土壌圏の科学05



寒冷地土壌圏の科学 (2005.12.20)  受講者 120名
地球規模の土壌物理学(2006.1.10)  受講者 ???名


講義の感想(その2):

レポートの提出順に掲示してあります。提出したのに掲示されていない場合にはお知らせください。レポートが届いていない可能性があります。
他の感想を読んで、さらに、追加の感想があれば、BLOGのページを利用してお送りください。

  1.  土壌の改良、土壌機能の回復と聞くと、まず化学肥料の使用による栄養分の供給や、灌漑設備の整備など、人工的なものにばかり目がいってしまう。そうし た自分の考え方には完全に物質社会の理念が染み付いていたのだと思う。
     土壌には、場所により、本来の姿と、それに適した管理の仕方がある。自然の物質循環の回復を助けるような、謙虚な姿勢での人為の介入が重要なのだと 思った。
    【2006/01/06 (金) 12:26】

  2. 今回、授業では、地層の大切さについて知った。りんごの皮の厚さ程の地層でりんご程の大きさの地球の生命は支えられているという事実をもっと人々の共通の認識の中に置き、もっとマスコミなどは土壌というものを重要な物の中心としてとらえるべきと思った。たとえば地盤凍結工法を紹介するにしても、受け手側は都市工学の側面からしかとらえないだろうと思うし、それの動機付けという役割のすごさには触れる程度であろうと思う。あとどうしても土に近代的なイメージを持たないあまりにすごさが伝わらないのであろうと思う。しかし、近代的なイメージを持たないというのは、それが本当に生活の基本であり根本に近いものであるという理由からであると思う。つまり生きるということに直結している、とても大切なことなのであるとおもった。しかし、このプリントの文章を読んで思ったこととして、まだまだ手を加えるところがあるなと思った、というのは今はまだ人間は自然の力の強大さ故に大部分が人間による手作業であると思われる、あと手がどうしても出せない所があると思う。そういう所を1つ1つ機械化することによって手間を省くことができるし、レベルの高い処理ができるようになるだろうと思うし、出来ることも増えていくと思ったし、それもこの学問の目的のひとつではなかろうかとおもった。
     あといま温暖化が大変な問題となっています。土壌に対する変化は海洋の水流の変化とならびとても大きな変化が起きます。だからここに土壌学のこれからの重要性がみられる。永久凍土が温暖化のセンサーとして働くことに注目して、そこから融雪水に着目し、融雪深の空間変動性がツンドラ流域の水文現象につなげて考えることによって、リモートセンシングやGISを利用した、地中のみならず、大気中の水分の移動までをモニタリングできるようにして天候の予測をさらに正確にするように新しいすばらしい技術が生まれていくのだなあ、そしてその技術を利用して、ある土地の土壌構造を知ったり、物質循環のモニタリングを非常にやりやすいようになると思う。これらを利用して人為的なものを投入し続けて土を弱らせるようなことが少なくなるようになり、物質循環のうまくいった健康的な土壌をつくりだして食料の生産量を増やすことに重要な役割を担うんではないかと思った。
    【2006/01/06 (金) 14:23】

  3. 農学部の四学期の授業はオムニバス形式が多く、この授業も同様で、数人の先生方がそれぞれ異なった話しをしてくれました。このような授業の場合、先生方が専門の分野の入口を説明する場合が多いですが、一回や二回でまとまった話をするのは難しいのか、プロジェクターによる図表とともに早足で説明をされるのでよく理解できずに授業が終わってしまい、後でプロジェクタのコピーを見ても小さかったり説明が無かったりでやっぱりわからない、ということが私は多いです。 しかし、溝口先生は全く違いました。まず自己紹介と経歴から始まり、覚えてほしい所は板書をするように言い、またそうでない所は聞いておくだけで良いと言うなど、一体何の話をしているか、学生に何をしてほしいかということがはっきりした授業でした。
     (私はただ情報を仕入れるなら授業より書物から得たほうが効率が良いと思います。しかし、その内容のどこが重要か、どんなイメージをもつべきかや、その先生の物の見方・考え方は授業でしか得られず、それが効率的に正確に伝えられることが良い授業の条件だと思っております。そのような観点から言いますと)溝口先生の授業は非常におもしろくかつためになるものでした。
     「研究の在り方」に思いを巡らすということなども、他の先生からは聞けない話であり興味に駆られました。自分は物理が苦手で土壌学にはあまり興味はありませんので、できるなら酔文学や痴酔学のほうで先生の話を聞くことができる機会が(授業が)あったらなと思うところであります。
    【2006/01/07 (土) 0:11】

  4.  幼い頃から共に遊んできた「土」というものを、冷静にとらえることができました。大きなスケールでみてみて、土壌というものは岩石が腐食してできた、地殻のほんの一部の特殊なものだということに気づき、はっとさせられました。確かに、惑星はもともと隕石が衝突してできる固い岩石であることや、月やその他の星に柔らかい「もの」の存在をイメージできないことを考えてみると、土壌生成が可能となった、太陽と地球の絶妙な距離に改めて感銘を覚えました。
    【2006/01/07 (土) 1:32】

  5. 先月末の講義で先生がおっしゃった、農学に関わる者として食糧問題に取り組む事の重要性についてのお言葉がとても印象に残っています。私は5類ですが、発展途上国の経済問題や食糧問題について学びたいと思い文系から進学を決めました。ですので、今後そうした事を学んでいく上で大変心強く思えるお言葉でした。
    【2006/01/07 (土) 16:50】

  6. この講義は普通の講義のように理論しか教えないような授業ではなく、理論が実際にどのように活用されているのかを知ることができたので、非常に意味のあるものでした。また配布されたプリントも読んでみてすごく興味がわきました。霜柱は冬になるとよく見かけるものの、それについて深く考えたことはなかったので新鮮でした。また、土壌を皮膚としてとらえたりなどすごく接しやすくなっていて読みやすかったです。
    【2006/01/07 (土) 19:27】

  7. 凍結と蒸発現象のアナロジーを授業で知って大変驚いた、と共に大変興味深かったです。酔文学とはどんな学問なのでしょうか?私もぜひ学びたいと思いました
    【2006/01/07 (土) 22:07】

  8.  専門科目を勉強し始めて実感した事は、農学という分野は、物理的・化学的な側面を持つ一方、生物学的な要素も包括し、時代にも左右されうる非常に流動 的な分野だということです。
     授業でとても感動したのですが、ローテクによる持続可能な農業技術という発想。これは農学の特性に適った発想だと思いました。とかく高度技術に目が いってしまいがちですが、時代や場所も越えうる技術でなければ、食料問題やそれにつながる様々な問題を解決する事は難しいでしょう。ローテクによるアプ ローチも大切なんだと心に留めて今後も勉強していきたいと思いました。(雪に覆われた畑で、炭を撒いた箇所がこれからどう変化するか非常に気になりま す。)
    【2006/01/07 (土) 23:11】

  9. 土というものはその場所をとても良くあらわしているように思う。 例えば、沖縄の白い砂浜と本州の黒い砂浜では印象がぜんぜん違うし カンボジアの赤い土は美しささえ感じる。 そうした体験を持って土壌圏の科学を受講していた私にとって 実体験を踏まえた溝口先生の講義は印象的でした。 しかも、実体験を語るその一方で、霜柱ができるメカニズムなど 理論的な部分にも触れ、またその関連分野や応用例にも踏み込む とても充実した講義でした。 私が一番興味を持ち、考えたことはインターネットを用いた モニタリング、データ収集についてです。 これを用いれば今までに無い規模での広範なデータ収集により 研究を更に進めることができるし、 また、農業の分野においても、小さくは日本の農業形態から 大きくは世界の食料問題まで広い意味での革命を起こせると思う。
    【2006/01/08 (日) 0:58】

  10.  資料にもありましたが現代では近代の科学技術の発展に伴い、農学の価値が下がってきています。一般のイメージとして農学というのは軽視されがちです。ただ、これから農学は伸びるだろうともいわれています。僕もそう思います。環境問題が表面化し人間の生活そのものが危惧されているため、生活の基礎である衣食住の改善が重要でありそれを担うのが農学です。その中で土壌は地球資源の源であるため、土壌問題は特に取り上げられるものだと思います。機械の発達による土壌の硬板化、地表面の塩類の集積化など様々な問題が発生しています。こういった問題を解決するために科学技術を駆使しなければいけないというのも皮肉なものだと思います。しかも科学技術を使いながらできるだけ人や人工物が関与せず自然的に解決しなければならないというのは難しいものです。そうなるとどうしてもローテクにならざるを得なくなる・・・こういったことも農学が軽視される所以かもしれません。
     土壌問題を自然的に解決するというテーマの下で活躍するのは微生物でしょう。土が肥沃かどうかは微生物の量によると学びました。現段階で解明されている微生物はわずかなものだそうです。これから数百年かけて解明されていくと思いますがそう考えると地球の偉大さに気づかされます。人間が生活できるのもこういった微生物のおかげであるというのは最近まで気づいていませんでした。農学の重要性を改めて認識した気がします。
     微生物のほかにも土壌は水の運搬・保水作用があります。この劣化がはげしいようで、水が土の養分を流してしまうという問題をよく耳にします。これは土壌粒子の大きさに関係あるというのを物理的に説明された気がしますがいまいち理解できてない気がします。予測や説明という面で物理は重要となってくるのでそのあたりも怠らずに勉強しようと思います。
     このように土壌問題は地球規模であり根本的なことであるため解決には一人ひとりの意識改革が必要であるとともに、他の分野との協力をはかって最先端技術を生かしていき、何より生物としての人間らしく生活することが大切だと思います。
    【2006/01/08 (日) 3:12】

  11.  僕は「土壌圏の科学」という講義を通じて土壌に対する認識が180度転換した。 と、いうのも受講するまでは「土壌?ただの土だろ」のような土壌に対する特別な知識もない、問題意識もないという状態だった。しかし、この講義を通じて土壌というものはまさに「人類にとっての貴重な資源」という認識が強まってきた。土壌は地球にとって皮膚程度の厚さしかないのにもかかわらず多様な有機物を含んでおり、水分保持などの役割も担っている。調べれば調べるほど新たな発見ができてとても興味深い。
     講義を通じて基礎中の基礎を学んだだけでも土壌に対する様々なアプローチがあることがわかった。溝口助教授がプリントの中で述べていらっしゃったが日本の科学技術政策の中で農学の地位は低いというのも納得できる話だ。大学入学までに土壌に対する学問が存在するということは知らなかった。僕の環境に対する知識、問題意識が若干少なかったという点は否定できないが、それにしても「土壌の問題」に対する報道は「温暖化問題」「オゾン層の破壊問題」に対して少ない気がする。 今、実際に食料問題が問題視されてきている。ビルゲイツなど先見の明がある人間は食料問題のために土地の買収を進めているという話も聞くようになってきた。 「農学の逆襲」現実にそのような状況が起こっていると思う。
     農学の現在に対する意見はここまでにして、溝口助教授のプリントに対する意見、感想を述べていこう。溝口助教授は主に物理学、数学を基礎として土壌の研究をなさっていたそうである。講義でその入り口を学んだ理論土壌物理学という分野であろう。 物理的な手法で土壌のモデリングをしてその解析を行う、と聞いただけでどんな難しいことをやるのかと思ってしまう。そもそも農学部って生物、化学をメインとして様々な問題を扱う学部なんじゃないか?とも思ってしまった。しかし今求められているのは生物的、化学的な事象に対する分野横断的なアプローチなんじゃないだろうか。 そして、まさに「土壌」という分野はそれが実際に行われている分野だと思った。
     永久凍土の調査に現実的に行った際に自然の環境の複雑差をモデル化するのは大変難しくて「土壌物理学から水分学へとスケールアップするのにはまだ成功してない」と述べられている。しかしこの試みが成功すればプリント上でも述べられているように、より正確な天気予報が実現され、また、より正確な水分に対する情報も得られるだろう。
     これは人類にとって多大な利益をもたらすことは明らかだと思った。
     この分野はかなりホットになっているので、今後のこの分野の発展は目覚しいだろう。 自分も土壌圏の科学で興味が出てきたので、3年次からの土壌物理学を受講してみようと思っている。
    【2006/01/08 (日) 3:47】

  12. フィールドサーバのような高度なリモートセンシングシステムが 既に実用の段階に入っているというのは驚きだ。 これからの研究にはハイテク技術が必要になってくる。 自分は機械をいじるのが苦手なタチだが、それらを使いこなす 努力は欠かさないようにしたい。
     一方で、一部のローテク技術が最新の研究を通じて その有用性を認められているという事実にも感銘を受けた。 古の知恵と言うのも侮れないものだ。
     ハイテクとローテクをいかに使い分け、駆使していくか。 それが今後の農業の在り方を模索する上で重要なポイントとなりそうだ。
    【2006/01/08 (日) 7:03】

  13.  まだ高校生の時分、毎朝自転車で通学していた私は冬になるといつも線路わきの畑とそこに生える植物の表面に立つ霜柱を見ていた。太く大きく伸びた霜柱が朝の光に映えるさまは美しかった(高校は福岡県。火山灰性土壌なのだろうか。土はかなり黒かった)。あのころは空気中の水分が冷たい地表で凝固して氷になったのだと勘違いしていたがそんなはずはない。今回の授業を聞いて正しい生成のメカニズムを学べた。そして植物に立つ霜は植物体から出たものに違いない。
     近年は植物工場をつくるなどという試みがなされているが、それには時期尚早な気がする。というのも土についてはまだ完全に解明されていないことも多いと授業を聞いていて感じるからだ。やはりまだ土壌は農業の母、大切なものである。その意識をもって残りの授業に出て行きたいと思う。
    【2006/01/08 (日) 10:21】

  14.  今学期から農学部の授業が始まり、「食」は生きることの基本なのだと改めて実感しました。「食」料には、植物と動物があり、その動物も植物によって、命を支えられているので、植物をはぐくむ「土」は、まさに、生命の源。『地球の生命を育み、地球環境を調節する皮膚のような存在』 というのは、まさにその通りだと思いました。
     ローテクな農業技術の話、炭を巻くことで、雪の融ける時間をずらすという話は、低コストながら、とても理にかなっていると感心しました。
     機会があれば、裏専門分野のお話も聞いてみたいと思いました。
    【2006/01/08 (日) 12:57】

  15. この授業を履修して、初めて土について深く考えるようになりました。土はあまりにも身近にありすぎて、そこにあることが当然であるかのように感じていましたが、授業で土について考えていくうちにその仕組み、システムのようなものがうまくできているのだなと感心してしまいました。地表で液状水が水蒸気や固体に相変化すると地表の水ポテンシャルが下がって地下の水分が地表に上がってくる、というのも言われれば理解はできるけど、普段生活していく中ではきっと気付かない、もしくは考えないようなことだろうと思います。しかし、自然が成り立っている仕組みというのは概してそういうものではないかと思います。普段何気なく行われているようなことほど、なかなか目につかないものなのかもしれない…この授業を通して土壌だけでなくほかの様々な自然の仕組みについても興味が持てたと思います
    【2006/01/08 (日) 14:39】

  16. まず、先生がいろいろな環境の土の中で、寒い場所での土に注目をおいての研究について話をされたとき、この研究は途方もなく難しいものに思えました。な ぜなら、本来土にとって太陽光というのは無くてはならないもので、普通の場所より明らかにその量が少ない寒いところでの土は肥えた土になりにくいからで す。さらに授業でも言われたように、凍結による土表面の水ポテンシャルの低下でどんどん内部の水分が表面に移動していくので、少なくとも土壌にとってい い環境ではない場所なので、そういう風なところをあえて研究対象にするのはすごいことだと思いました。
     後思ったのは、配布資料にも書かれてあった、土は『皮膚』だという言葉に共感しました。地球という物体を一つの生命体として考えると、土はまさしく皮膚 であり、地球にとって外部との接触を持つ大切な部分です。そう考えると、土壌に問題が起こればそれは地球にとって非常に大きな問題であり、土がより重要 に思えてきます。今まで自分の中には、土は『皮膚』であるという連想はありませんでした。それは多分、自分の中に、無意識に地球というのは所詮無機質な ものであるという考えがあったからだと思います。私も土、さらには地球とも関わりの深い農学部に進学するのを契機として、一度今までの地
    【2006/01/08 (日) 17:26】

  17. 土壌圏の科学の授業を聞いていて、フィールドワークの重要性を強く実感しました。今まで講義をしてくださった先生方は、調査地の風景や調査の様子を写したスライドを見せてくれましたが、様々な土地に行って観測をするのは面白そうだと思うと同時に、広大で多様な土壌の調査をするのは難しいだろうとも感じました。今回見せてくれたインターネットを使って現地のデータを得るという方法は、この困難を打開する1つの方法になり得るのだと思います。
     講義資料を読んで、溝口先生が土の凍結に興味を持つようになったきっかけが霜柱だと知って驚きました。私にとって霜柱は、踏んでその感触と音を楽しむもの&融けた後地面をぐちゃぐちゃにするちょっとやっかいな存在でしかありませんでした。霜柱一つとってみてもいくつかの現象が関わっていると知って、何気ない現象にも興味を持つことが大切なんだと改めて思いました。
    【2006/01/08 (日) 17:49】

  18. 配布された資料のなかで化学肥料の使用によって土が痩せてくるという点が目に留まりました。資料の中でおっしゃっているように、実験室の中で理想的な条件だけを考えていると、このような問題が起こりうるのだと思いました。将来自分が研究をする際にも、実際のフィールドにも目を向けて研究を進め、実際に世間に還元できるようにしたいです。
     授業では、スライドを使いながら、要所では黒板に板書もされていたので、とてもわかりやすかったです。授業後に質問したときも、丁寧に答えてくださったので、理解を深めることができました。なにより先生がとても楽しそうに授業をされていので、こちらも楽しく授業を聞くことができました。
    【2006/01/08 (日) 20:06】

  19. 最初土の研究と言われても、具体的に何をやってるいるかが全くピンと来なかったんですが、物理学や数学を駆使して研究する、食料生産、地球温暖化などに関係する学問と分かり、そのスケールの大きさに感激しました。
     授業は写真が多くて退屈しなくて、農学ITみたいな説明もあってよかったです。
    【2006/01/08 (日) 22:22】

  20. 産業革命を経て進歩し続けてきた科学も環境問題をはじめとした様々な副作用を抱えているのは周知の事実であり目下21世紀では今以上にこういった分野が脚光を浴びるのは疑いない次第であります。 その中で私たちにとって一番身近なものが「食」です。食料がない以上は生きていくことが出来ませんから。その食を支える場所こそが土壌なのでありこれ以上のものはありません。
     だからこそ嬬恋のように身近な例を取り上げられるとその実用性がはっきりとわかります。 因果関係がどうなっているのかを垣間見ることが出来ました。
    【2006/01/08 (日) 22:26】

  21. 嬬恋での土壌流出に対しての研究がとてもおもしろかったです。今まで研究は普段の生活とはあまり接点がないと思っていたので、研究が直接農業に役に立つと知ることができてよかったです。土壌はツンドラや火山灰土といった同じ種類の土でも層を形成する土の種類や順番、環境など微妙な差で性質も様々です。農業の土壌の問題について考えるだけでも、解決にはフィールドワークが欠かせないと思いました。嬬恋のような生中継のカメラがあれば現地にいかなくても研究室にいながらにして土壌の問題を解決できるようにまるのでしょうか?また、畑の土壌流出に困っている農家がいたとしても、その原因解明や問題解決を研究者にお願いしようと考える人は少ないはずです。もちろん全て研究者に頼る必要はないのですが、高度な科学技術を使わなくても可能な問題解決方法があればその技術を零細経営にまで伝えることも大切だと思いました。
      土壌は食糧にも環境にも深く関わっていますが、普段歩いている道はコンクリートでしっかりと舗装されていて土についてあまり身近なイメージがないと思いました。いつも土壌からの恩恵を当たり前のように受けていますが、食料も環境も問題を抱えている今、もっと関心を持って主体的に考えていきたいです。
    【2006/01/08 (日) 22:33】

  22. 僕は環境問題に興味をもっていますが、環境問題というと大気や水域にばかり目がいき、土壌の領域に大きな問題意識というものをもっていませんでした。しかし土壌とは、当然 のようにそこにあるものに思えるものの、重大な役割を担った貴重な存在で、それゆえに土壌に関する問題を解決することもまた重要な仕事なんだと気付かされました。また、実 際の土壌は不均一で、調査や理論、問題への対策というのは難しいと思いますが、その奥の深さというのが魅力的にも感じられました。地球についてもっとよく知るために、土壌 やその他、まだ考えてもいない領域に目を向けてみたいです。
    【2006/01/08 (日) 22:37】

  23. 霜柱のついての話などとてもわかりやすく興味を持てた。嬬恋村のライブ映像は特に印象的だったし、先生がとてもおちゃめですごく楽しい講義だった。先生は自分の研究についての話をしているときとてもいきいきしていて本当に楽しんで研究をしているんだなあと思いました。私はまだしたいこととか具体的にはまだ見つかってませんが先生のように自分の仕事を楽しんでできるようになりたいです。
    【2006/01/08 (日) 23:01】

  24. 土壌圏の科学という授業を受けるまで、正直なところ土について深く考えたことがありませんでした。しかし食糧の多くは土によりもたらされます。その事実を無視して、ただ食糧を享受するのは問題があると思いました。
     この授業で最も印象に残ったのは、衛星中継を利用して離れた農地の映像を生で見たことです。残念ながら、夕方であったので暗くてはっきりとした映像ではなかったのでしたが、授業でこのような新鮮な試みをしたことが良かったです。
     人口と食糧という他の授業でも、ややアプローチは違いましたが土地と食糧問題を考えました。農学部の講義は異なる科目でも実は同じ問題に取り組んでいる、ということが結構あってどれも興味深いと思いました。
    【2006/01/08 (日) 23:05】

  25. 授業では、土壌が凍結するということと乾燥するということが現象として類似しているという話が、話を聞くまでは思ってもみなかったことだったので、とても新鮮でした。あと授業で実演されていた、インターネットを通して群馬県のレタス畑の映像や情報を入手するシステムは、とても興味深いと思いました。自分は、このインターネットを利用した情報取得では、どれだけのことが分かり、逆にどれだけのことが分からないのかということを疑問に思いました。
     自分は都会育ちなので、土を見る機会はあまりなく霜柱も小学校で昔見たきりで、土にそれほど関心なく大学生にまでなりましたが、よく考えれば自分達の家の下にも土があり、その土というものは貴重なものであり、自分に関係ない他人事などではないのだと思いました。授業で少しトンネル工事のことを話されましたが、一般に都市において基礎工事などでたくさん杭を打ったり地下に構造物を作ったりすることは、水の移動の仕方など、土壌に影響が出たりするのだろうか、ということを思いました。
     土壌圏の科学の講義通じて感じたことですが、土はこれまで思っていたより大切なものなのだと思いました。
    【2006/01/08 (日) 23:30】

  26.  土壌圏の科学の講義を聴講し、改めて土壌の重要性を認識した。中でも配布資料中の土本位主義という言葉に強い印象を受けた。安定した食料生産および供給のためには土力の充実が必要であり、それが国内的および世界的に達成できれば、ひいては国の安全保障につながる。土壌の持続的な利用が人類の生存のための鍵となると感じた。
     また、土本位主義という言葉とともに強い印象を受けたのが、ローテクの組み合わせによる持続可能な農業技術という言葉である。現在の先進国の傾向として、例えば土壌が弱ってきたら遺伝子組み換えによるストレス耐性の作物を新たに生産するということが挙げられる。しかしこれでは何かいたちごっこのようで、いつかは行き詰るのではないかとつい考えてしまう。私は専攻として生命化学といういわゆるハイテク分野を選んだが、ハイテクに対する上記のような疑念を持ち続けたいと思った。
    【2006/01/08 (日) 23:46】

  27.  東京大学に入って初めて面白いと思った講義は、1年生の夏学期に受講した物質・生命一般でした。バイオテクノロジーをテーマにオムニバス形式で行われるものだったのですが、その中でも私がいちばん興味を持ったのが、生物を利用した環境浄化:バイオレメディエーションでした。微生物を利用して土壌の汚染を解消する、これこそ先生のおっしゃる「土力」の向上につながるのではないでしょうか。
     先生の講義の配布資料に雑誌の記事がありましたが、読者に分かりやすいように噛み砕いて書いてあり、これを読んでから講義を聴いたら講義にスムーズに入り込めました。霜柱の話も面白かったです。小さい頃、冬になると朝早く起きて家の裏の空き地でさくさく踏んでいたのを思い出し、同時に最近では霜柱には目もくれなくなっていた自分に気づきました。大学生になって飲み会明けの朝にふと霜柱の存在に気づいた先生はすごい、と思いました。  小学生の時に初めて地球環境問題について勉強して以来、興味を持ち、将来更に深く勉強し、環境問題を改善する仕事に就ければ、と考えてきました。環境と言ってもどの分野からアプローチするか等は決めておらず、東大で2年間勉強し、進学先として農学部森林環境科学専修を選びました。
     1年生の夏学期に受講したバイオレメディエーションについての講義、今学期専門の授業で学んでいる土壌シードバンク、そして先生の講義、と、これまで大学で学んで積み重ねてきた知識が1つにつながって、今、勉強の面白さをすごく感じています。農学部に進学して、演習林へ出かけて植物や昆虫、土壌について実際に触れられるのがとても楽しみになってきました。
     先生が『地球の皮膚』と喩える『土』。二十歳になり、つい最近お肌の曲がり角を曲がった私にとって、地球の肌荒れも他人事とは思えません。地球の肌の手入れの仕方について、今後勉強していきたいと思います。
     余談ですが、先生には土壌物理学よりもむしろ痴酔学を教えていただきたいです(笑) こっちの分野なら私もそれなりの知識を蓄えていますので。
    【2006/01/08 (日) 23:51】

  28. 授業を聞いて本当にエネルギッシュで面白い先生だと思いました。授業中にインターネットに接続してライブ映像を見せてくださったり、お話も楽しく飽きの来ない内容でしたので講義中ずっと楽しいなと思って聞いていました。あと、授業中ここだけは覚えておいてほしいという箇所は強調なさって、メリハリができていいと思いました。
     内容に関してですが、霜柱から始まり土壌浸食、研究の話などわかりやすくてよかったです。先生は霜柱に疑問をもち、そこから研究をスタートなさったということですが、講義中に見せてくださった写真などから本当に楽しんで研究なさっていることがわかりました。あとフィールドワークの楽しさのようなものを感じました。私はこのままいくと研究室中心の研究をしようかなと大まかに思っていましたが、もう一度自分が何を研究したいのか考えるきっかけになりました。私も先生のように楽しく研究をやりたいなと思いました。
    【2006/01/09 (月) 0:06】

  29.  まず、学生にわかり易いように、かつ興味を持たせられるように、工夫して授業をしていただいたことに感謝したいです。 土壌圏の科学では、これまでまったく知らなかった土壌の世界を、スライドを使ったり、理論を図解したりして説明していただき、 すんなりと新たな分野への興味が広げられた気がします。
     特に今回の物理的アプローチから、凍結過程と乾燥過程の水分移動の関係の話は、物理が好きな自分としてはとても面白かったです。 農学という分野がこれから重要になってくるだろうと、勝手に予想し、農学部に進学することに決めましたが、 先生のお話を聞いていると、僕の予想していたよりもずっと農学的視点というのが様々な分野で生かされているのを感じることができました。
     農学に関わる、工学的な技術のハイテクさにも驚かされました。 これから専門分野に進んでいくにあたっても、広い視野を持ち続けたいと思いました。
    【2006/01/09 (月) 1:05】

  30. まず始めに資料を読んだときに感じたことは土壌というものがいかに人類にとって大切かということだ。土壌が無ければ植物も存在し得なくもちろん人類も存在しなかっただろう。資料にあるように例え現在の日本に於いて農学の地位が低いとしても、土壌や水などのあって当たり前と思われるものの研究というのはやはり無くてはならないものだと感じた。当たり前であるが故にそのシステムを解明するのは難しく、1つや2つの学問では説明することは不可能だと思う。やはりいくつもの学問を合わせて初めて解明されるはずであり、農学の地位が低ければその分携わる人も少ないのではないか。現在食糧問題が世界規模で取り沙汰されているが、いきなり食糧のことを考えるのではなくその大元となる土壌や水のことの重要性を見直してみても良いのではないかと感じた。そうすれば自ずと農学の地位の上昇、ひいては世界規模の食糧問題や温暖化現象などの解決策が見えてくるのではないか。
    【2006/01/09 (月) 1:51】

  31. 霜柱がなぜできるのか、氷がなぜ土から上に向かってできてくるのかなどということは今までほとんど考えたことがなかった。先日の授業でより圧力の高い土の中で水が氷に変化し、それがより圧力の低い外界に向かって押し出されてくるということを教わって納得したが、それよりも身近にあるものに対する疑問や謎を解決することの重要さや興味深さを教わった気がした。霜柱は小さい頃からずっと見てきたので、柱になっている不思議さを見過ごして、霜柱とはそういうものだと思ってしまっていた。しかしそういった身近なものこそが本当に興味をもてる対象であると感じたので、よく知っていると思うものにもう一度目を向け、再発見をしたりそれについて研究したりしたいと思った。
    【2006/01/09 (月) 1:57】

  32. 溝口教官の授業は大変興味深かった。特に面白いと感じたのは実験室における理想的な条件と現実のフィールドの差についてである。授業で学ぶような理論や数式などはあくまでこの世界の近似に過ぎないのだということを忘れてはならないとある授業で一年生の時に言われたのを今でも覚えているのだが、その考えに近いと感じた。農学についてのさまざまな授業を受けるたびに、自然界というのはまだまだ人間の知では計り知ることができないと感じる。この「土壌圏の科学」を受講するまで土壌について考えることはなかったのだがその奥深さのほんの表面に触れることができたと思う。地球を薄く包んでいる表土こそが一番重要なのだというのもとても印象深かった。これから地球環境にもっと興味をもって生活して行こうと思う。
    【2006/01/09 (月) 8:04】

  33. 先生は霜柱から研究を始めたと聞き、僕は「研究という堅苦しそうなものの中にも遊び心が入っていていいなあ」と思いました。自分も子供のころは霜柱ができているかどうか庭をさがしまわったりしたので、少なからず共感する部分がありました。もし将来研究の道に進むことになったら、自分も身近なものや楽しかったことなどから研究テーマを見つけ出したいと思いました。
    【2006/01/09 (月) 9:33】

  34. 私はこれまで様々な現象を通して、土に対する注目がかけていたように思う。霜柱について私は地上部しか見ておらず、それがその下の土に大きく作用されるものであるとは考えても見なかった。私は福岡の出身であるが、実は霜柱はあまり身近なものではなく、めったに見かけたことはない。そのため、小さい頃に阿蘇に出かけた時に霜柱を見かけ、喜んでいたことが印象的でいまでもよく覚えている。これまで、霜柱をあまり見かけないのは気温が低くなることが少ないからだと思っていたが、今回の授業を通して、また池の水が凍ることもあったことを考えると、理由はそれだけではないことがよく分かった。土の性質が違うからと片付けてしまえば簡単だが、土の性質というものを蒸発現象、その蒸発に関わる水ポテンシャルの低下を考え、ダルシーの法則の透水係数という説明に行き着くと、霜柱の地域差というものに対する理解がより深まり、そして大変納得のいくものとなった。
     約2年前に東京に来た訳だが、この土壌圏の授業で土の色が違うでしょうと言われるまで私はそのことに全く気づかなかった。昔から自然が好きで動植物に大変興味があったが、それを育む土というものには意識が向いていなかった。環境問題を考えるにしても大変重要である土という存在を、もっと身近に感じ、かつ化学、生物、物理、と様々な観点から研究していくことのおもしろさと重要さをあらためて感じた。
    【2006/01/09 (月) 9:44】

  35.  まず、授業の進め方がよいと思いました。始めは面白いから入って雰囲気を和らげ、霜柱という(私にとっては)身近なものを挙げて説明をはじめ、さらにおさえるべき重要な点は最初に言うといった点です。今学期の農学部の授業は、内容はともかくとして、授業にのめりこめるような雰囲気で話をすすめる教官はあまりいないなと感じていたので、すこし安心しました。
     一方であまりよくないと感じた点もあります。重要な点を最初に抑えるのはいいやり方だと思いますが、あまりに極端にすれば授業の後半の重みがなくなってしまいます。今回の授業の後半はスライドをいろいろ見せられましたが、そればかりだと逆に集中力が途切れてしまいます。もっとも、そのバランスが難しいのだと思いますが。全体としてはかなり評価できる授業だと思います。次回が楽しみです。
     授業内容に関しては特にありません。なるほどといった感じです。話自体は面白いと感じたので、次回以降の授業でもっと興味がわいてきたら自分でも勉強してみたいと思います。
    【2006/01/09 (月) 9:50】

  36. 冒頭の「土壌という生きものの持つ不思議」「研究とは何だろう?」という言葉が、妙にワクワクしてこの後の話を期待させ、実際「ツンドラから地球環境を見ると」で、土・水の面白さ&研究の形の変化・困難が先生の体験を通して生き生きと描写されていて、専門的なことはわからない私でもとても引きこまれました。
     ただ、冒頭の部分で、「日本の科学技術政策の中で農学の地位は低い」と書かれていたことで、後の「ツンドラから〜」を実際より味気なく感じたように思います。それでも十分勉強になったし面白かったですが。
     しかし最後に土を地球のお肌と例えているところが、読む者に妙に親近感を与え、私はその一言で「ツンドラから〜」を数回振り返って読み直してしまいました。プリント二枚という短い中で、一つの研究が生まれてから多方面にリンクする過程がわかりやすく描かれていて、専門用語も親切に説明がついていたし、とても読み易かったです、ありがとうございました。
    【2006/01/09 (月) 9:59】

  37. 福島の田舎出身という事もあり、今回の授業にはとても親近感を感じました。小さい頃から土に慣れ親しんだという事もあってか常にある当たり前の存在として考えるようになっていました。今回の授業で改めて土の力というものを大きなスケールで考えさせられたし、今後、将来的にどのようにしてわれわれ人間が生活を営んで土壌と接していけばよいのかということにも目を向けられた気がします。大学に入学して、学問はすべてどこかで繋がっているのだなと感じ、再度様々な分野の学問を学べるうちにまじめに学んでおきたい。興味深い授業であり、また先生の授業が受けれる機会があればぜひ受けてみたいと思いました。
    【006/01/09 (月) 10:20】

  38.  僕の出身は富山なので、周りに土はたくさんの見られる環境ではあった。しかし、冬になるとそのほとんどは雪で覆われてしまい、土とは離れた生活を送ることになる。そのため、今回の講義で拝聴した土の凍結や、永久凍土というテーマはすごく新鮮なものに感じられた。考えてみれば当然のことだが、冷帯や寒帯にも土は存在する。そして、その土の多くには植物が生息する。土の温度が変われば、その中で行われる水の移動の仕方も異なり、それを分析するには通常の土とは異なる知識も必要となる。温度のほかに、土壌の種類や環境などという様々な条件を考えれば、土というものを考えるだけでも、無限に研究分野が存在するようにも思え、改めて科学には終わりがないことに驚嘆するとともに、ヒトというものの小ささも実感する。そのちっぽけなヒトはその活動に歯止めをかけることなく活動範囲を広げている。もちろんそこには、寒帯や冷帯も含まれる。温暖化や砂漠の緑地化にスポットが当てられがちだが、凍土地帯での生活を豊にすること、とりわけ、農業の分野にはもっと注目が集 まってもいい気がした。とはいうものの、やはり時代は温暖化であり、寒い方向へ進むというのは世間に取り上げられにくいのかもしれない。しかし、温暖化は進むといっても、必ず寒帯や冷帯は存在するので、この分野は非常に重要な分野に思われる。少なくとも僕は大変興味を持てた。これからはもっと注意深く情報を得ていきたいと思う。  あと、霜柱が見てみたいと思った。
    【2006/01/09 (月) 11:03】

  39.  12月20日の講義を受けて興味を持ったことが2つあります。 「永久凍土」と「リアルタイムでの農地の観察」です。
     永久凍土については高校の地理で単語として出てきた程度だったので、実際はどんなものなのかあまりイメージができてませんでした。井戸の水の温度が1年 を通して変化が少ないというイメージがあったので、”土が凍る”というのは想像しにくいものでした。 日本でも冬になれば霜が見られますが、シベリアではそれが広範な大地で1年中存在するというのを見てみたいと思いました。 <地球温暖化のパラメータとしても永久凍土が使えるというのはなるほどとおもいました。
     リアルタイムでの農地の観察はたしかにすごい技術だと思います。最初に見たときは防犯カメラみたいな印象を受けました。しかし、この技術はとても費用 がかかりそうなので一部の現象しか見られない気がします。衛星によるリモートセンシングと組み合わせたりすればもっといいとおもいました。
     自分も土壌や植生について勉強する方向になるとおもうので今回の講義はとても面白かったです。
    【2006/01/09 (月) 11:33】

  40. まず、足りない栄養分を人為的に足す事で貧弱な土地を肥えた土地にできるが、それを続けていくと土壌構造に問題が生じ、逆に土が病弊していく。と書かれているのを読んで、自然は一つの生態圏として成立しており、人間は余計なことをしないほうがいいと改めて感じました。
     次に、ケッペンの気候区分に基づき、気温や降水量、蒸発量、落ち葉のあるなしや、それが分解する速度などをもとにして、世界を土壌分類された地図を見ると現在の市場経済情勢だけではわからない、国というものの底力が見えてくる。とかかれているのを読んで、そういう見方があるのかとびっくりさせられました。
      市場経済が成り立ち、他国との距離が近い現在と比べて、過去にいけばいくほどその土壌分類地図に従った国力になっているのではないだろうか、と私は思います。   
     では未来はどうなっているのでしょうか。 やはり、自国に肥沃な土地がある国というのは自己生産能力が高く、最終的にはそういう国が発展していくのではないかと思います。
    【2006/01/09 (月) 11:48】

  41. パソコンからでなくすみません。土壌について改めて考えてみて、やはり大切なんだ と、当たり前だけど思いました。「地球の土は有機物を含む」という言葉が大きかっ たです。聖書にも神様は土のちりから人間を作ったとありますが、これは文字通り粘 土人形のように作ったのではなく、土の成分(主に有機物)は人のからだの成分と同じ だし、土から生える植物があってこそ全ての生命が生存できるという意味じゃないか と思います。
     同じく聖書に人間の肉体を「土の器」と表現していますが、神様比喩はやはり1番的確 だと思うので、土と人というのはすごく近いものがあると思いました。
     土のイメージは、ただそこらへんにあって、勝手にできてあまり意味のないもの。と いうものでしたが、今上のように振り返って反省しました。全てのことに意味がある はずだし、ずっと存在するのはなくてはならないものなのに、土を軽く見てたなと。
      科学と宗教は対立すべきものではないと思っているので少し聖書の話を出しました。 非科学的と思われるかもしれませんが真理は同じだと思います。技術の発達も大切で すが土に愛をもつことで見えてくるものもあるかなと思いました。 
    【2006/01/09 (月) 12:00】

  42.  霜柱の形成に対する疑問からスタートした凍結時の土壌中の水分移動の研究、それが、永久凍土の研究や、融雪水による土壌浸食防止の研究へと発展していく。そこに、「なぜだろう?」と思う好奇心、また、研究していることをどのように社会に生かしていけるかを考えていくこと、そして、異分野の研究をしている研究者との交流、この3点は研究をする上で、必要であると感じられました。
     また、場所が少しずれるだけでも、条件が変わってしまう、A地点での最適解が、B地点での最適解とはならない、そういう環境に対して様々な研究をする農学という分野の難しさと奥の深さにふれられた気がしました。
    【2006/01/09 (月) 14:21】

  43. ともすればまるっきり別の理論で片付けてしまいそうな乾燥過程と凍結過程での塩類 集積のプロセスが、水ポテンシャルを導入して説明されたので、原理は一緒というこ とがわかった。液体の水が一番水ポテンシャルが高いということが鍵だと思った。 最初に重要な覚えたり、理解しておくべき内容を伝えてもらったので、後半のスライ ド等があまり構えないでみる事が出来、むしろ記憶に残りやすかった。
    【2006/01/09 (月) 18:42】

  44.  授業で最も印象に残ったのは、リアルタイムでの嬬恋の映像と巨大な体温計のよう な装置(フィールドサーバーでしたっけ?)だった。「フィールド研究がいくら重要 といっても、俺は土いじりや農耕といった作業が苦手なんだよな・・・」と思いなが ら授業を受けていたが、この装置やシステムを使えば快適な室内にいながらデータの 採取が可能になるので、自分にも土壌の研究ができるような気がしてきた。それだけ でなく、将来このような装置が安価に手に入るようになれば、研究目的でなく実際の 農業活動においてもデータを利用してより効率的な生産が可能になる。一昔前に農耕 機械が生産効率に革命を起こしたように、これからはインターネットやGPSといった 新技術が新たな革命を起こせるのかも、といった期待を感じた。これからは循環型農 業だ、といった話をよく耳にするが、リアルタイムに、しかも簡単に個々の土地の状 態をデータで入手できるようになれば、いち早く土壌の異変を察知し、土壌を痛めつ けずにいつまでも効率的な作業が出来る。このように、あの装置の写真をみて私は 色々妄想をしてしまったため一番印象に残っています。
     もう一つ、霜柱を知らない地方が日本にあることに凄い衝撃を受けた。あの感触を 知らないなんてもったいない・・・。といっても、大学に入ってからは寝坊ばかりで すっかり霜柱を見る機会は減ってしまいましたが。せっかくこの授業を受けたので、 今年の冬は少し早起きをして霜柱を探そうと思います。家の近所の公園が狙い目か な。
    【2006/01/09 (月) 20:27】

  45. 授業で印象に残ったことは、土壌の中に存在する水分に関することを物理的な公式を使って説明し、数式を使ってあらわしていたということです。普段生活をしている中ではあまり意識することのない、というかむしろ、その存在が知られているのだろうかとさえ思われる土壌の中の水分も数式という一般的な方法で表現できることがすごいと思いました。また、水分の凍結による凍土は冷凍マンモスが話題になった今年には新鮮な話題でした。
    【2006/01/09 (月) 21:06】

  46. 幼い頃、冬になると、地面によく霜柱ができていて喜んでぐしゃぐしゃ踏んで遊んでいた。地学の降雨現象の解説で過冷却の存在は知っていたが、今回霜柱と過冷却の過冷却の関連性が示されて、理解が深まると共に、純粋に知識が繋がった事が嬉しかった。
     講義中にも言われていたが、農学部の大きな役割のひとつとして食糧生産問題は外せない。その土台となる土壌の重要性をより多くの人々が理解していく必要があるだろう。
    【2006/01/09 (月) 21:21】

  47. 土壌圏の科学はこれからトピカルな学問になっていくだろう。さらにいうならば、農学は21世紀の間に一度はブレークスルーの起こるような学問だと思う。それだけ人類にとって重要な要素だ。そもそも、今までの農学のテーマは自然を変化させることでどれだけ人にとって有益な環境にできるかであったと思う。品種改良による作物収量の増加、化学肥料散布による土地生産性の増加などは、その成功例かもしれない。しかし最近の地球環境事情をみていると、このテーマのままいっては駄目なことは明白だ。
     というわけで、これからの農学は「自然を修復しながら使う」を実践していかなければならない。いわゆる持続可能な開発だろうか。しかし、正直今の技術で自然を修復することは結構無理がある。というわけで、農学には何か飛躍的な発展が必要だし、実際何かあると思う。
     前置きが長くなったが、先生のなさっている土の研究は面白い。今まであまり思いつかなかった部分だった。また、先生が授業中に「先端の科学を進めるのも大事だが、科学を生活に役立てることも大切だ」とおっしゃったこともとても共感した。農学部では科学も科学を応用した科学技術もどっちも学んで行きたい。
    【2006/01/09 (月) 23:24】

  48.  霜柱の発生機構は今まで気に留めたこともなかったが、とても興味がわいた。詳しいことはまだまだ分からないが、弥生に行って大いに勉強してみたいと思うようになった。
    【2006/01/09 (月) 23:26】

  49. 僕は実家が田舎の農家なので、小さい頃から泥遊びをしたり、畑を手伝ったりしていました。最近は開発が進んできて、いくらか畑や田んぼが道路になったことに寂しさを感じます。この講義を聴いて、土壌を科学的な目で捉えることができました。土壌中の水の移動一つ取っても、単に上から下へ流れるという単純なものではなく、マトリックポテンシャルやケミカルポテンシャル、熱の移動などが関わっていることがとても興味深く感じます。僕は理科一類からの進学なので、物理や数学は好きなほうですから、土壌物理学についても時間があれば是非本を読んでみたいを思います。
    【2006/01/09 (月) 23:36】

  50.  今回の授業では、農業における通信技術の利用について最先端の研究に関する話が聞けたのは大きな成果だったと思います。農業技術の向上というと、耕作機械や品種改良などにばかり目が行ってしまいがちですが、これらは現在ある程度までは開発が進んでおりなかなか発展が難しいものです。しかし衛星カメラを使った技術というのは今までにないものでありより発展性が見込める分野だと思われます。生産性の向上を考えるために今までにない視点を発見するということは大きな要素であると思います。
     授業自体の感想になりますが、実際のカメラの映像がライブ画像で見られたのは興奮しました。また溝口先生の軽快なお話と授業構成はすばらしかったと思います
    【2006/01/09 (月) 23:54】


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Update by mizo (2006.1.9)