発表番号 [S-6-1]
Suido of Kyoto - the “Millennial Capital” of Japan
Tsugihiro Watanabe[Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University]
「千年の都」京都の<水土>
渡邉 紹裕[京都大学大学院]
京都は千年来の都である.平安京成立後の平安京の時代を経て,動きの大きかった中世でも,比較的安定した近世でも,都としてあり続けた.近代に入り,琵琶湖疏水開削などを契機として独自な発展を見せる.そこには集住人口を支える後背地があり,全国に展開する〈水土の知〉の先端地であり中心地でもあり続けてきた.京都の〈水土〉の形成に大きく関わった「水」のあり方を考えるために,その特徴や歴史的展開を改めて整理する.
Keyword: 水資源開発・管理, 灌漑施設, 京都
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発表番号 [S-6-1]
Crisis and opportunity: practice of unionid mussel conservation in farmland alteration
Nagayama Shigeya[Gifu University, River Basin Research Center]
ピンチとチャンス:農地改変におけるイシガイ類生息環境保全の実践
永山 滋也[岐阜大学流域圏科学研究センター]
水田地帯における生物と生息環境の保全は、地域の生物多様性や希少生物保護の観点から、極めて重要かつ喫緊の課題であることが広く認識されている。しかし、その具体的な手法についての報告は少なく、情報が共有されていないため、効果的な対策がとられているとは言い難い。ここでは、岐阜県における農地改変を伴う3つの事例を取り上げ、実践中であるイシガイ類保全について概説する。
Keyword: イシガイ科二枚貝類, 生息場, 圃場整備・土地区画整理
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発表番号 [S-6-1]
Long Life of Irrigation and Drainage Facilities and Seismic Disaster
Suzuki Hisato[Institute for Rural Engineering, NARO]・Kojima Hajime[Tokyo University of Agriculture and Technology]
地震災害による農業水利施設被害と長寿命化の課題
鈴木 尚登[農研機構 農村工学研究部門]・小嶋 創[東京農工大学大学院]
東日本大震災伴う農地・農業用施設等の被害総額は約8,400 億円と報告され、地震動による施設被害額は、約1,300億円(92%)と推定されるが、それらは災害復旧事業を前提としたもので、地震外力による施設への損傷度を反映した資産減耗額とは必ずしも一致しない。本稿では、震度と施設被害の現状を概観し、災害復旧が適用の有無による施設残存寿命の違いを考察し、今後の防災・減災と長寿命化研究課題をまとめた。
Keyword: 地震災害, 被害情報, 長寿命化
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