発表番号 [4-16]
Viscoelastic evaluation of aqueous mixed suspension composed of silica nanoparticles and poly(ethylene oxide)
Shunsuke SATO[Graduate School of Science and Technology, University of Tsukuba]・Motoyoshi KOBAYASHI[Faculty of Life & Environmental Sciences, University of Tsukuba ]
シリカナノ粒子とpoly(ethylene oxide)の水系混合懸濁液の動的粘弾性評価
○佐藤 駿介[筑波大学]・小林 幹佳[筑波大学]
ゾル・ゲルの双安定性を示すシリカナノ粒子と高分子poly(ethylene oxide)の水系混合懸濁液に対し,定常剪断速度を与えた後に動的粘弾性試験を行った.その結果,懸濁液のゾル・ゲル状態の判定を,弾性率を用いて評価することができた.粒子表面積あたりの高分子添加量(Cp)に着目してゲル状態からの緩和時間を調べたところ,緩和時間はCpに依存し,緩和時間が最長となるCpの値が得られた.
Keyword: コロイド・粘土,レオロジー, ,
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発表番号 [9-27]
Physical Properties Evaluation of Crushed Stone By-products from Different Localities
Naoki Kayashima[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Meriko Suzuki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kazutaka Tomita[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Koki Matsumoto[Faculty of Agriculture, Kobe University]・Kazuya Inoue[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]
産出地の異なる砕石副産物の物性評価
○萱島 直貴[神戸大学大学院]・鈴木 麻里子[神戸大学大学院]・冨田 和孝[神戸大学大学院]・松本 紘輝[神戸大学]・井上 一哉[神戸大学大学院]
人工骨材製造時に発生する脱水ケーキは産出地によって岩種が異なる.そこで本研究では,産出地の異なる砕石脱水ケーキなどの物理特性,力学特性を比較した.その結果,産出地の異なる砕石脱水ケーキの一軸圧縮強度は岩種への依存性を示したものの,その他物性は岩種や凝集剤への依存性は確認されなかった.また,砕石脱水ケーキは凝集剤の流出に伴う強度低下が発生しにくく,比較的安定した材料であることが明らかになった.
Keyword: 砕石脱水ケーキ,岩種,凝集剤,力学特性, ,
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発表番号 [4-19(P)]
Nitrogen dynamics in paddy soil applied with various amount of rice bran
○Kaisei Ide[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Tasuku Eigen[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Peter Muchuno Alfred[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Nobuhito Sekiya[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Kunio Watanabe[Graduate School of Bioresources, Mie University]
有機物投入量の異なる水田土中の窒素動態
○井手 海盛[三重大学大学院]・永源 奨[三重大学大学院]・Peter Muchuno Alfred[三重大学大学院]・関谷 信人[三重大学大学院]・渡辺 晋生[三重大学大学院]
異なる量の米ぬかを施用した水田において,無機化による土中の窒素量変化の推定をすることを目的に調査を行った.2021年の2〜4月,6〜7月,7〜8月において平均気温Tがそれぞれ一定とみなせた.各期間を湛水・非湛水に分け,一次反応式の反応速度定数kminをそれぞれ求めた.求めたkminから,Tを指数とした推定式を求めた。推定式と一次反応式から無機化の推定を行うと,硝化を考慮したとき実測値を概ね表した.
Keyword: 窒素動態,無機化,無機態窒素, ,
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発表番号 [4-6]
Prospect of Agricultural and Rural Development for Data-driven Society
Daisuke Kabayama[Tone River Agricultural Land & Water Planning and Management Office, Kanto Regional Agricultural Administration Office, MAFF]・Susumu Kurata[Agricultural and Rural Development Information Center]
データ駆動型社会を目指した農業農村整備の今後の展望ー水管理システムにおけるビッグデータの観察を事例としてー
樺山 大輔[関東農政局利根川水系土地改良調査管理事務所]・倉田 進[農業農村整備情報総合センター]
経験知に基づく施設操作情報,気象情報,及び水管理システムに蓄積されている水利情報等のビッグデータを活用してAI(人工知能)等によるデータ解析を行い,データ駆動型の農業用水の操作・制御を目指すことが求められている。本講演では,農業農村整備におけるデータ駆動型社会を目指し,水管理システムのデータ観察及びデータ加工を行いAI検証の可能性を検討し,AI等の社会実装に向けた展望を行う。
Keyword: 水利システムの計測・管理・制御, IT, インターネット
GET PDF=20/[4-6].pdf
発表番号 [9-27]
Effect of weed control methods on paddy plants in rice cultivation by organic agriculture
Takuya Minamitani[GIFU Prefecture]・Akira Mori[Chiba biodiversity Center]・Takumi Moriyama[Utsunomiya University School of Agriculture]
有機農法稲作における抑草方法が水田植物に与える影響
南谷 拓哉[岐阜県]・森 晃[千葉県生物多様性センター]・守山 拓弥[宇都宮大学]
有機農法における抑草方法が抑草対象種および水田植物の多様性に与える影響を明らかにすることを目的とした。いずれの指標も有機圃場が慣行圃場より有意に高かった。これは、除草剤不使用により除草剤に弱い植物が生育しやすくなったと考えられた。クログワイを抑えることで他の植物が発芽および発生しやすくなったことが考えられた。NMDSの結果、慣行整備田、有機整備田、有機陸田に分類された。
Keyword: 生態系, 生物多様性,
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発表番号 [9-27(P)]
Agent-based modeling of water allocation system considering labor factors
Fumi Okura[United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tasuku Kato[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・I Wayan Budiasa[Faculty of Agriculture, Universities Udayana]
水配分における要因として労働力を考慮したエージェントベースモデルの構築―インドネシア,バリ島のスバックを事例として―
大倉 芙美[東京農工大学大学院]・加藤 亮[東京農工大学大学院]・Budiasa I Wayan[ウダヤナ大学]
バリ島の水管理組織であるスバックでは,近代化により水配分や農業形態が変化している.そこで本研究では水配分に関わる要因である労働力を地理的条件で整理した.その結果,山間部では地域の連携による稲作が残るが,都市化が進んだ地方都市と州都では労働力の外部化が多かった。今後は水資源以外の労働力といった要因も含めたエージェントベースの水配分モデル構築を目指し,シナリオ分析を行う.
Keyword: 水田灌漑, 参加型水管理, スバック
GET PDF=18/9-27(P).pdf
発表番号 [9-27]
An analysis of farm ditch and drain systems on huge rice paddy fields for reducing rice production cost in Japan
ISHII Atsushi[Faculty of Life and Environmental Science]
真の低コスト稲作のための巨大区画水田の圃場水利施設と水管理
石井 敦[筑波大学]
日本の平野部でも、5ha以上の巨大区画水田群を連坦して整備し、250馬力を超える大型トラクター等で直播稲作を行うことで、農業経営体専従員あたりの経営規模を60〜80ha/人に拡大でき、豪州なみの低コスト稲作農業が実現可能である。その際、巨大区画水田では用排水施設を大幅に再編・削減でき、圃場整備事業の建設費や維持管理費・労力の節減や節水効果が得られることを、国内外の事例を参照・分析して論考する。
Keyword: 農地利用計画・整備, 圃場整備, 水利用計画・水利権
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発表番号 [1-18]
Study on the effects and sustainability of the revitalization project by local government - A case of lei making at Kozagawa town, Wakayama prefecture -
Kuki Yasuaki[Graduate School of Environmental and Life Science, Okayama University]・Anzai Mika[Faculty of Environmental Science and Technology, Okayama University]
身近な資源を利用した活性化の取組みの効果と持続可能性―和歌山県古座川町のハナアミを例に―
九鬼 康彰[岡山大学大学院]・安西 美翔[岡山大学]
本報では身近な地域資源を利用した活性化の事例を対象に,その効果と持続可能性について考察した.和歌山県古座川町におけるハナアミ活動の関係者への聞き取りから,趣味として定着しているもののメンバーや活動に広がりがみられず,住民の贈与を優先する価値観や集落間の対抗意識が活動の積極性を妨げていることが分かった.結論として,新たな取組みを始める際には住民意識や経済性に配慮と工夫が必要なことが得られた.
Keyword: 地域資源, 活性化, 山村
GET PDF=16/1-18.pdf
発表番号 [9-27]
Development of a Portable Rainfall-Runoff Simulator-Plot scale (PRRS-P) for investigating pollutant transport – in case of atrazine and metolachlor transport
Piyanuch Jaikaew[TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE AND TECHNOLOGY, UNITED GRADUATE SCHOOL OF AGRICULTURAL SCIENCE, Department of Agricultural and Environmental Engineering]・Farag Malhat[TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE AND TECHNOLOGY, UNITED GRADUATE SCHOOL OF AGRICULTURAL SCIENCE, Department of Agricultural and Environmental Engineering]・Julien Boulange[Meiji University]・Watanabe Hirozumi[TOKYO UNIVERSITY OF AGRICULTURE AND TECHNOLOGY, UNITED GRADUATE SCHOOL OF AGRICULTURAL SCIENCE, Department of Agricultural and Environmental Engineering]
汚染物質の挙動解析のための圃場スケール移動式人工降雨装置の開発-アトラジンとメトラクロールの挙動について
ピヤヌッチ ジャイケーウ[東京農工大学大学院連合]・マルハト ファラグ[東京農工大学大学院連合]・ジュリアン ブランジェ[明治大学]・渡邊 裕純[東京農工大学大学院連合]
本研究では,汚染物質の挙動解析のための圃場スケール移動式人工降雨装置の開発を行い,畑地用除草剤アトラジンとメトラクロールに関して,降雨流出の挙動について解析を行った。降雨強度50 mm/hr で60分間の人工降雨による流出水中の除草剤濃度は,最高で0.46 mg/lであった。この圃場スケール移動式人工降雨装置は,畑土壌での農薬の降雨流出挙動の研究に有用であることが示唆された。
Keyword: 移動式人工降雨装置, 農薬表面流出, メトラクロール
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発表番号 [9-27]
Estimating seismic damage of gated weir using fiber model analysis
TOKASHIKI Masaru [National Institute for Rural Engineering]
ASANO Isamu [National Institute for Rural Engineering]
MORI Mitsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
NISHIHARA Masahiko [National Institute for Rural Engineering]
ファイバーモデルを用いた可動堰の地震時損傷形態の予測
○渡嘉敷 勝 [農村工学研究所]
浅野 勇 [農村工学研究所]
森 充広 [農村工学研究所]
西原正彦 [農村工学研究所]
可動堰のような断面形状の異なる堰柱および門柱で構成されるコンクリート構造物の地震時の挙動および損傷形態についての基礎的な知見を得るために,ファイバーモデルによる時刻歴応答解析を実施した。その結果,門柱基部および頭部の塑性ヒンジ部で損傷レベルが高いこと,地震波の入力方向により損傷形態が異なること,そして,実際の地震動と同様な水平2方向の地震波入力により損傷範囲が拡大することが示された。
Keyword: ファイバーモデル, 可動堰, 地震
GET PDF=13/13009-27.pdf
発表番号 [9-27]
Relation between Various Strength and Relative Dynamic Modulus of Elasticity of Concrete using Ordinary Portland Cement
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
SUTO Masashi [United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]
HYODOU Masahiro [Faculty of Agriculture, Tottori University]
普通ポルトランドセメントを使用したコンクリートの相対動弾性係数と各種強度の関係
○緒方 英彦 [鳥取大学農学部]
周藤 将司 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
兵頭 正浩 [鳥取大学農学部]
寒冷地において凍害の進行が懸念される構造物では,性能の評価や対策の策定のために,相対動弾性係数と強度の関係式が必要になる。本研究では,普通ポルトランドセメントのコンクリートを気中凍結水中融解試験(B法)に供し,凍結融解作用により劣化したコンクリートの相対動弾性係数と圧縮強度,静弾性係数,引張強度の関係式を求め,既往の研究の関係式と比較する。
Keyword: 凍結融解作用, 相対動弾性係数, 圧縮強度
GET PDF=12/12009-27.pdf
発表番号 [9-27]
Land use and environmental pollution analysis of Tedorigawa alluvial fan by GIS soft program
Tano Nobuhiro [Ishikawa Prefectural University]
GISによる手取川扇状地の土地利用と環境汚濁解析
○田野 信博 [石川県立大学]
地球温暖化が手取川扇状地の用排水環境に及ぼす影響を明らかにするため、GISを用いて一筆毎の水田や畑地からなる手取川扇状地の土地利用図の作成と生活排水系や農林系の原単位法による汚濁負荷量算定、同汚染マップの作成、及び農業系負荷の水平・垂直方向流出解析に必要な精密標高地図を作成した。
Keyword: GIS, 手取川扇状地, 土地利用図
GET PDF=09/09009-27.pdf
発表番号 [9-27]
Study on Evaluation and Consideration Issue on BOD Removal in Rural Sewerage Facilities with Biofilm Processes
Nakano Takuji [Rural Planning Department, Tohoku Regional Agricultural Administration Office, Ministry of Agriculture, Forestry and Fishery]
生物膜法を活用した農業集落排水施設におけるBOD除去性能の評価とその課題について
○中野 拓治 [農林水産省東北農政局農村計画部]
生物膜法を活用した農業集落排水施設においては, 所要のBOD除去性能を発揮している一方, 沈殿槽流出水BODは窒素化合物による硝化反応の影響を受けて高い値を示していることが確認された.また, 処理水の採取箇所を沈殿槽流出部から消毒槽・放流ポンプ槽流出部に変更することは, 処理水のBOD測定値をC‐BODに近づけるための有効な手段であり, BODが有機物の汚濁指標として適正に評価できるような対応を検討することの必要性が示唆された.
Keyword: 農業集落排水施設, 生物膜法, BOD測定法
GET PDF=08/08009-27.pdf
発表番号 9-27
Study of the stability of cadmium surface precipitates formed on clay complexes
NETSU Toshihiko [Graduate School of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]
TAKAMATSU Rieko [School of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]
SATO Koichi [School of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]
粘土複合体に形成したカドミウム表面沈殿の安定性の評価
○祢津 聡彦 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]
高松 利恵子 [北里大学獣医畜産学部]
佐藤 幸一 [北里大学獣医畜産学部]
本研究ではHyA及びHAS複合体に形成したカドミウム表面沈殿の安定性の評価を目的とし,複合体及びモンモリロナイト,パイロフィライトに形成した表面沈殿をEDTAとHNO3を用いて脱離させた。その結果,HAS複合体の表面沈殿はHyA複合体の表面沈殿よりも安定した構造であることがわかった。しかし,複合体の表面沈殿はモンモリロナイト及びパイロフィライトの表面沈殿よりも脱離しやすいと言えた。
Keyword: 粘土鉱物, 土壌汚染, カドミウム
GET PDF=06/06009-27.pdf
発表番号 9-27
Numerical observation of slope failure due to rainfall infiltration
Kiyama Shoichi [Kyoto University]
Kobayashi Akira [Kyoto University]
Aoyama Shigeyasu [Kyoto University]
数値実験による降雨浸透時の斜面崩壊形態の観察
○木山 正一 [京都大学大学院農学研究科]
小林 晃 [京都大学大学院農学研究科]
青山 咸康 [京都大学大学院農学研究科]
降雨が誘因となり発生する斜面崩壊シミュレーションツールを有限要素を用いて作成した。特に浸透によるせん断破壊後に現れる高間隙状態での地盤の挙動が泥流化する場合も考慮した。解析により泥流化するか否かは斜面崩壊時期・崩壊の位置・空間的規模に影響することが明らかとなった。
Keyword: 斜面崩壊, 数値実験,
GET PDF=05/05009-27.pdf
発表番号 9-27
A study on the characteristic of rural community abandoned farmlands situating
YODOGAWA Tomoyuki [Graduate School of Agriculture, Hokkaido Univ.]
CHUNG Hoi-hoon [Graduate School of Agriculture, Hokkaido Univ.]
YAZAWA Masao [Graduate School of Agriculture, Hokkaido Univ.]
耕作放棄地を有する農業集落の特性に関する研究
〇淀川 智之 [北海道大学大学院農学研究科]
鄭 会勳 [北海道大学大学院農学研究科]
矢沢 正士 [北海道大学大学院農学研究科]
北海道の耕作放棄地率,不作付地率は全国と比べて低い水準にあるが,道内には高い値を示す地域が存在する。そのような地域における農業集落の特性について,後志支庁の赤井川村と空知支庁の栗沢町を対象として調査した。結果,耕作放棄地や不作付地の面積や発生率には,集落間で大きな差異があった。また,農業集落内においても地形条件や圃場条件が悪く非効率的な圃場ほど,耕作放棄地や不作付地は発生しやすい傾向にあった。
Keyword: 遊休化, GIS解析, 地形条件
GET PDF=04/0409-27.pdf