ため池の揚水管理の導入が治水・利水安全度に与える影響 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.193-194 , 2023

発表番号 [3-19(P)]

Influence of introducing pumping management to reservoir on flood control and water usage safety

KIHARA Noboru[ Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・TANIGUCHI Tomoyuki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・SHINOGI Yoshiyuki[ Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]

ため池の揚水管理の導入が治水・利水安全度に与える影響

○木原 昂[九州大学大学院]・谷口 智之[九州大学大学院]・凌 祥之[九州大学大学院]

ため池水収支モデルを用いて,太陽光発電による揚水,洪水吐の設置,低水位管理が利水安全度と治水安全度の地域性に与える影響を評価した.現状の水管理と比較した結果,揚水導入では水不足地域の利水安全度が向上したが,多雨地域で治水安全度が低下た.一方,低水位管理では全国的に利水安全度は低下したが,揚水導入を組み合わせることで,中国地方と東北地方で治水安全度と利水安全度の両方が向上した.

Keyword: ため池,水収支モデル,揚水,リスク評価,GCM, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.193-194 , 2022

発表番号 [3-19]

The Influence of Relative Humidity and Curing Temperature on Hydration Ratio

○Rio OKAJIMA[graduate school of sustainability science, tottori university]・Masahiro HYODO[Faculty of agriculture, tottori university]・Hidehiko OGATA[Faculty of agriculture, tottori university]・Daiki ATARASHI[Laboratory of synthesis science and engineering, shimane university]

セメントの水和初期における養生温度と湿度の違いが水和率に与える影響

○岡嶋 梨央[鳥取大学大学院]・兵頭 正浩[鳥取大学]・緒方 英彦[鳥取大学]・新 大軌[島根大学(院)]

乾燥地は温度と湿度の一日の変化量が大きく,それぞれがコンクリートの性質発現に影響を及ぼすと考えられるが,材齢初期の養生における温度と湿度の両方を考慮したコンクリートの化学的性質についての検討は十分ではない.そこで本研究では,養生温度と養生湿度を複合的に変化させた際のセメントペーストの水和率について検討した.その結果セメントペーストの水和は,養生湿度依存性よりも養生温度依存性の方が高いと考えられた.

Keyword: セメントペースト,水和,温湿度, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.258-259 , 2021

発表番号 [3-19]

Water temperature dependency of the digital TDR and TDT sensors

Ran MOTOJIMA[Graduate School of Agriculture, Forestry and Fisheries, Kagoshima Uni.]・Yuji ITO[Faculty of Agriculture, Kagoshima Uni.]・Kazuro MOMII[Faculty of Agriculture, Kagoshima Uni.]

デジタルTDR,TDTセンサーの水温依存性

○元嶋 藍[鹿児島大学大学院]・伊藤 祐二[鹿児島大学]・籾井 和朗[鹿児島大学]

米国Acclima製デジタルTDR,TDTセンサーで測定される誘電率と電気伝導度の水温依存性を室内実験によって調べた.最新型TDR-315Hの水温依存性は基準値と同等であり,高い補正効果が期待できた.一方,TDR-315とTDTは,水温依存性は異なり,測定誤差も大きく,水についてはセンサー毎に固有の補正式が必要と考えられた.今後,低誘電性媒質の土壌について温度依存性や測定誤差を調べる予定である.

Keyword: 誘電率, 体積含水率, 電気伝導度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.193-194 , 2020

発表番号 [2-52]

Contribution to Rural Communal Activities from the Outside

Naoki HAYASHI[Faculty of Human Sciences, Kanazawa University]

農村地域の住民共同活動に対する集落外住民の貢献

林 直樹[金沢大学]

過疎集落の生き残り戦略の確立にむけ、集落外に居住する「集落維持の担い手」(客人としての参加は除く)の現状を探った。石川県小松市の各町の代表者にアンケート調査を行った結果、主に次のことがわかった。(1)40人未満の町(≒集落)では、町外住民が大きな戦力になっている。(2)町外住民の主戦力は、「町内出身者」「町外出身者、なおかつ、町内出身者の家族や親せき」である。

Keyword: 共同活動, 集落外, 担い手
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.247-248 , 2020

発表番号 [3-19]

Manufacture of multiple optode fluorescent oxygen sensors and its applicability test

Takeo Onishi[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]・Seiya Minoura[Gifu Prefectural Office]・Ken Hiramatsu[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]

多点光化学式酸素濃度センサーの製作と利用方法の検討

大西 健夫[岐阜大学]・箕浦 聖也[岐阜県]・平松 研[岐阜大学]

不均一な土壌における酸素濃度を多点で計測するために、光ファイバーを介した特定波長の照射と蛍光物質による光化学式酸素濃度センサーの製作と土壌中における適用可能性を検討した。直線を用いたキャリブレーションと温度依存性の補正を施したセンサーは測定誤差が大きかったため、区分的な直線を用いたキャリブレーションにより測定誤差をある程度まで抑制した。浸透実験により酸素濃度変動の検出が可能であることを確かめた。

Keyword: 酸素濃度、多点計測, 酸化還元, 動的消光
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.400-401 , 2019

発表番号 [3-19]

Hydraulic experiments on promotion of ground erosion using crushed EPS pieces

Naoki Takegawa[National Institute of Advanced Industrial Science and Technology]・Rio Tsunokawa[Faculty of Agriculture, Kobe University ]・Yutaka Sawada[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Toshinori Kawabata[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

EPS破砕片を用いた地盤侵食の促進に関する水理実験

竹川 尚希[産業技術総合研究所]・角川 莉央[神戸大学]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]

本研究では,水平流れによる地表面侵食の制御について実験的に検証した.実験では,アクリル製水路内にポンプにより水平流れを発生させ,地盤の密度や土粒子径を変化させた条件で侵食状況を観察した.実験結果より,本実験で実施された条件では,鉛直方向の侵食に与える影響は小さいことがわかった.また,地盤材料としてEPS破砕片を用いた場合,鉛直方向の侵食を促進できることが明らかとなった.

Keyword: 津波越流, 水平流れ, 侵食制御
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.260-261 , 2018

発表番号 [3-19]

Analysis of Cyclic Triaxial Test Data for Seismic Response Analysis Parameter Settings

Kotaro Sakai[NTC Consultants Inc.]

地震応答解析パラメータ設定に向けた繰返し三軸試験実績の分析

坂井 孝太郎[NTCコンサルタンツ(株)]

弊社ではフィルダム堤体材料の繰返し三軸試験を多数実施しており,これらの試験実績からフィルダムの地震応答解析パラメータである変形特性を設定することで、試験を実施しない場合においても信頼性の高い解析パラメータを設定できる可能性がある。そこで、実績中の変形特性を用いて地震応答解析を実施し、試験実績を分析した。その結果、実績による解析結果の分布は大きな振れ幅を持つことが判明した.

Keyword: 地震応答解析, 変形特性,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.240-241 , 2017

発表番号 [3-19(P)]

Charging and Aggregation behavior of cellulose nanofiber

Sato Yusuke[Graduated School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Kusaka Yasuyuki[National Institute of Advanced Industrial Study and Technology]・Kobayashi Motoyoshi[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

セルロースナノファイバーの帯電および凝集挙動

佐藤 雄介[筑波大学大学院]・日下 靖之[産業技術総合研究所]・小林 幹佳[筑波大学]

環境中のナノファイバー状有機物の輸送が汚染物質の輸送を促進することが指摘されている.ナノ粒子は水中で凝集分散し,その輸送特性を変化させる. 有機ナノファイバーのモデルとしてセルロースナノファイバー(CNF)の帯電挙動を明らかにし,凝集挙動を動的光散乱法により調べた.さらに凝集の捕捉効率を理論的に計算した.実験および理論の結果から,緩速凝集領域においてCNFは垂直配向で凝集することが示唆された.

Keyword: コロイド, 粘土,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.193-194 , 2016

発表番号 [G-1-11]

Competitive adsorption characteristics of cadmium and lead in paddy soil and dune sand

Miyazaki Naoki[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Nakamura Kimihito[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・U INHGA[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]・Sakurai Shinji[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Horino Haruhiko[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Nakagiri Takao[Graduate School of Life and Environmental Sciences, Osaka Prefecture University]・Kawashima Shigeto[Graduate School of Agriculture, Kyoto University]

水田土壌と砂丘砂のカドミウムと鉛の競合的吸着特性

宮崎 直紀[京都大学大学院]・中村 公人[京都大学大学院]・烏 英格[京都大学大学院]・櫻井 伸治[大阪府立大学大学院]・堀野 治彦[大阪府立大学大学院]・中桐 貴生[大阪府立大学大学院]・川島 茂人[京都大学大学院]

重金属汚染農地での植物栽培を検討するための第一段階として,水田土と砂丘砂におけるCdとPbの吸着特性を明確にすることを目的としたバッチ試験を行った.その結果,単一重金属では砂丘砂より水田土の方がCd,Pb共に吸着量が多いこと,両土壌において吸着量はCdよりPbの方が多いことが分かった.CdとPbを同時に投入した場合,お互いに競合的吸着関係にあることが示されたが,土壌によって関係性に違いが見られた.


Keyword: 農地土壌, カドミウム, 鉛
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.423-424 , 2016

発表番号 [3-19]

Influence of liquefaction at landward toe of coastal dykes on scour by tsunami overflow

Sawada Yutaka[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Takegawa Naoki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Murai Kazuki[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kawabata Toshinori[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

海岸堤防背後地盤の液状化が津波越流による洗掘に及ぼす影響

澤田 豊[神戸大学大学院]・竹川 尚希[神戸大学大学院]・村井 和樹[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]

本研究では,海岸堤防背後地盤の液状化が津波越流による洗掘に及ぼす影響について検討するために水理模型実験および数値解析を実施した.その結果,地盤が液状化することによる洗掘量の増加は認められなかったものの,飽和地盤とは異なる洗掘孔形状が観察された.また液状化時の上向き浸透流により,洗掘孔付近における圧力勾配が増大し,有効応力の更なる低下が生じる可能性が示唆された.

Keyword: 津波, 海岸堤防, 液状化
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.356-357 , 2015

発表番号 [3-19]

Actual reduction of water intake by rotational irrigation

Uchimura Motomu[National Institute for Rural Engineering, NARO]

輪番灌漑による取水量削減

内村 求[農研機構農村工学研究所]

河川灌漑においては,異常渇水時に輪番灌漑によって対応することがよく知られている.しかしながら,それによる取水量削減の内容はよくわかっていない.そこで,どのような水管理が行われ,取水量の削減がどのように実現するのかを分析した.結果,期別需要や水源の状況によって削減量が変化すること,それは輪番灌漑の強化と水利組織の対応の変化を伴うこと,基本的なフレームが変化することがあること等を明らかにした.

Keyword: 輪番灌漑, 節水, 渇水調整
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.354-355 , 2014

発表番号 [3-19(P)]

Brownian Aggregation Rates of Charged Colloidal Particles

Sugimoto Takuya・Kobayashi Motoyoshi・Adachi Yasuhisa
[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba・Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]

帯電コロイド粒子のブラウン凝集速度

杉本 卓也・小林 幹佳・足立 泰久
[筑波大学大学院 生命環境科学研究科・筑波大学 生命環境系]

荷電モデルにより帯電挙動を良く記述できるモデル粒子のブラウン凝集速度定数の測定を行なうことにより,帯電状態と結びつけて凝集挙動を考察する.

Keyword: ブラウン凝集, ポアソン-ボルツマン方程式,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [3-19(P)]

Measurement of diurnal soil moisture variation in a melon-growing field on dune srea using the 5TE sensor

ANNAKA Takeyuki [Faculty of Agriculture, Yamagata Univ.]
HANAYAMA Susumu [Faculty of Agriculture, Yamagata Univ.]

5TEセンサーによる砂丘メロン畑における土壌水分日変動の測定

○安中武幸 [山形大学農学部]
花山 奨 [山形大学農学部]

5TEセンサーを用いて、砂丘メロン畑の土壌水分日変動を調査した。含水率出力値の温度依存性を線形と仮定し、実測値から係数を求めた。その結果、係数は定数ではなく主に土壌ECに依存することが示唆された。含水率の温度補正を行なったところ、補正によって日変動が消える場合と逆に日変動が顕在化する場合があった。後者は、温度に依存した出力値の増大と実際の水分減少が相殺したためと考えられた

Keyword: 畑地灌漑, 水分移動,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [3-19]

Comparative Study on Rotational Irrigation Systems for Paddy Field Areas and Water-saving-effects of Huge Rice Paddy Plots

ISHII ATSUSHI [Faculty of Life and Environmental Sxiences, University of Tsukuba]

大規模水田灌漑地区の番水実態と巨大区画水田の節水性

○石井 敦 [筑波大学生命環境系]

異常渇水時に応急的に番水を行って渇水に対応している複数の大規模水田灌漑地区を対象に番水の実態調査・比較分析を行った。番水による”節水”を効率的に行うためには番水を想定したより大容量の水路等が必要であること、管水路化により番水操作労力増大のおそれがあること等を論じた。また、米豪の巨大区画水田の用水管理の実態分析を行い、水田を巨大区画化して連担させることで灌漑ロス・配水労力を節減し得ること等を示した。

Keyword: 番水, 節水, 巨大区画水田
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.326-327 , 2011

発表番号 [3-19]

Column measurement on behavior of soil carbon dioxide gas under infiltration experiment 2 ? effect of initial soil water condition -

Takamatsu Rieko [School of Veterinary Medicine, KITASATO University]
Kanno Yuichiro [Graduate school of Veterinary Medicine and Animal Sciences, KITASATO University]
Osari Hiroshi [School of Veterinary Medicine, KITASATO University]
FUJIKAWA Tomonori [Faculty of Regional Environmental Science,Tokyo University of Agriculture]
IMOTO Hiromi [Graduate School of Agricultural and Life Science,The University of Tokyo]

カラムを用いた浸透実験における土壌中のCO2ガス挙動2- 初期水分の影響 -

○高松利恵子 [北里大学獣医学部]
菅野祐一郎 [北里大学大学院獣医畜産学研究科]
長利洋 [北里大学獣医学部]
藤川 智紀 [東京農業大学地域環境科学部]
井本 博美 [東京大学院農学生命科学研究科]

農地土壌における二酸化炭素(CO2)の放出・吸収量の解明のためには,土壌中におけるCO2ガス挙動を把握することが重要である.降雨により,採草地における土壌中のCO2ガス濃度が増加あるいは減少することが観測された.これらメカニズムを明らかにするため,カラムを用いて,あらたに初期水分量を設定し,降雨による土壌水分変化が採草地における土壌中のCO2ガス濃度の変化に与える影響を検討した.

Keyword: 土壌CO2ガス挙動, 降雨, 初期水分量
GET PDF=11/11003-19.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.352-353 , 2010

発表番号 [3-19]

Comparison of improvements in earthquake resistance of small fill dams against liquefaction

Hayashida Yoichi [National Institute for Rural Engineering]
Masukawa Susumu [National Institute for Rural Engineering]
Asano Isamu [National Institute for Rural Engineering]
Tagashira Hidekazu [National Institute for Rural Engineering]

液状化に対するフィルダム堤体補強効果の比較

○林田 洋一 [(独)農研機構 農村工学研究所]
増川 晋 [(独)農研機構 農村工学研究所]
浅野 勇 [(独)農研機構 農村工学研究所]
田頭 秀和 [(独)農研機構 農村工学研究所]

農業用ダムの多くは1960年代以前に築造されたアースダムであり、液状化に関する科学的な知見がないまま築造されている。このため、大規模地震時に液状化の発生により破堤に至るような大規模な変形が生じる可能性があるという点が、農業用フィルダム特有の問題のひとつである。そこで、既設アースダムの改修に伴う液状化に対する補強効果を、有限要素法による液状化解析を用いて検証する。

Keyword: フィルダム, 動的解析, 耐震補強
GET PDF=10/10003-19.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.358-359 , 2009

発表番号 [3-19]

Measurement of soil solution electrical conductivity in an Andisol using mobile type moisture-salinity sensor

MIYAMOTO TERUHITO [National Institute for Rural Engineering]
KAMEYAMA KOJI [National Institute for Rural Engineering]
SHINOGI YOSHIYUKI [National Institute for Rural Engineering]

携帯型水分塩分計を用いた黒ボク土の土壌溶液の電気伝導度測定

○宮本 輝仁 [農村工学研究所]
亀山 幸司 [農村工学研究所]
凌 祥之 [農村工学研究所]

携帯型水分塩分計ECH2O-TEを用いて誘電率と土壌の電気伝導度の同時測定を行い,Hilhorstモデルにより土壌溶液の電気伝導を推定する方法の黒ボク土への適用性を検討した.その結果,ECH2O-TEで測定される誘電率はTDRで測定される誘電率より小さい値となること,また,ECH2O-TEで求められる土壌溶液の電気伝導度は遠心抽出法で求められるものと比較的良く一致することを確認した.

Keyword: 土壌溶液, 電気伝導度, 誘電率
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.336-337 , 2008

発表番号 [3-19]

Effect of Colmatage System on Expansion of Naturaln Levee in the Cambodian Mekong Delta

NAKADA_HARUKA [Toyama prefectural office]
GOTO_AKIRA [Utsunomiya Univ.]
MIZUTANI_MASAKAZU [Utsunomiya Univ.]

カンボジア・メコンデルタにおけるコルマタージュによる自然堤防増殖効果

○中田 晴香 [富山県庁]
後藤 章 [宇都宮大学]
水谷 正一 [宇都宮大学]

カンボジア・メコンデルタに存在するコルマタージュの自然堤防増殖機能を定量的に把握するため、主要河川の水位の年変動や水路構造の違いを考慮して、広域的土砂収支を用いたモデルより堆積土砂量と増殖速度を推定した。これより、縮流が起こる水路や流入日数の多い水路においてより多くの土砂が堆積するという結果を得た。また、自然堤防は100年後においても拡大し、今後も畑地拡大による収入増加が期待できると考えられる。

Keyword: コルマタージュ, 自然堤防, 洪水氾濫
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.428-429 , 2007

発表番号 (3-19)

Multi-agent simulation for reproducing acceptance and wider expansion of agricultural technologies

SUZUKI Kenji [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
TAWEEKUL Krailert [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]
ODA Masato [Japan International Research Center for Agricultural Sciences]

農業技術の受容と広域拡大に関するエージェントモデルシミュレーション

○鈴木 研二 [国際農林水産業研究センター]
ガイラート タウィークン [国際農林水産業研究センター]
小田 正人 [国際農林水産業研究センター]

開発途上地域におけるより効果的な農業技術の導入・普及を検討するためのツールとして、マルチエージェントモデルのプロトタイプを構築する。本報告では、特にエージェントの持つリスク許容値や普及開始の地点数を変化させた場合における普及技術の消長に関する動態追跡について検討する。対象地域を水条件の経年変動の大きい東北タイとし、所与の降雨・立地条件下で、エージェントが農業技術を受容・放棄する様子を再現した。

Keyword: 天水農業, 東北タイ, 農民参加型研究
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.302-303 , 2006

発表番号 3-19

Numerical Modeling of Ayu-Fish Population Dynamics in a Natural River

Kashima Tomoya [Graduate School of Agriculture, Kochi University]
Ban Michikazu [Faculty of Agriculture, Kochi University]

アユ個体群の遡上行動と成長過程の数理モデリング

○加島 智也 [高知大学大学院農学研究科]
伴 道一 [高知大学農学部]

アユ個体群の移動・成長に関する数理モデルを構築する.遡上直後の個体群が上流へとその生息域を広げつつ成長し始める,河川生活期初期の遡上・成長過程が,河床および河道形状という外的要因から受ける影響の定量化を試みる.数理モデルにはセルオートマトン手法を用い,個体行動(移動・摂餌・なわばり形成)および群れ行動を再現する.これにより河川の物理的・幾何学的条件がアユの成長に与える影響評価を試みる.

Keyword: 河川環境, 個体群, 数理モデル
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.288-289 , 2005

発表番号 3-19

Nitrate Removal Effects by Riparian Buffer Zone in Dairy Farming Area

KAWAUCHI Tarou [Graduate School of Agriculture,Hokkaido University]
YAMAMOTO Tadao [Graduate School of Agriculture,Hokkaido University]
NAGASAWA Tetuaki [Graduate School of Agriculture,Hokkaido University]
INOUE Takashi [Graduate School of Agriculture,Hokkaido University]
YUKAWA Junpei [Graduate School of Agriculture,Hokkaido University]

酪農地域における河畔緩衝帯の窒素除去効果

○川内 太郎 [北海道大学大学院農学研究科]
山本 忠男 [北海道大学大学院農学研究科]
長澤 徹明 [北海道大学大学院農学研究科]
井上 京 [北海道大学大学院農学研究科]
湯川 順平 [北海道大学大学院農学研究科]

酪農地域の2箇所の河畔緩衝帯において、Cl−をトレーサーとしてNO3−−Nの生物学的作用による除去効果について検討した。地下水深の深い林地帯は比較的浄化効果が低く、除去効果の季節的変動もみられなかった。地下水深の浅い湿地帯では草地から約10mまでの間に除去作用は収束し、調査期間を通じて浄化効果がみられた。地下水深の違いが2地点の除去効果に影響を与えたと推察された。

Keyword: 河畔緩衝帯, NO3−−N, 生物的作用
GET PDF=05/05003-19.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.148-149 , 2004

発表番号 3-19

Preferential flow field pattern invoked by moderately clogged biobarrier

HANADA_JUNYA [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
SEKI_KATSUTOSHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
MIYAZAKI_TSUYOSHI [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

バイオバリアー内のクロッギングにより生じる不均一流に関する研究

〇花田 潤也 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
関 勝寿 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
宮崎 毅 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

バイオバリアーとは微生物を利用した反応性浄化壁である。土壌に連続して透水を行なうと微生物の影響により目詰まりが起こる現象が知られている。本研究ではバイオバリアー内の土壌微生物が集中する部位に生じる不均一流をモデル実験により検証した。屋内で土壌浄化現場を想定したカラム実験を行い、不均一な微生物活動が流れにどのような影響を与えるかを2次元的に調べた。また、ダルシー式を用いてこの時の流れをモデル化した。

Keyword: PRB, 飽和透水係数, バイオバリアー
GET PDF=04/0403-19.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.382-383 , 2003

発表番号 3-19

Observation Results of Control System for Sediments from Upland Field

Tatsuo NAKA [National Institute for Rural Engineering]
Masahiko SHIMAZAKI [National Agricultural Research Center for Western Region]
Yoshikazu TANAKA [National Institute for Rural Engineering]
Akie MUKAI [National Institute for Rural Engineering]

畑地からの流出土砂制御工法の実証試験結果

○中 達雄 [(独)農業工学研究所]
島崎昌彦 [(独)近畿中国四国農業研究センター]
田中良和 [(独)農業工学研究所]
向井章恵 [(独)農業工学研究所]

赤土流出等の農耕地からの土砂流出に対して、土砂水理学の観点から、掃流砂と浮遊砂(Wash load)を選択的に制御する工法の実証試験結果について報告する。傾斜地の農地排水路系において、本工法の、渦動排砂管による掃流砂の制御機能および浮遊砂やWash loadなどの微細土粒子については、重力沈降を促進させた浸透性沈砂池における制御機能を評価した。

Keyword: 土砂水理, 水環境・水質, 浸透性沈砂池
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.308-309 , 2002

発表番号 3-19

Effect of Capillary Diameter on Viscosity of Flocculated Montmorilonite suspension

kazumi_miyahara [Institute for Rural Engineering]
setsuo_ooi [Institute for Rural Engineering]
katsuya_nakaishi [Ibaraki University]

凝集系モンモリロナイト懸濁液の粘度に対する毛細管径の効果

○宮原 和己 [(独)農業工学研究所]
大井 節男 [(独)農業工学研究所]
中石 克也 [茨城大学農学部]

毛細管中を懸濁液が流動する時,懸濁粒子径が毛細管径に比べて無視できない場合,粘度は毛細管径に依存する.これまで提出された粘度の管径効果を表す式に,凝集フロックの特性(大きさ,フラクタル性,破壊)を考慮した粘度式を提案した.様々な塩濃度及び試料濃度において,凝集系モンモリロナイト懸濁液の粘度を管径の異なる毛細管粘度計を用いて測定し,提案した粘度式によるフィッティングを行った結果,良い一致を示した.

Keyword: モンモリロナイト, 粘度, 毛細管径
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 3-19

On Feasible Release of Agricultural Pond for Supply to Required Water for Community-based Water Use

Hirofumi Kakudo〔Faculty of Engineering, Kagawa Univ.〕
Yoichi Kirino〔Faculty of Agriculture, Kagawa Univ.〕

ため池による地域用水量供給の可能性について

○角道 弘文〔香川大学工学部〕
桐野 洋一〔香川大学農学部〕

香川県丸亀市の道池を対象に,ため池による地域用水量供給の可能性について検討した.ため池より放流しうる水量は,過去の貯水率変動をもとに推定した.ため池放流のみでは目標とした必要水深を完全には充足できなかったが,利用地点の水路断面の縮小と組み合わせることによって,必要水深を充足しうることがわかった.

Keyword: 地域用水, ため池, 水利用計画
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 3-19

サ−モトレ−サによる鏡ダムの対流現象に関する研究

丹羽 祐詞〔協和建設(株)〕
○紙井 泰典〔高知大学農学部〕
近森 邦英〔高知大学名誉教授〕

1999年10月29日から12月24日にかけて、高知県鏡村の鏡ダムで、対流セルを赤外線放射温度計で撮影した。10〜11月には直径10cm位であったセルは12月16日には30〜40cmとなり、またこの日、直径1.5m程の大規模セルが出現した。12月24日にも小規模セルが出たほか大規模セルの大きさがカメラの画面からはみ出すほどになった。木村らの鉛直一次元対流モデルにより単位面積当り沈降流量を計算すると、12月16日で0.02m3/s/m2程度であった。

Keyword: 対流, 赤外線放射温度計, サ−モグラフィ
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 3-19

暗渠排水と開渠排水のpHの違い

○泉本 悟〔三重大学生物資源学部〕
足立 淳治〔三重大学生物資源学部(現、大日本土木)〕
加治佐 隆光〔三重大学生物資源学部〕

砂壌土の茶畑にある開渠排水と暗渠排水の水質を比較した結果、開渠排水のpHは小さく、暗渠排水のpHは比較的中性に近いことを見出した。この違いは水質変化に関する土壌の緩衝作用ではないかと考えて、長さの異なる土柱に固形の化学肥料を散布し浸透実験を行った。その結果、土柱の短い方が小さいpHになることを確かめた。なお、いずれの調査でも、pHが5以下になるとアルミニウム濃度が高くなることを確認した。

Keyword: 地下排水, 水質,
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 3-19

渓流における落葉の流出と堆積

山形大農 ○大久保 博
北里大獣医畜産 嶋 栄吉

落葉の流入や堆積は,水生昆虫を餌とする河川の魚の生産力にも影響を与え,一方では,砂防ダムに堆積して腐敗し,砂防ダム下流側の渓流の水環境の変化の原因となる.落葉は河川環境を考える上で重要な物質である.本研究では7河川を対象に調査し,渓流上流域における落葉流出量と期別の変化を把握した.つぎに,砂防ダムにどれほど堆積するかを概算した.最後に,自然の河道内での堆積と流出の状況について検討した.

Keyword: 落葉流出量, 渓流環境, 有機物
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 3-19

ファームポンド加圧ポンプ送水施設容量と畑地用水使用量との関係について

明治大学農学部 ○江崎 要
 
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Keyword: 畑地潅漑, 潅漑施設, 計画手法
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 3-19

負圧浸入計による畑の浸入特性

日本大学農獣医学部 酒寄貴範

Keyword: 水分移動, 保水性,
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