雪国オリーブの越冬対策:冬の樹木全体を加温する技術の開発 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.247-248 , 2023

発表番号 [4-5]

Overwintering measures for olives in cold regions: Development of a technology to warm the entire tree in winter.

Chihiro Handa[Ishikawa Prefectural University]・Toshihiko Momose[Ishikawa Prefectural University]

雪国オリーブの越冬対策:冬の樹木全体を加温する技術の開発

○伴田 千紘[石川県立大学]・百瀬 年彦[石川県立大学]

石川県能登地方には耕作放棄地が多く存在している.その再利用法としてオリーブ栽培に着目した.能登のような寒冷地でオリーブ栽培を行うには一工夫が必要であると考えられる.地温は樹木生育にとって重要な要素の1つである.これまで,地中熱とヒートパイプを利用して,冬の根域を加温する技術の開発を行ってきた.そこからさらに,凍害を防ぐため地上部の加温にも挑戦する.本研究では,ヒートパイプを改良し加温性能を調べた.

Keyword: 土壌の熱的性質(土壌物理), ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.493-494 , 2023

発表番号 [7-24]

Characteristic Analysis of Residents' Opinions Before and After Returning to Their Homes in Mid- to Long-term Evacuation Municipalities in Fukushima Prefecture

SAITO Akemi[Doshisha Women’s College of Liberal Arts]

福島県中長期間避難自治体における帰還前後の住民意向の特徴分析

○齋藤 朱未[同志社女子大学]

本報告は原発事故により中長期間避難を強いられた住民の帰還意向の変化と帰還を左右する要因を分析し,帰還に対する住民意向の特徴を明らかにしようとしたものである。帰還開始後すぐに元の自治体に「戻っている」との回答は少数であるが帰還2年目以降徐々に帰還を開始していることがうかがえた。一方で帰還しないと決めた理由には,住宅や仕事を避難先で確保し「すでに生活基盤ができている」ことが大きな理由であった。

Keyword: 帰還,避難,中長期間,住民意向,福島県, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.247-248 , 2022

発表番号 [4-8]

Development of a technology to warm the entire root zone in winter without electricity

○Chihiro Handa[Ishikawa Prefectural University]・Toshihiko Momose[Ishikawa Prefectural University]

電力なしで冬の樹木根域全体を加温する技術の開発

○伴田 千紘[石川県立大学]・百瀬 年彦[石川県立大学]

地中熱を利用して,冬の樹木根域全体を加温する技術の開発を図る.高効率な熱輸送デバイスであるヒートパイプを活用し,これを地中に鉛直埋設することで,下層にある地中熱を表層へと輸送し,根域を暖める.これまでに,ヒートパイプによって根域周辺に温熱源を作り出すことに成功したが,その加温範囲が局所的であることが示唆された.本研究では,根域全体を加温するために考案したヒートパイプについて実証試験を行った.

Keyword: 土壌の熱的性質, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.493-494 , 2022

発表番号 [7-24]

Correlation between surface wave exploration results of earth-dam and N value and water level

○Kazuaki Hashimoto[Nippon Koei]・Takayuki Kawaguchi[Kitami Institute of Technology]・Marina Tate[Kitami Institute of Technology]・Noriaki Arisawa[Hokkaido Prefectural Government]・Yoshimune Kobayashi[Hokkaido Prefectural Government]・Masahito Aida[Sorachi General Promotion Bureau,Hokkaido Prefectural Government]

ため池堤体の表面波探査結果とN値及び堤体内水位との相関

○橋本 和明[日本工営(株)]・川口 貴之[北見工業大学]・楯 真梨奈[北見工業大学]・有澤 紀昭[北海道]・小林 義宗[北海道]・相田 真人[北海道空知総合振興局]

北海道のため池における耐震に対する安定性評価は,円弧すべりによる安定解析により行っている.一方,安定解析に用いる強度などの設計値は,代表性を持つことが重要であるものの,地質調査によるN値や三軸圧縮試験結果など,点のデータを用いることがほとんどである.本報告では,ため池堤体で実施した表面波探査とN値及び堤体内水位の相関を整理し,解析条件設定に対する表面波探査の有効性を検討した事例を紹介する.

Keyword: ため池,表面波探査,堤体内水位,S波速度, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.247-248 , 2020

発表番号 [3-19]

Manufacture of multiple optode fluorescent oxygen sensors and its applicability test

Takeo Onishi[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]・Seiya Minoura[Gifu Prefectural Office]・Ken Hiramatsu[Faculty of Applied Biological Sciences, Gifu University]

多点光化学式酸素濃度センサーの製作と利用方法の検討

大西 健夫[岐阜大学]・箕浦 聖也[岐阜県]・平松 研[岐阜大学]

不均一な土壌における酸素濃度を多点で計測するために、光ファイバーを介した特定波長の照射と蛍光物質による光化学式酸素濃度センサーの製作と土壌中における適用可能性を検討した。直線を用いたキャリブレーションと温度依存性の補正を施したセンサーは測定誤差が大きかったため、区分的な直線を用いたキャリブレーションにより測定誤差をある程度まで抑制した。浸透実験により酸素濃度変動の検出が可能であることを確かめた。

Keyword: 酸素濃度、多点計測, 酸化還元, 動的消光
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.662-663 , 2019

発表番号 [7-24]

The effect of three-body interaction on the adsorption of nano nano-particles

Atsushi Yamaguchi[Graduate School of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Nicolas Helfricht[ Physical chemistry II, Bayreuth University]・Motoyoshi Kobayashi[Faculty of Life and Environmental Sciences, University of Tsukuba]・Georg Papastavrou[ Physical chemistry II, Bayreuth University]

ナノ粒子の吸着現象における三体間相互作用の影響

山口 敦史[筑波大学大学院]・Nicolas Helfricht[Bayreuth University]・小林 幹佳[筑波大学]・Georg Papastavrou[Bayreuth University]

環境中の腐植やタンパク質などの天然ナノ粒子の粘土や砂などへの吸着挙動を解明することは,物質の運命予測において重要である。本研究では,吸着媒の帯電がナノ粒子の最大吸着量に与える影響の理解を深めるため,ナノサイズの球状高分子電解質の吸着量を金の表面電位の関数として測定した。実験値と理論モデルとの比較から,吸着媒の荷電の影響を考慮した理論モデルの妥当性が示された。

Keyword: コロイド・粘土, 土壌の物理化学的性質,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.588-589 , 2018

発表番号 [7-24]

Study on surface moisture content of the Irrigation Canal inner surface in non-irrigation season

shusuke kanehira[Tohoku Regional agricultural Administration Office Iwatesanroku National Irrigation Project Office]・masafumi kitatuji[Miyagi University]

非かんがい期の水路内面表面水分量に関する研究

金平 修祐[東北農政局岩手山麓農業水利事業所]・北辻 政文[宮城大学]

岩手県内の石灰質粗骨材を用いた既設二次製品水路に溶脱が発生し、H26年度に表面被覆工を施したが、短期間に特定工法にひび割れが発現した。非かんがい期に、対象厚さ指定可能な水分量計を用いて水路内部の水分量分布からひび割れ原因のメカニズム、有効な対策工を研究する必要がある。

Keyword: コンクリート水路, 表面水分量(surface moisture), 表面被覆(surface coating)
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.558-559 , 2017

発表番号 [7-24]

Verification of change in cross-sectional stiffness along longitudinal direction of reinforced concrete flume

FUJIMOTO MITSUNOBU[KURIMOTO,LTD.]・SHIMIZU KUNIHIRO[SANKO TECHNO CO.,LTD.]・HYODO MASAHIRO[Faculty of Aguriculture,Tottori University]・ISHII MASAYUKI[Faculty of Life and Environmental Science,Shimane University]・OGATA HIDEHIKO[Faculty of Aguriculture,Tottori University]

鉄筋コンクリートフリュームの断面方向剛性の軸方向変化に関する検証

藤本 光伸[(株)栗本鐵工所]・清水 邦宏[サンコーテクノ(株)]・兵頭 正浩[鳥取大学]・石井 将幸[島根大学]・緒方 英彦[鳥取大学]

著者らは,水路壁載荷装置を用いた鉄筋コンクリート開水路の構造安全性を現地で評価できる診断手法の開発を進めている。本手法は,開水路側壁を載荷した際の変位量を測定し,荷重と変位量の関係から剛性を評価するものである。今回,鉄筋コンクリートフリュームによる軸方向位置による断面方向剛性の違いを評価し、フリュームの剛性を逆解析的に評価するために,弾性理論に基づく計算結果と比較検討した。

Keyword: 鉄筋コンクリート開水路, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.247-248 , 2016

発表番号 [1-7]

Action to Utilize a Solar Power Plant for Restration from the Great East Japan Earthquake in Coastal Areas of Miyagi Prefecture

MIURA SAORI[Agricultural Land Improvement Division,Agriculture,Forestry and Fisheries Department,Miyagi Prefectural Government]・MIURA MAKIO[Agricultural Land Improvement Division,Agriculture,Forestry and Fisheries Department,Miyagi Prefectural Government]・NIKAIDO KAZUO[Agricultural Land Improvement Division,Agriculture,Forestry and Fisheries Department,Miyagi Prefectural Government]・KAGAMI TOSHIFUMI[Agricultural Land Improvement Division,Agriculture,Forestry and Fisheries Department,Miyagi Prefectural Government]

東日本大震災被災地における太陽光発電施設の整備について

三浦 早織[宮城県]・三浦 真紀夫[宮城県]・二階堂 和雄[宮城県]・加賀見 敏史[宮城県]

宮城県沿岸部においては,東日本大震災の影響により広域的な地盤沈下が確認されている。沿岸部における基幹的農業用排水機場の復旧においても地盤沈下の影響を考慮し,主原動機の出力を向上しなければならない施設も多数発生した。このことから震災前より施設の維持管理経費,特に電力料金の増大が懸念される状況となった。本報では被災農家の負担軽減を目的とした太陽光発電施設整備の概要及び課題を報告するものである。

Keyword: 太陽光発電, 固定価格買取制度, 維持管理
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.759-760 , 2016

発表番号 [7-24]

Measurement of deformation and load in the axial direction on the crack given to a RC pipe using internal loading method

HYODO MASAHIRO[Faculty of Agriculture,Tottori University]・OGATA HIDEHIKO[Faculty of Agriculture,Tottori University]・KISHIMOTO KEIJI[KURIMOTO,LTD.]・HATANAKA TETSUO[KURIMOTO,LTD.]・OKUDA TADAHIRO[KURIMOTO,LTD.]

内面載荷法を用いたひび割れRC管の軸方向における荷重―変形量の測定

兵頭 正浩[鳥取大学]・緒方 英彦[鳥取大学]・岸本 圭司[(株)栗本鐵工所]・畑中 哲夫[(株)栗本鐵工所]・奥田 忠弘[(株)栗本鐵工所]

著者らは,不とう性管であるRC管に対して内面載荷法を適用し,その有効性を検証してきた。しかし,その有効性はひび割れを想定した溝に対するものであり,埋設環境で発生するひび割れとは異なる。そこで本研究では,外圧試験機によって所定の荷重を与えた管に対して内面載荷法を適用した。その結果,健全管と比較してひび割れが付与された管の荷重―変形量の傾きは低下することを確認した。

Keyword: RC管, 内面載荷法, 荷重-変形量
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.720-721 , 2015

発表番号 [7-24]

Study of sub-optimization of maintenance plan by genetic algorithm

KAWABE Shohei[National Agriculture and Food Research Organization]・ASANO Isamu[National Agriculture and Food Research Organization]・TOKASHIKI Masaru[National Agriculture and Food Research Organization]・MORI Mitsuhiro[National Agriculture and Food Research Organization]・KAWAKAMI Akihiko[National Agriculture and Food Research Organization]

遺伝的アルゴリズムによる機能保全計画準最適化の検討

川邉 翔平[農研機構]・浅野 勇[農研機構]・渡嘉敷 勝[農研機構]・森 充広[農研機構]・川上 昭彦[農研機構]

遺伝的アルゴリズム(GA)の機能保全計画に対する適用性について検討を行った。多数の保全シナリオ候補群を健全度と機能保全コストで評価し,GAの処理を行った。GAの適用により,膨大な組み合わせからなるシナリオ候補を効率よくシナリオを絞り込むことができた。

Keyword: 遺伝的アルゴリズム, 機能保全計画, 準最適化
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.690-691 , 2014

発表番号 [7-24]

Characteristics Evaluation of Corroded Steel Sheet Pile Canal in Niigata Prefecture

hagiwara taro・minemura masanori・hara hitoshi・morii toshihiro・suzuki tetsuya
[Niigata Prefecture・Shinetsu Survey and Planning CO. Ltd・Niigata University]

新潟県における鋼矢板排水路の腐食特性調査

萩原 太郎・峰村 雅臣・原 斉・森井 俊広・鈴木 哲也
[新潟県・株式会社信越測量設計・新潟大学]

近年,農業水利施設の長寿命化の必要性が認知されることに伴い,鋼矢板水路など鋼材を使用した水利施設における腐食対策が急務な課題となっている。本報では,新潟県農地部と新潟大学により取り組んでいる「環境にやさしい田園整備新技術アドバイザー会議」鋼矢板水路の補修補強ワーキンググループ会議で検討を進めている鋼矢板腐食環境調査結果を昨年度に引き続き報告する。

Keyword: 鋼矢板, リサイクル, 腐食
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2013

発表番号 [7-24]

Physical and Mineralogical Properties of Shimajiri-mudstone-Yonabaru layer and Shinzato layer-

Hiramatsu_Yoshiyasu [Graduate School of Agriculture,Univercity of the Ryukyus]
Tanahara_Wakako [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus,Okinawa, Japan(Okinawa Prefectural Government Office)]
Nakamura_Shinya [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]

島尻層群泥岩の物理的鉱物学的性質について−与那原層と新里層−

○平松良康 [琉球大学大学院農学研究科]
棚原和可子 [琉球大学農学部]
中村真也 [琉球大学農学部]

与那原層泥岩および新里層泥岩の非地すべり土および地すべり土について,各種試験を行い,物理的鉱物学的性質を把握し,残留強度φrとの関係を検討した。地すべり土と非地すべり土を比較するとPLSM総量に約10%の差があった。両者のφrには約10°の差があり, PLSM総量30〜50%の領域内に位置づけられた。PLSM総量の差が地すべり土と非地すべり土のφrの差につながったと考えられた。

Keyword: 比表面積, 配向性粘土鉱物, 残留強度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [7-24]

Characteristics Evaluation of Detected Pressure Wave in the Model Pipeline using AE

KABE Fumio [Gumma prefectural government]
SUZUKI Tetsuya [Faculty of Agriculture, Niigata University]

AE法によるモデルパイプラインに発生させた圧力波の特性評価に関する研究

○加辺文郎 [群馬県]
鈴木哲也 [新潟大学農学部]

 上水道や産業用水(工業,農業)など内水圧を送水に利用した送配水システムにおいて,水撃作用を適切に管理・除去することは重要な課題である. 本研究では,水撃作用の高精度な非破壊検出法を開発することを目的に,制水弁閉塞時に発生する圧力波をモデルパイプラインに設置した圧力計で同定するとともに,弾性波法の一つであるAE法による管外面からの同定とデジタル画像相関法による非破壊・非接触同定を試みた結果を報告する.

Keyword: AE法, デジタル画像相関法, パイプライン
GET PDF=12/12007-24.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.750-751 , 2011

発表番号 [7-24]

Effect of percolation rate on methane emission from paddy soil columns

Dei Hiroki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Iida Toshiaki [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]
Kenji OKAJIMA [Faculty of Bioresoureces, Mie University]
Masaomi Kimura [Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo]

水田土壌での浸透速度の違いがメタン放出に及ぼす影響

○出井宏樹 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
飯田俊彰 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
岡島賢治 [三重大学生物資源学部]
木村匡臣 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

連続湛水時の水田水管理によるメタンフラックスへの影響を把握するため、水田成層土壌を再現した土柱模型で、浸透速度を段階的に変化させてメタンフラックスを測定した。浸透速度とメタンフラックスとの関係は勾配が負の一次式で定式化された。浸透速度を一度上昇させてから下降させると、下降過程での一次式の勾配は緩やかになり、しかも上昇させた浸透速度の極大値が大きいほど勾配は緩やかになることが明らかになった。

Keyword: 水田水管理, メタン放出, 浸透速度
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.738-739 , 2010

発表番号 [7-24]

Estimation of Water Purification Function of the Constructed Wetland in Nishinoko Basin

Tanida Kiyoshi [School of Agriculture, Kinki University]
Matsuno Yutaka [School of Agriculture, Kinki University]
Hatcho Nobumasa [School of Agriculture, Kinki University]

西の湖流域内の人工湿地における水質浄化機能の定量化

○谷田 清史 [近畿大学農学部]
松野 裕 [近畿大学農学部]
八丁 信正 [近畿大学農学部]

本研究は,琵琶湖内湖のひとつである西の湖流域内に湖の水質劣化抑制のために設置された人工湿地における水質自然浄化機能の定量化を目的とした.そこで,人工湿地における全窒素および全リンの物質収支を算定した.結果として,年間を通じての全窒素,全リンの浄化率はそれぞれ約30%,10%とされたが,代?き期,通常灌漑期,非灌漑期の違いによる浄化率の変動が大きいことが確認された.

Keyword: 物質循環, 人工湿地, 水質浄化
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.694-695 , 2009

発表番号 [7-24]

The increase in compressibility due to improper tillage system

Soma_Katsuyuki [Res. Fac. of Agr., Hokkaido Univ.]
Terada_Daisuke [Grd. School of Agr., Hokkaido Univ.]

耕耘管理による土壌の圧縮性の変化

○相馬 尅之 [北海道大学農学研究院]
寺田 大輔 [北海道大学農学院]

耕起・砕土から成る耕耘管理の目的は作物の初期生育の適正化にあるが、総じて「過剰耕耘」と化しているのが現状である。本報告では耕耘管理における「過度の砕土」を取り上げ、これが播種・定植域の土壌のマクロ間隙を過剰に増加させ、過大な浸透損失に起因する水分補給の阻害により有効水分の不足をもたらすだけではなく、先行圧縮応力の消失による圧縮性の増大と、マクロ間隙の縮少による排水機能の著しい低下を招くことを明らかにした。

Keyword: 耕耘管理, 過度の砕土, 土壌圧縮
GET PDF=09/09007-24.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.710-711 , 2008

発表番号 [7-24]

Fejervarya limnocharis in farm land consolidation

Yoshimura Yuri [United Graduate School of Agricultural Science,Gifu University]
Senge Masateru [Faculty of Applied Biological Science,Gifu University]
Ito Kengo [Faculty of Applied Biological Science,Gifu University]

圃場整備された水田におけるヌマガエルの生息状況

○吉村 友里 [岐阜大学大学院農学研究科]
千家 正照 [岐阜大学応用生物科学部]
伊藤 健吾 [岐阜大学応用生物科学部]

近年,世界的に両生類の減少が報告され,わが国ではその要因の一つに圃場整備を含めた水田環境の変化が指摘されている.しかし,ヌマガエルは圃場整備が進んだわが国で近年分布域を拡大しており,圃場整備による負の影響は小さいようにも思われる.本研究では岐阜県の水田地帯において圃場整備年度を基準に調査ルートを設けて捕獲調査を行い,本種の個体数と体長組成の推移からその生息状況を把握して圃場整備の影響を検討した.

Keyword: 圃場整備, 水田生態系, カエル
GET PDF=08/08007-24.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.888-889 , 2007

発表番号 (7-24)

Characteristics and Predictability of Dynamics of Nitrate in Groundwater on Ryukyu Limestone Area ?Case Study in Reservoir Area of Komesu Subsurface Dam, Okinawa, Japan?

Yoshimoto_Shuhei [National Institute for Rural Engineering]
Tsuchihara_Takeo [National Institute for Rural Engineering]
Ishida_Satoshi [National Institute for Rural Engineering]
Imaizumi_Masayuki [National Institute for Rural Engineering]

琉球石灰岩地帯における地下水硝酸性窒素動態の特性と予測可能性 ―米須地下ダム流域を例として―

○吉本 周平 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
土原 健雄 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
石田 聡 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]
今泉 眞之 [(独)農業・食品産業技術研究機構 農村工学研究所]

沖縄本島南部地区における水位・水質データから、琉球石灰岩分布地域では、洞くつ附近では地下水位及び硝酸性窒素濃度が短期的に激しい変動を示すが、長期的な変動傾向は洞くつが存在しない箇所と同じであることを明らかにした。また、窒素溶脱モデルを適用して硝酸性窒素濃度の変動を推算し、長期的変動について良好な結果を得た。

Keyword: 地下水, 硝酸性窒素, 琉球石灰岩
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.712-713 , 2006

発表番号 7-24

Applicability of flood insurance as a flood control measure

Noguchi Kengo [Niigata Prefecture]
Goto Akira [Utsunomiya University]
Mizutani Masakazu [Utsunomiya University]

治水対策における洪水保険の適用性

○野口 研吾 [新潟県上越地域振興局農林振興部]
後藤 章 [宇都宮大学農学部農業環境工学科]
水谷 正一 [宇都宮大学農学部農業環境工学科]

近年,治水対策は総合治水対策になりつつあり,洪水保険等も講じられてきている。橋爪(2004)は,経済的に最適な治水安全度がB/C分析に基づく投資水準より低い所にあると示した一方で,一部地域に集中することへの対策として洪水保険の必要性を示した。そこで本研究は,過去に水害が起きた茨城県の那珂川を対象として,アンケートに基づきリスク評価,治水安全度に応じた保険料,公的負担比率等の試算及び検討を行った。

Keyword: 気象災害, 水文統計,
GET PDF=06/06007-24.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.700-701 , 2005

発表番号 7-24

Development of Estimation Model in NO3-N Concentration Analysis of Groundwater in Miyako Island

Shinkawa Tomohisa [Faculty of Agriculture, University of the Ryukyus]

宮古島における地下水の硝酸性窒素濃度推定モデルの開発に関する研究

○新川 智久 [琉球大学農学部]

本研究では、農地における温室効果ガスの放出量を解析するモデルである。DNDCを用いて硝酸性窒素濃度溶脱量と降雨の地下浸透量を計算し、その値を入力とし硝酸性窒素濃度を計算する。貯留型流出モデルの構築を行う。そして、そのモデルを宮古島の複数の湧水において適用した。その結果、全体的な濃度変化は追跡でき、また集水域の夏植サトウキビの耕地率に関係すると思われるパラメーターも妥当な値を示した。

Keyword: 地下水, 硝酸性窒素, DNDC
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.598-599 , 2004

発表番号 7-24

Study on environmental condition of the dragonfly in paddy fields and aquatic biotope

yanagisawa sachiko [Utsunomiya Univ.]
WAKASUGI Kousuke [National Institute for Rural Engineering]
Osada Mitsuyo [Utsunomiya Univ.]

水田および湿性地におけるトンボの種多様性に関わる要因について

〇柳澤 祥子 [宇都宮大学]
若杉 晃介 [農業工学研究所]
長田 光世 [宇都宮大学]

指標種(トンボ類)にとって好適と思われる環境において、種数や個体数が非常に少ないことから、それらの要因について、既往の研究等から考察した。その結果、本調査地で発生している帰化生物(アメリカザリガニ)の影響や、周辺地域内の各水域において、種の供給が少ないこと、有機農法によって形成されるトロトロ層が、ビオトープ区において水生生物に悪影響を与えていること等が示唆された。

Keyword: ビオトープ, 種多様性, 帰化生物
GET PDF=04/0407-24.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.878-879 , 2003

発表番号 7-24

Verification of the new underdrain materials

Katsumi Chiba [Miyagi agricultural college]
Masafumi Kitatuji [Miyagi agricultural college]
Ikuo Iwasa [Miyagi prefecture agricultural experiment station, Furukawa]
Michihisa Tomita [Miyagi agricultural college]
Hideaki Kanmuri [Miyagi prefecture agricultural experiment station, Furukawa]
Tomoyuki Chida [Miyagi prefecture agricultural experiment station, Furukawa]

暗渠排水の新疎水材としての炉底灰の安全性について(続)

○千葉 克己 [宮城県農業短期大学]
北辻 政文 [宮城県農業短期大学]
岩佐 郁夫 [宮城県古川農業試験場]
富田 道久 [宮城県農業短期大学]
冠 秀昭 [宮城県古川農業試験場]
千田 智幸 [宮城県古川農業試験場]

近年,暗渠排水の疎水材であるモミガラが分解し,田面が陥没する事例が多発している。そこで,耐久性のある新しい疎水材としてタイヤ工場の産業副産物である石炭と古タイヤの混合灰(炉底灰)を選定し,水稲生育への安全性を検討した。その結果,炉底灰は水稲生育に影響を及ぼす資材ではなく,収穫物の重金属汚染の懸念もないことが確認された。以上より,炉底灰は農地改良の資材として有効であると考えられた。

Keyword: 農地の汎用化, 農地環境, 地下排水
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.778-779 , 2002

発表番号 7-24

Structure of Porous Settling Pond for Controlling Soil and Nutrient Salts Losses

Naoyuki Yamamoto [Graduate School of Agriculture, Tokyo University of Agriculture]
Nobuyuki Suzuki [Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture ]
Machito Mihara [Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture ]

土壌および栄養塩類の流出制御効果からみた沈砂池構造

○山本 尚行 [東京農業大学大学院農学研究科]
鈴木 宣行 [東京農業大学地域環境科学部]
三原 真智人 [東京農業大学地域環境科学部]

本研究では浸透性沈砂池と逆浸透性沈砂池における排水機能の低下と汚濁水流出制御機能を検討した。透水係数と浮遊物質の経時的変動を調べた結果、逆浸透性沈砂池は浸透性沈砂池に比べて排水機能の低下は小さく、汚濁水流出制御機能に一定の評価が与えられると判断できた。さらに逆浸透性沈砂池において水抜き操作を加えることは排水機能の低下を抑える上で有効であると判断できた。

Keyword: 沈砂池, 目詰まり, 懸濁物質除去
GET PDF=02/0207-24.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2001

発表番号 7-24

Effect of Land-use on Water Qality -A Case Study of Hilled Rural Area under Urbanization-

Yan Chen〔Graduate school of Agriculture, Tokyo University of Agriculture〕
Machito Mihara〔Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture〕
Rokurou Yasutomi〔Faculty of Regional Environment Science, Tokyo University of Agriculture〕

土地利用が水質環境に与える影響―都市化が進んだ丘陵地谷地を事例として―

陳 嫣〔東京農業大学農学研究科〕
三原 真智人〔東京農業大学地域環境科学部〕
○安富 六郎〔東京農業大学地域環境科学部〕

本研究は東京西部に位置する多摩丘陵に流域を持つ波丘地谷地の2地区について流域内の各種土地利用と表面流去水の水質特性の関係を調べたものである。丘陵から流れる水の富栄養化の過程を土地利用と関連させて考察した結果、上流域からの流亡土粒子を含む富栄養化物質の移動量は下流域の水質を大きく支配し、渓流→水田、畑地が畑地→渓流と比べ表面流去水中の流亡土壌は少なく、全窒素も著しく低下していることなどを明らかにした。

Keyword: 土地利用, 土壌流亡, 栄養塩類
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 2000

発表番号 7-24

Simulated Impact of Alternative Water Management Scenarios For Saline Irrigated Land

○Nasir Mahmood Khan〔GraduateSchool of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo〕
Sato Yohei〔Graduate School of Agricultural and Life Sciences, The University of Tokyo〕

パキスタンのファイサラバード地域において,ハイドロサリニティモデルのSOLTMODを代替水管理機能の影響を見るために検討した。シミュレーションの結果,根域縦断面の溶解率,排水深は土壌への悪影響なしに同様の排水域で2.85?2.25mまで減少可能であること,当該地域の降水量,地形および水利施設のもとでは,72?144mmの帯水層において自然排水は低速ではあるが確実に起こっていることが明らかになった。

Keyword: Hydro-salinity, Leaching Efficiency, Natural drainage to the Aquifer
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1999

発表番号 7-24

アーチ型地中構造物の座屈に伴う地盤挙動 −アーチ部材曲げ剛性に関する検討(その2)−

田中 忠次〔明治大学農学部〕
○中村 康明〔明治大学大学院〕
木ノ内 雅司〔明治大学農学部〕

アーチ型地中構造物の座屈問題において、アーチ曲げ剛性が崩壊に及ぼす影響に着目し、崩壊のメカニズムを地盤と構造物間の摩擦抵抗を考慮した有限変形解析により検討した。境界面に地盤の内部摩擦を用いた解析では、崩壊荷重を過大に評価する傾向があり、境界面摩擦を考慮する必要があることが示された。有限変形解析結果に基づく、最大剪断ひずみコンター図において、実験画像処理と同様に、剪断帯が卓越することが確認された。

Keyword: 地中構造物, 座屈, 有限変形解析
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1998

発表番号 7-24

住民アンケート調査にもとづく農業用水の生活用水利用の実態

農工研 ○石田 憲治・渡嘉敷 勝
九州農試 久保田 富次郎

農業用水は、潅漑用水のみならず、生活用水や防火・流雪用水など地域用水として、住民生活に重要な役割を果たしてきた。この研究では、地域住民への悉皆アンケート調査に基づいて、洗い場の利用など生活用水の利用実態を分析した。その結果、洗い場の利用世帯は、居住年数が長く65歳以上高齢者の同居が多いなどの特徴が指摘され、1回の平均利用時間は20分程度、利用しやすい水深は平均約40cmという調査結果が得られた。

Keyword: 水利用計画・水利権, 親水, 地域用水
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1997

発表番号 7-24

既存欠陥を有するコンクリートの亀裂進展把握に関する研究

大阪府立大学農学部 桑原 孝雄
堺市役所 溝上 知宏
大阪府立大学大学院 ○松山 晃三・ 

Keyword: 非破壊検査, コンクリート, 亀裂
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 7-24

飽和-不飽和浸透流の不飽和特性と流れの相似性

新潟大学農学部 吉田昭治

Keyword: 浸透浸透流n下水, ,
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