発表番号 [7-2]
Factors for Sustainable Development of Nishikigoi Farming in Disadvantaged Areas
WATANABE Juri[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・SAKATA Yasuyo[Institute of Science and Technology, Niigata University]
条件不利地域における錦鯉養殖の持続的発展の要因
○渡辺 樹里[新潟大学大学院]・坂田 寧代[新潟大学]
新潟県中越地域は錦鯉発祥の地であるものの,豪雪地帯や特別豪雪地帯に指定される中山間地に位置し,生産条件が厳しい.本研究では,条件不利地域における錦鯉養殖の持続的発展の要因として,土質などの環境が錦鯉という特殊な産品の生産に適していたこと,また,錦鯉は農村文化として生まれた背景があることから,小規模養鯉業者が多数集まり,競争と相互扶助(共生)の関係をもって産地を形成していることが考えられた.
Keyword: 錦鯉,土地利用,中山間地, ,
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発表番号 [9-45]
Non-Destructive Detection of Water Leakage Waves in Model Pipeline using AE Energy Parameter
Toma Tsubota[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Kazuki KITSU[Niigata Prefectural Ministry of Agriculture]・Taiki HAGIWARA[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Tomohiro KITANOHARA[Obayashi Road Corporation]・Jun HONMA[Obayashi Road Corporation]・Tetsuya SUZUKI[Faculty of Agriculture, Niigata University]
AEエネルギ指標を用いたモデルパイプラインに発生した漏水波の非破壊検出に関する研究
○坪田 到馬[新潟大学大学院]・木津 和樹[新潟県(新潟大学)]・萩原 大生[新潟大学大学院]・北野原 朋宏[大林道路(株)]・本間 順[大林道路(株)]・鈴木 哲也[新潟大学]
既往研究では,弾性波計測を用いることで管路に発生する水理現象の検出が行われている.本研究では,AE法から漏水の有無を非破壊で検出することを目的とする.モデルパイプラインを用いたAE計測より通常時および漏水発生時の弾性波特性の解明を試みた.その結果,無損傷と比べて漏水孔5mmのケースでは,AEエネルギが小さいことが確認された.AEセンサを設置することで漏水を非破壊で検出できる可能性が示唆された.
Keyword: パイプライン,漏水現象,非破壊検査,水撃圧,AE, ,
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発表番号 [7-2]
Feature Evaluation of Dam Seepage Rate Using Machine Learning
○Tomofumi Oshita[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University.]・Mariko Suzuki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University.]・Kazuya Inoue[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University.]
機械学習を用いたダムの浸透量推定における特徴量評価
○尾下 智郁[神戸大学大学院]・鈴木 麻里子[神戸大学大学院]・井上 一哉[神戸大学大学院]
ダム管理において,浸透量の観測により健全状態を判断している一方,明確な評価基準は定められていない.本研究では,健全度の評価基準として機械学習によりダムの浸透量を推定する.浸透量推定に用いる特徴量を機械学習のモデルから求められる重要度と推定精度により評価した.結果として,貯水位,降水量,貯水位勾配の順に重要度は高い値を示し,2日前までの降雨と当該時刻貯水位が推定精度の向上に寄与することが示された.
Keyword: 浸透量,機械学習,特徴量, ,
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発表番号 [R-5]
Measurements of resistivity distribution using an electromagnetic survey of Ogaki dam
Takahashi Fuminari[Graduate School of General Science, Iwate University]・Yamamoto Kiyohito[Faculty of agriculture, Iwate University]
電磁探査による大柿ダム堤体の比抵抗分布測定
高橋 郁成[岩手大学大学院]・山本 清仁[岩手大学]
大柿ダムにおいて電磁探査を行い,3本の測線において比抵抗分布図を得た.また,コア材の締固め試験を行い,土壌ECセンサによりECを測定した.比抵抗分布図では測線間隔が1.5mであるものの比抵抗分布は大きく異なり,それぞれの測線で特徴的な分布を示した.締固め試験の結果では水分量の増加に伴い,EC値が上昇する結果が得られた。今後は電磁探査結果から堤体内部の水分状況把握する手法について検討する予定である.
Keyword: 堤体, 電磁探査, 電気伝導度
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発表番号 [9-45]
Factors Affecting Water Requirement among Various Paddy Rice Culture Methods in Bibai District of Hokkaido
Naoko Koshiyama[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Takeshi Ootsu[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Kazumasa Nakamura[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
北海道美唄地区における水稲栽培方式ごとの用水量の決定因子
越山 直子[寒地土木研究所]・大津 武士[寒地土木研究所]・中村 和正[寒地土木研究所]
北海道の水田地帯では,農作業の省力化や生産コストの低減をめざして,圃場の大区画化や地下水位制御システムの整備が進められている。将来にわたり農業用水を安定的に利用するためには,整備済みの圃場における水管理や用水量の特性を明らかする必要がある。ここでは,大区画化および地下水位制御システムの整備が行われた圃場における,乾田直播栽培、湛水直播栽培および移植栽培の用水量を決定する因子を明らかにした。
Keyword: 水田灌漑, 大区画, 直播栽培
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発表番号 [4-10]
Estimation of water potential in frozen soil using micro chilled mirror dew point sensor
Ban Toshikazu[Graduate School of Bioresources, Mie University]・Watanabe Kunio[Graduate School of Bioresources, Mie University]
鏡面冷却式露点計を用いた凍土の土中水圧測定
伴 俊和[三重大学大学院]・渡辺 晋生[三重大学大学院]
近年、露点計が小型になり、土中に埋設可能となった。そこで本研究では温度平衡下の凍土と凍結過程にある凍土の土中水圧測定に鏡面冷却式露点計を応用した。その結果、温度平衡下では-1.9℃、-23000 cm、温度勾配下では-1.1 ℃、-14000 cm以下の土中水圧を測定できた。これらの値はクラウジウスクラペイロン式による推定値と一致した。測定精度向上には露点測定部と地温の関係に対し検討が必要である。
Keyword: 凍土・凍上, 土中水圧, 一次元カラム実験
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発表番号 [9-45(P)]
Development of Sealant for Irrigation Canal Joints
YAMASHITA Kohei [KANEKA CORPORATION]
KOMITSU Shintaro [KANEKA CORPORATION]
HASHIMUKAI Hideharu [CEMEDINE CO., LTD]
WATANABE Atsuro [CEMEDINE CO., LTD]
SUGIYAMA Maki [AICA Kogyo Company, Limited]
TOKASHIKI Masaru [National Institute for Rural Engineering]
MORI Mitsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
農業用水路用不定形目地材の開発
○山下浩平 [カネカ]
幸光新太郎 [カネカ]
橋向秀治 [セメダイン]
渡邉淳朗 [セメダイン]
杉山真貴 [アイカ工業]
渡嘉敷 勝 [農村工学研究所]
森 充広 [農村工学研究所]
農業用水路用の目地材として、シリコーン系やウレタン系などの不定形目地材(シーリング材)を充填する工法が近年多く見られるが、農業用水路環境条件下における耐久性について十分な検証がなされておらず、目地材が早期に剥離する事例も報告されている。 本研究では、農業用水路の機能保持のためのライフサイクルコスト縮減を目的に、長期耐久性を有する農業用水路用不定形目地材の開発を行ったので、その結果を報告する。
Keyword: 高分子材料, 工法・施工, 灌漑施設
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発表番号 [9-45]
An Experiment on Reinforcing Concrete Waterway Tunnel on the Inside Surface
Ootani_Satoshi [Oriental Shiraishi Corporation]
Watase_Hiroshi [Oriental Shiraishi Corporation]
Saruta_Ueki [Denki Kagaku Kogyo Kabushiki Kaisha]
Wu_Chengning [Aichi Institute of Technology]
コンクリート水路トンネルの内面補強について
○大谷悟司 [オリエンタル白石株式会社]
渡瀬博 [オリエンタル白石株式会社]
猿田宇樹 [電気化学工業株式会社]
呉承寧 [愛知工業大学]
水路トンネルの内面補強に,ポリマーセメントモルタルと格子状の高強度炭素繊維補強筋(以下,CFRPグリッドという)を併用してライニングを実施する工法について,CFRPグリッドによる補強効果の確認および,使用したポリマーセメントモルタルの既設コンクリートとの一体性を確認するために静的曲げ試験を実施した。その結果、CFRPグリッドによる補強効果およびポリマーセメントモルタルの既設コンクリートとの一体性が確認できた。
Keyword: コンクリート材料, 鉄筋コンクリート, 工法・施工
GET PDF=12/12009-45.pdf
発表番号 [9-45]
A Fundamental Study on Improvement of Water Purification Function and Available Phosphorus by KANUMA soil
Ogawa Nana [Graduate School of Bioresource Sciences,Nihon University]
Ishikawa Shigeo [College of Bioresource Sciences,Nihon University]
Nagasaka Sadao [College of Bioresource Sciences,Nihon University]
鹿沼土の水質浄化機能と可給態リン酸の向上に関する基礎的研究
○小川 奈々 [日本大学大学院生物資源科学研究科]
石川 重雄 [日本大学生物資源科学部]
長坂 貞郎 [日本大学生物資源科学部]
リン吸着能の大きい鹿沼土を用い, FeSO4添加,無添加及び焼成温度による諸機能の改善・改良の検討を行った.その結果, FeSO4添加によりリン酸吸収係数の増加が示された.500℃焼成では高いリン除去率を示すが,可給態リン酸の値は低く,800℃焼成では可給態リン酸は急激に増加するが,リンの除去は抑制された.なお,800℃焼成の場合には,無添加でも十分なリン除去能力,可給態リン酸の増加が得られるということが明らかになった.
Keyword: 水質浄化, 浄化資材, 鹿沼土
GET PDF=09/09009-45.pdf
発表番号 [9-45]
Ecological Services on Paddy Field and Physical Modeling for Assessment
TARUYA Hiroyuki [National Institute for Rural Engineering]
MINAGAWA Akiko [National Institute for Rural Engineering]
GOTO Masahiro [National Institute for Rural Engineering]
NAKA Tatsuo [National Institute for Rural Engineering]
生態系サービスを評価するための水田類型景観と物理構造
○樽屋 啓之 [農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所]
皆川 明子 [農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所]
後藤 眞宏 [農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所]
中 達雄 [農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所]
平成18年度より農工研の水工関係2研究室が省庁連携型研究PJである科振調伊勢湾流域圏研究PJに参画している。本報告では当PJ内で議論されている研究戦略や,参画研究者が相互に共有している生態系サービスや類型景観などの基礎的概念を中心に説明する。さらに具体的な研究調査フィールドを示しながら,農工研が類型景観として水田を含む農業水利システムを選択し生態系サービスの評価に取り組む現状を説明する。
Keyword: 伊勢湾流域圏, 生態系サービス, 農業水利システム
GET PDF=08/08009-45.pdf
発表番号 9-45
Density driven flow of gas of volatile organic compound in soils
Hamamoto Shoichiro [Graduate School of Agricultual and Life Science, The University of Tokyo]
Miyazaki Tsuyoshi [Graduate School of Agricultual and Life Science, The University of Tokyo]
Mizoguchi Masaru [Graduate School of Agricultual and Life Science, The University of Tokyo]
土壌中におけるVOCガスの密度流に関する研究
○濱本 昌一郎 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
宮崎 毅 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
溝口 勝 [東京大学大学院 農学生命科学研究科]
ガス態の揮発性有機化合物(Volatile Organic Compound, (VOC))の多くは,空気よりも比重が大きく周囲との間に密度差が生じ,重力の影響によって密度流が発生する。本研究では,カラム実験と数値解析を用いて,土壌の物理性がVOCガスの密度流に与える影響を明らかにした。密度流フラックスは土壌の種類(従来は砂のみが対象であった)により異なり,その相違は通気係数によって説明できた。
Keyword: 密度流, 揮発性有機化合物, 土壌ガス
GET PDF=06/06009-45.pdf
発表番号 9-45
Irrigation Efficiency and Water Productivity in KM6 Pump Irrigation Area, Laos
YOSHIDA Koshi [National Institute for Rural Engineering]
TODA Osamu [Graduate school of University Tokyo]
HIGUCHI Katsuhiro [National Institute for Rural Engineering]
TANJI Hajime [National Institute for Rural Engineering]
ラオス国KM6ポンプ灌漑地区における灌漑効率と水生産性
○吉田 貢士 [(独)農業工学研究所]
戸田 修 [東京大学大学院]
樋口 克宏 [(独)農業工学研究所]
丹治 肇 [(独)農業工学研究所]
食糧増産のためには生産性を向上させる灌漑の導入が不可欠であり、ラオスでは将来建設される発電用ダムからの安価な電力と豊富な放流水を背景に、ポンプ灌漑による灌漑面積の増大が期待されている。 そこで本研究では、ラオスにおける典型的なポンプ灌漑地区を対象に、地区内の水収支に関する現地調査を行い、対象地区の灌漑効率と水生産性について検討を行った。
Keyword: 水需要, 水供給, 水稲
GET PDF=05/05009-45.pdf
発表番号 9-45
A preliminary study of neighborhood association in urbanizing rural districts
Hideki MAEKAWA [Graduate school of Agriculture, Kyoto University]
HAYASHI Naoki [Graduate school of Agriculture, Kyoto University]
TAKAHASHI Tsuyoshi [Graduate school of Agriculture, Kyoto University]
混住化の進行と町内会の運営に関する予備的考察
〇前川英城 [京都大学大学院農学研究科]
林 直樹 [京都大学大学院農学研究科]
高橋 強 [京都大学大学院農学研究科]
まちづくりにおいて近年重視されている地域住民組織のうち,混住化の進む都市近郊農村の町内会に着目し,運営上の問題点をみると,町内会長の負担の大きさが最も多いことがわかった.次に,負担が大きいという問題と関係のある問題を調べたところ,町内会活動に参加する住民が同じという問題が関係していることがわかった.町内会長の負担の緩和を図るためには,活動の実施方法や内容を再度検討する必要がある.
Keyword: 混住化, 町内会,
GET PDF=04/0409-45.pdf
発表番号 9-45
Numerical Analysis of Water and Heat Flow in a Field Soil by the Coupled Model and the Uncoupled Model
○諸泉 利嗣〔北里大学獣医畜産学部〕
Binayak P. Mohanty〔U.S.Salinity Laboratory〕
Pete J. Shouse〔U.S.Salinity Laboratory〕
Martinus Th. van Genuchten〔U.S.Salinity Laboratory〕
野外土壌における水と熱の時空間分布を解析するために、1次元の水分・熱同時移動モデルを開発した。モデルの出力を野外データと非連成モデルであるHYDRUS_1Dと比較し、その妥当性を検討した。その結果、今回開発したモデルは乾燥状態及び湿潤状態の土壌の水分・地温予測に対して十分有用であることがわかった。
Keyword: 水分移動, 土壌の熱的性質, 気象環境
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