発表番号 [G-2-1]
Report of JSIDRE Summer Seminar 2017
Yohei Asada[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Ken Maeda[Faculty of Agriculture, University of Miyazaki]・Takahiro Tatsuno[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Yoshikazu Tanaka[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Hikaru Shoji[Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]・Kouki Oyama[Graduate School of Sustainability Science, Tottori University]・Soken Matsuda[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
農業農村工学会サマーセミナー2017報告
浅田 洋平[東京大学大学院]・前田 顕[宮崎大学]・辰野 宇大[東京大学大学院]・田中 宣多[京都大学大学院]・東海林 光[宇都宮大学大学院]・大山 幸輝[鳥取大学大学院]・松田 壮顕[京都大学大学院]
サマーセミナーは,年に一度,農業農村工学会が開催される際に,複数の大学から学生が集まり,農業農村工学に関わるいくつかのテーマに関する様々な議論や,お互いの研究活動についての情報交換を行う学生主体の企画である。18回目の開催であった昨年のサマーセミナー2017では,「関東で農業農村工学を考える!」をメインテーマに現場見学会やディスカッションを行った。本稿では,その活動内容について報告する。
Keyword: 農業農村工学、広報, 若手交流会, サマーセミナー
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発表番号 [G-2-1]
Improvement of Rice Yield in Water Scarce Condition−A Case Study in Pursat River Basin, Cambodia−
Sao Davy[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Kato Tasuku[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]
水不足下におけるコメの収量の改善に向けて−カンボジア国プルサト流域の事例−
サオ ダビー[東京農工大学大学院]・加藤 亮[東京農工大学大学院]
カンボジア国プルサト流域における灌漑システムについて検討した。現時点では,乾季作の水田はほとんどなく,雨季の作付けのみが実施されている。流域内の灌漑ブロック間では,作付けスケジュールが異なり,使用水量のピークの競合を避けながら,限られた水資源を配分している。今後はダム開発が予定されているが,当面水不足のままで乾期作をつづけなくてはならず,収量データから各灌漑地区の水不足の状況を把握する。
Keyword: コメ収量, ,
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発表番号 [G-2-1]
Hydrological characteristic of water and material balance in riparian paddy field in low land area to develop hydrological environmental model
OMINO SATOKO[Department of International Environmental and Agricultural Science, Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・KATO TASUKU[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・YAJIMA MITSUHIRO[Tokyo Metropolitan Government]
水文・水質モデル開発に向けた水田地帯における水・物質収支からみた水文流出特性
小美野 聡子[東京農工大学大学院]・加藤 亮[東京農工大学大学院]・矢島 光弘[東京都]
面源対策においては、モデル開発が必要であるが、現時点で、水田の浄化作用や水管理といった項目全てを考慮できるモデルはない。今後のモデル開発に向け、水の流出過程を定量的に把握する必要がある。 そこで、千葉県北西部の鹿島川上流で流域・圃場レベルでのモニタリングを2014年からおよそ約2年間行ってきた。水田地帯における水・物質収支や水質の結果を発表する。
Keyword: 水質, 水・物質収支, 流出特性
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発表番号 [G-2-10]
Proposal of demand oriented water distribution system using max flowrate uniform flow control method
Yamamura Aiji[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Kubo Naritaka[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Iida Toshiaki[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Kimura Masaomi[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
最大流量等流制御(MC)方式による需要主導型配水システムの提案
山村 愛二[東京大学大学院]・久保 成隆[東京大学大学院]・飯田 俊彰[東京大学大学院]・木村 匡臣[東京大学大学院]
多くの農業用水のおいて幹線水路は開水路となっているが、近年支線や末端水路は管路化が進み、開水路を需要主導型配水システムの中で生かす方法が模索されている。そこで、最大流量等流制御(MC)方式によってチェックゲートを操作することで、現在の施設規模を変えずに大流量を供給できる需要主導型配水システムを提案すること目的として、愛知用水農業専用区間において開水路非定常流シミュレーションで検討した。
Keyword: 開水路流れ, 数値流体力学,
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発表番号 [G-2-11]
Calibration and application of soil dielectric sensors for monitoring arable field
Kubota Yuma[Graduate School of Agriculture, Iwate University]・Muto Yoshiko[Faculty of Agriculture, Iwate University]・Kiriyama Naomori[Iwate Agricultural Research Center]
静電容量型土壌水分センサーの農地の土壌水分量と電気伝導率観測への適用
窪田 有真[岩手大学大学院]・武藤 由子[岩手大学]・桐山 直盛[岩手県農業研究センター]
土壌水分センサーには水分量と共に電気伝導率ECを測定できる物もあり、大規模農場への導入が進んでいる。ECの観測は肥培管理の技術開発等に有用と考えられるが、研究領域でのセンサーによるEC観測例は少ない。そこで本研究では、ハウストマト栽培期間に、検定に基づいて5TEによる体積含水率・土壌水のEC・EC1:5の観測を行った。その結果、測定値は灌水と施肥条件、トマトの生育と関連して変動したと考えられた。
Keyword: モニタリング, 土壌水分量, 電気伝導率
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発表番号 [G-2-12]
A Portable Rainfall-Runoff Simulator-Microscale (PRRS-M) for assessment of Neonicotinoids and Fipronil insecticides transport via surface runoff.
Ayman Saber[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Saito Hirotaka[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]・Watanabe Hirozumi[Tokyo University of Agriculture and Technology, Department of International Environmental and Agricultural Science]
小型移動式降雨流出試験装置を用いたネオニコチノイドおよびフィプロニル殺虫剤の表面流出を介した挙動の評価
アイマン サベル[東京農工大学大学院]・斎藤 広隆[東京農工大学大学院]・渡邊 裕純[東京農工大学大学院]
本研究では,小型移動式降雨流出試験装置を用いたネオニコチノイドおよびフィプロニル殺虫剤の表面流出を介した挙動の評価を行った。降雨強度50 mm/hr で60分間の人工降雨を充填土壌に降らせた。表面流出により流亡した殺虫剤量は,最高で薬剤処理量の6.6%であった。この研究では,小型移動式降雨流出試験装置の農薬動態試験への有用性が示唆された。
Keyword: 降雨流出試験装置, 農薬, 畑地
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発表番号 [G-2-13]
Measurement of Flow around Leakage Point in Experimental Pipeline Using PIV
asada yohei[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・kimura masaomi[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・azechi issaku[NARO]・iida toshiaki[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・kubo naritaka[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
PIVを用いた実験用管水路の漏水部付近における流れの計測
浅田 洋平[東京大学大学院]・木村 匡臣[東京大学大学院]・安瀬地 一作[農村工学研究部門]・飯田 俊彰[東京大学大学院]・久保 成隆[東京大学大学院]
漏水検知技術として管路の中に機器を流し漏水を検知する方法があるが、このような機器は漏水部付近の流れの計測に基づいて設計されていない。また近年では管路内を流れる水の流速分布を計測するセンサーが開発されている。以上から、管水路内の漏水部付近の流れを調査することで、先述した漏水検知機器類の改良が期待され、センサーによる漏水検知の検討にも貢献できる。よって本研究では管水路内の漏水部付近の流れを計測した。
Keyword: 漏水検知 , ,
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発表番号 [G-2-14]
Development of the labor and water saving irrigation system for roof greening
Nishigaki Toshiharu[Graduate School of Environmental Science, The University of Shiga Prefecture]・Iwama Kenji[School of Environmental Science, The University of Shiga Prefecture]
屋上緑化における省力・節水型給水システムの開発
西垣 敏治[滋賀県立大学大学院]・岩間 憲治[滋賀県立大学]
屋上緑化に適した省力且つ低コストな給水システムとして通水パイプを用いた「地中灌漑」やU字管に通水シートを張って地表面に接地した「接地灌漑」を用い、ジョウロによる「慣行灌漑」と比較した。そして、建物屋上と雨よけハウスにてマリーゴールドを用いた栽培試験を実施したところ、同じ生長量に対して「地中」、「接地」共に灌漑水量は少なくなり、また降水も特に「地中」で有効に取り込めた。
Keyword: 屋上緑化, 節水灌漑, 土壌水分
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発表番号 [G-2-15]
Measurement of Evaporation and Drainage water in a Field using a Smart Field Lysimeter
Ohnishi Ippei[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Sakai Masaru[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Toride Nobuo[Graduate school of Bioresources, Mie University]・Mitsuishi Shoichi[AINEX. Co., LTD.]
スマートフィールドライシメータによる圃場の蒸発量、排水量の測定
大西 一平[三重大学大学院]・坂井 勝[三重大学大学院]・取出 伸夫[三重大学大学院]・三石 正一[アイネクス(株)]
本研究では,ライシメータ下端の土中水圧力を同一深度の圃場の圧力と一致するように制御するスマートフィールドライシメータ(SFL)に注目した.三重大学附属農場の圃場にSFLを設置し,貯留量変化,排水速度,蒸発速度の測定を行うことで,圃場の特徴を明らかにした.その結果,観測圃場は斜面に位置するため,降雨時に上流側から地下水の流入が生じている可能性が示唆された.
Keyword: 水分移動, スマートフィールドライシメータ, 蒸発速度
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