発表番号 [1-24]
Apply and evaluate uninterrupted water surveying technology to functional diagnostic in the DX Era.
Nakayama Nobuhiro[NIPPON KOEI CO.,LTD]・TAKARABE Shinichi[Walnut Ltd.]・TAKAIWA Tsunehiro[Walnut Ltd.]・SATO Kyosuke[NIPPON KOEI CO.,LTD]・MASUDA Mami[NIPPON KOEI CO.,LTD]
DX時代における通水点検技術の機能診断調査への適用
○中山 宣洋[日本工営(株)]・財部 伸一[(株)ウオールナット]・高岩 庸博[(株)ウオールナット]・佐藤 京介[日本工営(株)]・増田 真実[日本工営(株)]
新たな土地改良長期計画(R3〜R7)では、ロボットやICT等も活用した施設の計画的かつ効率的な補修・更新等による戦略的な保全管理の徹底が求められている。水路トンネルの状態把握に必要な(す表面の変状、∧す巻き厚と背面空洞の有無、トンネル内空断面情報、の内↓についても計測可能な新型通水点検装置を開発、機能診断へ適用した事例紹介とDX時代における維持管理への活用について提案する
Keyword: DX,ドローン,トンネル,通水点検,機能診断, ,
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発表番号 [6-15]
Improvement of commercial cage trap to increase the capture efficiency of Procambarus clarkii
SUZUKI Masaki[Iwate Prefectural University]・SATO Miku[Iwate Prefectural University before]・TSUJI Morio[Iwate Prefectural University]
アメリカザリガニの捕獲効率向上を目的とした市販籠トラップの改良
○鈴木 正貴[岩手県立大学]・佐藤 未来[元岩手県立大学]・辻 盛生[岩手県立大学]
国外外来種アメリカザリガニの駆除に利用される市販籠トラップは、捕獲個体の脱出や小型個体の低い捕獲率といった課題があることから、これらを克服するための改良を試みた。屋内実験による本種の行動観察結果をもとに、既存の材料を使って簡単・安価に製作可能で、市販籠トラップへの装脱着が容易なアタッチメントを考案した。そして、屋外にてアタッチメントの効果を検証した結果、捕獲個体数が増加することを確認した。
Keyword: 国外外来種,Red swamp crayfish,駆除, ,
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発表番号 [6-20(P)]
Preservation of Unionid Mussels at Drainage in Hiromi in Seki City
Naoya Funabashi[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]・Kengo Ito[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]
関市広見排水路におけるイシガイ類の保全
○舟橋 直哉[岐阜大学大学院]・伊藤 健吾[岐阜大学大学院]
イシガイ科二枚貝は現在その個体数を減少させており,保全が必要である.本研究では環境配慮型水路において,生物調査や遡上調査を行いイシガイ類の生活史をもとに水路の機能性評価を行った.イシガイ類の宿主魚は多く確認され,また宿主魚の遡上も確認できた一方で,イシガイ類の幼生放出や稚貝は確認できなかった.本調査地におけるイシガイ類繁殖の障害は幼生放出の段階にあり,個体数密度の低さが原因ではないかと考えられる.
Keyword: イシガイ類,環境配慮型水路,生物多様性, ,
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発表番号 [6-25]
Investigation and issues of reservoirs for translocation of Acheilognathus tabira tohokuensis in Nagano
Takahiro KOBAYASHI[Graduate School of Utsunomiya Univ. of Regional Development and Creativity]・Takumi MORIYAMA[Utsunomiya Univ. Dept.Agr.]
長野県におけるキタノアカヒレタビラ移殖可能ため池の検討と課題
○小林 孝浩[宇都宮大学大学院]・守山 拓弥[宇都宮大学]
「ため池特措法」により全国的にため池の防災工事が推進されており,廃止ため池に絶滅危惧種が生息していた場合は移殖が必要となるが,その手法は確立されていない。本研究では,長野県のキタノアカヒレタビラを対象に,防災工事以前に移殖先となるため池を発見する手法を検討した。調査の結果,対象地域において移殖先となり得るため池は少ないことが判明し,次善の移殖先の選出方法や移殖先の評価方法の改善が求められた。
Keyword: 生態系,移殖,キタノアカヒレタビラ, ,
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発表番号 [6-30]
A study on the shape of partitions on V-shaped portable fishway suitable for the upstream migration of Parabotia curtus
Uematsu S.[National Institute of Technology, Kagawa College, Advanced Course]・Hamaguchi M.[Graduate School of Environmental, Life,Natural Science and Tehnology,Okayama University]・Kobayashi K.[Graduate School of Environmental, Life,Natural Science and Tehnology,Okayama University]・Takahashi N.[National Institute of Technology Kagawa College]・Kanao S.[Lake Biwa Museum]・Nakata K.[Graduate School of Environmental, Life,Natural Science and Tehnology,Okayama University]
V形断面可搬魚道におけるアユモドキの遡上に適した隔壁形状の検討
○植松 桜矢[香川高等専門学校]・濱口 充幹[岡山大学大学院]・小林 圭[岡山大学大学院]・高橋 直己[香川高等専門学校]・金尾 滋史[琵琶湖博物館]・中田 和義[岡山大学大学院]
希少淡水魚アユモドキの遡上阻害解消を目的としたV形断面可搬魚道について,体長が大きな天然個体の遡上・休憩し易さを考慮して,隔壁を改良した.隔壁形状に関する検討の結果,魚道内の休憩用プールの体積を増加させることができた.また魚道内流速・水深は対象種が遡上・休憩可能と仮定した流速75cm/s以下,水深2.5cm以上の値であった.従って,改良型魚道は大型のアユモドキ天然個体が利用可能であると推測された.
Keyword: 遡上阻害,魚道,生態系保全, ,
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発表番号 [7-1]
Current Status and Issues of the Local Resource Recycling System from the Perspective of Local Residents-A Case Study of Samegawa Village, Higashishirakawa-gun, Fukushima Prefecture-
Haruya OGITSU[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture ]・Teruaki IRIE[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture ]・Tomonori FUJIKAWA[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture ]・Momoko MOGI[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture ]・Reiko MACHIDA[Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture ]
地域住民からみた地域資源循環システムの現状と課題−福島県東白川郡鮫川村を事例として−
○荻津 晴也[東京農業大学]・入江 彰昭[東京農業大学]・藤川 智紀[東京農業大学]・茂木 もも子[東京農業大学]・町田 怜子[東京農業大学]
福島県東白川郡鮫川村は小規模複合経営を営む典型的な中山間地域であり、村独自の「バイオマスヴィレッジ構想」を掲げ村営のバイオマスセンター「ゆうきの郷土」を運営するなど地域資源循環利用に取り組んでいる。本研究では鮫川村を対象に、村民へのアンケート調査や施設及び行政への聞取り調査を行い、地域住民からみた「ゆうきの郷土」を中心とした地域循環システムの現状と課題を明らかにした。
Keyword: 社会計画,集落計画,農村振興,中山間地域, ,
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発表番号 [7-4]
Succession of Edible Wild plants and Tree Fruits Culture in Ishikawa
Tomomi KAMEYAMA[Graduate School of Human and Socio-Environmental Studies, Kanazawa University]・Naoki HAYASHI[Institute of Human and Social Sciences, Kanazawa University]
石川県における山菜類・樹実類食文化の継承に関する基礎的研究
○亀山 智実[金沢大学大学院]・林 直樹[金沢大学]
山菜類・樹実類(以下,山菜類)食文化継承の方法を探る予備的検討として,山菜類を採取する能力,下処理する能力,調理する能力の保有状況と,各能力の伝達状況を調査するアンケートを実施した。主な結果は次の3点である。(1)知識を人づてに学ぶ人は,年齢層が上がるごとに多い傾向にある。(2)能力の保有率は50代60代が全体的に高い。(3)能力の伝達率は50代60代が高い傾向にあるが,全体として低い。
Keyword: 民俗知,山菜類,樹実類,継承, ,
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発表番号 [7-6]
Relationship between nationwide fish fauna reduction and land-use in the 1950s
Kosei OGAWA[Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]・Takumi MORIYAMA[Utsunomiya University]・Naohisa NAKASHIMA[Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
昭和30年代における全国の魚類相再現と土地利用との関係
○小川 洸生[帯広畜産大学]・守山 拓弥[宇都宮大学]・中島 直久[帯広畜産大学]
モデリングを用いて循環型社会がほぼ完成していた江戸期における魚類相の推定を行うため、昭和30年代に見られた河川魚類の在・不在に関する全国の農村で実施したアンケートの結果と全国の土地土地利用図を基にした魚類相の再現を行った。結果として、魚類の生態や、人為的な事象と魚類との関係などが考察でき、汎用性が高いデータになる可能性が示された。
Keyword: 生態系,生物多様性,環境保全,水環境, ,
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発表番号 [7-11]
Issues related to flooding paddies and agricultural reservoirs in river basin flood control, Ryūiki-chisui
SUGIURA Mikiko[Sophia University]
流域治水における水田や農業用ため池の湛水に伴う課題
○杉浦 未希子[上智大学]
水田やため池の雨水貯留機能による流出抑制対策は,流域治水施策の一部となっているが,湛水により私人の土地を利用規制することによる損失相当分の支払いについては明言がない.これまで遊水地化に伴う対価の支払いは,河川区域として買収もしくは地役権の設定によってきた.流域治水の「あらゆる関係者の協働」を実現するには,これらの経験を踏まえた上で,湛水による「下流域の治水への貢献」という視点の共有が欠かせない.
Keyword: 遊水地,流域治水,対価の支払い,地役権, ,
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発表番号 [7-16]
What support do users of the Half Famer, Half X Support Program need the local government?
Sunao Ogino[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Yasuaki Kuki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
半農半昭汰者へのアンケート調査から読み取る行政機関に求めるサポート
○荻野 直夫[岡山大学大学院]・九鬼 康彰[岡山大学大学院]
半農半召寮験茲鮖屬弘椽纂圓悗了抉臉度を2010年度から行っている島根県を事例に,制度利用者へのアンケート調査を行いその実態と現状に対する評価を把握した。回答者の半数が生業を農業とするものの,自宅や農地の所有では約7割が賃貸を志向していた。また自然や自由な時間への満足を示す一方で行政への要望では情報の提供や交流機会の創出があげられ,特にIターン者で金銭的支援の声が多いことが明らかになった。
Keyword: 半農半,評価構造,情報提供,島根県, ,
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発表番号 [7-21]
Runoff characteristics of "mountain grazing" sites in the satoyama area of Neba Village, Nagano
TAKEMURA Fumiki[Graduate School of Science and Technology, shinshu University]・UCHIKAWA Yoshiyuki[Academic Assembly, Shinshu University]・FUKUYAMA Taijiro[Academic Assembly, Shinshu University]・ONO Hiroshi[Academic Assembly, Shinshu University]
長野県根羽村の里山域における「山地放牧」開設地の流出特性
○竹村 郁輝[信州大学(院)]・内川 義行[信州大学]・福山 泰治郎[信州大学]・小野 裕[信州大学]
新規に中山間地域農村の集落周辺部の里山域で山地放牧を導入するためにはまず放牧地開設が必要となる。そこでは流出量の変化や土壌保全への配慮が重要となるが研究事例はほとんどない。長野県根羽村では2018年に放牧地を開設し、水文・気象データの計測を行ってきた。そこでは、面積の3割程度の森林伐採が行われると流出量や濁度の値に顕著な差が見られた。要因として渓流を横断する流域内の未舗装道路の影響が考えられた。
Keyword: 中山間地域,山地放牧, ,
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発表番号 [7-26]
Study on the Actual Situation and Sustainability of Ecosystem Conservation Activities in Okayama Prefecture under the Grant Program for Multifunctional Payments
Mitsutoshi KUSHIDA[Shiga Prefectural Office]・Yasuaki KUKI[Faculty of Environmental and Life Science, Okayama University]
岡山県における多面的機能支払交付金制度を活用した生態系保全活動の実態と継続に関する研究
○串田 光寿[滋賀県]・九鬼 康彰[岡山大学]
多面的機能支払制度で生態系保全活動に取組む組織では高齢化等の課題解決として今後外部委託の増加が懸念される.そこで岡山県の42組織を対象に活動実態や課題,委託に関する意向などを調べた.調査の結果全体の92.3%で活動に専門家が関与せず自治体も仲介できていないこと,半数が継続不安を抱えていることが分かった.また委託を行っている組織はなかったが希少種を保全する組織ほど導入に対する否定的な意識は低かった.
Keyword: 多面的機能支払,生態系保全,外部委託,広域化,岡山県, ,
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発表番号 [T-7-4]
NARO's technology contributes to high quality and stable production of mandarin
KUROSE Yoshitaka[Western Region Agricultural Research Center, NARO]
カンキツの高品質安定生産に貢献する農研機構の技術
○黒瀬 義孝[西日本農業研究センター]
温州ミカンでは、カンキツに適切な乾燥ストレスを付与してブランド果実を生産することが重要である。これを達成するために農研機構は、防水・防根効果のあるシートを用いて乾燥ストレスを制御しやすくするシールディング・マルチ栽培と、乾燥ストレスを把握するカンキツ用簡易土壌水分計を開発した。さらに、これらの技術をカンキツ産地の特徴に合わせてチューニングするとともに、標準作業手順書を作成して普及を図っている。
Keyword: カンキツ,乾燥ストレス,シールディング・マルチ栽培,簡易土壌水分計, ,
GET PDF=23/T-7-4.pdf
発表番号 [1-24]
Case Study for Reduction of Energy by Reconstruction of Pipeline-nets in Paddy Fields
○SAWABE Tetsuya[SANSUI CONSULTANT Co.,Ltd.]・MORITA Koji[SANSUI CONSULTANT Co.,Ltd.]
水田管網配管の水利システム再編によるエネルギー削減の検討事例
○沢邊 哲也[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]
低平地水田地帯でポンプ直結の管網配管が整備されている地区において,2段加圧を廃止して調整水槽からの自然圧方式に水利システム再編を計画するにあたり,現況の管網配管の水理的ネックを部分的に改良することで,揚水エネルギー削減が可能であることが判った.基幹水利施設に併せて,末端施設も一体的に水利システム再編整備を行うことにより,カーボンニュートラルに効果的であることが示唆された.
Keyword: かんがい揚水エネルギー削減,水利システム再編,管網配管,低平地水田, ,
GET PDF=22/[1-24].pdf
発表番号 [6-23]
Effect of pyrolysis temperature and livestock species on micronutrients concentration in livestock manure derived biochars
○KUBOTA Yuki[Institute for Rural Engineering, NARO]・KAMEYAMA Koji[Institute for Rural Engineering, NARO]・KITAGAWA Iwao[Institute for Rural Engineering, NARO]・IWATA Yukiyoshi[Institute for Rural Engineering, NARO]
畜種と炭化温度の違いが家畜ふん炭化物の微量要素濃度変化に与える影響
○久保田 幸[農村工学研究部門]・亀山 幸司[農村工学研究部門]・北川 巌[農村工学研究部門]・岩田 幸良[農村工学研究部門]
微量要素を含む肥料成分に富んだ家畜ふんを炭化物に加工し農地に施用することで、循環利用および脱炭素化の実現への貢献が期待できる。家畜ふん炭は、与えられる飼料の違いや炭化温度による炭の理化学性への影響から、畜種や温度条件によって成分含有量に異なる特徴を持つと考えられる。本研究では採卵鶏、ブロイラー、豚のふんについて炭化温度による微量要素の可溶性濃度変化の特徴を明らかにした。
Keyword: バイオ炭,家畜ふん,微量要素,可溶性成分,炭化温度, ,
GET PDF=22/[6-23].pdf
発表番号 [6-28(P)]
Characteristics of NH3 volatilization and N2O generation after digestate application in soil
○NAKAMURA Masato[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・KITAGAWA Iwao[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・MATSUZAKI Morio[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・ORITATE Fumiko[National Agriculture and Food Research Organization, Institute for Rural Engineering]・FUJIKAWA Tomonori[Tokyo University of Agriculture]
消化液(バイオ液肥)の土中施用後のアンモニア揮散・一酸化二窒素生成特性
○中村 真人[農業・食品産業技術総合研究機構]・北川 巌[農業・食品産業技術総合研究機構]・松崎 守夫[農業・食品産業技術総合研究機構]・折立 文子[農業・食品産業技術総合研究機構]・藤川 智紀[東京農業大学]
メタン発酵消化液の畑作での利用を進めるため、著者らは肥料成分であるアンモニア(NH3)の揮散を抑制して、多量施用が可能な改良型スラリーインジェクターの開発を行っている。本報では、インジェクターでの施用を模した条件(土中施用)における、消化液施用後のNH3揮散と温室効果ガスである一酸化二窒素(N2O)生成特性を表面施用した場合や化成肥料を施用した場合と比較することにより把握したので報告する。
Keyword: スラリーインジェクター,アンモニア,一酸化二窒素,メタン発酵,資源循環, ,
GET PDF=22/[6-28(P)].pdf
発表番号 [6-33]
Nitrogen concentration and relationship between NO3--N budget and growth of algae in paddy field
○Koki NAKANE[Graduate School of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Sadao NAGASAKA[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Katsunori ISOBE[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Shingo UEDA[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Koji TSUSHIMA[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Takahiro YAMAZAKI[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
水田における窒素濃度変化と藻類の影響について
○中根 昂輝[日本大学大学院]・長坂 貞郎[日本大学]・磯部 勝孝[日本大学]・上田 眞吾[日本大学]・對馬 孝治[日本大学]・山嵜 高洋[日本大学]
水田の窒素収支に与える影響要因について、田面水中の藻類に注目し、その影響の程度を評価した。対象水田において、藻類の窒素吸収量を調査及び、水田の窒素収支を測定した。対象水田では、流入水、田面水ともに硝酸態窒素が無機態窒素の大部分を占めていた。田面水は流入水に比べ硝酸態窒素濃度は低かった。硝酸態窒素の差し引き負荷量に対する藻類窒素吸収量は、以前に推定した脱窒量と比較して、その割合が大きい結果となった。
Keyword: 水環境,水田灌漑,水質, ,
GET PDF=22/[6-33].pdf
発表番号 [6-38]
Overwintering status of Nagoya daruma pond frogs that were moved to paddy field after the field improvement project
○OI Yusuke[WESCO Co., Ltd.]・ICHIMORI Daisuke[WESCO Co., Ltd.]・YAMASHITA Hiroyasu[WESCO Co., Ltd.]・SAITO Mitsuo[WESCO Co., Ltd.]
圃場整備事業後の水田へ保護移動したナゴヤダルマガエルの越冬状況
○大井 裕介[(株)ウエスコ]・市守 大介[(株)ウエスコ]・山下 博康[(株)ウエスコ]・齊藤 光男[(株)ウエスコ]
京都府亀岡市で進められている圃場整備事業において, ナゴヤダルマガエル(ダルマ)の保護移動を行った.その際に,移動後のダルマの越冬状況についてPITタグを用いて追跡を行った.調査の結果,ダルマは移動後に,放逐地点から100m以内の範囲で越冬する個体が多かった. このことから,ダルマの保護移動を行う際は,ダルマの越冬にも適した環境を選定することが,その後のダルマの生存に重要であると考えられる.
Keyword: 環境保全,生物多様性,圃場整備, ,
GET PDF=22/[6-38].pdf
発表番号 [7-1]
Fundamental Experiment on Debris Flow into Reservoirs in Storage Condition
Yusuke SONODA[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Takeru MATSUMOTO[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・○Yusuke INOUE[Faculty of Agriculture , Kobe University]・Yutaka SAWADA[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Toshinori KAWABATA[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
貯留状態のため池に流入する土石流に関する基礎的実験
園田 悠介[神戸大学大学院]・松本 赳[神戸大学大学院]・○井上 優佑[神戸大学]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]
谷部に造られるため池は土石流などの土砂災害により被災する可能性が考えられるが,現行設計では土石流がため池に流入することは想定されていない.本研究では,ため池に流入する土石流の挙動解明を目的とし,勾配45°の斜面を有するアクリル水路を用いて土石流流下実験を実施した.その結果,既往研究で示される貯水による土石流の減勢効果は見られず,むしろ急激な水位上昇により堤体への荷重の増加が確認された.
Keyword: ため池,土石流,貯留水,模型実験, ,
GET PDF=22/[7-1].pdf
発表番号 [7-4]
Improvement and Performance Evaluation of the Hardware to be Attached to Balustrades
of the Timber Bridge “Tsurunomai-Hashi”
○Mayuko Nomura[NTC Consultants Inc.]・Hironori Nishiyama[NTC Consultants Inc.]・Takanobu Sasaki[Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
木橋「鶴の舞橋」の高欄取付金物の改良及び性能評価
○野村 麻由子[NTCコンサルタンツ(株)]・西山 浩典[NTCコンサルタンツ(株)]・佐々木 貴信[北海道大学大学院]
本橋は,「津軽富士見湖」(廻堰大溜池)に架橋される橋長300mの3連太鼓形式の木橋であり,その景観の美しさより当地のシンボルであると共に地域の観光名所になっている.本報では,経年劣化が著しい木橋の上部工架替設計において課題となる高欄支柱の基部取付金物の軽量化を目的として,実物高欄支柱にて水平載荷試験を実施し,改良型取付金物の妥当性について考察した.
Keyword: 木橋,高欄,載荷試験, ,
GET PDF=22/[7-4].pdf
発表番号 [7-6]
Generalized velocity-based Space-Time FEM for elastodynamics
○Yuki KURODA[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Vikas SHARMA[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Kazanori FUJISAWA[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
一般化速度型Space-Time有限要素法と動的応答解析
○黒田 有紀[京都大学大学院]・ビカス シャルマ[京都大学大学院]・藤澤 和謙[京都大学大学院]
速度型Space-Time有限要素法は,無条件安定かつ3次精度以上の時間積分性能をもつが,精度を落とすことなく高周波成分の減衰を与えられない点が課題である.本論では同手法をベースにSpace-Time有限要素法を一般化した一般化速度型Space-Time有限要素法を提案し,これに基づいた3次元弾性体の動的応答解析の結果を示す.
Keyword: 数値解析,固体力学,構造物の動力学的性質, ,
GET PDF=22/[7-6].pdf
発表番号 [7-11]
Examination of consolidation settlement prediction method for ground using machine learning
Sato K.[Faculty of Agriculture, Iwate University]・○Kanayama M.[Faculty of Agriculture, Iwate University]
機械学習を利用した地盤の圧密沈下予測手法の検討
佐藤 快成[岩手大学]・○金山 素平[岩手大学]
本研究では,機械学習を利用した圧密沈下予測手法の構築を目的とし,学習済みモデルに対し新たな観測データを適用した際の予測精度について検討した.学習時と異なるデータを使用したとき,その最終沈下量の差が小さい場合,学習済みモデルは高い予測精度を有することが分かった.特に,学習した最終沈下量が新たに学習する最終沈下量より大きい場合,学習に使用するデータ数の増加にともなって予測精度が向上することが分かった.
Keyword: 圧密沈下,沈下速度,予測,機械学習, ,
GET PDF=22/[7-11].pdf
発表番号 [7-16]
Behavior of the detachment prevention joint for PVC pipe buried
○Yoshikazu TANAKA[NARO]・Mitsuru ARIYOSHI[NARO]・Daisuke KABAYAMA[NARO]・Ryoichi FURUKAWA[Kawanishi Water Supply Equipment Co., Ltd.]
塩ビ管用離脱防止機能付き異形管の埋設後の挙動
○田中 良和[農業・食品産業技術総合研究機構]・有吉 充[農業・食品産業技術総合研究機構]・樺山 大輔[農業・食品産業技術総合研究機構]・古川 僚一[(株)川西水道機器]
離脱防止機能付き異形管によるスラスト力の対策は、設計基準「パイプライン」では可とう性と伸縮性がない剛構造を想定しており、鎖構造による対策方法が記載されておらず、その挙動も詳細に検討されていない。そこで、離脱防止機能付き異形管及び周辺の塩ビ管の埋設後の内圧負荷時の挙動を調査した。離脱防止機能付き異形管は遊間の限界に達するまで滑動しており、送水管路の塩ビ管に引張と圧縮の応力が作用していると推察された。
Keyword: 滑動,異形管,スラスト力,水圧,変位, ,
GET PDF=22/[7-16].pdf
発表番号 [7-21]
Validation of tensile strength of fill dam materials
○WATANABE Tomoyuki[NTC consultants]
フィルダム材の土質の違いと引張応力の評価
○渡邉 友之[NTCコンサルタンツ(株)]
既往の大規模地震時に近傍に位置する2箇所の中心遮水型ロックフィルダムの遮水性ゾーンについて,一方では堤体天端部における引張クラックが確認され、一方では遮水性ゾーンの損傷はみられなかった。クラックが発生した遮水性ゾーンの塑性指数は比較的小さく、クラック発生に寄与したと考えられる。割裂試験による推定引張応力と三軸圧縮試験より推定した降伏曲面を用いて許容引張応力に関する評価を行った。
Keyword: 土の静力学的性質, ,
GET PDF=22/[7-21].pdf
発表番号 [7-26]
Risk evaluation for earth-fill dams due to heavy rains by response surface method
○Shiying ZHENG[Okayama University]・Shinichi NISHIMURA[Okayama University]・Toshifumi SHIBATA[Okayama University]
Risk evaluation for earth-fill dams due to heavy rains by response surface method
○Shiying ZHENG[Okayama University]・Shinichi NISHIMURA[Okayama University]・Toshifumi SHIBATA[Okayama University]
多くの防災重点ため池が指定されており,対策が講じられているが,数の多さからすべてのため池を改修することは不可能である.この事態に鑑み,豪雨によるため池の破堤被害を効率的に防ぐため,リスクに基づいた改修の優先順位をつける方法を提案する.多数のため池に対応するため,簡便な方法が求められるが,応答曲面を利用した手法を提案し,実際のため池のリスク評価に有効に働くことを確認した.
Keyword: リスク評価,ため池,応答曲面法, ,
GET PDF=22/[7-26].pdf
発表番号 [T-17-4]
Development of early warning program for alien species using multifunctional payment schemes in agricultural land
SUGAWARA Shota[City of Tamba sasayama]・YAMAGUCHI Tatsunari[City of Tamba sasayama]・TASHIRO Yushu[City of Tamba sasayama/Wakayama University]
多面的機能支払制度を活用した外来生物早期警告プログラムの試行〜農家と行政の連携による外来生物対策の実践〜
菅原 将太[丹波篠山市]・山口 達成[丹波篠山市]・○田代 優秋[丹波篠山市/和歌山大学産学連携イノベーションセンター]
地方自治体による農用地の外来生物対策としては住民ニーズが高い直接被害の軽減や駆除対策が重視され、新規侵入対策(予防的措置)が不十分であることが多い。そこで、網羅性・効率性・実現可能性の高い農用地への外来生物の新規侵入監視として「地方自治体版・外来生物早期警告プログラム」を提案する。具体的には多面的機能支払制度を活用して丹波篠山市で実施される農家への提案型の田んぼの生きもの調査の事例を紹介する。
Keyword: 地方自治体、外来種, 早期発見, 田んぼの生き物調査
GET PDF=21/[T-17-4].pdf
発表番号 [1-39]
Effects of Algal Ball Limestone on Solute Transport Behavior in Kikai Subsurface Dam Reservoir
Yosuke Kinoshita[Graduate School of Engineering, Kyoto University]・Mariko Suzuki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kazuya Inoue[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
喜界地下ダム湖内の溶質輸送挙動に与える石灰藻球石灰岩の影響
木下 遥介[京都大学大学院]・鈴木 麻里子[神戸大学大学院]・井上 一哉[神戸大学大学院]
喜界地下ダムサイトの帯水層下部は高透水性の石灰藻球石灰岩で構成される.本研究では,喜界地下ダム湖内の溶質輸送挙動に与える石灰藻球石灰岩の影響を定量評価した.石灰藻球石灰岩は厚さに応じて溶質の沈み込みと越流に伴う溶質の上昇を促進させる知見を得た.さらに溶質輸送挙動の観点から,地下ダム止水壁周辺において石灰藻球石灰岩が厚く,ドリーネなどの空洞が少ない地帯を揚水地点の候補として提示した.
Keyword: 地下ダム, 喜界島, 溶質輸送実験
GET PDF=20/[1-39].pdf
発表番号 [3-7(P)]
Follow-up Survey of Sedimentation Status of Drainage Widening Type Biotope
Yoshio Kida[Wesco Co., Ltd.]・Shogo Nishi[Wesco Co., Ltd.]・Mio Tahara[Wesco Co., Ltd.]・Mitsuo Saito[Wesco Co., Ltd.]・Hiroyasu Yamashita[Wesco Co., Ltd.]・Takahiro Yamamoto[Wesco Co., Ltd.]
排水路拡幅型ビオトープの土砂堆積状況の追跡調査
木田 善夫[(株)ウエスコ]・西 昇悟[(株)ウエスコ]・田原 美桜[(株)ウエスコ]・齊藤 光男[(株)ウエスコ]・山下 博康[(株)ウエスコ]・山本 孝洋[(株)ウエスコ]
2019年度の農業農村工学会大会講演会において我々は、ビオトープの防災・減災機能に着目し、平成30年7月豪雨時にビオトープが災害土砂を受け止めた事例などを発表した。今回は、維持管理(土砂浚渫)に労力がかかることが地元住民より指摘されていることに着目し、土砂堆積の変動が大きかった排水路拡幅型ビオトープにおける土砂堆積状況を報告し、こまめな土砂浚渫作業の必要性について考える。
Keyword: ビオトープ、圃場整備, 環境保全, 維持管理
GET PDF=20/[3-7(P)].pdf
発表番号 [3-20(P)]
Water and nitrogen transport in a freezing soil with different NO3-N concentration
Tsubasa Kiyomoto[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kunio Watanabe[Graduate School of Bioresources, Mie University]
凍結過程にある異なるNO3-N濃度の黒ぼく土中の水分・窒素移動について
清本 翼[三重大学大学院]・渡辺 晋生[三重大学大学院]
溶質濃度が凍結過程にある土中の水やNO3-Nの移動をどのように変化させるのかを明らかにするために岩手黒ボク土を用いて凍結実験を行った.5 cmol/LのKNO3溶液で調整した試料と純水で調整した試料の未凍土から凍土への水分移動量は一致した.実験に用いた濃度は影響が小さかったと考えられる.凍土層のNO3-N濃度とNO3-N量は増加した.未凍土からの移流量が氷からの吐き出しを卓越したと考えられる.
Keyword: 凍上・凍結, カラム実験, 水分・窒素移動
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発表番号 [3-30(P)]
Influence of Partial Difference of Soil Physical Properties on Percolation Soil Water in a Chinese Yam Sand Dune Field
Momoko Yamaguchi[Graduate School of Sustainability Science, Tottori University]・Kouji Inosako[ Faculty of Agriculture, Tottori University]・Yoshikazu Kitayama[Horticultural Research Center, Tottori Prefecture]・Terumi Sakamoto[Horticultural Research Center, Tottori Prefecture]・Tadaomi Saito[ Faculty of Agriculture, Tottori University]
ナガイモ砂丘畑における土壌物理特性の局所的な相違が浸透現象に及ぼす影響
山口 桃子[鳥取大学大学院]・猪迫 耕二[鳥取大学]・北山 淑一[鳥取県園芸試験場]・坂本 輝美[鳥取県園芸試験場]・齊藤 忠臣[鳥取大学]
現在,ナガイモ砂丘畑で多発する黒陥没障害の発生要因を特定する栽培実験が実施されている.しかし,再現性のある結果は得られておらず,土壌物理特性の不均一性の影響が疑われている.そこで本研究では,土壌物理特性の違いが土壌水分の浸透現象に及ぼす影響を数値実験で解析した.その結果,土壌物理特性の局所的な相違が土壌水分の複雑な浸透現象を引き起こす要因となっていることが明らかとなった.
Keyword: 土壌水分, 点滴灌漑, 数値実験
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発表番号 [S-1-10(P)]
Development of MPS-DEM method for particle behavior with different particle sizes
Tatsunori Toyota[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Noriyuki Kobayashi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]
粒径の異なる粒子挙動のシミュレートを可能とするMPS-DEM法の開発
豊田 辰方[愛媛大学大学院]・小林 範之[愛媛大学大学院]
浸透流を表現する手法として,土石の挙動を解析するDEMと流体を解析するMPS法のハイブリッド解析手法であるMPS-DEM法がある.土石粒子による間隙を作り,そこを通過できる流体粒子を作ることで浸透流を表現できるが,従来のMPS法は均一粒子の解析のみに対応でき,非均一粒子の解析に適応できない.本研究では,非均一粒子の挙動のシミュレートを可能とするEMPS法に拡張し,EMPS-DEM法を開発した.
Keyword: 粒子法, 粒径, 混相流
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発表番号 [R-4]
Numerical analysis for flow fields and fish behavior in fishways
Tomoki Izumi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Kohei Ozaki[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Hidekazu Yoshioka[Fisheries Ecosystem Project Center, Shimane University]・Masayuki Fujihara[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
MPS法を用いた魚道の流況解析と魚の挙動解析
泉 智揮[愛媛大学大学院]・尾崎 浩平[愛媛大学大学院]・吉岡 秀和[島根大学]・藤原 正幸[京都大学大学院]
魚道内の魚の挙動を数値的に予測することを目的に,魚道の流況解析結果をもとに魚の挙動解析を行う既往モデルにおいて,流況解析手法に,格子生成や移流項の取扱い,自由水面を有する流れを解析するうえで有利な粒子法(MPS法)を用いたモデルを提案し,バーティカルスロット式および階段式魚道の二次元解析への適用結果を示した.今後は,より現実的な解析ができるよう,現地観測結果等も踏まえた本モデルの検証が必要である.
Keyword: 魚道, 数値解析, 粒子法
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発表番号 [R-9]
Analysis of long wave radiation and albedo for estimation of net radiation
Sanshiro Fujii[Ishikawa Prefectural University]・kouzo ito[Ishikawa Prefecture Okunoto Agriculture and Forestry General Office]・toshisuke maruyama[Ishikawa Prefectural University]
純放射推定のための長波放射とアルベドの分析
藤井 三志郎[石川県立大学]・伊藤 浩三[石川県奥能登農林総合事務所]・丸山 利輔[石川県立大学]
本研究は純放射の実測値がなく、日射と日照率が測定されている場合に、純放射を推定する内容である。北海道・羊が丘、東北・厨川、関東・筑波の気象資料により、長波放射とアルベドの分析を行った。長波放射の推定にはこれまで、使われてきた式を基本とし、係数を最適同定した。係数には地域性があること、北海道と東北とは互換性があること、FAOの推定式よりもベンマンの推定式が適切であることを示した。
Keyword: 蒸発・蒸発散, 熱収支,
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発表番号 [R-14]
Estimation of effect of return water from paddy fields on stream flow conditions using composite runoff model
Haruhiko Horino[Graduate school of life and environmental sciences, Osaka Prefecture University]・Hiroki Maekawa[Graduate school of life and environmental sciences, Osaka Prefecture University]・Takao Nakagiri[Graduate school of life and environmental sciences, Osaka Prefecture University]・Shinji Sakurai[Graduate school of life and environmental sciences, Osaka Prefecture University]
地目別流出モデルによる水田還元水の河川流況への影響評価
堀野 治彦[大阪府立大学大学院]・前川 洋貴[大阪府立大学大学院]・中桐 貴生[大阪府立大学大学院]・櫻井 伸治[大阪府立大学大学院]
水田灌漑用水はそのすべてが単純に消費されるわけではなく、少なからぬ還元水が生じ河川流況に影響する。この量の特定は流域水管理上も重要であるが、直接的な計測は困難である。そこでここでは、流域がほぼ山林と水田で構成されるシンプルな水系を対象に、地目別タンクモデルにより河川流量に占める水田還元水の割合を推定した。取水にも影響されるが、水田面積割合が4%以下でも灌漑期にはそれを上回る還元水の存在が示された。
Keyword: 水田還元水, 河川流況, 地目別流出モデル
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発表番号 [R-19]
The behavior of Neonicotinoid pesticide in the paddy fields catchment basin
Ryuji Komura[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Natsuki Yoshikawa[Institute of Science and Technology (Faculty of Agriculture), Niigata University]・Kazusa Aoyagi[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Susumu Miyazu[Institute of Science and Technology (Faculty of Agriculture), Niigata University]・Naoki Harada[Institute of Science and Technology (Faculty of Agriculture), Niigata University]・Kazuki Suzuki[Institute of Science and Technology (Faculty of Agriculture), Niigata University]・Momoka Sugai[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Masaya Masaya[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Tsuneo Sekijima[Institute of Science and Technology (Faculty of Agriculture), Niigata University]
水田流域におけるネオニコチノイド系殺虫剤の挙動
古村 龍志[新潟大学大学院]・吉川 夏樹[新潟大学]・青柳 一翼[新潟大学大学院]・宮津 進[新潟大学]・原田 直樹[新潟大学]・鈴木 一輝[新潟大学]・菅井 桃香[新潟大学大学院]・三浦 雅矢[新潟大学大学院]・関島 恒夫[新潟大学]
新潟県村上市神林地区笛吹川流域を対象に環境中のネオニコチノイド系殺虫剤の濃度変化を調査した.中流域地点での田植え期間の13日間における排水路への流出率は0.4 %,薬剤空中散布期間の6日間の流出率は1.3 %であった.また,ライシメーター実験を行い水田内変化要因の寄与率を調査した.その結果,光分解率は約8 %, 田面水中残存率は約6 %,土壌残存率は約21 %,植物体吸収率は約1 %,浸透率はほぼ0 %であった.
Keyword: 水環境・水質, 環境影響評価, 水環境
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発表番号 [R-24]
Evaluation of soundness of the slope including non-functional anchors
Toshinori Sakai[Mie University]・Tomoshi Hirota[Soai Co.,Ltd]・Toyokazu Higashi[Soai Co.,Ltd]・Yuuya Tanizaki[Soai Co.,Ltd]
不具合アンカーが存在する法面の健全性評価について
酒井 俊典[三重大学大学院]・弘田 朋志[(株)相愛]・東 豊一[(株)相愛]・谷崎 優也[(株)相愛]
2箇所のアンカーに損傷が見られた法面を対象に,アンカー緊張力に基づく健全性評価を行った結果,リフトオフ試験に基づく判定および現地踏査から健全と判断された当法面は,長期的なモニタリングから得られた結果より健全な状態が維持されていると判断された.また,背面地盤状況等に起因すると考えられる緊張力低下が2年程度継続し,この緊張力低下は夏場に示される緊張力の最高値に影響することが明らかとなった.
Keyword: 斜面安定・土圧・支持力, ,
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発表番号 [R-29]
Study on stability evaluation of small earth dam considering fluctuation of reservoir level and seepage of rainfall
Tetsuo Fujimoto[Osaka Institute of Technology]・Atsushi Koyama[Miyazaki University]・Motoyuki Suzuki[Yamaguchi University]・Eiji Nagamine[Yamaguchi Prefecture]・Kouji Douzen[Yamaguchi Prefecture]
貯水位変動と降雨浸透を考慮したため池堤体の安定性評価に関する研究
藤本 哲生[大阪工業大学]・神山 惇[宮崎大学]・鈴木 素之[山口大学]・長嶺 栄治[山口県]・同前 浩司[山口県]
本文では,平成30年7月豪雨時の山口県内のため池堤体の安定性を検証するために,貯水位変動と降雨浸透を考慮した浸透流解析により堤内浸潤線を推定し,それをもとに堤体のすべり破壊に対する安全率を算定した.その結果,豪雨時の堤内浸潤線は堤体表面からの降雨浸透の影響により上昇し,安全率が大きく低下することから,豪雨時の堤体のすべり破壊に対する安定性評価では,堤体表面からの降雨浸透を考慮することが重要である.
Keyword: ため池, 浸透流解析, すべり安定解析
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発表番号 [T-7-4]
Neutralization and Arsenic Removal for Acidic Water from Mt. Iwo
Kenichi Ito[Miyazaki University]・Yoshihiro Suzuki[Miyazaki University]
硫黄山から流出する酸性水の中和とヒ素の除去
○伊藤健一[宮崎大学]・鈴木祥広[宮崎大学]
霧島硫黄山の火山活動による河川水の酸性化に対して、宮崎大学では水質改善を目的とした水や沈殿物の処理に関する研究に取り組んでいる。対象地区が国立公園内に位置するため場所の確保が難しく、また、噴火の危険から人が常駐できない等の制約がある中で、無人で動力源等を要しない小型設備による処理として、自然力活用型処理「パッシブトリートメント」を提案し、石灰石水路に酸性水を通して中和する方法を検討した。
Keyword: 中和, パッシブトリートメント, 石灰石水路
GET PDF=20/[T-7-4].pdf
発表番号 [T-7-4]
Effects and utilization of abandoned cultivation land for the conservation of Hydrophyte Communities regenerated after the earthquake
Korehisa Kaneko[Miyagi University]・Hiroshi Jinguji[Miyagi University]
震災後に再生した湿生植物群落の保全に向けた耕作放棄地の活用とその効果
金子 是久[宮城大学]・神宮字 寛[宮城大学]
東日本大震災後、宮城県南三陸町波伝谷地区に絶滅危惧種を含む湿生植物群落が形成されていることが判明した。この湿生植物群落には、ミズオオバコ、ミズアオイおよびトリゲモ(以上、環境省RDB絶滅危惧粁燹宮城県RDB)など、保全上重要な植物群落が形成されていた。本報告では、耕作放棄水田を活用した絶滅危惧種を含む湿生植物群落の保全対策とその効果について報告する。
Keyword: 東日本大震災, 土壌シードバンク, 耕作放棄地
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発表番号 [T-17-4]
Evaluation of the results of engineer education (JABEE) from the viewpoint of learning and education goals
Hiroshi Kawatsu[Japan Irrigation drainage and Rural engineering Consultants]
コンサルタントから見た技術者教育(JABEE)の成果と評価
河津 宏志[(株)ジルコ]
農業土木系コンサルタントにおいて技術者教育(JABEE)修了者が増加している中、そのJABEEの成果の評価は修了者の個人差もあるが、総じて高く評価できると考える。新入社員に対する社内研修や、社内技術者に対するアンケート等を通じて、技術者教育(JABEE)修了者をコンサルタント実務の観点から評価を試み、JABEE修了者本人の修了者としての自負の高揚と、共同作業を通じて同じ目標に到達する経験の重要性を提起する。
Keyword: 技術者育成, ,
GET PDF=19/T-17-4.pdf
発表番号 [7-4]
Determination of Rhoades parameters for monitoring EC of soil solution
Katsutoshi Seki[Toyo University]・Teruhito Miyamoto[NARO]・Yukiyoshi Iwata[NARO]
土壌溶液の電気伝導度モニタリングのためのRhoadesパラメータ決定手法
関 勝寿[東洋大学]・宮本 輝仁[農村工学研究部門]・岩田 幸良[農村工学研究部門]
体積含水率θと土壌のみかけの電気伝導度ECaから土壌溶液の電気伝導度ECwをの間の関係を与えるRhoadesモデルのパラメータを、現場のデータのみから決定する手法を開発した。現場データによる検証には、TDRで測定されたθとECa、そして採水管から採取した土壌溶液のECwを用いた。従来の実験室によるパラメータ決定法と比べて、より良い推定精度でECwのモニタリングデータを得ることができた。
Keyword: 溶質移動, 電気伝導度, TDR
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発表番号 [S-7-4]
Distribution and annual life history of Tokyo daruma pond frogs in lowland paddy fields
Naohisa Nakashima[United Graduate School of Agricultural Science Tokyo University of Agriculture and Technology]・Takumi Moriyama[Utsunomiya Univ. Dept.Agr.]・Kotaro Noda[NTC Consultants Inc.]・Marina Motegi[Graduate School of Utsunomiya Univ. of Agr.]
平野部水田地帯におけるトウキョウダルマガエルの周年の生活史と生息分布
中島 直久[東京農工大学大学院]・守山 拓弥[宇都宮大学]・野田 康太朗[NTCコンサルタンツ(株)]・茂木 万理菜[宇都宮大学大学院]
平野部水田地帯において,PITタグを用いてトウキョウダルマガエルの標識再捕獲を周年にわたり実施した.さらに流域規模の生息分布を調査し,分布の偏在に関する考察を行った.越冬場として,畑地がある場合は畑地を選好している可能性があるが,圃場整備済みの水田のみの地区では,圃場の耕盤下で越冬していた.流域規模での分布の偏在には周辺畑地の有無や水田団地面積が規定要因として推測された.
Keyword: 生態系, 環境影響評価, 土地利用計画
GET PDF=18/S-7-4.pdf
発表番号 [7-4]
Verification of load and deformation of reinforced concrete flume assuming cracks
Mitsunobu Fujimoto[KURIMOTO,LTD.]・Kunihiro Shimizu[SANKO TECHNO.CO,LTD.]・Masahiro Hyodo[Faculty of Agriculture, Tottori University]・Masayuki Ishii[Institute of Environmental Systems Science, Shimane University]・Hidehiko Ogata[Faculty of Agriculture, Tottori University]
ひび割れを想定した鉄筋コンクリートフリュームの荷重と変形量の検証
藤本 光伸[(株)栗本鐵工所]・清水 邦宏[サンコーテクノ(株)]・兵頭 正浩[鳥取大学]・石井 将幸[島根大学大学院]・緒方 英彦[鳥取大学]
コンクリート開水路を診断する手法は,主に水路の内面から目視により調査する方法が実施されている。著者らは,水路壁載荷装置を用いた鉄筋コンクリート開水路の構造安全性を現地で評価できる非破壊診断手法の開発を進めている。本研究では,水路にひび割れを発生させた鉄筋コンクリートフリューム(以下,フリュームという)の試験体を製作し,本手法による荷重と変形量の関係を検証した。
Keyword: 水路壁載荷法, 鉄筋コンクリート開水路, 荷重と変形量の関係
GET PDF=18/7-4.pdf
発表番号 [7-40]
Movement of groundwater in the restored tsunami-hit-farmland
Katsumi Chiba[Miyagi University]・Koh Kato[Hirosaki University]・Masaharu Goko[Miyagi University]・Chiyuki Togashi[Miyagi University]・Toshiro Miyauchi[Nihon sougou chishitsu Inc.]
復旧後の津波被災農地における地下水の動態
千葉 克己[宮城大学]・加藤 幸[弘前大学]・郷古 雅春[宮城大学]・富樫 千之[宮城大学]・宮内 敏郎[(株)日本総合地質]
東日本大震災後,宮城県沿岸部では地下水の塩水化により,復旧後の農地で塩害が発生している地区がある。こうした塩害を防止するためには,地下水位の低下や塩水くさびを下方に移行することが有効である。宮城県石巻市の復旧後の津波被災農地において地下水の電気伝導度や水位変化などを調査した結果,地下水の塩水化は認められたが,灌漑期は水稲栽培時の湛水の浸透により,塩水くさびが下方に移行していることが認められた。
Keyword: 東日本大震災、塩害, 地下水、淡水層, 電気伝導度
GET PDF=18/7-40.pdf
発表番号 [7-41(P)]
Biological Soil Crust Effects to Soil Erosion for Representative Soils in Okinawa
Rui Kojima[Graduate School of Agriculture, Utsunomiya University]・Kazutoshi Osawa[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]・Maki Matsuura[Yamagata Prefectural Government]・Hisako Fujisawa[R&D Center, NIPPON KOEI CO., LTD]・Mineto Tomisaka[NIPPON KOEI CO., LTD]・Hiroyuki Matsui[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]
沖縄地方の土壌を対象とした藻菌類の被覆による侵食抑制対策の評価
小島 塁[宇都宮大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]・松浦 麻希[山形県置賜総合支庁]・藤澤 久子[日本工営(株)]・冨坂 峰人[日本工営(株)]・松井 宏之[宇都宮大学]
沖縄地方では農地の赤土等流出問題が深刻である.そこで新たな土壌侵食抑制対策の一つとして,藻菌類を土壌表面に被覆させ土粒子を巻き込んだコロニーを形成するBSC工法がある.BSCの効果は土壌や地形によって異なり,様々な条件下での検証が必要である.本研究では,沖縄地方の主要な土壌に対するBSCの効果を評価することを目的とする.
Keyword: 土壌侵食, Biological Soil Crust, WEPP モデル
GET PDF=18/7-41(P).pdf
発表番号 [S-7-4]
An Introduction of trend and example to Public Private Pertnership on sewerage pipeline facilities for stock management
Kobayashi Yuta[SEKISUI CHEMICAL CO.,LTD URBAN INFRASTRUCTURE & ENVIRONMENTAL PRODUCTS COMPANY PUBLIC SECTOR BUSINESS PLANNING AND DEVELOPMENT DIVISION]
下水道管路施設のストックマネジメントにおける官民連携の動向と事例の紹介
小林 祐太[積水化学工業(株)]
下水道管路施設の多くは高度経済成長期以降に布設され、今後耐用年数を超えるものが増加する。管路の機能保持には維持管理が必要となる。人口減少等の要因から財源は縮小傾向にある中で、より効果的効率的に行うために民間に包括的に委託する官民連携の動きが出ている。本講演では関係省庁や地方公共団体の動向、下水道管路施設の維持管理業務を包括的に受託している企業の事例を紹介する。
Keyword: 管理, ストックマネジメント, 改築・更新
GET PDF=17/S-7-4.pdf
発表番号 [7-4]
Report(the dry starting of motor-driven horizontal shaft mixed-flow pump)from the site
Ito Yu[Tobu Regional Promotion office of Miyagi Prefecture]・Sasaki Kiduku[Tobu Regional Promotion office of Tome Miyagi Prefecture]・Sugawara Tsuyoshi[Tobu Regional Promotion office of Tome Miyagi Prefecture]・Kinoshita Ryusuke[EBARA CORPRATION]・Chiba Makoto[EBARA CORPRATION]
現場からの報告(モータ駆動横軸斜流ポンプのドライ始動について)
伊藤 裕[宮城県東部地方振興事務所]・佐々木 築[宮城県東部地方振興事務所登米地域事務所]・菅原 強[宮城県東部地方振興事務所登米地域事務所]・木下 竜介[(株)荏原製作所]・千葉 真[(株)荏原製作所]
宮城県北東部に位置する五ヶ村第1堀排水機場に新設するモータ駆動ポンプの工事にあたり,周辺地域の電気障害を防止するため,モータの電力使用に制限を受けた。これを受けて電気障害の発生を抑制するため導入した技術がドライ始動である。本技術はポンプケーシング内部に水が無い状態でポンプを始動することにより負荷トルク,始動電流を低減する。本技術を新設導入した機場は本機場が全国初であるため,現場から報告を行うもの。
Keyword: 工法, 施工,
GET PDF=17/7-4.pdf
発表番号 [S-7-2]
Empirical study on restoring farming from nuclear disaster in Kawamata village
NONAKA Akihisa[NARO Tohoku Agricultural Research Center]
川俣町における原子力災害復興に向けた実証研究
野中 章久[東北農業研究センター]
避難農家の帰還が始まる避難指示解除準備区域である川俣町山木屋地区を対象に,2013年から実施している農林水産省の営農再開に向けたプロジェクト・「エネルギー・資源循環型営農技術の実証研究」の一環として実施した農家調査の結果と.プロジェクト全体の概要を紹介する.
Keyword: 農業再興, メタン発酵, 社会モデル
GET PDF=16/S-7-2.pdf
発表番号 [S-17-4]
The effects of agricultural experiences and gaming simulation material for agricultural value of elementary school students –In Musashi Murayama city-
Matsuki Takaaki[Leverages Co.,Ltd]・Hayashi Naoki[Graduated School of Agricultual and Life Sciences,The Univ.of Tokyo]・Mizoguchi Masaru[Graduated School of Agricultual and Life Sciences,The Univ.of Tokyo]
農業体験学習と農業教育におけるゲーミングシミュレーション教材が 児童の農業観に与える影響 -東京都武蔵村山市を事例として-
松木 崇晃[(株)レバレジーズ]・林 直樹[東京大学大学院]・溝口 勝[東京大学大学院]
農業への理解の促進という目的のもと、全国の公立小学校の約80%で農業体験学習が実施されているが、それによる児童の農業観の変化を示した研究は少ない。また、食料自給率への関心を促すことも重視されているが、農業体験学習のみではその達成は難しいと考えられる。そこで、本研究ではゲーミングシミュレーションに着目し、食料自給率に対する関心を高める教材の開発とその教材が児童の農業観に与える影響を明らかにする。
Keyword: 教育手法, 継続教育, 教育改善
GET PDF=16/S-17-4.pdf
発表番号 [3-11]
Hvorslev's Strength Parameters and Irreversibility Ratios of Ariake Clay (Yamaashi Samples)
Higashi Takahiro[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Ohtsubo Masami[Professor Emeritus, Kyushu University]・Nakano Akiko[Faculty of Agriculture, Kyushu University]
有明粘土(山脚試料)のHvorslevの強度定数と非可逆比Λ
東 孝寛[九州大学大学院]・大坪 政美[九州大学]・中野 晶子[九州大学大学院]
現在の海岸線より約9km内陸の地点(佐賀県杵島郡白石町)で採取した乱さない有明粘土(山脚試料)のHvorslevの強度定数(粘着力係数,有効摩擦角)と非可逆比について,圧密定体積ならびに圧密・膨張定体積一面せん断試験結果をもとに検討した。その結果,山脚試料の粘着力係数,有効摩擦角,非可逆比の値は,それぞれ0.13〜0.18,11.5〜15.6°,0.71〜0.80の範囲であった。
Keyword: 土の静力学的性質, ,
GET PDF=16/3-11.pdf
発表番号 [3-16(P)]
Examination of accuracy for predicting ground settlement based on records
Kato Gai[Hachinohe City Office]・Nakamura Kanato[Faculty of Agriculture, Iwate University]・Kanayama Motohei[Faculty of Agriculture, Iwate University]
実測値に基づいた地盤沈下予測手法の予測精度の検討
加藤 凱[八戸市役所]・中村 哉仁[岩手大学]・金山 素平[岩手大学]
本研究では,実測値に基づいた双曲線法,浅岡法,ニューラルネットワークを利用した方法(ANN法)を使用し,オランダ国内にて測定されたデータを用いて盛土地盤沈下の予測を行い,その予測精度について比較と検討を行った.ANN法,双曲線法ともに高い予測精度を有し,中でもANN法は平均予測率が0.92〜1.01,その変動係数が0.9〜4.1%であったことから,3つの予測手法の中で最も高い予測精度を示した.
Keyword: 盛土構造物, 動態観測, 沈下予測
GET PDF=16/3-16(P).pdf
発表番号 [3-21]
The Examples on Applicaton to Reservoirs Investigation by using Simple measurement method of Groundwater Level in Hiroshima Prefecture
nomura hideo[KISO-JIBAN Consultants,Co.,LTD.]・nakamura hiroshi[Hiroshima Prefectural Government]・kawamura yoshirou[Hiroshima Prefectural Government]・akasaka yukihiro[KISO-JIBAN Consultants,Co.,LTD.]
広島県における地下水位簡易測定法を用いたため池調査の取り組み事例
野村 英雄[基礎地盤コンサルタンツ(株)]・中村 博[広島県]・河村 吉郎[広島県]・赤坂 幸洋[基礎地盤コンサルタンツ(株)]
広島県では,ため池調査時に簡易に地下水位を推定することができる『接地抵抗を利用した地下水位簡易測定法』を用いて,浸潤線位置の推定精度を向上させることを試みた.この手法は,地盤中の接地抵抗の特性を応用したもので,深度方向の連続的な接地抵抗の変化を測定することにより,地下水位の深度を推定できる.本報告では,この手法による地下水位測定結果と,それより推定した浸潤線について検証した結果を報告する.
Keyword: 地下水位, 接地抵抗, ため池
GET PDF=16/3-21.pdf
発表番号 [4-4]
Evaluations of the pH buffering capacity as a result ofdecomposition of soil organic matters
Toride Nobuo[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Matsuoka Kensuke[Graduate school of Bioresources, Mie University]
土中の有機物分解過程におけるpH 緩衝能について
取出 伸夫[三重大学大学院]・松岡 健介[三重大学大学院]
土中の有機物分解過程における窒素・炭素循環モデルに対して,アンモニアの電離,硝化,CO2の溶解によるプロトン反応とイオン交換反応を加え,土のpH緩衝能として変異荷電モデルを用いた有機物分解モデルを構築した.有機物分解の初期段階ではアンモニウムとCO2の効果が相殺するが,硝化の進行によりpHが低下すること,プロトンの吸着による変異荷電量の変化がイオン交換に比べてpH緩衝作用が大きいことを示した.
Keyword: 有機物分解, 窒素循環, 溶質移動
GET PDF=16/4-4.pdf
発表番号 [4-9]
Estimation of water retention for dry soil using chilled mirror water potential meter
Ishii Mayu[Faculty of Bioresources, Mie University]・Watanabe Kunio[Faculty of Bioresources, Mie University]
鏡面冷却式水ポテンシャル計を用いた乾燥領域の土の水分保持の評価
石井 麻友[三重大学]・渡辺 晋生[三重大学]
鏡面冷却式水ポテンシャル計を用いて,乾燥領域の水分特性曲線の乾燥密度依存性を調べた.乾燥過程では,黒ボク土については試料がスラリー状にならない場合,本装置で-300cm迄のマトリックポテンシャルを計測できた.また,マトリックポテンシャルが等しい土であっても,乾燥密度が大きいほど含水比が高くなった.湿潤過程では,何れの土についてもマトリックポテンシャル−含水比関係に乾燥密度依存性は見られなかった.
Keyword: マトリックポテンシャル, 乾燥密度, 水分特性曲線
GET PDF=16/4-9.pdf
発表番号 [4-14]
Development of the subsurface irrigation system of paddy fields to improve rice quality
AODA Tadao[Faculty of Agriculture, Niigata University]
高品質な水稲生産のための地下灌漑システムの開発
粟生田 忠雄[新潟大学]
水稲の高温登熟対策のため陶管暗渠を援用した地下灌漑システムを構築した。地下灌漑を行う試験区と地表灌漑を行う対照区において,それぞれ地下水位,作土層の土壌温度,水稲の収量と等級などを比較検討した。その結果,試験区では作土層(地表面下10cm)の土壌温度が対照区のそれより約1℃低かった。反収は試験区が対照区よりも16%高かった。以上から,陶管暗渠を用いた地下灌漑システムの有効性が示唆された。
Keyword: 水田灌漑, 地温, 水稲収量
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発表番号 [4-19]
Development of precision measurement and control of soil moisture balance(XI) - Regenerative use of water using a soil container -
NAKAJIMA Ayaka[Yamato Takada City]・TANIGAWA Torahiko[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]
土壌水分収支の精密計測・制御法の開発(XI)-容器自体を使用した水分回生利用-
中島 彩華[大和高田市役所]・谷川 寅彦[大阪府立大学大学院]
鑑賞用植物類緑化について、今後、基本的に要求されるもののうち、節水性能、肥料成分等の流出抑制なども環境への負荷低減として高度に求められていく。本研究では、景観の一部として構成できる土壌容器(大型緑化プランタなど)に植栽した緑化用各種植生に関し、省エネ・雨水回生利用の検討として、底面潅水装置を内蔵した土壌容器内下部の空間に雨水貯留を行い、それによる節水効果を検討した。
Keyword: 緑化プランター, 雨水貯留, 節水
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発表番号 [4-24]
Cesium transport on a slope after decontamination in Iitate Village
Noborio Kosuke[School of Agriculture, Meiji University]・Honda Ryuta[School of Agriculture, Meiji University]・Takagi Yuki[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・Mizoguchi Masaru[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Nishimura Taku[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
飯舘村除染後斜面におけるセシウム移動
登尾 浩助[明治大学]・本多 隆太[明治大学]・高木 悠輝[明治大学大学院]・溝口 勝[東京大学大学院]・西村 拓[東京大学大学院]
セシウムによる汚染から3年半後の2014年11月に福島県相馬郡飯舘村佐須地区においても住宅周辺の除染が完了した。住宅から20m以内の裏山も除染対象となり、除草と林床掃除がなされた。しかし、20m以遠の斜面上部は除染の対象外となっているので、斜面上部の未除染地から除染済み宅地へのセシウム移動による再汚染が懸念されている。除染後の斜面におけるセシウム濃度の変遷を約10ヶ月間測定したので速報する。
Keyword: セシウム濃度, 除染, 再汚染
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発表番号 [4-29(P)]
"JST Project: Development of Science Technology Communication between Public-Private-University Partnership for Reconstruction of Agriculture" 2015 Project Report
Tokumoto Ieyasu[Faculty of Agriculture, Saga University]・Nishiwaki Junko[College of Agriculture, Ibaraki University]・Sakai Masaru[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kato Chihiro[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]・Hirozumi Toyokazu[Faculty of Environmental and Information Sciences, Yokkaichi University]・Watanabe Kunio[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Mizoguchi Masaru[College of Agriculture, The University of Tokyo]
土壌物理研究部会若手部会員による「JST事業: 復興農学による官民学連携協働ネットワークの構築」2015年度活動報告
徳本 家康[佐賀大学]・西脇 淳子[茨城大学]・坂井 勝[三重大学大学院]・加藤 千尋[弘前大学]・廣住 豊一[四日市大学]・渡辺 晋生[三重大学大学院]・溝口 勝[東京大学]
土壌物理研究部会では、若手会員を中心に、国立研究開発法人科学技術振興機構の科学技術コミュニケーション推進事業において、被災地に関する科学的知識を社会に浸透させ、アウトリーチ活動を実施するためのネットワーク構築に注力している。 2015年度は、実験教室などの参加型活動および教材開発を軸に活動した。継続的な放射線や土壌教育のため、現場の小学校教員向け講習会の充実が今年度以降の課題となった。
Keyword: アウトリーチ, 放射線教育,
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発表番号 [4-34]
Electrophoretic mobility of model colloidal particles: Effects of hydrophobic monovalent counter-ions
Nishiya Manami[Graduate School of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]・Sugimoto Takuya[Graduate School of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]・Kobayashi Motoyoshi[Faculty of Life and Environmental Sciences,University of Tsukuba]
モデルコロイド粒子の電気泳動移動度:疎水性イオンの効果
西谷 麻菜美[筑波大学大学院]・杉本 卓也[筑波大学大学院]・小林 幹佳[筑波大学]
疎水性カチオンを含む混合溶液中で、モデルコロイド粒子であるカルボキシルラテックスの電気泳動移動度の測定を行った。その結果、疎水性カチオンが存在する際は、低電荷時は疎水性相互作用によって、表面に疎水性カチオンが吸着し、粒子が正に帯電することが明らかになった。また、低イオン濃度において、カルボキシル基の脱プロトン化に伴い、粒子表面が正から負に反転することが示された。
Keyword: 土壌の物理化学的性質, コロイド・粘土,
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発表番号 [7-4]
Present maintenance situation of submerging bridge in Kumozu-river basin
Inagaki koki[Mie University biological resources department]・Nishiwaki Shoko[Mie University biological resources department]・Okajima Kenji[Mie University biological resources department]
雲出川流域における潜水橋維持管理の現状
稲垣 晃樹[三重大学]・西脇 祥子[三重大学]・岡島 賢治[三重大学]
潜水橋とは,「堤外地に設けられる橋で洪水時には橋面が水面下になる橋」と定義され,沈下橋,沈み橋などと言われている.老朽化などの理由から姿を消しつつあるが,文化的景観,技術的遺産として保存する動きもある.
文化的,景観的に価値のある潜水橋は三重県においても確認されており,本研究では雲出川流域の潜水橋の維持管理状況の実態を調査し,周辺住民へのヒアリングを行うことで保全の可能性を探った.
Keyword: 潜水橋, 実態調査, 保全意識
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発表番号 [7-40]
Influence of wind velocity in measurement of the roughness of the concrete agriculture irrigation canal with the aerial ultrasonic sensor
nagaoka seiya[Graduate school of Bioresources,Mie University]・okajima kenji[Graduate school of Bioresources,Mie University]・ishiguro satoru[Graduate school of Bioresources,Mie University]・ito ryouei[Graduate school of Bioresources,Mie University]・watanabe ken[Maruei concrete industry Co,Ltd]・ito tetsu[X-ability Co.,Ltd.]
空中超音波センサによる農業用水路コンクリート表面粗さ測定における風速による測定結果への影響
長岡 誠也[三重大学大学院]・岡島 賢治[三重大学大学院]・石黒 覚[三重大学大学院]・伊藤 良栄[三重大学大学院]・渡部 健[丸栄コンクリート工業]・伊藤 哲[螢ロスアビリティ]
農業用水路では摩耗劣化が主な補修要因として挙げられる.水路は延長距離が長いため,照査において簡易で・面的な測定法が不可欠である.そこで,長岡ら(2015)が簡易で面的な測定が可能な空中超音波測定を提案した.本研究では,測定時に発生する風に着目をし,風速による影響を検討した.風速6(m/s)以上で,測定結果への影響が表れた.したがって,風速が6(m/s)以下は屋外での測定に影響はないことがわかった.
Keyword: 空中超音波, 粗度係数, コンクリート
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発表番号 [7-41]
For field application of simple wear measurement technique using a depth gauge
kawakami akihiko[Institute for Rural Engineering, NARO]・asano isamu[Institute for Rural Engineering, NARO]・mori mitsuhiro[Institute for Rural Engineering, NARO]・kawabe shohei[Institute for Rural Engineering, NARO]
デプスゲージを用いた簡易な摩耗計測手法の現場適用性
川上 昭彦[農研機構 農村工学研究部門]・浅野 勇[農研機構 農村工学研究部門]・森 充広[農研機構 農村工学研究部門]・川邉 翔平[農研機構 農村工学研究部門]
デプスゲージを用いた簡易な計測を提案し,実際の現場での測定よりその精度等を検証した.その結果,系統誤差は生じるものの3回測定平均値を用いればレーザ測定値 に比較的近い値が得られることがわかった.DG法は,使用機材が少なく1人でも測定でき,摩耗面が濡れていても測定可能であるなど,レーザ法に対し優位な点を有する,有効な摩耗モニタリング手法である。
Keyword: 開水路, 被覆工, 摩耗
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発表番号 [7-42]
Research on the development of test methods to replace the abrasion test using water jet with sand
fujino takashi[Shimane Prefectural Office]・asano junpei[Graduate School of Life and Environmental Science, Shimane University]・kojima keita[Graduate School of Integrated Arts and Sciences, Kochi University]・satou shushi[Faculty of Agriculture, Kochi University]・natsuka isamu[Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
水砂噴流摩耗試験を代替する試験法の開発に関する研究
藤野 充[島根県]・浅野 純平[島根大学大学院]・小嶋 啓太[高知大学大学院]・佐藤 周之[高知大学]・長束 勇[島根大学]
農業用コンクリート水路は様々な要因によって性能が低下する。低下する要因の一つに選択的摩耗が挙げられ、耐摩耗性はコンクリート水路表面に求められる重要な性能の一つである。現在、耐摩耗性の評価は水砂噴流摩耗試験で行われている。しかし、試験機は一基しかなく、迅速な評価要請に対応できているとは言い難い。本研究では、水砂噴流摩耗試験を代替する試験としてサンドブラスト試験に着目して、代替の可能性の検討を行った。
Keyword: サンドブラスト試験, 水砂噴流摩耗試験, 耐摩耗性
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発表番号 [7-43]
Durability evaluation of canal repair materials to the impact load
Matsuda Noriya[Tanaka Civil Tec. Corporation]・Miyamura Kazutaka[Hokuriku Regional Agricultural Office]・Mori Takehisa[Ishikawa Prefectural University]
衝撃荷重に対する水路補修材料の耐久性評価
松田 展也[田中シビルテック(株)]・宮村 和孝[北陸農政局]・森 丈久[石川県立大学]
石川県の手取川右岸に位置する七ヶ用水には,石礫の流下等により底版が著しく摩耗した落差工が多く見られる。摩耗個所の補修材として想定されるコンクリート,ポリマーセメントモルタル,繊維補強セメントモルタルで作製した供試体に対して,鉄球を用いた落下衝撃試験を行った。その結果,衝撃荷重に対する耐久性は,繊維補強セメントモルタルが最も高く,補修する際の施工厚さとして30mm確保する必要があることが分かった。
Keyword: 補修材料, 衝撃荷重, 摩耗
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発表番号 [7-40]
Effects of Ground Granulated Blast Furnace Slag on Mechanical Properties of Oyster Shell Aggregate Mortar
ISLAM MOHAMMAD RAIHANUL[Graduate school of Bioresources, Mie University]・ISHIGURO SATORU[Graduate school of Bioresources, Mie University]・YAMANAKA MASAYOSHI[Asahidoboku Co., Ltd.]
かき殻モルタルの圧縮強度に及ぼす高炉スラグ混合セメントの影響
ISLAM Mohammad Raihanul[三重大学大学院生物資源学研究科]・Satoru ISHIGURO[三重大学大学院生物資源学研究科]・YAMANAKA Masayoshi[Asahidoboku Co., Ltd.]
本研究では,川砂モルタル(RS),かき殻骨材モルタル(OS)の圧縮強度に及ぼす高炉スラグ微粉末の影響に関して,スラグの粉末度や混入率の相違,セメント種類,化学混和剤使用の観点から調べた。スラグはセメント85%まで置換でき,OSでは,75%置換で最も強度が発現した。OSの強度はスラグ混入の有無に関わらず,混和剤の使用で増加した。かき殻骨材は細骨材となり,スラグ混入で圧縮強度は増加することがわかった。
Keyword: 高炉スラグ微粉末, かき殻, 川砂
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発表番号 [7-41]
Comparison of Compressive Strength of Biodegradable Mortar Using Different Resin
Suzuki Mariko[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Sato Ryuji[SUNREC CO., LTD]・Nakamura Makoto[Kizai Tecto Corp.]・Yoshimura Atsushi[Suncoh Consultants Co., Ltd]・Kawabata Toshinori[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
異なる樹脂を用いた生分解性モルタルの圧縮強度比較
鈴木 麻里子[神戸大学大学院農学研究科]・佐藤 隆治[(株)サンレック]・中村 誠[キザイテクト(株)]・吉村 睦[サンコーコンサルタント(株)]・河端 俊典[神戸大学大学院農学研究科]
撤去不要な新しい仮設資材として,生分解性モルタルの有用性を考えた.現在,生分解性樹脂には様々な種類が存在し,その劣化特性も多様である.著者らは,種類の異なる生分解性樹脂(PBSAとPLA)を用いて生分解性モルタルを作製し,圧縮試験を実施し強度低下傾向を明らかにすると共に画像処理による表面観察を実施した.
Keyword: 特殊コンクリート, コンクリート材料, コンクリートの性質
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発表番号 [7-42]
Influence on chemical component of Peat and Loam to strength development of hardened cement
Kawasaki Junpuu[Graduate school Agriculture,Kochi University,specialty]・Tebayashi Shinichi[Faculty of Agriculture,Kochi University]・Hasegawa Yuki[The United Graduate School of Agricultural Sciences,Ehime University]・Sato Shushi[Faculty of Agriculture,Kochi University]
泥炭およびロームの化学成分がセメント硬化体の強度発現特性に及ぼす影響
川 順風[高知大学大学院農学専攻]・手林 慎一[高知大学農学部]・長谷川 雄基[愛媛大学大学院連合農学研究科]・佐藤 周之[高知大学農学部]
本研究では,泥炭およびロームに含まれる化学成分が,モルタルの硬化不良の要因となる成分を検討することを目的とし,対象土からの抽出水を練り混ぜ水としたモルタル供試体を用いて,強度発現特性を評価した.結果として泥炭の抽出水を用いたモルタル供試体において,強度発現特性に影響を及ぼすことがわかった.また,泥炭に関しては詳細な検討により,脂肪族を含む有機化合物が影響を及ぼしていることが示唆された.
Keyword: 泥炭, セメント改良, 強度発現特性
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発表番号 [7-43]
Effect of artificial calcareous materials on the surrounding environment
Iwama Kenji[School of Environmental Science, The University of Shiga Prefecture]・Umeda Tomonori[School of Environmental Science, The University of Shiga Prefecture]・Nakamura Kimihito[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Nishiwaki Shigeru[Yabashi Industries Co., Ltd.]・Aoyama Hiroyuki[Yabashi Industries Co., Ltd.]
人工石灰質資材の環境影響評価
岩間 憲治[滋賀県立大学環境科学部]・梅田 友紀[滋賀県立大学環境科学部]・中村 公人[京都大学大学院農学研究科]・西脇 繁[矢橋工業(株)]・青山 浩之[矢橋工業(株)]
防草対策用覆土に用いられる高pH人工石灰質資材の環境影響を評価した。施工後に資材は地表面が半年でpHが12.8から9.2まで低下したが、0.05m以深は低下せず、雑草が繁茂しない仕組みが明らかとなった。一方、表面散水流出試験では施工3日後から流出水のpHが8.3以下と環境基準を下回る結果となった。ただし、蒸留水を用いた連続浸透試験ではpHはほとんど低下せず、下層土への影響評価が課題となった。
Keyword: 土壌, 溶質移動, 土壌環境と植物根系
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発表番号 [7-44(P)]
Strength characteristics of sandy filler-based geopolymer
Hachiya Eisuke[Graduate School of Agriculture, Saga University]・Kondo Fumiyoshi[Faculty of Agriculture, Saga University]
砂質系材料をフィラーとしたジオポリマーの強度特性について
八谷 英佑[佐賀大学大学院農学研究科]・近藤 文義[佐賀大学農学部]
砂質系材料をフィラーとしたジオポリマーの強度特性について検討した。乾燥真砂土100%をフィラーとしたジオポリマーの場合、圧縮強度の増加は認められなかった。しかし乾燥真砂土を焼成し、焼成土100%をフィラーとして作成したジオポリマーの場合、強度の増加が認められた。真砂土を焼成すると有機物の量が減ることから、焼成土を配合したジオポリマーの強度が増加したのは有機物の影響を受けなかったためと考えられる。
Keyword: ジオポリマー, 強度特性, 砂質系フィラー
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発表番号 [7-45(P)]
Evaluation of Splitting Process of MgO Improved Soil mixed with Rice Crop Residues
Kishi Naoto[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Shimamoto Yuma[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Suzuki Tetsuya[Faculty of Agriculture, Niigata University]
稲副産物を利用した酸化マグネシウム改良土の割裂破壊過程評価
岸 直人[新潟大学農学部]・島本 由麻[新潟大学大学院自然科学研究科]・鈴木 哲也[新潟大学自然科学系(農学部)]
農業農村環境の持続的な発展には,地域資源を有効活用した資源循環システムの確立が不可欠である。本報では,農業廃棄物であるもみ殻灰および稲わら繊維を混和した酸化マグネシウム改良土において割裂試験を行い,破壊過程をAE法から検討した結果を報告する。検討の結果,もみ殻灰による引張強度の増加,AEヒット数の変化率および重心周波数の低下から繊維の引張効果による破壊挙動の変化が示唆された。
Keyword: 割裂試験, AE法, リサイクル
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発表番号 [7-46]
The Effect of Paper Sludge on Flowability and Segregation of Soil Cement
Abe Takayuki[Graduate School of Food, Agricultural and Environmental Sciences, Miyagi University,]・Kitatsuji Masafumi[Graduate School of Food, Agricultural and Environmental Sciences, Miyagi University,]
ソイルセメントの流動性および材料分離抵抗性に与えるペーパースラッジの効果
阿部 孝行[宮城大学大学院食産業学研究科]・北辻 政文[宮城大学大学院食産業学研究科]
砂質土地盤のソイルセメント地中連続壁(以下,SC)は,礫や砂の沈降による施工不良が生じ易いため,施工に必要な流動性を確保しつつ材料分離を出来る限り小さくする必要がある.本研究では,SCの添加材としてのペーパースラッジ(以下,PS)の有効性について検証した.その結果,PSを5〜10kg程度混合したSCは微細な独立気泡および繊維がSC内に導入され,流動性および材料分離特性が向上することを明らかにした.
Keyword: ペーパースラッジ, ソイルセメント, 流動性
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発表番号 [7-47]
Examination for the treatment of sediment at the bottom of Manose-regulating reservoir
Kojima Manabu[Chugoku-shikoku Regional Agricultural Administration Office, Hiikawa River Waterfront Agricultural Water Supply Project Office]・Inamori Mikiya[Chugoku-shikoku Regional Agricultural Administration Office, Hiikawa River Waterfront Agricultural Water Supply Project Office]
馬の背調整池改修に係る湖底堆積土処理の検討及び対策
児島 学[中国四国農政局斐伊川沿岸農業水利事業所]・稲森 幹八[中国四国農政局斐伊川沿岸農業水利事業所]
馬の背調整池の改修に際し、池敷を工事用道路、仮設ヤードとして利用する計画としていたが、池敷に想定以上に軟弱堆積土が大量に出現したことから、その処理対策を報告するもの。処理方法については、施工の期間、確実性、費用を考慮しつつ、農村工学研究所の助言も得て技術的検討を行い、混合処理工法を採用した。
Keyword: 工法・施工, 灌漑施設,
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発表番号 [7-48]
Road Surface Temperature in Gravel Paving Using Roof Tile Aggregate Under Lamp Irradiation Test
Ishiguro Satoru[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Furuta Mana[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Yamanaka Masayoshi[Asahidoboku Co.Ltd.]
廃瓦骨材を敷いた路面の温度上昇に関するランプ照射試験
石黒 覚[三重大学大学院生物資源学研究科]・古田 麻奈[三重大学大学院生物資源学研究科]・山中 正善[朝日土木(株)]
本研究では,廃瓦骨材の舗装材料への有効利用を目的とし,夏季の路面温度上昇の抑制効果を検討するため,ランプ照射試験を実施した.廃瓦は絶乾および表乾状態を用い,比較用として白色および黒色の骨材を使用した.その結果,表乾状態の廃瓦は蒸発熱により熱が蓄積されず,温度上昇の抑制効果が大きくなった.温度上昇には骨材の明度も関係し,絶乾廃瓦は砕石(黒)に比べ若干抑制効果が大きいことがわかった.
Keyword: 舗装, リサイクル,
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発表番号 [7-49]
Comparison between Measured Road Surface Temperature in Summer and Lamp Irradiation Test Result
ishiguro satoru[Graduate School of Bioresources, Mie University]・yamanaka masayoshi[Asahidoboku Company Limited]
夏季の路面温度の実測値とランプ照射試験結果の比較
石黒 覚[三重大学生物資源学研究科]・山中 正善[朝日土木(株)]
遮熱性舗装の効果を調べるために夏季の路面温度を測定し、また、舗装から平板およびコア供試体を採取してランプ照射試験を実施した。本研究では、これらの実測値と試験値による遮熱効果の評価結果について比較検討した。その結果、両者の遮熱効果の評価は、一部の舗装区間で差異はあったが、大体同様の結果となった。また、ランプ照射試験において、平板供試体とコア供試体を用いた遮熱効果の評価は、ほぼ同じ結果となった。
Keyword: 舗装, リサイクル, コンクリート材料
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発表番号 [S7-4]
Study through experience for schoolchildren on soil of pond embankment
Yamanaka Minoru・Kakudo Hirohumi・
[Kagawa University・Kagawa University]
ため池堤防の土を学ばせる小学生向け体験学習事例
山中 稔・角道 弘文
[香川大学工学部・香川大学工学部]
本稿は,ため池堤防は昔は地元の土を使って人力で築造し,ため池が豪雨災害時に地域の安全安心を高めている存在であることを,次世代を担う小学生に感じてもらうことを目的として,ため池堤防の土を学んでもらう小学生向け体験学習の内容を述べる。
Keyword: 教育方法, 土構造, 環境教育
GET PDF=14/S7-4.pdf
発表番号 [企-7-4]
Water serviceability diagnosis for irrigation pumps constructed by national irrigation and drainage project in Niitsugo district
fujii osamu [Hokuriku Regional Agricultural Administration Office]
国営新津郷地区 揚水機場の水利用機能診断(送水実績に基づく評価の実践)
○藤井 修 [北陸農政局]
機能診断は、構造物の健全度(劣化)評価に重点が置かれてきた。一方、土地利用等の変化によって期別用水量も変動するが、水利施設の規模・能力は建設当時と何ら変わらないため、用水の安定供給と更に管理費の軽減策が管理者から求められている。 これらを背景に、現況水利施設の規模・能力の妥当性と維持管理費の軽減に繋がる改善余地の検討など、実運用に基づく水利用機能に着目した新たな診断手法の実践を試みた。
Keyword: 水利システムの計測・管理・制御, 用水管理,
GET PDF=13/13S07-04.pdf
発表番号 [7-4]
An Empirical study on Control Method of Test Filling of Damaged Dam affected by the East Japan Great Earthquake
Miura takao [Central Fukushima Agriculture and Forestry Office Rural Development Department]
Isibashi Masakazu [ Nihon Suiko Consultant Co.,Ltd Tohoku branch]
Katou Tsuyoshi [ Nihon Suiko Consultant Co.,Ltd Tohoku branch]
Suzuki Shuuji [Central Fukushima Agriculture and Forestry Office Rural Development Department]
東日本大震災による被災ダムの調査湛水と管理手法の実証的検討
○三浦隆雄 [福島県県中農林事務所]
石橋正和 [(株)日本水工コンサルタント東北支社]
加藤 強 [(株)日本水工コンサルタント東北支社]
鈴木修治 [福島県県中農林事務所]
福島県岩瀬郡天栄村に位置する龍生ダムは,洪水調節を主目的としてS25年〜37年に県営防災ダム事業により築造された重力式コンクリートダムである.H23年3月11日,東北地方太平洋沖地震の発生に伴い本ダムでも漏水量,揚圧力が上昇傾向となるなどの影響がみられた.このため,ダムの安全性確認のための調査湛水を行ったが,今回は,調査実施にあたり採用した管理手法について,その検討プロセスと有効性の検討結果に関し報告を行う.
Keyword: 地震被害, 揚圧力, 調査湛水
GET PDF=12/12007-04.pdf
発表番号 [7-40]
Examination of Zinc Fractionation on Ponded Water in a Paddy Field
SHIRATANI Eisaku [National Institute for Rural Engineering]
HAMADA Koji [National Institute for Rural Engineering]
HITOMI Tadayoshi [National Institute for Rural Engineering]
水田湛水中における亜鉛の形態分析
白谷 栄作 [農村工学研究所 水利工学研究領域]
霤帖々治 [農村工学研究所 水利工学研究領域]
○人見 忠良 [農村工学研究所 水利工学研究領域]
水中の重金属類の毒性は存在形態によって異なり,亜鉛はフリーイオンの形態で強い毒性を示すことが報告されている.本研究では,水田湛水中に含まれる亜鉛の形態別濃度を定量した.田面を流下することで亜鉛の懸濁態画分の濃度が上昇し,水尻部の田面水では懸濁態画分の割合が高かった.また,土壌攪乱によって田面水中の亜鉛濃度は上昇するため,濁水流出は水田からの亜鉛流出を増大させると考えられる.
Keyword: 形態分別, 田面水, 代かき濁水
GET PDF=11/11007-40.pdf
発表番号 [7-41]
3D modeling of a farm pond and estimation of its water storage based on measurements with a portable 3D LiDAR
Nissaka Akira [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Ohnishi Ryouichi [The former National Research Institute of Agricultural Engineering]
Omasa Kenji [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Hosoi Fumiki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
可搬型3Dライダー計測によるため池の3Dモデリングと貯水量の推定
日坂 彰 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
大西 亮一 [元(独)農業工学研究所(現(独)農業・食品産業技術総合研究機構農村工学研究所)]
大政 謙次 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
○細井 文樹 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
農業用水源として重要なため池の現況構造の把握は重要な課題であるが、その構造を正確に計測することは今まで困難であった。今回、可搬型3Dライダーを用い、ため池の構造計測を行い、そのデータをもとにため池の3Dモデルを作成し、そのモデルによる現況構造把握の有効性について検証を行った。さらに得られたため池の3Dモデルから、水位毎の貯水量の推定も行った。
Keyword: 可搬型3Dライダー, 3Dモデリング, ため池
GET PDF=11/11007-41.pdf
発表番号 [7-42]
Aerial Photogrammetry for around Headworks with Unmanned Helicopter
TAKAKI KYOJI [National Institute for Rural Engineering]
NAMIHIRA ATSUSHI [National Institute for Rural Engineering]
頭首工周辺を対象としたラジコン無人ヘリによる空中写真撮影
睫據ゞ治 [農村工学研究所]
○浪平 篤 [農村工学研究所]
ラジコン無人ヘリによる空中写真撮影は,頭首工周辺の堆砂状況の概要を把握する方法として有効であることを確認した.大規模な頭首工を対象とする場合は,堆砂除去の目安とされる区間を1枚に収める撮影はできないが,数枚をラップさせて撮影すれば全体の状況を把握できる.また,地上のテレビモニターで撮影範囲を確認できるようにすることにより,定期観測に対しても適用しうると考えられる.
Keyword: 頭首工, 堆砂, ラジコン無人ヘリ
GET PDF=11/11007-42.pdf
発表番号 [7-43]
Integration of multiple sensor-nodes using Linux Box
Yamaguchi Chiaki [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Ito Ryoei [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Linux Boxを用いた複数センサーノードの統合化
山口 千明 [三重大学大学院生物資源学研究科]
○伊藤 良栄 [三重大学大学院生物資源学研究科]
三重県熊野市のみかん園に複数ベンダーのセンサーノードを設置し,携帯データ通信回線を通じたリアルタイム計測の実証実験を行った.センサーノードからのデータ収集および遠隔サーバへのデータ転送機能をLinux Boxに実装することにより,安価かつ拡張性の高いシステムが実現できた.これにより気象や土壌水分など複数の異なるベンダーの計測系の統合化が容易となり,より自由度の高い圃場情報の計測・収集が可能となった.
Keyword: インターネット, IT, 圃場情報
GET PDF=11/11007-43.pdf
発表番号 [7-44]
Creation of Prediction Method for Apple Bloom Date, using Field Monitoring Data.
SATO Eriko [Graduate School of Agriculture and Life Science , University of Tokyo]
KATO Koh [Faculty of Agriculture andLife Science , Hirosaki University]
KISHI Tomohiko [Graduate School of Agriculture and Life Science , Hirosaki University]
ITO Tetsu [X-Ability Co., Ltd.]
MITUISHI Shoichi [AINEX Co., Ltd.]
DOI Ryoichi [Graduate School of Agriculture and Life Science , University of Tokyo]
MIZOGUCHI Masaru [Graduate School of Agriculture and Life Science , University of Tokyo]
園地モニタリングデータを利用したリンゴ開花日予測手法の考案
佐藤 江里子 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
加藤 幸 [弘前大学農学生命科学部]
岸 知彦 [弘前大学大学院農学生命科学研究科]
伊藤 哲 [(株)クロスアビリティ]
三石 正一 [アイネクス(株)]
土居 良一 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
○溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
春先のリンゴ栽培では,作業計画の立案において開花日が重要な指標となる.農家はその判断のため,関連機関の発表する情報を収集するほか,経験にもとづいた予測,補正方法を取り入れている. 本研究では,青森県津軽地方のリンゴ園地におけるモニタリング実験の結果をふまえ,既往の開花日予測モデルの課題を検討した.また,現場レベルで実用可能な,地温データを利用した予測モデルを考案し,その有効性について検証を加えた.
Keyword: 開花予測, リンゴ, 園地モニタリング
GET PDF=11/11007-44.pdf
発表番号 [7-45]
Determination of Criteria for Apple Harvesting Stage using Simple Monitoring System
KATO Koh [Faculty of Agriculture andLife Science , Hirosaki University]
MORI Naoko [Faculty of Agriculture andLife Science , Hirosaki University]
SATO Eriko [Graduate School of Agriculture and Life Science , University of Tokyo]
DOI Ryoichi [Graduate School of Agriculture and Life Science , University of Tokyo]
MIZOGUCHI Masaru [Graduate School of Agriculture and Life Science , University of Tokyo]
KISHI Tomohiko [Graduate School of Agriculture and Life Science , Hirosaki University]
簡易モニタリングシステムによるリンゴ収穫適期の判断方法
加藤 幸 [弘前大学農学生命科学部]
森 奈緒子 [弘前大学農学生命科学部]
佐藤 江里子 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
土居 良一 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
○岸 知彦 [弘前大学大学院農学生命科学研究科]
青森県津軽地方のリンゴ生産者グループと協働で,簡易装置による園地モニタリング実験を2年間にわたり実施した.園地の映像,気象データをもとに,リンゴの色相,RGB値を解析することで,ベテラン農家によるリンゴの収穫適期の判断基準を数値化した.また,園地条件,栽培方法,年較差などを検証することで,長年の経験によって培われてきた栽培技術を指標化し,生産現場と一体となったモニタリング体制を構築した.
Keyword: ICT, リンゴ栽培, 農地モニタリング
GET PDF=11/11007-45.pdf
発表番号 [7-46]
Evaluation of Color-scale for Rice using Digital Still Camera
Yamaguchi Chiaki [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Ito Ryoei [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Nagaya Yuichi [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Wang Xinyue [Graduate School of Bioresources, Mie University]
デジタルカメラを用いた水稲用カラースケールの評価
山口 千明 [三重大学大学院生物資源学研究科]
伊藤 良栄 [三重大学大学院生物資源学研究科]
長屋 祐一 [三重大学大学院生物資源学研究科]
○王 心悦 [三重大学大学院生物資源学研究科]
水稲栽培における施肥管理のために,圃場でカラースケールを用いた葉色診断が行われている.本研究では,水稲の葉色診断で用いられるカラースケールの特性について,デジタルカメラを用いて評価を行った,その結果,本来色差が等間隔となるよう作成されているカラースケールであるが,色番号2と3でa*, b* の絶対値の大小関係が逆転しているため,色差よりも明度を表すL*の方が指標としては適切であることが分かった.
Keyword: リモートセンシング, 画像解析, 葉色診断
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発表番号 [7-47]
Application of satellite imagery for heat balance studies of paddy fields
Tasumi Masahiro [Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]
Takeshita Shinichi [Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]
Tojiki Makoto [Graduate School of Agriculture, University of Miyazaki]
水田の熱収支解析における人工衛星画像の利用について
多炭 雅博 [宮崎大学 農学部]
竹下 伸一 [宮崎大学 農学部]
○戸敷 誠人 [宮崎大学大学院 農学研究科]
本研究では,気候緩和機能の発揮が期待されている市街地近郊水田について,現地気象観測と衛星リモートセンシング技術を組み合わせた熱収支解析手法の提案を行った.一般的に水田熱収支の把握には多くの観測機材が必要であるが,無料で入手可能な人工衛星画像による地表面アルベド情報を有効活用することで,現地における簡易気象観測からある程度信頼に足る熱収支の解析ができた.
Keyword: リモートセンシング, 熱収支, 気候緩和機能
GET PDF=11/11007-47.pdf
発表番号 [7-48]
Estimation of Evaporation from Arid Irrigated Area using MODIS Satellite Imagery
Akae Takeo [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
Morita Hidenori [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
Xue Zhu [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
MODIS衛星画像を用いた乾燥灌漑地域の蒸発量の推定
赤江剛夫 [岡山大学大学院環境学研究科]
守田秀則 [岡山大学大学院環境学研究科]
○薛 鋳 [岡山大学大学院環境学研究科]
乾燥灌漑農地の効率的な水利用では、広域蒸発量分布の正確な推定が重要である。そこで、最高地温差と最低地温を用いて日蒸発量を推定するMSTモデルに、MODIS衛星画像より求めた表面温度分布を適用して、内蒙古河套灌区の蒸発量分布を推定した。2009年灌漑期間(4〜10月)の平均日蒸発量は、西部地域で2.14、中部は2.14、東部は2.36mm/日となり、東部地域で多くなる傾向を示した。推定結果は、灌区の水収支から見て妥当な値であった。
Keyword: 蒸発, 表面温度, 衛星画像
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発表番号 [7-49]
Analysis on spatial distribution of evaporation and saline land using satellite remote sensing
Morita Hidenori [Graduate School of Environmental Science,Okayama University]
Akae Takeo [Graduate School of Environmental Science,Okayama University]
Fujimoto Masakazu [Graduate School of Environmental Science,Okayama University]
衛星リモートセンシングを用いた蒸発量と塩類集積の空間分布の分析
守田秀則 [岡山大学環境学研究科]
赤江剛夫 [岡山大学環境学研究科]
○藤本雅一 [岡山大学環境学研究科]
本研究は中国内蒙古自治区河套灌区を研究対象地にして(1)Landsat/ETM+画像から蒸発量の推定式を作成する(2)蒸発量、NDVI、NDWI等のデータを指標にして研究対象地の塩類集積地の空間分布の分析する。以上の2点を目的とした。ロジスティック回帰分析の結果、塩類集積地を顕著な地域に限定すると高い精度での判別が可能であり、塩類集積地の空間分布はNDVIとは負、NDWI・蒸発量とは正の関係にあることが示唆された。
Keyword: 蒸発, リモートセンシング, 塩類集積
GET PDF=11/11007-49.pdf
発表番号 [7-40]
Inverse estimation of nonlinear sorption parameters of heavy metals from column outflow experiments
ASADA KEI [Department of Agriculture, Tokyo University of Agriculture & Technology]
SAITO HIROTAKA [Department of Agriculture, Tokyo University of Agriculture & Technology]
NISHIMURA TAKU [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, University of Tokyo]
カラム流出実験による重金属の非線形吸着特性の推定
○朝田 景 [東京農工大学農学部]
斎藤 広隆 [東京農工大学農学部]
西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
重金属汚染土壌ではバッチ試験で求めた吸着特性が大きいにも関わらず,重金属が下層へ溶脱することが報告されている.本研究では,上層に汚染土壌,下層に非汚染土壌を模擬したカラムからの重金属流出特性を用いて,重金属移動に関するパラメータを逆解析によって推測した.バッチ試験による吸着特性の実測値からカラム試験による推定値を補正できれば,土壌汚染が地下水汚染を引き起こすリスクをより正確に評価することができる.
Keyword: 溶質移動, 土壌の重金属汚染, 吸着係数
GET PDF=10/10007-40.pdf
発表番号 [7-41]
Solubilization, Stabilization and Mass Flow of Cadmium in Rhizosphere of Barley and Yellow Lupine
Takamatsu Rieko [School of Veterinary Medicine, KITASATO University]
Oishi Shogo [Gratuate school of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]
Tanaka Katsuyuki [School of Veterinary Medicine, KITASATO University]
イネ科・マメ科植物の根圏土壌におけるカドミウム挙動に関する研究
○高松 利恵子 [北里大学獣医学部]
大石 翔吾 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]
田中 勝千 [北里大学獣医学部]
Cd汚染地の修復技術としてファイトレメディエーションを実用化させるには,土壌中,特に植物根の影響を受ける根圏土壌でのCd挙動が重要となる.本報ではイネ科・マメ科植物が根圏土壌のCdにおよぼす影響が異なると考え,ライゾボックス法を用いて灰色低地土に栽培したオオムギとキバナルーピンの根圏土壌におけるpHや形態別Cdの濃度を分析した.その結果,両植物の根圏土壌ではCd挙動が異なることが示せた.
Keyword: カドミウム, ファイトレメディエーション, 根圏土壌
GET PDF=10/10007-41.pdf
発表番号 [7-42]
Research on the Growth Environment of Irrigation Ponds Hydrophyte - A Case Study of the lotus in Ooamisirasato,Chiba Prefecture's ponds
ishikawa_shigeo [College of Bioresource Sciences,Nihon University]
nagasaka_sadao [College of Bioresource Sciences,Nihon University]
yamamoto_ryo [Graduate School of Bioresource Sciences,Nihon University]
ため池水生植物の生育環境に関する調査研究−千葉県山武郡大網白里町ため池群「蓮」を事例として−
石川 重雄 [日本大学生物資源科学部]
長坂 貞郎 [日本大学生物資源科学部]
○山本 怜 [日本大学大学院生物資源科学研究科]
千葉県大網白里町には灌漑用ため池が点在しその多くに蓮が繁茂している。当該ため池群の1つである南玉池も同様に蓮が繁茂していたが、2002年にはそれまで繁茂していた蓮が消滅した。本研究は南玉池の蓮の消滅原因究明と蓮の生育環境復元を目的とした。現地調査および発芽・生育実験により、土壌酸性化による重金属の可溶化と難溶性化合物の生成によるリン過給度低下などが消滅原因と考えられ、ハスの復元への指標となった。
Keyword: ため池, 水生植物,
GET PDF=10/10007-42.pdf
発表番号 [7-43]
Priodical change in the composition of dissolved organic matter during the decomposition process of leaf litter
Sekiguchi Satoshi [ Graduate school of Veterinary Medicine & Animal Sciences, Kitasato University]
Maie Nagamitu [School of Veterinary Medicine, Kitasato University]
Nishimura Satoshi [Graduate school of Veterinary Medicine & Animal Sciences, Kitasato University]
Shima Eikichi [School of Veterinary Medicine, Kitasato University]
Satou yuu []
落葉の分解に伴う溶存有機物の組成変化
○関口 暁之 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]
眞家 永光 [北里大学獣医学部]
西村 怜史 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]
嶋 栄吉 [北里大学獣医学部]
佐藤 悠 []
森林生態系の物質循環において土壌有機物は重要な因子の一つであり、落葉は土壌有機物の主要な供給源である。落葉からはその分解過程において、反応性の高い溶存有機物(DOM)が溶脱されるが、その組成については不明な点が多い。そこで本研究では、落葉の長期培養を行い、落葉の分解過程や異なる樹種間においてDOMの成分がどのように変化するかを特に腐植成分に着目して明らかにすることを目的とした。
Keyword: 物質循環, 土壌,
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発表番号 [7-44]
Purification of nitrogen and phosphorus using idle farmland in the downstream of hennery
SHIMURA MOTOKO [National Agriculture and Food Research Organization, National Agricultural Research Center for Western Region]
MOCHIZUKI HIDETOSHI [National Agriculture and Food Research Organization, National Agricultural Research Center for Western Region]
養鶏場下の休耕田における窒素・リンの水質浄化試験
○志村 もと子 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター]
望月 秀俊 [(独)農業・食品産業技術総合研究機構 近畿中国四国農業研究センター]
養鶏場からの排水が流入するため池の水を用水として使った水田で、水質浄化試験を行った。用水は、全窒素濃度8〜17mg/l、全リン濃度0.1〜0.8mg/lで、アンモニア態窒素濃度が窒素の約1/3を占めるのが特徴である。水中の窒素・リン濃度は、水田内を通過する際に低下した。窒素は水温が高くなる夏期に濃度が低下し、脱窒による除去効果が高いことが示された。リンは水稲区の濃度が低下し、植生(稲)吸収による除去効果が大きかった。
Keyword: 水環境, 窒素, リン
GET PDF=10/10007-44.pdf
発表番号 [7-45]
Evaluation Function of City Neighboring River Basin Paddy Field
Ishikawa Shigeo [College of Bioresource Sciences,Nihon University]
Nagasaka Sadao [College of Bioresource Sciences,Nihon University]
Yamazaki Takahiro [Graduate School of Bioresource Sciences,Nihon University]
都市近郊河川流域水田の機能評価
石川 重雄 [日本大学生物資源科学部]
長坂 貞郎 [日本大学生物資源科学部]
○山嵜 高洋 [日本大学大学院生物資源科学研究科]
都市近郊河川水は、栄養塩類が高いことから、湖沼、海洋等の河口において富栄養化の原因となる。この軽減の一つに当該河川の流域水田を利用した浄化対策が挙げられる。本調査は、神奈川県下の相模湾に注いでいる延長約21km、流域面積約67km2の2級河川引地川流域に位置する水田で、当該河川水を灌漑用水としており、その灌漑用水中の栄養塩類の除去機能について検討し、都市河川流域水田の有用性及び重要性について検討した。
Keyword: 水田浄化機能, ,
GET PDF=10/10007-45.pdf
発表番号 [7-46]
Effect of infiltration rate on nitrification and denitrification at paddy field
Harada Shingo [Graduate School of Agric. And Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
Shiozawa Sho [Graduate School of Agric. And Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agric. And Life Sciences, The Univ. of Tokyo]
浸透速度が水田における硝化・脱窒に与える影響
○原田 真吾 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
西田 和弘 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
水田土壌を充填したポットにアンモニア態窒素を様々な濃度・浸透速度で供給し,窒素除去速度の測定を行った.窒素除去速度は窒素供給速度に比例し,供給した窒素の60 %程度が除去された.これは硝酸態を供給した場合(塩沢ら2007)の90 %に比べ小さかった.また,土壌水の水質分析より硝化で生じた硝酸態窒素はほぼ完全に脱窒されていることが分かった.以上より,硝化速度が窒素除去速度を律速していると考えられる.
Keyword: 硝化, 脱窒, 浸透速度
GET PDF=10/10007-46.pdf
発表番号 [7-47]
The study of nitrogen removal capacity of paddy fields from different inflow water quality
KATSUMATA Kaori [College of Agriculture IBARAKI University]
KATO Tasuku [College of Agriculture IBARAKI University]
YOSHIDA Koushi [College of Agriculture IBARAKI University]
KITAMURA Tatsumi [IBARAKI Kasumigaura Environmental Science Center]
NEGISHI Masami [IBARAKI Kasumigaura Environmental Science Center]
KURODA Hisao [College of Agriculture IBARAKI University]
流入水質の異なる水田の窒素除去能力ついて
勝又 香織 [茨城大学農学部]
加藤 亮 [茨城大学農学部]
吉田 貢士 [茨城大学農学部]
北村 立実 [霞ヶ浦環境科学センター]
根岸 正美 [霞ヶ浦環境科学センター]
○黒田 久雄 [茨城大学農学部]
平成19年度に硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素濃度の年間平均値が11mg/lであった茨城県鉾田川上流部に4箇所の休耕田を復田し(水田II,III,IV,V),窒素除去試験を行っている.復田工事終了後の2009年9月から全水田での毎週一回の比較調査を開始した.秋季・冬季の結果であるが,窒素除去量は滞留時間が13.4日と長い水田が年間推定で約1,000kg/ha,それ以外の滞留時間が1日弱の水田は約300kg/ha程度であった.
Keyword: 硝酸態窒素, 脱窒, 水田
GET PDF=10/10007-47.pdf
発表番号 [7-48]
Consideration on change in concentration of each form of nitrogen in paddy water
Matsuda Keisuke [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Hama Takehide [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Kawashima Shigeto [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Nakamura Kimihito [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
田面水の各態窒素濃度の変化に関する考察
松田 圭介 [京都大学農学研究科]
濱 武英 [京都大学農学研究科]
川島 茂人 [京都大学農学研究科]
○中村 公人 [京都大学農学研究科]
環境保全型の水田水管理の一つである循環灌漑の流出負荷削減効果をモデル化する際には,田面水の水質変化メカニズムの解明が不可欠である.そこで,田面水の各態窒素濃度の変化特性に関する知見を得ることを目的とした室内実験を行った.その結果,代かき〜中干しまでの時期における田面水窒素濃度と除去速度の関係は,代かきの影響の有無で異なるが,窒素形態(硝酸態,アンモニア態,有機態)に依存しないことがわかった.
Keyword: 田面水, 窒素濃度, 窒素除去速度
GET PDF=10/10007-48.pdf
発表番号 [7-49]
Potassium Effect in Advanced Reclaimed Wastewater Application to Rice Plant−Reuse of Rural Sewerage Reclaimed Wastewater to Farm Land (将 )−
Haruta Shinsuke [Ehime University, Faculty of Agriculture]
Sakurai Yuji [Ehime University, Faculty of Agriculture]
高度処理水中のナトリウムが水稲に及ぼす影響−農業集落排水処理水の農地への再利用(将将 )−
○治多 伸介 [愛媛大学農学部]
櫻井 雄二 [愛媛大学農学部]
通常の灌漑水に比較して,高度処理水に高濃度で含まれるNa+が,水稲の栄養吸収や生育に及ぼす影響をポット試験で検討した.その結果,高度処理水中のNa+は,草丈短縮,有効分げつ数の増加,登熟歩合の増大といった効果を生じさせること等が明らかとなった.ただし,Na+は,高度処理水利用による水稲乾燥重量の増大要因ではなく,その効果は処理水中の別の高濃度成分,例えばK+などの影響であると考えられた.
Keyword: 処理水利用, 集落排水, ナトリウム
GET PDF=10/10007-49.pdf
発表番号 [7-4]
DEM analyses for spillway on small earth dam
Watanabe Koji [Graduate school of agricultural science, Kobe University]
Kawabata Toshinori [Graduate school of agricultural science, Kobe University]
Nouso Reiko [Graduate school of agricultural science, Kobe University]
Izumi Akira [Graduate school of agricultural science, Kobe University]
Kashiwagi Ayumu [Graduate school of agricultural science, Kobe University]
Uchida Kazunori [Graduate school of agricultural science, Kobe University]
Mohri Yoshiyuki [National institute for rural engineering]
耐震性を考慮したため池洪水吐のDEM解析
渡邊 康治 [神戸大学農学部]
河端 俊典 [神戸大学大学院農学研究科]
○ 能祖 玲子 [神戸大学大学院農学研究科]
泉 明良 [神戸大学大学院農学研究科]
柏木 歩 [神戸大学大学院農学研究科]
内田 一徳 [神戸大学大学院農学研究科]
毛利 栄征 [農村工学研究所]
1995年の兵庫県南部地震によるため池被災状況から,ため池堤体と重量や剛性の異なる洪水吐が堤体破壊の誘因となることが確認された.そこで当研究室は耐震性を有するため池洪水吐を提案した.既往の振動台実験から提案工法が耐震性を保持していることを確認したが,そのメカニズムについては十分検討できていない.そこで本研究ではDEM解析から洪水吐の重量,剛性および断面形状がため池の振動特性に与える影響を検討した.
Keyword: 数値解析, ため池, 洪水吐
GET PDF=09/09007-04.pdf
発表番号 [企-7-4]
Effects of its Molecular Size and NaCl Concentration on Deposition of Humic Acid in Columns Packed with Glass Beads
TANABE Yosuke [Graduate School of Environmental Science, Tsukuba University]
YAMASHITA Yuji [School of Engineering, University of Tokyo]
Yasuhisa Adachi [Graduate School of Environmental Science, Tsukuba University]
ガラスビーズ充填カラムでのフミン酸の沈着に対する分画分子量およびNaCl濃度の影響
○田邊 洋祐 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
山下 祐司 [東京大学大学院工学系研究科]
足立 泰久 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
分子量分画した2種類のフミン酸を用い,酸性条件下でNaCl濃度を様々に変化させたときのガラスビーズ充填カラムにおけるフミン酸の移動現象をコロイド安定性の観点から解析した.両分画分子量において,ガラスビーズに対するフミン酸の沈着量は塩濃度の増加と共に増加することを確認した.また,同じ塩濃度に対して,分子量の小さいフミン酸は分子量の大きいフミン酸よりも沈着しにくいことが示された.
Keyword: フミン酸, 沈着, コロイド
GET PDF=09/09S07-04.pdf
発表番号 [7-4]
Construction of Information Network System for Disaster Prevention
OGAWA SHIGEO [National Institute for Rural Engineering]
YOSHISAKO HIROSHI [National Institute for Rural Engineering]
SHIMA TAKEO [National Institute for Rural Engineering]
生物生息からみた土地利用状況判別の高度化および類型化
○小川 茂男 [農村工学研究所]
吉迫 宏 [農村工学研究所]
島 武男 [農村工学研究所]
衛星データデータを用い生物生息に関連する土地被覆図を作成した。田植え前後と収穫前後後のランドサットデータを分類することにより、水田を水稲作田、転換畑、水田地帯の屋敷林、建造物等が分類できた。過去の田植え後の衛星データの分類結果から水田の耕作放棄地を抽出した。この他に、8月5日の衛星データを用い、鳥類の餌場や休憩地としての役割が考えられる水張り水田(休耕田)を抽出することができた。
Keyword: リモートセンシング, 生態系,
GET PDF=08/08007-04.pdf
発表番号 [7-40]
Influence of drainage channel improvement on environment of channel and fish fauna in the channel−Case study of drainage channel in Isawa, Oushu, Iwate−
NISHIDA_KAZUYA [United Graduate School of Agriculture, Tokyo Univ. of Agri. And Tech]
MITSUIO_YOSHITO [United Graduate School of Agriculture, Tokyo Univ. of Agri. And Tech]
MINAGAWA_AKIKO [National Institute for Rural Engineering]
TSUNODA_HIROSHI [United Graduate School of Agriculture, Tokyo Univ. of Agri. And Tech]
NISHIKAWA_HIROMI [Jikkyo Shuppan Co., Ltd.]
OHIRA_MITSURU [Graduate School of Agriculture, Tokyo Univ. of Agri. And Tech]
SHONO_YOUHEI [Japan Engineering Consultants Co., Ltd.]
SENGA_YUTARO [Institute of Symbiotic Science and Technology, Tokyo University of Agriculture]
農業排水路における水路改修が水路環境および魚類相に及ぼす影響−岩手県奥州市胆沢区の農業排水路を事例として−
○西田 一也 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
満尾 世志人 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
皆川 明子 [農村工学研究所]
角田 裕志 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
西川 弘美 [実教出版株式会社]
大平 充 [東京農工大学大学院農学府]
庄野 洋平 [日本技術開発株式会社]
千賀 裕太郎 [東京農工大学大学院大学院共生科学技術研究院]
本研究は,1998年から国営農地再編整備事業が進行中の岩手県奥州市胆沢区の農業排水路において魚類および水路環境のモニタリング調査を実施し,水路改修が水路環境および魚類相に及ぼす影響の解明を目的として行った.その結果,二面張りにした場合,魚巣ブロックの設置だけでは元の魚類相を回復することは困難であり,屈曲部を設けることにより寄洲および抽水・湿生植物帯の回復を計ることが有効であることが考えられた.
Keyword: 農業排水路, 水路改修, 生態系配慮工法
GET PDF=08/08007-40.pdf
発表番号 (7-40)
Tank Tests of Shallow Buried Pipe Reinforced with Geogrid in Highly Compressible Foundation
TAGASHIRA Hidekazu [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
SATO Daisuke [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
NAKAMURA Kazumasa [Civil Engineering Research Institute of Hokkaido]
高圧縮性土地盤における埋設管の浅埋設工法に関する土槽実験
○田頭 秀和 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
佐藤 大輔 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
中村 和正 [(独)土木研究所寒地土木研究所]
高圧縮性土中の浅埋設工法の埋設管浮上防止機構の解明のために土槽実験を行い、浮上変位量と管にかかる荷重を計測した。3種類の断面(管頂高さでジオグリッドを結合する標準的なタイプ、管頂高さのジオグリッドがないタイプ、ジオグリッドがないタイプ)を設定し、地盤試料は模擬土と泥炭の2種類を使用した。その結果、明確なピーク荷重を持たないこと、傾斜すべり面を想定して検討を行うのが妥当であることなどが判った。
Keyword: 高圧縮性土, 浅埋設工法, 土槽実験
GET PDF=07/07007-40.pdf
発表番号 (7-41)
Effect of Construction Method on Behavior of Buried Large Pipe with Thin Wall
ODA TETSUYA [Graduate School of Science and Technology, Kobe University]
KAWABATA TOSHINORI [Faculty of Agriculture, Kobe University]
MOHRI YOSHIYUKI [National Research Institute for Rural Eng.]
TAMURA HIROYUKI [Hokuriku regional agricultural administration office]
NAKASHIMA HIROFUMI [Hokuriku regional agricultural administration office]
施工方法が超大口径薄肉パイプの埋設挙動に与える影響
○小田 哲也 [神戸大学大学院自然科学研究科]
河端 俊典 [神戸大学農学部]
毛利 栄征 [農村工学研究所]
田村 弘幸 [北陸農政局]
中島 博文 [北陸農政局]
5種類の施工方法により,口径3500mmの薄肉鋼管の現場埋設実験を行った.実験ではパイプのたわみ量,管内面発生ひずみを計測し,埋設挙動を検討した.その結果,このような大口径薄肉パイプの場合,周辺地盤の強度特性や埋戻し転圧過程や矢板引抜きなど施工過程の差異が,パイプの埋設挙動に大きな影響を与えることが明らかになった.
Keyword: パイプライン, 現場実験, ひずみ
GET PDF=07/07007-41.pdf
発表番号 (7-42)
Experiments on Lightweight Thrust Restraint for Buried Bend under internal pressure
SAWADA YUTAKA [Kobe University]
KAWABATA TOSHINORI [Kobe University]
KASHIWAGI AYUMU [Kobe University]
MOHRI YOSHIYUKI [National Research Institute for Rural Eng.]
UCHIDA KAZUNORI [Kobe University]
圧力管曲部軽量スラスト防護工法の内圧負荷実験
澤田 豊 [神戸大学]
河端 俊典 [神戸大学]
○柏木 歩 [神戸大学]
毛利 栄征 [農村工学研究所]
内田 一徳 [神戸大学]
農業用パイプラインなどの圧力管曲部に作用するスラスト力に抵抗するために,Fig. 1に示すようなジオグリッドを籠状に取り付けた軽量スラスト対策工法を考案した.本論では,口径300mmの試験管路を用いて,内水圧を負荷した実大規模埋設実験を実施し,当提案工法の有効性について検討を行った.
Keyword: パイプライン, 水平抵抗, 実規模実験
GET PDF=07/07007-42.pdf
発表番号 (7-43)
Evaluation of Lateral Resistance of Lightweight Thrust Restraint for Pipe Bend
SAWADA YUTAKA [Kobe University]
KAWABATA TOSHINORI [Kobe University]
MOHRI YOSHIYUKI [National Research Institute for Rural Eng.]
UCHIDA KAZUNORI [Kobe University]
圧力管曲部軽量スラスト防護工法の増加水平抵抗力の算定
○澤田 豊 [神戸大学]
河端 俊典 [神戸大学]
毛利 栄征 [農村工学研究所]
内田 一徳 [神戸大学]
圧力管曲部には内圧と曲がり角度に応じてスラスト力が作用する.著者らはジオグリッドならびにアンカープレートを用いた耐震性の高いスラスト対策工法を考案し,水平載荷模型実験および数値解析から,その有効性を明らかにした.本論では,当提案工法による増加抵抗力をジオグリッドの伸びを考慮して,算定を行った.さらに,直径300mmの管路を用いて行った実規模実験の結果と比較を行い,提案式の予測精度について検討を行った.
Keyword: パイプライン, 水平抵抗, ジオシンセティックス
GET PDF=07/07007-43.pdf
発表番号 (7-44)
Quantitative Consideration on One Dimensional Compression Characteristic of Aluminum and Expanded Styrene Rods Stacks
kimata takashi [Osaka Prefecture University]
shimada kazuhisa [Osaka Prefecture University]
KUDO Yosuke [Osaka Prefecture University]
アルミ棒と発泡スチレン棒による積層体の一次元圧縮特性に関する定量的考察
木全 卓 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
○島田 和久 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
工藤 庸介 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
本研究では、アルミ棒と発泡スチレン棒を用いた積層体の一次元圧縮試験を行い、画像解析により変形性粒子を含む混合土の圧縮特性を検討した。その結果、発泡スチレン棒に起因する圧縮成分が定量的に把握でき、さらにその圧縮成分の一つである変形性粒子の変形に起因する更なる骨格変形による体積変化には、粒子間の相対移動を伴わない成分と粒子間の相対移動を伴う成分とに分類されることがわかった。
Keyword: 圧縮特性, 積層体, 変形性粒子
GET PDF=07/07007-44.pdf
発表番号 (7-45)
The 2D-model consolidaition tests and analysis
miida natsuki [Graduate School of Natural Science and Technology, Okayama University]
nishimura shin-iti [Graduate School of Natural Science and Technology, Okayama University]
yamasita harumi [Okayama Prefectural Government]
二次元圧密模型実験とその解析
○三井田 夏樹 [岡山大学大学院 環境学研究科]
西村 伸一 [岡山大学大学院 環境学研究科]
山下 晴美 [岡山県庁]
本研究では,軟弱地盤の変形予測法の開発を行っている.そのため,ここでは,まず岡山県笠岡湾海成粘土を用い,二次元圧密模型実験を実施した.実験により得られた観測値を用い,逆解析から土壌パラメータを同定し予測シミュレーションを行った.この予測解析値と実験観測値の適合度で地盤の変形予測法の精度を検討した.
Keyword: 圧密・締固め, 地盤の変形, 土構造物の解析
GET PDF=07/07007-45.pdf
発表番号 (7-46)
The excavation analysis of continuous wall in sand foundation with excavation by visco-elasto-plastic FEA
Okajima Kenji [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Tanaka Tadatsugu [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
砂地盤における抗土圧構造物の掘削に関する粘弾塑性有限要素解析
○岡島 賢治 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
田中 忠次 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
本研究では,抗土圧構造物の掘削による転倒破壊という境界値問題における乾燥砂の時間依存性を対象とした.この問題に対し,要素試験によって三要素モデルを発展させたTESRAモデルを組み込んだ粘弾塑性有限要素解析手法を開発した.また,模型実験を行いそれに対応した粘弾塑性有限要素解析を行い,弾塑性解析,一定粘性粘弾塑性解析と比較することで境界値問題における粘弾塑性破壊メカニズムを検討した.
Keyword: 土構造物の解析, 土圧,
GET PDF=07/07007-46.pdf
発表番号 (7-47)
Modeling of residual strength surface in the analysis for mixed type of failure in landslides
Kawamoto Osamu [National Institute for Rural Engineering]
Yamada Yasuharu [National Institute for Rural Engineering]
Nakazato Hiroomi [National Institute for Rural Engineering]
Inoue Keisuke [National Institute for Rural Engineering]
Huruya Tamotu [National Institute for Rural Engineering]
地すべり斜面の混合型破壊解析における残留強度面のモデル化
○川本 治 [農村工学研究所]
山田 康晴 [農村工学研究所]
中里 裕臣 [農村工学研究所]
井上 敬資 [農村工学研究所]
古谷 保 [農村工学研究所]
我が国の農地地すべりの多くは再活動地すべりであり、過去のすべり面に沿った残留強度に規定される斜面移動の割合が大きいと考えられる。しかし、実際の地すべり土塊の一部には、ひずみ軟化・せん断帯への変形の局所化を伴う初生的な進行性破壊が生じていると考えられる。このような混合型破壊の解析技術の高度化を行うため、残留強度面の塑性域での剛性係数(塑性剛性)と弾性域での剛体化処理が数値解に与える影響を明らかにした。
Keyword: 斜面安定・土圧・支持力, 地盤の変形, 農地保全
GET PDF=07/07007-47.pdf
発表番号 (7-48)
Vertical Loading Test for Pile with Multi - Stepped Two Diameters
SHODA DAISUKE [Graduate School of Science and Technology, Kobe University]
UCHIDA KAZUNORI [Faculty of Agriculture, Kobe University]
KAWABATA TOSHINORI [Faculty of Agriculture, Kobe University]
NADAMOTO YUTA [Faculty of Agriculture, Kobe University]
部分拡幅杭の鉛直載荷実験
正田 大輔 [神戸大学大学院 自然科学研究科]
内田 一徳 [神戸大学農学部]
河端 俊典 [神戸大学農学部]
○灘本 優太 [神戸大学農学部]
本報では,部分拡幅杭を用いた鉛直載荷実験を行い,杭に作用する土圧などについて検討を行った結果,以下の結論を得た.(1) 全支持力について,いずれの部分拡幅杭も直杭より大きな支持力を発揮し,部分拡幅杭の凹部長さが長い杭が,最も大きな支持力を発揮する. (2) 拡大部支持力について,凹部長さが短い杭の方がせん断特性の影響を強く受け,凹部長さの違いにより支持機構が異なる.
Keyword: 支持力, 土圧, 杭
GET PDF=07/07007-48.pdf
発表番号 (7-49)
Inclined Loading Test for Pile with Multi - Stepped Two Diameters
SHODA DAISUKE [Graduate School of Science and Technology, Kobe University]
UCHIDA KAZUNORI [Faculty of Agriculture, Kobe University]
KAWABATA TOSHINORI [Faculty of Agriculture, Kobe University]
NADAMOTO YUTA [Faculty of Agriculture, Kobe University]
SHIGENAKA AYUMI [Faculty of Agriculture, Kobe University]
部分拡幅杭の傾斜載荷実験
正田 大輔 [神戸大学大学院 自然科学研究科]
内田 一徳 [神戸大学農学部]
河端 俊典 [神戸大学農学部]
灘本 優太 [神戸大学農学部]
○重中 亜由美 [神戸大学農学部]
Keyword: 支持力, 土圧, 杭
GET PDF=07/07007-49.pdf
発表番号 (7-4)
Heat Budget Analysis of Lake Ikeda from 1981 to 2005
ITO Yuji [United Graduate School of Agricultural Sciences, Kagoshima University]
MOMII Kazuro [Faculty of Agriculture, Kagoshima University]
池田湖の1981年から2005年の熱収支解析
○伊藤 祐二 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
籾井 和朗 [鹿児島大学農学部]
本研究では,熱収支解析モデルを用いて1981年から2005年にわたる25年間の池田湖の熱収支解析を行った.湖水温の計算値は鉛直水温の実測値と概ね一致し,潜熱量の計算値はBowen比法およびPriestley-Taylor法の結果と概ね一致した.解析によれば,潜熱量は4月に最小となり10月に最大となる.また水深の深い池田湖では,熱収支の季節変化は主に水温と気温の季節的な変動特性によって特徴づけられる.
Keyword: 湖, 熱収支, 気象環境
GET PDF=07/07007-04.pdf
発表番号 7-40
Simulated Acid Soil Erosion Linked to Selected Physical Properties
R Andry Henintsoa [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
T. Yamamoto [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
V. Rasiah [Arid Land Resarch Center, Tottori University]
M. Fukada [Yamaguch University of Agriculture]
酸性土壌の侵食と土壌物理特性の関係
●アンドリュー ヘニントソア [鳥取大学乾燥地研究センター]
山本太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
ベルピラ ラーシャ [鳥取大学乾燥地研究センター]
深田三夫 [山口大学 農学部]
発展途上国の熱帯地域では,森林伐採やそれに続く耕転が土壌酸性化の原因となっている。しかし,表面流出水(RO)や流出土量(SD)に与える影響に伴う物理機構についてはあまり知られていない。本研究の目的は,(1) ROとSDの発生過程における変化 (2)人工酸性土壌におけるこれらの過程を修正する物理的機構の探求,である。酸性土壌を人工的に作り,人工降雨を与え,経過時間に対するROとSDとの関係を調べた。
Keyword: Sediment generation, Runoff, Aggregate size distribution
GET PDF=06/06007-40.pdf
発表番号 7-41
Investigation on slope failure by heavy rain in steepland orchards
fukumoto masato [National Agricultural Research Center for Western Region]
shimazaki masahiko [National Agricultural Research Center for Western Region]
yoshimura akiko [National Agricultural Research Center for Western Region]
傾斜地カンキツ園における豪雨による斜面崩壊に関する調査研究
○福本 昌人 [近畿中国四国農業研究センター]
島崎 昌彦 [近畿中国四国農業研究センター]
吉村 亜希子 [近畿中国四国農業研究センター]
2004年に豪雨で斜面崩壊が多数発生した傾斜地カンキツ園において,豪雨時の水収支を調査した。2005年に台風14号に伴い計250mmの豪雨があったが,この時に表面流出はほとんどなかったことから,斜面崩壊は主に地下浸透水に起因していると推察した。また,標高データによる斜面崩壊危険箇所の判定に関する検討を行った。比較的大きな斜面崩壊については,傾斜度と集水度を指標とする判別式により発生地点を正しく判定できた。
Keyword: カンキツ園, 豪雨, 斜面崩壊
GET PDF=06/06007-41.pdf
発表番号 7-42
Measurement of groundwater potential using a partially sealed borehole
Okuyama Takehiko [National Institute for Rural Engineering]
Kuroda Seiichiro [National Institute for Rural Engineering]
Ariyoshi Mitsuru [National Institute for Rural Engineering]
Otsuka Fumiya [Kanto Regional Agricultural Administration Office]
Kikuchi Shigefumi [Cabinet Office]
Tokita Takahiro [Kanto Regional Agricultural Administration Office]
区間遮断構造のボーリングによる深度別水頭測定
○奥山 武彦 [(独)農村工学研究所]
黒田 清一郎 [(独)農村工学研究所]
有吉 充 [(独)農村工学研究所]
大塚 文哉 [関東農政局]
菊池 茂史 [内閣府]
時田 剛弘 [関東農政局]
地すべり斜面における深度別地下水水頭を測定するために,深度1m間隔で遮断できる構造をもつボーリングの現場試験を行った。無孔の遮断部は孔壁との間を膨張性樹脂で充填し,管内部でパッカーを展張させる。その他の部分は5%の開孔率をもつので温度検層等を実施できる。孔内水位より上にも9kPa程度の正水圧が生じており,降雨後には水圧が増大した。高感度孔内流量計により管内流動が発生していることが確認できた。
Keyword: 地すべり, ボーリング, 間隙水圧
GET PDF=06/06007-42.pdf
発表番号 7-43
Durability of effect and proper mixture rate in soil improvement by bagasse charcoal
Komiya Yasuaki [農学部生産環境学科]
Kawamitsu Yoshinobu [農学部生物生産学科]
Ueno Masami [農学部生物生産学科]
バガス炭による土壌改良効果の持続性と適正混合率
○小宮 康明 [琉球大学]
川満 芳信 [琉球大学]
上野 正実 [琉球大学]
サトウキビ農業の活性化と地球温暖化対策の観点から,バガス(サトウキビの絞りかす)からバガス炭を製造して農地に混入し,炭素の固定と土壌改良を行い,作物の増産を図る研究プロジェクトを進めている。本研究では,バガス炭と土の混合率を変えた土壌改良試験区を設けてサトウキビの栽培試験を行い,土壌物理性改良効果の持続性と適切なバガス炭混合率について検討した。
Keyword: 土壌改良, 環境保全, 圃場整備
GET PDF=06/06007-43.pdf
発表番号 7-44
Influence of the application of conversion biomass to agricultural land on vegetable growth
CHEN Yan [National Institute for Rural Engineering]
SHINOGI Yoshiyuki [National Institute for Rural Engineering]
バイオマス変換物の農地還元が野菜生育に与える影響
○陳 嫣 [農村工学研究所]
凌 祥之 [農村工学研究所]
本研究はバイオマス変換物の農地施用が植物生育に及ぼす影響を検討し,バイオマス変換物施用技術確立のための基礎資料とするものである。‖枠遏消化液などの有機質肥料の農地施用が効果的であることが確認できた。ただし,栽培品種によって,施肥量を検討しなければならない。炭化物の添加によっては野菜の根の成長を増進した。さらに,F霄緻邵擇離曠Ε譽鵐愁Δ両忙逝崔眩粘淮未浪爾り,食用の安全性を高めた。
Keyword: バイオマス変換物, 野菜生育, 硝酸態窒素
GET PDF=06/06007-44.pdf
発表番号 7-45
The generalization of the paddy field by underdrain drainage whichutilized total head and suction force and evapotranspiration force
Nakano Toshirou [niigata uiniversuty]
Tanaka Satoshi [niigata uiniversuty]
Shimakura Yuuta [niigata uiniversuty]
Taitou Subaru [niigata uiniversuty]
全水頭と吸引力および蒸発散力を活用した暗渠排水による水田の汎用化
○中野 俊郎 [新潟大学農学部]
田中 聡 [新潟大学農学部]
嶋倉 勇太 [新潟大学農学部]
帯刀 昴 [新潟大学農学部]
集水渠の吐出口を排水路水面下に没し湛水−籾殻−吸水渠−集水渠−排水路水面の間に水理的連続が維持されれば,作土層や耕盤層に−800cmH2Oもの高い土壌水分張力が発生し,田面下60cmに埋設された吸水渠まで地下水面が低下する。また,土壌水分張力が,全水頭による負圧力と,集水渠管内の水の質量と加速度に依拠する吸引力および蒸発散力で成り立つと仮定し,各因子を分離して把握した。
Keyword: 農地の汎用化, ,
GET PDF=06/06007-45.pdf
発表番号 7-46
Reducing the Degradation of Rice-Husk Filter Used in Subsurface Drainage
Chida Tomoyuki [Miyagi Pref Furukawa Agricultural Experiment Station]
Iwasa Ikuo [Miyagi Pref Furukawa Agricultural Experiment Station]
Kanmuri Hideaki [Miyagi Pref Furukawa Agricultural Experiment Station]
暗渠もみ殻疎水材の腐植化抑制技術
○千田 智幸 [宮城県古川農業試験場]
岩佐 郁夫 [宮城県古川農業試験場]
冠 秀昭 [宮城県古川農業試験場]
水田の畑利用の進展により,暗渠もみ殻疎水材の腐植化が急速に進み,一部の水田では田面の陥没を引き起こすなど,暗渠排水機能を持続することが困難になっている。そのため,畑作時に暗渠内の水位を維持する方法やもみ殻の施工密度を高める方法で,もみ殻の腐植化抑制効果を検証した。暗渠内水位は,ほ場排水性や大豆作柄に悪影響を及ぼさない田面下30cmで,もみ殻の施工密度は,従来の1.3倍に高めることで腐植化が抑制された。
Keyword: 暗渠排水, もみ殻, 腐植化
GET PDF=06/06007-46.pdf
発表番号 7-47
Property of subsurface drainage in well-drained paddy field with low permeability layer
Chiba Katsumi [School of Food, Agricultural and Environmental Sciences, Miyagi University]
難透水性層が存在する転作乾田の地下排水特性
○千葉 克己 [宮城大学食産業学部]
わが国では水田の汎用耕地化について数多くの考究がなされている。しかし,そのほとんどは湿田の汎用耕地化を目的としたものであり,乾田の汎用耕地化についてはあまり検討されてこなかったと考えられる。そこで本研究では,難透水性層が存在する転作乾田において土壌水分と地下水位の関係を調査した。その結果,降雨後地下水位が−40cm以下に低下しても作土内に過剰水が長期間停滞することがわかった。
Keyword: 農地の汎用化, 乾田, 地下排水
GET PDF=06/06007-47.pdf
発表番号 7-48
Changes of underground water table in the peaty farmland by raising water level of farm drain with wier
Yutaka OBINATA [Civil Engineering Research Institute of cold region]
Yasuhiro ONODERA [Civil Engineering Research Institute of cold region]
Ishida Tetsuya [Civil Engineering Research Institute of cold region]
Teruo ISHIWATA [Civil Engineering Research Institute of cold region]
Mitsuyoshi SONOU [Wakkanai Development and Construction Division of Hokkaido Development Bureau]
Masahiro MATSUI [Wakkanai Development and Construction Division of Hokkaido Development Bureau]
Yuki OKAMURA [Wakkanai Development and Construction Division of Hokkaido Development Bureau]
附帯明渠堰上げによる泥炭農地の地下水位変動
○大日方 裕 [独立行政法人土木研究所寒地土木研究所]
小野寺 康浩 [独立行政法人土木研究所寒地土木研究所]
石田 哲也 [独立行政法人土木研究所寒地土木研究所]
石渡 輝夫 [独立行政法人土木研究所寒地土木研究所]
園生 光義 [国土交通省北海道開発局稚内開発建設部]
松井 征博 [国土交通省北海道開発局稚内開発建設部]
岡村 裕紀 [国土交通省北海道開発局稚内開発建設部]
北海道豊富町に位置する泥炭農地(採草地)に附帯する明渠排水路の水位を堰上げし,泥炭農地周辺の地下水位を上昇させる実験を開始した。堰上げ処理によって圃場内の地下水位は上昇し,堰上げの影響がみられた。また,堰上げ圃場では降雨後の水位低下が抑制されている傾向もみられた。今後は観測地点を増やし,圃場内の面的な地下水位変動や堰上げ処理に伴う地下水位上昇範囲等を検証する予定である。
Keyword: 泥炭農地, 地下水位, 堰上げ
GET PDF=06/06007-48.pdf
発表番号 7-49
The effects for slope surface covering with Thymus quinquecostatus as a ground cover plant
Hayato Sudou [Iwate Agricultural Research Center]
Jun Abe [Iwate Agricultural Research Center]
グラウンドカバープランツとしてのイブキジャコウソウの法面被覆効果
○須藤 勇人 [岩手県農業研究センター]
阿部 潤 [岩手県農業研究センター]
本研究は,GCPの省力的な機械施工として開発されたビオ・セル・ショット工法により吹付け施工を行い,法面の被覆調査及び維持管理調査の中で,配合品目のうちで最も雑草抑制に有望とみられるイブキジャコウソウについて,その法面被覆の効果について検討する。
Keyword: グラウンドカバープランツ, 雑草抑制, イブキジャコウソウ
GET PDF=06/06007-49.pdf
発表番号 7-4
Development of a New Soil Model Including Soil Water Adsorption Process
Katata Genki [Japan Atomic Energy Agency]
Nagai Haruyasu [Japan Atomic Energy Agency]
Ueda Hiromasa [ Acid Deposition and Oxidant Research Center]
土壌水の吸着を考慮した新しい土壌モデルの開発
○堅田 元喜 [日本原子力研究開発機構]
永井 晴康 [日本原子力研究開発機構]
植田 洋匡 [酸性雨研究センター]
土壌水の吸着過程を含む新しい鉛直1次元土壌モデルを開発した。Negev砂漠における地表面フラックス,土壌温度および土壌水分量のデータを用いてモデルを検証した。モデルは,これらの観測値の日変化をよく再現した。特に,地表面熱・水収支を予測する上で重要な地表面温度と夜間の吸着に伴う潜熱フラックスを正確に予測した。以上の結果から,本モデルが乾燥・半乾燥地域へ適用可能であることが示された。
Keyword: 吸着, 乾燥地域, 熱・水収支
GET PDF=06/06007-04 .pdf
発表番号 7-40
Parameter Optimization of Tank Model by Using Haar Wavelet
Sakai Kazuhito [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]
Yoshinaga Anshun [Faculty of Agriculture University of The Ryukyus]
Haar Waveletを用いたタンクモデルの最適化
○酒井 一人 [琉球大学農学部]
吉永 安俊 [琉球大学農学部]
タンクモデルのパラメータ同定において、目的関数により同定結果が違うことが知られている。その違いは、厳しく評価する点が高水部か低水部かということになる。本研究では、高水部と低水部を均等に評価する方法として、流量時系列をHaar Waveletで分解し高周波部と低周波部を別々に評価することを試みた。その結果、他の誤差関数の場合との比較において、様々な誤差評価において常に上位に位置することが認められた。
Keyword: Haar Wavelet, タンクモデル, 誤差評価
GET PDF=05/05007-40.pdf
発表番号 7-41
Integration of Water Quality Components to a Watershed Runoff Model
Arien Heryansyah [United Graduate School TUAT (Utsunomiya University)]
Akira Goto [Utsunomiya University]
Muhammad Yanuar Purwanto [Bogor Agricultural University]
流域流出モデルにおける水質構成要素の統合について
○Arien Heryansyah [東京農工大学大学院連合農学研究科]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
Muhammad Yanuar Purwanto [ボゴール農業大学]
本研究では,水文流出モデルに水質構成要素を結合させることで,流域水質水文モデルの構築を図る。開発途上国農村流域の水質環境の保全・管理において,流域水質水文モデルはきわめて重要である。水文流出モデルとして,小支流域群に分割したタンクモデルを用い,これにLQ型,溶出し型の2種類の水質負荷流出式を結合する。これまでのところ,計算結果は良好とは言えないが,改善の方向性が示された。
Keyword: Watershed Water Quality Modeling, Tank Model, Indonesia
GET PDF=05/05007-41.pdf
発表番号 7-42
Development of Distributed Rainfall-Runoff Model Incorporating Soil Moisture Model
Takeuchi Junichiro [Guraduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Alam Abul Hasan Mohammad Badiul [Guraduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
Kawachi Toshihiko [Guraduate School of Agricultural Science, Kyoto University]
土壌水分を考慮した分布型流出モデルの開発
○竹内 潤一郎 [京都大学大学院農学研究科]
アラム アブル ハサン ムハマド バディウル [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
長期流出をモデル化する際,土壌水分は蒸発散や浸透などに影響を与えるため,水文過程において重要な要素である.そこで,土壌水分量によって蒸発散や浸透などの水文要素を動的に扱うことのできる土壌水分モデルをメッシュ分割された流域モデルの各セルに適用することにより,分布型長期流出モデルの開発を行う.滋賀県南部の大戸川流域への適用例から,本モデルは概ね流出量を再現できることが示された.
Keyword: 分布型流出モデル, 土壌水分モデル, 長期流出
GET PDF=05/05007-42.pdf
発表番号 7-43
Classification of agricultural water use and its application in the Mekong River Basin
Shimizu Katsuyuki [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]
Pham Thanh Hai [National Institute for Rural Engineering]
メコン河流域における農地水利用の分類とその応用
○清水 克之 [農業工学研究所]
増本 隆夫 [農業工学研究所]
ファム タイン ハイ [農業工学研究所]
メコン河流域を対象に天水および灌漑農地の水利用の分類を行い,0.1°メッシュでのマップ化を行った。さらに,農業用水利用分類の分布型水収支モデルへの利用方法について示した。天水田については水利用の分析および現地調査により,完全降雨依存,小ため池利用ならびに洪水利用型に分類した。灌漑農地の水利用方式については,灌漑施設から大きく,堰,ポンプ,貯水池,コルマタージュ,ゲート,地下水利用に大きく分類した。
Keyword: メコン河, 農業水利用, 水田
GET PDF=05/05007-43.pdf
発表番号 7-44
Distributed Hydrological Modeling of Prek Thnot River Watershed, Cambodia, for Irrigation Planning
SAM CHHOM SANGHA [Tokyo Univ. of A & T]
GOTO AKIRA [Utsunomiya University]
MIZUTANI MASAKAZU [Utsunomiya University]
カンボジア・プレックタノート 川流域における灌漑計画のための分布型水文モデリング
○SAM Chhom Sangha [東京農工大学大学院連合農学研究科]
後藤 章 [宇都宮大学]
水谷 正一 [宇都宮大学]
本研究では、乾季の卓越した気候下の流域において、潅漑計画に適用可能な分布型水文モデルの構築のため、その基本構造を確立することを目的とする。モデルをプレックタノート川流域に適用した結果、流量の計算値と実測値はあまり高い一致を示さなかった。乾季において土壌の乾燥が進んだときに浸入・浸透を増大させ、逆に雨季の湿潤によって浸入・浸透を抑制させるようなモデルの改造が必要であると考えされた。
Keyword: 分布型水文モデリング, 灌漑計画, カンボジア
GET PDF=05/05007-44.pdf
発表番号 7-45
Roles of Paddies for Flood Storage and Irrigation in and around Tonle Sap Lake
MASUMOTO Takao [National Institute for Rural Engineering]
SHIMIZU Katsuyuki [National Institute for Rural Engineering]
Pham Thanh Hai [National Institute for Rural Engineering]
トンレサップ湖周辺の水田が有する洪水貯留と灌漑の役割
○増本 隆夫 [農業工学研究所]
清水 克之 [農業工学研究所]
ファム タイン ハイ [農業工学研究所]
モンスーンアジア地域においては、農業用水が水利用量の大半を占めているといわれるが、そこでは地域の水文特性に合った独特な水利用の方式が形成されてきた。それらは日本のみならずベトナムやカンボディアの低平水田地帯にみることができ、ここではトンレサップ湖とその周辺部の特徴的水利用を取り上げ、食料(米)生産に及ぼす洪水の役割を氾濫解析、水利用分類、農業用土地利用から検討した結果を示す。
Keyword: メコン河, 洪水貯留, 灌漑
GET PDF=05/05007-45.pdf
発表番号 7-46
2D-FEM Modeling of Floodplain Inundation Processes in Low-lying Areas
Pham Thanh Hai [National Institute for Rural Engineering]
Masumoto Takao [National Institute for Rural Engineering]
Shimizu Katsuyuki [National Institute for Rural Engineering]
2D−FEMによる低平域の氾濫過程のモデリング
○Pham Thanh Hai [農業工学研究所]
増本 隆夫 [農業工学研究所]
清水 克之 [農業工学研究所]
メコン河流域において、各種水文データの不足から氾濫湛水と灌漑が表裏一体となった水循環過程に焦点をあてて、そのモデル化を行う。ここではFEMによるトンレサップ湖および周辺域のモデル化を行った。これまで、トンレサップ湖周辺の湛水域の移動境界条件の設定、メッシュ分割(氾濫部:2,500〜5,000m、河道部:200〜450m)が終了し、道路、堤防の効果も導入した。なお、解析対象年は2000年と2003年とし、その結果の一部を示す。
Keyword: FEM, 氾濫湛水, トンレサップ湖
GET PDF=05/05007-46.pdf
発表番号 7-47
Roles of Agricultural Facilities toward Extreme Flood Disaster (7.13 Niigata Heavy Rainfall in 2004)
SAKAI Hiroyuki [Shinano River Basin Agricultural Land & Water Planning and Management Office]
SHIMIZU Katsuyuki [Shinano River Basin Agricultural Land & Water Planning and Management Office]
MASUMOTO Takao [National Institute for Rural Engineering]
平成16年7.13新潟豪雨時の大氾濫災害にみる農業農村整備事業の役割
○酒井 博之 [信濃川水系土地改良調査管理事務所]
上杉 順也 [信濃川水系土地改良調査管理事務所]
増本 隆夫 [農業工学研究所]
平成16年7月に発生した7.13新潟豪雨により、新潟県の蒲原平野南部の刈谷田川右岸地区および中之島地区において、五十嵐川、刈谷田川がそれぞれ決壊し甚大な湛水被害が発生した。本報告では、この氾濫現象をシミュレーション的に検討し、その発生過程の検討結果を述べた。河川の破堤による流入は農業農村整備事業の整備水準を越える規模であったが、施設が大氾濫に対しても十分な効果を発揮したことが実証された。
Keyword: 豪雨災害, 破堤氾濫, 水田湛水
GET PDF=05/05007-47.pdf
発表番号 7-48
Dambreak risk evaluation of small reservoirs
Tanji Hajime [National Institute for Rural Engineering]
Kiri Hirohide [National Institute for Rural Engineering]
Nakaya Tetsuo [National Institute for Rural Engineering]
ため池の決壊リスク評価法の提案
○丹治 肇 [農業工学研究所]
桐 博英 [農業工学研究所]
中矢 哲郎 [農業工学研究所]
文献調査結果に基づきため池台帳のデータだけで、ため池の決壊予測を行う方法を提案した。この方法によれば、多数のため池の中で、決壊リスクの高いため池の抽出が可能である。
Keyword: ダム決壊, リスク予測,
GET PDF=05/05007-48.pdf
発表番号 7-49
An Indicator for Representing Magnitude of Heavy Rainfall
Adachi Shingo [The United Graduate School of Agricultural Sciences, Ehime University]
Matsuda Seisuke [Faculty of Agriculture, Kochi University ]
豪雨の規模を表す指標について
○足立 真吾 [愛媛大学大学院連合農学研究科]
松田 誠祐 [高知大学農学部]
最近,全国的に豪雨災害が頻発している。このような集中豪雨の頻発は温暖化によるものと思われるが,集中豪雨の規模を定量的に表す適当な指標がみつからない。そこで本研究では,「豪雨規模の指標」として24時間降水量と1時間降水量の結合無次元再現期間に対応する正規値と10日降水量の積を用いて最近の各地で発生している豪雨の規模を比較した。その結果、2004年の台風に伴う豪雨は、最近の豪雨に比べ、局所的に非常に規模の大きいものがあった。
Keyword: 水文統計, 気象災害,
GET PDF=05/05007-49.pdf
発表番号 企- 5- 4
murahasi hajime [union co.ltd]
建設コンサルでのVE活動
○村橋 元 [(株)ユニオン]
1997年に「公共工事コスト縮減に関する行動指針」が閣議決定されことをうけ、我が社では2002年より、全社をあげて、全ての部門でVEに取り組みことにした。
Keyword: , ,
GET PDF=05/05S05-04.pdf
発表番号 7-40
Study on recycling based society enabling cascade utilization of biomass
SAGA Kiyotaka [Graduate School of Agriculture, Utsunomiya]
KOEDA Nobuyoshi [Tochigi Prefecture Government]
HORI Zyunichi [Tochigi Prefecture Government]
FUKUMURA Kazunari [Faculty of Agriculture, Utsunomiya.]
Tomita Masahiko [Faculty of Agriculture, Utsunomiya.]
廃棄物系バイオマス利用の効果と潜在的可能性について −カスケード型バイオマス利用への循環地域システムの研究(1)−
〇佐賀 清崇 [宇都宮大学大学院農学研究科]
小枝 伸由 [宇都宮大学農学部(現栃木県庁)]
堀 順一 [宇都宮大学農学部(現栃木県庁)]
福村 一成 [宇都宮大学農学部]
冨田 正彦 [宇都宮大学農学部]
圏外からの食糧・飼料・肥料・エネルギーの資源インプットを最小限に留め、地域で生産されるバイオマスで地域の資源消費量を賄うことができて初めて持続・循環型社会が実現するとの認識のもと、「循環型地域社会の具体像は利用可能農地での最大生産バイオマスを食糧・飼料・肥料・エネルギーの順にカスケード利用することを基礎に導かれる」との仮説を立て、栃木県圏域を事例としてこれを実証した。
Keyword: カスケード利用, 廃棄物系バイオマス, 最大生産バイオマス
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発表番号 7-41
Survey of farmers attitude toward treatment of agricultural waste prastics -In case of vegetables division of Iwate-Chou-Noukyou-
Nitta Junnichi [Graduate School of Agriculture, Iwate University]
Fujisaki Hiroyuki [Faculty of Agriculture and Science, Hirosaki University]
Fujii Katsumi [Faculty of Agriculture, Iwate University]
農業用廃プラスチックの処理に対する農家意識調査 −いわて中央農協野菜部会の意識調査より−
〇新田 淳一 [岩手大学大学院農学研究科]
藤崎 浩幸 [弘前大学農業生命科学部]
藤井 克己 [岩手大学農学部]
2000年に廃棄物処理法が改正され、農業面において農家は農業用廃プラスチックを野焼きできなくなり適切な処理をしなければならなくなった。そのため、いわて中央農協の野菜部会に調査対象を絞り、農業用廃プラスチック処理についての農家意識をアンケート調査し、望ましい農業用廃プラスチック処理方法について検討した結果、農業用プラスチックを販売する際に処理料を含めた値段で販売し、回収時には処理料が不要な方法を考えた。
Keyword: 農業用廃プラスチック, 廃棄物処理法, いわて中央農協
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発表番号 7-42
Case Study by Diagnosis Model of Organic Resources Circulation
DOI KAZUYUKI [Naigai Engineering Co.Ltd.]
SAITOU KUNIHITO [Naigai Engineering Co.Ltd.]
YUYAMA YOSHITO [National Institute for Rural Engineering]
SHIMADA SHINJI [The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]
バイオマス資源循環利用診断モデルの事例地区への適用
〇土井 和之 [内外エンジニアリング株式会社]
斎藤 邦人 [内外エンジニアリング株式会社]
柚山 義人 [(独)農業工学研究所]
島田 眞司 [日本農業土木総合研究所]
バイオマス資源循環利用診断モデルは、地域におけるバイオマス資源の発生・移動の実態把握と新たな循環シナリオの評価を行うツールである。5事例地区に本モデルを適用した結果、デフォルト値の活用により入力データは数日の調査で収集できるが、精度向上のためにはアンケート調査や有機物の成分分析が必要であることがわかった。地区の特徴を念頭において結果を整理すると、循環を促進すべき対象が明らかになる。
Keyword: バイオマス, 地域診断, 物質フロー
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発表番号 7-43
Application of the Bio-mass Resource Cycle Diagnostic Model For Estimating Nitrogen Cycle in Yamato River Basin
Ieshima Akiyoshi [Graduate School of Agriculture, Kinki University]
Hatcho Nobumasa [School of Agriculture, Kinki University]
Matsuno Yutaka [School of Agriculture, Kinki University]
Ochi Shiro [School of Agriculture, Kinki University]
バイオマス資源循環利用診断モデルを用いた大和川流域の窒素循環の推定
〇家島 章旨 [近畿大学大学院農学研究科]
八丁 信正 [近畿大学農学部]
松野 裕 [近畿大学農学部]
越智 士郎 [近畿大学農学部]
奈良市の大和川流域において、農業工学研究所および日本農業土木総合研究所で開発された「バイオマス資源循環利用診断モデル」を用いて河川流域での物質循環の推定を試みた。結果としてモデルによる窒素流出の推定値と観測値は大きな開きがあったものの、月別変動パターンは同じような傾向を示した。こうしたモデルの活用により、特に農地における肥料の投入量の削減による窒素成分の吸収や農地の水質浄化機能を定量的に把握することが可能となり、流域における環境保全対策、大和川の水質改善のための有効性を診断する手段の確立が可能となる。
Keyword: 物質循環, 窒素フロー, 流域管理
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発表番号 7-40
The change of the windbreaks in OBIHIRO
TSUJI OSAMU [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
MUNEOKA TOSHIMI [Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
TAKEDA YOSHIHIRO [TOA DORO KOGYO CO.,LTD]
帯広市における耕地防風林の最近の変遷
○辻 修 [帯広畜産大学]
宗岡寿美 [帯広畜産大学]
竹田吉宏 [東亜道路工業株式会社]
帯広市における最近の耕地防風林の経年変化をGISを用いて、その解析を行った。その結果987年から1994年にかけては減少傾向にあった耕地防風林延長がQ000年には若干増加した。しかし、その効果を示す減風効果領域に関しては黷気減少傾向にあることがわかった。これは、防風林伐採後に再植が行われたためc木の防風林延長が大きく[分な防風効果領域を確保できなかったものである。
Keyword: 農地保全, 耕地防風林, GIS
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発表番号 7-41
Socio-economic causes of recent environmental changes in Cidanau watershed, West Java, Indonesia
YOSHINO Kunihiko [Institute of Policy and Planning Sciences, Univ. of Tsukuba]
○吉野邦彦 [筑波大学社会工学系]
インドネシア西ジャワ州チダナウ流域はチリゴン工業団地の水源として期待されており、的確な土地利用管理による水資源環境の保全が緊急課題である。本研究は、1997-98年にかけてインドネシア社会と自然環境に大きな影響を及ぼした東南アジア地域の経済危機の期間に焦点を当て、当該地域の自然環境変化および土地利用変化の要因とメカニズムを明確にすることを目的し、センサス調査と現地調査を行い、対象期間の社会環境変化(人口、河川濁度、土地利用の変化)のメカニズムと経済危機の影響を推定した。
Keyword: Economic crises, Land use/Land cover change, Environmental preservation
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発表番号 7-42
Land use change analysis of Lam Phachi Basin, Thailand using satellite data
Shigeo Ogawa [National Institute for Rural Engineering]
Masato Fukumoto [University of Tsukuba]
Takeo Shima [University of Tsukuba]
Hideji Maita [University of Tsukuba]
Yukio Toyomitsu [Miyazaki University]
[Kasetsart University]
[Kasetsart University]
衛星データを用いたタイ国ランパチ川流域の土地利用変動解析
○小川 茂男 [(独)農業工学研究所]
佐久間泰一 [筑波大学]
佐藤政良 [筑波大学]
眞板秀二 [筑波大学]
豊満幸雄 [宮崎大学]
Varawoot VUDIVANICH [カセサート大学]
Bancha KWANYUEN [カセサート大学]
4時期の衛星データを用いて、タイ国ランパチ川流域のパイナップル畑を中心に分布や変化を解析した。その結果、パイナップル畑は増加傾向にあることや連作しているパイナップル畑と新たに開墾されたパイナップル畑は急傾斜地に多い傾向が見られた。また、衛星データから判読した調整池と支配流域を地図から読みとった結果、対象域の約70%がカバーされており、土壌流亡を抑制する上で有効な役割があると推察された。
Keyword: 海外事情, 土地利用, リモートセンシング
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発表番号 7-43
Estimation of the Soil Temperature, Water Content and Ignition Loss Using Landsat TM Data
Fumiyoshi KONDO [Faculty of Agriculture, Miyazaki University]
Takefumi NAKAZONO [Faculty of Agriculture, Miyazaki University]
Hitone INAGAKI [Faculty of Agriculture, Miyazaki University]
ランドサットTMデータを利用した地温,含水比,強熱減量の推定
○近藤 文義 [宮崎大学農学部]
中園 健文 [宮崎大学農学部]
稲垣 仁根 [宮崎大学農学部]
ランドサットTMデータに多変量解析を導入し,地温,土壌水分量(含水比),腐植含有量(強熱減量)を推定するための方法を検討した.先ず,バンド6を除いたTMデータのCCT値についての主成分分析を行い,これらを4つの主成分に集約した.次に,これらの主成分を説明変数の一部として重回帰分析を行った結果,何れの場合においても1%水準で重回帰式のあてはまりは有意であるという結果を得た.
Keyword: リモートセンシング, 土壌調査, 多変量解析
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発表番号 7-44
Estimation of flood damage using satellite SAR image, The second report of application of mathematical morphology and ground truth in the Central Plain of Thailand
Yasuharu Yamada [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
Kunimi Ishisaka [JICA expert of RID]
Tawatchai Tingsanchali [Professor of Asian Institute of Technology]
Virat Khao-Uppatum [Royal Irrigation Department of Thailand]
Chatchom Chompradist [Royal Irrigation Department of Thailand]
衛星レーダ(SAR)画像による洪水被害推定の試み
○山田康晴 [独)国際農林水産業研究センター]
石坂邦美 [タイ王国王立灌漑局(RID)JICA専門家]
タワチャイ・ティングサンチャリ [アジア工科大学院土木工学専攻水資源工学講座教授]
ビラット・カオウッパタム [タイ王国王立灌漑局(RID)水文水管理部]
チャチョム・チョムプラディスト [タイ王国王立灌漑局(RID)水文水管理部]
タイのチャオプラヤ川流域のような勾配の緩い河川では、ゆっくりした水位上昇による洪水が起こる。従来、浮き稲が栽培されてきたが、最近では深水稲や高収量品種が栽培され、洪水による農業被害も起こる。衛星SARによる洪水域検出は、曇天でも可能なので期待がもたれているが、水田地帯では田面水面との区別が難しい。そこで、新しい解析手法として数理形態学を応用し、洪水域抽出を行い、問題点を現地調査して確認した。
Keyword: SAR, 洪水解析, 数理形態学
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発表番号 7-45
Participatory Irrigation Management in China
Takashi IIJIMA [National Insutitute for Rural Engineering]
中国における参加型灌漑管理
○飯嶋孝史 [(独)農業工学研究所]
中国では1990年代半ば以降、参加型灌漑管理の導入が試行されている。現地調査等の結果から、参加型灌漑管理組織の基本的性格として、受益農民による自治的管理のための法人組織であり、定款等の明文規定に基づき運営され、民主的な手続きによる代表選出と意思決定が行われること等が整理できた。今後の展開について、引き続き推進される可能性、さらなる管理形態転換の可能性、農村民主化促進への肯定的な影響が考察された。
Keyword: 中国, 参加型灌漑管理, 管理体制
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発表番号 7-46
Characteristics of Muang Fai, Traditional Water Users’ Organization in Northern Thailand
Ayumi Kimura [The Master’s program in Environmental Sciences, University of Tsukuba]
Masayoshi Satoh [Institute of Agricultural and Forest Engineering, University of Tsukuba]
北タイにおける伝統的農民灌漑組織、ムアンファイの構造
○木村亜由美 [筑波大学環境科学研究科]
佐藤政良 [筑波大学農林工学系]
北タイの伝統的灌漑組織であるムアンファイの特徴を明らかにするため、メクワン川流域における農民組織の調査を行った。その結果、ムアンファイでは組合長を中心に農民自身が施設維持、組織運営を行っていること、受益者は水利費を支払い、共同作業に参加することで、灌漑用水を得る権利が与えられること、また、組合長に権限を与え、規則・罰則を適応することにより水利秩序および組織の維持を図っていることが明らかになった。
Keyword: 用水管理, 海外, 農民参加
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発表番号 7-47
A problem of infrastructure preparation by public involvement and study about application of VE
Yasumichi KOIZUMI [NIHON SUIKOU CONSULTANT]
住民参加型インフラ造りの課題とVEの適用性に関する考察
○小泉 泰通 [蠧本水工コンサルタント]
明治時代以来続いてきた公共事業の進め方が曲がり角にきて、進める側、受ける側とも不慣れなまま住民参加型に変わり、試行錯誤を繰り返している。日本的発想から脱却して、欧米の民主的合理的な発想に転換する時になった。農業土木分野の住民参加型インフラ造りの現状と課題を示すとともに、国内外における住民参加へのVE(Value Engineering)活用例を紹介し、VEの特徴および適用性について述べた。
Keyword: 農業インフラ, 住民参加, VE
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発表番号 7-48
Information delivery on the cellular phone for water management
Ito Yuki [Sanyu Consultants Inc.]
Ito Ryoei [Faculty of Bioresources, Mie Univ.]
携帯対応型水管理情報配信に関する研究
○伊藤 夕樹 [株式会社三祐コンサルタンツ]
伊藤 良栄 [三重大学生物資源学部]
携帯電話への動的な情報を生成・配信には、いくつか課題がある。本研究では、安濃ダムの観測データを用いて、水管理情報の配信を例に、これら諸問題の解決を図った。Javaベースでシステムを開発し、サーバーに過度の負荷を与えることなく予測値の変位情報を画像として配信する事ができた。今回のシステムは様々な予測モデルを容易に取り込む事ができ、携帯電話への予測値の配信において、雛形の役割を果たす事が可能である。
Keyword: インターネット, 携帯電話, Java
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発表番号 7-49
Study about the Education Suport System utilizing Cell Phone
Koh Kato [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
Masahiro Yurugi [Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]
携帯電話を利用した教育支援システムについて
○加藤 幸 [弘前大学農学生命科学部]
万木 正弘 [弘前大学農学生命科学部]
携帯電話は近年の急速な普及と技術的発展により総合的な情報端末となった感がある。特に、学生間の普及率は100%に近く、現代の学生の必須アイテムとなっている。このような状況をふまえ、本研究では、弘前大学農学生命科学部地域環境科学科の学生向けに、携帯電話のWeb機能を活用して講義情報の提供を行った結果と、利用者アンケートにより得られた結果を取りまとめ、学生の教育支援のあり方を検討した。
Keyword: 教育支援, 携帯電話,
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発表番号 7-4
Estimation of Soil Loss Using Revised Universal Soil Loss Equation in Madagascar
[Arid Land Research Center,Tottori University]
Tahei Yamamoto [Arid Land Research Center,Tottori University]
マダガスカルにおけるRUSLEを用いた流亡土量の算出
○Andry Henintsoa [鳥取大学乾燥地研究センター]
山本太平 [鳥取大学乾燥地研究センター]
マハジャンガ地域での侵食による土壌劣化を検討する場合、水収支より求められた降雨量、流出および浸潤などの主要要因を考慮する必要がある。これらの要因は侵食率を増加させる。流亡土量は土壌流亡予測式により求めた。土壌流亡予測式は地理データを必要とするため、マハジャンガ地域と類似したタイ北部の高原地帯の地理条件および農業活動を考慮に入れた。
Keyword: Water balance, Erosion, RUSLE
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発表番号 7-40
The effect of untilled organic rice cultivation on the environmental preservation
TANIGAWA Torahiko [Osaka Prefecture University]
MAEGAWA Kaoru [University of Shiga Prefecture]
SATO Keiichi [University of Shiga Prefecture]
YABE Katsuhiko [University of Shiga Prefecture]
不耕起有機稲作が環境保全に果たす効果について
○谷川 寅彦 [大阪府立大学]
前川 薫 [滋賀県立大学]
佐藤 慶一 [滋賀県立大学]
矢部 勝彦 [滋賀県立大学]
従来の水田からは常時排水が行われてきたため外部に大きな環境負荷を与えてきた。これに代わる方法として不耕起栽培法が注目されているが、化学的特性等メリットの解明は十分ではない。本研究では、環境負荷を最小限にとどめるため、常時排水を行わない不耕起栽培と地表面下5cmまでを耕起した半不耕起栽培を行い、慣行区との比較から不耕起稲作栽培が環境保全に果たす効果を土壌物理学的、化学的、水質化学的に追究した。
Keyword: 不耕起稲作, 有機栽培, 環境保全
GET PDF=02/0207-40.pdf
発表番号 7-41
The Reduction Effect of Methane Release Quantity for the Farm Land Consolidation
Hidekazu Watanabe [Niigata Agricultural Research Institute]
Yutaka Shiratori [Niigata Agricultural Research Institute]
ほ場整備によるメタン放出量の削減効果
○渡辺 秀一 [新潟県農業総合研究所]
白鳥 豊 [新潟県農業総合研究所]
排水改良を伴ったほ場整備により地区全体の地下水位が低下し、グライ層の低下が起こり、土壌が強グライ土壌からグライ土壌に変化した。また、非かんがい期に暗渠を開口することで排水性の向上が伴い、地下水位の低下と共に作土層の土壌水分が低下した。そのため、土壌が酸化的な状態になり、メタン生成の基質となる易分解性有機物が酸化的に分解され、メタン放出量を安定的に削減することが可能であった。
Keyword: メタン, ほ場整備, 土壌水分
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発表番号 7-42
The Outflow Loads of Dioxins and Nitrate Nitrogen from Paddy Field
Kazuo Shibano [Institute of Agro-Environmental Sciences]
Kenichi Kanda [Institute of Agro-Environmental Sciences]
Yasuhiro Nakajima [Institute of Agro-Environmental Sciences]
Takeshi Noda [Agency of Yamanashi Prefecture]
水田からのダイオキシン類と硝酸態窒素の流出特性
○芝野 和夫 [農業環境技術研究所]
神田 健一 [農業環境技術研究所]
中島 泰弘 [農業環境技術研究所]
野田 岳史 [山梨県庁]
環境ホルモンとして問題になっているダイオキシン類と、富栄養化の主因とされる硝酸態窒素について、それぞれの水田からの流出特性を調査した。代かき時に懸濁物質に伴って流出するダイオキシン類は、節水代かき・無代かきにより流出は抑制されることを明らかにし、また、市街地-茶園-水田を含む290haの流域の中間流出に対してエンドメンバーズ法を適用して硝酸態窒素の流出に対する水田の寄与率を推定した。
Keyword: ダイオキシン, 水質トレーサー, エンドメンバーズ法
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発表番号 7-43
Studies on the Paddy Field Using Undiluted Treated Wastewater for Two Year−Reuse of Rural Sewerage Treated Wastewater for Farm Land()−
Yuji Sakurai [Faculty of Agriculture,Ehime Univ. ]
Shinsuke Haruta [Faculty of Agriculture,Ehime Univ. ]
処理水無希釈利用2年目の水田の実態−農業集落排水処理水の農地への再利用()−
櫻井 雄二 [愛媛大学農学部]
○治多 伸介 [愛媛大学農学部]
高度処理型の集排施設の処理水を,H12年中干し以降に無希釈利用している水田で,再利用2年目の実態を調査した.水稲生育は良好であった.中干し以降の表面流出水と浸透水水質は1年目と差が見られ,T-P・PO4-P濃度は上昇,K+・CODは表面流出水濃度が上昇した.中干し前にはSS・COD濃度が表面流出水で上昇しやすかった.pH低下,EC上昇,T-C増加,交換性Ca・Mg減少,交換性K増加等,土壌化学性の特徴が,1年目より顕著に見られた.
Keyword: 集落排水, 処理水再利用, 地域資源利用
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発表番号 7-44
On the relationship between denitrification rate and rate-determining factor of the bottom mud in the tidal flat area
Masahiro Seguchi [Faculty of Agriculture, Saga University]
Masumi Kooriyama [Faculty of Agriculture, Saga University]
Osamu Deguchi [Faculty of Agriculture, Saga University]
Taichi Tamura [Faculty of Agriculture, Saga University]
干潟域底泥の脱窒速度と律速因子との関係について
瀬口 昌洋 [佐賀大学農学部]
○郡山 益実 [佐賀大学農学部]
出口 修 [佐賀大学農学部]
田村 太一 [佐賀大学農学部]
本報では,干潟域での環境浄化機能の一部である底泥の脱窒特性とその律速因子との関連性を実験的に検討l察したものである。その結果,底泥中の脱窒速度は,硝酸濃度と温度に強く依存することが確認された。また,異なる含泥量の底質を用いて実験したところ,高含泥量の底質ほど高い脱窒活性が認められた。さらに,脱窒速度を酵素反応速度理論に基づいて理論的に解析した結果,理論値と実験値との分布傾向は概ね一致した。
Keyword: 底泥, 脱窒速度, 律速因子
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発表番号 7-45
On impacts of environmental factors of a canal connected to a tank for agricultural water use on a diversity of benthic nvertebrate communities
Takanori Kusakabe [Faculty of Engineering,Kagawa Univ.]
Hirohumi Kakudo [Faculty of Engineering,Kagawa Univ.]
ため池導水路の水路環境特性が底生生物の種多様性に及ぼす影響
○日下部 貴規 [香川大学工学部]
角道 弘文 [香川大学工学部]
本研究では,ため池導水路において底生生物群集を対象に生態調査を行い,また種の多様性を規定する水路環境特性として水路の構造,流況,水質などを調べ,底生生物の種多様性との関係について重回帰分析により解析した.その結果,当該水路のような環境条件下においては,護岸の植生被覆状況,水路床の底質粒径や全窒素といった護岸工法や水質が底生生物の多様性に影響していることがわかった.
Keyword: 底生生物, 水路環境, 多様性
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発表番号 7-46
Experimental Study on the Re-colonization of Aquatic Insects in Short Period after Artificial Disturbance
teppei Sudo [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
hiroshi Okubo [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
katuro Maekawa [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
河床撹乱直後の水生昆虫の定着に関する試験的研究
○須藤 哲平 [山形大学農学部]
大久保 博 [山形大学農学部]
前川 勝朗 [山形大学農学部]
洪水等の自然的河床撹乱、人工構造物の建設による人工的河床撹乱によって水生昆虫の生息数は変動する。そこで、本研究では、人工河床(トレイ)を用いて、自然的撹乱と人工的撹乱の違いについて生息数等から検討することにした。試験地は山形大学農学部付属演習林内を流れる赤川水系梵字川支流早田川とした。その結果、試験地の自然的特徴、自然撹乱と人工撹乱の相違、粒径による時期別・地点別相違についていくつかの知見を得た。
Keyword: 水生昆虫, 定着, 河床撹乱
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発表番号 7-47
Wind Induced Flow in a Closed Density Stratified Water Area Partially Covered with the Floating Water Plants
Akinori OZAKI [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Ryosuke MURAMATSU [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Ken MORI [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Eiji INOUE [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Tomokazu HARAGUCHI [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
水草に覆われた閉鎖性成層水域吹送流の乱流構造
○尾崎 彰則 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
村松 亮介 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
森 健 [九州大学大学院農学研究院]
井上 英二 [九州大学大学院農学研究院]
原口 智和 [九州大学大学院農学研究院]
本研究は,水生植物による水質浄化能をより効率よいものにするために,浮葉性の植物の繁茂状況が,密度2成層型吹送流の連行現象と乱流構造に及ぼす影響について,水理実験を行い比較検討した.その結果,水面が浮葉性水草で覆われた吹送流型2成層流における界面の連行係数は,水草による水面の被覆率の増大とともに低下すること,およびそれが乱流構造と密接に関係していることを明らかにした,
Keyword: 連行現象, 乱流構造, 閉鎖性水域
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発表番号 7-48
The characteristics of retention and transport of leaf litter in a mountainous stream
KITANO Miki [Graduate School of Agriculture,Yamagata University]
OKUBO Hiroshi [Faculty of Agriculture,Yamagata University]
MAEKAWA Katsuro [Faculty of Agriculture,Yamagata University]
山地渓流河川における落葉の滞留特性
○北野 実紀 [山形大学大学院農学研究科]
大久保 博 [山形大学農学部]
前川 勝朗 [山形大学農学部]
落葉の滞留を流量の違いや滞留箇所の特性から検討するために,葉の流下試験を行った.その結果,流出した落葉は調査区間の下流端に5分以内に到達し,15分前後にピークがみられた.滞留量は河川形状や流量により変化した.滞留箇所は捕捉作用や堆積作用の影響を受ける6つの滞留様式(罐,圍,娃,|木CA物C「よどみ」)が示され,流量や初期滞留量によって滞留様式ごとの違いがみられた.
Keyword: 落葉, 滞留, 流下試験
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発表番号 7-49
Study on the differences of the water quality between the upper and the lower stream of a erosion control dam
rie Tsuchiya [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
hiroshi Okubo [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
katsuro Maekawa [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
砂防ダム上下流間の水質差異に関する研究
○土屋 梨恵 [山形大学農学部]
大久保 博 [山形大学農学部]
前川 勝朗 [山形大学農学部]
近年砂防ダム下流において水質の悪化が報告されている。そこで本研究では、砂防ダム上下流の河川水、砂防ダム湛水域に調査地点を設け、表面水、堆積土層内の水(間隙水)を分析した。その結果、夏季の調査ではSO4(2-)が砂防ダム上流に比べ下流で減少していた。その時の間隙水のSO4(2-)はほぼ検出されなかったことから、砂防ダム下流でSO4(2-)が減少した原因として、湛水域堆積土内で層内で硫酸還元反応が起きているということが推察され、これにより砂防ダム下流においてSO4(2-)が減少したと考えられた。
Keyword: 砂防ダム, 間隙水, 嫌気的分解
GET PDF=02/0207-49.pdf
発表番号 7-4
Water Quality Tank Model applied Fertilizer Database No.1
Kumiko NAKAGAWA [Yanmar Diesel Engine Corp.,Ltd]
Tasuku KATOU [The School of Agriculture Ibaraki University ]
Hisao KURODA [The School of Agriculture Ibaraki University ]
Hideo NAKASONE [The School of Agriculture Ibaraki University ]
作物別施肥量を考慮した水質タンクモデル(その1)
○中川 久美子 [ヤンマーディーゼル(株)]
加藤 亮 [茨城大学農学部]
黒田 久雄 [茨城大学農学部]
中曽根 英雄 [茨城大学農学部]
近年の畑地に起因する水質汚濁を防止するためには、流域での水質管理が重要となる。農地の卓越した流域での汚濁排出量の見積もりには、施肥スケジュール等の把握が欠かせない。そこで、本研究では畑地占有率の高い山田川流域の施肥スケジュール等のデータベースを作成し、流域に土地利用別水質タンクモデルを適用した。以上から,モデルの特性を明らかにし、さらに将来の水質予測を行った。
Keyword: 水質, 環境保全, 流域管理
GET PDF=02/0207-04.pdf
発表番号 7-4
Verification of The Water Purification Function of Paddy Field Area.
Hitoshi HASEBE〔National Institute of Rural Engineering〕
Eisaku SHIRATANI〔National Institute of Rural Engineering〕
Ikuo YOSHINAGA〔National Institute of Rural Engineering〕
一定の拡がりを持つ水田地域の水質変動について
○長谷部 均〔農業工学研究所〕
白谷 栄作〔農業工学研究所〕
吉永 育生〔農業工学研究所〕
本研究は、通常の営農活動を継続している一定規模の拡がりを持つ水田地域における水質変動について、滋賀県の名神日野川頭首工掛かり674haの竜王ブロックにおける実測データをもとに、農業用水の入りと出の水質をマクロ的に評価したものである。その結果、広範な水田地域が有する水質浄化機能について明確な結論は得られなかったものの、非降雨期間(290日間)においては明らかに浄化型に機能していることが検証できた。
発表番号 7-40
Relation between Water Circulation and Water Quality in Kameda basin
Miyuki TAKEMOTO〔Graduate School of Science and Technology, Niigata.Univ.〕
SHINICHI MISAWA〔Graduate School of Science and Technology, Niigata.Univ.〕
MASARU TOYOTA〔Faculty of Agr.Nigata.Univ.〕
亀田郷における循環水量と水質の関係
○竹本 美由紀〔新潟大学大学院自然科学研究科〕
三沢 真一〔新潟大学大学院自然科学研究科〕
豊田 勝〔新潟大学農学部〕
亀田郷では鳥屋野潟の水質悪化対策として、フラッシュ用水が導入されている。この導水量と水質(COD)の因果関係について調査を行った結果、亀田郷では排水量、すなわち循環水量が多くなると鳥屋野潟のCODが下がり、環境基準の5mg/Lをクリアするためには9mm/dの循環量が必要なことが分かった。水路を見るとフラッシュ用水が通過する水路の水質は通年低いのに対し、そうでない水路は非灌漑期に高い値を示した。
Keyword: 水質, COD, 農業用水
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発表番号 7-41
Study on the Characteristics of the Water Quality Changes in Toyano Lagoon
MASAMI KAWAI
MASARU TOYOTA
SHINICHI MISAWA
鳥屋野潟における水質変化特性に関する研究
○川井 雅美〔石川県農林水産部農地整備課〕
豊田 勝〔新潟大学農学部〕
三沢 眞一〔新潟大学大学院自然科学研究科〕
新潟市近郊にある鳥屋野潟を対象に、潟の内部の水質変化特性とフラッシュ用水の効果も含めて検討を行った。その結果、CODの濃度変化は、流量と滞留時間に関係し、流量が少なく滞留時間が長くなると潟内での濃度上昇幅が大きくなる。COD濃度の増加速度には、水温や日射量が関係していることも判明した。また、フラッシュ用水は希釈効果だけでなく滞留時間を短縮させることによって、非灌漑期の濃度を低下させていることが分かった。
Keyword: 水質, 滞留時間, COD
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発表番号 7-42
Distribution of Heavy Metals of Bottom Sediments in Lake Koyama
Masayoshi Harada〔Faculty of Agriculture, Tottori University〕
Isao Yoshida〔Faculty of Agriculture, Tottori University〕
湖山池における底泥中重金属の分布特性
○原田 昌佳〔鳥取大学農学部〕
吉田 勲〔鳥取大学農学部〕
本研究では,平成12年11月に鳥取県湖山池の58地点で底質調査を行い,底泥中重金属の濃度分布について検討した.重金属濃度の主成分分析を行った結果,総合量を表す因子と,酸化・還元状態に依存する金属を表す因子の2因子を導くことができた.また,流入河川付近の粘土含有量の多い底質で,重金属濃度が相対的に高いことが明らかになった.さらに,重金属の総合量を表す因子は,底泥中の全有機炭素量と高い相関を示した.
Keyword: 重金属, 底質環境, 湖沼調査
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発表番号 7-43
Antimony distribution in soil around an incinerator of wastes
Naoya Satta〔Iwate University〕
Chiho Miyano〔Iwate University〕
Masato Horiuchi〔Daido Institute of Technology〕
Satoshi Fukutani〔Kyoto University〕
Shinsuke Morisawa〔Kyoto University〕
清掃工場周辺における土壌中アンチモン分布
○颯田 尚哉〔岩手大学〕
宮野 千穂〔岩手大学〕
堀内 将人〔大同工業大学〕
福谷 哲〔京都大学〕
森澤 眞輔〔京都大学〕
Keyword: 環境影響評価, 土壌汚染, 腔禽湊為嘘=:田園丘陵地帯において清掃工場に起因するアンチモン(Sb)の表面土壌汚染を水平分布・鉛直分布から検討した。土壌中Sbの分析は中性子放射化分析法を適用した。その結果、調査対象とした小さな町であっても、その清掃工場周辺では大都市と同様のSbによる周辺環境の汚染が生じていることが確認された。
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発表番号 7-44
Conditions of paddy plots as habitat of Bewidk's Swan in Kohoku region of Shiga Prefecture
Akiko Muramoto〔Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University〕
Akie Mukai〔Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University〕
Tsugihiro Watanabe〔Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University〕
Yosihiko Ogino〔Graduate School of Agriculture and Biological Sciences,Osaka Prefecture University〕
滋賀県湖北地方におけるコハクチョウ飛来水田の条件について
○村本 明子〔大阪府立大学大学院農学生命科学研究科〕
向井 章恵〔大阪府立大学大学院農学生命科学研究科〕
渡邉 紹裕〔大阪府立大学大学院農学生命科学研究科〕
荻野 芳彦〔大阪府立大学大学院農学生命科学研究科〕
滋賀県湖北町の水田にはコハクチョウが飛来する.コハクチョウが飛来する水田の条件を調査し,コハクチョウを考慮した水田整備の方向を検討した.調査結果から情感として,面的広がり・土地利用・田面条件・湛水状態などが明らかになった.これらから見通しの確保・転作計画の配慮・不耕起・湛水の確保などが必要であり,また,これらに関連した,技術的・経済的問題の明確かも課題となった.
Keyword: 生態系, 水田潅漑, 農用地計画・整備
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発表番号 7-45
Physical and chemical soil environment of tidal flat for horseshoe crab breeding
Ishida Hidekazu〔Fac. of Agr. , Kyushu Univ.〕
Ohtsubo Masami〔Fac. of Agr. , Kyushu Univ.〕
Minei Hisakatsu〔Fac. of Agr. , Kyushu Univ.〕
干潟土の物理・化学的特性からみたカブトガニ産卵地の環境
○石田 英和〔九州大学農学部〕
大坪 政美〔九州大学大学院農学研究院〕
嶺井 久勝〔九州大学大学院農学研究院〕
福岡市が産卵地の環境を改善のために今津干潟に砂を客土した結果,産卵にくるカブトガニのつがい数は増加した。本研究の目的は,砂の客土による底質特性の変化,および今津干潟と砂を客土していない加布里干潟の底質特性を比べることである。砂を客土した区域の溶存酸素濃度(DO)は1〜7mg/Lという高い値を示した。加布里に比べ今津の間隙比は小さく,有機物量は多かった。今津の泥地のDOは加布里に比べ高かった。
Keyword: カブトガニ, 干潟, 土の物理化学性
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発表番号 7-46
Change in river environment factors and inhabiting fishes in a small stream by the consolidation project
Masak SUZUKI〔United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology〕
Masakazu MIZUTANI〔Faculty of Agriculture, Utsunomiya University〕
Akira GOTO〔Faculty of Agriculture, Utsunomiya University〕
Munehide KATO〔Faculty of Agriculture, Utsunomiya University〕
Masahiro MASUDA〔Faculty of Agriculture, Utsunomiya University〕
農業用小河川における圃場整備前後の河川環境と生息魚類の変化について
○鈴木 正貴〔東京農工大学大学院連合農学研究科〕
水谷 正一〔宇都宮大学農学部〕
後藤 章〔宇都宮大学農学部〕
加藤 宗英〔宇都宮大学農学部〕
増田 将洋〔宇都宮大学農学部〕
栃木県河内町西鬼怒川地区を流れる農業用小河川の谷川を対象に,同地区における圃場整備前後の河川環境と生息魚類の変化について調査した.’00年までの調査結果から次のことがわかった.1)付け替え工事が施工された区間では生息数の回復が遅れている.また,沈水植物は増加傾向にある.2)全区間において,仏ドジョウが優占種となり,その一因として種間競争の緩和が推察される.3)一時減少した遊泳魚の生息数が増加傾向にある.
Keyword: 淡水魚, ホトケドジョウ, 圃場整備事業
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発表番号 7-47
Restration of waterweeds in the remodeled river Gente
HIROSE Shinichi〔Toyama Prefectural University〕
TAKENAKA Taeko〔New Japan Conultant〕
近自然水路工法と水性植物の回復
○広瀬 慎一〔富山県立大学短期大学部〕
竹中 妙子〔新日本コンサルタント〕
玄手川排水路では、水草刈りを容易にし流積を確保するとともに、ミクリやトミヨにダメージを与えないように、玉石詰め枠ブロックと平ブロックを交互に配置する川底改修工法が施工された。コンクリート舗装率は80%であった。ナガエミクリやバイカモなど主な6種類の水草の構成比率は、水路底施工後3年目元へ戻りつつある。また水路底を水草で覆う植被率も、施工後4年目で元の状態へ戻った。
Keyword: 近自然工法, ナガエミクリ, 植被率
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発表番号 7-48
habitable environment of ninespine stickleback,Pungitius pungitius in case of Yatumegawa district
Akio Gunji〔Graduate School of Agricuiture at Yamagata University〕
Katsuro Maekawa〔Faculty of Agriculture, Yamagata University〕
Hiroshi Okubo〔Faculty of Agriculture, Yamagata University〕
Hidehiko Gomi〔Faculty of Agriculture, Yamagata University〕
八ツ面川地区におけるイバラトミヨの生息状況
○軍司 明生〔山形大学大学院農学研究科〕
前川 勝朗〔山形大学農学部〕
大久保 博〔山形大学農学部〕
五味 英彦〔山形大学農学部〕
山形県遊佐町の八ツ面川地区内の水路、マスにおける生息魚種を調べてイバラトミヨの生息場所等の特徴を検討した。その結果は、‖緝週種は、コンクリート水路ではイバラトミヨとドジョウ、土水路ではドジョウ、マスではイバラトミヨであった。▲ぅ丱薀肇潺茲、コンクリート水路では全体の約10%の個所で、土水路ではほぼ全区間で採捕された。イバラトミヨの採捕密度は水路に比べてマスのほうが著しく高く45匹/m2であった。
Keyword: イバラトミヨ, 分水マス, 月光川
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発表番号 7-49
The Environment of the Habitat of Inversidens japanensis and Inversidens yanagawensis ?The Physical Conditions in a Habitat of Tanakia Tanago-
Takuro Ohtani〔Doctoral Degree Program in Agricultural Sciences,University of Tsukuba〕
Kenji Hata〔National Research Institute of Agricultural Engineering〕
マツカサガイ類の生息環境 −ミヤコタナゴの一生息地における物理的条件−
○大谷 拓郎〔筑波大学大学院農学研究科〕
端 憲二〔農業工学研究所〕
国の天然記念物ミヤコタナゴの産卵母貝であるマツカサガイ,ニセマツカサガイ(以後「貝」)の生息環境の物理的条件を明らかにすることを目的に,ミヤコタナゴの一生息地において水路の一区間を平面的に30cm×10cmの区画に分け,水深,流速,底質,植生,貝の生息地点の調査を行った結果,貝は両岸側に存在する植物群落の,流心側の生え際付近に存在する急激な流速の変化点の,岸側20cmの範囲に多く生息していた.
Keyword: 生態系保全, ビオトープ, 農業水路
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発表番号 7-4
圃場単位の土壌水分予測情報の作成
○鈴木 純〔信州大学農学部〕
幸脇 百子〔信州大学農学部〕
中山 敬一〔千葉大学園芸学部〕
長野県の伊那盆地北西部の緩傾斜地帯には広大な畑地帯が広がっている。このうち、作目構成の異なる2地区で作目調査を行い、これによって圃場ごとの作物係数Ccを定め、根群域(0-40cm)土壌水分予測を行った。Ccの大きな牧草・飼料用作物が占める地区では野菜等中心の地区より土壌水分の少ない傾向を表現しえた。また、圃場ごとの水分状態の把握ができた。この情報が農家に配信されれば、灌水量が合理的に決定できると考えられる。
Keyword: 畑地灌漑, 土壌水分予測, 作目構成
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発表番号 7-40
RI水分計を利用したパイプラインドクターの開発
今泉 眞之〔農業工学研究所〕
二平 聡〔農業工学研究所〕
○野村 孝〔ソイルアンドロックエンジニアリング蝓
吉村 貢〔ソイルアンドロックエンジニアリング蝓
農業用水の有効利用のために広大なパイプライン網が構築されている。十分な施工管理の下でも継ぎ目からの漏水が認められる事例があり、老朽化に伴って漏水箇所の増大は避けられず、早期発見と補修が必要である。漏水箇所をパイプライン内部から探索することが求められ、RI水分計を利用したパイプラインドクターを開発・試作した。コンクリートを隔てた周辺土中の水分量の多少に十分応答し、漏水個所特定に有効と判断された。
Keyword: 用水管理, 灌漑施設, 水利システムの計測・管理・制御
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発表番号 7-41
水利条件がポンプ圧送式水田パイプラインの最適管径に及ぼす影響
○酒井 崇行〔筑波大学生物資源学類〕
佐藤 政良〔筑波大学農林工学系〕
ポンプ圧送式水田パイプラインは、ポンプ関係費と管路関係費の合計費用が最小となる最適管径という概念を用いて経済性の検討が行われるが、現行の設計基準は簡便法を用いており十分ではない。また、有効雨量の地域性を考慮すると全国一律の基準では問題がある可能性がある。本研究は、有効雨量の地域的差異を反映させてして経済性の検討を行った場合、採用すべき最適管径の値にも地域によって違いが生じることを示したものである。
Keyword: 水田パイプライン, 経済性, 有効雨量
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発表番号 7-42
灌漑用パイプラインにおける末端流出水温の推定
○瀧本 裕士〔富山県立大学〕
広瀬 慎一〔富山県立大学〕
本研究は、富山県西部に位置する古洞ダムから圃場に至るまでの配水システムを対象に流水温度について検討したものである。まず観測した水温・地温についてその実態を示した。そして、パイプラインを流下した水の温度変化の推定を、熱収支モデルを用いてシミュレ−ションを行った。流出水温の実測値と計算値を比較してモデル式の精度を確認し、パイプライン流下に伴う水温の変化量と季節毎の関係を調べた。
Keyword: 灌漑用パイプライン, 水温, 熱収支モデル
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発表番号 7-43
農業水利事業への風力発電システムの導入可能性の検討
○廣田 拓也〔東京農工大学大学院農学研究科〕
久保 成隆〔東京農工大学大学院農学研究科〕
大里 耕司〔東京農工大学大学院農学研究科〕
河口排水機場のポンプの電力供給源として風力発電システムの導入の可能性の検討をする。研究方法は、時刻毎に得られた風速データを発電量に換算し、年間、月間、日毎、時刻毎において発電量とポンプの電力消費量を比較した。そして、これらの結果より風力発電システムの導入可能性を検討する。
発表番号 7-44
平成9〜11年東伯農業水利事業地区における用水利用実態
○三浦 健志〔岡山大学環境理工学部〕
岸田 啓〔岡山大学環境理工学部〕
諸泉 利嗣〔岡山大学環境理工学部〕
岡山 幸彦〔中国四国農政局計画部資源課〕
平成9〜11年の主潅漑期間である4〜9月の用水使用量をまとめた。同期間は降水量も多く使用水量は計画値の1/2程度と少なかったが,同地区の特産品であるスイカの栽培時季と,秋冬野菜の作付け準備時期の干天期に使用水量は集中し潅漑施設が十分に機能していることが分かった。使用水量,気象要素をデータとして主成分分析を行い,使用水量と気象条件との関連を検討した。
Keyword: 畑地潅漑, 用水量, 主成分分析
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発表番号 7-45
地表潅漑法によるインテーク定数の決定法について(2)
○渡邉 文雄〔東京農業大学地域環境科学部〕
高橋 悟〔東京農業大学地域環境科学部〕
畦間やボーダー潅漑などの地表潅漑の計画基礎データであるインテーク定数の決定法について検討した。まず、現場水あし試験から得られたデータを用いて、筆者らが既に提案した図解法によるインテーク定数の決定法の精度を検証するため、別のインテーク定数決定法である反復法を用いて比較検討した。その結果、両者の方法で求められたインテーク定数は概ね良好な対応を示し、簡便な図解法の現場での利用の可能性を示した。
Keyword: 畑地潅漑, 計画手法, 用水管理
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発表番号 7-46
施設栽培の増加がファームポンドおよび配水組織の必要容量に及ぼす影響について
○伊藤 健吾〔岐阜大学農学部〕
千家 正照〔岐阜大学農学部〕
三浦 健志〔岡山大学環境理工学部〕
本研究におけるFPおよび配水組織容量の検討方法は,実測データから水利用実態とその問題点を踏まえた形でそれらの容量を検討できるという特長を有する。ハウス化率の異なる地区に適用した結果,施設栽培の増加に伴って調整容量および時間的集中度が増加することが明らかになった。また、適正FP容量は対象地区のうち露地畑主体の地区では平均16.5m3/ha,施設畑主体の地区では41.0m3/haとなった。
Keyword: ファームポンド, 施設畑,
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発表番号 7-47
転換畑におけるビニルハウスの灌漑管理−調査圃場(コマツ菜)と灌水の概査報告−
○橋本 岩夫〔石川県農業短期大学〕
千家 正照〔岐阜大学農学部〕
伊藤 健吾〔岐阜大学農学部〕
西出 勤〔若鈴コンサルタンツ蝓
転換畑のビニルハウスは,田面にそのまま建てられる。また,狭長であることから深耕されない。このため,水田時の耕盤が残り,ハウスの土壌条件は普通畑とはまったく相違していて,灌漑管理も異なることになる。また,用水は水田用水を利用しているが,周年必要とする。そこで,本研究では,転換畑ビニルハウスの基礎的灌漑諸元を明らかにするために,篤農家の圃場(コマツ菜)で灌漑管理の実態を調査した。
Keyword: 畑地灌漑, 転換畑, ビニルハウス
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発表番号 7-48
既得農業用水における水利用の経年変化要因
○宮本 幸一〔農業工学研究所〕
藤森 新作〔農業工学研究所〕
近年における渇水の頻発によって,各地で用水不足を生じる事態が増加し,利水調整において農業用水の慣行水利権の内容を定量化すべきとの批判がみられる。そこで,河川法制定時の1964年と現時点における灌漑面積や取水量等の実態調査を行うとともに,各種諸元の経年変化について,数量化理論砧爐鰺僂い栃儔修鳳洞舛鰺燭┐詬廾の分析を行った。
Keyword: 慣行水利権, 農業用水, 取水量
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発表番号 7-4
撹乱粘土の圧縮特性
○朴 鐘華〔鹿児島大学大学院連合農学研究科〕
甲本 達也〔佐賀大学農学部〕
土の圧縮特性は圧密試験により得られるe〜log p曲線(e
発表番号 7-40
三次元数値解析における暗渠管内の境界条件の取り扱いについて -農地における湧水処理工法に関する研究-
○加藤 幸〔弘前大学農学生命科学部〕
角野 三好〔弘前大学農学生命科学部〕
谷口 建〔弘前大学農学生命科学部〕
三次元数値解析により暗渠排水を検討する場合、暗渠の境界条件設定が問題となる。本報告では、三次元模型実験の結果を基に、適切な暗渠の境界条件の設定方法を考察した。その結果、同一の暗渠管であっても管内の水位の状況によって境界条件を変更する必用があることが分かった。このとき、暗渠管内の水位が低い場合には、排水口近傍に大気と連動する領域を設けることで、解析値と実験値に高い整合性が見られることを示した。
Keyword: 地下浸透,地下水流動, 地下排水,
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発表番号 7-41
地下水位分布のsimplifying cokriging推定に関する考察
○浜口 俊雄〔京都大学大学院農学研究科〕
長谷川 高士〔近畿大学農学部〕
青山 咸康〔京都大学大学院農学研究科〕
客観的で迅速に最適な地下水位分布推定結果を得るべく簡略化コクリッギングを採用し,AICと最尤法を援用して最適モデルを求めた後,一斉計測データから水位分布を推定した.その結果を簡略化しない場合のものと比べると,簡便化の影響でトレンドの構造同定が不十分なために貯留域面積が過大推定されていることが分かった.従って基盤高分布と水位分布のトレンドを比較して,本手法利用の有無を予め判断すべきであると思われる.
Keyword: simplifying cokriging, 地下水, AIC
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発表番号 7-42
二次元矢板背後地盤の浸透破壊−相対密度Drの効果 −
田中 勉〔神戸大学農学部〕
○堀 宏昌〔神戸大学農学部〕
二次元矢板背後地盤の浸透破壊における相対密度Drの効果について考察し次の結論を得た。(1)H-Q15曲線はDr≒50%のとき破壊時水頭差Hfの90%付近まで直線関係にあるがこれを超えると流量が急増する。Drが小さいとき実験初期より直線関係からはずれ、Drが大きいとき破壊直前まで直線関係が認められる。(2)HfはDrによらずほぼ一定である。(3)変形時水頭差HdはDr≒50%のとき約1.04であるが、全体的にみてDrの増加とともに増加する。
発表番号 7-43
地下レーダによる溜池の漏水経路調査法ー貯水位の異なるデータの比較ー
○堀 俊和〔農業工学研究所〕
森 充広〔農業工学研究所〕
中島 正憲〔農業工学研究所〕
山下 恒雄〔四国農業試験場〕
毛利 栄征〔農業工学研究所〕
農業用溜池の堤体盛土中及び洪水吐水路周りに発生する漏水経路位置の調査法として地下レーダの適用を検討した。貯水位の異なる漏水時と漏水停止時の地下レーダ調査結果を比較し、電磁波の反射や減衰の変化点を検出することにより漏水経路の位置を特定できることが判った。この方法により堤体材料のばらつきや締固め層などの反射と漏水経路の反射を区別することが可能であり、漏水経路検出の確度が向上することが分かった。
Keyword: 地下レーダ, 地下浸透, 溜池
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発表番号 7-40
メコン河流域における湛水図作成手法についての研究(農地水資源管理モニタリングシステム構築調査)
農土総研 山口 保身・○大坪 義昭・天野 貴文
エア・グラフ 力丸 厚
(財)日本農業土木総合研究所では現在、農林水産省の委託により進めている農地水資源管理モニタリングシステム構築調査の中で、1997年度からメコン河流域における湛水図作成をてがけており、人工衛星、特にRADARSAT衛星を利用した湛水状況把握の手法について研究を行っている。この報告では、RADARSAT画像の特徴及びRADARSAT画像を利用した湛水状況の把握手法について説明する。
Keyword: リモートセンシング, GIS, モニタリング
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発表番号 7-41
衛星データを用いた全天候型の水田面積の推定
農環技研 ○小川 茂男・井上 吉雄・美濃 伸之・富田 淳志・岡本 勝男・斎藤 元也
RADARSAT及びLandsat/TMのデータを用いて,北海道の石狩川中流域(旭川市や滝川市等の17市町)を対象に1997年の水田面積を推定した。その結果,滝川市付近の低平な水田地帯では±4%程度で推定できた。標高が高くなると歪むRADARSATデータのため,Landsat/TMデータと標高の高い地区で水田位置のずれが大きくなった。その結果,この地区では水田面積が少なく推定されることがわかった。
Keyword: リモートセンシング, 測量,
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発表番号 7-42
リモートセンシングによる熱帯水田の収量把握
東大農 ○小原 達也
東大院 山路 永司・牧山 正男・佐藤 洋平
タイ国ナラチワ県では水稲の収量が全国平均よりも低く、また郡別にかなりの格差が生じていることから、この原因を追究する初期段階として、リモートセンシングを用いて収量把握を行った。その結果ナラチワ県内の水田を誤差+2.6%の高精度で分類でき、リモートセンシングデータを変数とした収量式を求めて、ナラチワ県で生じている水稲収量の格差の実態を明らかにした。
Keyword: リモートセンシング, 収量把握,
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発表番号 7-43
GPSを用いた現地調査によるTM土地被覆分類項目の教師データ収集
宮崎大農 ○近藤 文義・國武 昌人
宮崎県中部農林 星原 慎也
宮崎大院 倉岡 孝幸
本報は、ランドサットTMデータによる土地被覆分類において、GPSを用いた現地調査による分類項目の教師データ収集ならびに、教師無し分類と教師付き分類との比較検討を行ったものである。教師データを収集することにより、通常の教師無し分類では抽出が困難な分類項目であった「裸地土壌」と「ビニールハウス」の分光特性を容易に抽出することができるようになり、土地被覆分類の精度を向上させることが可能となった。
Keyword: リモートセンシング, GPS, 教師データ
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発表番号 7-44
異なる衛星データの合成による土地被覆の把握
宮崎大院 ○倉岡 孝幸
宮崎大農 國武 昌人・近藤 文義
鹿児島大院 小路 順一
離島地域においては,第一次産業の発展を図ることが望まれるが,現地調査の困難さ等の理由から現地の情報が乏しく,土地利用計画等において情報不足を引き起こしている.筆者らは、時期の異なる衛星データを用いて土地被覆の経年変化を定量的に求め、離島において衛星データを用いることの意義を示した。今回は、TMデータとSARデータによる合成画像と土地被覆分類図を比較し、データ合成の有効性を検討した。
Keyword: リモートセンシング, 沖永良部島, データ合成
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発表番号 7-45
地理情報システム(GIS)のユーザインターフェースとしての利用方法について−インターネットでの利用方法−
国際農研センター 山田 康晴
地理情報システム(GIS)をデータベースのユーザインターフェースとして利用する場合の方法について、最近のオブジェクト指向GISの利用について述べた。また、インターネットで地図を含めた情報提供を行う場合の方法についても言及した。
Keyword: 地理情報システム, ユーザインターフェース, インターネット
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発表番号 7-46
GISによる兵庫県南部地震の被災ため池の原因究明−地形・地質との関係−
神戸大院 ○村田 交見
神戸大農 内田 一徳
本研究の目的は、GISデータベースを用いて被災・非被災ため池と地形・地質の関係を明らかにすることである。GISにより被災・非被災ため池分布図と地質図を重ねた結果、非被災ため池は6:4、被災ため池は8:2の割合で地質境界に存在した。これにより、ため池被災の要因としては、地質境界に存在することの影響が大きく、また被災ため池は低地にも山間にも存在することから、地形の影響は少ないとの結論が得られた。
Keyword: GIS, ため池, 地震災害
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発表番号 7-47
GISによる兵庫県南部地震の被災ため池の原因究明−堤軸・主振動方向の関係−
神戸大院 ○奥村 隆司
神戸大農 内田 一徳
本研究の目的は、GISデータベースを用いて被災ため池の堤軸方向と主震動方向の関係を明らかにすることである。対象地域は神戸市と明石市で、神戸市北区の松村組技術研究所及び加古川大堰で観測された加速度から2地域での主震動方向を決定し、堤軸方向との関係を考察した。その結果、主震動方向とほぼ直角な堤軸方向をもつため池が、神戸市では69%、明石市では53%、それぞれ被害を受けたことが明らかになった。
Keyword: GIS, ため池, 地震災害
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発表番号 7-48
海岸保全施設におけるブロックの格子枠状鉄網基礎工法
北海道石狩支庁 國光 正博
北海道日高支庁 山田 芳弘
北海道留萌支庁 相田 真人
汀線の変動に伴う海岸侵食により、保全施設の基礎が洗掘され、ブロックは散逸し、構造物も転倒、倒壊等の危険にさらされている事例が少なくない。最近、北海道の海岸保全区域において、消波根固ブロックの基礎部に鋼鉄製の格子網または格子カゴを敷設する新工法により、ブロックの散逸を阻止し、護岸等の構造物の安全を確保した。本工法の現場施工の結果を報告し、その考察と今後の課題について述べる。
Keyword: 海岸保全施設, 現場報告, 基礎工
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発表番号 7-4
中山間地域総合整備事業の事業効果計測に関する研究
北里大獣医畜産 ○服部 俊宏
東大院 佐藤 洋平・山路 永司
中山間総合整備事業の事業評価計測手法として、アンケート調査により現状評価、住み続ける上での重要度を住民に評価していただき、事業評価を行った。その結果、住み続ける上で重要なのは福祉関係や交通インフラの整備であり、現状評価が福祉や交通インフラ、ほ場の整備が高かった。故に、中山間事業は個別分野では効果が出ているが、このままの形では定住促進への貢献は高いとは言えない。
Keyword: 事業評価, 中山間地域総合整備事業, アンケート調査
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発表番号 7-4
非破壊試験によるRCボックスカルバート壁体の強度推定に関する基礎的研究
東京農工大学農学部 ○志賀 美樹
日本学術振興会特別研究員 緒方 英彦
宮崎大学農学部 近藤 文義・宮崎県西諸県農林振興局・(株)国土開発コンサルタント 山下 博・田鍋 貴時
Keyword: RCボックスカルバート壁体, 強度推定, 非破壊試験
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発表番号 7-40
衛星データ等を用いた半乾燥地帯における土壌侵食状況の推定
農業環境技術研究所 ○小川 茂男
農業環境技術研究所 斉藤 元也・美濃 伸之
国際農林水産業研究センター 内田 諭・パキスタン農業研究センター Nasir Mahmood Khan
Keyword: リモートセンシング, 水食,
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発表番号 7-41
土砂流出量予測における受食性係数の評価法
四国農業試験場 ○中尾 誠司
四国農業試験場 川本 治・細川 雅敏
四国農業試験場 吉迫 宏・農業工学研究所 高木 東
発表番号 7-42
緩傾斜造成畑における土壌流亡の実態と要因
岐阜大学農学部 ○松本 康夫
岐阜大学農学部 三宅 康成
岐阜大学農学部 海野 正哉・
Keyword: 水食, 畑地造成, 農地保全施設
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発表番号 7-43
A STUDY OF SOIL PHYSICAL PROPERTY CHANGES AND EROSION CONTROL(土壌物理性の変化と侵食制御に関する研究)
岐阜大学連合農学研究科 ○E. B. SABI
岐阜大学農学部 天谷 孝夫
岐阜大学農学部 西村 直正・
Keyword: 畑地造成, 土壌物理性, 侵食制御
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発表番号 7-44
土壌の侵食過程における富栄養化成分の流出
東京農業大学農学部 ○三原 真智人・上野 貴司
東京農業大学農学部 斉藤 豊・岡澤 宏
山崎農業研究所 安富 六郎・東京農工大学農学部 陽 宗興
発表番号 7-45
土壌の侵食過程における富栄養化成分の流出(供
東京農業大学農学部 三原 真智人・斉藤 豊
東京農業大学農学部 上野 貴司・岡澤 宏
東京農工大学農学部 楊 宗興・山崎農業研究所 ○安富 六郎
Keyword: 土壌侵食, 水質, 耕作放棄地
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発表番号 7-46
排水河川底泥の侵食過程における富栄養化成分の流出特性
東京農業大学農学部 三原 真智人
東京農業大学農学部 ○岡澤 宏
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Keyword: 富栄養化成分, 底泥, 土壌侵食
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発表番号 7-47
自然降雨と人工降雨の雨滴粒径分布について
農業工学研究所 ○塩野 隆弘
農業工学研究所 高木 東
農業工学研究所 上村 健一郎・
発表番号 7-48
網走地域の土壌侵食抑制に関する基礎的調査−USLEの降雨係数、土壌係数の検討−
財団法人北海道農業近代化コンサルタント ○鎌田 和也
財団法人北海道農業近代化コンサルタント 野本 健
財団法人北海道農業近代化コンサルタント 小枝 郁哉・有限会社アグリウェザー 横山 慎司
発表番号 7-49
北海道における降雨係数の推定(検法歸攵軼犒訝楼茲砲ける冬期間の降雨係数の換算について−
帯広畜産大学 ○辻 修
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Keyword: 水食, 土壌凍結, 融雪
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発表番号 7-4
繰り返し載荷を考慮した弾塑性構成式
明治大学農学部 田中忠次
Keyword: 土の剪断・構成式, 土の動的性質, 地震・振動
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発表番号 7-40
広域農道村山東部地区トンネル工事における近接施工
山形県山形平野土地改良事務所 遠藤敦士
Keyword: 近接施工, トンネル, 計測管理
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発表番号 7-41
Pre/Post−Cracking Tensil Behavior ofFerrocement(フィロセメント材の亀裂発生前後の引張挙動について)
京都大学農学部大学院 ホセインマハメドザカノア
Keyword: 構造物の解析・設計, ,
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発表番号 7-42
画像処理による表面変位分布の測定 −非接触変位分布の計測−
農業工学研究所 浅野勇
Keyword: 非接触変位計測, 表面変位分布計測, 画像処理
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発表番号 7-43
ヘドロの利活用−基本的性質−
千葉大学園芸学部 矢橋晨吾
Keyword: ヘドロ, 土壌の物理化学的性質, 特殊土壌
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発表番号 7-44
有明粘土の沈降様式に関する一考察
宮崎大学農学部 近藤文義
Keyword: 粘土, 沈降様式, スメクタイト
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発表番号 7-45
膨潤性粘土懸濁液における粒子の沈降におよぼす粒子摩擦力の影響
岩手大学大学院農学研究科 高橋孝志
Keyword: コンシステンシー・収縮・膨張, 土壌の物理化学的性質,
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発表番号 7-46
粘土の二次圧密および応力緩和中の透水性変化
岩手大学大学院 菊池智士
発表番号 7-47
圧密各過程における間隙構造の変化
岩手大学大学院 杉井徹
Keyword: 圧縮・圧密, 土壌構造,
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発表番号 7-48
締固めおんじゃく(玄武岩風化土)の水浸による圧縮性・強度の変化
九州大学農学部 肥山浩樹
発表番号 7-49
粘性土の状態ベクトル方程式P=tΓの提示
山形大学農学部 黒田昭
Keyword: 土壌の物理化学的性質, 締固め・圧縮・圧密, 土のセン断・構成式
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