泥炭火災後の熱帯泥炭地における二酸化炭素放出速度の評価 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.559-560 , 2023

発表番号 [8-21]

Assessment of carbon dioxide emissions in burned tropical peatlands

Mayu Fukuda[Graduate School of Regional Development and Creativity, Utsunomiya University]・Kazutoshi Osawa[School of Agriculture, Utsunomiya University]・Kunihiko Yoshino[Graduate School of Agricultural and life Sciences, The University of Tokyo]・Yudi Setiawan[Faculty of Forestry, Bogor Agricultural University]

泥炭火災後の熱帯泥炭地における二酸化炭素放出速度の評価

○福田 真由[宇都宮大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]・吉野 邦彦[東京大学大学院]・ユディ セティアワン[ボゴール農科大学]

熱帯泥炭地はCO排出源のホットスポットである.その要因として泥炭火災や土壌呼吸によるCO2放出が挙げられる.本研究では,インドネシア共和国Riau州Rupat島の熱帯泥炭地を対象とし,火災を受けた泥炭土壌における土壌呼吸によるCO2放出量の評価を目的とした.火災直後と火災から数年後の泥炭地の2地点において測定した結果,火災直後の土壌でのCO2放出速度が非常に大きいことが明らかとなった.

Keyword: 農地保全,環境保全,地球環境,熱帯泥炭地,CO2, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2021

発表番号 [2-72(P)]

Geochemical investigation of recovery factors for tsunami-induced salinization of coastal groundwater

TSUCHIHARA Takeo[National Agriculture and Food Research Organization Institute for Rural Engineering]・SHIRAHATA Katsushi[National Agriculture and Food Research Organization Institute for Rural Engineering]・YOSHIMOTO Shuhei[National Agriculture and Food Research Organization Institute for Rural Engineering]・NAKAZATO Hiroomi[National Agriculture and Food Research Organization Institute for Rural Engineering]・ISHIDA Satoshi[National Agriculture and Food Research Organization Institute for Rural Engineering]

地球化学的調査による津波により塩水化した沿岸地下水の回復要因の検討

○土原 健雄[農村工学研究部門]・白旗 克志[農村工学研究部門]・吉本 周平[農村工学研究部門]・中里 裕臣[農村工学研究部門]・石田 聡[農村工学研究部門]

宮城県仙台平野南部の沿岸域の地下水を対象に主要イオン濃度,水の水素・酸素安定同位体比,六フッ化硫黄濃度を指標とした調査を行い,津波による塩水化後に形成されている淡水層がどの涵養源の影響を受けているかについて検討した。地点によって降水の浸透,水田涵養の影響が異なることが推測され,用いた複数の水質指標は,塩水化した地下水の回復要因の違いを検討する上で有用であると考えられた。

Keyword: 地下水、塩水化, 津波、水素・酸素安定同位体比, 六フッ素硫黄
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2019

発表番号 [1-1]

Development of Local Area in Japan by Utilization Promotion of Biomass

NAGANO,N[CTI Engineering Co., Ltd.]・HORI,K[CTI Engineering Co., Ltd.]・SAITOU,K[CTI Engineering Co., Ltd.]・SAITOU,A[CTI Engineering Co., Ltd.]・IGAWA,K[KENICHI SHIZEN NOUEN]

地域内バイオマスを活用した農業・農村の振興−農業農村におけるグリーインフラ−

長野 紀章[(株)建設技術研究所]・堀 裕和[(株)建設技術研究所]・斎藤 宏二朗[(株)建設技術研究所]・齋藤 彩花[(株)建設技術研究所]・伊川 健一[健一自然農園]

我が国では中山間地域の里山環境の衰退が進行している。国土形成計画では、自然環境が有する多様な機能を活用し、持続可能で魅力ある国土づくりや地域づくりを進めている。これらの取り組みは、グリーンインフラとして認知されはじめているが、積極的に推進するには、経済的なリターンについての知見が乏しいため、地域内バイオマスを活用した循環モデルの可能性を検証した。

Keyword: 中山間地域, 農村振興, 生物多様性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.712-713 , 2019

発表番号 [8-21]

Evaluation of flood mitigation effect of paddy field dam in Hachirogata reclaimed land

Susumu Miyazu[Institute of Science and Technology, Niigata University]・Tadashi Kondo[Faculty of Bioresource Science, Akita Prefectural University]・Kazumi Ikeyama[National Agriculture and Food Research Organization]・Iwao Kitagawa[National Agriculture and Food Research Organization]・Yohei Takano[Narusawa Consultant Co., Ltd.]・Shohei Tamaki[Narusawa Consultant Co., Ltd.]・Etsuro Akabori[Narusawa Consultant Co., Ltd.]

八郎潟干拓地における田んぼダムの洪水緩和効果の定量評価

宮津 進[新潟大学]・近藤 正[秋田県立大学]・池山 和美[農業・食品産業技術総合研究機構]・北川 巌[農業・食品産業技術総合研究機構]・高野 陽平[(株)ナルサワコンサルタント]・田巻 翔平[(株)ナルサワコンサルタント]・赤堀 悦朗[(株)ナルサワコンサルタント]

秋田県八郎潟干拓地では地区の排水全量を機械排水するため,排水能力を上回る豪雨時に農地の湛水被害が発生する.また,排水機場の契約電力量を超過した際に発生する違約金は,地元農家の大きな負担となっている.両問題を解決する方策として田んぼダムの取組が開始されたものの,その効果は定量化されていない.本稿では,田んぼダムの湛水被害軽減効果および排水機場運転時間の削減効果を定量評価した.

Keyword: 田んぼダム, 湛水被害軽減, 内水氾濫解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2018

発表番号 [2-36]

The efforts to build rural consensus of succession of canals in Stage 2 Toban National Irrigation Project area

Mutsuki Sakai[Stage 2 Toban National Irrigation Project Office, Kinki Regional Agricultural Administration Office]・Masayuki Horiuchi[Stage 2 Toban National Irrigation Project Office, Kinki Regional Agricultural Administration Office]・Masakazu Tai[Stage 2 Toban National Irrigation Project Office, Kinki Regional Agricultural Administration Office]

国営東播用水二期地区における地域の合意形成を図る疏水継承の取組

坂井 睦規[近畿農政局東播用水二期農業水利事業所]・堀内 正之[近畿農政局東播用水二期農業水利事業所]・田井 真和[近畿農政局東播用水二期農業水利事業所]

地域の管理する水利施設に直接手を加える農業農村整備事業には、実施後の水利システムの適正な維持管理を見据え、多様な背景を踏まえながら地域関係者の合意を形成して事業を遂行する姿勢が求められる。本発表では、世界かんがい施設遺産にも登録された淡河川・山田川疏水の一部区間の廃用を行うに際し、利活用方策の検討など地域の水利遺産を将来に継承するために実施した国営東播用水二期農業水利事業の取組について報告する。

Keyword: 農村計画, 農村振興, 農業農村整備事業
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.664-665 , 2018

発表番号 [8-21]

The method of seismic performance verification for the combine dam

Takashi Nishijima[Land Improvement Engineering Office,Kinki Regional Agricultural Administration Office]・Shigeru Nakamori[Land Improvement Engineering Office,Kinki Regional Agricultural Administration Office]

複合ダムにおける耐震性能の照査手法―永源寺ダムの事例―

西嶋 卓[近畿農政局土地改良技術事務所]・中森 茂[近畿農政局土地改良技術事務所]

農林水産省では、平成24年度より全ての国営造成農業用ダムを対象に機能診断と併せてレベル2地震動に対する耐震性能照査を一体的に行い、総合的な安全性評価を実施している。本講演は、重力式コンクリートダムとロックフィルダムの複合ダムである永源寺ダムにおいて実施している3次元動的解析による照査手法を紹介するものである。

Keyword: コンバインダム, 耐震性能, 3次元動的解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2017

発表番号 [3-8]

Variation of Redox Status as a result of Decomposition of Organic Matters and Nitrification in Soils

Matsuoka Kensuke[Graduate school of Bioresources, Mie Univ.]・Toride Nobuo[Graduate school of Bioresources, Mie Univ.]

土中の有機物分解と硝化に伴う酸化還元状態の変化について

松岡 健介[三重大学大学院]・取出 伸夫[三重大学大学院]

湛水条件の水田土中の有機物分解と硝化反応に伴う窒素・炭素成分の移動を予測するため,PHREEQCによる酸化還元平衡反応を加えた有機物分解モデルをHYDRUS-1Dと結合させた.有機物を与えた土層に湛水を与え重力排水させたところ,表層土では有機物分解と硝化に伴う酸素の消費によりpeは低下するが,排水により酸素の供給量が消費量を上回りpeが再び上昇した.また,還元の進行した下層土ではメタンが発生した.

Keyword: 溶質移動, 有機物分解, 酸化還元反応
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.620-621 , 2017

発表番号 [8-21]

Prediction of scour profile behind a coastal dike by tsunami overflow

Takwgawa Naoki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Sawada Yutaka[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kawabata Toshinori[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

津波越流により生じる海岸堤防背後における洗掘形状の推定

竹川 尚希[神戸大学大学院]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]

津波越流による海岸堤防背後地盤の洗掘は,破堤の要因として指摘されている.対策工を検討する上で洗掘形状の推定は重要である.本研究では,最大洗掘深及び洗掘長を推定するため,洗掘孔内に生じる渦及び次元解析に基づく2種類の手法について検討した.前者の手法では,東日本大震災における現地調査の結果と推定式が概ね一致した.また,両推定式において洗掘長及び最大洗掘深は,流量の約0.5乗に比例することが示された.

Keyword: 津波越流, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.839-840 , 2016

発表番号 [8-21(P)]

Measurement examples of radiocesium concentration in irrigation ponds

Ogawa Asuka[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Nakamura Kimihito[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Yasutaka Tetsuo[AIST]・Kawabe Yoshishige[AIST]・Miyazu Susumu[NIRE, NARO]・Suzuki Hiroyuki[Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Chiba University]・Kawashima Shigeto[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

農業用ため池中の放射性Cs濃度の測定例

小川 あすか[京都大学大学院]・中村 公人[京都大学大学院]・保高 徹生[産業技術総合研究所]・川辺 能茂[産業技術総合研究所]・宮津 進[農研機構 農村工学研究部門]・鈴木 弘行[千葉大学大学院]・川島 茂人[京都大学大学院]

福島第一原発から約70kmに位置する2つのため池の水の放射性Cs濃度を懸濁態と溶存態に分離し測定するとともに水質分析を行った.溶存態Cs濃度は農地排水に関連する水質項目と正の相関が見られた.また,流入出口の位置が近く,流入した排水が滞留しやすい構造であるため池において比較的高濃度の放射性Csが検出された.溶存態Cs濃度の高いため池では各種イオン濃度やTOC濃度も高く,分配係数とSS濃度が低かった
 

Keyword: 溶存態セシウム, ため池, 主要イオン
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2015

発表番号 [1-31]

Challenges and Countermeasures for Domestic Water Supply by Using Irrigation Facilities in Time of Disasters

TANIGUCHI Tomoyuki[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・SHIMADA Miroku[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・UJIIE Kiyokazu[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

災害時における農業水利施設による生活用水供給実現に向けての課題と対策

谷口 智之[筑波大学生命環境系]・島田 実禄[筑波大学大学院生命環境科学研究科]・氏家 清和[筑波大学生命環境系]

阪神・淡路大震災や東日本大震災では,水道施設の破損や停電によって長期断水が発生した.震災後,自治体ではペットボトルの備蓄や貯水槽の整備が進んでいるが,その対象は主に飲用水であり,生活用水については十分な対策が立っていない.これまで断水時に農業用水路で生活用水を供給することを提案し,その効果と経済的価値を示したが,ここではその実現に向けての課題を整理し,必要な対策を検討した.

Keyword: 断水, 生活用水, 多目的利用
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.814-815 , 2015

発表番号 [8-21]

Understanding Earthquake Response Analysis of Ground by Input of Pulse Wave

Ieda Hiroyuki[NTC Consultants Co., LTD.]・Yoshinaka Teruhiko[NTC Consultants Co., LTD.]

パルス形状波を用いた地盤応答解析の視覚的理解の方法

家田 浩之[NTCコンサルタンツ株式会社]・吉中 輝彦[NTCコンサルタンツ株式会社]

大規模なレベル2地震動を対象とした土木構造物の耐震設計の需要が増す中、必ずしも振動解析を専門としない技術者が地盤応答解析を行う機会が増加している。本稿では、技術者による地盤応答解析の理解の一助とするため、単純化した地盤モデル及びパルス形状の入力波による地盤応答解析を行い、その結果を視覚的に整理する方法を示した。

Keyword: 土構造物の解析, 地震工学, 技術者育成
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2014

発表番号 [2-02]

Preliminary experiment for evaluating inhabiting situation of fish using environmental DNA extracted from water

Koizumi Noriyuki・Takahara Teruhiko・Minamoto Toshifumi・Doi Hideyuki・Mori Atsushi・Watabe Keiji・Takemura Takeshi
[National Institute for Rural Engineering・Graduate School of Integrated Arts and Sciences, Hiroshima University・Graduate School of Human Development and Environment, Kobe University・Institute for Sustainable Sciences and Development, Hiroshima University]

水から抽出したDNAを用いて魚類の生息状況を評価する方法の試み

小出水 規行・高原 輝彦・源 利文・土居 秀幸・森 淳・渡部 恵司・竹村 武士
[農村工学研究所・広島大学大学院総合科学研究科・神戸大学大学院人間発達環境学研究科]

水路の水から抽出したDNA(環境DNA)を利用して,魚類の生息状況を評価する方法の予備実験を行った.ドジョウとタモロコが生息する水路の水1Lから環境DNAを抽出した.種特異的プライマーを用いてリアルタイムPCR解析を行った結果,両種のDNAが検出された.水路間におけるDNA量の差は生息量を概ね反映することが推察され,魚類モニタリング手法としての環境DNA分析の有効性を確認した.

Keyword: 環境DNA, 魚類モニタリング法, 農業水路
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.758-759 , 2014

発表番号 [8-21]

Workability Evaluations of Filling Mortar for Composite Renovated Pipes .

Nonaka Tsuguhiro・Ishiguro Satoru・Ishii Masayuki・Uemichi Tsukasa・Ochi Shunsuke・Ishida Makoto・
[Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University・Graduate School of Bioresources, Mie University・SEKISUI CHEMICAL CO.,LTD.・Polyethylene-Lining Method-of-Construction Associatin・Shonan Plastic MFG.,CO.,LTD.]

管路更生工法による複合管施工性試験

野中 資博・石黒 覚・石井 将幸・上道 司・越智 俊介・石田 誠
[島根大学 生物資源科学部地域環境科学科・三重大学 生物資源学研究科・積水化学工業(株)(株)湘南合成樹脂製作所(株)湘南合成樹脂製作所・(株)湘南合成樹脂製作所]

管路更生工法による更生管のうち、既設管と更生部材が一体構造を構成するとみなすものを複合管と呼ぶ。既設管と内面更生材のすき間に、モルタル等を充填することで一体構造となることから、本試験では既設管の強度復元に欠かせない充填材に焦点を絞り施工性試験を行った。長距離送られた充填材の品質の確認と、凹凸形状の模擬管路を用いて充填を行い、充填材硬化後に模擬管路を脱型して目視により確認をした。

Keyword: 更生, 複合管, 充填材
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [8-21]

Study on CO2,CH4 Gas Emissions under the Wetting and Drying Soil Condition

HIROKO SAKAI [Ibaraki University]
YUKA TANABE [Ibaraki University]
YOSHIDA KOSHI [Ibaraki University]
AZECHI ISSAKU [Ibaraki University]
KURODA HISAO [Ibaraki University]

土壌の乾湿におけるCO2,CH4ガスの動態に関する研究

○酒井博子 [茨城大学]
田邊裕加 [茨城大学]
吉田貢士 [茨城大学]
安瀬地一作 [茨城大学]
黒田久雄 [茨城大学]

本研究では、土壌の水分条件と土中炭素の形態変化の関係を把握するため、室内カラム実験により、CO2、CH4フラックスの測定および炭素収支の評価を行った。また、離散的であったガスフラックスのデータを補間するため、モデルを構築し、炭素収支を算出した。間断灌漑では、土壌が酸化条件になることによりCO2放出量が増加した一方で、常時湛水・排水では、大部分の炭素が浸透水中に溶解して流出していることが分かった。

Keyword: 間断灌漑, メタン, 二酸化炭素
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [8-21]

Effects of Differences in Water Management Practices on Greenhouse Gas Emissions and Yields in Rice Paddy Fields

KUDO Yusuke [Graduate school of Agriculture, Meiji university]
NOBORIO Kosuke [School of Agriculture, Meiji University]
KATO Takashi [Graduate school of Agriculture, Meiji university]
SHIMOOZONO Naoto [Graduate school of Agriculture, Meiji university]

水田における水管理の違いが温室効果ガス放出と収量におよぼす影響

○工藤祐亮 [明治大学大学院農学研究科]
登尾浩助 [明治大学農学部]
加藤孝 [明治大学大学院農学研究科]
下大園直人 [明治大学大学院農学研究科]

ライシメータを用いて,水田における水管理の違いが温室効果ガス(CO2,CH4およびN2O)放出量と水稲収量におよぼす影響を調査し,比較検討を行った.その結果,落水日数を2日間に設定した間断灌漑区の水管理は,大幅な収量低下をもたらさずにCH4とN2Oの放出を抑制することが可能であることがわかった.

Keyword: 温室効果ガス放出量, 間断灌漑, 水稲収量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2011

発表番号 [2-19]

Simulation of Nutrient Load Runoff Based on Detailed Watershed Data for a Semi-urban Watershed

Iseri Haruka [Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]
Hiramatsu Kazuaki [Faculty of Agriculture, Kyushu University]
Harada Masayoshi [Faculty of Agriculture, Kyushu University]

混住化流域を対象とした精緻な流域情報に基づく栄養塩負荷流出解析

○井芹 晴香 [九州大学大学院生物資源環境科学府]
平松 和昭 [九州大学大学院農学研究院]
原田 昌佳 [九州大学大学院農学研究院]

福岡県福岡市西部に位置する瑞梅寺川流域を対象に,分布型流出モデルによる窒素・リン負荷流出解析を行った.家畜飼養やし尿処理を中心に詳細な流域情報を収集し,ArcGISにより精緻な流域圏データベースを作成した.特に,水田作付状況に関しては水稲以外の作物も考慮し,施肥量や施肥スケジュールをデータベースに組み込んだ.それを基に解析を行った結果,河川流量およびTN・TPの経時変化を概ね良好に再現できた.

Keyword: 水質, 水収支・水循環, GIS
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2010

発表番号 [2-07]

Estimation and Verification of Reference Evapotranspiration Using Temperature Methods

Moroizumi Toshitsugu [Graduate School of Environmental Science, Okayama Univ.]
Miura Takeshi [Graduate School of Environmental Science, Okayama Univ.]
Kobayakawa Naoya [Graduate School of Environmental Science, Okayama Univ.]

温度法による基準蒸発散量の推定と検証

諸泉 利嗣 [岡山大学大学院環境学研究科]
三浦 健志 [岡山大学大学院環境学研究科]
○小早川 直也 [岡山大学大学院環境学研究科]

FAO Penman-Monteith式による基準蒸発散量の算定には,気温,湿度,風速,日照時間の気象データが必要であり,気象観測の設備が整っていない地域では,この式による推定が難しい。本研究では,気温のみで可能蒸発散量を推定できる温度法(Hamon式とThornthwaite式)を用いて,FAO Penman-Monteith式の基準蒸発散量を推定できるように,温度法において経験的な定数を提案した。これを用いることで精度が向上することが分かった。

Keyword: 基準蒸発散量, FAO Penman-Monteith式, 可能蒸発散量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.848-849 , 2010

発表番号 [8-21]

Habitat use of fish in marsh that was constructed by land readjustment project

NISHIDA_KAZUYA [National Institute for Rural Engineering/Japan Society for the Promotion of Science]
OHIRA_MITSURU [United Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]
SENGA_YUTARO [Institute of Symbiotic Science and Technology, Tokyo University of Agriculture and Technology]

土地区画整理事業によって造成された湿地における魚類の利用

○西田 一也 [日本学術振興会/農村工学研究所]
大平 充 [東京農工大学大学院連合農学研究科]
千賀 裕太郎 [東京農工大学大学院共生科学技術研究院]

本研究では,湧水を水源として造成した湿地における魚類の利用実態を調査した.その結果,ドジョウとホトケドジョウの成魚の湿地への移入および仔稚魚の移出が認められた.また湿地内では,これらの魚類に加えてモツゴ,メダカ,アブラハヤの生息が認められた.以上のことから当該地域に造成した湿地は,ホトケドジョウ・ドジョウの繁殖・成育場,アブラハヤの成育場,モツゴ・メダカの生息場となったことが明らかとなった.

Keyword: 湿地造成, 魚類, 自然再生
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.764-765 , 2009

発表番号 [8-21]

Growth and multiplication of the rice-paddy-fishes in the winter flooded rice field after three years cultivation

Tamai_YUSUKE [Graduate School of Agriculture, Iwate University]
Ono_TATSUYA [Graduate School of Agriculture, Iwate University]
Kudou_MANABU [Faculty of Agriculture, Iwate University]
Azuma_ATSUKI [Faculty of Agriculture, Iwate University]

耕作3年目の冬期湛水水田における水田魚類の成長と増殖

○玉井 祐輔 [岩手大学大学院農学研究科]
大野 達矢 [岩手大学大学院農学研究科]
工藤 学 [岩手大学農学部]
東 淳樹 [岩手大学農学部]

冬期湛水水田(冬期湛水・有機栽培),有機水田(冬期非湛水・有機栽培),慣行水田(冬期非湛水・農薬及び化学肥料使用の慣行栽培)に生息するドジョウの越冬個体の捕獲,米ぬか散布によるメダカの成長への影響を検証するための米ぬか有無区画設置による成長量の比較、各圃場からの降下調査による水田魚類の成長と繁殖について調査した.その結果,耕作3年目の冬期湛水水田では水田魚類の成長や繁殖に必ずしも良い影響を与えていない可能性が示唆され,また米ぬかはメダカの成長量に影響を与えている可能性が考えられた。

Keyword: 冬期湛水水田, 水田魚類, 個体識別
GET PDF=09/09008-21.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2008

発表番号 [1-42]

Regulating Function of a Farm Pond in Pressured Pipeline Paddy Irrigation System Reusing Self Drain

SHIMODAIRA Tetsuya [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
SATOH Masayoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

還元水利用型水田パイプライン灌漑におけるファームポンド調整機能

○下平 哲也 [筑波大学生命環境科学研究科]
佐藤 政良 [筑波大学生命環境科学研究科]

還元水利用型の水田ポンプ−パイプライン灌漑において,現地にて用水利用の実態を調査した。ポンプ運転の時間を操作することにより,各農家の水管理労力を大幅に軽減させる灌漑方法が可能となる。一方,用水利用の計画論上,還元水を利用することにより得られる効果は2項目が考えられる。一つ目は幹線取水量の節減であり,二つ目はFP容量の節減である。これらの効果は還元水の流出特性によって大きく影響される。

Keyword: 灌漑施設, 水田灌漑, 用水管理
GET PDF=08/08001-42.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2007

発表番号 (1-35)

Effects of volume fraction and ionic strength on settling velocity of flocculated clay suspensions

Sofue Ryosuke []
Nakaishi Katsuya [Ibaraki University]
Ooi Setsuo [National Institute for Rural Engineering]
Kinose Koichi [Ibaraki University]
Truya Hiroyuki [National Institute for Rural Engineering]

粘土フロック懸濁液の界面沈降に及ぼす試料濃度効果と塩濃度効果

○祖父江 亮介 [茨城県境土地改良事務所]
中石 克也 [茨城大学]
大井 節男 [農村工学研究所]
木之瀬 紘一 [茨城大学]
樽屋 啓之 [農村工学研究所]

本報告では、自己相似構造をもつフロック特性を界面沈降速度式に導入し、試料濃度と沈降速度との関係を用いてフロック構造を決定した。さらに、フロックの界面沈降に及ぼす塩濃度効果を示した。結果は塩濃度増加とともに沈降が遅れるという特異な現象が確認された。

Keyword: コロイド, レオロジー, 環境保全
GET PDF=07/07001-35.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2006

発表番号 2-45

Sediment control characteristics of vegetative filter strips in a sugarcane field plot

Shiono Takahiro [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region]
Tamashiro Kazuya [Haneji-okawa Irrigation Project Office, OGB]
Haraguchi Noburo [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region]
Miyamoto Teruhito [National Agricultural Research Center for Kyushu Okinawa Region]

サトウキビ栽培試験区での草生帯による赤土流出軽減

○塩野 隆弘 [九州沖縄農業研究センター]
玉城 和也 [沖縄総合事務局羽地大川農業水利事業所]
原口 暢朗 [九州沖縄農業研究センター]
宮本 輝仁 [九州沖縄農業研究センター]

筆者らは,沖縄地方の赤土流出軽減対策として草生帯に着目し,その現地適用に向けて観測データを蓄積している.本報では,サトウキビ栽培条件における草生帯の赤土流出軽減に関する調査結果を報告する.サトウキビ栽培条件における幅0.5mの草生帯の土砂流出軽減効果は68%であった.また,草生帯設置試験区の下流部では降雨終了後に一時的な湛水が観察されたが,これによるサトウキビ生育への悪影響はみられなかった.

Keyword: 草生帯, 赤土流出, サトウキビ
GET PDF=06/06002-45.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.836-837 , 2006

発表番号 8-21

Tank Test of Shallow Buried Pipe Reinforced with Geogrid Using Artificial Peat (1)

SATO Daisuke [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute,]
TAGASHIRA Hidekazu [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute,]
NAKAMURA Kazumasa [Civil Engineering Research Institute for Cold Region, Public Works Research Institute,]

模擬泥炭を用いた埋設管の浅埋設工法に関する土槽実験(その1)

○佐藤 大輔 [(独)土木研究所寒地土木研究所(旧・(独)北海道開発土木研究所)]
田頭 秀和 [(独)土木研究所寒地土木研究所(旧・(独)北海道開発土木研究所)]
中村 和正 [(独)土木研究所寒地土木研究所(旧・(独)北海道開発土木研究所)]

泥炭等の軟弱地盤地帯における埋設管路では,融雪期の管内空虚時に地下水位上昇により管が浮上する問題に対応するため,ジオグリッドを使って上載荷重を増加させる工法が普及しつつあるが,その効果発現機構は明確にされていない。このため,模擬泥炭を用いて土層内に埋設した管を人為的に浮上,沈下させ,発生する浮上抵抗力の変化を観察する模型実験を行い,ジオグリッドの効果の検証を行った。

Keyword: 泥炭, 浅埋設工法, 浮上抵抗力
GET PDF=06/06008-21.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2005

発表番号 2-47

Factors affecting Soil Loss in Sloping Upland Field Watersheds

Liu Guojun [Gifu University, Graduate School]
MATSUMOTO Yasuo [Gifu University, Faculty of Applied Biological Scienses]

傾斜畑流域における土砂流出要因の分析

○劉 国君 [岐阜大学大学院農学研究科]
松本 康夫 [岐阜大学応用生物科学部]

本研究では,河川源流に位置している傾斜畑地帯の11小流域に設置された流末沈砂池で土砂流出の実態を調べ,土砂流出の要因を明らかにした。20mm以上の降雨があった後,堆砂量を4回測定し,降雨と土砂流出の関係及び土砂流出に影響を与える要因を分析した。流域によって土砂流出特性が異なることがわかった。

Keyword: 土砂流出, 傾斜畑, 要因分析
GET PDF=05/05002-47.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.800-801 , 2005

発表番号 8-21

Kinetics of Flocculation with Polyelectrolyte

Aoki Kenji [Institute of Life and Enviromental Sci., Univ. of Tsukuba]
Adachi Yasuhisa [Institute of Life and Enviromental Sci., Univ. of Tsukuba]

高分子電解質によるコロイド粒子の凝集過程に関する研究

○青木 謙治 [筑波大学生命環境科学研究科]
足立 泰久 [筑波大学生命環境科学研究科]

高分子の分子量と溶液のイオン強度を変化させて実験を行い、カチオン性高分子による負荷電コロイド粒子の凝集過程、およびそれに対応する高分子電解質のコロイド表面への吸着機構を検討した。その結果、高分子電解質の濃度に応じて架橋作用と荷電中和作用が相補的に発現して凝集が進行すること、高分子電解質の吸着は高分子量かつ低イオン強度の場合において動的な影響を受けることが明らかになった。

Keyword: 高分子電解質, 凝集速度, 電気泳動移動度
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.680-681 , 2004

発表番号 8-21

Characteristics of semi-derivatives of air temperature variation and its application to “one-point Bowen ratio method

Kiyosawa Hideki [Faculty of Bioresources, Mie Universiy]
Noda Masamichi [Graduate School of Bioresources, Mie University]

気温時間変化の半階微分特性と一点ボーエン比法への応用

清沢 秀樹 [三重大学生物資源学部]
 ○野田 昌道 [三重大学生物資源学研究科]

気温の半階時間微分は高さ方向の温度勾配に比例するが、比例定数から得られる乱流拡散率は他の方法による値の数分の一程度にしかならなかった。この原因は、乱流拡散率が高さとともに増大するためと考えられる。現在のところ、温度のみの測定によって顕熱フラックスを推定するのは困難であるが、比湿変化の半階微分も求めることによって、一点のみの気温、湿度測定によるボーエン比が求められ、それらは、従来の二点法の値に符合した。

Keyword: 顕熱フラックス, 気温変化, ボーエン比法
GET PDF=04/0408-21.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2003

発表番号 1-56

The relationship between fish habitats and physical environment in irrigation canal -A case study in the Kuroda Settlement, Kinomoto, Shiga Pref.-

Tomoyuki IWAMOTO [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]
Haruhiko HORINO [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]
Takao NAKAGIRI [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]
Yosihiko OGINO [Graduate School of Agriculture and Biological Sciences, Osaka Prefecture Univ.]

農業用水路における魚類の生息分布と水路の物理的環境との関係−滋賀県木之本町黒田集落を事例として−

○岩本友幸 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
堀野治彦 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
中桐貴生 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]
荻野芳彦 [大阪府立大学大学院農学生命科学研究科]

非灌漑期の農業用水路における魚類の生息状況把握のために,滋賀県木之本町黒田地区の農業用水路を事例に魚類の採捕調査,目視調査,水路環境調査を行った.その結果,生息形態の異なる魚ごとに水路における生息条件がわかった.水路の中で魚類は人間が水を利用する場所(洗い場,防火水槽,庭池)に生息しており,環境配慮型水路の効果は一部のみで確認された.特定の地域用水的水利用が生態系保全に寄与していると思われる.

Keyword: 生態系, 農業用水路, 魚類
GET PDF=03/0301-56.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.218-219 , 2002

発表番号 2-17

Estimation of hydraulic head difference at deformation in seepage failure of soil in an axisymmetric condition

Tanaka Tsutomu [Kobe University]
Sakaida Takashi [Kobe University]
Sakane Ken-ichi [Ministry of Land, Infrastructure and Transport]

軸対称地盤の浸透破壊 −変形時水頭差の算定法−

田中 勉 [神戸大学農学部]
○坂井田 貴士 [神戸大学農学部]
坂根 健一 [国土交通省近畿地方整備局]

 軸対称地盤の浸透破壊実験を行い, 変形開始時水頭差Hyの算定法について考察し次の結論を得た。(1) 流量急増時水頭差Hdは, 矢板の根入れ深さが大きくなるにつれて算定しにくくなる。(2) 上, 下流地盤高Yを正確に測定することによって, 水頭差HとYの関係からHyを精度よく求められる。(3) HyはHdとほぼ同じ値である。(4) Hd, Hyを総合的に判断することによって, 変形開始時水頭差または流量急増時水頭差を合理的に算定することができる。

Keyword: 地下浸透, 地下水流動, 地盤の変形
GET PDF=02/0202-17.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 8-21

フィルダム監査廊の合理化工法に関する研究−監査廊実大規模試験体の載荷実験−

○原 夏生〔前田建設工業(株)技術研究所〕
浅野 勇〔農林水産省農業工学研究所〕
安中 正実〔農林省農業工学研究所〕

従来,鉄筋コンクリート構造で構築されていたフィルダム監査廊に対して,鋼繊維補強コンクリート(SFRC)を適用することで,施工の合理化を図る検討を行っている。一連の研究の一環として,SFRCを用いた監査廊の実大試験体の載荷実験を実施した。その結果,十分な構造性能を有することが確認できた。さらに,SFRCの破壊エネルギーを考慮した有限要素解析を行い,試験体の挙動を解析的に評価することが可能であることを示した。

Keyword: 監査廊, 繊維補強コンクリート, フィルダム
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