発表番号 [S-1-1]
Elucidation of Corrosion Conditions in Agriculture Steel Sheet Piles by Spatial Statistical Model
○Seika YOKOBORI[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Taiki HAGIWARA[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Yuma SHIMAMOTO[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tetsuya SUZUKI[Faculty of Agriculture, Niigata University ]
空間統計モデルを用いた農業用鋼矢板における腐食実態の解明
○横堀 聖佳[新潟大学]・萩原 大生[新潟大学大学院(寒地土木研究所)]・島本 由麻[東京農工大学大学院]・鈴木 哲也[新潟大学]
農業用鋼矢板護岸では腐食の顕在化が問題になっている.鋼矢板護岸の設計においては,腐食代を見込んだ板厚の設定により,腐食対策がなされている.筆者らは,腐食鋼矢板の熱画像に対して空間統計解析による腐食実態の非接触評価を検討している.本研究では,より詳細な実証的検討として,実測した板厚分布に対して空間統計解析を適用し,鋼矢板における腐食実態の空間構造の解明を試みる.
Keyword: 腐食鋼矢板,板厚減少量,非破壊検査,バリオグラム,交差検証,クリギング, ,
GET PDF=22/[S-1-1].pdf
発表番号 [S-1-10]
Fact-finding survey of paddy water balance in plots with automatic water taps
○Shimamura Yu[Graduate School of Agriculture,Kyoto University]・Nakamura Kimihito[Graduate School of Agriculture,Kyoto University]・Hama Takehide[Graduate School of Agriculture,Kyoto University]
自動給水栓導入圃場の水田水収支の実態調査
○島村 優[京都大学大学院]・中村 公人[京都大学大学院]・濱 武英[京都大学大学院]
水田への導入が進んでいる自動給水栓による影響について,作業時間の削減効果などが報告されている一方で,実際の農地での用水需要に与える影響に関する知見は十分ではない.本報告では自動給水栓導入済みの圃場と未導入の圃場の水収支の実態調査を行った.その結果,給水栓の種類やその設定によっては取水量と地表排水量が増加する可能性や,給水栓導入圃場では中干し後に湛水状態が常態化する傾向にあることが明らかになった.
Keyword: 自動給水栓,取水量,浸透量, ,
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発表番号 [S-1-1]
Experiment of paddy drainage water quality purification by microbiological activity with carbon fiber
Takehiro SHIMIZU[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Tasuku KATO[Tokyo University of Agriculture and Technology]・Koji YAMAGUCHI[Tokyo University of Agriculture and Technology]
炭素繊維素材による農業排水の水質浄化効果の検証
○清水 岳博[東京農工大学]・加藤 亮[東京農工大学]・山口 晃司[東京農工大学]
炭素繊維は航空機や自動車の部品をはじめとしたさまざまな分野で用いられている素材である。炭素繊維は優秀な物理的、化学的特性を有している一方、そのリサイクルや処分方法が課題となっている。本研究では炭素繊維由来のリサイクル素材による水質浄化効果の検証を目的とする。マット状、プレート状の2種類の炭素繊維素材を用いてこれらの素材に水質浄化効果があるか、また形状による差があるかについて検証を行う。
Keyword: 水質浄化, 炭素繊維, 室内実験
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発表番号 [S-1-10]
Evaluation model of labor reduction on introduction of remote irrigation apparatus at large scale rice cultivation
Runze TIAN[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Toshiaki IIDA[Faculty of Agriculture, Iwate University]・Masaomi KIMURA[Faculty of Agriculture, Kindai University]・Naritaka KUBO[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
大規模稲作農家での水管理遠隔操作装置導入による労力削減量予測モデル
○田 潤澤[東京大学大学院]・飯田 俊彰[岩手大学]・木村 匡臣[近畿大学]・久保 成隆[東京大学大学院]
水田農業における遠隔操作装置の最適な導入法の確立を目指し,SAと2opt算法で農家の可能な巡回経路をシミュレーションした。これらより,理論上各田圃の労力削減量を計算するシミュレーションモデルを開発した。また,開発したモデルを用いて,複数の遠隔操作装置を導入した状況下,圃場の水管理時間は如何に変化するかについて,労力削減量を指標として評価する。
Keyword: 水田灌漑, 巡回セールスマン問題, 土地利用計画
GET PDF=21/[S-1-10].pdf
発表番号 [S-1-1]
Analysis of movement of drained water and dissolved substances in Imbanuma cyclic irrigation area
Reiji Tamagawa[Graduate School of Agricultural and Life Sciences The University of Tokyo]・Toshiaki Iida[Graduate School of Agricultural and Life Sciences The University of Tokyo]・Masaomi Kimura[Graduate School of Agricultural and Life Sciences The University of Tokyo]・Naritaka Kubo[Graduate School of Agricultural and Life Sciences The University of Tokyo]
印旛沼循環灌漑地区の排水系での水および溶存物質の動態解析
玉川 怜史[東京大学大学院]・飯田 俊彰[東京大学大学院]・木村 匡臣[東京大学大学院]・久保 成隆[東京大学大学院]
循環灌漑が行われている印旛沼の白山甚兵衛機場掛かり地区での水および栄養塩の動態を解析した。低地排水路と小排水路の排水および印旛沼からの取水を週2回の高頻度で採水し水質分析するとともに、気象データ、営農状況、ポンプ稼働記録を得た。これらより、印旛沼への栄養塩の差引き排出負荷量への循環灌漑による影響を定量的に明らかにした。また、低地排水路の水位変動を観測し、非灌漑期の水路への基底流入量を推定した。
Keyword: 水収支・水循環, 水質, 環境保全
GET PDF=20/[S-1-1].pdf
発表番号 [S-1-10(P)]
Development of MPS-DEM method for particle behavior with different particle sizes
Tatsunori Toyota[Graduate School of Agriculture, Ehime University]・Noriyuki Kobayashi[Graduate School of Agriculture, Ehime University]
粒径の異なる粒子挙動のシミュレートを可能とするMPS-DEM法の開発
豊田 辰方[愛媛大学大学院]・小林 範之[愛媛大学大学院]
浸透流を表現する手法として,土石の挙動を解析するDEMと流体を解析するMPS法のハイブリッド解析手法であるMPS-DEM法がある.土石粒子による間隙を作り,そこを通過できる流体粒子を作ることで浸透流を表現できるが,従来のMPS法は均一粒子の解析のみに対応でき,非均一粒子の解析に適応できない.本研究では,非均一粒子の挙動のシミュレートを可能とするEMPS法に拡張し,EMPS-DEM法を開発した.
Keyword: 粒子法, 粒径, 混相流
GET PDF=20/[S-1-10(P)].pdf
発表番号 [S-1-1]
Report of JSIDRE Summer Seminar 2018
Soken Matsuda[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Yohei Asada[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Yoshikazu Tanaka[Disaster Prevention Research Institute, Kyoto University]・Takahiro Tatsuno[Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]・Koki Oyama[Graduate School of Sustainability Science, Tottori University]・Syunya Ozeki[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Koichi Sekimoto[Graduate School of Agriculture, Hokkaido University]・Akira Maeda[Graduate School of Agriculture, University of Miyazaki]
農業農村工学会サマーセミナー2018 報告
松田 壮顕[京都大学大学院]・浅田 洋平[東京大学大学院]・田中 宣多[京都大学防災研究所]・辰野 宇大[東京大学大学院]・大山 幸輝[鳥取大学大学院]・尾関 竣哉[大阪府立大学大学院]・関本 幸一[北海道大学大学院]・前田 顕[宮崎大学大学院]
サマーセミナーは,農業農村工学会本大会が開催される際に,複数の大学から学生が集まり,農業農村工学に関するテーマの議論や,お互いの研究活動についての情報交換を行う学生主体の企画である.19回目の開催であった昨年のサマーセミナー2018では,「平成ラストの若手交流,話したいことを話そう〜日本の農業とセミナーの今後〜」をメインテーマにディスカッションを行った.本稿では,その活動内容について報告する.
Keyword: 農業農村工学, 広報, 若手交流
GET PDF=19/S-1-1.pdf
発表番号 [S-1-10]
Detection of Concrete Damage using Ultrasonic Multiple Reflection Characteristics
Jun Ohashi[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Taiki Hagiwara[Graduate School of Science and Technology, Niigata University]・Yuma Shimamoto[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Tetsuya Suzuki[Faculty of Agriculture, Niigata University]
超音波の多重反射特性を用いたコンクリート損傷の検出
大橋 純[新潟大学]・萩原 大生[新潟大学大学院]・島本 由麻[北里大学]・鈴木 哲也[新潟大学]
超音波法によるコンクリートの品質評価は一般的に行われている.本研究では多重反射特性に着目し,損傷蓄積が進行したコンクリート材料における超音波伝搬実態をX線CT画像とAU(Acousto-Ultrasonic)法による超音波情報との比較から考察した.検討の結果,コンクリート中を伝搬する超音波の特性は材料や損傷の幾何学的特性により変質し,サンプル形状や寸法に依存したものになることが明らかになった.
Keyword: コンクリート、損傷, 超音波、時刻歴波形, ウェーブレット解析
GET PDF=19/S-1-10.pdf
発表番号 [S-1-11]
Detection of Concrete Defects using Different Time Series Infrared Image Data
Tsukiko Watanabe[Faculty of Agriculture, Niigata University]・Yuma Shimamoto[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Tetsuya Suzuki[Faculty of Agriculture, Niigata University]
異時点間の赤外線画像を用いたコンクリート欠損の検出
渡邉 月子[新潟大学]・島本 由麻[北里大学]・鈴木 哲也[新潟大学]
本報では,表面水分状態の異なる赤外線画像の異時点データに着目し,その差分と差分2乗値によるひび割れ欠損検出精度の改善を試みた結果を報告する.検討の結果,計測対象の比熱と密度の異なる状態の赤外線画像を比較することで欠損検出精度の改善が可能であることが示唆された.
Keyword: 赤外線画像、コンクリート欠損, 異時点データ, 非破壊検査
GET PDF=19/S-1-11.pdf
発表番号 [S-1-12]
The influence of moisture content of base material and moisture condition during curing on adhesion strength of PCM coatings
motoharu chino[NTC Consultants Inc.]・MORI Takehisa[Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Prefectural University]
母材や養生時の水分条件がPCM 被覆材の付着強度に与える影響
茅野 元晴[NTCコンサルタンツ(株)]・森 丈久[石川県立大学]
ポリマーセメントモルタル(以下、PCM)による表面被覆工法の初期欠陥の発生原因として、施工時の母材の含水量や養生時の乾湿状態の変化でPCMの水和反応が妨げられることが考えられる。母材の含水量と養生時の乾湿状態によるPCMの付着強度を検証した結果、母材及び養生時が気中・乾燥状態より養生時が湿潤状態の方が付着強度が大きかったことから、母材が乾燥状態である方が水和反応が不十分となることがわかった。
Keyword: 工法・施工, ,
GET PDF=19/S-1-12.pdf
発表番号 [S-1-13]
Measurement of Shearing Strength Using a Ring Shear Apparatus
Miyu Kimijima[ Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]・ Mohri Yoshiyuki[ Graduate School of Agriculture, Ibaraki University]
リングせん断試験による土の強度特性に関する研究
君嶋 美優[茨城大学大学院]・毛利 栄征[茨城大学大学院]
大変形時の強度測定が可能なリングせん断試験による繰り返しせん断試験を実施した。複数の密度と含水条件で佐原砂を対象に試験を実施し、各条件での強度特性とせん断時のダイレタンシー挙動を確認した。また、繰り返しリングせん断試験では明確な強度低下を示し、ダメージ累積によるせん断面の劣化の進行を確認した。
Keyword: リングせん断試験, 残留強度, 繰り返しせん断
GET PDF=19/S-1-13.pdf
発表番号 [S-1-1]
Creation of Future of Irrigated Agriculture employing the Concepts: Resilience, Local Environmental Knowledge and Transdisciplinary Approach
TAKASHI KUME[Graduate School of Agriculture, Ehime University]
レジリエンス・地域環境知・超学際的アプローチから創る灌漑農業の未来
久米 崇[愛媛大学大学院]
本セッションでは、農業農村地域が種々のショックから迅速に回復し、地域に伝統的に伝わる知識・経験を科学的に使いこなし、多様なステークホルダーが協働で灌漑農業の未来を創出する方法・過程について議論する。ここでは、セッションの概要を説明した上で、灌漑技術を地域の実情にあわせた形で運用し、地域における地下水保全という課題解決を、地域環境知と超学際的アプローチにより解決しようとする事例を紹介する。
Keyword: レジリエンス, 地域環境知, 超学際的アプローチ
GET PDF=18/S-1-1.pdf
発表番号 [S-1-1]
Impact on radiocesium concentration in brown rice by irrigation water from the Ukedo river in Namie Town, Fukushima
Shin Moono[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]・Kubota Tomijiro[Institute for Rural Engineering, NARO]・Miyazu Susumu[Institute for Rural Engineering, NARO]・Matsunami Hisaya[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]・Fujimura Shigeto[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]・Ota Takeshi[Tohoku Agricultural Research Center, NARO]
請戸川からの灌漑用水による玄米中の放射性Cs濃度への影響
申 文浩[東北農業研究センター]・久保田 富次郎[農村工学研究部門]・宮津 進[農村工学研究部門]・松波 寿弥[東北農業研究センター]・藤村 恵人[東北農業研究センター]・太田 健[東北農業研究センター]
今後、営農再開が期待される地域の除染後の水田において、水稲の栽培試験を行い、農業用水による放射性セシウムの出入りの定量化を図るとともに玄米への影響を分析した。その結果、1)請戸川の水中の溶存態放射性セシウムの平均濃度は0.25Bq/kgであり、大雨時にも同じ程度の値であったこと、2)玄米中の放射性セシウム濃度は3Bq/kg程度で河川水による玄米への影響は認められなかったこと、などが明らかになった。
Keyword: 農業用水, 放射性セシウム, 営農再開
GET PDF=17/S-1-1.pdf
発表番号 [S-1-1]
Activity and Prospect of PAWEES
Matsuno Yutaka[School of Agriculture, Kindai University]
PAWEESの現況と展望
松野 裕[近畿大学]
企画セッションでは、PAWEESおよびPWEの最近の活動状況と現状の課題を報告し今後の方向性について議論する. PAWEESの国際的認知度と活動の場は着実に広がってきているが、関係協力機関・組織との一層の連携を深め、飛躍することが望まれている.PWEについても、その新しい編集体制のもとで編集管理機能を強化するとともにインパクトファクターの上昇を目標としていく.
Keyword: 国際水田・水環境工学会, PWE,
GET PDF=16/S-1-1.pdf