ミニトマトの塩水灌漑栽培における土壌及び排水の塩分変化 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.320-321 , 2015

発表番号 [3-01]

Temporal change in salinity of soil and drainage for mini-tomato cultivation irrigated with saline water

HARAGUCHI Tomokazu[Saga University Center for Education and Research in Agricultural Innovation]・SOH Tatsuya[Hokkaido Regional Development Bureau]

ミニトマトの塩水灌漑栽培における土壌及び排水の塩分変化

原口 智和[佐賀大学農学部附属アグリ創生教育研究センター]・宗 達也[北海道開発局]

塩水灌漑栽培を行ったときの排水の水質や水量の特性を明らかにするためのミニトマト栽培実験を行った。本研究の結果、塩水灌漑期間中、排水の電気伝導度および塩化物イオンとナトリウムイオンの濃度が上昇し続けたが、それは植物の吸水による濃縮作用の影響が大きいことが確認できた。また、排水の電気伝導度やpHの1日間の変化は、灌漑水の移動経路による溶質濃縮度の違いの影響を受けることが明らかとなった。

Keyword: 塩水灌漑, 排水, 水質
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.318-319 , 2014

発表番号 [3-01]

Soil Physical Environment and Cultivation Control on Reclaimed Greenhouse Tomato Field

Hirozumi Toyokazu・Sugiura Manami・Furutani Akira・Narioka Hajime・
[Graduate School of Bioresources, Mie University・Faculty of Bioresources, Mie University]

干拓地圃場における施設トマトの栽培管理と土壌の物理的環境の形成

廣住 豊一・杉浦 麻菜美・古谷 啓・成岡 市
[三重大学大学院生物資源学研究科・三重大学生物資源学部]

本報では,栽培管理の際に行われる人為的な働きかけによって,土壌の物理的環境がどのように形成されるかを調べるため,干拓地転換畑のハウス栽培トマト圃場において,土壌断面調査および各土層の物理性の測定を行った。その結果,トラクタによる耕耘によって作土層の細粒化と耕盤層の形成が促されていること,畝立てによって排水性の改善と粗間隙量の増加がはかられていることなどがわかった。

Keyword: 土壌構造, 間隙構造, 土層改良
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [企-13-1]

Why and how was Agricutural Sciences for Resurrection born? -Background and History in JSPS-

Mizoguchi Masaru [Graduate School of Agricultural and Life Science, The University of Tokyo]

なぜ復興農学なのか?−細目設定の背景と経緯−

○溝口 勝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

東日本大震災により東北地方の農林水産業の基盤が壊滅的な打撃を受けた。この被害の実態調査が多くの学協会により進められ各分野で調査報告会等が実施された。しかしながら、調査結果に基づいて復旧・復興策を進めようとすると分野間の壁を越えた総合的な議論がしにくい状況があった。そこで、科研費「時限付き分科細目」に復興農学を新設するに至った。本発表では、復興農学を新設した背景と経緯について説明する。

Keyword: 復興, 農学, 震災
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-01]

Efficiency of dry season rice irrigation in two irrigation projectsin the Chao Phraya delta, Thailand

HASEGAWA Rie [Faculty of Agliculture, Utsunomiya Univ.]
GOTO Akira [Faculty of Agliculture, Utsunomiya Univ.]
MIZUTANI Masakazu [Faculty of Agliculture, Utsunomiya Univ.]
Sudsaisin Kaewrung [Kasetsart Univ.]

チャオプラヤデルタ灌漑システム内の2地区における乾季稲作の灌漑効率

○長谷川理恵 [宇都宮大学農学系大学院]
後藤 章 [宇都宮大学農学部]
水谷正一 [宇都宮大学農学部]
Sudsaisin Kaewrung [Kasetsart Univ.]

チャオプラヤデルタにおける当初計画以上の乾季稲作の普及には、用水の反復利用による高末端灌漑効率が貢献していると考えられる。本研究では、灌漑システム全体の灌漑効率を、送配水効率と末端灌漑効率の2視点から評価した。流量観測データと末端灌漑水源に関するアンケート調査の結果から、灌漑効率を送配水効率と末端灌漑効率に分けて評価した。システム全体の灌漑効率85%と高い値が示された地区では、末端における高効率が全体の高効率に起因していることがわかり,システム全体の灌漑効率51%と非常に低い値となった地区では、送配水効率が57〜64%と低い値を示していた。このように、灌漑効率を2視点から評価する有効性が示された.

Keyword: 灌漑効率, 作付強度, チャオプラヤデルタ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [企-3-1]

Action for effect inspection of the construction method in consideration for evironmennt, in Tochigi Prefecture

aoki hirokazu [The Tochigi Prefecture]

栃木県における生態系配慮型工法の効果検証にむけた取組

○青木寛和 [栃木県]

栃木県では、県営ほ場整備事業で取り入れた生態系配慮型工法の効果の検証作業を平成23年度から行っている。その概要とねらいについて紹介したい。

Keyword: 生態系配慮型工法, 検証, 検討会
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-1]

Decrease in water and rice temperature under continuous irrigation with running cool water for preventing high temperature damage to rice grain ripening

Uo Takuya [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Yoshida Shuichiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University of Tokyo]
Tsukaguchi Tadashi [Faculty of Bioresources and Environmental Sciences,Ishikawa Prefectural University ]

水稲の高温登熟障害抑制のための夜間かけ流し灌漑による水田水温と葉温低下

○宇尾 卓也 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
西田 和弘 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉田修一郎 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
塚口 直史 [石川県立大学生物資源環境学部]

水稲の高温登熟障害対策の一つとして夜間かけ流し灌漑がある。本研究では、夜間にかけ流し灌漑を行った水田と夜間無灌漑で湛水状態の水田において水温分布、葉温、群落内気温を測定しこれを比較することで、かけ流し灌漑による水温低下、葉温低下を評価した。結果、かけ流し灌漑による水温低下は、水口付近で大きく、水尻に向かうにつれ小さくなった。また、葉温、群落内気温は、群落下部で低下したが、上部では低下しなかった。

Keyword: 高温登熟障害, かけ流し灌漑, 水田の熱収支
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.290-291 , 2011

発表番号 [3-01]

Measurement of Soil Water Content Using a Multi-Wire TDR Probe

KODAMA DAISUKE [Faculty of Agriculture,Saga Univ.]
CHO HIROYUKI [Faculty of Agriculture,Saga Univ.]
MIYAMOTO HIDEKI [Faculty of Agriculture,Saga Univ.]
TAGAWA KENTA [The United Graduate School of Agricultural Sciences,Kagoshima Univ]
INOUE MITUHIRO [Tottori Univ.,Arid Land Research Center.]

大型多線式TDRプローブによる面的土壌水分計測

○児玉 大輔 [佐賀大学大学院農学研究科]
長 裕幸 [佐賀大学農学部]
宮本 英揮 [佐賀大学農学部]
田川 堅太 [鹿児島大学大学院連合農学研究科]
井上 光弘 [鳥取大学乾燥地研究センター]

リーモートセンシングによる広域土壌水分マッピングに供する地上観測データ、すなわち土壌水分量の面代表値の計測手法を確立するために、大型多線式TDRプローブを自作し、蒸発過程における砂の面的土壌水分計測を試みた。別途、埋設した全15点の小型プローブの測定値には挙動のばらつきが認められたが、大型多線式TDRプローブは、水分蒸発を伴う不均一な土壌の面的水分量の変動を、効果的に計測できることが判明した。

Keyword: 水分移動, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.18-19 , 2011

発表番号 [S3-01]

Performance-Based Design Approach for Irrigation and Drainage Structures.

Asano Isamu [National Institute for Rural Engineering,Department of Geotechnical and Hydraulic Engineering,Laboratory of Laboratory of Facilities Engineering]

農業水利施設の性能設計に向けた取り組み

○浅野 勇 [農研機構農村工学研究所施設工学研究領域]

現在,農業水利施設の性能設計に向けた取り組みが行政および研究機関において積極的に行われている。一方,現場における性能設計の導入・活用が進んでいるかと言えば,未だ十分とは言えない。本報告では,現場における性能設計の導入を促進することを目的に,現状における性能設計の必要性,課題,今後の取り組みについて考察する。

Keyword: 農業水利施設, 性能設計, 限界状態設計法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.98-99 , 2010

発表番号 [企-13-1]

Adaptive management of rural agroecosystem 〜Construction of risk management for avoidance from falling into uncertain traps〜

HIDAKA Kazumasa [College of Agriculture, Ehime University]

農村生態系における順応的管理 〜多様性の不確定性の罠に陥らない事業リスク管理へ〜

○日鷹 一雅 [愛媛大学農学部]

順応的管理という概念は、「21世紀「環の国」づくり会議報告」や「新・生物多様性国家戦略」、「自然再生推進法」などに盛り込まれてきたものの、実際には、行き当たりばったりの管理で終始することも少なくなく、より実際性を伴った順応的管理とは具体的にどう構築するのかが、ハード・ソフトの両面において問われている。ここでは、主に農村生態系における順応的管理に関わる諸問題、特に農村環境事業について論点を整理した。

Keyword: 順応的管理, リスク管理, リスク・アセスメント
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.316-317 , 2010

発表番号 [3-01]

Data assimilation for actual ground performance using the particle filter

KATAOKA MOTOHARU [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
SHUKU TAKAYUKI [Ohmotogumi, Ltd.]
NISHIMURA SHIN'ICHI [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
NFUJISAWA KAZUNORI [Graduate School of Environmental Science, Okayama University]
NAKAMURA KAZUYUKI [Organization for the Strategic Coordination of Research and Intellectual Property, Meiji University]
MURAKAMI AKIRA [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

粒子フィルタによる実地盤挙動のデータ同化

片岡 資晴 [京都大学大学院農学研究科]
珠玖 隆行 [大本組]
西村 伸一 [岡山大学大学院環境学研究科]
藤澤 和謙 [岡山大学大学院環境学研究科]
中村 和幸 [明治大学研究・知財戦略機構]
○村上 章 [京都大学大学院農学研究科]

観測値を数値シミュレーションモデルに取り入れ、パラメータ同定を行いながら将来予測を行う「データ同化」が気象学・海洋学分野を中心に発展している。この手段にはアンサンブルカルマンフィルタや粒子フィルタがあるが、後者と水〜土連成弾塑性有限要素法により、実地盤挙動観測値に対するデータ同化を行った。適用事例は神戸空港島護岸工事の沈下記録であり、サンドレーン改良域の透水係数や弾塑性パラメータの同定をはかった。データ同化手法の実地盤挙動への適用性を検討した。

Keyword: データ同化, 観測値, 有限要素法
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.20-21 , 2010

発表番号 [企-3-1]

Brief review of accreditation of engineering education promoted by the JABEE in the last decade.

Morii Toshihiro [Faculty of Agriculture, Niigata University]
Hanatsuka Yoshio [Japanese Society of Irrigation, Drainage andRural Engineering]

技術者教育に関するJABEE10年間の取組み実績−その成果と課題−

○森井 俊広 [新潟大学農学部]
花塚 賀央 [社団法人農業農村工学会]

多くの大学で技術者教育プログラムが運営されるようになり,教育システムの画期的な進展を実現するとともに,魅力ある大学づくりに貢献するなど,大きな成果をあげている。しかし一方で,社会動向に対応した教育カリキュラムを展開できない,あるいは社会の認知度が高まっていないなど課題も指摘され始めている。日本技術者教育認定機構のこれまでの取組みを通して,技術者教育プログラムが果たしてきた成果と今後の課題を考える。

Keyword: 技術者教育プログラム, 日本技術者教育認定機構, 技術者継続教育
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.322-323 , 2009

発表番号 [3-1]

Inverse estimation of the evaporation method for unsaturated hydraulic properties for Andisols

HOSHINO Takafumi [ ]
Rudiyanto [Graduate school of Bioresources, Mie University]
SAKAI Masaru [Dept. of Environmental Sciences, Univ. of California, Riverside]
TORIDE Nobuo [Graduate school of Bioresources, Mie University]

蒸発法による黒ボク土の不飽和水分移動特性の推定

○星野 隆文 [オルガノ株式会社]
Rudiyanto [三重大学大学院生物資源学研究科]
坂井 勝 [カリフォルニア大学リバーサイド校]
取出 伸夫 [三重大学大学院生物資源学研究科]

団粒構造が発達した黒ボク土に対しては,階段状の水分保持曲線を与えるDurnerモデルが適しているが,不飽和透水係数の推定に関する研究例は少ない。そこで本研究では,黒ボク土の蒸発過程の土中水圧力変化から水分移動特性を逆解析により推定する蒸発法により,Durnerモデルのパラメータの推定手法を検討した。そして,広い土中水圧力範囲に対して精度の高い水分保持曲線が得られれば,不飽和透水係数が精度高く推定できることを示した。 

Keyword: 蒸発法, 黒ボク土, 不飽和水分移動特性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.104-105 , 2009

発表番号 [企-13-1]

Trials for the Improvement of Paddy and Water Environment

Nakano Yoshisuke [Professor Emeritus, Kyushu University]

Paddy and Water Environment誌の現状と活性化方策

○中野 芳輔 [九州大学名誉教授]

PWE誌が発行されて7年目を迎えた。この間、活性化に向けて様々な取り組みが行われてきたが、まだ問題点も残されている。これまで事務局が行ってきたISI等への登録申請、査読システム、宣伝活動等について状況説明と今後の改善方針について議論する。

Keyword: PAWEES, PWE, 水田・水環境研究
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.18-19 , 2009

発表番号 [企-3-1]

Irrigation-system described in Mura-Meisaichou

Seiichi MATSUMOTO [Construction Research Institute]

「村明細帳」に残された農業水利

○松本 精一 [建設物価調査会]

江戸時代の村々が書き記した村明細帳は、今で言えば「市勢便覧」にあたる。この村明細帳には、村高、人数から神社・仏閣、用水などが事細かに記載され、その時代の村の様子を知る有効な資料である。山梨県八ヶ岳南麓台地に位置する北杜市の標高600mから1,000mの地域を対象に、村明細帳を利用して、江戸時代の村レベルでの農業水利の実態について述べる。

Keyword: 灌漑施設, 農業水利, 村明細帳
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.300-301 , 2008

発表番号 [3-1]

Analysis of Tidal Current by Ensemble Mean of Measured Value with Hydraulic Model Test in the Ariake Bay

ohnishi ryouichi [ex-National Institute for Rural Engineering]
shiratani eisaku [National Institute for Rural Engineering]
kiri hirohide [National Institute for Rural Engineering]

水理模型実験のアンサンブル平均による有明海の潮流解析

○大西 亮一 [元農村工学研究所]
白谷 栄作 [農村工学研究所]
桐 博英 [農村工学研究所]

有明海の水理模型実験は数多く行われているが潮流の乱流や測定誤差について検討が行われていない。本研究では桐ら(2007)の水理模型で再度測定した35〜40周期の測定値を日野・大西(1971)の方法に従って、アンサンブル平均値を求め、諫早湾干拓潮受堤防締切りによる潮汐・潮流変化を評価する。また、変動流速の時間的な変化を明らかにした。

Keyword: 有明海, 水理模型実験, 潮流
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2008

発表番号 [企-03-01]

Accurate measurement of geospatial information of agricultural structures using 3-D lidar imaging

Hosoi Fumiki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Omasa Kenji [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

3Dライダー計測による農業施設の高精度空間情報化について

○細井 文樹 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
大政 謙次 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

構造物の3次元形状計測が可能な可搬型スキャニングライダーにより水門や水路などの農業施設の3次元形状データを取得し、これにGPSデータやデジタルカラーデータを加えて3次元精密現況図を作成する方法や、水路の3次元形状計測データから断面形状や水位の算出を行う方法について解説する。

Keyword: 地理情報システム, 3次元計測, 3Dライダー
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.86-87 , 2008

発表番号 [企-13-01]

Rural Concerns

OHNO Ken [Graduate School of Bioresources, Mie Univ.]
SAKATA Yasuyo [Faculty of Bioresources and Environmental Sciences, Ishikawa Pref. Univ.]
KUDO Yosuke [Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Pref. Univ.]
TAKEYAMA Emi [Faculty of Agriculture, Ehime Univ.]

むらが直面する問題

○大野 研 [三重大学大学院生物資源研究科]
坂田 寧代 [石川県立大学生物資源環境学部]
工藤 庸介 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
武山 絵美 [愛媛大学農学部]

景観法の制定、農地・水・環境保全向上対策の開始、国土形成計画の答申を経て、地域の特性に応じた景観を形成することへの社会的要請が高まると同時に、その実現には「新たな公」の必要性が高まっている。本稿では、「水土の知」に関わる複数の研究領域を代表する中堅・若手の研究者を本セッションのパネリストに招き、それぞれの研究や実践が景観形成にどのように寄与するのかを議論するにあたり、農山村が直面する問題を示す。

Keyword: 農村景観, 水土の知, 新たな公
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.392-393 , 2007

発表番号 (3-1)

Research of reasonable design VE technique suitable for small-scale project

Yasumichi Koizumi [KV net Tokyo]

中小規模事業に適する合理的設計VE手法の考察

○小泉 泰通 [KVネット東京]

農水省では10年にわたるVE研修で約700名修了者を輩出した。独自マニュアルで設計VEを実施し、実施数は60件超、関与技術者は500名超となる。設計VE適用数を拡大し充実させるため、合理的な設計VE手法の開発が課題になっている。小規模案件に適用できるVEジョブプランとワークシートを開発できれば、幹部技術者の負荷低減が図られるので、この点に注目して合理的手法について述べる。

Keyword: 設計VE, コスト縮減, 農業インフラ
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.86-87 , 2007

発表番号 (企-13-1)

Effective Utilization of Crushed Expanded Plastic Wastes for Geomaterial

KIMATA Takashi [Osaka Prefecture University]
SHIMADA Kazuhisa [Osaka Prefecture University]
KUDO Yosuke [Osaka Prefecture University]

廃棄発泡プラスチック破砕片の地盤材料への有効利用に関する考察

○木全 卓 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
島田 和久 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]
工藤 庸介 [大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]

環境問題への貢献として,廃材や使用済み製品などを地盤材料として有効に利活用することは重要である.本研究では,廃棄発泡プラスチック破砕片を軽量な地盤材料としてリサイクルするための検討を行った.具体的には,地盤材料としての基本的な力学特性に加え,透水性,保水性や熱的特性に関する実験結果を示し,リサイクル材料として廃棄発泡プラスチック破砕片が有する特性を活かした適用方法について考察した.

Keyword: EPS破砕片, リサイクル, 地盤材料
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.14-15 , 2007

発表番号 (企-3-1)

Trial to Achieve Impact Factor for our International Journal Paddy and Environment

Yoshisuke Nakano [Faculty of Agriculture, Kyushu University]

国際ジャーナルPaddy and Water EnvironmentのImpact Factor取得に向けて

○中野 芳輔 [九州大学大学院農学研究院]

2003年1月にPWE誌の出版がスタートして5年目を迎えました。農業土木学会員の皆様の支援を得て、順調に出版を続けております。これまで掲載された論文数は全部で126編となり、幹事国の日本、韓国、台湾の他、多数の国にから投稿されています。PWEの知名度も漸次高まって来ましたが、国際誌としてさらに発展させるためはISIへの登録と、Impact Factor(IF)の取得が求められています。

Keyword: PWE, ISI, Impact Factor
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.266-267 , 2006

発表番号 3-1

Fish fauna in drainage canal in Kuzuryu river basin, Fukui prefecture

suzuki masaki [Federation of Land Improvement Associations in Fukui pref.]
sasaki shigekazu [Federation of Land Improvement Associations in Fukui pref.]
aoki jinichiro [Federation of Land Improvement Associations in Fukui pref.]

福井県九頭竜川流域の農業用排水路に生息する魚類

○鈴木 正貴 [福井県土地改良事業団体連合会]
佐々木 繁一 [福井県土地改良事業団体連合会]
青木 甚一郎 [福井県土地改良事業団体連合会]

福井県九頭竜川流域の農業用排水路に生息する魚類の調査を行ったところ,次のような事がわかった.すなわち,1)8科33種の魚類の生息を確認し,ドジョウやギンブナが優占種ではないことがわかった.2)希少種の局所的な生息分布がみられた.3)回遊性魚種の当歳魚の生息数が秋季に増加した.今後は,これらのデータをもとに,生息魚に配慮した農業用水の配水や,海域とのネットワークの確保などを検討する必要がある.

Keyword: 農業用排水路, 水域ネットワーク, 回遊魚
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.90-91 , 2006

発表番号 企画13-01

Agro-Rural Informatics Research for Innovation of Agriculture

MIZOGUCHI Masaru [The University of Tokyo]
Omasa kenji [The University of Tokyo]

農業イノベーションのための農業農村情報研究

○溝口 勝 [東京大学]
大政 謙次 [東京大学]

日本の農業はいかにあるべきか。情報をキーワードにして、農業イノベーションという視点から農業農村情報研究について考える。攻めの農業のための情報、担い手の育成・確保のための情報、防災・減災などの危機管理のための情報、地域住民とって魅力あるくらしのための情報、既存のインフラ保守管理のための情報等、有益な農業情報とは何か、またその利活用はどうあるべきか、夢のある農業農村のための情報研究について議論したい。

Keyword: 情報, 防災, GIS
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.16-17 , 2006

発表番号 企画3-01

Towards Strategic Research Initiatives in the Field of Irrigation and Drainage

Watanabe Tsugihiro [Research Institute for Humanity and Nature (RIHN)]

農業土木分野における戦略的研究展開のあり方について

○渡辺 紹裕 [総合地球環境学研究所]

我が国の大学や研究機関で,近年,法人化などに伴って研究環境が急速に変化しているなかで,いわゆる「競争的研究資金」によって農業土木学分野(以下,分野)の研究を活性化する意義と方法や,農業土木学会(以下,学会)としてなすべきことを検討するために,学会研究委員会に戦略的研究企画小委員会が設置された(2005年6月).本報告は,この小委員会の検討報告の骨子をとりまとめたものである.

Keyword: 競争的研究資金, 大型研究プロジェクト, 研究推進戦略
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.252-253 , 2005

発表番号 3- 1

Development of Fling-Sky Adsorption Mat for oil name “KAI-NO-TOBIMARU”

WADA Kazunori [National Institute for Land and Infrastructure Management]
OHKI Yuji [Kiranagi Co.Ltd]

空とぶ油吸着マット「甲斐の飛び丸」の開発

○和田 一範 [国土交通省国土技術政策総合研究所]
大木 裕司 [株式会社きら和ぎ]

油流出事故の際に流出した油を回収する油吸着マット等は、薄い布マット状の形状から、野外では風の影響などを受けやすく、思うところに投入することが困難なことや、比較的短時間で水面下に沈むこと、油垂れが生じて、回収時に二次汚染を引き起こすという問題点も抱えている。これらの現場において指摘されている不具合を解消し、河川の油濁汚染被害拡大防止を目的として「甲斐の飛び丸」を開発した。

Keyword: 水質事故, 油濁防除, 環境保全
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.22-23 , 2005

発表番号 企- 3- 1

Goto Akira [Faculty of Agriculture, Utsunomiya University]

JABEEの最近の動向 −デザイン教育と大学院認定−

○後藤 章 [宇都宮大学農学部]

Keyword: , ,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.102-103 , 2005

発表番号 企-13- 1

Damages of irrigation fill-dams due to the Mid Niigata Prefecture Earthquake in 2004

Kohgo Yuji [National Institute for Rural Engineering]

2004年新潟県中越地震による農業用フィルダムの被害

○向後 雄二 [(独)農業工学研究所]

新潟県中越地震で被災した5つの農業用フィルダムについて,その被害概要を述べた。特に,最も被害の大きかった川西ダムについては詳述した。上流斜面での,すべり,陥没,隆起,天端での上下流方向へのクラック,管理棟周辺盛土部でのすべり等について述べたが,詳細は今後の調査にまたなければならない。

Keyword: フィルダム, 地震被害,
GET PDF=05/05S13-01.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.112-113 , 2004

発表番号 3- 1

Thermal conductivity of oil-polluted soil

Mochizuki Hidetoshi [Arid Land Research Center, Tottori University]
Suko Takeshi [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

油汚染土壌の熱伝導率について

〇望月 秀俊 [鳥取大学乾燥地研究センター]
須甲 武志 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

土壌・地下水汚染の修復には,汚染土壌の物理・化学・生物学的な特性の把握が必要である.本研究では熱伝導率に注目し,鳥取砂丘砂と菜種油を用いて,油汚染土壌と未汚染土壌の熱伝導率を測定・比較した.その結果,液相率を一定とした場合,汚染土壌の熱伝導率は,汚染物質の含有量の増加に伴い低下した.また,汚染物質と水の比を一定にした場合,汚染土壌の熱伝導率は,液相率の増加に伴い,直線的に上昇した.

Keyword: 土壌汚染・修復, 熱伝導率, 菜種油
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.(S) 26-(S) 27 , 2004

発表番号 S03- 1

Case report on university curriculum related to design engineering of agricultural facilities

Morii Toshihiro [Faculty of Agriculture, NiigataUniversity]

施設機能工学分野に関わる大学教育の事例

○森井 俊広 [新潟大学農学部]

大学教育における基盤系科目では,問題に直面した時,その解明アプローチを自らが見出し必要な情報・知識を集めそして解決策を打ち出せるような,問題解決能力を備えた人材をいかに輩出するか,ファンダメンタルな理論・知識体系に関する教育とこれらをいかに両立さるかが現実問題である。本文では,新潟大学農学部生産環境科学科における施設機能工学分野に関連するカリキュラムを紹介する。

Keyword: 農業土木教育, 課題探求型授業, 問題解決型授業
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.(S)122-(S)123 , 2004

発表番号 S13- 1

Life history and conservation program for Omono types of ninespine stickleback

JINGUJI Hirosi [Akita prefectural college of agriculture]

イバラトミヨ雄物型の生活史と保全対策

○神宮字 寛 [秋田県立大学短期大学部]

 人為的に創出した保全池、水路を調査対象地としてイバラトミヨ雄物型の定着状況、繁殖状況を評価した。個体数密度は、人為的な影響を抑えた水路より、新たに敷設した水路で高かった。この個体数密度の増加は、水生植物の植被率の増加と関係があることが示唆された。また、保全池で確認した巣の営巣環境条件は、自然環境での営巣環境条件に比べて水深、営巣周辺の遮蔽物(水中と陸上のカバ−)に違いあることが明らかになった。

Keyword: 営巣環境, 個体数密度, 摂餌率
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.346-347 , 2003

発表番号 3-1

Countermeasure of Water hammer after Pump Power Failure Using Check Valve

Yamato Nara [Crown Enginerring Co., Ltd.]
Hitone Inagaki [Faculty of Agriculture, Miyazaki University]
Masaki Saito [Crown Enginerring Co., Ltd.]

逆止弁によるポンプ急停止時の水撃圧抑制対策について

○奈良大和 [クラウンエンジニアリング(株)]
稲垣仁根 [宮崎大学農学部]
斎藤正樹 [クラウンエンジニアリング(株)]

ポンプ送水系パイプラインにおいて,水柱分離が発生する地点とそれが管路に及ぼす影響を把握できれば,水柱分離を許容した設計が可能になると考えられる.本報では,水柱分離を許容するのを前提として積極的にポンプトリップ時の水撃圧を抑制するために,逆止弁を管路の途中に設置する方法を提案した.この方法は,水柱分離を考慮するだけでは効果のなかった圧力上昇の抑制に有効であることが水撃圧解析により確認できた.

Keyword: パイプライン, ポンプトリップ, 逆止弁
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.272-273 , 2002

発表番号 3-1

Effect of Variability in Moisture Content Profile on the ADR Probe Performance

Krissandi Wijaya [United Graduate School Tokyo University of Agriculture and Technology]
Nishimura Taku [School of Agriculture Tokyo University of Agriculture and Technology]
Kato Makoto [School of Agriculture Tokyo University of Agriculture and Technology]]

土壌中の水分分布がADR水分計の測定値に与える影響

○Krissandi Wijaya [東京農工大学連合大学院]
西村 拓 [東京農工大学農学研究科]
加藤 誠 [東京農工大学農学部]

近年、ADR、TDRといった土壌の誘電率を測定することで土壌の水分量等を求める手法が開発されている。これらの手法は、容易に土壌の体積含水率を測定できる利点があるが、他方、精度よく測るためにはキャリブレーションが必要なこと、測定プローブのどの部分の誘電率が測定値に反映されているかが不明であることなどが問題となる。本研究では、土壌中に明白な水分分布がある場合のADR水分計の測定能力について検討した

Keyword: 不均一, ADR水分計, 乾燥密度
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