フィルダムにおける固化処理底泥土による嵩上げ堤体のゾーニングの提案 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.560-561 , 2009

発表番号 [5-36]

Zoning Pattern using Cement-Mixed Muddy Soil in Raising of Old Embankment Dams

Fukushima Shinji [土木本部土木技術統括部]
Tani Shigeru [施設資源部]
Gonoi Jyun [土木本部土木技術統括部]
Kitajima Akira [技術センター土木研究部]

フィルダムにおける固化処理底泥土による嵩上げ堤体のゾーニングの提案

○福島 伸二 [(株)フジタ]
谷 茂 [(独)農研機構 農村工学研究所]
五ノ井 淳 [(株)フジタ]
北島 明 [(株)フジタ]

老朽化したフィルダム堤体の補強,漏水防止あるいは嵩上げは,所要の強度や遮水性を有する築堤土がダムサイト近傍で入手し難い,工事に伴って発生する底泥土などの不良土の捨て場所が確保し難いなど,改修が計画的に進まなくなってきている。筆者らは,同様の問題点を有する老朽化したため池を対象に池内に堆積した底泥土を固化処理して築堤土に活用できる砕・転圧盛土工法を開発し,数箇所の堤体改修に適用してきた。本工法における築堤土である固化処理底泥土は固化材添加量の加減により制御できるので,通常の築堤土に比較して,より急勾配な堤体改修を可能とする。そこで,本稿ではフィルダムの堤体改修に砕・転圧盛土工法を適用する場合を想定し,砕・転圧土の強度特性を考慮して,堤体補強・漏水防止から嵩上げまでの堤体の嵩上げ規模に対応した堤体ゾーニングについて提案するものである。

Keyword: フィルダム, 嵩上げ, 堤体改修
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