FRPM板ライニング工法による補修後の経年劣化調査 (農業農村工学会要旨)



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2021

発表番号 [5-11(R)]

Aged deterioration survey of repair waterways by FRPM panel lining method

Betto Yoshinori[Kurimoto, Ltd]・Hazama Masaya[Kurimoto, Ltd]・Shimizu Kunihiro[Sanko Techno Co.,LTD.]・Ito Tsutomu[Docon Co., Ltd.]・Ishigami Akio[Civil Engineering Research Institute for Cold Region,]

FRPM板ライニング工法による補修後の経年劣化調査

○別當 欣謙[(株)栗本鐵工所]・硲 昌也[(株)栗本鐵工所]・清水 邦宏[サンコーテクノ株式会社]・伊藤 勉[株式会社ドーコン]・石神 暁郎[寒地土木研究所]

農業用排水路の老朽化にともない施設の長寿命化を図るために様々な工法開発がなされている。FRPM板ライニング工法は軽量なFRPM板を水路躯体に取付け、表面状態を改善する工法として広く採用されている。パネル工法の耐用年数は40年とされているが、補修水路の長期特性について調査した例は少ない。そこで今回、施工から長期年数が経過した水路の目視観察を行うとともに、回収した補修材料の物性について評価した。

Keyword: 開水路、補修工法, アンカー固定方式パネル工法、繊維強化プラスチック複合板, 寒冷地
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2019

発表番号 [3-13]

Flow of Water and Air around Composit Drainage Works

Takehiko Okuyama[Yamagata Univ.]

地すべり対策立体排水工の水と空気の流れ

奥山 武彦[山形大学]

大規模地すべり対策として実施された排水トンネルと落し込み井戸,集水井を組み合わせた立体排水工における地下水と空気の流れの調査を行った。排水トンネルから約50m離れた観測孔の深度別水頭は,施工後に粗粒玄武岩層中において大きく低下したことから,同層が主要帯水層であると考えられる。落し込み井戸では排水量が多いほど管内気圧が低く,天端から大気を吸い込み,深部にある排水トンネルの換気機能を果たしている。

Keyword: 地すべり, 地下水, 立体排水工
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2018

発表番号 [4-30]

Monitoring water content of organic horticultural substrate using capacitance soil moisture sensor

Yukiyoshi Iwata[Institute for Rural Engineering, NARO]・Yusuke Kiyohara[Nagano Vegetable and Ornamental Crop Experimental Station]・Masaki Kawakami[Nagano Vegetable and Ornamental Crop Experimental Station]・Yusuke Nakatsuka[Nagano Vegetable and Ornamental Crop Experimental Station]・Satoshi Inaba[Tsukuba University]・Manami Nishiya[Tsukuba University]・Teruhito Miyamoto[Institute for Rural Engineering, NARO]・Koji Kameyama[Institute for Rural Engineering, NARO]

キャパシタンスセンサーによる隔離栽培用有機質培地の水分量の測定

岩田 幸良[農村工学研究部門]・清原 佑介[長野県野菜花き試験場]・川上 暢喜[長野県野菜花き試験場]・中塚 雄介[長野県野菜花き試験場]・稲葉 智[筑波大学]・西谷 麻菜美[筑波大学]・宮本 輝仁[農村工学研究部門]・亀山 幸司[農村工学研究部門]

キャパシタンス式土壌水分計により養液栽培における有機質培地の水分量の測定を実施した。4種類の培地について補正式を作成したところ、メーカーが提供する土壌や園芸用培土とは異なる補正式を用いる必要があることが明らかになった。これらの培地を用いて温室でトマトを栽培し、得られた補正式を用いてセンサーの出力値を水分量に換算した結果を解析したところ、概ね妥当な水分状態で管理されたことが明らかになった。

Keyword: 土壌水分センサー, キャリブレーション, 園芸用培地
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.698-699 , 2018

発表番号 [8-38]

Non-destructive diagnosis method for FRPM pipe using microwave

tadahiro okuda[kurimoto, LTD.]・Hiroshi Murata[Mie University]

マイクロ波によるFRPM管の非破壊診断方法

奥田 忠弘[(株)栗本鐵工所]・村田 博司[三重大学大学院]

FRPM管は、農業用水管や下水道管などに埋設管として多く使用されている。地中に埋設された管路の管外面の亀裂や管周囲の埋設地盤に存在する木片ならびに空洞等の異物を把握する事は困難である。本報では、FRPM管の外面及び管底部の埋設状態を把握するために、マイクロ波を利用した非破壊診断試験を実施したので、その結果を報告する。

Keyword: FRPM 非破壊診断, ,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2017

発表番号 [5-27]

Impact of Flood to Residential Areas in Van Coc Lake, Hanoi Vietnam

Sai Anh[Department of Agro-environmental Sciences, Graduate School of Bioresource and Bioenvironmental Sciences, Kyushu University]・Tabata Toshinori[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Hiramatsu Kazuaki[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Harada Masayoshi[Faculty of Agriculture, Kyushu University]・Le Son[Institute of Water Resources Planning]

Van Coc Lakeにおける洪水が居住域に与える影響評価

サイ ホン アイン[九州大学大学院]・田畑 俊範[九州大学大学院]・平松 和昭[九州大学大学院]・原田 昌佳[九州大学大学院]・レ ヴィエト ソン[Division for Water Resources Planning for the North Region]

1971年にベトナムでは,紅河の大氾濫が発生し首都ハノイにおいて甚大な洪水被害がもたらされた.ベトナム政府は緊急時にハノイを洪水から防ぐため上流側に位置する氾濫原であるVan Coc Lakeに洪水を誘導する対応策について検討を行っている.そこで,本研究ではVan Coc Lakeを対象とした洪水解析を行った.その際,Manningの粗度係数が洪水の挙動に及ぼす影響についても評価を行った.

Keyword: Day河川水系, Day堰, 紅河・二次元単層モデル
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.873-874 , 2016

発表番号 [8-38]

DEM Analysis on Behavior of Buried Pipe during Sheet-pile Extraction under Different Ground Condition

Terada Kenji[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Ono Kohei[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Takahara Sho[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Sawada Yutaka[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]・Kawabata Toshinori[Graduate School of Agricultural Science, Kobe University]

異なる地盤条件における矢板引抜き時のたわみ性埋設管の力学挙動に関するDEM解析

寺田 健司[神戸大学大学院]・小野 耕平[神戸大学大学院]・高原 祥[神戸大学大学院]・澤田 豊[神戸大学大学院]・河端 俊典[神戸大学大学院]

軟弱地盤に大口径パイプラインを埋設する際,矢板施工が一般的に採用される.本工法では,施工後の矢板引抜き時に,地盤内に空隙が生じることで地盤が緩むため,埋設管路に被害が生じることが多い.しかしながら,その詳細なメカニズムについては明らかになっていない.本研究では,砂質土または粘性土に埋設されたたわみ性管を対象にDEM解析を行い,矢板引抜き時の管の変形挙動について定性的に検討した.

Keyword: 個別要素法, 埋設管, 矢板施工
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2015

発表番号 [3-35(P)]

Investigation data analysis for rice crop production model in watershed scale Study case: Singkarak-Ombilin river basin, West Sumatera, Indonesia

Anika Nova[United Graduate School of Agricultural Science, Tokyo University of Agriculture and Technology]・KATO Tasuku[Institute of Agriculture, Tokyo University of Agriculture and Technology]

流域レベルにおけるコメ生産モデルのための調査データの分析

ノバ アニカ[東京農工大学大学院連合農学研究科]・加藤 亮[東京農工大学農学研究院]

インドネシア国西スマトラのオンビリン川流域はコメ生産拠点のひとつである.この地でのさらなるコメの増産には,水・土地利用の管理が重要である.管理に向けてはAPEX等の作物生産モデルが有益である.研究の目的は,対象地における作物生産モデルのためのデータ収集と分析である.水収支データから流出率が27%,収量は平均で5.0-5.6ton/haであり,上流域では水力発電のため過剰な取水が行われていた.

Keyword: crop production, water availability, river basin model
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.850-851 , 2015

発表番号 [8-38]

Study on compressive property of soil mixed with elastic material - Consideration of one-dimensional compression properties of rubber chip mixture -

KIMATA Takashi[Osaka Prefecture University]・KUDO Yosuke[Osaka Prefecture University]・NUKAMI Yuki[Osaka Prefecture University]

弾性体材料を含む混合土の圧縮特性に関する研究 −ゴムチップ混合体の一次元圧縮メカニズムの考察−

木全 卓[大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]・工藤 庸介[大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]・額見 悠生[大阪府立大学大学院生命環境科学研究科]

弾性体材料を含む混合土の変形特性を解明するため,アルミ・ゴムチップ混合体を用いた一次元圧縮試験を行い,三次元状態における圧縮モデルの構築について検討した。その結果,三次元状態においても二次元モデルと同様の考え方が適用できることが確認されるとともに,混合比が小さいとアルミチップによる骨格がゴムチップの圧縮を抑制することなど,二次元積層体模型実験では把握できなかった特性も明らかになった。

Keyword: 弾性体材料, 混合土, 圧縮特性
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2014

発表番号 [3-36]

Pipe network flows in low-head drip irrigation systems

Unno Yusuke
[Graduate school of Agriculture, Kyoto University]

低水頭ドリップ灌漑システムにおける管路網流れ

海野 優介
[京都大学大学院農学研究科]

低水頭ドリップ灌漑システムにおける灌漑水の挙動を定量的に把握し,灌漑計画や水管理に役立てるため,タンクの水位変化を含む管路網流れに対する 解析モデルを構築する.層流と乱流の遷移領域の流れに対応するため,Reynolds数を用いて記述される一次補間式を導入する.実験によりモデルパラメータの値を推定した後に計算を行い,多重連結型の管路接続やタンクの複数基設置が潅漑水供給の安定化に有効であることを示す.

Keyword: ドリップ灌漑, 管路網, Reynolds 数
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.792-793 , 2014

発表番号 [8-38]

Seepage flow and seepage failure of multi-layered soil within sheet piles in two dimensions

Shibata Nao・Tanaka Tsutomu・Miki Takashi・Inoue Kazuya・
[Kobe University]

二次元矢板締切り層状堆積地盤の浸透流及び浸透破壊特性

柴田 奈緒・田中 勉・三木 昂史・井上 一哉
[神戸大学大学院農学研究科]

二次元矢板締切り層状地盤の浸透流及び浸透破壊特性について, 小型二次元浸透破壊実験を想定して, 理論的・実験的に考察を行い次の結論を得た。1) 11層地盤について, 異方透水性の値は, 理論地盤の算定式による理論値及びFEM浸透流逆解析値, 実験地盤の採取試料透水試験及び逆解析値はおおよそ一致している。2) 浸透破壊特性(限界水頭差)の収束値への漸近のし方は浸透流特性(流量や透水係数)よりも遅い。

Keyword: 二次元浸透破壊, 層状堆積地盤, 締切り矢板
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp., 2012

発表番号 [8-38]

Case study of permeation path investigation on basement of irrigation pond using time-lapse resistivity survey

Nakazato_Hiroomi [NARO]
Inoue_Keisuke [NARO]
Abe_Jinichi [Yonezawa Heiya LID]
Ikuta_Hiroshi [Yonezawa Heiya LID]

時系列電気探査によるため池地山浸透水調査

○中里裕臣 [農研機構]
井上敬資 [農研機構]
安部仁一 [米沢平野土地改良区]
生田 裕 [米沢平野土地改良区]

ため池下流の湧水の浸透経路調査に時系列電気探査を適用した.その結果主として時期による地温変化に起因すると考えられる比抵抗変化が解析され、浸透経路を推定することができた.

Keyword: ため池, 地山浸透水, 電気探査
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2011

発表番号 [3-50]

Seepage flow and seepage failure of soil in three dimensions

Tanaka Tsutomu [Kobe University]
Kusumi Shinya [Kobe University]
Inoue Kazuya [Kobe University]
Shiba Yuki [Kobe University]

三次元地盤の浸透流及び浸透破壊特性

田中  勉 [神戸大学大学院農学研究科]
久住 慎也 [神戸大学農学部]
井上 一哉 [神戸大学大学院農学研究科]
○芝  優大 [神戸大学農学部]

三次元地盤の浸透破壊について理論的・実験的に考察し次の結論を得た。(1)実験結果には浸透流及び浸透破壊特性に関して再現性がある。(2)地盤の破壊形状について, 上流側では矢板角点を中心としたすり鉢状沈下, 下流側では全体的隆起が起こる。(3)Prismatic failure 3Dの考え方による理論限界水頭差は, 実験による変形開始時頭差とほぼ等しい。(4)掘削なし地盤では, 変形から破壊に至るまでに水頭差に関して19〜47%の余裕がある。

Keyword: 三次元地盤の浸透破壊, 実験と解析, Prismatic failure concept 3D
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2010

発表番号 [3-37]

Earhquake Behavior of Earth Fill Dams Estimated from Model Shaking Tests

ARAI TABITO [Agricultural and Environmental Engineering,Fuculty of Agriculture,Kyoto University]
KOBAYASHI AKIRA [Graduate School of Agricultural Facilities Engineering, Kyoto University]
YUTANI HIROAKI [Agricultural and Environmental Engineering,Fuculty of Agriculture,Kyoto University]

模型振動実験からみたため池堤体の動特性

○荒居 旅人 [京都大学農学部地域環境工学科]
小林 晃 [京都大学農学研究科施設機能工学分野]
湯谷 啓明 [京都大学農学部地域環境工学科]

全国に20万個以上存在する農業用ため池においては、整備にかかる費用を最小限に抑えつつ、安全性を高める必要がある。本研究では地震時におけるため池堤体の動特性把握、安全性向上に資するデータの収集を目的とし、低コストかつ簡便な小型模型振動実験を提案した。第一に模型堤体の基本的な振動挙動を調べ、次に物性・形状を変化させその影響を調べた。その後、実験データを用いて数値解析を行い実堤体挙動の再現性を検討した。

Keyword: 土構造物の地震時挙動, 構造物の動力学的性質,
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.882-883 , 2010

発表番号 [8-38]

Distribution and habitat environment of Inversiunio jokohamensis inhabit a reservoir in a hill-bottom valley

Kakino Wataru [Seisho region prefectural administration center of Kanagawa pref]
Itoh Toshishige [Enoshima Aquarium]
Kobayashi Atsushi [Keika Boy’s Junior & Senior high school]
Yoshida Yutaka [Tochigi prefectural fisheries experimental station]

谷戸地形のため池におけるヨコハマシジラガイの生息分布と生息環境−神奈川県鎌倉市の谷戸のため池を事例として−

○柿野 亘 [神奈川県西湘地域県政総合センター]
伊藤 寿茂 [新江ノ島水族館]
小林 敦 [京華学園中学・高等学校]
吉田 豊 [栃木県水産試験場]

谷戸にあるため池において,ヨコハマシジラガイの生息分布の調査を行った結果,岸側で生息密度が高かった.平均殻長は、サイズが大きく老齢と考えられる個体が多かった。流出水路では、ホトケドジョウが1個体採捕されたが、流入水路では採補されなかった。ため池では魚類は採捕されなかった。以上から、ため池において、ヨコハマシジラガイは再生産ができていない可能性が考えられた.

Keyword: イシガイ類, ため池, 生息環境
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2009

発表番号 [3-34]

Effect of percolation condition on methane emission from paddy soil columns

Dei Hiroki [The University of Tokyo]
Iida Toshiaki [The University of Tokyo]

水田土壌試料からのメタン放出への浸透状況が及ぼす影響

○出井 宏樹 [東京大学大学院農学生命科学研究科]
飯田 俊彰 [東京大学大学院農学生命科学研究科]

水田の成層土壌を再現した土柱模型からのメタンフラックスを測定した。同一の土層構造で地下水位と空気浸入の条件を変えた実験を、平行して行った。空気侵入の有無に関わらず、地下水位の変化によってメタン生成に大きく関与すると考えられる作土層のEhには影響しないことが分った。しかし、地下水位が低いときのメタンフラックスは、高いときのそれに比べて小さく、浸透量がメタンフラックスに影響を与える可能性が指摘された。

Keyword: 水田水管理, メタン放出, 浸透型
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.798-799 , 2009

発表番号 [8-38]

Effectiveness of Aquatic plants for Habitats of Aquatic Insects in an Irrigation Tank

Kakudo_Hirofumi [Facl. of Engineering, Kagawa Univ.]
Shirai_Keiko [Graduate school, Kagwa Univ.]
Kato_Sazuto [Facl. of Engineering, Kagawa Univ.]
Kinbara_Hiroshi [Facl. of Engineering, Kagawa Univ.]

ため池における水生昆虫の生息場としての水生植物の有効性

○角道 弘文 [香川大学工学部]
白井 恵子 [香川大学大学院]
加藤 授人 [香川大学工学部]
金原 浩志 [香川大学工学部]

ため池のトンボ目幼虫および甲虫目の生息場としての水生植物の有効性を重回帰分析によって推察した.トンボ目種数は,沈水植物の乾燥重量,堆積物(水生植物)体積などが,個体数は,堆積物(水生植物)体積,アシカキ植被密度が正の影響を示すとされた.甲虫目種数,個体数では,カンガレイ植被密度,堆積物(水生植物)体積などが正の影響を及ぼすと推察された.水生植物枯死による堆積物が,トンボ目,甲虫目の生息場として有効である.

Keyword: 水生昆虫, ため池, 水生植物
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農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2008

発表番号 [3-45]

Changes in energy and water balances in a rice paddy field in several growth stages.

Yazaki Tomotsugu [School of Agriculture, Meiji University]
Noborio Kosuke [School of Agriculture, Meiji University]

水田における生育ステージごとのエネルギー・水収支の変化

○矢崎 友嗣 [明治大学農学部]
登尾 浩助 [明治大学農学部]

水田の地表面のエネルギーの配分を決定する要因を明らかにするために、神奈川県内の水田でボーエン比法を用いてエネルギー収支を測定した。その結果、成育初期では午前中に地表面に入射した正味放射量の多くが表層水を温めるのに用いられていたが、中干し以降では一日を通して正味放射量の多くが蒸発散に用いられていた。水田では、植被の状態、水温、風速によってエネルギー収支や蒸発散量が変化しやすいことが推察された。

Keyword: 蒸発・蒸発散, 水収支・水循環, 地球環境
GET PDF=08/08003-45.pdf



農業農村工学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2007

発表番号 (2-57)

Recycling of Kanuma soil residual substance as phosphorus adsorption materials  -A Fundamental study about development of water purification material-

Nakamura Tadashi [Graduate School of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
Ishikawa Shigeo [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]
Nagasaka Sadao [College of Bioresource Sciences, NIHON UNIVERSITY]

リン吸着材としての鹿沼土残渣の再資源化 -水質浄化資材の開発に関する基礎的研究-

○中村 将 [日本大学大学院生物資源科学研究科]
石川 重雄 [日本大学生物資源科学部]
長坂 貞郎 [日本大学生物資源科学部]

本実験では、火山灰土壌である鹿沼土に硫酸第一鉄を添加及び焼成させることで、リン吸着能力の更なる向上を試みた。硫酸第一鉄水溶液9%添加のPO4-P除去率は1時間後には97.7%、11%添加は96.3%と高い除去率を示した。本実験の特徴は、園芸用土を製造の際に排出される粉末土で、この廃棄される粉末土をリン吸着材としての再資源化にあり、かつ吸着固定したリンの分離・利用化の検討である。

Keyword: 水質浄化, 鹿沼土, 再資源化
GET PDF=07/07002-57.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2006

発表番号 3-62

Improve Rural Environment using Forage Paddy Rice

Muto Yoshiko [ Tokyo University of Agriculture and Technology]
Hou Hong [ Tokyo University of Agriculture and Technology]
Thai Khanh Phong [ Tokyo University of Agriculture and Technology]
Koda Shiori [ Tokyo University of Agriculture and Technology]
Toyota Koki [ Tokyo University of Agriculture and Technology]
Nishimura Taku [ Tokyo University of Agriculture and Technology]

飼料イネを用いた地域物質循環の改善に関する研究

○武藤 由子 [東京農工大学]
侯 紅 [東京農工大学]
Thai Khanh Phong [東京農工大学]
香田 詩織 [東京農工大学]
豊田 剛己 [東京農工大学]
西村 拓 [東京農工大学]

メタン消化液を施用して飼料イネを栽培した。その結果,メタン消化液でも化学肥料と同等の収量を得た。収量は,メタン消化液の施用量が多いと減少したが,施肥回数を増やして1度の施用量を減らすと増加した。窒素の環境への流出は,浸出水によるものが施用したアンモニア態窒素の1%以下,アンモニアと亜酸化窒素によるものが最大で17%であった。今後は,アンモニアの揮散を抑制するための技術開発が必要である。

Keyword: 飼料イネ, メタン消化液, 環境浄化
GET PDF=06/06003-62.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.870-871 , 2006

発表番号 8-38

Dynamic Fine Element Method analysis of buried pipe

MUHTAR Sader [Tokyo University of Agriculture ]
KATOU Makoto [Tokyo University of Agriculture ]

暗渠パイプを持つ地盤の動的有限要素解析

○ムフタル・サディール [東京農工大学]
加藤 誠 [東京農工大学]

農地地盤の表面に静的及び動的な荷重の作用によって発生する埋設パイプの力学挙動を把握することは非常に重要である。従来では,埋設されたパイプの安定性についての研究は多くされている。本研究は暗渠パイプを持つ多層地盤の動的有限要素法解析プログラムの開発し,荷重によって埋設されたパイプの応力,ひずみ,パイプの断面力等の分布を調べた。また,埋設管の土かぶりと管底モーメントの関係も調べました。

Keyword: 動的有限要素法, 多層地盤, 暗渠パイプ
GET PDF=06/06008-38.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2005

発表番号 4- 9

Environmental Consideration and Resident' Opinion of Reservoir Improvement in Urbanized Area

SUGIUCHI Makoto [Kinki Regional Agricultural Administration Office]
ISHIDA Kenji [National Institute for Rural Engineering]

都市化地域における農業用ため池整備の環境配慮と住民評価

○杉内 誠 [近畿農政局]
石田 憲治 [農業工学研究所]

環境に配慮したため池整備施設のアンケート結果について、住民評価値に大差のない2枚の写真の施設整備内容を比較すると、環境配慮に関する改善指摘が多いにもかかわらず住民評価の高い施設は、安全性に関する評価が高い施設であることが明らかになった。親水と安全性確保のようにトレードオフの関係が生じる複数機能の追求に際しては、ハード整備の限界を住民の利用意向や維持管理の方法で補完する必要があることが指摘できる。

Keyword: 環境保全, 農業水利施設, アンケート
GET PDF=05/05004-09.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.834-835 , 2005

発表番号 8-38

Preliminary experiments on two-layer deep bed filtration of thick clay suspension using large filter media

Hagraguchi Noburo [National Agri. Research Center for Kyushu Okinawa Region ]
Matsuzaka Takumi [Faculty of Agriculture, Kagoshima University]
Momii Kazuro [Faculty of Agriculture, Kagoshima University]
Shiono Takahiro [National Agri. Research Center for Kyushu Okinawa Region ]
Miyamoto Teruhito [National Agri. Research Center for Kyushu Okinawa Region ]

粗大ろ材を用いた高濃度粘土懸濁液の二層ろ過に関する予備的実験

○原口 暢朗 [独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター ]
松坂 琢実 [鹿児島大学農学部]
籾井 和朗 [鹿児島大学農学部]
塩野 隆弘 [独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター ]
宮本 輝仁 [独立行政法人農業・生物系特定産業技術研究機構 九州沖縄農業研究センター ]

畑地からの土砂流出防止に資するろ過技術においては、高濃度の土砂懸濁液の流入の条件下でも目詰まりしにくく、ろ過の継続時間の長いろ層の開発が必要である。このため、上層に粗大なろ材、下層に細かいろ材を用いた二層ろ層による高濃度の粘土懸濁液のろ過現象を実験的に検討した。その結果、前記の二層ろ層は、細かいろ材の単層と比較して、ろ過の継続時間が顕著に長いことを明らかにした。

Keyword: 土砂流出, ろ過, 粗大ろ材
GET PDF=05/05008-38.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.714-715 , 2004

発表番号 8-38

Performance Evaluation of Tank Model Using Multi-Objective Optimization Approach

Fujihara Yoichi [Japan Science and Technology Agency]
Tanakamaru Haruya [Guraduate School of Science and Technology, Kobe University]
Hata Takeshi [Faculty of Agriculture, Kobe University]
Tada Akio [Faculty of Agriculture, Kobe University]

多目的計画法によるタンクモデルの評価について

〇藤原 洋一 [(独)科学技術振興機構]
田中丸 治哉 [神戸大学大学院自然科学研究科]
畑 武志 [神戸大学農学部]
多田 明夫 [神戸大学農学部]

本研究では,タンクモデル定数の多目的最適化の結果を用いて,再現性の評価やモデル構造の比較を試みた.誤差評価関数には,高水部重視の平均2乗誤差平方根と低水部重視の相対誤差の平均2乗平方根を採用し,進化戦略を拡張した多目的最適化手法でパレート最適解を求めた.その結果,多目的最適化によって,目的間の協調を図ったモデル定数の選択が合理的に行えること,流出モデルの評価が有効に行えること等が示された.

Keyword: タンクモデル, 多目的計画法, パレート最適解
GET PDF=04/0408-38.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2003

発表番号 3-22

A Search for Groundwater Contamination Sources Using Extended GA

Ken HIRAMATSU [Faculty of Agriculture, Gifu University]
Eiji ICHION [Ishikawa Agricultural College]
Toshihiko KAWACHI [Graduate School of Agricultural Science, Kyoto University]

改良GAによる地下水汚濁源推定

○平松 研 [岐阜大学農学部]
一恩英二 [石川県農業短期大学]
河地利彦 [京都大学大学院農学研究科]

勾配法を模した探索法を組み合わせた遺伝的アルゴリズムを用いて複数の水質汚濁源を観測井における汚濁物質濃度から推定する手法を開発した.地下水流動を既知としているため,単位溶脱量に対する応答を保存することにより,汚濁源探索を組み合わせ問題へと変換することが出来た.結果として,汚濁源が多数になれば,与えられた条件では収束が困難となるが,少数の場合はかなりの精度で探索が可能であることが明らかとなった.

Keyword: 遺伝的アルゴリズム, 虫型探索, 地下水汚染
GET PDF=03/0303-22.pdf



農業土木学会全国大会講演要旨集 pp.388-389 , 2002

発表番号 4-5

Pepairing Method of Embankment using Cement-Stabilized Sedimentary Mud Soil in Old Small Earth Dam (Part 2)

Fukushima Shinji [Fujita Corporation]
Itou Tomoaki [Mie Prefecture]
Matsuura Tukasa [Mie Prefecture ]
Yagi Tetsurou [Fujita Corporation]
Koshna Keni [Fujita Corporation]
Tani Shigeru [NRI of Agricultural Engineering  ]

固化処理底泥土の有効活用によるため池堤体の改修事例(その2)

○福島 伸二 [(株)フジタ名古屋支店]
伊藤 知昭 [三重県北勢県民局]
松浦 司 [三重県北勢県民局]
八木 哲郎 [(株)フジタ名古屋支店]
越名 健 [(株)フジタ技術センター]
谷 茂 [農林水産省農業工学研究所]

一般に、ため池のような小規模ダムは老朽化して堤体損傷や漏水により早急な改修が必要で、かつ底泥土が厚く堆積しその除去も必要な例が多い。そこで、著者らは固化処理した底泥土を築堤土として有効活用できる砕]圧盛土工法を開発してきた。ここではこの工法を三重県鈴鹿市寺家池の拡張工事に適用した事例を紹介するものである。

Keyword: ため池, 底泥土, 固化材
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農業土木学会全国大会講演要旨集 pp., 1996

発表番号 8-38

間欠流入間欠ばっ気方式の処理特性

(社)日本農業集落排水協会 柴田浩彦

Keyword: 間欠ばっ気, 窒素除去, DO制御
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