津波被災農地における地下水の電気伝導度の変化 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.616-617 , 2015

発表番号 [6-08]

Change in electrical conductivity of groundwater in the tsunami-hit-farmland

CHIBA KATSUMI[School of Food, Agricultural and Environmental Sciences,Miyagi University]・GOKO MASAHARU[School of Food, Agricultural and Environmental Sciences,Miyagi University]・KATO KOH[Faculty of Agriculture and Life Science, Hirosaki University]・KANMURI HIDEAKI[National Agriculture Research Center for TOHOKU Region]・TOGASHI CHIYUKI[School of Food, Agricultural and Environmental Sciences,Miyagi University]

津波被災農地における地下水の電気伝導度の変化

千葉 克己[宮城大学食産業学部]・郷古 雅春[宮城大学食産業学部]・加藤 幸[弘前大学農学生命科学部]・冠 秀昭[農研機構東北農業研究センター]・富樫 千之[宮城大学食産業学部]

宮城県沿岸部の農地は,東日本大震災に伴い地盤が沈下し塩分濃度の高い地下水が相対的に上昇した。このため,今後は縦浸透法や溶出法による塩害対策に加え,地下水由来の塩害対策も検討していく必要がある。筆者らは平成24年から26年に宮城県岩沼市の沿岸部でモニタリングを実施した。その結果,復旧前,復旧後および営農再開後に地下水の電気伝導度が低下したことを確認することができた。

Keyword: 東日本大震災, 塩害対策, 地下水
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.570-571 , 2014

発表番号 [6-08(P)]

Study on appropriate management of a water purification system using water hyacinth

Katagiri Yamato・Haraguchi Tomokazu・
[Graduate School of Agriculture, Saga University・Center for Education and Research in Agricultural Innovation, Saga University]

ホテイアオイを利用した水質浄化システムの適正管理に関する研究

片桐 大和・原口 智和
[佐賀大学大学院農学研究科・佐賀大学農学部附属アグリ創生教育研究センター]

佐賀県内でのホテイアオイを用いた植生浄化法の実施と適正な維持管理を念頭に、水質浄化能力と生態系への影響について検討するため、栽培実験を行った。ホテイアオイの水面被覆度の違いによって、植物プランクトンの生態、水素イオン濃度、溶存酸素濃度、栄養塩濃度(無機態窒素濃度)に顕著な影響が表れることが示された。

Keyword: 水質浄化, ホテイアオイ, 植物プランクトン
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [6-08(P)]

Evaluation of the impact of climate change for flood peak mitigation by irrigation ponds group

YOSHISAKO Hiroshi [National Institute for Rural Engineering, NARO]
MINAKAWA Hiroki [National Institute for Rural Engineering, NARO]
MASUMOTO Takao [National Institute for Rural Engineering, NARO]

気候変動がため池群の洪水緩和効果に与える影響の評価

○吉迫 宏 [農村工学研究所]
皆川裕樹 [農村工学研究所]
増本隆夫 [農村工学研究所]

気候変動に伴う降雨の変化がため池群の洪水緩和効果に与える影響を広域洪水流出モデル、ならびに地域気候モデルRCM20から作成した降水量の将来予測値を用いて評価した。この結果、気候変動に伴い河川上の基準点における溢水の発生頻度は大きく上昇すること、その一方ため池群が基準点における溢水発生を抑止し得る頻度は高くなることが判った。

Keyword: 洪水流出, 降雨特性, ため池
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [6-8]

Flood Simulation considering Probability of Heavy Rains and Uncertain of Soil Properties of Earth-fill Dams

NAGAO Haruna [Okayama University]
NISHIMURA Shin-ichi [Okayama University]
TAKAGI Takuto [Okayama University]
FUJISAWA Kazunori [Okayama University]
SHUKU Takayuki [Okayama University]

降雨の確率特性と地盤物性の不確定性を考慮したため池堤体の破堤と洪水解析

○長尾遥奈 [岡山大学]
西村 伸一 [岡山大学]
高木 拓人 [岡山大学]
藤澤 和謙 [岡山大学]
珠玖 隆行 [岡山大学]

本研究では,ため池決壊の主な原因である越流現象を対象に周辺地域における被害を考慮した豪雨時の越流破堤リスクを評価することを目的としている.まず実降雨の確率特性を有する擬似降雨を作成し,ため池堤体の越流確率及び越流水深を算定する.さらに決壊時の洪水解析を堤体物性値の不確定性を考慮して行い被害域を推定する.特定地点の浸水深の確率分布の算定を行い,越流確率と一定値以上浸水する確率から被害確率を求めた。

Keyword: 降雨確率モデル, 越流確率, 洪水解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.612-613 , 2011

発表番号 [6-08]

Analysis about a settlement factor of agricultural entrants focusing on the behavior characteristic of actors

YAMASHITA RYOUHEI [Tokyo University of Science]

経営主体の行動特性に着目した農業参入企業の定着要因分析

○山下良平 [東京理科大学理工学部]

本研究では,利潤最大化を指向する企業が農業参入した場合の影響を,農地保全と経済性の観点からMulti Agent Simulationによって予測した。分析の結果,以下の点が明らかとなった。1つ目は,企業参入による遊休地解消の効果は高くないこと。2つ目に,赤字経営による参入企業の撤退を直接規制しない限り早期撤退は避けがたいこと。3つ目に,人件費等を外部から補填可能な企業の場合は定着の可能性があることである。

Keyword: 企業の農業参入, Multi-Agent Simulation, 定着条件
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.604-605 , 2010

発表番号 [6-08]

Development of Repair and Maintenance of “Plural Ittigation ponds”in Hyogo

Hasesaka_Kenji [Hyogo Pref. Farmland Reutilization Division]
Iiboshi_Kiyohito [Hyogo Pref. Farmland Reutilization Division]
Takabayashi_Kazuyoshi [Hyogo Pref. Farmland Reutilization Division]
Katou_Kouji [Hyogo Pref. Sumoto Land Improvement Office]

兵庫県における“ため池群”の整備・保全の展開

○長谷坂 兼司 [兵庫県農地整備課]
飯干 清人 [兵庫県農地整備課]
高林 主佳 [兵庫県農地整備課]
加藤 浩司 [兵庫県洲本土地改良事務所]

農家の高齢化等により、ため池の適正な管理が困難になっていることに加え、集中豪雨の発生等により老朽ため池の被災の危険性が高まっている。このような状況のなか、ため池の密集する兵庫県では、個々のため池整備・保全ではなく、ため池群の整備・保全を進めている。また、ため池の安全性や下流への影響等から優先度を決め、地域住民参画のもと総合的な整備計画を策定して進めている。これらの地域防災対策について紹介する。

Keyword: ため池, 農地保全,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.56-57 , 2010

発表番号 [企-6-8]

Consideration on Agricultural Promotion of Kuzuryu-gawa Irrigation Project

YOSHIDA HIROAKI [Ministry Agriculture,Forestry and Fisheries]
YONEDA NAOTAKA [Ministry Agriculture,Forestry and Fisheries]
KAWASHIMA HIDEKI [Hokuriku Regional Agricultural Administration Office, Kuzuryu-gawa-karyuu National Irrigation Project Office]

国営事業を契機とした農業振興方策の検討

○吉田 弘明 [九頭竜川下流農業水利事業所]
米田 直孝 [九頭竜川下流農業水利事業所]
川島 秀樹 [九頭竜川下流農業水利事業所]

 本地区は、国営事業の実施段階から受益地区の農業振興に係る取組みの支援や、パイプラインの持つ潜在能力の顕在化への検討を行っており、国営事業完了後のスムーズな営農の定着、更には地域全体の農業ポテンシャルの向上を目的に、関係機関との協力のもと、受益地区内の導入作物や環境保全型農業等の適応を確認しながら一体的に検討を進ている。本報告では、その取組みの概要を紹介するものである。

Keyword: パイプライン, 環境保全, エネルギー利活用
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.604-605 , 2009

発表番号 [6-8]

Inverse analyses of permeability of test soil in two dimensional concentrated flow condition

Tanaka Tsutomu [Kobe University]
Iwatani Ayumi [Kobe University]
Iwaishi Sakiko [Kobe University]
Ishiwatari Masako [Kobe University]
Kashima Yasurou [Kobe University]
Inoue Kazuya [Kobe University]

二次元集中流実験地盤における透水係数の逆解析

田中 勉 [神戸大学大学院農学研究科]
○岩谷 あゆみ [神戸大学農学部]
岩石 早季子 [神戸大学農学部]
石渡 雅子 [神戸大学農学部]
鹿島 靖朗 [神戸大学農学部]
井上 一哉 [神戸大学大学院農学研究科]

二次元集中流実験地盤における透水係数の逆解析について考察を行い次の結論を得た。(1)目視法, 逆解析によって得られた異方透水性の値は実験により少しばらつきはあるが大きな差異はない。(2)逆解析において, パラメータkxx, kzz, kxzは初期値にかかわらず効率よく収束し, kxz=0.0である。(3)残差処理により測定誤差の影響を除外することができる。(4)残差処理法ではγ法, w法が最適である。(5)実験地盤の異方透水性の値kxx/kzzは1.164である。

Keyword: 二次元集中流地盤, 異方透水係数, 逆解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.604-605 , 2008

発表番号 [6-8]

Application of soil strength in relation to normal effective stress for stability analysis of landslides

Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Gibo_Seiichi [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]
Vithana_Shriwantha_Buddhi [Graduate School of Agriculture, University of Ryukyus]

地すべり安定解析における垂直応力を考慮した土質強度の適用−中国・薛城鎮地すべりを事例として−

○中村 真也 [琉球大学農学部]
宜保 清一 [琉球大学農学部]
ヴィタナ シワンタ ブッディ [琉球大学大学院農学研究科]

滑動・停止を繰り返す再滑動型の中国・薛城鎮地すべりを事例として,安定解析における残留強度および回復強度の垂直応力を考慮した適用について検討した。リングせん断試験より得た残留強度および回復強度を,すべり面の土かぶり圧を勘案して安定解析に適用し,地すべりの停止時および再滑動時の地下水位を算定した。雨期に滑動を繰り返す滑動形態を合理的に説明できた。

Keyword: 土の静力学的性質, 土質強度, 安定解析
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.728-729 , 2007

発表番号 (6-8)

Trend of Aging and Ground Classification of Buried Asbestos Cement Pipe

ONODERA Yasuhiro [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
YOKOKI Junichi [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
NAKAMURA Kazamasa [Civil Engineering Research Institute for Cold Region]
TAKAHASHI Masakazu [Ministry of Land, Infrastructure and Transport Japan, Hokkaido Regional Development Bureau]

石綿セメント管の経年劣化と布設地盤の傾向

○小野寺 康浩 [土木研究所 寒地土木研究所]
横木 淳一 [土木研究所 寒地土木研究所]
中村 和正 [土木研究所 寒地土木研究所]
高橋 雅一 [国土交通省 北海道開発局 帯広開発建設部]

かんがい用水の管水路化が早期に実施された地域では、長年の供用を経て老朽化した管水路の更新や再整備が必要となっている。一方、地中における既設管水路の劣化の実態については未だ不明な点も多く、経年劣化の形態や、漏水発生の要因を把握することは重要と考えられる。本報では、石綿セメント管を事例に、管路の経年劣化や漏水がみられた布設地盤の傾向などを述べた。

Keyword: 埋設管, 石綿セメント管, 有機質土
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.576-577 , 2006

発表番号 6-8

Experiments on mortar erosion by carbonic acid

Yurugi Masahiro [Hirosaki University]
Watanabe Hitoshi [Tohoku Regional Agricultural Administration Office]
Watanabe Kenzo [Kajima Technical Research Institute]

炭酸イオンを含む溶液のモルタル侵食性試験

○万木 正弘 [弘前大学 農学生命科学部]
渡部 均 [東北農政局]
渡邉 賢三 [鹿島技術研究所]

日本で一般的に見られる農業用水を対象に,セメント系材料に対する炭酸イオンを含む溶液の侵食性について実験的に検討した。実験はモルタル供試体を高濃度の遊離炭酸を含む溶液に浸漬し,浸漬前後の供試体についてEPMA測定などを行った。遊離炭酸1000mg/lの濃度の溶液に30日間浸漬した結果,モルタル供試体は表面部分から2mmの範囲でCa濃度の低下しているのが認められた。これはセメントの水和物が溶出したためと考えられる。

Keyword: コンクリート材料, 耐久性, 遊離炭酸
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.568-569 , 2005

発表番号 6- 8

Case with seismic retrofitting of concrete structure that uses special Polymer cement mortar

yamabe kazumasa [tokura constraction]
mitui tatuya  [tokura constraction]
otubo yosiaki [tokura constraction]
fujioka tukasa [magune Co.Ltd]

特殊ポリマーセメントモルタルを使用したコンクリート構造物の耐震補強事例

○山辺 一正 [徳倉建設株式会社]
三ッ井 達也 [徳倉建設株式会社]
大坪 義昭 [徳倉建設株式会社]
藤岡 司 [マグネ化学株式会社]

阪神・淡路大震災以降の耐震設計の見直しに伴い既設構造物の耐震補強工事が行われている。これら構造物の中には施工条件・環境、あるいは複雑な形状のものなど施工上困難なものが数多く存在している。 本報告は、特殊ポリマーセメントモルタル(以下「PPMGモルタル」と称す)を使用したコンクリート構造物の耐震補強事例を紹介するとともに、この材料の特徴やその優位性について報告する。 

Keyword: 耐震補強, ポリマーセメントモルタル, コンクリート構造物
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.446-447 , 2004

発表番号 6- 8

Experimental Studies on the Removal of Inorganic Nitrogen in the Water Using Tidal Flat Mud

SEGUCHI Masahiro [Faculty of Agriculture, Saga University]
KORIYAMA Masumi [Faculty of Agriculture, Saga University]
NAGAMATU Saya [Faculty of Agriculture, Saga University]
NABESHIMA Akiko [Faculty of Agriculture, Saga University]
KOGA Akane [Faculty of Agriculture, Saga University]

干潟域底泥による水中の無機態窒素除去に関する実験的研究

〇瀬口 昌洋 [佐賀大学 農学部]
郡山 益美 [佐賀大学 農学部]
永松 沙哉 [佐賀大学 農学部]
鍋嶋 綾希子 [佐賀大学 農学部]
古賀 あかね [佐賀大学 農学部]

本研究は、干潟域底泥の有する優れた窒素除去能力を活用した低コスト、省エネかつ低環境負荷タイプの高度水処理法を確立するために、新たに試作した実験装置を用いて、干潟域底泥の無機態窒素除去特性について実験的に検討したものである。検討の結果、底質の種類、初期アンモニア態窒素濃度、初期設定流量、温度及び脱窒菌数と無機態窒素除去特性との関連性などが把握されると同時に、今後の検討課題も明らかにされた。

Keyword: 干潟, 無機態窒素, 脱窒
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.746-747 , 2003

発表番号 6-8

Correlation of pupil population in Shuraku and outdoor children's play in the depopulation area 〜Case study in Kawakami village〜

Daisuke_FURUKAWA [Graduate school of Agricultual and Life Sciences The Univ. of TOKYO]
Yohei_SATO [Graduate school of Agricultual and Life Sciences The Univ. of TOKYO]

過疎地域における集落別児童数と外遊びとの相関〜山村地域奈良県川上村を事例として〜

○古川大輔 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
佐藤洋平 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

ダムの建設期間中における子どもの自然遊びの変動を追った。過去と現在において遊戯頻度の差は大きい。ダムの試験湛水が始まるまで,ダム堤体が完成しても水質は大きく変わらない。だがダム堤体直下の集落において,コンクリート打設が始まるとコケが河床に付着するようになる。頻度減少要因のひとつである。また,両親が,自分の子どもの頃との比較による判断で,子どもを川から遠ざけているという実態も要因のひとつである。

Keyword: ダム建設, 子ども, 遊び
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.622-623 , 2002

発表番号 6-8

Activation for Hilled Rural Area

SHIRO NISHIMURA [Mie Prefecture Land Improvement Association]

中山間地域の活性化にむけて

○西村 四郎 [三重県土地改良事業団体連合会]

 中山間地域の重要性が叫ばれて久しく、一般世論として定着した感がある。さまざまな中山間施策のうち、中山間地域総合整備事業にコンサルテイング業務としてここ数年携わっている経験から、新規事業を計画する場合の自分なりの考えをまとめた。役場担当者との連携、地区の課題を単純化すること、町内をたくさん見ること、自分で農業体験をすることが肝要であると考えている。

Keyword: 活性化構想, 資源循環型社会づくり,
GET PDF=02/0206-08.pdf



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