発表番号 [S2-2]
Case study which reorganized the environmental conservation plan from the angle of the resident - Farmland restructuring projects in Kameoka-chubu -
Saito Mitsuo[WESCO Inc.]・Yamashita Hiroyasu[WESCO Inc.]
環境配慮計画を住民の視点から再構築する試み −国営農地再編整備事業 亀岡中部地区−
齊藤 光男[(株)ウエスコ]・山下 博康[(株)ウエスコ]
国営事業における環境配慮計画は、学識者等の助言を得ながら、それなりの予算と時間をかけ、「技術的に正しい解」として策定されている。しかし、実施段階になって、「地元の多様な声」との「ズレ」から、具体な環境保全対策が実現困難となるケースが多く見られる。国営亀岡中部地区では、地元の多様な声を拾い上げるためのワークショップを開催し、地元住民の視点から環境配慮計画の再構築を試みた。その結果を報告する。
Keyword: 環境保全, ビオトープ, ワークショップ
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発表番号 [S2-3]
Suboptimal ecofriendly countermeasure in agricultural canals
Watabe Keiji[NARO]・Mori Atsushi[NARO]・Koizumi Noriyuki[NARO]・Takemura Takeshi[NARO]
農業水路における「次善の」環境配慮策
渡部 恵司[農研機構]・森 淳[農研機構]・小出水 規行[農研機構]・竹村 武士[農研機構]
3面コンクリート水路で簡便に行える環境配慮策として,コンクリートブロックの設置による生物相と生息環境の変化を調べた。類似の環境配慮水路における魚類調査の結果,ブロック設置区間は,より自然度の高い環境配慮水路には及ばないものの,3面コンクリート水路よりも魚種数・個体数が多かった。また操作実験の結果,ブロック設置による流速分布の変化により,土砂が堆積しやすくなると考えられた。
Keyword: 農業水路, 魚類, 生態系保全
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発表番号 [S2-2]
Why did 'right' nature restoration projects have a problem? : A case study of Lake Kasumigaura
TOMITA Ryoto
[Graduate School of Agriculture, Shizuoka University]
なぜ「正しい」自然再生事業がうまくいかないのか? ―霞ヶ浦の事例研究から
富田 涼都
[静岡大学大学院農学研究科]
自然再生事業では科学的知見や市民参加の理念などにもとづいて設計された「正しい」はずの事業がうまくいかないことがある。本報告では、茨城県霞ヶ浦の事例研究からその原因を考察し、科学的あるいは制度的に「正しい」設計からは零れ落ちた現場の生態系や社会状況の認識とその変化の歴史が事業に強く影響したことから、「正しい」はずの設計から零れるものをどう認識し、構造物や制度などの設計に反映できるかを検討する。
Keyword: 生物多様性, 合意形成, 環境ガバナンス
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