放牧牛の踏圧が草地土壌の物理性に及ぼす影響 (農業土木学会要旨)



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.936-937 , 2006

発表番号 9-10

Effect of treading by grazing cattle on physical properties of grassland soil

Nakao Seiji [National Institute of Livestock and Grassland Science]

放牧牛の踏圧が草地土壌の物理性に及ぼす影響

○中尾 誠司 [畜産草地研究所]

放牧家畜による草地の踏圧現象は,牧草の生育環境や草地の土壌保全に影響を及ぼす.しかし,わが国では,これらの研究蓄積が極めて少ない.本研究では,傾斜放牧草地に試験区を設け,放牧密度56.6(頭/ha)のもとで6日間,牛を放牧し,放牧前後の土壌物理性の変化を把握した.その結果,踏圧により,土壌乾燥密度は約5%増加し,飽和透水係数は約5分の1に減少した.また,水の浸入速度も著しく低下することなどを明らかにした.

Keyword: 放牧草地, 家畜踏圧, 土壌物理性
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