発表番号 [6-23(P)]
Development of physical control materials for submerged weeds to be placed underwater
NAKASHIMA Yoshitaka[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・NAKAINE Ryo[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
水中に設置する沈水雑草の物理的防除資材の開発
○中嶋 佳貴[岡山大学大学院]・中稲 涼[岡山大学大学院]
岡山市南部の浦安地区ではオオカナダモ及びコカナダモなどが過繁茂しており,防除が急務となっているため,遮光ネットを活用した防除試験を実施した.開放系水域に遮光ネットを設置した結果,光合成有効放射量を約20μmol/m?/s以下に抑えることでオオカナダモやコカナダモの再生を抑制した.閉鎖性水域として旧閑谷学校の泮池でも規模を拡大して遮光ネットを設置した結果,開放系水域と同様にほぼ完全に再生を防いだ.
Keyword: 生態系,排水施設, ,
GET PDF=23/6-23(P).pdf
発表番号 [6-23]
Effect of pyrolysis temperature and livestock species on micronutrients concentration in livestock manure derived biochars
○KUBOTA Yuki[Institute for Rural Engineering, NARO]・KAMEYAMA Koji[Institute for Rural Engineering, NARO]・KITAGAWA Iwao[Institute for Rural Engineering, NARO]・IWATA Yukiyoshi[Institute for Rural Engineering, NARO]
畜種と炭化温度の違いが家畜ふん炭化物の微量要素濃度変化に与える影響
○久保田 幸[農村工学研究部門]・亀山 幸司[農村工学研究部門]・北川 巌[農村工学研究部門]・岩田 幸良[農村工学研究部門]
微量要素を含む肥料成分に富んだ家畜ふんを炭化物に加工し農地に施用することで、循環利用および脱炭素化の実現への貢献が期待できる。家畜ふん炭は、与えられる飼料の違いや炭化温度による炭の理化学性への影響から、畜種や温度条件によって成分含有量に異なる特徴を持つと考えられる。本研究では採卵鶏、ブロイラー、豚のふんについて炭化温度による微量要素の可溶性濃度変化の特徴を明らかにした。
Keyword: バイオ炭,家畜ふん,微量要素,可溶性成分,炭化温度, ,
GET PDF=22/[6-23].pdf
発表番号 [3-8(P)]
Rheological Behaviors of Coagulated Montmorillonite Suspension under the Condition of Low Pressure Gradient Measured by Spiral Capillary Viscometer
Xin Yang[Graduate School of Life and Envrionmental Sicences, University of Tsukuba]・Takuya Sugimoto[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Yasuhisa Adachi[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
螺旋状毛細管粘度計における凝集系モンモリロナイト懸濁液の低圧力勾配下の流れ
○Xin Yang[筑波大学大学院]・Takuya Sugimoto[筑波大学]・Yasuhisa Adachi[筑波大学]
螺旋状毛細管型粘度計を用い低圧力勾配下での希薄領域における凝集したNaモンモリロナイト懸濁液のレオロジー挙動を測定した。その結果、大きなフロックの形成される高塩濃度においては、最初の状態で粘度がむしろ減少し、しばらくすると流動が突如停止した.森ー乙竹式の適用がから、流動するフロックが立体的に重なりあう準希薄域であり、静止は目詰まりに対応すると考察した.その挙動はビンガムモデルに類似させ解析できる。
Keyword: コロイド(Colloid), レオロジー(Rheology), 凝集懸濁液(Coagulated suspension)
GET PDF=21/[3-8(P)].pdf
発表番号 [6-23]
Recovery and reconstruction efforts and issues in the Great East Japan Earthquake
Goko Masaharu[School of Project Design,Miyagi University]・Kisu Toyohiro[Agricultural Department,Miyagi Prefectural Government ]・Hayashi Takane[Agricultural Department,Miyagi Prefectural Government ]・Sato Fumihiko[Agricultural Department,Miyagi Prefectural Government ]・Nakazawa Shun[School of Project Design,Miyagi University]・Chiba Katsumi[School of Project Design,Miyagi University]
東日本大震災における復旧・復興の取組みと課題
郷古 雅春[宮城大学]・金須 豊洋[宮城県]・林 貴峰[宮城県]・○佐藤 文彦[宮城県]・中沢 峻[宮城大学]・千葉 克己[宮城大学]
東日本大震災の復旧・復興の歩みの中から見えてきた教訓や課題は,将来の農業農村工学の役割を考える上でも有用である.最大の津波被災地である宮城県における初動対応,営農の再開,災害査定,大区画圃場整備,土地利用の整序化,土地改良施設の維持管理,土地改良区への支援,現場知に関する取り組みと課題について紹介する.次への備えのためにも,農業農村工学技術者の確保・育成が疎かにならないよう,肝に銘じる必要がある.
Keyword: 農用地計画・整備, ,
GET PDF=21/[6-23].pdf
発表番号 [1-10]
Analysis of Factors about Long-term Activities of the Local Community Established by the Earthquake Disaster
Nozomi TOMONO[Ojiya City]・Yasuyo SAKATA[Institute of Science and Technology, Niigata University]
震災を契機とした地域交流団体における長期的活動要因に関する分析
友野 望[小千谷市]・坂田 寧代[新潟大学]
新潟県小千谷市S集落で活動する震災を契機に設立された地域交流団体の事例調査を行った。S集落は中越地震で甚大な被害を受け,世帯数が半減した。地域交流団体は設立から13年にわたり様々な活動を通じて,集落住民,元集落住民,外部支援者によるコミュニティを継続してきた。地域交流団体が長期的活動を継続する要因として,ヽ杏支援者の長期にわたる関与,開放型の交流施設の設置,B心瑤傍擇崕斉陲奮萋阿挙げられた。
Keyword: 地域交流団体, 外部支援者, 交流施設
GET PDF=19/1-10.pdf
発表番号 [3-7]
Study on modeling of compression behavior of tire chips mixed soil
Hikozou Okamoto[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Takashi Kimata[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Yosuke Kudo[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
タイヤチップ混合土の圧縮挙動のモデル化に関する研究―チップ状試料の体積変化量についての考察―
岡本 彦蔵[大阪府立大学大学院]・木全 卓 [大阪府立大学大学院]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院]
廃タイヤを地盤材料として用いた際の課題である圧縮量の増加と圧縮量の予測を行うために,円柱状のアルミチップとゴムチップを用いてタイヤチップ混合土を模擬した供試体に一次元圧縮試験を行い,圧縮挙動について調べた.また,粒子の体積変化量を幾何学的に計算しモデル式を求め,実測値との比較を行った.その結果,圧縮挙動を表せていない部分はあるものの,圧縮成分の値としては実測値に近い結果が確認された.
Keyword: 混合土, モデル化 , 圧縮特性
GET PDF=18/3-7.pdf
発表番号 [6-23]
Water Analysis at Catching Fish by Draining Pond for TAMEIKE
Ryouichi ohnishi[Uchiyama Survey Design Co.]・toshiki abe[Uchiyama Survey Design Co.]・yasuaki uchiyama[Uchiyama Survey Design Co.]
ため池カイボリ時の水質調査
大西 亮一[(株)内山測量設計]・阿部 敏喜[(株)内山測量設計]・内山 恭昌[(株)内山測量設計]
ため池教室として小学生がジャコ捕りをした時に水質調査をし、カイボリの効果を考察した。ため池の全窒素濃度は貯留水に比べ、ジャコ捕り時は数百倍高濃度の泥水になる。この泥水が排泥を促進し、ため池の貯留機能を維持してきた。また、貯留水は硝酸態窒素をほとんど含まないが、カイボリすると含むようになり、カイボリ期間が長くなると濃度が高くなる。これがカイボリ(池干し)効果と考える。
Keyword: 灌漑施設, 水質, 水環境
GET PDF=18/6-23.pdf
発表番号 [3-17]
Transport form of phosphate in soil and groundwater
Nozaki Masashi[University of the Ryukyus]・Jun Yasumoto[University of the Ryukyus]・Ko Yasumoto[Kitasato University School of Marine Biosciences]・Mariko Iijima[Kitasato University School of Marine Biosciences]・Ryuichi Shinjo[University of the Ryukyus]
土壌・地下水中におけるリン酸塩の輸送形態
野崎 真司[琉球大学]・安元 純[琉球大学]・安元 剛[北里大学]・飯島 真理子[北里大学]・新城 竜一[琉球大学]
本研究では,沖縄本島南部地域の地下ダム流域において,従来リンの分析に用いられてきた方法に加え,31P-NMRやICP-AESなどの分析を用いて土壌および地下水中のリン酸塩の輸送形態の把握を試みた.その結果,オルトリン酸以外の溶存無機リンや溶存有機リンの存在が示唆され,土壌の31P-NMR分析では,オルトリン酸以外に重合態リン酸であるピロリン酸や,有機リンであるリン酸エステルの存在が確認できた.
Keyword: 地下水, ,
GET PDF=17/3-17.pdf
発表番号 [6-23]
Bending characteristics of Glass fiber reinforced polyethylene pipe system
Tokiyoshi Mitsuaki[High stiffness polyethylene pipes association]・Aoyama Yuki[Dainippon plastics co.,ltd]・Hinobayashi Joji[High stiffness polyethylene pipes association]・Kago Ikuya[Hokkai Land Improvement District]・Hanayama Kazunori[Land scape]・Nakamura Kazumasa[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Kuriyama Takashi[Graduate school of Organic Materials Science, Yamagata University]・Kawabata Toshinori[Graduate school of Agricultural Science, Kobe University]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムの曲げ特性
青山 勇基[大日本プラスチックス(株)]・時吉 充亮[高耐圧ポリエチレン管協会]・日野林 譲二[高耐圧ポリエチレン管協会]・加後 郁也[北海土地改良区]・花山 一典[(株)ランドスケープ]・中村 和正[寒地土木研究所]・栗山 卓[山形大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]
ガラス繊維強化ポリエチレン管システムは,製管成形条件により管周方向および管軸方向それぞれの曲げ特性(剛性及び強度)を制御できる.したがって,不整形地盤での不同沈下があっても,管周方向の内外圧強さを保持したまま,不等な地盤変位に追随することが期待できる.本報告では,大口径ガラス繊維強化ポリエチレン管を用いた曲げ試験を実行し限界性能評価を検討した.
Keyword: 大口径, ,
GET PDF=17/6-23.pdf
発表番号 [6-23]
Spatial distribution of crop root and soil physical properties under different irrigation methods
Hamada Kosuke[Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Yuge Kozue[Faculty of Agriculture, Saga University]・Anan Mitsumasa[Faculty of Agriculture, Saga University]・Hirakawa Akira[Takasaki Sogo Consultant, Co. Ltd.]・Shinogi Yoshiyuki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]
灌漑手法の違いが作物根の空間分布および土壌物理性の変化に及ぼす影響
霤帖々麺[九州大学大学院]・弓削 こずえ[佐賀大学]・阿南 光政[佐賀大学]・平川 晃[(株)高崎総合コンサルタント]・凌 祥之[九州大学大学院]
本研究では,灌漑手法の違いが作物根の空間分布と土壌物理性に及ぼす影響を検証した.オクラを移植したアクリル製スリットを2つ設け,それぞれ地中灌漑および地表灌漑を実施した.実験終了後,スリット内土壌を採取し,透水性および保水性を評価した.この結果から地中灌漑および地表灌漑において,透水性の変化に空間的な違いが確認された.さらには,作物根の影響を受け,水分特性曲線に変化が生じることも明らかとなった.
Keyword: 土壌水分, 土壌構造, 畑地灌漑
GET PDF=16/6-23.pdf
発表番号 [1-40]
A Study of Promoting Subsurface Water Control System in Community Farming
ASHIDA Toshifumi[National Institute for Rural Engineering, NARO]
集落営農法人による地下水位制御システムの整備推進に関する一考察 −兵庫県の事例から−
芦田 敏文[農研機構農村工学研究所]
地下水位制御システムは,水田汎用化の推進に有効な基盤整備のメニューとして期待されている。一方で,土地利用型水田農業の担い手として集落営農の取組が期待され,その法人化も推進されている。そこで本報告では,兵庫県における集落営農法人(法人化した集落営農組織)をターゲットとした地下水位制御システムの整備事例から,集落営農法人による地下水位制御システムの整備推進について考察を行う。
Keyword: 農用地計画・整備, 圃場整備,
GET PDF=15/1-40.pdf
発表番号 [6-23(P)]
Flower raft development using environmental plant SunPatiens, which contributes to water environment conservation
sawase takamichi[Graduate school of Environmental and Life Science, Okayama University]・oki yoko[Graduate school of Environmental and Life Science, Okayama University]・nakashima yoshitaka[Graduate school of Environmental and Life Science, Okayama University]・nishikawa tenpei[Sumitomo Forestry Landscaping Co., Ltd.]
環境植物サンパチェンスを用いた花筏の改良・開発の検討
澤勢 貴通[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・沖 陽子[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・中嶋 佳貴[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・西川 天平[住友林業緑化株式会社]
高い環境浄化能を有する園芸植物サンパチェンス3品種を用いて、景観向上を主の目的とした花筏Aと水質浄化を主の目的とした花筏Bの2種類の花筏を作製し、農業用排水路に設置した。花筏Aでは適切な土壌水分が保たれ、植物体の良好な生育を維持でき、各品種で異なる生育特性を有することが認められた。花筏Bでは特に無機態リン濃度とSSにおいて水路内に比べ植栽プランター内で低くなり、水質浄化能力が認められた。
Keyword: 環境保全, 水環境,
GET PDF=15/6-23(P).pdf
発表番号 [2-11]
Identify host fish of Unionid mussels in irrigation canals
kikuchi tomoki
[Graduate School of Agricultural Sciences, Yamagata University]
農業用水路に生息するイシガイ類の宿主魚類の特定とその環境条件の検討 ~山形県鶴岡市文下堰を事例として~
菊地 朋希
[山形大学大学院農学研究科]
イシガイ類の宿主の特定と宿主に必要な環境条件の検討を目的に、用水路文下堰において調査を行った。その結果、ドジョウに最も多くの幼生が寄生し、ドジョウからのみ幼生が稚貝に変態したため、ドジョウが宿主であると考えられた。また、同一河川を水源とする水路と文下堰の魚類相の比較などから、宿主に必要な環境条件を検討した結果、文下堰は宿主の繁殖場、非灌漑期における退避場、移動可能な時期を有していると考えられた。
Keyword: イシガイ類, 宿主魚類, 農業用水路
GET PDF=14/2-11.pdf
発表番号 [6-23]
Development of inundation analysis model using radar-derived rainfall
miyazu susumu・yoshikawa natsuki・ito saemi
[Graduate School of Science and Technology, Niigata University・Institute of Science and Technology, Niigata University]
レーダ雨量を活用した内水氾濫解析モデルの開発
宮津 進・吉川 夏樹・伊藤 沙英美
[新潟大学大学院自然科学研究科・新潟大学自然科学系]
洪水被害範囲の推定には,時々刻々と変化する降水範囲および強度の忠実な反映が必要となる.筆者らが開発した内水氾濫解析モデルは,外力としてティーセンポリゴンを用いた面積雨量を与えるため,広範囲の解析では局所的な降水現象が反映されず,充分な再現性が得られなかった.本研究では,降雨を時空間的に高い分解能で観測できるレーダ雨量に注目し,局地的豪雨の扱いが可能となる新たな内水氾濫解析モデルを開発した.
Keyword: 内水氾濫解析モデル, レーダ雨量, 降雨分布
GET PDF=14/6-23.pdf
発表番号 [6-23(P)]
A basic study on the three-dimensional electromagnetic analysis method for deep groundwater exploration
takeuchi mutsuo [Nihon Chikatansa Co.,Ltd.]
takaya tadashi [Nihon Chikatansa Co.,Ltd.]
imasato takehiko [Nihon Chikatansa Co.,Ltd.]
hee joon kim [Pukyong National University,Korea]
深層地下水探査のための3次元電磁法解析の基礎的検討
○竹内睦雄 [日本地下探査]
高屋 正 [日本地下探査]
今里武彦 [日本地下探査]
Kim,H.J. [韓国国立釜慶大学]
物理探査法の一つである電磁探査法に着目し、一回の調査で帯水層構造を3次元的に把握する手法の3次元解析プログラムを開発し、実用的な解析手順を提案した。
Keyword: 地下水, 水環境, 逆解析
GET PDF=13/13006-23(P).pdf
発表番号 [6-23]
Scenario development system of watershed management based on evaluation of regional characteristics
KATO Tasuku [Tokyo university of agriculture and technology]
Hinoda Yuuta [Graduate school of agriculture]
Noda Keigo [Institute of industrial science, The University of Tokyo]
Azechi Issaku [Ibaraki University]
Yoshida Koshi [Ibaraki University]
Kuroda Hisao [Ibaraki University]
市町村特性の評価に基づく流域管理シナリオシステムの構築
○加藤亮 [東京農工大学]
日野田悠太 [茨城大学農学研究科]
乃田啓吾 [東京大学生産技術研究所]
安瀬地一作 [茨城大学]
吉田貢士 [茨城大学]
黒田久雄 [茨城大学]
流域管理シナリオ構築に必要な市町村単位の地域特性のグループ化およびその評価と,評価に対する因果関係を表わすモデルを構築し,グループごとに対応する流域管理シナリオについて検討を試みる.具体的には,霞ケ浦流域市町村を対象とし,クラスター分析,主成分分析から市町村のグルーピングと評価を行う.10年ごとにこれらの変化について検討し,その後,パス解析により市町村データの変化分について因果関係を検証する.
Keyword: 水環境, 流域管理, 市町村データ
GET PDF=12/12006-23.pdf
発表番号 [2-28]
Changes in Runoff Characteristics of Small Basins due to Cultivation Conditions of Hilly Paddies
Yoshida Takeo [National Institute for Rural Engineerign]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineerign]
Horikawa Naoki [National Institute for Rural Engineerign]
中山間水田の耕作放棄が小流域の流出特性に及ぼす影響
○吉田武郎 [(独)農研機構 農村工学研究所]
増本隆夫 [(独)農研機構 農村工学研究所]
堀川直紀 [(独)農研機構 農村工学研究所]
土地利用・水田耕作放棄状況が異なる中山間地の試験流域(耕作水田主体・放棄水田主体・森林流域)での水文観測結果から,ピーク流出係数,流域保留量,直接流出率等の短期流出特性を評価した.ピーク流出係数の最大値は,日雨量の再起確率5年の降雨で生じ,耕作水田主体流域0.24、放棄水田主体流域0.30となった.試験流域の流出特性は流域の乾湿状態で異なり、湿潤状態で放棄水田主体流域の洪水流出の増大が見られた。
Keyword: 中山間水田, 耕作放棄, 流出特性
GET PDF=11/11002-28.pdf
発表番号 [6-23]
Effect of Timing of Application of Methane Fermentation Digested Liquid on Transformation of Soil Nitrogen of Paddy Plot
Watanabe Satoko [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Ryu Chanseok [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Iida Michihisa [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Kawashima Shigeto [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
メタン発酵消化液の異なる施用時期が水田の土壌窒素動態に及ぼす影響
○渡部慧子 [京都大学大学院農学研究科]
中村公人 [京都大学大学院農学研究科]
柳 讚錫 [京都大学大学院農学研究科]
飯田訓久 [京都大学大学院農学研究科]
川島茂人 [京都大学大学院農学研究科]
メタン発酵技術の発酵過程で生じる消化液を水田へ施用する際に,基肥施用時期の変化による土壌窒素濃度の変化およびイネの収量への影響を調べた.3年間の連続圃場試験の結果,消化液の基肥としての施用時期の違いによる土壌窒素濃度とイネの収量,食味への影響は年によって異なったが,施肥時期に関わらず,代掻き後の有機態窒素の分解・無機化によってアンモニア態窒素が生じ,イネによる吸収量を供給できたことがわかった.
Keyword: メタン発酵消化液, 窒素, 水田土壌
GET PDF=11/11006-23.pdf
発表番号 [2-16]
Assessment of tree thinning on runoff rate using a simple discharge pattern model
SETO Shota [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
KAWASHIMA Shigeto [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
HAMA Takehide [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
簡易な流出パターンモデルを用いた間伐が流出率に与える影響の評価
○瀬戸 祥太 [京都大学大学院農学研究科]
川島 茂人 [京都大学大学院農学研究科]
濱 武英 [京都大学大学院農学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
森林の流出特性を示す代表的な指標である流出率を算定する方法として,流出比(降雨イベント内の総降雨量に対する総流出量の比率)と初期流出量(流出パターンの立ち上がり点での流出量)を用いて評価する手法を提案した.その結果,間伐前の流出率が0.108,間伐後の流出率が0.161となり,間伐による流出率の増加が示された.このモデルを用いることで流域のもつ代表的な流出率を算定できる可能性が示唆された.
Keyword: 流出比, 初期流出量, 流出率
GET PDF=10/10002-16.pdf
発表番号 [6-23]
Multi-objective Optimal Layout of Field Plots Cultivated with Rice or Upland Crop Using Weight Method
Chono Shunsuke [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Maeda Shigeya [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Kawachi Toshihiko [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
重み係数法を用いた転作圃場の多目的最適配置
○長野 峻介 [京都大学大学院農学研究科]
前田 滋哉 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
近年,農業の分野で数理計画法を用いた様々な研究がなされているが,環境への負荷を抑制しつつ収益性の向上を考慮する多目的最適化を扱った研究は少ない.本研究では,低平地に圃場を持つ集落営農組織が,稲の収穫後の作付計画を行う場面を想定し,収益性を確保しつつ,農地組織から排出される全窒素負荷量を抑制する転作地の配置を導く多目的最適化モデルを,重み系数法を組み合わせた混合0-1計画問題として定式化した.
Keyword: 数理計画問題, 汚濁負荷管理, 転作
GET PDF=10/10006-23.pdf
発表番号 [2-9]
Intensity change and occurrence distribution of heavy rainfall events for long-term precipitation data in Kanazawa
Minakawa_Hiroki [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto_Takao [National Institute for Rural Engineering]
金沢の長期降水データにみる豪雨の強度変化と発生分布
○皆川 裕樹 [農村工学研究所]
増本 隆夫 [農村工学研究所]
金沢における1940年から2008年までの降水データより、閾値を設けて豪雨を選定し、その豪雨イベント時の時間雨量を抽出し23年毎にA〜C期に分割して分析・比較すると,A期に比べ近年のC期は最大6・12・24・48時間雨量平均値が4〜9%程度増加していることが分かった。さらに最大6時間雨量の強度別発生割合を見ると,近年では小さい強度の発生割合が低くなり,中間程度の強度の発生割合が高くなっていた。
Keyword: 地球温暖化, 豪雨, 降雨特性
GET PDF=09/09002-09.pdf
発表番号 [6-23]
Variation of Microstructure with Secondary Consolidation Proceeding for Marine Clay
Kanayama_Motohei [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Akashi_Masataka [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Higashi_Takahiro [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Ohtsubo_Masami [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Nakano_Akiko [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
二次圧密による粘土の微視的構造の変化
金山 素平 [九州大学大学院農学研究院]
○赤司 将高 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
中野 晶子 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
本研究では,海成粘土を用いて段階載荷による一次元圧密試験を行い,圧密定数および二次圧密速度について検討した.さらに,走査型電子顕微鏡と水銀圧入型ポロシメ−タ−を用いて試料の微視的構造を観察し,有効応力一定条件における間隙構造の微視的変化と圧縮性や二次圧密速度との関係について実験的に検討した.その結果,二次圧密の影響によって,試料中に最も多く存在する最多間隙径が減少することが認められたことから,粘土中に存在する最多間隙径の大きさによって二次圧密速度が異なることを確認した.
Keyword: 二次圧密速度, 間隙径分布, 微視的構造
GET PDF=09/09006-23.pdf
発表番号 [2-2]
Psychological processes of residents for preservation of water-wheels in Kurashiki
HIROSE Yuichi [National Institute for Rural Engineering]
MATSUMORI Kenji [National Institute for Rural Engineering]
MINETA Takuya [National Institute for Rural Engineering]
ISHIDA Kenji [National Institute for Rural Engineering]
倉敷市祐安地区における揚水水車保存に対する地域住民の心理プロセス
○廣瀬 裕一 [農村工学研究所]
松森 堅治 [農村工学研究所]
嶺田 拓也 [農村工学研究所]
石田 憲治 [農村工学研究所]
本研究は揚水水車をランドマークとして捉え、揚水水車の保存活動への住民参加動機に影響を及ぼす要因を意思決定の心理プロセスの構築を通して解明した。具体的には、揚水水車の保存活動参加意欲(動機)の有無に特に影響を与える項目として、揚水水車の歴史や利用実態といった情報に関わる知識と、活動実施に対する有効感の有無であることが明らかになった。また地域に長く住む住民ほど、保存活動への参加に肯定的であった。
Keyword: 揚水水車, 農村計画, 心理プロセス
GET PDF=08/08002-02.pdf
発表番号 [6-23]
Two dimensional dynamic elasto-plastic finite element analysis of shaking table model test on small earth dam with soil bags
Hamada_Hideki [The University of Tokyo]
Matsushima_Kenichi [National Institute for Rural Engineering]
Mohri_Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
Okajima_Kenij [The University of Tokyo]
Tanaka_Tadatsugu [The University of Tokyo]
土のうを用いたため池堤体振動実験の2次元動的弾塑性有限要素解析
○濱田 英希 [東京大学大学院]
松島 健一 [農村工学研究所]
毛利 栄征 [農村工学研究所]
岡島 賢治 [東京大学大学院]
田中 忠次 [東京大学大学院]
土のうを用いたため池堤体の振動台実験(土のう水平積み・傾斜積み)に対して2次元動的弾塑性有限要素法による解析を行い,土のうの傾斜積みの効果について,模型実験と解析の比較を行った.500gal加振の段階で土のう水平積みでは下流側土のう間で滑っているのに対し,傾斜積みでは下流側土のう部分にはひずみの集中は見られず一体的な挙動を示すなど実験と同じ傾向を示したが今後解析条件に関する更なる検討が必要である。
Keyword: 土構造物の地震時挙動, 数値解析,
GET PDF=08/08006-23.pdf
発表番号 (1-44)
Effect of Organic Rice Farming on the Reduction of Cd Uptake by Rice
AODA Tadao [Faculty of Agriculture, Niigata University]
有機稲作のカドミウム吸収抑制効果
○粟生田 忠雄 [新潟大学農学部]
湛水管理と有機肥料の施用は,水稲のカドミウム吸収抑制に効果的であり,非汚染地域での有効な手段であることが分かった.ただし,土壌中のカドミウム濃度はバラツキが大きく,出穂期前後40日間における土壌の物理化学性(土壌pH6.0以上,土壌Eh -100mV以下)だけでは,玄米のカドミウム濃度を予測する指標とは成り得ない.また水稲は,より早期(幼穂形成期まで)にCdの吸収を完了していることが示唆された.
Keyword: 土壌の物理化学性, カドミウム,
GET PDF=07/07001-44.pdf
発表番号 (6-23)
Effects of Crack Characteristic of Cast-in-site RC Open-Channel on Long Use
MASARU KIKUMOTO [Kochi University Graduate School of Agriculture]
SHUSHI SATO [Kochi University Faculty of Agriculture]
KAZUO SHINO [Kochi University Faculty of Agriculture]
SHINSUKE MATSUMOTO [Kochi University Faculty of Agriculture]
長期供用された現場打ちRC開水路のひび割れ特性が各種性能に及ぼす影響
○菊本 勝 [高知大学大学院農学研究科]
佐藤 周之 [高知大学農学部]
篠 和夫 [高知大学農学部]
松本 伸介 [高知大学農学部]
本研究では,ストックマネジメントを考える上での基礎的データとするため,既存水路のひび割れの現状を把握し,ひび割れ特性が水路の性能へ及ぼす影響について検討した.ひび割れ調査の結果より,種類や頻度などのひび割れ特性は施工時の状況に影響を受けている可能性が考えられる.環境応力に起因するひび割れであれば,頻度に関わらず水理性能に影響はほぼ無いと考えられるが,内部鉄筋の腐食への影響までは判断できなかった。
Keyword: RC開水路, ひび割れ, 農業用水路
GET PDF=07/07006-23.pdf
発表番号 2-54
A Study on Excess Sludge Control System at Rural Sewage Plant
Miki Syuuichi [The Japan Association of Rural Resource Recycling Solutions ]
Sato Susumu [The Japan Association of Rural Resource Recycling Solutions ]
Hayashi Hirotada [The Japan Association of Rural Resource Recycling Solutions ]
農業集落排水処理施設における汚泥量調整技術に関する研究
三木 秀一 [(社)地域資源循環技術センター]
佐藤 進 [(社)地域資源循環技術センター]
○林 弘忠 [(社)地域資源循環技術センター]
農業集落排水処理施設から発生する汚泥量を調整する技術について,民間から8技術を導入してそれぞれ実証試験を行い,発生汚泥量,処理水質及び汚泥性状についての調査を行った。その結果,各処理施設の計画処理水質を満足しつつ,発生汚泥量は汚泥転換率(BOD−SS転換率)20%程度まで調整可能であり,発生する汚泥の性状についても農地還元に問題がないことを確認した。
Keyword: 農業集落排水, 汚泥, 資源循環
GET PDF=06/06002-54.pdf
発表番号 6-23
Construction of FRPM Pipe in Pipu Method
Shiwa Hirohito [Estec Co.,LTD]
Mohri Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
Kurihara Toshio [Japan Water Agency]
Makino Tomonori [Kurimoto Plastics Co.,LTD]
Ishikawa Kozo [Sumitomo Osaka Cement Co.,LTD]
薄肉FRPM管(FRPMパイプ・イン・パイプ工法)施工実施例
○志和 裕人 [螢┘好謄奪]
毛利 栄征 [(独)農業工学研究所造構部]
栗原 俊夫 [(独)水資源機構]
牧野 友宣 [栗本化成工業]
石川 浩三 [住友大阪セメント]
現存する農業用排水路の老朽化に伴う修繕,改修方法として,既設管路に2次製品の薄肉FRPM管を無軌道台車にて挿入する鞘管工法を開発し,その実証実験工事を行った。全延長の配管を全て完了後,既設管路と薄肉FRPM管の隙間に超軽量中込材を連続充填することでの施工性・安全性の確立により工期短縮を図り,今後の水路改修事業費のコスト縮減への検証を行った。
Keyword: 管, 更正, FRPM
GET PDF=06/06006-23.pdf
発表番号 2-56
Characteristics of rainfall, soil, nitrogen and phosphorus runoff from sloping pasture plots
Nakao Seiji [National Institute of Livestock and Grassland Science]
Kitahara Norihisa [National Institute of Livestock and Grassland Science]
Hojito Masayuki [National Institute of Livestock and Grassland Science]
Matsunami Hisaya [National Institute of Livestock and Grassland Science]
Mori Akinori [National Institute of Livestock and Grassland Science]
傾斜牧草地試験区からの降雨・土壌・窒素・リンの流出特性
○中尾 誠司 [畜産草地研究所]
北原 徳久 [畜産草地研究所]
寳示戸 雅之 [畜産草地研究所]
松波 寿弥 [畜産草地研究所]
森 昭憲 [畜産草地研究所]
近年,土地利用型畜産の重要性が示され,それに伴い,草地における水・土環境の把握・評価が重要な課題となっている.本研究では,傾斜牧草地内に試験区を設け,水・土・養分の流出特性を把握した.その結果,(1)長年放牧利用されていたシバ型草地試験区の降雨流出率は,牧草試験区に比べ高い,(2)流末に木材チップろ過材を設置した牧草試験区では,通常の牧草試験区に比べ窒素やリンの流出濃度が低い,などが明らかとなった.
Keyword: 農地保全, 土壌侵食, 流出特性
GET PDF=05/05002-56.pdf
発表番号 6-23
Consideration on the Function and Performance at the Time of Repair of Inuyama Head Works
Kitada Tsugio [Tokai Regional Agricultural Administration Office Land Improvement Engineering Office]
Komeyama Motoaki [Tokai Regional Agricultural Administration Office Land Improvement Engineering Office]
犬山頭首工補修工事に係る機能・性能に関する考察
○北田 二生 [東海農政局土地改良技術事務所]
米山 元紹 [東海農政局土地改良技術事務所]
犬山頭首工を例として、供用開始後から現在に至るまでの間に、施設の目的を達成するために、管理者が実施した施設の管理・補修実績等の分析を行った。また、補修工事を行うに当たり、実施された機能診断実績の分析を行うことにより、頭首工の機能・性能について、土地改良事業計画設計基準「頭首工」基準書との対比を試みた。これらの検討によれば、頭首工の機能・性能がおおむね整理分類できることが明らかとなった。
Keyword: 性能照査, 性能規定化, 頭首工
GET PDF=05/05006-23.pdf
発表番号 4- 9
Estimation of compressibility for soils using by saturated water content
Nakata Takafumi [Kiso-jiban Consultants Co.,Ltd.]
Soma Katsuyuki [Grd. School of Agr., Hokkaido Univ. ]
Onodera Yasuhiro [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
Ikeda Kohichi [Hokkaido Doshitsu Consultant Co.,Ltd.]
Matsumoto Kazumasa [Hokkaido Doshitsu Consultant Co.,Ltd.]
飽和含水比による土の圧縮性の推定
〇中田 隆文 [基礎地盤コンサルタンツ(株)]
相馬 尅之 [北海道大学大学院農学研究科]
小野寺 康浩 [北海道開発土木研究所]
池田 晃一 [北海道土質コンサルタンツ(株)]
松本 和正 [北海道土質コンサルタンツ(株)]
土の間隙量の指標である飽和含水比(Wsat)を用い,北海道内の火山灰質粘性土と沖積粘土,泥炭の圧縮性の評価を行った。火山灰質粘性土および沖積粘土のWsat〜Cc,Pc関係にはそれぞれ明瞭な直線関係と累乗関係が認められ、これらから推定したCcおよびPcを用いて得られたe−logP曲線と圧密試験から求めた曲線との整合性は極めて高い。泥炭のWsat〜Cc,Pc関係にはバラツキがみられるものの,推定e−logP曲線と実験曲線は一致する。
Keyword: 飽和含水比, 圧縮, e−logP曲線
GET PDF=04/0404-09.pdf
発表番号 6-23
Actual Condition of Sediment Solid from Cultivated Land and etc. in a Medium Scale Basin
Banzai Kenji [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
Sasaki Yuka [Faculty of Agri., Ymagata University]
Kanda Kenichi [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
Nakajima Yasuhiro [Na. Res. Inst. Agro-Environmental Sci.]
中規模流域における農耕地等から流出する懸濁物質の実態把握
〇坂西 研二 [農業環境技術研究所]
佐々木 由佳 [山形大学農学部]
神田 健一 [農業環境技術研究所]
中島 泰弘 [農業環境技術研究所]
中規模流域桜川の分割断面における表層採水と底層採水による懸濁物質濃度の差違は小さく,ほぼ1:1の関係を示し,河川中心部と左右両岸付近での採水における懸濁物質濃度の比較では,懸濁濃度が小さければ,各観測点での差は見られず。懸濁濃度が大きいと各観測点でのバラツキは大きくなった。全窒素濃度は懸濁態窒素濃度の関係は,直線関係にあり,懸濁態窒素濃度と全窒素濃度との回帰式の傾きは1前後であり、その切片は溶存態窒素濃度の平均値と近い値を示した。
Keyword: 水質調査, 懸濁物質, 窒素
GET PDF=04/0406-23.pdf
発表番号 2-3
Fluctuation of thermal conductivity and resistivity of spherical glass particles
Yuuki YAMAZAKI [Foundation The Hokkaido Agricultural Modernization Technology Research Center]
Fujio TSUCHIYA [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
Osamu TSUJI [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
Toshimi MUNEOKA [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
粒状物質における熱伝導率と比抵抗値の変化
○山崎 祐樹 [財団法人 北海道農業近代化技術研究センター]
土谷富士夫 [帯広畜産大学]
辻 修 [帯広畜産大学]
宗岡 寿美 [帯広畜産大学]
土中の水分および熱移動の研究は、土の凍結が生じる寒冷少雪地帯では、農業の生産性を向上させるうえで必要不可欠な分野のひとつである。特に、土中の温度分布状況を把握するために、熱伝導率が重要な因子となっている。ここでは、液相における伝導性の効果を明らかにするため、未凍結条件における粒状物質の熱伝導率測定値と電気比抵抗値との比較検討とともに、熱伝導率推定のJohansen法の適応性について検討した結果を報告する。
Keyword: 熱伝導率, 土の熱的性質, 比抵抗
GET PDF=03/0302-03.pdf
発表番号 6-23
Variations of Initial Cost and Maintenance with Consideration of Rural Environment in Facility Construction Projects
TAMURA Takahiro [Miyagi Agricultural College]
KATO Toru [Miyagi Agricultural College]
TOGASHI Chiyuki [Miyagi Agricultural College]
SUDA Naoya [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
CHIDA Kou [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
環境配慮型施設整備に伴う事業費と維持管理作業の変化について
○田村 孝浩 [宮城県農業短期大学]
加藤 徹 [宮城県農業短期大学]
富樫 千之 [宮城県農業短期大学]
須田 直也 [東北農政局]
千田 康 [東北農政局]
本本報では,アンケート調査に基づいて環境配慮型施設整備に伴う事業費と維持管理作業の変化に関する実態把握を行った.その結果,‥賈味狂では「景観・親水」に配慮した「水路」整備が卓越しており,過半数の地区で整備費用が増加し,約2割の地区では整備費用が減少していることが確認された.また4超配慮型整備に伴い維持管理作業に変化があった地区は約3割で,大半の地区では変化が認められなかった.
Keyword: 環境配慮型整備, 事業費の変化, 維持管理の変化
GET PDF=03/0306-23.pdf
発表番号 2-26
Coefficient of earth pressure at rest for Ariake Clay
Motoyasu Inokuchi [Nippon Giken Inc.]
Takahiro Higashi [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Masami Ohtsubo [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Motohei Kanayama [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Kouichi Akaboshi [Gradute school of bioresource and bioenvironmental sciences, Kyushu University]
有明粘土の静止土圧係数について
○井口 元康 [日本技研株式会社]
東 孝寛 [九州大学大学院農学研究院]
大坪 政美 [九州大学大学院農学研究院]
金山 素平 [九州大学大学院農学研究院]
赤星 宏一 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
側方応力を測定できる一次元圧密試験機を用い、有明粘土の静止土圧係数について検討した。不攪乱試料の載荷過程における静止土圧係数は、圧密降伏応力の前後で最小となり、正規圧密領域での不攪乱試料と練返し試料の静止土圧係数はほぼ一致した。また、除荷過程における不攪乱・練返し試料の静止土圧係数は、共に過圧密比のm乗に比例し、両者のべき数mの値はほぼ等しくなった。さらに、べき数mの値は、塑性指数Ipの影響を受けずほぼ一定となった。
Keyword: 有明粘土, 静止土圧係数, 一次元圧密試験機
GET PDF=02/0202-26.pdf
発表番号 6-23
Planning farm land consolidation in consideration of historic rural landscape conservation
Tamami Ito [Graduate School of Agriculture, Iwate University.]
Jun-ichi Hirota [Faculty of Agriculture, Iwate University.]
歴史的景観に配慮した圃場整備計画の立案 −一関市本寺地区を事例として−
○伊藤 珠美 [岩手大学大学院農学研究科]
広田 純一 [岩手大学農学部]
東北地方における中世荘園景観を現在に伝える地区として注目を集めている岩手県一関市本寺地区において、歴史的景観保全と生産性向上の両立を目指した圃場整備計画の立案を行った。生産性向上のみを目的とした従来型整備計画、景観保全を第一に考え、耕作条件の改善を目指した保全型整備計画、両方の折衷的整備の中間型整備計画の3つを立案した。その結果、景観保全のためには、保全型か中間型整備が適していることがわかった。
Keyword: 圃場整備, 歴史的景観, 中世荘園遺跡
GET PDF=02/0206-23.pdf
発表番号 6-23
Independent use of Photovoltaic Power
Okuyama Takehiko〔National Institute for Rural Engineering〕
Kowata Hisashi〔National Institute for Rural Engineering〕
独立型太陽光発電の利用技術
○奥山 武彦〔農業工学研究所〕
小綿 寿志〔農業工学研究所〕
家畜糞尿処理装置の動力として太陽光発電を利用するために,太陽電池出力変動を調べ,現地試験装置を試作した。太陽電池発電量は夏期に多く,太陽電池の設置角度40度と25度による差は冬期には10%程度であった。試作装置では飼料置き場の雨除けとして使える簡易な屋根を作って太陽電池を設置した。晴天の日にはモーターを8時間定格運転でき,曇天の日にも晴天日の40%の電力を供給できた。
Keyword: 太陽光発電, 自然エネルギー,
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発表番号 6-23
成層土壌における透水性の時間変化
○中野 恵子〔農業環境技術研究所〕
芝野 和夫〔農業環境技術研究所〕
大嶋 秀雄〔農業環境技術研究所〕
宮崎 毅〔東京大学大学院〕
井本 博美〔東京大学大学院〕
作土、心土の境界の透水性の時間変化について、飽和透水係数の測定から明らかにすることを試みた。その結果、現場の土壌構造を残す不撹乱試料では、透水係数は短時間で変化し、層境界を含むとより小さくなった。撹乱試料を用いた一層及び二層のカラム試験を比較すると、透水係数は時間と共に変動し、特に二層では助長されることがわかった。微細粒子の移動によって層境界で目詰まりが起こり、透水性に影響を与えると考えられた。
Keyword: 透水係数, 成層土壌, 時間変化
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発表番号 6-23
地域資源の多面的活用における景観設計に関する一手法の提案−農業公園内の土木構造物の景観シミュレーション−
桑原 孝雄〔大阪府立大学農学部〕
木全 卓〔大阪府立大学農学部〕
工藤 庸介〔大阪府立大学農学部〕
○今西 潤一郎〔大阪府立大学農学部〕
農業用施設の景観設計を考えるために,農業公園を農村地域のモデルとして取り上げ,公園内のため池について農業公園の持つ特質を反映させ,その結果を検討することで,景観設計手法の方針について考察した.考慮した3つの要素は農業公園内に限らず一般的な場合においてもため池の持つ役割の拡大に貢献することがわかり,結果をCGシミュレーションすることで,各要素の与える効果をより良く把握できることも確認できた.
Keyword: 景観設計, 農業公園, CGシミュレーション
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発表番号 6-23
Effect of Water Quality and Prewetting Rate on Column HydrauricConductivity(透水係数に及ぼす水質と初期湿潤速度の影響)
鳥取大乾燥地研 ○Melkamu Regea・檜垣 英司・北村 義信・矢野 友久
イスラエル・ボルカニセンター Shainberg Isaac
2種類の塩類土壌を、濃度0.5N、SAR10の溶液によって、30、6、1mm/hrの初期湿潤速度で飽和し、濃度0.05Nおよび0.01N溶液(SARはいずれも10)ならびに蒸留水を用いて飽和透水係数を測定した。砂壌土の透水係数は、初期湿潤速度の違いによってあまり差は生じなかったが、シルト質埴土の透水係数は初期湿潤速度に大きく左右された。濃度0.5N溶液を基準とした相対透水係数は、蒸留水の場合、最終的にそれぞれ8、27、28%まで低下した。
Keyword: 飽和透水係数, 塩類土壌, 水質
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発表番号 6-23
地すべり崩土におけるせん断帯幅と粒度分布
四国農業試験場 ○川本 治・中尾 誠司・吉迫 宏
中国四国農政局山陽中部土地改良建設事業所神石支所 東 一樹
近畿農政局北神戸農地保全事業所 椎名 義徳・構造改善局計画部資源課 二平 聡
Keyword: 土圧・斜面安定, 土のせん断・構成式,
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発表番号 6-23
強酸性土における農・工学的研究(8)
日本大学生物資源科学部 青木正雄
Keyword: 土壌改良, 土層改良, 工法
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