発表番号 [T-15-2]
Thinking About Rural Area's 30 Years Later from Iitate Village
Akemi SAITO[Doshisha Women's College of Liberal Arts]
飯舘村から考える30年後の農村の姿
○齋藤 朱未[同志社女子大学生活科学部]
本稿では,福島県飯舘村を原発事故の影響により農村の未来にいち早く到達する可能性がある地域と捉えることで,30年後も農村が抱えているであろう課題に対し,現在,飯舘村が歩んでいる村づくり方針「飯舘村第6次総合振興計画書」を参照しながら農村の30年後のあるべき姿を模索した。本稿では農村が有しているであろう課題として,超高齢社会への対応,そして宅地,農地などの私有資源への対応の2点を取り上げた。
Keyword: 30年後、農村, 飯舘村、資源管理, コミュニティ
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発表番号 [RT-15-2]
Forest biomass use in Kagoshima
Yukio Teraoka[Faculty of Agriculture, Kagoshima University]
鹿児島における木質バイオマスの利活用
寺岡 行雄[鹿児島大学]
鹿児島県再生可能エネルギー導入ビジョンが2018年に策定された。そこでは、導入量だけでなくエネルギーの地産地消による雇用の創出や地域活性化も重視された。バイオマス発電は2022年には現在の2.5倍に増やし、木質だけでなく、畜糞メタン発酵や竹のエネルギー利用も含められている。森林から丸太を生産する林業がなければ、バイオマスエネルギーも利用できない。林業を産業として維持発展させてゆくことが重要である。
Keyword: 森林資源, 林業, エネルギー
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発表番号 [T-15-2]
Development of Musashino Upland depicted in “Road Landscape” drawings
Shin HIROSE[SUIDO-culture Research Group]
「道路山水」に見る武蔵野の開発
広瀬 伸[水土文化研究部会]
江戸・東京市街と密接な関係を持つ “近郊農村”であった武蔵野は,近世まで「野」のイメージで描かれてきた。19世紀末,新たな文学と美術の勃興とともに,このイメージが「雑木林」に転換する。この時期に出現した「道路山水」は,やがて鉄道時代が開幕し,爆発的な都市化の席捲により樹林どころか農村の面影さえもが消滅する開発過程の端緒にあって,そのことを象徴する「風景画」であった。ここから武蔵野の変貌を読み解く。
Keyword: 農村景観、道路山水, 地域開発, 近郊農村
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