廃止ため池での排水流量観測 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.79-80 , 2023

発表番号 [2-15]

Observation of Drainage Flow at Abolished Small Earth Dam for Irrigation

MORI Hiroshi[Hirosaki University]・ICHINOHE Emi[Hirosaki University]

廃止ため池での排水流量観測

森 洋[弘前大学]・○一戸 栄美[弘前大学]

青森県内の2箇所の廃止ため池で降水量と排水流量等の観測を実施した。降水量の増減に伴って排水流量が時間差で変化し、A項流量による洪水到達時間よりも実測値の方が遅く、廃止ため池でも一定程度の貯留機能が見られた。青森県内でも豪雨による廃止ため池の溢水被害が確認されており、200年確率洪水流量で設計された廃止ため池からの排水流量を、十分に排水できるよう、下流水路での設計洪水流量等の再検討が必要である。

Keyword: 廃止ため池,流量観測,溢水被害, ,
GET PDF=23/2-15.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.589-590 , 2023

発表番号 [9-8]

Design proposal for overtopping protection of farm pond embankment by using Smart Gabion

KOBAYASHI S.[Mizukuragumi Co., Ltd.]・KOBAYASHI R.[Mizukuragumi Co., Ltd.]・KOBAYASHI C.[Tomokogyo Co., Ltd.]・TANAKA T.[Oharagijutsu Co., Ltd.]・MURAYAMA K.[Department of Agricultural Land, Niigata Prefecture]・SUZUKI T.[Institute of Science and Technology, Niigata University]・MORII T.[Professor Emeritus, Niigata University]

スマートガビオンを用いた農業用ため池の耐越水補強工の設計

○小林 秀一[(株)水倉組]・小林 龍平[(株)水倉組]・小林 千佳子[東網工業(株)]・田中 富雄[大原技術(株)]・村山 和夫[新潟県]・鈴木 哲也[新潟大学]・森井 俊廣[新潟大学名誉教授]

ため池堤の耐越水補強工として,鉄線かご枠に粒径100〜200mmの粗石を詰めたスマートガビオンを提案し,越水下での構造安定性や斜面すべりへの影響について検討を行った。流域面積0.139km2のため池を対象とした事例検討により技術設計のフローが固まるとともに,実装施工が可能となった。外付け・後付けの工法であり低経費で短期に施工できるため,その開発と実装化はため池保全管理に十分に貢献しうると考える。

Keyword: 構造物の設計手法,ため池,耐越水補強工,スマートガビオン,安全性, ,
GET PDF=23/9-8.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.799-800 , 2023

発表番号 [S-7]

Differences between farmers' and beneficiaries’ perceptions towards the flood mitigation function of TANBO dam

Hiroki Kawai[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Risa Toyoda[Graduate School of Natural Science and Technology, Gifu University]・Taichi Tebakari[Faculty of Science and Engineering, Chuo University]・Koshi Yoshida[Graduate School of Frontier Sciences, The University of Tokyo]・Keigo Noda[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

田んぼダムの洪水緩和機能に対する営農者と受益者の認識の違い

○川合 裕己[東京大学大学院]・豊田 理紗[岐阜大学大学院]・手計 太一[中央大学]・吉田 貢士[東京大学大学院]・乃田 啓吾[東京大学大学院]

流域治水の一つである田んぼダムの実施者(営農者)と受益者(地域住民)における認識・期待度の違いを把握する事を目的とした本研究では、認識度が大きいほど期待度が低く、認識度が小さいほど期待度が高い事が分かった。また、田んぼダム実施の有無が期待度に大きく影響を与えることが明らかになった。本結果を基に実施者と受益者間の意識の差を狭め、流域一体となって活動が推進されることが期待される。

Keyword: 田んぼダム,流域治水,洪水緩和施策, ,
GET PDF=23/S-7.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.79-80 , 2022

発表番号 [2-1]

Actual Conditions of Agriculture and Agricultural Land in the Tsunami Recovery Areas

○CHIBA Katsumi[Miyagi University]・HIRATSUKA Miki[The General Incorporated Association Hito Machi Mori]・GOKO Masaharu[Miyagi University]・KATO Koh[Hirosaki University]

津波復旧地域における農業と農地の実情

○千葉 克己[宮城大学]・平塚 美紀[ひと・まち・もり]・郷古 雅春[宮城大学]・加藤 幸[弘前大学]

東日本大震災後、農地の復旧工事はかなり進んだが、営農再開後の農地で発生している問題、新規農業従事者の増加、スマート農業や新規作物の導入などの実情については不明な点が多い。そこで被災土地改良区にアンケート調査を行った。その結果、復旧農地ではがれきの出没や地力の低下などが問題であることがわかった。また、復旧だけでなく圃場整備を合わせて実施した地域では、新たな作物の導入などが進んでいることがわかった。

Keyword: 災害復旧,津波被災農地,土地改良区, ,
GET PDF=22/[2-1].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.79-80 , 2020

発表番号 [1-56]

Assessing salt-water behavior in subsurface dam reservoir and soundness of cut-off wall

Hiroki Takada[Mie Prefectural Government]・Mariko Suzuki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kazuya Inoue[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

地下ダム貯水湖の塩水挙動と止水壁の健全性評価

高田 大輝[三重県]・鈴木 麻里子[神戸大学大学院]・井上 一哉[神戸大学大学院]

塩水阻止型地下ダムの長期供用に向けて,機能診断手法の立案,簡便な止水壁の健全性評価が求められており,本研究では,貯留域に残留する塩水塊を管理する目的で計測される電気伝導度分布に着目し,止水壁の健全性評価指標としての有用性を検討した.その結果,止水壁の状態に応じた残留塩水塊の変化傾向を捉え,止水壁上流で計測される鉛直方向の電気伝導度分布は止水壁の健全性と損傷部を示す指標となる可能性を示した.

Keyword: 地下ダム, 塩水浸入, 健全性評価
GET PDF=20/[1-56].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.799-800 , 2020

発表番号 [T-9-1]

Activities of PAWEES and Its Prospect

Yutaka MATSUNO[School of Agriculture, Kindai University]・Kimihito NAKAMURA[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

PAWEES の活動とこれから

○松野 裕[近畿大学]・中村公人[京都大学大学院]

国際水田・水環境工学会(PAWEE)の近年の活動、特に2019 年11月に韓国・ソウルで開催されたINWEPFとの合同会議について報告する.韓国集会での参加者総数は235名で, PAWEES側160名,INWEPF側75名であった.また、今年台湾で開催予定だった研究集会は新型コロナの影響で1年延期となり、従って日本が担当する研究集会も2012年に延期をなる.セッションではPAWEES創立20周年に向けての、今後の方針などについて参加者と協議する予定である.

Keyword: PAWEES, 水田・水環境工学,
GET PDF=20/[T-9-1].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.809-810 , 2020

発表番号 [T-10-3]

Installation of ICT in the Community where the Preservation Activities of Local Community Use of Irrigation Water led to World Heritage Irrigation Structures Authorization

Kazuko ENDO[Institute for Rural Engineering, NARO]

地域用水の保全活動が世界かんがい施設遺産認定につながった地域におけるICT 導入

遠藤 和子[農村工学研究部門]

立梅用水(三重県多気町)は,人々の協働により長年水路を保全してきた経緯が評価され,世界かんがい施設遺産に認定されている。土地改良区は,農業用水に9つの機能を定義し積極的に活用することで水路の保全はもちろん,地域振興にも貢献してきた。一方,施設の老朽化や組合員の高齢化に対し,ICTを活かした施設管理情報のデータベース化等にも取り組んでいるが,新技術を活かした運営の仕組みづくりが次の課題である。

Keyword: 世界かんがい施設遺産, 地域用水, ICT
GET PDF=20/[T-10-3].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.819-820 , 2020

発表番号 [T-11-5]

Idea-thon: Let’s Picture the Future of Agricultural Villages Together

Hiroaki Sugino[Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]・Masaru Mizoguchi[Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]

アイディアソン:情報インフラ整備で農村はどう変わるのか?

杉野 弘明[東京大学大学院]・溝口 勝[東京大学大学院]

本講演では、先行する講演内容(農業農村の情報ネットワーク環境整備に関する現状と課題、および事例紹介)を受けた上で、聴衆参加型のアイディアソンを試みる。情報インフラは他のインフラと比べると実体の認識が難しい。だからこそ、整備された先の未来の農村がどう変わり、インフラをどう活かしていくのかについて先んじた議論が必要である。本講演を通して、未来の農村の姿を照らすアイディアが多数示されることを期待する。

Keyword: 農業土木カリキュラム、IT, インターネット, 教育改善・FD
GET PDF=20/[T-11-5].pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.760-761 , 2019

発表番号 [9-8(P)]

Long-term ecohydraulics survey in Yagawa and Fuchu Yosui irrigation system

Shinji Fukuda Fukuda[Tokyo University of Agriculture and Technology]

府中用水と矢川における長期生態水理調査

福田 信二[東京農工大学]

本報では,農業水路(府中用水)と湧水小河川(矢川)における定期調査から,流況と魚類相のダイナミクスについて検討し,両水域で異なる季節性を有することを報告した.また,同程度の流量であっても区間内の水理条件が異なることで,魚類の生息状況が異なることが確認できた.今後の農業水路の多様な利用形態と大きく変化する流況を考慮し,魚類群集を含む水域生態系の保全のあり方について議論する必要がある.

Keyword: 生態水理, 農業水路, 魚類
GET PDF=19/9-8(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.730-731 , 2018

発表番号 [9-8]

Development of Low level Water Automatic Controller for Open Channel in Paddy Field

takeo kaneko[MIHAMA Survey & Planning CO.,LTD.]・noriyuki kimura[SOUKI Consturuction Co.Ltd]

開水路の浅水管理用水位管理器の開発

兼子 健男[(株)三浜測量設計社]・木村 憲行[(株)創輝建設]

現在、農業の担い手の減少により水田での耕作は大規模化および集団化に進めざるを得ない状況である。一戸の農家で数ヘクタールの経営では手動での水管理はそれほどの負担にはならないが、大規模化された場合は大きな負担となる。パイプラインでは自動給水栓が多く利用されているが、開水路での用水位調節器は少ない。また、開発した用水位調節器はイネの根に対して酸素供給を容易にするため浅水から制御できる構造である。

Keyword: 水田潅漑, 用水管理, 浅水管理
GET PDF=18/9-8.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.662-663 , 2017

発表番号 [9-8(P)]

Relation between installation interval of water leakage preventive bands and head loss

Matsuda Ryoji[Sanyu Consultants Inc.]・Namihira Atsushi[Institute for Rural Engineering, NARO]・Taruya Hiroyuki[Institute for Rural Engineering, NARO]・Inosako Koji[Tottori University]

止水バンドの設置間隔と損失水頭の関係について

松田 亮二[(株)三祐コンサルタンツ]・浪平 篤[農村工学研究部門]・樽屋 啓之[農村工学研究部門]・猪迫 耕二[鳥取大学]

止水バンド工法はパイプラインの継手部からの漏水に対し止水バンドを管内面に施工することで継手部の止水補修をする工法である.本工法は単体で用いられるだけでなく,対象区間の継手部に対し予防保全的に100箇所以上連続して施工される場合もある.本研究では,止水バンドの設置間隔を300mm以下にすることにより複数個の止水バンド施工の設置間隔と損失水頭の関係を明らかにすることを目的とし,水理模型実験を行った.

Keyword: パイプライン, ,
GET PDF=17/9-8(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.79-80 , 2016

発表番号 [S-11-3]

Living History and Culture in Uninhabited Villages

KOYAMA Mototaka[Specified Nonprofit Corporation TEAM TANIWA]・HAYASHI Naoki[School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・SEKIGUCHI Tatsuya[Faculty of Science and Engineering, Chuo University]・SAITO Susumu[Institute of Landuse Reorganization]

無居住化集落における歴史文化の連続性について

小山 元孝[TEAM旦波]・林 直樹[東京大学大学院]・関口 達也[中央大学]・齋藤 晋[国土利用再編研究所]

筆者らは集落が無居住化しても歴史文化の連続性が残っていれば,「集落は消えていない」と考えている。そこで,無居住化集落の元住民に対する聞き取り調査を行なったところ,京丹後市では無居住化後約半世紀が経過した現在でも,記念碑を建立し周辺の清掃活動を続けたり,記録簿を作成し集落跡の草刈りなどについて記述をしたりするなど,歴史文化の連続性が維持されていることを確認することができた。 
 

Keyword: 中山間地域, 集落計画, 無居住化
GET PDF=16/S-11-3.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.799-800 , 2016

発表番号 [8-1]

Estimation of the ratio of quantity of denitrification to nitrogen effluent load from paddy fields

Nagasaka Sadao[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Isobe Katsunori[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Ueda Shingo[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Tsushima Koji[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Roy Kingshuk[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Yamazaki Takahiro[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]・Ishikawa Shigeo[College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]

水田における窒素流出負荷量に対する脱窒量の割合の推定

長坂 貞郎[日本大学]・磯部 勝孝[日本大学]・上田 眞吾[日本大学]・對馬 孝治[日本大学]・ロイ キンシュック[日本大学]・山嵜 高洋[日本大学]・石川 重雄[日本大学]

水田からの窒素流出負荷量に対する脱窒量の割合を推定することを目的として,ポット試験による脱窒量の測定実験を行った.脱窒速度は中干しの後で少し上昇したが,落水前と収穫時の測定で検出限界未満となった.T-N流出負荷量と比較して,脱窒量はごくわずかな割合となった.脱窒活性について,土壌表面で大きい傾向がみられたが,変動が大きく,イネの根の影響が示唆された.また,栽培初期で脱窒活性が大きい傾向がみられた.

Keyword: 水環境, 水田灌漑, 水質
GET PDF=16/8-1.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.809-810 , 2016

発表番号 [8-6]

Effect of Introduced Fish Meal as Fertilizer

Fujii Keisuke[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Iwama Kenji[School of Environmental Science, The University of Shiga Prefecture]・Satake Yusuke[Graduate School of Environmental Science, The University of Shiga Prefecture]

外来魚魚粉の肥料としての有効性について

藤井 佳祐[京都大学大学院]・岩間 憲治[滋賀県立大学]・佐竹 祐亮[滋賀県立大学大学院]

 オオクチバスとブルーギルを家庭用ゴミ処理機で魚粉(以下、外来魚魚粉)にしてコマツナの栽培に施用し、その肥料特性を化学肥料、鶏糞と比較・評価した。その結果、外来魚魚粉を1年間熟成させることで、化学肥料と同じ速効性から一般有機肥料と同じ遅効性に変化した。また、化学肥料より葉身のアスコルビン酸が高くなり、さらに熟成させた外来魚魚粉の方が柔らかくなるなどの品質向上の傾向がみられた。

Keyword: 外来魚, 肥料,
GET PDF=16/8-6.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.819-820 , 2016

発表番号 [8-11]

Improvement of biogas combustion efficiency at farm households

Izumi Taro[Japan International Research Center for Agricultural Sciences]・Tran Sy Nam[Can Tho University, Vietnam]

農家レベルでのバイオガス燃焼効率の改善

泉 太郎[国際農林水産業研究センター]・チャンシー ナム[カントー大学]

途上国では,温室効果ガスの排出削減や燃料経費節減の観点から,簡易なバイオガス発生装置の導入によるバイオガスの利用が促進されている.バイオガスを調理用燃料として利用する場合,不完全燃焼となり易く,排出削減に負の影響を及ぼす.本報では,ベトナムの農家におけるバイオガスの燃焼効率の改善を目的として実施した,バイオガスと空気の最適な混合比を検証するための試験結果及び調理用コンロの改良について報告する.

Keyword: バイオガス, 燃焼効率, 調理用コンロ
GET PDF=16/8-11.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.829-830 , 2016

発表番号 [8-16]

Impact on radiocesium concentration in brown rice by agricultural water from pond in Minamisoma City, Fukushima

SHIN MOONO[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]・KUBOTA TOMIJIRO[Institute for Rural Engineering, NARO]・MATSUNAMI HISAYA[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]・OTA TAKESHI[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]

福島県南相馬市のため池からの農業用水による玄米中の放射性Cs濃度への影響

申 文浩[東北農業研究センター]・久保田 富次郎[農研機構 農村工学研究部門]・松波 寿弥[東北農業研究センター]・太田 建[東北農業研究センター]

東京電力福島第一原子力発電所の事故後、除染後の水田において、実証栽培が行われているが、除染していないため池等を農業用水に用いた場合に用水中の放射性セシウムによる玄米への移行が懸念されており、農業用水中の放射性セシウムの動態を解明することは重要な課題である。本研究では、福島県浜通りに位置するため池を対象に農業用水中の放射性セシウムとため池の底質中の放射性セシウム濃度を分析し玄米への影響を検討した。

Keyword: 放射性セシウム, 農業用水, ため池
GET PDF=16/8-16.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.839-840 , 2016

発表番号 [8-21(P)]

Measurement examples of radiocesium concentration in irrigation ponds

Ogawa Asuka[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Nakamura Kimihito[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Yasutaka Tetsuo[AIST]・Kawabe Yoshishige[AIST]・Miyazu Susumu[NIRE, NARO]・Suzuki Hiroyuki[Graduate School of Pharmaceutical Sciences, Chiba University]・Kawashima Shigeto[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

農業用ため池中の放射性Cs濃度の測定例

小川 あすか[京都大学大学院]・中村 公人[京都大学大学院]・保高 徹生[産業技術総合研究所]・川辺 能茂[産業技術総合研究所]・宮津 進[農研機構 農村工学研究部門]・鈴木 弘行[千葉大学大学院]・川島 茂人[京都大学大学院]

福島第一原発から約70kmに位置する2つのため池の水の放射性Cs濃度を懸濁態と溶存態に分離し測定するとともに水質分析を行った.溶存態Cs濃度は農地排水に関連する水質項目と正の相関が見られた.また,流入出口の位置が近く,流入した排水が滞留しやすい構造であるため池において比較的高濃度の放射性Csが検出された.溶存態Cs濃度の高いため池では各種イオン濃度やTOC濃度も高く,分配係数とSS濃度が低かった
 

Keyword: 溶存態セシウム, ため池, 主要イオン
GET PDF=16/8-21(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.849-850 , 2016

発表番号 [8-26]

Numerical analysis of seepage failure by DEM-LBM coupled scheme

Okada Hiroaki[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Fukumoto Yutaka[Nagaoka University of Technology]・Fujisawa Kazunori[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Murakami Akira[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

DEM-LBM連成計算を用いた浸透破壊の解析

岡田 紘明[京都大学大学院]・福元 豊[長岡技術科学大学]・藤澤 和謙[京都大学大学院]・村上 章[京都大学大学院]

不連続体の数値解析手法である個別要素法(DEM)と流体の計算手法である格子ボルツマン法(LBM)を連成計算させることで,浸透流に起因する地盤の侵食や破壊現象をシミュレートすることが可能になる.本研究では浸透破壊に焦点を当て,様々な動水勾配のもとで2次元シミュレーションを試みた. Terzaghiの限界動勾配式に基づく限界動水勾配とシミュレーション値がほぼ一致し,定量性が確認された.

Keyword: 数値解析, ,
GET PDF=16/8-26.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.859-860 , 2016

発表番号 [8-31]

Example of simplified seismic analysis of buried pipeline taking into account degradation of soil peak strength and rigidity

DUTTINE Antoine[Integrated Geotechnology Institute Ltd]・Yazaki Sumio[Integrated Geotechnology Institute Ltd]・Fujita Nobuo[KUBOTA Co.,Ltd]・Mohri Yoshiyuki[Ibaraki University]

地盤の強度・剛性低下を考慮したパイプラインの耐震診断事例

デュッティン アントワン[(株)複合技術研究所]・矢崎 澄雄[(株)複合技術研究所]・藤田 信夫[(株)クボタ]・毛利 栄征[茨城大学]

高い内圧が作用する地中に埋設されたパイプラインは、その内圧によるスラスト力が曲管部に常時作用しているため、地震時に曲管周辺パイプが大きく変位して抜け出す場合がある。パイプが抜け出すような大きな変位を定量的に予測することが必要不可欠である。本報告では、地震時の地盤の強度低下や剛性低下を考慮したパイプラインの曲管部の変位を算定する「レベル2地震に適用可能な耐震設計システム」を開発したので紹介する。

Keyword: 構造物の設計手法, パイプライン, 耐震設計
GET PDF=16/8-31.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.869-870 , 2016

発表番号 [8-36]

PIV Analysis on Lateral Loading Test for Buried Pipe in Liquefied Soil

Ono Kohei[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Yokota Yu[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Sawada Yutaka[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kawabata Toshinori[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

液状化地盤における埋設管の水平載荷実験に関するPIV解析

小野 耕平[神戸大学大学院]・横田 木綿[神戸大学大学院]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]

埋設管路の地震被害は,埋戻し地盤の液状化によって甚大なものとなる.効果的な液状化対策を講じる上で,液状化時の地盤強度と管路挙動の関係性を明らかにすることが必要である.本研究では,液状化地盤内において模型管の水平載荷実験を実施した.実験結果から,地盤抵抗力は過剰間隙水圧の上昇に伴って減少することが確認された.また,PIV解析から,液状化状態に応じて管上部地盤の移動特性が異なることが明らかとなった.

Keyword: 埋設管, 液状化, PIV解析
GET PDF=16/8-36.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.879-880 , 2016

発表番号 [9-3]

Development and Utilization of automatic climate input data generation program for applying WEPP to Japan

Osawa Kazutoshi[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]・Nakajima Syoko[Japan Railway Construction, Transport and Technology Agency]・Matsui Hiroyuki[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]

日本でWEPPモデルを適用するための気象入力データ自動作成プログラムの構築と活用

大澤 和敏[宇都宮大学]・中島 祥子[鉄道建設・運輸施設整備支援機構]・松井 宏之[宇都宮大学]

日本でWEPPモデルを適用するための気象入力データ自動作成プログラムを構築することができた.本プログラムを用いて生成された仮想の気象出力値は,気象観測値とほぼ一致した.またWEPPモデルで計算された土壌侵食量も妥当であった.国内152地点の気象入力データを作成し,WEPPモデルによる解析を行った結果,国内の土壌侵食量の分布を表現することができた.

Keyword: 農地保全, 土壌侵食, 気象環境
GET PDF=16/9-3.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.889-890 , 2016

発表番号 [9-8]

Survey of gravel content at the northwest area of Mt. Gassan

Okuyama Takehiko[Faculty of agriculture, Yamagata University]

月山北西麓の石礫調査

奥山 武彦[山形大学]

山形県月山頂部の大規模崩壊による岩屑流堆積でできた北西麓にある畑地帯の石礫分布状況と石礫の性質の調査を行った。垂直電気探査により,崩積土層の厚さは50〜70mと見積もられた。試掘調査では3cm以上の含礫率は最大32%,礫の最大径は33cmであった。礫は凝灰岩質でスレーキングによる自然細粒化は起こりにくいが,吸水率から圧縮強度は100N/mm2以下と推定され,除礫には石砕工法が適すると考えられる。

Keyword: 土層改良, 除礫, 電気探査
GET PDF=16/9-8.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [9-8]

Ultrasonic Propagation Velocity with or without Injectable Material on L-Shaped Open Channel Block with Frost Damage

SUTO Masashi [United Graduate School of Agricultural Sciences, Tottori University]
OGATA Hidehiko [Faculty of Agriculture, Tottori University]
Ishigami Akio [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
Kaneta Tosikazu [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]

凍害が発生している開水路L型ブロックの注入材充填前後の超音波伝播速度

○周藤 将司 [鳥取大学大学院連合農学研究科]
緒方 英彦 [鳥取大学農学部]
石神 暁郎 [土木研究所寒地土木研究所]
金田 敏和 [土木研究所寒地土木研究所]

寒冷地におけるコンクリート製開水路は,特徴的な凍害劣化形態を示し,表面変状と内部変状の発生形態は異なることが報告されている。表面変状については凍害劣化深さを評価する推定式が示されているが,内部変状については評価方法が確立されていない。そこで本研究では,内部変状である層状ひび割れが発生している開水路側壁のL型ブロックを対象に,注入材充填前後の超音波伝播速度の傾向の違いについて考察した結果を示す。

Keyword: 凍害, 表面走査法, 内部変状
GET PDF=12/12009-08.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.824-825 , 2009

発表番号 [9-8]

New method of ammonia extraction from digested liquid

YAMAOKA Masaru [National Institute for Rural Engineering]
YUYAMA Yoshito [National Institute for Rural Engineering]
NAKAMURA Masato [National Institute for Rural Engineering]

メタン発酵消化液からのアンモニアの新たな抽出方法の検討

○山岡 賢 [農研機構 農村工学研究所]
柚山 義人 [農研機構 農村工学研究所]
中村 真人 [農研機構 農村工学研究所]

著者らは,メタン発酵消化液ろ液の減量・濃縮方法として蒸留分離を適用したSimdcap法及び同法にリン酸マグネシウムアンモニア(MAP)生成反応を適用するSimdcap-SD法を開発した.より一層のアンモニアの抽出・濃縮の効率化を目指して,新たな方法(DAF法)を開発した.同法は環流蒸留で抽出したアンモニアに二酸化炭素を混合して固定化するものである.

Keyword: 消化液, アンモニア, 二酸化炭素
GET PDF=09/09009-08.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.800-801 , 2008

発表番号 [9-8]

Tidal Changes and Mangrove Community Structure in the Miyakojima Mangrove Forest

Hasegawa Yuka [Faculty of Bioresources, Mie University]
Asano Yoshine [Faculty of Bioresources, Mie University]
Takai Mami [Faculty of Bioresources, Mie University]
Kai Takamitsu [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Hirozumi Toyokazu [Graduate School of Bioresources, Mie University]
Nakanishi Yasuhiro [Faculty of International Agriculture and Food Studies, Tokyo University of Agriculture]
Narioka Hajime [Graduate School of Bioresources, Mie University]

沖縄県宮古島マングローブ林流域の潮汐に伴う水質環境変化とマングローブ群落構造

長谷川 有花 [三重大学生物資源学部]
浅野 美音 [三重大学生物資源学部]
○高井 真実 [三重大学生物資源学部]
甲斐 貴光 [三重大学大学院生物資源学研究科]
廣住 豊一 [三重大学大学院生物資源学研究科]
中西 康博 [東京農業大学国際食料情報学部]
成岡 市 [三重大学大学院生物資源学研究科]

多様な生命を育む熱帯・亜熱帯雨林のマングロ−ブに対する関心は、近年ますます増えている。しかし、マングロ−ブの生態やその役割の重要性については、充分に認識されているとは言い難い。本報ではマングロ−ブ生態を理解するために、マングロ−ブ林流域の潮汐による水質環境変化を調査し、さらにマングロ−ブ植生分布の特性を明らかにした。

Keyword: マングローブ群落, 潮汐, 汽水環境
GET PDF=08/08009-08.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.932-933 , 2006

発表番号 9-8

Soil Moisture and Temperature Profile under Crop Residue Mulching and Maize Canopy

Komariah [United Gradute School of Gifu University]
Enomoto Eri [Alumnus of Agriculture Faculty , Gifu University]
Itou Kengo [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]
Senge Masateru [Faculty of Applied Biological Science, Gifu University]

有機物マルチ及びトウモロコシの植栽が土壌水分、地温のプローファイルに与える影響について

●コマリア [岐阜大学大学院連合農学研究科]
榎本 絵里 [元岐阜大学農学部]
伊藤 健吾 [岐阜大学応用生物科学部]
千家 正照 [岐阜大学応用生物科学部]

有機物マルチが土壌水分,地温のプローファイルに与える影響検討した。,トウモロコシの植栽有りと植栽無しの各実験区のそれぞれに裸地,籾殻,稲わら,米ぬか及び黒色ビニールによるマルチを行い,計10個の実験区を設けた。籾殻,稲わらマルチ実験区は地温が低くなったが,米ぬかマルチの地温が高かくなった。米ぬかマルチでは,籾殻,稲わらマルチに比べて土壌水分が高く維持され,その結果トウモロコシの蒸散量が増加した。

Keyword: organic mulching, soil moisture, soil temperature
GET PDF=06/06009-08.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 9-8

Effect of Wetting and Drying on Crack Patterns Formation(湿潤・乾燥の影響を受ける亀裂形成過程)

○Mastur〔東京農業大学〕
成岡 市〔岡山大学環境理工学部〕
安富 六郎〔東京農業大学〕
穴瀬 真〔東京農業大学〕

亀裂は熱帯多湿地域において重要な土壌物理現象である。それは主として湿潤・乾燥の繰り返しで促進される。火山灰土壌は、湿潤・乾燥にかなり強く影響される土壌の1つであることは知られているところである。本報では、インドネシア、タイ、日本における火山灰土壌と非火山灰土壌を比較し、軟X線映像法を用い、土壌物理的特性と亀裂形成過程の関係を検討した。

Keyword: 軟X線映像, 湿潤乾燥, 亀裂形成
GET PDF=



(C) JSIDRE

JSIDRE search system: Produced by mizo (1998.10.15) Updated by mizo & seki (update history)