地域における将来人口推計と拠点形成に向けた生活利便施設の立地に関する研究
藤居 良夫[信州大学]・羽入田 武[信州大学大学院]
国土交通省は2014年,コンパクト+ネットワークにより活力のある国土を形成するとした。農村地域では,複数の散在する集落の中心に,日常生活に不可欠な生活利便施設等を集積し,周辺集落と公共交通を結ぶことで,持続して生活できる「小さな拠点」の形成を図るとしている。本研究では,農村地域を対象に,生活利便施設へのアクセス性を将来人口推計との関係から評価し,小さな拠点の形成を考えるための手法を検討した。
Keyword: 生活施設, ,
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発表番号 [1-31]
Analysis and investigation of factors contributing to the maintenance of farmland based on agreement in villages utilizing “Direct Payment System in Hilly and Mountainous Areas”
susumu sugita[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]・ito ryuta[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]
中山間地域等直接支払制度を活用する集落の協定農用地維持につながる要因の分析・調査
杉田 前[日本水土総合研究所]・伊藤 龍太[日本水土総合研究所]
農業条件の不利な中山間地域の支援を目的に開始された中山間地域等直接支払制度は、多面的機能の確保や地域の活性化に大きな役割を果たしてきた。本制度の実施状況データにおいて、10年後も本制度の対象となる協定農用地を維持できると回答した集落について分析し、回答に影響を与える要因を特定するとともに、現地調査から「人材の確保」「広域化」の取組が回答につながるものと推測した。
Keyword: 農村計画, 中山間地域, 中山間地域等直接支払制度
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発表番号 [1-36]
Research on farmers’ consciousness and implementation of adaptation to climate change in rural area in Thailand
Kyoko Matsumoto[Institute of Industrial Science, The University of Tokyo]・Mallika Srisutham[Khon Kaen University]・Supranee Sritumboon[Land Development Department]・Sompratana Ritphring[Kasetsart University]・Masashi Kiguchi[Institute of Industrial Science, The University of Tokyo]・Taikan Oki[United Nations University, The University of Tokyo]
タイ農村部における農家の気候変動適応策に対する意識と実施に関する研究
松本 京子[東京大学生産技術研究所]・Srisutham M.[Khon Kaen University]・Sritumboon S.[Land Development Department]・Ritphring S.[Kasetsart University]・木口 雅司[東京大学生産技術研究所]・沖 大幹[国際連合大学/東京大学]
本研究では,タイ農村部の農家の気候変動適応策の意識と実施について,アンケート調査を実施した.気候変動や自然災害による生活変化が起きた場合,受け入れる,何もしない,作物の種類を変更する等の順に回答が多い結果となった.自然災害の発生頻度が増加した場合,適応策を実施すると回答したのは全体の8%であった.適応策実施の有無は,村の構成員と,自然災害時の政府からの支援に対する信頼度が関係していることが窺えた.
Keyword: 気候変動適応策, 住民意識, タイ農村部
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発表番号 [1-41]
The possibilities of using UAVs for sightseeing
Tokuya Nagase[Naigai Engineering Co.,Ltd.]・kanichirou matsumura[Faculty of Bioindustry, Tokyo University of Agriculture]
ドローンの観光事業への適用可能性
長瀬 督哉[内外エンジニアリング(株)]・松村 邂賚[東京農業大学]
2014年に中国DJI社からファントム2が発売になったことで,空撮というジャンルが身近なものとなった.自治体が自らドローンを使っての映像を撮影する事例も多くみられる.ドローンを活用している自治体に対し,まちおこしのためのドローンの活用に関するヒアリングを行った.自治体の活用事例を紹介するとともに,ドローンの波及効果について考察し,課題について報告するものである.
Keyword: 社会計画, 農村振興, 中山間地域
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発表番号 [S-3-3]
R & D on earthquake resistance improvement technology of the bottom gutter of thereservoir made of precast concrete
Junichi ARITA[Hokukon]・Toshiaki AONUMA[daiwa-cres]・Toshinori KAWABATA[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Isamu NAKAJIMA[Institute for Rural Engineering, NARO]
プレキャストコンクリート製ため池底樋の耐震性向上技術に関する研究開発
有田 淳一[(株)ホクコン]・青沼 利明[大和クレス(株)]・河端 俊典[神戸大学]・中嶋 勇[農業・食品産業技術総合研究機構]
プレキャスト製底樋管の不均等な盛土状態での挙動を解明し、耐震性を有する新たなプレキャスト製底樋管の開発ならびに設計手法の確立を目的とし本研究・開発に着手した。技術的課題には現況調査(変形・損傷等)の実施、堤体の沈下および地震時の挙動解析、柔構造となる底樋管の挙動解明のため、静的試験(強制沈下)を実施、底樋ブロックの継手構造の開発・試作、柔構造となる底樋管の挙動を振動台実験で把握するなどで対応した。
Keyword: プレキャスト、底樋, 耐震性, 大地震
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発表番号 [S-6-2]
Modernization in Kyoto by Construction of Biwako Canal
Yoshiro Ono[Kyoto Institute of Technology]・Tsugihiro Watanabe[Kyoto University]
琵琶湖疏水の開削と京都の近代化
小野 芳朗[京都工芸繊維大学]・渡邉 紹裕[京都大学]
明治維新後の京都は,天皇の東京遷座,公家の東京移住とともに,神社仏閣は土地を国に収用され,産業や文化のパトロンを失い,都市として成立の危機に瀕していた.この打開のため,小学校の設立,西陣織機の革新を含む殖産興業,そして都市インフラとして琵琶湖疏水が起工された.疏水は水力発電により路面電車の展開や,工業育成,舟運による大津・京都・大阪間の流通など近代化に効果があった.この過程と意義を再考する.
Keyword: 水資源開発・管理, 琵琶湖疏水, 京都御所
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発表番号 [2-30]
Accumulation of Farmland by Kubiki-Hokubu National Agricultural Land Reclamation and Readjustment Project
Naoki Yabiki[Institute for Rural Engineering, NARO]・Masataka Sato[Kakizaki Land Improvement District]・Takayuki Inoue[Yoshikawa Land Improvement District]・Hiroyuki Hirano[Yoshikawa Land Improvement District]・Toshimasa Mizusawa[Oogata-Asahi Land Improvement District]
国営農地再編整備事業頸城北部地区における農地集積状況
矢挽 尚貴[農村工学研究部門]・佐藤 昌貴[柿崎土地改良区]・井上 隆之[吉川土地改良区]・平野 浩之[吉川土地改良区]・水沢 利昌[大潟あさひ土地改良区]
国営農地再編整備事業頸城北部地区は,2町にまたがる地域で実施された(現在の新潟県上越市柿崎区・吉川区)。農地の整備と同時に農地集積を図るためのソフト事業が実施された。事業完了後15年を経過し,担い手への農地集積状況を調査したところ,農地集積先の集落営農に関して,両町で法人化の進展に大きな違いが見られた。これは,両町の農業振興方針の違いが大きく影響したものと考えられる。
Keyword: 農用地計画・整備, 圃場整備, 土地利用計画
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発表番号 [2-35]
Analysis of the Characteristics of the Organizational Forms that Support Continuous Management of the Irrigation-based Environmental Stocks
Masayuki Nitta[United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Yuki Miyakawa[Hokkaido Regional Development]・Masahiro Nakajima[United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Jun Iwamoto[Yachiyo Engineering Co., Ltd.]
農業水利環境ストックの継続的な維持管理を支えてきた組織特性の分析―滋賀県犬上郡甲良町北落地区を事例として―
新田 将之[東京農工大学大学院]・宮川 侑樹[北海道開発局]・中島 正裕[東京農工大学大学院]・岩本 淳[八千代エンジニヤリング(株)]
1989年以降、農業水利施設を対象とした水環境整備の実施により農業水利環境ストックが創造された。しかし同ストックの維持管理に課題を抱える地域は多い。本研究では、滋賀県甲良町を対象に、維持管理を支えてきた組織特性を分析した。その結果、「7組織が重層的に作業工程を担うことで全ストックの維持管理が全うされる」という、補完性の原理に基づいたホラクラシー型の組織形態が形成されていたこと等を明らかにした。
Keyword: 農業水利環境ストック, 維持管理, 組織形態
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発表番号 [3-2]
Comparison of measured values and calculated values of settlement amount of flexible pipes in peaty soft ground
Yuji Imaizumi[Civil Engineering Research Institute for Cold Region ,PWRI]
泥炭性軟弱地盤に埋設されたパイプラインの沈下量の実測値と計算値の比較
今泉 祐治[寒地土木研究所]
北海道では、大規模なパイプラインシステムが整備されている。しかし、広く分布する泥炭性軟弱地盤の一部では、不同沈下等に起因する漏水事例がみられ、随時補修を行っているが更新時における規定はない。更新時の設計方法を構築するためには、パイプラインの沈下量を定量的に推定する必要がある。そこで、本研究では、ボーリング調査および各種試験を行い、計算式により求めた沈下量と実測された沈下量を比較検討した。
Keyword: 圧密・締固め, ,
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発表番号 [3-7]
Study on modeling of compression behavior of tire chips mixed soil
Hikozou Okamoto[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Takashi Kimata[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Yosuke Kudo[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
タイヤチップ混合土の圧縮挙動のモデル化に関する研究―チップ状試料の体積変化量についての考察―
岡本 彦蔵[大阪府立大学大学院]・木全 卓 [大阪府立大学大学院]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院]
廃タイヤを地盤材料として用いた際の課題である圧縮量の増加と圧縮量の予測を行うために,円柱状のアルミチップとゴムチップを用いてタイヤチップ混合土を模擬した供試体に一次元圧縮試験を行い,圧縮挙動について調べた.また,粒子の体積変化量を幾何学的に計算しモデル式を求め,実測値との比較を行った.その結果,圧縮挙動を表せていない部分はあるものの,圧縮成分の値としては実測値に近い結果が確認された.
Keyword: 混合土, モデル化 , 圧縮特性
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発表番号 [3-12]
2-D numerical simulation of liquefaction by solving directly sand and pore water
KITAO Tomohiro[Division of Environmental Science and Technology, Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・FUKUMOTO Yutaka[Environment and Disaster Prevention Engineering, Department of Civil and Environmental Engineering, Nagaoka University of Technology]・FUJISAWA Kazunori[Division of Environmental Science and Technology, Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・MURAKAMI Akira[Division of Environmental Science and Technology, Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
砂粒子と間隙水を直接解いた2次元液状化シミュレーション
北尾 朋広[京都大学大学院]・福元 豊[長岡技術科学大学大学院]・藤澤 和謙[京都大学大学院]・村上 章[京都大学大学院]
本研究ではDEM-LBM連成計算モデルを用いて液状化の二次元シミュレーションを行った.その結果,地震動載荷中,粒子に作用する力のうち流体力の割合がほぼ100%となる粒子が多数となり,液状化現象発生時の地盤状態に一致する結果を得ることができた.今後の課題としてはモデルの設定をより液状化解析に適したものにすること,それを踏まえ地震動の周期や加速度の違いによる液状化現象発生の有無を行うことが挙げられる.
Keyword: 数値解析, ,
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発表番号 [3-17]
Analysis of Consolidation Subsidence of Irrigation Canals in Hachirougata Polder
Tetsuya Sawabe[Sansui Consultant Co.Ltd]
八郎潟干拓地における用水路の圧密沈下分析
沢邊 哲也[サンスイコンサルタント(株)]
国内最大の干拓地である八郎潟地区の圧密沈下状況について解析したものである。八郎潟の湖底にはヘドロと呼ばれる微細粒子粘土が深く堆積しており,不同沈下対策は干拓当初からの課題であった。ほ場および幹線用水路の経年沈下量の分析から,エリア別のヘドロの圧縮指数を推定し,沈下量予測式を作成した。圧密沈下は現在も進行中であり、今後の開水路改修計画において将来沈下量予測を行うための基礎資料となる。
Keyword: 圧密沈下、地盤の変形, 八郎潟、干拓, 軟弱地盤
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発表番号 [3-22]
Basic study on the mechanical property of embankment geomaterial
Takashi KIMATA[Osaka Prefecture University]・Daiki Kitanaka[Osaka Prefecture University]・Yosuke Kudo[Osaka Prefecture University]
ため池築堤材料の力学特性に関する基礎的研究―含水比の違いが三軸圧縮特性に及ぼす影響―
木全 卓[大阪府立大学大学院]・北中 大貴[大阪府立大学大学院]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院]
ため池やフィルダムの築堤材料に関して,含水比の違いがせん断時の強度特性に及ぼす影響について検討した。具体的には,含水比を変えて締め固めた供試体を作製し,そのまま飽和させずに三軸圧縮試験を行ってせん断特性を比較した。その結果,発揮されるせん断強度は最適含水比より乾燥側では徐々に増大する傾向にあるが,湿潤側になると急激に低下していくことが確認された。
Keyword: 築堤材料, 含水比, 三軸圧縮試験
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発表番号 [3-27]
Logistic regression between fish species richness and habitat composition
Kohei Yokota[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Masayuki Fujihara[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Yasuhiro Takemon[Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University]
河川の生息場構造と魚類の種多様性に関するロジスティック回帰
横田 康平[京都大学大学院]・藤原 正幸[京都大学大学院]・竹門 康弘[京都大学防災研究所]
鴨川(京都市)で魚類と生息場類型(瀬,淵,岸際植生等)を調査し,発見された魚種の生活型を河川流水型,河川止水型,池沼型に分け,生息場類型の構成と各生活型の種多様性の関係をロジスティック回帰した.その結果,どの生活型も利用できる場が種多様性を高めると判断された.裸地砂州の水際では河川流水型のみ発見されたが,他の生活型の種多様性も高めると判断され,適度な攪乱頻度が種多様性を高めることが示唆された.
Keyword: 魚類, 生息場, ロジスティック回帰
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発表番号 [3-32(P)]
Characteristics Evaluation of Acoustic Wave Generated from Plants by AE analysis
Yuma Shimamoto[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Syohei Sugahara[Faculty of Agricutural Niigata University]・Tetsuya Suzuki[Faculty of Agricutural Niigata University]
AE解析に基づく植物起源弾性波の特性評価に関する研究
島本 由麻[北里大学]・菅原 渉平[新潟大学]・鈴木 哲也[新潟大学]
本研究では,AEパラメータとウェーブレット変換による周波数解析を用いて波形分類を行うとともに,水ストレスとノンストレス期間におけるAE発生数の比較検討から,AE法によって検出した植物起源弾性波の特性評価を試みた.検討の結果,AEパラメータとウェーブレット解析を用いることで,ノイズ除去が可能にない,水ストレスを評価できることが示唆された。
Keyword: 蒸散量, ウェーブレット変換, AE
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発表番号 [3-38]
Possibility of introducing farmland drainage for preservation of Suizenji-nori (Aphanothece sacrum)
Tomoyuki Taniguchi[Faculty of Agriculture, Kyushu university]・Shunsuke Imada[Faculty of Agriculture, Kyushu university]・Yoshiyuki Shinogi[Faculty of Agriculture, Kyushu university]
スイゼンジノリ保全のための農地排水導入の可能性
谷口 智之[九州大学大学院]・今田 舜介[九州大学大学院]・凌 祥之[九州大学大学院]
福岡県朝倉市を流れる黄金川は,スイゼンジノリの世界唯一の自生地である.しかし,近年では湧水量の減少により生産量が大幅に減少しており,その対策が求められている.本研究では,文献調査と地元への聞き取り調査により,黄金川の歴史的経緯から湧水量減少の原因を検討した.さらに,今後のスイゼンジノリ保全対策の一案として,上流農地からの排水を黄金川へ導入することの可否について検討した.
Keyword: スイゼンジノリ, 農地排水, 湧水
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発表番号 [6-2]
Environmental concentration and Sources of Halogenated Flame Retardants in Nepal
Ishwar Chandra Yadav[Tokyo University of Agriculture and technology]・Hirozumi Watanabe[Tokyo University of Agriculture and technology]
Environmental concentration and Sources of Halogenated Flame Retardants in Nepal
ヤダブ イシュワール[東京農工大学]・渡邊 裕純[東京農工大学]
本研究の目的は、ネパールの4大都市からの屋内空気中の15臭素化および2塩素化難燃剤の空間分布および発生源を調査することである。新規臭素化難燃剤の総濃度は、ポリ臭素化難燃剤よりも20倍および100倍高かった。ハロゲン化難燃剤の全濃度は16.1-6750pg / m3。ネパールでは新規臭素化難燃剤の使用率がはるかに高いことが示された。しかし,ネパールの人間に対する健康リスクはわずかであった。
Keyword: Flame retardants, persistent organic pollutant, Nepal
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発表番号 [6-20]
Cultivation experiments on absorption of Cd and Cu in sand by Japanese Mustard Spinach
Momoka HARA[graduate school of agriculture, kyoto university]・Kimihito NAKAMURA[graduate school of agriculture, kyoto university]・Naoki MIYAZAKI[graduate school of agriculture, kyoto university]・U INHGA[graduate school of agriculture, kyoto university]・Shinji SAKURAI[graduate school of life and sciences, osaka prefecture university]・Haruhiko HORINO[graduate school of life and sciences, osaka prefecture university]・Shigeto KAWASHIMA[graduate school of agriculture, kyoto university]
砂丘砂に含まれるCdとCuのコマツナによる吸収に関する栽培試験
原 百花[京都大学大学院]・中村 公人[京都大学大学院]・宮崎 直紀[京都大学大学院]・烏 英格[京都大学大学院]・櫻井 伸治[大阪府立大学大学院]・堀野 治彦[大阪府立大学大学院]・川島 茂人[京都大学大学院]
重金属汚染土壌での作物栽培管理に関する知見を得るために,カドミウム(Cd)と銅(Cu)を対象として,砂質土壌でのコマツナ栽培試験を実施し,土壌中の重金属の化学形態と植物への吸収の関係を考察した.その結果,Cd単一添加の場合,低水分管理によって葉と根のCd濃度が低くなること,重金属共存条件では単一添加と比較して土壌中のイオン交換態濃度が増加するが,これに伴って葉の濃度は増加しないことが明らかになった
Keyword: 土壌水分管理, 重金属共存, 化学形態
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発表番号 [6-21]
Evaluation of Radiocesium Dynamics Accompanying Soil Erosion in Iitate, Fukushima
Mari SAITO[Graduate School of Agriculture, Utsunomiya University]・Kazutoshi OSAWA[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]・Taku NISHIMURA[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Hiroyuki MATSUI[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]
福島県飯舘村における土壌侵食に伴う放射性セシウムの流出動態評価
斉藤 真利[宇都宮大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]・西村 拓[東京大学大学院]・松井 宏之[宇都宮大学]
2011年3月に発生した東日本大震災の福島第一原発事故により,大量の放射性物質が飛散し,土壌等へ沈着した.本研究では,福島県飯舘村の2河川を対象に現地観測を行いCsの流出形態の経年変化を明らかにすると共に,土壌侵食・土砂流出モデルを活用し,Cs動態を解析することを目的とした.Csの流出形態は2015年の豪雨を境に大きく変化した.観測結果と土砂流出量の解析結果を用いることで,Cs流出量が推定できた.
Keyword: 放射性セシウム, 懸濁物質, 福島
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発表番号 [6-22]
Changes of fractions of radiocaesium through an irrigation pond
Tomijiro Kubota[NARO]・Hirofumi Tsukada[Fukushima University]・Moono Shin[Fukushima University]・Sangyoon Lee[NARO]・Yuzo Manpuku[NARO]・Shioka Hamamatsu[NARO]・Mayumi Hachinohe[NARO]
ため池の流入/流出における放射性Csの存在形態の変化
久保田 富次郎[農業・食品産業技術総合研究機構]・塚田 祥文[福島大学]・申 文浩[福島大学]・李 相潤[農業・食品産業技術総合研究機構]・万福 裕造[農業・食品産業技術総合研究機構]・濱松 潮香[農業・食品産業技術総合研究機構]・八戸 真弓[農業・食品産業技術総合研究機構]
東日本大震災時に発生した原子力発電所の事故に伴って、放射性物質の拡散による農業水利施設への影響が懸念された。本研究では、福島県阿武隈山地のため池を対象として、森林集水域から流入する水に含まれる放射性Csの存在形態がため池への貯水や流下を通じてどのように変化するかについて、現地調査から考察した。その結果、流入水中の交換態の割合は低いが、ため池中では交換態の割合がやや増加することが分かった。
Keyword: 形態別放射性セシウム, ため池, 底質
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発表番号 [6-23]
Water Analysis at Catching Fish by Draining Pond for TAMEIKE
Ryouichi ohnishi[Uchiyama Survey Design Co.]・toshiki abe[Uchiyama Survey Design Co.]・yasuaki uchiyama[Uchiyama Survey Design Co.]
ため池カイボリ時の水質調査
大西 亮一[(株)内山測量設計]・阿部 敏喜[(株)内山測量設計]・内山 恭昌[(株)内山測量設計]
ため池教室として小学生がジャコ捕りをした時に水質調査をし、カイボリの効果を考察した。ため池の全窒素濃度は貯留水に比べ、ジャコ捕り時は数百倍高濃度の泥水になる。この泥水が排泥を促進し、ため池の貯留機能を維持してきた。また、貯留水は硝酸態窒素をほとんど含まないが、カイボリすると含むようになり、カイボリ期間が長くなると濃度が高くなる。これがカイボリ(池干し)効果と考える。
Keyword: 灌漑施設, 水質, 水環境
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発表番号 [6-24]
Effects analysis on environmental load flow by introduction of cyclic irrigation
masao nagabuchi[Nihon Suido Consultants co.,Ltd.]・yuya okada[Nihon Suido Consultants co.,Ltd.]・hiroki minagawa[Imbanuma Phase Agricaltual Irrigation Project Office, MAFF]・tomijiro kubota[Institute for Rural Engineering, NARO]
循環かんがい施設の供用に伴う環境負荷物質の影響解析
永渕 正夫[(株)日水コン]・岡田 祐也[(株)日水コン]・皆川 裕樹[関東農政局印旛沼二期農業水利事業所]・久保田 富治郎[農村工学研究部門]
国営印旛沼二期農業水利事業における循環かんがいでは末端の低地排水路内に戻った農地排水を農業用水として反復利用することにより、沼からの取水および沼への排水量が削減され、沼に対する栄養塩類の排出負荷の削減を目指すものである。本研究では、循環かんがい施設の供用を考慮して水質の変化を再現するための数値モデルを構築し、同一気象条件における栄養塩等の環境負荷物質の動態等について評価した結果を報告する。
Keyword: 水質, 水質制御, 用水管理
GET PDF=18/6-24.pdf
発表番号 [6-25]
Explore Method for Estimating the Input of Water Purification Materials Worth Based on Nitrate Nitrogen and Indices of Organic Material in Water
Takahiro YAMAZAKI[College of Bioresource Sciences, Nihon University]・Akira OTSUKA[Tokyo Metropolitan Sewerage Service Co.]・Nobuaki MUKAEZATO[oaso-suishitukanri Co., Ltd.]・Naoki KURASHIGE[KAJIMAROAD Co., LTD.]・Sadao NAGASAKA[College of Bioresource Sciences, Nihon University]・Shigeo ISHIKAWA[]
硝酸態窒素および水中の有機物指標に基づく水質浄化資材量推定法の探索
山嵜 高洋[日本大学]・大塚 明[東京都下水道サービス(株)]・迎里 伸朗[大阿蘇水質管理(株)]・藏重 直輝[鹿島道路(株)]・長坂 貞郎[日本大学]・石川 重雄[]
これまでにNO3-N除去率、COD濃度および水質浄化資材量の関係から、汚濁水に対する水質浄化資材量が推定されてきた。本報告ではCOD濃度に加えてTOC濃度を用いた推定法に関して考察を行った。その結果、TOC濃度を推定に導入した方が、データと得られた関数式との当てはまりが良く、有機物汚濁を全有機炭素と断定できることから、今まで以上に精度が高く、より明確な推定結果が得られると考えられた。
Keyword: 水質浄化資材, 硝酸態窒素, 有機物指標
GET PDF=18/6-25.pdf
発表番号 [S-3-3]
Paddyfield re-consolidation plan based on the trend of agriculture infrastructure capital stocks
Kunimitsu Yoji[National Agriculture and Food Research Organization]
田整備資本ストックの動向からみた水田再整備の課題
國光 洋二[農業・食品産業技術総合研究機構]
現在、多くの圃場整備地区において小規模水利施設の老朽化が進んでいる。圃場整備施設の更新のため、耐用年数の短い水路や暗渠のみを取り替える方法と大区画圃場として作り直す方法が考えられる。本研究では、大区画化に合わせて用水路を省略する整備方式を採用することにより、整備費用の縮減が期待できるが、それが果たして現実的か、また、そのような工法を取り入れた場合のマクロ効果(資本の蓄積)はどの程度かを示した。
Keyword: 農村振興, ,
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発表番号 [S-6-2]
Conservation of Margaritifera laevis in a river used for irrigation and drainage
SUZUKI Masaki[Faculty of Policy Studies, Iwate Prefectural University]・TSUJI Morio[Faculty of Policy Studies, Iwate Prefectural University]
農業用河川に生息するカワシンジュガイの保全
鈴木 正貴[岩手県立大学]・辻 盛生[岩手県立大学]
岩手県内を流れ,絶滅危惧種カワシンジュガイが生息している農業用河川で,遊水地造成に伴う河道の付け替えが予定されている.そこで,本種の保全策を検討するため,秋季と冬季の生息状況について調査したところ,生息個体数の異なる方形区間において河床材料の粒径に違いがないことや,冬季に深く潜行することを確認した.また,再生産が未確認であることや,幼生の宿主であるサクラマスの生息密度の低いことが危惧された.
Keyword: カワシンジュガイ, ,
GET PDF=17/S-6-2.pdf
発表番号 [3-2]
Effect of entrapped air on water flow in hillslope during pipe clogging
Yamasaki Takuhei[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Hamamoto Shoichiro[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Nishimura Taku[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
封入空気が土壌パイプ閉塞時の斜面の水移動に与える影響
山崎 琢平[東京大学大学院]・濱本 昌一郎[東京大学大学院]・西村 拓[東京大学大学院]
土壌パイプの出口が閉塞した際の斜面の水移動変化を明らかにする室内実験を行った.土壌パイプは出口が開放された状態では,高い集水性・排水性によって降雨時の斜面の地下水面を低く保った.パイプ出口が閉塞した際には土壌パイプ内に残った空気と外気の連続性がパイプ内部の流れに影響し,パイプ内と外気が連続した条件のみパイプ閉塞後も土壌パイプの高い透水性が維持された.
Keyword: 土壌パイプ, パイプ閉塞, 空気封入
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発表番号 [3-7(P)]
Effects of pH and ionic concentration on nano-bubble transport in porous media
Hamamoto Shoichiro[The University of Tokyo]・Takemura Takato[College of Humanities and Sciences]・Suzuki Kenichiro[Obayashi Corporation]・Nishimura Taku[The University of Tokyo]・Moldrup Per[Aalborg University]
pHおよび電解質濃度が多孔質体中のナノバブル挙動に与える影響
濱本 昌一郎[東京大学]・竹村 貴人[日本大学]・鈴木 健一郎[大林組技術研究所]・西村 拓[東京大学]・Moldrup Per[オルボー大学]
近年,ナノバブル(NB)水の土壌環境への適用が注目されており,土壌内のNB挙動の理解が求められている.本研究では,異なるpHおよび電解質濃度条件に調整したNB水を用いて,ガラスビーズ充填カラムへのNB水注入実験を行い,NB水の化学的特性がNBの流出特性に与える影響を明らかにすることを目的とした.結果,低pHおよび高電解質濃度条件でNBの捕捉率は増加することが分かった.
Keyword: ナノバブル, 多孔質体, 物質移動
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発表番号 [3-12]
The Changes in Soil Physical Properties after Farm Land Consolidation to Large-sized Field
JUN KUWABARA[Civil Engineering Research Institute for cold region]・Hidefumi OTOMO[Civil Engineering Research Institute for cold region]・Hiroyuki NAKAYAMA[Civil Engineering Research Institute for cold region]
大区画圃場整備後の土壌物理性の変化
桑原 淳[寒地土木研究所]・大友 秀文[寒地土木研究所]・中山 博敬[寒地土木研究所]
農地の大区画化が実施される圃場において、施工段階ごとの土壌性状の変化を検証した。結果、基盤層に泥炭土が分布している圃場では、分割施工などの施工が行われたため、施工前後において表層土の排水性などに土壌物理性の悪化はなかった。ただし、切盛土後の盛土区域で飽和透水係数がやや悪化する傾向があった。これは、切土作業で発生した泥炭土を運土する際に、練り返しを受けて土壌構造がある程度破壊されたためと考えられた。
Keyword: 大区画圃場, ,
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発表番号 [3-17]
Transport form of phosphate in soil and groundwater
Nozaki Masashi[University of the Ryukyus]・Jun Yasumoto[University of the Ryukyus]・Ko Yasumoto[Kitasato University School of Marine Biosciences]・Mariko Iijima[Kitasato University School of Marine Biosciences]・Ryuichi Shinjo[University of the Ryukyus]
土壌・地下水中におけるリン酸塩の輸送形態
野崎 真司[琉球大学]・安元 純[琉球大学]・安元 剛[北里大学]・飯島 真理子[北里大学]・新城 竜一[琉球大学]
本研究では,沖縄本島南部地域の地下ダム流域において,従来リンの分析に用いられてきた方法に加え,31P-NMRやICP-AESなどの分析を用いて土壌および地下水中のリン酸塩の輸送形態の把握を試みた.その結果,オルトリン酸以外の溶存無機リンや溶存有機リンの存在が示唆され,土壌の31P-NMR分析では,オルトリン酸以外に重合態リン酸であるピロリン酸や,有機リンであるリン酸エステルの存在が確認できた.
Keyword: 地下水, ,
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発表番号 [3-22]
Matric potential sensor using simultaneous measurement of thermal conductivity and volumetric heat capacity of a porous medium
Kojima Yuki[Faculty of Engineering, Gifu University]・Noborio Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]・Mizoguchi Masaru[Graduate School of Agricultural and Life Sciences]・Kawahara Yoshihiro[Graduate School of Information Science and Technology, The University of Tokyo]
多孔質体の熱伝導率および体積熱容量同時測定を利用したマトリックポテンシャルセンサの開発
小島 悠揮[岐阜大学]・登尾 浩助[明治大学]・溝口 勝[東京大学大学院]・川原 圭博[東京大学大学院]
多孔質体と双子プローブ熱パルス(DPHP)を用いたψmセンサを開発した.既存のセンサ類と比較しその性能を評価した.測定した多孔質体の体積熱容量(C)と熱伝導率(λ)は2つの1次式でψmに換算した.ψmの推定精度はλから換算した場合に高かった.またCをψm推定に用いることで温度依存性を抑えられた.DPHP ψmセンサは圃場環境に応じてCとλを使い分けられる有用なセンサであった。
Keyword: マトリックポテンシャル, ,
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発表番号 [3-27]
Effect of particle size distribution and the moisture of the soil affects to wind erosion
SATO Taiichirow[Fac. Agrculture and Marine Sci. , Kochi UNV.]・KAWATANI Masaki[TOWA Sports Facility Inc.]
土壌の粒径分布と土壌の水ポテンシャルが風蝕に与える影響について
佐藤 泰一郎[高知大学]・川谷 真輝[東和スポーツ施設(株)]
風蝕は,農地の肥沃度低下のみならず,農地と住宅が混在する地域では,風塵被害を与える.そこで,本研究では,真砂土に様々な粒径の材料を混入し,さらに土壌の水ポテンシャルを制御した条件で風蝕試験を行った.その結果,土壌の粒径による顕著な風蝕の影響は見られなかったが,土壌の水ポテンシャルの影響を強く受けることを示した.
Keyword: 農地保全, 風蝕, 土壌の水ポテンシャル
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発表番号 [3-32(P)]
Characteristics of soil moisture, pore water EC and soil temperature of Apple orchard in Gray lowland soil
Endo Akira[Faculty of Agriculture and Life Sciences, Hirosaki University]・Ito Daiyu[Faculty of Agriculture and Life Sciences, Hirosaki University]・Kato Chihiro[Faculty of Agriculture and Life Sciences, Hirosaki University]・Sasaki Choichi[Faculty of Agriculture and Life Sciences, Hirosaki University]・Koh Kato[Faculty of Agriculture and Life Sciences, Hirosaki University]
無施肥条件の灰色低地土リンゴ園における土壌水分・間隙水ECおよび地温の特徴
遠藤 明[弘前大学]・伊藤 大雄[弘前大学]・加藤 千尋[弘前大学]・佐々木 長市[弘前大学]・加藤 幸[弘前大学]
本研究では青森県津軽地域の無施肥リンゴ園土壌中における無機態窒素の時空間的な動態を明らかにすることを最終的な目標としている.この目的を受け,2016年5月中旬〜2017年3月中旬の約10ヶ月にわたり無施肥条件の灰色低地土リンゴ園において,土壌中の体積含水率,マトリックポテンシャル,間隙水電気伝導率(ECp)および地温の同時連続計測を行うことにより土壌環境の周年変化を把握したのでここに報告する.
Keyword: リンゴ園土壌, ,
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発表番号 [4-5]
Transition of Food Plants Use on Satoyama in Miyayamada-cho,Utsunomiya
yoshida naoki[utsunomiya university faculty of agriculture]・moriyama takumi[utsunomiya university faculty of agriculture]・tamura takahiro[utsunomiya university faculty of agriculture]
宇都宮市宮山田町における里地里山の食用植物の利用実態と変遷
吉田 直樹[宇都宮大学]・守山 拓弥[宇都宮大学]・田村 孝浩[宇都宮大学]
里地里山では森林などから生活に用いる生物資源を採取し利用してきたが、現在ではほとんど行われていない。本研究では生物資源の中でも植物に着目し、昭和30年頃の里地里山から得られる食用植物の利用とその変遷を明らかにすることを目的とした。研究対象地は中山間地域である栃木県宇都宮市宮山田町とし、聞き取り調査を行った。結果として里地里山の環境変化と生活の変化により食用植物の利用が変化していることを把握した。
Keyword: 中山間地域, ,
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発表番号 [4-10]
Fish assemblage and environment of artificial wetland in paddy fields area: Temporal change and influence of dredging
Nishida Kazuya[Present affiliation is National Research Institute of Far Seas Fisheries, FRA]
水田地帯に造成された湿地における魚類相・環境条件の変化と泥上げの影響
西田 一也[国際水産資源研究所]
造成後約10年にわたって人工湿地の魚類相と環境条件,維持管理を調査した.維持管理として行われた泥上げにより,湿地は一定の水深を維持した.造成初期にはドジョウ,ホトケドジョウ,モツゴのCPUEが高く,仔稚魚が採捕されたことから湿地が繁殖場として利用されたと考えられた.しかし,その後アブラハヤ・タカハヤを除く魚類のCPUEが減少したことから,繁殖・成育場としての湿地の機能が低下した可能性が示唆された.
Keyword: 人工湿地, ,
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発表番号 [4-15]
A preliminary experiment to make possible fishes running up through the outlet of paddy plots configurated by PVC conduit
Takemura Takeshi[Western Region Agricultural Research Center, NARO]・Mori Atsushi[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Watabe Keiji[Institute for Rural Engineering, NARO]・Koizumi Noriyuki[Institute for Rural Engineering, NARO]
塩ビ管水尻構造における魚類の遡上を可能とする技術開発に向けた予備実験
竹村 武士[西日本農業研究センター]・森 淳[北里大学]・渡部 恵司[農村工学研究部門]・小出水 規行[農村工学研究部門]
塩ビ管の水尻構造をターゲットに特化し,塩ビ管に設置と回収が容易な挿入物を加えることで,水尻を通じた水田への魚類遡上を可能とする技術開発に向けた予備実験を行った.アクリル管を用いて2個の水槽を接続した実験から,容易に遡上可能と感じられる状況であっても予想以上に遡上が困難である可能性が示唆された.本予備実験からプラチェーンのような挿入物で状況改善を図る余地は大きいものと考えられた.
Keyword: 水尻, ,
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発表番号 [6-2]
Measurement of electrical conductivity and ion concentration of soil water to evaluate soundness of soil for wide area investigation
YAMAMOTO KIYOHITO[Faculty of Agriculture, Iwate University,]・KOBAYASHI AKIRA[Faculty of Environmental and Urban Engineering, Kansai University]・HARASHINA KOJI[Faculty of Agriculture, Iwate University,]・MUTO YOSHIKO[Faculty of Agriculture, Iwate University,]・KURASHIMA EIICHI[Faculty of Agriculture, Iwate University,]
広域的土壌健全性評価のための土壌水の電気伝導度とイオン濃度の測定
山本 清仁[岩手大学]・小林 晃[関西大学]・原科 幸爾[岩手大学]・武藤 由子[岩手大学]・倉島 栄一[岩手大学]
水田土壌について2種類の抽出方法により溶液を作製し,ECとイオン濃度を測定し,土壌水イオン濃度を推定する手法について検討した.その結果,実際の土壌水に近い遠心分離機抽出溶液と比較的容易に測定できる1:5水浸出法溶液の2種類の溶液において,イオン濃度とECの関係を把握することにより,電磁探査を用いた広域的な土壌水イオン濃度推定手法を提案できるものと考える.
Keyword: 土壌, ,
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発表番号 [6-20]
Radiocesium Runoff Form and Temporal Variation at Two Rivers in Iitate, Fukushima
Osawa Kazutoshi[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]・Nonaka Yui[Fuji Electric Co., Ltd]・Nishimura Taku[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Mizoguchi Masaru[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Matsui Hiroyuki[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]
福島県飯舘村の2河川における放射性セシウム流出の形態と経年変化
大澤 和敏[宇都宮大学]・野中 優衣[富士電機(株)]・西村 拓[東京大学大学院]・溝口 勝[東京大学大学院]・松井 宏之[宇都宮大学]
福島県飯舘村の比曽川と真野川における放射性セシウムの流出は,降雨時懸濁態の流出成分が大部分を占めており,細粒成分や有機物に吸着して流出する割合が高いことが分かった.土壌の沈着量に対してCs流出量は微少であり,流域内にほとんどが残存している状況下で,Cs流出量は自然崩壊による減少よりも著しく減少した.これは雨水に流されやすい細粒成分や有機物に吸着したCsから選択的に流出したことによると推察される.
Keyword: 環境保全, 放射性セシウム, 河川
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発表番号 [6-21]
Relationship between water quality items and radiocesium concentration in irrigation water on the Ukedo river system
Shin Moono[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]・Kubota Tomijiro[Institute for Rural Engineering, NARO]・Miyazu Susumu[Institute for Rural Engineering, NARO]・Hikigi Shinya[NTC Consultants Co., Ltd.]・Kurata Takashi[NTC Consultants Co., Ltd.]・Ota Takeshi[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]
請戸川水系における農業用水の水質項目と放射性セシウム濃度の関係
申 文浩[東北農業研究センター]・久保田 富次郎[農村工学研究部門]・宮津 進[農村工学研究部門]・引木 信也[NTCコンサルタンツ(株)]・倉田 高士[NTCコンサルタンツ(株)]・太田 健[東北農業研究センター]
今後、本格的な営農再開が期待される福島県浜通り地域の請戸川水系において、用水中の放射性セシウム濃度(137Cs)の実態を把握するとともに、水質項目による水中の137Cs濃度の推定方法を検討した。その結果、濁度、SS濃度と懸濁態137Cs濃度の関係を用いれば、懸濁態137Cs濃度を推定することは可能であり、溶存態137Csは濃度の変化が少ないことから、全137Cs濃度の推定も可能であると考えられた。
Keyword: 農業用水, 放射性セシウム, 営農再開
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発表番号 [6-22]
Development of Glass fiber reinforced polyethylene pipe system
Tokiyoshi Mitsuaki[Dainippon plastics co.,ltd]・Hinobayashi Joji[High stiffness polyethylene pipes association]・Kago Ikuya[Hokkai Land Improvement District]・Hanayama Kazunori[Land scape]・Kuriyama Takashi[Graduate school of Organic Materials Science, Yamagata University]・Kawabata Toshinori[Graduate school of Agricultural Science, Kobe University]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムの開発
時吉 充亮[大日本プラスチックス(株)]・日野林 譲二[高耐圧ポリエチレン管協会]・加後 郁也[北海土地改良区]・花山 一典[(株)ランドスケープ]・栗山 卓[山形大学]・河端 俊典[神戸大学]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムは,製管成形条件により管周方向および管軸方向それぞれの曲げ特性(剛性及び強度)を制御できる.したがって,不整形地盤での不同沈下があっても,管周方向の内外圧強さを保持したまま,不等な地盤変位に追随することが期待できる.本報告では,そのガラス繊維強化ポリエチレン管システムについて紹介する.
Keyword: 大口径, ,
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発表番号 [6-23]
Bending characteristics of Glass fiber reinforced polyethylene pipe system
Tokiyoshi Mitsuaki[High stiffness polyethylene pipes association]・Aoyama Yuki[Dainippon plastics co.,ltd]・Hinobayashi Joji[High stiffness polyethylene pipes association]・Kago Ikuya[Hokkai Land Improvement District]・Hanayama Kazunori[Land scape]・Nakamura Kazumasa[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Kuriyama Takashi[Graduate school of Organic Materials Science, Yamagata University]・Kawabata Toshinori[Graduate school of Agricultural Science, Kobe University]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムの曲げ特性
青山 勇基[大日本プラスチックス(株)]・時吉 充亮[高耐圧ポリエチレン管協会]・日野林 譲二[高耐圧ポリエチレン管協会]・加後 郁也[北海土地改良区]・花山 一典[(株)ランドスケープ]・中村 和正[寒地土木研究所]・栗山 卓[山形大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムは,製管成形条件により管周方向および管軸方向それぞれの曲げ特性(剛性及び強度)を制御できる.したがって,不整形地盤での不同沈下があっても,管周方向の内外圧強さを保持したまま,不等な地盤変位に追随することが期待できる.本報告では,大口径ガラス繊維強化ポリエチレン管を用いた曲げ試験を実行し限界性能評価を検討した.
Keyword: 大口径, ,
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発表番号 [6-24]
Bending characteristics of Glass fiber reinforced polyethylene pipe system(Fittings)
TAKAHARA GENTARO[DAINIPPON PLASTICS CO.,LTD.]・Seto Atsushi[DAINIPPON PLASTICS CO.,LTD.]・Hinobayashi Joji[High Stiffness Polyethylene Pipes Association]・Kago Ikuya[Hokkai Land Improvement District]・Hanayama Kazunori[Land scape]・Nakamura Kazumasa[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Kuriyama Takashi[Graduate School of Organic Materials Science,Yamagata University]・Kawabata Toshinori[Graduate School of Agricultural Science,Kobe University]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムの曲げ特性(継手)
瀬戸 敦司[大日本プラスチックス(株)]・盡供仝斬析[大日本プラスチックス(株)]・日野林 譲二[高耐圧ポリエチレン管協会]・加後 郁也[北海土地改良区]・花山 一典[(株)ランドスケープ]・中村 和正[寒地土木研究所]・栗山 卓[山形大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムは,製管成形条件により管周方向および管軸方向それぞれの曲げ特性(剛性及び強度)を制御できる.したがって,不整形地盤での不同沈下があっても,管周方向の内外圧強さを保持したまま,不等な地盤変位に追随することが期待できる.本報告では,大口径ガラス繊維強化ポリエチレン管を用いた曲げ試験を実行し限界性能評価を検討した.
Keyword: 大口径, 内圧管, 曲率半径・地盤追従
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発表番号 [6-25]
Model Experiment for Deformation Behavior of Polyethylene Pipes and Joints with Ground Settlement
UEDA ZENKO[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・TAKAHARA GENTARO[Dainippon Plastics Co., Ltd.]・HINOBAYASHI JOJI[Dainippon Plastics Co., Ltd.]・SAWADA YUTAKA[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・KAWABATA TOSHINORI[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
地盤沈下に伴うポリエチレン管及びその継手部近傍の変形挙動に関する模型実験
上田 前向[神戸大学大学院]・高原 源太朗[大日本プラスチックス(株)]・日野林 譲二[大日本プラスチックス(株)]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]
近年,泥炭地などの超軟弱地盤内において,地盤の不同沈下によるパイプラインの突発事故が増加している.そのような突発事故を防止するため,農業用管路として高密度ポリエチレン管(PE管)の需要が高まっている.本研究では,地盤沈下を再現した模型実験を実施し地盤沈下に伴うPE管の力学挙動を検討した.その結果,地盤の沈下によるPE管のひずみ分布および沈下は,管種や継手の有無,種類によって異なることがわかった.
Keyword: PE管, ,
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発表番号 [6-26]
Field test of Glass fiber reinforced polyethylene pipe system at soften ground
TAKAHARA GENTARO[DAINIPPON PLASTICS CO.,LTD.]・Hinobayashi Joji[High Stiffness Polyethylene Pipes Association]・Kago Ikuya[Hokkai Land Improvement District]・Hanayama Kazunori[Land scape]・Nakamura Kazumasa[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Kuriyama Takashi[Graduate School of Organic Materials Science,Yamagata University]・Kawabata Toshinori[Graduate School of Agricultural Science,Kobe University]
泥炭地盤におけるガラス繊維強化ポリエチレン管システムの埋設挙動
盡供仝斬析[大日本プラスチックス(株)]・日野林 譲二[高耐圧ポリエチレン管協会]・加後 郁也[北海土地改良区]・花山 一典[(株)ランドスケープ]・中村 和正[寒地土木研究所]・栗山 卓[山形大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムは,製管成形条件により管周方向および管軸方向それぞれの曲げ特性(剛性及び強度)を制御できる.したがって,不整形地盤での不同沈下があっても,管周方向の内外圧強さを保持したまま,不等な地盤変位に追随することが期待できる.本報告では,大口径ガラス繊維強化ポリエチレン管を用いたフィールド試験を実際の泥炭地盤に敷設し泥炭地盤内での曲げ挙動と継手部の健全性を評価した.
Keyword: 大口径, 内圧管, 一体管路・地盤追従
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発表番号 [6-27]
Influence of Loose Bedding Condition on Mechanical Behavior of Buried Flexible Pipe in Vicinity of Joint
Ono Kohei[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Ishikawa Takuya[Faculty of Agriculture, Kobe University]・Sawada Yutaka[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Harumoto Tomohiro[Naigai Engineering Co . , Ltd]・Morikami Hironobu[Ministry of Agriculture , Forestry and Fisheries]・Kawabata Toshinori[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
基床部の緩みがたわみ性埋設管継手部近傍の力学挙動に及ぼす影響
小野 耕平[神戸大学大学院]・石川 拓也[神戸大学]・澤田 豊[神戸大学大学院]・春本 朋洋[内外エンジニアリング(株)]・森上 浩伸[農林水産省]・河端 俊典[神戸大学大学院]
近年,農業用管路は,剛性管からたわみ性管へと主流が移行している.一般的に埋設管の破損事故は,継手部付近で発生しやすく,その原因として,近年多発する集中豪雨に伴う基礎地盤の緩みが指摘されている.本研究では,基床部の緩みが埋設管継手部に及ぼす影響を検討するために,模型実験を実施した.実験結果から,基床部の緩みにより,継手部の管底では,引張ひずみが局所的に増大しており,応力集中の可能性が示唆された.
Keyword: たわみ性管, ,
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発表番号 [6-28]
Behavior analysis for RC pipe that was load locally from the inside
Ooyama Kouki[Graduate School of Sustainability Science,Tottori University]・Hyodo Masahiro[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Ogata Hidehiko[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Ishii Masayuki[Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
管内面から局所荷重を受けたRC管に対する挙動解析
大山 幸輝[鳥取大学大学院]・兵頭 正浩[鳥取大学]・緒方 英彦[鳥取大学]・石井 将幸[島根大学]
埋設管の耐力評価手法である内面載荷法の実用化には,測定した管の剛性を合理的に評価する基準が必要である.評価基準の一形態としては,数値解析を用いて埋設管の標準モデルを構築し,実測値と比較評価することを想定している.本研究ではその第一段階として,RC管の管体に対して内面載荷法を適用した際の管の挙動を解析した.その結果,RC管の挙動が実測値と同様な傾向を示し,標準モデルとしての妥当性が確認できた.
Keyword: RC管, ,
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発表番号 [6-29]
Long-term performance evaluation of FRPM pipes
Mamiya Satoshi[KURIMOTO,LTD.]・Otsuka Satoshi[KURIMOTO,LTD.]・Ariyoshi Mitsuru[Natianal Institute for Rural Engineering]・Mohri Yoshiyuki[Ibaraki University]
強化プラスチック複合管の長期性能評価
間宮 聡[(株)栗本鐵工所]・大塚 聡[(株)栗本鐵工所]・有吉 充[農業・食品産業技術総合研究機構]・毛利 栄征[茨城大学]
フィラメントワインディング成形(FW成形)による強化プラスチック複合管(FRPM管)は、農業用水路に使用され始めてから45年以上が経過している。今後、多くの用水施設が標準耐用年数を超える中、長期性能およびその信頼性を明確に示す必要がある。本報では、FRPM管の長期性能を確認するためISO規格に基づき外圧および内圧試験を行い、その安全性を評価したので報告する。
Keyword: 長期性能, 性能設計, ISO
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発表番号 [S-6-2]
Issues and Countermeasures for Rehabilitation of Damaged Drainage Pumps
Endou Yasushi[Tohoku Regional Agricultural Administration Office, North Ou land improvement survey management office]
被災した排水機場を復旧するにあたっての課題と対応
遠藤 泰[東北農政局北奥羽土地改良調査管理事務所]
東北管内では津波で被災したほとんどの機場で復旧が行われ,既に供用を開始している排水機場もある。災害復旧は原形復旧が基本である。しかし,太平洋沿岸では地盤が沈下しているため当初通りの復旧では従来と同じような効用を期待することできない。また,復旧にあたっては減災対策も考慮する必要がある。本報では,原形復旧を基本としつつ東日本大震災を踏まえて講じた工夫,復旧にあたっての課題及びその対応方法を紹介する。
Keyword: 排水施設, ,
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発表番号 [S-16-2]
On-site knowledge for supporting community formation in temporary housing complexes
Nakajima Masahiro[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Shiota Hikaru[Value Management Co.,Ltd]
仮設住宅団地でのコミュニティ形成支援に関する「現場知」
中島 正裕[東京農工大学大学院]・塩田 光[バリューマネジメント(株)]
東日本大震災の発生から5年が経過し、次なる震災への備えとして現場の実務担当者の経験や教訓を記録・マニュアル化し緊急対応時に役立てる取り組みへの期待が高まっている。筆者らの研究グループではこれを「現場知」と呼んでいる。本報告では「現場知」の収集や活用方法に焦点を当てながら、NPOを介して携わってきた仮設住宅団地における自治会の設立支援の取り組み(実践支援と研究)を手法化するという試みを紹介する。
Keyword: 現場知, 仮設住宅団地, コミュニティ
GET PDF=16/S-16-2.pdf
発表番号 [6-2]
How to improve the management of the Okamoto head works
MIWA Hajime[Emeritus Professor of Iwate Univ.]
鬼怒川水系岡本頭首工の取水施設トラブルと改善策の提言
三輪 弌[岩手大学]
岡本頭首工では,昭和62年供用開始後,洪水後に可動堰ゲート数門において敷上に堆積した石礫を排砂しきれず,その都度石礫を除去してきた。平成23年9月洪水以降は,ゲート3門を吊上げたまま取水位を維持するための石堰を建設して取水していたが,平成27年の大洪水で石堰が破壊され取水不能になった。今後の改善策として,吊上げたゲート3門の撤去と堰上流右岸寄洲と石堰表法面の低水護岸設置,石堰の補強対策を提言する。
Keyword: 岡本頭首工, 取水施設トラブル, 河川構造令
GET PDF=16/6-2.pdf
発表番号 [6-20]
Crack formation and its effect on infiltration in lowland field in dry season in Lao PDR
IKEURA Hiroshi[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・KHUEYANG Toumeyang[Faculty of Water Resources, National University of Laos]・KEOKHAMPHUI Khaykeo[Faculty of Water Resources, National University of Laos]・VILAYSANE Veokham[Faculty of Water Resources, National University of Laos]・INKHAMSENG Somphone[Faculty of Water Resources, National University of Laos]
ラオスの乾季水田における亀裂の形成と圃場の浸透性に及ぼす影響
池浦 弘[国際農林水産業研究センター]・クエヤン トウメヤン[ラオス国立大学]・ケオカムプイ カイケオ[ラオス国立大学]・ヴィライサン ヴェオカム[ラオス国立大学]・インカムセン ソンポン[ラオス国立大学]
ラオスの乾季水田畑作において灌漑効果の低下要因となる土壌面の亀裂について、その形成と浸透性に及ぼす影響を検討した。土壌面の亀裂は観測開始から4ヶ月で20 mmまで拡大し、湛水時にも閉塞することはなかった。浸透速度は給水後の間断期間が長くなるほど増加した。一方、亀裂がない箇所から採取した土壌の透水係数は減少傾向を示し、長期の間断により根群域への浸潤が困難になり、適用効率も低下することが示唆された。
Keyword: 乾季水田, 亀裂, 浸透性
GET PDF=16/6-20.pdf
発表番号 [6-21]
Water saving irrigation using capillary barrier -Feasibility study in West Bank of the Jordan River, Palestine-
Morii Toshihiro[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Fujimaki Haruyuki[Arid Land Research Center, Tottori University]・Inoue Mitsuhiro[Professor of Emeritus, Tottori University]
土のキャピラリーバリア機能を利用した節水かんがいシステムの開発 −ヨルダン川西岸地区における適用可能性調査−
森井 俊広[新潟大学]・藤巻 晴行[鳥取大学乾燥地研究センター]・井上 光弘[鳥取大学]
砂層とその下部に礫層を重ねた土層は,互いの保水特性の相対的な違いにより,キャピラリーバリア(CB)機能を発揮する。かんがい水を不必要に下層へ浸潤させることなく,有効に植物生育に供することができるため節水の効果をもつ。フィールド条件下でのCB機能を調べるため,パレスチナ西岸地区にCB試験区を設け,土壌水分の長期計測を行った。降雨量が少ない気象条件下でも効果的に土中水分を捕捉できることを確認した。
Keyword: キャピラリーバリア, 節水かんがい, パレスチナ西岸地区
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発表番号 [6-22]
Prediction of the Effect of Crashing and Compaction Method on Controlling Water Percolation in Paddy Fields with Volcanic Ash Soil
MATSUMOTO YOSHIHIRO[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・YOSHIDA SYUICHIRO[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・NISHIDA KAZUHIRO[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
破砕転圧が火山灰土水田の浸透抑制に及ぼす効果の予測
松本 宜大[東京大学大学院]・吉田 修一郎[東京大学大学院]・西田 和弘[東京大学大学院]
浸透過多の火山灰土水田に破砕転圧工法を施工した際の浸透量の低減効果について、土層を黒ボク土・硬盤層(浸透抑制処理層)・ローム土の3層とみなして推定した。その結果、硬盤層の飽和透水係数が十分低下して10-7 cm/sのオーダーをとれば、浸透量は5 mm/dまで低減した。また飽和透水係数を十分に低下させられない場合でも硬盤層の厚さを10cmから40 cmに拡大することで浸透量を半減できると予測された。
Keyword: 火山灰土, 浸透, 破砕転圧
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発表番号 [6-23]
Spatial distribution of crop root and soil physical properties under different irrigation methods
Hamada Kosuke[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Yuge Kozue[Faculty of Agriculture, Saga University]・Anan Mitsumasa[Faculty of Agriculture, Saga University]・Hirakawa Akira[Takasaki Sogo Consultant, Co. Ltd.]・Shinogi Yoshiyuki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]
灌漑手法の違いが作物根の空間分布および土壌物理性の変化に及ぼす影響
霤帖々麺[九州大学大学院]・弓削 こずえ[佐賀大学]・阿南 光政[佐賀大学]・平川 晃[(株)高崎総合コンサルタント]・凌 祥之[九州大学大学院]
本研究では,灌漑手法の違いが作物根の空間分布と土壌物理性に及ぼす影響を検証した.オクラを移植したアクリル製スリットを2つ設け,それぞれ地中灌漑および地表灌漑を実施した.実験終了後,スリット内土壌を採取し,透水性および保水性を評価した.この結果から地中灌漑および地表灌漑において,透水性の変化に空間的な違いが確認された.さらには,作物根の影響を受け,水分特性曲線に変化が生じることも明らかとなった.
Keyword: 土壌水分, 土壌構造, 畑地灌漑
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発表番号 [6-24]
Inspection of damage from salt water restraint technology of soybeans after tidal tsunami-hit farmland restoration(Okawa,Ishinomaki-shi, Miyagi)
Suzuki Keiki[Miyagi Prefectural Furukawa Agricultural Experiment Station]・Michiai Chie[Miyagi Prefectural Furukawa Agricultural Experiment Station]
津波被災農地復旧後の大豆塩害抑制技術の検証(宮城県石巻市大川地区)
鈴木 桂輝[宮城県古川農業試験場]・道合 知英[宮城県古川農業試験場]
宮城県北東部に位置する石巻市釜谷地内の大川地区長面工区の水田(125m×80m)1筆で調査した。調査ほ場は30 の外部搬入土により作土深及び基盤土15僂魍諒檗い修谿平爾和論囘攤修領用により整地及びFOEAS設置を実施し平成25年度復旧工事完了した。平成26年は水稲作付を行い,試験年の平成27年に大豆を作付した。
Keyword: 東日本大震災による復旧, 地下かんがい,
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発表番号 [6-25(P)]
A study on mechanism of soil salinization on check dam farmland in Loess Plateau, China
Shimizu Katsuyuki[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Tokida Takuro[Chuo Consultant Co., Ltd.]・Yoshioka Yumi[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Kitamura Yoshinobu[International Platform for Drylands Research and Education, Tottori University]
中国・黄土高原チェックダム農地における塩類集積のメカニズムに関する研究
清水 克之[鳥取大学]・時田 拓郎[(株)中央コンサルタンツ]・吉岡 有美[鳥取大学]・北村 義信[鳥取大学]
中国・黄土高原では水食を防止する対策としてチェックダムが建造される。水食により発生した土砂が堆積すると,堆積地は農地として利用される。しかし,一部の農地では塩類集積が起こっている。農地の塩類集積状況の把握と影響要因の解明を目的として現地調査を行った結果,農地上流から中流までは農地内を流下する水路水位が地下水位より高かった。そのため,農地の地下水位が高く維持され,塩類集積が進行することが示唆された。
Keyword: 塩類集積, 地下水位, 排水路水位
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発表番号 [6-26]
Experimental study of water management for the feed rice yield and runoff load
Ogiwara Masahiro[Hirosaki Univ. Faculty of Agriculture and Life science]・Marui Atsushi[Hirosaki Univ. ]・Watahiki Yuka[Hirosaki Univ. ]・Izumi Mattashi[Hirosaki Univ. ]
飼料用米のポット栽培における水管理が収量と負荷量に与える影響
荻原 雅周[弘前大学大学院]・丸居 篤[弘前大学]・綿引 友香[弘前大学]・泉 完[弘前大学]
飼料用米は政策等の影響を受け、近年、作付面積が増加している。本研究では、飼料用米栽培における水管理が収量と負荷量に与える影響を調査した。施肥量(通常施肥と多肥)と灌漑方式(湛水と間断灌漑)と有機物の有無から8通り設定し、ワグネルポットで栽培実験を行った。結果として、有機物の有無に関わらず、水管理と施肥量によって各ポットに有意差が見られ、水管理では湛水区、施肥量では多肥の方で収量が増加した。
Keyword: 飼料用米, 間断灌漑, 物質負荷量
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発表番号 [6-27]
The efficacy of water management incorporating intermittent irrigation for greenhouse gas suppression, rice yield increase and water saving
Tsuneshige Yusuke[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・Kajiwara Asuka[School of Agriculture, Meiji University]・Koseki Shiho[School of Agriculture, Meiji University]・Noborio Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]
間断灌漑を取り入れた水管理の温室効果ガス抑制,水稲収量増収 および節水に対する有効性
常重 友佑[明治大学大学院]・梶原 明日香[明治大学]・小関 詩穂[明治大学]・登尾 浩助[明治大学]
本研究は,間断灌漑を取り入れた水管理(複合区)がCH4,N2Oの放出量およびイネの収量に与える影響を,中干し期間を除き常時湛水処理の湛水区と比較することを目的とした.さらに,複合区と湛水区で栽培期間中の積算地温および積算入水量にどの程度違いが生じるかについても調査した.実験期間の3年間,どの年においても複合区で収量増収と入水量削減の結果を示し,間断灌漑を土地入れた水管理の有効性を示した.
Keyword: 水田灌漑, ,
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発表番号 [6-28]
dissemination of a water-saving technology to paddy fields in the mekong delta
ishido kenji[japan international research center for agricultural sciences]・nguyen xuan loc[CanTho University]・taminato tomohiko[Ministry of Agriculture,Forestry and Fisheries]・hosen yasukazu[japan international research center for agricultural sciences]・arai hironori[japan international research center for agricultural sciences]
メコンデルタの水田における節水灌漑技術の普及
石堂 憲二[国際農林水産業研究センター]・グエン シアン ロック[カントー大学]・田港 朝彦[農林水産省]・宝川 靖和[国際農林水産業研究センター]・新井 宏徳[国際農林水産業研究センター]
メコンデルタの年3作が可能な地域で常時湛水と節水灌漑の2つの水管理が温室効果ガス排出量及び収量に及ぼす影響を調査した結果、N2O排出量は常時湛水と節水灌漑とで大きな差はなかったが、CH4排出量は、節水灌漑が常時湛水に比較して低い値となった。また、収量は、常時湛水に比べ節水灌漑で高かく、節水灌漑技術普及のインセンティブとなることが期待できる。
Keyword: GHG, 水田, NAMA
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発表番号 [6-29]
Rice yield and lodging resistance under submergence treatment
SAKATA Satoshi[Central Region Agricultural Research Center, NARO]・OHNO Satoshi[Central Region Agricultural Research Center, NARO]・MINAKAWA Hiroki[Institute for Rural Engineering, NARO]
稲の冠水が収量および耐倒伏性に与える影響
坂田 賢[中央農業研究センター]・大野 智史[中央農業研究センター]・皆川 裕樹[農研機構 農村工学研究部門]
集中豪雨等による都市域の浸水被害を軽減するための手法として,水稲に被害を及ぼさない範囲で水田の洪水緩和機能を発揮させることが考えられる.本研究では,ポット試験により冠水による水稲の収量および耐倒伏性の影響を調査した.その結果,冠水時には高温登熟障害が発生しうる温度環境にあったことと,穂ばらみ期以降の冠水では耐倒伏性や冠水前に形成された茎葉や穂の構成に対して影響を与える可能性が低いことを示した.
Keyword: 水稲被害, 収量, 耐倒伏性
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発表番号 [S4-1]
A Fundamental Study on Comparison of Seismic Design Methods for a Weir
Iwasaki Kenji[Nikka Engineering Co., Inc.]・Wakabayashi Takashi[Nikka Engineering Co., Inc.]・Shuku Takayuki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Nishimura Shin-ichi[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Shibata Toshifumi[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
頭首工の耐震設計手法の比較に関する基礎検討
岩崎 賢史[日化エンジニアリング株式会社]・若林 孝[日化エンジニアリング株式会社]・珠玖 隆行[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・西村 伸一[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・柴田 俊文[岡山大学大学院環境生命科学研究科]
本研究では,頭首工の耐震設計手法である地震時保有水平耐力法と動的解析手法(時刻歴応答解析手法)に着目し,設計手法の違いが設計結果に及ぼす影響について検討した.
Keyword: 頭首工, 耐震設計,
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発表番号 [S6-2]
Present situation and perspective of PWE
Shinogi Yoshiyuki[Graduate School of Agriculture, Kyushu University]・Mizoguchi Masaru[Tokyo University]
PWE (Paddy and Water Environment) 現状と展望
凌 祥之[九州大学大学院農学研究院]・溝口 勝[東京大学]
PWE(Paddy and Water Environment)はPAWEESの正式な科学雑誌である.PWEの現状と問題点について,編集作業を行っている観点から整理して,読者や投稿を予定している研究者などに報告する.PWEのインパクトファクターは年々増加しながらも,オンライン化や印刷待ちの長期化などの問題を抱えている.これらを克服し,有益な学術的な発展を目指すための方策についても報告する.
Keyword: PWE, 雑誌, 編集
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発表番号 [S16-2]
To secure the human resources and stabilization in a counsuiting firm
OHMURA Hitoshi[NTC Consultants Inc.,]
コンサルタントにおける人材の確保と定着
大村 仁[NTCコンサルタンツ蝓
現在、コンサルタント企業として客観的な信頼性を担保するためには所属する技術者の資格の有無とともに、能力保持のため継続的に自己研鑚を積んでいるかが問われている。技術競争とグローバル化が進む中、組織は「仕事の場」であるとともに「人材育成の場」としての役割が求められる。コンサルタント業全体としての人材育成のあり方について述べる。
Keyword: コンサルタント業, 人材育成, CPD
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発表番号 [1-25(P)]
Current status of fuelwood use in Sumita Town, Iwate Prefecture
HARASHINA Koji[Faculty of Agriculture, Iwate University]・TAKEHANA Nobuyuki[Aomori Prefecture]
岩手県住田町における薪利用の実態
原科 幸爾[岩手大学農学部]・竹花 信之[青森県]
岩手県住田町における薪利用世帯を明らかにするために,町内のほぼ全世帯にあたる2082世帯で踏査を行ったところ,13.5%にあたる281世帯で薪を利用していることが分かった。これらのうち,122世帯で薪の利用形態,調達方法,利用量,利用に対する意識などについて聞き取り調査を行い,町内における薪利用の実態を明らかにした。また,これらの結果に基づいて,薪利用がしやすい環境づくりに向けた提言を行った。
Keyword: 木質バイオマス, エネルギー, 薪
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発表番号 [1-30]
Influence that Resident' Evacuation and Beneficial Range Give to Number of Beneficiaries in Domestic Water by Using Irrigation Canals
SHIMADA Miroku[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・TANIGUCHI Tomoyuki[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・UJIIE Kiyokazu[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
農業幹線用水路による生活用水供給において住民避難ならびに受益範囲が受益人数に与える影響
島田 実禄[筑波大学大学院 生命環境科学研究科]・谷口 智之[筑波大学生命環境系]・氏家 清和[筑波大学 生命環境系]
大規模断水時に住民が避難した場合を想定し,農業幹線用水路による生活用水供給効果を検討した.また,受益範囲と受益人数の関係を分析し, 用水供給計画に資する情報を得ることを目的とした.自宅滞在を想定した受益率と避難を想定した受益率には高い相関があるが,災害規模によって効果に差が生じる可能性があること,受益範囲と受益率がほぼ比例関係にあり,受益範囲の設定が受益人数に決定的に影響することが明らかになった.
Keyword: 断水, 受益人数, 指定避難場所
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発表番号 [1-35]
Factors influencing non-farmers' motivations to participation in maintenance for ponds
Kudo Yosuke[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Kimata Takashi[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
ため池の維持管理活動に対する非農家の参加意欲形成に影響する要因
工藤 庸介[大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]・木全 卓[大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
本報では,兵庫県東播磨地域のため池協議会に対して実施したアンケート調査の結果から,ため池の維持管理に対する非農家の参加意識に影響する要因を明らかにし,農業や住民を取り巻く地域の状況が参加意識に関係している可能性について考察した.その結果,非農家の参加意欲形成の過程において多面的機能認知が重要な役割を果たすことが明らかになり,多面的機能の認知の仕方は土地利用などの地域構造に関係することが示唆された.
Keyword: 維持管理活動, 非農家, 参加意識
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発表番号 [1-40]
A Study of Promoting Subsurface Water Control System in Community Farming
ASHIDA Toshifumi[National Institute for Rural Engineering, NARO]
集落営農法人による地下水位制御システムの整備推進に関する一考察 −兵庫県の事例から−
芦田 敏文[農研機構農村工学研究所]
地下水位制御システムは,水田汎用化の推進に有効な基盤整備のメニューとして期待されている。一方で,土地利用型水田農業の担い手として集落営農の取組が期待され,その法人化も推進されている。そこで本報告では,兵庫県における集落営農法人(法人化した集落営農組織)をターゲットとした地下水位制御システムの整備事例から,集落営農法人による地下水位制御システムの整備推進について考察を行う。
Keyword: 農用地計画・整備, 圃場整備,
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発表番号 [1-45(P)]
Study on farming accidents of riding type agricultural machine caused by environmental condition
TAMURA Takahiro[Utsunomiya Univ. Dept. Agriculture]・UCHIKAWA Yoshiyuki[Shinshu Univ. Dept. Agriculture]・MATSUI Masami[Utsunomiya Univ. Dept. Agriculture]・MORIYAMA Takumi[Utsunomiya Univ. Dept. Agriculture]
基盤構造に着目した乗用農業機械の事故発生要因に関する考察
田村 孝浩[宇都宮大学農学部]・内川 義行[信州大学農学部]・松井 正実[宇都宮大学農学部]・守山 拓弥[宇都宮大学農学部]
本研究では農作業における総合的な安全対策を講じるための基礎として,聞き取り調査と地形測量に基づいて乗用型農業機械の事故原因を基盤構造の観点から考察した。その結果,農作業事故の発生には畦畔段差や縦断勾配などの環境的要因が大きく関与していることが明らかとなった。また人間が直接的・間接的に関与することで事故原因となる環境的要因が形成されることが示唆された。
Keyword: 農作業事故, ヒヤリ・ハット, 基盤構造
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発表番号 [2-05]
Analysis on the relationship between land use and Water balance of Hetao Irrigation District, Inner Mongolia, China
Goto Aika[Graduate School of Environmental and Life Science,Okayama University]・Morita Hidenori[Graduate School of Environmental and Life Science,Okayama University]・Akae Takeo[Graduate School of Environmental and Life Science,Okayama University]
中国内蒙古自治区河套灌区における土地利用と水収支の関係
後藤 愛華[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・守田 秀則[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・赤江 剛夫[岡山大学大学院環境生命科学研究科]
衛星リモートセンシングによる広域解析手段を用いて、乾燥地における土地利用と水収支の関係を明らかにすることを目的としている。研究対象地域は中国内蒙古自治区河套灌区としている。土地利用図と、Modisの蒸発散量データおよびGsMapの降水量データ、現地での灌漑用排水量のデータをもとに解析を行った結果、土地利用種と、特に蒸発量との間で何らかの関係性があることがわかった.
Keyword: リモートセンシング, 水収支・水循環, 蒸発・蒸発散
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発表番号 [2-10]
Study on land use changes in Tochigi Prefecture, using geographic information
YOKOTA Atsuya[Utsunomiya Univ.]・MORIYAMA Takuya[Utsunomiya Univ.]・TAMURA Takahiro[Utsunomiya Univ.]
地理情報を利用した栃木県における土地利用変遷に関する研究
横田 敦也[宇都宮大学大学院農学研究科]・守山 拓弥[宇都宮大学大学院農学研究科]・田村 孝浩[宇都宮大学大学院農学研究科]
バイオマス資源を主とし循環型社会であったとされる過去の生物相を解明したいが、その期間の里地における生物相の情報は限られている。現存している過去の地理情報を用い、生物の生息環境を明らかにすることによって、生物相の推定が行えるのではないかと考えた。第一歩として本研究では、栃木県内に残されている過去の地理情報を用い、土地利用変遷を明らかにすることを目的とした。またその地理情報の特性についても考察した。
Keyword: 生態系, 生物多様性,
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発表番号 [2-15]
Preliminary survey on the response of fish community to seasonal flow dynamics
OHIRA Mitsuru[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・FUKUDA Shinji[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]
季節的な流況の変化に対する魚類群集の応答に関する基礎調査
大平 充[東京農工大学大学院農学研究院]・福田 信二[東京農工大学大学院農学研究院]
本報では,通年通水と季節通水が混在する府中用水およびその流入小河川において,流水環境特性と魚類相の季節変化に関する定期調査の結果から,流況変化に対する魚類群集の応答について検討した結果を報告する.
Keyword: 生物多様性, 環境保全, 生態系
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発表番号 [2-20(P)]
Mussel utilization of endangered bitterling species in artificial spawning beds in an agricultural channel
KOBAYASHI Souma[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・MIYATAKE Yuta[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・AOE Hiroshi[NPOkurashikimizubenokannkyouwokanngaerukai]・NAKATA Kazuyoshi[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
希少タナゴ類による人工産卵床の産卵母貝利用:農業水路での野外実験
小林 蒼茉[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・宮武 優太[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・青江 洋[NPO法人倉敷水辺の環境を考える会]・中田 和義[岡山大学大学院環境生命科学研究科]
私達の身近にある農業水路に生息するタナゴ類はその多くの種が絶滅に瀕しており、保全が急がれている。そこで本研究では、先行研究において開発された人工産卵床を使用し、希少タナゴ類の人工産卵床利用条件および産卵母貝として選好する二枚貝類の解明を目的とし、農業水路において野外実験を実施した。その結果、利用が確認されていなかった希少タナゴ類の利用が認められた他、二枚貝類の利用状況について新たな知見を得られた。
Keyword: 希少タナゴ類, 人工産卵床, 農業水路
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発表番号 [2-25]
Study on burrowing behavior of Pronodularia japanensis and the velocity its transport
Kondo Yuya[Graduate School of Engineering,Kagawa Univ]・Kakudo Hirohumi[Faculty of Engineering,Kagawa Univ]
絶滅危惧種マツカサガイの流れ場における潜砂行動特性と移送に関する研究
近藤 侑也[香川大学大学院工学研究科]・角道 弘文[香川大学工学部]
マツカサガイの流速の違いによる潜砂時間の差異を把握し,さらに,移送される流速について明らかにした.潜砂実験より,実験回数の大半(85回中83回)が60分以内で潜砂完了し,流速の違いによる潜砂時間の差は見られなかった.また,移送実験より,対象個体とした18個体の内9割のマツカサガイが移送される流速は概ね50cm/sであり,いくつかの個体が移送され始める限界流速は概ね31cm/sであると考えられた.
Keyword: マツカサガイ, 潜砂, 移送
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発表番号 [6-20(P)]
Fluctuation of CH4gas density and CH4gas flux with the melting snow
Shibuya Kazuki[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Ochiai Hiroyuki[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Takamatsu Rieko[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Osari Hiroshi[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]
融雪に伴う土壌中のCH4ガス濃度及びCH4ガスフラックスの変動
澁谷 和樹[北里大学獣医学部]・落合 博之[北里大学獣医学部]・高松 利恵子[北里大学獣医学部]・長利 洋[北里大学獣医学部]
融雪期の採草地においてCH4ガスフラックスと土壌中のCH4ガス濃度分布を測定し,土壌水分量と地温の変動がそれらに与える影響を把握することを目的とした.土壌水分量の上昇に伴う深層のガス濃度分布の変動とCH4ガスフラックスの変動が同様にみられた.融雪期では水分フラックスが,深い位置までのガス濃度分布に影響を与えており,それがCH4ガスフラックスの変動に影響を及ぼしている可能性が示唆された
Keyword: メタンガスフラックス, ガス濃度分布, 土壌水分量
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発表番号 [6-21(P)]
Inorganic nitrogen leaching characteristics of Apple orchard on fertilization and non-fertilization condition
ENDO AKIRA[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]・KATO CHIHIRO[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]・SASAKI CHOICHI[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]・ITO DAIYU[Teaching and Research Center for Bio-coexistence, Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
施肥・無施肥リンゴ園土壌における無機態窒素の浸透流出挙動
遠藤 明[弘前大学農学生命科学部]・加藤 千尋[弘前大学農学生命科学部]・佐々木 長市[弘前大学農学生命科学部]・伊藤 大雄[弘前大学農学生命科学部附属生物共生教育研究センター]
青森県のリンゴ生産では、融雪時季の肥料成分の流亡や春以降の肥料成分の吸収効率の観点から春施肥を推奨している。しかし、消雪時季に花芽や新梢が生育し始めるにあたり、春施肥しか実施しないことに対して生産者から疑問が呈されている。本報では青森県津軽地域の無施肥リンゴ園土壌中における無機態窒素の時空間的な動態を明らかにした。さらに、無機態窒素が地下環境に与えるインパクトを明らかにして最適な施肥量を決定した。
Keyword: リンゴ園土壌, 施肥, 硝酸態窒素
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発表番号 [6-22(P)]
Test of woody materials for phosphorus recovery using iron-oxidizing bacteria and adsorbing function in natural water bodies
Yamane Kyohei[Graduate school of Life & Environmental Science. Shimane University]・Takeda Ikuo[Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]・Somura Hiroaki[Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]・Sato Hirokazu[Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]
鉄バクテリアを用いたリン回収における異なる木質材料の検討と自然水域における吸着材としての可能性
山根 教平[島根大学大学院生物資源科学研究科]・武田 育郎[島根大学生物資源科学部]・宗村 広昭[島根大学生物資源科学部]・佐藤 裕和[島根大学生物資源科学部]
木質バイオマスを用いた担体を自然水域に浸漬させて鉄バクテリア集積物を収集し,これをリン酸肥料又はリン吸着材として利用する方法について,木質材料として,既往のスギに加えて,松粉と竹(竹粉・竹繊維)を用いた担体で浸漬試験を行った.また,木質担体が収集した酸化鉄にはリンが飽和しているわけではないため,いったん浸漬させた木質担体のリン吸着量が,別の水域で増加するかどうかを検討した.
Keyword: 木質バイオマス, 鉄バクテリア, リン回収
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発表番号 [6-23(P)]
Flower raft development using environmental plant SunPatiens, which contributes to water environment conservation
sawase takamichi[Graduate school of Environmental and Life Science, Okayama University]・oki yoko[Graduate school of Environmental and Life Science, Okayama University]・nakashima yoshitaka[Graduate school of Environmental and Life Science, Okayama University]・nishikawa tenpei[Sumitomo Forestry Landscaping Co., Ltd.]
環境植物サンパチェンスを用いた花筏の改良・開発の検討
澤勢 貴通[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・沖 陽子[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・中嶋 佳貴[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・西川 天平[住友林業緑化株式会社]
高い環境浄化能を有する園芸植物サンパチェンス3品種を用いて、景観向上を主の目的とした花筏Aと水質浄化を主の目的とした花筏Bの2種類の花筏を作製し、農業用排水路に設置した。花筏Aでは適切な土壌水分が保たれ、植物体の良好な生育を維持でき、各品種で異なる生育特性を有することが認められた。花筏Bでは特に無機態リン濃度とSSにおいて水路内に比べ植栽プランター内で低くなり、水質浄化能力が認められた。
Keyword: 環境保全, 水環境,
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発表番号 [6-24]
SVAP2 and Meta-Protocol Issues of Healthy Irrigation Canals
Tanji Hajime[Kitasato University]・Kakino Wataru[Kitasato University]・Maie Nagamitsu[Kitasato University]
SVAP2と健全な農業用水のメタプロトコルの課題
丹治 肇[北里大学]・柿野 亘[北里大学]・眞家 永光[北里大学]
SVAPとは流水の健全度を目視によって評価する手法である。SVAPは2009年の改訂を経て、SVAP2となり、世界各国で、活用されつつある。その理由は、SVAP2のプロトコルを誰が、どのような目的で、いつ使うのかというメタプロトコルの設定にある。ここでは、SVAP2を農業用水に適応する場合の検討を例に健全な農業用水のメタプロトコル問題を提起した。
Keyword: 水環境, 灌漑施設, 生態系
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発表番号 [6-25]
The Study on Changes of the Ecosystem Services for Managing Landscapes
OHNO KEN[Mie University Graduate School of Bioresourses]・YAMAMOTO MAKOTO[Mie University Graduate School of Bioresourses]
景観管理に向けた生態系サービスの変化に関する研究
大野 研[三重大学大学院生物資源学研究科]・山本 真人[三重大学大学院生物資源学研究科]
三重県を対象として,生態系サービスの変化 について考察した.特に,供給サービスの代表と しての農業産出額,文化的サービスの代表として の観光客数と都市公園率,調整サービスの代表と してのCO2 吸収量,基盤サービスの代表として の植生の多様性に着目した.この研究は,生態系 サービスを向上するのに最適な政策を見付ける ための基礎を提供する.
Keyword: 生態系サービス, 地域開発, 三重
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発表番号 [6-26]
Possibility of support for small farmers through the climate change measures in Paraguay
WATANABE Mamoru[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・MATSUBARA Eiji[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・SHIRAKI Shutaro[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
パラグアイにおける気候変動対策を通じた小農支援の可能性
渡辺 守[独立行政法人国際農林水産業研究センター]・松原 英治[独立行政法人国際農林水産業研究センター]・白木 秀太郎[独立行政法人国際農林水産業研究センター]
パラグアイにおいて、温室効果ガスの排出量削減に資するために植林を行うとともに、アグロフォレストリー(AF)の導入に取り組んでいる。植林により未・低利用地の有効活用が図られることから、小農への支援の可能性を土地利用の観点から検証したところ、AFの混作として販売用に導入している作物の有益性が明らかとなった。AFの導入は、気候変動対策の一環として取り組まれる植林活動の推進に貢献できるものと期待される。
Keyword: 環境保全, 小農支援, 土地利用
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発表番号 [6-27]
Hydraulic Environment in Lake Shore - A Case Study of Vegetation Connservation in the Lake Kasumigaura -
Ohnishi Ryouichi[individual]
湖岸の水理環境について−霞ヶ浦の植生保全を例として−
大西 亮一[個人]
霞ヶ浦の湖岸を見ると、消波工の設置によって、植生帯に再生効果が見られ、湖岸の水理環境は消波工で制御できている。また、富田(2014)が「霞ヶ浦の自然再生事業は消波工が壊れて、材料の粗朶が散乱し、近隣湖岸の住民や漁業者から強い批判を招いた。」との環境社会学視点の指摘は、「消波工という附帯施設でも、波浪で壊れると社会的にも影響が大きいので、壊れ難い水理設計が必要である。」という水理学的課題と考える。
Keyword: 環境保全, 水環境, 水理的波動
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発表番号 [6-28]
Land Development Planning Considering Soil Erosion and Sediment Runoff at Republic of Palau
OSAWA KAZUTOSHI[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]・MARUYAMA NAOKI[Mouka city office]
パラオ共和国における土砂流出を考慮した土地開発の検討
大澤 和敏[宇都宮大学農学部]・丸山 直毅[真岡市役所]
土地開発に伴う土壌侵食が問題となっているパラオ共和国を対象として,土砂流出抑制型の開発適切地を,GeoWEPPによる数値シミュレーション技術を援用して提案することができた.また,開発適切地におけるゴルフ場化,畑地化等の開発に伴う土砂流出の増大を評価し,サンゴ保全のための開発許容面積を試算することができた.
Keyword: 環境影響評価, 水環境, 土壌侵食
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発表番号 [6-29]
Method for investigation of geotechnical environment of the protection forest damaged from the 2011 Tohoku tsunami using the electromagnetic survey
Eto Yu[Graduate school of agriculture, Iwate University]・Yamamoto Kiyohito[Faculty of agriculture, Iwate University]・Hashimoto Ryoji[Faculty of agriculture, Iwate University]・Muto Yoshiko[Faculty of agriculture, Iwate University]・Harashina Koji[Faculty of agriculture, Iwate University]・Kurashima Eiichi[Faculty of agriculture, Iwate University]・Kobayashi Akira[Faculty of Environmental and Urban Engineering, Kansai University]
電磁探査による防潮林の地盤環境調査手法
衛藤 優[岩手大学大学院農学研究科]・山本 清仁[岩手大学農学部]・橋本 良二[岩手大学農学部]・武藤 由子[岩手大学農学部]・原科 幸爾[岩手大学農学部]・倉島 栄一[岩手大学農学部]・小林 晃[関西大学環境都市工学部]
東北地方太平洋沖地震による被害を受けた防潮林再生のための試験区が設けられている岩手県久慈市の試験区では、苗木の種類や位置によって成長に大きな違いが発生していた。植栽木の枯死と地質状況との関連性を調べるために、電磁探査と地下水及び土壌のイオン測定を行ったところ、NO3-やCl-などのイオン濃度が高いことがわかった。この事から、植栽木の枯死はこれらのイオン濃度が影響している可能性が高いと考えられる。
Keyword: 津波, 防潮林, 物理探査
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発表番号 [S5-2]
Dessemination possibility of Paddy-Field Rice production with Utilization of Micro Reservoir in Africa
Yamada Masakazu・Miyazaki Ryo・Hirouchi Shinji・Hirose Chikako・
[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
アフリカにおける小規模ため池を利用した稲作普及の可能性
山田 雅一・宮崎 良・廣内 慎司・廣瀬 千佳子
[(独)国際農林水産業研究センター]
アフリカにおけるコメ生産の増加のためには天水稲作の収量増加が必要である。そのため、天水稲作のにおける用水需要の現状と課題について調査した結果、幼穂形成期から穂ばらみ期の補給かんがいを目的とした小規模ため池の整備が1つの解決策として考えられる。
Keyword: 圃場整備, ,
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発表番号 [S6-2]
Determination of Irrigation Depths Using a Numerical Model of Plant Growth and Quantitative Weather Forecast
Fujimaki Haruyuki・Shibata Masashi・Tokumoto Ieyasu・Inoue Mitsuhiro・Saito Tadaomi
[Tottori University・Saga University]
植物成長の数値モデルと天気予報を利用した灌漑水量の決定
藤巻 晴行・柴田 雅史・徳本 家康・井上 光弘・齊藤 忠臣
[鳥取大学・佐賀大学]
水分モニタリングに基づく自動灌漑区と、天気予報と土壌物理シミュレーションモデルを組み合わせた灌水量決定法に基づく灌漑区とで仮想の価格設定による純収入を比較することにより、後者の効果を評価することを砂丘圃場における栽培実験で試みた。灌漑方法は点滴灌漑で、トウモロコシを供試作物とした。後者は前者より高い純収入をもたらしうることが明らかとなった。
Keyword: 水分移動,畑地灌漑,蒸発・蒸発散, ,
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発表番号 [1-37]
Characteristic about increase of repair costs for irrigation-drainage pump stations
Mizuma Keiji・Kunieda Tadashi・
[National Agriculture and Food Research Organization]
農業用揚排水機場の整備補修に支出された費用の経年的な特性
水間 啓慈・國枝 正
[農研機構]
農業用揚排水機場の整備補修費の将来予測への活用を視野に、支出された費用の経年的な特性の分析を試みたので、その内容を紹介する。10年間以上の記録があった全国の28地区のデータをもとに整備補修費の累計額の経年変化の特性を抽出した。この特性を既往の研究で管理が良好な地区の整備費累計率とされる0.3を適用したアッカーマン曲線と比較したところ、供用後25年時点で実際の支出は4割を下回る結果となった。
Keyword: 農業用揚排水機場, 整備補修費, アッカーマン曲線
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発表番号 [2-01]
Comparison between gauze and pet-bottle traps for capturing loaches in paddy fields
Watabe Keiji・Mori Atsushi・Takemura Takeshi・Koizumi Noriyuki・
[National Institute for Rural Engineering, NARO]
金網製トラップとペットボトル製トラップで採捕した水田内のドジョウ個体数の比較
渡部 恵司・森 淳・竹村 武士・小出水 規行
[農研機構 農村工学研究所]
金網製トラップとペットボトル製トラップを用いた採捕試験を実施し,ドジョウ採捕数の比較を通じて両者の特徴を明らかにした.採捕数はペットボトル製トラップの方が多かった.金網製トラップでは仔魚・稚魚の採捕数が少なく,この理由の一つとして金網(目合い4mm)をこれらの個体がすり抜けた可能性が考えられた.未成魚・成魚の採捕数は,水深8cm以下ではペットボトル製,9cm以上では金網製トラップで多かった.
Keyword: 魚類, 漁具, モニタリング
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発表番号 [2-06]
Analysis of a biotope network breakpoint with the use of a time-lapse camera
MORI Atsushi・WATABW Keiji・KOIZUMI Noriyuki・TAKEMURA Takeshi・
[National Institute for Rural Engineering]
タイムラプスカメラを用いたビオトープネットワーク断点の解析
森 淳・渡部 恵司・小出水 規行・竹村 武士
[(独)農研機構 農村工学研究所]
魚類の遡上を妨げる既設水路の落差工の修復にあたっては,かなりの改修費用を要するため,また高水時に落差が解消することがあるため,真に重要な施設を抽出する必要がある。既設水路と河川の合流地点において高水時の流況をタイムラプスカメラにて検証したところ,40mm/dayの降雨で落差が解消した。タンクモデルを用いて過去10年間の解消する日数を計算したところ,平均11.4日間解消することが明らかになった。
Keyword: 魚類,落差工,生態系修復, ,
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発表番号 [2-11]
Identify host fish of Unionid mussels in irrigation canals
kikuchi tomoki
[Graduate School of Agricultural Sciences, Yamagata University]
農業用水路に生息するイシガイ類の宿主魚類の特定とその環境条件の検討 ~山形県鶴岡市文下堰を事例として~
菊地 朋希
[山形大学大学院農学研究科]
イシガイ類の宿主の特定と宿主に必要な環境条件の検討を目的に、用水路文下堰において調査を行った。その結果、ドジョウに最も多くの幼生が寄生し、ドジョウからのみ幼生が稚貝に変態したため、ドジョウが宿主であると考えられた。また、同一河川を水源とする水路と文下堰の魚類相の比較などから、宿主に必要な環境条件を検討した結果、文下堰は宿主の繁殖場、非灌漑期における退避場、移動可能な時期を有していると考えられた。
Keyword: イシガイ類, 宿主魚類, 農業用水路
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発表番号 [2-16]
For conservation of Red-Dragonflies and Development of risk assessment mitigation program with farmer's participation
Miyai Katsuya・Jinguji Hiroshi・
[Miyagi University Graduate School of Food, Agricultural and Environmental Sciences]
赤トンボ保全のための農業者を主体としたリスクアセスメントミティゲーションプログラムの開発
宮井 克弥・神宮字 寛
[宮城大学食産業学研究科]
2009年から2013年の5年間、宮城県大崎市田尻地域の水田において赤トンボの発生状況と栽培管理を調査した。特に、育苗箱施用殺虫剤を使用した水田は、不使用の水田と比べて赤トンボの発生する水田割合、密度が低い傾向を示すことがわかり、赤トンボ保全のためのRAMPの1つとして、2012年から生態系に影響が少ない成分の薬剤へ変更した。今後は、他の赤トンボ発生を抑制する要因についてもRAMPを導入していく。
Keyword: 赤トンボ, 育苗箱施用殺虫剤, リスクアセスメント
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発表番号 [2-21]
Demonstration of the small-scale CDM project methodology by improved cook stove
Miyazaki Ryo・Watanabe Mamoru・
[Japan International Research Center for Agricultural Sciences・Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
ブルキナファソにおける改良かまど小規模CDMの取り組み
宮 良・渡辺 守
[(独)国際農林水産業研究センター・(独)国際農林水産業研究センター]
ブルキナファソ(BF)では森林保全を目的とした改良かまど(FA)の普及が進められており、CDMを活用したFAの普及が有効な手段であると考えられる。そのため、BF農村部でのFAを用いた小規模CDM方法論の現地適応性の検証を行うこととした。その活動計画及び2013年度の活動内容の報告を行う。
Keyword: 小規模CDM, 改良かまど, 自然植生保全
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発表番号 [2-26]
Health Risk Assessment on PPCPs Accumulated in the Husked Rice Harvested in the Paddy Irrigated with Advanced Treated Wastewater
Haruta Shinsuke・Katayama Takahiro・Sugata Ban・Kume Takashi・Nakaya Yuji
[Faculty of Agriculture, Ehime University・Graduate School of Agricultural Sciences, Ehime University]
高度処理水利用水田で収穫された玄米に対する生活排水由来医薬品の健康リスク評価
治多 伸介・片山 貴裕・菅田 伴・久米 崇・中矢 雄二
[愛媛大学農学部・愛媛大学大学院連合農学研究科]
集落排水高度処理水を13年間無希釈利用した水田で収穫された玄米に対して,7成分の医薬品の混入濃度を測定した.その結果,全ての成分が定量下限値以下であり,リスクを高めに評価するために,定量下限値を用いた健康リスク評価を行っても,高い安全性が示された.以上の結果は,集落排水高度処理水の水田利用が,これまで検討されてきた重金属類に加え,生活系排水由来医薬品の観点から見ても,安全であることを強く示唆した.
Keyword: 処理水利用, 集落排水, 医薬品
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発表番号 [2-31(P)]
Influence of application of digested slurry on decomposition of rice straw
Nakamura Masato・Oritate Fumiko・Yamaoka Masaru・Yuyama Yoshito・
[National Institute for Rural Engineering, NARO]
稲刈り後の水田へのメタン発酵消化液の施用が稲ワラの分解に及ぼす影響
中村 真人・折立 文子・山岡 賢・柚山 義人
[農研機構 農村工学研究所]
水田土壌での稲ワラ分解を律する因子として,温度,水分,土壌の窒素量などがある.本研究では,窒素源としてのメタン発酵消化液の施用が稲ワラの分解に与える影響を室内培養試験により明らかにした.その結果,本研究の条件では消化液施用によるワラの分解促進効果は確認できなかった.少なくとも,温度,水分,土壌との混和の有無と比較して,消化液施用の影響は小さいと考えられた.
Keyword: 稲ワラ, 易分解性有機物, メタン発酵消化液
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発表番号 [2-36]
Measurement of the methane emission and the methane concentration in drained water from paddy soil columns with rice plants with various percolation rates
Dei Hiroki・Iida Toshiaki・Okajima Kenji・Kimura Masaomi・
[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo・Faculty of Bioresources, Mie University]
水稲栽培下における異なる浸透速度の水田土壌カラムからのメタン放出と排水のメタン濃度の測定
出井 宏樹・飯田 俊彰・岡島 賢治・木村 匡臣
[東京大学大学院農学生命科学研究科・三重大学生物資源学部]
水田の成層土壌を再現した土柱模型で水稲を栽培し、浸透速度が異なる場合のガスフラックスと、排水のメタン濃度を測定した。その結果、浸透速度が大きいと、ガスフラックスは小さく、排水によるメタン輸送量は大きいことがわかった。また、メタンフラックスが安定した状態では、排水による輸送量はガスフラックスに比べ、浸透速度が5mm/dの場合1/7程度で、20mm/dの場合8倍程度であった。
Keyword: 水田水管理, メタン放出, 浸透速度
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発表番号 [2-41]
Simplified classification of agricultural soils based on the fluorescence properties of soil organic matter
mikami takeshi
[Kitasato University, School of Veterinary Medicine ]
土壌有機物の蛍光特性を用いた農耕地土壌の簡易分類
三上 剛史
[北里大学獣医学部]
本研究は,福島第一原子力発電所の爆発事故に伴い広い地域が137Csで汚染されたことをうけ137Csが河川環境中で懸濁態として移動することから,三次元蛍光スペクトル(EEM)分析に着目し,河川中の懸濁物質の挙動を把握する研究の一環として、懸濁物質の有力な面源である農耕地土壌について,その有機物の蛍光特性を用いて、異なる土壌区分や土地利用の試料を分類することを目的とした。
Keyword: 農耕地土壌, 可溶性腐植, 蛍光分析
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発表番号 [6-20]
Role of heat fluxes in snowpack accumulation and melting using a heat balance approach
Takimoto Hiroshi
[Ishikawa Prefectural University]
積雪・融雪プロセスにおける熱フラックスの役割
瀧本 裕士
[石川県立大学]
本研究は,純放射,地中熱フラックス等の融雪に関係する要因を4年間にわたり実測し,潜熱・顕熱・雨滴フラックス等を推定して,積雪・融雪プロセスの定量的な分析を行った.特に,融雪期における熱収支各要因の大きさを明らかにした上で,厳寒期には地中熱フラックスが融雪に果たす役割が大きいことを指摘した.
Keyword: バルク法, 地中熱フラックス, 積雪密度
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発表番号 [6-21]
A new method of snow depth measurement using small temperature loggers
Fujihara Yoichi・Ogura Akira・Takase Keiji・Ichion Eiji・
[Ishikawa Prefectural University, Faculty of Bioresources and Environmental Sciences・Ishikawa Agriculture and Forestry Center Forestry Experiment Station]
小型温度データロガーを利用した積雪深観測手法の開発
藤原 洋一・小倉 晃・高瀬 恵次・一恩 英二
[石川県立大学生物資源環境学部・石川県農林総合研究センター林業試験場]
小型温度データロガーを用いて、積雪深を観測できるスタンドアロンのシステムを構築した。小型温度ロガーを地表面から一定間隔に取り付けて温度を測定し、この温度が雪中の温度変化なのか空気中の温度変化なのかを判別することで、積雪深を推定した。開発した観測システムは離散値しか出力できないが、積雪深の変動を良好かつ容易に観測でき、非常に安価、頑健であることから、多地点における積雪観測に有効であることが示された。
Keyword: 積雪深, 観測手法, 小型温度データロガー
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発表番号 [6-22]
Prediction of the snow water equivalent in basins using AMeDAS data
ITO Nobuo・NAKAMURA Kazumasa・SAKAI Miki・KOHIYAMA Masayuki・YOSHIDA Kazumasa
[Civil Engineering Research Institute for Cold Region ,PWRI・Idea Co., Ltd.]
アメダスデータを用いた流域の積雪水量の推定
伊藤 暢男・中村 和正・酒井 美樹・古檜山 雅之・吉田 一全
[(独)土木研究所 寒地土木研究所・いであ(株)]
積雪寒冷地では,融雪水が灌漑用水として大きな役割を果たしている。今後予想される温暖化を考えると,農業用ダムの流域に融雪開始時に存在する積雪水量を把握できれば,灌漑期の水管理にとって有用である。本研究では,北海道内の17流域を対象に,入手の容易な平地の降水量や気温等を用いて山地の積雪水量を推定し,推定精度を検証した。空知地域と上川地域での推定精度は10%程度であり,実用的な精度で推定が可能である。
Keyword: 積雪水量, 灌漑用水, 農業用ダム
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発表番号 [6-23]
Development of inundation analysis model using radar-derived rainfall
miyazu susumu・yoshikawa natsuki・ito saemi
[Graduate School of Science and Technology, Niigata University・Institute of Science and Technology, Niigata University]
レーダ雨量を活用した内水氾濫解析モデルの開発
宮津 進・吉川 夏樹・伊藤 沙英美
[新潟大学大学院自然科学研究科・新潟大学自然科学系]
洪水被害範囲の推定には,時々刻々と変化する降水範囲および強度の忠実な反映が必要となる.筆者らが開発した内水氾濫解析モデルは,外力としてティーセンポリゴンを用いた面積雨量を与えるため,広範囲の解析では局所的な降水現象が反映されず,充分な再現性が得られなかった.本研究では,降雨を時空間的に高い分解能で観測できるレーダ雨量に注目し,局地的豪雨の扱いが可能となる新たな内水氾濫解析モデルを開発した.
Keyword: 内水氾濫解析モデル, レーダ雨量, 降雨分布
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発表番号 [6-24]
Comparison of estimated average areal rainfalls in a mountainous watershed
sugawara genta
[graduate school of bioresources and environmental sciences,Ishikawa prefectural university]
山岳地流域における流域平均雨量算定法の比較
菅原 玄太
[石川県立大学大学院生物資源環境学研究科]
降雨の測定が難しく、その空間的バラツキが著しい山岳地流域において、限られた地点雨量データから流域雨量を算定する手法の開発は重要な課題である。そこで本研究では、山岳地流域の流域平均雨量を単純平均法、ティーセン法、雨量-標高法そして逆距離加重法により算定した。水収支的観点より算定値を検討したところ、雨量-標高法により算定した値が他の方法と比べて妥当な値を得た。
Keyword: 流域平均雨量、水収支、雨量-標高法, ,
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発表番号 [6-25]
Analysis of water availability as water footprint in agricultural water use
MASUMOTO Takao・YOSHIDA Takeo・
[National Institute for Rural Engineering, NARO]
水田水利用のウォーターフットプリントとしての分析方法
増本 隆夫・吉田 武郎
[農研機構農村工学研究所]
ウォーターフットプリントの分析方法として水文モデルの利用が有用であるが、これまで流域規模で、しかも水田稲作特有の水利用形態を考慮できるような具体的な応用事例はない。そこで、ここでは単一な水循環過程の中での灌漑水に関連する入力と出力を用いたウォーターフットプリントの定量化法を提案した。提示した方法により、流域単位で灌漑水の反復利用、地下水涵養、河川還元等の様々な機能を考慮した指標算定が可能となった。
Keyword: 水収支・水循環, 河川還元率, 水田水利用
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発表番号 [6-26]
Distributed hydrological modeling of the upper basin of Nakagawa River
Higuchi Keisuke・Matsui Wato・SAM Chhom Sangha・Goto Akira・
[Grad School,Utsunomiya Univ.・CTI Eng.Co.・MOWRAM, Cambodia・Utsunomiya Univ.]
分布型水文モデルによる那珂川上流域のモデル化
樋口 慶亮・松井 和土・サム チャオム サンハー・後藤 章
[宇都宮大学大学院・建設技術研究所・カンボジア水資源気象省]
現代の貴重な河川、那珂川では水源域における農村地域の疲弊など人間活動の変化により、流域水循環に悪影響を及ぼす懸念がある。本研究ではこの影響を評価するため、那珂川上流域の水循環構造をモデル化することを目的とする。対象流域を4つのサブ流域に分割し、それぞれに分布型水文モデルを適応した。モデルの完成には多くの改良点があるが、降雨に対する反応を再現し、那珂川上流域のモデルの基礎の枠組みが完成した。
Keyword: 分布型水文モデル, 那須野ヶ原, 土地利用
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発表番号 [6-27]
Modification of surface runoff generation scheme in DWCM-AgWU
Yoshida Takeo・Nawa Norio・Horikawa Naoki・Kudo Ryoji・Minakawa Hiroki
[Institute for Rural Engineering, NARO]
分布型水循環モデルにおける表面流出計算過程の改良
吉田 武郎・名和 規夫・堀川 直紀・工藤 亮治・皆川 裕樹
[農研機構 農村工学研究所]
本報告では分布型水循環モデル中の表面流出過程に改良を加え,短時間降雨の再現精度が向上することを確認した.また,流出経路ごとに流出ハイドログラフを分離するために各過程で生じた水を色分けし,河道流全体に占める濃度を追跡する手法を示した.この方法により,原理的には流出の空間的起源ごとに水を追跡し,河川水に占める各流出経路の寄与度を示すことができ,流域内に面的に分布する汚染物質の移動量の予測に活用できる.
Keyword: 表面流出, 流出経路, 分布型水循環モデル
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発表番号 [6-28]
Study to Build a Distributed Water Circulation Model Incorporating Suspended Solid etc. Movement
NAWA Norio・YOSHIDA Takeo・HORIKAWA Naoki・KUDO Ryoji ・MINAGAWA Hiroki
[National Institute For Rural Engineering]
浮遊物質移動を組み込んだ分布型水循環モデルの構築
名和 規夫・吉田 武郎・堀川 直紀・工藤 亮治・皆川 裕樹
[農研機構 農村工学研究所]
降雨による浸土壌劣化を受けた土地は全世界で約2.2億haに及ぶ。更に,福島第1原発事故後は浮遊物質とともに流下する放射性物質によって水田域の汚染拡大が懸念されるなど,浮遊物質の移動を時空間的に明らかにすることが重要な課題となっている。本研究では,浮遊物質の生産と移動の基礎理論を整理し,浮遊物質移動を組み込んだ分布型水循環モデルの構築し,ダム集水流域での浮遊物質移動の試算を試みるものである。
Keyword: 浮遊物質, ウォッシュロード, 分布型物質移動モデル
GET PDF=14/6-28.pdf
発表番号 [6-29]
Multi-objective optimization of loading and solute concentration models for simulating stream flow and water quality with acceptable accuracy
Tanakamaru Haruya・Watanabe Koji・Tada Akio
[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
水量・水質の再現性を両立させるための河川水質モデルの多目的最適化
田中丸 治哉・渡辺 浩二・多田 明夫
[神戸大学大学院農学研究科]
ナトリウムイオン濃度が高頻度で測定されている奈良県五條市の山林流域を対象として,長短期流出両用モデルにLQ式を組み合わせた流出負荷量モデルと同モデルにCQ式を組み合わせた水質濃度モデルを適用した.決定すべきパラメータは22個であるが,これらを多目的最適化手法の一つである妥協計画法で決定したところ,河川流量と流出負荷量の再現性,河川流量と水質濃度の再現性を両立させたモデルが得られることが示された.
Keyword: 流出モデル, 流出負荷量モデル, 水質濃度モデル
GET PDF=14/6-29.pdf
発表番号 [6-20]
Numerical model for predicting storage and nitrate concentrations in a reservoir area of a subsurface dam in Okinawa, Japan
Yoshimoto_Shuhei [National Institute for Rural Engineering]
Tsuchihara_Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Ishida_Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi_Masayuki [National Institute for Rural Engineering]
地下ダム貯留域の貯水量と硝酸性窒素濃度を予測するための数値モデル
○吉本周平 [農村工学研究所]
土原健雄 [農村工学研究所]
石田 聡 [農村工学研究所]
今泉眞之 [農村工学研究所]
地下ダム流域の水・窒素の動態を数値計算によって再現し,降水量や気温,土地利用のデータを入力して貯水量や硝酸性窒素濃度を予測するモデルを構築し,沖縄本島南部地区の米須地下ダム流域で将来予測計算を行った.一定の傾向で増減する場合を想定して降水パターンを作成してモデルに入力し,地下ダムの貯水量や硝酸性窒素濃度の変動傾向を見積もった.このように,水資源や水質の保全管理計画の策定に利用可能である.
Keyword: 塩水侵入阻止型地下ダム, 地下水, 気候変動
GET PDF=13/13006-20.pdf
発表番号 [6-21]
Estimation of formation mechanism of groundwater using multi-tracer techniquein the Tedori River Fan
Iwasaki Yumi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Horino Haruhiko [Graduate School of Life and Environmental SiGraduate School of Agriculture, Kyoto Universitycences, Osaka Prefecture University]
Hashimoto Satoko [Research Institute for Humanity and Nature]
Kawashima Shigeto [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
マルチトレーサーによる手取川扇状地の地下水体形成メカニズムの推定
○岩崎有美 [京都大学農学研究科]
中村公人 [京都大学農学研究科]
堀野治彦 [大阪府立大学生命環境科学研究科]
橋本慧子 [総合地球環境学研究所]
川島茂人 [京都大学農学研究科]
石川県手取川扇状地において,地下水,湧水,河川水,田面水を対象としてマルチトレーサーの分析を行った.手取川に近い領域で低く,手取川から遠い領域で高くなる分布特性がδ18O,δD,EC,Mg,Na,Cl,SO4でみられた.水田灌漑による影響を受けるとともに,手取川からの浸透水によりとくに扇状地南部の地下水は希釈効果を受けるものと推察された.この水質分布傾向は,現地水文観測,地下水流動解析の結果と整合的であった.
Keyword: 地下水水質, 水田, 扇状地
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発表番号 [6-22(P)]
Clarification of behavior of spring water and groundwater in Tottori Sand Dune −Research for the mystery of appearance and disappearance of the oasis−
Kasuya Satoshi [Graduate School of Agriculture, Tottori University]
Saito Tadaomi [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Nakamura Kenji [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Kawai Takayuki [Research Institute for Nature Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]
Saihara Daichi [Arid Land Research Center, Tottori University]
Inosako Koji [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Yasuda Hiroshi [Arid Land Research Center, Tottori University]
Shiozaki Ichiro [Faculty of Engineering Tottori University]
鳥取砂丘における湧水・地下水の動態解明 −オアシス発生消滅の謎を探る−
○糟谷哲史 [鳥取大学大学院農学研究科]
齊藤忠臣 [鳥取大学農学部]
中村健二 [鳥取大学農学部]
河合隆行 [新潟大学災害・復興科学研究所]
財原大地 [鳥取大学乾燥地研究センター]
猪迫耕二 [鳥取大学農学部]
安田 裕 [鳥取大学乾燥地研究センター]
塩崎一郎 [鳥取大学工学部]
鳥取砂丘には年間を通じ発生消滅を繰り返すオアシスが存在する.このオアシスが如何なるメカニズムで発生消滅するかは古くからの学術的関心であり,水源についても諸説ある.本研究では,水文観測や水の安定同位体比分析を用い,オアシス形成に寄与する地下水の範囲,冬季におけるオアシスの長期的形成と降水との関係,オアシス水位と融雪水の関係,湧水の涵養源及び降雨水の湧出時間,といった発生消滅メカニズムの解明を目指す.
Keyword: 地下水, オアシス, 水の安定同位体比
GET PDF=13/13006-22(P).pdf
発表番号 [6-23(P)]
A basic study on the three-dimensional electromagnetic analysis method for deep groundwater exploration
takeuchi mutsuo [Nihon Chikatansa Co.,Ltd.]
takaya tadashi [Nihon Chikatansa Co.,Ltd.]
imasato takehiko [Nihon Chikatansa Co.,Ltd.]
hee joon kim [Pukyong National University,Korea]
深層地下水探査のための3次元電磁法解析の基礎的検討
○竹内睦雄 [日本地下探査]
高屋 正 [日本地下探査]
今里武彦 [日本地下探査]
Kim,H.J. [韓国国立釜慶大学]
物理探査法の一つである電磁探査法に着目し、一回の調査で帯水層構造を3次元的に把握する手法の3次元解析プログラムを開発し、実用的な解析手順を提案した。
Keyword: 地下水, 水環境, 逆解析
GET PDF=13/13006-23(P).pdf
発表番号 [6-24]
Development of physically based nitrogen catchment model using complex tank model
nomura shunsuke [Grad sch of Agri Sci, Utsunomiya Univ]
matsui hiroyuki [Col of Agri, Utsunomiya Univ]
複合タンクモデルを用いた流域スケールでの窒素動態モデルの開発
野村俊介 [宇都宮大学大学院]
○松井宏之 [宇都宮大学]
本研究では、表流水・地下水の水量・水質を再現できるモデルの構築をめざして,土地利用ごとの土壌水分量を算出できる複合タンクモデルにSWATの物質動態を組み込んだ,流域スケールでの窒素動態モデルの開発を試みた。栃木県思川流域に開発したモデルを適用したところ,地下水流動の再現に課題があるものの,河川流量,河川水の硝酸態窒素濃度の変動を概ね再現することを示した。
Keyword: SWAT, 地下水流動, 流域水環境管理
GET PDF=13/13006-24.pdf
発表番号 [6-25]
Development of paddy module for SWAT
sakaguchi atsushi [National Institute for Agro-Environmental Sciences, Tokyo University of Agriculture and Technology]
eguchi sadao [National Institute for Agro-Environmental Sciences]
kato tasuku [Tokyo University of Agriculture and Technology]
masahiro kasuya [Aichi Agricultural Research Center]
SWAT水田モジュールの開発
○坂口 敦 [農業環境技術研究所]
江口定夫 [農業環境技術研究所]
加藤 亮 [東京農工大学]
糟谷真宏 [愛知県農業総合試験場]
SWAT (Soil and Water Assessment Tool) を水田地帯を含む小流域に適用し、その問題点を把握した上で、次にSWAT内に水田モジュールを開発した。開発したSWAT水田モジュールは、水収支については実用可能なレベルに達した。土壌流亡については未だ実用可能なレベルに達していないが、改良を進める上での原型は開発できた。
Keyword: 流域, モデル開発, 水田
GET PDF=13/13006-25.pdf
発表番号 [6-26]
Development of hydrological and nitrogen circulation model considering farming management in Citarum River Basin, Indonesia
HARIYA RYUNOSUKE [Ibaraki University]
YOSHIDA KOSHI [Ibaraki University]
AZECHI ISSAKU [Ibaraki University]
KURODA HISAO [Ibaraki University]
MAEDA SHIGEYA [Ibaraki University]
インドネシア国チタルム川流域における営農管理を考慮した水・窒素循環モデルの構築
○針谷龍之介 [茨城大学大学院農学研究科]
吉田貢士 [茨城大学]
安瀬地一作 [茨城大学]
前田滋哉 [茨城大学]
黒田久雄 [茨城大学]
本研究ではインドネシア国チタルム川流域を対象に営農管理を考慮した水・窒素循環モデルを構築した.検証地点のチヘア灌漑地区におけるTーN濃度推定結果では細かい変動を捉えることができなかったが,実測値の変動幅からはほとんど外れていない.また,施肥量のピークとともに実測値のピークをおおよそ捉えることができた.構築したモデルを基礎に流域モデルを構築し,チタルム川流域の水資源量と窒素濃度の時・空間分布を推定した.
Keyword: TOPMODEL, 栄養塩流出モデル, ダムモデル
GET PDF=13/13006-26.pdf
発表番号 [6-27]
A study on optimization of runoff loading model
Watanabe Koji [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
Tanakamaru Haruya [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
Tada Akio [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
流出負荷量モデルの最適化手法に関する研究
○渡辺浩二 [神戸大学大学院農学研究科]
田中丸治哉 [神戸大学大学院農学研究科]
多田明夫 [神戸大学大学院農学研究科]
長短期流出両用モデルに流出成分別のLQ式を組み合わせた流出負荷量モデルを用いて奈良県の山林小流域におけるナトリウムイオンの流出負荷量を推定した.決定すべきパラメータは,流出モデルが14個,LQ式が8個である.これらを同定する手法として,河川流量と流出負荷量の再現誤差を最小化する3通りの手順が検討されたが,妥協計画法によれば,河川流量と流出負荷量の再現性を両立させたモデルが得られることが示された.
Keyword: 水質, 長期流出, 流出負荷量モデル
GET PDF=13/13006-27.pdf
発表番号 [6-28]
Improved PCPF-1@SWAT model for watershed simulation of pesticide fate and transport
Watanabe Hirozumi [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Boulange Julien [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Zhang Minghua [Univ. of California, Davis]
Luo Yuzhou [Univ. of California, Davis]
Arnold Jeff [USDA/ARS]
Improved PCPF-1@SWAT model for watershed simulation of pesticide fate and transport
○Julien Boulange [Tokyo Univ.of Ag.&Tech.]
Hirozumi Watanabe [Tokyo Univ.of Ag.&Tech.]
Minghua Zhang [Univ.of California]
Yuzhou Luo [Univ.of California]
Jeff Arnold [USDA/ARS]
本研究では、新規開発された流域スケール農薬動態予測モデルPCPF-1@SWATの改良を行った。PCPF-1@SWATは流域スケール物質循環モデルSWATの水田での水・物質循環のプログラムを改良し、その上に農薬動態予測モデルPCPF-1を移植したものである。今回、水田での止水期間、横浸透を考慮し、実際の圃場管理を反映したモデル化を可能とした。
Keyword: 物質循環モデル, 水田, 農薬
GET PDF=13/13006-28.pdf
発表番号 [6-29]
Simulation of pesticide dissipation in agricultural soil by SPEC model
Watanabe Hirozumi [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Dang Quoc Thuyet [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Jaikaew Piyanuch [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Somjunyakul Piniti [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Boulange Julien [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Ishihara satoru [Food and Agricultural Materials Inspection Center]
Iwafune Takashi [Food and Agricultural Materials Inspection Center]
Kitamura Yasuo [Food and Agricultural Materials Inspection Center]
Yukihiro Yamamoto [Chiba Prefectural Agriculture and Forestry Research Center]
Simulation of pesticide dissipation in agricultural soil by SPEC model
○ Hirozumi Watanabe [Tokyo Univ. of Ag.& Tech.]
Dang Quoc Thuyet [Tokyo Univ. of Ag.& Tech.]
Piyanuch Jaikaew [Tokyo Univ. of Ag.& Tech.]
Piniti Somjunyakul [Tokyo Univ. of Ag.& Tech.]
Julien Boulange [Tokyo Univ. of Ag.& Tech.]
Satoru Ishihara [Food and Agricultural Materials Inspection Center]
Takashi Iwafune [Food and Agricultural Materials Inspection Center]
Yasuo Kitamura [Food and Agricultural Materials Inspection Center]
Yukihiro Yamamoto [Chiba Prefectural Agriculture and Forestry Research Center]
本研究では、畑土壌中の農薬の消長を予測する数値解析モデルSPECを開発し、東京農工大学の津久井農場での除草剤アトラジンのモニタリング結果をもとにモデルの検証を行った。また、千葉県の圃場での除草剤のモニタリングデータにおいても評価を行った。
Keyword: モデル, 農薬, 土壌浸透
GET PDF=13/13006-29.pdf
発表番号 [企-6-2]
Problems in education on material and construction engineering, an example in a JABEE certified program
ISHII Masayuki [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
大学における材料施工分野教育の現状と課題 〜JABEE導入事例〜
○石井将幸 [島根大学生物資源科学部]
様々な要因で大学生の学力低下が生じている現在,技術者教育にもこれまでとは違った取り組みが必要になってきている。JABEEによる教育プログラム認定は,そのような中で技術者教育の水準を保つために有効な手法となりつつある。島根大学生物資源科学部地域開発科学科では,JABEE認定プログラムである地域工学コースを運営している。その取り組みの一部を紹介するとともに,材料施工分野の教育における問題点について考察する。
Keyword: 技術者教育, JABEE, 学習時間
GET PDF=13/13S06-02.pdf
発表番号 [6-20]
The relation between the amount of nitrogen removal on paddy fields and inflow loads
KURODA Hisao [College of Agriculture IBARAKI University]
TAKAISHI Risa [College of Agriculture IBARAKI University]
YOSHIDA Koshi [College of Agriculture IBARAKI University]
KITAMURA Tatsumi [IBARAKI Kasumigaura Environmental Science Center]
YOSHIO Takahiro [IBARAKI Kasumigaura Environmental Science Center]
HIROSE Kouji [IBARAKI Kasumigaura Environmental Science Center]
流入負荷と水田の窒素除去量の関係について
○黒田久雄 [茨城大学農学部]
高石梨沙 [茨城大学農学部]
吉田貢士 [茨城大学農学部]
北村立実 [霞ヶ浦環境科学センター]
吉尾卓宏 [霞ヶ浦環境科学センター]
広瀬浩二 [霞ヶ浦環境科学センター]
窒素濃度が高い鉾田川上流部に窒素除去用に複田した4つの水田を用いて窒素除去試験を行った.2010年と2011年に調査を行い6つの年間窒素除去量のデータを得た.その結果,1)流入と流出のTN濃度差は,3.5〜3.8 mg・L-1程度の範囲であった.2)水田IIの結果から滞留時間が長くなると窒素浄化がすすみ流出濃度は低くなるが,総除去量にはあまり差がない.3)流入負荷量と差引排出負荷量の関係には高い関係がある.以上のことがわかった.
Keyword: 窒素除去, 水田, 流入負荷量
GET PDF=12/12006-20.pdf
発表番号 [6-21(P)]
Spatial distribution of radioactive cesium concentration in soil at a paddy plot and estimation of its loading through irrigation water
KAJIHARA Akihiko [Faculty of agriculture, Yamagata University]
WATANABE Toru [Faculty of agriculture, Yamagata University]
SEINO Yoshiyuki [Faculty of agriculture, Yamagata University]
Yasutaka Tetsuo [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
Kawabe Yoshishige [National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]
Sato Toshio [Japan Environment Science Corporation]
作付け実施水田における放射性セシウムの濃度分布と灌漑用水による負荷量の推定
○梶原晶彦 [国立大学法人山形大学農学部]
渡部徹 [国立大学法人山形大学農学部]
清野嘉之 [国立大学法人山形大学農学部]
保高 徹生 [産業技術総合研究所]
川辺能成 [産業技術総合研究所]
佐藤利夫 [日本環境科学株式会社]
2011年度に作付けを行った福島県内の阿武隈高地に位置する3筆の水田圃場を対象に土壌中の放射性セシウム濃度の空間分布を測定した.その結果,取水口付近の表層土壌の濃度が,圃場内のそれ以外の場所に比べて高い場合があることがわかった.これは,灌漑用水の流入に伴うものと考えられる.濃度分布をもとに灌漑用水の流入に伴う放射性セシウム負荷量を試算したところ,フォールアウトによる沈着量の1%程度と推定された.
Keyword: 放射性セシウム, 水田土壌, 灌漑用水
GET PDF=12/12006-21P.pdf
発表番号 [6-23]
Scenario development system of watershed management based on evaluation of regional characteristics
KATO Tasuku [Tokyo university of agriculture and technology]
Hinoda Yuuta [Graduate school of agriculture]
Noda Keigo [Institute of industrial science, The University of Tokyo]
Azechi Issaku [Ibaraki University]
Yoshida Koshi [Ibaraki University]
Kuroda Hisao [Ibaraki University]
市町村特性の評価に基づく流域管理シナリオシステムの構築
○加藤亮 [東京農工大学]
日野田悠太 [茨城大学農学研究科]
乃田啓吾 [東京大学生産技術研究所]
安瀬地一作 [茨城大学]
吉田貢士 [茨城大学]
黒田久雄 [茨城大学]
流域管理シナリオ構築に必要な市町村単位の地域特性のグループ化およびその評価と,評価に対する因果関係を表わすモデルを構築し,グループごとに対応する流域管理シナリオについて検討を試みる.具体的には,霞ケ浦流域市町村を対象とし,クラスター分析,主成分分析から市町村のグルーピングと評価を行う.10年ごとにこれらの変化について検討し,その後,パス解析により市町村データの変化分について因果関係を検証する.
Keyword: 水環境, 流域管理, 市町村データ
GET PDF=12/12006-23.pdf
発表番号 [6-24]
Estimation of Seasonal Variation in Concentration of Inorganic Nitrogen in Huong River Basin
Chikamori_Hidetaka [Grad. Sch. Env. & Life Sci., Okayama Univ.]
Maeda_Morihiro [Grad. Sch. Env. & Life Sci., Okayama Univ.]
Le Van Thang [Institute of Resources, Environment and Biotechnology, Hue University]
ベトナム国フォーン川流域における無機態窒素濃度の季節的変動の推定
○近森 秀高 [岡山大学大学院環境生命科学研究科]
前田 守弘 [岡山大学大学院環境生命科学研究科]
レ ヴァン タン [フエ大学資源環境バイオテクノロジー研究センター]
ベトナム国フエ市を流れるフォーン川では,フエ大学資源環境バイオテクノロジー研究所により毎月水質観測が行われているが,流量データの入手が容易でないため負荷量の推定が難しい。ここでは,無機態窒素負荷量を,菅原4段タンクモデルによる計算流量と水質観測データとを用いて推定する手法を提案し,これを用いて,フエ市市街地からの流出が無機態窒素負荷量に与える影響を定量的に示した。
Keyword: 環境影響評価, 水環境, 水質
GET PDF=12/12006-24.pdf
発表番号 [6-25]
Long-term trends in water quality in an under-populated watershed and changes in L-Q equations
Takeda Ikuo [Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]
Somura Hiroaki [Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]
Sato Hirokazu [Faculty of Life & Environmental Science, Shimane University]
人口減少の河川流域における水質の長期変動とL-Q式の変遷
○武田育郎 [島根大学生物資源科学部]
宗村広昭 [島根大学生物資源科学部]
佐藤裕和 [島根大学生物資源科学部]
人口減少にある島根県東部の斐伊川において週1回の頻度で水質調査を実施し,1991年から2009年までの水質データと,公表されている流量データよりL-Q式を算出し,その変遷を考察した。その結果,流量増加に対する負荷量の増加割合に相当するベキ数の値に若干の増加がみられた。流域では人為的な発生負荷の減少にも関わらず,水質改善を示す明確な傾向がみられないことから,流域内の面源構造の変化が生じていることが考えられた。
Keyword: 水質, 人口減少, 面源
GET PDF=12/12006-25.pdf
発表番号 [6-26]
The Water Purification by Snowmelt Water in the Tedori River basin
Hayase_Yoshio [Ishikawa prefectual university]
積雪温暖地:手取川流域の融雪流出に伴う河川水の清流化
○早瀬 吉雄 [石川県立大学]
積雪温暖地の手取川流域における標高1000m地点の2012年積雪及び扇頂の鶴来地点の2006〜2009年の河川水の窒素分の分析結果から,[焦鮖海了崖戮棒僂發辰紳仁未寮磴蓮ぅ競薀畧祺修垢覯當で大気汚染物質を流して低濃度になる。長期の雪解け水は,斜面の腐葉有機物を掃流し,土壌中の無機態窒素を水溶流出させる。新緑の森が土壌窒素分を吸収する。い海譴蕕慮従櫃茲辰4月から手取川の水は清流化することになる。
Keyword: 積雪・融雪, 窒素動態, 河川水の清流化
GET PDF=12/12006-26.pdf
発表番号 [6-27]
Streamflow temperature of two catchments with different forest types
Ishida Junya [Graduate School of Applied Biological Sciences, Gifu University]
Senge Masateru [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Ito Kengo [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Onishi Takeo [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Tamakawa Ichirou [Faculty of technology, Gifu University]
林相の異なる2流域における河川水温
○石田準也 [岐阜大学大学院応用生物科学研究科]
千家正照 [岐阜大学応用生物科学部]
伊藤健吾 [岐阜大学応用生物科学部]
大西健夫 [岐阜大学応用生物科学部]
玉川一郎 [岐阜大学工学部]
我が国の森林面積の41%が人工林となっている一方で,人工林ではない残りの59%の多くは落葉広葉樹林が多い.冬季でも落葉しない常緑樹と落葉樹では,林内の日射環境が異なると考えられる.そこで,本研究は冬季の流域被覆度の異なる近接した流域で渓流水温を比較し,林相と渓流水温の関係を明らかにすることを目的とし,得られた水温・地温の時系列変化について紹介する.
Keyword: 渓流水温, ,
GET PDF=12/12006-27.pdf
発表番号 [6-28]
Effect of Land Use Distribution on Nitrogen Concentration of River Water in the Western Part of Hokkaido
ABE_Kazuki [Graduate School of Agr., Tokyo Univ. of Agr.]
OKAZAWA_Hiromu [Fac. of Reg. Env. Sci., Tokyo Univ. of Agr.]
TAKEUCHI_Yasushi [Fac. Of Reg. Env. Sci., Tokyo Univ. of Agr.]
北海道西部における土地利用分布が河川窒素濃度に与える影響
○阿部 和生 [東京農業大学大学院農学研究科]
岡澤 宏 [東京農業大学地域環境科学部]
竹内 康 [東京農業大学地域環境科学部]
北海道西部の貫別川と尻別川の支流を対象とし,土地利用が河川窒素濃度に与える影響を検討したところ,畑草地率とT-N濃度との間に高い相関が得られた.さらに,流域内部の土地利用分布や配置に着目し,T-N濃度の関係を検討した. その結果,河川周辺に林地を集約する、畑草地のパッチ面積を小さく保つ,または林地のパッチ面積を大きくするといった土地利用分布が河川水室保全に有効なことが明らかになった。
Keyword: 土地利用, 河川, 窒素
GET PDF=12/12006-28.pdf
発表番号 [6-29(P)]
Long term observation on nitrate nitrogen concentrarion in river water and land use in watersheds in Tokachi River Basin
Yamazaki Yuri [Obihiro Univercity of Agriculture and Veterinary Medicine]
Muneoka Toshimi [Obihiro Univercity of Agriculture and Veterinary Medicine]
Okazawa Hiromu [Faculty of Regional Environmental Science, Tokyo Univercity of Agriculture]
Tsuji Osamu [Obihiro Univercity of Agriculture and Veterinary Medicine]
Kimura Masato [Obihiro Univercity of Agriculture and Veterinary Medicine]
十勝川水系における河川水中の硝酸態窒素濃度の経年観測と流域の土地利用
○山崎由理 [帯広畜産大学]
宗岡寿美 [帯広畜産大学]
岡澤 宏 [東京農業大学地域環境科学部]
辻 修 [帯広畜産大学]
木村賢人 [帯広畜産大学]
十勝川水系の河川水質を5年間にわたり経年観測した。河川水中の硝酸態窒素濃度は流域の畑草地率と正の相関を示し,流域の森林率とは負の相関を示した。また,河川水中の硝酸態窒素濃度と流域の畑草地率との関係の傾きa(0.050程度)は北海道内の農業地域の中でも高い値を示した。十勝川水系の窒素負荷軽減のためには,営農面からの窒素投入の抑制に加えて,流域内の畑草地・森林の配置関係に関する検討の必要性が示唆された。
Keyword: 十勝川水系, 硝酸態窒素, 土地利用
GET PDF=12/12006-29P.pdf
発表番号 [6-2]
Evaluation of Flood Mitigation Function of Paddy Fields with Runoff Control Devices at Sakura River Basin
TADA Asuka [Ibraki University]
KOSHI YOSHIDA [Ibaraki University]
ISSAKU AZECHI [Ibaraki University]
HISAO KURODA [Ibaraki University]
桜川流域における田んぼダムの洪水緩和機能評価
○多田飛鳥 [茨城大学]
吉田貢士 [茨城大学]
安瀬地一作 [茨城大学]
黒田久雄 [茨城大学]
茨城県霞ヶ浦周辺内の桜川流域において水田の貯留機能を人為的に強化する田んぼダムの効果の評価を行った。手法として完全分布型TOPMODELと水田土壌水収支モデルを用いて解析を行った。モデルは最も流出量の大きかった9/28のデータに合うように同定した。上記モデルを用いて田んぼダム導入によるピークカット効果の検討を行った。具体的には水田の排水口の直径を11cmから4.1cmへと減少させた結果、25%のピークカット率が得られた。
Keyword: 完全分布型TOPMODEL, 水田面積率, 降雨流出関係
GET PDF=12/12006-02.pdf
発表番号 [2-13]
Regional Frequency Analysis of Daily Rainfall in Okayama Prefecture
Chikamori Hidetaka [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
Nagai Akihiro [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
Kenmotsu Takuya [Okayama Prefectural Government]
岡山県における日降水量の地域頻度解析
○近森 秀高 [岡山大学大学院環境学研究科]
永井 明博 [岡山大学大学院環境学研究科]
劍持 卓也 [岡山県]
降雨特性の類似した地域内の複数地点における雨量データから確率雨量を推定する地域頻度解析手法を用い,岡山県内33箇所の雨量観測点における確率日雨量を推定し,地点別雨量データから個別に確率値を求める従来法による推定値と比較した。その結果,推定値に大差はなかったが,リサンプリング手法により推定値の信頼区間を比較した結果,多くの地点で地域頻度解析の方が信頼区間の幅が狭く,信頼性が高いことが示された。
Keyword: 水文統計, 確率日雨量, 地域頻度解析
GET PDF=11/11002-13.pdf
発表番号 [2-18]
Effect of Land Use Agglomeration on Nitrogen Concentration of River Waterin the Large-scale Watersheds with Upland Farming
ABE_Kazuki [Graduate School of Agr., Tokyo Univ. of Agr.]
OKAZAWA_Hiromu [Fac. of Reg. Env. Sci., Tokyo Univ. of Agr.]
MUNEOKA_Toshimi [Obihiro Univ. of Agr. And Veter. Medi]
TAKEUCHI_Yasushi [Fac. Of Reg. Env. Sci., Tokyo Univ. of Agr.]
大規模畑作流域における土地利用の集塊性が河川窒素濃度に及ぼす影響
○阿部 和生 [東京農業大学大学院農学研究科]
岡澤 宏 [東京農業大学地域環境科学部]
宗岡 寿美 [帯広畜産大学]
竹内 康 [東京農業大学地域環境科学部]
北海道の斜網地域,十勝地域を対象に,土地利用指標である畑草地率と河川窒素濃度との関係を検討したところ,高い相関が確認された.また,畑作流域における畑草地と林地の分布特性に着目し,河川窒素濃度との関係を検討したところ,林地のパッチ面積が大きい流域では河川窒素濃度が低濃度となることが明らかになった.このことから,大規模な林地を保全することで河川窒素濃度が低下すると考えられる.
Keyword: 土地利用, 集塊性, 窒素
GET PDF=11/11002-18.pdf
発表番号 [2-23]
Interval estimation of total effluent solute loads from a small forested catchment
Tada_Akio [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
Tanakamaru_Haruya [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
Kurihara_Shuhei [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
山林流域からの流出負荷量の区間推定について
多田明夫 [神戸大学大学院農学研究科]
田中丸治哉 [神戸大学大学院農学研究科]
○栗原周平 [神戸大学大学院農学研究科]
本発表は、水質汚濁の制御の観点から重要となる面源負荷量の適切な区間推定法について論じたものである。ここでは、負荷量算出法であるLoad Estimatorの7パラメータモデルに変数選択法を導入することで、限られたデータから最良な回帰モデルが選択され、区間推定結果が改善されるかどうか検討している。またその結果を踏まえた上で、現時点での最良な区間推定方法とその限界についても示している。
Keyword: 水質, 水環境,
GET PDF=11/11002-23.pdf
発表番号 [2-28]
Changes in Runoff Characteristics of Small Basins due to Cultivation Conditions of Hilly Paddies
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineerign]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineerign]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineerign]
中山間水田の耕作放棄が小流域の流出特性に及ぼす影響
○吉田武郎 [(独)農研機構 農村工学研究所]
増本隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
堀川直紀 [(独)農研機構 農村工学研究所]
土地利用・水田耕作放棄状況が異なる中山間地の試験流域(耕作水田主体・放棄水田主体・森林流域)での水文観測結果から,ピーク流出係数,流域保留量,直接流出率等の短期流出特性を評価した.ピーク流出係数の最大値は,日雨量の再起確率5年の降雨で生じ,耕作水田主体流域0.24、放棄水田主体流域0.30となった.試験流域の流出特性は流域の乾湿状態で異なり、湿潤状態で放棄水田主体流域の洪水流出の増大が見られた。
Keyword: 中山間水田, 耕作放棄, 流出特性
GET PDF=11/11002-28.pdf
発表番号 [2-33]
Application of Inundation Analysis Model for Evaluation of the Paddy Field Dam
Yosikawa Natsuki [Research Center for Natural Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]
Misawa Sinichi [Faculty of Agriculture, Niigata University]
Abe Satoshi [Graduate school of Science and technology, Niigata University]
Koide Hideyuki [Daiichi Sokkou CO.,Ltd]
Miyazu Susumu [Graduate school of Science and technology, Niigata University]
田んぼダム効果算定のための内水氾濫解析モデルの適用
吉川 夏樹 [新潟大学災害復興科学センター]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]
阿部 聡 [新潟大学大学院自然科学研究科]
小出 英幸 [第一測工株式会社]
○宮津 進 [新潟大学大学院自然科学研究科]
筆者らは低平農業地帯の内水氾濫現象を表現するモデルを開発した.このモデルは,微地形を反映できる「地形適合セル」に加え,各土地利用地目?排水路間の流出入量を再現するアルゴリズムの導入によって浸水域および浸水継続時間を推定できるという特徴をもつ.本研究では,異なる地理的特徴をもつ3つの地域(新潟市横江地区,長岡市深沢地区,上越市三和地区)に本モデルを適用し,モデルの汎用性を検証した.
Keyword: 内水氾濫解析モデル, 地形適合セル, 田んぼダム
GET PDF=11/11002-33.pdf
発表番号 [2-38]
Relationship between changes in groundwater level and soil water content in Kasumigaura Myoginohana bog
iwama yuki [Graduate School of Agric. and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
nakada toru [National Institute for Rural Engineering]
nishida kazuhiro [Graduate School of Agric. and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
shiozawa sho [Graduate School of Agric. and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
霞ヶ浦妙岐ノ鼻湿原における地下水位変化と土壌水分量変化の関係
○岩間 勇貴 [東京大学大学院農学生命化学研究科]
中田 達 [農村工学研究所]
西田 和弘 [東京大学大学院農学生命化学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院農学生命化学研究科]
妙岐ノ鼻湿原における地下水位変化と土壌水分量変化の関係を現場観測と室内実験により求めた。現場観測では地下水位の測定とTDRを用いた土壌水分量の測定より、不撹乱土壌カラムを用いた室内実験では任意に設定した地下水位と水収支から求めた土壌水分量より、比浸出量(土壌水分変化量/地下水位変化量)を得た。結果、地下水位が変動する0-20 cmでの比浸出量は地点によるバラツキはあるが平均して約0.2となった。
Keyword: 湿原, 地下水位, 土壌水分
GET PDF=11/11002-38.pdf
発表番号 [2-43]
Temporal and Spatial Distribution of Available Water Resources in Citarum River Basin, Indonesia
HARIYA Ryunosuke [Ibraki University]
YOSHIDA Koshi [Ibraki University]
TASUKU Kato [Ibraki University]
HISAO Kuroda [Ibraki University]
HONGO Chiharu [Ibraki University]
インドネシア国チタルム川流域における利用可能水資源量の時空間分布
○針谷龍之介 [茨城大学]
吉田貢士 [茨城大学]
加藤亮 [茨城大学]
黒田久雄 [茨城大学]
乃田啓吾 [茨城大学]
インドネシア国チタルム川流域において利用可能水資源量の推定を行った。分布の把握には完全分布型TOPMODELとダム放流モデルを用いて解析を行った。ハイドログラフの形状は低水部は再現でき、乾季・雨季の季節変動の傾向も見られた。しかし小さい降雨に対する流出の再現性は低かった。これは降雨データが1点のみ、土地利用データの市街地の割合が現状と異なる、ダムモデルにより小さい出水が平滑化されたことが原因であると考えられる。
Keyword: 降雨流出モデル, TOPMODEL, ダムモデル
GET PDF=11/11002-43.pdf
発表番号 [2-48]
Analysis of water pollution process from water movement in the Inbanuma Lake
KUBO Naritaka [Tokyo University of Agriculture and Technology]
SATO Shuta [Ichikawa City Office]
印旛沼における湖水流動に伴う水質汚濁プロセスの解析
久保 成隆 [東京農工大学]
○佐藤 周太 [市川市役所]
湖沼など閉鎖系水域における水質汚濁が進行している。この要因の一つとして、河川からの汚濁物質の流入が挙げられる。本研究では、河川からの汚濁物質の動態を把握することを目的とし、平面2次元水質汚濁シミュレーションモデルを開発した。また、汚濁物質の動態を時空間的に把握するため、このモデルに物質の流入経路、流入時期を特定するためのモジュールを追加した。これを対象地に適用し、汚濁プロセスの解析を行った。
Keyword: 水環境・水質, 環境影響評価, 数値流体力学
GET PDF=11/11002-48.pdf
発表番号 [2-53]
Optimization of water-sampling times for efficient water quality investigation
KAWACHI Toshihiko [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
MAEDA Shigeya [Graduate School of Agr. Sci., Kyoto Univ.]
水域における効率的な水質調査のための最適採水時点の決定手法
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
○前田 滋哉 [京都大学大学院農学研究科]
水域における水質調査において費用や労力の制約がある場合に,獲得情報量を最大にするような採水時点を決定する問題を,ベイズ決定の枠組みを用いて示す.設定期間内における採水回数を固定し,全ての採水が終わった段階で消滅する水質モデル中の未知パラメータについての不確実性を,情報エントロピーで表現した効用関数で定義する.期待効用関数を最大化する採水時点の数値計算法としてマルコフ連鎖モンテカルロ法を検討する.
Keyword: 水質, 最適スケジューリング, ベイズ決定
GET PDF=11/11002-53.pdf
発表番号 [3-04]
Hysteresis in water retention curve for Andisol
Hisayuki_Yudai [Graduate School of Bioresources, MieUniversity]
Rudiyanto [Graduate School of Bioresources, MieUniversity]
Sakai_Masaru [Graduate School of Bioresources, MieUniversity]
Toride_Nobuo [Graduate School of Bioresources, MieUniversity]
黒ボク土の水分保持曲線におけるヒステリシスについて
○久行 雄大 [三重大学生物資源学研究科]
Rudiyanto [三重大学生物資源学研究科]
坂井 勝 [三重大学生物資源学研究科]
取出 伸夫 [三重大学生物資源学研究科]
黒ボク土の土中水圧力―水分量関係におけるヒステリシスを,テンシオメータとTDRを用いたカラム実験で測定した。得られた吸水・脱水主曲線はおよそh = -50 cmで閉じ,ヒステリシスは水分保持曲線の高水分領域の1段目に独立して存在することが示された。主曲線の飽和水分量は吸水速度によって大きく異なったが,空気侵入圧はほぼ等しい値を示した。また,両主曲線間に存在する走査曲線の形状も明らかにした。
Keyword: 黒ボク土, ヒステリシス, 走査曲線
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発表番号 [6-20]
Cost-Benefit (B/C) Analysis of Centralized Cattle Manure Biogas Plants in Rural Area
Yasui Seiichi [Zukosha Co., Ltd.]
Hironaga Kousuke [Zukosha Co., Ltd.]
Kawarabata Masaya [Zukosha Co., Ltd.]
Kimura Yoshiaki [Hokkaido Research Organization Central Agricultural Experiment Station]
Hinata Takahisa [Hokkaido Research Organization Central Agricultural Experiment Station]
中山間地域における共同型乳牛ふん尿バイオガスプラント導入の費用便益分析
○保井聖一 [株式会社ズコーシャ]
廣永行亮 [株式会社ズコーシャ]
河原畑正也 [株式会社ズコーシャ]
木村義彰 [北海道立総合研究機構 農業研究本部 中央農業試験場]
日向貴久 [北海道立総合研究機構 農業研究本部 中央農業試験場]
北海道の大規模酪農地帯を対象とした共同型バイオガスプラント導入事業の費用便益分析を行うとともに、電気あるいはバイオガスを販売する場合の事業採算性について検討した。その結果、いずれの事業ケースにおいても、バイオガスプラント導入事業は社会に対して大きな利益を与えるが、事業採算性を検討する上では余剰バイオガスの利活用方法や電気・ガスなどのエネルギー販売単価を慎重に設定することが重要であると考えられた。
Keyword: 環境保全, バイオガス, 費用便益分析
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発表番号 [6-21]
Economic evaluation of methane fermentation plant
YAMAOKA Masaru [National Institute for Rural Engineering]
NAKAMURA Masato [National Institute for Rural Engineering]
SHIMIZU Natsuki [National Institute for Rural Engineering]
YUYAMA Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
メタン発酵プラントの経済性評価
山岡 賢 [農村工学研究所]
中村真人 [農村工学研究所]
清水夏樹 [農村工学研究所]
○柚山義人 [農村工学研究所]
家畜ふん尿,食品残さ,生活廃水汚泥を原料とし,消化液とバイオガスを生産するメタン発酵プラントについて,物質・エネルギー収支と運営コスト収支を事例的に試算した。プラント経営の観点では,消化液の液肥利用が前提で,原料受入と消化液の価格設定,原料の固液分離,消化液の貯蔵・搬送・散布方法,余剰熱利用,トラブルを教訓とした運転の改善,地元企業やシルバー人材活用によるコスト削減が重要である。
Keyword: メタン発酵, 経済性評価, エネルギー収支
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発表番号 [6-22]
LCA for Sweet Sorghum cultivation in abandoned agricultural area
YOSHIDA Kunpei [Graduate School of Agriculture ; Ibaraki University]
NODA Keigo [College of Agriculture, Ibaraki University]
YOSHIDA Koshi [College of Agriculture, Ibaraki University]
KATO Tasuku [College of Agriculture, Ibaraki University]
バイオ燃料作物スィートソルガムの耕作放棄地栽培におけるLCA評価
○吉田薫平 [茨城大学大学院農学研究科]
乃田啓吾 [茨城大学農学部]
吉田貢士 [茨城大学農学部]
加藤亮 [茨城大学農学部]
バイオ燃料作物スィートソルガムの耕作放棄地栽培におけるエネルギー消費・CO2排出評価を、茨城県阿見町を対象にLCAを用いて行った。インベントリ分析では栽培作業の方法を機械作業と手作業に大別して行い、その結果、投入したエネルギー量と算出したエタノールのエネルギー量とのエネルギー収支は平均で8TJとプラスになった。また、エタノールをガソリン代替した時のCO2削減効果も平均で860tあることがわかった。
Keyword: バイオエタノール, 耕作放棄地, LCA
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発表番号 [6-23]
Effect of Timing of Application of Methane Fermentation Digested Liquid on Transformation of Soil Nitrogen of Paddy Plot
Watanabe Satoko [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Ryu Chanseok [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Iida Michihisa [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Kawashima Shigeto [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
メタン発酵消化液の異なる施用時期が水田の土壌窒素動態に及ぼす影響
○渡部慧子 [京都大学大学院農学研究科]
中村公人 [京都大学大学院農学研究科]
柳 讚錫 [京都大学大学院農学研究科]
飯田訓久 [京都大学大学院農学研究科]
川島茂人 [京都大学大学院農学研究科]
メタン発酵技術の発酵過程で生じる消化液を水田へ施用する際に,基肥施用時期の変化による土壌窒素濃度の変化およびイネの収量への影響を調べた.3年間の連続圃場試験の結果,消化液の基肥としての施用時期の違いによる土壌窒素濃度とイネの収量,食味への影響は年によって異なったが,施肥時期に関わらず,代掻き後の有機態窒素の分解・無機化によってアンモニア態窒素が生じ,イネによる吸収量を供給できたことがわかった.
Keyword: メタン発酵消化液, 窒素, 水田土壌
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発表番号 [6-24]
Nitrogen transformation in paddy soil after application of different digested liquid from methane fermentation
AZUMA Nozomu [Kurita Water Industries Ltd.]
IIDA Toshiaki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
OKAJIMA Kenji [Faculty of Bioresoureces, Mie University]
異なるメタン発酵消化液を施用した水田土壌試料における窒素形態の経時変化
○東 望 [栗田工業株式会社]
飯田 俊彰 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
岡島 賢治 [三重大学生物資源学部]
有機態窒素含有率の異なる3種類のメタン発酵消化液を,T-Nをほぼ一定にして飽和状態の水田土壌試料に添加し,土壌,湛水中の窒素濃度変化および土壌の酸化還元電位を測定した.添加後,全ての実験区の土壌中でNH4-N濃度が上昇したが,有機態窒素の分解性が実験区ごとに異なることが示された.また,有機態窒素の無機化は酸化状態の土壌中で起こり,無機化量のピークは土壌が酸化状態から還元状態に移行する直前で迎えた.
Keyword: メタン発酵消化液, 窒素, 水田土壌
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発表番号 [6-25]
Impacts of long-term application of methane fermentation digested slurry on nitrogen cycle and soil carbon accumulation in upland field
Fujikawa Tomonori [Tokyo University of Agriculture]
Yuyama Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
Yamaoka Masaru [National Institute for Rural Engineering]
Shimizu Natsuki [National Institute for Rural Engineering]
Oritate Fumiko [National Institute for Rural Engineering]
Nakamura Masato [National Institute for Rural Engineering]
メタン発酵消化液の長期連用が畑地土壌の窒素収支と土壌炭素蓄積に及ぼす影響
藤川 智紀 [東京農業大学]
柚山 義人 [農村工学研究所]
山岡 賢 [農村工学研究所]
清水 夏樹 [農村工学研究所]
折立 文子 [農村工学研究所]
○中村 真人 [農村工学研究所]
メタン発酵消化液の長期連用が畑地土壌における窒素収支と土壌炭素貯留に及ぼす影響を解明するため,ライシメータ試験を行った.その結果,消化液に含まれる窒素は,一部が難分解性の有機態窒素であること,亜酸化窒素の排出係数が硫安を施用した場合と比べて高いことを除けば,硫安由来窒素と同様の動態を示すことを明らかにした.また,5年間における消化液由来炭素の表層土壌への蓄積量は,施用した炭素の43%程度であった.
Keyword: 窒素溶脱, 亜酸化窒素, 炭素貯留
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発表番号 [6-26]
The Effects of Long-term Application of Fermented Cow Excreta on the Physico-chemical Properties of Ordinary Andosol and Grass Yield/Quality
Yokohama Mitsuhiro [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Ofuka Masanori [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Oogishi Yuzuru [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Kuwabara Jun [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
家畜ふん尿発酵液の長期連用が黒色火山性土の土壌理化学性と牧草収量・品質に及ぼす影響
横濱充宏 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
大深正徳 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
大岸譲 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
○桑原淳 [(独)土木研究所 寒地土木研究所]
本研究では実圃場で調査を行い、家畜ふん尿発酵液の散布が、黒色火山性土の土壌理化学性と牧草収量・品質に及ぼす影響について検証した。その結果、家畜ふん尿発酵液を散布している圃場では、腐植の集積、陽イオン交換容量の増大などの土壌理化学性の改善効果が見られた。牧草収量は各圃場で有意な差はなく同程度であった。また、家畜ふん尿発酵液の散布によって、牧草の養分含量や硝酸態窒素が異常に蓄積することはなかった。
Keyword: 家畜ふん尿発酵液, 土壌理化学性, 牧草収量・品質
GET PDF=11/11006-26.pdf
発表番号 [6-27]
Influence on soil microbes by long term continuous application of methane fermentation digested slurry
Nakamura Masato [National Institute for Rural Engineering]
Yamaoka Masaru [National Institute for Rural Engineering]
Yuyama Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
Oritate Fumiko [National Institute for Rural Engineering]
メタン発酵消化液の長期的な連用が土壌微生物に与える影響
中村 真人 [農村工学研究所]
山岡 賢 [農村工学研究所]
柚山 義人 [農村工学研究所]
○折立 文子 [農村工学研究所]
メタン発酵消化液の連用が土壌微生物に与える長期的な影響を把握するために,消化液,消化液および化学肥料連用,無施肥の作物栽培土壌ついて一般細菌および大腸菌群の菌数と微生物群集パターンおよび優先微生物種の推定を行った。一般細菌数,大腸菌群数および微生物群集パターンはいずれの土壌試料でも類似した結果となり,消化液で高頻度に検出された断片長のクローンが土壌試料では高頻度に検出されることはなかった。
Keyword: メタン発酵消化液, 土壌微生物, 長期的影響
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発表番号 [6-28]
Attachment of ammonia extracted from digested liquid supernatant on charcoal
NAKAMURA Masato [National Institute for Rural Engineering]
ORITATE Fumiko [National Institute for Rural Engineering]
YUYAMA Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
YAMAOKA Masaru [National Institute for Rural Engineering]
メタン発酵消化液ろ液から抽出・固形化したアンモニアの木炭への添着
中村 真人 [農研機構 農村工学研究所]
折立 文子 [農研機構 農村工学研究所]
柚山 義人 [農研機構 農村工学研究所]
○山岡 賢 [農研機構 農村工学研究所]
メタン発酵消化液の脱水ろ液に全還流蒸留処理と二酸化炭素ガス注入を行うことで,消化液中のアンモニア性窒素を抽出・固形化する技術(「DAF法」と命名)を開発した。本報では,DAF法で生成した窒素化合物の回収方法として,土壌改良用の木炭に添着させ,その後木炭とともに農地施用することを構想して実験した。木炭にDAF法を適用すると木炭の窒素含有率が約2%増加した。
Keyword: メタン発酵, アンモニア, 木炭
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発表番号 [6-29]
Behavior in soil black organic compound in vinasse from bio-ethanol production
KOMIYA YASUAKI [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
KAWAMISTU YOSHINOBU [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
UENO MASAMI [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
KINJO KAZUTOSHI [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
TOMINAGA JUN [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
バイオエタノール蒸留残渣液に含まれる黒色有機化合物の土壌中の挙動
○小宮康明 [琉球大学農学部]
川満芳信 [琉球大学農学部]
上野正実 [琉球大学農学部]
金城和俊 [琉球大学農学部]
冨永 淳 [琉球大学農学部]
サトウキビ糖蜜由来のバイオエタノール蒸留残渣液は多種多量の水溶性無機成分とコロイド状の黒色有機化合物を含むため、畑地に施用した場合は地下水の汚染が懸念される。島尻マージ(細粒暗赤色土)の土壌カラムとライシメーターを用いて黒色有機化合物の土壌中の挙動を調べた。残渣液の散布量が許容量以下であれば、黒色有機化合物は土壌の濾過機能によって間隙に捕捉され、土壌微生物によって分解されることが明らかになった。
Keyword: 蒸留残渣液, 環境保全, 土壌
GET PDF=11/11006-29.pdf
発表番号 [S3-05]
A Seismic Risk Management of Agricultural Hydraulic Structure
Shizuma Toshiro [Shinozuka Research Institute]
農業水利施設の地震リスクマネジメント
○静間 俊郎 [篠塚研究所]
様々な耐震基準に則った施設で構成される農業水利施設に対し,地震対策箇所や優先順位を検討する際には,地震リスクマネジメントが有効である.リスクは復旧コストや要求機能の復旧期間等で表現された施設の脆弱性或いは安全性を示す指標であり,対策コストと共に,対策計画を選定する際の客観的指標として有用される.ここでは,農業水利施設のリスクとして配水機能の復旧期間に着目し,施設機能の確保を目指した対策例を示す.
Keyword: 地震リスクマネジメント, システム, 機能性
GET PDF=11/11S03-05.pdf
発表番号 [2-01]
Effects of Changes in Meteorological Conditions on Water Temperature in a Deep Lake
ITO Yuji [Biotron Institute, Kyushu University]
MOMII Kazuro [Faculty of Agriculture, Kagoshima University]
気象変化が深い湖の水温に及ぼす影響
○伊藤 祐二 [九州大学生物環境調節センター]
籾井 和朗 [鹿児島大学農学部]
本研究では,気象変化が水深の深い池田湖の水温に及ぼす影響を解明するために,妥当性が確認された数理モデルを用い,日射量,気温,相対湿度,風速の中の1要素が10%増加した場合の水温変化を解析した.風速が増加した場合,鉛直水温分布は主に湖水の鉛直混合作用によって特徴づけられ,一方,他の要素が増加した場合,その分布は各気象条件下で成立した熱収支によって特徴づけられることを明らかにした.
Keyword: 湖, 水温, 気象変化
GET PDF=10/10002-01.pdf
発表番号 [2-06]
Measurement of gas fluxes using the energy balance flux ratio method
ODANI Hiromichi [School of enviromental science, University of Shiga Prefecture]
KITAGAWA Yasuyuki [School of enviromental science, University of Shiga Prefecture]
TANGE Yuusuke [School of enviromental science, University of Shiga Prefecture]
YAMAGUCHI Singo [School of enviromental science, University of Shiga Prefecture]
熱収支フラックス比法による気体フラックスの測定
○小谷 廣通 [滋賀県立大学環境科学部]
北川 泰之 [滋賀県立大学環境科学部]
丹下 裕介 [滋賀県立大学環境科学部]
山口 真吾 [滋賀県立大学環境科学部]
熱収支フラックス比法を用いてCO2やCH4などの気体フラックスを測定する方法が検討された。CO2フラックスとPPFDの時間的変化は同様の傾向を示した。また、CO2・CH4フラックスおよび日CO2交換量は従来の測定結果と良好に一致した。さらに、日日射量と日CO2交換量との間で良好な比例関係が得られた。以上のことから、熱収支フラックス比法によって妥当なCO2・CH4フラックスが測定できると考えられる。
Keyword: 水田, CO2・CH4フラックス, 熱収支フラックス比法
GET PDF=10/10002-06.pdf
発表番号 [2-11]
Prediction of Future Change in Daily Rainfall Characteristics Using Compound Poisson Model
Chikamori Hidetaka [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
Nagai_Akihiro [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
Saeki_Atsushi [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
複合ポアソンモデルを用いた日雨量特性の将来変化予測
近森 秀高 [岡山大学大学院環境学研究科]
永井 明博 [岡山大学大学院環境学研究科]
○佐伯 篤 [岡山大学大学院環境学研究科]
本研究では、岡山、札幌、敦賀、鹿児島における日雨量時系列に対する複合ポアソンモデルの適合性を吟味し、豪雨時における日雨量の分布の再現性を改善するためにモデルを改良した。また、このモデルを用いて、地域気候モデルにより予測された将来の月雨量に基づいて日雨量時系列を模擬発生させ、現在と比較した。その結果、いずれの地点でも100mmを超す日雨量の発生頻度や100年確率日雨量が増加傾向にあることが示された。
Keyword: 統計的ダウンスケーリング, 複合ポアソンモデル, 模擬発生
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発表番号 [2-16]
Assessment of tree thinning on runoff rate using a simple discharge pattern model
SETO Shota [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
KAWASHIMA Shigeto [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
HAMA Takehide [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
簡易な流出パターンモデルを用いた間伐が流出率に与える影響の評価
○瀬戸 祥太 [京都大学大学院農学研究科]
川島 茂人 [京都大学大学院農学研究科]
濱 武英 [京都大学大学院農学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
森林の流出特性を示す代表的な指標である流出率を算定する方法として,流出比(降雨イベント内の総降雨量に対する総流出量の比率)と初期流出量(流出パターンの立ち上がり点での流出量)を用いて評価する手法を提案した.その結果,間伐前の流出率が0.108,間伐後の流出率が0.161となり,間伐による流出率の増加が示された.このモデルを用いることで流域のもつ代表的な流出率を算定できる可能性が示唆された.
Keyword: 流出比, 初期流出量, 流出率
GET PDF=10/10002-16.pdf
発表番号 [2-21]
Changes in groundwater level in the Tedori River Fan
Iwasaki Yumi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Ozaki Masashi [Graduate School of Life and Environmental Sicences, Osaka Prefectural University]
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Horino Haruhiko [Graduate School of Life and Environmental Sicences, Osaka Prefectural University]
手取川扇状地における地下水位変化
○岩崎 有美 [京都大学農学研究科]
尾崎 正志 [大阪府立大学生命環境科学研究科]
中村 公人 [京都大学農学研究科]
堀野 治彦 [大阪府立大学生命環境科学研究科]
手取川扇状地において地下水流動状況を把握するために地下水位一斉観測を実施した.過去の状況と比較すると,地下水位は扇頂部,扇央部で16年間に約5m低下していた.また,扇状地域を1つの地下水盆として年間水収支を概算した結果,灌漑水,降水,手取川流下水のいずれも重要な地下水涵養源であると考えられ,少なくとも水田面積率,降水量の経年的な減少傾向が地下水位低下に影響していると推察された.
Keyword: 地下水, 扇状地, 地下水位一斉観測
GET PDF=10/10002-21.pdf
発表番号 [2-26]
Incorporation of inundation processes to runoff modeling in low-lying rivers
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineerign]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineerign]
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineerign]
低平地河川からの溢水過程を考慮した流出現象のモデル化
増本隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
堀川直紀 [(独)農研機構 農村工学研究所]
○吉田 武郎 [(独)農研機構 農村工学研究所]
任意の時点,地点での流量や農地水循環を推定できる分布型水循環モデルは,様々な流域への適用が期待されるが,溢水が頻発する低平流域の計算は困難である.一方で,氾濫解析を行うための詳細な地形データが得られない流域も多い.ここでは下流低平域で河川からの溢水氾濫が多発する流域に分布型水循環モデルを適用するとともに,入手可能な標高データを用いて氾濫のモデル化を試み,流域内の小河川および本川で結果を検証した.
Keyword: 洪水流出, 氾濫, 分布型水循環モデル
GET PDF=10/10002-26.pdf
発表番号 [2-31]
Assessment of Global Warming on Agricultural Water Use in the Nam Ngum River Basin with Abundant Water Resources
Kudo Ryoji [National Institute for Rural Engineering]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineering]
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]
豊富な水資源賦存量を持つラオスナムグム川流域水利用の温暖化影響評価
工藤 亮治 [農研機構農村工学研究所]
堀川 直紀 [農研機構農村工学研究所]
吉田 武郎 [農研機構農村工学研究所]
○増本 隆夫 [農研機構農村工学研究所]
将来の地球温暖化が灌漑や農業用施設へ及ぼす影響評価,さらにはシナリオ分析や対策の提案では,結果の具体的な例示が重要である。そこで,ここではメコン河流域の中でも豊富な水資源を有し,それを発電に有効利用しているナムグム川流域を取り上げ,開発してきた分布型水循環モデルの改良ならびに気候モデルによる最新の温暖化実験結果を同モデルに組み入れて将来の温暖化に対する農地水利用への影響予測を行った結果を紹介した。
Keyword: 気候モデル, 分布型水利用モデル, 温暖化影響評価
GET PDF=10/10002-31.pdf
発表番号 [2-36]
Model designation for prediction of nitrate concentrations in groundwater in the catchment area of Komesu Subsurface Dam, Okinawa Island, Japan
Tsuchihara_Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Ishida_Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
Minakawa_Hiroki [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi_Masayuki [National Institute for Rural Engineering]
Yoshimoto_Shuhei [National Institute for Rural Engineering]
既設地下ダム流域における硝酸性窒素濃度予測モデルの構築 ―米須地下ダム流域を対象として―
土原 健雄 [農村工学研究所]
石田 聡 [農村工学研究所]
皆川 裕樹 [農村工学研究所]
今泉 眞之 [農村工学研究所]
○吉本 周平 [農村工学研究所]
沖縄本島南部地区の米須地下ダム流域を対象に硝酸性窒素濃度予測モデルを構築し,濃度変動を再現計算した.モデルは,地下ダム建設の影響を考慮して,吉本ら(2007)が地下ダム建設前の調査地区を対象として提示した水質予測モデルを修正した.再現計算の結果は,上流部では湧水における観測値と範囲は合致するものの挙動が必ずしも一致しないが,貯留域では挙動もよく合致しており,貯留域の水質予測モデルとしては有用である.
Keyword: 地下水, 窒素動態, 水質予測モデル
GET PDF=10/10002-36.pdf
発表番号 [2-41]
Study on the fluorescence properties of dissolved organic matter in lake Ogawarako
Abe Youichiro [Graduate School of Veterinary Medicine & Animal Sciences, Kitasato University]
Maie Nagamitsu [School of Veterinary Medicine, Kitasato]
Naasaki Masayasu [Aomori Prefectural Industrial Technology Research Center Inland Water Fisheries Resarch Institute ]
Ebina Hideki [Japan Fisheries Co-operatives, Lake Ogawarako]
Kado Yuuetsu [Aomori Prefectural Industrial Technology Research Center Inland Water Fisheries Resarch Institute ]
Shioya Yusuke [School of Veterinary Medicine & Animal Sciences, Kitasato University]
Shima Eikichi [School of Veterinary Medicine, Kitasato]
小川原湖における溶存有機物の蛍光特性に関する研究
○阿部 陽一朗 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]
眞家 長光 [北里大学獣医学部]
長崎 勝康 [青森県農業技術センター内水面研究所]
蛯名 秀樹 [小川原湖漁協組合]
角 勇悦 [青森県農業技術センター内水面研究所]
塩谷 悠介 [北里大学獣医畜産学部]
嶋 栄吉 [北里大学獣医学部]
本研究では、青森県東部に位置する小川原湖を調査対象とし、EEM-PARAFACを用い、小川原湖水中に含まれる溶存有機物(DOM)の蛍光成分組成とその動態の把握を行った。その結果、小川原湖におけるDOMの蛍光成分は動態の異なる5つに分離され、その組成は地理的及び季節的に変動することが明らかとなった。また、季節的変動の方が地理的変動よりも顕著に見られた。
Keyword: EEM-PARAFAC, 蛍光成分組成, 水質
GET PDF=10/10002-41.pdf
発表番号 [2-46(P)]
Relationship between water chemistry of irrigation ponds and environmental factors in Chitahanto Peninsula
Kizuka Toshikazu [Graduate School of Environmental Studies, Nagoya University]
知多半島におけるため池の水質と環境要因との関係
○木塚 俊和 [名古屋大学大学院環境学研究科]
生物多様性の保全や水資源の有効利用という観点からため池の価値が再認識され,水環境の保全が求められている.本研究では近年集水域の土地利用開発に伴う水質悪化が懸念されている知多半島のため池を対象に広域的に水質を調査した.さらに集水域の土地利用,表層地質,ため池の位置や面積などの環境変量との関係を統計的に調べ,水質の形成に及ぼす環境要因を明らかにした.
Keyword: 地理情報システム(GIS), 集水域, 土地利用
GET PDF=10/10P02-46.pdf
発表番号 [企-3-4]
tanaka tadatsugu []
農業農村工学分野におけるJABEEへの取り組みと今後の展望
○田中 忠次 [社団法人地域資源循環技術センター]
文部科学省を始め、多数のファンディング機関において人材育成への競争的資金の投入により、学士課程レベルから、大学院、PD、若手研究者を対象とした大規模なものまで、多様な人材育成事業が進行している。農学におけるこれらの人材育成事業において、農業工学分野は大きな役割を果たしている。この状況を踏まえて、農業農村工学分野における将来を担う人材養成の在り方について述べる。
Keyword: , ,
GET PDF=10/10S03-04.pdf
発表番号 [企-6-2]
A study for designing and constructing large diameter pipelines system
ARIYOSHI Mituru [National Institute for Rural Engineering]
MOHRI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
KAWASHIMA Hideki [Hokuriku regional agricultural administration office]
SHIMURA Kazunobu []
TOMITA Shinzi []
大口径パイプラインの設計と施工方法に関する検討
○有吉 充 [(独)農村工学研究所]
毛利 栄征 [(独)農村工学研究所]
川島 秀樹 [農林水産省北陸農政局]
志村 和信 [農村振興局]
富田 晋司 [浜田市役所]
本地区では、最大で直径3500mmの大口径パイプラインを使用しているが、このような大口径パイプラインに対する構造設計手法と施工方法は十分に確立されていない。そのため、設計・施工方法の妥当性及び安全性を検討するために、現場実証試験等を実施した。その結果、浅埋設状態であっても、路面荷重に対して充分な構造安全性を有していることが確認できた。
Keyword: 埋設管, 実証試験, 輪荷重
GET PDF=10/10S06-02.pdf
発表番号 [6-20]
Method and Tasks of Rural Development in Southeast Africa
SHIMBO Yoshitake [Land Improvement Engineering Office, the Kinki Regional administration Office, MAFF]
東南部アフリカにおける農業農村の振興手法と課題
○新保 義剛 [近畿農政局土地改良技術事務所]
天水農業に頼る東南部アフリカの小農をターゲットとした技術協力では、農業生産の量的質的向上と共に基礎的な生活環境の向上が課題であり、適切な技術導入や農業生産と一体となった農村の振興が必要である。アフリカ・サバンナの特徴は、多彩な主食や脆弱な地域資源管理等を挙げることができる。また、小農にも多様性や能力の差異があるが、リスク分散型の複合農業の可能性もある。さらに、現金収入の機会創出も重要な要素である。
Keyword: 農村振興, 畑地灌漑, 農地保全
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発表番号 [6-21]
Evaluation of Consciousness Structure for Farmer’s Large-Scale Farming Water Supply Facilities Management―A Case Study of Hamanako-Hokubu Irrigation Project―
INOKUCHI Takuma [Graduate School of Bioresource Sciences Nihon University]
SUZUKI Tetsuya [College of Bioresource Sciences Nihon University]
KOHNO Eiichi [College of Bioresource Sciences Nihon University]
AOKI Masao [College of Bioresource Sciences Nihon University]
大規模農業水利施設の維持管理に関する農家の意識構造評価―静岡県浜名湖北部用水事業を例として―
○猪口 琢真 [日本大学大学院生物資源科学研究科]
鈴木 哲也 [日本大学生物資源科学部]
河野 英一 [日本大学生物資源科学部]
青木 正雄 [日本大学生物資源科学部]
浜名湖北部用水事業により造成された機場,用水路等の畑地灌漑施設は,維持管理を適切にして施設の長寿命化を図っても必ず施設の更新の時期を迎える。更新事業の実施はコストが大きいことから,受益者の合意形成が重要となる。そこで,受益者を対象にアンケート調査を実施し,施設更新事業に対する受益者の意向を定量的に評価した。
Keyword: 灌漑施設, アンケート, 事業評価
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発表番号 [6-22]
Indices for determining priority of rehabilitation and reconstruction of agricultural water use facilities
NAKAMURA Kazumasa [Civil Engineering Resarch Institute for Cold Region,PWRI]
KAWABE Akiko [Civil Engineering Resarch Institute for Cold Region,PWRI]
SUGA Mutsumi [FRONTIER-Giken Co.,Ltd]
RIMPO Shinya [FRONTIER-Giken Co.,Ltd]
SUTO Yuji [Civil Engineering Resarch Institute for Cold Region,PWRI]
農業水利施設の補修・改修優先順位決定のための指標
中村 和正 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
川辺 明子 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
菅 睦三 [(株)フロンティア技研]
林保 慎也 [(株)フロンティア技研]
○須藤 勇二 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
現在、農業水利施設の補修・改修にあたっては、機能診断結果を基に施設ごとに健全度評価を行い、当該施設の補修・改修の緊急度を判断している。しかしながら、複数施設に対して緊急度と重要度といった各種因子を総合的に考慮できる補修・改修の優先順位の汎用的な決定方法はない。そのため、一定地域内における農業水利施設の補修・改修を実施するにあたって、各種因子を総合的に考慮できる指標の試案を作成した。
Keyword: 補修, 改修, 優先順位
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発表番号 [6-23]
Multi-objective Optimal Layout of Field Plots Cultivated with Rice or Upland Crop Using Weight Method
Chono Shunsuke [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Maeda Shigeya [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Kawachi Toshihiko [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
重み係数法を用いた転作圃場の多目的最適配置
○長野 峻介 [京都大学大学院農学研究科]
前田 滋哉 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
近年,農業の分野で数理計画法を用いた様々な研究がなされているが,環境への負荷を抑制しつつ収益性の向上を考慮する多目的最適化を扱った研究は少ない.本研究では,低平地に圃場を持つ集落営農組織が,稲の収穫後の作付計画を行う場面を想定し,収益性を確保しつつ,農地組織から排出される全窒素負荷量を抑制する転作地の配置を導く多目的最適化モデルを,重み系数法を組み合わせた混合0-1計画問題として定式化した.
Keyword: 数理計画問題, 汚濁負荷管理, 転作
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発表番号 [6-24]
Case study of impact calculation of upland irrigation projects
SHINOGI YOSHIYUKI [National Agriculture &Food Research Organization,National Institute for Rural Engineering]
MIYAMOTO_TERUHITO [National Agriculture &Food Research Organization,National Institute for Rural Engineering]
KAMEYAMA KOJI [National Agriculture &Food Research Organization,National Institute for Rural Engineering]
SHIONO_TAKAHIRO [National Agriculture &Food Research Organization,National Institute for Rural Engineering]
畑地潅漑の効果算定事例
○凌 祥之 [(独)農研機構農村工学研究所]
宮本 輝仁 [(独)農研機構農村工学研究所]
亀山 幸司 [(独)農研機構農村工学研究所]
塩野 隆弘 [(独)農研機構農村工学研究所]
畑地潅漑は,農地や労働の生産性を向上させるために行われるが,その効果はなかなか定量化することが難しい.本報では,既に事業が完了した地区(国営農地造成及び関東管内の県営,団体営灌漑排水事業)の評価情報を用いて,畑地潅漑の効果を算定した.用いた資料はホームページで公表されている事業評価資料である.その結果,国営農地造成事業では労働時間の短縮の効果は顕著であった.しかし,営農の転換については,その他の要因が大きく,顕著な結果は得られなかった.
Keyword: 畑地潅漑事業, 農地造成事業, 事業効果
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発表番号 [6-25]
Change of Management Work Area by a Land Consolidation Project
TAMURA Takahiro [Utsunomiya Univ. Faculty of Agriculture]
圃場整備前後における維持管理作業面積の定量的評価
○田村 孝浩 [宇都宮大学農学部]
圃場整備による維持管理労力の節減効果を評価するための基礎として,平地農業地域の工区を対象として,圃場整備前後における畦畔・水路・農道の管理作業面積の変化を定量的に評価した。その結果,圃場整備後の管理作業対象面積は,畦畔は従前の約4割,水路は約8割,農道は7割に減少していた。また管理内容に着目すると,水路床などの江払い作業は大幅に縮小された一方,法面の草刈り作業は従前よりも増大したものと推察された。
Keyword: 圃場整備, 維持管理作業, GIS
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発表番号 [6-26]
Rual Development Based on Clean Development Mechanism in Vietnam
Matsubara Eiji [Japan International Reserch Center for Agricultural Science]
Izumi Taro [Japan International Reserch Center for Agricultural Science]
Hirouchi Shinji [Japan International Reserch Center for Agricultural Science]
ベトナムにおけるCDMを活用した農村開発
松原 英治 [国際農林水産業研究センター]
泉 太郎 [国際農林水産業研究センター]
○廣内 慎司 [国際農林水産業研究センター]
JIRCASでは、CDMを農村開発に活用するための取り組みとして、ベトナムにおいて地域資源を有効に利活用した営農システム(VACB営農システム)なかで温室効果ガスを削減し、CDM事業とし、これにより獲得できる資金を元に持続的な農村開発を実施する手法について検討している。これまでの調査でCDM事業とするために必要な基礎データである非再生可能バイオマス比率がメコン地域では50%であると推定した。
Keyword: 温暖化防止, CDM, 農村開発
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発表番号 [6-27]
Application of LCC Computation System of Canal to LCCO2 Calculation
Honma_Shinya [National Institute for Rural Engineering]
農業用水路のLCC算定システムを活用したLCCO2の算出
○本間 新哉 [農村工学研究所]
地球温暖化対策の加速化の流れの中で、低炭素社会を目指す社会の動向に対応したストックマネジメントのあり方についても検討が求められている。農業用水路を対象として開発された、点検・診断結果を用い劣化予測からLCC算定までの一連の作業を実施するシステムを活用し、LCCO2(生涯二酸化炭素放出量)を算出する手法について検討を行った。
Keyword: 農業用水路, LCC, LCCO2
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発表番号 [6-28]
Analysis of Transport CO2 Emission, by the Route Extraction Algorithm
Ngano takanori [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
Nagashima Mahito [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
経路抽出アルゴリズムによる、輸送に伴う環境負荷解析
長野 宇規 [神戸大学大学院農学研究科]
○長嶋 真人 [神戸大学大学院農学研究科]
農業における二酸化炭素の排出量削減のためには、農業生産だけではなく流通に伴う排出量への着目が必要である。そこで本研究では兵庫県を対象として、道路網と地形解析から市町村役場間を結ぶ経路を多対多で抽出するアルゴリズムを開発し、輸送負荷の定量化に取り組んだ。 解析の結果、兵庫県の道路網において走行距離と燃料消費量は比例関係にあることがわかった。また、解析から高速道路の利便性を定量化することができた。
Keyword: 経路抽出アルゴリズム, 道路計画・整備, フードマイレージ
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発表番号 [6-29]
Feasibility of samll hydropower utilizing irrigation canals in Tochigi Prefecture
GOTO Akira [Utsunomiya Univ.]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya Univ.]
SUGIMOTO Masao [Tokyo Institute of Technology]
栃木県における農業用水路を利用した小水力発電の可能性
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部]
○杉本 允朗 [東京工業大学]
多数の未利用落差が存在する栃木県において、農業用水路を活用した小水力発電の普及が期待されている。そこで本研究では、那須野ヶ原土地改良区連合の先行事例を基に、農業用水路を利用した小水力開発の実現可能性の検討を行った。事例の分析と開発適地の個別調査により、経済性を踏まえた事業化可能性を検討した結果、開発可能性の高い地点の存在が明らかになった。維持管理の方法や事業者負担の軽減が今後の課題である。
Keyword: 小水力発電, 灌漑水路, ウォータータービン
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発表番号 [1-33]
Points at Policy Evaluation of Biomass Use
YUYAMA Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
バイオマス利活用政策評価の論点
○柚山 義人 [農村工学研究所]
バイオマス・ニッポン総合戦略に関わる総務省による政策評価が行われている。農林水産省はプロジェクト研究「地域活性化のためのバイオマス利用技術の開発」の中間評価を2008年度末に行った。利活用推進の目的の中には数値目標を設定しづらいものがある。国費を投入しての施策の評価にあたっては,定性的目標に対する効果の発現状況を調査・分析する方法が重要になる。本稿では,研究開発部門からみた,論点を抽出した。
Keyword: バイオマス, 評価指標, ライフサイクル
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発表番号 [1-38]
Structure of common component to waterscape in Harie District, Shinasahi-cho, Takashima City, Shiga Prefecture
KITAZAWA Daisuke [Advice Center for Rural Environment Support]
FUJIMOTO Nobuyoshi [Tochigi Collaboration Design League]
SAITOH Yukihiko [Graduate School of Horticulture, Chiba University]
MOCHIZUKI Hisae [Hongo Planning Office Co.,Ltd.]
滋賀県高島市新旭町針江地区における水辺景観に共通する景観構成要素の成り立ち
○北澤 大佑 [社団法人 農村環境整備センター]
藤本 信義 [とちぎ協働デザインリーグ]
齋藤 雪彦 [千葉大学園芸学研究科]
望月 久恵 [株式会社 本郷計画事務所]
本報告では、滋賀県高島市新旭町針江地区を事例として、当該地区の水辺景観に共通して見られる景観構成要素に着目し、これらを地域固有のデザインコードと位置づける。デザインコードは、農村の営みの意図的な表れの中にあり、社会が受容している法則性または拘束性により形成され、継承されてきたものであり、デザインコードの成り立ちを読み取ることで、農業農村地域における景観特性を理解することができるといえる。
Keyword: 水辺景観, デザインコード, 景観特性
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発表番号 [2-14]
Investigation of freshwater lens on Tarama Island using electromagnetic soundings
ISHIDA Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
TSUCHIHARA Takeo [National Institute for Rural Engineering]
YOSHIMOTO Shuhei [National Institute for Rural Engineering]
MINAKAWA Hiroki [National Institute for Rural Engineering]
MASUMOTO Takao [National Institute for Rural Engineering]
IMAIZUMI Masayuki [National Institute for Rural Engineering]
沖縄県多良間島における電磁探査法を用いた淡水レンズ調査
○石田 聡 [(独)農研機構 農村工学研究所]
土原 健雄 [(独)農研機構 農村工学研究所]
吉本 周平 [(独)農研機構 農村工学研究所]
皆川 裕樹 [(独)農研機構 農村工学研究所]
増本 隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
今泉 眞之 [(独)農研機構 農村工学研究所]
淡水レンズが発達している沖縄県多良間島において電磁探査を行い、観測孔で実測された塩淡境界深度と探査結果を比較した。その結果両者には高い負の相関が見られ、電磁探査が淡水レンズの層厚を把握するツールとして有効であることが確認された。これを受けて島内21箇所で調査が行われ、電気伝導度2,000ms/m以下の領域の厚さは最大で10m以上に達することが明らかになった。
Keyword: 淡水レンズ, 電磁探査法, 地球温暖化
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発表番号 [2-19]
Runoff analysis of the Blue Nile basin with modified TOPMODEL
FUJII Akihiko [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
TADA Akio [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
TANAKAMARU Haruya [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
修正型TOPMODELによる青ナイル川流域の流出解析
○藤井 暁彦 [神戸大学大学院農学研究科]
多田 明夫 [神戸大学大学院農学研究科]
田中丸 治哉 [神戸大学大学院農学研究科]
本研究は,修正型TOPMODELを用い,青ナイル川上流域を対象に長期流出解析を行った結果について述べたものである.修正型TOPMODELとは,異なるモデルパラメータの値を支流域毎に設定することで,大流域の流出特性の空間的不均一性を反映できる分布型モデルである.パラメータの設定においては,対象流域のGISデータを用いた.その結果は概ね良好であり,水文資料が乏しい地域の情報抽出において,GISデータの利用が有効であることを確認できた.
Keyword: 水収支・水循環, 長期流出, 用水管理
GET PDF=09/09002-19.pdf
発表番号 [2-24(P)]
Consideration concerning application of ditributed water circulation model to iriigation district in Japan
Taniguchi Tomoyuki [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineering]
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineering]
国内の取水灌漑主体地区への分布型水循環モデルの適用に関する一考察
○谷口 智之 [農研機構 農村工学研究所]
増本 隆夫 [農研機構 農村工学研究所]
堀川 直紀 [農研機構 農村工学研究所]
吉田 武郎 [農研機構 農村工学研究所]
著者らはこれまで多様な土地利用,灌漑形態,灌漑方式を考慮した分布型水循環モデルを開発し,それをメコン河流域に適用してきた.本研究では,上記のモデルを日本国内の取水灌漑を主体とした河川流域(関川流域)に適用した.その結果,河道網と取水施設のズレ,取水施設と受益地の関係づけ,水利権の設定などの点で問題が発生したため,それらの改良について工夫を行った結果を報告した.
Keyword: 水収支・水循環, ,
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発表番号 [2-29]
The Dynamic Alteration of Nitrogen and Water Environment in the Sho River Basin
hayase yoshio [Ishikawa prefectual university]
庄川流域における窒素動態と水環境の解明
○早瀬 吉雄 [石川県立大学]
白山山地の東側水系である庄川流域を対象に,上流域から扇状地の扇端まで,河川・用水,扇状地の地下水を平水時・定期的に一斉採水し,分析考察した。 上中流域の河川水及び扇状地の扇頂,扇央の用水河川水のT-N濃度は0.3mg/L以下と低く,清浄であるが,扇端部では下流ほど高くなる。扇端部の河川では,非潅漑期の流観と水質分析から流量と硝酸態窒素濃度の急増が見られ,濃度の高い地下水の湧出地帯であることが実証できた。
Keyword: 庄川, 扇状地, 硝酸態窒素濃度
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発表番号 [2-34]
Study on the fluorescence properties of dissolved organic matter in the Takasegawa river system
Abe Youichiro [Graduate School of Veterinary Medicine & Animal Sciences, Kitasato University]
Maie Nagamitsu [School of Veterinary Medicine, Kitasato]
Naitou Masashi [School of Veterinary Medicine & Animal Sciences, Kitasato University]
Shima Eikichi [School of Veterinary Medicine, Kitasato]
高瀬川水系における溶存有機物の蛍光特性に関する研究
○阿部 陽一朗 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]
眞家 永光 [北里大学獣医学部]
内藤 将史 [北里大学獣医畜産学部]
嶋 栄吉 [北里大学獣医学部]
本研究では、青森県内を流れる高瀬川水系を対象とし、蛍光分光光度計を用い、河川および湖沼中の溶存有機物(DOM)の組成とその動態の把握を行った。その結果、河川と湖沼ではDOM組成が異なり、また、DOM組成には季節的な変動が見られることが明らかとなった。特に河川では地理的変化よりも季節的変化のほうが顕著に見られた。また、その変化には特定の蛍光成分が寄与していることが明らかとなった。
Keyword: 水質, 溶存有機物, 蛍光分析
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発表番号 [2-39]
Analysis on runoff characteristics from an agricultural area with paddy fields in Kasumigaura watershed using SWAT model
USUDA KAORU [Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]
SUGISHIRA ARATA [Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]
KURODA HISAO [College of Agriculture, Ibaraki University]
KATO TASUKU [College of Agriculture, Ibaraki University]
SWATを用いた霞ヶ浦流域水田地帯の流出特性の解析
○臼田 薫 [茨城大学大学院農学研究科]
杉下 新 [茨城大学大学院農学研究科]
黒田 久雄 [茨城大学 農学部]
加藤 亮 [茨城大学 農学部]
農業集水域からの高濃度の窒素・リンの流出が湖沼やため池の水質汚染の一因として問題視されており、適正な流域管理が求められている。水田の灌漑方式が多岐に渡るため、その流域管理手法は確立されていない。そこで、本研究では流域管理手法を確立するために灌漑方式別の流出特性の評価を行う。水利用の異なる低平地水田地帯の水・物質収支を求め、それらのデータを用いてSWATによる栄養塩類の流出解析を行う。
Keyword: 流出特性, 水質, 排水管理
GET PDF=09/09002-39.pdf
発表番号 [2-4]
Ice Thickness Fluctuation Model at Snow Free Duration of Ice Plate Formed by Inundation before the Continuous Snow Cover
Matsuda Shuu [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
Mukai Hiroyuki [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
根雪前湛水による氷板の無積雪時氷厚変動モデル
○松田 周 [(独)農研機構 北海道農業研究センター]
向 弘之 [(独)農研機構 北海道農業研究センター]
北海道の水田転換畑においては、融雪水による地表面滞水が長期間持続すると機械作業が遅れる。そこでこれまでに、根雪前に湛水し水面上にできた氷板を遮水板として融雪水を圃場外に排出する実験を試み良好な結果を得たが、氷厚は気象条件に左右されるので気象要素から氷厚変動を予測するモデルを作る必要がある。本報では、氷板上に積雪がない時の氷厚変動モデルの構築を熱収支式から試みた結果、本モデルの再現性は良好であった。
Keyword: 氷板, 根雪前湛水, 熱収支
GET PDF=09/09002-04.pdf
発表番号 [2-9]
Intensity change and occurrence distribution of heavy rainfall events for long-term precipitation data in Kanazawa
Minakawa_Hiroki [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto_Takao [National Institute for Rural Engineering]
金沢の長期降水データにみる豪雨の強度変化と発生分布
○皆川 裕樹 [農村工学研究所]
増本 隆夫 [農村工学研究所]
金沢における1940年から2008年までの降水データより、閾値を設けて豪雨を選定し、その豪雨イベント時の時間雨量を抽出し23年毎にA〜C期に分割して分析・比較すると,A期に比べ近年のC期は最大6・12・24・48時間雨量平均値が4〜9%程度増加していることが分かった。さらに最大6時間雨量の強度別発生割合を見ると,近年では小さい強度の発生割合が低くなり,中間程度の強度の発生割合が高くなっていた。
Keyword: 地球温暖化, 豪雨, 降雨特性
GET PDF=09/09002-09.pdf
発表番号 [6-20]
AE measurement of soil sample with single-axial compression test
TANAKA SHINJI [Kyoto Univercity]
KOBAYASHI AKIRA [Kyoto Univercity]
砂質土供試体の一軸圧縮試験におけるAE計測
○田中 信爾 [京都大学]
小林 晃 [京都大学]
砂質土の供試体に対し一軸圧縮試験を行い、その過程でのAEを測定する実験を行った。今回、その手法と結果を報告する。
Keyword: 非破壊検査, AE, 砂質土
GET PDF=09/09006-20.pdf
発表番号 [6-21]
Evaluation of entrapped air pressure and volume in compacted soil using two steps pressurization method (2)
Umeda Naoto [Graduate School of Agriculture, Iwate University]
Koga Kiyosi [Faculty of Agriculture, Iwate University]
Sakamoto Hirotaka [Graduate School of Agriculture, Iwate University]
2段加圧法による締固め土の封入空気の圧力・体積測定(2)-溶解飽和状態での測定−
○梅田 直人 [岩手大学大学院農学研究科]
古賀 潔 [岩手大学農学部]
坂本 浩貴 [岩手大学大学院農学研究科]
「2段加圧法」は2段階の加圧による封入空気の圧縮量から圧力と体積を求める方法である。測定中に空気の間隙水への溶解も同時に生じるため,圧縮と溶解を分離する必要がある。このため,長時間加圧し封入空気を間隙水へ完全に溶解飽和させ,溶解度から溶解量を求め,圧縮量を決めた。締固めた火山灰心土について測定を行った結果、封入空気は間隙水圧よりやや高く、体積は実験終了後に実施した実測体積との結果と概ね一致した。
Keyword: 締固め土, 間隙空気体積, 間隙空気圧
GET PDF=09/09006-21.pdf
発表番号 [6-22]
Study of Compression Characteristic of Soil Mixed with Deformational Particles
kimata takashi [Osaka Prefecture University]
kudo yosuke [Osaka Prefecture University]
masaki yuya [Osaka Prefecture University]
変形性粒子を含む混合土の圧縮特性に関する研究 −骨格構造の違いにより生じる体積ひずみ量の定量的考察−
木全 卓 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
工藤 庸介 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
○正木 裕也 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
変形性粒子を含む混合土の圧縮特性を検討するため、アルミ棒と発泡スチレン棒を用いた積層体の一次元圧縮試験を行い、画像解析により圧縮のメカニズムを定量的に考察した。その結果、変形性粒子を含む混合土の圧縮量は、変形性粒子自身の圧縮とそれにともなう骨格変化による間隙体積の減少に加え、粒子の移動による間隙体積の減少も考慮することにより、各成分の和として評価できることがわかった。
Keyword: 混合土, 変形性粒子, 圧縮特性
GET PDF=09/09006-22.pdf
発表番号 [6-23]
Variation of Microstructure with Secondary Consolidation Proceeding for Marine Clay
Kanayama_Motohei [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Akashi_Masataka [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Higashi_Takahiro [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Ohtsubo_Masami [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Nakano_Akiko [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
二次圧密による粘土の微視的構造の変化
金山 素平 [九州大学大学院農学研究院]
○赤司 将高 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
中野 晶子 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
本研究では,海成粘土を用いて段階載荷による一次元圧密試験を行い,圧密定数および二次圧密速度について検討した.さらに,走査型電子顕微鏡と水銀圧入型ポロシメ−タ−を用いて試料の微視的構造を観察し,有効応力一定条件における間隙構造の微視的変化と圧縮性や二次圧密速度との関係について実験的に検討した.その結果,二次圧密の影響によって,試料中に最も多く存在する最多間隙径が減少することが認められたことから,粘土中に存在する最多間隙径の大きさによって二次圧密速度が異なることを確認した.
Keyword: 二次圧密速度, 間隙径分布, 微視的構造
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発表番号 [6-24]
Side Friction and Vector Curve of Direct Shear Box Test on Normally Consolidated Clay
Furuya Tamotsu [National Institute for Rural Engineering]
正規圧密粘土の一面せん断試験における周面摩擦と応力曲線
○古谷 保 [(独)農村工学研究所]
反力側に垂直荷重計を設置した一面せん断試験機により、二種類のカオリンHA粘土、及び川崎粘土等について定圧と定体積試験を行い、周面摩擦特性の違いと応力曲線の特徴について考察した。応力曲線は、最大強度発揮後もせん断応力が増加し(垂直応力も増加する)周面摩擦が小さくならないタイプと、せん断応力が増加せず急速に周面摩擦が小さくなるタイプに分けられ、この違いが周面摩擦特性の発揮に関連していると思われる。
Keyword: 土の静力学的性質, 斜面安定, 農地保全
GET PDF=09/09006-24.pdf
発表番号 [6-25]
Relationship between residual strength and surface area of landslide soils
Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Kimura_Sho [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Vithana_Shriwantha [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
地すべり土の残留強度と比表面積の関係
○中村 真也 [琉球大学農学部]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
木村 匠 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
Vithana Buddhi Shriwantha [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
本研究では,粘土鉱物と密接な関係があり,短期間で測定が可能な土の比表面積と残留強度φrの関係について明らかにした。せん断試験後の供試体から分取した細片の比表面積は,非せん断面細片よりせん断面細片で大きかった。φrと比表面積の関係は良好で,φrは比表面積の増加に伴い低下する傾向を示した。この関係を充実させることによって,比表面積によるφrの迅速推定が可能になると考える。
Keyword: 土の静力学的性質, 残留強度, 比表面積
GET PDF=09/09006-25.pdf
発表番号 [6-26]
Influence of Overconsolidation Ratio (OCR) on Residual Shear Strength of Miaowan & Kamenose Landslide Soils
Vithana_Shriwantha [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Kimura_Sho [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
地すべり土の残留強度と過圧密比の関係−亀の瀬および廟湾地すべり−
○Vithana Buddhi Shriwantha [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
中村 真也 [琉球大学農学部]
木村 匠 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
亀の瀬および廟湾地すべりからの採取土について,異なる過圧密比(OCR=1,2,4)でリングせん断試験を行い,残留強度と過圧密比の関係について検討した。 残留摩擦係数τr /σn′は,粘土含有量が73%と高く,スメクタイトが含有粘土鉱物の77%を占める亀の瀬試料と,シルト・砂含有量が81.3%と高く,含有粘土鉱物の56%が石英である廟湾試料の両試料において,残留強度はいずれのOCRでもほぼ同じ値が得られた。
Keyword: 土の静力学的性質, 残留強度, 過圧密比
GET PDF=09/09006-26.pdf
発表番号 [6-27]
Shear strength in first-time activation and reactivation of Shimajiri-mudstone landslide-Asato landslide-
Kimura_Sho [The United Graduate school of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Sasaki_Keizou [Sasaki Consulting Engineer Office]
Zhou_Yaming [Nanjyou Gijyutukaihatu Co., Ltd.]
島尻層群泥岩地すべりの発生・再滑動に関与する強度-安里地すべり-
○木村 匠 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
中村 真也 [琉球大学農学部]
佐々木 慶三 [佐々木技術事務所]
周 亜明 [(株)南城技術開発]
安里地すべりの発生(初生)および再滑動に関与するすべり面の強度について,せん断強度特性を活用した安定解析を行い検討した。再滑動では,すべり面の大部分に残留強度が,一部域に完全軟化強度が関与する。発生直後(移動時)の安定解析において,すべり面平均強度として残留強度を充てることで地下水位の推定が可能になった。すべり発生(初生)では,推定地下水位を適用してすべり面領域にピーク強度と残留強度の関与を明確にした。
Keyword: 土の静力学的性質, 残留強度, 準初生地すべり
GET PDF=09/09006-27.pdf
発表番号 [6-28]
Characteristics of liquefaction between undistrurbed samples and disturbed samples
Yoshihisa Yasushi [Incorporated Administrative Agency Japan Water Adency Water Resoruces Engineering Department ]
Saito Tetsuo [Central Giken Co.,Ltd]
不攪乱と再構成した砂質土の液状化特性について
○吉久 寧 [独立行政法人水資源機構総合技術センター]
斉藤 哲夫 [(株)セントラル技研]
砂質土の繰返し三軸試験を行う場合、試料の乱れなどの影響が大きいことが知られている。本報文は、原位置から採取した不攪乱試料と一度試験に使用し乱した試料を再構成した試料を用いて繰返し三軸試験を行い、その液状化特性の比較検討した事例を報告する。
Keyword: 液状化, 再構成試料, 繰返し三軸試験
GET PDF=09/09006-28.pdf
発表番号 [6-2]
Test apparatus and measurement of erosion rates of soils
Fujisawa Kazunori [Okayama University]
Murakami Akira [Okayama University]
Nishimura Shin-ichi [Okayama University]
土の侵食速度測定装置とその計測
○藤澤 和謙 [岡山大学]
村上 章 [岡山大学]
西村 伸一 [岡山大学]
近年頻発する豪雨災害により,フィルダム,ため池,堤防などの土構造物が越流被害を受ける危険性が高まっている.現在,堤体越流破壊に関する研究はリスク解析と結びつきながら推進機運にあるが,堤体侵食が根本的な破壊過程にも関わらず,堤体材料に用いられる幅を持った粒径分布を有する土の侵食特性についてはほとんど知られていないのが現状である。そこで,本研究は砂と粘土を混合した材料の侵食特性を把握を目的として実験装置を作成し計測を行った.本論ではその結果を報告する.
Keyword: 混合土, 侵食, 侵食速度
GET PDF=09/09006-02.pdf
発表番号 [企-16-2]
Measures to Apply Research Achievements of Biomass Use to Public Works
YUYAMA Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
NODA Takahiro [National Agricultural Research Center for Hokkaido Region]
NISHIO Takashi [National Agricultural Research Center for Tohoku Region]
IMATOMI Yuki [Forestry and Forest Products Research Institute]
YAKUSHIDO Kenichi [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region]
SHINOGI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
HAYASHI Kiyotada [National Agricultural Research Center]
地域バイオマス利活用の研究成果を活かす方策
○柚山 義人 [農村工学研究所]
野田 高弘 [北海道農業研究センター]
西尾 隆 [東北農業研究センター]
今冨 裕樹 [森林総合研究所]
薬師堂 謙一 [九州沖縄農業研究センター]
凌 祥之 [農村工学研究所]
林 清忠 [中央農業総合研究センター]
農林水産省の委託プロジェクト研究「地域活性化のためのバイオマス利用技術の開発(バイオマス利用モデルの構築・実証・評価)」の概要と成果トピックスを紹介した。また,研究成果を地方公共団体等による事業へ役立てるために,誰に,どこで,どのように伝えるべきかについて方策を列挙した。実証によるノウハウの提供を,組織,技術,制度それぞれの専門家が協力して総合的に行うことが有効と考えられた。
Keyword: バイオマス, 地域実証, 成果の活用
GET PDF=09/09S16-02.pdf
発表番号 [企-4-2]
Mitigation of Greenhouse Gas Emissions from Agricultural Lands: Current Knowledge and Future Research Needs
Yagi_Kazuyuki [National Institute for Agro-Environmental Sciences]
農耕地からの温室効果ガス発生緩和策:研究の現状と今後の研究方向
○八木 一行 [(独)農業環境技術研究所]
農耕地から発生する温室効果ガスである、CO2、CH4、およびN2Oについて、その発生・吸収と発生緩和策について、研究の現状を紹介する。加えて、モニタリングとモデリングの連携、LCAによる総合的な評価、社会経済的評価の追加、発展途上国への展開など、今後、必要な研究の方向について意見を示す。
Keyword: 地球環境, 物質循環, 土壌
GET PDF=09/09S04-02.pdf
発表番号 [企-6-2]
National and provincial trend of relocation of settlement
MAEKAWA Hideki [Department of Literature, Otani University]
SAITOH Susumu [Research Institute for Humanity and Nature]
集落移転に対する国・都道府県の動向について
○前川 英城 [大谷大学文学部]
齋藤 晋 [総合地球環境学研究所]
過疎対策の基本となる過疎地域自立促進方針の項目の1つである,「集落の整備」の中での集落移転の扱いを都道府県で比較した。その結果,財政力指数の低い都道府県ほど集落移転を考えている傾向が見られた。国も集落移転を打ち出している都道府県の集落再編対策の方針を認めていることから,集落移転は今後の集落再編における現実的な選択肢の1つとしてより前面に出てくることが推察される。
Keyword: 過疎地域自立促進方針, 集落移転,
GET PDF=09/09S06-02.pdf
発表番号 [2-22]
Transition on Geographical Distribution of Ponds Breeding Fancy Carp under Competitive Relationship with Paddy Field Use in Niigata Chuetsu
SAKATA Yasuyo [Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Pref. Univ.]
ARITA Hiroyuki [Faculty of Agriculture, Niigata University]
MORISHITA Kazuo [Faculty of Engineering, Kagawa University]
中越地域における水田利用との競合関係の下での養鯉池の地理的分布の変遷
○坂田 寧代 [石川県立大学生物資源環境学部]
有田 博之 [新潟大学農学部]
森下 一男 [香川大学工学部]
小千谷市A集落を対象に、70〜90年代の空中写真を基に水田と養鯉池の推移を分析した結果、養鯉池の立地は、水田の転換、山頂部の開発、一区画の拡大により拡がってきたことが明らかになった。水田の転換によって養鯉池の拡大が進む余地は大きくなく、残された造成可能地は急傾斜地と山頂部である。今後養鯉池の立地がそこに向かうかは経営戦略次第だが、中越地震での養鯉池の決壊を鑑みれば、防災型土地利用計画が必要である。
Keyword: 中越地震, 中山間地域, GIS
GET PDF=08/08002-22.pdf
発表番号 [6-2]
Strength Characteristics on Cement-mixed Muddy Soil under Triaxial Extension
Kitajima Akira [技術センター生産技術開発部]
Fukushima Shinji [土木本部土木技術統括部]
Tani Shigeru [資源施設部]
Gonoi Jun [土木本部土木技術統括部]
固化処理した底泥土からなる築堤土の三軸伸張状態における強度特性
○北島 明 [(株)フジタ]
福島 伸二 [(株)フジタ]
谷 茂 [(独)農研機構 農村工学研究所]
五ノ井 淳 [(株)フジタ]
底泥土を固化処理した築堤土の三軸圧縮試験と三軸伸張試験を実施して、固化処理土の低応力域での強度特性を調べた結果を報告するものである。両試験における応力〜ひずみ特性の相違があったことを考えると、応力状態や異方性の影響は応力〜ひずみ特性にあらわれるものの、強度特性には影響は少ないといえよう。
Keyword: 固化処理土, 三軸伸張, 強度パラメータ
GET PDF=08/08006-02.pdf
発表番号 [6-24]
Earthquake-proof analysis on stable earth-fill dam after decades of completion
Daiki Okamoto [Incorporated Administrative Agency Japan Water Adency Water Resoruces Engineering Department ]
Yoshihisa Yasushi [Incorporated Administrative Agency Japan Water Adency Water Resoruces Engineering Department ]
長期間安定経過しているアースフィルダムの耐震性の検討
○岡本 大樹 [独立行政法人水資源機構 総合技術推進室]
吉久 寧 [独立行政法人水資源機構 総合技術推進室]
本報は、完成後40年超の長期間安定経過しているアースフィルダムである豊川用水・駒場池の大規模地震時の健全度を評価するために、まず堤体から不攪乱試料を採取して三軸圧縮試験等実施し現在の堤体の物性値を得た。そして、その物性値を用いて動的解析により堤体の耐震性について検討を行ったものである。
Keyword: アースフィルダム, 耐震検討, 動的解析
GET PDF=08/08006-24.pdf
発表番号 [6-27]
Estimation of the time up to embankment break
fujisawa_kazunori [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
kobayashi_akira [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University ]
murakami_akira [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
越流による破堤時間の推定
○藤澤 和謙 [岡山大学大学院環境学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
村上 章 [岡山大学大学院環境学研究科]
近年、異常気象などに起因した豪雨災害の増加によって、堤防やため池などの水利構造物の被害が頻発している。中でも越流は主要な破堤原因であるため堤体の越流に対する耐久性を評価することは防災上非常に重要な課題である。破堤に至るまでの時間は、越流に対する耐久性を示す簡単かつ実用的な指標であり、本論ではその推定法について、堤体が越流によって浸食を受ける際のフルード限界点の移動と土の侵食速度に着目して言及する。
Keyword: 堤体, 越流, 侵食
GET PDF=08/08006-27.pdf
発表番号 [6-26]
Analysis of seisimic damage od irrigation tank
Hayashi Takuma [Kyoto University]
Kobayashi Akira [Kyoto University]
ため池の地震被害の分析
○林 太矩馬 [京都大学大学院農学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
2004年10月23日の中越地震により、約550個もの農業灌漑用のため池が被害を受けた。本研究では中越地震で被害を受けたため池および無被害ため池に対して悉皆調査を実施し、ため池データベースによる要因として堤体量と築造年代、ため池の位置による要因として震央距離と断層からの水平距離とため池の被害の関連性を調べた。築造年代を除くすべての要因が地震被害と関連性があることが分かった。
Keyword: ため池防災, 地震,
GET PDF=08/08006-26.pdf
発表番号 [2-27]
Evaluation of multifunctionality of winter flooded farming system in rice fields (1)A case of summer weed emergence
MINETA Takuya [Natural Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [Natural Institute for Rural Engineering]
冬期湛水田に期待される多面的機能の評価 (1)宮城県田尻地区における夏雑草の発生状況
○嶺田 拓也 [農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所]
石田 憲治 [農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所]
宮城県田尻地区の冬期湛水田8筆において夏雑草の発生状況を調査し,冬期湛水田の多面的機能のひとつである雑草抑制効果について評価した。夏雑草の発生は,0.4〜360g /屬板敢鎖綸調屬蚤腓くばらつき,冬期湛水の導入による普遍的な夏雑草の抑制効果は認められなかった。また,水稲移植後の間もない時期に多数の雑草発生が認められた水田も多く,期待されるイトミミズや深水の効果も充分に機能していなかった。
Keyword: 冬期湛水田, 多面的機能, 夏雑草
GET PDF=08/08002-27.pdf
発表番号 [1-41]
Water Storing System Development for Extension of Double Rice Cropping in Mekong Delta, Cambodia
SAITO Miho [United Graduate School of Agricultural Scienc. Tokyo Univ. of Agric. and Tech.]
GOTO Akira [Utsunomiya Univ.]
MIZUTANI Masakazu [Utsunomiya Univ.]
カンボジア・メコンデルタにおける米二期作拡大のための水貯留システム
○齋藤 未歩 [東京農工大学連合大学院]
後藤 章 [宇都宮大学]
水谷 正一 [宇都宮大学]
毎年洪水氾濫が起こるカンボジア・メコンデルタ氾濫域では、減水期稲作が主流であり、二期作は限定的である。近年カンボジアでは米の輸出が盛んであることから、本研究では氾濫域に適する二期作パターンの提示、新規タムノップの建設計画を例にタムノップの貯水機能を利用した水貯留システムの効果推定を行った。その結果、早期雨季稲作を導入、潰れ地発生を抑制するタムノップの設置により二期地拡大が可能となることがわかった。
Keyword: 米二期作, タムノップ, メコンデルタ
GET PDF=08/08001-41.pdf
発表番号 [2-7]
Effects and Problems on Experience Learning of Agriculture and Environment Using Regional Resources
ISHIDA Kenji [Natural Institute for Rural Engineering]
MINAMINO Takeshi [Hyogo University of Teacher Education]
TAMURA Takahiro [Utsunomiya University]
地域環境資源を活用した体験学習の効果と課題
○石田 憲治 [農村工学研究所]
南埜 猛 [兵庫教育大学]
田村 孝浩 [宇都宮大学]
農作業体験学習の事例分析と「農地・水・環境保全向上活動」のマクロ的分析を通して、学校教育と地域活動の連携視点から、体験型学習の継続には両者の調整的役割の存在と体験学習に要する学校側の労力面での配慮が重要であることを示した。また、全国17,144地区の分析結果では、共同活動への子供会の参画割合が6割を超えており、子供たちの参画する地域活動が体験型の環境学習に重要な役割を有する可能性が示唆された。
Keyword: 都市農村交流, 体験学習, 地域活動
GET PDF=08/08002-07.pdf
発表番号 [6-28]
Inverse analysis and data assimilation by Ensemble/Unscented Kalman filter
MURAKAMI AKIRA [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
KASAMATSU SATOSHI [Fukui Prefectural Government]
HOMMELS Anneke [Delft University of Technology ]
NISHIMURA SHIN'ICHI [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
Ensemble/Unscentedカルマンフィルタによる逆解析とデータ同化
○村上 章 [岡山大学大学院環境学研究科]
笠松 諭 [福井県庁]
Anneke HOMMELS [デルフト工科大学]
西村 伸一 [岡山大学大学院環境学研究科]
土構造物の性能設計に際しては、基礎地盤や構造物に関する施工中の挙動観測から、沈下など照査性能が担保されるように設計変更を行うことが想定される。この目的に対しては逆解析が有用な手段となり、工学における逆解析法ではカルマンフィルタがしばしば用いられている。しかし、拡張カルマンフィルタで線形化する際の誤差や、弾性モデルを当てはめることの制約といった問題が残された。そのための手段として、ここではカルマンフィルタを発展させたUnscentedカルマンフィルタ(UKF)およびEnsembleカルマンフィルタ(EnKF)を用いることで、上記問題の解決をはかる。特にEnKFは、観測値をシミュレーションモデルに取り入れ、パラメータ同定を行いながら将来予測を行うこと(気象学・海洋学などの分野では「データ同化」と呼ばれる)を可能とする。この手段によれば、用いるモデルは基本的に弾性/弾塑性によらないという利点がある。本稿では、まずUKF・EnKFとカルマンフィルタとの違いや利点を説明するとともに、データ同化の概念に言及する。ついで、例題について逆解析例を示し、フィルターの適用性を検討する。
Keyword: 逆解析, 地盤の変形, 数値解析
GET PDF=08/08006-28.pdf
発表番号 [6-29]
A Study for the Subgrade Reaction Coefficient of the Pole Foundation Using Precast Concrete
Toshifumi Shibata [Matsue National College of Technology]
Yoshinobu Hayashi [Soseikan]
Ryuichi Takata [Matsue National College of Technology]
Saki Kuwagaki [Matsue National College of Technology]
プレキャストコンクリートを用いたポール基礎の地盤反力係数に関する研究
○柴田 俊文 [松江工業高等専門学校]
林 芳信 [創生館]
高田 龍一 [松江工業高等専門学校]
桑垣 早希 [松江工業高等専門学校]
本研究では,プレキャストコンクリートを用いたポール基礎に対し,逆解析により地盤反力係数を求める.そして,プレキャストコンクリートの模型を用いて実験を行い,ポール基礎と地盤の動きを検討する.変位を計算で求め,実験値と比較することで,力学的な挙動を把握し,設計指針確立のための基礎情報とする.
Keyword: プレキャストコンクリート, ポール基礎, 地盤反力係数
GET PDF=08/08006-29.pdf
発表番号 [1-36]
The various technical problems annd countermeasures of subsurface damu
Nakazato ryouichi [Okinawa General Bureau Land Improvement General Office]
Nakama yuuichi [Okinawa General Bureau Land Improvement General Office]
世界に誇れる環境にやさしい地下ダムの技術的諸課題と対応策
中里 良一 [沖縄総合事務局土地改良総合事務所]
○仲間 雄一 [沖縄総合事務局土地改良総合事務所]
沖縄県内では宮古島を始めとして、地下ダムによる水源開発が実施されている。各々の地下ダムは地質地下水条件、施工条件に特性があり、工法選定や工事実施上の課題も異なっている。今回、沖縄県内で施工された地下ダムの特徴や工事にあたっての課題と対応策等、地下ダムに関する技術的諸課題と対応策について報告する。
Keyword: 畑地灌漑, 地下ダム,
GET PDF=08/08001-36.pdf
発表番号 [2-12]
Comparison between a WUA and two IWUGs? Case studies in the Chao Phraya Delta, Thailand
TEAMSUWAN Vipob [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Universe of Tsukuba]
SATOH Masayoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Universe of Tsukuba]
水利組合および水利組合連合の管理運営の比較−タイ国チャオプラヤデルタにおける事例−
○TEAMSUWAN Vipob [筑波大学生命環境科学研究科]
佐藤 政良 [筑波大学生命環境科学研究科]
タイ国における参加型水管理の導入の歴史は古いが、設立された農民水管理組織(WUO)の活動は十分とはいえない。本研究は、WUGとIWUGが同時に設立されたコカティアム地区及び国王からその活動が表彰された二つの地区(一つは揚水灌漑)を対象に、その水管理システムを比較検討した。揚水灌漑地区の成功要因は、乾期の灌漑に先立って灌漑面積を登録するとともに事前に費用の一部を支払う等、契約の考え方が組み込まれていることである。
Keyword: 水管理, 水利組合連合, タイ王国
GET PDF=08/08002-12.pdf
発表番号 [2-32]
Effectiveness of Educational Activity for Separate Collection of Raw Garbage Suitable to Methane Fermentation at Rural Communities
MIHARA Yukimune [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
UEKI Hirokazu []
OKANIWA Yoshiyasu [The Japan Association of Rural Resource Recycling Solutions]
NAKASHIMA Yasuhiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
SIBATA Hirohiko []
TANAKA Tadatsugu [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
農村地域におけるメタン発酵用生ごみ分別回収の啓発活動の有効性
○三原 千宗 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
植木 博数 [東京大学農学部]
岡庭 良安 [社団法人地域資源循環技術センター]
中嶋 康博 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
柴田 浩彦 [社団法人地域資源循環技術センター]
田中 忠次 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
農村バイオマス利活用の一つである生ごみからのメタン発酵施設実用化に向けてはランニングコスト縮減と社会的便益が必要であり、本研究では分別の面倒や匂いといった問題の中で、農村地域に介入し、行政に頼らずいかに効率よく生ごみ回収率を上げていくか、同時に、住民の意識・知識向上による自発的な行動を促せるかを農村のネットワークに着目して、啓発活動を行い、その有効性を検討した。
Keyword: メタン, 農村社会, 生ごみ
GET PDF=08/08002-32.pdf
発表番号 [6-25]
Comparison of analysisi results by several codes for dynamic response analysis
Hayashida Yoichi [National Institute for Rural Engineering]
Kohgo Yuji [Tokyo University of Agriculture and Technology]
Masukawa Susumu [National Institute for Rural Engineering]
Tagashira Hidekazu [National Institute for Rural Engineering]
複数の解析コードによる動的有効応力解析結果の比較
○林田 洋一 [(独)農研機構 農村工学研究所]
向後 雄二 [東京農工大]
増川 晋 [(独)農研機構 農村工学研究所]
田頭 秀和 [(独)農研機構 農村工学研究所]
平成17年3月に「大規模地震に対するダム耐震性能照査指針(案)・同解説」が示され、農業用ダムにおいても耐震照査の実施が検討されている。そこで、土地改良事業計画設計基準 設計「ダム」技術書フィルダム編及び土地改良施設耐震設計の手引きに記載されている解析手法のうち3つの動的有効応力解析コードを用いて、振動実験及び実ダムでの事例についてシミュレーションを実施し、その結果の比較検討を行った。
Keyword: フィルダム, 耐震照査, 動的有効応力解析
GET PDF=08/08006-25.pdf
発表番号 [1-46]
Preventive Irrigation of the Wind-blown Sand in the Sand Dune Field
HASHIMOTO Iwao [Ishikawa Prefectural University ]
SENGE Masateru [Gifu University]
ITOU Kengo [Gifu University]
砂丘地露地畑の飛砂防止栽培管理用水
○橋本 岩夫 [石川県立大学]
千家 正照 [岐阜大学]
伊藤 健吾 [岐阜大学]
日本海沿岸砂丘地の露地畑で,3〜4月,スイカ圃場作り前の飛砂防止灌水を調査した。灌水日の1時間毎の気象値から,有意水準 5%の閾値(最高気温>9.4℃,最小相対湿度≦45%,最大風速≧4.7m/s)の該当日を,過去15ヶ年の記録から求めると,3月は 5日(実際は2日),4月は 13日(実際は5〜8日)で,実際よりも多い日数となった。差異の原因は,圃場作り後は飛砂防止効果も有る「定植準備灌水」に移行するためと考える。
Keyword: 栽培管理用水, 飛砂防止灌水, 砂丘地畑
GET PDF=08/08001-46.pdf
発表番号 [6-22]
Interparticle force and characteristics of movement of particles caused by a vertical upward seepage flow in soil using DEM
hirose tetsuo [Kobe University, Graduate School]
tanaka tsutomu [Kobe University]
uchida kazunori [Kobe University]
kawabata toshinori [Kobe University]
nakase hitoshi [Toden Sekkei Co. Ltd.]
個別要素法を用いた地盤の一次元上昇浸透流による粒子間力と粒子移動特性の把握
○廣瀬 哲夫 [神戸大学大学院]
田中 勉 [神戸大学]
内田 一徳 [神戸大学]
河端 俊典 [神戸大学]
中瀬 仁 [東電設計株式会社]
浸透水による土構造物および基礎地盤の破壊は, 性能設計における主要課題の一つである。さらに, 性能照査の観点から破壊メカニズムの解明が重要になる。ここでは, 個別要素法による地盤の粒状体モデルと差分法による浸透流モデルを組み合わせることによって, 一次元上昇浸透流における地盤のモデルを構築しシミュレーションを行った。ミクロな視点からとらえた地盤構成砂粒子の粒子間力や粒子移動特性について考察した。そして, マクロな視点で地盤を土塊全体としてみときには得られない有意義な結論を得た。
Keyword: 個別要素法, 浸透流, 粒子間力
GET PDF=08/08006-22.pdf
発表番号 [2-2]
Psychological processes of residents for preservation of water-wheels in Kurashiki
HIROSE Yuichi [National Institute for Rural Engineering]
MATSUMORI Kenji [National Institute for Rural Engineering]
MINETA Takuya [National Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [National Institute for Rural Engineering]
倉敷市祐安地区における揚水水車保存に対する地域住民の心理プロセス
○廣瀬 裕一 [農村工学研究所]
松森 堅治 [農村工学研究所]
嶺田 拓也 [農村工学研究所]
石田 憲治 [農村工学研究所]
本研究は揚水水車をランドマークとして捉え、揚水水車の保存活動への住民参加動機に影響を及ぼす要因を意思決定の心理プロセスの構築を通して解明した。具体的には、揚水水車の保存活動参加意欲(動機)の有無に特に影響を与える項目として、揚水水車の歴史や利用実態といった情報に関わる知識と、活動実施に対する有効感の有無であることが明らかになった。また地域に長く住む住民ほど、保存活動への参加に肯定的であった。
Keyword: 揚水水車, 農村計画, 心理プロセス
GET PDF=08/08002-02.pdf
発表番号 [6-23]
Two dimensional dynamic elasto-plastic finite element analysis of shaking table model test on small earth dam with soil bags
Hamada_Hideki [The University of Tokyo]
Matsushima_Kenichi [National Institute for Rural Engineering]
Mohri_Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
Okajima_Kenij [The University of Tokyo]
Tanaka_Tadatsugu [The University of Tokyo]
土のうを用いたため池堤体振動実験の2次元動的弾塑性有限要素解析
○濱田 英希 [東京大学大学院]
松島 健一 [農村工学研究所]
毛利 栄征 [農村工学研究所]
岡島 賢治 [東京大学大学院]
田中 忠次 [東京大学大学院]
土のうを用いたため池堤体の振動台実験(土のう水平積み・傾斜積み)に対して2次元動的弾塑性有限要素法による解析を行い,土のうの傾斜積みの効果について,模型実験と解析の比較を行った.500gal加振の段階で土のう水平積みでは下流側土のう間で滑っているのに対し,傾斜積みでは下流側土のう部分にはひずみの集中は見られず一体的な挙動を示すなど実験と同じ傾向を示したが今後解析条件に関する更なる検討が必要である。
Keyword: 土構造物の地震時挙動, 数値解析,
GET PDF=08/08006-23.pdf
発表番号 [2-17]
Production Effects of Agricultural Public Facilities - Production function approach by using crossectional data by towns -
Kunimitsu Yoji [National Institute for Rural Engineering]
Shyoko Wakabayashi [Taiyo Consultants CO.,LTD.]
Setsuko Nakata [Taiyo Consultants CO.,LTD.]
Atsushi Fujiwara [Japanese Institute of Irrigation and Drainage]
農業生産資本ストックの生産力効果−市町村別クロスセクション・データによる生産関数の推計−
○國光 洋二 [農村工学研究所]
若林 祥子 [太陽コンサルタンツ(株)]
中田 摂子 [太陽コンサルタンツ(株)]
藤原 篤志 [日本水土総合研究所]
農業粗生産額に対する農業生産資本の生産力効果を,市町村別のクロスセクションデータで定量化し,同様な方法で計測した道路資本の生産力効果と比較することを目的とする。推定結果から社会資本の生産弾力性及び限界生産性を計算すると,前者の値は農業生産資本と道路資本とはほぼ同程度の大きさを示すが,道路資本の後者の値は時系列的に低下し,2005年度時点では農業の4倍程度にまで低下している。
Keyword: 社会資本, 生産弾力性, 限界生産性
GET PDF=08/08002-17.pdf
発表番号 [6-20]
Reinforcing Effects of Geogrid on Uplift Resistance of Shallow Buried Pipe in Highly Compressible Foundation
TAGASHIRA Hidekazu [National Institute for Rural Engineering]
SATO Daisuke [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
NAKAMURA Kazumasa [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
IKEDA Tsukasa [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
高圧縮性土地盤における埋設管の浅埋設工法の浮上抵抗力増強効果
○田頭 秀和 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所]
佐藤 大輔 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
中村 和正 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
池田 司 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
高圧縮性土中の浅埋設工法の埋設管浮上防止機構の解明のために土槽実験を行い、浮上変位量と管にかかる荷重を計測した。3種類の断面(A:管頂高さでジオグリッドを結合する標準的なタイプ、B:管頂高さのジオグリッドがないタイプ、C:ジオグリッドがないタイプ)を設定し、地盤材料には人工試料を使用した。その結果、Cに対してAは約2割、Bは約1割のジオグリッドの有効上載荷重増強効果を見込めることが判った。
Keyword: 高圧縮性土, 浅埋設工法, 土槽実験
GET PDF=08/08006-20.pdf
発表番号 [6-21]
Dynamic behavior of lightweight spillway on small earth dam
WATANABE_KOJI [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
KAWABATA_TOSHINORI [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
UCHIDA_KAZUNORI [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
KITANO_TOMOHIRO [Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
MOHRI_YOSHIYUKI [Geotechnical Laboratory, National Institute for Rural Engineering]
軽量なため池洪水吐の動的挙動
○渡邊 康治 [神戸大学大学院農学研究科]
河端 俊典 [神戸大学大学院農学研究科]
内田 一徳 [神戸大学大学院農学研究科]
北野 知洋 [神戸大学大学院農学研究科]
毛利 栄征 [農村工学研究所施設資源部]
農業用ため池の洪水吐は,鉄筋コンクリート製の重量構造物である.兵庫県南部地震では,多くの農業用ため池が被災し,ため池洪水吐と堤体間のはく離とそれに伴う地盤の破壊が報告された.洪水吐周辺部が破壊する主要因として,洪水吐重量による慣性力および側壁に作用する土圧が指摘された.そこで著者らは洪水吐の耐震性向上を目的として,重量と断面形状,および補強材の有無に着目した振動台実験を行い,動的挙動を検討した.
Keyword: 振動台, 補強土, 洪水吐
GET PDF=08/08006-21.pdf
発表番号 [企-03-03]
Construction of Information Network System for Disaster Prevention
OKAMOTO Yoshihisa [Agricultural and Rural Development Information Center]
KAMATA Tomoya [Ministry of Agriculture, Forestry, and Fisheries]
防災情報ネットワークの構築
○岡本 佳久 [(社)農業農村整備情報総合センター ]
鎌田 知也 [農林水産省]
近年、集中豪雨、台風の襲来等による大規模な災害が頻発する中、防災・減災対策の取組強化が求められている。とりわけ防災情報は、あらゆる防災・減災対策の基礎であることから、農林水産省では、防災面にも有益な、国営造成土地改良施設の観測データ等を収集、整理し、降雨・水位等の危険情報と併せて、提供するためのシステムを構築・運用し、施設管理の効率化・高度化及び地域の防災力の向上を図ることとした。
Keyword: 防災, 情報,
GET PDF=08/08S03-03.pdf
発表番号 (1-29)
Prediction of Solute Transport in Soil under Natural Rainfall
Sakai_Naoki [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Kiyosawa_Hideki [Graduate School of Bioresources, Mie University]
自然降雨条件下における土壌中の物質移動の伝達関数モデルによる予測
○酒井 直樹 [三重大学大学院]
清澤 秀樹 [三重大学大学院]
自然条件下(非定常の水分フラックス状態)での土壌中の溶質移動をTDRによって測定する方法を試み, 伝達関数モデルによって予測する方法を検討した. その結果、積算浸透量に対する溶質濃度の変化を見ることで、従来から用いられている伝達関数モデルを適用させることができた。そのパラメータは深さに関してスケール依存性を持ち、正規分布及び対数正規分布を仮定した場合のパラメータに関する近似式を得た。
Keyword: 溶質移動, TDR, 伝達関数モデル
GET PDF=07/07001-29.pdf
発表番号 (1-34)
Electrophoretic mobility measurement of Kunigami Maaji effect of iron oxide removal
TOGUCHI Maki [The Master’s Program in Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]
ADACHI Yasuhisa [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Univ. of Tsukuba]
国頭マージの電気泳動移動度測定2 −脱鉄処理の効果について−
○渡久地 真希 [筑波大学・大学院環境科学研究科]
足立 泰久 [筑波大学・大学院生命環境科学研究科]
脱鉄処理を行った国頭マージについて、pH変化と分散剤添加の有無と対応した電気泳動移動度の測定を行い、非脱鉄試料と比較した。分散剤にはヘキサメタりん酸Naを使用した。脱鉄処理により移動度は大きくばらついた。脱鉄試料に分散剤を添加すると負荷電が増加し、ばらつきが小さくなった。脱鉄処理により個々の粒子表面がむき出しになった所へ分散剤が吸着し均一な表面になったと考えられる。
Keyword: 国頭マージ, 電気泳動移動度, 脱鉄処理
GET PDF=07/07001-34.pdf
発表番号 (1-39)
Heat and water movement under the heat water sterilization in a greenhouse
OCHIAI HIROYUKI [MEIJI UNIVERSITY]
NOBORIO KOSUKE [MEIJI UNIVERSITY]
KITA NOBUHIRO [Kanagawa Agricultural Technology Center ]
ハウス内での熱水土壌消毒における熱と水分の移動
○落合 博之 [明治大学]
登尾 浩助 [明治大学]
北 宣裕 [神奈川県農場技術センター]
土壌消毒における臭化メチルの使用が全面撤廃となったことから、それに変わる環境への負荷の少ないものとして脚光を浴び始めた熱水土壌消毒について土壌中の水と熱の移動という観点から実際に効果的かどうかを検証した。
Keyword: 熱水土壌消毒, TDRプローブ, 土壌水分量
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発表番号 (1-44)
Effect of Organic Rice Farming on the Reduction of Cd Uptake by Rice
AODA Tadao [Faculty of Agriculture, Niigata University]
有機稲作のカドミウム吸収抑制効果
○粟生田 忠雄 [新潟大学農学部]
湛水管理と有機肥料の施用は,水稲のカドミウム吸収抑制に効果的であり,非汚染地域での有効な手段であることが分かった.ただし,土壌中のカドミウム濃度はバラツキが大きく,出穂期前後40日間における土壌の物理化学性(土壌pH6.0以上,土壌Eh -100mV以下)だけでは,玄米のカドミウム濃度を予測する指標とは成り得ない.また水稲は,より早期(幼穂形成期まで)にCdの吸収を完了していることが示唆された.
Keyword: 土壌の物理化学性, カドミウム,
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発表番号 (1-49)
More sustainable irrigation regarding water and solute dynamics in semi-arid region of Gansu province, China.
Sato Yuji [Chemical Grauting Company]
Nishimura Taku [Graduate School of Agriculture and Life Sciences The University of Tokyo]
Kato Makoto [Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]
Liu Xinming [China Science Academy]
中国甘粛省における水・塩動態を考慮した持続的な半乾燥地灌漑農業の検討
○佐藤 雄二 [ケミカルグラウト]
西村 拓 [東京大学大学院]
加藤 誠 [東京農工大学大学院]
劉 新民 [中国科学院]
中国甘粛省武威市の圃場において水・塩の動態のモニタリングを行った結果と、2次元の土中水分移動予測プログラムであるHYDRUS-2Dの水・塩移動のシミュレーション結果を比較して、現地圃場の水・塩の移動の再現を試みた。圃場における水・塩移動が良好に再現できた時のパラメータを用いてケーススタディを行い、現地の圃場において水を節約し、塩の集積も抑制するような灌漑計画を検討した。
Keyword: 乾燥地, 塩類集積, 節水灌漑
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発表番号 (1-54)
Preliminary study on characteristics of gas permeable tubing for GHG sampling
SHIMOWADA YOSHIKI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
TOKIDA TAKESHI [JSPS Research Fellow,National Institute of Agro-Environmental Sciences]
NISHIMURA TAKU [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
MIYAZAKI TSUYOSHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
ガス透過性チューブを用いた温室効果ガスサンプリング手法の検討
○遠藤 敏史 [東京大学大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 環境地水学研究室]
常田 岳志 [日本学術振興会特別研究員PD、農業環境技術研究所]
西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 環境地水学研究室]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科 生物・環境工学専攻 環境地水学研究室]
ガス透過性チューブを用いた新しい土壌ガス採取法が近年提案され、それに適した素材の選定のために,Silicon,PTFE,PFEP製チューブを用いてチューブ内の酸素の平衡実験を行い,Siliconチューブがこのなかで最も適していることが明らかとなった.さらにSiliconチューブについて大気中と水中での平衡時間・拡散係数の違いについて調べ,大気中ではチューブを通過する際の拡散が律速になる一方,水中の場合はチューブ近傍の停滞水が律速になることが示唆された。
Keyword: ガス透過性チューブ, 土壌ガス採取法, 温室効果ガス
GET PDF=07/07001-54.pdf
発表番号 (1-59)
Effect of rainfall intensity on the water-entry pressure and the saturation degree within the wetting region during infiltration into a homogeneous sand layer
Annaka Takeyuki [Faculty of Agriculture, Yamagata Univ.]
Kawashima Marie [Graduated School of Agriculture, Yamagata Univ.]
砂層への降雨浸潤における水浸入圧および浸潤域飽和度の降雨強度依存性
○安中 武幸 [山形大学農学部]
川島 麻里枝 [山形大学大学院農学研究科]
ぬれ性の異なる乾いた砂層への水浸入圧および浸潤域飽和度の降雨強度依存性を実験的に検討した。その結果、粒径0.3〜0.6mmの砂層について、水浸入圧は降雨強度の増加関数であることが確認され、「動的水浸入圧」概念の必要性が示された。また、砂層がぬれやすい時、弱い降雨強度下では浸潤域の飽和度が降雨強度の増加関数となること、およびその場合水浸入圧はほぼ一定となることが示唆された。
Keyword: 降雨浸潤, 水浸入圧, 飽和度
GET PDF=07/07001-59.pdf
発表番号 (2-11)
Improvement of subsurface irrigation with saline water in a sandy soil and its effects on water use efficiency of soybean and soil salinity
Yamazaki_Shingo [The United Graduate School of Agricultural Science, Tottori University]
Inoue_Mitsuhiro [Arid Land Research Center, Tottori-University]
Mori_Yasushi [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
Yamamoto_Tahei [Arid Land Research Center, Tottori-University]
砂質土壌における塩水を用いた地中灌漑法の改良とそれに伴う水利用効率,土壌塩類環境への影響
○山崎 真吾 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森 也寸志 [島根大学生物資源科学部]
山本 太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
塩水を用いた節水灌漑農業への寄与を目的とし,2深度地中灌漑法の有用性を評価するためにダイズ栽培実験を行い,作物生育,水利用効率,土壌水分・塩類分布および塩収支について検討した.2深度地中灌漑を適用すると収穫時の乾物収量,葉面積指数,水利用効率が大きくなり,灌水管周辺の水分・塩類分布,塩収支に影響が見られた.すなわち,作物生育,水利用効率における2深度地中灌漑法の有利性と土壌環境への影響が示された.
Keyword: 地中灌漑, 塩水灌漑, 2深度
GET PDF=07/07002-11.pdf
発表番号 (2-1)
Effect of field lot and drainage conditions on discharge of drainage from upland field converted from paddy field having heavy clay soil
ADACHI Kazuhide [National Agricultural Research Center]
YOSHIDA Shuichiro [National Agricultural Research Center]
TANIMOTO Takeshi [National Agricultural Research Center]
区画や排水技術の違いが重粘土転換畑の排水量に与える影響
〇足立 一日出 [中央農業総合研究センター]
吉田 修一郎 [中央農業総合研究センター]
谷本 岳 [中央農業総合研究センター]
区画や排水技術の異なる重粘土転換畑において、大豆栽培期間を中心に地表排水量と暗渠排水量を測定し、大きな降雨を対象に排水特性を検討した。区画が小さい圃場のピーク暗渠排水量は、土壌の乾湿に大きく左右され変化するが、区画が大きなほ場では、ピーク暗渠排水量の変化は小さかった。地表排水量は暗渠排水量と降雨強度に影響を受けていた。排水技術の違いは、土壌が乾燥する前や降雨が多くなる湿潤条件下で明瞭に現れた。
Keyword: 転換畑, 暗渠排水, 地表排水
GET PDF=07/07002-01.pdf
発表番号 (2-6)
Study on Aging Degradation of Pipe Drainage Performance
INOUE Takashi [Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
HORIUCHI Daisuke [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
暗渠機能の経年変化に関する研究
井上 京 [北海道大学大学院農学研究科]
○堀内 大輔 [北海道大学大学院農学研究科]
暗渠機能とその効果の経年変化を評価するため,暗渠を導入した牧草畑において施工後6年にわたる暗渠流出量と圃場地下水深の観測を行った.その結果,暗渠からの流出率は年々低下した。この原因として、暗渠埋戻し部の性状変化が考えられた.そのいっぽうで降雨後の地下水深低下速度は年々大きくなり、地下水位は低下しやすくなった.このことは暗渠周辺土壌の排水性そのものが改良されたことを示唆する.
Keyword: 暗渠機能, 地下水深, 経年変化
GET PDF=07/07002-06.pdf
発表番号 (6-20)
Fracture Process Evaluation of Structural Concrete by DeCAT System
SUZUKI Tetsuya [Nihon Univ. ]
OHTSU Masayasu [Kumamoto Univ. Graduate School of Sci.&Tec.]
Aoki Masao [Nihon Univ. ]
Nakamura Riota [Nihon Univ. ]
DeCATを用いた構造体コンクリートの破壊挙動評価
○鈴木 哲也 [日本大学生物資源科学部]
大津 政康 [熊本大学大学院]
青木 正雄 [日本大学生物資源科学部]
中村 良太 [日本大学生物資源科学部]
Keyword: AE, 構造体コンクリート, DeCAT
GET PDF=07/07006-20.pdf
発表番号 (6-21)
Investigation about conditions of old RC open channels using GIS
WARITA Kengo [Shimane University]
ISHII Masahiro [Shimane University]
NONAKA tsuguhiro [Shimane University]
NATSUKA Isamu [Shimane University]
地理情報システムを用いた開水路変状に関する調査
○割田 謙吾 [島根大学生物資源科学部]
石井 将幸 [島根大学生物資源科学部]
野中 資博 [島根大学生物資源科学部]
長束 勇 [島根大学生物資源科学部]
コンクリート開水路に生じた変状の調査を実施し、図面上であらゆる情報を統括的に管理することができる地理情報システム(GIS)でその結果を入力し分析を行った。今回の調査では、水路内に立ち入っての詳細調査(精査)と水路外からの目視調査(概査)に分けて行ったところ、概査で開水路変状を確認することが十分に可能であった。また、GISを用いて集計することにより、変状の分布や原因の特定等に繋がった。
Keyword: GIS, 変状, 性能評価
GET PDF=07/07006-21.pdf
発表番号 (6-22)
Morphology analysis of crack in cast-in-place RC open channels
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
NONAKA Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
ISHII Masayuki [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
SATO Shushi [Faculty of Agriculture, Kochi University]
現場打RC開水路に生じるひび割れの形態分析
○緒方 英彦 [鳥取大学農学部]
野中 資博 [島根大学生物資源科学部]
石井 将幸 [島根大学生物資源科学部]
佐藤 周之 [高知大学農学部]
コンクリート構造物に生じるひび割れの発生形態は,構造形式および供用環境に応じた特徴があり,農業水利施設の中で特に多く存在するコンクリート製開水路においても,その特徴を把握しておくことが,機能診断における目視観察,慨査,精査を適切に行う上で重要になる。そこで本報では,平成16・17年度に実施された全国ひび割れ現状調査で収集されたデータを利用して,現場打RC開水路に生じるひび割れの形態分析を行った。
Keyword: コンクリート開水路, ひび割れ, 形態分析
GET PDF=07/07006-22.pdf
発表番号 (6-23)
Effects of Crack Characteristic of Cast-in-site RC Open-Channel on Long Use
MASARU KIKUMOTO [Kochi University Graduate School of Agriculture]
SHUSHI SATO [Kochi University Faculty of Agriculture]
KAZUO SHINO [Kochi University Faculty of Agriculture]
SHINSUKE MATSUMOTO [Kochi University Faculty of Agriculture]
長期供用された現場打ちRC開水路のひび割れ特性が各種性能に及ぼす影響
○菊本 勝 [高知大学大学院農学研究科]
佐藤 周之 [高知大学農学部]
篠 和夫 [高知大学農学部]
松本 伸介 [高知大学農学部]
本研究では,ストックマネジメントを考える上での基礎的データとするため,既存水路のひび割れの現状を把握し,ひび割れ特性が水路の性能へ及ぼす影響について検討した.ひび割れ調査の結果より,種類や頻度などのひび割れ特性は施工時の状況に影響を受けている可能性が考えられる.環境応力に起因するひび割れであれば,頻度に関わらず水理性能に影響はほぼ無いと考えられるが,内部鉄筋の腐食への影響までは判断できなかった。
Keyword: RC開水路, ひび割れ, 農業用水路
GET PDF=07/07006-23.pdf
発表番号 (6-24)
Fundamental study on exposed coarse aggregate of concrete channel
SATO Shushi [Faculty of Agriculture, Kochi University]
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
BAN Michikazu [Faculty of Agriculture, Kochi University]
NONAKA Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
コンクリート水路における骨材露出に関する基礎研究
○佐藤 周之 [高知大学 農学部]
緒方 英彦 [鳥取大学 農学部]
伴 道一 [高知大学 農学部]
野中 資博 [島根大学 生物資源科学部]
コンクリート水路の老朽化の一因となる骨材露出に焦点を当て,その劣化性状解明のための基本的な考え方をモデル実験を通して整理した。水路側壁の場合,骨材露出は僅か5mm程度のモルタルの消失で始まると考えられた。骨材露出の程度は,配合や最大粗骨材寸法に影響を受け,本実験で使用したコンクリートでは表面から20mm程度で一定になった。今後,更に骨材露出と各種性能との関係を明確化する必要があることがわかった。
Keyword: コンクリート水路, 劣化, 骨材露出
GET PDF=07/07006-24.pdf
発表番号 (6-25)
Fundamental study on mechanical abrasion by flowing water
UENO Kazuhiro [Graduate school of Life and Environmental Science, Shimane University]
NATSUKA Isamu [Faculty of Life and Environmental Science,Shimane University ]
ISHII Masayuki [Faculty of Life and Environmental Science,Shimane University ]
NONAKA Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science,Shimane University ]
流水に起因した力学的摩耗作用に関する基礎的研究
○上野 和広 [島根大学大学院 生物資源科学研究科]
長束 勇 [島根大学 生物資源科学部]
石井 将幸 [島根大学 生物資源科学部]
野中 資博 [島根大学 生物資源科学部]
本研究では,流水および混入土砂に起因する力学的摩耗作用に対し,評価手法の確立へ向け検討を行った.その結果,試作した選択的摩耗試験機は選択的摩耗を迅速に擬似することが可能であり,評価手法の確立へ向け有効に活用できると考えられた.また,モルタルおよびコンクリート供試体の摩耗試験結果を比較した結果,表面から約3mm程度の表面付近における耐摩耗性は,粗骨材の有無に拘らずほぼ同一であることが明らかとなった.
Keyword: 流水, 選択的摩耗, 粗骨材
GET PDF=07/07006-25.pdf
発表番号 (6-26)
Effect of Discharge Pressure and Rotational Speed in Water Jet Abrasion Test on Abrasion Properties
TOKASHIKI Masaru [National Institute for Rural Engineering]
MORI Mitsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
MASUKAWA Susumu [National Institute for Rural Engineering]
NAKAYA Tetsuo [National Institute for Rural Engineering]
水流摩耗試験における吐出圧力および回転速度が摩耗性状に及ぼす影響
○渡嘉敷 勝 [農村工学研究所]
森 充広 [農村工学研究所]
増川 晋 [農村工学研究所]
中矢 哲郎 [農村工学研究所]
水流による選択的摩耗現象の解明を目的として開発した水流摩耗試験機において,吐出圧力および回転速度を変化させてセメントペースト供試体の摩耗性状を評価した。その結果,吐出圧力が大きいほど摩耗速度が高く,その関係が累乗関数で近似できること,また,回転速度が大きいほど摩耗速度が低くなることを確認した。
Keyword: 水流摩耗, 摩耗性状, 吐出圧力
GET PDF=07/07006-26.pdf
発表番号 (6-27)
Observation of surface temperature on decrepit head works
Yokoki Junichi [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Onodera Yasuhiro [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Nakamura Kazumasa [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Kusanagi Shinobu [Ministry of Land,Infrastructure and Transport Hokkaido Regional Development Breau,agriculture and fisheries department]
Hata Satoshi [Ministry of Land,Infrastructure and Transport Hokkaido Regional Development Breau,agriculture and fisheries department]
積雪寒冷地における老朽頭首工の表面温度の観測について
○横木 淳一 [土木研究所 寒地土木研究所]
小野寺 康浩 [土木研究所 寒地土木研究所]
中村 和正 [土木研究所 寒地土木研究所]
草薙 忍 [国土交通省 北海道開発局 農業水産部]
秦 哲 [国土交通省 北海道開発局 農業水産部]
北海道には築造から数十年が経過した老朽頭首工が多くみられる。本道の場合、頭首工等の水利施設の経時的な劣化を促進させる要因として、積雪寒冷地特有の凍結融解の繰返し作用等があげられる。さらに、施設本体に作用する大きな温度変化も劣化の要因となる。本報では、老朽頭首工の表面部に生じる温度変動の観測結果等を述べる。
Keyword: 頭首工, 表面温度, 凍結融解作用
GET PDF=07/07006-27.pdf
発表番号 (6-28)
Void and permeability of the porous concrete using the aggregate of small particle
Tsukioka Susumu [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Ooya Saeko [Faculty of Bioresources, Mie University]
小粒径ポーラスコンクリートの空隙率と透水係数について
○月岡 存 [三重大学大学院生物資源学研究科]
大矢 紗恵子 [三重大学生物資源学部]
2種類の粒径範囲の異なる細骨材(川砂)を用いて,小粒径ポーラスコンクリートの主に空隙率と透水係数に関する実験を行った。その結果、フレッシュ時と硬化後の空隙率の関係、コンクリートの配合(単位ペースト量)と透水係数の関係、および、空隙率と透水係数の関係を示した。また、粒径の小さいものを含まない川砂を使用したほうがコンクリートの透水係数が大きいことが分かった。
Keyword: 特殊コンクリート, コンクリートの性質, 舗装
GET PDF=07/07006-28.pdf
発表番号 (6-29)
Flexural Strength Of Unbond Reinforced Concrete Beams
Murayama Yasuo [Graduate School of Environmental Science, Okayama University ]
Takeda Eri [Okayama Prefecture]
Nisimura Shin-ichi [Graduate School of Environmental Science, Okayama University ]
アンボンドRC部材の曲げ耐力低下と鉄筋比の関係
○村山 八洲雄 [岡山大学大学院環境学研究科]
武田 絵里 [岡山県]
西村 伸一 [岡山大学大学院環境学研究科]
鉄筋腐食に伴う付着劣化を想定し,引張り鉄筋比が1.2%,1.9%,2.5%でスパンの91%長の鉄筋をアンボンド化し,支点付近の部材上縁側での引張り破壊を抑制した試験体の曲げ加力試験を行った。その結果,アンボンド試験体のいずれもが鉄筋降伏先行の破壊モードを示した。曲げ耐力は付着が健全なものより小さくなったが,耐力比は90%を下回ることはなかった。鉄筋比の影響は明確に現れなかった。
Keyword: 鉄筋コンクリート, 曲げ耐力, アンボンド
GET PDF=07/07006-29.pdf
発表番号 (6-2)
Flood Analysis System for Earth Dam Failure
Tani Shigeru [National Research Institute for Rural Engineering]
Keisuke Inoue [National Research Institute for Rural Engineering]
ため池決壊による洪水解析システムについて
○谷 茂 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所企画管理部]
井上 敬資 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所企画管理部]
過去の豪雨、地震によりため池が決壊し、下流域に洪水被害をもたらしている。下流域の都市化、混住化がすすみ、今後は2次被害も懸念されている。ため池の改修整備は進められているが、すべてのため池をすぐに改修することは困難であり、`ソフト的対応`、すなわち、ため池決壊による下流のハザード評価を行って、災害を軽減することが必要とされている。このためにため池の決壊による洪水解析及びそのハザード量を適切に評価することが必要になる。本報告では、WEB GISGISを利用して簡便かつ短時間で洪水解析を行うシステムについて述べる。
Keyword: 防災, ため池, 洪水解析
GET PDF=07/07006-02.pdf
発表番号 (企-16-2)
Irrigation type and agricultural practices for reproduction and growth of fish in paddy fields
Minagawa Akiko [Faculty of agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]
Senga Yutaro [Faculty of agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]
水田における魚類の繁殖と生育を考慮した灌漑方式と営農について
○皆川 明子 [東京農工大学農学部]
千賀 裕太郎 [東京農工大学農学部]
繁殖のためにドジョウやフナ属などが水田に進入しても多くの個体が水田に取り残されてしまう場合があることが課題となっている。本発表では、用排兼用型水路により灌漑される水田からの魚類の脱出実態および落水時の水理条件の変化と魚類の脱出との関係について調査と実験から明らかになったことを示し、魚類の保全策として水田における繁殖・生育・脱出を保障するために有効と考えられる灌漑方式と営農方法について考察する。
Keyword: 水田, 魚類, 移動
GET PDF=07/07S16-02.pdf
発表番号 (企-4-5)
Impacts of Climate Change on Wheat Production in a Drought-Prone Area in Turkey and their spatial heterogeneity
NAKAGAWA Hiroshi [Ishikawa Prefectural University]
KOBATA Tohru [Shimane University]
YANO Tomohisa [Kyushu Kyoritsu University]
Ceraleddin Barutcular [Cukurova University]
Mujde Koc [Cukurova University]
TANAKA Kenji [Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University]
NAGANO Takanori [Research Institute for Humanity and Nature]
FUJIHARA Yoichi [Research Institute for Humanity and Nature]
HOSHIKAWA Keisuke [Research Institute for Humanity and Nature]
KUME Takashi [Research Institute for Humanity and Nature]
WATANABE Tsugihiro [Research Institute for Humanity and Nature]
気候変化がトルコの干ばつ常襲地域のコムギ生産に与える影響とその空間的異質性
中川 博視 [石川県立大学]
○小葉田 亨 [島根大学]
矢野 友久 [九州共立大学]
Ceraleddin Barutcular [チュクロバ大学]
Mujde Koc [チュクロバ大学]
田中 賢治 [京都大学防災研究所]
長野 宇規 [総合地球環境学研究所]
藤原 洋一 [総合地球環境学研究所]
星川 圭介 [総合地球環境学研究所]
久米 崇 [総合地球環境学研究所]
渡辺 紹裕 [総合地球環境学研究所]
2つの気候モデルのアウトプット,陸面水収支・熱収支モデルおよび新規開発したコムギ生育モデルを用いて,気候変化がトルコのアダナ地域におけるコムギ収量に及ぼす影響を予測した.その結果,アダナの平野部では降水量の減少によってコムギ生産が減少・不安定化する可能性があるのに対し,厳しい冬を伴う山間部では温度の上昇がコムギ生産に好影響をもたらすことが示唆された.
Keyword: 温暖化, コムギ, トルコ
GET PDF=07/07S04-05.pdf
発表番号 (企-6-2)
Outcomes and Issues Obtained through Several Applications to Strategic Research Funding
Watanabe_Tsugihiro [Research Institute for Humanity and Nature]
Ishida_Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
Kakudo_Hirofumi [Kagawa University]
Nakamura_Kimihito [Kyoto University]
Mizoguchi_Masaru [The University of Tokyo]
Watanabe_Shiro [M.A.F.F.]
戦略的研究資金への応募から得られた成果と課題
渡辺 紹裕 [総合地球環境学研究所]
石田 聡 [農村工学研究所]
○角道 弘文 [香川大学]
中村 公人 [京都大学大学院]
溝口 勝 [東京大学大学院]
渡邊 史郎 [農林水産省]
戦略的研究推進小委員会は,競争的研究資金の獲得に向けた積極的な活動を支援・促進するための企画立案を行っている.その一環として,競争的研究資金の獲得を計画している会員のグループに対して活動費の助成を行った.本報では,研究資金獲得にかかる成果,教訓,課題について,各助成グループのこれまでの取り組み状況をもとに整理した.
Keyword: 競争的研究資金, 研究資金応募,
GET PDF=07/07S06-02.pdf
発表番号 2-39
Seasonal Fluctuation of River Water Quality in the Upland Watersheds with Dairy Farming, Eastern Hokkaido
MUNEOKA Toshimi [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
WAKOU Sachiyo [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
AKAIWA Takashi [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, PWRI]
TSUJI Osamu [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
SHIMURA Motoko [National Agricultural Research Center for Western Region]
YOSHINO Kunihiko [Graduate School of Systems and Information Engineering , University of Tsukuba]
TABUCHI Toshio [Former Professor , the University of Tokyo]
北海道東部の畑作・酪農複合流域における平水時河川水質の季節変化
○宗岡 寿美 [帯広畜産大学]
若生 沙智代 [帯広畜産大学]
赤岩 孝志 [現在,(独)土木研究所 寒地土木研究所]
辻 修 [帯広畜産大学]
志村 もと子 [(独)農業・生物系特定産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター]
吉野 邦彦 [筑波大学大学院システム情報工学研究科]
田渕 俊雄 [前東京大学教授]
十勝地域(畑作・酪農24流域)で1992年に実施された河川水質調査を2003〜2005年に継続実施した。2005年5〜11月に月1回定期調査した結果,家畜排せつ物法施行後の河川水質はむしろ増大する傾向を示した。このとき,畑草地面積率が20%程度以下の場合,T−N濃度は1mg/?以下に抑制された。しかし,根室地域(酪農流域)と比較してT−N濃度が高い流域も多く,T−N濃度と標準偏差との合計値が10mg/?近くに達する地点もみられた。
Keyword: 畑作・酪農複合流域, 畑草地面積率, T−N濃度
GET PDF=06/06002-39.pdf
発表番号 2-44
Trapping Efficiency of Grass Strips on Soil and Nitrogen Losses
Kawai Toshiyuki [Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture]
Yamamoto Naoyuki [Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture]
Mihara Matito [Faculty of Regional Environment Sience, Tokyo University of Agriculture]
植生帯による土壌および窒素成分の捕捉特性
○川井 聡之 [東京農業大学大学院農学研究科]
山本 尚行 [東京農業大学大学院農学研究科]
三原 真智人 [東京農業大学地域環境科学部]
本研究では降雨条件と地形勾配を変化させることにより,植生帯による土壌の捕捉特性を微視的な視点から検討した。植生帯周辺における堆積土壌の全窒素濃度を調べた結果,植生帯は高濃度の窒素成分を含む微細粒子を捕捉しにくいことがわかった。よって,植生帯は土壌粒子の捕捉には有効であるが,窒素成分の捕捉は困難であることが明らかとなった。
Keyword: 植生帯, 土壌侵食, 窒素
GET PDF=06/06002-44.pdf
発表番号 2-49
Paddy drainage water treatment test with wood charcoal
Miura Asa [National Institute for Engineering]
Yoshinaga Ikuo [National Institute for Engineering]
Hitomi Tadayoshi [National Institute for Engineering]
Hamada Koji [National Institute for Engineering]
Takaki Kyoji [National Institute for Engineering]
Shiratani Eisaku [Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries]
再資源炭による水田排水の浄化実験
○三浦 麻 [農業工学研究所]
吉永 育生 [農業工学研究所]
人見 忠良 [農業工学研究所]
田 康治 [農業工学研究所]
高木 強治 [農業工学研究所]
白谷 栄作 [農林水産省]
スギの間伐材から生成した再資源炭を用いて,水田の表面排水の水質浄化実験を行い,再資源炭の農地排水に対する水質浄化材としての利用の可能性を調べた。簡易水質浄化装置を排水口部分に設置し,浄化装置通過前後のTOC,TN,TPの濃度を測定した。その結果,排水と木炭の接触時間を2時間前後に調整した場合に,装置通過後にこれらの濃度は低下しており,排水中の有機物および栄養塩の除去が可能となることが分かった。
Keyword: 農地排水, 再資源炭, 浄化装置
GET PDF=06/06002-49.pdf
発表番号 2-54
A Study on Excess Sludge Control System at Rural Sewage Plant
Miki Syuuichi [The Japan Association of Rural Resource Recycling Solutions ]
Sato Susumu [The Japan Association of Rural Resource Recycling Solutions ]
Hayashi Hirotada [The Japan Association of Rural Resource Recycling Solutions ]
農業集落排水処理施設における汚泥量調整技術に関する研究
三木 秀一 [(社)地域資源循環技術センター]
佐藤 進 [(社)地域資源循環技術センター]
○林 弘忠 [(社)地域資源循環技術センター]
農業集落排水処理施設から発生する汚泥量を調整する技術について,民間から8技術を導入してそれぞれ実証試験を行い,発生汚泥量,処理水質及び汚泥性状についての調査を行った。その結果,各処理施設の計画処理水質を満足しつつ,発生汚泥量は汚泥転換率(BOD−SS転換率)20%程度まで調整可能であり,発生する汚泥の性状についても農地還元に問題がないことを確認した。
Keyword: 農業集落排水, 汚泥, 資源循環
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発表番号 2-59
Water Purification System of eutrophic lake using Cabon Fiber
tanaka takashi [Hakodate college of tech.]
炭素繊維を利用した湖水直接浄化法について
○田中 孝 [函館工業高等専門学校]
富栄養化した湖沼の直接浄化法として炭素繊維藻場による水質浄化を試みた。湖水流動性が高い開水面に設置したためCF藻場の水質濃度低下による浄化効果を得ることは困難であったが水質安定化に寄与していた。多量に固着した固着汚泥が生物活性膜として水質浄化効果を発揮した。回分操作により植物プランクトンの吸着効果も得られ,フィ−ルド設置用の水質浄化材として有効である。
Keyword: 環境保全, 水質浄化, 炭素繊維
GET PDF=06/06002-59.pdf
発表番号 2-64
Sorption of Lead in Compacted Soil Through Permeation of Lead Solution with Salt
Yamaoka Shinya [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Science, Kyushu University]
Ohtsubo Masami [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Higashi Tahahiro [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Loretta Li [The Department of Civil Engineering, University of British Columbia]
塩を含む鉛溶液を締固め土に浸透させたときの吸着特性
○山岡 伸也 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
Loretta Li [The Department of Civil Engineering, University of British Columbia]
処分場地下の粘土ライナーに期待される機能は遮水機能と吸着機能の二つだが,これらを総合してバリア機能として評価した研究はあまり行なわれていない.そこで本研究では,塩分を含んだPb溶液を用いておんじゃく混合土とクロボク混合土でカラム浸出試験を行い,塩類存在下でのPbの吸着特性と移動プロファイルを明らかにした.その結果,クロボク混合土はおんじゃく混合土に比べて高いPb吸着性を示すことなどが明らかになった.
Keyword: 最終処分場, 鉛の移動, 粘土ライナー
GET PDF=06/06002-64.pdf
発表番号 3-11
Dissolution of the Obstacle of Fishes in Intermediate and Mountainous Area
nishijima_takashi [Chugoku-Shikoku Regional Agricultural Administration Office]
hirai_takuya [Chugoku-Shikoku Regional Agricultural Administration Office]
nakanishi_tsuyoshi [Hiroshima Environment & Health Association]
中山間地域における魚類の移動障害の解消
西島 太加志 [中国四国農政局農村計画部資源課]
○平位 拓也 [中国四国農政局農村計画部資源課]
中西 毅 [財団法人広島県環境保健協会]
農村地域の生物多様性を保全するため中国四国農政局資源課において河川・農業用排水路の落差工等に魚類の遡上施設を設置し,その効果を把握・評価し,類似地域への適用性を検討する生態系保全技術検討調査「山口東部地区」を山口県周南市八代で実施した。施設設置後のモニタリング調査の結果,魚類の流程分布が拡大し個体数も増加したことから,魚類の移動経路が改善され設置した生態系保全施設が有効に機能していたことが伺えた。
Keyword: 環境保全, 生態系, 水田魚道
GET PDF=06/06003-11.pdf
発表番号 3-16
Study on the Weir Section Shape with Side Slope in Small-Scale-Fishway
Taya Tetsuya [Fukui Agricultural Experiment Station]
傾斜隔壁越流型小規模魚道における隔壁断面形状の研究
○田谷 哲也 [福井県農業試験場]
自然河川と農業水路及び水田を接続する小規模魚道の型式は,近年,傾斜隔壁越流型魚道の提案が多くなってきている。これらの魚道の特徴は,流量が少ない場合でも越流深を確保することが可能で多様な流れを創出できる利点がある。本研究では,小規模魚道の遡上率を高める目的で,隔壁越流部の断面形状と流況特性及び遡上時における遊泳軌跡の特徴を検討し,新たな隔壁形状の魚道「双翼(Double Wing)型」を開発した。
Keyword: 小規模魚道, 双翼型, PIV法
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発表番号 3-1
Fish fauna in drainage canal in Kuzuryu river basin, Fukui prefecture
suzuki masaki [Federation of Land Improvement Associations in Fukui pref.]
sasaki shigekazu [Federation of Land Improvement Associations in Fukui pref.]
aoki jinichiro [Federation of Land Improvement Associations in Fukui pref.]
福井県九頭竜川流域の農業用排水路に生息する魚類
○鈴木 正貴 [福井県土地改良事業団体連合会]
佐々木 繁一 [福井県土地改良事業団体連合会]
青木 甚一郎 [福井県土地改良事業団体連合会]
福井県九頭竜川流域の農業用排水路に生息する魚類の調査を行ったところ,次のような事がわかった.すなわち,1)8科33種の魚類の生息を確認し,ドジョウやギンブナが優占種ではないことがわかった.2)希少種の局所的な生息分布がみられた.3)回遊性魚種の当歳魚の生息数が秋季に増加した.今後は,これらのデータをもとに,生息魚に配慮した農業用水の配水や,海域とのネットワークの確保などを検討する必要がある.
Keyword: 農業用排水路, 水域ネットワーク, 回遊魚
GET PDF=06/06003-01.pdf
発表番号 3-6
Population Status of Aquatic Insects at Riparian Zones of an Irrigation Tank and Its Water Environment
Kakudo Hirofumi [Facl. of Engineering, Kagawa Univ.]
Kataoka Nami [Graduate Scholl, Kagawa Univ.]
ため池水際部における水生昆虫の生息状況と水環境
○角道 弘文 [香川大学工学部]
片岡 奈美 [香川大学大学院]
同一ため池内の2ヶ所の水際部において水生昆虫の生息状況および水環境要素を把握し,両者の関係について考察したところ,水際部における水生動物の生息に影響を与えているのは,樹冠被覆率,水生植物,浅水域であると推察された.また,両水際部における調査期間全の体水生昆虫の種数,総個体数,Shannon−Wienerの多様性指数H’に大きな違いがみられず,Morishitaの類似度指数Cλは高かったことから,両水際部は均質性の高いビオトープであると考えられた.
Keyword: 溜池, 水際, 水生昆虫
GET PDF=06/06003-06.pdf
発表番号 6-20
Investigation of Pipe in Pipe with Improvement of Old Pipelines
Makino Tomonori [Kurimoto Plastics Co.,LTD ]
Mohri Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering ]
Tanaka Tadatsugu [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The Univ. of Tokyo]
Kozo Ishikawa [Sumitomo Osaka Cement Co.,LTD]
Hirohito Shiwa [Estec Co.,LTD]
老朽管路の改修に伴うパイプ・イン・パイプ工法に関する検討(2)
○牧野 友宣 [栗本化成工業]
毛利 栄征 [(独)農業工学研究所]
田中 忠次 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
石川 浩三 [住友大阪セメント]
志和 裕人 [螢┘好謄奪]
老朽化した管路の補修・改修工法として,FRPM管を既設管内に挿入し,既設管とFRPM管の隙間に中込材を充填する工法(パイプ・イン・パイプ工法)が挙げられる。ここでは模型土槽試験装置を用い,|羚材の空気量が多く,比重が軽いものを用いた場合,地盤の相対密度が異なる場合の模型管に発生するたわみ量及びひずみ量の違いを確認したので報告する。
Keyword: 改修工法, 管路, 中込材
GET PDF=06/06006-20.pdf
発表番号 6-21
あとで
Hazama Masaya [Kurimoto Plastics Co.,LTD ]
Mohri Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering ]
Makino Tomonori [Kurimoto Plastics Co.,LTD ]
Yosihara Masahiro [Sumitomo Osaka Cement Co.,LTD]
Takahashi Hideo [Estec Co.,LTD]
パイプインパイプ工法における中込材打設及び不同沈下時の管路安全性
○硲 昌也 [栗本化成工業]
毛利 栄征 [(独)農業工学研究所]
牧野 友宣 [栗本化成工業]
吉原 正博 [住友大阪セメント]
高橋 秀夫 [螢┘好謄奪]
老朽化した管路の補修・改修工法として,FRPM管を既設管内に挿入し,既設管とFRPM管の隙間に中込材を充填する工法(パイプ・イン・パイプ工法)が挙げられる。ここでは実規模の模擬管路を築造し,|羚材打設時,及び強制的に不同沈下を発生させた場合に,FRPM管がどのような挙動を示すのかを確認したので報告する。
Keyword: , ,
GET PDF=06/06006-21.pdf
発表番号 6-22
The property of the super-light weight air-milk
Ishikawa Kozo [Sumitomo Osaka Cement Co.,LTD]
Mohri Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering ]
Yoshihara Masahiro [Sumitomo Osaka Cement Co.,LTD]
Shiwa Hirohito [Estec Co.,LTD]
Masaya Hazama [Kurimoto Plastics Co.,LTD]
パイプインパイプ工法用超軽量エアミルクの性状
○石川 浩三 [住友大阪セメント株式会社]
毛利 栄征 [農業工学研究所造構部]
吉原 正博 [住友大阪セメント株式会社]
志和 裕人 [株式会社エステック]
硲 昌也 [栗本化成工業]
老朽化した既設管に更生管を挿入し,その隙間に中込材を充填して改修するパイプ・イン・パイプ工法において,更生管の浮力を軽減して管の変形を抑えるためには,密度の小さい中込材を用いることが有効である。また,長距離を連続注入するためには,先端がある程度の流動勾配を有する必要がある。このため,密度が0.5t/m3,フロー値が120mm,圧縮強度が0.5N/mm2以上の超軽量エアミルクの充填性と品質を実験的に確認した。
Keyword: FRPM管, 超軽量, エアミルク
GET PDF=06/06006-22.pdf
発表番号 6-23
Construction of FRPM Pipe in Pipu Method
Shiwa Hirohito [Estec Co.,LTD]
Mohri Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
Kurihara Toshio [Japan Water Agency]
Makino Tomonori [Kurimoto Plastics Co.,LTD]
Ishikawa Kozo [Sumitomo Osaka Cement Co.,LTD]
薄肉FRPM管(FRPMパイプ・イン・パイプ工法)施工実施例
○志和 裕人 [螢┘好謄奪]
毛利 栄征 [(独)農業工学研究所造構部]
栗原 俊夫 [(独)水資源機構]
牧野 友宣 [栗本化成工業]
石川 浩三 [住友大阪セメント]
現存する農業用排水路の老朽化に伴う修繕,改修方法として,既設管路に2次製品の薄肉FRPM管を無軌道台車にて挿入する鞘管工法を開発し,その実証実験工事を行った。全延長の配管を全て完了後,既設管路と薄肉FRPM管の隙間に超軽量中込材を連続充填することでの施工性・安全性の確立により工期短縮を図り,今後の水路改修事業費のコスト縮減への検証を行った。
Keyword: 管, 更正, FRPM
GET PDF=06/06006-23.pdf
発表番号 6-24
Influence of curing methods on the mechanical properties of concrete
Kim Koulan [Gifu Univ. Graduate School of Agriculture]
Shimizu Hideyoshi [Fac. Biological Science, Gifu Univ.]
Iwata Naoki [Fac. Biological Science, Gifu Univ.]
養生方法の違いがコンクリートの力学的性質に及ぼす影響について
○金 紅藍 [岐阜大学大学院農学研究科]
清水 英良 [岐阜大学応用生物科学部]
岩田 直樹 [岐阜大学応用生物科学部]
土地改良施設には農業用ダムをはじめとしてコンクリート材料が多く用いられており,コンクリートの力学的性質は,弾性定数と圧縮強度によって表される。本研究では,養生の違いによる動弾性係数の変化を,非破壊試験の一つである共振法により調べると共に,圧縮強度も求めた。その結果,動弾性係数と圧縮強度における養生方法の影響はどちらも同様な傾向にあり,両者には強い相関があることが分かった。
Keyword: コンクリート, 動弾性係数, 圧縮強度
GET PDF=06/06006-24.pdf
発表番号 6-25
Properties of Porous Concrete Under Drying‐Wetting Cycles
TSUKIOKA Susumu [Graduate School of Bioresources MieUniversity]
MIYATAKE Makoto [Graduate School of Bioresources MieUniversity]
乾湿繰返しを受けたポーラスコンクリートの性質
○月岡 存 [三重大学大学院生物資源学研究科]
宮武 眞 [三重大学大学院生物資源学研究科]
乾湿繰返し作用が低処理再生骨材を用いたポーラスコンクリート(POC)の性質に及ぼす影響を実験的に検討した。その結果,POCに低処理再生骨材を用いた場合にも砕石同様の耐乾湿繰返し抵抗性をもつことが分かった。また,乾湿繰返しにより生じる劣化を相対動弾性係数で評価できる可能性の大きいことが確認できた。さらに,乾湿繰返し作用を受けたPOCの動弾性係数を測定することにより,圧縮強度を推定することが可能であると考えられた。
Keyword: 乾湿繰返し, 再生骨材, ポーラスコンクリート
GET PDF=06/06006-25.pdf
発表番号 6-26
Evaluation of Compaction Properties of Porous Concrete
Asano Isamu [National Institute of Rural Endineering , Department of Geotechnical Endineering,Laboratory of Engineering Analysis]
Kohgo Yuji [National Institute of Rural Endineering , Department of Geotechnical Endineering,Laboratory of Engineering Analysis]
Hayashida Yoichi [National Institute of Rural Endineering , Department of Geotechnical Endineering,Laboratory of Engineering Analysis]
ポーラスコンクリートの締固め特性に対する評価法
○浅野 勇 [独立行政法人農業工学研究所造構部構造研究室]
向後 雄二 [独立行政法人農業工学研究所造構部構造研究室]
林田 洋一 [独立行政法人農業工学研究所造構部構造研究室]
プラステック製の使い捨てモールドを用い,POC供試体の締固め後の沈下量を測定することで,供試体の密度,締固め度を求める試験方法を提案した.空隙率25%のPOCに対して締固め時間15秒の条件でこの試験を行った結果,供試体の締固め度から強度を推測することが可能であった.以上から,沈下量測定試験より求めた締固め度からPOCの品質管理が可能なことを明らかにした.
Keyword: ポーラスコンクリート, 締固め, 密度
GET PDF=06/06006-26.pdf
発表番号 6-27
Study on steam curing effect for suppression of ASR
Ryuichi TAKATA [MATSUE NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY]
Masakazu NAGAMITU [MATSUE NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY]
Masasi SUTOU [MATSUE NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY]
Takanori FUJIYAMA [MATSUE NATIONAL COLLEGE OF TECHNOLOGY]
Tsuguhiro NONAKA [SHIMANE UNIVERSITY, Faculty of Life and Environmental science]
アルカリシリカ反応の抑制に及ぼす初期養生の影響
○高田 龍一 [松江工業高等専門学校]
永光 雅一 [松江工業高等専門学校]
周藤 将司 [松江工業高等専門学校]
藤山 貴史 [松江工業高等専門学校]
野中 資博 [島根大学 生物資源科学部]
アルカリシリカ反応はコンクリートの耐久性を考える上で重要な課題である。本研究では,反応性骨材としてよく知られているガラスカレットを用いて,促進養生およびガラスパウダーを混和材として使用することによる抑制効果について検討した。いずれも有効な手法であることが明らかにされた。
Keyword: 廃ガラス, 促進養生, アルカリシリカ反応
GET PDF=06/06006-27.pdf
発表番号 6-28
Characteristics and Utilization of filling material with pulp sludge
kitatuji masafumi [Miyagi University]
shin hasegawa [Kanagawa Prefect.]
takayuki abe [Meikou bousui co.,LTD]
パルプスラッジを用いた充填材の特性と利用
○北辻 政文 [宮城大学]
長谷川 慎 [神奈川県]
阿部 孝行 [明興防水株式会社]
現在抱えている隙間充填材の欠点の改善と廃棄物を資源として有効利用する事を目的として,パルプスラッジを用いた充填材の性状,特性の把握,利用用途についての検討を行った。
Keyword: 工法・施工, リサイクル, パルプスラッジ
GET PDF=06/06006-28.pdf
発表番号 6-29
Evaluation of Tension Softening Diagrams of Dam Concrete
Ishiguro satoru [Faculty of Bioresources, Mie University]
ダムコンクリートの引張軟化曲線の解析
○石黒 覚 [三重大学生物資源学部]
コンクリートの有効な破壊力学パラメータとして破壊エネルギーと引張軟化曲線が提案されている.既報ではダムコンクリートの破壊エネルギーの算定結果を報告した.本研究ではダムコンクリートの引張軟化曲線を提案し,供試体の破壊解析を行ってその適用性を検討した.提案した引張軟化曲線は単純な関数で表すことができ,また,他の引張軟化モデルに比べて適用性は良好であった.
Keyword: 引張軟化曲線, ひび割れ, 破壊解析
GET PDF=06/06006-29.pdf
発表番号 6-2
Fatigue Cracking of Asphalt Pavements for Farm Road in Snowy and Cold Area
TAKEUCHI Yasushi [Tokyo University of Agriculture]
TOKUMARU Jun-ichi [Maeda Road Construction Co.,Ltd.]
EMUKAI Toshifumi [Maeda Road Construction Co.,Ltd.]
HOSOMI Yasuhumi [Tokyo University of Agriculture]
SAITOH Masahiro [Fukushima Prefecture]
積雪寒冷地域における農道用アスファルト舗装の疲労ひび割れ発生状況
○竹内 康 [東京農業大学]
徳丸 淳一 [前田道路株式会社]
江向 俊文 [前田道路株式会社]
細見 康文 [東京農業大学]
齋藤 正弘 [福島県]
筆者らは,福島市の広域農道において実施したアスファルト舗装の調査より,車輪走行位置のひび割れは舗装表面から進行するTop−downの疲労ひび割れであることを報告してきた.本研究では,福島市とは気象条件が異なる会津地方での広域農道において同様の調査を行った.その結果,会津地方でのひび割れは,表層下面から進行するBottom−upの疲労ひび割れであることがわかった.
Keyword: アスファルト舗装, ひび割れ, 疲労破壊
GET PDF=06/06006-02.pdf
発表番号 企画5-01
UCHIDA KAZUNORI [Kobe University]
JABEE(大学院認定・認定調整・一斉審査)について
○内田 一徳 [神戸大学]
Keyword: , ,
GET PDF=06/06S05-01.pdf
発表番号 2-41
Maintenance of Irrigation Canal by Local Community
ASHIDA Toshifumi [National Institute of Rural Engineering]
YAGI Hironori [National Institute of Rural Engineering]
KUNIMITSU Yoji [National Institute of Rural Engineering]
地縁組織による末端用排水路の維持管理実態 −新潟県平坦地域を事例として−
○芦田 敏文 [農業工学研究所]
八木 洋憲 [農業工学研究所]
國光 洋二 [農業工学研究所]
現在、農村構造の変化を踏まえた農地・農業水利施設等の農村地域資源の保全施策の構築が重要な政策課題となっている.そこで、農地流動化が進展している平坦地域を事例地域とし、集落等の地縁組織による末端用排水路の維持管理実態を調査した.調査地域では、基盤整備の進展による維持管理作業量の減少、また地権者の維持管理作業への出役・費用負担により、大規模農家への維持管理負担の集中が緩和されていることを明らかにした.
Keyword: 農業水利施設, 維持管理, 地縁組織
GET PDF=05/05002-41.pdf
発表番号 2-46
Agricultural Erosion Reduction Methods for Red-soil runoff Problem in Okinawa (II) -Simulation by the WEPP model-
NODA Keigo [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
OSAWA Kazutoshi [Graduate School of Science and Engineering, Tokyo Institute of Technology]
SHIMADA Masashi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
IKEDA Syunsuke [Graduate School of Science and Engineering, Tokyo Institute of Technology]
沖縄赤土流出問題における営農的侵食抑制方法(II) −WEPPによるシミュレーション−
○乃田 啓吾 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
大澤 和敏 [東京工業大学大学院理工学研究科]
島田 正志 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
池田 駿介 [東京工業大学大学院理工学研究科]
沖縄赤土問題における侵食抑制対策の定量的評価のためにWEPPによるシミュレーションを行った.現地試験の結果と比較することでモデルの適合性を確認した.これを受け,サトウキビの栽培方法による侵食抑制効果の違いを試算し比較した.その結果,植え付け時の畑の全面耕起を行なわない減耕起栽培が,新しく苗を植える年(夏植えの1年目,春植え)の対策として,大きな抑制効果があるという結果を得た.
Keyword: 環境保全, 農地保全, 赤土流出
GET PDF=05/05002-46.pdf
発表番号 2-51
State of Land Subsidence in Sarobetsu Mire and its Hydrological Condition
Inoue Takashi [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
Nishimura Suzuka [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
Takada Masayuki [Hokkaido Institute of Environmental Sciences]
サロベツ泥炭地の地盤沈下の実態と水文環境
○井上 京 [北海道大学大学院農学研究科]
西村 鈴華 [北海道大学大学院農学研究科]
高田 雅之 [北海道環境科学研究センター]
北海道北部豊富町のサロベツ泥炭地で,草地開発後約50年間の広域地盤沈下の実態を調査した。旧河川沿いの自然堤防上では沈下は生じていないものの,後背地の泥炭分布域では全域的に1mから2mにわたり沈下していた。排水路をはさんで農地に隣接する湿原域でも沈下が生じていた。その水文環境は現在比較的良好に保たれているが,今後泥炭の水分保持能の低下とさらなる沈下の進行,ひいては湿原の乾燥化が懸念される。
Keyword: GIS, 地下水位変動, 排水
GET PDF=05/05002-51.pdf
発表番号 2-56
Characteristics of rainfall, soil, nitrogen and phosphorus runoff from sloping pasture plots
Nakao Seiji [National Institute of Livestock and Grassland Science]
Kitahara Norihisa [National Institute of Livestock and Grassland Science]
Hojito Masayuki [National Institute of Livestock and Grassland Science]
Matsunami Hisaya [National Institute of Livestock and Grassland Science]
Mori Akinori [National Institute of Livestock and Grassland Science]
傾斜牧草地試験区からの降雨・土壌・窒素・リンの流出特性
○中尾 誠司 [畜産草地研究所]
北原 徳久 [畜産草地研究所]
寳示戸 雅之 [畜産草地研究所]
松波 寿弥 [畜産草地研究所]
森 昭憲 [畜産草地研究所]
近年,土地利用型畜産の重要性が示され,それに伴い,草地における水・土環境の把握・評価が重要な課題となっている.本研究では,傾斜牧草地内に試験区を設け,水・土・養分の流出特性を把握した.その結果,(1)長年放牧利用されていたシバ型草地試験区の降雨流出率は,牧草試験区に比べ高い,(2)流末に木材チップろ過材を設置した牧草試験区では,通常の牧草試験区に比べ窒素やリンの流出濃度が低い,などが明らかとなった.
Keyword: 農地保全, 土壌侵食, 流出特性
GET PDF=05/05002-56.pdf
発表番号 2-61
Significance of Introducing No-tilled Transplantation Culture and Winter-flooded in Paddy Field from the Farmers' Standpoint ~ Comparison with Direct Seeding ~
MAKIYAMA Masao [College of Agriculture, Ibaraki University]
営農の立場から見た不耕起栽培・冬期湛水の導入意義 〜直播稲作との対比から〜
○牧山 正男 [茨城大学農学部]
新技術の導入について考える際には,農家が抱えている問題をその新技術が改善しうるのかについて検討する必要がある.本稿で扱う不耕起栽培は,その効果の多様性ゆえに技術体系としては十分な整理が為されていない.さらに最近では冬期湛水も絡んできたことから,体系はより複雑化している.そこで不耕起栽培および冬期湛水の営農側から見た導入意義について,直播稲作のそれと対比しながら整理することを本稿の目的とした.
Keyword: 不耕起移植栽培, 冬期湛水, 直播稲作
GET PDF=05/05002-61.pdf
発表番号 3- 3
Study on various performances of phosphorus adsorption concrete
ASHIDA Hidemasa [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
SATO Shushi [Faculty of Agriculture, Kochi University]
NONAKA Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
リン吸着コンクリートの諸性能に関する研究
○芦田 英聖 [島根大学 生物資源科学部]
佐藤 周之 [島根大学 生物資源科学部]
野中 資博 [島根大学 生物資源科学部]
本研究では、リン吸着コンクリートの実用化に向け、即時脱型製法で作製するリン吸着コンクリートの要求性能を圧縮強度とリン除去性能に二つに設定し,両者を定量的に評価した。その結果、リン吸着コンクリートを水環境汚染における面源対策用資材として考えた場合、充填率85%が最適であることがわかった。また、コンクリートを水環境中で使用する際に懸念されるアルカリ成分の溶出についても検討した。その結果、本資材から溶出するアルカリ成分は少ないことがわかった。
Keyword: リン吸着コンクリ−ト, ハイドロタルサイト化合物, 即時脱型製法
GET PDF=05/05003-03.pdf
発表番号 3- 8
Nitrate Removal Using Sugar Refinery Wastes
Ueda Tatsuki [National Institute for Rural Engineering]
SHINOGI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
YAMAOKA Masaru [National Institute for Rural Engineering]
製糖廃棄物を利用した硝酸態窒素除去
○上田 達己 [農業工学研究所]
凌 祥之 [農業工学研究所]
山岡 賢 [農業工学研究所]
製糖工場から出る廃棄物であるバガスと廃糖蜜を利用した生物学的窒素除去(脱窒)技術を開発した。バガスと廃糖蜜の混合物をペレット化・炭化し脱窒菌の担体とするとともに,廃糖蜜の希釈液を脱窒反応の水素供与体として用いた。水理学的滞留時間が0.8時間以上,かつ原水の炭素/窒素比(C/N比)がおよそ2〜4の条件下で,窒素除去率85%以上が達成された。
Keyword: 環境保全, 水質, サトウキビ
GET PDF=05/05003-08.pdf
発表番号 3-13
Removal of Nitrate-Nitrogen Accumulated into Undersoil Layer in Multi-purpose Paddy Field
Ishikawa Masaya [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Shiozawa Sho [ Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Iida Toshiaki [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Kajihara Akihiko [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
転換畑地の心土層に蓄積した高濃度硝酸態窒素除去
○石川 雅也 [山形大学農学部]
塩沢 昌 [東京大学 大学院農学生命科学研究科]
飯田 俊彰 [山形大学農学部]
梶原 昌彦 [山形大学農学部]
畑地作土層からの浸透水を心土層に貯めることで還元層をつくり、この還元層での脱窒作用を利用し、溶脱された窒素の除去を行うことを想定したライシメータ試験を行った。試験区と対照区を設定し、試験区の心土層にだけ高濃度硝酸態窒素溶液を投入し、両区の暗渠水の水質と地下水位の変動を測定した。その結果、試験後の薬品由来による窒素減少率は92%と算出され、高い数値で窒素除去が認められた。
Keyword: 水質浄化, 窒素除去, 脱窒
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発表番号 3-18
Natural purification examination of hennery drain with reservoir
Shimura Motoko [National Agricultural Research Center for Western Region]
ため池の自然浄化機能を利用した養鶏場排水の浄化試験
○志村 もと子 [(独)農業・生物系特定産業技術研究機構 近畿中国四国農業研究センター]
産卵鶏18万羽を飼養する鶏舎敷地からの排水が流入する5個の連続したため池で水質浄化試験を行った。その結果、池への流入窒素の約半分がアンモニア態窒素であり、池からの流出水の窒素濃度は流入水より低く、高水位期間は約1割、低水位期間は約7割の窒素負荷が除去されていた。リン酸態リン濃度は変動が激しく、流出水の濃度は流出流量が増加すると上昇した。また、低水位期間は流出水の濃度の方が高くなる傾向があった。
Keyword: 水質, 窒素, ため池
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発表番号 3-23
Paddy Field Nitrogen Balance and Water Quality Management in Low Land Creek Area
Miyazaki Makoto [Grad. School, Kyushu Univ.]
Nakano Yoshisuke [Fac. of Agr., Grad. School, Kyushu Univ.]
Funakoshi Tamotsu [Fac. of Agr., Grad. School, Kyushu Univ.]
Fukuda Tetsuro [Fac. of Agr., Grad. School, Kyushu Univ.]
低平地クリーク地帯における水田窒素収支と広域水質管理
○宮崎 真人 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]
舟越 保 [九州大学大学院農学研究院]
福田 哲郎 [九州大学大学院農学研究院]
近年汚染が進んでいる低平地クリークにて連続的に水質調査を行った。そのデータを基に同地点から取水灌漑している水田における窒素収支を、流入は用水・降雨・施肥・窒素固定、流出は表面排出・浸透・作物吸収として求めた。またGISを用いることで複雑な情報を整理・統合して広域に渡る水質負荷量算定を行った。これを生かして今後、どの地点が汚染しやすいかを把握して浄化施設を設置する際に役立てることとした。
Keyword: 水質, 窒素収支, GIS
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発表番号 6-20
Investigation about long-term durabilities of irrigation drainage facilities
Saito Masatoshi [Tokai Regional Agricultural Administration office, Land Improvement engineering office]
Ichihashi Murakazu [Tokai Regional Agricultural Administration office, Land Improvement engineering office]
Kitada Tsugio [Tokai Regional Agricultural Administration office, Land Improvement engineering office]
Komeyama Motoaki [Tokai Regional Agricultural Administration office, Land Improvement engineering office]
農業水利施設の長期耐久性に関する調査
齋藤 雅敏 [東海農政局土地改良技術事務所]
○市橋 村和 [東海農政局土地改良技術事務所]
北田 二生 [東海農政局土地改良技術事務所]
米山 元紹 [東海農政局土地改良技術事務所]
農業水利施設の機能維持を図るためには、適切な機能診断と評価が重要な要素である。農業水利施設に多く用いられるコンクリート構造物は、半永久的と考えられてきたが、近年、その長期耐久性に関する評価が重要な課題となっている。このため、コンクリート構造物の劣化の相関概念図を整理するとともに、中性化と長期強度に着目し、調査データに基づいた検討内容を述べるとともに、実務上の課題及び評価に関し考え方を述べる。
Keyword: 農業水利施設, 長期耐久性, 中性化
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発表番号 6-21
Survey of spillway concrete using CCD line cameera and infrared theromography
Mori Mitsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
Fujiwara Tetsuro [Nipppon Koei Co. ,LTD]
Saito Yutaka [Walnut ,LTD.]
Tokashiki Masaru [National Institute for Rural Engineering]
Masukawa Susumu [National Institute for Rural Engineering]
CCDラインカメラおよび赤外線サーモグラフィ法による洪水吐コンクリートの変状調査
森 充広 [(独)農業工学研究所]
○藤原 鉄朗 [日本工営株式会社]
齋藤 豊 [(株)ウォールナット]
渡嘉敷 勝 [(独)農業工学研究所]
増川 晋 [(独)農業工学研究所]
農業水利施設に発生している変状を効率的に,かつ電子情報として記録できるCCDラインカメラによる壁面画像連続スキャニング装置を開発した。洪水吐躯体の変状調査に本装置を,さらに,コンクリート内部の浮き・はく離調査に赤外線サーモグラフィ法を適用した。その結果,CCDラインカメラ法では,目視調査と同等以上の精度で変状を記録できること,サーモグラフィ法では,内部変状を短時間で広範囲に調査できることを確認した。
Keyword: 洪水吐, CCDラインカメラ, サーモグラフィ
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発表番号 6-22
Database and Diagnosing System for aging agricultural cannels
Yoshida Noriaki [Nipppon Koei Co. ,LTD]
Fujiwara Tetsuro [Nipppon Koei Co. ,LTD]
Mori Mitsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
Masukawa Susumu [National Institute for Rural Engineering]
Tokashiki Masaru [National Institute for Rural Engineering]
Ishigami Akio [National Institute for Rural Engineering]
農業用水路変状データベースおよび診断システムの開発
○吉田 典明 [日本工営株式会社]
藤原 鉄朗 [日本工営株式会社]
森 充広 [独立行政法人農業工学研究所]
増川 晋 [独立行政法人農業工学研究所]
渡嘉敷 勝 [独立行政法人農業工学研究所]
石神 暁郎 [独立行政法人農業工学研究所]
筆者らは、官民連携新技術開発事業において「効率的な農業用水路維持管理のための非破壊調査および劣化診断システムの開発」を実施し、長大な水路を効率的に調査・診断する技術として、壁面連続画像計測システム等の非破壊調査技術の開発を行った。本稿では、これらの計測データを有効に活用する農業用水路変状データベースのデータ構造および診断システムのアルゴリズムについて報告する。
Keyword: 農業用水路, 機能診断, データベース
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発表番号 6-23
Consideration on the Function and Performance at the Time of Repair of Inuyama Head Works
Kitada Tsugio [Tokai Regional Agricultural Administration Office Land Improvement Engineering Office]
Komeyama Motoaki [Tokai Regional Agricultural Administration Office Land Improvement Engineering Office]
犬山頭首工補修工事に係る機能・性能に関する考察
○北田 二生 [東海農政局土地改良技術事務所]
米山 元紹 [東海農政局土地改良技術事務所]
犬山頭首工を例として、供用開始後から現在に至るまでの間に、施設の目的を達成するために、管理者が実施した施設の管理・補修実績等の分析を行った。また、補修工事を行うに当たり、実施された機能診断実績の分析を行うことにより、頭首工の機能・性能について、土地改良事業計画設計基準「頭首工」基準書との対比を試みた。これらの検討によれば、頭首工の機能・性能がおおむね整理分類できることが明らかとなった。
Keyword: 性能照査, 性能規定化, 頭首工
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発表番号 6-24
FRPM lining board method of construction in Ooe-drainage canal
Fujii Keiichi []
Nimura Hiroki []
Uemura Yukio []
Nisiba Takeshi []
大江排水路−FRPM板ライニング工法の施工−
○藤井 敬一 [東海農政局新濃尾農地防災事業所]
二村 弘喜 [東海農政局新濃尾農地防災事業所]
上村 行男 [東海農政局新濃尾農地防災事業所]
西場 猛 [東海農政局新濃尾農地防災事業所]
大江排水路は流域内の都市化の進行により、降雨に対する流量が増大し、排水断面に不足が生じ、災害の危険性が増している。既設の玉石積みをコンクリートブロック積みに改修しているが、現場条件の厳しい区間は川幅を拡幅することなく、FRPM板により排水路内の粗度の改善と断面拡大により、排水流下能力を上げる工法を採用した。その事例を発表する。
Keyword: FRPM, 粗度係数,
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発表番号 6-25
Noise Reduction in AE Monitoring of Water-Leak Phenomenon
SUZUKI Tetsuya [Nippon Suiko Consultants CO., LTD.]
OHTSU Masayasu [Kumamoto Univ. Graduate School of Sci.&Tec.]
漏水現象のAEモニタリングにおけるノイズ除去の検討
○鈴木 哲也 [株式会社 日本水工コンサルタント]
大津 政康 [熊本大学大学院自然科学研究科]
既設管路施設は老朽化に伴いAE(アコースティック・エミッション)が頻発する.筆者らは,農業用管路施設を含めたライフライン構造物の漏洩・損傷度評価手法の開発の一環として構造体のAE発生挙動の解析に基づく既設管路施設の機能評価手法を検討している.本報では,AE法を用いた漏水現象のモニタリングの際に問題となる車輌走行などの環境ノイズの特性と除去方法について検討した結果を報告する.
Keyword: AE, 管路施設, 環境ノイズ
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発表番号 6-26
Following Performance of Repairing Canal Joint Filler Using Rubber Elasticity
Tokashiki Masaru [National Institute for Rural Engineering]
Mori Mitsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
Masukawa Susumu [National Institute for Rural Engineering]
Ishigami Akio [SHO-BOND Corporation]
Takahashi Akira [SHO-BOND Corporation]
Nakagawa Hiroyuki [Kasei Kogyo CO.,LTD.]
ゴム弾性を活用した水路補修目地の追従性
○渡嘉敷 勝 [(独)農業工学研究所]
森 充広 [(独)農業工学研究所]
増川 晋 [(独)農業工学研究所]
石神 暁郎 [ショーボンド建設蝓福米函貿清塙学研究所 講習生)]
高橋 晃 [ショーボンド建設]
中川 拓之 [化成工業]
漏水する水路目地を対象として開発した水路目地補修工法の試験施工現地における目地幅変動に対する追従性について,現地調査結果を基に検討した。その結果,水路の目地材は日周期と年周期による目地の伸縮を繰り返し受けること,そのため目地材には変位追従性に関する高い性能が要求されること,そして,本目地工法が目地幅の変動に適切に追従していることが判明した。
Keyword: 水路, 目地, 補修
GET PDF=05/05006-26.pdf
発表番号 6-27
Overflow Test of Small Earth Dam with Allowed Overtopping
MATSUSHIMA Kenichi [National Institute for Rural Engineering]
YAMAZAKI Shinji [Mitsui Chemicals Industrial Products, Ltd.]
MOHRI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
GORAN Arangelovski [National Institute for Rural Engineering]
越流許容型ため池の越流実験−土のうを用いたため池堤体−
松島 健一 [(独)農業工学研究所]
○山崎 真司 [三井化学産資株式会社]
毛利 栄征 [(独)農業工学研究所]
GORAN Arangelovski [(独)農業工学研究所]
農業用ため池は,豪雨時に貯水位が上昇して越水し,堤体の浸食が発生することがある.そこで,大型土のうや補強土技術を用いた越流を許容する機能を有するため池構造とその有効性について検討した.越流実験を行い,次のことが確認できた.‥擇里積層配置だけでは,浸透に対しては十分な抵抗を確保できない.▲献グリッドを敷設したり,奥行方向に長い土のうを傾斜角をつけて設置することにより,堤体の安定性が図れた.
Keyword: ため池, 土のう, 越流
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発表番号 6-28
A Study on Fatigue Cracking of Asphalt pavement in Broad Area Farm Roads
Hirai Kazunori [Tokyo University of Agriculture]
Takeuchi yasushi [Tokyo University of Agriculture]
Emukai Toshifumi [Tokyo University of Agriculture]
Maki Tsuneo [Tokyo University of Agriculture]
Saito Masahiro [Fukushima Prefecture]
Murakami Yoshitaka [Fukushima Prefecture]
広域農道におけるアスファルト舗装の疲労ひび割れに関する研究
○平井 和典 [東京農業大学]
竹内 康 [東京農業大学]
江向 俊文 [東京農業大学]
牧 恒雄 [東京農業大学]
齋藤 正弘 [福島県]
村上 由貴 [福島県]
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Keyword: アスファルト舗装, ひび割れ, 疲労破壊
GET PDF=05/05006-28.pdf
発表番号 6-29
Study on Profiles of Asphalt Pavements and Car Moving Vibration in Farm Roads
hosomi yasuhumi [Tokyo University of Agriculture]
takeuchi yasushi [Tokyo University of Agriculture]
emukai toshihumi [Tokyo University of Agriculture]
maki tsuneo [Tokyo University of Agriculture]
Saito Masahiro [Fukushima Prefecture]
農道の路面性状と車両振動に関する研究
○細見 康文 [東京農業大学]
竹内 康 [東京農業大学]
江向 俊文 [東京農業大学]
牧 恒夫 [東京農業大学]
齋藤 正弘 [福島県]
農道舗装は,本来農業生産活動や農産物流通のために整備されるものであり,農産物の運搬中に著しく品質を下げず,安全に輸送するには良好な路面の平たん性が求められる.しかし,現状の農道では平たん性の低下から車両運搬中において路面凹凸から振動が発生し,荷痛みが生じる.日野らの調査結果より,農道における平たん性の適切な管理は今後重要な課題であることから,本研究は荷痛みと平たん性の関連について検討した.
Keyword: アスファルト舗装, 振動, 荷痛み
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発表番号 企- 3- 3
KONO, Eiichi [College of Bioresource Sciences,NIHON UNIVERSITY]
デザイン教育に関するJABEE国際ワークショップ2004に参加して
○河野 英一 [日本大学生物資源科学部]
Keyword: , ,
GET PDF=05/05S03-03.pdf
発表番号 2-13
Investigation of the Surface Water Temperature in a Reservoir of Storage Dam Using Satellite Data
KONDO Fumiyoshi [Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]
NAKAZONO Takefumi [Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]
INAGAKI Hitone [Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]
AKIYOSHI Yasuhiro [Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]
衛星データを利用したダム貯水池表面の水温調査
〇近藤 文義 [宮崎大学農学部]
中園 健文 [宮崎大学農学部]
稲垣 仁根 [宮崎大学農学部]
秋吉 康弘 [宮崎大学農学部]
ランドサット7号衛星のETM+データを利用して、ダム貯水池表面における水温分布の把握を試みた。水温の実測地点におけるETM+データの分光特性は、何れの観測日においても水としての分光特性を反映したものであり、濁度の影響は認められなかった。また、ETM+データの熱赤外バンド6においては、ロウゲインとハイゲインの何れのCCT値においても実測水温との間に高い正の相関が認められた。
Keyword: 衛星データ, ダム貯水池, 水温
GET PDF=04/0402-13.pdf
発表番号 3-48
Simultaneous measurement of three-dimensional pore water velocity vector and thermal properties in the sand column
Endo Akira [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Iwate University]
Hara Michihiro [Faculty of Agriculture, Iwate University]
砂柱における3次元間隙流速ベクトルと熱物性の同時計測
〇遠藤 明 [岩手大学大学院連合農学研究科]
原 道宏 [岩手大学農学部]
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Keyword: QPHP法, 3次元流体移動速度ベクトル, 熱物性
GET PDF=04/0403-48.pdf
発表番号 3-53
Application of an automated infiltration soil water sampler in unsaturated sandy soil
Higashi Naoko [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
Mori Yasushi [Life and Environmental Science, Shimane University]
Inosako Kouji [Agriculture, Tottori University]
Inoue Mitsuhiro [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
自動土壌溶液サンプラーの砂丘畑不飽和土壌への適用
〇東 直子 [鳥取大学乾燥地研究センター]
森 也寸志 [島根大学生物資源科学部]
猪迫 耕二 [鳥取大学農学部]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]
砂丘畑の根群域からの下方浸透量を測定するため、フィルターに吸引圧をかけて採水する自動土壌溶液サンプラーを用いて室内実験を行い、フィルターの選定や吸引圧設定など砂丘砂で効率よく採水するための条件を明らかにした。選出した孔径10〜5μmのガラスフィルターに自動で0〜39cmH2Oの吸引圧をかけ、水理学的連続を保ってフィルターより下方に設置した容器内に採水することにより、125〜141%の採水効率を得た。
Keyword: 下方浸透, 土壌溶液採水, 砂丘畑
GET PDF=04/0403-53.pdf
発表番号 4- 4
Analysis of three Dimensional seepage by the electrical analogue method(1)
Kadono Miyoshi [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
Katahira Koiti [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
Tezuka Takahito [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
Tanaka Tasuku [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
電気アナログ法による三次元浸透流解析(1)
〇角野 三好 [弘前大学農学生命科学部]
片平 幸一 [弘前大学農学生命科学部]
手塚 教仁 [弘前大学農学生命科学部]
田中 拓 [弘前大学農学生命科学部]
自由水面を有する三次元定常浸透流解析はFEMなどの数値計算が主流である。しかし、FEMで解析する場合、プログラムの作成や結果を可視化などで利用するための各種プログラムの開発などが必須で、特定の専門家が行う場合が多い。本報告では学部学生の知識でも簡単な操作と器具で自由水面を有する三次元地下水流動問題について流れの可視化を行い、さらに可視化を行う場合の実験方法などの問題点について検討したものである。
Keyword: 電気アナログ法, 地下水流動, 三次元浸透流
GET PDF=04/0404-04.pdf
発表番号 4- 9
Estimation of compressibility for soils using by saturated water content
Nakata Takafumi [Kiso-jiban Consultants Co.,Ltd.]
Soma Katsuyuki [Grd. School of Agr., Hokkaido Univ. ]
Onodera Yasuhiro [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Ikeda Kohichi [Hokkaido Doshitsu Consultant Co.,Ltd.]
Matsumoto Kazumasa [Hokkaido Doshitsu Consultant Co.,Ltd.]
飽和含水比による土の圧縮性の推定
〇中田 隆文 [基礎地盤コンサルタンツ(株)]
相馬 尅之 [北海道大学大学院農学研究科]
小野寺 康浩 [北海道開発土木研究所]
池田 晃一 [北海道土質コンサルタンツ(株)]
松本 和正 [北海道土質コンサルタンツ(株)]
土の間隙量の指標である飽和含水比(Wsat)を用い,北海道内の火山灰質粘性土と沖積粘土,泥炭の圧縮性の評価を行った。火山灰質粘性土および沖積粘土のWsat〜Cc,Pc関係にはそれぞれ明瞭な直線関係と累乗関係が認められ、これらから推定したCcおよびPcを用いて得られたe−logP曲線と圧密試験から求めた曲線との整合性は極めて高い。泥炭のWsat〜Cc,Pc関係にはバラツキがみられるものの,推定e−logP曲線と実験曲線は一致する。
Keyword: 飽和含水比, 圧縮, e−logP曲線
GET PDF=04/0404-09.pdf
発表番号 4-14
Ageing effects which appeared in mechanical properties of earth dam which passed through long period
Komiya Yasuaki [Faculty of Agriculture,University of the Ryukyus]
Shinjo Toshiya [Faculty of Agriculture,University of the Ryukyus]
Miyagi Norikatsu [Faculty of Agriculture,University of the Ryukyus]
長年月を経た堤体盛土の力学性状にみられる年代効果
〇小宮 康明 [琉球大学農学部]
新城 俊也 [琉球大学農学部]
宮城 調勝 [琉球大学農学部]
自然堆積土は長年月の間に圧密や剪断等の力学性状が変化することが知られている。このような現象は年代効果と呼ばれ、二次圧密やセメンテーションの発達による土の骨組構造が変化するためとされているが、その発現メカニズムは不明な点が多い。本研究は、このような年代効果が締固め土においても発現することを築堤後43年が経過した宜野座ダムの堤体盛土の力学特性を明らかにすることによって示したものである。
Keyword: 締固め土, 年代効果, 剪断強度
GET PDF=04/0404-14.pdf
発表番号 4-19
Determination of Electronic Cone Factor by Using of Three Dimensional Analysis
Mohamed Abo El.Hamad Rashwan [United Granduate School of Agr.Sci.Kagoshima Univ.]
KOUMOTO Tatsuya [Dept.of Agricultural Sciences,Saga University]
3次元解析による電気式コーンファクターの決定について
〇Mohamed Abo El.Hamad Rashwan [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
甲本 達也 [佐賀大学農学部]
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Keyword: Electronic cone, Bearing capacity,
GET PDF=04/0404-19.pdf
発表番号 4-24
Reasonable Design of Steel Bar Reinforcement to Stabilize the Cutting Slope of Neogene Shimajiri Mudstone in Okinawa
Gibo Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Nakamura Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Higa Yu [Nanjyou Gizyutukaihatu Co., Ltd]
Shiroma Toshio [Nanjyou Gizyutukaihatu Co., Ltd]
Akamine Kazuo [Kyowa Doken Co., Ltd]
島尻層群泥岩の切土のり面における鉄筋補強土工の合理的設計
宜保 清一 [琉球大学農学部]
中村 真也 [琉球大学農学部]
〇比嘉 優 [蠧郛覽蚕儚発]
城間 敏夫 [蠧郛覽蚕儚発]
赤嶺 和雄 [株式会社京和土建]
沖縄,島尻層群泥岩斜面において,鉄筋補強土工の設計に際しては地盤特性を十分に把握する必要がある。既往の強度測定試験結果より,安定解析に必要な島尻層群泥岩の強度を勘案し,地盤定数の異なる2モデルのり面を設定した。対象切土地盤の強度特性を勘案した設計法により合理的で効果的な補強鉄筋の配置が可能となった。
Keyword: 泥岩, 土の静力学の性質, 補強土工
GET PDF=04/0404-24.pdf
発表番号 4-29
Evaluation of Countermeasure Effect on Water Leakage of an Overage Small Earth Dam by Electrical Resistivity Monitoring Method
KOBAYASHI Noriyuki [Faculty of Agriculture, Ehime Univ.]
YOSHITAKE Yoshitaka [Faculty of Agriculture, Ehime Univ.]
YAMAUCHI Yasushi [Matsuyama Regional Office, Ehime Prefecture Government ]
USAMI Koudai [Faculty of Agriculture, Ehime Univ.]
比抵抗電気探査によるため池改修効果の評価
〇小林 範之 [愛媛大学農学部]
吉武 美孝 [愛媛大学農学部]
山内 泰祀 [愛媛県松山地方局第2土地改良課]
宇佐美 幸大 [愛媛大学農学部]
愛媛県にあるA池は,老朽化による漏水のため改修工事が行なわれている.改修の方法は堤体天端から10mまでの堤体用土を掘削し,良質の土に置換することにより遮水を図るものである.現在,右岸側半分の改修工事が完了している.本研究では比抵抗電気探査を実施し,測定結果から推定される改修部と未改修部の比抵抗分布を比較することにより,A池堤体改修効果の評価を行った.
Keyword: ため池, 比抵抗電気探査, 改修
GET PDF=04/0404-29.pdf
発表番号 4-34
Influece of soil property on damaged and undamaged small earth dams due to Hyogo-ken Nanbu Earthquake
Fujii, Hiroaki [Federation on Reclamation of Okayama Prefecture]
Nishimura, Shin-ichi [Graduate School of Okayama University]
Shimada, Kiyosshi [Unimersity of Tokyo Agiriculture and Technoogy]
兵庫県南部地震による被害・無被害ため池への土性の影響
〇藤井 弘章 [岡山県土地改良事業団体連合会]
西村 伸一 [岡山大学大学院]
島田 清 [東京農工大学]
兵庫県南部地震による被害・無被害ため池、約100箇所の現地調査、土質試験結果を分析し、かつ多変量解析(数量化理論2類)を行った。被害を受け易い堤体は、砂分50%以上、貫入抵抗150kPa 未満、含水比6%未満であり、貫入抵抗・含水比・土質分類の順で被害に関係する。文書資料を加味した多変量解析結果は、野島断層距離、貫入抵抗、野島断層への堤軸角度、含水比、堤軸平面形状、土質分類等の順となり、判別的中率は約95%であった。
Keyword: 地震災害, 多変量解析, 現地調査
GET PDF=04/0404-34.pdf
発表番号 4-39
Nondestructive examination of concrete fracture using infrared thermography
Niwa Ryota [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Kobayashi Akira [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Aoyama Shigeyasu [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
赤外線サーモグラフィを用いたコンクリートの亀裂非破壊検査
〇丹羽 亮太 [京都大学大学院農学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
青山 咸康 [京都大学大学院農学研究科]
コンクリート構造物の剥離およびひび割れを効率的かつ高精度に検出・計測できる非破壊検査手法に対する要求が高まっている。赤外線サーモグラフィ法は、広域の調査を簡便にすることが可能であるが、現状では、表面からの深度が浅い損傷に対してのみ用いられている。本研究では、赤外線サーモグラフィ法を用いてコンクリートの亀裂の深さや幅の診断法の検討を行った。
Keyword: コンクリート, 劣化, 維持管理
GET PDF=04/0404-39.pdf
発表番号 6-20
Field Experiments on the Aerobic Degradation of Dissolved Organic Carbon in a Sand Dune Subsurface Zone
Ban Michikazu [Faculty of Agriculture, Kochi University]
Kurata Koji [Faculty of Agriculture, Kochi University]
Ootoshi Kunio [Faculty of Agriculture, Kochi University]
Fujiwara Taku [Faculty of Agriculture, Kochi University]
砂礫堆における河川水浄化能の定量化に関する現地実験
〇伴 道一 [高知大学農学部]
倉田 貢次 [高知大学農学部]
大年 邦雄 [高知大学農学部]
藤原 拓 [高知大学農学部]
製紙排水の負荷により有機汚濁の進行した支川水質を,本川堤外に形成される砂礫堆の自然浄化機能を利用して改善する可能性を検討するために現地実験を行った.砂礫堆上での河川水質の変化過程,砂礫堆地下への河川水の浸透状況,地下水の水質特性を実測した.さらにろ過した汚濁河川水を砂礫層へ強制的にを浸透させ,溶存態有機物の好気的分解過程を化学反応論により考察し,現状での砂礫堆の水質浄化能の定量化を試みた.
Keyword: 水質浄化, 砂礫堆, 地下水
GET PDF=04/0406-20.pdf
発表番号 6-21
Water Environment of Sakata Lagoon in Niigata City
koda satomi [Graduate School of Science and Technology Niigata University ]
Misawa Sin-ichi [Faculty of Agriculture Niigata University]
新潟市佐潟における水環境
〇古田 聡美 [新潟大学大学院自然科学研究科]
三沢 眞一 [新潟大学農学部]
新潟市の赤塚にある佐潟では、潟の周辺で営まれている農業の影響を受け、潟を涵養している湧水から、高濃度のNO3−Nが検出されるようになった。しかし、これまでの調査で潟を流れるにつれてNO3−N濃度が低下していることが明らかになっている。それは潟で植生による吸収や脱窒などの浄化作用が働いているからである。そこで本研究では脱窒による浄化作用に着目し、その特性について明らかにすることを目的とした。
Keyword: 水質, ,
GET PDF=04/0406-21.pdf
発表番号 6-22
Water Quality Improvement by Dilution in Komaki River
TOCHIMOTO Michiyo [Faculty of Agriculture,Yamagata University ]
MAEKAWA Katsuro [Faculty of Agriculture,Yamagata University ]
OKUBO Hiroshi [Faculty of Agriculture,Yamagata University ]
OI Akira [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Iwate University]
導水による小牧川の水質改善について
〇栃本 味千代 [山形大学農学部]
前川 勝朗 [山形大学農学部]
大久保 博 [山形大学農学部]
大井 章 [岩手大学大学院連合農学研究科]
山形県酒田市内を流れる小牧川(流路延長3km、川幅約4〜6m)では、灌漑期には農業用排水路からの流入があるが、非灌漑期には落ち水が少なく水質の悪化を招いてきた。ここでは、導水による水質改善効果を検討した。その結果、非灌漑期における実測のBOD濃度は低下し、この状況を水質モデルによる推定値と比べたところ、両者の値はおよそ一致すること等が判明した。
Keyword: 水質改善, 中小河川, 導水
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発表番号 6-23
Actual Condition of Sediment Solid from Cultivated Land and etc. in a Medium Scale Basin
Banzai Kenji [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
Sasaki Yuka [Faculty of Agri., Ymagata University]
Kanda Kenichi [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
Nakajima Yasuhiro [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
中規模流域における農耕地等から流出する懸濁物質の実態把握
〇坂西 研二 [農業環境技術研究所]
佐々木 由佳 [山形大学農学部]
神田 健一 [農業環境技術研究所]
中島 泰弘 [農業環境技術研究所]
中規模流域桜川の分割断面における表層採水と底層採水による懸濁物質濃度の差違は小さく,ほぼ1:1の関係を示し,河川中心部と左右両岸付近での採水における懸濁物質濃度の比較では,懸濁濃度が小さければ,各観測点での差は見られず。懸濁濃度が大きいと各観測点でのバラツキは大きくなった。全窒素濃度は懸濁態窒素濃度の関係は,直線関係にあり,懸濁態窒素濃度と全窒素濃度との回帰式の傾きは1前後であり、その切片は溶存態窒素濃度の平均値と近い値を示した。
Keyword: 水質調査, 懸濁物質, 窒素
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発表番号 6-24
Measurement of Murky Water Load by Using Optimal Sensors
HAMA Takehide [Graduate Schol of Agriculture, Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate Schol of Agriculture, Kyoto University]
MITSUNO Toru [Graduate Schol of Agriculture, Kyoto University]
光センサを用いた濁水負荷計測
〇濱 武英 [京都大学大学院農学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]
負荷は,濃度と流量の積で定義される.本研究は,光センサを利用し,濁水の濃度と流速の同時計測を目的としている.光センサは透過型センサであり,投光量の減衰で濁度を検出する.流速は,流れの上流と下流に設置した光センサの受光量値変動の相互相関から計算され,濁度は,受光量値と濁度の反比例関係から計測される.流速計測,濁度計測のいずれも精度の良い実験結果が得られ,光センサによる濁水負荷計測の可能性が示された.
Keyword: 濁水負荷計測, 光センサ,
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発表番号 6-25
Estimating the Groundwater Contamination Sources with Noisy Data
INOUE Kazuya [Faculty of Agriculture, Kobe University]
TANAKA Tsutomu [Faculty of Agriculture, Kobe University]
観測データのノイズを伴う地下水汚染源推定
〇井上 一哉 [神戸大学農学部]
田中 勉 [神戸大学農学部]
地下水の汚染が危惧されたり発覚した場合には汚染修復対策が講じられることとなる.このとき汚染源の位置や規模の推定が必要となるが,情報量は限られており,信頼性の高いデータが入手できるとも限らない.本研究では地下水の汚染源推定に対する観測データのノイズの影響に関して検討し,0.05程度のノイズは影響が小さく,0.2では影響が大きいことを示した.また対象とした観測井配置は逆推定に大きく影響しない結果を得た.
Keyword: 地下水汚染, 汚染源推定, ノイズ
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発表番号 6-26
The influence of soil conditions on methane emission from paddy soil
Iida Toshiaki [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Watanabe Hirofumi [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Ishikawa Masaya [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Kajihara Akihiko [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
Kunieda Tadashi [Mogami River Downstream Bank Project Office]
Naito Kaoru [Mogami River Downstream Bank Project Office]
Goto Fujio [Mogami River Downstream Bank Project Office]
Chiba Nobuo [Mogami River Downstream Bank Project Office]
水田土壌からのメタン放出への土壌の状態の影響
〇飯田 俊彰 [山形大学農学部]
渡辺 博文 [山形大学農学部]
石川 雅也 [山形大学農学部]
梶原 晶彦 [山形大学農学部]
國枝 正 [東北農政局最上川下流沿岸農業水利事業所]
内藤 馨 [東北農政局最上川下流沿岸農業水利事業所]
後藤 不二夫 [東北農政局最上川下流沿岸農業水利事業所]
千葉 信雄 [東北農政局最上川下流沿岸農業水利事業所]
実験室内において、稲の無い単純化された条件下で水田土壌からのメタンフラックスを測定し、土壌の状態との関係を検討した。メタンフラックスと地温との正の相関が確認されたが、地温が15℃を下回るとそれ以上地温を下げてもメタンフラックスはあまり変化しなかった。メタンフラックスは測定時の2〜3時間前までの地温に影響されていた。メタンフラックスは、測定時よりむしろ約1日前のEhとより強い負の相関を持っていた。
Keyword: メタン放出, 大気, 地球環境
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発表番号 6-27
Validation of the DNDC model for Japanese Agricultural Lands
Nakagawa Yoko [National Institute of Rural Engineering]
Sinogi Yoshiyuki [National Institute of Rural Engineering]
日本の農耕地土壌へのDNDCモデル適合性の検討
〇中川 陽子 [(独)農業工学研究所]
凌 祥之 [(独)農業工学研究所]
土壌からの温室効果ガス発生及び土壌内の窒素,炭素の循環を予測するDNDC (DeNitrification and DeComposition) モデルの日本の農耕地土壌への適合性を検討した。実測のデータをもとにシミュレーションを行ったところ,硝酸態窒素溶脱量や作物の窒素吸収などは実測値と近い値であった。この検証結果を踏まえて、今後このモデルが家畜糞尿堆肥などを農耕地へ還元する際の最適量や温室効果ガス発生量の抑制方法の解明などに利用されることが期待される。
Keyword: 環境負荷, 温室効果ガス, 硝酸態窒素溶脱
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発表番号 6-28
Fate of Fermentation Manure Liquid Nitrogen in Paddy Soil
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Sakurai Shinji [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Mitsuno Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
畜産廃棄物発酵消化液を投入した水田土壌中の窒素形態変化
〇中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
櫻井 伸治 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]
家畜糞尿のメタン発酵による処理過程で生成される発酵消化液の農地還元は循環型社会構築のために不可欠である.有機物を多く含む消化液の肥料としての適正な投入管理法の確立を目的に,消化液を添加した水田土壌中の窒素形態変化特性の把握を試みた.不飽和状態では比較的上層で分解・無機化・硝化が生じ,飽和状態では添加後に分解・無機化が生じ,10日以上経過後に脱窒もしくは揮発による損失が支配的になることがわかった.
Keyword: 家畜糞尿, 窒素, 水田土壌
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発表番号 6-29
Estimation of Nitrogen Uptake of Paddy Rice from Treated Wastewater using δ15N −Reuse of Rural Sewerage Treated Wastewater for Farm Land()−
Sakurai Yuji [Ehime Univ.]
Haruta Shinsuke [Ehime Univ.]
δ15Nを用いた水稲の処理水からの窒素吸収の評価 −農業集落排水処理水の農地への再利用()−
櫻井 雄二 [愛媛大学農学部]
〇治多 伸介 [愛媛大学農学部]
高度処理により,処理水質T−N1.8mg/l程度の良好な処理の行われている集排処理水を,減肥した上で無希釈で再利用している水田において,土壌,肥料,処理水,籾,藁のδ15Nを調査した.その結果,籾と藁には,処理水由来の窒素が多く含まれており,高度処理された水質の良好な処理水であっても,減肥条件下で,処理水の肥料効果が強く得られたことが示唆された.
Keyword: 集落排水, 処理水の肥料効果, δ15N
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発表番号 1-50
Simple Comparison of Consiousness of People on the Irrigation Water's Multi-functional Roles in Urban and Rural Areas - Comparative Study on the Irrigation Water's Multi-functional Roles in Urban and Rural Areas (1) -
Iwao HASHIMOTO [Ishikawa Agricultural College]
Nobuhiro TANO [Ishikawa Agricultural College]
Kazuo MURASHIMA [Ishikawa Agricultural College]
Hiroshi TAKIMOTO [Toyama Prefectual University, College of Technology]
Toshisuke MARUYAMA [Ishikawa Agricultural College]
農村と都市の地域用水機能に対する住民意識の単純比較−農村型地域用水と都市型地域用水の比較研究(1)−
○橋本 岩夫 [石川県農業短期大学 ]
田野 信博 [石川県農業短期大学 ]
村島 和男 [石川県農業短期大学 ]
瀧本 裕士 [富山県立大学短期大学部 ]
丸山 利輔 [石川県農業短期大学 ]
金沢用水と手取川七ヶ用水の地域用水機能に対する住民意識をアンケート調査した.結果は、[祥竸絛Δ棒禺里鴇豕’修評価され,他に七ヶ用水には農機具洗浄,防火等の実用的機能が,金沢用水には夕涼み,散歩等の癒し的機能が評価されていた.∈8紊隆待では,金沢用水には観光,景観形成,親水等が,七ヶ用水には治水,消流雪,防火等の生活直結の事項が多かった.2善すべき点では,共にゴミ,子供への安全対策であった.
Keyword: 親水, 環境保全, 環境影響評価
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発表番号 1-55
Water Quality Characteristics in Irrigation Canals, Concerning Organic Pollution
Toshiko Kakihara [The United Graduate School of Agricultural Sciences , Ehime University]
Tadao Fukushima [Faculty of Agriculture, Ehime University]
Masayuki Fujihara [Faculty of Agriculture, Ehime University]
地域用水の有機汚濁に関する水質特性
○垣原 登志子 [愛媛大学大学院連合農学研究科]
福島 忠雄 [愛媛大学農学部]
藤原 正幸 [愛媛大学農学部]
愛媛県川内町にある全長4.2kmの地域用水路の水質を測定し,地域用水の季節変動および日変動による水質について検討した.年間を通して地域用水路の水は表川から取水したものが主であった.農業雑排水をはじめ生活排水が流入する水路はT-N等の栄養類をはじめBOD,大腸菌群,MBASなどは日変動により大きく変化し,特に午前中と夕方から深夜にかけて高い値で分布した.流量が少ない時期では変動幅が大きいことがわかった.
Keyword: 地域用水, 水質, 生活排水
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発表番号 1-60
Hydraulic studies on “the Tanada type fishway” considering the river environments.
kazumi mabuti [ The United Graduate School of Agricultural Science, Gifu University. ]
hirosi itagaki [ Faculty of Agriculture, Gifu University.]
河川環境に配慮した「棚田式魚道」に関する水理学的研究
○馬渕和三 [岐阜大学大学院連合農学研究科]
板垣 博 [岐阜大学農学部]
スリット付きプールタイプ魚道「命名=棚田式魚道」の構造がもたらす特長を確認するため,遡上経路を左右岸と中央に3分割して実際の鮎の遡上期に根尾川と牧田川で遡上経路調査を実施した.また,根尾川では魚道内の流速測定を実施することで鮎が遡上できるための流速環境を確認した.今回の調査で文中には記載されていないが,棚田式魚道は鮎に限定されず殆んどの水棲生物が通過する事が可能であることも確認された.
Keyword: 棚田式魚道, 遡上経路, 床固工
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発表番号 2-13
Spatial variability of percolation rate along subsurface drainage pipes
Shuichiro YOSHIDA [Lab.PaddyFieldEngineering,Dept. Hokuriku Lowland Farming, National Agricultural Research Center, NARO]
Kazuhide ADACHI [Lab.PaddyFieldEngineering,Dept. Hokuriku Lowland Farming, National Agricultural Research Center,NARO]
暗渠直上における浸透速度の空間的変動
○吉田 修一郎 [独立行政法人農業技術研究機構中央農業総合研究センタ−北陸水田利用部水田整備研究室 ]
足立 一日出 [独立行政法人農業技術研究機構中央農業総合研究センタ−北陸水田利用部水田整備研究室 ]
暗渠の排水能力に強い影響を与える暗渠直上の通水性の空間的変動を明らかにした.暗渠直上の浸透速度を暗渠に沿って1m間隔で測定した.また,各位置のモミガラ疎水材層の深度及び幅を測定した.その結果,暗渠直上の通水性は圃場内で大きく変動し,しかも,良好なところと不良なところは特定の位置に集まって存在すること,その原因の一つとしてモミガラ層の深さが挙げられること示した.
Keyword: 地下排水, 亀裂, セミバリオグラム
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発表番号 2-18
Relations between the decay constants and hydraulic conductivities of drying upland fields
Hideki Kiyosawa [Faculty of Bioresources, Mie University]
乾燥過程の畑地土壌水分の逓減係数と透水係数との関係
○清沢 秀樹 [三重大学生物資源学部]
地表近傍の土壌水分が、蒸発散や再分布によって指数関数的に逓減していく現象はよく知られている。しかし、その場合の逓減係数が、土壌の透水性や保水性とどのような関係にあるかは必ずしも明確でない。本研究では、不飽和水分移動の数値解に基づいて、逓減係数と不飽和透水係数や乾燥条件、地下水条件との関係を検討し、さらに実際の畑地における乾燥時の水分逓減係数から、現地土壌の透水性を迅速に推定する方法を示した。
Keyword: 土壌水分, 逓減係数, 不飽和透水係数
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発表番号 2-23
Effect of entrapped air on soil hydraulic conductivity
Atsushi Sakaguchi [Tokyo Univ. of A. & T.]
Taku Nishimura [Tokyo Univ. of A. & T.]
Makoto Kato [Tokyo Univ. of A. & T.]
封入空気が土壌の透水性に与える影響
○坂口 敦 [東京農工大学大学院農学研究科]
西村 拓 [東京農工大学大学院農学研究科]
加藤 誠 [東京農工大学大学院農学研究科]
潅漑時や降雨湛水時の水の浸潤は、封入空気に大きく影響されていると考えられる。本研究では、2種類の土壌を各々3種類の密度で用い、封入空気の体積と透水係数の関係について調べた。また、封入空気と同体積の気相を持つ不飽和透水係数と封入不飽和透水係数を比較した。封入空気の増加に伴う透水係数の低下に土性との相関が見られ、また封入不飽和透水係数は一般的な不飽和透水係数よりも低くなった。
Keyword: 封入空気, 透水係数, 地表潅漑
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発表番号 2-28
Charge Characteristics and Colloidal Stability of Imogolite
Jutaro Karube [Ibaraki University]
イモゴライトの荷電特性と分散凝集
○軽部重太郎 [茨城大学農学部]
イモゴライトはpH依存電荷をもち、アルカリ性では負電荷が卓越するにもかかわらず凝集する。その理由は、アルカリ性でチューブの内側に負電荷が発現するため、チューブの外側での負電荷の影響が弱くなるからと説明されている。しかし、その内容の説明はまだ不十分である。そこで、イオン交換法で北上イモゴライトの荷電特性を測定した。ここではそれを基にしてイモゴライトの荷電特性と分散凝集現象の関係を整理する。
Keyword: イモゴライト, 荷電特性, 分散凝集
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発表番号 2-33
Experimental Study on Soil Water Repellency of Volcanic Ash Soils: Effects of Initial Water Content and Organic Matter Content
Banyar Aung [Dep. of Civil & Environmental Engg., Saitama Univ.]
Haruhisa Suzuki [Dep. of Civil & Environmental Engg., Saitama Univ.]
Yuji Nanbu [Dep. of Civil & Environmental Engg., Saitama Univ.]
Ken Kawamoto [Dep. of Civil & Environmental Engg., Saitama Univ.]
黒ぼく表土の撥水性評価に関する実験的研究:初期水分量と有機物含有量が及ぼす影響
○Banyar Aung [埼玉大学工学部]
鈴木 晴久 [埼玉大学工学部]
南部 佑治 [埼玉大学工学部]
川本 健 [埼玉大学工学部]
土壌撥水性に初期水分量θiと有機物含有量Coが及ぼす影響を調べるために、WDPT試験・NDST試験(表面張力)、毛管上昇実験(接触角)、水平浸潤試験(ソープティビティ)試験の4つの試験を行った。試料には人工針葉林内から採取した黒ぼく表土を用いた。結果、θi<0.35, Co>5%では撥水性が発現し、特に0.15<θi<0.25、Co>10%では強い撥水性を示し、その時の接触角は約90°であった。4種類の試験結果を比較すると、最も撥水性が強くなる水分域はWDPT、接触角、ソープティビティで概ね一致するものの、NDSTではやや高水分域に位置した。
Keyword: 土壌撥水性, 黒ぼく土,
GET PDF=03/0302-33.pdf
発表番号 2-3
Fluctuation of thermal conductivity and resistivity of spherical glass particles
Yuuki YAMAZAKI [Foundation The Hokkaido Agricultural Modernization Technology Research Center]
Fujio TSUCHIYA [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
Osamu TSUJI [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
Toshimi MUNEOKA [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
粒状物質における熱伝導率と比抵抗値の変化
○山崎 祐樹 [財団法人 北海道農業近代化技術研究センター]
土谷富士夫 [帯広畜産大学]
辻 修 [帯広畜産大学]
宗岡 寿美 [帯広畜産大学]
土中の水分および熱移動の研究は、土の凍結が生じる寒冷少雪地帯では、農業の生産性を向上させるうえで必要不可欠な分野のひとつである。特に、土中の温度分布状況を把握するために、熱伝導率が重要な因子となっている。ここでは、液相における伝導性の効果を明らかにするため、未凍結条件における粒状物質の熱伝導率測定値と電気比抵抗値との比較検討とともに、熱伝導率推定のJohansen法の適応性について検討した結果を報告する。
Keyword: 熱伝導率, 土の熱的性質, 比抵抗
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発表番号 2-8
The Effect of Salt Accumulation on Water Potential and Transpiration Rate of Wheat
Tetsu Yaoka [Graduate School of Agricultual and Life Sciences,The University of Tokyo]
[Graduate School of Agricultual and Life Sciences,The University of Tokyo]
Sho Shiozawa [Graduate School of Agricultual and Life Sciences,The University of Tokyo]
Yohei Sato [Graduate School of Agricultual and Life Sciences,The University of Tokyo]
塩分集積による小麦の水ポテンシャル低下が蒸散量に与える影響
○矢岡 哲 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
Nasir.M.Khan [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
佐藤 洋平 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
乾燥地においては、蒸発散によって農地の塩分集積が生じる。土壌水の塩濃度増加は、植物の水ポテンシャルを低下させ、葉の気孔の閉塞を通じて蒸散量を低下させるとともに、光合成を低下させ生育を低下させる。したがって、塩分集積と植物生育との関係は植物の生理反応としての水ポテンシャルと気孔開度との関係が重要であるが、土壌の水分状態を一定にしたポット実験でこの関係を得た。
Keyword: 塩分集積, 水ポテンシャル, 蒸発散
GET PDF=03/0302-08.pdf
発表番号 6-20
Characteristics of an Agricultural Water Supply System in New Zealand II ---Condition of Transferable Water Share
Tatsumi Tomosho [National Institute for Rural Engineering]
Akiko Yoshimura [National Institute for Rural Engineering]
ニュージーランドの農業水利システムの特徴(2)−移転可能な引水権とその成立条件−
○友正達美 [農業工学研究所]
吉村亜希子 [農業工学研究所]
ニュージーランドにおいて引水権の販売により用水供給を行なっている灌漑地区を対象に、用水供給の仕組みと引水権移転の条件について検討した。その結果、引水権の移転に関して懸念される(a)利水の独占,水利転用,(b)第三者の権利侵害,(c)環境への悪影響の発生が,〇餮四用承認制度,引水権の債権化,B震姪役割の排除によって防止されていることが分かった。
Keyword: ニュージーランド, 灌漑, 用水管理
GET PDF=03/0306-20.pdf
発表番号 6-21
Influence of Water Availability on Farming Activity of A Contract Farmer
Kono Satoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
Satoh Masayoshi [Institute of Agricultural and Forest Engineering, University of Tsukuba]
大規模請負水田経営農家の作業管理に対する水利条件の影響
○河野 賢 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
佐藤 政良 [筑波大学農林工学系]
水利条件不良な地区を取り上げ、大規模請負水田経営農家の作業に対する水利条件の影響を明らかにした。また、経営規模拡大過程から将来の経営形態予測を行い、発生する問題を考察した。今後は部分請負が全面経営へ移行し、狭い範囲での用水配分問題は解消するが、上下流の用水配分問題解決のため、水源増強が求められる。同時に、除草作業の増大に対して機械による草刈実現の条件整備が望まれる。
Keyword: 請負水田経営, 水利条件, 作業効率
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発表番号 6-22
Basic Study on Maintenance of Canals for Eco-system Conservation
Masaya SUZUKI [Graduate School of Agricultural、Iwate University]
Junichi HIROTA [Faculty of Agriculture, Iwate University]
生態系配慮水路の維持管理に関する基礎的研究
○鈴木 雅也 [岩手大学農学系研究科]
広田 純一 [岩手大学農学部]
生態系配慮水路の維持管理作業内容および作業量の原単位を求め、従来型水路との比較を行ったところ、1)生態系配慮水路の主要な維持管理作業は草刈り・水草刈り・浚渫であり、手作業や選択的作業が必要なために、従来型水路に比べて手間がかかること、2)単位面積あたりの維持管理作業時間は、草刈りで69〜208秒/屐複殻鳴イ蠖縅の約5倍)、水草刈りで64〜235秒/屐複鞠棔法⌒含悗253〜513秒/屐複隠闇棔砲箸覆襪海箸わかった。
Keyword: 生態系保全, 水路, 維持管理
GET PDF=03/0306-22.pdf
発表番号 6-23
Variations of Initial Cost and Maintenance with Consideration of Rural Environment in Facility Construction Projects
TAMURA Takahiro [Miyagi Agricultural College]
KATO Toru [Miyagi Agricultural College]
TOGASHI Chiyuki [Miyagi Agricultural College]
SUDA Naoya [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
CHIDA Kou [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
環境配慮型施設整備に伴う事業費と維持管理作業の変化について
○田村 孝浩 [宮城県農業短期大学]
加藤 徹 [宮城県農業短期大学]
富樫 千之 [宮城県農業短期大学]
須田 直也 [東北農政局]
千田 康 [東北農政局]
本本報では,アンケート調査に基づいて環境配慮型施設整備に伴う事業費と維持管理作業の変化に関する実態把握を行った.その結果,‥賈味狂では「景観・親水」に配慮した「水路」整備が卓越しており,過半数の地区で整備費用が増加し,約2割の地区では整備費用が減少していることが確認された.また4超配慮型整備に伴い維持管理作業に変化があった地区は約3割で,大半の地区では変化が認められなかった.
Keyword: 環境配慮型整備, 事業費の変化, 維持管理の変化
GET PDF=03/0306-23.pdf
発表番号 6-24
A Basic Study of Performance Based Design for Amenity of Irrigation Canals
Yosuke Kudo [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]
Takuya Kitamura [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]
Takao Kuwabara [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]
農業用水路が有する親水機能の性能規定化に関する基礎的研究
○工藤 庸介 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
北村 拓也 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
桑原 孝雄 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
近年の水辺空間整備においては親水機能も重視されるが、それを画一的な仕様の形で表現することは困難である。本研究は、農業用水路の親水機能を性能照査型設計法における要求性能の一つと捉えて性能規定化することを目的とする。そこで、水路景観に対する意識などを把握するために行ったアンケート調査の結果を踏まえて要求性能を表現し、設計緒元を反映させた景観モデルに基づいて各要求性能を照査する方法について考察した。
Keyword: 農業用水路, 親水性, 性能規定化
GET PDF=03/0306-24.pdf
発表番号 6-25
Estimation on Heat Supply to Greenhouse Farming with Biogas generated by Cow Slurry
Yoshiaki HIDESHIMA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Seiki NAKAGAWA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Masanori OFUKA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
乳牛ふん尿起源のバイオガスによる温室供給可能熱量の試算
○秀島 好昭 [北海道開発土木研究所]
中川 靖起 [北海道開発土木研究所]
大深 正徳 [北海道開発土木研究所]
国内でも寒さが厳しく、冬季には最低気温が−20℃にも下がる2地域に集中共同利用型のバイオガスプラントを建設し、地域の乳牛ふん尿の嫌気処理技術を研究している。バイオガス発生量等の稼働実績を基に、温室栽培の熱源としての資源価値を分析した。500m2の栽培面積を有する温室の設定温度を20℃とした場合、およそ200頭規模のふん尿で温室熱源が確保できる。2〜3戸の共同利用で営農熱源の供給が可能と試算される。
Keyword: 生産施設, バイオガス, 家畜ふん尿
GET PDF=03/0306-25.pdf
発表番号 6-26
Process of Cow Excrement by Small-scale Shared-use Biogas Plant located in Cold Region
Makoto MIYAKAWA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Yoshiaki HIDESHIMA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Hiroyuki NAKAYAMA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Kazumasa NAKAMURA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
小規模共同利用型バイオガス施設による寒冷地の乳牛ふん尿処理実績
○宮川 真 [北海道開発土木研究所]
秀島 好昭 [北海道開発土木研究所]
中山 博敬 [北海道開発土木研究所]
中村 和正 [北海道開発土木研究所]
冬期には−20℃にもなる北海道の畑作・酪農地域に共同利用型のバイオガスプラントを建設し、約2ヶ年供用した。この間における稼働状況と生成物の利用状況を報じた。有機生成物は農家に液肥・堆肥と利用され、生産した電気・熱は施設の一部自賄いとして利用した。積雪寒冷条件や共同利用施設としての施設内所要熱エネルギーの課題等を明らかにした。
Keyword: 生産施設, バイオガス, 家畜ふん尿
GET PDF=03/0306-26.pdf
発表番号 6-27
Effect of fermenter temperature on heat budget of fermenter in cold and snowy region
Hiroyuki NAKAYAMA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Kazumasa NAKAMURA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Masanori OFUKA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Yoshiaki HIDESHIMA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
積雪寒冷地におけるメタン発酵槽で発酵温度が熱収支に与える影響
○中山 博敬 [(独)北海道開発土木研究所]
中村 和正 [(独)北海道開発土木研究所]
大深 正徳 [(独)北海道開発土木研究所]
秀島 好昭 [(独)北海道開発土木研究所]
北海道湧別町で計測したメタンガス発酵槽での加温熱量実測値と37℃の発酵温度での標準ガス発生量を用いて、発酵温度を変えた場合の熱収支変化を推定した。Chen-Hashimotoのメタンガス発生量推定式を用いると、発生メタンエネルギー量と発酵槽加温熱量の差が最大になるのは、発酵温度が29℃の場合であると推察された。しかし、発酵温度を中温域で調整して得られる熱エネルギーの利得はプラントでの全必要熱量に比べて小さかった。
Keyword: バイオガスプラント, 熱収支, 発酵温度
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発表番号 6-28
Performance of Compost System using Screw-press Solid-Liquid Separator and Automotive Agitator
Masanori OFUKA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Yoshiaki HIDESHIMA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Hiroyuki NAKAYAMA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Kazumasa NAKAMURA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Seiki NAKAGAWA [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
スクリュープレス型分離機と自走式攪拌機を組合わせた寒冷地の乳牛ふん尿堆肥化システムの性能
○大深 正 [北海道開発土木研究所]
秀島 好昭 [北海道開発土木研究所]
中山 博敬 [北海道開発土木研究所]
中村 和正 [北海道開発土木研究所]
中川 靖起 [北海道開発土木研究所]
厳冬期には零下20℃にもなる積雪寒冷地において、スクリュープレス型固液分離機と自走式攪拌機を組み合わせた乳牛ふん尿の堆肥化施設を設けた。スクリュープレスは、冬期においても適度な分離能力を示し、また、長藁の裁断能力があることから、その後の堆肥攪拌も容易となる。通年を通しての堆肥化機械の稼働性が検証できた。今後、システムの効率性を把握するために、投入原料の初期状態やエネルギー配分の面から検討したい。
Keyword: 生産施設, 堆肥, 家畜ふん尿
GET PDF=03/0306-28.pdf
発表番号 6-29
Natural Drying of Rural Sewage Sludge
Masato Nakamura [National Institute for Rural Engineering]
Yoshito Yuyama [National Institute for Rural Engineering]
集落排水汚泥の天日乾燥に関わる事例調査
○中村 真人 [独立行政法人農業工学研究所]
柚山 義人 [独立行政法人農業工学研究所]
集落排水処理汚泥の天日乾燥について,脱水特性を明らかにし,脱水性の向上手法を開発するため,既存施設において調査を行った.その結果,乾燥過程の初期では浸透,後期では蒸発による脱水が主であることがわかった.乾燥汚泥の含水率は10〜13%であった.また,含有成分について調査した結果,重金属の含有量に問題ないが,大きい値の大腸菌群数が検出されたので,農地還元する際には,農地での消長に注意する必要がある.
Keyword: 天日乾燥, 集落排水汚泥, 農地還元
GET PDF=03/0306-29.pdf
発表番号 6-2
Local colors estimation using surface soils −Case-study in Mie−
Ken Ohno [Mie University]
Haruna Kise [Mie University]
表土色を利用した地域色の推定 −三重県を例にして−
○大野 研 [三重大学]
黄瀬 春奈 [三重大学]
地域の土の色は言うまでもなく主要な地域の色である。というのはかつて、土は家屋の瓦や壁として使われ、景観の中心として地域の個性を作っていたからである。したがって表土色によって、地域の特性が表現できるのではないかと考えられる。そこで本研究では、三重県を例に取り、三重県内での表土色の分布を解析し、今後表土色が『風土を生かした美しい景観作り』において、1つの目安になることを示すのを目的とする。
Keyword: 景観, 地域色, 風土
GET PDF=03/0306-02.pdf
発表番号 2-11
Stability Analysis Of Slope Considering Gradual Collapse
Tomonori AONO [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Shuichi Kondo [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Shigeyasu AOYAMA [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
Akira KOBAYASHI [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto Univ.]
逐次すべりを考慮した安定解析
○青野 智則 [京都大学大学院農学研究科]
近藤 秀一 [京都大学大学院農学研究科]
青山 咸康 [京都大学大学院農学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
すべり面の位置を精度よく推定するのは対策工の検討において重要である.地すべりと地下水面位置の関係を見るために室内模擬実験を行った.模擬実験で2台のカメラを用いた斜面表面の三次元変位の結果から推定したすべり面と,円弧すべり面法による最小の安全率を与えるすべり面との比較を行うと,両すべり面の位置は異なっていた.本論では,その違いを考察するために逐次崩壊による斜面形状の変化に入れた地すべり面の解析法を開発した.
Keyword: 地すべり, 斜面崩壊, 安定解析
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発表番号 2-16
Effects of water flow in underdrain pipe to the subsurface drainage
Koh Kato [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
Miyoshi Kadono [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
暗渠内の境界条件が排水処理効果に及ぼす影響について
○加藤 幸 [弘前大学農学生命科学部]
角野 三好 [弘前大学農学生命科学部]
暗渠排水の効果を数値解析により検討する場合、暗渠部分の境界条件が解析結果に大きな影響を及ぼす。しかしながら、暗渠内の水位状況は実際に観察することが難しく、境界条件を定める場合に曖昧な部分がある。そこで本研究では、三次元模型実験により、暗渠内に生じる自由水面の状況を把握し、暗渠部の境界条件が全体的な自由水面に及ぼす影響について検討した。
Keyword: 地下浸透・地下水流動, 地下排水,
GET PDF=02/0202-16.pdf
発表番号 2-21
Field Measurement of Ground Subsidence of Peatland (2)
Mitsuhiko KAMIYA [Hokkaido Institute of Technology]
Sinichiro KAWABATA [Hokkaido Institute of Technology]
Takashi INOUE [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
泥炭地の地盤変動の原位置観測(第二報)
○神谷 光彦 [北海道工業大学]
川端 伸一郎 [北海道工業大学]
井上 京 [北海道大学大学院農学研究科]
石狩泥炭地の新篠津地区で,泥炭地盤の変動と地下水位や積雪深との関係について原位置観測と解析を行った。地盤変動は冬期間には地下水位の低下と積雪荷重により沈下傾向を示し,融雪期の地下水位の上昇により膨張し,夏期間では地下水位変動に追随して地盤が変動する関係が得られた。また,層別には異なる変化挙動を示し,冬期間は上層部が雪荷重により変動し,夏期には中間層が地下水位に連動して変化する傾向が顕著であった。
Keyword: 泥炭地, 地盤変動, 原位置観測
GET PDF=02/0202-21.pdf
発表番号 2-26
Coefficient of earth pressure at rest for Ariake Clay
Motoyasu Inokuchi [Nippon Giken Inc.]
Takahiro Higashi [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Masami Ohtsubo [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Motohei Kanayama [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Kouichi Akaboshi [Gradute school of bioresource and bioenvironmental sciences, Kyushu University]
有明粘土の静止土圧係数について
○井口 元康 [日本技研株式会社]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
金山 素平 [九州大学大学院農学研究院]
赤星 宏一 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
側方応力を測定できる一次元圧密試験機を用い、有明粘土の静止土圧係数について検討した。不攪乱試料の載荷過程における静止土圧係数は、圧密降伏応力の前後で最小となり、正規圧密領域での不攪乱試料と練返し試料の静止土圧係数はほぼ一致した。また、除荷過程における不攪乱・練返し試料の静止土圧係数は、共に過圧密比のm乗に比例し、両者のべき数mの値はほぼ等しくなった。さらに、べき数mの値は、塑性指数Ipの影響を受けずほぼ一定となった。
Keyword: 有明粘土, 静止土圧係数, 一次元圧密試験機
GET PDF=02/0202-26.pdf
発表番号 2-31
REVIEW OF COULOMB’S EARTH PRESSURE THEORY
Mu Mu Than [Faculty of Bioresources, Mie University]
Zakaria Hossain [Faculty of Bioresources, Mie University]
Inoue Sohji [Faculty of Bioresources, Mie University]
クーロン土圧の再考
○Mu Mu Than [三重大学生物資源学部]
座狩屋 保世院 [三重大学生物資源学部]
井上 宗治 [三重大学生物資源学部]
土圧とは擁壁に支えられた土によって生じる側方力であり,擁壁との相互作用のもとで変化する.周知のように土圧公式はランキン理論とクーロン理論によるものが一般的であるが,実用上はクーロン土圧の方がよく用いられる.クーロン土圧式は主として図解法による誘導が示されてきた.本研究では解析法による誘導式を提案している.その結果,土の粘着力成分を含めた別の公式表現が可能であることとともに若干の数値計算例を示した.
Keyword: 主働土圧, 授働土圧, すべり面
GET PDF=02/0202-31.pdf
発表番号 2-36
Localized behavior of saturated soil by EFG
Shin-ichi Arimoto [Graduate School of Natural Sci. & Tech., Okayama University]
Akira Murakami [Graduate School of Natural Sci. & Tech., Okayama University]
Shin-ichi Nishimura [Graduate School of Natural Sci. & Tech., Okayama University]
EFGを用いた飽和土の局所化解析
○有本 慎一 [岡山大学大学院自然科学研究科]
村上 章 [岡山大学大学院自然科学研究科]
西村 伸一 [岡山大学大学院自然科学研究科]
メッシュフリー解法であるEFGMによる、水〜土連成有限変形解析の定式化を示し数値解析を行った。そして、有限要素法を用いて飽和土の変形局所化を解析する際に現れる解のメッシュ依存性を回避する可能性を数値計算により検討した。有限要素解析では、せん断帯の出現する場所が一致しない事例について、節点配置の疎密が異なるメッシュフリー解法を適用した。局所化ひずみに有限要素解ほどの差異が見られないことを明らかにした。
Keyword: EFGM, 有限要素法, 飽和土
GET PDF=02/0202-36.pdf
発表番号 2-41
Balanced Reinforcement Ratio for FRP Reinforced Concrte Members
Tsuguhiro NONAKA [SHIMANE UNIVERSITY]
Mohamed ELDESOUKY [SHIMANE UNIVERSITY]
Masayuki ISHII [SHIMANE UNIVERSITY]
繊維補強コンクリート部材の釣合鉄筋比
○野中 資博 [島根大学]
Mohamed ELDESOUKY [島根大学]
石井 将幸 [島根大学]
近年、鉄筋コンクリートの発錆を解消しかつ力学的性能を向上させるために、高性能繊維を使用した繊維補強コンクリートの研究開発が盛んに行われている。しかし高性能繊維は、従来の鉄筋と異なり破壊に至るまでその応力・ひずみ関係が直線的に変化する。そこで本研究では、1つの釣合破壊式を提案した後、既に結果が報告されている長方形断面の鉄筋コンクリート梁を繊維補強することを考え、計算力学研究センターのATENAを用いて解析を行った。その結果、ATENAは繊維補強コンクリートの使用・終局限界状態の両方を、正確に予測可能であることが明らかになったので結果を報告する。
Keyword: 繊維補強, コンクリート, 釣合鉄筋比
GET PDF=02/0202-41.pdf
発表番号 3-13
Study on Measurement of Solid Structure of Soil by Soft X-ray Imaging Method
Hajime NARIOKA [Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University]
軟X線ディジタル画像による土壌の固相構造の測定に関する基礎的検討
○成岡 市 [岡山大学環境理工学部]
土壌構造は、土壌の力学・物理・化学・生物性に対して骨格的環境を与えている。また土壌の挙動や履歴現象にも強い影響を及ぼしている。近年、軟X線映像法による土壌構造の分析が行われている。本報はその研究系列の中で、固相・画像解析・評価などのキーワードを並べ、軟X線映像による固相構造の測定に関する基礎的要件を検討し、固相構造の配列様式、異方性、水分変化と固相構造変化の解析などに本法の適用可能性を見いだした。
Keyword: 軟X線映像法, 土壌の固相構造, 画像解析
GET PDF=02/0203-13.pdf
発表番号 3-3
Composite spheres models for describing the dielectric permittivities of aggregate soil
Teruhito Miyamoto [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region ]
Hiroyuki Taruya [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region ]
Takahiro Shiono [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region ]
混成球モデルを用いた団粒土の誘電特性のモデル化
○宮本 輝仁 [九州沖縄農業研究センター]
樽屋 啓之 [九州沖縄農業研究センター]
塩野 隆弘 [九州沖縄農業研究センター]
従来,土壌の誘電特性は2つの3層混成球モデルを組み合わせて表現されるが,そのうちの1つを団粒構造による水分分布の偏りを表現する4層の混成球モデルと置きかえることで,団粒土の誘電特性をモデル化した.更に,2つの混成球モデルを加算する時の重み関数を飽和度に応じたS字曲線関数で与えることにより,低水分領域では水分が団粒内間隙でより保持されるという実験結果を再現した.
Keyword: 団粒構造, 誘電特性, モデル化
GET PDF=02/0203-03.pdf
発表番号 3-8
Water and salt movements in the mixture of sand and compost under evaporation
Susumu Hanayama [Faculty of Agriculture ,Yamagata Univ.]
Ken Kamimoto [Cats Co. Ltd]
有機質資材を添加した砂丘土壌の蒸発に伴う水分・塩分動態
○花山 奨 [山形大学農学部]
神本 健 [螢ャッツ]
砂丘地のハウス栽培における蒸発による塩集積を防ぐことを目的に有機質資材(コンポストを使用)の添加による蒸発の抑制効果を検証した.また,砂丘土壌内の水分・塩分動態を検討した.実験の結果,コンポスト添加により蒸発が抑制されることが確認され,表層への塩集積が起こりにくくなることが明らかとなった.この現象はコンポスト添加による液状水移動の減少に起因するものと示唆された.
Keyword: 水分移動, 溶質移動,
GET PDF=02/0203-08.pdf
発表番号 6-20
Estimation of a runoff control function of paddies in mountainous area
Akiko Yoshimura [National Institute for Rural Engineering]
Kenji Ishida [National Institute for Rural Engineering]
Naoya Fujimotyo [National Institute for Rural Engineering]
Tatsumi Tomosho [National Institute for Rural Engineering]
中山間地域の水田の持つ流出抑制機能の比較
○吉村 亜希子 [農業工学研究所]
石田 憲治 [農業工学研究所]
藤本 直也 [農業工学研究所]
友正 達美 [農業工学研究所]
流出抑制機能を既存の雨水貯留モデルを適用して検討を行った.その結果,東北地区では100年確率でも流出抑制機能が発揮されたが,九州地区では10年確率降雨でもその機能が十分に発揮できない.また,放棄後に畦畔管理を行った場合をシミュレーションした結果,東北地区では流出抑制機能が期待できるが,九州地区では100年確率降雨では逆にピーク流出高が大きくなり,その機能が期待できないことが分かった.
Keyword: 耕作放棄, 中山間地域, 降雨特性
GET PDF=02/0206-20.pdf
発表番号 6-21
Checking Matters and Concerns for Rural Vitalization with Residetial Consolidation Project−based on A Case Prefectural Project−
MATSUO YUOSHIO [Ehime Univ. Fac. Of Agr.]
MASANORI AZUMA [Unive of Kougakuin Fac. Of Emg.]
田園居住空間整備における留意点と配慮事項の解明−F県M村における住環境整備事業M中部地区の事例から−
○松尾 芳雄 [愛媛大学農学部]
東 正則 [工学院大学工学部]
農村振興を図る上で、ゆとりある居住空間の形成は主要なテーマの1つとなっている。農村の過疎化対策として、農業後継若者の定着や都市住民のUJIターンなどを企画する場面では、生産基盤の整備に併せた創設換地により新規住宅用地を捻出することも多い。本報の調査事例はそのような優良事業事例だが、そこでは種々の工夫や配慮(誘導)があるように判断された。ここでは、それらを整理・要約して速報的に報告する。
Keyword: 農村振興, 住環境整備,
GET PDF=02/0206-21.pdf
発表番号 6-22
Reality of Landscape and Biotop Conservation in the Isawa-Nanbu Farmland Consolidation Project
HIROTA Junichi [Faculty of Agriculture, Iwate University]
FUJISAKI Hiroyuki [Faculty of Agriculture, Iwate University]
国営農地再編整備事業いさわ南部地区における環境配慮の実際と課題
○広田 純一 [岩手大学農学部]
藤崎 浩幸 [岩手大学農学部]
700haの水田圃場整備を内容とする国営農地再編整備事業いさわ南部地区(岩手県胆沢町)は,計画段階から景観と自然生態系保全への配慮を行ってきており,この種の取り組みの先進事例の一つとして注目を集めている。本稿では,計画段階より本地区に関わってきた立場から,いさわ南部地区における環境配慮の経過と,計画から実施の各段階での具体的な配慮内容を紹介するとともに,取り組みの過程を通じて明らかになった課題を報告する。
Keyword: 圃場整備, 生態系保全, 景観保全
GET PDF=02/0206-22.pdf
発表番号 6-23
Planning farm land consolidation in consideration of historic rural landscape conservation
Tamami Ito [Graduate School of Agriculture, Iwate University.]
Jun-ichi Hirota [Faculty of Agriculture, Iwate University.]
歴史的景観に配慮した圃場整備計画の立案 −一関市本寺地区を事例として−
○伊藤 珠美 [岩手大学大学院農学研究科]
広田 純一 [岩手大学農学部]
東北地方における中世荘園景観を現在に伝える地区として注目を集めている岩手県一関市本寺地区において、歴史的景観保全と生産性向上の両立を目指した圃場整備計画の立案を行った。生産性向上のみを目的とした従来型整備計画、景観保全を第一に考え、耕作条件の改善を目指した保全型整備計画、両方の折衷的整備の中間型整備計画の3つを立案した。その結果、景観保全のためには、保全型か中間型整備が適していることがわかった。
Keyword: 圃場整備, 歴史的景観, 中世荘園遺跡
GET PDF=02/0206-23.pdf
発表番号 6-24
Land-use management for preserving the landscape of Shugakuin Imperial Villa
Tomoko TAKAHASHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Yohei SATO [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
修学院離宮景観保全のための農地利用管理の方策
○高橋 知子 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
佐藤 洋平 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
修学院離宮では周囲の田畑が景観の重要な構成要素である.本研究では,農業生産の場としての利用を通じ将来にわたり景観要素として良好な状態を維持するための対策を提案する.小規模経営で農業従事者が高齢の農家が多く,基盤条件が不利であるため,農家の負担を軽減する必要がある.また,農家だけでは管理しきれない農地については,離宮特有の制約条件等を考慮に入れ,実際に各地で採用されている農地管理方法を比較検討する.
Keyword: 農地管理, 景観,
GET PDF=02/0206-24.pdf
発表番号 6-25
Sustainable land-use management for preserving traditional landscape in the case of Shirakawa village
Emi Yasuda [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Yohei Sato [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
白川村合掌造り集落景観保全のための農地利用管理
○安田 絵美 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
佐藤 洋平 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
岐阜県白川村荻町集落は水田を主体とした農山村景観の価値が世界的に広く認められた集落である。しかしながら遊休農地の増加等に伴い、景観の質の低下が起こっており,農地管理方法が問題となっている。本研究では荻町集落の景観を維持することを目的とし、自然地理的条件の定量化、及びこれまでに行われた遊休農地化問題への取組の検討から、農業の持続を困難にしている要因の明確化と今後の農地管理方策の検討を行っている。
Keyword: 農山村景観, 農地管理, 遊休農地
GET PDF=02/0206-25.pdf
発表番号 6-26
The Landscape Evaluation of Agricultual Road
Ken Taniguchi [Graduate course of Agriculture ,Hirosaki University]
Daisuke Katoh [Faculty of Agriculture and Science ,Hirosaki University]
農道景観の評価に関する研究
○加藤 大扶 [弘前大学農学部農学研究科]
谷口 建 [弘前大学農学生命科学部]
農道は直接農業に関わる機能のほかに、地域住民の重要なライフラインである。また、近年では観光客が農村を訪れ、その景観を楽しむ姿が見られるようになってきた。従って、自然環境の保全は勿論のこと、農村景観のアメニティを高めていくことが求められる。本研究では、農道からの景観に着目し、人がどのように景観を把握し評価しているのかについて解析し、景観の保全や良好な景観の創出の手法についての研究を目的とする。
Keyword: 農道景観, ,
GET PDF=02/0206-26.pdf
発表番号 6-27
A survey on landscape evaluation of drainage facilities constructed in agricultural area around city
Shigeki Ogake [Graduate school of science and technology Niigata University]
Toshiiro Morii [Faculty of agriculture Niigata University]
都市近郊農業地帯における既設排水機場の景観評価調査
○大懸 重樹 [新潟大学大学院自然科学研究科]
森井 俊広 [新潟大学農学部]
新潟平野の低平輪中型という特徴的な地形に,数多く建設された排水機場の景観評価調査を行う.この地域では排水機場が欠かすことのできない存在となっており,地域住民と学生の心理的評価の相違を因子分析によって調べ,また重回帰分析により好ましさを予測した.因子分析では,因子構造・評価特性に世代や生活環境による違いが見られ,また重回帰分析の結果から,排水機場の好みに関して共通性が見られることも分かった.
Keyword: 景観評価, 既設排水機場, SD法
GET PDF=02/0206-27.pdf
発表番号 6-28
A Basic Study for Quantitative Handling of the Mediance of Riverscapes
Yosuke Kudo [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]
Takao Kuwabara [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]
Ken Ohno [Faculty of Bioresources, Mie Univ.]
Hiroyuki Ohno [Oyo Corporation]
Kimiko Kasai [Color and Environment in Amenity Design]
河川景観の風土性を定量的に把握するための基礎的研究
○工藤 庸介 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
桑原 孝雄 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
大野 研 [三重大学生物資源学部]
大野 博之 [応用地質(株)]
葛西 紀巳子 [(有)色彩環境計画室]
大規模な土木事業において景観面への配慮を行うにあたっては、地域性やいわゆる風土を反映させることも必要である。本研究では、河川景観に含まれる風土性を「色と形」の側面から定量的に把握することを目標とし、アンケート調査を実施してその基礎的なデータを整理・分析した。アンケート結果を、色度図を用いた色分析やフラクタル解析の結果と関連付けることで、河川景観の持つ風土性を定量的に把握できる可能性が示された。
Keyword: 河川景観, 風土,
GET PDF=02/0206-28.pdf
発表番号 6-29
Condition of Self-Government Disaster Prevention Group and Utilization Possibility of IT Technology in Hilly and Mountainous area-A Case of Kaneyama Town in Yamagata Prefecture-
Seiji YASUNAKA [National Institute for Rural Engineering ]
Tokuji YAMAMOTO [National Institute for Rural Engineering ]
中山間地域における自治防災組織の現況とIT技術活用の可能性−山形県金山町を事例として−
○安中 誠司 [(独)農業工学研究所 集落計画研究室]
山本 徳司 [(独)農業工学研究所 集落計画研究室]
防災面での脆弱性が懸念される中山間地域におけるIT技術活用の可能性について、事例調査により整理・検討を行った。防災関係者等への聞き取り結果から、消防団等による自治防災活動は、多様な地域性への対応、防災意識の向上、通信手段の確保、メンバーの高齢化等の多くの課題を抱えており、自治防災を支援・確立するためには彼らの意思決定を支援する情報システムをボトムアップ型で構築することが今後重要となることが示された。
Keyword: 中山間地域, 防災, 情報通信
GET PDF=02/0206-29.pdf
発表番号 6-2
The condition of resident's participation for the maintenance of flower beds by neighborhood committee
Toshihiro Hattori [Kitasato University School of Vet. Medicine Animal Sci.]
Toshiyuki Imai [Kitasato University School of Vet. Medicine Animal Sci.]
Hiroshi Kobayashi [Kitasato University School of Vet. Medicine Animal Sci.]
町内会による花壇整備への住民の参加状況
○服部 俊宏 [北里大学獣医畜産学部]
今井 敏行 [北里大学獣医畜産学部]
小林 裕志 [北里大学獣医畜産学部]
花壇整備にどのような住民が参加しているかを明らかにするために,アンケート調査を実施した。花壇の整備によく参加しているのは居住歴が長く,花壇の近くで生活している人たちである。いつも参加している人たちの参加理由は町内がきれいになるといよいからと町内会の活動だからで,前向きな回答をしているのはいつも参加している人たちの特徴である。また,現在参加している人たちは今後の参加意向も高い。
Keyword: 住民参加, 町内会, 花壇整備
GET PDF=02/0206-02.pdf
発表番号 6-2
Report of Trial Accreditation Process from an Evaluator
Kazunori Uchida〔Dept. Ag.&Env. Eng., Kobe University〕
審査員側からの試行審査報告
○内田 一徳〔神戸大学農学部食料生産環境工学科〕
平成12年度JABEE試行審査(農業土木プログラム)の2チームが平成12年12月10日〜12日に東京農大と日大において大学実地審査を行った。初めて他大学の教育システムを精査し、改めて大学教育の改革の必要性について考えるよい機会であり、お互いに真剣な情報交換ができた。試行参加校の教官も審査員も、精神的にも時間的にも大変であったが、お互いの努力を十分認めあえるものであった。本文では、審査員からみた試行審査の方法や審査結果の概要について報告する。
Keyword: 農業土木教育, JABEE, 教育手法
GET PDF=
発表番号 6-20
Study on water distribution problems based on water balance analysis during preparation period of dry season rice in middle Chao Phraya Delta, Thailand -The case of the Khok Katiem and the Roeng Rang Irrigation Project-
Tomohisa FUJIKI〔Institute of Agricultural and Forest Engineering, University of Tsukuba 〕
Masayosh SATOH〔Institute of Agricultural and Forest Engineering, University of Tsukuba 〕
タイ国チャオプラヤデルタ中流域における乾期稲作植付け期の水収支分析による用水配分問題の検討 −コカティアム、ルングラーング灌漑プロジェクトを事例として−
○藤城 公久〔筑波大学農林工学系〕
佐藤 政良〔筑波大学農林工学系〕
タイ国チャオプラヤデルタでは乾期の水資源が限られており効率的かつ公平な用水配分が求められている。デルタ中流域に調査地区を設け、水収支分析から用水配分問題の検討を行なった。幹線用水路から直接取水する末端用水路により大量かつ不安定な取水が行なわれ、無駄水が生じていることが分かった。また、乾期稲作が、支線用水路上流域では2回行なわれ、下流域では一切行なえない。代かき用水量の算定結果は200mmであった。
発表番号 6-21
Study of on-farm irrigation management in the Paunlaung River basin, Upper Burma
Daisuke Hayashi〔Faculty of Agriculture, Utsunomiya University〕
Mizutani Masakazu〔Faculty of Agriculture, Utsunomiya University〕
Akira Goto〔Faculty of Agriculture, Utsunomiya University〕
上ビルマ・パンラウン川水系における末端水管理の研究
○林 大介〔宇都宮大学農学部〕
水谷 正一〔宇都宮大学農学部〕
後藤 章〔宇都宮大学農学部〕
上ビルマ・パンラウン川水系では11世紀半ばから大規模河川灌漑が行われ、その水利システムは改良、増設、維持管理され今日に至っている。また体制がビルマ式社会主義から軍事政権に変わった後、作付け作物の国家統制(強制作付け、供出)の下で市場経済が浸透し、さらにキンダーダムの建設により末端水利用が変化した。現地調査では末端水管理の変遷、役割変化等を調べ、それぞれの村の末端水管理の特徴、問題点を明らかにした。
Keyword: パンラウン川水系, 国家管理と農民管理, 末端水管理
GET PDF=
発表番号 6-22
Land and Water Resources Monitoring System in Rainfed Area
Kiyotaka FURUSAWA〔Japan Institute of Irrigation and Drainage〕
Noriaki BARAKI〔Japan Institute of Irrigation and Drainage〕
Takashi IIJIMA〔Japan Institute of Irrigation and Drainage〕
Keiichiro KOBAYASH〔Japan Institute of Irrigation and Drainage〕
Yoshiaki OTSUBO〔Japan Institute of Irrigation and Drainage (former)〕
天水農業地域における農地・水資源管理システムの構築
古澤 清嵩〔(財)日本農業土木総合研究所〕
茨木 教晶〔(財)日本農業土木総合研究所〕
飯嶋 孝史〔(財)日本農業土木総合研究所〕
○小林 慶一郎〔(財)日本農業土木総合研究所〕
大坪 義昭〔元(財)日本農業土木総合研究所〕
世界の天水農業地域は約4億2,000万haにも及び、その地域では土地生産性、労働生産性がともに非常に低い。また計画性を欠いた水資源の開発等に起因する農地劣化が進行しつつあり、適切な農地・水資源管理システムの構築が望まれてい。このためリモートセンシング及び地理情報システム等の技術を活用し、農地、水資源の現況と可能性を明らかにした上で、その結果に基づき灌漑農業開発の可能性を評価するシステムを構築した。
Keyword: リモートセンシング, GIS, カンボジア
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発表番号 6-23
Independent use of Photovoltaic Power
Okuyama Takehiko〔National Institute for Rural Engineering〕
Kowata Hisashi〔National Institute for Rural Engineering〕
独立型太陽光発電の利用技術
○奥山 武彦〔農業工学研究所〕
小綿 寿志〔農業工学研究所〕
家畜糞尿処理装置の動力として太陽光発電を利用するために,太陽電池出力変動を調べ,現地試験装置を試作した。太陽電池発電量は夏期に多く,太陽電池の設置角度40度と25度による差は冬期には10%程度であった。試作装置では飼料置き場の雨除けとして使える簡易な屋根を作って太陽電池を設置した。晴天の日にはモーターを8時間定格運転でき,曇天の日にも晴天日の40%の電力を供給できた。
Keyword: 太陽光発電, 自然エネルギー,
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発表番号 6-24
Selectivity of the groundwater resources in the diluvial terrace by electric prospecting (CSAMT method)
Hizuru Okuno〔Co.,Ltd. Asuka Soil Corner 〕
Shuhei Koyama〔Osaka Prefecture University Environmetal Information Science and Application Engineering Lab.〕
電磁波探査による洪積台地下の揚水源選定
○奥野 日出〔株式会社アスカソイルコーナー〕
小山 修平〔大阪府立大学大学院環境情報工学研究室〕
本調査事例は、ほ場整備の用水確保のため、電磁波探査(CSAMT法)により洪積台地下での揚水源を検討したものである。解析手法は、比抵抗測定値と水平多層構造式による深度1kmの地層モデルとから1次元インバ−ジョンを用い、これより測定区間の比抵抗断面図を作成した。水源候補地は基盤岩や破砕帯の浅層分布を避け、砂優勢層の位置に求めた。本手法は未固結地盤の層相区分が把握でき、深井戸計画に適用効果があることが分った。
Keyword: 電磁波, 地下水源, 井戸計画
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発表番号 6-25
Monitoring System for Soil Deformation in a Landslide area with BOTDR and Metallic Tube Casing Optical Fiber
Seiichiro Kuroda〔National Research Institute of Agricultural Engineering〕
Nakazato Hiroomi〔National Research Institute of Agricultural Engineering〕
Natsuka Isamu〔National Research Institute of Agricultural Engineering〕
Hatakeyama Motoharu〔National Research Institute of Agricultural Engineering〕
BOTDR及び金属管外装型光ファイバによる地中変状モニタリングシステムの地すべり地への適用
○黒田 清一郎〔農業工学研究所〕
中里 裕臣〔農業工学研究所〕
長束 勇〔農業工学研究所〕
畑山 元晴〔農業工学研究所〕
光ファイバ及びBOTDR技術を用いた歪測定システムを、ボーリング孔を用いた地すべり地での地中変状監視技術として適用した事例について述べる。特に本研究では光ファイバ心線を金属管によって画外装したセンサを用いた。これは通常の通信用光ファイバを用いるよりも歪検知の定量性、耐候性等に優れていると思われる。
Keyword: 光ファイバ, BOTDR, 地すべり
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発表番号 6-26
Consideration about cost curtailment of the agricultural infrastructure by design VE
Yasumichi Koizumi〔JUS CONSALTANTS〕
設計VEによる農業インフラのコスト縮減に関する考察
○小泉 泰通〔ジャスRンサルタンツ〕
農業分野のインフラ価格は、農産物価格を通じて外国と競争関係をもつ。コスト縮減目標を達成したが、農業分野は設計VEの取り組みと成果の発信が建設分野より少ない。設計VEの日米比較ではアメリカが先行しており、農業インフラ価格に波及し農産物価格差が拡大する危険性を孕んでいる。我が国も行政の職員にVE研修をして、設計VEによるコスト縮減を促進する現実的で即効性のある方策が必要である。
Keyword: 設計VE, 農業インフラ, コスト縮減
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発表番号 6-27
Function of Woodlands in Fog Collection: -Results from Observations in Dhofar, Oman-
Eiichi Takigawa〔Graduate School of Agriculture, Ibaraki University〕
Hisashi Kobayashi〔Ibaraki University〕
霧の捕獲に対する森林の機能−オマーン国ドファール地方での観測結果より−
○滝川 永一〔茨城大学大学院農学研究科〕
小林 久〔茨城大学〕
独特の自然環境を持つオマーン国サラーラ地域で、霧の捕獲に対する気象特性と林の機能を解析するために、気温、相対湿度、林内滴下雨量、樹幹流量、霧の着水量を観測し、水資源としての霧の重要性及びその霧の捕獲に対する林の機能を考察した。
Keyword: 環境保全, アグロフォレストリ, 気象環境
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発表番号 6-28
Rural Landscape Evaluation by Multi-Fractal Measures
Ken Ohno〔Bio-resources, Mie University〕
Yutaka Kato〔Bio-resources, Mie University〕
マルチフラクタル測度による農村景観評価
○大野 研〔三重大学生物資源学部〕
加藤 豊〔三重大学生物資源学部〕
景観は多くの情報量を持っているので、95枚の農村風景写真に対して、4種類の解析法により、8種類のフラクタル測度を算出し、それらを用いて農村景観を定量化することを試みた。その結果、景観の悪い写真は、形状と色彩分布に関して、2種類のグループ(「極度に人工的」と「自然の中に不釣り合いな人工物」等)に分類でき、それらの組み合わせによる景観の定量化の可能性を示せた。
Keyword: 農村景観, フラクタル, 環境影響評価
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発表番号 6-29
River Landscape Evaluation by Questionnaire -Comparison with Fractal Analysis-
Yasunori Kitatani〔Faculty of Bioresources , Mie University〕
Ken Ohno〔Faculty of Bioresources , Mie University〕
アンケートによる河川景観評価 −フラクタル解析結果との比較−
○北谷 康典〔三重大学生物資源学部〕
大野 研〔三重大学生物資源学部〕
アンケートによる人間の主観的な景観評価と、フラクタル解析による客観的な景観評価とを比較し、その関連を検討する。アンケートによって得たデータを主成分分析し、各景観を4つに分類したものをフラクタル解析結果と比較する。その結果、4つのうち3つは同じような傾向を示したが、堤防などによって規則正しく配置された、特に人工的であると思われる景観を含む分類だけは特徴的な傾向を示し、区別が可能であった。
Keyword: 農地環境・景観, 環境影響評価,
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発表番号 6-2
土壌カラム内における塩分動態モニタリングシステムの開発
森 也寸志〔島根大学生物資源科学部〕
○中野 将〔島根大学生物資源科学部〕
木原 康孝〔島根大学生物資源科学部〕
井上 光弘〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
0.01,0.1mol/kgNaCl水溶液を用意し,鳥取砂丘砂とくろぼく土壌カラムからの蒸 発実験をし,センサー値のみから塩類集積のモニタリングを試みた。塩分濃度推定は水分測定に大きく影響され,特に水分10%未満で2%以上の精度が要求され,誤差はプラス側の方が望ましい。また,Rhoadesらの式は砂では水分数%,クロボクでは水分24,5%で解析が不安定になる。通常以上の精度によってはじめて塩類集積の様子が再現できるとわかった。
Keyword: 塩類集積, TDR, 4極塩分センサー
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発表番号 6-20
鉛直上昇定常流における土壌の不飽和透水係数の厳密解析
○竹内 浩二〔岐阜大学農学部〕
西村 直正〔岐阜大学農学部〕
天谷 孝夫〔岐阜大学農学部〕
不飽和透水係数Kを測定する実験方法としての上昇吸引法は降下吸引法と比べて幾つかの利点を有するが、発生するサクション分布の非線形性から適用は困難とされてきた。これに対して数値解析(デュアル法・シリーズ法)を用いてこの非線形のサクション分布から不飽和透水係数を計算し、その精度を検討したところ従来の差分近似法よりも極めて良好な解が得られることが確認された。
Keyword: 水分移動, 土壌の物理化学的性質, 地下浸透・地下水流動
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発表番号 6-21
水田の亀裂パターンを支配する営農的要因
○吉田 修一郎〔農林水産省北陸農業試験場〕
足立 一日出〔農林水産省北陸農業試験場〕
高木 強治〔農林水産省北陸農業試験場〕
代かき回数、水稲の蒸散の有無、水稲の条間隔を要因とした圃場試験を実験計画法に基づき実施し、亀裂の方向性、集中度に影響を与える要因を分析した。方向性に対しては「亀裂方向指数」を定義し定量化を図った。また、集中度は亀裂の周長をその面積で割った値を指標とした。その結果、方向性に対しては蒸散および代かき、集中度に対しては条間隔が主要な要因であることが明らかになった。
Keyword: 土壌の収縮, 蒸散, 代かき
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発表番号 6-22
籾殻の不飽和水分移動特性について
○井村 英樹〔農業工学研究所〕
藤森 新作〔農業工学研究所〕
暗渠疎水材として広く用いられる籾殻のカラム透水試験を行い,Van Genuchten式の不飽和水分移動特性値を推定する方法として,‥效賈 き一段流出試験の逆解析,B臣蔑出試験の逆解析を試みた.その結果,土柱法では,ソフトフリージングによる凍結・切断が有効であることが判った.また,逆解析による推定も可能であることが確認されたが,飽和透水係数が実測値のおよそ2倍となることが問題として残された.
Keyword: 水分移動, 保水性, 地下排水
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発表番号 6-23
成層土壌における透水性の時間変化
○中野 恵子〔農業環境技術研究所〕
芝野 和夫〔農業環境技術研究所〕
大嶋 秀雄〔農業環境技術研究所〕
宮崎 毅〔東京大学大学院〕
井本 博美〔東京大学大学院〕
作土、心土の境界の透水性の時間変化について、飽和透水係数の測定から明らかにすることを試みた。その結果、現場の土壌構造を残す不撹乱試料では、透水係数は短時間で変化し、層境界を含むとより小さくなった。撹乱試料を用いた一層及び二層のカラム試験を比較すると、透水係数は時間と共に変動し、特に二層では助長されることがわかった。微細粒子の移動によって層境界で目詰まりが起こり、透水性に影響を与えると考えられた。
Keyword: 透水係数, 成層土壌, 時間変化
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発表番号 6-24
浸透形態が物質の移動集積に及ぼす影響(宗
○佐々木 長市〔弘前大学〕
澤田 悦史〔弘前大学〕
松山 信彦〔弘前大学〕
工藤 啓一〔弘前大学〕
江成 敬次郎〔東北工業大学〕
小関 恭〔宮城農業短期大学〕
水稲を栽培した成層水田の模型(作土及びスキ床層:黒ボク、心土:レキ、3層構成)を作製し、浸透形態(心土層のみ開放浸透のものと閉鎖浸透のものを作製)と降下浸透水の各成分(硝酸態窒素、鉄等)及び水稲の生育収量の関係を調査した。その結果、鉄濃度は心土層が閉鎖浸透時に濃度が高く、開放浸透層時に低くなった。硝酸態窒素濃度は逆の傾向となった。葉色の変化のスピードは、心土層の浸透形態により差異が確認された。
Keyword: 土壌の物理化学特性, 水質, 土壌
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発表番号 6-25
不耕起移植水田の土壌環境と物質移動
佐々木 長市〔弘前大学農学生命科学部〕
工藤 啓一〔弘前大学農学生命科学部〕
泉 完〔弘前大学農学生命科学部〕
松山 信彦〔弘前大学農学生命科学部〕
○相馬 竜司〔弘前大学大学院農学研究科〕
青木 栄秀〔弘前大学大学院農学研究科〕
江成 敬次郎〔東北工業大学〕
小関 恭〔宮城農業短期大学〕
不耕起移植水田(1年目)と慣行水田に土壌環境測定装置(開放ライシメータ)を設置し、浸透形態と浸透水のイオン濃度(鉄、マンガン等)を深度別に調査した。その結果、酸化還元電位において深さ20cm地点で、不耕起移植水田の方が慣行水田に比べて還元化するスピードが遅かった。この値の低下に対応し、鉄やマンガンの溶出濃度にも差異が認められた。電気伝導度等には差異が認められなかった。
Keyword: 土壌の物理化学的性質, 溶質移動, 地下水保全・地下水汚染
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発表番号 6-26
ミズゴケ分布地の水分と地温の条件について
○安積 晃次郎〔日本大学生物資源科学部〕
河野 英一〔日本大学生物資源科学部〕
石川 重雄〔日本大学生物資源科学部〕
本研究では、貴重な高位泥炭地の保全管理に必要な地下水位および各種ミズゴケの生育の土壌水分と地温の変化を測定した。土壌水分の変化はTDR法により、地温の変化は抵抗温度計を使用した。この結果、高位泥炭地の保全管理のための基本条件として、ハリミズゴケが生育できるように土壌の体積含水率が80%以上、地温の変化として日地温差が5.5℃のところが出現するように維持すべきことが得られた。
Keyword: ミズゴケ, 土壌水分の変化, 地温の変化
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発表番号 6-27
凝集状態における粘土懸濁液の粘度
○二重作 将雄〔茨城県〕
中石 克也〔茨城大学農学部〕
大井 節男〔農業工学研究所〕
粘土懸濁液は、凝集状態では粒子同士がくっついてフロックを形成しているので、試料濃度と粘度の関係を表すには、フロック内に抱き込まれた溶媒も加味した有効体積を用いる必要がある。そこで、本研究では、カオリナイトフロックの形状に関する知見を考慮して森・乙竹の粘度式を用いることによって、粘度のデ−タのみから有効体積を見積もることが可能であることを示した。ついで、塩濃度が有効体積に及ぼす影響について検討した。
Keyword: コロイド・粘土, レオロジ−,
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発表番号 6-28
静電的分散状態にあるモンモリロナイト懸濁液の降伏値
○足立 泰久〔筑波大学農林工学系 〕
コロイド粒子間の静電的相互作用力に基づいて分散状態にあるモンモリロナイト縣濁液の降伏値を算定するモデルを提出した。モデルでは降伏値が体積分率の急激な関数で表現される。モデルの有効性は藤井らの実測値との比較により確認されたが、有効係数を導入することによって、須藤安富らの説明可能であった。
Keyword: レオロジー, コロイド,粘土,
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発表番号 6-29
連成挙動がベントナイト中の水分移動に与える影響の熱力学的検討
○小林 晃〔京都大学農学部〕
児玉 将志〔竹中土木〕
高レベル放射性廃棄物の処分方法として検討がなされている地層処分において、廃棄体周辺の緩衝材の水分挙動を推定することは安全評価上で極めて重要である。緩衝材は高圧縮したベントナイトを使用することが考えられており、その中の水分移動の予測には土壌物理学の知識が不可欠である。本論では、Carnahanの手法を参考にし、緩衝材中の水分挙動についての熱力学的検討を釜石で行われた原位置試験のデータを用いて行った。原位置で計測された温度、含水比分布を用いて検討した結果、緩衝材中の水分移動の検討では特に蒸気による移動を考慮した連成解析が重要であると言えることがわかった。
Keyword: 水分移動, 連成現象, ベントナイト
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発表番号 6-2
連続流入間欠曝気運転と鉄凝集剤による窒素・リンの高度処理
高橋 強〔京都大学大学院農学研究科〕
○林田 洋一〔京都大学大学院農学研究科〕
現在、生活排水からの窒素・リン除去が大きな問題となっている。多くの施設で採用されている凝集沈殿法によるリン除去はコスト面で問題がある。そこで、間欠曝気運転と生物反応槽への鉄凝集剤添加により経済的、効率的な有機物、窒素、リンの除去を行うことを目的に研究を行っている。現在までの結果から、本法で良好な有機物、窒素、リンの除去が可能であることが判明した。
Keyword: 集落排水, 窒素・リンの高度処理,
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発表番号 6-20
農村景観構成要素である畦畔木の保存方法の提案−農業的土地利用と景観保全の調整に関する研究−
○落合 基継〔京都大学大学院農学研究科〕
高橋 強〔京都大学大学院農学研究科〕
現在の農村整備において,保全すべき景観や生態系の機能を把握した上で農業的土地利用との調整を図ることは重要な課題であると考える.本報では,農村景観構成要素である畦畔木を事例として,畦畔木の位置的特徴や利用方法などの現状把握から,畦畔木の利用を伴った保存・維持管理・地元住民の意識向上といった畦畔木保存のための条件を示し,近代的な農業的土地利用との調整を考慮した畦畔木保存方法を提示する.
Keyword: 畦畔木, 景観保全, 圃場整備
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発表番号 6-21
風土を生かした景観設計のためのフラクタル解析−東京編−
○大野 研〔三重大学生物資源学部〕
中島 悦子〔ユニオン(株)〕
我々は、景観の持つ「形の法則性」をフラクタル次元によって定量化しようと考え、三重県を例にとり、地域の景観を標高から評価しようとしてきた。その結果では、都市部と山間部にさほど大きな違いは存在せず、フラクタル解析だけで地域特性を理解することはやや困難に思われた。そこで、きわめて都市化された地域の存在する東京都を例に取り、50mメッシュの数値標高地図によるフラクタル解析でいかなる特徴が出るのかを検討した。
Keyword: 景観, 風土, フラクタル
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発表番号 6-22
色彩フラクタル解析を用いた景観評価
○鈴木 勝士〔三重大学〕
大野 研〔三重大学〕
近年、景観を考慮した設計が増えてきている。しかしその景観の評価は設計者や建築家の熟度や自然観に依存しがちであったり、人によって異なるなどの様々な問題がある。したがって景観を考慮した設計を行う場合には、その場所の景観の評価が必要になる。そこで本研究では、特に「色」に注目し景観の評価の定量化を試みるため、色彩フラクタル解析をもちいて検討した。また河川景観を例に取り、研究の対象とした。
発表番号 6-23
地域資源の多面的活用における景観設計に関する一手法の提案−農業公園内の土木構造物の景観シミュレーション−
桑原 孝雄〔大阪府立大学農学部〕
木全 卓〔大阪府立大学農学部〕
工藤 庸介〔大阪府立大学農学部〕
○今西 潤一郎〔大阪府立大学農学部〕
農業用施設の景観設計を考えるために,農業公園を農村地域のモデルとして取り上げ,公園内のため池について農業公園の持つ特質を反映させ,その結果を検討することで,景観設計手法の方針について考察した.考慮した3つの要素は農業公園内に限らず一般的な場合においてもため池の持つ役割の拡大に貢献することがわかり,結果をCGシミュレーションすることで,各要素の与える効果をより良く把握できることも確認できた.
Keyword: 景観設計, 農業公園, CGシミュレーション
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発表番号 6-24
Grey-Markov Chain Approach for Projection in Per Unit Area Yield of Crops
○Jia Hua〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
佐藤 洋平〔東京大学大学院農学生命科学研究科〕
作物の単収を正確に予測することは土地利用計画において重要である。本研究では、作物の単収を正確に予測するために、Grey Markov chain の手法を取り上げた。この手法の長所は、気象学的要素を比較する必要がない点と、年毎の異なった収穫状況を考える事ができる点にある。この手法を用いて予測した結果、実際の収量とほぼ一致し、誤差は非常に小さかった。この手法は、長期的な計画策定に大きく寄与するものと思われる。
Keyword: 土地利用計画, GIS,
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発表番号 6-25
「棚田ファンクラブ」の設立、「棚田保全ボランティア隊」の派遣について
○中里 良一〔鳥取県農村整備課〕
棚田は、農業生産の場としてだけでなく、心のやすらぎを与えたり,土砂流出や洪水を防止する等多面的な機能を有しているが、近年、農家の高齢化や担い手の減少等で、耕作放棄が急速に進み、地域にさまざまな支障をきたしている。このため、鳥取県では、「棚田ファンクラブ」を設立し、さらには、「棚田保全ボランティア隊」を派遣する等して、棚田保全対策を積極的に推進している。
Keyword: 中山間地域, 農村振興, 農地環境・景観
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発表番号 6-26
棚田保全のための整備技術−長野県姨捨・田毎の月の事例−
○木村 和弘〔信州大学農学部〕
棚田に対する関心が高まっている。本文は、「田毎の月」で有名な長野県更埴市姨捨地区の棚田に導入された四つの事業、県営圃場整備事業、県営ふるさと水と土保全モデル事業、県営ふるさと水と土ふれあい事業及び棚田地域等緊急保全対策事業について、整備方法を検討し、棚田の保全の実態とその可能性などを検討した。そして、棚田保全のための整備技術として、三つの方法を示し、その技術上の問題点を示した。
Keyword: 棚田保全, 農用地計画・整備, 中山間地域
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発表番号 6-27
中山間地域における水田の土地条件と水田利用
○吉迫 宏〔農林水産省四国農業試験場〕
高知県内の中山間地域を対象に、水稲作付面積や水田面積の変動と土地条件の関係について両面積の1990年から1995年の増減率と水田の立地や経営、地域条件の指標間を統計分析等によって検討した。この結果から、水稲作の縮小を引き起こす外力がこの地域に働いた場合、土地条件面からは水田適地度合や労働作業性の劣る水田がより多く放棄されること、また基盤整備は水田耕作放棄の防止に有効であることが明らかになった。
Keyword: 中山間地域, 土地利用計画, 圃場整備
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発表番号 6-28
農村集落におけるグラウンドワークの普及活動の事例−岩手県胆沢郡胆沢都鳥地区の場合−
○去石 真佐子〔財団法人日本グラウンドワーク協会〕
広田 純一〔岩手大学農学部〕
岩手県胆沢町都鳥地区、第14集落内で行ったグラウンドワークの普及活動の経過と成果について報告する。一連の活動の成果は、実践活動にまで短期間で至ったことである。成果が得られた要因としては、当初から地区の目標を実践活動に定めていたことと、農村ならではの様々な技術を持った人材を確保することが容易であったことが挙げられる。
Keyword: グラウンドワーク, 環境改善,
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発表番号 6-29
ファームパークの全国的動向と成立要因に関する基礎的研究
○中島 正裕〔東京農工大学大学院連合農学研究科〕
木本 凱夫〔三重大学生物資源学部〕
本研究では、統計資料の分析と事例調査により、ファームパーク(農業公園)の特徴と変遷、及び成立要因についての検討を行った。その結果、ファームパークには自然を主とした施設の維持管理労力が大きいのに対して、収入が低いということがあり、これが成立を困難にしていることがわかった。また、これに対して、事例地区では既存施設の利用等による支出の軽減、市町村等による財政支援によって成立し得ていることがわかった。
Keyword: ファームパーク, 農村振興,
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発表番号 6-20
畑地の排水性と土壌の分散性
東大院 ○中野 恵子・東野 徹男・宮 毅・中野 政詩
東京農工大農 西村 拓
畑地の排水不良問題がある地区において、排水良好地、不良地の土壌について、降雨実験、耐水性団粒分析を行った。水質の条件を変えてイオン種とその濃度の影響をも見た。その結果、土壌構造は排水良好地でより安定であること、脱イオン水の場合と比べてCaイオンにより安定に保たれ、Naイオンにより不安定になることがわかった。また、粘土鉱物を同定し、排水良好地の方がスメクタイトが多いことが明らかになった。
Keyword: 土壌の物理化学的性質, 土壌構造, 地表排水
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発表番号 6-21
Hydraulic Conductivity of Low and High Swelling Smectites under SodicConditions(低膨潤および高膨潤スメクタイトのNa・Ca混合溶液に対する透水性について)
佐賀大農 ○取出 伸夫・宮本 英揮
低膨潤性の有明粘土及び高膨潤性ベントナイト粘土と砂の混合試料の飽和透水性の溶液依存性についての比較検討を行った。Naベントナイトは、溶液濃度の低下に伴い表層のみが膨潤よって局所的に透水性が著しく低下した。Na有明粘土は、濃度の低下に伴に透水性は除々に低下し、蒸留水で大きく減少した。コラム内の透水係数の分布より、試料全体の透水性が粘土の分散とそれに伴う土粒子の目詰まりが原因で低下する過程が明らかになった。
Keyword: 飽和透水係数, 分散, 膨潤
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発表番号 6-22
アロフェン質火山灰土への硫酸イオン吸着が透水性変化に及ぼす影響について
茨城大院 ○中島 伴
岡山大環境理工 石黒 宗秀
農環技研 牧野 知之
pH3、pH4の酸性溶液が、アロフェン質火山灰土の透水性に及ぼす影響とそのメカニズムを明らかにした。NO3とSO4の割合を変化させた酸性溶液を用いて透水実験を行ったところ、SO4の量にしたがって透水性の低下が抑制された。土粒子のゼータ電位を測定すると、SO4割合が増加するにしたがって電位が低下することがわかった。このデータを用いて反発ポテンシャルエネルギーを求め、SO4の透水性への影響を明らかにした。
Keyword: 透水性変化, 粘土の分散,
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発表番号 6-23
Effect of Water Quality and Prewetting Rate on Column HydrauricConductivity(透水係数に及ぼす水質と初期湿潤速度の影響)
鳥取大乾燥地研 ○Melkamu Regea・檜垣 英司・北村 義信・矢野 友久
イスラエル・ボルカニセンター Shainberg Isaac
2種類の塩類土壌を、濃度0.5N、SAR10の溶液によって、30、6、1mm/hrの初期湿潤速度で飽和し、濃度0.05Nおよび0.01N溶液(SARはいずれも10)ならびに蒸留水を用いて飽和透水係数を測定した。砂壌土の透水係数は、初期湿潤速度の違いによってあまり差は生じなかったが、シルト質埴土の透水係数は初期湿潤速度に大きく左右された。濃度0.5N溶液を基準とした相対透水係数は、蒸留水の場合、最終的にそれぞれ8、27、28%まで低下した。
Keyword: 飽和透水係数, 塩類土壌, 水質
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発表番号 6-24
電気浸透による児島湖底土中のイオンの移動に関する実験
三重大生物資源 溝口 勝・伊藤 正康
東京農工大 ○福村 一成
産業廃棄物処分場や工場跡地などからの有害物質の漏洩による土壌や地下水の汚染が懸念されていることを背景に、現地処理が可能な土壌や地下水の浄化技術が現在求められている。その技術の1つとして電気浸透法がある。本研究では、電場による土壌中のイオンの移動現象を原理的に理解することを目的に、児島湾干拓地粘土を用いて土壌水分の移動、pH値の変化、試料の電気抵抗を観察する基礎実験を行った。
Keyword: 溶質移動, 水分移動, 土壌の物理化学的性質
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発表番号 6-25
Effect of Leaching Method on Reclamation of Gypsiferous andNongypsiferous Saline and Sodic Soils(石膏を含む場合と含まない場合の塩性ソーダ質土壌の改良に及ぼすリーチング方式の影響)
鳥取大乾燥地研 ○WANG Shuxiang・北村 義信・矢野 友久
連続湛水ならびに間欠湛水方式による塩類・ソーダ質土壌のリーチング効率について土壌カラムを用いて検討した。石膏を含む砂壌土ならびに石膏を含まない埴壌土をEC1.8ds/m、SAR3.2の溶液によってリーチングした結果、埴壌土の脱塩、吸着Naの除去に関しては連続湛水方式がより効率的であった。一方、砂壌土の場合、脱塩の効率は両方式で差がなかったが、吸着Na除去は、間欠湛水方式がより効率的であった。
Keyword: 塩類土壌, ソーダ質土壌, リーチング効率
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発表番号 6-26
水分不飽和土中の溶質分散係数について
佐賀大農 ○辻田 あずさ・取出 伸夫
鳥取大乾燥地研 井上 光弘
土中の溶質の分散係数について、シルト・粘土分の異なる2種類の鳥取砂丘砂を用いて検討した。両試料とも飽和流れの分散係数はほぼ等しいが、不飽和流れの分散係数は、飽和に比べて大きいことを示した。一方、不飽和の分散係数は、2%程度のシルト・粘土分を洗浄により取り除いた砂丘砂では、未処理の砂丘砂に比べ小さく、その違いが含水率の低下に伴い大きい。不飽和の分散長は未処理砂では1cm、洗浄砂では0.3cm程度であった。
Keyword: 分散係数, 分散移流式, 不飽和流れ
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発表番号 6-27
3層条件下におけるpreferential流の特性
佐賀大農 ○長 裕幸
ワーゲニンゲン大 G.H.de Rooij
2成層湛水条件下で発生したフィンガリング流が、下層土下部に存在する帯水層に到達する際の、2成層境界面近傍の遷移領域、フィンガー内、帯水層境界面近傍の圧力変化を測定した。その結果、フィンガー流が帯水層内に到達した時点で、フィンガー上端部のサクションの上昇は続くがその勾配が著しく低下することが分かった。また、帯水層内の圧力勾配はほとんど変化なく-0.8の値を示した。
Keyword: 水分移動, 溶質移動, 浸透流・地下水
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発表番号 6-28
フィンガー流内部におけるサクションの時間変化と空間分布に関する研究
埼玉大工 ○川本 健
東大院 宮崎 毅・中野 政詩
乾いた均一砂層への散水浸潤時に発生するフィンガーの形状は、初期含水比や散水強度などの要因で変化する。本研究ではフィンガー流内部のサクション変化に注目し、サクション分布とフィンガー膨張との関係を調べた。フィンガーは膨張速度の遅い型と速い型に分類でき、フィンガー内部には内側から外側に向かうサクション勾配が存在した。勾配の大きさは遅い型では速い型より大きな値を示した。
Keyword: 水分移動, フィンガー流, 浸潤
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発表番号 6-29
ガラスビーズ充填層への湛水降下浸潤の初期水分依存性
茨城大院 ○稲垣 融一
農工研 安中 武幸
初期水分によるFinger流抑制作用より、浸潤現象の初期水分依存性を検討するため、ガラスビーズ充填層への湛水降下浸潤で浸潤前線の形成、Green-Ampt 式の適用性、前進毛管圧、透水係数について実験的に検討した。Green-Ampt 式は適用できたが、前線の形成に違いがみられた。初期含水比が増えると、透水係数は低下、前進毛管圧は増加した。また多孔質体のの吸水能力を示すSorptivityは増加した。
Keyword: Finger流, 毛管作用, 浸潤の初期水分依存性
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発表番号 6-2
有機物施用土壌の保水性と両親媒性成分の分解過程との関係
東大院 ○末継 淳・井本 博美・宮崎 毅・中野 政詩
有機物施用土壌の水ポテンシャルを変えて培養実験を行い、その組成変化と水ポテンシャルとの関係を、両親媒性成分を示す水溶性の脂肪族・芳香族性成分に着目して調べた。その結果、水ポテンシャルが低いと水溶性の脂肪族性成分が蓄積し、高いと芳香族性成分が増加する傾向を示した。また、水ポテンシャルが低い場合にも水溶性有機物の生成は阻害されなかった。これは、疎水基の運動性が高いことに関係するものと推察された。
Keyword: 保水性, 有機物, 両親媒性
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発表番号 6-2
農業用大ダムと活断層の位置関係
農業工学研究所造構部 初川 栄治
農業工学研究所造構部 ○増川 晋
農業工学研究所造構部 安中 正実・
Keyword: 地震・振動, 構造物の解析・設計,
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発表番号 6-20
均等径アルミ棒を用いた落し戸実験と粒子移動の非接触測定
京都大学農学研究科 村上 章
京都大学農学研究科 ○高尾 智幸
京都大学農学研究科 長谷川 高士・
Keyword: 落し戸, 非接触観測, 画像処理
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発表番号 6-21
受働土圧に関する擁壁模型実験と三次元弾塑性有限要素解析
明治大学大学院 ○森 洋
明治大学農学部 田中 忠次
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Keyword: 受働土圧, 三次元解析, 擁壁
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発表番号 6-22
拡底基礎アンカーの引抜き抵抗力について
愛媛大学農学部 ○酒井 俊典
愛媛大学農学部 宮内 定基
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Keyword: アンカー, せん断帯, 有限要素法
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発表番号 6-23
地すべり崩土におけるせん断帯幅と粒度分布
四国農業試験場 ○川本 治・中尾 誠司・吉迫 宏
中国四国農政局山陽中部土地改良建設事業所神石支所 東 一樹
近畿農政局北神戸農地保全事業所 椎名 義徳・構造改善局計画部資源課 二平 聡
Keyword: 土圧・斜面安定, 土のせん断・構成式,
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発表番号 6-24
アーチ型地中構造物の崩壊と補強材に関する研究
明治大学農学部 田中 忠次
明治大学大学院 菊地 雅義
明治大学農学部 ○中村 康明・
Keyword: 地中構造物, 補強材, 有限変形解析
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発表番号 6-25
地盤の有限変形解析の評価と効率化手法について
明治大学農学部 ○田中 忠次
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Keyword: 有限変形, 弾塑性, 動的緩和法
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発表番号 6-26
Ultimate Bearing Capacity of Batter Piles in Homogeneous Sand under Horizontal Loads
鹿児島大学連合農学研究科 ○Manoppo Fabian Johanes
佐賀大学農学部 甲本 達也
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Keyword: 傾斜杭, 撓み性, 横荷重
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発表番号 6-27
軸対称地盤の浸透破壊に関する理論的研究
神戸大学農学部 ○田中 勉
神戸大学農学部 山田 雅敏
神戸大学農学部 林 活歩・
発表番号 6-28
遮水壁の効果を考慮した水平被圧浸透流解析
京都大学大学院農学研究科 ○石井 将幸
京都大学大学院農学研究科 村上 章
京都大学大学院農学研究科 長谷川 高士・
発表番号 6-29
Application of the new effective stress principle for the partially saturated porous media to the computational finite element analysis(新しい有効応力の原理に基づいた不飽和層の有限要素法解析)
京都大学大学院農学研究科 ○ゾウ ルゥイン ツン
京都大学大学院農学研究科 長谷川 高士
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発表番号 6-2
生物易付着性コンクリートの実用化に関する研究
島根大学生物資源科学部 野中資博
Keyword: コンクリート材料, 特殊コンクリート,
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発表番号 6-20
建設作業員として働く兼業農家の現状と工事の安全対策について
山形県東南村山地方事務所 青葉三右衛門
発表番号 6-22
大区画水田の整地工事施工管理と均平度維持管理
山形県農地計画課 柴田三郎
Keyword: 圃場整備, 農地の汎用化,
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発表番号 6-23
強酸性土における農・工学的研究(8)
日本大学生物資源科学部 青木正雄
Keyword: 土壌改良, 土層改良, 工法
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発表番号 6-24
法面緑化工施工後の木本侵入状況と肥料袋工施工の効果
農業工学研究所 小倉__力
Keyword: 畑地造成, 農地保全施設, 緑化工
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発表番号 6-25
高分子剤を用いた砂質土壌の保水性改良
愛媛大学農学部 櫻井雄二
Keyword: 土壌改良, 保水性, 高分子剤
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発表番号 6-26
沿岸低平地地下水への塩水浸入と農地土壌への塩分移行−吉野川下流域,川内地区の事例−
岡山大学農学部 赤江剛夫
Keyword: 塩水浸入, 地下水, 土壌塩分
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発表番号 6-27
山形県置賜平野屋代郷泥炭地における土地利用と循環潅漑
山形大学農学部 粕渕辰昭
Keyword: 低位泥炭, 循環潅漑, 土地利用
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発表番号 6-28
レンコンの褐変・黒変現象に及ぼすハス田の圃場条件の影響−ハス田の圃場整備に関する基礎的研究−
筑波大学農学研究科 長嶋律
Keyword: ハス田の圃場整備, レンコン表皮の褐・黒変現象, 作土の酸化還元電位
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発表番号 6-29
稲作大規模経営の代かき・田植え作業の作業能率と圃場条件
筑波大学農林工学系 佐久間泰一
Keyword: 作業能率, 農用地計画,
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