発表番号 [7-32]
Trends in urbanization and agricultural land affecting pond-abandonments in Sakai City
Yosuke KUDO[Graduate School of Agriculture, Osaka Metropolitan University]・Takashi KIMATA[Graduate School of Agriculture, Osaka Metropolitan University]
大阪府堺市のため池潰廃に影響を及ぼす都市化と農地の動向
○工藤 庸介[大阪公立大学大学院]・木全 卓[大阪公立大学大学院]
ため池の数は減少の一途を辿っている.ため池が潰廃に至る背景に関する研究の多くが大都市近郊のベッドタウンとしての特徴を持つ地域を対象とし,都市化と農業の低迷・衰退の2点をため池潰廃の主たる要因としている.そこで本報では,ため池数の減少傾向が顕著な大阪府堺市を対象に,都市化については農業規模(農家戸数および耕地面積)と人口の動向から,農業の衰退傾向については農地転用の状況から考察した.
Keyword: ため池潰廃,農業規模,農地転用, ,
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発表番号 [8-1]
Accuracy of gate openings and water level measurement of sluice gate from Image Analysis
○Toru Nakada[NARO National Institute of Rural Engineering]・Masahiko Shimazaki[NARO National Institute of Rural Engineering]・Ikuo Yoshinaga[NARO National Institute of Rural Engineering]・Kenji Sekijima[MAFF]
画像解析による水門のゲート開度および水位の測距精度の検証
○中田 達[農村工学研究部門]・島崎 昌彦[農村工学研究部門]・吉永 育生[農村工学研究部門]・関島 建志[農村振興局]
農業用排水路の中小規模水門は,利水・治水の両機能を求められ,水門の遠隔監視には画像での状況確認の際,ゲートの単なる開閉のみならずゲート開度や水門上下流の水位を監視したいというニーズがある.3DカメラとAIによる画像解析技術を組み合わせたモニタリングシステムを開発し,水門の開閉状況と水位の計測精度について検証した.適切に画像取得できれば,直上でも斜め画角でも良好に測距できることを確認した.
Keyword: 水門,施設管理,防災,画像解析,AI, ,
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発表番号 [R-35]
The Damage of Pipeline due to the 2018 Hokkaido Eastern Iburi Earthquake
Kazushi Suzuki[FRONTIER-Giken Co.,Ltd.]・Shoji Ono[Iburitoubu Agricultural Development Office, Muroran Development and Construction Department of Hokkaido Regional Development Bureau]・Yoshiyuki Mohri[Ibaraki University]
北海道胆振東部地震における曲管部の被害について
鈴木 和志[(株)フロンティア技研]・小野 尚二[北海道開発局室蘭開発建設部胆振東部農業開発事業所]・毛利 栄征[茨城大学]
北海道で発生した胆振東部地震では,農業用パイプラインに甚大な被害が発生した.国営かんがい排水事業「勇払東部地区」で整備した厚幌導水路の幹線パイプラインでは,パイプの相対的な移動によって継手部の抜け出しや圧壊が生じている.特に管路の一体化を実施している曲管部においても全体が移動するなどの被災が確認された.本報告では,大口径管路全体の地震時の挙動を整理し,継手管路の地震時挙動を分析している.
Keyword: パイプライン、曲管, スラスト対策、地震時挙動, 耐震対策
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発表番号 [9-51]
Introduction of runoff mechanism of paddy-upland rotation fields to inundation analysis model and its application
Yohei Takano[]・Natsuki Yoshikawa[Institute of Science and Technology, Niigata University]
内水氾濫解析モデルへの転作田流出機構の導入と実流域への適応
高野 陽平[]・吉川 夏樹[新潟大学]
「新たな土地改良長期計画」では政策目標に水稲栽培から高収益作物への転換が掲げられており,今後転作田面積の増加が予想される.転作田の雨水流出特性は水稲田とは異なり,広域における豪雨時の氾濫計算には,こうした流出特性の違いを考慮したモデルが必要となる.本研究では,現地観測により転作田からの流出特性を把握するとともに,その機構をモデル化し,今後予想される畑地転換の増加が氾濫現象へ与える影響を評価する.
Keyword: 転作田, 流出特性, 内水氾濫解析モデル
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発表番号 [5-2]
Efficiency of Land Resource Use in Islands -A Case Study of Babeldaob Island, Republic of Palau-
Noda Keigo[Institute of Industrial Science, The University of Tokyo]・Iida Akiko[School of Engineering, The University of Tokyo]・Watanabe Satoshi[School of Engineering, The University of Tokyo]・Osawa Kazutoshi[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]
島嶼地域の土地資源利用効率の検討 -パラオ共和国バベルダオブ島の事例-
乃田 啓吾[東京大学生産技術研究所]・飯田 晶子[東京大学大学院]・渡部 哲史[東京大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]
本研究では,パラオ共和国バベルダオブ島を対象に水・物質動態モデルSWATを適用し,土地資源利用形態の異なる3時期における土砂流出による環境負荷を比較した.さらに,土地資源利用効率として一人当たり土砂流出量を提案し,土地利用による環境負荷の観点から考察した.その結果,環境負荷から見た土地資源の利用効率については単調に向上したという結果を得た.
Keyword: 土地利用/被覆, 土砂流出, SWAT
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発表番号 [9-51(P)]
Deformation Characteristic Evaluation of Damaged Concrete based on the Semi-Variogram Model using the Data of Image Analysis
YAMAGISHI Shuntaro [Graduate School of Science and Technology, Niigata University]
SUZUKI Tetsuya [Faculty of Agriculture, Niigata University]
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
SUTO Masashi [United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]
SATO Satoshi [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
ISHIGAMI Akio [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Morii Toshihiro [Faculty of Agriculture, Niigata University]
KAWAI Takayuki [Natural Hazards and Disaster Recovery, Niigata University]
画像解析データのセミバリオグラム処理に基づく損傷コンクリートの変形特性評価
○山岸俊太朗 [新潟大学大学院自然科学研究科]
鈴木哲也 [新潟大学自然科学系]
緒方英彦 [鳥取大学農学部]
周藤将司 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
佐藤 智 [寒地土木研究所]
石神暁郎 [寒地土木研究所]
森井俊広 [新潟大学自然科学系]
河合隆行 [新潟大学災害・復興科学研究所]
近年,農業水利施設の長寿命化に伴い既存施設の局所損傷が顕在化する事例が散見される。局所化した損傷の同定には各種非破壊検査が用いられるが,取得データのポスト処理に関する検討は途上である。本報では,3次元画像解析に基づく局所損傷を有する構造材の変形挙動のポスト処理について検討した結果を報告する。
Keyword: 3次元画像解析, 損傷, 構造材
GET PDF=13/13009-51(P).pdf
発表番号 [9-51]
Effect of Peat Subsidence to its Carbon Content
SUZUMURA Taichi [Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]
INOUE Takashi [Research Faculty of Agriculture, Hokkaido University]
TAKADA Masayuki [Hokkaido Institute of Environmental Sciences]
泥炭地盤沈下の炭素含有率への影響
○鈴村 大地 [北海道大学大学院農学院]
井上 京 [北海道大学大学院農学研究院]
高田 雅之 [北海道環境科学センター]
サロベツ泥炭地では農地と農地に隣接する湿地の一部で排水にともなった地盤沈下が生じている。隣接する農地1地点と湿地2地点で泥炭層のC,N含有率とCN比の変動を分析した。C含有率は40〜60%,N含有率は1〜3%で推移した。CN比は深部で標高と正の相関があり,嫌気的分解による炭素量の減少によるとみられる。農地と排水路に近い湿地では、表層部のC含有率およびCN比に差異があり,沈下が炭素量に影響していた。
Keyword: 泥炭地湿原, 沈下, 炭素含有率
GET PDF=08/08009-51.pdf
発表番号 9-51
The Simulation of Water Transfer in Multilayer Soil
Kikuchi Takashi [Iwate Prefectural University]
Noborio Kosuke [Meiji University]
Katamachi Kentaro [Iwate Prefectural University]
Abe Yoshihiko [Iwate Prefectural University]
多重成層土壌中の水移動シミュレーション
○菊池 貴 [岩手県立大学]
登尾 浩助 [明治大学]
片町 健太郎 [岩手県立大学]
阿部 芳彦 [岩手県立大学]
土中の物質移動を考える上では,水移動が基本になる。水移動は土中のポテンシャルエネルギー勾配によって起こるが,多重成層土壌における移動を考えた場合には,層間でマトリック・ポテンシャルが連続になるという境界条件を適用する必要がある。そこで,本研究では,この層間の境界条件を適用し差分法を用いて定式化を行った。そして二層構造の土壌における水移動シミュレーションを行った。
Keyword: 水分移動, ,
GET PDF=06/06009-51.pdf
発表番号 9-51
Establishment of sustainable water management organization through overseas assistance in Irrigation Projects in Ghana
SATO Katsumasa [JICA Tsukuba Interanational Center]
SATOH Masayoshi [Institute of Agriculture and Forest Engineering, Tsukuba University]
海外援助を通したガーナ国灌漑地区における持続的水管理組織の構築
〇佐藤 勝正 [国際協力機構筑波国際センター]
佐藤 政良 [筑波大学農林工学系]
我が国の協力による「灌漑小規模農業振興計画」は,ガーナ国灌漑開発公社が管轄する2ヶ所の灌漑地区をモデル地区とし営農システムの確立を目的に1997年から2004年までの7年間実施された.その結果,SSIAPPの活動を通して組合中心型参加パターンが持続的水管理システムの構築には効果的であるとの結論に達した.
Keyword: 技術協力, 持続的水管理システム, ガーナ国灌漑地区
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発表番号 9-51
水田土壌と畑土壌における温熱状況
○池田 隆祐紀〔山形大学農学部〕
粕渕 辰昭〔山形大学農学部〕
常松 歩美〔郡山市役所〕
水田と畑における蒸発面以下での熱の移動形式は、畑では伝導であるのに対し、水田では土層では伝導、水層では対流によって行われている。この違いによって、どのような熱環境が形成されるかを、水田裸地と畑裸地を対象にし、解析を行った。その結果、水田の湛水層における対流の作用により、水田と畑では異なった畜熱の時間変化をし、地温の時間変化にも違いがあられた。