発表番号 [4-27]
Impacts of River Structures on Fish in the Miyara River System in Ishigaki Island
KASAHARA Taichi[Graduate School of Agriculture,Tokyo University of Agriculture and Technology]・FUKUDA Shinji[Graduate School of Agriculture,Tokyo University of Agriculture and Technology]
石垣島宮良川における河川人工構造物の魚類への影響
○笠原 太一[東京農工大学大学院]・福田 信二[東京農工大学大学院]
頭首工やダムなどの河川人工構造物は,魚類などの様々な水生生物に対して影響を及ぼすことが知られている.本報では,宮良川における河川人工構造物を考慮した物理環境の変動と通し回遊魚の応答行動の関係性について報告する.その結果,小礫割合と最大水深が一定以上の環境で通し回遊魚の種数が多様となる一方で,河川人工構造が通し回遊魚に対して魚種構造を変化させ,負の影響を及ぼしていることが明らかになった.
Keyword: 水域生態系、水環境, 生物多様性、環境影響評価, データ駆動解析
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発表番号 [2-2]
Land system and farmland consolidation in Sri Lanka
Masahiro Yagi[The Japanese Institute of Irrigation and Drainage]
スリランカの農地制度と圃場整備
八木 正広[日本水土総合研究所]
農家の高齢化、若者の農業離れが進行するスリランカでは人口増加に応えるコメ増産が課題となっている。対策としてスリランカ政府は農業機械化を推進する方針であるが、現況圃場は狭小・不整形で土地の権利関係も複雑なため土地境界内の畦畔除去による区画拡大に着手したところであり、今後は換地を伴う圃場整備にも取り組む方針である。
Keyword: 圃場整備, 農用地計画・整備,
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発表番号 [8-31]
GREY WATER FOOTPRINT OF RICE CULTIVATION IN SOUTHERNPROVINCE OF SRI LANKA:COMPARISON BETWEEN TWO LEVELS OF FERTILIZER APPLICATION.
RHK Rathnappriya[University of the Ryukyus/University of Ruhuna, Sri Lanka]・Kazuhito Sakai[University of the Ryukyus]・CM Navaratne[University of Ruhuna, Sri Lanka]・U Ratnayake[Agricultural Research Station, Labuduwa, Sri Lanka]
GREY WATER FOOTPRINT OF RICE CULTIVATION IN SOUTHERN PROVINCE OF SRI LANKA:COMPARISON BETWEEN TWO LEVELS OF FERTILIZER APPLICATION.
RHK Rathnappriya[琉球大学大学院/University of Ruhuna, Sri Lanka]・Kazuhito Sakai[琉球大学大学院]・CM Navaratne[University of Ruhuna, Sri Lanka]・U Ratnayake[Agricultural Research Station, Labuduwa, Sri Lanka]
スリランカにおける稲作でのグレーウォーターフットプリント(GWF)をスリランカ農業局の推奨基準と農家の慣行施肥の2つの施肥方法での栽培実験により求めた。その結果、硝酸の流出に基づくGWFはL2の方がL1より高い結果となった。
Keyword: Grey water footprint、rice cultivation, fertilization rates, nitrate concentration
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発表番号 [3-49(P)]
Effectiveness of a portable fishway for use at agricultural channels and clarification of the flow characteristics under multiple discharge conditions
Yuki Misawa[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Naoki Takahashi[National Institute of Technology, Kagawa College]・Ryoichi Yanagawa[National Institute of Technology, Kagawa College]・Tadashi Tagawa[National Institute of Technology, Kagawa College]・Kazuyoshi Nakata[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]
農業水路用可搬式簡易魚道の有効性および複数流量条件での水理特性の解明
三澤 有輝[岡山大学大学院]・高橋 直己[香川高等専門学校]・柳川 竜一[香川高等専門学校]・多川 正[香川高等専門学校]・中田 和義[岡山大学大学院]
演者らは,農業水路の急勾配区間での水生動物の移動阻害を改善することを目的に,可搬式簡易魚道を提案した.本研究では,この魚道の有効性を検討するため,水生動物の移動阻害が確認された水路の急勾配区間で現場実験を行った.また,水路の流量変動を考慮し,複数流量条件での魚道内水理特性を室内実験で検討した.現場実験では小型魚の遡上を確認し,室内実験では本魚道を適用可能な流量の下限は約2L/sであると推定された.
Keyword: 可搬式簡易魚道, 農業水路, 魚類
GET PDF=18/3-49(P).pdf
発表番号 [8-31]
Practical Experiment for High Rigidity Pipe Installation under the Road by Backfilling Excavated Soil
Kazushi Takeya[Kubota Corporation]・Itani Yoshinori[Kubota Corporation]
高剛性管の発生土埋戻しによる道路下埋設実験
竹谷 和志[(株)クボタ]・井谷 昌功[(株)クボタ]
高剛性なAL形ダクタイル鉄管(AL1種管)を市道下の一部で設計基準よりも狭い溝内に現地発生土を流用して布設(簡略化施工)し,管材の構造的な安全性および道路面への影響を確認した。施工から12ヵ月経過後も,AL1種管には管体発生ひずみに顕著な変化は確認されず,その応力換算値は設計基準の許容値以内であった。さらに簡略化施工位置の舗装面に大きな沈下は見られず,ひび割れや陥没などの異常も認められなかった。
Keyword: パイプライン, 現地発生土, 現地計測
GET PDF=18/8-31.pdf
発表番号 [4-26(P)]
Measurements of change in flooded water temperature caused by convectionwith peltier devices
Hanayama Susumu[Faculty of agriculture. Yamagata University]・Annaka Takeyuki[Faculty of agriculture. Yamagata University]
ペルチェ素子を使った田面水の対流にともなう水温変動の測定
花山 奨[山形大学]・安中 武幸[山形大学]
対流によって生じる田面水中の微小な温度変化をペルチェ素子によって測定可能か検討した。その結果、対流が大きくなるにつれ水中の温度変動が大きくなることが確認された。また、ペルチェ素子をつかって野外における水田の田面水の対流測定が可能であることが示唆された。
Keyword: 田面水, ,
GET PDF=17/4-26(P).pdf
発表番号 [8-31]
A stochastic estimation methodology of time-related solute capture zones in pumping wells
Fujishiro Sato[Graduate School of Agricultual Science,Kobe University]・Inoue Kazuya[Graduate School of Agricultual Science,Kobe University]・Tanaka Tsutomu[Graduate School of Agricultual Science,Kobe University]
地下水揚水法による溶質流入空間の確率的推定手法
藤白 沙都[神戸大学大学院]・井上 一哉[神戸大学大学院]・田中 勉[神戸大学大学院]
本研究では汚染物質の揚水井への流入空間を``集粒域"と称して,確率的に集粒域の推定手法を考案した.不均質度による集粒域の差異を,集粒域の実質的な体積とエントロピーにて定量評価した.その結果不均質度の増加に伴いエントロピーは増大し,集粒域の実質的な体積は不均質度によらず一致する結果を得た.さらに,PCE汚染サイトに提案手法を適用し,深い位置にある汚染物質は下流側の揚水井に流入する可能性が示唆された.
Keyword: 地下水揚水法, ランダムウォーク粒子追跡法, 確率的手法
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発表番号 [8-31]
Example of simplified seismic analysis of buried pipeline taking into account degradation of soil peak strength and rigidity
DUTTINE Antoine[Integrated Geotechnology Institute Ltd]・Yazaki Sumio[Integrated Geotechnology Institute Ltd]・Fujita Nobuo[KUBOTA Co.,Ltd]・Mohri Yoshiyuki[Ibaraki University]
地盤の強度・剛性低下を考慮したパイプラインの耐震診断事例
デュッティン アントワン[(株)複合技術研究所]・矢崎 澄雄[(株)複合技術研究所]・藤田 信夫[(株)クボタ]・毛利 栄征[茨城大学]
高い内圧が作用する地中に埋設されたパイプラインは、その内圧によるスラスト力が曲管部に常時作用しているため、地震時に曲管周辺パイプが大きく変位して抜け出す場合がある。パイプが抜け出すような大きな変位を定量的に予測することが必要不可欠である。本報告では、地震時の地盤の強度低下や剛性低下を考慮したパイプラインの曲管部の変位を算定する「レベル2地震に適用可能な耐震設計システム」を開発したので紹介する。
Keyword: 構造物の設計手法, パイプライン, 耐震設計
GET PDF=16/8-31.pdf
発表番号 [2-36(P)]
Effect of Marginal Transplantation of Rice Seedlings with Systemic Insecticide on Biota in Paddy Field
konno tomoki[Miyagi University Graduate School of Food, Agriculture and Environmental Sciences]・jinnguji hiroshi[Miyagi University Graduate School of Food, Agriculture and Environmental Sciences]
育苗箱施用殺虫剤の額縁散布による生物相への影響
今野 智貴[宮城大学大学院食産業学研究科]・神宮字 寛[宮城大学大学院食産業学研究科]
クロラントラニリプロール、フィプロニルを有効成分とする育苗箱施用殺虫剤の額縁散布を実施した。その結果額縁散布の薬剤成分濃度は田植え1日後において全面散布の10分の1の値をとり、その後も低い値をとり続けた。生物相へ与える影響は、アカネ属にはクロラントラニリプロールの全面散布、額縁散布ともに無使用と同程度の羽化殻発生密度となった。また他の生物への影響は全面散布に比べ、緩和できる可能性が示唆された。
Keyword: 生態系, 生物多様性,
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発表番号 [8-31]
Liquefaction Analysis in Level-2 Earthquake Motion on Small Earth Dam
Mori Hiroshi[Hirosaki University]
ため池堤体を対象としたレベル2地震動の液状化解析
森 洋[弘前大学]
現在、液状化対策の検討が予定されている青森県内のため池を対象に、二次元動的弾塑性有効応力解析を適用し、レベル2地震動による盛土天端部での沈下量評価の可能性を検討した。今回採用した二次元動的弾塑性有効応力解析を用いることで、液状化地盤上にあるため池堤体の沈下量を含めた耐震対策効果等の評価が可能であり、特に、レベル2地震動に伴う性能規定設計による耐震性評価に寄与出来る可能性を示した。
Keyword: ため池堤体, レベル2地震動, 液状化解析
GET PDF=15/8-31.pdf
発表番号 [3-01]
Soil Physical Environment and Cultivation Control on Reclaimed Greenhouse Tomato Field
Hirozumi Toyokazu・Sugiura Manami・Furutani Akira・Narioka Hajime・
[Graduate School of Bioresources, Mie University・Faculty of Bioresources, Mie University]
干拓地圃場における施設トマトの栽培管理と土壌の物理的環境の形成
廣住 豊一・杉浦 麻菜美・古谷 啓・成岡 市
[三重大学大学院生物資源学研究科・三重大学生物資源学部]
本報では,栽培管理の際に行われる人為的な働きかけによって,土壌の物理的環境がどのように形成されるかを調べるため,干拓地転換畑のハウス栽培トマト圃場において,土壌断面調査および各土層の物理性の測定を行った。その結果,トラクタによる耕耘によって作土層の細粒化と耕盤層の形成が促されていること,畝立てによって排水性の改善と粗間隙量の増加がはかられていることなどがわかった。
Keyword: 土壌構造, 間隙構造, 土層改良
GET PDF=14/3-01.pdf
発表番号 [8-31]
Slope stability analysis based on the detection of high permeability part by resistivity monitoring of rain infiltration at a slope
INOUE Keisuke・NAKAZATO Hiroomi・HORI Toshikazu・KAWAMOTO Osamu・YOSHISAKO Hiroshi・SHODA Daisuke
[National Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization]
降雨浸透比抵抗モニタリングによる高透水部検出と斜面危険度評価
井上 敬資・中里 裕臣・堀 俊和・川本 治・吉迫 宏・正田 大輔
[農研機構農村工学研究所]
地震等により被災した斜面ではその後の豪雨によって、2次災害につながる可能性があり、危険度を評価し適切な対策を行う必要がある。しかし、被災時に地表面から観測できる変状は限られており、危険度を評価することは困難である。そこで、電気探査により降雨時の浸透モニタリングを行い、解析範囲から被災部の検出を試みる。そして、推定された箇所の位置によって降雨時の斜面の安全率がどのように変化するかを検討する
Keyword: 降雨浸透, 比抵抗モニタリング, 斜面安定
GET PDF=14/8-31.pdf
発表番号 [8-31]
Regional diagnosis of biomass use in a suburban village of southern Vietnam
ORITATE Fumiko [Institute for Rural Engineering, NARO]
YUYAMA Yoshito [Institute for Rural Engineering, NARO]
NAKAMURA Masato [Institute for Rural Engineering, NARO]
YAMAOKA Masaru [Institute for Rural Engineering, NARO]
Nguyen Phuoc Dan [Hochiminh City University of Technology]
Dang Vu Bich Hanh [Hochiminh City University of Technology]
SAKODA Akiyoshi [Institute of Industrial Science, The University of Tokyo]
MOCHIDZUKI Kazuhiro [Institute of Industrial Science, The University of Tokyo]
ベトナム南部都市近郊農村におけるバイオマス利用に関する地域診断
○折立文子 [農村工学研究所]
柚山義人 [農村工学研究所]
中村真人 [農村工学研究所]
山岡 賢 [農村工学研究所]
Nguyen Phuoc Dan [ホーチミン市工科大学]
Dang Vu Bich Hanh [ホーチミン市工科大学]
迫田章義 [東京大学生産技術研究所]
望月和博 [東京大学生産技術研究所]
ベトナム南部農村においてバイオマス利用に関する現状を調査し,農業生産および家畜ふん尿処理における物質収支に着目した地域診断モデルを作成した。診断の結果,未処理のふん尿の水域負荷への寄与率が高く改善が求められた。そこでこれらをバイオガス生産に利用,消化液を全量液肥利用するシナリオを作成したところ,水域への窒素負荷が52%削減,化学肥料施肥量が46%削減,バイオガス生産量が8倍になることが示された。
Keyword: ベトナム, 地域診断, バイオガスダイジェスター
GET PDF=13/13008-31.pdf
発表番号 [8-31]
Seismic behavior of irrigation tank by shaking table tests with image-processing technique
MIYANAGA_Yasumitsu [Kyoto University]
KOBAYASHI_Akira [Kansai University]
MURAKAMI_Akira [Kyoto University]
画像解析を用いた振動台実験によるため池堤体の地震時挙動
○宮永 泰光 [京都大学大学院]
小林 晃 [関西大学]
村上 章 [京都大学大学院]
本研究では,ため池堤体の小型模型振動台実験を行った.堤体法面と水槽の接する部分がゴム膜で出来た特殊な水槽を用いて,浸透水はないが動水圧が堤体に作用する状態を再現した.堤体の上下流断面の挙動を分析するために、模型断面に多数の標点を設置して振動中の連続写真を撮影し、それを画像解析して各標点の変位を求めた.変位を元にせん断ひずみ分布や体積ひずみ分布を調べることで,堤体の地震時挙動を検討した.
Keyword: 振動台試験, 画像解析, 堤体
GET PDF=12/12008-31.pdf
発表番号 [3-15]
Change in Soil Redox Potential during Evaporation
Muto Yoshiko [Faculty of Agriculture, Iwate University]
Katou Kie [Faculty of Bioresources, Mie University]
Watanabe Kunio [Faculty of Bioresources, Mie University]
蒸発過程にある土中の酸化還元電位の変化
○武藤由子 [岩手大学農学部]
加藤希枝 [三重大学生物資源学部]
渡辺晋生 [三重大学生物資源学部]
農地における炭素・窒素循環をより正確に予測するためには、様々な水移動過程における土中水分と酸化還元電位分布の変化を調べることが重要である。そこで本研究では、還元状態の水田土壌を試料とした一次元カラム蒸発実験を行った。その結果、土中水圧の変化は試料の深さや蒸発速度によって異なったのに対し、酸化還元電位が示す還元状態から酸化状態への変化は深さや蒸発速度によらずほぼ一定であった。
Keyword: 蒸発過程, 酸化還元電位, 窒素循環
GET PDF=11/11003-15.pdf
発表番号 [3-02]
Analysis for direct shear adopting a finite element with an embedded interface
Hasegawa, Takashi [Professor Emeritus, Kyoto University]
Nishiyama, Tatsuro [Faculty of Agriculture, Ehime University]
界面内蔵有限要素を用いた直接せん断の解析
長谷川 高士 [京都大学名誉教授]
○西山 竜朗 [愛媛大学農学部]
ダム基礎岩盤の強度評価における妥当性向上を目的として,数値計算の援用による破壊解析に対する検討を行った.岩盤せん断試験を模した石膏模型実験を解析対象とし,破壊過程における局所破壊を界面内蔵有限要素を用いて表現した.計算において,実験に類似した破壊機構,変形特性およびせん断抵抗が得られた.さらに,応力算定値を整理することにより,材料強度との比較を基本として,せん断抵抗の発現機構を考察した.
Keyword: 岩盤力学, 構造物の設計手法, 数値解析
GET PDF=10/10003-02.pdf
発表番号 [8-31]
A study on the flow and the swimming up of ayu on a barrage
Takahashi Naoki [The United Graduate School of Agricultural Sciences , Tottori University]
Kitamura Yoshinobu [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Shimizu Katsuyuki [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Tanaka Hiroki [Faculty of Agriculture, Tottori University]
越流堰における流況とアユの遡上実態
○高橋 直己 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
北村 義信 [鳥取大学農学部]
清水 克之 [鳥取大学農学部]
田中 浩基 [鳥取大学農学部]
近年,多くの堰堤やダムに魚道が設置されている.しかし,設置後の機能評価に関しては十分に検討されていない.一般的に遡上数が重視されているが,魚道内の個体数は把握できても,堰下流部の個体数を把握することは難しい.そこで,遡上数と共に魚道評価に用いることができる要素として,魚道への遡上経路における流況に着目し,流況調査を行った.そして,得られた流速・流向データを用いて魚道への遡上し易さの定量化を試みた.
Keyword: 魚道の機能評価, アユ, 流向
GET PDF=10/10008-31.pdf
発表番号 [2-50(P)]
Water quality change in the river of agricultual basin increasing Dadacyamame upland field
KAJIHARA Akihiko [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
ANZAI Toshihiko [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
YOKOSAWA Satoshi [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
MIYAMA Masatake [Faculty of Agriculture, Yamagata University]
だだちゃ豆畑地化が進む農業集水域河川の水質変動
○梶原 晶彦 [山形大学農学部]
安西 俊彦 [山形大学農学部]
横澤 怜史 [山形大学農学部]
深山 正健 [山形大学農学部]
本研究では、だだちゃ豆畑の作付面積が急増している山形県鶴岡市白山地区を流下する湯尻川を調査対象として、畑地化が河川水質に与える影響について検討を行った。結果から、集水域の畑地化が進んでいる地域ではNO3-濃度・負荷量とも大きく増加しており、特に降雨時および降雨直後で顕著であった。また、中流域(畑地帯)でのNO3-負荷量を求めたところ、灌漑期の負荷量が年間負荷量の74.1%に達していた。
Keyword: 水質, 河川, 畑地化
GET PDF=09/09P02-50.pdf
発表番号 [8-31]
Study on The Habitat distribution of Corbicula leana in a irrigation Canal
Kobayashi Ryoh [Niigata orefectural Takada agricultural high school ]
Satoh Tkenobu [Niigata University]
Misawa Shinichi [Niigata University]
Yosikawa Natsuki [Niigata University]
農業用水路におけるマシジミの生息分布について
○小林 亮 [新潟県立高田農業高校]
佐藤 武信 [新潟大学]
三沢 眞一 [新潟大学]
吉川 夏樹 [新潟大学]
近年生息域の減少が懸念されているマシジミが生息している農業用水路が発見されたので、その生息状況を調べた。50m間隔のコドラート調査の結果、幅0.7m、長さ600mの水路に1m2当たり平均2000個以上のマシジミが生息し、全水路ではおおよそ1,100kgの生息量になることが分かった。このようにこの水路で高密度のマシジミが生息しているのは、水質や流況がマシジミの生息に適していたためと考えられる。
Keyword: マシジミ, 農業用水路, 生息環境
GET PDF=09/09008-31.pdf
発表番号 [3-10]
A Stochastic Process Model for Time Series Data of Rainfall and Suspended Sediment Concentration
Unami Koichi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Toshihiko Kawachi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
降雨量と浮遊砂濃度の時系列データに対する確率過程モデル
○宇波 耕一 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]
降雨と河川における浮遊砂濃度の入出力関係を記述する確率過程モデルを提示する.降雨量の時系列から減衰効果を含んだ累積降雨量を生成し,浮遊砂濃度の時系列と回帰モデルによって関連付ける.その回帰モデルを確率微分方程式の離散版としてみなすことにより,幾何型の確率過程モデルを導く.モデルを熱帯サバンナで観測されたデータに適用し,カイ自乗検定により妥当性を確認し,また,手法の拡張性について考察する.
Keyword: 浮遊砂濃度, 確率過程モデル, パラメータ推定
GET PDF=08/08003-10.pdf
発表番号 (2-22)
Estimation of Water Consumption in a Paddy Prevailing River Basin by Water Balance Method
KONO Satoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
MORI Yoshiko [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
TANIGUCHI Tomoyuki [National Institute for Rural Engineering]
SATOH Masayoshi [Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
水収支法による水田流域消費水量の推定
○河野 賢 [筑波大学生命環境科学研究科]
森 尚子 [筑波大学生命環境科学研究科]
谷口 智之 [農村工学研究所]
佐藤 政良 [筑波大学生命環境科学研究科]
水収支法により水田流域の消費水量を定量的に推定した。推定された普通期の消費水量は非常に安定していた。また、転作率が変化しても推定した消費水量の経年変化はみられなかった。転作による土地利用変化の影響を受けない可能性があり、これは畑地からの消費水量があるためと考えられる。減水深法に従い、水田転作が進行・定着した場合に水田用水量を減少させ、元入の取水量を減らせば、下流への還元水が減少する可能性がある。
Keyword: 水田流域, 消費水量, 水収支法
GET PDF=07/07002-22.pdf
発表番号 3-27
The Preservation Technique of Networks of Water in Rice Field Environment
Yabe Seiichi [Hyogo Pref. Toyooka Land Improvement Office]
Katou Kouyou [Hyogo Pref. Toyooka Land Improvement Office]
Tawa Yutaka [Hyogo Pref. Toyooka Land Improvement Office]
Takabayashi Kazuyoshi [Hyogo Pref. Toyooka Land Improvement Office]
水田環境における水域ネットワークの保全手法
矢部 誠一 [兵庫県豊岡土地改良事務所]
加藤 幸洋 [兵庫県豊岡土地改良事務所]
○田和 豊 [兵庫県豊岡土地改良事務所]
高林 主佳 [兵庫県豊岡土地改良事務所]
兵庫県では,コウノトリの餌場となる生物の豊かな水田を復元するために,水域ネットワークの保全を進めている。特に,河川と排水路,または排水路間の連続性について,樋門の段差解消や接続幅を拡大すること,および排水路と水田の連続性について,水田魚道の設置や水田内に水路型ビオトープを設けることの有効性を検証した。また,排水路を環境保全型とすることや,減農薬農法の実施により,その効果が増すものと考えられる。
Keyword: 水域ネットワーク, 連続性, 水田魚道
GET PDF=06/06003-27 .pdf
発表番号 8-31
Investigation on Grading and Physical Property of Muddy Soil in Old Filldam Reservior
Shinji Fukushima [Fujita Corporation]
Shigeru Tani [National Research of Rural Engineering]
Akira Kitajima [Fujita Corporation]
Kouji Nishimoto [Fujita Corporation]
老朽化フィルダムの堤体改修を目的とした池内堆積底泥土の粒度・物理特性調査
○福島 伸二 [株式会社 フジタ 土木本部]
谷 茂 [独立行政法人 農業工学研究所]
北島 明 [株式会社 フジタ 技術センター]
西本 浩司 [株式会社 フジタ 土木本部]
フィルダムでは池や流入河川の規模が大きく,砂礫のような粗粒土が流れ込み粗粒から細粒までの底泥土が堆積しやすく,固化処理時の強度管理には含水比だけでなく粒度の影響も考慮する必要がある。そこで,本報告ではフィルダムやため池の池内に堆積した底泥土の粒度と物理特性の分布調査を行い,底泥土を固化処理する時の粒度の取扱いについて検討したものである。
Keyword: 安定処理・地盤改良, 土構造,
GET PDF=06/06008-31.pdf
発表番号 3-34
Improvement of soil physical properties by applying rural waste compost
FUJIKAWA TOMONORI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
TAKEUCHI KEN [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
MIYAZAKI TSUYOSHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
集落排水汚泥混入による土壌物理性の改良効果について
○藤川 智紀 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
竹内 憲 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
土壌に, 二種類の集落排水汚泥を混合し, 透水性と保水性の変化を調べた. 籾殻入りの汚泥は混合率をあげると透水係数は大きくなったが, 20日を過ぎると小さくなった. ペースト状の汚泥は, 混合率が低いと, 混合直後透水係数は大きくなるが, その後小さくなり, 混合率が高いと, それとは逆の傾向を示した. 籾殻入りの汚泥を混合した試料は保水性が下がるのに対し, ペースト状の汚泥を混合した場合, 保水性が上がった.
Keyword: 集落排水汚泥, 土壌改良, 透水性
GET PDF=05/05003-34.pdf
発表番号 8-31
Migration of Cadmium under Electric Potential Gradient in Frozen Soils
Terada Yusuke [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Mizoguchi Masaru [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
Miyazaki Tsuyoshi [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]
電位勾配下における凍結土壌中のカドミウムの移動
○寺田 悠祐 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
土壌浄化法の一つに、土壌に電位勾配を与えて汚染物質を動かし回収する電気浸透法がある。この方法の効率を向上させる補助的手段として土壌の凍結に着目し、塩化カドミウムを添加したカオリンと黒ボク土を凍結させ電圧を加える実験を行った。その結果、黒ボクではCdの移動は見られなかったが、カオリンではCdが試料中央部に集積する現象が見られた。この現象にはpH変化に伴うCdの形態が関係していると推察された。
Keyword: カドミウム, 電気浸透, 凍結
GET PDF=05/05008-31.pdf
発表番号 5- 6
Examination on the Observed Values of Soil Moisture Suction by a self-registering Tensiometer
ATARASHI Masashi [Graduate School of Agriculture, Meiji Univ.]
EZAKI Kaname [Faculty of Agriculture, Meiji University]
自記テンシヨメータによる水分張力の観測値に関する検討
〇新 真史 [明治大学農学研究科]
江崎 要 [明治大学農学部]
自記テンシヨメータによる水分張力の観測値は、気温が高く日射の強い日中に低下して夜間にほぼ正常に戻る傾向がある。ある連続無降雨期の15日を選び、1日を単位とし、水分張力の10分毎の観測値とこれから得た回帰直線との差を偏差として、0時、6時、12時の各時刻について、各々15日分の偏差を求めた。この3つの時刻の偏差の数字群の間には有意差が存在する。計器上端部の空気層の温度による体積変化が主因である。
Keyword: 自記テンシヨメータ, 水分張力,
GET PDF=04/0405-06.pdf
発表番号 8-31
Study on runoff process of rainfall from paddy field on a slope in Kumamoto
Kobayasi Go [Graduate School of Life and Environmental Sciences,Univ. of Tsukuba]
Miyamoto Kuniaki [Inst. Agricultural and Forest Eng., Univ. of Tsukuba]
Haraguti Noburo [National Agriculutural Research Center for Kyushu Okinawa Region]
Siono Takahiro [National Agriculutural Research Center for Kyushu Okinawa Region]
Miyamoto Teruhito [National Agriculutural Research Center for Kyushu Okinawa Region]
熊本県の棚田における降雨の流出過程に関する研究
〇小林 剛 [筑波大学大学院生命環境科学研究科]
宮本 邦明 [筑波大学農林工学系]
原口 暢朗 [九州沖縄農業研究センター]
塩野 隆弘 [九州沖縄農業研究センター]
宮本 輝仁 [九州沖縄農業研究センター]
棚田における降雨流出の観測を熊本県上益城郡矢部町の城原地区で行った。対象棚田の水収支を把握するために棚田の上下流端それぞれに水位計を設置した。また、上流に雨量計を設置した。観測期間中に日雨量が100mm/dayを越えた日が3日あった。6月23日(田が湛水),7月20日(田が非湛水),8月7日(田が非湛水)の3日である。この3つの降雨イベントに着目して、棚田の降雨流出過程を整理したので報告する。
Keyword: 流出特性, 洪水流出, 棚田
GET PDF=04/0408-31.pdf
発表番号 2-44
Transport and deposition of dispersed particles in layered soil columns as affected by the initial electrolyte concentration
NAKANO Keiko [National Institute for Agro-Environmental Sciences]
SUZUKI Katsuhiro [National Institute for Agro-Environmental Sciences]
KATOU Hidetaka [National Institute for Agro-Environmental Sciences]
成層カラム中の分散土壌粒子の移動髀炎d解質濃度の影響
○中野恵子 [農業環境技術研究所]
鈴木克拓 [農業環境技術研究所]
加藤英孝 [農業環境技術研究所]
土壌構造の安定性と分散性が粘土粒子の移動捕捉過程に与える影響をみるために、初期電解質濃度とカラム長の異なる二層カラムへの蒸留水の透水実験を行なった。カラム流出液中の懸濁物質の粒径組成は初期電解質濃度によって異なること、電解質濃度が低く分散性が大きい場合には、時間とともに比較的大きな粒径の流出がみられなくなるとともに流出懸濁物質濃度も低下することがわかった。
Keyword: 懸濁物質, 粒径分布, 移動・捕捉
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発表番号 3-24
Transport and deposition of dispersed soil particles in saturated soil matrix
NAKANO Keiko [National Institute for Agro-Environmental Sciences]
KATOU Hidetaka [National Institute for Agro-Environmental Sciences]
飽和土壌マトリクス中の分散粒子移動及び捕捉現象
○中野 恵子 [農業環境技術研究所]
加藤 英孝 [農業環境技術研究所]
飽和土壌マトリクス内の微細粒子の移動と捕捉現象をカラム透水実験を通して明らかにすることを試みた。蒸留水を浸透させるとECの低下に伴いカラム全体の飽和透水係数が低下するとともに微細粒子の流出が見られた。乾燥密度の異なる成層カラムでは層境界部分で粒子の捕捉による難透水層が形成されること、一層カラムでも乾燥密度が大きければ粒子捕捉の集中する部位が徐々に形成されることがカラム内の水頭分布の変化から示された。
Keyword: 分散土壌粒子, 飽和透水係数, 粒子捕捉
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発表番号 8-31
重力式コンクリートダムに作用する地震時動水圧簡易推定法の提案−圧縮力と引張力とに分離して−
○松本 伸介〔高知大学農学部〕
篠 和夫〔高知大学農学部〕
2次元境界要素解析によるパラメトリックスタディから求めた動水圧値を,圧縮方向と引張方向とに分離して整理し直すことで,簡便な高精度ノモグラムを作成した.フィレットの形状や,地震による系の振動方向をも考慮できるという利点を有しており,現行の設計基準に比し,汎用性に優れ,かつ簡易性の点でも劣らぬ高精度な動水圧推定法であると考える.重力式コンクリートダムの全体計画段階において極めて有効なツールと言えよう.
Keyword: 構造物の設計手法, 構造物の動力学的性質,
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発表番号 8-31
貯留網モデルにおけるロバストサーボ制御系の設計
京都大学大学院農学研究科 宇波耕一
Keyword: 用水管理, 流れの基礎原理・特性, 線形制御
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