発表番号 [5-2]
Small Shaking Table Model Test of Fill Dam with Impervious Function
MORI Hiroshi[Hirosaki University]・TAKABE Yuta[Hirosaki University]
遮水性機能を伴ったフィルダムの小型振動台模型実験
森 洋[弘前大学]・○高部 侑汰[弘前大学]
本研究は、遮水機能等を伴った各種フィルダムの耐震性評価を小型振動台模型実験装置にて実施し、フィルダムの破壊挙動を検討する。強度の強いコア部を持つゾーン型や中心遮水壁型、補強材を敷設したケースは盛土天端での沈下を抑制できる可能性を示した。特に、補強材盛土の場合は天端の沈下開始は他のケースより遅く、天端部に発生したせん断帯の進行を補強材により妨げているため、一定程度の耐震性効果を確認することができた。
Keyword: フィルダム,耐震性評価,振動台模型実験, ,
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発表番号 [9-33]
Bond strength of polymer cement mortars to calcium-leached mortar
Yoshida M.[Graduate School of Natural Science and Technology,Shimane University]・Ueno K.[Shimane University]・Ishii M.[Shimane University]
カルシウム溶脱した母材モルタルに対する各種ポリマーセメントモルタルの付着性
○吉田 美里[島根大学(院)]・上野 和広[島根大学]・石井 将幸[島根大学]
コンクリート構造物の長寿命化を図るため補修・補強が適用されるが、劣化により母材コンクリートの変質が生じている場合、補修・補強材料との付着性に影響が生じる。コンクリート水利構造物では、カルシウム溶脱が発生することによる付着強度の低下が明らかになっている。本研究では、ポリマーセメントモルタルを対象に、母材モルタルのカルシウム溶脱と補修・補強材料の仕様、付着強度の相互関係を分析した。
Keyword: 付着強度,カルシウム溶脱,無機系補修材料, ,
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発表番号 [5-17]
Sediment runoff due to land use and agricultural management changes in Ishigaki Island, Japan
○Yuya NAKATANI[Graduate school of regional development and creativity, Utsunomiya university]・Kazutoshi OSAWA[School of agriculture, Utsunomiya university]・Hiroyuk MATSUI[School of agriculture, Utsunomiya university]
石垣島における土地利用や営農形態の変化に伴う土砂流出量の変化
○中谷 祐哉[宇都宮大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]・松井 宏之[宇都宮大学]
南西諸島地域では赤土等流出が問題であり、既往研究では石垣島で土地利用や営農形態の変化を考慮した土砂流出の解析を行った。しかし、これは解析のみの結果であるため、実測した結果と照合する必要がある。そこで、石垣島の轟川流域で土砂流出の現地観測を行った。土砂流出量は2006年から2021年で減少傾向であった。また、解析値とともに評価し、土地利用や営農形態の変化が土砂流出の減少に寄与していることを示唆した。
Keyword: 水質,水環境,土壌侵食,土砂流出,土地利用, ,
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発表番号 [1-62(P)]
Effect of Overflow Depth on Agricultural Reservoir due to Flowed Sediment
Daisuke Shoda[NARO]・Hiroshi Yoshisako[NARO]・Takeshi Kusumoto[NARO]・Keisuke Inoue[NARO]・Naoki Sakai[National Research Institute for Earth Science and Disaster Resilience]
ため池への土砂流入による越流水深に対する影響
正田 大輔[農業・食品産業技術総合研究機構]・吉迫 宏[農業・食品産業技術総合研究機構]・楠本 岳志[農業・食品産業技術総合研究機構]・井上 敬資[農業・食品産業技術総合研究機構]・酒井 直樹[防災科学技術研究所]
豪雨時の土砂災害により農業用ため池が被災する事例がある。ため池での土石流流入に伴う堤体の被災要因としては,堤体越流が主な要因と想定される。本報告では,ため池の防災減災技術開発の一環として,ため池への土石流流入を模型実験により行い、越流水深に対する影響について検討を行った。
Keyword: 模型実験・土石流・ため池, ,
GET PDF=20/[1-62(P)].pdf
発表番号 [9-33]
Spatial Distribution of crop damages by wild boars, shika deer and monkeys in Mie prefecture
Haruta Nakaoka[Mie University Department of Environmental Science and Technology]・Ken OHno[Mie University]
三重県におけるイノシシ、シカ、サルによる農作物被害の空間分布
中岡 治太[三重大学大学院]・大野 研[三重大学]
三重県の各集落におけるイノシシ、シカ、サルの農作物被害状況データをクリギング法によって空間補間し、三重県を分割した複数のグリッド内の森林率や農地率、個体数指標と相互相関解析を行った。結果、全体の傾向とは異なる地域が明らかになり、地域的に獣害の要因に差がある可能性が示唆された。今後はこうした要因の差を明らかにするため、風土の違いなどに着目して研究していく必要があると考えた。
Keyword: 獣害, クリギング,
GET PDF=19/9-33.pdf
発表番号 [9-33]
Current situation and problem in canal function of irrigation and to flow snow
Shuetsu FUJIWARA[Akita Prefectural University ,Course of Bioresource Science]・Tadashi KONDOH[Akita Prefectural University ,Faculty of Bioresource Sciences]
農業用水兼消流雪用水の水路機能における現状と課題
藤原 周悦[秋田県立大学大学院]・近藤 正[秋田県立大学]
積雪地域の流雪水路機能と水利権を有する農業用水路の利用実態について、灌漑期と非灌漑期の現状調査を実施し課題を抽出した。高齢化の急速な進行は農地の集積や分布形態を変えるのみでなく上流優先型の水利が強まり下流の利水条件に影響を及ぼすものと推測された。また高齢化と過疎化は流雪機能にも影響し、上流部での機械による急激な排雪が下流部の水路閉塞を招くなど流雪水路としての機能にも影響しているものと推察された。
Keyword: 農業用水路, 流雪機能, 地域用水
GET PDF=18/9-33.pdf
発表番号 [2-11]
Study on Proper Characteristics of Canal Bottom for Habitat for Endangered Species Pronodularia Japanensis
Kamada Yuta[Nippon Engineering Consultants CO., LTD]・Kondo Yuya[Graduate School of Engineering,Kagawa Univ.]・Kakudo Hirohumi[Faculty of Engineering,Kagawa Univ.]
絶滅危惧種マツカサガイの生息に適した水路床の物性に関する研究
鎌田 侑汰[大日本コンサルタント]・近藤 侑也[香川大学大学院]・角道 弘文[香川大学]
マツカサガイの生息状況を把握するとともに,生息に適した水路床の物性について検討することを目的とし,本種の生息する水路の底質を調査した.マツカサガイの平均生息密度は34.8個体/m2であり,主に底質組成を目的変数とした重回帰分析の結果,マツカサガイの生息数に影響を及ぼす環境要因としては,底質の粗砂の組成割合と,水路床表面の礫の被覆割合が挙げられた.両者は本種の生息数に対して負の相関を示した.
Keyword: マツカサガイ, 農業用水路, 底質環境
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発表番号 [9-33]
Research on the quality evaluation of used tile powder and solidified dredged material
Yonee Maki [Graduate school of Faculty of Life and Environmental Sciencn,shimane University]
Komuro Daisuke [A graduate of Faculty of Life and Environmental Science, Shimane ]
Nonaka Tsuguhiro [Faculty of Life and Environmental Science, Shimane University]
廃瓦微粉末の性能評価と浚渫土固化に関する研究
○米江真貴 [島根大学大学院生物資源科学研究科]
小室大輔 [島根大学生物資源科学部卒]
野中資博 [島根大学生物資源科学部]
我が国では,最終処分場の逼迫を受け,資源循環型社会の構築が進められている。しかし,産業廃棄物のひとつである廃瓦微粉末は,有効的な再利用方法は確立されておらず,利用法が望まれている。本報告では,廃瓦微粉末の持つポゾラン活性がセメントに対してどの程度混合することで最も効果があるのかを検討した。また,廃瓦微粉末をセメントと混合することで,浚渫土固化材としての利用を検討した。
Keyword: 廃瓦微粉末, ポゾラン活性, リサイクル
GET PDF=13/13009-33.pdf
発表番号 [9-33]
Properties of PCa Products Using Recycle Aggregate from Disaster Concrete Waste
kitatsuji masahumi [School of Food,Agricultural and Environmental sciences,Miyagi University]
sawada tatsuya [School of Food,Agricultural and Environmental sciences,Miyagi University]
震災コンクリートがらから作製した再生骨材Mを用いたPCa製品の性能
○北辻 政文 [宮城大学食産業学研究科]
澤田 達哉 [宮城大学食産業学研究科]
東日本大震災により発生したコンクリートがらは,発生量が膨大であるため,通常の路盤材等への再利用以外に,新たな利用方法を検討する必要がある.そこで本研究では,コンクリートがらから再生骨材Mを製造し,PCaコンクリート用骨材としての利用について検討を行った.その結果,製造した再生骨材MはJIS規格値を満たし,それを用いたPCaコンクリートの強度および耐久性も,必要な性能を有することが明らかとなった.
Keyword: 震災廃棄物, コンクリートがら, 再生骨材M
GET PDF=12/12009-33.pdf
発表番号 [9-33(P)]
Development of Investigation Support for Agri-Biodiversity Information System using UMN MapServer
MINETA Takuya [Natural Institute for Rural Engineering]
MATSUMORI Kenji [Natural Institute for Rural Engineering]
UMN MapServer を利用した生きもの調査情報登録システム(ABDIS)の開発
○嶺田 拓也 [農研機構・農村工学研究所]
松森 堅治 [農研機構・農村工学研究所]
近年,農村において農業者による生きもの調査活動が全国で展開されている。そこで,オープンソースのGISソフトウエアであるUMN MapServerを利用して,生きもの調査で得られたデータを誰でも簡単にWeb上で登録できるシステムの開発を進めている。そこで,調査特性に合わせてポイント(点)・ライン(線)・ポリゴン(面)での登録・削除がWEB上でも簡単にできるようなプロトタイプシステムを設計した。
Keyword: オープンソースGIS, 地域生物資源管理, WEB
GET PDF=09/09P09-33.pdf
発表番号 [9-33]
Expansion of Simdcap to Simdcap-SD
YAMAOKA Masaru [National Institute for Rural Engineering]
YUYAMA Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
NAKAMURA Masato [National Institute for Rural Engineering]
HITOMI Tadayoshi [National Institute for Rural Engineering]
Simdcap(シンドキャプ)法からSimdcap-SD(エス・ディ)法への発展
○山岡 賢 [農村工学研究所]
柚山 義人 [農村工学研究所]
中村 真人 [農村工学研究所]
人見 忠良 [農村工学研究所]
メタン発酵消化液ろ液の減量・濃縮方法として開発したSimdcap法にリン酸マグネシウムアンモニア(MAP)生成反応を適用するとろ液中のアンモニア性窒素のより一層の濃縮が可能となることが確認できた.同法をSimdcap-SD法と名付け,同法のメタン発酵プロセスへの組み込みの展望を示した.
Keyword: 資源循環, バイオマス, 消化液
GET PDF=08/08009-33.pdf
発表番号 9-33
Cation composition of irrigation water and drainage water and evaluation of Leaching requirement of Hateo irrigation District,Inner Mongolia,China
Nakao Chiaki [Faculty of Environmental Sciene and Technology, Okayama Univ.]
Akae Takeo [Faculty of Environmental Sciene and Technology, Okayama Univ.]
Xia Liu [Faculty of Environmental Sciene and Technology, Okayama Univ.]
Shi Haibin [Inner Mongolia Agricultural Univ.]
中国内蒙古自治区河套灌区の用排水イオン組成と除塩用水量の評価
○中尾 千晶 [岡山大学環境理工学部]
赤江 剛夫 [岡山大学環境理工学部]
劉 霞 [岡山大学環境理工学部]
史 海濱 [内蒙古農業大学]
内蒙古自治区河套灌区の土壌,用排水路系統の陽イオン組成についての系統的な採水調査で陽イオン組成の変化を分析した.加えて模擬灌漑水を用いて,リーチングカラム実験を行った.その結果から灌漑に伴い土壌から主にNa+が排出され, Ca2+,Mg2+は土壌中に析出していることが確認された. また,従来の全塩濃度による除塩用水量よりもNa+濃度での除塩用水量の方が,「塩害地は拡大していない」という現状を正しく説明する結果となった.
Keyword: 塩分集積, 陽イオン組成, 除塩用水量
GET PDF=06/06009-33.pdf
発表番号 9-33
Shear Strength Characteristics of Soil Samples from Loess Landslides
Gibo Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Nakamura Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Chuansheng_Chen [The United Graduate School of Agricultural Sciences,Kagoshima University]
Yamashita Tomomi [School of Agriculture, University of the Ryukyus]
黄土高原地すべり土のせん断強度特性
○宜保 清一 [琉球大学農学部]
中村 真也 [琉球大学農学部]
陳 伝勝 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
山下 友美 [琉球大学大学院農学研究科]
廟湾地すべりおよび二道岔地すべりからの採取土についてリングせん断試験を行い,それらの強度特性を明らかにした。粘着力c=0として得たφsfおよびφrは,馬蘭黄土試料で φsf=36.1°・φr=33.0°〜31.9°,二次黄土試料でφsf=31.4°・φr=25.2°,頁岩試料でφsf=28.2°・φr=10.8°であった。頁岩試料のφr値はかなり低く,地すべりの発生・再発生を考える上で重要となる。
Keyword: 土の静力学的性質, せん断強度, リングせん断
GET PDF=05/05009-33.pdf
発表番号 9-33
Farm Land Environment on Ownership Program of Rice Terraces−An Investigation in Obaste Chikuma city Nagano prefecture−
UCHIKAWA Yoshiyuki [Fac. of agr, Shinshu Univ. ]
KIMURA Kazuhiro [Fac. of agr, Shinshu Univ. ]
棚田オーナー制度実施地域における作業環境−長野県千曲市姨捨地区の事例−
〇内川 義行 [信州大学農学部]
木村 和弘 [信州大学農学部]
棚田オーナー制度の多くは自力営農困難な耕作条件の悪い場所で実施されるため,作業環境・圃場条件の検討はなされてこなかった。長野県千曲市姨捨地区の事例からその実態を検討した。日常管理を行う地元農家組織「名月会」ではトラクタで直接進入できない区画等の条件の中で多くの作業に支障を有していた。作業性と安全性は,旧来の区画を保持したオーナー制度地区においても解消すべき課題であることが示された。
Keyword: 棚田オーナー制度, 棚田保全, 農作業環境
GET PDF=04/0409-33.pdf
発表番号 9-33
塩クラストが湿潤土壌面からの蒸発速度に及ぼす影響
○藤巻 晴行〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
山本 太平〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
井上 光弘〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
岡本 友宏〔鳥取大学乾燥地研究センター〕
塩クラストによる水蒸気通過抵抗の蒸発モデルへの組み込みとパラメータ測定を試みた.空気力学的抵抗と水蒸気濃度 ,地温,下端圧力水頭が一定の塩類集積実験を行った結果,積算蒸発量が100mmに満たないうちに蒸発速度が1/3程度に減少した.土壌面は十分湿っていたため,この減少は全て集積した溶質によるものである.バルク輸送式の分母に塩クラスト抵抗を加えて数値解析した結果,蒸発速度の経時変化をほぼ再現できた.
Keyword: 土壌面蒸発, 塩類集積, 溶質移動
GET PDF=