発表番号 [8-1]
SIFILES(Simplified Irrigation Facilities Input Line Entry System)
Yoshikazu TANAKA[NARO]
農業水利施設を線形表記する手法の提案
○田中 良和[農業・食品産業技術総合研究機構]
農業水利施設の位置・接続関係の情報やその他の属性情報のIDとなるマスターデータをテキストエディタのような簡易なソフトウェアを利用して構築するための簡単な表記法を作成する。表記法は、化学構造式を文字列で表すSMILESのように農業水利施設の構造を文字列で表す。だれもが、ITスキルが不要で分散型のデータ構築・管理・分析が可能になる仕組み作りに資することを目的とする。
Keyword: マスターデータ問題,パイプライン,分散型管理,データ構築, ,
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発表番号 [8-6]
K-means clustering in Sentinel-1 time series data analysis for paddy fields mapping: Comparative study of Japan and Indonesia
○Atiqotun Fitriyah[International Innovation and Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tasuku Kato[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Fumi Okura[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
Sentinel-1時系列分析におけるK-means法クラスタリングを用いた水田域図の作成:日本とインドネシアの比較研究
○アティコトゥン フィトリヤー[東京農工大学]・加藤 亮[東京農工大学大学院]・大倉 芙美[国際農林水産業研究センター]
本研究では一年間分のSentinel-1データに対してK-means 法を用いたクラスタリングを実施した。作付スケジュールの違いの影響による誤分類がよく観られたが時系列分析はこの影響を減らせると考えられる。したがって、日本の水田もインドネシアの多様作付スケジュール水田域も判別するとが できた。今後の稲作分析に対して、Sentinel-1時系列分データは有効なデータとして活用可能であると考えられる。
Keyword: 水田 ,時系列分析,sentinel-1,clustering, ,
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発表番号 [R-40]
Use of Water-Hammer Phenomena for Detection of Stress Field in Model Pipeline
Maho Saito[Yamagata Prefectural Government]・Yuta Komine[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Tetsuya Suzuki[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Yohei Asada[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Masaomi Kimura[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Issaku Azechi[National Institute for Rural Engineering, NARO]
水撃圧作用を利用したモデルパイプラインの応力場同定に関する研究
斎藤 真歩[山形県]・小峯 悠汰[新潟大学]・鈴木 哲也[新潟大学]・浅田 洋平[東京大学大学院]・木村 匡臣[東京大学大学院]・安瀬地 一作[農村工学研究部門]
パイプラインは非定常流況過程において管軸方向と周方向に応力場の影響を受け変形する.その理論解は,周方向が軸方向と比べ2倍の変形量を有する.本研究では,欠損を施したモデルパイプラインを対象に,水撃圧により均一応力場を形成し,3次元画像解析による管体の応力場の同定を試みた.検討の結果,周方向変位と軸方向変位が理論値と一致した.スリット端での応力集中が確認され,提案方法の有用性が確認された.
Keyword: パイプライン、非定常流況, 画像解析, 非破壊検査
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発表番号 [9-52]
Prediction of Influence of Upland Fields of Paddy Fields in the Low plain Area on Drainage
Noriko Takigawa[SANSUI CONSULTANT Co.,Ltd.]・Koji Morita[SANSUI CONSULTANT Co.,Ltd.]・Mariko Miyajima[SANSUI CONSULTANT Co.,Ltd.]
低平地域の水田畑地化が地区排水に与える影響予測
瀧川 紀子[サンスイコンサルタント(株)]・森田 孝治[サンスイコンサルタント(株)]・宮島 真理子[サンスイコンサルタント(株)]
水田畑地化によるピーク流出量増に伴い,排水路水位が上昇し,湛水面積・最大湛水深が増加する.湛水深は畑地化実施地域直下流で最も増加し,その影響は下流まで続く.増加する湛水ハード対策を経済的観点で考えると,水田畑地化実施地域が流域下流であるほど,排水路改修・流出抑制等の排水対策の選択肢も増え,係る費用も安価となる.
Keyword: 地表排水, 排水施設, 洪水流出
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発表番号 [5-7(P)]
Estimation of nitrogen origin in river water using ion composition and nitrogen stable isotope
YAMAZAKI Yuri[The United Graduate School of Agricultural Sciences, Iwate University]・MUNEOKA Toshimi[Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]・AZUMA Nobuyuki[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]・NAKANISHI Atsushi[Hokkaisuiko Consultant Corporation]・KIMURA Masato[Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]・TSUJI Osamu[Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine]
イオン組成および窒素安定同位体比からみた河川水中の窒素起源の推定
山崎 由理[岩手大学大学院連合]・宗岡 寿美[帯広畜産大学]・東 信行[弘前大学]・中西 厚[(株)北開水工コンサルタント ]・木村 賢人[帯広畜産大学]・辻 修[帯広畜産大学]
北海道東部の農業流域において河川水のイオン組成・付着藻類の窒素安定同位体比から窒素起源の推定を試みた。窒素安定同位体比は森林流域で0.32‰(降水由来),畑作流域で2.1-5.4‰(化学肥料由来),酪農流域では9.6‰(家畜ふん尿由来)と推定され,それぞれに対応する特徴的なイオン組成を示していた。畑作流域・畑酪混合流域では施肥スケジュールによって窒素起源が変動している可能性が示唆された。
Keyword: イオン組成, 窒素安定同位体比, トリリニアダイアグラム
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発表番号 [9-52]
Animal waste treatment by using paddy rice as energy and forage crop
Shinohara Takashi [University of Tokyo]
Kato Chihiro [University of Tokyo]
Shimowada Yoshiki [University of Tokyo]
Kamachi Noriyuki [University of Tokyo]
Hoshikawa Akira [Hoshikawa Farm]
Nishimura Taku [University of Tokyo]
資源・飼料作物としての水稲を用いた家畜排せつ物浄化
○篠原 貴志 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
加藤 千尋 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
下和田 嘉己 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
蒲地 紀幸 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
干川 明 [干川農場]
西村 拓 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
畜産廃棄物を肥料として多収飼料イネを栽培する、資源作物水浄化システムの試行として、石垣島で現場実験を行った。2006年はクサホナミ、2007年はタポルリを栽培した。日長応答のためクサホナミはバイオマス生産量が低かったが、台湾原産のTaporuriは、移植後80日間で11〜15t/haの生物生産を示した。また、水田下層土の土中水の分析では、多肥投入による窒素の溶脱は無視できる結果となった。
Keyword: 植生浄化, 飼料イネ, 畜産廃棄物
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発表番号 9-52
Water balance analysis using Hydrus-1D in a field with root water uptake
CHO HIROYUKI [SAGA UNIV.]
KOBAYASHI TETSUO [KYUSHU UNIV.]
根の吸水を考慮したHydrus-1Dによる圃場の水分収支解析
○長 裕幸 [佐賀大学農学部]
小林 哲夫 [九州大学農学研究院]
中国黄土高原のトウモロコシ畑における,土壌水分プロファイルの測定値を再現するために,昨年度行った成層土での解析に加え,根群域における根の吸水による蒸散の影響を調べた。その結果,作物の生育ステージを大きく2つに分けて,最初のステージは蒸散を与えず,蒸発だけを表面に与え,後半は蒸発を与えず蒸散だけを根群分布に従って各土層から消費させることにより土壌水分の実測値をうまく再現することができた。
Keyword: 水分移動, 土壌環境と植物根系, 成層土
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発表番号 9-52
An Analysis of Participatory Irrigation Management in the Dujiangyan Irrigation District, China
REN Yonghuai [National Institute for Rural Engineering]
YAMAOKA Kazumi [National Institute for Rural Engineering]
TOMOSHO Tatsumi [National Institute for Rural Engineering]
SATOH Masayoshi [University of Tsukuba]
中国都江堰灌区における参加型水管理に関する分析
○任 永懐 [農業工学研究所]
山岡 和純 [農業工学研究所]
友正 達美 [農業工学研究所]
佐藤 政良 [筑波大学]
中国では,農民参加型水管理の導入などによって,大型灌区の灌漑管理の改善が図られている.本研究は,2260年の歴史ある都江堰灌区の幹線レベルから最末端に至る調査により,単なる管理組織形態の把握にとどまらず,専門管理と行政管理の役割分担,農民による管理への関与,水利費の分配等について,具体的かつ現実的な実態の一端を明らかにできた.
Keyword: 中国都江堰, 参加型水管理, 水利費
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