発表番号 [5-60(P)]
Technic of the sustained water quality purification as using fresh water bivalve
NAKASHIMA Yoshitaka [Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・ARAKAWA Tomoyuki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・OKI Yoko[Okayama Prefectural University]
淡水二枚貝による持続的な水質浄化手法の検討
○中嶋 佳貴[岡山大学大学院]・荒川 智之[岡山大学大学院]・沖 陽子[岡山県立大学]
二枚貝はろ過摂食で濁度を低下させ,透明度を向上させる効果を有する.児島湖流域において,マツカサガイ及びイシガイを用いて持続的な水質浄化手法を検討した結果,砂を充填した籠内にて二枚貝を飼養する懸垂型が有機物の除去に最も効果を発揮した.籠を設置する水深は120cm未満が二枚貝の飼養に適していると推察され,特にマツカサガイは環境適応能力が高く,長期飼養に向いていると考えられた。
Keyword: 環境保全, 水環境,
GET PDF=21/[5-60(P)].pdf
発表番号 [6-48]
A Study of Irrigation Water Management Systems with ICT using Ostrom’s Design Principles
YAMASAKI Hirofumi[Institute for Rural Engineering, NARO]
ICT導入における水利秩序のオストロムの設計原理を用いた検討
○山崎 寛史[農村工学研究部門]
Ostromの持続的な資源管理の設計原則は、日本の水管理組織の状況によく合致しているとされている一方で、水利秩序の観点から詳細に論じた報告は少ない。Ostromの設計原則が有効に働くのは、対象となる資源の範囲、地域組織の規模が小さな集団であり、そのような集落組織における担い手の減少や高齢化、少数の大規模経営体への集約等の変化にどのように対応するかもICT導入に際しての重要な観点である。
Keyword: ICT, 水利秩序,
GET PDF=21/[6-48].pdf
発表番号 [4-21]
Verification of Accident Ratio based on Predictive Equations for Life-span of Pipes
hitone inagaki[ Faculty of Agriculture, University of Miyazaki ]
管体の機能劣化式予測における事故曲線の検証
稲垣 仁根[宮崎大学]
農業用管路の劣化特性については,事故や施設の履歴データが不足しており,長期間を対象とした個別の管径や管種の事故曲線が得られていない.管路の更新等を計画的に実施するためには,長期間の適切な管路の性能の低下予測が必要である.そこで,これまでに集積され,公表されたデータに基づいて,使用する各種の管種について,水道における実績に基づく事故曲線を参考にして,長期の事故曲線の検証を行った.
Keyword: 寿命予測式, 標準事故率, 劣化予測
GET PDF=19/4-21.pdf
発表番号 [5-47]
Possibility of water quality assessment in irrigation ponds using optical characteristics of water
Takao Nakagiri[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Reika Kitanaka[Rural Development Bureau, Ministry of Agriculture, Forestry and Fisheries]・Haruhiko Horino[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Shinji Sakurai[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Ryosuke Endo[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
水の光学特性によるため池の水質定量評価の可能性
中桐 貴生[大阪府立大学大学院]・北中 玲加[農村振興局]・堀野 治彦[大阪府立大学大学院]・櫻井 伸治[大阪府立大学大学院]・遠藤 良輔[大阪府立大学大学院]
ため池における水の光学特性(吸光,反射,蛍光)を利用した,新たな省力的水質定量評価の可能性を検討した.堺市内の6ため池を対象に調査分析した結果,池ごとであれば,どの光学指標でもTOC及びCODとの相関は高く,COD環境基準の類型化に資するおよその評価なら光学特性を利用できる可能性が窺われた.しかし,池ごとに回帰式が比較的大きく異なり,全池のデータを使った回帰式では推定誤差が大きくなる場合もあった.
Keyword: ため池, 水質, 定量評価
GET PDF=18/5-47.pdf
発表番号 [6-25]
Model Experiment for Deformation Behavior of Polyethylene Pipes and Joints with Ground Settlement
UEDA ZENKO[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・TAKAHARA GENTARO[Dainippon Plastics Co., Ltd.]・HINOBAYASHI JOJI[Dainippon Plastics Co., Ltd.]・SAWADA YUTAKA[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・KAWABATA TOSHINORI[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
地盤沈下に伴うポリエチレン管及びその継手部近傍の変形挙動に関する模型実験
上田 前向[神戸大学大学院]・高原 源太朗[大日本プラスチックス(株)]・日野林 譲二[大日本プラスチックス(株)]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]
近年,泥炭地などの超軟弱地盤内において,地盤の不同沈下によるパイプラインの突発事故が増加している.そのような突発事故を防止するため,農業用管路として高密度ポリエチレン管(PE管)の需要が高まっている.本研究では,地盤沈下を再現した模型実験を実施し地盤沈下に伴うPE管の力学挙動を検討した.その結果,地盤の沈下によるPE管のひずみ分布および沈下は,管種や継手の有無,種類によって異なることがわかった.
Keyword: PE管, ,
GET PDF=17/6-25.pdf
発表番号 [6-48]
Structural changes in agriculture and water management
SEKIGAMI HARUKA[Graduate school of agriculture,Hokkaido University]・NGAYOSHI TAKESHI[Akita prefecture University]・TAKAHASHI JUNJI[Akita prefecture University]
農業構造変化に伴う水管理課題の現状と対策―秋田県横手地域を事例として―
関上 遼[北海道大学大学院]・永吉 武志[秋田県立大学]・高橋 順二[秋田県立大学]
本報では、秋田県横手地域を対象として、農業法人等の水管理実態や課題等の調査を行い、農業構造変化が用水計画・管理に与える影響について考察した。その結果、受益地に占める大規模経営体の増加とこれに伴う栽培方式の変化等による水管理の課題をもたらす可能性が明らかとなった。この対策としては、各地域の水利用・営農形態を十分に把握し、効率的な農地・水資源の効率的・省力的な利用を支える技術的対策の検討が重要となる。
Keyword: 水管理, ほ場整備, 規模拡大
GET PDF=16/6-48.pdf
発表番号 [4-44(P)]
Artificial Macropore Installation Effects on Soil Organic Matter
MORIWAKE Shuichi[Graduate school of environmental and life science, Okayama Univ.]・NASU Yoko[Graduate school of environmental and life science, Okayama Univ.]・MORI Yasushi[Graduate school of environmental and life science, Okayama Univ.]・AKAE Takeo[Graduate school of environmental and life science, Okayama Univ.]
人工マクロポアの導入が土壌中の有機物に与える変化
守分 秀一[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・那須 遥子[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・森 也寸志[岡山大学大学院環境生命科学研究科]・赤江 剛夫[岡山大学大学院環境生命科学研究科]
土壌は陸域最大の炭素貯蔵庫であり,その分解を防ぐ必要がある.人工マクロポアは下方浸透を促進し,有機物量を増加させる初期の成果を得たが,保持については不明であった.本研究ではカラム実験により,有機物をどれだけ保持するか確認した.その結果,人工マクロポアを導入した場合では,水分状態を改善しつつも,耕耘管理の場合よりも有機物保持に有利であるとわかった.
Keyword: 炭素貯留, 土壌有機物, 浸透現象
GET PDF=15/4-44(P).pdf
発表番号 [6-48]
Effect of paddy irrigation on groundwater level in the Tedori River Fan
Iwasaki Yumi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Ozaki Masashi [Graduate School of Life and Environmental Sicences, Osaka Prefecture University]
Horino Haruhiko [Graduate School of Life and Environmental Sicences, Osaka Prefecture University]
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Kawashima Shigeto [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
手取川扇状地における地下水位への水田灌漑の影響
○岩崎 有美 [京都大学大学院農学研究科]
尾崎 正志 [大阪府立大学生命環境科学研究科]
堀野 治彦 [大阪府立大学生命環境科学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
川島 茂人 [京都大学大学院農学研究科]
手取川扇状地の地下水流動モデルを,地下水位分布等の現地観測データをもとに構築し,水田面積の減少が灌漑期の地下水位に与える影響を評価した.また,水田面積の減少による地下水位低下を抑制するための揚水規制の検討を行った.その結果,水田面積減少による地下水位低下は,扇頂部から手取川に近い扇央部で大きく,水田面積の減少率が30 %を超えると揚水規制では現況の地下水位を維持できないことが明らかになった.
Keyword: 地下水, 扇状地, 水田
GET PDF=12/12006-48.pdf
発表番号 [4-46]
Water saving effect of furrow irrigation by land leveling works
Yamanaka Isamu [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
Okuda Yukio [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
Onishi Junya [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
Ikeura Hiroshi [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
圃場の均平化による畝間灌漑の節水効果
山中 勇 [独立行政法人国際農林水産業研究センター]
奥田 幸夫 [独立行政法人国際農林水産業研究センター]
大西 純也 [独立行政法人国際農林水産業研究センター]
○池浦 弘 [独立行政法人国際農林水産業研究センター]
ウズベキスタン国において畝間灌漑時の浸透損失を減少することを目的として圃場の均平化を実施した。均平化圃場では対照区に比べて畝間を流れる灌漑水の到達距離が長くなり、同一距離の到達に要する経過時間も短縮された。灌漑水の先端が100mに到達した時点の畝間の浸透水量は、対象区を100%とした場合、畝間勾配i=1/2,000の均平区で90%、i=1/600の均平区で約70%に節減された。
Keyword: 畝間灌漑, 圃場均平化, 浸透水
GET PDF=11/11004-46.pdf
発表番号 [6-48]
Research on effects of agricultural and rural improvement provide promotion and activation of rural environment
Kohara Toshikatsu [Kumamoto prefectural Federation of Land Improvement Associations]
Yamamoto Takuro [Kumamoto prefectural Federation of Land Improvement Associations]
Kanbashi Takahiro [Kumamoto prefectural Federation of Land Improvement Associations]
Kinoshita Takahiro [Kumamoto prefectural Federation of Land Improvement Associations]
農業農村の振興と活性化に及ぼす農業農村整備事業の効果に関する研究
小原 利勝 [熊本県土地改良事業団体連合会]
山本 拓郎 [熊本県土地改良事業団体連合会]
上橋 崇宏 [熊本県土地改良事業団体連合会]
○木下 貴裕 [熊本県土地改良事業団体連合会]
農業農村の振興や活性化を目的として実施されてきた種々の農業農村整備事業の効果が、それぞれどのように相互に影響し合い、相乗的な効果として当該地域やその周辺にもたらされているのかを評価する手法に関する研究。
Keyword: 農村振興, ,
GET PDF=11/11006-48.pdf
発表番号 [5-04]
Elastic Water Supply Model for the Efficient Distribution of Irrigation Water
Misawa Shinichi [Faculty of Agriculture, Niigata University]
Yoshikawa Natsuki [Research Center for Natural Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]
Miyazu Susumu [Faculty of Agriculture, Niigata University]
農業用水の効率的配分を現実する「弾力的用水供給モデル」の提案
三沢 眞一 [新潟大学農学部]
吉川 夏樹 [新潟大学災害復興科学センター]
○宮津 進 [新潟大学農学部]
近年,水稲生産のための農業用水の需要は兼業農家数の増加に伴って,朝・夕の特定の時間帯に集中する傾向が高まっている.需要の時間的偏在にも関わらず,用水は需要量とは無関係に一定量が慣例的に供給されている.この結果,時空間的な需給のアンバランスが顕在化している.本研究では,新潟県S市を事例とし,用水需給の時空間的不均衡を解消する「弾力的用水供給モデル」を提案し,効率的な水資源管理手法の検討を行う.
Keyword: 弾力的用水供給モデル, 用水需給の是正, 調整池
GET PDF=10/10005-04.pdf
発表番号 [6-48]
The Influence on Wildlife Appearance by Continued Management of Uncultivated Farmland
Okumura Hirofumi [Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
Kuki Yasuaki [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Takeyama Emi [Faculty of Agriculture, Ehime University]
獣害対策の継続が野生動物の出没状況に及ぼす影響
○奥村 啓史 [京都大学大学院農学研究科]
九鬼 康彰 [京都大学大学院農学研究科]
武山 絵美 [愛媛大学農学部]
荒廃地の除草管理の継続が動物の出没に及ぼす影響を調べることを目的として,和歌山県の水田農業集落を対象に,赤外線センサーカメラを用いた動物行動調査を行った。その結果,夜間の活動が多い「夜型」の動物は出没頭数の割合が増加したが,日中の活動が目立つ「昼型」の動物は減少した。また,管理実施地点では多くの動物の出没頭数が減少した。以上から管理の継続により,「昼型」の動物の出没頭数が減少することが示唆された。
Keyword: 獣害, 荒廃地管理, 赤外線センサーカメラ
GET PDF=10/10006-48.pdf
発表番号 [4-47(P)]
Drainage function recovery of underdrain by addition maindrain
Chiba Katsumi [School of Food, Agricultural and Environmental Sciences, Miyagi University]
Ito Haruki [School of Food, Agricultural and Environmental Sciences, Miyagi University]
本暗渠の追加による暗渠排水機能回復の検討
○千葉 克己 [宮城大学食産業学部]
伊藤 春喜 [宮城大学食産業学部]
わが国の水田輪作農業では暗渠排水と営農排水の普及により作物増産等に成果をあげているが,今後は老朽化した暗渠の機能回復が課題となる。本研究では農家から排水効果の低下が指摘された暗渠の機能回復を目的として実施した本暗渠を1本追加する工法についてその効果を検討した。その結果,地下水位の低下,暗渠排水量の増加の効果が認められ,この工法は暗渠排水の再整備に有効な技術となりうると考えられた。
Keyword: 農地の汎用化, 地下排水, 土層改良
GET PDF=09/09P04-47.pdf
発表番号 [4-44]
Damage evaluation based on the flood analysiscaused by earth dam break
Tani Shigeru [National Research Institute for Rural Engineering]
Keisuke Inoue [National Research Institute for Rural Engineering]
ため池等決壊による氾濫解析に基づく被害評価について
○谷 茂 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所施設資源部]
井上 敬資 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所農村総合研究部]
ため池が決壊し、下流域に2次災害を引き起こすことがある。事前に氾濫域の把握および経済的被害についても評価しておくことが重要である。本報告では既開発の「ため池氾濫解析システム」により想定される被害範囲や最大水深、最大流速等の被害状況から、ため池氾濫による被害額を算定、評価する方法について、その基本的な算定項目、算定方法、評価方法を検討したものである。
Keyword: ため池, 氾濫解析, 被害算定
GET PDF=08/08004-44.pdf
発表番号 (4-7)
Water and mass balances in the paddy plot with a small fish ladder
FUKAMI Aya [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
NAKAMURA Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
HORINO Haruhiko [Graduate School of Life & Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
NAKAGIRI Takao [Graduate School of Life & Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
MITSUNO Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
小型魚道を付帯した水田における水・物質収支
○深見 彩 [京都大学大学院農学研究科]
中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
堀野 治彦 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
中桐 貴生 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]
小型魚道が設置された水田を対象に水収支と物質収支を調査し,特に掛流し灌漑を行った影響を検討した.掛流しの結果,魚道の通水と圃場内の湛水深が維持され,魚類が遡上,成育しやすい環境が形成された.しかし,掛流しによる用排水量の増大と窒素流出負荷の増大がみられた.リン流出負荷には大きな違いはみられなかった.掛流し期間の短期集中化や掛流しの時間帯の制限によって,用排水量,流出負荷量を削減できると考えられる.
Keyword: 水田魚道, 水収支, 物質収支
GET PDF=07/07004-07.pdf
発表番号 (6-48)
The effect of physico-chemical properties of artificial soils on water erosion resistance and efficient irrigation scheduling for green roofs
Moritani Shigeoki [Arid land research center, Tottori University ]
Yamamoto Tahei [Arid land research center, Tottori University ]
屋上緑化用人工土壌の理化学的特性が耐水食性及び効率的な灌漑計画に及ぼす効果
○森谷 慈宙 [鳥取大学乾燥地研究センター]
山本 太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
人工土壌における理化学的特性を明らかにし, 耐水食性及び効率的な灌漑計画に及ぼす効果について検討を行った. 供試土壌は4種類(KS, VS, PP, GP)の人工土壌と3種類の自然土壌である. 人工土壌はいずれも砂分が多く軽量であり, 飽和透水係数が高かった. また人工土壌は耐侵食性を有していた. 過去30年間の日降雨量を利用して補給灌漑水量および有効雨量を求めた結果, 人工土壌は自然土壌より有効雨量が多く, 補給灌漑水量が少なかった.
Keyword: 屋上緑化, 人工土壌, 土壌の理化学的特性
GET PDF=07/07006-48.pdf
発表番号 5-7
Soil water movement and estimation of upward soil water fluxin oriental pickling melon greenhouse
HIRANO Emi [Okayama university]
MIURA Takeshi [Okayama university]
MORIMOTO Yuji [Okayama university]
MOROIZUMI Toshitugu [Okayama university]
白瓜ビニールハウスにおける土壌水分動態と上向き補給水量の推定
○平野 絵美 [岡山大学大学院環境学研究科]
三浦 健志 [岡山大学大学院環境学研究科]
森本 祐二 [岡山大学大学院環境学研究科]
諸泉 利嗣 [岡山大学大学院環境学研究科]
白瓜を栽培しているビニールハウスで測定した微気象,土壌水分量,潅水量をもとに,蒸発散量および上向き補給水量の推定を行った。上向き補給水量は,実測した土壌水分勾配に,van Genuchtenモデルで推定した不飽和透水係数をかけて計算した。根域の水収支から求めた蒸発散量のハウス内気象データから計算したペンマン蒸発散位に対する比は,生育期の4〜6月では0.71,0.78,0.71,全期間では0.81とほぼ妥当な値となった。
Keyword: 畑地潅漑, 施設畑, 蒸発散量
GET PDF=06/06005-07.pdf
発表番号 6-48
Application of Distributed Soil Moisture Model to Estimate Groundwater Recharge -Case Study of Unconfined Shallow Groundwater in Imazu Area-
Abul Hassan Md. Badiul Alam [Guraduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Takeuchi Junichiro [Guraduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Kawachi Toshihiko [Guraduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
分布型土壌水分モデルを用いた地下水涵養量の推定 -滋賀県今津町の浅層地下水を事例として-
●Abul Hassan Md. Badiul Alam [京都大学大学院農学研究科]
竹内 潤一郎 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
土壌水分は蒸発や浸透,直接流出などに影響を与えるため,水文過程において重要な構成要素である.そこで,土壌水分量によりそれらの水文要素を動的に扱う土壌水分モデルを用いて,低平地の浅層地下水への涵養量を推定する.メッシュに分割された分布型土壌水分モデルからの涵養量を,地下水面までの到達遅れ時間を考慮して,Dupuitの仮定を用いた不圧地下水FVMモデルへの入力として与え,地下水流れの解析を行う.
Keyword: Unconfined groundwater flow, Groundwater recharge, Soil moisture model
GET PDF=06/06006-48.pdf
発表番号 5-15
Characteristic of resources recycling of large-scale stock farm
Hattori Toshihiro [Kitasato University School of Vet. Medicine Animal Sci.]
Imai Toshiyuki [Kitasato University School of Vet. Medicine Animal Sci.]
Chiba Tsubasa [Kitasato University School of Vet. Medicine Animal Sci.]
Saito Kazunori [Kitasato University School of Vet. Medicine Animal Sci.]
大規模牧場における資源循環の特徴
○服部 俊宏 [北里大学獣医畜産学部]
今井 敏行 [北里大学獣医畜産学部]
千葉 翼 [北里大学獣医畜産学部]
齋藤 和憲 [北里大学獣医畜産学部]
複数の大規模牧場の飼料・資材等の流動を把握しそれを窒素ベースに換算することにより、大規模牧場の資源循環の資源循環の特徴と問題点を明らかにした。その結果、牧場・圃場のいずれのレベルでも窒素は受入超過であること、牧場レベルでは必要不可欠な受入窒素の代わりに何を搬出するかが問題であること、圃場レベルでは放牧の影響などのより詳細な検討が必要であることが明らかになった。
Keyword: 資源循環, 大規模牧場, 窒素収支
GET PDF=05/05005-15.pdf
発表番号 6-48
Practice of Soil Education in Elementary, Junior-High and High School
WATAI Hirokazu [Graduated School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
SETA Honoka [Komagata Junior High School, Taito-city, Tokyo]
SASAKI Chieko [Education Support Section, Taito-city, Tokyo]
YONEKURA Kozo [Education Support Section, Taito-city, Tokyo]
HISA Akira [Komagata Junior High School, Taito-city, Tokyo]
MIZOGUCHI Masaru [Graduated School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
MIYAZAKI Tsuyoshi [Graduated School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
理科離れが進む初等・中等教育における土壌教育の実践
○綿井 博一 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
瀬田 穂乃佳 [東京都台東区立駒形中学校]
佐々木 千恵子 [東京都台東区立きょういく館]
米倉 功蔵 [東京都台東区立きょういく館]
比佐 昭 [東京都台東区立駒形中学校]
溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
小4〜高1の生徒を対象に農業と土の意識調査をした結果、土に興味を示したのは202名中1人にとどまった。そして中学生に土に関する自由研究に取り組ませたところ、土への関心を高めることができた。これは適切な指導により中学生でも大学レベルの内容を理解し、学会で発表できる成果が挙げられることを示唆している。今後は学会等の組織が最先端の研究と並行して教育現場と連携し、土を積極的に普及啓蒙していく必要がある。
Keyword: 土壌教育, 初等・中等教育, 理科離れ
GET PDF=05/05006-48.pdf
発表番号 6-28
Fate of Fermentation Manure Liquid Nitrogen in Paddy Soil
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Sakurai Shinji [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Mitsuno Toru [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
畜産廃棄物発酵消化液を投入した水田土壌中の窒素形態変化
〇中村 公人 [京都大学大学院農学研究科]
櫻井 伸治 [京都大学大学院農学研究科]
三野 徹 [京都大学大学院農学研究科]
家畜糞尿のメタン発酵による処理過程で生成される発酵消化液の農地還元は循環型社会構築のために不可欠である.有機物を多く含む消化液の肥料としての適正な投入管理法の確立を目的に,消化液を添加した水田土壌中の窒素形態変化特性の把握を試みた.不飽和状態では比較的上層で分解・無機化・硝化が生じ,飽和状態では添加後に分解・無機化が生じ,10日以上経過後に脱窒もしくは揮発による損失が支配的になることがわかった.
Keyword: 家畜糞尿, 窒素, 水田土壌
GET PDF=04/0406-28.pdf
発表番号 6-48
Production and utilization system of hydrogen energy produced from biogas orinated with cow slurry
OHKUBO TAKASHI [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
HIDESHIMA YOSHIAKI [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
SHUDO YUKOH [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
乳牛糞尿起源バイオガスからの水素エネルギー生成と利用
○大久保 天 [(独)北海道開発土木研究所特別研究官]
秀島 好昭 [(独)北海道開発土木研究所特別研究官]
主藤 祐功 [(独)北海道開発土木研究所特別研究官]
(独)北海道開発土木研究所では、別海町で稼働中の資源循環施設のバイオガスから触媒機能により水素を直接改質し、また、有機ハイドライドにより水素の貯蔵・運搬・脱水素を一連に行うシステムの開発と研究に平成15年度から着手した。本報では建設した実証実験施設の特徴(水素エネルギー生産のプロセス)や実験計画概要を述べた。
Keyword: 水素エネルギー, バイオガス, 燃料電池
GET PDF=04/0406-48.pdf
発表番号 4-9
Effect of roughness on friction between carbonate sediments in coral reef and steel
TOSHIYA SHINJO [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Norikatu MIYAGI [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
YASUAKI KOMIYA [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Koji NAGAYOSHI [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Kagosima University]
さんご礁石灰質堆積物と鋼材との摩擦特性に及ぼす鋼材粗度の影響
新城俊也 [琉球大学農学部]
宮城調勝 [琉球大学農学部]
小宮康明 [琉球大学農学部]
○永吉功治 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
一面せん断試験装置を用いて粒径0.25mmから2mmに調整した石灰質堆積物と鋼材との摩擦試験を実施した。鋼材の粗度はRmax=5μmから100μmの7段階に変化させた。摩擦試験は圧密圧力50kPaから700kPaの範囲で定体積試験を行った。鋼材との摩擦角は粗度の増加とともに増大した。せん断に伴う負のダイレイタンシーにより垂直応力が減少し,周面摩擦力は低下した。杭周面に作用する垂直応力の低下は鋼材粗度の増加に伴い小さくなった。
Keyword: 摩擦試験, 鋼材粗度, 石灰質堆積物
GET PDF=03/0304-09.pdf
発表番号 6-48
Measuring the environmental benefits from agriculture using choice experiment
Hideo Aizaki [National Institute for Rural Engineering]
Kazuo Sato [Rakuno Gakuen University]
Hiroshi Osari [National Institute for Rural Engineering]
農業・農村の持つ多面的機能の機能別便益評価の試み
○合崎英男 [農業工学研究所]
佐藤和夫 [酪農学園大学]
長利洋 [農業工学研究所]
本報告の目的は、選択実験により農業・農村の持つ多面的機能の環境便益の貨幣評価額を機能別に求める方法を検討することである。具体的な機能として、洪水緩和、地下水かん養、土壌流亡抑制、保健休養、生物保全、景観管理、水環境保全、有機性廃棄物処理の8つを取り上げた。茨城県土浦市を事例地域としたアンケート調査結果に基づいて分析した結果、貨幣属性を含む9属性から構成される選択実験も可能であることが示された。
Keyword: 環境便益, 選択型コンジョイント分析, 表明選好法
GET PDF=03/0306-48.pdf
発表番号 4-54
Distribution of aquatic life in drainage canals in a consolidated paddy field area
Akira MATSUI [Doctoral Degree Program in Agricultural Sciences , University of Tsukuba]
Masayoshi SATO [Institute of Agricultural and Forest Engeneering , University of Tsukuba]
整備済み水田排水路における水生生物の分布に関する研究
○松井 明 [筑波大学大学院農学研究科]
佐藤 政良 [筑波大学農林工学系]
これまでの圃場整備に対して生物多様性保全の観点から様々な問題指摘がなされており,2001年6月の土地改良法改正を踏まえて,環境との調和に配慮した農業農村整備事業が今後強く求められることになる.しかし,現段階では生物の生態学的な知見が少なく,これらの技術を確立する上で大きな障害となっているのが現状である.本研究では,圃場整備が済んだ水田地区の排水路を取り上げ,魚類および底生動物等の水生生物が種類に応じて幹線排水路,支線排水路および小排水路をどのように利用しているかを,2001年4月〜2002年3月の現地調査に基づいて検討したので報告する.
Keyword: 生態系, ビオトープ, 水利用計画
GET PDF=02/0204-54.pdf
発表番号 6-48
Assessing Water Utilization in Ngamoeyeik Irrigation System,Myanmar
Aung Than Oo [Fac. Bioresources ,Mie Univ.]
Masafumi TANAKA [Fac. Bioresources ,Mie Univ.]
ガモエかんがいシステム(ミャンマー)の水利実態について
○Aung Than Oo [三重大学生物資源学部]
田中 雅史 [三重大学生物資源学部]
ミャンマー国、ガモエかんがい地区において運用されている過去四年間のかんがいシステムの管理データおよび水象データにより当地区の水利用の実態について分析した.降雨量データの統計的分析により、渇水年でも水源貯水池の貯留能力は十分であった.ついで送水実績をもとに推定した幹線水路中の損失量は、1%/kmであった.末端水田地帯の蒸発散量をペンマン式をもとに算定し、四月において最大5.5〜6mmであった.
Keyword: 用水管理, 海外, 水利システム
GET PDF=02/0206-48.pdf
発表番号 6-48
植生がある大型カラムを用いた水分・塩分の移動実験について
○木原 康孝〔島根大学生物資源科学部〕
森 也寸志〔島根大学生物資源科学部〕
井上 光弘〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
坂口 義英〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
大槻 恭一〔九州大学農学部附属演習林〕
大型カラムの特長を生かして、室内実験に比べて、より現場の条件に近い植生(ソルガム)がある場合の水分・塩分の移動実験を行い、潅水濃度の違いが水分・塩分の動態に与える影響について検討した。その結果、蒸発散量、水分量の経時変化にはほとんど影響はなかったが、塩濃度が高いほど、その影響が下層まで及んでいることがわかった。
発表番号 6-48
教科書に見る農業土木の位置づけの変化 −小学校社会科を対象に、30年前と現在−
広田 純一〔岩手大学農学部〕
○北口 まゆ子〔岩手大学農学部〕
小学校の社会科教科書における農業土木の取り上げられ方を現在と30年前で比較した。その結果、農業・農村の話題全体に占める割合は,30年前の21%に対し、現在は13%と大きく減少していることがわかった。また,内容的にも,30年前は,その当時の大規模な農業土木事業を大きく取り上げているのに対し,現在は,歴史上の事業や技術的な内容が中心で,現在実施中の事業に関する記述がほとんどないことがわかった。
Keyword: 小学校教科書, 農業農村整備事業, 農村計画
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発表番号 6-48
斜面における凍結深の観測と予測
鴻池組 ○伊藤 隆広・武田 一夫・岡村 昭彦
寒冷地の斜面における凍結深の予測を目的として,北海道の道路法面において凍結深を観測した.その結果,凍結深は北法面では59cm,南法面では南斜面の約4分の1に相当する14cmとなり,斜面方位の影響を受けることが判明した.また凍結深Dを,積算寒度Fとの関係式D=αF^2を用いて予測するとき,係数αは北斜面では2.5 と平地裸地条件下と同等になるが,南斜面では0.69と大幅に小さくなった.これは日射の影響と考えられる.
Keyword: 凍結深, 斜面, 積算寒度
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発表番号 6-48
三次元的視点からみた暗渠排水の湧水処理効果−三次元サンドモデルによる湧水処理工法の実験的研究−
岩手大学連合大学院(日本学術振興会特別研究員) ○加藤 幸
弘前大学農学部 角野 三好
弘前大学農学部 長谷部 次郎・
Keyword: 湧水処理, 暗渠排水, 地下水
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