大規模畑地灌漑地区における個別従量制水利費賦課の節水効果 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.103-104 , 2023

発表番号 [2-27(P)]

Water Saving Effects of the Volumetric Water Charge System in a Large Upland Crop Irrigation scheme

Shien HASEBE[School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Atsushi ISHII[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

大規模畑地灌漑地区における個別従量制水利費賦課の節水効果

○長谷部 紫苑[筑波大学]・石井 敦[筑波大学]

近年になって個別従量制での水利費賦課を開始した大規模畑地灌漑地区の宮古土地改良区(灌漑受益面積約9400 ha)を対象に、6つの灌漑ブロックごとに従量制導入前後の年間降雨量と灌漑用水使用量との関係を求め、灌漑高を比較検討した。結果、従量制導入により年間50〜100mm程度(平均年間使用水量の20〜30%)の節水効果が認められた。節水の要因として用水単価が15円/m3と高く設定されていることを論じた。

Keyword: 畑地灌漑,節水,従量制,土地改良区, ,
GET PDF=23/2-27(P).pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.175-176 , 2023

発表番号 [3-10]

Runoff polution characteristic in the reclaimed paddy field from pudding period to rice-planting season.

Eisuke SAKURAI[The Graduate school of Bioresources, Akita Prefectural University]・Tadashi KONDOH[Akita Prefectural University]・Naoko KONDOH[The Graduate school of Bioresources, Akita Prefectural University]

干拓水田域における代かき田植期の汚濁負荷流出特性

○櫻井 瑛介[秋田県立大学大学院]・近藤 正[秋田県立大学]・近藤 尚子[秋田県立大学大学院]

大規模農業による農業排水流出が八郎湖の富栄養化を引き起こしている。汚濁負荷は特に代かき田植期に多いことが分かっており、八郎湖に面する南部排水機場で排水を高頻度に採水し、連続的な観測での時間変化をもとに汚濁成分の流出特性の解明を試みた。その結果、流出特性としてSSの負荷量は、風速に影響を受けることがわかり、採水時間帯による濃度の変動傾向や採水頻度による実測値や平均値との差について報告する。

Keyword: 干拓地,水田排水,水質, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.103-104 , 2022

発表番号 [2-13]

Subsidence Immediately after Laying the Irrigation Pipeline in the Peatland

○NAGUMO Hitoshi[Civil Engineering Research Institute for cold region ,PWRI]・TERADA Kenji[Civil Engineering Research Institute for cold region ,PWRI]・IMAIZUMI Yuji[Hokkaido Development]

泥炭地における農業用管水路の布設直後の沈下

○南雲 人[寒地土木研究所]・寺田 健司[寒地土木研究所]・今泉 祐治[北海道開発局網走開発建設部]

北海道には全国で分布する泥炭地の約61%が存在する。泥炭地に建設された管水路は管体の不同沈下など様々な要因により漏水事故が発生する。筆者らは道央南部の泥炭地盤で管水路の布設時から層別沈下計を用いて管水路断面直下の地盤の沈下を観測した。本研究では、管水路の布設直後から埋戻しに至る過程の短期間で生じた泥炭の初期沈下現象を観測したので報告する。

Keyword: 泥炭地,沈下,層別沈下計,地下水位, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.175-176 , 2022

発表番号 [3-10]

Applicability of silicate-based surface penetrants for concreate damaged by abrasion and leaching

○SHIKIJI Taisei[National Institute of Technology, Kagawa College]・TAKAISHI Chiharu[National Institute of Technology, Kagawa College]・HASEGAWA Yuki[National Institute of Technology, Kagawa College]・MATSUMOTO Masayuki[National Institute of Technology, Kagawa College]・HAYASHI Kazuhiko[National Institute of Technology, Kagawa College]

摩耗と溶脱が進行する水路コンクリートにおけるけい酸塩系表面含浸工法の適用性

○敷地 泰成[香川高等専門学校]・高石 地晴[香川高等専門学校]・長谷川 雄基[香川高等専門学校]・松本 将之[香川高等専門学校]・林 和彦[香川高等専門学校]

本研究では、Ca溶脱が進行した水路コンクリート表面における摩耗の進行およびけい酸塩系表面含浸工法の適用性について実験的に検証した。本研究より、溶脱により耐摩耗性は低下することと、コンクリートの単位セメント量が大きい場合には溶脱が生じていても含浸材の改質効果が期待できる可能性が示された。

Keyword: 表面含浸工法,超音波法,サンドブラスト, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.724-725 , 2022

発表番号 [S-3-10]

Study on Crop Insurance Program in Malaysia - Lesson Learn from Other Countries

○George Karung Anak Barat[The University of Tokyo]・Koshi YOSHIDA[The University of Tokyo]

マレーシア国における農業保険制度の検討−諸外国からの教訓

○George Karung Anak Barat[東京大学]・吉田 貢士[東京大学]

本研究では諸外国における農業保険の先行事例をレビューした。そして、アメリカ・フィリピン・タイ国における事例調査を通して、マレーシア国において農業保険を導入する際の適切な農業保険制度の在り方について議論した。

Keyword: 気象被害,洪水被害,干ばつ被害,貧困対策, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.240-241 , 2021

発表番号 [3-10]

Pore-scale Lattice Boltzmann Simulation of Drainage and Imbibition Processes

TAKEUCHI Yuto[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・TAKEUCHI Junichiro[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・FUJIHARA Masayuki[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

二相格子ボルツマン法による間隙スケールでの排水過程と吸水過程のシミュレーション

○竹内 雄人[京都大学大学院]・竹内 潤一郎[京都大学大学院]・藤原 正幸[京都大学大学院]

多孔質媒体内のマクロスケールでの流体の浸透は間隙スケールでの無数の浸入イベントの産物であり,間隙スケールでのシミュレーションがマクロスケールでのモデル化に重要な役割を果たす.本発表では二相格子ボルツマン法を用いて間隙スケールでの排水過程と吸水過程の数値解析を行う.数値解析結果から浸透様式の違いを検討する.本研究はマクロスケールでの水分特性曲線のヒステリシスに示唆を与えるものである.

Keyword: 数値流体力学, 浸透流, 水分移動
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.103-104 , 2020

発表番号 [1-73]

Detection of Efflorescence in Reinforced Concrete Slab of Road Bridge by Machine Learning of Digital Image

Yuma Shimamoto[School of Veterinary Medicine, Kitasato University]・Tetsuya Suzuki[Faculty of Agriculture, Niigata University]

デジタル画像の機械学習による道路橋床版における遊離石灰の検出

島本 由麻[北里大学]・鈴木 哲也[新潟大学]

本研究では,道路橋RC床版を対象に,決定木および最大エントロピー法を用いて遊離石灰の検出を試みた.検討の結果,本提案手法は決定木のみや判別分析法の一つである大津の方法と比較して,正解率,感度,適合率,F値のすべての指標で精度が高く,正解率,感度,F値の3つの指標では0.85以上だった.本提案手法は遊離石灰の検出において有用であり,今後橋梁における遊離石灰の自動検出に寄与できるものと考えられる.

Keyword: 遊離石灰, 機械学習, 道路橋床版
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.237-238 , 2020

発表番号 [3-10]

Effect of physical environmental in a spring-fed stream on Lefua ehigonia migration

Masato Kondo[Graduate school of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]・Shinji Fukuda[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

湧水小河川の物理環境ホトケドジョウの移動に及ぼす影響

近藤 雅人[東京農工大学大学院]・福田 信二[東京農工大学大学院]

湧水小河川におけるホトケドジョウ移動個体の捕獲結果から,ランダムフォレストを用いて,降下および遡上と環境要因の関係性を解析した.本種は調査期間中ほぼ毎月捕獲され,成長段階別では成魚が多く捕獲された.方向別では遡上個体が少なく,本種の遊泳能力に起因するものと考えられた.また,変数の重要度が最も高かった水温の応答曲線から本種の産卵期における移動と,冬季の水温低下と流量減少に伴う移動が示された.

Keyword: 生態系、水環境, 機械学習, 生物多様性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.208-209 , 2019

発表番号 [S-3-10]

Estimation of Soil Hydraulic Properties under a Surface Point Source Using a Multi-Purpose Time Domain Reflectometry Probe

Takafumi Suzuki[Graduate School of Agriculture, Meiji University]・Kosuke Noborio[Meiji University]

TDR法による点源灌漑下の土壌水分特性の推定

鈴木 隆文[明治大学大学院]・登尾 浩助[明治大学]

点源の存在する三次元的土壌水分流れにおいて、不飽和透水係数K(ψ)の推定に用いる飽和透水係数Ksとマトリックポテンシャルψの係数αを多目的TDRプローブを用いて推定した。α=0.0524 (cm/1)、Ks=0.006793 (cm/s)となった。αを用いた水分特性曲線は体積含水率は0.8(cm3/cm3)まで、ψは40(-cm)までよく適合した。Ksは、同じ実験地においての耕起状態のKsと近かった。

Keyword: 水分移動, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.382-383 , 2019

発表番号 [3-10]

On the Modeling of Consolidation Behavior for Peat Using Fractional Derivative

Kenji Terada[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Shinji Tateishi[Hokkaido Regional Development Bureau]・Yuji Imaizumi[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]・Kiyomi Kawaguchi[Civil Engineering Research Institute for Cold Region]

非整数階微分を用いた泥炭の圧密挙動のモデル化について

寺田 健司[寒地土木研究所]・立石 信次[北海道開発局]・今泉 祐治[寒地土木研究所]・川口 清美[寒地土木研究所]

近年、非整数階微分を用いて材料の複雑な力学挙動をモデル化する研究が多くなされている.本研究では,非整数階微分を含む粘弾性モデルを用いて,非常に圧縮性の高い特殊土として知られている泥炭の圧密特性のモデル化を試みた.泥炭の段階載荷圧密試験の結果に対してモデルの解析解によるフィッティングを行った結果,一つの式により,過圧密・正規圧密状態にある泥炭の沈下曲線を良好にとらえることができることがわかった.

Keyword: 圧密, 泥炭, 非整数階微分
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.242-243 , 2018

発表番号 [3-10]

Changes of the unconfined compressive strength of cement stabilized mud soil exposed to dry/wet repetition hysteresis

Fumiyoshi KONDO[Organization for General Education, Saga University]・Shohei KOSHIO[Fukuoka Prefectural Government Office]・Hiromi MURAOKA[Saga Prefectural Government Office]・Haruka OHBA[Kyushu Regional Agricultural Administration Office]

乾燥湿潤の繰り返し履歴を受けたセメント改良土の一軸圧縮強さの変化

近藤 文義[佐賀大学]・小塩 祥平[福岡県]・村岡 洋美[佐賀県]・大庭 春花[九州農政局]

農業用土水路に隣接する農道路肩に発生したクラックの原因を解明するための基礎研究として,法面を構成するセメント改良土が乾燥湿潤の繰り返し履歴を受けた場合の一軸圧縮強さの変化について検討した.その結果,セメント添加量が多くなるほど改良土はスレーキングによる崩壊の影響を受けにくくなるが,添加量が50kg/m3の場合においては,材齢による強度増加がスレーキングによる強度低下により相殺されると考えられた.

Keyword: セメント改良土, 一軸圧縮強さ, スレーキング
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.222-223 , 2017

発表番号 [3-10]

Effect of heat convection on nitrate nitrogen removal rate in ponded soil

Amezawa Takeaki[UTSUNOMIYA BLITZEN]・Matsui Hiroyuki[School of Agriculture, Utsunomiya University]・Sugisaki Mei[Graduate School of Agriculture, Utsunomiya University]・Osawa Kazutoshi[School of Agriculture, Utsunomiya University]

熱対流が湛水土壌の硝酸態窒素除去速度に及ぼす影響

雨澤 毅明[宇都宮ブリッツェン]・松井 宏之[宇都宮大学]・杉崎 芽依[宇都宮大学大学院]・大澤 和敏[宇都宮大学]

本研究は,水田での硝酸態窒素除去機能に着目し,水田において熱対流を誘発する田面水−気温の温度差および蒸発が湛水土壌中の硝酸態窒素除去速度に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。室内実験の結果,田面水−気温の温度差および蒸発量が硝酸態窒素除去係数と比例することを示した。また,蒸発の影響は水深が浅いほどその影響が大きくなることを示唆した。

Keyword: 脱窒, ,
GET PDF=17/3-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.103-104 , 2016

発表番号 [S-14-2]

Special Features of Nogyo-doboku and Roles in Solving the Global Problems -Lessons from SATREPS Egypt Project

Satoh Masayoshi[University of Tsukuba]

地球規模課題解決における農業農村工学の特徴と役割 −SATREPSエジプトナイルの経験から−

佐藤 政良[筑波大学]

農業農村工学分野(NN)のSATREPSに対する貢献について、エジプトプロジェクトの経験を踏まえ、NNの特徴とあり方を論じる。地球規模課題の中で大きな位置を占める水資源問題に、日本は世界で唯一、300年以上の持続的開発の経験をもつ。農村の都市化も経験している。経験の世界への伝達は義務でもある。NNの特性はその総合性にある。周辺分野の協力を得つつ、課題を発掘し、社会実装まで行う計画を作る必要がある。

Keyword: SATREPS, 農業農村工学, 水資源
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.405-406 , 2016

発表番号 [3-10]

Lateral Loading Model Test of Short Pile with Kaolin Clay

Mori Hiroshi[Hirosaki University Faculty of Agriculture and Life Science]・Machida Kohki[Hirosaki University Faculty of Agriculture and Life Science]

カオリン粘土を用いた短杭の水平載荷模型実験

森 洋[弘前大学]・町田 康貴[弘前大学]

 本報告では軟弱な粘性土地盤を対象とした短杭の水平載荷模型実験からBromsの式の妥当性について検討した。極限水平抵抗力を検討する上で実験の再現性には問題がなかった。また、Bromsの式で用いるせん断強度は、ひずみ15%での一軸圧縮試験より求めたせん断強度を想定しているが、理論値と実験値は比較的よく一致しており、今回の模型実験から、Bromsの式の妥当性を確認することが出来た。 

Keyword: 短杭, 模型実験, Bromsの式
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.338-339 , 2015

発表番号 [3-10]

Changes in the growing date of paddy rice by the global warming

ITO Nobuo[Civil Engineering Research Institute for Cold Region ,PWRI]・NAKAMURA Kazumasa[Civil Engineering Research Institute for Cold Region ,PWRI]・KOSHIYAMA Naoko[Civil Engineering Research Institute for Cold Region ,PWRI]・SAKAI Miki[Civil Engineering Research Institute for Cold Region ,PWRI]・NISHI Kyoji[Alpha Giken Co., Ltd.]・OOTSU Masanori[Alpha Giken Co., Ltd.]

温暖化による水稲の生育時期の変化

伊藤 暢男[(独)土木研究所 寒地土木研究所]・中村 和正[(独)土木研究所寒地土木研究所]・越山 直子[(独)土木研究所 寒地土木研究所]・酒井 美樹[(独)土木研究所寒地土木研究所]・西 恭二[(株)アルファ技研]・大津 将則[(株)アルファ技研]

温暖化の影響により日本の平均気温は上昇している。温暖化の影響として,作付時期や収穫期の変化,生育期間の短縮などが考えられる。作付時期が早期化した場合,ダム依存開始日が早まり,ダム貯留計画に影響を与える。生育期間が短縮した場合,用水使用時期の集中化から,配水計画に影響を与える。本研究では水稲を対象に,近年の生育実績と気温データを用いて水稲の生育時期を予測した。また,近年と将来の各生育時期を比較した。

Keyword: 気候変動, 水稲, 気候モデル
GET PDF=15/3-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.336-337 , 2014

発表番号 [3-10]

Soil Decontamination Method in Cultivated Large Paddy Field by Pudding Soil with Water

ISHIDA Satoshi・NAKA Tatsuo・OKUSHIMA Syuji・OGURA Chikara・SHIRAHATA Katsushi・TSUCHIHARA Takeo・YOSHIMOTO Shuhei・KAMADA Masami
[Institute for Rural Engineering, National Agriculture and Food Research Organization・DOWA ECO-SYSTEM CO.,LTD.・Shinshu University]

耕起された大区画水田を対象とした水による土壌攪拌・放射性物質除去工法

石田 聡・中 達雄・奥島 修二・小倉 力・白旗 克志・土原 健雄・吉本 周平・鎌田 雅美
[(独)農業・食品産業技術総合研究機構 農村工学研究所・ DOWAエコシステム(株)・信州大学]

水による土壌撹拌・除去工法を用いて,福島県南相馬市の耕起された水田にて除染試験を行い,効果を検証した.除染により空間線量率は約34%低下するとともに,土壌中の放射性Cs濃度は51%低下した.51%の内訳は未汚染下層土を削り取ったことによる希釈効果が22%,濃縮土の排出効果が29%であった.濃縮度の排出効果は,既往の小規模な試験と同程度であり,本工法が実規模の水田においても有効であることが示された.

Keyword: 水による土壌攪拌・除去, 除染, 放射性セシウム
GET PDF=14/3-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-10]

Influence to Water Management by Gaka Town Pipeline Project in Ibaraki Prefecture

Taniguchi Tomoyuki [Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]
Udagawa Keita [Bio Market Co.,Ltd.]

茨城県五霞町パイプライン化事業による用水管理への影響

○谷口智之 [筑波大学生命環境系]
宇田川啓太 [ビオ・マーケット]

現在パイプライン化が進められている茨城県五霞町水田灌漑地区を対象に水収支解析を行い,排水路内の水の利用が地区全体の水管理に与える影響を検討した.その結果,地区内全ポンプの総取水量のうちの17%が排水路内の貯水を利用していること,また,排水路の貯水利用がピーク取水量を1.2 m3/s低減させていることを明らかにした.よって,本地区の排水路は,貯水機能と調整機能の両方の効果を有している.

Keyword: パイプライン, 排水路, 水収支
GET PDF=13/13003-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-10]

Proposal of new return flow analysis for paddy irrigation water and its application to site

Maruyama toshisuke [Ishikawa Prefectural University]
Noto fumikazu [Ishikawa Prefectural University]
Takase keiji [Ishikawa Prefectural University]
Takimoto hiroshi [Ishikawa Prefectural University]

新しい地区内水田還元水分析法の提案と適用

○丸山利輔 [石川県立大学]
能登史和 [石川県立大学]
高瀬恵次 [石川県立大学]
瀧本裕士 [石川県立大学]

石川県,手取川扇状地,七ヶ用水地区を念頭に幹線水路を用排水兼用に使用している水田灌漑システムについて,水路番号,堰の番号等の付け方を工夫し,それを並び替えて,還元水量を算定する新しい方法を提案した内容.また,この理論を実際に適用し,適用結果の特徴を述べた内容.

Keyword: 還元水, 反復利用, 水田灌漑
GET PDF=12/12003-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.308-309 , 2011

発表番号 [3-10]

Comparison of salt accumulation in soil with and without vegetation

Nishida Kazuhiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University pf Tokyo]
Kawamura Masataka [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University pf Tokyo]
Shiozawa Sho [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University pf Tokyo]
Yoshida Shuichiro [Graduate School of Agricultural and Life Sciences,The University pf Tokyo]

植物被覆の有無による土壌中の塩類集積過程の比較

○西田 和弘 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
川村 方孝 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
塩沢 昌 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
吉田修一郎 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

植物被覆の有無による土壌中の塩類集積過程の違いを比較・検討するため,浅い地下水位条件を想定したポット実験と土壌中の水・塩移動理論,土壌-植物-大気連続体モデルによる数値解析を行った.結果,裸地では,蒸発が生じる表面に高濃度の塩類集積が生じるが,植物被覆下では,塩濃度が上昇すると根の吸水が阻害されるため,上部での集積が停止し,下方においても塩類集積が生じることが明らかになった.

Keyword: 塩類集積, 植物被覆, 土壌中の水・塩移動
GET PDF=11/11003-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.334-335 , 2010

発表番号 [3-10]

Microtremor measurement and surface wave exploration on valley-dams for irrigation reservoirs

Furukawa_Masaya [Ehime University]
Mori_Shinichiro [Ehime University]

谷池型ため池堰堤の微動測定と表面波探査

○古川 将也 [愛媛大学]
森 伸一郎 [愛媛大学]

松山市のHN池という谷池において,微動測定と表面波探査を実施した.微動測定は基盤と堤体で多点同時に実施し,表面波探査は堤体や周辺地盤にて実施した.基盤に対する堤頂のフーリエスペクトル比より得た卓越振動数が,軸線上で異なることがわかった.堤頂での表面波探査よりVsが300〜350 m/sの工学的基盤が把握でき,堤体の平均のVsは220 m/s程度と把握できた.1/4波長則より,実測と推定の卓越振動数が対応するか比較した.

Keyword: 土構造物の地震時挙動, 土構造, 構造物・地盤等の連成問題
GET PDF=10/10003-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.340-341 , 2009

発表番号 [3-10]

A nitrogen leaching analysis tool?the SOILN-jpn model, applied for Andisol fields

Maeda Morihiro [Okayama University]
Komada Michio [National Agricultural Research Center]

畑地における窒素溶脱解析ツールSOILN-jpnの黒ボク土への適用

○前田 守弘 [岡山大学]
駒田 充生 [中央農業総合研究センター]

さまざまな肥培管理での窒素溶脱を容易に予測できる窒素溶脱解析ツールSOILN-jpnを開発した.本モデルにより,黒ボク土畑圃場にアンモニア肥料および堆肥を施用した際に,深さ1 mの土壌浸透水中硝酸性窒素濃度が上昇し始める時期やその後の推移を10年間にわたって推定できた.また,同試験後に2割の減肥栽培を行ったところ,硝酸性窒素濃度が低下し,その低下傾向もSOILN-jpnによって推定可能であった.

Keyword: 溶質移動, 浸透流, 水質
GET PDF=09/09003-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.318-319 , 2008

発表番号 [3-10]

A Stochastic Process Model for Time Series Data of Rainfall and Suspended Sediment Concentration

Unami Koichi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]
Toshihiko Kawachi [Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

降雨量と浮遊砂濃度の時系列データに対する確率過程モデル

○宇波 耕一 [京都大学大学院農学研究科]
河地 利彦 [京都大学大学院農学研究科]

降雨と河川における浮遊砂濃度の入出力関係を記述する確率過程モデルを提示する.降雨量の時系列から減衰効果を含んだ累積降雨量を生成し,浮遊砂濃度の時系列と回帰モデルによって関連付ける.その回帰モデルを確率微分方程式の離散版としてみなすことにより,幾何型の確率過程モデルを導く.モデルを熱帯サバンナで観測されたデータに適用し,カイ自乗検定により妥当性を確認し,また,手法の拡張性について考察する.

Keyword: 浮遊砂濃度, 確率過程モデル, パラメータ推定
GET PDF=08/08003-10.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.410-411 , 2007

発表番号 (3-10)

Activation and environmental management of depopurated Noto area.

Takahashi Tsuyoshi [Ishikawa Prefectural University ]
Murashima Kazuo [Ishikawa Prefectural University ]
Sakata Yasuyo [Ishikawa Prefectural University ]

能登地域の環境管理と活性化対策の課題

○高橋 強 [石川県立大学]
村島 和男 [石川県立大学]
坂田 寧代 [石川県立大学]

わが国の農村地域は少子高齢化が著しく、担い手不足が深刻化しているが、なかでも石川県能登半島地域では若年層の転出により、農業経営のみならず地域管理・環境管理が不十分となり、深刻な事態に至っている。そこで自然環境を維持しながら活性化を図っていくための方策を、現地調査、アンケート等により検討し、住民全体で取り組む交流活動と都市住民の視点に立った居住環境整備が重要であることを示した。

Keyword: 少子高齢化, 活性化, 定住と交流
GET PDF=07/07003-10.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.284-285 , 2006

発表番号 3-10

Now Report on Shimozawa Hikita type Fishway.

TERAUCHI FUMIAKI []

下沢引田式魚道の現状について

○寺内 文明 [栃木県畜産振興課]

平成12年度に実施した,圃場整備事業において河川から取水し流下,また河川に放流となる常時水を流せる排水路があった。標準設計で工事を進めれば1mを超える落差工が何カ所も出てきて,魚類等の移動阻害は明らかであった。地元理事より事業完了後も魚捕りのできる水路にならないかという相談を受け,20箇所以上の落差工の魚道化を行った約5年経過後の施設状況を報告する。

Keyword: 生態系保全, 魚道, 効果検証
GET PDF=06/06003-10.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.270-271 , 2005

発表番号 3-10

The difference of the nitrogen removal by applied various types of organic matters

KURODA Hisao [College of Agriculture,IBARAKI university]
KAKIAGE Toshihiko [College of Agriculture,IBARAKI university]
HIRANO Mayumi [United Graduate School TUAT(IBARAKI Univ.)]
KATO Tasuku [College of Agriculture,IBARAKI university]
NAKASONE Hideo [College of Agriculture,IBARAKI university]

施用有機物の違いによる窒素除去について

○黒田 久雄 [茨城大学農学部]
書上 寿彦 [茨城大学農学部]
平野 真弓 [東京農工大学連合大学院]
加藤 亮 [茨城大学農学部]
中曽根 英雄 [茨城大学農学部]

水田を利用した窒素除去能力を持続させるために、水田への有機物の施用量と施用方法を選定するための実験を行った。実験は、25℃の暗条件下で、窒素除去能力を低下させた土壌を用いて行った。有機物は、農業系有機物資材を中心に絞り込みを行った。その結果、糠と稲藁が窒素除去に有効であった。しかし、糠は分解が早く、アンモニア態窒素が発生したため施用方法を工夫する必要があった。稲藁は、窒素除去に有効であることがわかった。

Keyword: 窒素除去, 有機物, 脱窒
GET PDF=05/05003-10.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.130-131 , 2004

発表番号 3-10

Effect of Soil Solution Quarity and Plants on addition of Several Organic Materials

katsuhiro yoshida [Tokyo University of Agriculture]
nakamura takahiko [Tokyo University of Agriculture]
KOMAMURA Masaharu [Tokyo University of Agriculture]

各種有機物の添加による土壌溶液の水質と作物への影響

〇吉田 勝浩 [東京農業大学大学院農学研究科]
中村 貴彦 [東京農業大学地域環境科学部]
駒村 正治 [東京農業大学地域環境科学部]

高C/N比有機物を農耕地へ投入すると、窒素飢餓現象が発生することが知られている。本研究は窒素飢餓現象を応用し、耕作放棄地での雑草対策を目的として、カラム実験とコマツナ栽培を実施することで、各種有機物の土壌への添加による影響を調べた。その結果、土壌溶液中での水質の変化とコマツナの生育抑制が認められた。これにより、耕作放棄地において、有害な薬剤を使用せずに雑草管理に活用できるという可能性が示された。

Keyword: 有機物, 土壌溶液, 雑草対策
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.364-365 , 2003

発表番号 3-10

Studies on Measurement of Jump Height of Ayu at Bed Sill Works in Neo River

HIROSHI ITAGAKI [Gifu Universituy]
MASAMITSU SIRAKI [Gifu Universituy]

根尾川第8床固工における稚鮎の跳躍高の測定に関する研究

○板垣 博 [岐阜大学 農学部]
白木 政光 [岐阜大学 農学部]

河川に頭首工や床固工等の河川横断工作物が設置されている場合,稚鮎の遡上にとっては大きな障害物になっている.また,これらの構造物に魚道が設置されていたとしても,その最下流端では,魚道入口と下流河川との間で,段差が生じ,流れがナップの状態になっている個所が見られる.このような流れの状態では,稚鮎はこの障害物を跳躍して遡上することになる.本研究では,稚鮎の跳躍高を,現地測定によって求めた.

Keyword: 床固工, 稚鮎, 跳躍高
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.290-291 , 2002

発表番号 3-10

Condition of appearing seepage flow and solute transport caused by instability of density

Yasutaka_KIHARA [Shimane Univ.]

密度不安定性による間隙水流動と溶質移動の発生条件

○木原 康孝 [島根大学生物資源科学部]

密度不安定性によって間隙水流動および溶質輸送が発生する条件について検討した。その結果、粒径が細かい試料ではより高い濃度でないと流れが発生しないことがわかった。また、カラムの大きさが小さい場合にも、流れが発生しないことがわかった。そして、その流れが発生するカラムの大きさは溶液濃度が高くなるほど小さくなることがわかった。このように、密度不安定性による流れは様々な要因が関係していることを明らかにした。

Keyword: 溶質移動, 水分移動, 間隙構造
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-10

Present Situations and Issues of Practical Uses of Uncultivated Farmland

Yasuaki KUKI〔Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University〕
Tsuyoshi TAKAHASHI〔Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University〕

アンケート調査にみる遊休農地利用の現状と課題

○九鬼 康彰〔京都大学大学院農学研究科〕
高橋 強〔京都大学大学院農学研究科〕

全国的に遊休農地の解消が模索されている状況を踏まえ,本研究ではこれまでに取り組まれてきた遊休農地の活用事例を対象に行ったアンケート調査から,その現状や問題点について考察した。その結果,遊休農地の立地条件や取り組み始めた時期によって様々な内容の利用が行われていること,取り組みの主体が農家から地域住民全体へと変化していること,さらに労働力と採算性の確保が課題となっていることが明らかになった。

Keyword: 遊休農地, アンケート調査, 採算性
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-10

蒸発散モデルを導入した流出モデルの開発とその考察

○竹下 伸一〔愛媛大学農学部〕
高瀬 恵次〔愛媛大学農学部〕

本研究では,蒸発散を考慮した長期間流出モデルを開発した.まず,流域蒸発散について検討し,土壌水分との関係を簡単な関数でモデル化した.次に浸入現象を考慮した長期間流出モデルを開発し,蒸発散モデルを導入した.山林地および造成畑地試験流域にモデルを適用したところ,流出現象および蒸発散の季節変動を精度良く推定でき,十分に水文現象をあらわしていることが確認された.

Keyword: 蒸発・蒸発散, 長期流出, 水収支・水循環
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-10

大区画湛水直播水田における生育期別水利用状況

○坂田 賢〔京都大学大学院農学研究科〕
堀野 治彦〔京都大学大学院農学研究科〕
三野 徹〔京都大学大学院農学研究科〕

日本の水田稲作は省力化・低コスト化を進めることが大きな流れとなっており,その手段として経営規模拡大に伴う水田の大区画化と直播栽培の導入が試みられている.そこで湛水土中直播栽培を行った圃場により水収支を計測した.各生育ステージごとに分けて諸要素の日平均を比較すると,分げつ期以降で取水量と浸透量の間に相関関係が見られた.栽培管理用水率は栽培期間前半では圃場によるばらつきが大きく,後半は安定している.

Keyword: 圃場水収支, 直播栽培, 大区画水田
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-10

山形県日本海沿岸地域における降水水質の経年変化

山形大農 ○飯田 俊彰・上木 勝司・塚原 初男・梶原 晶彦
高島コンサル 河原 明寿美

山形県日本海沿岸地域において最近の6年間に実測されたデータを用いて、本地域での降水水質の経年変化について検討した。平均イオン濃度およびイオン降下量は、検討を行った塩素、ナトリウム、硝酸、硫酸、カルシウムの5種のイオン種すべてで増加傾向を示し、特にカルシウムイオンではそれらの増加率が高かった。また、海塩由来成分は年々の変動が大きく、非海塩由来成分の組成比が年々増加する傾向が明らかとなった。

Keyword: 降水水質, 経年変化, 水質水文
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-10

気象情報を利用した畑地潅漑土壌水分予測の試行

北海道開発局 荒金 章次
フロンティア技研 平瀬 巧
日本気象協会 ○中村 祐二・日本気象協会 八木 史郎・丸谷 聖一

Keyword: 蒸発散, 畑地潅漑,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-10

団粒を含む土壌の粒径と微生物活性度との関係

香川大学農学部 山田宣良

Keyword: 土壌構造, 土壌微生物の作用,
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